JP2003331892A - 燃料電池システム及び燃料電池システムの起動方法 - Google Patents
燃料電池システム及び燃料電池システムの起動方法Info
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Abstract
クの暖気及び加湿を効率的に行い、燃料電池システムの
起動時間を短縮する。 【解決手段】制御部18と、燃料電池スタック3と、電
流調整部12,13とを具備する燃料電池システムを用
いる。燃料電池スタック3は、酸化ガスと燃料ガスとを
供給されている。電流調整部12,13は、燃料電池ス
タック3に電気的に接続されている。制御部18は、燃
料電池スタック3の昇温時に、燃料電池スタック3にス
タック電流を流すように電流調整部12,13を制御す
る。スタック電流は、実質的な定電流や、燃料電池スタ
ック3の開放電圧に対する割合が予め設定された値にな
るスタック電流等である。
Description
及び燃料電池システムの起動方法に関し、特に、燃料電
池スタックの起動にかかる時間を短縮する燃料電池シス
テム及び燃料電池システムの起動方法に関する。
ガスと酸化ガスとを供給して発電する場合、起動時は、
燃料電池スタックの温度が低い(常温)ため、十分な出
力が得られない。これは、(1)電極触媒の温度が低
く、触媒活性が低いこと、(2)電解質膜の温度が低い
ため、電解質膜(イオン交換膜)の抵抗が高いこと、
(3)燃料電池スタックの温度が低いため、水蒸気を含
むガス(燃料ガス及び酸化ガス)を供給しても、水蒸気
が凝縮してしまい、電解質膜に達することが出来ず、電
解質膜を加湿することができないため、電解質膜の抵抗
が高い、等の理由による。
ては、発電時に燃料電池スタックで発生する熱を逃がす
ために燃料電池スタック内を流通する冷却水を、起動時
に所定の方法(例示:冷却水のラインに加熱装置を設け
る)で加熱し、これを燃料電池スタックに通じて燃料電
池スタックを加熱する方法が知られている。また、加湿
方法としては、酸化ガス及び燃料ガスを加湿して供給す
ることにより、電解質膜を加湿する方法が知られてい
る。
内部に設けられた通路内を流れる。冷却水の熱は、セパ
レータを暖めた後、燃料電池セルを暖めることになる。
従って、冷却水の熱が燃料電池セルまで伝わるのに、遅
れがある。また、燃料ガスや酸化ガスも加熱して供給さ
れるが、ガスであるため熱量が小さいので、燃料電池ス
タックの加熱には時間を要する。また、加湿した燃料ガ
ス及び酸化ガスにより電解質膜を加湿するが、燃料電池
スタックの温度が低いため途中で水蒸気が凝縮し易い。
また、電極部に多孔質のカーボン材が用いられ、電解質
膜全面を覆っているので、水蒸気が電解質膜にまで到達
するのに時間を要する。
ら運転までの時間が出来るだけ短いことが期待されてい
る。燃料電池システムの起動時間を短縮する技術が望ま
れている。燃料電池システムにおける燃料電池スタック
の加熱時間を短縮する技術が求められている。燃料電池
スタック中の燃料電池セルの加湿時間を短縮する技術が
求められている。
は、起動にかかる時間を短縮することが可能な燃料電池
システム及び燃料電池システムの起動方法を提供するこ
とである。
ックの加熱時間を短縮することが可能な燃料電池システ
ム及び燃料電池システムの起動方法を提供することであ
る。
ク中の燃料電池セルの加湿時間を短縮することが可能な
燃料電池システム及び燃料電池システムの起動方法を提
供することである。
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特
許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応
関係を明らかにするために括弧付きで付加されたもので
ある。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範
囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いて
はならない。
明の燃料電池システムは、制御部(18)と、燃料電池
スタック(3)と、第1燃料ガス流量制御部(7)と、
第2燃料ガス流量制御部(8)と、第1酸化ガス流量制
御部(9)とを具備する。第1燃料ガス流量制御部
(7)は、燃料電池スタック(3)のアノード側へ供給
される燃料ガスとしての第1燃料ガス(Q)の流量を制
御する。第2燃料ガス流量制御(8)部は、燃料電池ス
タック(3)のカソード側へ供給されるその燃料ガスと
しての第2燃料ガス(Q’)の流量を制御する。第1酸
化ガス流量制御部(9)は、そのカソード側へ供給され
る酸化ガスとしての第1酸化ガス(P)の流量を制御す
る。そして、制御部(18)は、燃料電池スタック
(3)を昇温する際に、そのカソード側に、第2燃料ガ
ス(Q’)と第1酸化ガス(P)とが予め設定された割
合で供給されるように第2燃料ガス流量量制御部(8)
と第1酸化ガス流量制御部(9)とを制御する。
部(18)と、燃料電池スタック(3)と、第1燃料ガ
ス流量制御部(7)と、第1酸化ガス流量制御部(9)
と、第2酸化ガス流量制御部(10)とを具備する。第
1燃料ガス流量制御部(7)は、燃料電池スタック
(3)のアノード側へ供給される燃料ガスとしての第1
燃料ガス(Q)の流量を制御する。第1酸化ガス流量制
御部(9)は、燃料電池スタック(3)のカソード側へ
供給される酸化ガスとしての第1酸化ガス(P)の流量
を制御する。第2酸化ガス流量制御部(10)は、その
アノード側へ供給されるその酸化ガスとしての第2酸化
ガス(P’)の流量を制御する。そして、制御部(1
8)は、燃料電池スタック(3)を昇温する際に、その
アノード側へ、第1燃料ガス(Q)と第2酸化ガス
(P’)とが予め設定された割合で供給されるように第
1燃料ガス流量量制御部(7)と第2酸化ガス流量制御
部(10)とを制御する。
電池スタック(3)内を流れる水を加熱する加熱部
(5)を更に具備する。そして、制御部(18)は、燃
料電池スタック(3)を昇温する際に、その加熱を行う
ように加熱部(5)を制御する。
電池システムの起動方法は、燃料電池スタック(3)の
アノード側へ、燃料ガスとしての第1燃料ガス(Q)を
供給するステップと、燃料電池スタック(3)のカソー
ド側へ、酸化ガスとしての第1酸化ガス(P)を供給す
るステップと、燃料電池スタック(3)を昇温する際
に、そのカソード側へ、その燃料ガスとしての第2燃料
ガス(Q’)を供給するステップとを具備する。
法は、燃料電池スタック(3)のアノード側へ、燃料ガ
スとしての第1燃料ガス(Q)を供給するステップと、
燃料電池スタック(3)のカソード側へ、酸化ガスとし
ての第1酸化ガス(P)を供給するステップと、燃料電
池スタック(3)を昇温する際に、そのアノード側へ、
その酸化ガスとしての第2酸化ガス(P’)を供給する
ステップとを具備する。
法は、燃料電池スタック(3)への供給前に、第1燃料
ガス(Q)及び第1酸化ガス(P)を加湿するステップ
を更に具備する。
法は、燃料電池スタック(3)の発電の停止中に、燃料
電池スタック(3)のカソード側へ、燃料電池スタック
(3)の運転に用いる酸化ガス(P)と比較して乾燥し
ているガスとしての前処理ガスを供給するステップと、
燃料電池スタック(3)を昇温する際に、そのカソード
側へ、酸化ガス(P)を供給するステップと、燃料電池
スタック(3)のアノード側へ、酸化ガス(P)の圧力
(A0)よりも高い圧力(A1)で燃料ガス(Q)を供
給するステップとを具備する。
法は、燃料電池スタック(3)の発電の停止中に、燃料
電池スタック(3)のカソード側へ、燃料電池スタック
(3)の運転に用いる酸化ガス(P)と比較して乾燥し
ているガスとしての前処理ガスを供給するステップと、
燃料電池スタック(3)を昇温する際に、燃料電池スタ
ック(3)のアノード側へ、燃料ガス(Q)を供給する
ステップと、そのカソード側へ、燃料ガス(Q)の圧力
(A0)よりも高い圧力(A1)で酸化ガス(P)を供
給するステップとを具備する。
法は、前処理ガスを供給するステップが、その発電の停
止中に、そのカソード側の代わりにそのアノード側へ、
酸化ガス(P)の代わりに燃料ガス(Q)と比較して乾
燥しているその前処理ガスを供給するステップを具備す
る。
法は、燃料電池スタック(3)内を流れる水を加熱し、
燃料電池スタック(3)へ供給するステップを更に具備
する。
プログラムは、燃料電池スタック(3)のアノード側
へ、燃料ガスとしての第1燃料ガス(Q)を供給するス
テップと、燃料電池スタック(3)のカソード側へ、酸
化ガスとしての第1酸化ガス(P)を供給するステップ
と、燃料電池スタック(3)を昇温する際に、そのカソ
ード側へ、その燃料ガスとしての第2燃料ガス(Q’)
を供給するステップとを具備する方法をコンピュータに
実行させる。
電池スタック(3)のアノード側へ、燃料ガスとしての
第1燃料ガス(Q)を供給するステップと、燃料電池ス
タック(3)のカソード側へ、酸化ガスとしての第1酸
化ガス(P)を供給するステップと、燃料電池スタック
(3)を昇温する際に、そのアノード側へ、その酸化ガ
スとしての第2酸化ガス(P’)を供給するステップと
を具備する方法をコンピュータに実行させる。
電池スタック(3)の発電の停止中に、燃料電池スタッ
ク(3)のカソード側へ、燃料電池スタック(3)の運
転に用いる酸化ガス(P)と比較して乾燥しているガス
としての前処理ガスを供給するステップと、燃料電池ス
タック(3)を昇温する際に、そのカソード側へ、酸化
ガス(P)を供給するステップと、燃料電池スタック
(3)のアノード側へ、酸化ガス(P)の圧力(A0)
よりも高い圧力(A1)で燃料ガス(Q)を供給するス
テップとを具備する方法をコンピュータに実行させる。
電池スタック(3)の発電の停止中に、燃料電池スタッ
ク(3)のカソード側へ、燃料電池スタック(3)の運
転に用いる酸化ガス(P)と比較して乾燥しているガス
としての前処理ガスを供給するステップと、燃料電池ス
タック(3)を昇温する際に、燃料電池スタック(3)
のアノード側へ、燃料ガス(Q)を供給するステップ
と、そのカソード側へ、燃料ガス(Q)の圧力(A0)
よりも高い圧力(A1)で酸化ガス(P)を供給するス
テップとを具備する方法をコンピュータに実行させる。
テムの実施の形態に関して、添付図面を参照して説明す
る。なお、各実施の形態において同一又は相当部分には
同一の符号を付して説明する。
システムの第1の実施の形態における構成について説明
する。図1は、本発明である燃料電池システムの第1の
実施の形態における構成を示す図である。燃料電池シス
テムは、燃料ガス供給部1、酸化ガス供給部2、燃料電
池スタック3、加熱部5、冷却部6、第1燃料ガス流量
制御弁7、第2燃料ガス流量制御弁8、第1酸化ガス流
量制御弁9、第2酸化ガス流量制御弁10、燃料ガス逆
止弁11、酸化ガス逆止弁12、ダイオード13、出力
スイッチ14、電圧センサ15、ポンプ17、制御部1
8を具備する。そして、負荷装置4に接続され、負荷装
置4へ電力を供給している。そして、第1燃料ガス用の
配管である第1燃料ガス配管21−1〜21−3、第2
燃料ガス用の配管である第2燃料ガス配管23−1〜2
3−3、第1酸化ガス用の配管である第1酸化ガス配管
22−1〜22−3、第2酸化ガス用の配管である第2
酸化ガス配管24−1〜24−3、冷却水用の配管であ
る冷却水配管20−1〜20−4を有する。また、電気
用の配線である配線25−1〜25−2を備える。
1燃料ガス配管21−1−第1燃料ガス流量制御弁7−
第1燃料ガス配管21−2を介して燃料電池スタック3
のアノード側(燃料極)へ燃料ガスとしての第1燃料ガ
スの供給を行う。ここで、燃料ガスは、水素、又はメタ
ノールやメタン等の炭化水素系材料を改質して得られる
水素リッチガスに例示される水素を含むガスであり、C
O濃度は所定の量未満であり、加湿されている。ただ
し、燃料ガスが、炭化水素系材料であれば、内部に改質
部、CO変成部を含む。また、燃料ガス供給部1は、第
1燃料ガス配管21−1(の途中)−第2燃料ガス配管
23−1−第2燃料ガス流量制御弁8−第2燃料ガス配
管23−2−燃料ガス逆止弁11−第2燃料ガス配管2
3−3−第1酸化ガス配管22−2(の途中)を介し
て、燃料電池スタック3のカソード側(空気極)へ燃料
ガスとしての第2燃料ガスの供給を行う。
る。第1酸化ガス配管22−1−第1酸化ガス流量制御
弁9−第1酸化ガス配管22−2を介して燃料電池スタ
ック3のカソード側(空気極)へ酸化ガスとしての第1
酸化ガスを供給する。ここで、酸化ガスは、酸素、又は
空気に例示される酸素を含むガスであり、加湿されてい
る。また、酸化ガス供給部2は、第1酸化ガス配管22
−1(の途中)−第2酸化ガス配管24−1−第2酸化
ガス流量制御弁10−第2酸化ガス配管24−2−酸化
ガス逆止弁12−第2酸化ガス配管24−3−第1燃料
ガス配管21−3(の途中)を介して、燃料電池スタッ
ク3のアノード側(燃料極)へ酸化ガスとしての第2酸
化ガスの供給を行う。
水素と第1酸化ガス中の酸素とを用いて発電を行う燃料
電池セルの集合体(燃料電池セルを一つ又は直列に複数
個接続したスタック)である。詳細は後述する。ここ
で、燃料電池スタック3は、単独のスタックの場合だけ
でなく、複数のスタックを直列に接続する場合(出力電
圧を高くすることが出来る)や、並列に接続する場合
(出力電流を多くすることが出来る)などが有る。ま
た、燃料電池セルとしては、固体高分子型の他、リン酸
型、溶融炭酸塩型、固体酸化物型等の燃料電池に例示さ
れる(ただし、実施例2では、固体高分子型である)。
ガス流量制御弁7は、第1燃料ガス配管21−1と第1
燃料ガス配管21−2との間にあり、燃料ガス供給部1
から燃料電池スタック3のアノード側へ供給する第1燃
料ガスの流量(供給量)を制御する。第2燃料ガス流量
制御部としての第2燃料ガス流量制御弁8は、第2燃料
ガス配管23−1と第2燃料ガス配管23−2との間に
あり、燃料ガス供給部1から燃料電池スタック3のカソ
ード側へ供給する第2燃料ガスの流量(供給量)を制御
する。燃料ガス逆止弁11は、第2燃料ガス配管23−
2と第2燃料ガス配管23−3との間にあり、第1酸化
ガス配管22−2の第1酸化ガスが、第1燃料ガス配管
21−1側へ逆流するのを防止する。
ガス流量制御弁9は、第1酸化ガス配管22−1と第1
酸化ガス配管22−2との間にあり、酸化ガス供給部2
から燃料電池スタック3のカソード側へ供給する第1酸
化ガスの流量(供給量)を制御する。第2酸化ガス流量
制御部としての第2酸化ガス流量制御弁10は、第2酸
化ガス配管24−1と第2酸化ガス配管24−2との間
にあり、酸化ガス供給部2から燃料電池スタック3のア
ノード側へ供給する第2酸化ガスの流量(供給量)を制
御する。酸化ガス逆止弁12は、第2酸化ガス配管24
−2と第2酸化ガス配管24−3との間にあり、第1燃
料ガス配管21−2の第1燃料ガスが、第1酸化ガス配
管22−1側へ逆流するのを防止する。
に燃料電池スタック3を冷却するために循環させる水
(冷却水)を冷却水配管20−1経由で供給され、燃料
電池スタック3を加熱するために加熱する。そして、加
熱された冷却水を冷却水配管20−2経由で燃料電池ス
タック3へ供給する。加熱は、燃料ガス供給部1から燃
料ガス、酸化ガス供給部2から酸化ガスの供給を受け
て、それを燃焼する方法や、電気ヒータでの加熱などの
方法を用いて行う。なお、燃料電池スタック3の起動時
以外は、加熱を行わない。
ック3を通過して加熱された冷却水を、冷却水配管20
−3経由で供給され、熱交換等の手法等により冷却す
る。そして、冷却された冷却水を冷却水配管20−4経
由でポンプ17へ送出する。燃料電池スタック3の起動
時には、冷却を行わない。
配管20−4から供給され、冷却水配管20−1へ吐出
する。ポンプ17により、冷却水は、冷却水配管20−
1〜20−4を介して、ポンプ17−加熱部5−燃料電
池スタック3−冷却部6−ポンプ17の順で循環する。
電流としてのスタック電流Isの向きを一方向に制限す
る。配線25−1の途中に直列に接続している。出力ス
イッチ14は、スイッチON/OFFにより、燃料電池
スタック3と負荷装置4との電気的接続をON/OFF
する。起動時には、OFFになっている。
電圧であるスタック電圧Vsを測定する。一方の端子
を、燃料電池スタック3から電力を取り出す配線25−
1に、他方の端子を配線25−2へ接続している。測定
されたスタック電圧Vsは、制御部18へ出力される。
料ガス供給部1、酸化ガス供給部2、燃料電池スタック
3、加熱部5、冷却部6、第1燃料ガス流量制御弁7、
第2燃料ガス流量制御弁8、第1酸化ガス流量制御弁
9、第2酸化ガス流量制御弁10、出力スイッチ14、
電圧センサ15、ポンプ17を含む)を制御する。ま
た、記憶部(図示せず)に、図4に示すタイムスケジュ
ールや、温度と開放電圧との関係を示すテーブルを有す
る。
場合には、車両駆動用のインバータ、モータ等である。
据置型の燃料電池システムの場合には、商用インバータ
等である。
いて説明する。図2は、燃料電池セル30及びセパレー
タ34を説明する断面図である。固体高分子型燃料電池
は、基本構造として2つのセパレータ34と、それらに
挟まれた燃料電池セル30とを備える。
33、電解質膜31を有する。電解質膜31は、燃料極
32及び空気極33に挟まれ、これら電極経由で供給さ
れる第1燃料ガス中の水素および第1酸化ガス中の酸素
を用いて、電気化学反応(電池反応)により発電を行
う。電解質膜31は、パーフルオロスルホン酸膜のよう
なイオン交換樹脂の膜に例示される。燃料極32及び空
気極33は、それぞれ第1燃料ガス及び第1酸化ガスを
流通させ、第1燃料ガス中の水素と第1酸化ガス中の酸
素とによる電気化学反応を媒介する。電池反応に伴う電
子の通路でもある。燃料極32及び空気極33は、発電
した電力を取り出すための集電層及び、電池反応に関わ
る反応層(触媒層)を含む。また、燃料電池スタック3
の起動時には、燃料極32及び空気極33は、酸化ガス
と燃料ガスとを同時に供給され、燃料ガスの酸化反応に
より発熱し、水を生成する。
電池セル30のアノード側へ第1燃料ガスを供給する燃
料ガス通路35と、他方の面において燃料電池セル30
のカソード側へ酸化ガスを供給する酸化ガス通路36と
を有する。また、燃料ガス通路35と酸化ガス通路36
との間に設けられ、燃料電池スタック3を冷却する(起
動時には加熱する)冷却水を供給する冷却水通路37を
有する。また、各燃料電池セル30同士を電気的に接合
する。セパレータ34の材質は、カーボン(グラファイ
ト)コンポジット等に例示される。また、燃料電池スタ
ック3の起動時には、燃料ガス通路35は、第1燃料ガ
スと第2酸化ガスをと流通する。又は、酸化ガス通路3
6は、第2燃料ガスと第1酸化ガスとを流通する。
3を参照して説明する。図3は、燃料電池スタック3の
構成を示す斜視図である。燃料電池スタック3は、セパ
レータ34−1〜34−n(nは2以上の自然数、以下
同じ)、燃料電池セル30−1〜30−n−1、発電部
39、集電プレート40、絶縁プレート41、エンドプ
レート42、集電プレート46、絶縁プレート47、エ
ンドプレート48、燃料ガス導入口43、冷却水導入口
44、酸化ガス導入口45、酸化ガス排出口49、冷却
水排出口50、燃料ガス排出口51を具備する。
て、発電を行う部分であり、燃料電池セル30−s(s
=1〜n−1、自然数、以下同じ)が、セパレータ34
−r(r=s及びr=s+1)を介して直列に接続され
ている。セパレータ34−r(r=s及びr=s+1)
は、燃料電池セル30−sの両側に配設され、隣接する
燃料電池セル30同士を電気的に接続する。セパレータ
34−r及び燃料電池セル30−sは、図2での説明の
通りである。
は、燃料電池セル30−1〜30−n−1で発電された
電力を集電し、外部へ取り出すための電極である。絶縁
プレート41及び絶縁プレート47は、集電プレート4
0及び集電プレート46と、エンドプレート42及びエ
ンドプレート48とを絶縁する。エンドプレート42及
びエンドプレート48は、発電部39を両側から挟みこ
む。また、エンドプレート42には燃料ガス導入口4
3、冷却水導入口44及び酸化ガス導入口45が設けら
れている。燃料電池スタック3へ、それぞれ燃料ガス
(燃料電池スタック3起動時は、燃料ガスと酸化ガ
ス)、冷却水及び酸化ガス(燃料電池スタック3起動時
は、燃料ガスと酸化ガス)を供給する。同様にエンドプ
レート48には、酸化ガス排出口49、冷却水排出口5
0及び燃料ガス排出口51が設けられている。燃料電池
スタック3から、それぞれ酸化ガス、冷却水及び燃料ガ
スを排出する。
1の実施の形態における動作(燃料電池システムの起動
方法)について、図1、図4、図7を参照して説明す
る。
は、本発明の燃料電池システムの起動方法の原理を示す
図である。電解質膜31と燃料極32と空気極33とを
有する燃料電池セル30において、アノード側(燃料極
32)に第1燃料ガス(図中、H2)に加えて第2酸化
ガス(図中、O2)を供給する。そうすることにより、
燃料極32の触媒層上で第1燃料ガスの酸化反応(H2
+1/2・O2→H2O)により、生成水と反応熱が発
生する。同様に、カソード側(空気極33)に第1酸化
ガス(図中、O2)に加えて第2燃料ガス(図中、
H2)を供給する。そうすることにより、空気極33の
触媒層上で第2燃料ガスの酸化反応(H2+1/2・O
2→H2O)により、生成水と反応熱が発生する。そし
て、その生成水で電解質膜31が加湿される。また、反
応熱で燃料電池セル30が加熱され、結果として燃料電
池スタック3が加熱される。すなわち、起動時の加熱及
び加湿を行なうことが可能となる。この加熱及び加湿
は、加熱及び加湿が必要な場所で行えるので、非常に効
率的で短時間に昇温及び加湿を達成することが出来る。
を示すタイミングチャートである。ここで、(a)燃料
電池スタック3の温度Tと時間tとの関係、(b)燃料
電池スタック3のアノード側に供給される第1燃料ガス
Q及び第2酸化ガスP’の流量と時間tとの関係、
(c)燃料電池スタック3のカソード側に供給される第
1酸化ガスP及び第2燃料ガスQ’の流量と時間tとの
関係、である。縦軸は、それぞれ(a)燃料電池スタッ
ク3の温度T、(b)第1燃料ガスQと第2酸化ガス
P’の流量(供給量)、(c)第1酸化ガスPと第2燃
料ガスQ’の流量(供給量)、であり、横軸は、時間t
である。
時の動作を示すタイミングチャートを示すデータ、及び
温度と開放電圧との関係を示すデータ(テーブル)は、
制御部18の記憶部(図示せず)に格納され、制御部1
8の制御に用いられる。
料ガスとして水素、酸化ガスとして空気を用いるものと
する。
て供給可能な状態である。このとき、第1燃料ガスQの
流量(図4(b))=0、第2燃料ガスQ’の流量(図
4(c))=0、である。
酸化ガスとして供給可能な状態である。このとき、第1
酸化ガスPの流量(図4(c))=0、第2酸化ガス
P’の流量(図4(b))=0、である。
−1〜20−4、以下、冷却水循環ライン)では、冷却
水の循環は行っていない。加熱部5の温度は室温であ
る。
(a))=室温(R.T.)、である。出力スイッチ1
4は、OFF状態である。
18は、燃料電池システムの起動を開始する。制御部1
8は、第1燃料ガス流量制御弁7の制御により、燃料ガ
ス供給部1から、第1燃料ガスQを燃料電池スタック3
のアノード側へ供給する。その際、流量は、徐々に増加
させ、最終的にQ0にする。このとき、第1燃料ガスQ
の流量(図4(b))=0〜Q0、第2燃料ガスQ’の
流量(図4(c))=0、である。
の制御により、酸化ガス供給部2から、第1酸化ガスP
を燃料電池スタック3のカソード側へ供給する。その
際、流量は、徐々に増加させ、最終的にP0にする。こ
のとき、第1酸化ガスPの流量(図4(c))=0〜P
0、第2酸化ガスP’の流量(図4(b))=0、であ
る。
せ、冷却水循環ラインに冷却水を定常的に循環させてい
る。また、制御部18は、加熱部5をONにし、冷却水
を加熱する。加熱された冷却水は、冷却水循環ラインを
循環している。
の供給を受けて、徐々に加熱されている。温度Tは、室
温(R.T.)から徐々に高くなっている(図4
(a))。出力スイッチ14は、OFF状態である。
12) 制御部18は、所定の時間t11経過後において、第1
燃料ガス流量制御弁7の制御により、燃料ガス供給部1
から、第1燃料ガスQを燃料電池スタック3のアノード
側へ流量Q0で供給している。同時に、制御部18は、
第2燃料ガス流量制御弁8の制御により、燃料ガス供給
部1から、第2燃料ガスQ’を燃料電池スタック3のカ
ソード側へ供給する。その際、流量は、徐々に増加さ
せ、最終的にQ0’にする。このとき、第1燃料ガスQ
の流量(図4(b))=Q0、第2燃料ガスQ’の流量
(図4(c))=0〜Q0’、である。ただし、水素の
空気中の爆発限界が4〜75%なので、安全のために第
2燃料ガスQ’の最大流量Q0’は、第1酸化ガスPの
流量P0に対し,Q0’/(P 0+Q0’)<4%とす
る。また、第2燃料ガスQ’の割合が小さいと、加熱及
び加湿の効果が少なくなる。従って、1%≦Q0’/
(P0+Q0’)<4%、が好ましい。より好ましく
は、3.0%≦Q0’/(P0+Q0’)≦3.5%、
である。
の制御により、酸化ガス供給部2から、第1酸化ガスP
を燃料電池スタック3のカソード側へ流量P0で供給し
ている。同時に、制御部18は、第2酸化ガス流量制御
弁10の制御により、酸化ガス供給部2から、第2酸化
ガスP’を燃料電池スタック3のアノード側へ供給す
る。その際、流量は、徐々に増加させ、最終的にP0’
にする。このとき、第1酸化ガスPの流量(図4
(c))=P0、第2酸化ガスP’の流量(図4
(b))=0〜P0’、である。ただし、水素の空気中
の爆発限界が4〜75%なので、安全のために第2酸化
ガスP’の最大流量P0’は、第1燃料ガスQの流量Q
0に対し,75%<Q0/(Q0+P0’)とする。ま
た、第2酸化ガスP’の割合が小さいと、加熱及び加湿
の効果が少なくなる。従って、75%<Q0/(Q0+
P0’)<99%、が好ましい。より好ましくは、80
%≦Q0/(Q0+P0’)≦95%、である。
せ、冷却水循環ラインに冷却水を定常的に循環させてい
る。また、加熱部5では、冷却水の加熱を行っている。
加熱された冷却水は、冷却水循環ラインを循環してい
る。
1燃料ガスQと第2酸化ガスP’とが供給される。そし
て、燃料極32の触媒層上における、第1燃料ガスQ
(水素)と第2酸化ガスP’(空気)との酸化反応(発
熱反応)により、反応熱と反応生成物としての水(生成
水)とが生成される。すなわち、反応熱により燃料電池
セル30を直接加熱することが出来る。それと同時に、
生成水により、電解質膜31を直接加湿することが出来
る。
には、第1酸化ガスPと第2燃料ガスQ’とが供給され
る。そして、空気極33の触媒層上における、第1酸化
ガスP(空気)と第2燃料ガスQ’(水素)との酸化反
応(発熱反応)により、反応熱と生成水が生成される。
すなわち、反応熱により燃料電池セル30を直接加熱す
ることが出来る。それと同時に、生成水により、電解質
膜31を直接加湿することが出来る。
の供給に加えて、反応熱により、徐々に更に加熱されて
いる。温度Tは、室温(R.T.)から徐々に高くなっ
ている(図4(a))。出力スイッチ14は、OFF状
態である。
13) 制御部18は、第1燃料ガス流量制御弁7の制御によ
り、燃料ガス供給部1から、第1燃料ガスQを燃料電池
スタック3のアノード側へ流量Q0で供給している。同
時に、制御部18は、第2燃料ガス流量制御弁8の制御
により、燃料ガス供給部1から、第2燃料ガスQ’を燃
料電池スタック3のカソード側へ流量Q0’で供給して
いる。このとき、第1燃料ガスQの流量(図4(b))
=Q0、第2燃料ガスQ’の流量(図4(c))=
Q0’、である。
の制御により、酸化ガス供給部2から、第1酸化ガスP
を燃料電池スタック3のカソード側へ流量P0で供給し
ている。同時に、制御部18は、第2酸化ガス流量制御
弁10の制御により、酸化ガス供給部2から、第2酸化
ガスP’を燃料電池スタック3のアノード側へ流量
P0’で供給している。このとき、第1酸化ガスPの流
量(図4(c))=P0、第2酸化ガスP’の流量(図
4(b))=P0’、である。
せ、冷却水循環ラインに冷却水を定常的に循環させてい
る。また、加熱部5では、冷却水の加熱を行っている。
加熱された冷却水は、冷却水循環ラインを循環してい
る。
反応による反応熱と生成水とにより、燃料電池セル30
を直接加熱することが出来、同時に、電解質膜31を直
接加湿することが出来る。
での酸化反応による反応熱と生成水とにより、燃料電池
セル30を直接加熱することが出来、同時に、電解質膜
31を直接加湿することが出来る。
と反応熱により、加熱されている。温度Tは、最終的に
運転温度T0へ達する。(図4(a))。出力スイッチ
14は、OFF状態である。
に基づいて、運転温度T0であることを確認する。そし
て、第2燃料ガス流量制御弁8を閉止し、第2燃料ガス
Q’を0とする。それと同時に、燃料ガス供給部1か
ら、加湿された第1燃料ガスQを燃料電池スタック3の
アノード側へ流量Q0で供給する。なお、燃料電池スタ
ック3の運転条件により、流量を変更しても良い。この
とき、第1燃料ガスQの流量(図4(b))=Q0、第
2燃料ガスQ’の流量(図4(c))=0、である。
るのと同時に、第2酸化ガス流量制御弁10を閉止し、
第2酸化ガスP’を0とする。それと同時に、酸化ガス
供給部2から、加湿された第1酸化ガスPを燃料電池ス
タック3のカソード側へ流量P0で供給する。なお、燃
料電池スタック3の運転条件により、流量を変更しても
良い。このとき、第1酸化ガスPの流量(図4(c))
=P0、第2酸化ガスP’の流量(図4(b))=0、
である。
冷却水の加熱を終了する。ただし、ポンプ17による冷
却水循環ラインに冷却水を定常的に循環させる動作は継
続する。そして、発電が開始された場合には、冷却部6
をONにして、冷却部6での冷却水の冷却を開始する。
ード側での酸化反応は終了する。そして、反応熱と生成
水とによる燃料電池セル30の直接加熱及び電解質膜3
1の直接加湿を終了する。燃料電池スタック3は、運転
温度T0であり、電解質膜31の加湿状態も十分であ
る。制御部18は、出力スイッチ14をONにして、負
荷装置4に対して、燃料電池スタック3の電力の供給を
開始する。
は、冷却水により持ち去られる。発熱する熱の大きさ
(燃料電池スタック3通過後の冷却水の水温で検出)に
より、制御部18は、ポンプ17の吐出量や、冷却部6
の冷却能力の調節を行う。温度Tは、燃料電池スタック
3の運転温度T0を維持される(図4(a))。
より、燃料電池システムの起動(運転温度への昇温、電
解質膜の加湿)が終了する。そして、ステップS05の
ようにして、通常の運転状態となる。
の両方へ燃料ガス及び酸化ガスを供給して酸化反応を起
こさせている。ただし、一方の側だけに酸化反応を起こ
させるだけでも、本発明の燃料電池システムの起動は可
能である。その場合、流量制御弁や逆止弁及びその配管
が不要となり、システムがコンパクト化できる。
反応による生成水のみで行っているが、加湿された第1
燃料ガスQ及び第1酸化ガスPを燃料電池スタック3へ
供給することにより、加湿を行うことも可能である。そ
の場合、加湿にかかる時間が短縮される。
加熱による燃料電池スタック3の加熱を同時に行ってい
る。ただし、加熱部5を用いない場合でも、酸化反応は
室温で触媒層上において起きるので、本発明による燃料
電池スタック3の運転温度への加熱は可能である。その
場合、加熱部5を省略することが出来る。
を用いているが、炭化水素系のガスを改質した水素を含
む燃料ガスを用いることも可能である。
パレータ内部に設けられた通路内を流れる冷却水による
加熱、及び、燃料ガスや酸化ガスによる加熱を用いるだ
けでなく、燃料電池スタック3の燃料電池セル30の燃
料極32上及び空気極33上での酸化反応に伴う反応熱
を用いて加熱を行っている。すなわち、燃料電池スタッ
ク3(の燃料電池セル30)自身で発生する熱により加
熱するので、加熱の効率が非常に高い。そのため、非常
に短時間での昇温が可能となる。
生成水を用いて、電解質膜31を加湿している。すなわ
ち、燃料電池スタック3(の燃料電池セル30)上に水
が供給されることになり、加湿の効率が非常に高くな
る。そのため、非常に短時間での加湿が可能となる。
に、燃料電池スタックの燃料極及び空気極上で酸化反応
を起こし、燃料電池セルで発熱及び生成水を発生させる
ことにより、直接燃料電池セルを暖気、加湿することが
出来る。そして、燃料電池システム全体の起動時間を大
幅に短縮することが可能となる。
システムの第2の実施の形態における構成について説明
する。図5は、本発明である燃料電池システムの第2の
実施の形態における構成を示す図である。燃料電池シス
テムは、燃料ガス供給部1、酸化ガス供給部2、燃料電
池スタック3、加熱部5、冷却部6、第1燃料ガス流量
制御弁7、第1酸化ガス流量制御弁9、ダイオード1
3、出力スイッチ14、電圧センサ15、燃料ガス圧力
計16、酸化ガス圧力計19、ポンプ17、制御部18
を具備する。そして、負荷装置4に接続され、負荷装置
4へ電力を供給している。そして、第1燃料ガス用の配
管である第1燃料ガス配管21−1〜21−3、第1酸
化ガス用の配管である第1酸化ガス配管22−1〜22
−3、冷却水用の配管である冷却水配管20−1〜20
−4を有する。また、電気用の配線である配線25−1
〜25−2を備える。
乾燥した電解質膜中へ拡散(透過)させ、空気極上で酸
化反応を起こさせる点が実施例1と異なる。酸化反応で
生成した反応熱で燃料電池セルを加熱し、生成水で、電
解質膜を加湿する。加湿により、電解質膜のガス透過率
が低下し、燃料ガスの電解質中への拡散は自動停止す
る。また、本実施例では、アノード側への酸化ガスの供
給、カソード側への燃料ガスの供給は行わない。そのた
め、それに関連した構成は用いない。
21−1〜21−2を介して燃料電池スタック3のアノ
ード側へ供給される燃料ガスの圧力を、第1燃料ガス配
管21−2において測定する。測定結果は制御部18へ
出力される。酸化ガス圧力計19は、第1酸化ガス配管
22−1〜22−2を介して燃料電池スタック3のカソ
ード側へ供給される酸化ガスの圧力を、第1酸化ガス配
管22−2において測定する。測定結果は制御部18へ
出力される。
で、その説明を省略する。
2の実施の形態における動作(燃料電池システムの起動
方法)について、図5、図6、図7を参照して説明す
る。
は、本発明の燃料電池システムの起動方法の原理を示す
図である。電解質膜31は、起動時において乾燥し、内
部の水分が減少しているためガス透過性を有する。アノ
ード側(燃料極32)に燃料ガス(図中、H2)、カソ
ード側(空気極33)に酸化ガス(図中、O2)を供給
する。燃料ガスの圧力>酸化ガスの圧力とする。電解質
膜31は、ガス透過性があるため、アノード側の燃料ガ
スは、電解質膜31を透過し、空気極33へ達する。そ
して、拡散してきた燃料ガスは、空気極33の触媒層上
でカソード側の酸化ガスと酸化反応(H2+1/2・O
2→H2O)を起し、生成水と反応熱を発生する。そし
て、その生成水で電解質膜31が加湿される。また、反
応熱で燃料電池セル30が加熱され、結果として燃料電
池スタック3が加熱される。すなわち、起動時の加熱及
び加湿を行なうことが可能となる。この加熱及び加湿
は、加熱及び加湿が必要な場所で行えるので、非常に効
率的で短時間に昇温及び加湿を達成することが出来る。
することで、カソード側の酸化ガスは、電解質膜31を
透過し、燃料極32へ達する。そして、拡散してきた酸
化ガスは、燃料極32の触媒層上でアノード側の酸化ガ
スと酸化反応(H2+1/2・O2→H2O)を起し、
生成水と反応熱を発生する。その生成熱及び反応熱で電
解質膜31が加湿され、燃料電池セル30が加熱され、
結果として燃料電池スタック3が加熱される。
を示すタイミングチャートである。ここで、(a)燃料
電池スタック3の温度Tと時間tとの関係、(b)燃料
電池スタック3のアノード側に供給される燃料ガスQの
流量と時間tとの関係、(c)燃料電池スタック3のカ
ソード側に供給される酸化ガスPの流量と時間tとの関
係、(d)燃料ガスQの圧力及び酸化ガスPの圧力と時
間tとの関係、である。縦軸は、それぞれ(a)燃料電
池スタック3の温度T、(b)燃料ガスQの流量(供給
量)、(c)酸化ガスPの流量(供給量)、(d)燃料
ガスQの圧力及び酸化ガスPの圧力、であり、横軸は時
間tである。
時の動作を示すタイミングチャートを示すデータは、予
め実験的に決定される。そして、制御部18の記憶部
(図示せず)に格納され、制御部18の制御に用いられ
る。
料ガスとして水素、酸化ガスとして空気を用いるものと
する。 (1)ステップS11(時間t20〜t21) 燃料ガス供給部1は、燃料電池スタック3のアノード側
へ水素を燃料ガスとして供給している。このとき、燃料
ガスQの流量(図6(b))=Q0、燃料ガスQの圧力
A(Q)=A0、である。
のカソード側へ空気を酸化ガスとして供給している。こ
のとき、酸化ガスPの流量(図6(c))=P0、酸化
ガスPの圧力A(P)=A0、である。
−1〜20−4、以下、冷却水循環ライン)では、冷却
部6及びポンプ17はONであり、冷却水の循環を行っ
ている。加熱部5はOFFである。
(a))=T0(運転温度)である。出力スイッチ14
は、ON状態である。
22) ユーザー等は、燃料電池システムをOFFにする。制御
部18は、燃料電池システムの停止動作を開始する。制
御部18の制御により、燃料ガス供給部1は、燃料電池
スタック3のアノード側への燃料ガスの供給を停止す
る。このとき、燃料ガスQの流量(図6(b))=0、
燃料ガスQの圧力A(Q)=A0(燃料ガスの供給は行
わないが、内部に燃料ガスが存在)、である。
2は、燃料電池スタック3のカソード側へ空気を酸化ガ
スとして供給している。ただし、このときの酸化ガスP
は、加湿を行っていない酸化ガスを供給する。加湿を行
っていない酸化ガスとは、燃料電池スタック3の運転時
に使用する際に行う加湿を行っていない(ボンベや大気
中から取りこまれたままの)酸化ガスである。すなわ
ち、燃料電池スタック3の運転時に使用する酸化ガス
(加湿済み)に比較して乾燥している。この乾燥した酸
化ガスの供給により、電解質膜31中の水分が乾燥した
酸化ガスに奪われて、乾燥して行く。ガス透過性が全く
無かった電解質膜31は、乾燥によりクロスオーバーと
呼ばれるガス透過性を有するようになる。なお、乾燥し
た酸化ガスの流量や供給時間、供給時の燃料電池セルの
温度は、実験により決定される。このとき、酸化ガスP
の流量(図6(c))=P0、酸化ガスPの圧力A
(P)=A0、である。
−1〜20−4、以下、冷却水循環ライン)では、冷却
部6及びポンプ17はONであり、冷却水の循環を行っ
ている。加熱部5はOFFである。
ク3は、発電を停止される。それにより、温度Tは徐々
に低下する。温度T(図6(a))=T0〜T0’であ
る。出力スイッチ14は、OFF状態である。
23) 燃料ガス供給部1は、燃料電池スタック3のアノード側
への燃料ガスの供給を停止している。このとき、燃料ガ
スQの流量(図6(b))=0、燃料ガスQの圧力A
(Q)=A0(燃料ガスの供給は行わないが、内部に燃
料ガスが存在)、である。なお、内部のガスは、不活性
ガスに置換しても良い。その場合、安全性が向上する。
2は、燃料電池スタック3のカソード側への燃料ガスの
供給を停止する。このとき、第1酸化ガスPの流量(図
4(c))=0、酸化ガスPの圧力A(P)=A0(酸
化ガスの供給は行わないが、内部に酸化ガスが存在)、
である。
−1〜20−4、以下、冷却水循環ライン)では、冷却
部6及びポンプ17は、燃料電池スタック3の温度が室
温になった後、OFFとなる。加熱部5はOFFであ
る。
る。温度Tは徐々に低下し、温度T(図6(a))=T
0’〜0(又は、室温でも可)である。出力スイッチ1
4は、OFF状態である。
24) ユーザー等は、燃料電池システムをONにする。制御部
18は、燃料電池システムの起動を開始する。制御部1
8は、第1燃料ガス流量制御弁7の制御により、燃料ガ
ス供給部1から加湿を行っていない燃料ガスQを燃料電
池スタック3のアノード側へ供給する。その際、流量
は、徐々に増加させ、最終的にQ0にする。また、制御
部18は、その圧力を所定の値A1になるように燃料ガ
ス供給部1を制御する。その圧力A1は、カソード側の
圧力(A(P)=A0)以上の値とすることが好まし
い。それにより、燃料ガス中の水素が、乾燥した電解質
膜31中をカソード側へ透過し易くなる。ここで、圧力
A1の上限は、アノード側の圧力とカソード側の圧力と
の差により、電解質膜31が破損しない最大の圧力であ
り、圧力A1の下限は、カソード側の水素がアノード側
へ拡散可能な最小の圧力である。ただし、水素の拡散に
より生成される(後述)水によりガス透過性が低下する
ため、十分な加湿及び加熱を行うためには、ある程度高
目の圧力A1が要求される。その値は、実験的に決定さ
れる。水素のカソード側への拡散により、空気極33の
触媒層上で酸化反応が発生する。その反応熱により燃料
電池セル30を加熱することが出来る。また、酸化反応
の際に生成する水により、電解質膜31を加湿すること
が出来る。このとき、第1燃料ガスQの流量(図6
(b))=0〜Q0、燃料ガスQの圧力A(Q)=A0
〜A1、である。
の制御により、酸化ガス供給部2から、加湿を行ってい
ない酸化ガスPを燃料電池スタック3のカソード側へ供
給する。その際、流量は、徐々に増加させ、最終的にP
0にする。このとき、酸化ガスPの流量(図6(c))
=0〜P0、酸化ガスPの圧力A(P)=A0、であ
る。
せ、冷却水循環ラインに冷却水を定常的に循環させてい
る。また、制御部18は、加熱部5をONにし、冷却水
を加熱する。加熱された冷却水は、冷却水循環ラインを
循環している。
の供給、及び、電解質膜31中をカソード側へ拡散した
水素の空気極33上での酸化反応を受けて、徐々に加熱
されている。温度Tは、室温(R.T.)から徐々に高
くなっている(図6(a))。出力スイッチ14は、O
FF状態である。
25) 制御部18は、燃料ガス供給部1から、安定的に燃料ガ
スQを燃料電池スタック3のアノード側へ流量Q0で供
給している。このとき、燃料ガスQの流量(図6
(b))=Q0、燃料ガスQの圧力A(Q)=A1、で
ある。
定的に酸化ガスPを燃料電池スタック3のカソード側へ
流量P0で供給している。このとき、第1酸化ガスPの
流量(図4(c))=P0、酸化ガスPの圧力A(P)
=A0、である。
せ、冷却水循環ラインに冷却水を定常的に循環させてい
る。また、加熱部5では、冷却水の加熱を行っている。
加熱された冷却水は、冷却水循環ラインを循環してい
る。
料ガスQが供給される。燃料ガスQの一部は、電解質膜
31中を拡散し、空気極33の触媒層へ達する。一方、
カソード側には、酸化ガスPが供給される。酸化ガスP
は、空気極33の触媒層へ達する。そして、空気極33
の触媒層上において、燃料ガスQ(水素)と酸化ガスP
(空気)とが酸化反応(発熱反応)を行い、反応熱と反
応生成物としての水(生成水)とが生成される。すなわ
ち、反応熱により燃料電池セル30を直接加熱すること
が出来る。それと同時に、生成水により、電解質膜31
を直接加湿することが出来る。時間t24〜t25は、
実験的に決定されている。
の供給に加えて、反応熱により、徐々に更に加熱されて
いる。温度Tは、室温(R.T.)から徐々に高くな
り、運転温度T0に近付く(図6(a))。出力スイッ
チ14は、OFF状態である。
26) 制御部18は、電池スタックに取り付けた温度センサー
に基づいて、運転温度T0に近づいたことを検出する。
そして、燃料ガス供給部1を制御して、アノード側の燃
料ガスQの圧力をA0に戻す。このとき、燃料ガスQの
流量(図6(b))=Q0、燃料ガスQの圧力A(Q)
=A1〜A0、である。
の制御により、酸化ガス供給部2から、酸化ガスPを燃
料電池スタック3のカソード側へ流量P0で供給してい
る。このとき、酸化ガスPの流量(図6(c))=
P0、酸化ガスPの圧力A(P)=A0、である。
せ、冷却水循環ラインに冷却水を定常的に循環させてい
る。また、加熱部5では、冷却水の加熱を行っている。
加熱された冷却水は、冷却水循環ラインを循環してい
る。
反応による反応熱と生成水とにより、燃料電池セル30
を直接加熱することが出来、同時に、電解質膜31を直
接加湿することが出来る。加湿が進むと、電解質膜31
のガス透過性能が低下して、燃料ガスが通り難くなる。
そして、最終的にガスが通らなくなった時点で加湿が終
了となる。燃料ガスQの流量Q0及び圧力A1は、加湿
の終了が、t25〜t26の間に来るように実験的に決
定される。
と反応熱により、加熱されている。温度Tは、最終的に
運転温度T0へ達する。(図4(a))。出力スイッチ
14は、OFF状態である。
タックに取り付けた温度センサーで確認する。制御部1
8は、燃料ガス供給部1から、加湿された第1燃料ガス
Qを燃料電池スタック3のアノード側へ流量Q0で供給
する。なお、燃料電池スタック3の運転条件により、流
量を変更しても良い。このとき、第1燃料ガスQの流量
(図4(b))=Q0、燃料ガスQの圧力A(Q)=A
0、である。
湿された第1酸化ガスPを燃料電池スタック3のカソー
ド側へ流量P0で供給する。なお、燃料電池スタック3
の運転条件により、流量を変更しても良い。このとき、
第1酸化ガスPの流量(図4(c))=P0、酸化ガス
Pの圧力A(P)=A0、である。
冷却水の加熱を終了する。ただし、ポンプ17による冷
却水循環ラインに冷却水を定常的に循環させる動作は継
続する。そして、発電が開始された場合には、冷却部6
をONにして、冷却部6での冷却水の冷却を開始する。
ード側での酸化反応は終了する。そして、反応熱と生成
水とによる燃料電池セル30の直接加熱及び電解質膜3
1の直接加湿が終了する。燃料電池スタック3は、運転
温度T0であり、電解質膜31の加湿状態も十分であ
る。制御部18は、出力スイッチ14をONにして、負
荷装置4に対して、燃料電池スタック3の電力の供給を
開始する。
は、冷却水により持ち去られる。発熱する熱の大きさ
(燃料電池スタック3通過後の冷却水の水温で検出)に
より、制御部18は、ポンプ17の吐出量や、冷却部6
の冷却能力の調節を行う。温度Tは、燃料電池スタック
3の運転温度T0を維持される(図6(a))。
より、燃料電池システムの起動(運転温度への昇温、電
解質膜の加湿)が終了する。そして、ステップS17の
ようにして、通常の運転状態となる。
ソード側へ透過させて酸化反応を起こさせている。ただ
し、カソード側の酸化ガスをアノード側へ透過させて酸
化反応を起こさせ、その反応熱及び生成水を用いること
も可能である。その場合、ステップS14〜S15(時
間t23〜t25)において、燃料ガスQの圧力ではな
く、酸化ガスPの圧力を高くすることにより実施するこ
とが出来る。
では、乾燥した酸化ガスを流しているが、乾燥した燃料
ガスを流しても良い。また、乾燥した燃料ガスと酸化ガ
スとを同時に流すことも可能である。
反応による生成水のみで行っているが、加湿された燃料
ガスQ及び酸化ガスPを燃料電池スタック3へ供給する
ことにより、加湿を行うことも可能である。その場合、
加湿にかかる時間が短縮される。
加熱による燃料電池スタック3の加熱を同時に行ってい
る。ただし、加熱部5を用いない場合でも、酸化反応は
室温で触媒層上において起きるので、本発明による燃料
電池スタック3の運転温度への加熱は可能である。その
場合、加熱部5を省略することが出来る。
を用いているが、炭化水素系のガスを改質した水素を含
む燃料ガスを用いることも可能である。
パレータ内部に設けられた通路内を流れる冷却水による
加熱、及び、燃料ガスや酸化ガスによる加熱を用いるだ
けでなく、燃料電池スタック3の燃料電池セル30空気
極33上(又は、燃料極32)での酸化反応に伴う反応
熱を用いて加熱を行っている。すなわち、燃料電池スタ
ック3(の燃料電池セル30)自身で発生する熱により
加熱するので、加熱の効率が非常に高い。そのため、非
常に短時間での昇温が可能となる。
生成水を用いて、電解質膜31を加湿している。すなわ
ち、燃料電池スタック3(の燃料電池セル30)上に水
が供給されることになり、加湿の効率が非常に高くな
る。そのため、非常に短時間での加湿が可能となる。
に、燃料電池スタックの燃料極及び空気極上で酸化反応
を起こし、燃料電池セルで発熱及び生成水を発生させる
ことにより、直接燃料電池セルを暖気、加湿することが
出来る。そして、燃料電池システム全体の起動時間を大
幅に短縮することが可能となる。
の際、燃料電池スタックの暖気及び加湿を効率的に行う
ことが出来、燃料電池システムの起動時間を短縮するこ
とが可能となる。
形態における構成を示す図である。
である。
ングチャートである。
形態における構成を示す図である。
イミングチャートである。
方法の原理を示す図である。
Claims (14)
- 【請求項1】制御部と、 燃料電池スタックと、 前記燃料電池スタックのアノード側へ供給される燃料ガ
スとしての第1燃料ガスの流量を制御する第1燃料ガス
流量制御部と、 前記燃料電池スタックのカソード側へ供給される前記燃
料ガスとしての第2燃料ガスの流量を制御する第2燃料
ガス流量制御部と、 前記カソード側へ供給される酸化ガスとしての第1酸化
ガスの流量を制御する第1酸化ガス流量制御部と、 を具備し、 前記制御部は、前記燃料電池スタックを昇温する際に、
前記カソード側に、前記第2燃料ガスと前記第1酸化ガ
スとが予め設定された割合で供給されるように前記第2
燃料ガス流量量制御部と前記第1酸化ガス流量制御部と
を制御する、 燃料電池システム。 - 【請求項2】制御部と、 燃料電池スタックと、 前記燃料電池スタックのアノード側へ供給される燃料ガ
スとしての第1燃料ガスの流量を制御する第1燃料ガス
流量制御部と、 前記燃料電池スタックのカソード側へ供給される酸化ガ
スとしての第1酸化ガスの流量を制御する第1酸化ガス
流量制御部と、 前記アノード側へ供給される前記酸化ガスとしての第2
酸化ガスの流量を制御する第2酸化ガス流量制御部と、 を具備し、 前記制御部は、前記燃料電池スタックを昇温する際に、
前記アノード側へ、前記第1燃料ガスと前記第2酸化ガ
スとが予め設定された割合で供給されるように前記第1
燃料ガス流量量制御部と前記第2酸化ガス流量制御部と
を制御する、燃料電池システム。 - 【請求項3】前記燃料電池スタック内を流れる水を加熱
する加熱部を更に具備し、 前記制御部は、前記燃料電池スタックを昇温する際に、
前記加熱を行うように前記加熱部を制御する、 請求項1又は2に記載の燃料電池システム。 - 【請求項4】燃料電池スタックのアノード側へ、燃料ガ
スとしての第1燃料ガスを供給するステップと、 前記燃料電池スタックのカソード側へ、酸化ガスとして
の第1酸化ガスを供給するステップと、 前記燃料電池スタックを昇温する際に、前記カソード側
へ、前記燃料ガスとしての第2燃料ガスを供給するステ
ップと、 を具備する、 燃料電池システムの起動方法。 - 【請求項5】燃料電池スタックのアノード側へ、燃料ガ
スとしての第1燃料ガスを供給するステップと、 前記燃料電池スタックのカソード側へ、酸化ガスとして
の第1酸化ガスを供給するステップと、 前記燃料電池スタックを昇温する際に、前記アノード側
へ、前記酸化ガスとしての第2酸化ガスを供給するステ
ップと、 を具備する、 燃料電池システムの起動方法。 - 【請求項6】前記燃料電池スタックへの供給前に、前記
第1燃料ガス及び前記第1酸化ガスを加湿するステップ
と、 を更に具備する、 請求項4又は5に記載の燃料電池システムの起動方法。 - 【請求項7】燃料電池スタックの発電の停止中に、前記
燃料電池スタックのカソード側へ、前記燃料電池スタッ
クの運転に用いる酸化ガスと比較して乾燥しているガス
としての前処理ガスを供給するステップと、 前記燃料電池スタックを昇温する際に、前記カソード側
へ、前記酸化ガスを供給するステップと、 前記燃料電池スタックのアノード側へ、前記酸化ガスの
圧力よりも高い圧力で燃料ガスを供給するステップと、 を具備する、 燃料電池システムの起動方法。 - 【請求項8】燃料電池スタックの発電の停止中に、前記
燃料電池スタックのカソード側へ、前記燃料電池スタッ
クの運転に用いる酸化ガスと比較して乾燥しているガス
としての前処理ガスを供給するステップと、 前記燃料電池スタックを昇温する際に、前記燃料電池ス
タックのアノード側へ、燃料ガスを供給するステップ
と、 前記カソード側へ、前記燃料ガスの圧力よりも高い圧力
で酸化ガスを供給するステップと、 を具備する、 燃料電池システムの起動方法。 - 【請求項9】前処理ガスを供給するステップは、 前記発電の停止中に、前記カソード側の代わりに前記ア
ノード側へ、前記酸化ガスの代わりに前記燃料ガスと比
較して乾燥している前記前処理ガスを供給するステップ
を具備する、 請求項7又は8に記載の燃料電池システムの起動方法。 - 【請求項10】前記燃料電池スタック内を流れる水を加
熱し、前記燃料電池スタックへ供給するステップと、 を更に具備する、 請求項4乃至9のいずれか一項に記載の燃料電池システ
ムの起動方法。 - 【請求項11】燃料電池スタックのアノード側へ、燃料
ガスとしての第1燃料ガスを供給するステップと、 前記燃料電池スタックのカソード側へ、酸化ガスとして
の第1酸化ガスを供給するステップと、 前記燃料電池スタックを昇温する際に、前記カソード側
へ、前記燃料ガスとしての第2燃料ガスを供給するステ
ップと、 を具備する方法をコンピュータに実行させるためのプロ
グラム。 - 【請求項12】燃料電池スタックのアノード側へ、燃料
ガスとしての第1燃料ガスを供給するステップと、 前記燃料電池スタックのカソード側へ、酸化ガスとして
の第1酸化ガスを供給するステップと、 前記燃料電池スタックを昇温する際に、前記アノード側
へ、前記酸化ガスとしての第2酸化ガスを供給するステ
ップと、 を具備する方法をコンピュータに実行させるためのプロ
グラム。 - 【請求項13】燃料電池スタックの発電の停止中に、前
記燃料電池スタックのカソード側へ、前記燃料電池スタ
ックの運転に用いる酸化ガスと比較して乾燥しているガ
スとしての前処理ガスを供給するステップと、 前記燃料電池スタックを昇温する際に、前記カソード側
へ、前記酸化ガスを供給するステップと、 前記燃料電池スタックのアノード側へ、前記酸化ガスの
圧力よりも高い圧力で燃料ガスを供給するステップと、 を具備する方法をコンピュータに実行させるためのプロ
グラム。 - 【請求項14】燃料電池スタックの発電の停止中に、前
記燃料電池スタックのカソード側へ、前記燃料電池スタ
ックの運転に用いる酸化ガスと比較して乾燥しているガ
スとしての前処理ガスを供給するステップと、 前記燃料電池スタックを昇温する際に、前記燃料電池ス
タックのアノード側へ、燃料ガスを供給するステップ
と、 前記カソード側へ、前記燃料ガスの圧力よりも高い圧力
で酸化ガスを供給するステップと、 を具備する方法をコンピュータに実行させるためのプロ
グラム。
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- 2002-05-13 JP JP2002137766A patent/JP3924198B2/ja not_active Expired - Fee Related
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