JP2005124340A - 二次電池の充電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】充電率が100%に充電可能な二次電池の充電装置を提供することを課題とする。
【解決手段】二次電池の温度を検出する温度検出手段13と、該温度検出手段13により検出された電池温度が予め入力設定された判定基準温度値T以上になったか否かを判定する温度判定手段11cと、該温度判定手段11cによる判定で前記温度検出手段13により検出された電池温度が前記判定基準温度値T以上となって判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値ia1で所定時間ta1充電する追い充電手段11dと、を備えた二次電池の充電装置11とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、100%の充電率に充電が可能な二次電池の充電装置に関する。
近年、ポータブル機器の発達に伴い、デジタルカメラ、小型ビデオカメラ、コンピュータなどの電子機器、携帯電話などの通信機器、電動工具などの動力機器などの電源に、二次電池の使用が増加している。二次電池とは、充放電を繰り返し行うことができる電池をいい、この二次電池を充電するための充電装置は多数発明されている(例えば、特許文献1から特許文献3参照)。
特開平8−9563号公報
特開平8−289478号公報
特許第2793104号公報
しかしながら、これらの充電装置は急速に充電を行うことを目的として発明されてはいるが、充電完了後の二次電池の充電率を測定してみると、その多くは80%前後で、100%まで充電ができていないという問題点があった。この原因には経験則に基づいて充電完了条件を設定していることなどが挙げられる。
産業界では、二次電池を電源とする機器の多くは持ち運ばれて使用されることから、これらの機器の連続使用時間をできるだけ長くするためにも、100%の充電率まで充電が可能な充電装置が要望されている。また、完全に100%まで充電が可能な充電装置はユーザに対しても利便性を高め、好印象を与えるものである。
そこで、本発明では、このような100%の充電率に充電が可能な二次電池の充電装置を提供することを課題とする。
以上、発明が解決しようとする課題であり、次に、この課題を解決するための手段を説明する。
まず、請求項1に記載のように、二次電池を充電する充電装置において、二次電池の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段により検出された電池温度が予め入力設定された判定基準値以上になったか否かを判定する温度判定手段と、前記温度判定手段による判定で前記温度検出手段により検出された電池温度が前記判定基準値以上となって判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電する追い充電手段と、を備えた構成とする。
また、請求項2に記載のように、二次電池を充電する充電装置において、二次電池の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段により検出された電池温度の時間変化量又は時間微分値が予め入力設定された判定基準値以上になったか否かを判定する温度変化判定手段と、前記温度変化判定手段による判定で前記温度検出手段により検出された電池温度の時間変化量又は時間微分値が前記判定基準値以上となって判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電する追い充電手段と、を備えた構成とする。
そして、請求項3に記載のように、二次電池を充電する充電装置において、二次電池の電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段により検出された電池電圧の単位時間当たりの変化量が負の値の判定基準値になったか否かを判定する電圧判定手段と、前記電圧判定手段による判定で前記電圧検出手段により検出された電池電圧の単位時間当たりの変化量が負の値の判定基準値となって判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電する追い充電手段と、を備えた構成とする。
また、請求項4に記載のように、二次電池を充電する充電装置において、二次電池に印加する印加電圧を所定の時間間隔でチェック電圧値に切り換える電圧切換手段と、前記チェック電圧値で二次電池を印加しているときに、該二次電池に通電される電流値を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段により検出された電流値が予め入力設定された判定基準値以下になったか否かを判定する電流判定手段と、前記電流判定手段による判定で前記電流検出手段により検出された電流値が前記判定基準値以下となって判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電する追い充電手段と、を備えた構成とする。
さらに、請求項5に記載のように、二次電池を充電する充電装置において、二次電池の充電時間を計測するタイマーと、前記タイマーにより充電開始時から計測した充電時間が予め入力設定された設定時間に達したか否かを判定する充電時間判定手段と、前記充電時間判定手段による判定で前記充電開始時からの充電時間が前記設定時間に達して判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電する追い充電手段と、を備えた構成とする。
そして、請求項6に記載のように、前記充電装置は複数の二次電池をパックしたものを1つの二次電池体とみなして充電する構成で、前記検出手段は該二次電池体の少なくとも2つの二次電池にそれぞれ設けられて、前記判定手段では、該検出手段により検出した少なくとも2つの検出値のうち前記判定基準値に最も近いものを代表値に選んで、該代表値が該判定基準値に達したと判定した場合に、該二次電池体の充電を一旦停止し、前記追い充電手段によって該二次電池体をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電する。
また、請求項7に記載のように、前記充電装置は複数の二次電池をパックしたものを1つの二次電池体とみなして充電する構成で、前記検出手段は該二次電池体のある1つの二次電池に設けられ、前記判定手段では、該検出手段により検出した検出値が前記判定基準値に達したと判定した場合に、該二次電池体の充電を一旦停止し、前記追い充電手段によって該二次電池体をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電する。
さらに、請求項8に記載のように、前記追い充電手段は、前記判定手段による判定で判定条件が満たされたときに、二次電池の充電を一旦停止し、それまでの充電による二次電池の電解質の反応が安定するのに要する緩和時間が経過した後に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電する。
そうして、請求項9に記載のように、前記追い充電手段は、前記判定手段による判定で判定条件が満たされた場合の二次電池の充電率に基づき、前記それまでに充電していた電流値よりも低い電流値と、該電流値で二次電池を追い充電する所定時間と、を決定する。
以上、本発明の解決手段であり、次に本発明よる効果を説明する。
まず、請求項1に記載の発明では、前記追い充電手段により、前記温度判定手段による判定で前記温度検出手段で検出された電池温度が前記判定基準値以上となって判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間追い充電することで、二次電池の内部で過度の化学反応を引き起こすことなく二次電池の充電率が100%以上になるように充電することができ、充電精度が向上して、ユーザの利便性が向上する。
また、請求項2に記載の発明では、前記追い充電手段により、前記温度変化判定手段による判定で前記温度検出手段により検出された電池温度の時間変化量又は時間微分値が前記判定基準値以上となって判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間追い充電することで、二次電池の内部で過度の化学反応を引き起こすことなく二次電池の充電率が100%以上になるように充電することができ、充電精度が向上して、ユーザの利便性が向上する。
そして、請求項3に記載の発明では、前記追い充電手段により、前記電圧判定手段による判定で前記電圧検出手段により検出された電池電圧の単位時間当たりの変化量が負の値の判定基準値となって判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間追い充電することで、二次電池の内部で過度の化学反応を引き起こすことなく二次電池の充電率が100%以上になるように充電することができ、充電精度が向上して、ユーザの利便性が向上する。
また、請求項4に記載の発明では、前記追い充電手段により、前記電流判定手段による判定で前記電流検出手段により検出された電流値が前記判定基準値以下となって判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間追い充電することで、二次電池の内部で過度の化学反応を引き起こすことなく二次電池の充電率が100%以上になるように充電することができ、充電精度が向上して、ユーザの利便性が向上する。
さらに、請求項5に記載の発明では、前記追い充電手段により、前記充電時間判定手段による判定で前記充電開始時からの充電時間が前記設定時間に達して判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間追い充電することで、二次電池の内部で過度の化学反応を引き起こすことなく二次電池の充電率が100%以上になるように充電することができ、充電精度が向上して、ユーザの利便性が向上する。
そして、請求項6に記載の発明では、前記検出手段により検出した少なくとも2つの検出値のうち前記判定基準値に最も近いものを代表値に選んで、該代表値が該判定基準値に達したと判定した場合に、二次電池体の充電を一旦停止し、該二次電池体をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間追い充電することで、二次電池体の各二次電池の内部で過度の化学反応を引き起こすことなく二次電池体の充電率が100%以上になるように充電することができ、充電精度が向上して、ユーザの利便性が向上する。
また、請求項7に記載の発明では、前記検出手段により検出した検出値が前記判定基準値に達したと判定した場合に、二次電池体の充電を一旦停止し、該二次電池体をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間追い充電することで、二次電池体の各二次電池の内部で過度の化学反応を引き起こすことなく二次電池体の充電率が100%以上になるように充電することができ、充電精度が向上して、ユーザの利便性が向上する。
さらに、請求項8に記載の発明によれば、それまでの充電による二次電池の電解質の反応が安定するのに要する緩和時間が経過するまで、二次電池の充電を休止することで、電極表面が安定して、充電精度が向上する。
補足すると、二次電池の充電中、電解液と接する電極の表面で電極反応が起こり、この電極反応の過程は、電解液内部から電極表面への反応物の移動と、反応物と電極の間での電子の移動と、電極表面から電解液内部への生成物の移動との同時過程であり、この移動にはかなりの時間を要することから、二次電池の充電休止直後は、電極表面付近で電気泳動している移動過程のイオン等のために、あたかも、満充電状態に達したかのように検知されてしまうことがある。この誤検知を防ぐためにも緩和時間を設けることは有効であり、緩和時間経過後は二次電池の電解質の反応が安定している。
そうして、請求項9に記載の発明によれば、追い充電での最適な電流値と、該電流値で二次電池を充電する最適な所定時間と、を決定することができ、追い充電時間の短縮を図ることもできる。
次に、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
本発明に係る充電装置10・20・30・40・50は、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水素金属電池、リチウムイオン電池、鉛電池等の二次電池の充電が可能であり、該充電装置10・20・30・40・50は、二次電池の充電を一旦完了した後に、追い充電を行うところに特徴がある。この追い充電は二次電池の充電を一旦完了したときに該二次電池の充電率が100%に満たないために行っており、以下では、本発明に係る二次電池の充電装置10・20・30・40・50について5つの実施形態を説明する。
まず、二次電池の充電装置10の第1実施形態から説明する。
図1は第1実施形態に係る二次電池の充電装置10の制御構成を示すブロック図であり、この充電装置10は、二次電池の充電を制御するための制御手段11と、二次電池を充電するための充電手段12と、二次電池の温度を検出する温度検出手段13と、ユーザが充電開始操作等を行うための操作手段19と、を備えている。
ここで、充電手段12による二次電池の充電は、定電流充電であっても、定電圧充電であってもよく、充電方法については特に限定はしないものとする。
前記制御手段11は、各種制御情報を記憶する記憶手段(メモリ)11aと、充電時間又は電圧印加時間等を計測するタイマー11bと、前記温度検出手段13により検出された電池温度Tが予め入力設定された判定基準温度値T以上になったか否かを判定する温度判定手段11cと、前記温度判定手段11cによる判定で前記温度検出手段13により検出された電池温度Tが前記判定基準温度値T以上となって判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値ia1で所定時間ta1充電する追い充電手段11dと、を備えており、該温度判定手段11cと該追い充電手段11dとは、具体的には、制御プログラムとして制御手段11に組み込まれている。
図2は二次電池の充電時間の経過に伴う電池温度の上昇を示す図であり、同図の実線で示すように、二次電池の充電を開始すると、電池内部での化学反応に伴って電池温度はTまで急激に上昇し、その後は二次電池の充電の進行に伴い、電池温度は緩やかに上昇していく。この充電過程では、二次電池の内部で過度な化学反応(酸化還元反応)を引き起こすことなく、充電が行われており、そして、二次電池の充電状態が満充電状態に近づくと、電池温度は急激に上昇し始め、充電装置10は二次電池の電池温度(温度値T)が前記判定基準温度値Tに達した場合に、二次電池の充電を一旦停止するように構成されている。
このように充電装置10は、二次電池の内部で過度な化学反応(酸化還元反応)を引き起こす前に、充電を一旦停止しており、しかしながら、この充電を一旦停止したときの二次電池の充電率は80%前後で、100%には達していない。
そこで、この充電装置10は、二次電池の充電を一旦停止した後、緩和時間tが経過後に、追い充電手段11dによって該二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値ia1で所定時間ta1追い充電を行って、該二次電池の充電率が100%以上になるようにしている。
この緩和時間tは充電を一旦停止したときからそれまでの充電による二次電池の電解質の反応が安定するのに要する時間であり、充電装置10は、タイマー11bにより該緩和時間tを計測して、該緩和時間tが経過した後に、追い充電手段11dにより該二次電池を追い充電するように構成されている。
二次電池の充電中、電解液と接する電極の表面で電極反応が起こり、この電極反応の過程は、電解液内部から電極表面への反応物の移動と、反応物と電極の間での電子の移動と、電極表面から電解液内部への生成物の移動との同時過程であり、この移動にはかなりの時間を要することから、二次電池の充電休止直後は、電極表面付近で電気泳動している移動過程のイオン等のために、あたかも、満充電状態に達したかのようになっている。このため緩和時間tを設けることは有効であり、緩和時間t経過後は二次電池の電解質の反応が安定している。
なお、この緩和時間tは設けずに、前記充電を一旦停止した直後に、二次電池の追い充電を開始してもよい。
そして、追い充電手段11dは、前記温度判定手段11cによる判定で判定条件が満たされたときの二次電池の充電率に基づき、それまでに充電していた電流値よりも低い電流値iaと、該電流値ia1で二次電池を追い充電する所定時間ta1と、を決定し、二次電池を該電流値ia1で該所定時間ta1追い充電するように構成されている。
温度判定手段11cによる判定で二次電池の温度値Tが前記判定基準温度値Tに達したときの二次電池の充電率は試験によって予め求めておくことができ、この充電率は二次電池の種類や機種によって略同じ値が得られる。
ここで、二次電池の蓄電容量をC〔mAh〕、電池温度が判定基準温度値Tに達したときの二次電池の充電率をR〔%〕とすれば、次の関係式(1)を満たすように、前記電流値ia1〔mA〕と前記所定時間ta1〔分〕とは決定される。
Figure 2005124340
この関係式(1)を用いて、追い充電での最適な電流値ia1と、該電流値ia1で二次電池を充電する最適な所定時間ta1とを決定することができ、追い充電時間の短縮を図ることもできる。
以上、理論上の説明であるが、二次電池は充電率が115%前後までは安全基準内で許容範囲であることからも、前記所定時間ta1は理論値よりもやや長めに設定されており、確実に二次電池の充電率が100%以上に達するように設定されている。
以上のように、二次電池の充電装置10は構成されており、この充電装置10による二次電池の充電制御をまとめると、以下のようになる。
図3は第1実施形態に係る充電装置10による二次電池の充電制御を示すフローチャートであり、まず、ユーザは二次電池を充電装置10にセットして、操作手段19を操作して充電開始操作を行うと、充電手段12によって該二次電池の充電が開始される(ステップA1)。
そして、充電が進行する過程で、温度検出手段13により二次電池の電池温度(温度値T)が検出されており、温度判定手段11cで該温度値Tが判定基準温度値T以上と判定されると(ステップA2)、二次電池の充電が一旦停止される(ステップA3)。この充電を一旦停止したときからタイマー11bによって前記緩和時間tが計測されており、該緩和時間tが経過後に(ステップA4)、追い充電手段11dによって該二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値ia1で電池内部で過度の化学反応を引き起こさないように追い充電を行い(ステップA5)、タイマー11bにより所定時間ta1の経過が計測されると(ステップA6)、該追い充電を停止する(ステップA7)。
こうして追い充電を終えた二次電池は、充電率が100%以上に充電されており、充電装置10によれば二次電池の充電精度が向上して、ユーザの利便性が向上する。
なお、前記充電装置は複数の二次電池をパックしたものを1つの二次電池体とみなして充電する構成で、上記実施の形態を適用することもできる。
この場合、前記温度検出手段13・13・・・を該二次電池体の少なくとも2つの二次電池にそれぞれ設けて、前記温度判定手段11cでは、該温度検出手段13・13・・・により検出した少なくとも2つの温度値のうち最大のもの、すなわち、前記判定基準温度値Tに最も近いものを代表値に選んで、該代表値が該判定基準温度値Tに達したと判定した場合に、該二次電池体の充電を一旦停止し、前記追い充電手段11dによって該二次電池体をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電するように構成することもできる。
あるいは、前記温度検出手段13を該二次電池体のある1つの二次電池に設けて、前記温度判定手段11cでは、該温度検出手段13により検出した温度値が前記判定基準温度値Tに達したと判定した場合に、該二次電池体の充電を一旦停止し、前記追い充電手段11dによって該二次電池体をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電するように構成することもできる。
以上のような複数の二次電池をパックされた状態の1つの二次電池体として扱う構成の二次電池の充電装置においても、二次電池体の各二次電池の内部で過度の化学反応を引き起こすことなく二次電池体の充電率が100%以上になるように充電することができ、充電精度が向上して、ユーザの利便性が向上する。
次に、二次電池の充電装置20の第2実施形態について説明する。
図4は第2実施形態に係る二次電池の充電装置20の制御構成を示すブロック図であり、この第2実施形態に係る充電装置20は、第1実施形態に係る充電装置10と略同様の構成で、二次電池の充電を制御するための制御手段21と、二次電池を充電するための充電手段22と、二次電池の温度を検出する温度検出手段23と、ユーザが充電開始操作等を行うための操作手段29と、を備えている。
この充電手段22による二次電池の充電も、定電流充電であっても、定電圧充電であってもよく、充電方法については特に限定はしないものとする。
前記制御手段21は、各種制御情報を記憶する記憶手段(メモリ)21aと、充電時間又は電圧印加時間等を計測するタイマー21bと、前記温度検出手段23により検出された電池温度の時間変化量(ΔT/Δt)が予め入力設定された判定基準値α(温度勾配)以上になったか否かを判定する温度変化判定手段21cと、前記温度変化判定手段21cによる判定で前記温度検出手段23により検出された電池温度の時間変化量(ΔT/Δt)が前記判定基準値α以上となって判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値ia2で所定時間ta2充電する追い充電手段21dと、を備えており、該温度変化判定手段21cと該追い充電手段21dとは、具体的には、制御プログラムとして制御手段21に組み込まれている。
なお、温度変化判定手段21cは電池温度の時間変化量(ΔT/Δt)の代わりに電池温度の時間微分値(dT/dt)を用いて、該時間微分値(dT/dt)が予め入力設定された判定基準値α以上になったか否かを判定するように構成してもよい。
図2は二次電池の充電時間の経過に伴う電池温度の上昇を示す図であり、同図の実線で示すように、二次電池の充電を開始すると、電池内部での化学反応に伴って電池温度は急激に上昇し、このときの温度勾配(温度上昇の時間変化量)は略γの一定の値となる。そして、電池温度がTに達すると、その後は二次電池の充電の進行に伴い、電池温度は緩やかに上昇していく。このときの温度勾配は略βの一定の値となり、この充電過程では、二次電池の内部で過度な化学反応(酸化還元反応)を引き起こすことなく、充電が行われている。そして、二次電池の充電状態が満充電状態に近づくと、電池温度は急激に上昇し始め、このときの温度勾配は略α(β<α<γ)の一定の値となり、充電装置20は二次電池の電池温度の時間変化量が前記判定基準値αに達した場合に、二次電池の充電を一旦停止するように構成されている。
なお、充電開始直後に、温度勾配がγからβに移行するときに、温度検出手段23によって二次電池の温度の時間変化量(ΔT/Δt)がαに達したと判定されることもあるが、このときは二次電池の充電は停止しないようにしている。
すなわち、温度変化判定手段21cは前回の判定に用いた電池温度の時間変化量(ΔT/Δt)と今回の判定に用いる電池温度の時間変化量(ΔT/Δt)との差によって電池温度の時間変化量(ΔT/Δt)の増減を把握することができ、該差がマイナスのときに、電池温度の時間変化量(ΔT/Δt)がαに達したと判定された場合には、二次電池の充電は停止しないようにして、該差がプラスのときに、電池温度の時間変化量(ΔT/Δt)がαに達したと判定された場合に、二次電池の充電を停止するように構成されている。
あるいは、温度変化判定手段21cは充電開始直後から、電池温度がTに達するのに要する時間tが経過するまでは判定は行わないように構成して、該時間tの経過後に、電池温度の時間変化量(ΔT/Δt)がαに達したと判定されていた場合に、二次電池の充電を停止するように構成してもよい。
以上のようにして、充電装置20は、二次電池の温度の時間変化量(ΔT/Δt)がαに達して、二次電池の内部で過度な化学反応(酸化還元反応)を引き起こす前に、充電を一旦停止しており、しかしながら、この充電を一旦停止したときの二次電池の充電率は80%前後で、100%には達していない。
そこで、この充電装置20も、二次電池の充電を一旦停止した後、前記の緩和時間tが経過後に、追い充電手段21dによって該二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値ia2で所定時間ta2追い充電を行って、該二次電池の充電率が100%以上になるようにしている。
なお、第2実施形態に係る充電装置20においても、この緩和時間tは設けずに、前記充電を一旦停止した直後に、二次電池の追い充電を開始してもよい。
そして、追い充電手段21dは、前記温度変化判定手段21cによる判定で判定条件が満たされたときの二次電池の充電率に基づき、それまでに充電していた電流値よりも低い電流値ia2と、該電流値ia2で二次電池を追い充電する所定時間ta2と、を決定し、二次電池を該電流値ia2で該所定時間ta2追い充電するように構成されている。
温度変化判定手段21cによる判定で二次電池の温度の時間変化量(ΔT/Δt)が前記判定基準値αに達したときの二次電池の充電率は試験によって予め求めておくことができ、この充電率は二次電池の種類や機種によって略同じ値が得られる。
ここで、二次電池の蓄電容量をC〔mAh〕、電池温度の時間変化量(ΔT/Δt)が判定基準値αに達したときの二次電池の充電率をR〔%〕とすれば、前記の関係式(1)を満たすように、前記電流値ia2〔mA〕と前記所定時間ta2〔分〕とは決定される。
この関係式(1)を用いて、追い充電での最適な電流値ia2と、該電流値ia2で二次電池を充電する最適な所定時間ta2とを決定することができ、追い充電時間の短縮を図ることもできる。
以上、理論上の説明であるが、二次電池は充電率が115%前後までは安全基準内で許容範囲であることからも、前記所定時間ta2は理論値よりもやや長めに設定されており、確実に二次電池の充電率が100%以上に達するように設定されている。
以上のように、二次電池の充電装置20は構成されており、この充電装置20による二次電池の充電制御をまとめると、以下のようになる。
図5は第2実施形態に係る充電装置20による二次電池の充電制御を示すフローチャートであり、まず、ユーザは二次電池を充電装置20にセットして、操作手段29を操作して充電開始操作を行うと、充電手段22によって該二次電池の充電が開始される(ステップB1)。
そして、充電が進行する過程で、温度検出手段23により二次電池の電池温度が検出されており、温度変化判定手段21cで該温度検出手段23により検出された電池温度の時間変化量(ΔT/Δt)が判定基準値α以上と判定されると(ステップB2)、二次電池の充電が一旦停止される(ステップB3)。この充電を一旦停止したときからタイマー21bによって前記緩和時間tが計測されており、該緩和時間tが経過後に(ステップB4)、追い充電手段21dによって該二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値ia2で電池内部で過度の化学反応を引き起こさないように追い充電を行い(ステップB5)、タイマー21bにより所定時間ta2の経過が計測されると(ステップB6)、該追い充電を停止する(ステップB7)。
こうして追い充電を終えた二次電池は、充電率が100%以上に充電されており、充電装置20によっても二次電池の充電精度が向上して、ユーザの利便性が向上する。
なお、前記充電装置は複数の二次電池をパックしたものを1つの二次電池体とみなして充電する構成で、上記実施の形態を適用することもできる。
この場合、前記温度検出手段23・23・・・を該二次電池体の少なくとも2つの二次電池にそれぞれ設けて、前記温度変化判定手段21cでは、該温度検出手段23・23・・・により検出した少なくとも2つの電池温度の時間変化量のうち最大のもの、すなわち、前記判定基準値αに最も近いものを代表値に選んで、該代表値が該判定基準値αに達したと判定した場合に、該二次電池体の充電を一旦停止し、前記追い充電手段21dによって該二次電池体をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電するように構成することもできる。
あるいは、前記温度検出手段23を該二次電池体のある1つの二次電池に設けて、前記温度変化判定手段21cでは、該温度検出手段23により検出した電池温度の時間変化量が前記判定基準値αに達したと判定した場合に、該二次電池体の充電を一旦停止し、前記追い充電手段21dによって該二次電池体をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電するように構成することもできる。
以上のような複数の二次電池をパックされた状態の1つの二次電池体として扱う構成の二次電池の充電装置においても、二次電池体の各二次電池の内部で過度の化学反応を引き起こすことなく二次電池体の充電率が100%以上になるように充電することができ、充電精度が向上して、ユーザの利便性が向上する。
次に、二次電池の充電装置30の第3実施形態について説明する。
図6は第3実施形態に係る二次電池の充電装置30の制御構成を示すブロック図であり、この第3実施形態に係る充電装置30も、第1実施形態に係る充電装置10と略同様の構成で、二次電池の充電を制御するための制御手段31と、二次電池を充電するための充電手段32と、二次電池の電池電圧(端子間電圧)を検出する電圧検出手段33と、ユーザが充電開始操作等を行うための操作手段39と、を備えている。
この充電手段32による二次電池の充電も、定電流充電であっても、定電圧充電であってもよく、充電方法については特に限定はしないものとする。
前記制御手段31は、各種制御情報を記憶する記憶手段(メモリ)31aと、充電時間又は電圧印加時間等を計測するタイマー31bと、前記電圧検出手段33により検出された電池電圧の単位時間当たりの変化量ΔEが負の値の判定基準値になったか否かを判定する電圧判定手段31cと、前記電圧判定手段31cによる判定で前記電圧検出手段33により検出された電池電圧の単位時間当たりの変化量ΔEが負の値の判定基準値となって判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値ia3で所定時間ta3充電する追い充電手段31dと、を備えており、該温度変化判定手段31cと該追い充電手段31dとは、具体的には、制御プログラムとして制御手段31に組み込まれている。
図2は二次電池の充電時間の経過に伴う電池電圧の変化を示す図でもあり、二次電池の電池電圧は、同図の鎖線で示すように、二次電池の充電を開始した後、充電の進行に伴って、緩やかに上昇していき、この充電過程では、二次電池の内部で過度な化学反応(酸化還元反応)を引き起こすことなく、充電が行われている。そして、二次電池の充電状態が満充電状態に近づくと、電池電圧はピーク値Eに達した後、上昇から下降に転じ、充電装置30は二次電池の電池電圧の単位時間当たりの変化量ΔEが負の値となった場合に、二次電池の充電を一旦停止するように構成されている。
このように充電装置30は、二次電池の内部で過度な化学反応(酸化還元反応)を引き起こす前に、充電を一旦停止しており、しかしながら、この充電を一旦停止したときの二次電池の充電率は80%前後で、100%には達していない。
そこで、この充電装置30も、二次電池の充電を一旦停止した後、前記の緩和時間tが経過後に、追い充電手段31dによって該二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値ia3で所定時間ta3追い充電を行って、該二次電池の充電率が100%以上になるようにしている。
なお、第3実施形態に係る充電装置30においても、この緩和時間tは設けずに、前記充電を一旦停止した直後に、二次電池の追い充電を開始してもよい。
そして、追い充電手段31dは、前記電圧判定手段31cによる判定で判定条件が満たされたときの二次電池の充電率に基づき、それまでに充電していた電流値よりも低い電流値ia3と、該電流値ia3で二次電池を追い充電する所定時間ta3と、を決定し、二次電池を該電流値ia3で該所定時間ta3追い充電するように構成されている。
電圧判定手段31cによる判定で二次電池の電池電圧の単位時間当たりの変化量ΔEが負の値に達したときの二次電池の充電率は試験によって予め求めておくことができ、この充電率は二次電池の種類や機種によって略同じ値が得られる。
ここで、二次電池の蓄電容量をC〔mAh〕、電池電圧の単位時間当たりの変化量ΔEが負の値に達したときの二次電池の充電率をR〔%〕とすれば、前記の関係式(1)を満たすように、前記電流値ia3〔mA〕と前記所定時間ta3〔分〕とは決定される。
この関係式(1)を用いて、追い充電での最適な電流値ia3と、該電流値ia3で二次電池を充電する最適な所定時間ta3とを決定することができ、追い充電時間の短縮を図ることもできる。
以上、理論上の説明であるが、二次電池は充電率が115%前後までは安全基準内で許容範囲であることからも、前記所定時間ta3は理論値よりもやや長めに設定されており、確実に二次電池の充電率が100%以上に達するように設定されている。
以上のように、二次電池の充電装置30は構成されており、この充電装置30による二次電池の充電制御をまとめると、以下のようになる。
図7は第3実施形態に係る充電装置30による二次電池の充電制御を示すフローチャートであり、まず、ユーザは二次電池を充電装置30にセットして、操作手段39を操作して充電開始操作を行うと、充電手段32によって該二次電池の充電が開始される(ステップC1)。
そして、充電が進行する過程で、電圧検出手段33により二次電池の電池電圧が検出されており、電圧判定手段31cで該電圧検出手段33により検出された電池電圧の単位時間当たりの変化量ΔEが負の値になったと判定されると(ステップC2)、二次電池の充電が一旦停止される(ステップC3)。この充電を一旦停止したときからタイマー31bによって前記緩和時間tが計測されており、該緩和時間tが経過後に(ステップC4)、追い充電手段31dによって該二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値ia3で電池内部で過度の化学反応を引き起こさないように追い充電を行い(ステップC5)、タイマー31bにより所定時間ta3の経過が計測されると(ステップC6)、該追い充電を停止する(ステップC7)。
こうして追い充電を終えた二次電池は、充電率が100%以上に充電されており、充電装置30によっても二次電池の充電精度が向上して、ユーザの利便性が向上する。
なお、前記充電装置は複数の二次電池をパックしたものを1つの二次電池体とみなして充電する構成で、上記実施の形態を適用することもできる。
この場合、前記電圧検出手段33・33・・・を該二次電池体の少なくとも2つの二次電池にそれぞれ設けて、前記電圧判定手段31cでは、該電圧検出手段33・33・・・により検出した少なくとも2つの電池電圧の単位時間当たりの変化量のうち最小のもの、すなわち、負の値の判定基準値(本実施の形態では0未満)に最も近いものを代表値に選んで、該代表値が負の値に達したと判定した場合に、該二次電池体の充電を一旦停止し、前記追い充電手段31dによって該二次電池体をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電するように構成することもできる。
あるいは、前記電圧検出手段33を該二次電池体のある1つの二次電池に設けて、前記電圧判定手段31cでは、該電圧検出手段33により検出した電池電圧の単位時間当たりの変化量が負の値の判定基準値に達したと判定した場合に、該二次電池体の充電を一旦停止し、前記追い充電手段31dによって該二次電池体をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電するように構成することもできる。
以上のような複数の二次電池をパックされた状態の1つの二次電池体として扱う構成の二次電池の充電装置においても、二次電池体の各二次電池の内部で過度の化学反応を引き起こすことなく二次電池体の充電率が100%以上になるように充電することができ、充電精度が向上して、ユーザの利便性が向上する。
次に、二次電池の充電装置40の第4実施形態について説明する。
図8は第4実施形態に係る二次電池の充電装置40の制御構成を示すブロック図であり、この第4実施形態に係る充電装置40も、第1実施形態に係る充電装置10と略同様の構成で、二次電池の充電を制御するための制御手段41と、二次電池を充電するための充電手段42と、ユーザが充電開始操作等を行うための操作手段49と、を備えている。
この充電手段42による二次電池の充電も、定電流充電であっても、定電圧充電であってもよく、充電方法については特に限定はしないものとする。
前記制御手段41は、各種制御情報を記憶する記憶手段(メモリ)41aと、充電時間又は電圧印加時間等を計測するタイマー41bと、前記タイマー41bにより充電開始時から計測した充電時間tが予め入力設定された設定時間tsに達したか否かを判定する充電時間判定手段41cと、前記充電時間判定手段41cによる判定で前記充電開始時からの充電時間tが前記設定時間tsに達して判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値ia4で所定時間ta4充電する追い充電手段41dと、を備えており、該充電時間判定手段41cと該追い充電手段41dとは、具体的には、制御プログラムとして制御手段31に組み込まれている。
前記設定時間tsは、例えば、充電開始から二次電池の電池温度がTに達するまでに要する時間、又は、充電開始から二次電池の電池電圧がEに達するまでに要する時間などで設定されており、充電装置40は充電開始時からの充電時間tが設定時間tsに達した場合に、二次電池の充電を一旦停止するように構成されている。
このように充電装置40は、二次電池の内部で過度な化学反応(酸化還元反応)を引き起こす前に、充電を一旦停止しており、しかしながら、この充電を一旦停止したときの二次電池の充電率は80%前後で、100%には達していない。
そこで、この充電装置40も、二次電池の充電を一旦停止した後、前記の緩和時間tが経過後に、追い充電手段41dによって該二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値ia4で所定時間ta4追い充電を行って、該二次電池の充電率が100%以上になるようにしている。
なお、第4実施形態に係る充電装置40においても、この緩和時間tは設けずに、前記充電を一旦停止した直後に、二次電池の追い充電を開始してもよい。
そして、追い充電手段41dは、前記充電時間判定手段41cによる判定で判定条件が満たされたときの二次電池の充電率に基づき、それまでに充電していた電流値よりも低い電流値ia4と、該電流値ia4で二次電池を追い充電する所定時間ta4と、を決定し、二次電池を該電流値ia4で該所定時間ta4追い充電するように構成されている。
充電時間判定手段41cによる判定で充電開始時からの充電時間tが設定時間tsに達したときの二次電池の充電率は試験によって予め求めておくことができ、この充電率は二次電池の種類や機種によって略同じ値が得られる。
ここで、二次電池の蓄電容量をC〔mAh〕、充電開始時からの充電時間tが設定時間tsに達したときの二次電池の充電率をR〔%〕とすれば、前記の関係式(1)を満たすように、前記電流値ia4〔mA〕と前記所定時間ta4〔分〕とは決定される。
この関係式(1)を用いて、追い充電での最適な電流値ia4と、該電流値ia4で二次電池を充電する最適な所定時間ta4とを決定することができ、追い充電時間の短縮を図ることもできる。
以上、理論上の説明であるが、二次電池は充電率が115%前後までは安全基準内で許容範囲であることからも、前記所定時間ta4は理論値よりもやや長めに設定されており、確実に二次電池の充電率が100%以上に達するように設定されている。
以上のように、二次電池の充電装置40は構成されており、この充電装置40による二次電池の充電制御をまとめると、以下のようになる。
図9は第4実施形態に係る充電装置40による二次電池の充電制御を示すフローチャートであり、まず、ユーザは二次電池を充電装置40にセットして、操作手段49を操作して充電開始操作を行うと、充電手段42によって該二次電池の充電が開始される(ステップD1)。
そして、充電時間判定手段41cで充電開始時からの充電時間tが設定時間tsに達したと判定されると(ステップD2)、二次電池の充電が一旦停止される(ステップD3)。この充電を一旦停止したときからタイマー41bによって前記緩和時間tが計測されており、該緩和時間tが経過後に(ステップD4)、追い充電手段41dによって該二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値ia4で電池内部で過度の化学反応を引き起こさないように追い充電を行い(ステップD5)、タイマー41bにより所定時間ta4の経過が計測されると(ステップD6)、該追い充電を停止する(ステップD7)。
こうして追い充電を終えた二次電池は、充電率が100%以上に充電されており、充電装置40によっても二次電池の充電精度が向上して、ユーザの利便性が向上する。
次に、二次電池の充電装置50の第5実施形態について説明する。
図10は第5実施形態に係る二次電池の充電装置50の制御構成を示すブロック図であり、この第5実施形態に係る充電装置50は、二次電池の充電を制御するための制御手段51と、二次電池に充電電圧を供給する充電電圧供給手段52と、二次電池にチェック電圧を供給するチェック電圧供給手段53と、二次電池に電圧を供給する電圧供給手段を、充電電圧供給手段52又はチェック電圧供給手段53に切り換える切換手段54と、二次電池に通電される電流値を検出する電流検出手段55と、ユーザが充電開始操作等を行うための操作手段59と、を備えている。
前記制御手段51は、各種制御情報を記憶する記憶手段(メモリ)51aと、充電時間又は電圧印加時間を計測するタイマー51bと、前記電流検出手段55により検出された電流値iが予め入力設定された判定基準電流値J以下になったか否かを判定する電流判定手段51cと、前記電流判定手段51cによる判定で前記電流検出手段55により検出された電流値iが前記判定基準電流値J以下となって判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値ia5で所定時間ta5充電する追い充電手段51dと、を備えており、該電流判定手段51cと該追い充電手段51dとは、具体的には、制御プログラムとして制御手段51に組み込まれている。
前記チェック電圧供給手段53が二次電池へ供給するチェック電圧は、例えば、満充電平衡電圧値Eeqとしており、この満充電平衡電圧値Eeqは充電率100%の二次電池の起電力と平衡する電圧値で、該満充電平衡電圧値Eeqによれば、二次電池の充電完了状態の判定が容易となる。また、前記充電電圧供給手段52が二次電池へ供給する充電電圧は、満充電平衡電圧値Eeqよりも高い電圧であり、例えば、充電率が略0%の二次電池に電圧を印加して、印加電圧を上昇させていったときに、印加電圧の上昇に対する充電電流の増加の割合(ΔI/ΔE)が減少していき、充電電流が上昇しなくなったときの不可逆化学反応領域外Dでの電流ピーク値Isoに対応する、その二次電池に特有の充電印加電圧値Eとしている。
次に、この満充電平衡電圧値Eeqと、該満充電平衡電圧値Eeqよりも高いその二次電池に特有の充電印加電圧値Eの特性について説明する。
図11は充電率が異なる二次電池の電圧一電流特性を示すグラフであり、横軸に電池端子電圧を、縦軸に充電電流をとっている。
図11における破線で示す曲線は、二次電池の充電率が略0%の状態(電池がなくなった状態)を示しており、この場合は標準電圧E(公称電圧)より低い電圧Eαを印加しても充電電流が流れ出す。また、印加電圧を開放電圧Eαから上昇させていくにつれて、略それに比例して二次電池に流れる充電電流も増大するが、所定の電圧(電圧一電流曲線における変曲点)を過ぎると、印加電圧に対する充電電流の増加率(ΔI/ΔE)は減少し、やがて、印加電圧を上昇させても充電電流は殆ど上昇しなくなり、充電電流は電流ピーク値Isoに到達する。
この(印加電圧に対する充電電流の増加率(ΔI/ΔE)が0となったとき)の電流ピーク値Isoに対応する充電印加電圧値はEとなり、この特有の充電印加電圧値Eは二次電池の種類や二次電池の劣化状態などによって決まる二次電池に固有の電圧値となる。この後、さらに印加電圧を上昇させても、充電電流はしばらくはIsoのままで上昇はしないが、二次電池の内部で負性抵抗特性が現れて、急激な温度上昇を来たすようになり、やがて、充電電流は印加電圧の上昇に伴って、再び上昇し始める。
この充電率が略0%の二次電池に印加する印加電圧が前記特有の充電印加電圧値Eを越えると、該二次電池は、内部で活物質の酸化還元反応がさらに進んで、電気分解反応を惹き起こす不可逆化学反応領域Dに突入する。
また、図11の一点鎖線で示す充電率が約50%の二次電池では、印加電圧を(0〔V〕から)上昇させていったときに二次電池に充電電流が流れ始める開放電圧Eβは、充電率が略0%の二次電池の開放電圧Eαよりも高くなる。この開放電圧は二次電池の充電率が上昇するに連れて高くなり、図11の二点鎖線で示す充電率が約90%の二次電池の開放電圧はEγ(Eγ>Eβ)、図11の実線で示す充電率が略100%の二次電池の開放電圧はEδ(Eδ>Eγ)となり、そして、充電率が100%の(満充電状態の)二次電池の開放電圧は前記の満充電平衡電圧値Eeq(Eeq>Eδ)となる。
二次電池は充電率に応じた開放電圧を越えると、略印加電圧に比例して充電電流が増大していき、やがて、印加電圧を上昇させても充電電流は殆ど上昇しなくなり、充電電流は前記の電流ピーク値Isoに到達する。この充電電流が上昇しなくなったときの電流ピーク値Isoに対応する電圧値は前記特有の充電印加電圧値Eとなり、該特有の充電印加電圧値Eを越えると、二次電池は、内部で活物質の酸化還元反応がさらに進んで、電気分解反応を惹き起こす不可逆化学反応領域Dに突入する。
この不可逆反応領域Dは図11の斜線で示す領域で、この不可逆化学反応領域Dでは、意図しない発熱反応や、膨潤等の異常により、ともすれば二次電池の内部構造の破壊に繋がる恐れがある。また、そこまでには至らないにしても、不可逆反応が伸展し、二次電池のサイクル寿命に大きな影響を与えてしまうため、この不可逆化学反応領域Dに達しないように充電制御することが必要となる。
ところで、二次電池の蓄電容量は、充電電流と充電時間との積で求められる。これより充電時間を短くしようとすれば、充電電流を増やすことが必要である。
図11に示す充電率が略0%の二次電池の端子電圧を、前記満充電平衡電圧値Eeqに固定して充電すると、充電電流は充電率が上昇するに連れてIeqoから減少していき、満充電状態では充電電流が0〔mA〕となるため、充電終了の判定が行いやすく、また、不可逆化学反応領域Dに達することもないため、二次電池の内部構造に損傷を与える心配がない。
しかしながら、この満充電平衡電圧値Eeqによる充電では、前記特有の充電印加電圧値Eで充電する場合に比べて、充電電流が低く、充電時間が数倍長くなってしまう。
以上の充電特性から、第5実施形態に係る充電装置50では、充電電流のピーク値Iso(または略ピーク値Iso)を得る充電印加電圧値であって、満充電平衡電圧値を超えるが不可逆化学反応領域Dには達しない二次電池に特有の充電印加電圧値Eに固定して大電流充電を行い、満充電状態の判定は、前記チェック電圧供給手段53に切り換えて行うことで、二次電池に満充電平衡電圧値Eeqが印加されて、満充電状態の判定がし易いように構成されている。従って、この充電では、二次電池の内部構造に損傷を与えることなく、二次電池を急速に充電することができるようになっている。
なお、この大電流充電は、前記特有の充電印加電圧値Eに限らず、充電率が略0%の二次電池に電圧を印加して、印加電圧を上昇させていったときに、該印加電圧に対する充電電流の増加率(ΔI/ΔE)が減少していき、充電電流が殆ど上昇しなくなったときの、不可逆化学反応領域D外における電流値に対応する充電印加電圧値で充電を行ってもよい。この充電印加電圧値による充電でも、電流ピーク値Iso近くの電流が流れて、大電流充電を行うことができる。
次に、図12に示すフローチャートを参照しながら、第5実施例に係る充電装置50による二次電池の充電制御について説明する。
まず、ユーザは二次電池を充電装置50にセットして、操作手段59を操作して充電開始操作を行うと(ステップF1)、該二次電池は充電電圧供給手段52によってその二次電池に特有の充電印加電圧値Eが一定時間t継続して印加される(ステップF2)。この特有の充電印加電圧値Eの印加により、二次電池には大電流(電流ピーク値Iso)が流れて、充電が行われる。
そして、この所定時間t経過後に、切換手段54により二次電池を印加する電圧供給手段を、充電電圧供給手段52からチェック電圧供給手段53に切り換える(ステップF3)。これにより二次電池はチェック電圧供給手段53によって満充電平衡電圧値Eeqが微小時間t継続して印加される。この満充電平衡電圧値Eeqで二次電池が微小時間t印加されている間に、電流検出手段55によって二次電池に通電される電流値iを検出する(ステップF4)。
前記ステップF2で二次電池に特有の充電印加電圧値Eが印加される充電時間tは、二次電池の容量、構造、形状等によって異なるが、例えば、該充電時間tとしては約55〔秒〕が選ばれ、前記ステップF3で二次電池に満充電平衡電圧値Eeqが印加される微小時間tとしては約5〔秒〕が選ばれる。また、前記ステップF4での二次電池に流れる電流の検出は、印加電圧を満充電平衡電圧値Eeqに切り換えたときから、1[秒]以上経過した後に行われる。
この理由は、二次電池への印加電圧を満充電平衡電圧値Eeqに切り換えた直後には、二次電池の電界面にはチャージした電荷が残っており、二次電池への充電電流が安定せず、この状態で、二次電池に流れる電流値を検出すると、正確に検出されない可能性が高く、従って、印加電圧を満充電平衡電圧値Eeqに切り換えたときから、1[秒]以上待って、充電電流が安定した後に、二次電池に流れる電流値iを検出するようにしている。
そして、電流判定手段51cによってこの検出した電流値iの判定を行い(ステップF5)、この検出した電流値iが前記判定基準電流値Jより大きな値であれば前記ステップF2に戻って上記のフロー(充電制御)を繰り返し、この検出した電流値iが前記判定基準電流値J以下であれば、二次電池が満充電状態に達しているとして、ここで二次電池の充電を一旦停止する(ステップF6)。
ここで、二次電池に満充電平衡電圧値Eeqが印加された場合、理論的には、図11のグラフに示すように、充電率が100%(満充電状態)で電流値iは0〔mA〕になるが、実際には、同メーカ、同機種の二次電池によっても極僅かながらバラツキが生じるため、これによる過充電を防止しようとすれば、前記判定基準電流値Jは0〔mA〕よりもやや大きな値、例えば、10〔mA〕程度で設定するのが好ましい。
このように充電装置50は、二次電池の内部で過度な化学反応(酸化還元反応)を引き起こす前に、充電を一旦停止しており、しかしながら、この充電を一旦停止したときの二次電池の充電率は、100%に達していない。
この理由は、二次電池の充電中、電解液と接する電極の表面で電極反応が起こり、この電極反応の過程は、電解液内部から電極表面への反応物の移動と、反応物と電極の間での電子の移動と、電極表面から電解液内部への生成物の移動との同時過程であり、この移動にはかなりの時間を要することから、二次電池の充電停止直後に、満充電状態をチェックすると、電極表面付近で電気泳動している移動過程のイオン等のために、あたかも、満充電状態に達したかのように検知されてしまうことがあるためである。そこで、それまでの充電による二次電池の電解質の反応が安定するのに要する緩和時間tを設けることは有効であり、充電装置50も、二次電池の充電を一旦停止した後、緩和時間tが経過後に、追い充電を行うように構成されている。
すなわち、充電装置50では、前記ステップF6で充電を一旦停止したときからタイマー41bにより前記緩和時間tが計測されており、該緩和時間tが経過後に(ステップF7)、チェック電圧供給手段53により二次電池に満充電平衡電圧値Eeqを印加されて(ステップF8)、該満充電平衡電圧値Eeqで二次電池が印加されている間に、電流検出手段55によって二次電池に通電されている電流値iが検出される(ステップF9)。
そして、追い充電手段51dでは、この検出された電流値iに基づき、二次電池の充電率が求められ、該充電率に基づき、二次電池をそれまで充電していた電流値Isoよりも低い電流値ia5と、該電流値ia5で追い充電する所定時間ta5とが求められる(ステップF10)。
図11に示すように、充電率毎に満充電平衡電圧値Eeqを二次電池に印加したときに、該二次電池に流れる電流値を試験によって予め求めておくことができ、該電流値と該充電率との換算テーブル又は換算式を作成して、該換算テーブル又は該換算式を用いることで、前記ステップF9で検出された電流値iから緩和時間t経過後の二次電池の充電率が求められる。
こうして、充電率R〔%〕が求められると、二次電池の蓄電容量をC〔mAh〕として、前記の関係式(1)を満たすように、前記電流値ia5〔mA〕と前記所定時間ta5〔分〕とは決定される。
この関係式(1)を用いて、追い充電での最適な電流値ia5と、該電流値ia5で二次電池を充電する最適な所定時間ta5とを決定することができ、追い充電時間の短縮を図ることもできる。
以上、理論上の説明であるが、二次電池は充電率が115%前後までは安全基準内で許容範囲であることからも、前記所定時間ta5は理論値よりもやや長めに設定されており、確実に二次電池の充電率が100%以上に達するように設定されている。
こうして求められた電流値ia5が二次電池に通電されるように、充電電圧供給手段52から出力される二次電池への印加電圧値E(E<E)が調整されて、該充電電圧供給手段52により該印加電圧値Eが二次電池に印加されて電池内部で過度の化学反応を引き起こさないように追い充電が行われ(ステップF11)、そして、タイマー41bにより所定時間ta5の経過が計測されると(ステップF12)、該追い充電が停止される(ステップF13)。
なお、前記充電装置は複数の二次電池をパックしたものを1つの二次電池体とみなして充電する構成で、上記実施の形態を適用することもできる。
この場合、前記電流検出手段55・55・・・を該二次電池体の少なくとも2つの二次電池にそれぞれ設けて、該二次電池体に充電電圧(例えば、二次電池体の二次電池を直列に接続している場合は、前記特有の充電印加電圧値Eの直列に接続した電池の個数倍の値の電圧値)の印加と、充電状態をチェックするためのチェック電圧(例えば、二次電池体の二次電池を直列に接続している場合は、前記満充電平衡電圧値Eeqの直列に接続した電池の個数倍の値の電圧値)の印加とを繰り返し、該二次電池体に該チェック電圧を印加しているときに、前記電流判定手段51cで、該電流検出手段55・55・・・により検出した少なくとも2つの電流値のうち最小のもの、すなわち、判定基準電流値Jに最も近いものを代表値に選んで、該代表値が判定基準電流値Jに達したと判定した場合に、該二次電池体の充電を一旦停止し、前記追い充電手段51dによって該二次電池体をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電するように構成することもできる。
あるいは、前記電流検出手段55を該二次電池体のある1つの二次電池に設けて、該二次電池体に充電電圧(例えば、二次電池体の二次電池を直列に接続している場合は、前記特有の充電印加電圧値Eの直列に接続した電池の個数倍の値の電圧値)の印加と、該ある1つの二次電池に満充電平衡電圧値Eeqの印加とを繰り返し、前記電流判定手段51cでは、該電流検出手段55により検出した電流値が判定基準電流値J以下に達したと判定した場合に、該二次電池体の充電を一旦停止し、前記追い充電手段51dによって該二次電池体をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電するように構成することもできる。
以上のような複数の二次電池をパックされた状態の1つの二次電池体として扱う構成の二次電池の充電装置においても、二次電池体の各二次電池の内部で過度の化学反応を引き起こすことなく二次電池体の充電率が100%以上になるように充電することができ、充電精度が向上して、ユーザの利便性が向上する。
第1実施形態に係る二次電池の充電装置10の構成を示すブロック図。 充電時間と電池温度、及び電池電圧の関係を示すグラフ。 第1実施形態に係る二次電池の充電装置10による充電制御を示すフローチャート。 第2実施形態に係る二次電池の充電装置20の構成を示すブロック図。 第2実施形態に係る二次電池の充電装置20による充電制御を示すフローチャート。 第3実施形態に係る二次電池の充電装置30の構成を示すブロック図。 第3実施形態に係る二次電池の充電装置30による充電制御を示すフローチャート。 第4実施形態に係る二次電池の充電装置40の構成を示すブロック図。 第4実施形態に係る二次電池の充電装置40による充電制御を示すフローチャート。 第5実施形態に係る二次電池の充電装置50の構成を示すブロック図。 二次電池の充電率ごとの電流一電圧特性を示すグラフ。 第5実施形態に係る二次電池の充電装置50による充電制御を示すフローチャート。
符号の説明
10 充電装置
11c 温度判定手段
11d 追い充電手段
12 充電手段
13 温度検出手段
20 充電装置
21c 温度変化判定手段
21d 追い充電手段
22 充電手段
23 温度検出手段
30 充電装置
31c 電圧判定手段
31d 追い充電手段
32 充電手段
33 電圧検出手段
40 充電装置
41c 充電時間判定手段
41d 追い充電手段
42 充電手段
50 充電装置
51c 電流判定手段
51d 追い充電手段
52 充電電圧供給手段
53 チェック電圧供給手段
54 切換手段
55 電流検出手段

Claims (9)

  1. 二次電池を充電する充電装置において、
    二次電池の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された電池温度が予め入力設定された判定基準値以上になったか否かを判定する温度判定手段と、
    前記温度判定手段による判定で前記温度検出手段により検出された電池温度が前記判定基準値以上となって判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電する追い充電手段と、
    を備えたことを特徴とする二次電池の充電装置。
  2. 二次電池を充電する充電装置において、
    二次電池の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された電池温度の時間変化量又は時間微分値が予め入力設定された判定基準値以上になったか否かを判定する温度変化判定手段と、
    前記温度変化判定手段による判定で前記温度検出手段により検出された電池温度の時間変化量又は時間微分値が前記判定基準値以上となって判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電する追い充電手段と、
    を備えたことを特徴とする二次電池の充電装置。
  3. 二次電池を充電する充電装置において、
    二次電池の電池電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段により検出された電池電圧の単位時間当たりの変化量が負の値の判定基準値になったか否かを判定する電圧判定手段と、
    前記電圧判定手段による判定で前記電圧検出手段により検出された電池電圧の単位時間当たりの変化量が負の値の判定基準値となって判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電する追い充電手段と、
    を備えたことを特徴とする二次電池の充電装置。
  4. 二次電池を充電する充電装置において、
    二次電池に印加する印加電圧を所定の時間間隔でチェック電圧値に切り換える電圧切換手段と、
    前記チェック電圧値で二次電池を印加しているときに、該二次電池に通電される電流値を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段により検出された電流値が予め入力設定された判定基準値以下になったか否かを判定する電流判定手段と、
    前記電流判定手段による判定で前記電流検出手段により検出された電流値が前記判定基準値以下となって判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電する追い充電手段と、
    を備えたことを特徴とする二次電池の充電装置。
  5. 二次電池を充電する充電装置において、
    二次電池の充電時間を計測するタイマーと、
    前記タイマーにより充電開始時から計測した充電時間が予め入力設定された設定時間に達したか否かを判定する充電時間判定手段と、
    前記充電時間判定手段による判定で前記充電開始時からの充電時間が前記設定時間に達して判定条件が満たされた場合に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電する追い充電手段と、
    を備えたことを特徴とする二次電池の充電装置。
  6. 前記充電装置は複数の二次電池をパックしたものを1つの二次電池体とみなして充電する構成で、
    前記検出手段は該二次電池体の少なくとも2つの二次電池にそれぞれ設けられて、前記判定手段では、該検出手段により検出した少なくとも2つの検出値のうち前記判定基準値に最も近いものを代表値に選んで、該代表値が該判定基準値に達したと判定した場合に、該二次電池体の充電を一旦停止し、前記追い充電手段によって該二次電池体をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電することを特徴とする請求項1から請求項4のうち何れか一項に記載の二次電池の充電装置。
  7. 前記充電装置は複数の二次電池をパックしたものを1つの二次電池体とみなして充電する構成で、
    前記検出手段は該二次電池体のある1つの二次電池に設けられ、前記判定手段では、該検出手段により検出した検出値が前記判定基準値に達したと判定した場合に、該二次電池体の充電を一旦停止し、前記追い充電手段によって該二次電池体をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電することを特徴とする請求項1から請求項4のうち何れか一項に記載の二次電池の充電装置。
  8. 前記追い充電手段は、前記電流判定手段による判定で判定条件が満たされたときに、二次電池の充電を一旦停止し、それまでの充電による二次電池の電解質の反応が安定するのに要する緩和時間が経過した後に、二次電池をそれまでに充電していた電流値よりも低い電流値で所定時間充電することを特徴とする請求項1から請求項7のうち何れか一項に記載の二次電池の充電装置。
  9. 前記追い充電手段は、前記判定手段による判定で判定条件が満たされた場合の二次電池の充電率に基づき、前記それまでに充電していた電流値よりも低い電流値と、該電流値で二次電池を追い充電する所定時間と、を決定することを特徴とする請求項1から請求項8のうち何れか一項に記載の二次電池の充電装置。
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