JP2003337479A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003337479A
JP2003337479A JP2002144726A JP2002144726A JP2003337479A JP 2003337479 A JP2003337479 A JP 2003337479A JP 2002144726 A JP2002144726 A JP 2002144726A JP 2002144726 A JP2002144726 A JP 2002144726A JP 2003337479 A JP2003337479 A JP 2003337479A
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JP2002144726A
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English (en)
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Kazuchika Saeki
和親 佐伯
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写体の転写残トナーを良好にクリーニ
ングし、低コストで高品質なフルカラー対応の画像形成
装置を提供する。 【解決手段】 感光体11帯電電位の制御値によって、
感光体11帯電電位または一次転写バイアスローラ45
に印加される一次転写バイアスを変化させる。好ましく
は、感光体11帯電電位をVHとし、一次転写バイアス
をVTとするとき、VHとVTとの関係が、次式 |VH|+|VT|≦1000V (||は絶対値を
示す) を満たすようVH及び/またはVTを制御する。より
好ましくは、感光体11帯電電位と一次転写バイアスの
設定値に上下限値を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成装
置に関し、詳細には中間転写体を用いたフルカラー画像
形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置では第一の像担持体
(以下、感光体と呼ぶ)上に形成されたトナー画像を第
二の像担持体(以下、転写材と呼ぶ)に転写し、その後
転写材上の該トナー画像を定着手段によって加熱圧着を
行い定着させる。また、フルカラー画像を形成する画像
形成装置としては、転写材を転写ドラムなどの転写材担
持体に保持させた状態で、感光体に現像されたイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色を転写材に順次
転写し、その後転写材担持体から剥離させた転写材を定
着手段によって加熱圧着を行い定着している。一方、ト
ナー画像を転写材担持体上の転写材に転写するのではな
く、例えば特開平5−11562号公報に開示されるよ
うに、一旦中間転写体上に重ねあわせた4色のトナー画
像を転写材に一括転写した後、定着手段によって定着す
る画像形成装置もある。上述の装置においては転写材を
転写材担持体に保持させる必要が無いため、薄紙(40
g/m)や厚紙(200g/m)、はがき、封筒な
どさまざまな転写材種類が使用可能であり、転写材汎用
性が高いという利点を有する。前記中間転写体としては
中間転写ドラム、または中間転写ベルトが一般的に用い
られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た中間転写体を用いた画像形成装置には次のような問題
点があった。前述した中間転写体を用いた画像形成時に
おいて、前記中間転写体に形成されたトナー像は二次転
写手段によって転写材に転移される。この時、転写材に
転移しきれず中間転写体上に残った転写残トナーを除去
する必要がある。この転写残トナーを除去する方法とし
ては、特開平5−303310号公報において中間転写
体に弾性体からなるクリーニングブレードを当接させ転
写残トナーを掻き取る方法が開示されている。しかしな
がら、この方法ではブレードの当接時または離間時の摩
擦抵抗変動が駆動に与える影響により中間転写体の回動
に変動をきたすため、色ずれやバンディングの発生原因
となる。また、クリーニングブレードによるビビリ音の
発生等の異音が問題となることもある。これは摩擦係数
の上昇する高温高湿環境下で顕著である。さらに、長期
間の使用においては中間転写体の表層削れという問題も
生じる可能性がある。
【0004】このような課題を解決するための1つの方
法として、残トナー帯電手段を用いて中間転写体上の残
トナーの極性を正規の帯電極性と反対の極性になるよう
に帯電を行ない、一次転写手段にて感光体に転移させ、
感光体側に設けられたクリーニング手段によって回収す
るというものがある。しかしながら、この方法を用いた
場合においても次のような問題点があった。すなわち、
正規の帯電極性と反対の極性に帯電された残トナーが一
次転写部位を通過する際に、感光体の表面電位と一次転
写バイアスの絶対値の和が大きい場合、その電位差によ
る放電によって残トナーが正規の帯電極性に変化してし
まうため、感光体に転移できずにクリーニング不良が発
生する。これは特に画像濃度により感光体の表面電位を
制御することで自己調整(以下、プロセスコントロール
と呼ぶ)を行なう画像形成装置では、表面電位を可変さ
せるため、表面電位を高く制御した場合にはより顕著と
なる。
【0005】これを解決するために、特開2000−3
05437号公報では、一次転写前の感光体の非画像部
表面電位を下げるよう露光手段を設ける方法が提案され
ている。しかしながら上記方法では、感光体上のトナー
像がトナー像周辺の非画像部電位の低下によりトナー像
形状の保持力を失うため、トナーが周辺に散ってしまう
ことがわかった。本発明は上記問題に鑑み、転写残トナ
ーを良好にクリーニングし、低コストで高品質なフルカ
ラー対応の画像形成装置を提供する事を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の本発明は、第一の像担持体と、前
記第一の像担持体の表面を帯電させる帯電手段と、前記
第一の像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段
と、前記第一の像担持体に形成されたトナー像の反射濃
度を検出する濃度検出手段と、前記濃度検出手段によっ
て検出された反射濃度から前記第一の像担持体の帯電電
位を制御する帯電電位制御手段と、前記第一の像担持体
上に形成されたトナー像を中間転写体上に一次転写する
一次転写手段と、第二の像担持体の裏面に接触し前記中
間転写体上のトナー像を前記第二の像担持体に二次転写
する二次転写手段と、前記中間転写体に接触し二次転写
後の中間転写体上の残トナー像を正規の帯電極性の逆極
性に帯電させる帯電手段とを有し、前記逆極性に帯電さ
せた残トナーが一次転写部位を通過する際に第一の像担
持体に転移させることで中間転写体のクリーニングを行
なう画像形成装置において、前記第一の像担持体帯電電
位の制御値によって、像担持体帯電電位または一次転写
手段に印加される一次転写バイアスを変化させることを
特徴とする画像形成装置とする。請求項2に記載の本発
明は、前記第一の像担持体帯電電位をVHとし、一次転
写手段に印加される一次転写バイアスをVTとすると
き、VHとVTとの関係が、次式 |VH|+|VT|≦1000V (||は絶対値を
示す) を満たすようVH及び/またはVTを制御することを
特徴とする請求項1記載の画像形成装置とする。請求項
3に記載の本発明は、前記第一の像担持体帯電電位と一
次転写手段に印加される一次転写バイアスの設定値に上
下限値を設けることを特徴とする請求項1または2記載
の画像形成装置とする。
【0007】請求項4に記載の本発明は、第一の像担持
体と、前記第一の像担持体の表面を帯電させる帯電手段
と、前記第一の像担持体にトナー像を形成するトナー像
形成手段と、前記第一の像担持体に形成されたトナー像
の反射濃度を検出する濃度検出手段と、前記濃度検出手
段によって検出された反射濃度から前記第一の像担持体
の帯電電位を制御する帯電電位制御手段と、前記第一の
像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体上に一次
転写する一次転写手段と、第二の像担持体の裏面に接触
し前記中間転写体上のトナー像を前記第二の像担持体に
二次転写する二次転写手段と、前記中間転写体に接触し
二次転写後の中間転写体上の残トナー像を正規の帯電極
性の逆極性に帯電させる帯電手段とを有し、前記逆極性
に帯電させた残トナーが一次転写部位を通過する際に第
一の像担持体に転移させることで中間転写体のクリーニ
ングを行なう画像形成装置のクリーニング方法におい
て、前記第一の像担持体帯電電位の制御値によって、ま
たは一次転写手段に印加される一次転写バイアスを変化
させることを特徴とする画像形成装置のクリーニング方
法とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下より、本発明の実施の形態に
ついて図に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態
として感光体及び中間転写体にベルト方式を用いたカラ
ー画像形成装置である。第一の像担持体としての感光体
11は図中矢印の方向に回転し、駆動ローラ14および
従動ローラ15、16により張架されており、この感光
体11の回りには感光体クリーニングユニット12、
帯電手段としての帯電手段13、露光手段20、中間転
写ベルトユニット40、濃度検出手段としての反射濃度
センサー91などが配置されている。トナー像形成手段
としての現像手段30はイエロー現像器31Y、マゼン
タ現像器31M、シアン現像器31C、 ブラック現像
器31Kの4個の現像器から構成される。フルカラー画
像形成時はイエロー現像器31Y、マゼンタ現像器31
M、シアン現像器31C、 ブラック現像器31Kの順
で可視像を形成し、各色の可視像が中間転写ベルト41
に順次重ね転写(以下、一次転写と呼ぶ)されることで
フルカラー画像が形成される。
【0009】一次転写バイアスVTは一次転写手段と
しての一次転写バイアスローラ45に印加される。な
お、感光体11上のトナー画像形成に係る感光体帯電電
位VH、現像バイアス等の各プロセス設定条件は、電源
投入時や一定プリント枚数間隔で実行されるプロセスコ
ントロールによって決定される。プロセスコントロール
は、 1.初期プロセス設定条件によって感光体上にトナー画
像を形成 2.トナー像の反射濃度を反射濃度センサー91によっ
て測定 3.濃度があらかじめ定められた狙い値になるよう各プ
ロセス設定条件を補正 4.再度感光体11上にトナー画像を形成し濃度を測定 前記手順3および4を少なくとも1回実施し、必要に応
じ繰り返すことで濃度調整を行なうものである。このプ
ロセスコントロールによって帯電電位VHは変化する
が、特に現像手段30の劣化等によりトナー濃度が上昇
しない場合には、現像バイアスを上げる様に制御される
ため、地肌カブリと呼ばれる地肌部へのトナー付着を防
止するために、帯電電位VHも現像バイアスに伴って上
げるよう制御される。
【0010】中間転写ベルト41は、駆動ローラ44、
一次転写バイアスローラ45、および従動ローラ46お
よび47により張架されており、図示しない駆動モータ
によって駆動されるようになっている。中間転写ベルト
41の端部にはベルト位置検出マーク49が設けられて
おり、マークセンサ43によってマークが検出されたタ
イミングで各色の画像形成プロセスを開始することによ
り、各色画像の正確な色重ねが可能となる。中間転写ベ
ルト41に用いる材質としては、PVDF(フッ化ビニ
ルデン)、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重
合体)、PI(ポリイミド)、PC(ポリカーボネー
ト)等にカーボンブラック等の導電性材料を分散させ樹
脂フィルム状のエンドレスベルトとしたものを用いるこ
とができる。なお、必要に応じて中間転写ベルト41の
表面に離型層をコートしても良い。コートに用いる材料
としては、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重
合体)、 PTFE(ポリ四フッ化エチレン)、PVD
F(フッ化ビニルデン)、PEA(パ−フルオロアルコ
キシフッ素樹脂)、FEP(四フッ化エチレン−六フッ
化プロピレン共重合体)、PVF(フッ化ビニル)等の
フッ素樹脂が使用できるが、これに限定されるものでは
ない。また、上述したような樹脂フィルムベルト以外
に、弾性層を有する中間転写体を用いることも可能であ
る。
【0011】中間転写ベルト41の体積抵抗率および表
面抵抗率は、体積抵抗率が10〜1012Ωcm、か
つ表面抵抗率が1010〜1015Ω/□の範囲である
ことが望ましい。中間転写ベルト41の抵抗測定方法で
あるが、デジタル超高抵抗微少電流計(アドバンテスト
社製:R8340A)にプローブ(内側電極直径50m
m、リング電極内径60mm:JIS−K6911準
拠)を接続し、中間転写ベルト41の表裏に1000V
(表面抵抗率は500V)の電圧を印加して、disc
harge:5sec、charge:10secで測
定を行なう。二次転写手段としての二次転写ユニット5
0は、二次転写バイアスローラ51、及び二次転写バイ
アスローラ51を中間転写ベルト41に対して接離させ
る図示しない接離機構などで構成されており、第二の像
担持体としての転写材90の裏面に当接し、バイアスを
印加することで二次転写を行なう。二次転写バイアスロ
ーラ51はSUS等の金属製芯金上に、導電性材料によ
って10〜1010Ωの抵抗値に調整されたウレタン
等の弾性体を被覆することで構成されており、この構成
のまま使用しても良いし、必要に応じてその表面にフッ
素樹脂等の高離型性フィルムを被覆しても良い。
【0012】二次転写バイアスローラ51にバイアスを
印加する高圧電源100は、図2に示すように、極性の
異なるバイアスを印加するバイアス印加手段102と極
性を制御するバイアス極性制御手段101とから構成さ
れている。転写材90は給紙ローラ25、レジストロー
ラ21によって、中間転写ベルト41面の4色重ね画像
の先端部が二次転写位置に到達するタイミングに合わせ
て給紙される。二次転写バイアスローラ51は、駆動ギ
ヤ(図示しない)によって駆動力が与えられており、そ
の周速は中間転写ベルト41の周速に対して、略同一と
なるよう調整されている。
【0013】二次転写バイアスローラ51は通常中間転
写ベルト41面から離間しているが、中間転写ベルト4
1面に形成された4色の重ね画像を転写材90に一括転
写するときにタイミングを取って押圧され、高圧電源1
00によって所定のバイアス電圧を印加することにより
転写材90への転写を行う。転写材90に転写された4
色重ね画像は定着手段17で定着されたあと排紙され
る。複数色のカラー連続プリント時には、転写材90後
端が二次転写バイアスローラ51を十分通過するタイミ
ングでバイアス電圧がオフされ、その後次ページの中間
転写ベルト41上トナーを付着させないために、接離機
構によって中間転写ベルト41より離間される。また、
単枚プリントあるいは連続プリント時の最終ページの二
次転写終了時には、二次転写バイアスローラ51を中間
転写ベルト41面から離間させず、転写バイアスとは逆
極性のクリーニングバイアスを一定時間印加し、さらに
続けて転写バイアスと同極性のバイアスを一定時間印加
することで、二次転写バイアスローラ51表面に付着し
たトナーを中間転写ベルト41に転移させ二次転写バイ
アスローラ51表面に付着したトナーのクリーニングを
行なう。なお、二次転写バイアスローラ51から中間転
写ベルト41に転移させられたトナーはベルトクリーニ
ングユニット42によって中間転写ベルト41から回収
される。
【0014】図3はベルトクリーニングユニット42を
説明するための図である。ベルトクリーニングユニット
42は、クリーニングブラシ42a、バイアスローラ4
2b、クリーニングブレード42c及びクリーニングブ
ラシ42aを中間転写ベルト41に対して接離させる図
示しない接離機構などで構成されている。クリーニング
ブラシ42aのブラシ抵抗は、検討を行なった結果、1
〜10Ωの範囲で使用可能であることがわかっ
た。ブラシ抵抗の測定は、金属平板にブラシを、その毛
先が1mm食込むように固定し、芯金に1KV印加した
時の電流値から算出する。ここでベルトクリーニングユ
ニット42の動作を説明する。フルカラー画像を形成す
るときは中間転写ベルト41上に4色のトナー画像が形
成されるまで、接離機構26によって中間転写ベルト4
1面から離間させられており、中間転写ベルト41上の
画像が転写材90に二次転写された後の転写残トナーが
ベルトクリーニングユニット42に到達するタイミング
に合わせ、接離機構26によって中間転写ベルト41に
当接される。クリーニングブラシ42aは当接するタイ
ミングに合わせ、図示しないクラッチにより回動される
と同時に、バイアスローラ42bには高圧電源110に
よってクリーニングバイアスが印加される。なお、クリ
ーニングバイアスの検討を行なった結果、600〜13
00Vの範囲で使用可能なことがわかった。
【0015】ところでトナーの帯電極性は、例えば本実
施形態の場合、二次転写前までは負極性であるが二次転
写後の残トナー極性は正極性が多く含まれる。これは二
次転写時の放電により極性反転するためで、二次転写バ
イアスを高くすると正極性トナーの割合も多くなる。こ
のように正極性に帯電した残トナーが一次転写ニップ部
に到達すると、一次転写バイアスにより形成された転写
電界によって通常の一次転写とは逆に中間転写ベルト4
1から感光体11に転移する。しかしながら、二次転写
残トナーの極性は必ずしも全てが正極性ではなく、負極
性や帯電量が0に近いものも混在しており、従来の残ト
ナー帯電量を測定したところ−10〜+10[μC/
g]であった。これは転写材90の材質やその吸湿状
態、二次転写が行われる雰囲気環境などによって残トナ
ーの受ける放電状態が変化するからである。
【0016】このため、クリーニングブラシ42aには
正極のクリーニングバイアスを印加する。これにより、
負極性の残トナーはクリーニングブラシ42aに吸着
し、その後クリーニングブラシ42aとバイアスローラ
42bとの電位差で残トナーはバイアスローラ42bに
転移し、更にバイアスローラ42bに転移した残トナー
はクリーニングブレード21によって掻き落とされる。
一方、帯電量が0に近いものや、正極性に帯電している
残トナーは、言うまでもなくクリーニングブラシ42a
に吸着されないため、電荷注入のみが行われ、平均的に
正極性に帯電されることで中間転写ベルト41上の残ト
ナーを感光体11に転移させることが可能となる。本実
施形態では、クリーニングブラシ42a通過後の残トナ
ー帯電量は+20〜+40[μC/g]であった。
【0017】ここで、中間転写ベルトから感光体への逆
転写に関する、一次転写部位での感光体と中間転写ベル
トとの電位差について述べる。感光体電位をVHとし、
一次転写バイアスをVTとすると、感光体電位VH及
び一次転写バイアスVTの少なくとも一方が高い場
合、一次転写部位での電位差は当然大きくなる。このよ
うな状況下で前述したクリーニングブラシ42aを通過
したプラス帯電トナーが一次転写部位へ突入すると、微
少空隙での放電により帯電極性が逆転してしまう。この
ため、感光体表面に転移できなくなり中間転写ベルト上
の残トナーは次プリントの画像上に残像として発生する
ことになる。そこで、感光体電位VHと一次転写バイア
スVTとの関係が次式 |VH|+|VT|≦1000V (||は絶対値を
示す) を満たすようVH及び/またはVTを制御することで
これを解決する。また、VHとVTには上下限値を設
ける。VHとVTの範囲を規定するのは、感光体の現
像特性や一次転写バイアスローラの転写性を損なわない
ためである。
【0018】本実施形態による電位差が残像におよぼす
影響を確かめるために下記実施例を行なった。感光体電
位VHは負極性とし、一次転写バイアスVT1は正極性
とした。一次転写バイアスVTの初期値は450Vと
し、帯電電位VHの初期狙い値−500V、現像バイア
ス−300Vと設定した。二次転写バイアスローラのク
リーニングとしては、二次転写バイアスローラに印加す
る転写バイアスとは逆極性のクリーニングバイアス−1
KVを転写ローラ4回転相当時間印加し、さらに続けて
転写バイアスと同極性のバイアス1KVを転写ローラ2
回転相当時間印加した。中間転写ベルトのベルトクリー
ニングユニットで、クリーニングブラシ42aは、20
0テックス/50フィラメント、密度は100000本
/inch、ブラシ径φ16、芯金径φ10、毛足長
さは6mmとした。ブラシ材質としてPETにカーボン
ブラックを混錬し抵抗調整された繊維を用いた。本実施
例のブラシ抵抗は前述した方法で5×10Ωと測定さ
れたものを用いた。クリーニングユニットのバイアスロ
ーラには、クリーニングバイアスとして、800Vの定
電圧印加を行なった。
【0019】<実施例1>以下に示す表4は、一次転写
バイアスVTを450Vに固定した場合の感光体電位
VHと残像レベル(残トナー)の評価結果である。ここ
で評価基準は、 :画像上に残像の発生は全く見られない ○:ごく微量な発生が見られるが許容レベルである △:目視で発生が見られ許容できないレベルである ×:はっきりと発生が見られる とした。
【表1】 表1の結果から、|VH|+|VT|≦1000V
(||は絶対値を示す)となるようにVHの設定値を制
御することで、残像の無い良好な画像が得られることが
分かった。
【0020】<実施例2>実施例1との相違は感光体電
位VHを−500Vに固定したことである。以下の表2
はこの場合の一次転写バイアスVTと残像レベルの評
価結果である。
【表2】 表2の結果から、実施例1と同様に、|VH|+|VT
1|≦1000V (||は絶対値を示す)となるよう
にVTの設定値を制御することで、残像の無い良好な
画像が得られることが分かった。なお、表2にはVHが
−500V以下の場合を記載していないが、電位差が小
さくなる方向であるため残像の発生には影響しないこと
は言うまでもない。
【0021】<実施例3>本実施例では、一次転写バイ
アスVTと感光体電位VHの両方について制御するよ
うにした。具体的には、一次転写バイアスVTと感光
体電位VHのそれぞれについて設定値の上下限を設け、
その範囲内で連動制御するようにしたものである。具体
的な組み合わせを以下の表3に示す。本実施例ではVH
の範囲を−450Vから−700Vに、VTの範囲を
300Vから550Vとなるようにした。この範囲内で
画像濃度および地肌カブリに係るVHを優先的に制御さ
せ、VTについては|VH|+|VT|≦1000
Vの関係を維持したまま下げる方向で制御させる。つい
でVTの下限である300Vに達した時点でVHおよ
びVTを固定とするようにした。VHの下限−450
Vは感光体が均一に帯電できる範囲から設定した。ま
た、VTについては転写性を確保できる範囲から設定
した。
【表3】 表3から、一次転写バイアスVTと感光体電位VHの
両方について連動するように制御するようにしたこと
で、残像の無い良好な画像が得られた。
【0022】なお 以上説明した実施例は、本発明の理
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するものではない。たとえば、上述した実施例で
は、第一の像担持体として感光体ベルトを用いて説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、感光体
ドラム等、全ての感光体に適用可能である。また、クリ
ーニング帯電手段として回転ブラシを用いたが、ローラ
であっても有効である。さらに、二次転写手段として転
写ローラを用いたが、回転型転写ブラシなどの回転型接
触転写方式はもちろんのこと、転写ブラシ、転写ブレー
ド、転写プレートなどの転写方式でも本発明を適用可能
である。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の本発
明によれば、第一の像担持体の帯電電位VHの制御値に
よって、VHまたは一次転写手段に印加される一次転写
バイアスVTを変化させることで、VHが変化しても
クリーニング不良による残像の無い良好な画像を得るこ
とが可能な画像形成装置を提供することができる。ま
た、請求項2記載の本発明によれば、第一の像担持体の
帯電電位VHと一次転写手段に印加される一次転写バイ
アスVTとの関係を制御することで、VHが変化して
もクリーニング不良による残像の無い良好な画像を得る
ことが可能な画像形成装置を提供することができる。さ
らに、請求項3記載の本発明によれば、第一の像担持体
帯電電位VHと一次転写手段に印加される一次転写バイ
アスVTの設定値に上下限値を設けたことで、第一の
像担持体上のトナー画像形成や一次転写性の劣化がなく
クリーニング不良による残像の無い良好な画像を得るこ
とが可能な画像形成装置を提供することができる。さら
に、請求項4記載の本発明によれば、第一の像担持体帯
電電位VHの制御値によって、VHまたは一次転写手段
に印加される一次転写バイアスVTを変化させること
で、クリーニング不良による残像の無い良好な画像を得
ることが可能な画像形成装置のクリーニング方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すフルカラー画像形成
装置の全体説明図である。
【図2】二次転写部の拡大説明図である。
【図3】中間転写ベルトのベルトクリーニングユニット
の拡大説明図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 11 感光体 12 感光体クリーニングユニット 13 第1の帯電手段 14 駆動ローラ(感光体) 15、16 従動ローラ(感光体) 20 露光手段 21 レジストローラ 25 給紙ローラ 26 接離機構 30 現像手段 31Y イエロー現像器 31M マゼンタ現像器 31C シアン現像器 31K ブラック現像器 40 中間転写ベルトユニット 41 中間転写ベルト 42 ベルトクリーニングユニット 42a クリーニングブラシ 42b バイアスローラ 42c クリーニングブレード 43 マークセンサ 44 駆動ローラ(中間転写ベルト) 45 一次転写バイアスローラ 46、47 従動ローラ 49 ベルト位置検出マーク 50 二次転写ユニット 51 二次転写バイアスローラ 60 定着手段 70 両面搬送装置 80 給紙装置 81 給紙ローラ 83 手差しトレイ 90 転写材 91 反射濃度センサー 100 高圧電源(二次転写バイアスローラ) 101 バイアス極性制御手段 102 バイアス印加手段 110 高圧電源(クリーニングユニット)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/02 102 G03G 15/02 102 Fターム(参考) 2H027 DA10 EA01 EA03 EA05 EA09 EB04 EC03 EC06 EC18 EC20 EF01 EF09 EF12 2H200 FA18 GA04 GA24 GA30 GA34 GA47 GA50 GB15 HA02 HB12 HB22 JA02 JA23 JA25 JA26 JA27 JA28 JA29 JB10 JC12 JC13 JC15 JC16 JC20 LB02 LB03 LB08 LB12 LB18 LB36 MA03 MA04 MA14 MA20 MB04 MB06 MC01 NA02 NA09 PA03 PA19 PA24 PB15 PB18 2H300 EB02 EB08 EB13 EC02 EC07 EC09 EC15 ED02 EF03 EF08 EF10 EF14 EF17 EG02 EH16 EJ09 EJ12 EJ13 EJ47 EL05 EL08 EL09 GG01 GG02 GG03 GG34 GG43 HH24 KK03 KK05 KK12 KK13 KK14 MM22 MM25 MM29 NN01 NN03 NN04 PP02 PP07 QQ03 RR19 RR32

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の像担持体と、前記第一の像担持体
    の表面を帯電させる帯電手段と、前記第一の像担持体に
    トナー像を形成するトナー像形成手段と、前記第一の像
    担持体に形成されたトナー像の反射濃度を検出する濃度
    検出手段と、前記濃度検出手段によって検出された反射
    濃度から前記第一の像担持体の帯電電位を制御する帯電
    電位制御手段と、前記第一の像担持体上に形成されたト
    ナー像を中間転写体上に一次転写する一次転写手段と、
    第二の像担持体の裏面に接触し前記中間転写体上のトナ
    ー像を前記第二の像担持体に二次転写する二次転写手段
    と、前記中間転写体に接触し二次転写後の中間転写体上
    の残トナー像を正規の帯電極性の逆極性に帯電させる帯
    電手段とを有し、前記逆極性に帯電させた残トナーが一
    次転写部位を通過する際に第一の像担持体に転移させる
    ことで中間転写体のクリーニングを行なう画像形成装置
    において、 前記第一の像担持体帯電電位の制御値によって、像担持
    体帯電電位または一次転写手段に印加される一次転写バ
    イアスを変化させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第一の像担持体帯電電位をVHと
    し、一次転写手段に印加される一次転写バイアスをVT
    とするとき、 VHとVTとの関係が、次式 |VH|+|VT|≦1000V (||は絶対値を
    示す) を満たすようVH及び/またはVTを制御することを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第一の像担持体帯電電位と一次転写
    手段に印加される一次転写バイアスの設定値に上下限値
    を設けることを特徴とする請求項1または2記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 第一の像担持体と、前記第一の像担持体
    の表面を帯電させる帯電手段と、前記第一の像担持体に
    トナー像を形成するトナー像形成手段と、前記第一の像
    担持体に形成されたトナー像の反射濃度を検出する濃度
    検出手段と、前記濃度検出手段によって検出された反射
    濃度から前記第一の像担持体の帯電電位を制御する帯電
    電位制御手段と、前記第一の像担持体上に形成されたト
    ナー像を中間転写体上に一次転写する一次転写手段と、
    第二の像担持体の裏面に接触し前記中間転写体上のトナ
    ー像を前記第二の像担持体に二次転写する二次転写手段
    と、前記中間転写体に接触し二次転写後の中間転写体上
    の残トナー像を正規の帯電極性の逆極性に帯電させる帯
    電手段とを有し、前記逆極性に帯電させた残トナーが一
    次転写部位を通過する際に第一の像担持体に転移させる
    ことで中間転写体のクリーニングを行なう画像形成装置
    のクリーニング方法において、 前記第一の像担持体帯電電位の制御値によって、または
    一次転写手段に印加される一次転写バイアスを変化させ
    ることを特徴とする画像形成装置のクリーニング方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7409171B2 (en) 2004-08-02 2008-08-05 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus and method having an intermediate transfer member with a multilayer structure that prevents abnormal images due to abnormal discharges
JP2010224402A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Seiko Epson Corp 画像形成装置および画像形成方法

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