JP2003065960A - Led照明装置 - Google Patents
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Abstract
所定のワーク領域をむらなく間接照明する。 【解決手段】 中央部を除いて円環状に同一方向に向け
てLED11を配置した光源1と、該光源1から所定距
離離間して略平行に配置された拡散板5と、該拡散板5
と光源1との間に配置された、円筒状で内周面が拡散反
射面である導光管4と、拡散板5と照射対象である被照
射面Pとの間に配置された光偏向用のプリズム6とを備
える。導光管4と拡散板5とにより拡散板5の出射面で
はほぼ均一の輝度の面状光源となり、外方向へと向かう
光はプリズム6で内方へと曲げられ、周辺部での光の減
衰の裾の広がりが抑制されて所定のワーク領域での照度
の均一性が高まる。
Description
検査を行う画像機器等に使用して好適なLED照明装置
に関し、更に詳しくは、面状の所定の被照射範囲を均一
の照度で照明するLED照明装置に関する。
によって被検査物の認識や検査を行うためには、その目
的に見合った最適な照明が必要である。このような照明
の一つとして、拡散光を利用した間接照明が知られてい
る。例えば、特許3118503号公報には、リング状
の光拡散用の透明体の内部に、それを取り囲むように外
周側に設けた複数のLEDから光を導入し、該透明体の
一方の平坦面を発光面として拡散光を放射する照明装置
が開示されている。このように、拡散照明(間接照明)
装置は、基本的に、発光源から発した光を透光性拡散体
(板)を通して外部へと取り出し、これをワーク(例え
ば検査対象物)に照射するようになっている。
た従来の拡散照明装置によっても、該装置から或る程度
の距離だけ離間した位置にある被照射面上のワーク領域
内をむらなく均一の照度で照明することは難しい。何故
なら、仮想的な面光源から放射された光は被照射面に向
かうに従い拡がり、ワーク領域内の中央付近から周辺に
いくほど照度が低下するからである。
のであり、その目的とするところは、照明装置から所定
距離離間した位置にある被照射面上の所定のワーク領域
を、高い均一性でむらなく照明することができるLED
照明装置を提供することにある。
決するために成された本発明に係るLED照明装置は、 a)LEDの集合体からなる面状の光源と、 b)該光源から所定距離離間し、且つ該光源と略平行に配
置された第1透光性拡散手段と、 c)前記光源と第1透光性拡散手段との間に配置された筒
状の第1導光手段と、 d)前記第1透光性拡散手段と照射対象である被照射面と
の間に配置され、外方へと向かう光を内方に指向させる
環状の光偏向手段と、 を備えることを特徴としている。
光を拡散しつつ反射させる面であることが好ましい。
各LEDから放出された光は第1導光手段内を進み、第
1透光性拡散手段に当たる。光は第1透光性拡散手段を
透過する際に拡散される、つまり様々な方向へと光が発
散されるため、1個1個のLEDの光源像は現れず、第
1透光性拡散手段は面状の拡散光源として光を放射す
る。これにより、この第1透光性拡散手段による放射光
の輝度分布は所定範囲内でほぼ均一になるが、放射され
た光は被照射面へ向かって進むに従い拡がるから、ワー
ク領域の周辺部では外方にいくほど徐々に照度が落ち
る。環状の光偏向手段は周辺部においてこのように弱ま
る光を内方に向けて折り曲げ、光の重ね合わせを増すこ
とにより、周辺部での照度低下の裾の広がりを抑える。
置によれば、当該照明装置から適宜の距離離間した被照
射面上の所定のワーク領域内で、照度の均一性の高い、
むらのない間接照明を行うことができる。
えることができる手段であれば各種の態様を採ることが
できるが、具体的な一態様としては、プリズム又はフレ
ネルレンズのいずれかとすることができる。
前記第1透光性拡散手段と光偏向手段との間で、且つ該
第1透光性拡散手段から所定距離離間した位置に第2透
光性拡散手段を配置するとともに、該第2透光性拡散手
段と前記第1透光性拡散手段との間に筒状の第2導光手
段を配置した構成とすることができる。
出射面での輝度の均一性が充分でない場合でも、第2導
光手段及び第2透光性拡散手段を介して更に光の拡散を
進めているため、第2透光性拡散手段の出射面では輝度
の均一化が一層促進され、被照射面上のワーク領域内で
のむらを無くすことができる。
筒状であるものとすることができる。このような構成で
は製造が容易であり、且つ被照射面上のワーク領域内で
の照度の均一性を一層高めることができる。
した光は被照射面に到達するまでの間に多数回重なり合
って混合されることになる。そこで、前記光源として異
なった発光波長、つまり発光色の異なるLEDを含む構
成とすれば、その異なる色の光が混合してできる他の色
の照明を行うことができるとともに、必要に応じて或る
特定の発光色のLEDのみを点灯させて当該色の照明を
行うといった、色の選択が可能であるような照明を行え
る。
色、青色、緑色のLEDを適宜配置した構成とすること
ができる。この構成では、上記三色のLEDを全て点灯
させれば白色の照明を行うことができ、いずれか一色又
は二色のLEDを点灯させれば赤色、青色、緑色又はそ
れらの混合色の照明を行うことができる。
置の基本構成とその動作について説明する。図1は本発
明の一実施形態によるLED照明装置を軸Cを含む平面
で切断した縦端面図、図2はこのLED照明装置の外観
斜視図である。このLED照明装置は軸Cに略直交して
広がる被照射面Pから所定距離離間した位置に配置さ
れ、その被照射面P上で軸Cを中心とする所定径のワー
ク領域内を照明するものである。
12上に、発光源である複数個のLED11を、軸Cを
中心とする所定径の円形領域(後述の図3中のA)を除
いた円環状に、同一方向(図1では垂直上向き)に向け
て配置したものである。従って、この光源1は図2に示
すような面状の環状光源1’であると看做すことができ
る。光源1は金属製で円盤状のホルダ2に固定されてお
り、ホルダ2は円筒状のハウジング3の内部に固定され
ている。
して円筒状の導光管4が嵌挿されており、光源1はその
導光管4の内側に位置している。導光管4の内周面4a
は反射拡散面になっている。具体的には、例えば合成樹
脂などから成る円筒体の内周面にフッ化マグネシウム等
の白色拡散塗料を塗布するようにすればよい。また、そ
れ以外の光拡散処理であってもよい。
手段として円板状の拡散板5が取り付けられており、拡
散板5は上記面状の環状光源1’と略平行となってい
る。拡散板5は、例えばアクリル樹脂等のプラスチック
やガラスの上面(出射面)にブラスト処理などによって
拡散面を形成したものを利用することができる。それ以
外にも、多数の拡散用の微小粒子を内部に含むプラスチ
ックなど、各種のものを利用することができる。更に、
拡散板5の上には光偏向手段として、軸Cを中心とする
円環状のプリズム6が設けられている。
の一例を示す上面図である。この例では、LED11と
して赤色、緑色、青色という光の三原色に対応する三種
類の異なる発光波長を有するLEDが使用されており、
これらLEDが混合して基板12上の所定の位置に取り
付けられている。
記図1〜図3に加えて図4を参照して説明する。図4
は、図1中の各水平面において軸Cと交差する直線上の
輝度又は照度の分布を示している。
図1中に示すように(図1では一部のみを示している)
大きく拡がりながら上方向へと進み、その光の一部は導
光管4の内周面4aに当たる。上述したように光源1の
LED11はその中央部が抜けた状態に配置されている
ので、LED11の上端の水平面(つまり上記環状光源
1’)での輝度分布は図4(a)に示すように中央部が
窪んだ形状となっている。
射拡散面になっている。従って、この内周面4aに当た
った光は反射するとともに拡散して様々な方向へと進
む。このようにして直接に又は反射しつつ拡散板5に到
達した光は拡散板5を透過するが、その際に散乱して様
々な方向へと出射する。拡散板5に到達するまでに各L
ED11から放射された光は重なり合うとともに中央部
の輝度の窪みの影響も緩和されて、拡散板5の下面(入
射面)では図4(b)に示すように一様な照度分布に近
づく。そして、拡散板5を透過することにより、一層光
の重なり合いが進行して、拡散板5の上面、つまり出射
面における輝度分布は図4(c)に示すようにほぼ均一
になる。また、各色の光が混じり合うことによって光は
むらのない白色光となる。従って、拡散板5はほぼ一様
な輝度を有する面状の白色拡散光源であると看做すこと
ができる。
と、拡散板5から放射された光は様々な方向へと進行す
るから、拡散板5から離れるに伴いその周辺部で光が拡
がって、被照射面Pの位置での照度分布は図4(d)に
示すように周辺部(軸Cから離れた部分)の裾がなだら
かに広がり、所定径のワーク領域内でほぼ均一の照度を
確保することが難しい。そのため、本実施形態によるL
ED照明装置では、環状のプリズム6によって周辺外方
へと向かう光を内方へと屈折させ、周辺部における光量
をかさ上げしている。すなわち、図4(e)に示すよう
に、プリズム6が存在しない場合に裾部となる筈の光を
なくしてその内方へ振り向けることにより、被照射面P
の位置でのワーク領域内の照度分布をほぼ均一にするこ
とができる。
照明装置では、当該照明装置から所定距離離間した位置
に置かれた被照射面P上の所定のワーク領域内を、照度
むら及び色むらなく一様に照明することができる。
D照明装置を示す縦端面図である。このLED照明装置
は、先のLED照明装置よりも更に照度の一様性を高め
るように構成している。すなわち、第1拡散板(図1の
拡散板5と同じ)5から所定距離離間した位置に第2透
光性拡散手段である第2拡散板8を配置し、両拡散板
5,8の間には、第2導光手段として円筒状の第2導光
管7を設けている。第2拡散板8は第1拡散板5と同一
のものを使用することができる。一方、第2導光管7は
第1導光管4と同様に内周面が拡散反射面であってもよ
いが、ここでは、その内周面が特に鏡面性を重視した拡
散反射面に形成されている。
その輝度はかなり均一性が高くなっているが、光源1の
LED11の中抜けの影響が残る場合がある。そのよう
な場合であっても、第1拡散板5から放射されて様々な
方向へと進む光は、直接的に又は第2導光管7の内周面
で適度に拡散されつつ反射されて第2拡散板8へと到達
する。その間に更に光の照度及び色の均一化が進み、第
2拡散板8の出射面での輝度は非常に均一になる。その
あとは上述した通り、プリズム6によって外方向へと拡
がろうとする光が内方へと向けられ、被照射面Pのワー
ク領域内での照度の均一性が確保される。
することによって全体として光量の損失が若干増加する
ことは避けられないが、被照射面において照度及び色の
均一性を一層高めるために導光管及び拡散板を更に追加
してもよい。
全て点灯させれば被照射面Pにおいて白色光を得ること
ができるが、LEDを選択的に点灯させることにより、
赤色、青色、緑色の各色の照明を行うことができるのは
勿論のこと、任意の二色を混合してできる他の色の照明
を行うことも可能である。従って、同一の照明装置にお
いて、必要に応じて白色やそれ以外の色の照明を自在に
選択的に行える点が本装置の利点の一つである。勿論、
白色の照明のみが必要な場合には白色LEDを利用すれ
ばよく、それ以外の色のLEDを利用することも当然考
え得る。
過ぎず、本発明の趣旨の範囲で適宜変形や修正を加えて
も、本願の特許請求の範囲に包含されることは明らかで
ある。
軸Cを含む平面で切断した縦端面図。
図。
EDの配置の一例を示す上面図。
線上の輝度又は各平面における輝度又は照度の分布を示
す図。
を軸Cを含む平面で切断した縦端面図。
Claims (6)
- 【請求項1】 a)LEDの集合体からなる面状の光源
と、 b)該光源から所定距離離間し、且つ該光源と略平行に配
置された第1透光性拡散手段と、 c)前記光源と第1透光性拡散手段との間に配置された筒
状の第1導光手段と、 d)前記第1透光性拡散手段と照射対象である被照射面と
の間に配置され、外方へと向かう光を内方に指向させる
環状の光偏向手段と、 を備えることを特徴とするLED照明装置。 - 【請求項2】 前記第1導光手段の筒内面は入射光を拡
散しつつ反射させる面であることを特徴とする請求項1
に記載のLED照明装置。 - 【請求項3】 前記光偏向手段はプリズム又はフレネル
レンズのいずれかであることを特徴とする請求項1又は
2に記載のLED照明装置。 - 【請求項4】 前記第1透光性拡散手段と光偏向手段と
の間で、且つ該第1透光性拡散手段から所定距離離間し
た位置に第2透光性拡散手段を配置するとともに、該第
2透光性拡散手段と前記第1透光性拡散手段との間に筒
状の第2導光手段を配置したことを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載のLED照明装置。 - 【請求項5】 前記第1導光手段はその筒内面が円筒状
であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
のLED照明装置。 - 【請求項6】 前記光源は異なった発光波長のLEDを
含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
LED照明装置。
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