JP2003336599A - シロッコファン - Google Patents

シロッコファン

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JP2003336599A
JP2003336599A JP2002143694A JP2002143694A JP2003336599A JP 2003336599 A JP2003336599 A JP 2003336599A JP 2002143694 A JP2002143694 A JP 2002143694A JP 2002143694 A JP2002143694 A JP 2002143694A JP 2003336599 A JP2003336599 A JP 2003336599A
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JP
Japan
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sirocco fan
protrusion
blade
blades
inflow end
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Application number
JP2002143694A
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English (en)
Inventor
Yuji Takano
祐二 高野
Yasuhiro Sasaki
康裕 佐々木
Mayumi Nakamura
真由美 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 翼間へ流れ込む空気量を多くして送風性能を
向上させることができるシロッコファンの提供を図る。 【解決手段】 翼13の流入端部に、回転方向に向けて
突出する突起19を設けた。該突起の整流効果により、
翼間16への空気流入量が増加してシロッコファン10
の送風性能が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用空調
装置等の遠心多翼送風機に用いられるシロッコファンに
関する。
【0002】
【従来の技術】図10〜図12は従来のシロッコファン
を用いた遠心多翼送風機を示すものである。図10〜図
12に示すように、遠心多翼送風機100は、渦巻状の
ケーシング101内に、複数の翼103、103、・・
・を環状に配設してなるシロッコファン102を収納し
た構成になっている。シロッコファン102を図10中
矢印104方向に回転させるとケーシング101のベル
マウス状の吸入口105から空気が流入し、翼間106
を介して径外方に向けて吹き出される。そして、該シロ
ッコファン102から吹き出された空気はケーシング1
02の渦巻状部によって一方向にまとめられて、該ケー
シング102の吹出口107から吹き出される。
【0003】ここで、シロッコファン102は翼103
の翼弦103c(なお、翼弦103cとは翼103の流
入端103dと流出端103eとをつないだ線をいう)
が回転方向に前向きに傾倒したもので、他の遠心式ファ
ン(ラジアルファン、ターボファン)と比べて比較的小
型で大風量であるため、例えば、小型で大風量が求めら
れる車両用空調装置などに多く用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなシロッコフ
ァン102にあっては、翼間106を流れる空気流は翼
103の負圧面103b(回転方向後面)側の剥離渦の
発生に伴って翼103の圧力面103a(回転方向前
面)側に偏って流れることとなるが、このときに、いか
にスムーズに翼間106に空気を取り込むかが送風性能
に大きく影響することが解っている。
【0005】本発明はこのような従来技術を背景に為さ
れたものであり、翼間へ流れ込む空気量を多くして送風
性能を向上させることができるシロッコファンを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にあ
っては、回転方向前面に凹曲状の圧力面備える且つ回転
方向後面に凸曲状の負圧面を備えて構成される複数の翼
を、環状に配設してなるシロッコファンにおいて、前記
翼の流入端部に、回転方向に向けて突出する突起を設け
たことを特徴とするものである。
【0007】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載のシロッコファンにおいて、前記突起の高さは0.
8mm〜2.0mmであることを特徴とするものであ
る。
【0008】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、翼のの流
入端部に、回転方向に向けて突出する突起を設けたこと
を特徴とするため、該突起の整流効果により、流入端部
から流入する空気量が増えて送風性能が向上する。
【0009】請求項2記載の発明によれば、突起の高さ
が0.8mm〜2.0mmであることで、最も好適な送
風性能を発揮することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のシロッコファンの
一実施形態を図面を基に説明する。
【0011】第1実施形態:図1〜図5は第1実施形態
のシロッコファン10を示すものであり、図1は本発明
の第1実施形態にかかるシロッコファンの上面図、図2
は同シロッコファンの図1中SA−SA線に沿う破断面
を含む側面図、図3は同シロッコファンの翼形状および
翼間を流れる空気流ベクトルを示す拡大断面図、図4は
同シロッコファンの翼形状および翼間の圧力分布を示す
拡大断面図、図5は翼の流入端部の拡大図である。
【0012】図1に示すように、第1実施形態のシロッ
コファン10は、回転軸11と、該回転軸11を固定す
るボス部を備えた閉塞部12と、該閉塞部12の外周縁
に環状に配設してなる複数(この例では43枚)の翼1
3、13、・・・と、該翼13、13、・・・のうち吸
入口14側端部に設けられて該吸入口14から径外方に
向けて転向する空気の流れに沿うよう形成された環状の
シュラウド15と、を備えて構成されている。なお、こ
のシロッコファン10は、外径Ra=140φ、内径R
b=120φ、翼枚数41、流入端13bでの翼間距離
(翼間長)d1=11mm、翼厚d2=1.4mmに設
定されている。
【0013】シロッコファン10の回転軸11は、図示
せぬ電動モータの回転軸と連結されて、該電動モータの
回転数によりシロッコファン10の送風量が制御される
ようになっている。
【0014】翼13は、凹曲状の圧力面13aおよび凸
曲状の負圧面13bを備えて構成されている。これら圧
力面13aおよび負圧面13bはいずれも二つの円弧を
滑らかにつないで形成されていて、流入端13dと流出
端13eとを結んだ翼弦13cが回転方向前向きに設定
されている。なお、流入端13d側が流出端13e側の
単純円弧より小径の単純円弧で形成されることで、翼1
3の流入端13dは径方向より回転方向後向きに傾倒し
ており、一方、翼13の流出端13eは径方向より回転
方向前向きに傾倒している構成となっている。
【0015】そして、この実施形態では、翼13の流入
端部に回転方向に向けて突出する突起19が設けられて
いる。
【0016】この突起19は、略三角形状に形成されて
おり、基端幅d3=0.9mm、先端幅d4=0.5m
m、内周側壁面19aが内周線Rbまたは内周線Rbと
の接線方向とほぼ一致して形成されている。
【0017】このような構成の本実施形態のシロッコフ
ァン10を作動すると、前記突起19の整流作用によ
り、図3に示すように翼間16に流れ込む空気流が従来
のシロッコファン102(図11参照)に比べて増える
とともに、図4に示すように翼間16の負圧面13b側
に生じる低圧領域が、従来のシロッコファン102(図
12参照)に比べて極めて小さくなる。これにより、シ
ロッコファン10の送風性能が向上することとなる。
【0018】ここで、突起19の高さd5を変数として
シロッコファン10の静圧値(吐出圧)がどのように変
化するか調べた結果を図6に示す。翼間距離d1が異な
る2つの例で測定したことろ、いずれも場合も図6に示
すように突起19を設けるとその高さd5に関わらず静
圧値が上昇しているが、突起高さd5が0.8〜2.0
mm程度で大きな効果が現れている。特に、突起高さd
5が翼厚d4=1.4mm相当付近でピークが現れ、最
大で図10〜図12の従来のシロッコファン102に比
べて4.5%および11.7%性能が向上している。
【0019】なお、突起高さd5は、圧力面13aの円
弧の延長線を基準として規定されるもので、圧力面13
aの円弧が単純でない場合には、圧力面13の流入端1
3d側の突起19以外の部位の任意の3点をRで結んだ
円弧の延長線を基準として規定される。
【0020】ここで特に突起19の好ましい形態として
は、以下のようなものあることが分かっている。突起1
9の基端幅d2は、基端幅d2が余り大きすぎると整流
効果が薄れてしまうので、おおむね基端幅d3≦2×翼
厚d2であれば効果があり、より好ましくは基端幅d3
≦翼厚d2である。また、突起19の内周側壁面19a
は、外周側に大きく傾斜していると突起19による翼間
16へ空気の引き込み作用が薄れてしまうので、該内周
壁面19aは上記実施形態のように内周線Rbまたは内
周線との接線方向とほぼ一致していることが好ましい。
また、突起19の先端幅d4は狭いほど整流効果が大き
い、つまり突起19のエッジがきついほど好ましい。
【0021】以上要するに、この発明にあっては、翼1
流入端部に回転方向に向けて突出する突起19を設けた
ため、該突起19の整流作用によりシロッコファンの送
風性能が向上することとなる。特に、突起高さd5を
0.8〜2.0mmとすると大きく性能が向上する。
【0022】なお、本発明にあっては、突起は流入端部
に設けられるものであれば、その形状は、例えば図7に
示すような略四角形状の突起20、図8に示すような略
半円形の突起21、図9に示すように三角形状で且つ内
周側壁面22aが内周線に対して外周側に傾斜している
突起22などでもよい。
【0023】また、上述の実施形態では外周径Ra=1
40φ且つ内周径Rb=120φのシロッコファン10
において説明をしたが、シロッコファン10のサイズは
200φ≧外周径Ra≧100φ、180φ≧内周径R
b≧80φ程度のものであれば同様の効果があり、上記
実施形態のサイズに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるシロッコファン
の上面図。
【図2】同シロッコファンの図1中SA−SA線に沿う
破断面を含む側面図。
【図3】同シロッコファンの翼形状および翼間を流れる
空気流ベクトルを示す拡大断面図。
【図4】同シロッコファンの翼形状および翼間の圧力分
布を示す拡大断面図。
【図5】同シロッコファンの翼の流入端部の拡大図。
【図6】突起の高さと送風性能の関係を示すグラフ。
【図7】翼の突起の一変形例を示す図。
【図8】翼の突起の一変形例を示す図。
【図9】翼の突起の一変形例を示す図。
【図10】従来のシロッコファンを用いた送風機の一例
を示す概略図。
【図11】図10のシロッコファンの拡大断面図であっ
て翼間を流れる空気流ベクトルを示す図。
【図12】図10のシロッコファンの拡大断面図であっ
て翼間の圧力分布を示す図。
【符号の説明】
10 シロッコファン 13 翼 13a 翼の圧力面 13b 翼の負圧面 13c 翼弦 13d 流入端 13e 流出端 16 翼間 19 突起 19a 突起の内周側壁面 20 突起 21 突起 22 突起 d1 翼間距離 d2 翼厚 d3 突起の基端幅 d4 突起の先端幅 d5 突起の高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 真由美 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 Fターム(参考) 3H033 AA02 AA18 BB02 BB06 CC01 DD04 DD27 EE19

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転方向前面に凹曲状の圧力面(13
    a)を備え且つ回転方向後面に凸曲状の負圧面(13
    b)を備えて構成される複数の翼(13、13、・・
    ・)を、環状に配設してなるシロッコファン(10)に
    おいて、 前記翼(13)の流入端部に、回転方向に向けて突出す
    る突起(19、20、21、22)を設けたことを特徴
    とするシロッコファン(10)。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシロッコファン(10)
    において、 前記突起(19、20、21、22)の高さ(d5)は
    0.8mm〜2.0mmであることを特徴とするシロッ
    コファン(10)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2410186A4 (en) * 2009-07-13 2015-05-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd WHEEL AND ROTARY MACHINE
US10400605B2 (en) 2014-10-30 2019-09-03 Mitsubishi Electric Corporation Turbofan and indoor unit for air conditioning apparatus

Cited By (3)

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