JP2003333815A - 低速回転でも発電量の多い多極同期発電機 - Google Patents

低速回転でも発電量の多い多極同期発電機

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JP2003333815A
JP2003333815A JP2002135552A JP2002135552A JP2003333815A JP 2003333815 A JP2003333815 A JP 2003333815A JP 2002135552 A JP2002135552 A JP 2002135552A JP 2002135552 A JP2002135552 A JP 2002135552A JP 2003333815 A JP2003333815 A JP 2003333815A
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drum
shaft
synchronous generator
armature
generator
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English (en)
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Satoru Aritaka
悟 有高
Motoharu Konze
元治 紺世
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KURACHI HARUYOSHI
Original Assignee
KURACHI HARUYOSHI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】同期発電機における、電機子と界磁極の相対運
動をより効率良くして誘導起電力の発生を促し、低速な
回転しか得られなくとも、発電量の多い多極同期発電機
を提供する。 【解決手段】ドラム1の内壁に界磁極を設け、ドラム1
の内側に電機子4を設けて形成した同期発電機におい
て、同期発電機を軸支したシャフトを内シャフト6及び
ドラム1を軸支したシャフトを外シャフトとしてこれら
を二重構造に設け、磁性体から成るドラム1の内壁に多
数のセグメント磁石2を円周方向に異極で交互に設け、
ドラム1の内側で内シャフト6により電機子4を回転自
在に軸支し、ドラム1を、内シャフト6により回転自在
に軸支した外シャフトで支持し、内シャフト6及び外シ
ャフトにより、セグメント磁石2を内壁に設けたドラム
1と電機子4を相互に逆回転させて発電させる低速回転
でも発電量の多い多極同期発電機とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高速回転が得ら
れない同期発電機であっても、高速回転の場合に劣らず
発電ができる、低速回転でも発電量の多い多極同期発電
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水力発電や火力発電では、同期発電機を
使用して安定した電力を生産している。この同期発電機
は、電機子と界磁極の相対運動によって誘導起電力を生
じさせるものであり、一般には電機子を固定子とし、界
磁極を回転子とした回転界磁型のものが用いられてい
る。この様な同期発電機では、1分間の回転数N(rp
m,同期速度)、設置される極数(p)、交流電源の周
波数f(Hz)との間には、N=120f/pという関
係がある。例えば火力発電所などで、周波数50Hz、
2極ロータによるタービン発電では、毎分3,000回
転もの高速回転が必要と成る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な高速回転を行うことは、上記火力発電などの大規模な
発電機では可能であるが、低速な回転しか得られない発
電機においては、困難なことである。また一方で上記回
転界磁型の同期発電機において、電磁石の代わりに永久
磁石を使用すれば、多極化も可能となり、回転数を下げ
ることも可能である。しかし、高速な回転が望めず、別
に増速機などを設けて回転数を増速させているような発
電機では、必要とする回転数のさらなる減少が望まれ
る。
【0004】この発明は、これらの点に鑑みて為された
もので、同期発電機における、電機子と界磁極の相対運
動をより効率良くして誘導起電力の発生を促し、低速な
回転しか得られなくとも、発電量の多い多極同期発電機
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ドラ
ムの内壁に界磁極を設け、当該ドラムの内側に電機子を
設けて形成した同期発電機において、上記同期発電機を
軸支したシャフトを内シャフト及び上記ドラムを軸支し
たシャフトを外シャフトとしてこれらを二重構造に設
け、磁性体から成る上記ドラムの内壁に多数の永久磁石
を円周方向に異極で交互に設け、上記ドラムの内側で上
記内シャフトにより電機子を回転自在に軸支し、上記ド
ラムを、上記内シャフトにより回転自在に軸支した外シ
ャフトで支持し、上記内シャフト及び外シャフトによ
り、永久磁石を内壁に設けた上記ドラムと上記電機子を
相互に逆回転させて発電させる低速回転でも発電量の多
い多極同期発電機とした。
【0006】請求項2の発明は、上記電機子の数を複数
個とし、上記ドラムの内側に配置する永久磁石の数を上
記電機子の数の2倍以上の倍数とした上記請求項1に記
載の低速回転でも発電量の多い多極同期発電機とした。
【0007】
【実施の形態】以下この発明の実施の形態例を図に基づ
いて説明する。この実施の形態例の多極同期発電機A
は、図1及び図2に示すように、鉄製のドラム1の内周
壁に界磁極として永久磁石である、平板状のセグメント
磁石2を、円周方向に24個、その磁力により貼り付け
て設けている。また隣接するセグメント磁石2は、ドラ
ム1の中心に向いた面がS極、N極と交互になるように
配している。
【0008】セグメント磁石2の磁力線は、図3に示す
ように隣接する異極のセグメント磁石2に向かって、ド
ラム1の内側方向に伸びている(図3では矢印で示
す。)。このドラム1の中心軸位置にシャフト6を設
け、このシャフト6の外周に一定厚の円板状の鉄心取付
金具3をその中心を当該シャフト6で貫通して設け、こ
の鉄心取付金具3の側面に円周方向に等間隔で8つの電
機子4を放射状に取り付けピン5により取付けている。
【0009】これらの電機子4は、電機子鉄心に電機子
巻線を巻き回して形成されたものである。ここで電機子
4の数を8とし、界磁極の数を24としたのは、後述す
る、火力発電などの大規模ではない比較的小型の発電機
において、誘導起電力を発生させるために、電機子4に
巻かれた巻線の表面積を出来るだけ多くし、回転のため
のバランスや効率などを考えた場合の最適な数値であ
る。
【0010】この多極同期発電機Aにおける回転軸であ
るシャフトは、内外の二重構造に成っており、上記電機
子4を取付けた鉄心取付金具3を軸支した内シャフト6
は、ドラム1の両端外側部で夫々ベアリング(図4参
照)を介して外シャフト7に支持されており、ドラム1
は内シャフト6の外周にある外シャフト7により、内シ
ャフト6に回転自在に軸支されている。
【0011】次にこの実施の形態例の多極同期発電機の
具体例を説明する。この多極同期発電機Bは、図4に示
すように、最も外側にある円筒形状のケース8とこのケ
ース8の内側にあって、鉄製のドラム1と一体な外シャ
フト7及び、このドラム1の内側で、電機子4を軸支し
た内シャフト6とから成る。この多極同期発電機Bは、
支持台Cにより支持されている。
【0012】多極同期発電機Bは、外側のケース8の前
後の両端部において、セグメント磁石2を貼り付けたド
ラム1をベアリング7aを介して外シャフト7で回転自
在に軸支しており、さらにこのドラム1の両端の外シャ
フト7において、電機子4を設けた鉄心取付金具3をベ
アリング6aを介して内シャフト6で回転自在に軸支し
ている。この鉄心取付金具3には、放射状に8個の電機
子4を設けており、内シャフト6には、図4に示すよう
に上記鉄心取付金具3を三個串刺し状に設け、この様な
8個の電機子4を設けた回転子を三組備え、三相発電機
と成っている。
【0013】また内シャフト6の先端は、前方に突出さ
せており、その先端付近でこの内シャフト6に回転駆動
力を伝える器具を取付ける構成となっている。さらに外
シャフト7の一方の先端部7bには、この外シャフト7
に回転駆動力を伝える器具を取付ける構成となってい
る。そしてこれらの器具は、内シャフト6及び外シャフ
ト7を夫々相互に反対の方向に回転させるように設けら
れる。
【0014】つまり内シャフト6が上記器具により時計
方向の回転をしたならば、外シャフト7の器具は当該外
シャフト7を反時計方向の回転をするようになってい
る。これにより内シャフト6に設けられた放射状の電機
子4も時計方向の回転をし、外シャフト7の内周壁に設
けたセグメント磁石2は反時計方向の回転をする。
【0015】実際に可動させた場合の回転数(N)は、
交流電源の周波数を50Hz、界磁極の設置極数は24
であり、さらに界磁極と電機子が互いに同じ速度で逆回
転するので、N=120×50/24×2となり、定格
出力を得るのに1分間の必要な回転数は125となる。
よって、低速の回転に依存した発電機であっても、わず
か1分間に125回転(1秒間に約2回転)でよく、低
速回転で定格出力が得られる事が分かる。
【0016】この実施の形態例の多極同期発電機A,B
によれば、ドラム1の内周壁にセグメント磁石2をその
磁力を利用して貼り付けているので、別途接着剤などを
用意する必要が無く、簡単に着脱が出来る。
【0017】上記の実施例の形態例では、磁性体のドラ
ム1として、鉄製のものを使用しているが、ドラム1は
磁性体ならば鉄製に限定するものではなく、また永久磁
石としてセグメント磁石2を使用しているが永久磁石と
しては、セグメント磁石2に限定するものではない。ま
たドラム1が磁性体のため各永久磁石から出る磁力線が
多くなっている。
【0018】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の各発明によれ
ば、磁性体により設けたドラムの内壁に多数の永久磁石
を円周方向に異極で交互に設けたので、各電機子が一回
転する際多数の磁力線を切ることとなり、発電量が多く
なるものである。また磁性体のドラムの内周壁に永久磁
石をその磁力により貼り付けて界磁極を設けているの
で、別途接着剤などを使用する必要がなく、さらに永久
磁石の磁力線も多くなり、減磁もし難い。
【0019】さらに同期発電機を回転自在に軸支したシ
ャフトを内シャフト及び外シャフトの二重構造に設け、
内シャフトにより当該ドラムの内側で電機子を回転自在
に軸支し、当該ドラムを、内シャフトにより回転自在に
軸支した外シャフトに軸支した構成とし、内シャフト及
び外シャフトにより、永久磁石を内壁に設けた上記ドラ
ムと上記電機子を相互に逆回転させて発電させているの
で、通常の同期発電機の二倍の回転数が得られ、界磁極
と電機子の相対運動の効果が極めて高いものである。こ
れにより低い回転数であっても、定格出力を安定して得
ることができる。
【0020】またこれらの効果に加えて上記請求項2の
発明では、永久磁石の数を電機子の数の2倍以上の倍数
とし、界磁極の数を電機子の数で割り切れる数としたの
で、火力発電などの大規模ではない比較的小型の風力発
電機において、回転の際のバランスに優れ、界磁極NS
が作るエアギャップによる起電力の誘導が極めて良好に
行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態例における多極同期発電
機の側面の断面説明図である。
【図2】この発明の実施の形態例における多極同期発電
機の正面の断面説明図である。
【図3】この発明の実施の形態例において、ドラムの内
周壁に隣接して設けたセグメント磁石の磁力線の流れを
示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態例における具体例として
の多極同期発電機の正面の断面説明図である。
【符号の説明】
A 多極同期発電機 B 多極同期発電
機 1 ドラム 2 セグメント磁
石 4 電機子 6 内シャフト 7 外シャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有高 悟 千葉県千葉市中央区新千葉三丁目16番11号 (72)発明者 紺世 元治 北海道札幌市中央区宮の森三条3丁目2番 8号105 Fターム(参考) 5H607 BB02 BB07 BB14 BB18 CC01 DD04 FF26 GG08 5H621 BB02 GA01 GA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドラムの内壁に界磁極を設け、当該ドラム
    の内側に電機子を設けて形成した同期発電機において、
    上記同期発電機を軸支したシャフトを内シャフト及び上
    記ドラムを軸支したシャフトを外シャフトとしてこれら
    を二重構造に設け、磁性体から成る上記ドラムの内壁に
    多数の永久磁石を円周方向に異極で交互に設け、上記ド
    ラムの内側で上記内シャフトにより電機子を回転自在に
    軸支し、上記ドラムを、上記内シャフトにより回転自在
    に軸支した外シャフトで支持し、上記内シャフト及び外
    シャフトにより、永久磁石を内壁に設けた上記ドラムと
    上記電機子を相互に逆回転させて発電させることを特徴
    とする、低速回転でも発電量の多い多極同期発電機。
  2. 【請求項2】上記電機子の数を複数個とし、上記ドラム
    の内側に配置する永久磁石の数を上記電機子の数の2倍
    以上の倍数としたことを特徴とする、上記請求項1に記
    載の低速回転でも発電量の多い多極同期発電機。
JP2002135552A 2002-05-10 2002-05-10 低速回転でも発電量の多い多極同期発電機 Pending JP2003333815A (ja)

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Cited By (4)

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