JP2003339381A - 病害抵抗性反応を制御する新規遺伝子とその利用 - Google Patents
病害抵抗性反応を制御する新規遺伝子とその利用Info
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Abstract
物遺伝子をコードするポリヌクレオチドを提供する。 【解決手段】 植物における病害抵抗性反応を制御し得
る植物遺伝子をコードするポリヌクレオチドであって、
該ポリヌクレオチドが1位のメチオニンから361位の
セリンまでのアミノ酸配列をコードする特定のヌクレオ
チド配列を有するポリヌクレオチド、または該アミノ酸
配列において1もしくは数個のアミノ酸が欠失、置換お
よび/もしくは付加されたアミノ酸配列をコードするヌ
クレオチド配列を有し、かつ植物における病害抵抗性反
応を制御し得る機能を有するポリヌクレオチドを含む、
ポリヌクレオチド。
Description
る。より詳細には、植物において病害抵抗性反応反応を
制御する機能を有するタンパク質をコードする新規遺伝
子に関する。
が培養によって活性化され転移をする性質を利用して、
イネの多数の遺伝子破壊系統が作出されている。トラン
スポゾンは、動物、酵母、細菌および植物のゲノムに遍
在することが知られる変異誘発遺伝子である。トランス
ポゾンは、その転移(transposition)機
構により2つのクラスに分類されている。クラスIIに
属するトランスポゾンは、複製することなくDNAの形
態で転移する。クラスIIに属するトランスポゾンとし
て、トウモロコシ(Zea mays)のAc/Ds、
Spm/dSpmおよびMu要素(Fedoroff、
1989、Cell 56、181−191;Fedo
roffら、1983、Cell 35、235−24
2;Schiefelbeinら、1985、Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA 82、47
83−4787)、キンギョソウ(Antirrhin
ummajus)のTam要素(Bonasら、198
4、EMBO J、3、1015−1019)が知られ
ている。クラスIIに属するトランスポゾンは、トラン
スポゾン・タッギングを利用する遺伝子単離に広く利用
されている。この技術は、トランスポゾンがゲノム上で
転移して、ある遺伝子中に挿入されると遺伝子の生理学
的および形態学的変異が起こり、遺伝子が制御する表現
型が変化することを利用する。この変化を検出すること
により影響を受けた遺伝子を単離する(Bancrof
tら、1993、The Plant Cell、5、
631−638;Colasantiら、1998、C
ell、93、593−603;Grayら、199
7、Cell、89、25−31;Keddieら、1
998、The Plant Cell、10、877
−887;Whithamら、1994、Cell、7
8、1101−1115)。
ロトランスポゾンとも呼ばれ、RNA中間体を介して複
製し、転移する。クラスIトランスポゾンは、最初、シ
ョウジョウバエおよび酵母で同定され、そして特徴付け
られたが、最近の研究により植物ゲノム中に遍在し、そ
のかなりの部分を占めていることが明らかにされている
(Bennetzen、1996、Trends Mi
crobiolo.、4、347−353;Voyta
s、1996、Science、274、737−73
8)。レトロトランスポゾンの大部分は、非移動性の組
み込みユニットであるようである。最近の研究は、これ
らのいくつかが、創傷、病原体の攻撃および細胞培養な
どのストレス条件下で活性化されることを示している
(Grandbastien、1998、Trends
in Plant Science、3、181−1
87;Wessler、1996、Curr.Bio
l.6、959−961;Wesslerら、199
5、Curr.Opin.Genet.Devel.
5、814−821。例えば、タバコではTnt1Aお
よびTto1(Pouteauら、1994、Plan
t J.、5、535−542;Takedaら、19
88、Plant Mol. Biol.、36、36
5−376)、およびイネではTos17(Hiroc
hikaら、1996、Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA、93、7783−7788)につ
いて、ストレス条件下における活性化が報告されてい
る。
は、最も良く研究されている植物中のクラスI要素であ
る。Tos17は、Ty1−copia群レトロ要素の
間の逆転写酵素ドメインの保存アミノ酸配列を基に作成
された縮重プライマーを用いたRT−PCR法によりク
ローン化された(Hirochikaら、1992、M
ol. Gen. Genet.、233、209−2
16)。Tos17は、4.3kbの長さの、2つの同
じ138bpのLTR(長鎖末端反復)および開始メチ
オニンtRNAの3’末端に相補的なPBS(プライマ
ー結合部位)を持つ(Hirochikaら、199
6、上述)。Tos17の転写は、組織培養により強く
活性化され、そして培養時間とともにTos17のコピ
ー数が増加する。ゲノム研究のモデルジャポニカ品種で
ある日本晴では、Tos17の当初のコピー数は2であ
るが、組織培養後、再生した植物では、5〜30コピー
に増加している(Hirochikaら、1996、上
述)。酵母およびショウジョウバエで特徴付けられたク
ラスIトランスポゾンとは異なり、Tos17は、染色
体中をランダムな様式で転移し、そして安定な変異を引
き起こし、そしてそれ故、イネにおける遺伝子の機能解
析の強力なツールを提供する(Hirochika、1
997、Plant Mol.Biol.35,231
−240;1999、Molecular Biolo
gy of Rice(K.Shimamoto編集、
Springer−Verlag、43−58)。
os17を用いて提供される植物新規遺伝子、より詳細
には、植物における病害抵抗性反応を制御し得る植物遺
伝子、これを含むベクター、当該遺伝子で形質転換され
た植物、および当該遺伝子を植物に形質転換する工程を
包含する、植物の改良方法を提供することを目的とす
る。
トロトランスポゾンTos17が培養によって活性化さ
れ転移をする性質を利用して作製された多数のイネ遺伝
子破壊系統の中から、擬似病斑変異体を発見した。この
変異体では、病原体に感染したかのように葉に茶色の壊
死斑が現れ、やがて葉全体に広がって枯れていく。この
形質の変化と病害抵抗性との関連を鋭意検討した結果、
この形質の変化の原因となる遺伝子が、病害抵抗性反応
に関与することを見出し、本発明を完成するに至った。
病害抵抗性反応を制御し得る植物遺伝子をコードするポ
リヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチドが、配列
表の配列番号2の1位のメチオニンから361位のセリ
ンまでのアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を
有するポリヌクレオチド、または該アミノ酸配列におい
て1もしくは数個のアミノ酸が欠失、置換および/もし
くは付加されたアミノ酸配列をコードするヌクレオチド
配列を有し、かつ病害抵抗性反応を制御する機能を有す
るポリヌクレオチドを含む、ポリヌクレオチドを提供す
る。
病害抵抗性反応を制御し得る植物遺伝子をコードするポ
リヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチドが、配列
表の配列番号1の146位のAから1231位のAまで
に示されるヌクレオチド配列または該ヌクレオチド配列
にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌク
レオチド配列を有するポリヌクレオチドを含む、ポリヌ
クレオチドを提供する。
は、防御関連遺伝子の発現を誘導することにより制御さ
れる。
ドは、イネ由来である。
動可能に連結された上記のポリヌクレオチドを含む、ベ
クターを提供する。
て病害抵抗性反応を制御する方法であって、上記のポリ
ヌクレオチドを植物に導入する工程を包含する、方法を
提供する。
離され、機能が解明された植物新規遺伝子を提供する。
遺伝情報を担う構造単位で、形質を規定する因子をい
う。遺伝子は、高分子DNAまたはRNAでの一定の領
域の塩基配列により規定される遺伝の作用単位として定
義され得る。従って、遺伝子は、最終的にタンパク質に
翻訳され得る、DNAまたはRNAであり得、物質とし
ては、ポリヌクレオチドとして理解され得る。
反応を制御する植物遺伝子をコードするポリヌクレオチ
ドが提供される。本願明細書で使用する用語「病害抵抗
性」とは、植物に病気を引き起こす病原体の攻撃に対し
て防御可能であることを意味する。病原体には、ウイロ
イド、ウイルス、マイコプラズマ様微生物(ファイトプ
ラズマ)、細菌、菌類、原生動物、線虫、および寄生性
植物が含まれる。本願明細書で用いる用語「病害抵抗性
反応を制御し得る」は、植物において上記の病害抵抗性
を惹起または促進し得ることをいう。
れている。植物細胞および組織が外敵の攻撃に対して積
極的に発動する一連の防御反応としては、以下が知られ
る:i)活性酸素の生成とそれに伴う過敏感反応の開
始;およびii)防御関連遺伝子の発現。この防御関連
遺伝子の発現により、フェニールアラニンアンモニアリ
アーゼ(PAL)、カフェイン酸デヒドロゲナーゼなど
のフェニールプロパノイド合成系酵素、あるいはカルコ
ン合成酵素(CHS)などのイソフラボノイド・ファイ
トアレキシン合成に関与する遺伝子群の発現誘導と遺伝
子産物の蓄積、また、HMG−CoA−還元酵素などの
テルペン系ファイトアレキシン合成に関与する遺伝子群
の発現誘導と遺伝子産物の蓄積;および侵入菌の細胞壁
を分解し、侵入菌あるいは自己細胞壁からもエリシター
分子を遊離させるPRタンパク質の合成が生じ得る。本発
明のポリヌクレオチドは、上記のi)とii)の反応に
関与し得る。防御関連遺伝子としては、病原関連タンパ
ク質1b(pathogenesis−related
protein 1b;PR1b)およびフェニルア
ラニンアンモニアリアーゼ(phenylalanin
e ammonia−lyase;PAL)をコードす
る遺伝子が挙げられる。ファイトアレキシンとは、外敵
(寄生菌を含む)が植物体内に侵入したとき宿主である
植物細胞により合成あるいは活性化される抗菌性物質で
あり、このようなファイトアレキシンには、モミラクト
ンAおよびサクラネチンが含まれる。
は、代表的には、配列表の配列番号2の1位のメチオニ
ン(Met)から361位のセリン(Ser)までのア
ミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列、またはこの
アミノ酸配列において1もしくは数個のアミノ酸が欠
失、置換および/もしくは付加されたアミノ酸配列をコ
ードするヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドを
含む、ポリヌクレオチドである。1つの実施形態では、
本発明のポリヌクレオチドは、配列表の配列番号1の1
46位〜1231位に示されたヌクレオチド配列を有す
るポリヌクレオチドを含む、ポリヌクレオチドである。
本発明のポリヌクレオチドは、上述した領域(配列番号
2の1位のメチオニン(Met)から361位のセリン
(Ser)までのアミノ酸配列をコードするヌクレオチ
ド配列領域または配列番号1の146位〜1231位に
示されたヌクレオチド配列領域)の外側、すなわち、
5’末端側または3’末端側に、さらなるヌクレオチド
配列(例えば、非翻訳領域)を含み得る。より好ましく
は、本発明のポリヌクレオチドは、配列番号1の1位〜
1395位に示された全長配列からなる。ここで、本願
発明のポリヌクレオチドは、配列番号1における縮重異
性体をすべて含むものである。ここで、「縮重異性体」
とは、縮重コドンにおいてのみ異なっていて、同一のポ
リペプチドをコードすることのできるDNAを意味す
る。例えば、配列番号1の塩基配列を有するDNAに対
して、そのアミノ酸のどれかに対応するコドン、例えば
Asnに対応するコドン(AAC)が、これと縮重関係
にあるコドン例えばAATに変わったものを、縮重異性
体と呼ぶこととする。
ロトランスポゾンTos17が培養によって活性化され
転移をする性質を利用して作出されたイネの遺伝子破壊
系統の擬似病斑変異体の発見から出発して、このTos
17を目印としてイネゲノムDNAから単離されたもの
である。従って、1つの実施形態では、本発明のポリヌ
クレオチドは、イネに由来する。
よりコードされたタンパク質のフラグメントおよび改変
体もまた、本発明により包含される。「フラグメント」
によって、ヌクレオチド配列の一部またはアミノ酸配列
の一部、従って、それによってコードされるタンパク質
もまた意図される。ヌクレオチド配列のフラグメント
は、ネイティブタンパク質の機能的な生物学的活性の1
つ以上を保持するタンパク質フラグメントをコードし得
る。
れるタンパク質の改変体とは、このタンパク質のN末端
および/またはC末端に対する1つ以上のアミノ酸の欠
失(いわゆる短縮化)または付加;このタンパク質中の
1つ以上の部位のアミノ酸の欠失または付加;あるいは
このタンパク質中の1つ以上の部位のアミノ酸の置換に
よりネイティブタンパク質から誘導されたタンパク質を
意図する。このような改変体は、例えば、遺伝的多型ま
たは人為操作から生じ得る。
れるタンパク質は、種々の方法(アミノ酸置換、欠失、
短縮化、および挿入を包含する)で変化され得る。この
ような操作のための方法は、一般に、当該分野で公知で
ある。例えば、本発明の病害抵抗性反応を制御し得る植
物遺伝子によりコードされるタンパク質のアミノ酸配列
改変体は、DNAにおける変異生成によって調製され得
る。変異誘発およびヌクレオチド配列改変のための方法
は、当該分野で周知である。例えば、Kunkel(1
985)Proc.Natl.Acad.Sci.US
A 82:488−492;Kunkelら(198
7)Methods in Enzymol.154:
367−382;米国特許第4,873,192号;W
alkerおよびGaastra編(1983)Tec
hniques in Molecular Biol
ogy (MacMillian Publishin
gCompany、New York)およびその中で
引用されている参考文献を参照のこと。目的のタンパク
質の生物学的活性に影響しない適当なアミノ酸置換に関
する指針は、Dayhoffら(1987)Atlas
of Protein Sequence and
Structure(Natl.Biomed.Re
s.Found.Washington、D.C.、こ
れは、参考として本明細書中に援用される)のモデルに
見出され得る。保存的置換(例えば、1つのアミノ酸を
同様の特性を有する別のものと交換する置換)が好まし
いとされ得る。このような置換としては、疎水性アミノ
酸(Ala、Ile、Leu、Met、Phe、Pr
o、Trp、Tyr、Val);親水性アミノ酸(Ar
g、Asp、Asn、Cys、Glu、Gln、Gl
y、His、Lys、Ser、Thr);脂肪族側鎖を
有するアミノ酸(Gly、Ala、Val、Leu、I
le、Pro);水酸基含有側鎖を有するアミノ酸(S
er、Thr、Tyr);硫黄原子含有側鎖を有するア
ミノ酸(Cys、Met);カルボン酸およびアミド含
有側鎖を有するアミノ酸(Asp、Asn、Glu、G
ln);塩基含有側鎖を有するアミノ酸(Arg、Ly
s、His);芳香族含有側鎖を有するアミノ酸(Hi
s、Phe、Tyr、Trp)同士の置換が挙げられ
る。
よび/もしくは付加された」とは、遺伝的多型または人
為操作(上述したような周知の方法を含む)によって置
換、欠失および/もしくは付加され得る程度の数のアミ
ノ酸が置換、欠失および/もしくは付加され得ることを
意味する。「1もしくは数個が欠失、置換および/もし
くは付加された」とは、本発明のポリヌクレオチドによ
りコードされるタンパク質が有する機能を発現し得る限
り、上記アミノ酸配列においていかなる数のアミノ酸が
欠失、付加、および/もしくは置換されていてもよい。
アミノ酸の置換、欠失および/もしくは付加のような改
変が活性に与える影響は、改変されるアミノ酸の位置、
程度、種類などに依存し得ることは当業者には明らかで
ある。本発明のポリヌクレオチドは、本発明のポリヌク
レオチドによりコードされるタンパク質が有する機能を
発現し得る限り、例えば、上記アミノ酸配列の全長にお
いて、以下のアミノ酸配列同一性を満たす個数で欠失、
置換および/もしくは付加され得る。
遺伝子をコードするポリヌクレオチドは、当該ポリヌク
レオチドと同様に植物において病害抵抗性反応を制御し
得る限り、配列表の配列番号2の1位のMetから36
1位のSerまでのアミノ酸配列と、少なくとも60%
の配列同一性、好ましくは少なくとも65%、より好ま
しくは少なくとも70%、さらにより好ましくは少なく
とも75%、なおより好ましくは少なくとも80%、な
おより好ましくは少なくとも90%、なおより好ましく
は少なくとも95%、最も好ましくは少なくとも99%
の配列同一性を有するアミノ酸配列をコードするヌクレ
オチド配列を含むポリヌクレオチドを包含する。
遺伝子をコードするポリヌクレオチドは、当該ポリヌク
レオチドと同様に植物において病害抵抗性反応を制御し
得る限り、配列表の配列番号2の1位のMetから36
1位のSerまでのアミノ酸配列をコードするヌクレオ
チド配列(好ましくは、配列番号1の146位のAから
1231位のAまでに示されるヌクレオチド配列)と、
少なくとも70%、好ましくは少なくとも75%、より
好ましくは少なくとも80%の配列同一性、なおより好
ましくは少なくとも85%の配列同一性、さらにより好
ましくは少なくとも90%の配列同一性、さらになおよ
り好ましくは少なくとも95%の配列同一性、最も好ま
しくは少なくとも99%の配列同一性を有するヌクレオ
チド配列を含むポリヌクレオチドを包含する。
列」とは、配列比較の基準として使用される規定の配列
である。参照配列は、記載された配列のサブセットまた
は全体であり得る;例えば、全長cDNAもしくは遺伝
子配列のセグメント、または完全DNAもしくは遺伝子
配列としてである。
ンドウ」は、ポリヌクレオチド配列の連続しかつ特定化
されたセグメントについて言及し、ここで比較ウィンド
ウにおけるポリヌクレオチド配列は、2つの配列の最適
なアラインメントのために、参照配列(これは、付加ま
たは欠失を含まない)と比較して、付加または欠失(す
なわち、ギャップ)を含み得る。一般的に、比較ウィン
ドウは、少なくとも20の連続するヌクレオチド長であ
り、そして必要に応じて、30、40、50、100以
上の長さであり得る。当業者は、ポリヌクレオチド配列
中にギャップを含むことにより、参照配列に対して高い
類似性となることを避けるために、典型的には、ギャッ
プペナルティーを導入し、そしてこれを、一致の数から
差し引くことを理解する。
は、当該分野において周知である。参照配列(本発明の
配列)と対象配列との間の最適な全体の整合を決定する
ための好ましい方法として、BLAST(Altshu
lら、1997、Nucleic Acids Re
s.、25、3389−3402)を利用した相同性解
析が用いられる。配列整列において、参照配列および対
象配列は、両方ともDNA配列である。RNA配列は、
UをTに変換することによって比較され得る。上記の全
体的配列整列の結果が、同一性%である。配列アライン
メントは、上記のプログラムのデフォルトのパラメータ
ーを使用して行われ得る。
配列またはポリペプチド配列の文脈において「配列同一
性」または「同一性」は、特定化された比較ウインドウ
にわたって最大に一致するように整列された場合に同一
である2つの配列中の残基に対して言及される。タンパ
ク質に関して配列同一性%が使用される場合、しばし
ば、保存的アミノ酸置換によって、同一ではない残基位
置は異なることが理解される。上述したように、保存的
アミノ酸置換では、アミノ酸残基が、類似の化学的特性
(例えば、電荷または疎水性)を有する他のアミノ酸残
基で置換されるため、分子の機能的特性を変化させな
い。配列が保存的置換において異なる場合、配列同一性
パーセントは、置換の保存的性質について矯正するよう
に上方に調整され得る。このような保存的置換によって
異なる配列は、「配列類似性」または「類似性」を有す
るといわれる。この調整をするための手段は、当業者に
は周知である。代表的には、これは、完全なミスマッチ
ではなく、部分的なものとして保存性置換を点数付けす
ることを含み、それによって配列同一性パーセントを増
加させる。従って、例えば、同一のアミノ酸が1のスコ
アを与えられ、そして非保存的置換が0のスコアを与え
られる場合、保存的置換は、0と1との間のスコアを与
えられる。保存的置換の点数付けは、例えば、プログラ
ムPC/GENE(Intelligenetics,
Mountain View,California)
において実行されるように計算される。
性%」は、比較ウィンドウにわたって最適にアラインさ
れた2つの配列を比較することによって決定された値を
意味し、ここで比較ウィンドウにおけるポリヌクレオチ
ド配列の一部は、2つの配列の最適なアラインメントの
ために、参照配列(これは、付加または欠失を含まな
い)と比較して、付加または欠失(すなわち、ギャッ
プ)を含み得る。この割合(%)は、同一の核酸塩基ま
たはアミノ酸残基が両方の配列に存在して一致した位置
の数を生じる、位置の数を決定すること、一致した位置
の数を比較ウィンドウ中の位置の総数で除算すること、
およびその結果に100をかけて配列同一性のパーセン
テージを得ることによって計算される。
性」は、ポリヌクレオチドが、標準的なパラメーターを
使用して、記載されるアラインメントプログラムの1つ
を用いて参照配列と比較して、少なくとも70%、好ま
しくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも9
0%、および最も好ましくは少なくとも95%の配列同
一性を有する配列を含むことを意味する。当業者は、コ
ドンの縮重、アミノ酸の類似性、リーディングフレーム
の位置などを考慮に入れることによって、2つのヌクレ
オチド配列によってコードされるタンパク質の対応する
同一性を決定するために、これらの値が適切に調整され
得ることを理解する。これらのために、アミノ酸配列の
実質的な同一性は、通常、少なくとも60%、より好ま
しくは少なくとも70%、80%、90%、および最も
好ましくは少なくとも95%の配列同一性を意味する。
性」は、ペプチドが、特定化された比較ウィンドウにわ
たって、参照配列に対して、少なくとも70%の配列同
一性、好ましくは80%、より好ましくは85%、最も
好ましくは少なくとも90%または95%の配列同一性
を有する配列を含むことである。好ましくは、最適なア
ラインメントは、Needlemanら(1970)
J.Mol.Biol.48:443の相同性アライン
メントアルゴリズムを使用して行われる。例えば、2つ
のペプチドが保存的置換によってのみ異なる場合に、ペ
プチドは、第2のペプチドと実質的に同一である。「実
質的に類似の」ペプチドは、同一ではない残基の位置が
保存的アミノ酸変化によって異なり得るということ以外
は、上記に示したような配列を共有する。
パク質の生物学的に活性な部分をコードする、植物にお
いて病害抵抗性反応を制御し得る植物遺伝子ヌクレオチ
ド配列のフラグメントは、少なくとも15、25、3
0、50、100、125、150、175、200、
225の連続するアミノ酸、または本発明の全長タンパ
ク質に存在するアミノ酸の総数まで(例えば、配列番号
2の361アミノ酸)をコードする。PCRプライマー
についてハイブリダイゼーションプローブとして用いる
ための、病害抵抗性反応を制御し得る植物遺伝子ヌクレ
オチド配列のフラグメントは、一般に、植物において病
害抵抗性反応を制御し得るタンパク質の生物学的に活性
な部分をコードする必要はない。
反応を制御し得る植物遺伝子をコードするポリヌクレオ
チドもまた、本願発明の範囲内に含まれ得る。そのよう
なポリヌクレオチドは、例えば、開示された全長または
一部のヌクレオチド配列に基づいて設計したプライマー
を用いて、選択した植物のゲノミックDNAを鋳型とし
てPCRを行い、その後、得られた増幅DNA断片をプ
ローブとして用いて同じ植物のゲノミックDNAまたは
cDNAライブラリーをスクリーニングすることにより
単離され得る。このようにして、PCR、ハイブリダイ
ゼーションなどのような方法が、本明細書中に記載の配
列に対するそれらの配列同一性に基づいてこのような配
列を同定するために使用され得る。本明細書中に記載の
配列全体に対する、またはそれらのフラグメントに対す
る、それらの配列同一性に基づいて単離された配列は、
本発明によって包含される。
知のヌクレオチド配列の全てまたは部分が、選択された
生物由来のクローン化されたゲノムDNAフラグメント
またはcDNAフラグメントの集団(すなわち、ゲノム
ライブラリーまたはcDNAライブラリー)中に存在す
る他の対応するヌクレオチド配列に選択的にハイブリダ
イズするプローブとして使用される。このハイブリダイ
ゼーションプローブは、ゲノムDNAフラグメント、c
DNAフラグメント、RNAフラグメント、または他の
オリゴヌクレオチドであり得、そして検出可能な基(例
えば、32P)または任意の他の検出可能なマーカーで標
識化され得る。従って、例えば、ハイブリダイゼーショ
ンのためのプローブは、本発明の植物において病害抵抗
性反応を制御し得る植物遺伝子のヌクレオチド配列に基
づいて合成オリゴヌクレオチドを標識することによって
作製され得る。ハイブリダイゼーションおよびcDNA
ライブラリーおよびゲノムライブラリーの構築のための
プローブの調製のための方法は、一般に、当該分野で公
知であり、そしてSambrookら(1989)Mo
lecular Cloning:A Laborat
ory Manual(第2版、Cold Sprin
g Harbor LaboratoryPress、
Plainview、New York、(これは、本
明細書中に参考として援用される))において開示され
る。
性反応を制御し得る植物遺伝子をコードするヌクレオチ
ド配列全体、またはそれらの1つ以上の部分が、対応す
る病害抵抗性反応を制御し得る植物遺伝子配列およびメ
ッセンジャーRNAに特異的にハイブリダイズし得るプ
ローブとして使用され得る。種々の条件下で特異的なハ
イブリダイゼーションを達成するために、このようなプ
ローブは、病害抵抗性反応を制御し得る植物遺伝子配列
間で独特であり、そして好ましくは少なくとも約10ヌ
クレオチド長、最も好ましくは少なくとも約20ヌクレ
オチド長である配列を包含する。このようなプローブ
は、選択された生物から対応する病害抵抗性反応を制御
し得る植物遺伝子配列をPCRによって増幅するために
使用され得る。PCR増幅の方法は、当該分野で周知で
ある(PCR Technology: Princi
ples and Applications for
DNA Amplification、HA Erl
ich編、FreemanPress、NewYor
k、NY(1992);PCR Protocols:
A Guide to Methods and A
pplications、Innis、Gelflan
d、Snisky、およびWhite編、Academ
ic Press、San Diego、CA(199
0);Mattilaら(1991) Nucleic
Acids Res. 19: 4967;Ecke
rt、K.A.およびKunkel、T.A.(199
1)PCR Methods and Applica
tions 1: 17;PCR、McPherso
n、Quirkes、およびTaylor、IRL P
ress、Oxford、これらは、本明細書中で参考
として援用する)。この技術は、所望の生物からさらな
るコード配列を単離するために、または生物中のコード
配列の存在を決定するための診断アッセイとして使用さ
れ得る。ハイブリダイゼーション技術は、プレート化し
たDNAライブラリーのハイブリダイゼーションスクリ
ーニングを包含する(プラークまたはコロニーのいずれ
か;例えば、Sambrookら(1989)Mole
cular Cloning:A Laborator
y Manual(第2版、Cold Spring
Harbor Laboratory Press 、
Plainview、New York)を参照のこ
と)。
は、ストリンジェントな条件下で実施され得る。「スト
リンジェントな条件」または「ストリンジェントなハイ
ブリダイゼーション条件」とは、プローブが、他の配列
に対するよりも、検出可能により大きな程度(例えば、
バックグラウンドよりも少なくとも2倍)で、その標的
配列に対してハイブリダイズする条件を意図する。スト
リンジェントな条件は配列依存性であり、そして異なる
環境下で異なる。ハイブリダイゼーションおよび/また
は洗浄条件のストリンジェンシーを制御することによ
り、プローブに対して100%相補的である標的配列が
同定され得る。あるいは、ストリンジェンシー条件は、
より低い程度の類似性が検出され得るように、配列中に
いくらかミスマッチとなることが可能になるように調整
され得る。一般に、プローブは、約1000ヌクレオチ
ド長未満であり、好ましくは500ヌクレオチド長未満
である。
塩濃度が約1.5M Naイオン未満であり、代表的に
は約0.01〜1.0M Naイオン濃度(または他の
塩)(pH7.0から8.3)であり、そして温度が、
短いプローブ(例えば、10〜50ヌクレオチド)につ
いては少なくとも約30℃であり、そして長いプローブ
(例えば、50ヌクレオチドより大きい)については少
なくとも約60℃である条件である。ストリンジェント
な条件はまた、脱安定剤(例えば、ホルムアミド)の添
加によって達成され得る。ストリンジェントな条件とし
て、例えば、30〜35%ホルムアミド、1M NaC
l、1%SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)の緩衝溶液
を用いる37℃でのハイブリダイゼーション、および1
×から2×のSSC(20×SSC=3.0M NaC
l/0.3Mクエン酸三ナトリウム)を用いる50〜5
5℃での洗浄が挙げられる。よりストリンジェントな条
件としては、例えば、40〜45%ホルムアミド、1.
0M NaCl、1%SDS中での37℃でのハイブリ
ダイゼーション、および0.5×から1×のSSCを用
いる55〜60℃での洗浄が挙げられる。さらによりス
トリンジェントな条件としては、例えば、50%ホルム
アミド、1M NaCl、1%SDS中での37℃での
ハイブリダイゼーション、および0.1×のSSCを用
いる60〜65℃での洗浄が挙げられる。
ション後の洗浄の関数であり、決定的な要因は、最終洗
浄溶液のイオン強度および温度である。DNA−DNA
ハイブリッドについては、Tmは、Meinkothお
よびWahl(1984)Anal.Biochem.
138:267−284の式:Tm=81.5℃+1
6.6(logM)+0.41(%GC)−0.61
(%form)−500/Lから概算され得;ここでM
は、1価カチオンのモル濃度であり、%GCは、DNA
中のグアノシンヌクレオチドおよびシトシンヌクレオチ
ドのパーセンテージであり、%formは、ハイブリダ
イゼーション溶液中のホルムアミドのパーセンテージで
あり、そしてLは、塩基対中のハイブリッドの長さであ
る。Tmは、相補的な標的配列の50%が完全に一致す
るプローブにハイブリダイズする温度(規定されたイオ
ン強度およびpHで)である。Tmは、1%のミスマッ
チにつき約1℃低下する;従って、Tm、ハイブリダイ
ゼーション、および/または洗浄条件は、所望の同一性
の配列にハイブリダイズするために調整され得る。例え
ば、90%以上の同一性を有する配列が求められる場
合、Tmは、10低下し得る。一般的に、ストリンジェ
ントな条件は、規定されたイオン強度およびpHでの特
定の配列およびその相補物に対する熱融解温度(Tm)
よりも約5℃低く選択される。しかし、厳しいストリン
ジェントな条件は、熱融解温度(Tm)よりも1、2、
3、または4℃低いハイブリダイゼーションおよび/ま
たは洗浄を利用し得;中程度のストリンジェントな条件
は、熱融解温度(Tm)よりも6、7、8、9、または
10℃低いハイブリダイゼーションおよび/または洗浄
を利用し得;低いストリンジェントな条件は、熱融解温
度(Tm)よりも11、12、13、14、15、また
は20℃低いハイブリダイゼーションおよび/または洗
浄を利用し得る。この式、ハイブリダイゼーションおよ
び洗浄組成物、ならびに所望されるTmを使用して、当
業者は、ハイブリダイゼーションのストリンジェンシー
および/または洗浄溶液におけるバリエーションが固有
に記載されることを理解する。所望されるミスマッチの
程度が45℃(水溶液)または32℃(ホルムアミド溶
液)よりも低いTmを生じる場合、より高い温度が使用
され得るようにSSC濃度を増加させることが好まし
い。核酸のハイブリダイゼーションについての広範なガ
イドは、Tijssen(1993)Laborato
ryTechniques in Biochemis
try and Molecular Biology
−Hybridization with Nucle
ic Acid Probes、第1部、第2章(El
sevier,NewYork);およびAusube
lら編(1995)Current Protocol
s in Molecular Biology、第2
章(Greene Publishing and W
iley−Interscience,New Yor
k)に見出される。Sambrookら(1989)M
olecular Cloning:A Labora
tory Manual(第2版、Cold Spri
ng Harbor Laboratory Pres
s,Plainview,New York)を参照の
こと(これらは本明細書中に参考として援用される)。
公知のヌクレオチド配列解析法または市販されている自
動シーケンサーにより決定し得る。
は、本明細書に記載の方法に従って得られるが、本発明
に開示された配列を基に、化学合成によっても得られ得
る。例えば、本発明のポリヌクレオチドは、例えば、A
pplied BioSystems社(ABI)によ
り市販されるポリヌクレオチド合成機を用いて製造業者
によって提供される仕様書に従って合成され得る。
化学合成手法のような手順に従って生成されたポリヌク
レオチドが、所望の活性、すなわち病害抵抗性反応を制
御する作用、を有することは、例えば、当該ポリヌクレ
オチドを用いてアンチセンスRNAを発現させたイネに
おいて、以下の実施例4の記載と本質的に同様に、ノー
ザンブロット分析によって、防御関連遺伝子の発現を調
べることによって確認され得る。また、このようなポリ
ヌクレオチドは、以下の実施例5の記載と本質的に同様
の手順に従って、Tos17の転移により得られるよう
な擬似病斑変異体を用いる相補性検定において、変異型
の壊死斑の形成がなくなることを立証することによって
も、所望の活性を有することを確認され得る。
体に対してだけではなく、多種多様な病原体に対する抵
抗性を付与した植物を作出するために使用され得る。こ
の植物が農業的に有用であれば、なお好ましい。このよ
うな病害抵抗性植物の開発は、病原体の攻撃による農業
上の被害の軽減をもたらすことが期待される。
または改変されて、当業者に周知の方法を用いて、適切
な植物発現ベクターに連結され、公知の遺伝子組換え技
術により、植物細胞に導入され得る。好ましくは、本発
明のポリヌクレオチドは、内在する当該遺伝子の機能を
抑制するように導入され、病害抵抗性を有する植物を開
発することが期待される。導入された遺伝子は、植物細
胞中のDNAに組み込まれて存在する。なお、植物細胞
中のDNAとは、染色体のみならず、植物細胞中に含ま
れる各種オルガネラ(例えば、ミトコンドリア、葉緑体
など)に含まれるDNAを含む。
の発現を調節するプロモーターなどの種々の調節エレメ
ントが宿主植物の細胞中で作動可能に連結されている核
酸配列をいう。本願明細書で用いる用語「制御配列」
は、機能的プロモーターおよび、任意の関連する転写要
素(例えば、エンハンサー、CCAATボックス、TA
TAボックス、SPI部位など)を有するDNA配列を
いう。本願明細書で用いる用語「作動可能に連結」は、
遺伝子が発現し得るように、ポリヌクレオチドが、その
発現を調節するプロモーター、エンハンサー等の種々の
調節エレメントとが宿主細胞中で作動し得る状態で連結
されることをいう。植物発現ベクターは、好適には、植
物遺伝子プロモーター、ターミネーター、薬剤耐性遺伝
子、およびエンハンサーを含み得る。発現ベクターのタ
イプおよび使用される調節エレメントの種類が、宿主細
胞に応じて変わり得ることは、当業者に周知の事項であ
る。本発明に用いる植物発現ベクターは、さらにT−D
NA領域を有し得る。T−DNA領域は、特にアグロバ
クテリウムを用いて植物を形質転換する場合に遺伝子の
導入の効率を高める。
現するプロモーターを意味する。再生植物のすべての組
織において、本発明のポリヌクレオチドの発現を指向さ
せる植物プロモーターフラグメントを採用し得る。構成
的に発現させるためのプロモーターとしては、例えば、
ノパリン合成酵素遺伝子のプロモーター(Langri
dge,1985,Plant Cell Rep.
4,355)、カリフラワーモザイクウイルス19S−
RNAを生じるプロモーター(Guilley,198
2,Cell 30,763)、カリフラワーモザイク
ウイルス35S−RNAを生じるプロモーター(Ode
ll,1985,Nature 313,810)、イ
ネのアクチンプロモーター(Zhang,1991,P
lantCell 3,1155)、トウモロコシユビ
キチンプロモーター(Cornejo 1993,Pl
ant Mol.Biol.23,567)、REXφ
プロモ−タ−(Mitsuhara,1996,Pla
nt Cell Physiol.37,49)などを
用いることができる。
において本発明のポリヌクレオチドの発現を指向させ得
るか、またはそうでなければ、より特異的な環境または
発達の制御下にあり得る。このようなプロモーターは、
本明細書では、「誘導可能な」プロモーターと称する。
誘導可能なプロモーターとしては、例えば、光、低温、
高温、乾燥、紫外線の照射、特定の化合物の散布などの
外因によって発現することが知られているプロモーター
などが挙げられる。この様なプロモーターとしては、例
えば、光照射によって発現するリブロース−1,5−2
リン酸カルボキシラーゼ小サブユニットをコードする遺
伝子のプロモーター(Fluhr,1986,Pro.
Natl.Acad.Sci.USA 83,235
8)、低温によって誘導されるイネのlip19遺伝子
のプロモーター(Aguan,1993,Mol.Ge
n.Genet.240,1)、高温によって誘導され
るイネのhsp72、hsp80遺伝子のプロモーター
(Van Breusegem,1994,Plant
a 193,57)、乾燥によって誘導されるシロイヌ
ナズナのrab16遺伝子のプロモーター(Nund
y,1990,Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA 87,1406)、紫外線の照射によって
誘導されるトウモロコシのアルコールデヒドロゲナーゼ
遺伝子のプロモーター(Schulze−Lefer
t,1989,EMBO J.8,651)などが挙げ
られる。また、rab16遺伝子のプロモーターは植物
ホルモンのアブシジン酸の散布によっても誘導される。
質をコードする領域の下流に位置し、DNAがmRNA
に転写される際の転写の終結、およびポリA配列の付加
に関与する配列である。ターミネーターは、mRNAの
安定性に寄与し、そして遺伝子の発現量に影響を及ぼす
ことが知られている。ターミネーターの例としては、C
aMV35Sターミネーター、およびノパリン合成酵素
遺伝子のターミネーター(Tnos)が挙げられるが、
これらに限定されない。
抜を容易にするものであることが望ましい。カナマイシ
ン耐性を付与するためのネオマイシンフォスフォトラン
スフェラーゼII(NPTII)遺伝子、およびハイグ
ロマイシン耐性を付与するためのハイグロマイシンフォ
スフォトランスフェラーゼ遺伝子などが好適に用いられ
得るが、これらに限定されない。
率を高めるために用いられ得る。エンハンサーとして
は、CaMV35Sプロモーター内の上流側の配列を含
むエンハンサー領域が好適である。エンハンサーは、1
つの植物発現ベクターあたり複数個用いられ得る。
に周知の遺伝子組換え技術を用いて作製され得る。実施
例で使用したベクターに加えて、植物発現ベクターの構
築には、例えば、pBI系のベクターまたはpUC系の
ベクターが好適に用いられるが、これらに限定されな
い。
入法などに応じて、葉、茎、根、塊茎、プロトプラス
ト、カルス、花粉、種子胚、苗条原基などから適当なも
のを選択することができる。「植物細胞」とは、任意の
植物細胞であり得る。「植物細胞」の例としては、葉お
よび根などの植物器官の細胞、カルスならびに懸濁培養
細胞が挙げられる。植物細胞は、培養細胞、培養組織、
培養器官、または植物体のいずれの形態であってもよ
い。好ましくは、培養細胞、培養組織、または培養器官
であり、より好ましくは培養細胞である。
する場合、材料としてプロトプラストが用いられ、エレ
クトロポーレーション法、ポリエチレングリコール法な
どの物理・化学的方法によってDNAの導入が行われる
のに対して、植物組織へDNAを導入する場合、材料と
しては葉、茎、根、塊茎、カルス、花粉、種子胚、苗条
原基など、好ましくは葉、茎、カルスが用いられ、ウイ
ルスもしくはアグロバクテリウムを用いた生物学的方
法、またはパーティクルガン法などの物理・化学的方法
によってDNAの導入が行われる。アグロバクテリウム
を介する方法としては、例えば、Nagelらの方法
(Microbiol.Lett.,67,325(1
990))が用いられ得る。この方法は、まず、植物発
現ベクターで(例えば、エレクトロポレーションによっ
て)アグロバクテリウムを形質転換し、次いで、形質転
換されたアグロバクテリウムをリーフディスク法などの
周知の方法により植物組織に導入する方法である。これ
らの方法は、当該分野において周知であり、形質転換す
る植物に適した方法が、当業者により適宜選択され得
る。
えば、カナマイシン耐性などの薬剤耐性を基準として選
択される。選択された細胞は、常法により植物体に再生
され得る。
物細胞から植物を再生させるには、このような植物細胞
を、再分化培地、ホルモンフリーのMS培地などに培養
すればよい。発根した幼植物体は、土壌に移植して栽培
することにより植物体とすることができる。再生(再分
化)の方法は植物細胞の種類により異なる。様々な文献
にイネ(Fujimura,1995,Plant T
issue Culture Lett.2,74)、
トウモロコシ(Shillito,1989,Bio/
Technol.7,581、Gorden−Kam
m,1990,Plant Cell 2,603)、
ジャガイモ(Visser,1989,Theor.A
ppl.Genet.78,594)、タバコ(Nag
ata,1971,Planta 99,12)など各
種の植物に対しての再分化の方法が記載されている。
の手法を用いて、導入された本発明の遺伝子の発現を確
認し得る。この確認は、例えば、ノーザンブロット解析
を用いて行い得る。具体的には、植物の葉から全RNA
を抽出し、変性アガロースでの電気泳動の後、適切なメ
ンブランにブロットする。このブロットに、導入遺伝子
の一部分と相補的な標識したRNAプローブをハイブリ
ダイズさせることにより、本発明の遺伝子のmRNAを
検出し得る。
換され得る植物は、遺伝子導入の可能ないずれの植物を
も包含する。本明細書中で使用される場合、用語「植
物」は、植物全体、植物の器官(例えば、葉、茎、根な
ど)、種子、植物の伝播体(花粉など)、および植物細
胞、ならびにそれらの子孫への言及を含む。植物細胞
は、本明細書中で使用される場合、限定されることな
く、種子懸濁培養物、胚、メリステム領域、カルス組
織、葉、根、シュート、配偶体、胞子体、花粉、および
小胞子を含む。「植物」は、単子葉植物および双子葉植
物の両方を包含する。このような植物には、任意の有用
植物、特に作物植物、蔬菜植物、および花卉植物が含ま
れる。好ましくは、イネ、トウモロコシ、モロコシ、オ
オムギ、コムギ、ライムギ、ヒエ、アワ、アスパラガ
ス、ジャガイモ、ダイコン、ダイズ、エンドウ、ナタ
ネ、ホウレンソウ、トマト、ペチュニアなどが挙げられ
るが、これらに限定されない。本発明が適用される最も
好ましい植物は、イネであり、特に、ジャポニカイネで
ある。
は、ナス科、イネ科、アブラナ科、バラ科、マメ科、ウ
リ科、シソ科、ユリ科、アカザ科、セリ科の植物が挙げ
られる。
ana、Solanum、Datura、Lycope
rsion、またはPetuniaに属する植物が挙げ
られ、例えば、タバコ、ナス、ジャガイモ、トマト、ト
ウガラシ、ペチュニアなどを含む。
Hordenum、Secale、Scccharu
m、Echinochloa、またはZeaに属する植
物が挙げられ、例えば、イネ、オオムギ、ライムギ、ヒ
エ、モロコシ、トウモロコシなどを含む。
anus、Brassica、Arabidopsi
s、Wasabia、またはCapsellaに属する
植物が挙げられ、例えば、大根、アブラナ、シロイヌナ
ズナ、ワサビ、ナズナなどを含む。
s、Malus、Pynus、Fragaria、また
はRosaに属する植物が挙げられ、例えば、ウメ、モ
モ、リンゴ、ナシ、オランダイチゴ、バラなどを含む。
e、Vigna、Phaseolus、Pisum、V
icia、Arachis、Trifolium、Al
phalfa、またはMedicagoに属する植物が
挙げられ、例えば、ダイズ、アズキ、インゲンマメ、エ
ンドウ、ソラマメ、ラッカセイ、クローバ、ウマゴヤシ
などを含む。
Cucurbita、またはCucumisに属する植
物が挙げられ、例えば、ヘチマ、カボチャ、キュウリ、
メロンなどを含む。
ula、Mentha、またはPerillaに属する
植物が挙げられ、例えば、ラベンダー、ハッカ、シソな
どを含む。
ium、Lilium、またはTulipaに属する植
物が挙げられ、例えば、ネギ、ニンニク、ユリ、チュー
リップなどを含む。
ciaに属する植物が挙げられ、例えば、ホウレンソウ
を含む。
ca、Daucus、Cryptotaenia、また
はApitumに属する植物が挙げられ、例えば、シシ
ウド、ニンジン、ミツバ、セロリなどを含む。
び以下で記載される実験室手順は、当該分野で周知で一
般的に用いられる手順を使用する。標準的な技術は、組
換え法、ポリヌクレオチド合成、ならびに細胞培養につ
いて使用される。この技術および手順は、一般的に、当
該分野、およびこの書類を通じて提供される種々の一般
的な参考文献(一般的には、Sambrookら、Mo
lecular Cloning: A Labora
tory Manual、第2版(1989)Cold
Spring Harbor Laboratory
Press、Cold Spring Harbo
r、N.Y.を参照。これらは、本明細書中で参考とし
て援用される)。
本発明はこれに限定されない。実施例で使用した材料、
試薬などは、他に特定のない限り、商業的な供給源から
入手可能である。
および得られた変異体の特徴付け)ジヤポニカ種の品種
「日本晴」の完熟種子を出発材料に用い、先に記載のよ
うに(Hirochikaら、1996、Proc.N
atl.Acad.Sci.USA、93、7783−
7788)(前述)、カルス開始培養および細胞懸濁培
養を行った。遺伝子破壊を行うために使用したTos1
7を活性化するための培養条件は、大槻(1990)の
方法(イネ・プロトプラスト培養系、農林水産技術情報
協会)に従った。
クロロフェノキシ酢酸(2,4−D)を添加したMS培
地(大槻(1990)、前述)で培養し(25℃、1ケ
月間)、カルス誘導を行った。得られたカルスを、2,
4−Dを添加したN6液体培地(大槻(1990)、前
述)で5ヶ月間培養したのち、再分化培地(大槻(19
90)、前述)に移し再分化イネ(第1世代(R1)植
物)を得た。
ぞれの株から種子を回収した。この種子を播種後圃場に
植え、第2世代(R2)植物を得て形態分析を行った。
R2集団の各植物の表現型を発芽後約5ヶ月にわたり注
意深く観察した結果、変異系統ND5001(品種日本
晴)株は擬似病斑を示した(図1)。図1は、圃場で育
成した擬似病斑変異体および対照の野生型の草姿形態を
示す写真(A)、ならびに葉の形態を示す写真(B)で
ある。(A)は、左側が野生型であり、右側が変異体で
ある。(B)は、上側が野生型であり、下側が変異体で
ある。病徴様変異体は、本葉5、6枚展開した頃から葉
に茶色の斑点が現れ始めた。それ以降の葉においても順
次展開した跡に壊死斑が形成され、葉身全体に斑点が広
がり枯れた。
離)実施例1で見られたような表現型を支配する遺伝子
を突き止めるために、ゲノムDNA中に転移されたTo
s17の隣接配列を単離した。
1株)からCTAB法(MurrayおよびThomp
son、1980、Nucleic Acids Re
s.8、4321−4325)によりDNAを調製し
た。Tos17標的部位配列の増幅は、総DNAを用い
るTAIL−PCR(Liu Y−G.ら、Genom
ics、25、674−681、Liu Y−G.ら、
1995、PlantJ.、8、457−463)によ
り実施した。
持つ再生植物からの総DNAを鋳型として用い、以下に
示す3セットのプライマーを用いる3回のTAIL−P
CRにより増幅反応を行った。1回目のPCRでは、鋳
型DNAには、上記で抽出した総DNAを使用した。T
os17特異的プライマーにはTail 3(GAGA
GCATCATCGGTTACATCTTCTC)をも
ちいた。以下、2回目のPCRではTail 4(AT
CCACCTTGAGTTTGAAGGG)、3回目の
PCRではTail 5(CATCGGATGTCCA
GTCCATTG)を用いた。1回目のPCRの反応液
は全量20μlで行った。ADプライマーの配列はNG
TCGA(G/C)(A/T)GANA(A/T)GA
A(AD1プライマー)である。このADプライマーは
1〜3回目のPCRプライマー対の一方として使用し
た。
および、サイクル数を記載する。
L/tail 3プライマー(Tos17特異的プライ
マー);1pmol/μL/ADプライマー;10pm
ol/μL/dNTP mix;0.2mM/10×P
CR緩衝液(Applied Biosystem
s);1×/Ex−Taq;0.025単位/μL。
ル、94℃・1分−65℃・1分−72℃・3分/5サ
イクル、94℃・1分−25℃・3分−72℃・3分/
1サイクル、94℃・30秒−68℃・1分−72℃・
3分−94℃・30秒−68℃・1分−72℃・3分−
94℃・30秒−43℃・1分−72℃・3分/15サ
イクル、72℃・5分/1サイクル、4℃・ホールド。
のPCR液を1/50に希釈して使用した。反応液は全
量20μlで行った。以下、2回目ののPCRで用いた
最終濃度、および、サイクル数を記載する。
ライマー;1pmol/uL/ADプライマー;10p
mol/μL/dNTP mix;0.2mM/10×
PCR緩衝液(Applied Biosystem
s);1X/Ex−Taq;0.025単位/μL。
ル、94℃・30秒−64℃・1分−72℃・3分−9
4℃・30秒−64℃・1分−72℃・3分−94℃・
30秒−43℃・1分−72℃・3分/12サイクル、
72℃・5分/1サイクル、4℃・ホールド。
のPCR液を1/10に希釈して使用した。反応液は全
量50μlで行った。以下、3回目ののPCRで用いた
最終濃度、および、サイクル数を記載する。
ライマー;1pmol/μL/ADプライマー;10p
mol/μL/dNTP mix;0.2mM/10×
PCR緩衝液(Applied Biosystem
s);1X/Ex−Taq;0.05単位/μL。
ル、94℃・30秒−66℃・1分−72℃・3分−9
4℃・30秒−68℃・1分−72℃・3分−94℃・
30秒−45℃・1分−72℃・3分/12サイクル、
72℃・5分/1サイクル、4℃・ホールド。
アガロースゲル電気泳動後に簡易カラム精製し、直接的
にシークエンサー(ABI社、Model3100)を
用いて配列を決定した。
析)土壌で11日間生育させた野生型イネ(日本晴)の
幼苗から以下のようにRNAを調製した。まず、ISO
GEN溶液を用いて幼苗から総RNAを抽出した。mR
NA精製キット(Stratagene)に含まれるオ
リゴ(dT)セルロースカラムを用いて、総RNAから
ポリ(A)mRNAを得た。得られたポリ(A)mRN
Aから常法に従いcDNAを合成し、cDNAライブラ
リーをHybriZAP−2.1ベクター(Strat
agene)中に構築した。このcDNAライブラリー
は、5×105プラークの感染能力を持つ。陽性のcD
NA挿入片を含むpBluescriptプラスミドの
インビボ切除は、Escherichia coli
XL1−Blue MRF2株で行った。
ular Cloning、A Laboratory
Manual(Sambrookら、1989)に記
載の方法に従って、実施例2で得たTos17が転移し
た隣接配列のTAIL−PCR産物をプローブとして用
いてスクリーニングした。
ダイゼーションシグナルを示す5つのcDNAクローン
が得られた。
サイズのcDNAを3100シークエンサー(Appl
ied BioSystems社(ABI))を用いて
その両方向について配列決定し、オープンリーディング
フレーム(ORF)、BLAST(Altshulら、
1997、Nucleic Acids Res.、2
5、3389−3402)を利用した相同性解析、およ
びMac Vector 6.0プログラム(帝人シス
テムテクノロジー(株))を用いる分析に供した。
ーンは1395bp(配列番号1)の長さを有した。M
ac Vector 6.0パッケージを用いたmRN
Aの分析により、361アミノ酸(配列番号2)からな
るタンパク質をコードする最長の1083bpオープン
リーディングフレームが同定された。配列番号1に示し
た、この1395bpのcDNA配列を図2に示す。オ
ープンリーディングフレームは、上記cDNA配列の1
46〜1231位に位置する。上記オープンリーディン
グフレームによりコードされるポリペプチドの推定アミ
ノ酸配列(配列番号2)を図3に示す。上記アミノ酸配
列解析の結果、このタンパク質はキナーゼドメインを有
すると推定される。このタンパク質はまた、トマトの病
害性抵抗性関連遺伝子であるPto kinase i
nteractor 1(Pti1)とアミノ酸配列レ
ベルで高い相同性を示した(84%)。これら両タンパ
ク質の配列比較を図3に示す。この相同性は、BLAS
T(Altshulら、1997、Nucleic A
cids Res.、25、3389−3402)を利
用した相同性解析を用いて決定した。トマトPti1
は、Pto抵抗性遺伝子が介する病害抵抗性反応を促進
する機能を有することが知られている。
抵抗性誘導の評価)擬似病斑変異体の原因遺伝子へのT
os17挿入により引き起こされる当該遺伝子の発現阻
害を解析するために、変異体および野生型イネからRN
Aを抽出し、ノーザン解析により発現特性を調べた。
よび6週間生育させたそれぞれの植物の葉からISOG
EN RNA抽出溶液(Nippongene)を用い
て総RNAを抽出し、そして5%(v/v)ホルムアル
デヒド溶液を含む1.5%アガロースゲルで分離した。
電気泳動には、約10μgのRNAを用いた。病害抵抗
性反応時に発現する防御関連遺伝子である病原関連タン
パク質1b(pathogenesis−relate
d protein 1b;PR1b)およびフェニル
アラニンアンモニアリアーゼ(phenylalani
ne ammonia−lyase;PAL)をプロー
ブとして用い、Sambrookら、1989、前述、
に記載の方法に従って、0.5MのNaH2PO4−Na
2HPO4(pH7.2)、7%SDS、200μgの子
ウシ胸腺DNAを含む溶液中、68℃で、それぞれ3お
よび12時間行った。このプローブ配列は、以下の通り
であった: <PAL>:CCATCCCCTGAGATTCATG
GGCTGTTCCTACTCTTTATTAGCAA
AAGAAAAAAACAGAAGCAAATAAAT
GCACTCCCTTACCAGCATGGAATTT
TTTGCTCATAGCATAAAGTCAAGTA
CAGCATCCAAGCTGTTTAATTCTAG
TACAAGCTGGAAAACTTGTCTCATG
TGTAGTATATACACCACCAGCACAG
CTCCAGTTGAAAAAAAAAAAGAAAA
AAACGGCCA <PR1b>:AATTCTATGTCCAAGTGC
ATACTTTGCGGGGGTAAAATTTTCT
ACACGTATGTTGCCAAAATTTCTGC
TAAGTTTTCGTGCCAACTCGAGAAA
TTCTTACACAGCCTGCAGTCTATAA
ATATTCACACATTTCACAAAAAAAT
ACTTGCAACATCAAAGCTACACAGG
TAGAATCATCGACCGTAAGTAGGTA
CGTACATTAAGTGTGAGCTTGATTA
ACTATGGAGGTATCCAAGCTGG。
を、55℃で、0.5%のSDSを含む2×SSC溶液
中で2回、合計1時間洗浄した。
rown spot)のある葉において、PR1bおよ
びPALが発現していることが明らかになった。この結
果を図4に示す。上から順にPR1b、PAL、リボソ
ームRNAを示す。レーンは、左が野生型(WT)、中
央および右が変異型(MT)であって、中央は壊死斑が
あり(brown spot(+))、右側は壊死斑が
ない(brown spot(−))場合である。壊死
斑がある葉で防御関連遺伝子の発現が確認された。
イトアレキシン(モミラクトンA(momilacto
ne A)およびサクラネチン(sakuraneti
n))の定量を行った。この定量は、Takahash
iら、Plant J.(1999)17,535−5
45の方法に準じて行った。要約すると、損傷スポット
(直径5mm)を含む組織を、5mlの80%メタノー
ルで抽出し、そして沸騰させた。次いで、10mlのブ
ラインをメタノール溶液に添加し、そしてファイトアレ
キシンを5mlのEtOAcで抽出した(3回)。Na2
SO4で乾燥した後、EtOAc層を真空中で濃縮し、
粗抽出物を得た。抽出物を3mlのn−ヘキサン中に溶
解し、Sep−Pak Light Silica C
artilageにロードした。2mlのMeOHで希
釈した後、サンプル溶液をLC/MS/MSシステムを
用いて分析した。LC条件:カラムInertsil
ODS 2;溶媒、0.1%蟻酸を伴うCH3CN;流
速、0.5ml/分。この分析において、標準物質とし
てモミラクトンA(momilactoneA)および
サクラネチン(sakuranetin)を用いた。こ
の結果を表1に示す。
ミラクトンA(momilactone A)およびサ
クラネチン(sakuranetin))含量(μg)
を示す;ここで、Mutantは、変異体を、Wild
Typeは野生型を示す;n/dは、検出されないこ
とを示す。
葉で、特にモミラクトンAが蓄積されたことが明らかに
なった。
伝子は、病害抵抗性反応の誘導を負に制御していること
が明らかになり、トマトPti1(これは、上述したよ
うに、Pto抵抗性遺伝子が介する病害抵抗性反応を促
進する機能を有することが知られている)とは相反する
機能を持つことが示された。
tumefaciensによる擬似病斑変異体の形質転
換 完全長の当該遺伝子のオープンリーディングフレームを
含む約1.4kbのcDNAを、CaMV35Sプロモ
ーターの下流に連結し、pPZP2Ha3(+)ベクタ
ーに組み込んだ(Fuseら、Plant Biote
chnology、18、219−222)。この組換
えベクターを用いて、エレクトロポーレーションによ
り、50mg/lのカナマイシンおよびハイグロマイシ
ンの選択下でAgrobacteriumtumefa
ciens EHA101株を形質転換した。得られた
アグロバクテリウム株は、使用するまで凍結保存した。
素酸ナトリウムで殺菌し、そして殺菌蒸留水で5回洗浄
した。この種子を用いて田中らの方法(日本国特許第3
141084号)に従って形質転換を行った。種子を、
籾殻の除去後、無傷の状態で、2.5%次亜塩素酸ナト
リウム(NaClO)溶液中で殺菌した。水での十分な
洗浄の後、イネを以下の無菌操作に供した。
培地(30g/lスクロース、0.3g/lカザミノ
酸、2.8g/lプロリン、2mg/l 2,4−D、
4g/lゲルライト、pH5.8)に播種し、5日間、
27℃〜32℃で保温した。この間に種子は発芽した。
液に、前培養した上記種子を浸漬した後、2N6−AS
培地(30g/lスクロース、10g/lグルコース、
0.3g/lカザミノ酸、2mg/l 2,4−D、1
0mg/l アセトシリンゴン、4g/lゲルライト、
pH5.2)に移植した。暗黒下で3日間、28℃で保
温して共存培養した。
ニシリンを含有するN6D培地を用いて、種子から、ア
グロバクテリウムを洗い流した。次いで、形質転換され
た種子の選抜を、以下の条件で行った。
mg/l)およびハイグロマイシン(25mg/l)を
補充した、2mg/lの2,4−Dを含むN6D培地上
に、種子を置き、7日間、27℃〜32℃で保温する。
mg/l)およびハイグロマイシン(25mg/l)を
補充した、2〜4mg/lの2,4−Dを含むN6D培
地上に、種子を置き、さらに7日間、27℃〜32℃で
保温する。
再分化させた。
シリン(500mg/l)およびハイグロマイシン(2
5mg/l)を補充したMS培地(30g/lスクロー
ス、30g/lソルビトール、2g/lカザミノ酸、2
mg/lカイネチン、0.002mg/l NAA、4
g/lゲルライト、pH5.8)上に、選抜した種子を
置き、2週間、27℃〜32℃で保温した。
いて使用したのと同じ再分化培地を使用して、さらに2
週間、27℃〜32℃で保温した。
グロマイシン(25mg/l)を補充した、ホルモンを
含まないMS培地)上に移して、根の発育を確認した後
に、鉢上げした。形質転換体は、壊死斑を形成せず、野
生型と同様の表現形を示した。この結果から、当該遺伝
子の変異が擬似病斑変異の原因であることが証明され
た。
制御し得る新規ポリヌクレオチドが提供される。さら
に、多種多様な病原体に対する病害抵抗性を強化した植
物の作出に有用なポリヌクレオチドが提供される。
生型の草姿形態を示す写真(A)、ならびに葉の形態を
示す写真(B)である。
配列を示す図である。
ンパク質のアミノ酸配列とトマトPti1のアミノ酸配列の
比較を示す図である。
解析を示す電気泳動写真である。
Claims (6)
- 【請求項1】 植物における病害抵抗性反応を制御し得
る植物遺伝子をコードするポリヌクレオチドであって、
該ポリヌクレオチドが、配列表の配列番号2の1位のメ
チオニンから361位のセリンまでのアミノ酸配列をコ
ードするヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチド、
または該アミノ酸配列において1もしくは数個のアミノ
酸が欠失、置換および/もしくは付加されたアミノ酸配
列をコードするヌクレオチド配列を有し、かつ病害抵抗
性反応を制御し得る機能を有するポリヌクレオチドを含
む、ポリヌクレオチド。 - 【請求項2】 植物における病害抵抗性反応を制御し得
る植物遺伝子をコードするポリヌクレオチドであって、
該ポリヌクレオチドが、配列表の配列番号1の146位
のAから1231位のAまでに示されるヌクレオチド配
列または該ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件
下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を有するポリ
ヌクレオチドを含む、ポリヌクレオチド。 - 【請求項3】 前記病害抵抗性反応反応が、防御関連遺
伝子の発現を誘導することにより制御され得る、請求項
1または2に記載のポリヌクレオチド。 - 【請求項4】 イネ由来である、請求項1または2に記
載のポリヌクレオチド。 - 【請求項5】 制御配列に作動可能に連結された請求項
1または2に記載のポリヌクレオチドを含む、ベクタ
ー。 - 【請求項6】 植物における病害抵抗性反応反応を制御
する方法であって、請求項1または2に記載のポリヌク
レオチドを植物に導入する工程を包含する、方法。
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