JP2003339019A - 記録再生装置および記録再生方法 - Google Patents

記録再生装置および記録再生方法

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JP2003339019A
JP2003339019A JP2002144520A JP2002144520A JP2003339019A JP 2003339019 A JP2003339019 A JP 2003339019A JP 2002144520 A JP2002144520 A JP 2002144520A JP 2002144520 A JP2002144520 A JP 2002144520A JP 2003339019 A JP2003339019 A JP 2003339019A
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JP
Japan
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packet
intra
recording
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Application number
JP2002144520A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Watanabe
由則 渡辺
Tomohide Okumura
友秀 奥村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、PTSが付加されていないトラン
スポートストリームについても、任意の再生速度で特殊
再生を行うことが可能な記録再生装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 本発明による記録再生装置は、トランス
ポートストリームの各パケットに、当該各パケットの到
来時刻に対応するタイムスタンプを付加する手段と、前
記タイムスタンプが付加されたパケットを格納する記憶
手段と、前記記憶手段に格納される前記パケットのう
ち、イントラ符号化画像を含むパケットが格納されるア
ドレス、および当該イントラ符号化画像を含むパケット
に付加されたタイムスタンプの値を示すアクセスユニッ
トテーブルを作成する手段と、前記アクセスユニットテ
ーブルを参照して前記イントラ符号化画像を含むパケッ
トを前記記憶手段から読み出す手段とを備えたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル映像音
声信号をハードディスク等の記録媒体に記録する記録再
生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル放送においては、映像データ
を圧縮するための高能率符号化方式としてMPEG(Mo
ving Picture Experts Group)2方式が一般的に用いら
れている。MPEG2方式により符号化された映像/音
声のストリームは、エレメンタリストリームとよばれ、
PES(Packetized Elementary Stream)パケットとい
うデータ構造の中に分割されて組み込まれる。BS(Br
oadcasting Satellite)ディジタル放送などでは、複数
のPESパケットを結合したものを188バイト固定サ
イズのパケット(TSパケット)に分割し、単一のビッ
ト列としたトランスポートストリーム(TS)を用いて
データの送信を行っている。
【0003】MPEG2方式を用いて符号化された画像
データは、前後の画像をもとにつくられているため1画
像だけで完結した情報にはならない。このため、何枚か
の画像データを一まとめにしたGOP(Group of Pictu
re)を再生単位とし記録媒体に記録される。
【0004】図9は、MPEG2方式におけるGOP内
の画像タイプの並びを示す図であり、図10は、MPE
G2方式の復号化処理による画像表示順序を示す図であ
る。GOPには、図9に示すように、1つのピクチャ内
の情報のみから符号化されるIピクチャ(イントラ符号
化画像)が少なくとも1つ含まれている。このIピクチ
ャから所定の期間後の1画像は、順方向のピクチャ間予
測符号化によってPピクチャ(ピクチャ間予測符号化画
像)に変換される。これらIピクチャ、Pピクチャは、
原画像と同じ順序で符号化される。また、Iピクチャ、
Pピクチャ間の画像データは、これらのIピクチャ、お
よびPピクチャを用いた双方向予測符号化によってBピ
クチャ(双方向予測符号化画像)に変換される。このB
ピクチャは、先にIピクチャ、Pピクチャを符号化した
後に符号化される。
【0005】画像データを復号する場合は、図10に示
すように、まずIピクチャが復号化され、次に順方向の
ピクチャ間予測を用いて符号化されたPピクチャが復号
化され、最後に双方向予測を用いて符号化されたBピク
チャが復号化される。そして、再生画像は、時間t方向
で、B0,B1,I1,B2,B3,P0,B4,B
5,P1・・・の順で再生される。
【0006】図8は、MPEG2トランスポートストリ
ーム内に含まれるPESパケットを、内蔵ハードディス
クに記録再生するディジタル記録再生装置の構成を示す
図であり、その詳細は、特開2000−224543に
記載されている。
【0007】チューナ1は、アンテナで受信したRF
(Radio Frequency)信号から、任意のトランスポンダ
周波数を選択しビットストリームを抽出する。復調誤り
訂正部102は、抽出されたビットストリームの復調及
び誤り訂正を行いデマルチプレクサ部103に出力す
る。デマルチプレクサ部103は、トランスポートスト
リームから、映像と音声のPESパケットを分離し、P
ESヘッダ検出部104、Iピクチャ検出部105、P
ESパケット保存ブロック108に出力する。PESパ
ケット保存ブロック108は、映像と音声のPESパケ
ットをハードディスク110に記録する。
【0008】PESヘッダ検出部104は、映像PES
パケットのヘッダ(PESヘッダ)から、映像PESパ
ケットの先頭アドレス、およびPTS(Presentation T
imeStamp)情報を抽出し、インデックス作成ブロック1
07に出力する。ここで、PTSとは再生出力の時刻管
理情報である。アドレスカウンタ106は、PESヘッ
ダ検出部104によりPESヘッダが検出されると、映
像PESパケットのバイト数をカウントする。Iピクチ
ャ検出部105は、映像PESパケットからIピクチャ
の始点および終点の情報を検出し、インデックス作成ブ
ロック107に出力する。インデックス作成ブロック1
07は、Iピクチャ検出部105によりIピクチャの始
点および終点が検出されると、PESパケットヘッダ検
出部104により検出されるPESパケットの先頭アド
レス、およびPTS情報に基づいて、ハードディスク1
10に記録されるPESパケット内のIピクチャ位置、
および各IピクチャのPTS情報を示すインデックスフ
ァイルを作成する。インデックスファイル保存ブロック
109は、作成されたインデックスファイルをハードデ
ィスク110に記録する。
【0009】ユーザーにより通常再生命令が入力される
と、ユーザインターフェイス制御ブロック116はこの
命令をナビゲーション制御ブロック113に出力する。
これを受けて、ナビゲーション制御ブロック113は、
PESパケット読み出しブロック112に、PESパケ
ットバッファ114の空き容量に応じてハードディスク
110からデータを転送するよう指示する。PESパケ
ットバッファ114はハードディスク110から読み出
されたPESパケットデータをA/Vデコーダ115に
出力する。A/Vデコーダ115は、映像と音声のPE
Sパケットデータをデコードし、映像データはディジタ
ルエンコーダ117に、音声データはオーディオDAC
118にそれぞれ出力する。ディジタルエンコーダ11
7とオーディオDAC118は、受け取ったデータをア
ナログの映像信号と音声信号に変換して外部に出力す
る。
【0010】また、通常再生中に早送り再生命令が入力
されるとインデックスファイル読み出しブロック111
により、ハードディスク110からインデックスファイ
ルが読み出され、ナビゲーション制御ブロック113に
出力される。ナビゲーションブロックは、現在のPES
パケットのPTS値よりも大きく、かつ直近のPTS値
を有するIピクチャを含むPESパケットのアドレス情
報をインデックスファイルから検索し、検索されたアド
レス情報を用いてナビゲーション制御ブロック113を
制御することにより、現在のPESパケットに最も近い
次のIピクチャを読み出し、PESパケットバッファ1
14に出力する。A/Vデコーダ115により、PES
パケットバッファ114から出力されるPESパケット
データのデコードが完了すると、ナビゲーションブロッ
ク制御ブロック113は、次に出力すべきPESパケッ
トのアドレス情報をインデックスファイルから検索す
る。記録時、あらかじめIピクチャを含むPESパケッ
トのアドレス情報はインデックス番号を付されてインデ
ックスファイルに格納されるので、先に出力したPES
パケットのインデックス番号に1を加算したインデック
ス番号を有するPESパケットのアドレス情報を検索す
ることにより、次のIピクチャをハードディスク110
から読み出すことができる。以上の動作を繰り返すこと
により早送り再生が行われる。
【0011】また、早戻し再生命令が入力された場合、
命令を受け取ったナビゲーション制御ブロック113
は、再生中のPESパケットのPTS値よりも小さく、
かつ直近のPTS値を有するPESパケットのアドレス
情報をインデックスファイルから検索する。ナビゲーシ
ョン制御ブロック113は、インデックスファイルから
検索されるアドレス情報に基づいて、PESパケット読
み出しブロック112を制御することにより、現在PE
Sパケットに最も近い前のIピクチャを読み出す。続い
て、ナビゲーション制御ブロック113は、インデック
スファイルから、先に出力したPESパケットのインデ
ックス番号から1を減算したインデックス番号を有する
PESパケットのアドレス情報を検索することにより、
次のIピクチャをハードディスク110から読み出す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
MPEG2トランスポートストリームの記録再生装置に
おいては、ストリーム中に含まれるPTS値を利用して
特殊再生時のIピクチャ検索を行っていた。しかし、放
送で送られてくるトランスポートストリーム内のPES
パケットにはPTS値が付加されない場合があるため、
従来の記録再生装置においては、PTSの付加されてい
ないストリームについては特殊再生動作が行えないとい
った問題点があった。
【0013】また、図8に示す記録再生装置では、特殊
再生時、ハードディスクから読み出したPESパケット
をバッファに一時蓄積し、A/Vデコーダによりそのデ
ータのデコードが完了してから次のPESパケットを読
み出す方式を採用しているため、内部にA/Vデコーダ
を持たず、外部のデコーダ装置にトランスポートストリ
ームを出力させるような場合には、PESパケットの読
み出しタイミングを決定することができないといった問
題点があった。
【0014】また、記録時にIピクチャを検索する際、
ピクチャ種別を区別するために、解析に必要とするハー
ドウェアの規模が大きくなってしまうため、記録再生装
置を安価に構成することができないといった問題点があ
った。
【0015】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
ので、PTSが付加されていないトランスポートストリ
ームについても、任意の再生速度で特殊再生を行うこと
が可能な記録再生装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による記録再生装
置は、イントラ符号化されたイントラ符号化画像、およ
び前記イントラ符号化画像に基づいて予測符号化される
予測符号化画像を含むトランスポートストリームの記録
および再生を行う記録再生装置であって、前記トランス
ポートストリームの各パケットに、当該各パケットの到
来時刻に対応するタイムスタンプを付加する手段と、前
記タイムスタンプが付加されたパケットを格納する記憶
手段と、前記記憶手段に格納される前記パケットのう
ち、前記イントラ符号化画像を含むパケットが格納され
るアドレス、および当該イントラ符号化画像を含むパケ
ットに付加されたタイムスタンプの値を示すアクセスユ
ニットテーブルを作成する手段と、前記アクセスユニッ
トテーブルを参照して前記イントラ符号化画像を含むパ
ケットを前記記憶手段から読み出す手段とを備えたもの
である。
【0017】また、任意に指定される再生速度に応じて
カウント値を出力するカウント手段と、アクセスユニッ
トテーブルを参照して前記カウント値に対応するタイム
スタンプが付加されたイントラ符号化画像を含むパケッ
トを記憶手段から読み出す手段とをさらに備えたもので
ある。
【0018】また、カウント手段は、早送り再生が指定
された場合は再生開始時におけるカウント値からカウン
トアップを行い、早戻し再生が指定された場合は前記カ
ウント値からカウントダウンを行うものである。
【0019】また、トランスポートストリームのパケッ
トから1フレーム分のイントラ符号化画像または予測符
号化画像の開始を示すPESパケットヘッダを検出する
手段と、前記PESパケットヘッダから前記イントラ符
号化画像の開始を示す映像シーケンスヘッダの有無を検
出する手段と、前記映像シーケンスヘッダの有無に基づ
いて前記トランスポートストリームにおけるイントラ符
号化画像の開始点、および終了点を検出する手段と、記
憶手段に格納される前記開始点を含むパケット、および
前記終了点を含むパケットの各々のアドレスをアクセス
ユニットテーブルに書込む手段とをさらに備えるもので
ある。
【0020】さらに、本発明による記録再生方法は、イ
ントラ符号化されたイントラ符号化画像、および前記イ
ントラ符号化画像に基づいて予測符号化される予測符号
化画像を含むトランスポートストリームの記録および再
生を行う記録再生方法であって、前記トランスポートス
トリームの各パケットに、当該各パケットの到来時刻に
対応するタイムスタンプを付加し、前記タイムスタンプ
が付加されたパケットを記憶手段に格納し、前記記憶手
段に格納される前記パケットのうち、前記イントラ符号
化画像を含むパケットが格納されるアドレス、および当
該イントラ符号化画像を含むパケットに付加されたタイ
ムスタンプの値を示すアクセスユニットテーブルを作成
し、前記アクセスユニットテーブルを参照して前記イン
トラ符号化画像を含むパケットを前記記憶手段から読み
出すものである。
【0021】また、任意に指定される再生速度に応じて
カウント値を出力し、アクセスユニットテーブルを参照
して前記カウント値に対応するタイムスタンプが付加さ
れたイントラ符号化画像を含むパケットを記憶手段から
読み出すものである。
【0022】また、早送り再生が指定された場合は再生
開始時におけるカウント値からカウントアップを行い、
早戻し再生が指定された場合は前記カウント値からカウ
ントダウンを行うものである。
【0023】また、トランスポートストリームのパケッ
トから1フレーム分のイントラ符号化画像または予測符
号化画像の開始を示すPESパケットヘッダを検出し、
前記PESパケットヘッダから前記イントラ符号化画像
の開始を示す映像シーケンスヘッダの有無を検出し、前
記映像シーケンスヘッダの有無に基づいて前記トランス
ポートストリームにおけるイントラ符号化画像の開始
点、および終了点を検出し、記憶手段に格納される前記
開始点を含むパケット、および前記終了点を含むパケッ
トの各々のアドレスをアクセスユニットテーブルに書込
むものである。
【0024】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示すもので、図において、1は入力トラ
ンスポートストリームであり、18は出力トランスポー
トストリームである。図1に示す本実施の形態1による
記憶再生装置は、内部にA/Vデコーダ、ディジタルエ
ンコーダ、オーディオDAC等の復調手段を備えていな
い。つまり、外部から入力されたMPEG2トランスポ
ートストリームをハードディスクに記録し、記録された
MPEG2トランスポートストリームを再生して、外部
のデコーダ装置に出力するストリーム記録再生装置とし
て構成されている。また、図1において、チューナや復
調誤り訂正部といったMPEG2トランスポートストリ
ームを抽出する手段は省略している。
【0025】以下、図1に示す記録再生装置の動作(記
録動作、通常再生動作、特殊再生動作)について説明す
る。 <記録動作>タイムスタンプ付加ブロック2は、入力ト
ランスポートストリーム1の各TSパケットに、到来時
刻を示すタイムスタンプを付加する。ここで、各TSパ
ケットに付加されるタイムスタンプは、タイムスタンプ
生成ブロック4により生成される。タイムスタンプ生成
ブロック4は、基準クロック生成ブロック3により生成
される基準クロックを使用してタイムスタンプを生成
し、タイムスタンプ付加ブロック2に出力する。TSパ
ケット保存ブロック5は、タイムスタンプ付加ブロック
2から出力されたタイムスタンプ付きTSパケットをハ
ードディスク6に記録する。このとき、映像パケット検
出部7は、タイムスタンプ付加ブロック2から出力され
たタイムスタンプ付きTSパケットのPID(Pack
et ID)値等を用いて映像PESパケットを含んだ
TSパケットのみを抽出し、Iピクチャ検出部8に出力
する。Iピクチャ検出部8は、映像パケット検出部7に
より出力されるTSパケットのうち、Iピクチャの開始
データ、および終了データを含むものを検出し、タイム
スタンプ抽出ブロック9、およびアクセスユニットテー
ブル10に出力する。
【0026】タイムスタンプ抽出部9は、映像パケット
検出部7により検出されたIピクチャの開始データを含
むTSパケットに付加されたタイムスタンプ値を抽出
し、アクセスユニットテーブル作成ブロック10に出力
する。アクセスユニットテーブル作成ブロック10は、
タイムスタンプ抽出ブロック9、およびIピクチャ検出
部8により出力される情報に基づいてアクセスユニット
テーブルを作成する。
【0027】図2は、アクセスユニットテーブルの構成
の一例を示す図である。図2に示すように、アクセスユ
ニットテーブル20は、インデックス列21、タイムス
タンプ列22、開始アドレス列23、終了アドレス列2
4により構成される。また、25から29は、ハードデ
ィスクに記録されたトランスポートストリームのIピク
チャ到来時刻とハードディスク6中の格納位置を示す第
1から第nのアクセスユニット行である。
【0028】記録が開始される前、アクセスユニットテ
ーブル20の内容は全てブランク(空白)になってい
る。TSパケットの記録が開始され、Iピクチャ検出部
8により第1のIピクチャの開始データを含んだTSパ
ケットが検出されると、タイムスタンプ抽出ブロック9
は、このIピクチャの開始データを含んだTSパケット
のタイムスタンプ値、および識別情報をアクセスユニッ
トテーブル作成ブロック10に通知する。アクセスユニ
ットテーブル作成ブロック10は、第1のアクセスユニ
ット行のタイムスタンプ列22に該当する個所(図中2
5a)に、タイムスタンプ抽出ブロック10により通知
されたタイムスタンプ値を格納する。
【0029】さらに、このIピクチャの開始データを含
んだTSパケットがTSパケット保存ブロック5により
ハードディスク6に保存されると、アクセスユニットテ
ーブル作成ブロック10は、記録したアドレス情報(開
始アドレス情報)をTSパケット保存ブロック5から取
得し、第1のアクセスユニット行の開始アドレス列23
に該当する箇所(図中25b)に格納する。
【0030】続いて、Iピクチャの終了データを含んだ
TSパケットがIピクチャ検出部8により検出される
と、Iピクチャ検出部8は、該当するTSパケットの識
別情報をアクセスユニットテーブル作成ブロック10に
通知する。さらに、このIピクチャの終了データを含ん
だTSパケットが、TSパケット保存ブロック5により
ハードディスク6に保存されると、アクセスユニットテ
ーブル作成ブロック10は、記録したアドレス情報(終
了アドレス情報)をTSパケット保存ブロック5から取
得し、第1のアクセスユニット行25の終了アドレス列
24(図中25c)に格納する。以上の動作により、第
1のアクセスユニット行25の内容を完結する。
【0031】同様に、Iピクチャ検出部8により第2の
Iピクチャの開始データを含んだTSパケットが検出さ
れると、アクセスユニットテーブル作成ブロック10
は、このTSパケットのタイムスタンプ値、および開始
アドレス情報、ならびに当該第2のIピクチャの終了デ
ータを含んだTSパケットの終了アドレス情報を第2の
アクセスユニット行26に格納する。アクセスユニット
テーブル作成ブロック10は、これらの動作を記録終了
まで、Iピクチャの開始データおよび終了データを含ん
だTSパケットを検出する毎に繰り返すことによりアク
セスユニットテーブル20を作成する。記録が終了する
とアクセスユニットテーブル保存ブロック11は、完成
したアクセスユニットテーブル20をハードディスク6
に保存する。
【0032】上記の動作により完成したアクセスユニッ
トテーブルには、Iピクチャの開始データを含んだTS
パケットのタイムスタンプ値、および開始アドレス情
報、ならびに当該Iピクチャの終了データを含んだTS
パケットの終了アドレス情報が、各Iピクチャについて
アクセスユニット行毎に格納されている。したがって、
特殊再生の再生単位となるIピクチャを構成する一連の
TSパケット群の先頭パケット到来時刻を、Iピクチャ
の到来時刻として識別することができる。
【0033】<通常再生動作>次に、通常再生時の動作
について説明する。ユーザが、図示しないインターフェ
ースを介して通常再生の指示を与えると、ユーザインタ
ーフェイス制御ブロック12は、ナビゲーション制御ブ
ロック13に通常再生命令を伝える。ナビゲーション制
御ブロック13は通常再生命令を受けて、TSパケット
読み出しブロック14を制御し、記録されたタイムスタ
ンプ付きTSパケットを、ハードディスク6から読み出
してTSパケットバッファ15に出力する。
【0034】比較カウンタ生成ブロック16は、記録さ
れたTSパケットの先頭タイムスタンプを初期値とし
て、記録時と同じように、基準クロック生成ブロック3
により生成される基準クロックを用いて比較カウンタ値
を生成する。タイムスタンプ除去ブロック17は、TS
パケットバッファ15に一時蓄積された各タイムスタン
プ付きTSパケットのタイムスタンプ値が比較カウンタ
生成ブロック16の生成した比較カウンタ値と一致した
ときに、タイムスタンプ付きTSパケットからタイムス
タンプを除去し、出力トランスポートストリーム18と
して外部に出力する。これにより、各TSパケットの出
力間隔を、記録時のパケット到来間隔と同様に再現する
ことができる。
【0035】また、ナビゲーション制御ブロック13
は、ユーザから再生停止指示がなされない限り、TSパ
ケットバッファ15がアンダーフローしないように、デ
ータ残量に応じてTSパケット読み出しブロック14を
制御し、タイムスタンプ付きTSパケットをハードディ
スク6から読み出してTSパケットバッファ15に出力
する。これらの手順を繰り返すことで、ディジタル記録
再生装置は、入力トランスポートストリーム1と同等な
ストリーム出力を得ることができる。
【0036】<特殊再生動作>次に、特殊再生時の動作
について説明する。前記通常再生中、ユーザから早送り
再生、または早戻し再生の指示がなされると、ユーザイ
ンターフェイス制御ブロック12は、特殊再生命令をナ
ビゲーション制御ブロック13に伝える。ナビゲーショ
ン制御ブロック13は、アクセスユニットテーブル読み
出しブロック19を制御して、アクセスユニットテーブ
ル20をハードディスク6から読み出す。また、ナビゲ
ーション制御ブロック13は、タイムスタンプ除去ブロ
ック17から現在の比較カウンタ値を得る。
【0037】ナビゲーション制御ブロック13は、アク
セスユニットテーブル20中のタイムスタンプ列22を
検索し、現在の比較カウンタ値に最も近いタイムスタン
プ値を有するアクセスユニット行を選択し、選択された
アクセスユニット行の開始アドレス列23、および終了
アドレス列24に該当する個所から開始アドレス情報、
および終了アドレス情報を抽出する。例えば、現在の比
較カウンタ値に最も近いタイムスタンプ値がアクセスユ
ニット行27に格納されている場合、ナビゲーション制
御ブロック13は、アクセスユニット行27の開始アド
レス列23、および終了アドレス列24に該当する個所
(図中27b、および27c)から開始アドレス情報、
および終了アドレス情報を抽出する。
【0038】さらに、ナビゲーション制御ブロック13
は、抽出したアドレス情報に基づいてTSパケット読み
出しブロック14を制御することにより、現在の比較カ
ウンタ値に最も近いタイムスタンプ値を有する開始デー
タを含むTSパケット群をハードディスク6から読み出
してTSパケットバッファ15に出力する。
【0039】ハードディスク6からTSパケットバッフ
ァ15に一時的に蓄積された各タイムスタンプ付きTS
パケットは、通常再生時と異なり、比較カウンタ生成ブ
ロック16の生成したカウンタ値と比較することなく、
タイムスタンプ除去ブロック17でタイムスタンプを除
去され、出力トランスポートストリーム18として外部
に出力される。
【0040】TSパケットバッファ15に蓄積されたT
Sパケット群がタイムスタンプ除去ブロック17に全て
出力されたことを検出すると、ナビゲーション制御ブロ
ック13は、次に使用すべきアクセスユニット行を選択
する。つまり、早送り再生の場合は先に選択したアクセ
スユニット行の次に位置するアクセスユニット行を選択
し、早戻し再生の場合は前に位置するアクセスユニット
行を選択する。例えば、先にアクセスユニット行27を
選択した場合、早送り再生の場合はアクセスユニット行
28を選択し、早戻し再生の場合はアクセスユニット行
26を選択する。さらにナビゲーション制御ブロック1
3は、前回と同様に選択したアクセスユニット行の開始
アドレス列23、および終了アドレス列24に該当する
個所(図2中28bおよび28c、または26bおよび
26c)に格納された開始アドレス情報、および終了ア
ドレス情報を抽出する。
【0041】ナビゲーション制御ブロック13は、抽出
したアドレス情報に基づいてTSパケット読み出しブロ
ック14を制御することにより、ハードディスク6に記
録されたタイムスタンプ付きTSパケット群を読み出し
てTSパケットバッファ15に出力する。以上の手順を
繰り返すことで特殊再生動作を実現する。
【0042】アクセスユニットテーブル20の検索時
に、次のアクセスユニット行、または前のアクセスユニ
ット行が存在しない場合、すなわち記録の開始時点また
は終了時点であった場合は、特殊再生動作を停止して再
生動作を停止するか、あるいは通常再生状態に戻る。
【0043】上記構成を有する本実施の形態による記録
再生装置によれば、トランスポートストリーム入力にP
TSが含まれていない場合であっても、ディジタル記録
再生装置内部で生成したタイムスタンプを利用すること
で、特殊再生を実現することができる。
【0044】実施の形態2.図3は、本発明の実施の形
態2による記録再生装置の構成を示す図である。図3に
おいて、特殊再生用時刻カウンタ31以外の構成は実施
の形態1と同様である。図4は、図3に示す記録再生装
置により出力される特殊再生ストリームを示す図であ
る。図4において、41は記録時のトランスポートスト
リームであり、42は特殊再生時に出力される特殊再生
ストリームである。また、45(I1),46(I
2),47(I3)はそれぞれ、第1,2,3のIピク
チャパケット群である。
【0045】以下、本実施の形態2による記録再生装置
の動作について説明する。ハードディスク6に記録され
るトランスポートストリームは、188バイトのTSパ
ケット44に到来時刻を示すタイムスタンプ43が付加
されたタイムスタンプ付きTSパケットにより構成され
ており、各タイムスタンプ付きTSパケットは、Iピク
チャだけでなく、PピクチャやBピクチャの映像パケッ
トを含む。本実施の形態では、第1のIピクチャパケッ
ト群の先頭パケットは、時刻10:00に到来し、第2
のIピクチャパケット群の先頭パケットは、500ミリ
秒後の時刻10:50に到来し、第3のIピクチャパケ
ット群の先頭パケットは、更にその500ミリ秒後の時
刻11:00に到来したものとする。なお、実際のトラ
ンスポートストリームには、通常、映像だけでなく、音
声やPSI(Program Specific In
formation)と呼ばれる情報テーブルのパケッ
トも含まれるが、図中では省略している。
【0046】記録時に500ミリ秒間隔で到来した第
1,2,3のIピクチャパケット群45,46,47の
タイムスタンプ値、開始アドレス情報、および終了アド
レス情報は、図2に示すアクセスユニットテーブルの第
1,2,3のアクセスユニット行25,26,27に格
納される。2倍速の早送り再生を行う場合、ナビゲーシ
ョン制御ブロック13はまず、アクセスユニットテーブ
ルの第1のアクセスユニット行25から抽出される第1
のIピクチャパケット群45のタイムスタンプ値、開始
アドレス情報、および終了アドレス情報に基づいてTS
パケット読み出しブロック14を制御することにより、
ハードディスク6に記録された第1のIピクチャパケッ
ト群をTSパケットバッファ15に転送する。また、ナ
ビゲーション制御ブロック13は、特殊再生用時刻カウ
ンタ31を、第1のアクセスユニット行25から抽出さ
れるタイムスタンプ値、すなわち第1のIピクチャパケ
ット群45の到来時刻(本実施の形態2では10:0
0)に初期化する。
【0047】タイムスタンプ除去ブロック17は、TS
パケットバッファ15に蓄積された第1のIピクチャパ
ケット群の各TSパケット44に付加されたタイムスタ
ンプ43を除去し、出力トランスポートストリーム18
として外部に出力する。ナビゲーション制御ブロック1
3は、TSパケットバッファ15のデータ、すなわち第
1のIピクチャパケット群45のデータが全て出力され
たことを確認した後、待ち状態に入る。
【0048】通常再生時において、各TSパケットは、
付加されたタイムスタンプ値が比較カウンタ生成ブロッ
ク16により生成されるカウンタ値と一致したタイミン
グで出力される。これに対し、特殊再生を行う場合は、
通常再生で行うようなタイムスタンプ値の比較は行わな
わず、特殊再生用時刻カウンタ31の値に基づいて出力
タイミングを決定する。つまり、早送り再生を開始した
直後は、タイムスタンプ43の値に関わらず、トランス
ポートストリーム出力18として出力する。
【0049】特殊再生用時刻カウンタ31は、2倍速再
生の場合、通常の2倍の速度でカウントアップする。つ
まり、10:00を初期値としてカウントを開始し、カ
ウント開始から250ミリ秒後には10:50のカウン
ト値を出力する。これと並行して特殊再生用時刻カウン
タ31は、特殊再生時にIピクチャを出力すべきタイミ
ングでナビゲーション制御ブロック13に通知を行う。
例えば、特殊再生時、1秒間に4枚のIピクチャを表示
する場合、特殊再生カウンタ31はナビゲーション制御
ブロック13に250ミリ秒間隔でIピクチャ出力のタ
イミングを通知する。
【0050】特殊再生用時刻カウンタ31からの通知を
受けてナビゲーション制御ブロック13は、特殊再生用
時刻カウンタ31のカウント値を参照し、アクセスユニ
ットテーブル20から、参照したカウント値に最も近い
タイムスタンプ値を有するアクセスユニット行を選択す
る。ここでは、第1のIピクチャパケット群の出力開始
から250ミリ秒後に、特殊再生用時刻カウンタ31か
ら通知が行われ、そのときのカウント値は10:50と
なるので、第2のIピクチャパケット群46のタイムス
タンプ値を有するアクセスユニット行26が選択され
る。
【0051】ナビゲーション制御ブロック13は、第2
のアクセスユニット行26に格納された第2のIピクチ
ャパケット群46の開始アドレス情報、および終了アド
レス情報に基づいてTSパケット読み出しブロック14
を制御して、ハードディスク6から第2のIピクチャパ
ケット群46を読み出し、TSパケットバッファ15に
転送する。タイムスタンプ除去ブロック17は、TSパ
ケットバッファ15に蓄積されたタイムスタンプ付きT
Sパケットのタイムスタンプを除去し、出力トランスポ
ートストリーム18として出力する。以降、同様の動作
を繰り返すことにより、図4に示す特殊再生トランスポ
ートストリームが出力される。
【0052】このように、通常の2倍の速度でカウント
アップを行う特殊再生用時刻カウンタ31のカウンタ値
に最も近いタイムスタンプ値を有するIピクチャパケッ
ト群をハードディスク6から読み出すことにより、図4
に示すように記録時の2倍の速度でIピクチャのTSパ
ケット群がトランスポートストリーム出力18として外
部に出力される。
【0053】尚、特殊再生の速度をn倍速とする場合
は、特殊再生用時刻カウンタ31のカウントアップ速度
をn倍に設定すればよい。また、n倍速の早戻し再生の
場合は、特殊再生用時刻カウンタ31をn倍速でカウン
トダウンするように構成すればよい。このように、特殊
再生用時刻カウンタ31のカウントアップまたはカウン
トダウンの切り換えと、カウント速度を可変するだけ
で、特殊再生の種類に関わらず、同様の動作シーケンス
を用いることが可能となる。
【0054】実施の形態3.図5は、本発明の実施の形
態3による記録再生装置の構成を示す図である。図5に
おいて、PESヘッダ検出部51、およびシーケンスヘ
ッダ検出部52以外の構成は実施の形態1または2と同
様である。
【0055】図6は、TSパケットのデータ構造を示す
図である。ディジタル放送においては、受信チャンネル
の変更時等に迅速にデコードの開始が可能なよう、画像
の表示周期や縦横のサイズ等の基本的な情報を含んだ映
像シーケンスヘッダを一定の頻度でトランスポートスト
リームに重畳することが義務付けられている。その頻度
は、例えばBSディジタル放送の場合、約500ミリ秒
に1回となっている。また、映像シーケンスヘッダの直
後には、必ずIピクチャが挿入されているので、途中か
らトランスポートストリームの受信を開始した場合で
も、少なくとも映像シーケンスヘッダ位置からは復号が
可能となっている。
【0056】また、BSディジタル放送等の場合、1つ
のPESパケットは1つのピクチャ(フレーム)を含む
構成となっているので、映像シーケンスヘッダを含んだ
PESパケットを検出することによりIピクチャの検出
を行うことができる。
【0057】記録時において、タイムスタンプ付加ブロ
ック2でタイムスタンプを付加されたTSパケットは、
TSパケット保存ブロック5に入力されると共に、映像
パケット検出部7にも入力される。映像パケット検出部
7では、各TSパケットに含まれるPID(Packe
t ID)値等を使用して、映像PESパケットを含ん
だTSパケットのみを抽出し、PESヘッダ検出部51
に出力する。PESヘッダ検出部51は、入力されたT
SパケットにPESパケットヘッダが格納されているか
否かを検出することにより、PESパケットを含んだT
Sパケットのみをシーケンスヘッダ検出部52に転送す
る。
【0058】シーケンスヘッダ検出部52は、PESヘ
ッダ検出部51から転送されたTSパケット中のPES
パケットに、映像シーケンスヘッダが格納されているか
どうかを検出する。PESパケットに映像シーケンスヘ
ッダが格納されている場合、シーケンスヘッダ検出部
は、そのTSパケットがIピクチャ開始データを含むT
Sパケットであると判定し、タイムスタンプ抽出ブロッ
ク9に出力する。タイムスタンプ抽出ブロック9は、シ
ーケンスヘッダ検出部52により出力されるIピクチャ
開始TSパケットに付加されたタイムスタンプ値を抽出
し、当該TSパケットの識別情報とともにアクセスユニ
ットテーブル作成ブロック10に出力する。アクセスユ
ニットテーブル作成ブロック10は、タイムスタンプ抽
出ブロック9により抽出されるタイムスタンプ値を有す
るTSパケットが、TSパケット保存ブロック5により
ハードディスク6に記録されたとき、そのアドレスを開
始アドレス情報としてアクセスユニットテーブル20の
開始アドレス列23に格納する。
【0059】PESヘッダ検出部51は引き続き、映像
パケット検出部7により出力されるTSパケットのPE
Sパケットヘッダの有無を検出することにより、PES
パケットを含んだTSパケットのみをシーケンスヘッダ
検出部52に転送する。
【0060】シーケンスヘッダ検出部52は、転送され
たTSパケットからシーケンスヘッダの有無を検出し、
シーケンスヘッダを含んでいなければ当該TSパケット
はPまたはBピクチャの開始パケットとなるのでIピク
チャの終了点と判断し、該当するTSパケットの識別情
報をアクセスユニットテーブル作成ブロック10に出力
する。アクセスユニットテーブル作成ブロック10は、
TSパケット保存ブロック5によりPピクチャまたはB
ピクチャの開始パケットとなるTSパケットがハードデ
ィスク6に記録されると、そのアドレスをIピクチャの
終了アドレス情報としてアクセスユニットテーブル20
の終了アドレス列24に格納する。
【0061】図7は、本実施の形態3における映像パケ
ット検出部7、PESヘッダ検出部51、およびシーケ
ンスヘッダ検出部52の動作を示すフローチャートであ
る。以下、図5に示す記録再生装置の動作を図7に示す
フローチャートに基づいて説明する。
【0062】映像パケット検出部7は、タイムスタンプ
を付加されたTSパケットが入力されると、まず同期バ
イトを検索する(S61)。TSパケットに含まれる同
期バイトは、0x47固定値で188バイトのTSパケ
ットの先頭にある4バイトのヘッダ部分の中で先頭に位
置しており、同期バイトを検出することでTSパケット
の区切りを検出することができる。
【0063】映像パケット検出部7は同期バイトを検出
すると、次にPIDが映像PIDと一致するかどうかを
確認する(S62)。PIDはTSパケットヘッダに含
まれる13ビットのデータであり、TSパケットの種別
を表す。任意の映像データは、同一のPID値を有する
TSパケットにより伝送される。よって、PIDが映像
PID以外であれば、そのTSパケットには映像データ
が格納されていないので、再び同期バイトの検出(S6
1)に戻る。PIDが映像PIDであれば、該当TSパ
ケットを、PESヘッダ検出部51に転送する。
【0064】PESヘッダ検出部51は、転送されてき
たTSパケットのヘッダ部分に含まれるペイロードユニ
ットスタート開始表示フラグを確認する(S63)。ペ
イロードユニットスタート開始表示フラグが1にセット
されている場合、そのTSパケットにはPESパケット
の開始、すなわちピクチャ区切りを示すPESパケット
ヘッダが格納されている。したがって、ペイロードユニ
ットスタート開始表示フラグが0にクリアされている場
合は、PESパケットヘッダを格納していないので、再
び同期バイトの検出(S61)に戻る。
【0065】TSパケットに格納されるPESパケット
データ(ペイロード)の前には、アダプテーションフィ
ールドとよばれる付属情報が含まれる場合がある。PE
Sヘッダ検出部51は、アダプテーションフィールド制
御フラグを検出することにより、アダプテーションフィ
ールドの有無を検知する(S64)。
【0066】アダプテーションフィールド制御フラグが
01にセットされている場合、アダプテーションフィー
ルドは存在しないので、PESヘッダ検出部51は、P
ESパケットデータが格納されているTSパケット先頭
から5バイト目のペイロード先頭までPESパケット開
始点の検出位置を移動する(S65)。これに対し、ア
ダプテーションフィールド制御フラグが11にセットさ
れている場合、PESパケットデータの前にアダプテー
ションフィールドが格納されているので、PESヘッダ
検出部51は、TSパケットの先頭から5バイト目に格
納されているアダプテーションフィールド長を取得し、
その値に従ってペイロード先頭までPESパケット開始
点の検出位置を移動する(S66)。アダプテーション
フィールド制御フラグが、その他の値を示す場合は、当
該TSパケットにはペイロードが格納されていないた
め、再び同期バイトの検出(S61)に戻る。
【0067】PESヘッダ検出部51は、移動した検出
位置がPESパケット開始点であることを確認するため
に、ペイロード部分の先頭3バイトを検出し、PESパ
ケット開始コード(0x000001)であることを確
認する(S67)。PESパケット開始コード以外であ
れば、再び同期バイトの検出(S61)に戻る。
【0068】PESパケット開始点であることが確認で
きたら、PESパケット先頭から9バイト目に当たるP
ESヘッダ長を取得し、その値に従ってパケットデータ
先頭、すなわちPESパケットに格納されたエレメンタ
リストリームデータ先頭位置を検出する(S68)。こ
のパケットデータ先頭位置情報は、TSパケットデータ
と共に、シーケンスヘッダ検出部52に伝送される。
【0069】シーケンスヘッダ検出部52は、TSパケ
ットデータとパケットデータ先頭位置情報に従って、パ
ケットデータ先頭の4バイトのデータを参照する。4バ
イトデータが、映像シーケンスヘッダ(0x00000
1B3)であれば、このTSパケットは、Iピクチャ開
始パケットであると判断する(S69)。パケットデー
タ先頭の4バイトが他の値であれば、PまたはBピクチ
ャの先頭であると判断される。
【0070】以上のように、PESパケットヘッダを含
むTSパケットのPESパケットから映像シーケンスヘ
ッダの有無を検知することにより、簡易な構成でIピク
チャの開始点および終了点を検出することができ、通常
のIピクチャ判別に使用するハードウェアと比較して、
回路規模を小さく抑えることができる。
【0071】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0072】請求項1および5に記載の記録再生装置お
よび記録再生方法は、トランスポートストリームの各パ
ケットに、到来時刻に対応するタイムスタンプを付加
し、イントラ符号化画像を含むパケットが格納されるア
ドレス、および当該イントラ符号化画像を含むパケット
に付加されたタイムスタンプの値を示すアクセスユニッ
トテーブルを作成するので、PTSが付加されていない
トランスポートストリームに対しても、特殊再生を行う
ことができる。
【0073】請求項2および6に記載の記録再生装置お
よび記録再生方法は、任意に指定される再生速度に応じ
てカウント値を出力し、アクセスユニットテーブルを参
照して前記カウント値に対応するタイムスタンプが付加
されたイントラ符号化画像を含むパケットを記憶手段か
ら読み出すので、任意の再生速度で特殊再生を行うこと
ができる。
【0074】請求項4および8に記載の記録再生装置お
よび記録再生方法は、映像シーケンスヘッダの有無に基
づいてイントラ符号化画像の開始点、および終了点を検
出するので、イントラ符号化画像を容易に検出すること
が可能となり、イントラ符号化画像検出に必要とされる
ハードウェア規模を縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による記録再生装置の
構成を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態1によるアクセスユニッ
トテーブルの構成を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態2による記録再生装置の
構成を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態2による特殊再生ストリ
ームの構成図である。
【図5】 本発明の実施の形態3による記録再生装置の
構成を示す図である。
【図6】 TSパケットのデータ構造を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態3によるシーケンスヘッ
ダ検索のフローチャートである。
【図8】 従来の記録再生装置の構成図である。
【図9】 MPEG2による符号化方式を説明するため
の構成図である。
【図10】 MPEG2方式の符号化方式による処理順
序を説明するための構成図である。
【符号の説明】
1 入力トランスポートストリーム、2 タイムスタン
プ付加ブロック、3基準クロック生成ブロック、4 タ
イムスタンプ生成ブロック、5 TSパケット保存ブロ
ック、6 ハードディスク、7 映像パケット抽出部、
8 Iピクチャ検出部、9 タイムスタンプ抽出部、1
0 アクセスユニットテーブル生成ブロック、11 ア
クセスユニットテーブル保存ブロック、12 ユーザイ
ンターフェイス制御ブロック、13 ナビゲーション制
御ブロック、14 TSパケット読み出しブロック、1
5 TSパケットバッファ、16 比較カウンタ生成ブ
ロック、17 タイムスタンプ除去ブロック、18 出
力トランスポートストリーム、19 アクセスユニット
テーブル読み出しブロック
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 27/034 H04N 5/92 H H04N 5/85 5/91 Z 5/91 G11B 27/02 K Fターム(参考) 5C052 AA01 AB04 AC01 DD04 EE02 5C053 FA23 GA11 GB21 GB38 HA21 5D044 AB05 AB07 BC01 CC05 DE02 DE03 DE12 DE24 DE38 DE39 DE96 FG10 FG23 GK12 HL11 5D110 AA13 AA27 AA29 BB25 BB27 CA09 CA10 CA42 CB07 CC03 DA11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イントラ符号化されたイントラ符号化画
    像、および前記イントラ符号化画像に基づいて予測符号
    化される予測符号化画像を含むトランスポートストリー
    ムの記録および再生を行う記録再生装置であって、前記
    トランスポートストリームの各パケットに、当該各パケ
    ットの到来時刻に対応するタイムスタンプを付加する手
    段と、前記タイムスタンプが付加されたパケットを格納
    する記憶手段と、前記記憶手段に格納される前記パケッ
    トのうち、前記イントラ符号化画像を含むパケットが格
    納されるアドレス、および当該イントラ符号化画像を含
    むパケットに付加されたタイムスタンプの値を示すアク
    セスユニットテーブルを作成する手段と、前記アクセス
    ユニットテーブルを参照して前記イントラ符号化画像を
    含むパケットを前記記憶手段から読み出す手段とを備え
    たことを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 任意に指定される再生速度に応じてカウ
    ント値を出力するカウント手段と、アクセスユニットテ
    ーブルを参照して前記カウント値に対応するタイムスタ
    ンプが付加されたイントラ符号化画像を含むパケットを
    記憶手段から読み出す手段とをさらに備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の記録再生装置。
  3. 【請求項3】 カウント手段は、早送り再生が指定され
    た場合は再生開始時におけるカウント値からカウントア
    ップを行い、早戻し再生が指定された場合は前記カウン
    ト値からカウントダウンを行うことを特徴とする請求項
    2に記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】 トランスポートストリームのパケットか
    ら1フレーム分のイントラ符号化画像または予測符号化
    画像の開始を示すPESパケットヘッダを検出する手段
    と、前記PESパケットヘッダから前記イントラ符号化
    画像の開始を示す映像シーケンスヘッダの有無を検出す
    る手段と、前記映像シーケンスヘッダの有無に基づいて
    前記トランスポートストリームにおけるイントラ符号化
    画像の開始点、および終了点を検出する手段と、記憶手
    段に格納される前記開始点を含むパケット、および前記
    終了点を含むパケットの各々のアドレスをアクセスユニ
    ットテーブルに書込む手段とをさらに備えることを特徴
    とする請求項1に記載の記録再生装置。
  5. 【請求項5】 イントラ符号化されたイントラ符号化画
    像、および前記イントラ符号化画像に基づいて予測符号
    化される予測符号化画像を含むトランスポートストリー
    ムの記録および再生を行う記録再生方法であって、前記
    トランスポートストリームの各パケットに、当該各パケ
    ットの到来時刻に対応するタイムスタンプを付加し、前
    記タイムスタンプが付加されたパケットを記憶手段に格
    納し、前記記憶手段に格納される前記パケットのうち、
    前記イントラ符号化画像を含むパケットが格納されるア
    ドレス、および当該イントラ符号化画像を含むパケット
    に付加されたタイムスタンプの値を示すアクセスユニッ
    トテーブルを作成し、前記アクセスユニットテーブルを
    参照して前記イントラ符号化画像を含むパケットを前記
    記憶手段から読み出すことを特徴とする記録再生方法。
  6. 【請求項6】 任意に指定される再生速度に応じてカウ
    ント値を出力し、アクセスユニットテーブルを参照して
    前記カウント値に対応するタイムスタンプが付加された
    イントラ符号化画像を含むパケットを記憶手段から読み
    出すことを特徴とする請求項5に記載の記録再生方法。
  7. 【請求項7】 早送り再生が指定された場合は再生開始
    時におけるカウント値からカウントアップを行い、早戻
    し再生が指定された場合は前記カウント値からカウント
    ダウンを行うことを特徴とする請求項5に記載の記録再
    生方法。
  8. 【請求項8】 トランスポートストリームのパケットか
    ら1フレーム分のイントラ符号化画像または予測符号化
    画像の開始を示すPESパケットヘッダを検出し、前記
    PESパケットヘッダから前記イントラ符号化画像の開
    始を示す映像シーケンスヘッダの有無を検出し、前記映
    像シーケンスヘッダの有無に基づいて前記トランスポー
    トストリームにおけるイントラ符号化画像の開始点、お
    よび終了点を検出し、記憶手段に格納される前記開始点
    を含むパケット、および前記終了点を含むパケットの各
    々のアドレスをアクセスユニットテーブルに書込むこと
    を特徴とする請求項5に記載の記録再生方法。
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