JP2003333764A - 二次電池の充電方法 - Google Patents

二次電池の充電方法

Info

Publication number
JP2003333764A
JP2003333764A JP2002142598A JP2002142598A JP2003333764A JP 2003333764 A JP2003333764 A JP 2003333764A JP 2002142598 A JP2002142598 A JP 2002142598A JP 2002142598 A JP2002142598 A JP 2002142598A JP 2003333764 A JP2003333764 A JP 2003333764A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
charging
secondary battery
battery
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002142598A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Nakamura
治 中村
Hiromi Takaoka
浩実 高岡
Shigetomo Matsui
繁朋 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Industry Research Organization NIRO
Techno Core International Co Ltd
Original Assignee
New Industry Research Organization NIRO
Techno Core International Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Industry Research Organization NIRO, Techno Core International Co Ltd filed Critical New Industry Research Organization NIRO
Priority to JP2002142598A priority Critical patent/JP2003333764A/ja
Priority to US10/481,691 priority patent/US7109684B2/en
Priority to CNB038007622A priority patent/CN100367627C/zh
Priority to PCT/JP2003/006168 priority patent/WO2003098774A1/ja
Priority to KR1020037008535A priority patent/KR100611059B1/ko
Priority to EP03725819A priority patent/EP1507326A4/en
Publication of JP2003333764A publication Critical patent/JP2003333764A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/007Regulation of charging or discharging current or voltage
    • H02J7/0071Regulation of charging or discharging current or voltage with a programmable schedule
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/0029Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries with safety or protection devices or circuits
    • H02J7/00302Overcharge protection
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/007Regulation of charging or discharging current or voltage
    • H02J7/00712Regulation of charging or discharging current or voltage the cycle being controlled or terminated in response to electric parameters
    • H02J7/00714Regulation of charging or discharging current or voltage the cycle being controlled or terminated in response to electric parameters in response to battery charging or discharging current
    • H02J7/00716Regulation of charging or discharging current or voltage the cycle being controlled or terminated in response to electric parameters in response to battery charging or discharging current in response to integrated charge or discharge current
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/02Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries for charging batteries from ac mains by converters
    • H02J7/04Regulation of charging current or voltage

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次電池の種類や、そのいかなる充電状態に
おいても、被充電電池の充電状態を定期的に観測し、過
充電することのないように制御した二次電池の充電方法
を提供する。 【解決手段】 二次電池1に満充電平衡電圧Eeq以上の
所定の電圧値Esを一定時間印加した後、印加電圧を遮
断し、この状態で上記所定の電圧値Esと二次電池1の
開放電圧Eとの差を検出する。そして、上記差電圧値Δ
を所定の判定基準値Jと比較して、上記差電圧値Δが判
定基準値Jよりも大きいときは、満充電平衡電圧Eeq以
上の所定の電圧値Esを印加する上記制御を繰り返し行
う一方、上記差電圧値Δが判定基準値J以下のときは、
二次電池1の充電を停止する。また上記差電圧値Δか
ら、満充電に達するまでの所要充電時間tを求め、この
所要充電時間tを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉛蓄電池、ニッ
ケル−カドミウム電池、ニッケル−水素金属電池、リチ
ウムイオン電池等の二次電池の充電方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタルカメラ、ディジタルム
ービー、ノートパソコン等の電子機器、携帯電話等の通
信機器、電動工具、掃除機といった動力機器等の電源
に、二次電池を使用するケースが著しく増加してきてい
る。上記二次電池とは、充放電を繰り返し行うことがで
きる電池をいい、電気エネルギーを化学エネルギーに変
換して蓄え、また逆に蓄えた化学エネルギーを電気エネ
ルギーに変換して利用される。上記二次電池のうちで実
用的に使用されている代表的なものとしては、ニッケル
−カドミウム電池、ニッケル−水素金属電池、リチウム
イオン電池、NAS電池等が挙げられる。
【0003】ところで、上記二次電池の内部で生じる起
電反応、放電反応は、化学的反応や、電気的反応、及び
これら両反応が相互に関わる複雑なエネルギー変換、及
び授受が伴い、また、そこにはこれら種々の反応に対す
る時間的要素が介在する。従ってこれらの反応を考慮し
ながら充電を行う必要があり、過度に電流を流して充電
を行えば、意図しない発熱反応や、膨潤等の異常で、電
池の内部構造を破壊してしまう場合がある。また、そこ
までには至らないにしても、上記二次電池の内部構造を
劣化させ、電池寿命は縮まり、サイクル使用回数を減少
させてしまうことになる。
【0004】そこで、従来では上記二次電池が適切に充
電されるように、上記二次電池の充電装置の制御部に、
充電時間の進行に伴い印加電圧を変化させるようなプロ
グラムを組み込み、上記プログラムによる制御に従って
二次電池に電圧を印加するように構成している。また、
上記充電装置に二次電池の電圧を検出する電池電圧検出
部を設け、上記電池電圧を制御量として、被充電電池の
充電終了を判定制御する充電装置も数多く出願されてい
る。
【0005】例えば、特開平8−9563号公報におけ
る二次電池充電装置は、被充電電池の定電流による充電
電圧の負の電位差を検出する電圧検出回路と、上記被充
電電池の定電流に伴う単位時間当りの電池温度の変化
(温度微分値)を検出する温度検出回路と、上記電圧検
出回路で検出した負の電位差及び温度微分値と予め設定
した各基準値とをそれぞれ対比して、充電スイッチを制
御する充電制御回路とで構成され、検出された負の電位
差及び温度微分値が、予め選択設定した基準となる負の
電位差及び温度微分値に到達したときを充電の終了とし
て制御している。このように公知技術においては、充電
装置の制御部で、電池電圧の検出値、あるいはその温度
値を制御量として被充電電池の状態を監視し、充電終了
状態を判定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな充電終了検出方法を二次電池の状態を無視して単純
に適用していくと以下に示すような種々の不都合が生じ
ることになる。すなわち、その電極種や、電解質種の違
い、また電池構造の違い等、二次電池の種類によって充
電時における特性は異なり、また同一種、同型番の二次
電池であっても、受電時の環境条件の違い、上記二次電
池の使用履歴、電気化学的遍歴等によってその特性が大
きく異なる。このため、従来のような同一パターンでの
充電は結果的に過充電となることがあり、これによっ
て、二次電池内部で異常な化学反応を引き起こして発熱
し、電気エネルギーが熱エネルギーに変換されるため充
電効率が低下するといった問題がある。また、ガスの発
生により二次電池の内圧が上昇して漏液する危険性もあ
る。この結果、充電/放電の繰り返しに必要な二次電池
の内部構造に欠陥が生じ、そのサイクル寿命が縮まって
しまうという問題が生じている。
【0007】また、上記二次電池の充電時間は出来る限
り短いことが望ましいが、上記したような同一パターン
での充電では、二次電池の種類によっては充電時におけ
る印加電圧がその定格値よりも低いことがあり、この場
合は特に、充電が完了するまでにかなりの時間を要する
という問題がある。さらに、充電しようとする二次電池
がどれだけ蓄電されているのか、また充電にどれだけの
時間を要するのかを知る方法もなく、ユーザにとっては
極めて不便であるという問題もある。
【0008】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、二次電池の種類
や、そのいかなる充電状態においても、被充電電池の充
電状態を定期的に観測し、過充電することのないように
制御した二次電池の充電方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の二次電
池の充電方法は、二次電池1を充電制御する方法におい
て、二次電池1に満充電平衡電圧Eeq以上の所定の電圧
値Esを一定時間印加した後、印加電圧を遮断し、この
状態で上記所定の電圧値Esと二次電池1の開放電圧E
との差を検出すると共に、上記差電圧値Δを所定の判定
基準値Jと比較して、上記差電圧値Δが判定基準値Jよ
りも大きいときは、満充電平衡電圧Eeq以上の所定の電
圧値Esを印加する上記制御を繰り返し行う一方、上記
差電圧値Δが判定基準値J以下のときは、二次電池1の
充電を停止するように構成したことを特徴としている。
【0010】上記請求項1の二次電池の充電方法では、
上記のように二次電池1に印加する電圧を制御して、二
次電池1の充電状態を定期的に観測するようにしたこと
によって、過度な化学反応(酸化還元反応)を引き起こ
すことなく、満充電状態まで適正に充電が行え、二次電
池1の内部構造に損傷を与えるのを防止することができ
るため、サイクル寿命を飛躍的に向上させることができ
る。またこの方法では、満充電平衡電圧Eeq以上の所定
の電圧値Esと二次電池1の開放電圧Eとの差電圧値Δ
を検出するようにしているため、満充電か否かをより正
確に判断することができる。さらに、この方法での主な
る充電は、満充電平衡電圧Eeq以上の所定の電圧値Es
で行われるため、比較的に大きな充電電流が流されるこ
ととなり、これによって充電時間の短縮化を図ることが
できる。
【0011】また請求項2の二次電池の充電方法は、二
次電池1を充電制御する方法において、二次電池1に満
充電平衡電圧Eeq以上の所定の電圧値Esを一定時間印
加した後、印加電圧を遮断し、この状態で二次電池1の
開放電圧Eを検出すると共に、上記開放電圧Eが判定基
準値Jである満充電平衡電圧Eeqよりも小さいときは、
満充電平衡電圧Eeq以上の所定の電圧値Esを印加する
上記制御を繰り返し行う一方、上記開放電圧Eが満充電
平衡電圧Eeq以上のときは、二次電池1の充電を停止す
るように構成したことを特徴としている。
【0012】上記請求項2の二次電池の充電方法では、
上記のように二次電池1に印加する電圧を制御して、二
次電池1の充電状態を定期的に観測するようにしたこと
によって、過度な化学反応(酸化還元反応)を引き起こ
すことなく、満充電状態まで適正に充電が行え、二次電
池1の内部構造に損傷を与えるのを防止することができ
るため、サイクル寿命を飛躍的に向上させることができ
る。また、この方法での主なる充電は、満充電平衡電圧
Eeq以上の所定の電圧値Esで行われるため、比較的に
大きな充電電流が流されることとなり、これによって充
電時間の短縮化を図ることができる。
【0013】さらに請求項3の二次電池の充電方法は、
上記差電圧値Δ又は開放電圧Eが判定基準値Jに達する
までの所要充電時間tを求め、この所要充電時間tを表
示するように構成したことを特徴としている。
【0014】上記請求項3の二次電池の充電方法では、
上記差電圧値Δ又は開放電圧Eから判定基準値Jに達す
るまで、すなわち満充電に達するまでの所要充電時間t
を求め、これを表示するように構成したことによって、
ユーザは満充電までに要する時間を知ることができるた
め、利便性が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、この発明の二次電池の充電
方法の具体的な実施の形態について、図面を参照しなが
ら詳細に説明する。図1はこの発明の第1実施形態にお
ける二次電池の充電方法の構成を示すブロック図であ
る。図において、1は二次電池、2は電源部であり、上
記電源部2は商用交流電気を直流に変換する変圧、整流
回路を含んでいる。また3は上記二次電池1の電圧を検
出するための電圧検出部であり、この電圧検出部3で検
出された電圧値をプログラム・演算制御部4に送信する
ように構成している。ここで、上記プログラム・演算制
御部4では、上記二次電池1が満充電に達したか否かの
判断や、満充電までの所要充電時間tの演算等が行われ
る。また5は上記プログラム・演算制御部4からの指令
に基づいて上記二次電池1に印加する電圧、電流を制御
する電圧・電流制御部である。また6はスタート指示に
より、上記電圧・電流制御部5で定められた充電電圧を
二次電池1に供給する一方、上記プログラム・演算制御
部4からの終了指示により充電を完了する充電電圧供給
部である。さらに7は、上記プログラム・演算制御部4
で演算された所要充電時間tを表示するための表示部、
8はユーザがスタート操作等を行うための操作部であ
る。
【0016】次に、この第1実施形態における二次電池
1の充電方法について述べるが、ここではまず始めに、
本願における充電方法を説明する上で基本となる二次電
池1の充電電圧と充電電流の特性について、図2のグラ
フに基づいて説明する。図2におけるグラフの横軸には
電池端子電圧を、また縦軸には充電電流をとっており、
充電率が異なる各二次電池1の電圧−電流特性をそれぞ
れ示している。すなわち図における破線で示す曲線は、
二次電池1の充電率が略0%の状態(電池がなくなった
状態)を示しており、この場合は標準電圧E0(公称電
圧)より低い電圧を印加しても充電電流が流れ出す。こ
こで上記標準電圧E0は、二次電池1の正極、負極を構
成する物質によって決まる定数で、例えば、ニッケル−
カドミウム二次電池の場合は約1.2Vとなる。また、
上記印加電圧を上昇させていくにつれて、略それに比例
して充電電流も増大するが、所定の電圧を過ぎると、印
加電圧に対する充電電流の増加率は減少し、上に凸の曲
線を辿り、さらに昇圧すると、充電電流はほとんど上昇
しなくなり、さらには電流ピーク値を経て充電電流が減
少し始める。
【0017】また、同図の一点鎖線で示す充電率が約5
0%の状態では、充電率が略0%のときよりも充電電圧
の立ち上がり電圧(開放電圧)が高くなり、上記電流ピ
ーク値の電圧は逆に低くなる。そして、同図の二点鎖線
で示す充電率が約90%の状態では、充電率が約50%
のときよりもさらに充電電圧の立ち上がり電圧が高くな
り、電流ピーク値の電圧もさらに低くなる。そして、同
図の実線で示す100%の状態では、充電率が約90%
のときよりもさらに充電電圧の立ち上がり電圧が高くな
り、電流ピーク値の電圧もさらに低くなる。一方、上記
充電率に対する立ち上がり電圧の上昇率については、満
充電状態に近づくにつれて減少する傾向にある。
【0018】さらに図2において、斜線で示す領域D、
すなわち上記電流ピーク値を連ねた境界線よりも電圧の
高い領域では、活物質の酸化還元反応がさらに進んで、
電気分解反応を引き起こす不可逆化学反応領域Dとな
る。この不可逆化学反応領域Dでは、意図しない発熱反
応や、膨潤等の異常により、ともすれば二次電池1の内
部構造の破壊に繋がる恐れがある。またそこまでには至
らないにしても、不可逆反応が伸展し、二次電池1のサ
イクル寿命に大きな影響を与えてしまうため、上記不可
逆化学反応領域Dに達しないように充電制御することが
必要となる。
【0019】ところで、上記二次電池1の蓄電容量は、
充電電流と充電時間との積で求められる。これより充電
時間を短くしようとすれば、充電電流を増やすことが必
要である。これより、図2に示す上記充電率が略0%の
二次電池1の端子電圧を、比較的に高い充電電流を流す
ことが可能な充電印加電圧値Esに固定して充電を行っ
た場合について検討する。同図において、上記充電電流
は時間と共にIsoからIsdに減少し、このIsdで上記不可
逆化学反応領域Dの上限に達し、ここで満充電となる。
しかしながら、上記所定の充電印加電圧値Esにおいて
満充電となるときの充電電流の値Isdは、必ずしも一定
値をとるわけではなく、同一メーカにおける同一機種の
二次電池1同士でも30%程度の差が生じることがあ
る。まして他メーカにおける同一機種においては、50
%程度、あるいはそれ以上の差が生じることがあるた
め、実際の充電では、このIsdで満充電状態を判断して
充電を終了するとなると、機種によっては過度に充電が
進んで、不可逆化学反応領域Dに達するものもあり、適
切ではない。これに対して、上記二次電池1の端子電圧
を、満充電平衡電圧Eeqに固定して充電するようにする
と、この場合は満充電状態で充電電流が0となるため、
充電終了の判定が行いやすく、また不可逆化学反応領域
Dに達することもないため、二次電池1の内部構造に損
傷を与える心配がない。しかしながら、上記充電印加電
圧値Esで充電する場合に比べて、充電電流が低いた
め、上記充電時間が桁違いに長くなってしまう。
【0020】そこでこの第1実施形態では、上記二次電
池1の充電特性に鑑み、以下のような制御を行うことに
よって、上記二次電池1に損傷を与えることなく、急速
充電を行うように構成した。すなわち、この実施形態に
おいては、上記満充電平衡電圧Eeq以上の充電印加電圧
Esを印加するための単一電源を設け、この電圧Esを
二次電池1に一定時間T1印加する大電流充電を行った
後、上記印加電圧Esを遮断し、この状態で測定される
二次電池1の開放電圧E(Eα、Eβ、Eγ等)と、上
記充電印加電圧Esとの差を求める。そしてこの差電圧
Δを、予め設定した判定基準値Jと比較することによっ
て、上記差電圧Δの方が大きければ上記充電印加電圧E
sでの充電を継続し、上記差電圧Δが判定基準値J以下
であれば、充電を停止するように制御している。ここ
で、この実施形態における上記判定基準値Jは、充電印
加電圧Esと上記二次電池1が満充電状態にあるときの
開放電圧E=Eeq(満充電平衡電圧)との差、すなわち
J=Es−Eeqの値となる。なお、上記制御を行う際に
設計上注意を要するのは、上記開放電圧Eの電圧の検知
は、一般に電池の平衡電圧を測るときのように計測系に
電流が流れない計測系の高インピーダンス状態でなけれ
ばならない。
【0021】また、この実施形態においては、上記充電
印加電圧値Esと開放電圧E(Eα、Eβ、Eγ等)と
の差電圧Δの値から、満充電までの所要充電時間tを求
め、LED、又はLCD等によって上記所要充電時間t
を二次電池1の表示部7に表示するように構成してい
る。ここで、上記所要充電時間tは、例えば図3に示す
ような差電圧Δと所要充電時間tとの関係を示したグラ
フから求めることができる。すなわち、充電率0%にお
ける開放電圧はE=Eα(図2参照)であるから、この
ときの差電圧をΔ=Es−Eα、また所要充電時間をt
=tαとすると、上記グラフは、充電が進むにつれて所
要充電時間tが短くなると共に、これに伴って差電圧Δ
の値も小さくなることを示している。そして、上記差電
圧Δの値が判定基準値J(この場合はJ=Es−Eeq)
に達したとき、すなわち充電率100%の満充電状態と
なったとき、上記所要充電時間はt=0となる。このよ
うに、上記グラフ、又は上記グラフから導出される関係
式を予め作成しておけば、上記差電圧Δの値から満充電
までの所要充電時間tを簡単に求めることができる。
【0022】次に、上記第1実施形態における二次電池
1の充電方法についての制御フローチャートを図4に示
す。まず上記ステップS1において、ユーザが充電する
二次電池1の種類を操作部7から入力すると、プログラ
ム・演算制御部4中に予め記憶設定されたテーブルの中
から、上記二次電池1の種類に相当する所定の充電印加
電圧Esが選択される。ここで、上記充電印加電圧Es
は、ニッケルカドミウム、ニッケル水素、リチウムイオ
ン二次電池等の種類と型番によって予め設定される値で
あり、例えば、上記ニッケルカドミウム又はニッケル水
素型の場合は、Es=1.65V±0.02が選択され
る。次に、ステップS2において、ユーザが充電開始操
作を行うと、上記二次電池1に充電印加電圧EsがT1
時間継続して印加される(ステップS3)。ここで、上
記時間T1の設定に関しては、上記充電印加電圧Esを
印加した場合における充電電流の時間変化から割出され
る。そして上記T1時間経過後、ステップS4において
今度は上記充電印加電圧EsをT2時間遮断し、この状
態で、二次電池1の開放電圧E(Eα、Eβ、Eγ等)
を電圧検出部3で検出する(ステップS5)。次にステ
ップS6において、上記充電印加電圧Esと開放電圧E
との差電圧Δを求める。そしてステップS7において上
記差電圧Δ、すなわち充電印加電圧Esと開放電圧Eと
の差が、予め定めた判定基準値Jより大きければ、ステ
ップS3に戻って再び上記充電印加電圧Esを二次電池
1に印加して上記充電制御を繰り返し行う。一方、上記
差電圧Δが判定基準値J以下であれば、これは二次電池
1が満充電状態にあることを意味しているため、ここで
充電を停止するように制御する。
【0023】ところで、上記図4に示すフローチャート
には記載していないが、上記ステップS6において求め
た差電圧Δの値から満充電までの所要充電時間tを求め
ることができる。そして、ここで求めた所要充電時間t
を表示部7に表示することによって、満充電までに要す
る時間をユーザに知らせることができるため、これによ
って利便性を向上することができる。また、上記所定の
充電印加電圧Esが印加される充電時間T1は、二次電
池1の容量、構造、形状等によって異なるが、例えば単
三型のニッケルカドミウム、ニッケル水素二次電池の場
合は、60〜90秒が選ばれる。また上記遮断時間T2
は、二次電池1の充電状態から遮断した経過において、
電池端子電圧が安定し計測可能な状態に達するのに要す
る時間で決められ、上記と同上の二次電池1の場合につ
いては1〜5秒が選ばれる。
【0024】以上のように上記第1実施形態における二
次電池1の充電方法によれば、上記のように二次電池1
に印加する電圧を制御して、二次電池1の充電状態を定
期的に観測するように構成したことによって、過度な化
学反応(酸化還元反応)を引き起こすことなく、満充電
状態まで適正に充電が行え、二次電池1の内部構造に損
傷を与えるのを防止することができるため、サイクル寿
命を飛躍的に向上させることができる。またこの方法で
は、上記所定の充電印加電圧Esと二次電池1の開放電
圧Eとの差電圧Δを検出するようにしているため、満充
電か否かをより正確に判断することができる。さらに、
この方法での主なる充電は、満充電平衡電圧Eeq以上の
所定の充電印加電圧Esで行われるため、比較的に大き
な充電電流が流されることとなり、これによって充電時
間の短縮化を図ることができる。
【0025】次に、この発明の第2実施形態における二
次電池1の充電方法について説明する。この実施形態で
は、上記二次電池1が満充電状態であるか否かを判断す
るのに、上記満充電平衡電圧Eeqと開放電圧E(Eα、
Eβ、Eγ等)との差電圧Δを使用し、この差電圧Δが
ゼロよりも大きければ、上記充電印加電圧値Esを印加
する充電制御を繰り返し行い、上記差電圧Δがゼロ以下
であれば、満充電状態であるとして充電を停止するよう
に制御した点が、上記第1実施形態と異なる点である。
そしてこの方法によれば、いかなる二次電池1に対して
も、上記差電圧Δがゼロ以下となれば満充電状態に達し
ていると判断することができるため、容易かつ正確に満
充電に達しているか否かの判断を行うことができる。ま
た、この実施形態においては、満充電平衡電圧Eeqと開
放電圧Eとの差電圧Δから所要充電時間tを求めて、こ
れを表示部7に表示するように構成している。これによ
ってユーザは満充電までに要する時間を知ることができ
るため、利便性の向上を図ることができる。なお、この
実施形態におけるその他の構成は、上記第1実施形態と
略同様であるため、その説明を省略する。
【0026】以上にこの発明の二次電池1の充電方法の
具体的な実施の形態について説明をしたが、この発明は
上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の
範囲内で種々変更して実施することが可能である。すな
わち、上記第2実施形態においては、上記二次電池1が
満充電状態であるか否かを判断するのに、上記満充電平
衡電圧Eeqと開放電圧Eとの差電圧Δを用いたが、上記
差電圧Δを求めずに、上記開放電圧Eと満充電平衡電圧
Eeqとを比較し、上記開放電圧Eが満充電平衡電圧Eeq
よりも小さいときは、満充電平衡電圧Eeq以上の所定の
充電印加電圧Esを印加する充電制御を繰り返し行う一
方、上記開放電圧Eが満充電平衡電圧Eeq以上のとき
は、二次電池1の充電を停止するように構成することも
可能である。また上記各実施の形態に示すように、満充
電までの所要充電時間tを表示するように構成すれば、
より利便性の向上を図ることができるが、上記所要充電
時間tを表示しなくてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように上記請求項1の二次電池の
充電方法によれば、過度な化学反応(酸化還元反応)を
引き起こすことなく、満充電状態まで適正に充電が行
え、二次電池の内部構造に損傷を与えるのを防止するこ
とができるため、サイクル寿命を飛躍的に向上させるこ
とができる。またこの方法では、満充電平衡電圧以上の
所定の電圧値と二次電池の開放電圧との差電圧値を検出
するようにしているため、満充電か否かをより正確に判
断することができる。さらに、この方法での主なる充電
は、満充電平衡電圧以上の所定の電圧値で行われるた
め、比較的に大きな充電電流が流されることとなり、こ
れによって充電時間の短縮化を図ることができる。
【0028】上記請求項2の二次電池の充電方法によれ
ば、過度な化学反応(酸化還元反応)を引き起こすこと
なく、満充電状態まで適正に充電が行え、二次電池の内
部構造に損傷を与えるのを防止することができるため、
サイクル寿命を飛躍的に向上させることができる。さら
に、この方法での主なる充電は、満充電平衡電圧以上の
所定の電圧値で行われるため、比較的に大きな充電電流
が流されることとなり、これによって充電時間の短縮化
を図ることができる。
【0029】上記請求項3の二次電池の充電方法によれ
ば、ユーザは満充電までに要する時間を知ることができ
るため、利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態における二次電池の充
電方法の構成を示すブロック図である。
【図2】上記二次電池の充電率ごとの電流−電圧特性を
示すグラフである。
【図3】上記差電圧と所要充電時間との関係を示すグラ
フである。
【図4】上記第1実施形態における二次電池の充電方法
を示す制御フローチャートである。
【符号の説明】
1 二次電池 7 表示部 Es 充電印加電圧 Eeq 満充電平衡電圧 E 開放電圧 Δ 差電圧 t 所要充電時間 J 判定基準値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高岡 浩実 大阪府大阪市北区西天満6丁目8−7 テ クノコアインターナショナル株式会社内 (72)発明者 松井 繁朋 兵庫県神戸市中央区港島南町1丁目5番2 号 財団法人新産業創造研究機構内 Fターム(参考) 2G016 CB11 CB31 CC01 CC04 CC06 CC07 CC17 CC23 CC27 CD02 CF06 5G003 AA01 BA01 CA01 CA12 CA14 CA15 CB06 EA01 GC05 5H030 AA03 AS11 BB01 FF43 FF44 FF52

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次電池(1)を充電制御する方法にお
    いて、二次電池(1)に満充電平衡電圧(Eeq)以上の
    所定の電圧値(Es)を一定時間印加した後、印加電圧を
    遮断し、この状態で上記所定の電圧値(Es)と二次電池
    (1)の開放電圧(E)との差を検出すると共に、上記
    差電圧値(Δ)を所定の判定基準値(J)と比較して、
    上記差電圧値(Δ)が判定基準値(J)よりも大きいと
    きは、満充電平衡電圧(Eeq)以上の所定の電圧値(E
    s)を印加する上記制御を繰り返し行う一方、上記差電
    圧値(Δ)が判定基準値(J)以下のときは、二次電池
    (1)の充電を停止するように構成したことを特徴とす
    る二次電池の充電方法。
  2. 【請求項2】 二次電池(1)を充電制御する方法にお
    いて、二次電池(1)に満充電平衡電圧(Eeq)以上の
    所定の電圧値(Es)を一定時間印加した後、印加電圧を
    遮断し、この状態で二次電池(1)の開放電圧(E)を
    検出すると共に、上記開放電圧(E)が判定基準値
    (J)である満充電平衡電圧(Eeq)よりも小さいとき
    は、満充電平衡電圧(Eeq)以上の所定の電圧値(Es)
    を印加する上記制御を繰り返し行う一方、上記開放電圧
    (E)が満充電平衡電圧(Eeq)以上のときは、二次電
    池(1)の充電を停止するように構成したことを特徴と
    する二次電池の充電方法。
  3. 【請求項3】 上記差電圧値(Δ)又は開放電圧(E)
    が判定基準値(J)に達するまでの所要充電時間(t)
    を求め、この所要充電時間(t)を表示するように構成
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2の二次電池
    の充電方法。
JP2002142598A 2002-05-17 2002-05-17 二次電池の充電方法 Pending JP2003333764A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002142598A JP2003333764A (ja) 2002-05-17 2002-05-17 二次電池の充電方法
US10/481,691 US7109684B2 (en) 2002-05-17 2003-05-16 Secondary cell charger and charging method
CNB038007622A CN100367627C (zh) 2002-05-17 2003-05-16 充电电池的充电装置及充电方法
PCT/JP2003/006168 WO2003098774A1 (fr) 2002-05-17 2003-05-16 Chargeur d'element secondaire et technique de charge
KR1020037008535A KR100611059B1 (ko) 2002-05-17 2003-05-16 이차전지의 충전장치 및 충전방법
EP03725819A EP1507326A4 (en) 2002-05-17 2003-05-16 SECONDARY CELL CHARGER AND CHARGING METHOD

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002142598A JP2003333764A (ja) 2002-05-17 2002-05-17 二次電池の充電方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003333764A true JP2003333764A (ja) 2003-11-21

Family

ID=29702841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002142598A Pending JP2003333764A (ja) 2002-05-17 2002-05-17 二次電池の充電方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003333764A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111497669A (zh) * 2019-10-14 2020-08-07 北京嘀嘀无限科技发展有限公司 安全充电方法、存储介质、电子设备及系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111497669A (zh) * 2019-10-14 2020-08-07 北京嘀嘀无限科技发展有限公司 安全充电方法、存储介质、电子设备及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100611059B1 (ko) 이차전지의 충전장치 및 충전방법
EP2272148B1 (en) Apparatus and method for detecting divergence in the state-of-charge or state-of-discharge of a series string of batteries cells or capacitors cells
KR101033014B1 (ko) 배터리 충전기의 충전 제어 방법
JP5839210B2 (ja) バッテリー充電装置及び方法
JP2009105041A (ja) 非水電解質二次電池のパルス充電方法、及びパルス充電制御装置
CN112771708A (zh) 蓄电元件的劣化度以及蓄电余量检测装置和蓄电元件管理单元
CN108287318A (zh) 一种基于车辆动力电池包的检测方法及检测系统
KR100595613B1 (ko) 충전기 내장형 이동 통신 단말기의 충전 제어 방법
CN110739751A (zh) 一种锂电池及其充放电状态监测方法
JP2013247045A (ja) 電池システム及び電池システム搭載機器
TWI383559B (zh) 充電系統與充電方法
JPH10210675A (ja) 充電制御方法および充電制御装置
JPH11187585A (ja) リチウムイオン2次電池充電器および充電方法
JP2011192425A (ja) メモリ効果低減回路、電池電源装置、電池利用システム、及びメモリ効果低減方法
JP3430439B2 (ja) 二次電池の充電方法及び二次電池の充電装置
KR101638435B1 (ko) 레독스 흐름 전지 성능 평가용 고정밀 스마트 충방전 방법
US20140361752A1 (en) Battery charging method and apparatus
JP2003333764A (ja) 二次電池の充電方法
JP2003333765A (ja) 二次電池の充電方法
JP2003333758A (ja) 二次電池の充電方法
JP2003333760A (ja) 複数の二次電池の充電方法及び充電装置
TWI786863B (zh) 電池健康管理方法及電池健康管理裝置
CN115298878B (zh) 电化学装置管理方法、系统、电化学装置及电子设备
JP2005124340A (ja) 二次電池の充電装置
JP2004055432A (ja) 二次電池の充電方法及び使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060704

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061031