JP2003336828A - 灰溶融炉 - Google Patents
灰溶融炉Info
- Publication number
- JP2003336828A JP2003336828A JP2002148479A JP2002148479A JP2003336828A JP 2003336828 A JP2003336828 A JP 2003336828A JP 2002148479 A JP2002148479 A JP 2002148479A JP 2002148479 A JP2002148479 A JP 2002148479A JP 2003336828 A JP2003336828 A JP 2003336828A
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- JP
- Japan
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- furnace
- molten slag
- bricks
- ash melting
- lining
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 炉体を冷却する水冷効果を内張り煉瓦にまで
及ぼして、溶融スラグによる内張り煉瓦の侵蝕速度を抑
制できる灰溶融炉を提供する。 【解決手段】 溶融スラグ６や溶融メタル７が溜まる溶
融スラグラインから炉底部１４までの側壁の裏張り煉瓦
１３ａに、熱伝導性に優れたカボン煉瓦を敷き詰めたも
ので、操業時の水冷効果がこの熱伝導性に優れたカーボ
ン煉瓦を通じて炉内壁を構成する内張り煉瓦１１に達す
る。このため、内張り煉瓦１１に接する溶融スラグ６の
温度が下がり、溶融スラグ６による内張り煉瓦１１の侵
蝕速度を抑制して灰溶融炉の耐用寿命を延ばすことがで
きる。
及ぼして、溶融スラグによる内張り煉瓦の侵蝕速度を抑
制できる灰溶融炉を提供する。 【解決手段】 溶融スラグ６や溶融メタル７が溜まる溶
融スラグラインから炉底部１４までの側壁の裏張り煉瓦
１３ａに、熱伝導性に優れたカボン煉瓦を敷き詰めたも
ので、操業時の水冷効果がこの熱伝導性に優れたカーボ
ン煉瓦を通じて炉内壁を構成する内張り煉瓦１１に達す
る。このため、内張り煉瓦１１に接する溶融スラグ６の
温度が下がり、溶融スラグ６による内張り煉瓦１１の侵
蝕速度を抑制して灰溶融炉の耐用寿命を延ばすことがで
きる。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ焼却灰を高温
溶融して溶融メタルと溶融スラグとに分離する灰溶融炉
に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】灰溶融炉の内張り煉瓦と外郭鉄皮との間
の裏張り煉瓦は通常断熱煉瓦が用いられ、炉内部の高温
が炉体に伝わり難くするとともに、炉外周に巻装した水
冷コイルに通水して炉体の温度上昇を抑えている。この
場合、溶融スラグが略１６００℃と高温であるため、こ
の溶融スラグに接触する内張り煉瓦が侵蝕されてしま
う。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶融ス
ラグの温度が下がると内張り煉瓦に接触する部位の粘性
が高くなる。そして、該溶融スラグが半凝固若しくは固
化することにより内張り煉瓦の侵蝕が抑えられる。本発
明は上記に鑑みてなされたもので、炉体を冷却する水冷
効果を内張り煉瓦にまで及ぼして、溶融スラグによる内
張り煉瓦の侵蝕速度を抑制できる灰溶融炉を提供するこ
とを目的とするものである。 【０００４】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の灰溶融炉は、溶融スラグラインから炉底部ま
での側壁の裏張り煉瓦として、カーボン煉瓦を用いたこ
とを特徴とする。 【０００５】 【発明の作用及び効果】上記灰溶融炉は、溶融スラグラ
インから炉底部までの側壁の裏張り煉瓦としてカーボン
煉瓦を用いたから、この熱伝導性に優れたカーボン煉瓦
を通じて炉体外周を冷却する冷却効果が内張り煉瓦に達
する。このため、内張り煉瓦に接する溶融スラグの温度
が下がり、溶融スラグによる内張り煉瓦の侵蝕速度を抑
制して、灰溶融炉の耐用寿命を延ばすことができる。 【０００６】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る灰溶融炉
について添付図面を参照して説明する。図１は本発明を
適用した灰溶融炉の炉本体１の断面図を例示したもので
ある。灰溶融炉はプラズマ方式等の高温加熱手段によ
り、ごみ焼却灰を高温溶融して溶融メタル６と溶融スラ
グ７とに分離して取り出すようにしたものである。炉本
体１は、炉内壁を耐侵蝕性に優れた内張り煉瓦１１で構
成し、その外周と外郭鉄皮１２との間に裏張り煉瓦１３
を敷き詰めたものである。溶融スラグ６や溶融メタル７
が溜まる溶融スラグラインから炉底部１４までの側壁の
裏張り煉瓦１３ａには、熱伝導性に優れたカーボン煉瓦
が敷き詰められている。 【０００７】溶融スラグラインよりも上方の裏張り煉瓦
１３ｂには、通常の断熱煉瓦が用いられている。炉底上
部１５には、カーボン煉瓦が敷き詰められ、炉底下部１
６は通常の断熱煉瓦により裏張りされている。また、炉
本体１には溶融スラグを取り出すためのスラグ口１７を
設けたスラグ口煉瓦１８と、溶融メタルを取り出すため
のメタル口１９を設けたメタル口煉瓦２０が嵌めこまれ
ている。この炉本体１は、外周に巻装した水冷コイル
（図示しない）に通水して炉本体１の温度上昇を抑えて
いる。 【０００８】上記構成の炉本体１からなる灰溶融炉炉、
溶融スラグ６や溶融メタル７が溜まる溶融スラグライン
から炉底部１４までの側壁の裏張り煉瓦１３ａに、熱伝
導性に優れたカボン煉瓦を敷き詰めたもので、操業時の
水冷効果がこの熱伝導性に優れたカーボン煉瓦を通じて
炉内壁を構成する内張り煉瓦１１に達する。このため、
内張り煉瓦１１に接する溶融スラグ６の温度が下がり、
溶融スラグ６による内張り煉瓦１１の侵蝕速度を抑制し
て灰溶融炉の耐用寿命を延ばすことができる。 【０００９】因みに、従来の灰溶融炉では溶融スラグ６
による内張り煉瓦１１の侵蝕速度は、０．９６〜１．９
２ｍｍ／ｄａｙであったのが、本発明の灰溶融炉１では
０．３５〜０．３８ｍｍ／ｄａｙに抑制された。 【００１０】尚、裏張りカーボン煉瓦の配置位置は側壁
全体でもよいが、最も溶損する部位（例えばスラグ界
面）のみ配置して、灰溶融炉の熱損失をできるだけ防止
することもできる。
溶融して溶融メタルと溶融スラグとに分離する灰溶融炉
に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】灰溶融炉の内張り煉瓦と外郭鉄皮との間
の裏張り煉瓦は通常断熱煉瓦が用いられ、炉内部の高温
が炉体に伝わり難くするとともに、炉外周に巻装した水
冷コイルに通水して炉体の温度上昇を抑えている。この
場合、溶融スラグが略１６００℃と高温であるため、こ
の溶融スラグに接触する内張り煉瓦が侵蝕されてしま
う。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶融ス
ラグの温度が下がると内張り煉瓦に接触する部位の粘性
が高くなる。そして、該溶融スラグが半凝固若しくは固
化することにより内張り煉瓦の侵蝕が抑えられる。本発
明は上記に鑑みてなされたもので、炉体を冷却する水冷
効果を内張り煉瓦にまで及ぼして、溶融スラグによる内
張り煉瓦の侵蝕速度を抑制できる灰溶融炉を提供するこ
とを目的とするものである。 【０００４】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の灰溶融炉は、溶融スラグラインから炉底部ま
での側壁の裏張り煉瓦として、カーボン煉瓦を用いたこ
とを特徴とする。 【０００５】 【発明の作用及び効果】上記灰溶融炉は、溶融スラグラ
インから炉底部までの側壁の裏張り煉瓦としてカーボン
煉瓦を用いたから、この熱伝導性に優れたカーボン煉瓦
を通じて炉体外周を冷却する冷却効果が内張り煉瓦に達
する。このため、内張り煉瓦に接する溶融スラグの温度
が下がり、溶融スラグによる内張り煉瓦の侵蝕速度を抑
制して、灰溶融炉の耐用寿命を延ばすことができる。 【０００６】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る灰溶融炉
について添付図面を参照して説明する。図１は本発明を
適用した灰溶融炉の炉本体１の断面図を例示したもので
ある。灰溶融炉はプラズマ方式等の高温加熱手段によ
り、ごみ焼却灰を高温溶融して溶融メタル６と溶融スラ
グ７とに分離して取り出すようにしたものである。炉本
体１は、炉内壁を耐侵蝕性に優れた内張り煉瓦１１で構
成し、その外周と外郭鉄皮１２との間に裏張り煉瓦１３
を敷き詰めたものである。溶融スラグ６や溶融メタル７
が溜まる溶融スラグラインから炉底部１４までの側壁の
裏張り煉瓦１３ａには、熱伝導性に優れたカーボン煉瓦
が敷き詰められている。 【０００７】溶融スラグラインよりも上方の裏張り煉瓦
１３ｂには、通常の断熱煉瓦が用いられている。炉底上
部１５には、カーボン煉瓦が敷き詰められ、炉底下部１
６は通常の断熱煉瓦により裏張りされている。また、炉
本体１には溶融スラグを取り出すためのスラグ口１７を
設けたスラグ口煉瓦１８と、溶融メタルを取り出すため
のメタル口１９を設けたメタル口煉瓦２０が嵌めこまれ
ている。この炉本体１は、外周に巻装した水冷コイル
（図示しない）に通水して炉本体１の温度上昇を抑えて
いる。 【０００８】上記構成の炉本体１からなる灰溶融炉炉、
溶融スラグ６や溶融メタル７が溜まる溶融スラグライン
から炉底部１４までの側壁の裏張り煉瓦１３ａに、熱伝
導性に優れたカボン煉瓦を敷き詰めたもので、操業時の
水冷効果がこの熱伝導性に優れたカーボン煉瓦を通じて
炉内壁を構成する内張り煉瓦１１に達する。このため、
内張り煉瓦１１に接する溶融スラグ６の温度が下がり、
溶融スラグ６による内張り煉瓦１１の侵蝕速度を抑制し
て灰溶融炉の耐用寿命を延ばすことができる。 【０００９】因みに、従来の灰溶融炉では溶融スラグ６
による内張り煉瓦１１の侵蝕速度は、０．９６〜１．９
２ｍｍ／ｄａｙであったのが、本発明の灰溶融炉１では
０．３５〜０．３８ｍｍ／ｄａｙに抑制された。 【００１０】尚、裏張りカーボン煉瓦の配置位置は側壁
全体でもよいが、最も溶損する部位（例えばスラグ界
面）のみ配置して、灰溶融炉の熱損失をできるだけ防止
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】灰溶融炉の炉本体の断面図である。
【符号の説明】
１...炉本体
６...溶融スラグ
７...溶融メタル
１１...内張り煉瓦
１２...外郭鉄皮
１３，１３ａ，１３ｂ...裏張り煉瓦
１７...スラグ口
１９...メタル口
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Ｆターム(参考） 3K061 NB01 NB21 NB28
3K065 AA18 AB03 AC03 FA15 FB02
FB08
4K045 AA04 BA07 BA10 RA16
4K051 AA05 AB03 BB02 BB06 BB07
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 溶融スラグラインから炉底部までの側壁
の裏張り煉瓦として、カーボン煉瓦を用いたことを特徴
とする灰溶融炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002148479A JP2003336828A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 灰溶融炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002148479A JP2003336828A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 灰溶融炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003336828A true JP2003336828A (ja) | 2003-11-28 |
Family
ID=29706263
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002148479A Pending JP2003336828A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 灰溶融炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003336828A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010236740A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Akechi Ceramics Co Ltd | 炉体構造 |
-
2002
- 2002-05-23 JP JP2002148479A patent/JP2003336828A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010236740A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Akechi Ceramics Co Ltd | 炉体構造 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051014 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20051025 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060314 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |