JP2003339156A - 昇圧回路 - Google Patents

昇圧回路

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JP2003339156A
JP2003339156A JP2002144472A JP2002144472A JP2003339156A JP 2003339156 A JP2003339156 A JP 2003339156A JP 2002144472 A JP2002144472 A JP 2002144472A JP 2002144472 A JP2002144472 A JP 2002144472A JP 2003339156 A JP2003339156 A JP 2003339156A
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Teru Kawamoto
輝 川本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇圧電圧の立ち上がり時にオーバーシュート
を生ぜず、且つ大きな昇圧駆動力を有するチャージポン
プ回路を使用することができる昇圧回路を提供する。 【解決手段】 昇圧電圧を帰還抵抗器と複数の分圧抵抗
器とで分圧した帰還電圧を基準電圧と比較してチャージ
ポンプ回路をON/OFFし昇圧電圧を制御する。分圧
抵抗器の各相互接続ノードと昇圧電圧の出力ノードとの
間にアナログスイッチを設ける。昇圧開始から計時用ク
ロックパルスを計数する。計数値が増すに従って接地ノ
ードに近い側の相互接続ノードから順に、昇圧電圧が印
加されるようにいずれか1個のアナログスイッチを選択
的に導通させ、昇圧電圧目標値を階段状に上昇させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的に書換え可
能なメモリであるEEPROM(Electrically Erasabl
e Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモ
リ(Flash Memory)などに必要な高電圧を、外部から供
給される外部電源電圧をチップ内で昇圧して生成する昇
圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電気的に書き込み、消去可能な
不揮発メモリであるEEPROMやフラッシュメモリな
どでは、書込み/消去時に読出し時より高い電圧をセル
に印加する必要があり2種類の電源を準備する必要があ
る。これらメモリを内蔵する半導体集積回路では、近年
の半導体チップ単一電源化の趨勢に伴い、この高電圧を
外部から供給される低い外部電源電圧をチップ内で昇圧
して生成させている。
【0003】この高電圧は、メモリセルトランジスタの
ゲート酸化膜に加えられるため、ゲート酸化膜の破壊電
圧及び信頼性への影響の観点からあまり大き過ぎてはな
らない。このため高電圧を生成する昇圧回路には、電圧
立ち上がり時における波形のオーバーシュートが極力少
なくすることが求められる。
【0004】図4は、従来の昇圧回路の一例である。こ
の昇圧回路50は、基準電圧生成回路51、電圧比較回
路52、クロック発生回路53、チャージポンプ回路5
4、抵抗器R51、R52を有する。チャージポンプ回
路54は、外部電源電圧Vddを昇圧する回路であり、例
えばダイオードD51〜D56、コンデンサC51〜C
56、インバータIN51、IN52とで構成される。
ダイオードD51のアノードには外部電源電圧Vddが供
給される。ダイオードD51ないしD55のカソード
は、それぞれダイオードD52ないしD56のアノード
に接続される。ダイオードD52ないしD56のアノー
ドは、それぞれコンデンサC51ないしC55の第1の
端子に接続される。コンデンサC51、C53、C55
の他の端子は、インバータIN51の出力端子に接続さ
れる。インバータIN51の入力端子は、このチャージ
ポンプ回路54の入力端子であり、クロック信号OSC
が入力される。コンデンサC52、C54の他の端子
は、インバータIN51の出力信号を入力とするインバ
ータIN52の出力端子に接続される。ダイオードD5
6のカソードは出力ノードNppに接続され、出力ノード
Nppと接地ノードVssとの間には平滑コンデンサC56
が接続されている。
【0005】チャージポンプ回路54では、外部電源電
圧VddからダイオードD51を通して供給される電荷
が、クロック信号OSCに同期してコンデンサC51、
C52、C53と順次、後段側に移送される。この電荷
の移送に伴い各コンデンサの充電電圧は、後段コンデン
サにいく程高くなっていき、出力ノードNppには、外部
電源電圧Vddより高い昇圧電圧Vppが供給される。
【0006】出力ノードNppの昇圧電圧Vppは、抵抗器
R51、R52により分圧され、抵抗器R52にかかる
帰還電圧V1が電圧比較回路52の−入力端子に入力さ
れる。電圧比較回路52の+入力端子には、基準電圧生
成回路51で生成された基準電圧Vrefが入力される。
これら二つの入力電圧は比較されて、電圧比較回路52
の出力端子に次段のクロック発生回路53を制御する活
性化信号CLEが出力される。
【0007】クロック発生回路53は、リングオシレー
タ式のパルス発生回路である。前記活性化信号CLE
は、クロック発生回路53の3入力NAND回路Q51
の第1の入力端子に入力される。この第1の入力端子
は、クロック発生回路53の入力端子である。3入力N
AND回路Q51の出力端子には、偶数個のインバータ
55が接続され、最後段のインバータの出力信号が、3
入力NAND回路Q51の第2の入力端子に入力され
る。3入力NAND回路Q51の第3の入力端子には、
昇圧回路全体の動作開始/停止を制御する昇圧開始信号
ENAが入力されている。
【0008】昇圧開始信号ENAが“ High "レベルに
されると、昇圧回路50は動作を開始する。動作開始状
態で活性化信号CLEが“ High "レベルになると、ク
ロック発生回路53の出力には、偶数個のインバータ5
5の遅延時間で決まる極めて短い周期のクロックパルス
が現れる。発生したクロックパルスは、クロック信号O
SCとして次段のチャージポンプ回路54の入力端子に
入力される。
【0009】このような回路構成により、帰還電圧V1
が基準電圧Vrefより小さい時には、クロック発生回路
53とチャージポンプ回路54が動作し、出力ノードN
ppの昇圧電圧Vppが上昇する。逆に、V1がVrefより大
きくなるとクロック発生回路53とチャージポンプ回路
54が動作を停止して昇圧は止まる。こうした動作によ
り、昇圧回路50の出力ノードNppの昇圧電圧Vppは、
次式で計算される値に調整される。 Vpp=Vref・(R51+R52)/R52 この昇圧電圧Vppが、要求される高電圧値に一致するよ
うにVref、R51、R52の値が調整される。
【0010】こうした昇圧回路50では、出力ノードN
ppの昇圧電圧Vppが一度所定の高電圧に達した後、負荷
変動等によりわずかに電圧低下した場合には、速やかに
所定の高電圧値に回復させる必要がある。このためチャ
ージポンプ回路54には、比較的大きな昇圧駆動力を有
する回路が必要とされる。しかし大きな昇圧駆動力を有
するチャージポンプ回路54を使用すると、電圧比較回
路52やクロック発生回路53の応答遅れ、浮遊容量よ
る帰還電圧V1の位相遅れ等により、昇圧電圧Vppの立
ち上がり時に大きなオーバーシュートが発生する。逆に
昇圧駆動力の小さいチャージポンプ回路54を使用した
場合には、オーバーシュートは抑制されるが、昇圧電圧
Vppが低下した時の電圧回復力が弱くなってしまう。即
ち、電圧立ち上がり時のオーバーシュートと、出力であ
る昇圧電圧Vppが低下した時の電圧回復力とはトレード
オフの関係にある。
【0011】こうした問題を解決することを目的とし
て、従来より種々の昇圧回路が提案されてきている。そ
うした提案としては例えば、複数の電圧比較回路を設
け、その出力信号でチャージポンプ回路用のクロック発
生回路の発振周波数を切り換える方式(例えば、特開平
1−124198号報参照)、複数の電圧比較回路と複
数のチャージポンプ回路を設け、使用するチャージポン
プ回路の数を調整する方式(例えば、特開平10−24
3637、特開2000−173266号報参照)など
がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうした従来
の回路は、複数のチャージポンプ回路、複数の電圧比較
回路、さらには複数のリングオシレータ式クロック発生
回路を必要とするため回路構成が複雑であり、チップ面
積も大きくなる。
【0013】本発明は、かかるトレードオフの関係にあ
る問題を解消するために案出されたもので、電圧立ち上
がり時のオーバーシュートを抑え、且つ大きな昇圧駆動
力を有するチャージポンプ回路を使用することができる
昇圧回路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の昇圧回路は、出力ノードと、帰還
抵抗器と、複数の分圧抵抗器と、電圧比較回路と、昇圧
手段と、計数手段と、アナログスイッチ群とを備える。
昇圧ノードは外部電源電圧よりも高い昇圧電圧を出力す
る。帰還抵抗器は一端が接地ノードに接続される。複数
の分圧抵抗器は、出力ノードと帰還抵抗器との間に直列
に接続される。電圧比較回路は、帰還抵抗器にかかる帰
還電圧と基準電圧とを比較し、帰還電圧が基準電圧より
低いとき昇圧活性化信号を出力する。昇圧手段は、昇圧
活性化信号が受けて出力ノードに昇圧電圧を供給する。
計数手段は、昇圧開始から計時用クロックパルスを計数
し、所定の計数値で計数を停止する。アナログスイッチ
群は、分圧抵抗器の各相互接続点と出力ノードとの間に
接続され、前記計数値が増すに従って接地ノードに近い
側の相互接続ノードから順に、前記昇圧電圧が印加され
るようにいずれか1個が選択的に導通する。
【0015】本昇圧回路においては、帰還電圧を作り出
す分圧抵抗器の値がアナログスイッチの切り換えにより
変化して分圧比が変わる。これにより出力である昇圧電
圧の目標値が小さい段差の階段状に緩やかに上昇し、昇
圧電圧はこの小さな段差のステップ入力に対する応答の
積み重ねで緩やかに上昇する。従って、目標値が必要と
する高電圧値に達した時のオーバーシュートは、最終段
のステップ入力に対する応答のオーバーシュートで収ま
る。このことから、比較的大きな昇圧駆動力を有するチ
ャージポンプ回路を使用しても、オーバーシュートを小
さく抑えることができる。また、大きな昇圧駆動力を有
するチャージポンプ回路を使用できるので、負荷変動等
により出力の昇圧電圧が低下した場合に大きな電圧回復
力を確保できる。
【0016】請求項2に記載の昇圧回路は、出力ノード
に一端が接続される分圧抵抗器の抵抗値を、他の分圧抵
抗器の抵抗値より低くしたものである。電圧立ち上がり
時のオーバーシュートの大きさは、前述した目標値の最
終段のステップ入力に対するオーバーシュートで殆ど決
まる。従って、一端が出力ノードに接続される分圧抵抗
器の抵抗値を、他の分圧抵抗器の抵抗値よりも低くすれ
ば、最終段のステップ入力の段差が小さくなり、オーバ
ーシュートが小さくなる効果がある。
【0017】請求項3に記載の昇圧回路は、クロック発
生回路とチャージポンプ回路とを含む。クロック発生回
路は、リングオシレータ式回路で構成される。チャージ
ポンプ回路は、クロック発生回路の出力パルスに応答し
て外部電源電圧を昇圧して出力ノードに供給する。
【0018】本昇圧回路においては、リングオシレータ
式のパルス発生回路を採用するので回路構成が簡単で、
しかも非常に高い周波数のクロックパルスを発生させる
ことができる。またこの高い周波数のクロックパルスに
応答するチャージポンプ回路は、昇圧の駆動力が高くな
る効果がある。
【0019】請求項4に記載の昇圧回路は、デコーダ回
路を備える。デコーダ回路は計数手段の計数値をデコー
ドし、その出力で前記アナログスイッチ群を制御する。
【0020】本昇圧回路においては、例えば計数手段と
して分周回路と2進カウンタ回路を用い、2進カウンタ
回路の計数値を例えば10進数に変換するデコーダ回路
でデコードし、その出力信号を用いることでアナログス
イッチ群の選択的導通制御を容易に行なうことができ
る。
【0021】請求項5に記載の昇圧回路は、アナログス
イッチ群とレベル変換回路を含む。アナログスイッチ群
の各アナログスイッチは、NMOSトランジスタで構成
される。レベル変換回路は、NMOSトランジスタの各
ゲート端子と前記デコーダ回路の各出力端子間に設けら
れ、デコーダ回路の出力信号を出力ノードの昇圧電圧又
は外部電源電圧の何れか高い方の電圧にレベル変換す
る。
【0022】NMOSトランジスタで構成したアナログ
スイッチの導通抵抗を十分に下げるには、ゲート端子に
十分に高い電圧を印加する必要がある。上記昇圧回路に
おいては、出力ノードの昇圧電圧が低い場合にも最低
限、外部電源電圧がNMOSトランジスタのゲート端子
に印加されるため、アナログスイッチの導通抵抗を十分
に低下させることができる。
【0023】請求項6に記載の昇圧回路においては、計
数手段は前記クロック発生回路の出力パルスを計時用ク
ロックパルスとして計数し、前記デコーダ回路の所定の
出力信号により計数が停止される。本構成によれば、所
定計数値での計数停止を容易に行なうことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図3を参照して説明する。図1は、本発明による昇圧
回路の全体構成を示す電気的構成図である。図1を参照
して、本昇圧回路は帰還抵抗器RF、分圧抵抗器Ri
(i=0〜N)、基準電圧生成回路1、電圧比較回路
2、クロック発生回路3、チャージポンプ回路4、分周
回路5、カウンタ回路6、デコーダ回路7、レベル変換
回路Li(i=1〜N−1)、アナログスイッチSi
(i=0〜N−1)、第1、第2のAND回路Q1、Q
2、インバータIN1とを備える。
【0025】帰還抵抗器RFは、一端が接地ノードVss
に接続される。分圧抵抗器Ri(i=0〜N)は、出力
ノードNoutと帰還抵抗器RFとの間に、帰還抵抗器R
F側からR0、R1〜RNの順に直列に接続される。電
圧比較回路2は、帰還抵抗器RFにかかる帰還電圧VF
と、基準電圧生成回路1で生成された基準電圧Vrefを
比較して、VF<Vrefのとき昇圧活性化信号Sig1を発
生する。
【0026】クロック発生回路3は、昇圧開始信号ST
Aを受けて、高周波のクロックパルスCPを発生する。
クロック発生回路3はリングオシレータ、CR発振器な
どの高速パルスを発生させることができる回路である。
本実施形態では、図4中のクロック発生回路53と同様
のリングオシレータ式の回路を採用した場合について説
明する。但し、クロック発生回路53中の3入力NAN
D回路Q51は、2入力NAND回路に置き換え、その
二つの入力端子には、昇圧開始信号STAと、インバー
タ55の最後段インバータの出力信号を入力する。
【0027】第1のAND回路Q1は、クロック発生回
路3で発生したクロックパルスCPと前記昇圧活性化信
号Sig1との論理積である信号CP1を出力する。昇圧
活性化信号Sig1が“ High "レベルの時には、信号CP
1はクロックパルスCPと同じパルス波形となる。チャ
ージポンプ回路4は、高速パルスである信号CP1が入
力された時に、外部電源電圧Vddを昇圧して出力ノード
Noutに昇圧電圧Vppを供給する。チャージポンプ回路
4には、例えば図4中のチャージポンプ回路54と同様
の回路を用いる。本実施形態においては、クロック発生
回路3、チャージポンプ回路4、第1のAND回路Q1
とが昇圧手段を構成している。
【0028】本実施形態では、計時用クロックパルスと
してクロックパルスCPを使用する。第2のAND回路
Q2には、クロックパルスCPとカウンタ活性化信号C
TEが入力され、クロックパルスCP2を出力する。分
周回路5は、クロックパルスCP2を計数し分周パルス
CP3を出力する。カウンタ回路6は、分周パルスCP
3を計数する。カウンタ回路6は、例えば3ビットの2
進カウンタ回路である。デコーダ回路7はカウンタ回路
6の計数値を入力として受け、その計数値を例えば10
進数にデコードし、計数値に対応するデコーダ出力信号
Di(i=0〜N)を出力する。Nとしては、例えば7で
ある。インバータIN1は、デコーダ出力信号DNを反
転し、出力にカウンタ活性化信号CTEを生成する。本
実施形態では、第2のAND回路Q2、分周回路5、カ
ウンタ回路6、デコーダ回路7、インバータ回路IN1
とが計数手段を構成している。
【0029】アナログスイッチSi(i=0〜N−1)
は、NMOSトランジスタからなる。アナログスイッチ
Si(i=0〜N−1)のドレインは、出力ノードNout
に接続され、ソースは分圧抵抗RiとRi+1 の相互接続
ノードに接続される。
【0030】レベル変換回路Li(i=0〜N−1)は、
デコーダ出力信号Diを入力として受け、その電圧レベ
ルを変換し、変換後の信号VGiをアナログスイッチS
iのゲートに供給する。
【0031】図2は、レベル変換回路Li(i=0〜N−
1)の一実施例を示す回路図である。ダイオードDdi
のアノードには外部電源電圧Vddが供給され、カソード
はノードNViに接続される。ダイオードDpiのアノ
ードには昇圧電圧Vppが供給され、カソードはノードN
Viに接続される。ノードNViの電圧は、外部電源電
圧Vddと昇圧電圧Vppの何れか高い方の電圧からダイオ
ードの順方向電圧を差し引いた値となる。PMOSトラ
ンジスタQPbiは、ノードNViとノードNLiとの
間に接続され、そのゲートはNMOSトランジスタQN
aiのドレインに接続される。NMOSトランジスタQ
Nbiは、ノードNLiと接地ノードVssとの間に接続
され、そのゲートはインバータINiの出力を受ける。
PMOSトランジスタQPaiとNMOSトランジスタ
QNaiは、ノードNViと接地ノードVssとの間に直
列に接続される。PMOSトランジスタQPaiのゲー
トは、ノードNLiに接続される。NMOSトランジス
タQNaiのゲートとインバータINiの入力端子は相
互接続され、その相互接続ノードNDiはレベル変換回
路Liの入力端子として、デコーダ出力信号Diを受け
る。ノードNLiは、レベル変換回路Liの出力端子で
あり出力信号VGiを出力する。
【0032】本レベル変換回路においては、入力信号D
iが“ Low" レベルの時には、NMOSトランジスタQ
NaiとPMOSトランジスタQPbiはOFFし、NM
OSトランジスタQNbiとPMOSトランジスタQPa
iはONする。このとき出力信号VGiは、接地ノード
Vssの電圧に等しい“ Low" レベルとなる。逆に、入力
信号Diが“High" レベルの時には、NMOSトランジ
スタQNaiとPMOSトランジスタQPbiはONし、
NMOSトランジスタQNbiとPMOSトランジスタ
QPaiはOFFする。このとき出力信号VGiは、ノ
ードNViの電圧に等しい“High" レベルとなる。この
電圧は、昇圧電圧Vppと外部供給電圧Vddの何れか高い
方の電圧にほぼ等しい。このように入力信号Diは、電
圧レベルが変換されて出力信号VGiとなる。
【0033】次に、以上のように構成された本昇圧回路
の全体の動作について説明する。昇圧を開始する場合
は、まず分周回路5及びカウンタ回路6を一旦リセット
した後、昇圧開始信号STAを“High" レベルにする。
クロック発生回路3が動作を開始してクロックパルスC
Pを発生する。
【0034】カウンタ回路6の計数値が“N "になるま
での間は、デコーダ回路7の出力信号DNは“ Low "レ
ベルであり、カウンタ活性化信号CTEは“ High "レ
ベルのままである。この間、信号CP2にはクロックパ
ルスCPと同じパルスが現れ、分周回路5で分周され、
その出力の分周パルスCP3がカウンタ回路6で計数さ
れる。
【0035】カウンタ回路6の計数値が“0 "の期間中
は、次のように動作する。即ち、デコーダ回路7の出力
は、デコーダ出力信号D0のみが“ High "レベルであ
る。デコーダ出力信号D0は、レベル変換回路L0でレ
ベル変換され、その出力信号VG0がアナログスイッチ
S0のゲートに印加される。この場合、昇圧電圧Vppは
まだゼロ電圧であるため、前述したように出力信号VG
0の電圧レベルは、外部供給電圧Vddに等しい。アナロ
グスイッチS0のソースとドレインの電位は、まだゼロ
電圧であるため、ゲートに電圧Vddが印加されることに
よりアナログスイッチS0は導通する。これにより帰還
抵抗器RFと分圧抵抗器R0の相互接続ノードの電位は
昇圧電圧Vppに等しくなり、分圧抵抗器R0と帰還抵抗
器RFの直列接続回路に昇圧電圧Vppが印加されること
になる。
【0036】この時の帰還電圧VFは次のようになる。 VF=Vpp×RF/(RF+R0) (1)式 この帰還電圧VFは、電圧比較回路2にて基準電圧Vre
fと比較される。最初の間は、VF<Vref であるので
昇圧活性化信号Sig1が出力される。これによりクロッ
クパルスCP1が出力され、チャージポンプ回路4が動
作して出力ノードNoutの昇圧電圧Vppが上昇を始め
る。
【0037】昇圧電圧Vppが上昇するにつれ、(1)式
で計算される帰還電圧VFも上昇する。そして、VF>
Vref になると昇圧活性化信号Sig1が出力されなくな
り、チャージポンプ回路4の昇圧動作が停止する。この
時の昇圧電圧Vppは、帰還電圧VFが基準電圧Vrefに
一致する条件から次のように計算される。 Vpp=Vref×(RF+R0)/RF (2)式 昇圧電圧Vppの実際の波形は、帰還電圧VFが基準電圧
Vrefに一致してからチャージポンプ回路4が昇圧動作
を停止するまでに応答遅れがあるため、(2)式で計算
される値に対して若干オーバーシュートを生ずる。
【0038】出力ノードNoutにつながる負荷に電流が
流れることにより昇圧電圧Vppが低下し、VF<Vref
となると、再びチャージポンプ回路4が動作して昇圧電
圧Vppが上昇する。このような昇圧動作と昇圧停止動作
の繰り返しにより、出力ノードNoutの昇圧電圧Vpp
は、(2)式で計算される目標電圧に維持される。
【0039】次に、分周パルスCP3が出力されてカウ
ンタ回路6の計数値が“1 "になった場合を説明する。
デコーダ回路7の出力は、デコーダ出力信号D1のみが
“ High "レベルとなる。アナログスイッチS0は非導
通となり、代わってアナログスイッチS1が導通する。
帰還電圧VFは次のようになる。 VF=Vpp×RF/(RF+R0+R1) (3)式 カウンタ回路6の計数値が“0 "の場合と同様の昇圧動
作により、出力ノードNoutの昇圧電圧Vppは、次式で
計算される目標電圧まで昇圧され維持される。 Vpp=Vref×(RF+R0+R1)/RF (4)式
【0040】以下、計数値が増すに従って昇圧電圧Vpp
は上昇していき、計数値が“N "となった場合には、出
力ノードNoutの昇圧電圧Vppは、次式で計算される目
標電圧に昇圧され維持される。 Vpp=Vref×(RF+R0+R1+−−+RN)/RF (5)式 この計数値が“N "の場合には、アナログスイッチS0
〜SN−1は、全て非導通の状態である。また計数値が
“N "になると、カウンタ活性化信号CTEが“ Low "
レベルとなるため、カウンタ回路6の計数は停止し、計
数値は“N "のまま維持される。従って、出力ノードN
outの昇圧電圧Vppは、(5)式で計算される高電圧に
維持される。
【0041】このように、本昇圧回路によれば、計数値
が増すに従って出力である昇圧電圧Vppの電圧帰還比率
が階段状に高くなるため、昇圧電圧Vppの目標値も階段
状に上昇していく。この昇圧過程における昇圧電圧Vpp
の目標値と実際の昇圧電圧Vppとの波形は図3のように
なる。昇圧電圧Vppの目標値は、計数値が増す毎に小さ
い段差で階段状に上昇し、その平均勾配は、クロック発
生回路3の発振周波数と分周回路5の分周比を加減する
ことで調整できる。
【0042】出力の昇圧電圧Vppは、この小さな段差の
ステップ入力に対する応答の積み重ねで上昇していく。
従って、目標電圧が最終の昇圧電圧Vppに達したときの
オーバーシュートは、最終段の小さなステップ入力に対
する応答のオーバーシュートに殆ど等しくなる。このこ
とから、チャージポンプ回路4に昇圧駆動力が大きな回
路を使用してもオーバーシュートを小さく抑えることが
できる効果が生ずる。このオーバーシュートの値は、最
終の目標値をいきなり与える従来の図4の昇圧回路50
に比べると非常に小さなものである。また、大きな昇圧
駆動力を有するチャージポンプ回路を使用できるので、
負荷変動等により出力の昇圧電圧Vppが低下した場合
に、大きな電圧回復力を確保できる効果がある。
【0043】さらに、電圧立ち上がり時のオーバーシュ
ートの大きさは、目標値の最終段のステップ入力に対す
る応答のオーバーシュートで殆ど決まる。従って、一端
が出力ノードに接続される分圧抵抗器RNの抵抗値を、
他の分圧抵抗器の抵抗値よりも小さい値にすれば、最終
段のステップ入力の段差が小さくなり、オーバーシュー
トを更に小さくすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による昇圧回路の全体構成を示す電気的
構成図である。
【図2】図1に示されたレベル変換回路の一実施形態を
示す回路図である。
【図3】昇圧電圧Vppの目標値と実際の昇圧電圧Vppの
波形の関係を表すタイミングチャート図である。
【図4】従来技術を示す図1相当図である。
【符号の説明】
図面中、1は基準電圧生成回路、2は電圧比較回路、3
はクロック発生回路、4はチャージポンプ回路、5は分
周回路、6はカウンタ回路、7はデコーダ回路、Li(i
=0〜N−1)はレベル変換回路、Si(i=0〜N−
1)はアナログスイッチ、RFは帰還抵抗器、Ri(i=
0〜N)は分圧抵抗器、Noutは出力ノード、Vppは昇
圧電圧である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部電源電圧よりも高い昇圧電圧を出力
    する出力ノードと、 一端が接地ノードに接続された帰還抵抗器と、 該帰還抵抗器の他端と前記出力ノードとの間に直列に接
    続された複数の分圧抵抗器と、 前記帰還抵抗器にかかる帰還電圧を基準電圧と比較し該
    帰還電圧が前記基準電圧より低いとき昇圧活性化信号を
    出力する電圧比較回路と、 前記昇圧活性化信号を受けて前記出力ノードに昇圧電圧
    を供給する昇圧手段と、 昇圧開始から計時用クロックパルスを計数し所定の計数
    値で計数を停止する計数手段と、 前記複数の分圧抵抗器の各相互接続ノードと前記出力ノ
    ードとの間に接続され、前記計数値が増すに従って接地
    ノードに近い側の相互接続ノードから順に、前記昇圧電
    圧が印加されるようにいずれか1個が選択的に導通する
    アナログスイッチ群と、を備える昇圧回路。
  2. 【請求項2】 前記出力ノードに一端が接続される分圧
    抵抗器の抵抗値は、他の分圧抵抗器の抵抗値より低いこ
    とを特徴とする請求項1に記載の昇圧回路。
  3. 【請求項3】 前記昇圧手段は、リングオシレータ式の
    クロック発生回路と、該クロック発生回路の出力パルス
    に応答して前記外部電源電圧を昇圧して前記出力ノード
    に供給するチャージポンプ回路を含むことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の昇圧回路。
  4. 【請求項4】 前記アナログスイッチ群は、前記計数手
    段の計数値をデコードするデコーダ回路の出力信号によ
    り制御されることを特徴とする請求項1ないし3の何れ
    かに記載の昇圧回路。
  5. 【請求項5】 前記アナログスイッチ群の各アナログス
    イッチは、NMOSトランジスタにて構成され、該NM
    OSトランジスタの各ゲート端子と前記デコーダ回路の
    各出力端子間には、前記デコーダ回路の出力信号を前記
    出力ノードの昇圧電圧又は前記外部電源電圧の何れか高
    い方の電圧にレベル変換するレベル変換回路を設けたこ
    とを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の昇圧
    回路。
  6. 【請求項6】 前記計数手段は、前記クロック発生回路
    の出力パルスを前記計時用クロックパルスとして計数
    し、前記デコーダ回路の所定の出力信号により計数が停
    止されることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに
    記載の昇圧回路。
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