JP2003337286A - 照明装置及び照明方法 - Google Patents

照明装置及び照明方法

Info

Publication number
JP2003337286A
JP2003337286A JP2002146738A JP2002146738A JP2003337286A JP 2003337286 A JP2003337286 A JP 2003337286A JP 2002146738 A JP2002146738 A JP 2002146738A JP 2002146738 A JP2002146738 A JP 2002146738A JP 2003337286 A JP2003337286 A JP 2003337286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
light
led
collector lens
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002146738A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Uehara
誠 上原
Ho Ryu
鵬 劉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MEJIRO PREC KK
Mejiro Precision KK
Original Assignee
MEJIRO PREC KK
Mejiro Precision KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MEJIRO PREC KK, Mejiro Precision KK filed Critical MEJIRO PREC KK
Priority to JP2002146738A priority Critical patent/JP2003337286A/ja
Publication of JP2003337286A publication Critical patent/JP2003337286A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源から発せられた光を的確に照射すること
ができるとともに、照射する対象物の形状や光沢等の属
性による影響を低減して照射することができる照明装置
及び照明方法を提供する。 【解決手段】 フライアイレンズとコレクタレンズとか
ら定まる倍率に発光領域の面積を乗じた値が、複数の出
射面の各々の面積よりも小さくなるように、LEDとコ
レクタレンズとフライアイレンズとを位置付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに離隔した位
置に設けられかつ複数の発光部を有するLEDを光源と
して、照度の分布や入射角度のばらつきを低減した照明
装置及び照明方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従前において、照度ムラを低減した照明
方法として、ケーラ照明と称される照明方法が知られて
いる。
【0003】このケーラ照明方法は、光源と、1つのコ
レクタレンズと、2つのリレーレンズとからなる光学系
を用いるものである。コレクタレンズの前側焦点位置に
光源を位置付けて光源から光を発する。コレクタレンズ
の後側焦点位置には視野絞り面が設定され、この視野絞
り面は、光源から発せられた光が均一に拡散されること
により照度ムラが最も少なくなる位置となる。
【0004】更に、コレクタレンズの後側焦点位置が、
前側焦点位置となるように第1のリレーレンズを位置付
け、この第1のリレーレンズの後側焦点位置に開口絞り
を設定する。この開口絞り面においては、照度ムラの大
きな光源像が結像することとなる。さらに、第1のリレ
ーレンズの後側焦点位置が、前側焦点位置となるように
第2のリレーレンズを位置付け、この第2のリレーレン
ズの後側焦点位置を視野面とする。上述した第1のリレ
ーレンズと第2のリレーレンズとにより、視野絞りは、
視野面に結像することとなる。
【0005】上述した視野絞りと視野面とは、共役の関
係にあるが故に、視野絞りを小さくしたときには、視野
面における小さい領域に光を照射することとなる。これ
により、視野絞りは、視野面における照射の領域の大き
さを定めることができるのである。
【0006】また、光源は、コレクタレンズと第1のリ
レーレンズとにより、開口絞り面において結像すること
となる。この開口絞り面においては、光源が結像するが
故に、照度のムラが最も大きくなる位置となる。この開
口絞りを小さくしたときには、視野面に照射される光の
角度を小さくすることができるのである。これにより、
開口絞りは、視野面に照射される光の角度を定めること
ができるのである。
【0007】一方、近年においては、発光強度の安定性
や取り扱いの容易さの観点から、複数の発光部を有する
発光ダイオード(以下、LEDと称する。)を光源とし
て用いる場合もある。この発光ダイオードは、複数の発
光部、例えば赤色と緑色と青色との各々の色を別個に発
光する発光部を別個に制御することができるものであ
る。このため、発光部の各々の輝度等の光量あるいは側
光量を別個に調節することができるため、発光部の全て
を同時に駆動したときに発光部の各々から発せられる光
を重畳して得られる白色光の色調整等の種々の調整を極
めて容易になすことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た如きケーラ照明を用いた場合であっても、光の照射領
域の中央部は明るく照射され、照射領域の端部は暗く照
射される傾向は依然として残り、均一な明るさで照射す
ることが困難であった。
【0009】また、光源として複数の発光部を有するL
EDを用いた場合には、発光部の各々が別個に独立して
設けられているが故に、発光部同士を互いに近接して設
けたとしても赤色や緑色や青色の光は異なる位置から発
せられることとなり、照射面においては、赤色の入射角
度と、緑色の入射角度と、青色の入射角度とが全て異な
ることとなる。このため、LEDから発せられた光を凹
凸のある物体に照射したときには、凹凸により異なる色
の影が生じることとなる。例えば、凸面の一方の側には
赤色の影が生じ、凸面の他方の側には青色の影が生じる
という現象が起こることとなる。
【0010】さらに、赤色や緑色や青色の光は異なる位
置から発せられたときに、光沢のある面にこれらの光が
照射された場合には、照射された領域の中央部は緑色が
強調されて視認され、照射された領域の一方の側では赤
色が強調されて視認され、照射された領域の他方の側で
は青色が強調されて視認されるという現象も起こり得
る。
【0011】本発明は、上述した如き課題に鑑みてなさ
れたものであり、光源から発せられた光を的確に照射す
ることができるとともに、照射する対象物の形状や光沢
等の属性による影響を低減して照射することができる照
明装置及び照明方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、本発明においては、レンズ系にコレクタレ
ンズと、フライアイレンズと、を含み、かつ、フライア
イレンズとコレクタレンズとから定まる倍率に発光領域
の面積を乗じた値が、複数の出射面の各々の面積よりも
小さくなるように、LEDとコレクタレンズとフライア
イレンズとを位置付けることを特徴とする。また、本発
明においては、レンズ系に第1のコレクタレンズ及び第
2のコレクタレンズとロッドレンズと含み、かつ、第1
のコレクタレンズと第2のコレクタレンズとから定まる
倍率に発光領域の面積を乗じた値が、入射面の面積より
も小さくなるように、LEDと第1のコレクタレンズと
第2のコレクタレンズとを位置付けることを特徴とす
る。
【0013】より具体的には、本発明は以下の如き照明
装置及び照明方法を提供する。 (1) 互いに離隔した位置に設けられかつ赤色と緑色
と青色との各々の光を別個に発する複数の発光部を、発
光領域として有するLEDと、前記LEDから発せられ
た光の光路を制御するレンズ系と、を含む照明装置であ
って、前記レンズ系は、前記LEDから発せられた光を
所定の領域に集光するコレクタレンズと、複数の入射面
と前記複数の入射面の各々に各々が対応する複数の出射
面とを有しかつ前記複数の入射面の全面に前記所定の領
域が含まれるように設けられたフライアイレンズと、を
含み、かつ前記LEDと前記コレクタレンズと前記フラ
イアイレンズとは、前記フライアイレンズと前記コレク
タレンズとから定まる倍率に前記発光領域の面積を乗じ
た値が、前記複数の出射面の各々の面積よりも小さくな
る関係を満たす位置に位置付けられていることを特徴と
する照明装置。
【0014】(2) 互いに離隔した位置に設けられか
つ赤色と緑色と青色との各々の光を別個に発する複数の
発光部を、発光領域として有するLEDから発せられた
光の光路を制御する照明方法であって、前記LEDから
発せられた光をコレクタレンズによって所定の領域に集
光し、複数の入射面と前記複数の入射面の各々に各々が
対応する複数の出射面とを有しかつ前記複数の入射面の
全面に前記所定の領域が含まれるように設けられたフラ
イアイレンズによって前記所定の領域に集光された光を
前記出射面から出射し、かつ前記LEDと前記コレクタ
レンズと前記フライアイレンズとは、前記フライアイレ
ンズと前記コレクタレンズとから定まる倍率に前記発光
領域の面積を乗じた値が、前記複数の出射面の各々の面
積よりも小さくなる関係を満たす位置に位置付けられて
いることを特徴とする照明方法。
【0015】上述した(1)又は(2)の発明によれ
ば、「前記LEDと前記コレクタレンズと前記フライア
イレンズとは、前記フライアイレンズと前記コレクタレ
ンズとから定まる倍率に前記発光領域の面積を乗じた値
が、前記複数の出射面の各々の面積よりも小さくなる関
係を満たす位置に位置付けられている」ので、フライア
イレンズを構成する全てのレンズの出射面の各々にLE
Dの発光部を結像してから出射することとなるので、L
EDから発せられた光の一様性を高めて的確に対象物に
照射することができる。また、照射すべき対象物におい
て複数の発光部から発せられた光の入射角度について均
等に入射させることとなるので、照射する対象物の形状
や光沢等の属性による影響を低減して照射することがで
きる。
【0016】更に、複数のフライアイレンズの入射面が
1つのコンデンサーレンズによって照射面に結像するよ
うした場合には、照射面における一様性をより高めるこ
とができるとともに、フライアイレンズを構成する全て
のレンズの出射面の各々に結像されたLEDの発光部の
像から全体の光束を作り出して照射面を照明することが
できる。
【0017】(3) 互いに離隔した位置に設けられか
つ赤色と緑色と青色との各々の光を別個に発する複数の
発光部を、発光領域として有するLEDと、前記LED
から発せられた光の光路を制御するレンズ系と、を含む
照明装置であって、前記レンズ系は、前記LEDから発
せられた光を所定の領域に集光する第1のコレクタレン
ズ及び第2のコレクタレンズと、入射面と出射面と側面
とを有し、かつ前記入射面から入射した光を前記出射面
に至るまでに前記側面において反射し得、かつ長尺な柱
状のロッドレンズと、を含み、かつ、前記LEDと前記
第1のコレクタレンズと前記第2のコレクタレンズと
は、前記第1のコレクタレンズと前記第2のコレクタレ
ンズとから定まる倍率に前記発光領域の面積を乗じた値
が、前記入射面の面積よりも小さくなる関係を満たす位
置に位置付けられていることを特徴とする照明装置。
【0018】(4) 互いに離隔した位置に設けられか
つ赤色と緑色と青色との各々の光を別個に発する複数の
発光部を、発光領域として有するLEDと、前記LED
から発せられた光の光路を制御するレンズ系と、を含む
照明方法であって、前記LEDから発せられた光を第1
のコレクタレンズ及び第2のコレクタレンズとにより所
定の領域に集光し、入射面と出射面と側面とを有しかつ
長尺な柱状のロッドレンズにより、前記入射面から入射
した光を前記側面において反射せしめつつ前記出射面に
至らしめ、かつ、前記LEDと前記第1のコレクタレン
ズと前記第2のコレクタレンズとは、前記第1のコレク
タレンズと前記第2のコレクタレンズとから定まる倍率
に前記発光領域の面積を乗じた値が、前記入射面の面積
よりも小さくなる関係を満たす位置に位置付けられてい
ることを特徴とする照明方法。
【0019】上述した(3)又は(4)の発明によれ
ば、「前記LEDと前記第1のコレクタレンズと前記第
2のコレクタレンズとは、前記第1のコレクタレンズと
前記第2のコレクタレンズとから定まる倍率に前記発光
領域の面積を乗じた値が、前記入射面の面積よりも小さ
くなる関係を満たす位置に位置付けられている」ので、
ロッドレンズに入射した光は、ロッドレンズ内で反射を
繰り返して出射面に至るので、ロッドレンズの出射面に
おいては入射した光が重畳し合うこととなり、ロッドレ
ンズ出射面からは一様性の高い光が出射されることとな
るので、LEDから発せられた光の一様性を高めて的確
に対象物に照射することができる。
【0020】また、ロッドレンズ出射面をフィールドレ
ンズとコンデンサーレンズにより照射面に結像する構成
とした場合にには、より一様性の高い光を照射面に照射
することが可能となる。
【0021】尚、上述した(1)〜(4)の発明におい
ては、「赤色と緑色と青色との各々の光を別個に発する
複数の発光部を、発光領域として有するLED」を用い
る場合を示したが、「異なる色の光を別個に発する3つ
以上の発光部を、発光領域として有するLED」を用い
ることととしてもよい。
【0022】例えば、4つ以上の発光部を発光領域とし
たLEDを用いることとしてもよい。具体的には、赤色
と緑色の中間波長帯である黄色の光を発するLEDを別
個に加え、赤色と緑色と青色と黄色との光を発する4つ
の発光部を発光領域とすることとしてもよい。このよう
な構成にすることで色分解能を高めることができるので
ある。
【0023】さらに、青色よりも短い波長の紫色の光を
発するLEDをも加え、発光領域に5つの発光部を設け
ることとしてもよい。このようにすることで、色分解能
を高めることのみならず色分解波長帯域を広げることも
できるのである。
【0024】また、上述した(1)〜(4)の発明で
は、3つの発光部として赤色と緑色と青色との各々の光
を発するLEDを用いる場合を示したが、赤色と緑色と
青色との組合せだけでなくその他の色を組み合わせるこ
ととしてもよい。このようにすることで、所望とする帯
域内での色分解能を高めることができるのである。例え
ば、赤色と黄色と黄緑色との各々の光を別個に発する3
つの発光部を発光領域としたLEDを用いた場合には、
銅板や金メッキ等の黄色に近い色の対象物に光を照射し
て検査する際における色分解能を高めることができ、対
象物を的確に検査することができるのである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例について
図面に基づいて説明する。 (第1の実施形態)図1及び図2に、本発明の第一実施
例による照明装置の概略を示す図を示す。
【0026】光源である発光ダイオード(以下、LED
と称する。)10は、コレクタレンズ20の前側焦点の
位置に設けられている。このLED10は、図3に示す
如く、複数の発光部、例えば、赤色の光を発光する発光
部12aと、緑色の光を発光する発光部12bと、青色
の光を発光する発光部12cと、を有する。
【0027】後述する如く、発光部12a、12b及び
12cの各々は、独立に駆動可能である。各々の発光部
を単独に駆動したときには、その各々に対応する単色の
光が発せられる。また、発光部を同時に駆動したときに
は、赤色の光と緑色の光と青色の光とが各々の発光部か
ら発せられ、これらの光が互いに重畳し合うことによ
り、白色の光としてLED10から発光されることとな
る。
【0028】尚、図1及び図2においては、発光部12
aから発せられる赤色の光の光路を実線で示し、発光部
12bから発せられる緑色の光の光路は破線で示し、発
光部12cから発せられる青色の光の光路を一点鎖線で
示した。
【0029】コレクターレンズ20の後側焦点の位置に
は、フライアイレンズ30の入射面32が位置付けられ
るようにフライアイレンズ30が設けられている。フラ
イアイレンズ30は、複数の長尺なレンズからなり、複
数の入射面32と、これらの複数の入射面の各々に対応
する複数の出射面36と、を有することとなる。
【0030】LED10と、コレクターレンズ20と、
フライアイレンズ30とを、上述したように位置付ける
ことにより、発光部12aから発せられた赤色の光と、
発光部12bから発せられた緑色の光と、発光部12c
から発せられた青色の光と、は、図1に示す如く、フラ
イアイレンズ30の入射面32における点34k、34
l及び34mにおいて集光することとなる。また、図2
に示す場合には、発光部12a、12b及び12cから
発せられた光は、フライアイレンズ30の入射面32に
おける点34k′、34l′及び34m′において集光
することとなる。
【0031】上述した如き構成とすることにより、フラ
イアイレンズ30の入射面32におけるあらゆる点にお
いて、発光部12a、12b及び12cから発せられた
光を集光することできる。このため、LED10から発
せられる光の強度分布が一様であるときには、フライア
イレンズ30の入射面32のおける照度の分布を一様に
することができるのである。
【0032】また、フライアイレンズ30の後側焦点
は、フライアイレンズ30の出射面36となるようにな
されている。このため、図1に示す如く、出射面36に
おいては、コレクターレンズ20とフライアイレンズ3
0とにより、出射点38ka、38kb及び38kc、
38la、38lb及び38lc、並びに38ma、3
8mb及び38mcのように光源像が結像することとな
る。
【0033】さらに、図2に示す如く、出射面36にお
いては、コレクターレンズ20とフライアイレンズ30
とにより、出射点38ka′、38kb′及び38k
c′、38la′、38lb′及び38lc′、並びに
38ma′、38mb′及び38mc′のように光源像
が結像することとなる。
【0034】コンデンサーレンズ40は、コンデンサー
レンズ40の前側焦点の位置がフライアイレンズ30の
出射面36の位置となるように位置付けられている。フ
ライアイレンズ30とコンデンサーレンズ40とによ
り、コンデンサーレンズ40の後側焦点の位置は、フラ
イアイレンズ30の入射面32が重複して結像する照射
面50となる。これにより、照射面50には、図1に示
す場合には、フライアイレンズ30の入射面32におけ
る入射点34k、34l及び34mは、点52に重なり
結像することとなる。また、図2に示す場合には、フラ
イアイレンズ30の入射面32における入射点34
k′、34l′及び34m′は、点52′に重なり結像
することとなる。
【0035】上述した図1及び図2においては、フライ
アイレンズ30を構成する複数のレンズのうち3つだけ
選択したレンズについて示したものであるが、フライア
イレンズ30から上述した点52及び点52′までに至
る光束は、フライアイレンズ30を構成する全てのレン
ズから発せられた光束が重畳されたものとなる。このた
め、照射面50において入射し得る角度の範囲内におい
て、赤色の光、緑色の光及び青色の光の各々の光を入射
角度について均等に入射させることができるとともに、
照度も略一様にすることができるのである。
【0036】上述した図3に、LED10の一つの具体
例を示す。
【0037】赤色の光を発光する発光部12aと、緑色
の光を発光する発光部12bと、青色の光を発光する発
光部12cとは、二等辺直角三角形の頂点の位置となる
ように設けられている。これらの発光部12a、12b
及び12cとの全てを含む領域、例えば図3に示す如き
点線で示した円の内部の領域が、LED10の発光領域
14としてなすのである。
【0038】コレクタレンズ20とフライアイレンズ3
0とからなるレンズ系の倍率は、フライアイレンズ30
の焦点距離をコレクタレンズ20の焦点距離で除算した
もの、即ち、(倍率)=(フライアイレンズ30の焦点
距離)/(コレクタレンズ20の焦点距離)なる式で得
られる。
【0039】これにより、上述したフライアイレンズ3
0を構成する全てのレンズの出射面36において、発光
部12a、12b及び12cとを結像させるためには、
コレクタレンズ20とフライアイレンズ30とからなる
レンズ系の倍率に、発光領域14の面積を乗じたもの
が、フライアイレンズ30の出射面36の各々の面積よ
り小さくすればよい。即ち、(レンズ系の倍率)×(発
光領域14の面積)<(出射面36の各々の面積)なる
関係を満たすように、LED10とコレクタレンズ20
とフライアイレンズ30とを位置付ければよいのであ
る。上述した如き関係を満たさないとき、例えば、青色
の光が出射面36から外れるように、LED10とコレ
クタレンズ20とフライアイレンズ30とが位置付けら
れた場合には、照射面50においては、緑色の光と赤色
の光だけが照射されることとなるのである。
【0040】上述した如き構成としたことにより「前記
LEDと前記コレクタレンズと前記フライアイレンズと
は、前記フライアイレンズと前記コレクタレンズとから
定まる倍率に前記発光領域の面積を乗じた値が、前記複
数の出射面の各々の面積よりも小さくなる関係を満たす
位置に位置付けられていること」をなし得るのである。
【0041】これにより、光源から発せられた光を的確
に対象物に照射することができるとともに、照射する対
象物の形状や光沢等の属性による影響を低減して照射す
ることができるのである。
【0042】(第2の実施形態)図4に、本発明の第二
実施例による照明装置の概略を示す図を示す。尚、図4
に示した例においては、図1及び図2と同様の構成要素
には同一の符号を付して示した。また、図1及び図2と
同様に、発光部12aから発せられる赤色の光の光路を
実線で示し、発光部12bから発せられる緑色の光の光
路は破線で示し、発光部12cから発せられる青色の光
の光路を一点鎖線で示した。
【0043】光源であるLED10は、コレクタレンズ
60の前側焦点の位置に設けられている。コレクタレン
ズ60の後側焦点の位置が、コレクタレンズ70の前側
焦点の位置となるように、コレクタレンズ70が設けら
れている。このようにLED10と、コレクタレンズ6
0と、コレクタレンズ70とを位置付けることにより、
LED10の結像位置は、コレクタレンズ70の後側焦
点の位置となる。このコレクタレンズ70の後側焦点の
位置が、ロッドレンズ80の入射面82となるようにロ
ッドレンズ80は位置付けられている。ロッドレンズ8
0は、長尺な形状であり、ロッドレンズ80の断面形状
は、所望とする照射面の形状に適合した形状、例えば、
正方形、長方形、正六角形、円形等の形状を選択するこ
とができる。また、ロッドレンズ80の入射面と、出射
面と、入射した光を反射し得る側面とは、研磨されてお
り、ロッドレンズ80は、透明な材料、例えば、ガラ
ス、石英、プラスチック等の材料からなる。
【0044】ロッドレンズ80の入射面82に対して大
きい角度で入射した光は、ロッドレンズ80の内側の側
面において全反射し、所定の回数だけ全反射を繰り返し
て出射面に至る。尚、側面において全反射をする回数
は、入射面82に光が入射する角度に応じて異なる。例
えば、例えば、入射面82における入射の角度が0度か
ら±5度までの場合には、側面での反射回数は0回とな
る。また、入射の角度が、+5度から+10度までの場
合と、−5度から−10度までの場合には、側面での反
射回数は1回となる。さらに、入射の角度が、+10度
から+15度までの場合と、−10度から−15度まで
の場合には、側面における反射回数は2回となり、入射
の角度が、+15度から+20度までの場合と、−15
度から−20度までの場合には、反射回数は2回とな
る。同様にして、入射の角度が25度までの場合には、
反射回数は3回となり、入射の角度が30度までの場合
には、反射回数は4回となる。
【0045】このように、ロッドレンズ80に入射した
光がその内部において反射を繰り返すことにより、ロッ
ドレンズ80の出射面84においては、照度が略一様と
なった光が出射されるとともに、出射面84における出
射点、例えば出射点86cや86dにおいては、赤色、
緑色、青色の光が、反射回数だけ重畳した光となって出
射されることとなる。
【0046】ロッドレンズ80の出射面84がフィール
ドレンズ90の前側焦点となるようにフィールドレンズ
90を位置付け、フィールドレンズ90の後側焦点の位
置がコンデンサーレンズ100の前側焦点の位置となる
ようにコンデンサーレンズ100を位置付ける。このよ
うに位置付けることにより、コンデンサーレンズ100
の後側焦点の位置が、ロッドレンズ80の出射面84の
像が結像する位置となる。上述した如く、ロッドレンズ
80の出射面84においては、照度が略一様となってい
るが故に、コンデンサーレンズ100の後側焦点の位置
を照射面50として、照射面50に入射し得る角度の範
囲内において、赤色の光、緑色の光及び青色の光の各々
の光を入射角度について均等に入射させることができる
とともに、照度も略一様にすることができるのである。
【0047】コレクタレンズ60とコレクタレンズ70
とからなるレンズ系の倍率は、コレクタレンズ60の焦
点距離をコレクタレンズ70の焦点距離で除算したも
の、即ち、(倍率)=(コレクタレンズ70の焦点距
離)/(コレクタレンズ60の焦点距離)なる式で得ら
れる。
【0048】これにより、上述したロッドレンズ80の
入射面82において、発光部12a、12b及び12c
とから発せられた光を入射させるためには、コレクタレ
ンズ60とコレクタレンズ70とからなるレンズ系の倍
率に、発光領域14の面積を乗じたものが、ロッドレン
ズ80の入射面82の面積より小さくすればよい。即
ち、(レンズ系の倍率)×(発光領域14の面積)<
(入射面82の面積)なる関係を満たすように、LED
10とコレクタレンズ60とコレクタレンズ70とを位
置付ければよいのである。上述した如き関係を満たさな
いとき、例えば、青色の光が入射面82から外れるよう
に、LED10とコレクタレンズ60とコレクタレンズ
70とが位置付けられた場合には、照射面50において
は、緑色の光と赤色の光だけが照射されることとなるの
である。また、図4に示した如く、ロッドレンズ80へ
の入射条件については、主光線が入射面82に対して垂
直になるように入射させることが、照射面50において
赤色、緑色及び青色の光の各々の光を入射角度について
均等に入射させることとなり、入射角の一様性から最も
望ましい条件である。
【0049】上述した如き構成としたことにより、「前
記LEDと前記第1のコレクタレンズと前記第2のコレ
クタレンズとは、前記第1のコレクタレンズと前記第2
のコレクタレンズとから定まる倍率に前記発光領域の面
積を乗じた値が、前記入射面の面積よりも小さくなる関
係を満たす位置に位置付けられていること」をなし得る
のである。
【0050】これにより、光源から発せられた光を的確
に対象物に照射することができるとともに、照射する対
象物の形状や光沢等の属性による影響を低減して照射す
ることができるのである。
【0051】上述した第2の実施例においては、フィー
ルドレンズ90とコンデンサーレンズ100とを互いの
焦点位置となるように位置付け、照射面50に至る主光
線が照射面50に対して垂直となるような場合を示した
が、コンデンサーレンズ100の位置をずらすことによ
り、照射面50において主光線を集光させたり発散させ
たりすることもできる。
【0052】尚、上述した実施例においては、赤色と緑
色と青色との各々の光を別個に発する3つの発光部を発
光領域としたLEDを用いる場合を示したが、4つ以上
の発光部を発光領域としたLEDを用いることとしても
よい。例えば、赤色と緑色の中間波長帯である黄色の光
を発するLEDを別個に加え、赤色と緑色と青色と黄色
との光を発する4つの発光部を発光領域とすることとし
てもよい。このようにすることで色分解能を高めること
ができるのである。さらに、青色よりも短い波長の紫色
の光を発するLEDをも加え、発光領域に5つの発光部
を設けることとしてもよい。このようにすることで、色
分解能を高めることのみならず色分解波長帯域を広げる
こともできるのである。
【0053】さらにまた、上述した実施例では、3つの
発光部として赤色と緑色と青色との各々の光を発するL
EDを用いる場合を示したが、赤色と緑色と青色との組
合せだけでなくその他の色の組み合わせのLEDを用い
ることとしてもよい。このようにすることで、所望とす
る帯域内での色分解能を高めることができるのである。
例えば、赤色と黄色と黄緑色との各々の光を別個に発す
る3つの発光部を発光領域としたLEDを用いた場合に
は、銅板や金メッキ等の黄色に近い色の対象物に光を照
射して検査する際における色分解能を高めることがで
き、対象物を的確に検査することができるのである。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、光源から発せられた光
を的確に照射することができるとともに、照射する対象
物の形状や光沢等の属性による影響を低減して照射する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例による照明装置の概略を示
す概略図であり、照射面の中心に至る光路を示す。
【図2】本発明の第一実施例による照明装置の概略を示
す概略図であり、照射面の周辺に至る光路を示す。
【図3】LED10の一つの具体例を示す正面図であ
る。
【図4】本発明の第二実施例による照明装置の概略を示
す概略図である。
【符号の説明】
10 発光ダイオード(LED) 12a、12b、12c 発光部 20 コレクタレンズ 30 フライアイレンズ 32、82 入射面 36、84 出射面 60 コレクタレンズ 70 コレクタレンズ 80 ロッドレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F21Y 101:02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに離隔した位置に設けられかつ赤色
    と緑色と青色との各々の光を別個に発する複数の発光部
    を、発光領域として有するLEDと、前記LEDから発
    せられた光の光路を制御するレンズ系と、を含む照明装
    置であって、 前記レンズ系は、前記LEDから発せられた光を所定の
    領域に集光するコレクタレンズと、 複数の入射面と前記複数の入射面の各々に各々が対応す
    る複数の出射面とを有しかつ前記複数の入射面の全面に
    前記所定の領域が含まれるように設けられたフライアイ
    レンズと、を含み、かつ前記LEDと前記コレクタレン
    ズと前記フライアイレンズとは、前記フライアイレンズ
    と前記コレクタレンズとから定まる倍率に前記発光領域
    の面積を乗じた値が、前記複数の出射面の各々の面積よ
    りも小さくなる関係を満たす位置に位置付けられている
    ことを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 互いに離隔した位置に設けられかつ赤色
    と緑色と青色との各々の光を別個に発する複数の発光部
    を、発光領域として有するLEDから発せられた光の光
    路を制御する照明方法であって、 前記LEDから発せられた光をコレクタレンズによって
    所定の領域に集光し、 複数の入射面と前記複数の入射面の各々に各々が対応す
    る複数の出射面とを有しかつ前記複数の入射面の全面に
    前記所定の領域が含まれるように設けられたフライアイ
    レンズによって前記所定の領域に集光された光を前記出
    射面から出射し、かつ前記LEDと前記コレクタレンズ
    と前記フライアイレンズとは、前記フライアイレンズと
    前記コレクタレンズとから定まる倍率に前記発光領域の
    面積を乗じた値が、前記複数の出射面の各々の面積より
    も小さくなる関係を満たす位置に位置付けられているこ
    とを特徴とする照明方法。
  3. 【請求項3】 互いに離隔した位置に設けられかつ赤色
    と緑色と青色との各々の光を別個に発する複数の発光部
    を、発光領域として有するLEDと、前記LEDから発
    せられた光の光路を制御するレンズ系と、を含む照明装
    置であって、 前記レンズ系は、前記LEDから発せられた光を所定の
    領域に集光する第1のコレクタレンズ及び第2のコレク
    タレンズと、 入射面と出射面と側面とを有し、かつ前記入射面から入
    射した光を前記出射面に至るまでに前記側面において反
    射し得、かつ長尺な柱状のロッドレンズと、を含み、か
    つ、 前記LEDと前記第1のコレクタレンズと前記第2のコ
    レクタレンズとは、前記第1のコレクタレンズと前記第
    2のコレクタレンズとから定まる倍率に前記発光領域の
    面積を乗じた値が、前記入射面の面積よりも小さくなる
    関係を満たす位置に位置付けられていることを特徴とす
    る照明装置。
  4. 【請求項4】 互いに離隔した位置に設けられかつ赤色
    と緑色と青色との各々の光を別個に発する複数の発光部
    を、発光領域として有するLEDと、前記LEDから発
    せられた光の光路を制御するレンズ系と、を含む照明方
    法であって、 前記LEDから発せられた光を第1のコレクタレンズ及
    び第2のコレクタレンズとにより所定の領域に集光し、 入射面と出射面と側面とを有しかつ長尺な柱状のロッド
    レンズにより、前記入射面から入射した光を前記側面に
    おいて反射せしめつつ前記出射面に至らしめ、かつ前記
    LEDと前記第1のコレクタレンズと前記第2のコレク
    タレンズとは、前記第1のコレクタレンズと前記第2の
    コレクタレンズとから定まる倍率に前記発光領域の面積
    を乗じた値が、前記入射面の面積よりも小さくなる関係
    を満たす位置に位置付けられていることを特徴とする照
    明方法。
JP2002146738A 2002-05-21 2002-05-21 照明装置及び照明方法 Pending JP2003337286A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002146738A JP2003337286A (ja) 2002-05-21 2002-05-21 照明装置及び照明方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002146738A JP2003337286A (ja) 2002-05-21 2002-05-21 照明装置及び照明方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003337286A true JP2003337286A (ja) 2003-11-28

Family

ID=29705628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002146738A Pending JP2003337286A (ja) 2002-05-21 2002-05-21 照明装置及び照明方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003337286A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1754997A1 (en) * 2005-08-16 2007-02-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Illuminator, LED illuminator, and imaging device with illuminator
JP2008234908A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Nec Lighting Ltd Ledスポットライト
JP2010514101A (ja) * 2006-12-14 2010-04-30 サイテック コーポレイション 染色された生物試料用の発光ダイオードを具える照射源
JP2013137890A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Hitachi Appliances Inc 照明装置及びこれに用いられる集光体
CN103968270A (zh) * 2013-01-31 2014-08-06 深圳市光峰光电技术有限公司 一种led光源系统
US8860938B2 (en) 2008-10-21 2014-10-14 Chemometec A/S Apparatus and methods for analysing fluorescent particles
US10551727B2 (en) 2017-02-17 2020-02-04 Seiko Epson Corporation Illumination device and projector

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1754997A1 (en) * 2005-08-16 2007-02-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Illuminator, LED illuminator, and imaging device with illuminator
JP2010514101A (ja) * 2006-12-14 2010-04-30 サイテック コーポレイション 染色された生物試料用の発光ダイオードを具える照射源
JP2008234908A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Nec Lighting Ltd Ledスポットライト
US8860938B2 (en) 2008-10-21 2014-10-14 Chemometec A/S Apparatus and methods for analysing fluorescent particles
US9903819B2 (en) 2008-10-21 2018-02-27 Chemometec A/S Apparatus and methods for analysing fluorescent particles
US10254223B2 (en) 2008-10-21 2019-04-09 Chemometec A/S Apparatus and methods for analysing fluorescent particles
JP2013137890A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Hitachi Appliances Inc 照明装置及びこれに用いられる集光体
CN103968270A (zh) * 2013-01-31 2014-08-06 深圳市光峰光电技术有限公司 一种led光源系统
US10551727B2 (en) 2017-02-17 2020-02-04 Seiko Epson Corporation Illumination device and projector

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6812411B2 (ja) 車両用灯具、車両用灯具制御システムおよびこれらを備えた車両
JP3889992B2 (ja) リング照明装置
JP2003098093A (ja) 検査用照明装置
EP2564111B1 (en) Ring light illuminator and beam shaper for ring light illuminator
KR20150001106U (ko) 최대 집광효과에 도달할 수 있는 조명장치
JP2003107390A (ja) 画像装置の視野内の照明濃度を増加するための方法及び装置
CN102084179A (zh) 照明装置
TWI458119B (zh) 發光二極體之混光裝置
JP2011134508A (ja) 照明器具
JP5292629B2 (ja) 照明装置
JP2008016303A (ja) 発光装置
JP2003337286A (ja) 照明装置及び照明方法
JP2005274836A (ja) 照明用光源装置
JP2003315678A (ja) リング照明装置
TW201506548A (zh) 光源裝置、曝光裝置
CN107806572B (zh) 包括光源、小透镜和回射器的灯具
JPH05159999A (ja) 投影露光装置
JP6939854B2 (ja) 照明装置
JP2005098926A (ja) 照明装置
JP2003065960A (ja) Led照明装置
WO2008102339A1 (en) Led illumination for line scan camera
JPH07243986A (ja) 半田付外観検査装置の照明装置
JP2011134509A (ja) 照明器具
TWM536329U (zh) 照明裝置
JP7510657B2 (ja) 発光ダイオード照明装置