JP2003331277A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JP2003331277A JP2002133735A JP2002133735A JP2003331277A JP 2003331277 A JP2003331277 A JP 2003331277A JP 2002133735 A JP2002133735 A JP 2002133735A JP 2002133735 A JP2002133735 A JP 2002133735A JP 2003331277 A JP2003331277 A JP 2003331277A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のデータ記憶セルを直列接続し、同時に複
数のデータ記憶セルから保持データを読み出して所定の
処理を行うことで、複数のデータを同時に利用して高速
な信号処理を実現でき、さらにデータの入力タイミング
で順次記憶データをスキャンしつつ所定の処理を実行可
能なデータ処理装置を実現する。 【解決手段】複数のデータ記憶セルが直列接続されてな
るデータ記憶部を用いて、入力端子から順次入力された
データを各データ記憶セルを介して転送しながら保持
し、複数のデータ記憶セルに保持されているデータを複
数のデータ線を介して同時に出力する。データ処理部に
おいて、データ記憶部から同時に読み出した複数のデー
タを用いて所定の信号処理を行うので、複数のデータを
同時にアクセスでき、信号処理の高速化と効率化を実現
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ処理装置、
例えば、画像データをフレーム単位で蓄積し、蓄積した
画像データを用いて所定の処理を行う画像処理装置など
のデータ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタル画像信号処理におい
て、画像蓄積用外部メモリを使用する場合、汎用のDR
AM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(St
atic Random Access Memory )、あるいはFIFO(Fi
rst in First out)、VRAM(Video RAM 、またはビ
デオRAM)と呼ばれるシリアルアクセスに特化したメ
モリを使用していた。また、画像処理LSI(Large Sc
ale Integrated Circuit)の内部にメモリを組み込んで
設計する場合においても、設計用のライブラリ(マク
ロ)として用意されている汎用のDRAMなどと同様な
構造のメモリを使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のメモリでは、データの入出力を行う入出力ポート
(I/Oポート)は通常1つしかなく、デュアルポート
のメモリでも入出力ポートが2つある程度であり、同時
に複数のデータをアクセスするには限界があった。
【0004】こうした従来のメモリを使用して複数のデ
ータを扱うには、必要なデータが格納されているアドレ
スを順次指定してデータ数に応じた回数だけアクセスす
る必要があった。これは、リアルタイムの画像処理のよ
うに限られた時間で処理を行う場合には非常に不利であ
る。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、複数のデータ記憶セルを直列接
続し、同時に複数のデータ記憶セルから保持データを読
み出して所定の処理を行うことで、複数のデータを同時
に利用して高速な信号処理を実現でき、さらにデータの
入力タイミングで順次記憶データをスキャンしつつ所定
の処理を実行可能なデータ処理装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のデータ処理装置は、入力端子から入力され
たデータを第1のクロック信号に応じたタイミングで取
り込み、取り込んだデータを保持する第1のデータ保持
手段と、上記第1のデータ保持手段によって保持された
データを第2のクロック信号に応じたタイミングで取り
込んで保持し、保持されたデータを出力端子に出力する
第2のデータ保持手段と、上記第1のデータ保持手段に
よって保持されたデータをデータ線を介して外部に出力
するデータ出力手段とを含む複数のデータ記憶セルが直
列接続され、上記複数のデータ記憶セルの記憶データを
複数の上記データ線を介して、各々外部に出力するデー
タ記憶部と、上記データ記憶部にある複数の上記データ
記憶セルから出力されたデータに応じて所定のデータ処
理を行うデータ処理部とを有する。
【0007】また、本発明では、好適には、上記第1の
データ保持手段は、上記入力端子と第1の記憶ノードと
の間に設けられ、上記第1のクロック信号に応じて導通
または遮断し、導通時に上記入力端子から入力されたデ
ータを上記第1の記憶ノードに入力する第1の転送ゲー
トと、上記第1の記憶ノードに接続され、上記第1の転
送ゲートを介して入力されたデータを保持する第1のキ
ャパシタと、入力端子が上記第1の記憶ノードに接続さ
れている第1のインバータとを有する。
【0008】また、本発明では、好適には、上記第2の
データ保持手段は、上記第1のインバータの出力端子と
第2の記憶ノードとの間に設けられ、上記第2のクロッ
ク信号に応じて導通または遮断し、導通時に上記第1の
インバータの出力端子から出力されたデータを上記第2
の記憶ノードに入力する第2の転送ゲートと、上記第2
の記憶ノードに接続され、上記第2の転送ゲートを介し
て入力されたデータを保持する第2のキャパシタとを有
する。また、上記第2のデータ保持手段において、入力
端子が上記第2の記憶ノードに接続されている第2のイ
ンバータをさらに有する。
【0009】また、本発明では、好適には、上記データ
出力手段は、上記第1のインバータの出力端子とデータ
線との間に設けられ、データ読み出し信号に応じて導通
または遮断し、導通時に上記第1のインバータの出力端
子からの出力データを上記データ線に出力するデータ出
力ゲートを有する。
【0010】また、本発明では、好適には、上記データ
線と上記第2の記憶ノードとの間に設けられ、データ書
き込み信号に応じて導通または遮断し、導通時に上記デ
ータ線のデータを上記第2の記憶ノードに入力するデー
タ入力ゲートをさらに有し、好ましくは、上記データ入
力ゲートが上記データ線から上記第2の記憶ノードにデ
ータを入力するとき、上記第2の転送ゲートは遮断状態
に保持される。
【0011】また、本発明では、好適には、上記データ
記憶部には、連続して入力される少なくとも第1と第2
の2つのフレームの画像信号が記憶され、上記データ処
理部は、上記データ記憶部に記憶されている上記2つの
フレームの画像信号のうち、上記第2のフレームの所定
の位置にある注目ブロックと上記第1のフレームにある
所定の探索領域において、ブロックマッチング処理によ
って上記探索領域における上記注目ブロックに画素成分
がもっとも近い領域を探索し、当該探索結果に応じて、
上記注目ブロックの動きベクトルを求める。
【0012】また、本発明では、好適には、上記データ
処理部は、上記第2のフレームにおける注目ブロックに
対応する各画素のデータを記憶するデータ記憶セルから
の読み出しデータを保持する注目ブロックレジスタと、
上記第1のフレームにおける探索領域に対応する各画素
のデータを記憶するデータ記憶セルからの読み出しデー
タを上記注目ブロックと同じ大きさのブロック単位に分
割して保持する複数の探索領域レジスタと、上記注目ブ
ロックレジスタの各画素データと上記各探索領域レジス
タの各画素のデータとに基づき、各画素毎に画素データ
の差の絶対値の和を求める演算手段と、上記探索領域に
おける各探索位置毎に算出された上記注目ブロックレジ
スタと上記探索領域レジスタの全画素データの差の絶対
値の和がもっとも小さい探索位置の座標に基づき、上記
注目ブロックの動きベクトルを算出する手段とを有す
る。
【0013】また、本発明では、好適には、上記データ
処理部は、上記データ記憶部において新しい画素データ
が入力される度に上記ブロックブロックマッチング処理
を行い、上記注目ブロックの動きベクトルを求める。
【0014】また、本発明では、好適には、上記データ
記憶部には、連続して入力される少なくとも第1、第2
と第3の3つのフレームの画像信号が記憶され、上記デ
ータ処理部は、上記データ記憶部に記憶されている3つ
のフレームの画像データに基づき、画像の所定の特性を
抽出する第1の演算手段と、上記第1の演算手段によっ
て抽出された上記画像の特性に基づいて設定された最適
なフィルタ係数を用いて、上記画像データに対して所定
のフィルタ処理を行う第2の演算手段とを有する。好ま
しくは、上記第1の演算手段は、上記画像データに基づ
き、クラス分類処理を行う。
【0015】また、本発明では、好適には、上記データ
記憶部には、連続して入力される少なくとも第1と第2
の2つのフレームの画像信号が記憶され、上記データ処
理部には、上記データ記憶部に記憶されている上記画像
信号に応じて、上記画像の特徴量を抽出する特徴量抽出
手段と、上記特徴量抽出手段によって抽出した上記特徴
量に応じて、上記特徴量に対応する適応アドレスを生成
する適応アドレス生成手段と、上記適応アドレス生成手
段によって生成された上記適応アドレスに応じて、上記
データ記憶部から所定の画素データを読み出し、当該読
み出したデータに応じて、上記画像信号を処理する処理
手段とを有する。
【0016】また、本発明では、好適には、上記特徴量
抽出手段によって抽出した上記特徴量に応じて、上記デ
ータ記憶部から読み出した画素データから所定の画素デ
ータを選択する選択手段を有する。
【0017】さらに、本発明では、好適には、上記処理
手段は、上記特徴量抽出手段によって抽出した特徴量及
び上記適応アドレスに応じて、第1と第2のフレームか
ら読み出した所定の画素データに応じて、上記画像信号
の動きベクトルを求める。
【0018】本発明によれば、第1のデータ保持手段と
第2のデータ保持手段からなる複数のデータ記憶セルが
直列接続されてなるデータ記憶部を用いて、入力端子か
ら順次入力されたデータを各データ記憶セルを介して転
送しながら保持し、複数のデータ記憶セルに保持されて
いるデータをデータ線を介して同時に外部に出力し、デ
ータ処理部において、データ記憶部から同時に読み出し
た複数のデータに応じて、所定の信号処理が行われる。
【0019】また、データ記憶部に、例えば、連続した
2つの画像フレームにおいて、各画素毎に入力された画
像データを保持しながら順次シフトすることで、データ
記憶部の所定の位置にあるデータ記憶セルからの読み出
しデータに基づき所定の探索処理を行うことによって、
画素データの入力に伴って探索領域を順次ずらしながら
探索処理を行うことができ、大量の画像データを高速に
扱うことができ、画像処理の効率化が実現可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は本発明に係るデータ処理装置の第1の実施形態を
示す構成図である。本実施形態のデータ処理装置は、例
えば、画像データを処理する画像データ処理装置であ
る。図1に示すように、本実施形態のデータ処理装置
は、データ記憶部100と、データ処理部120とによ
って構成されている。
【0021】データ記憶部100は、外部から入力され
た各画素の画像データを記憶する複数のデータ記憶セル
によって構成されている。各データ記憶セルは、入力さ
れた画像データを保持し、保持した画像データをデータ
処理部120に出力する。
【0022】データ処理部120は、データ記憶部10
0から入力された画像データに応じて所定の信号処理を
行う。例えば、データ記憶部100には、連続する2フ
レームの画像データを記憶されている場合、データ処理
部120は、前フレームの画像データにおける所定の探
索範囲と現フレームにおける所定の注目ブロックの画像
データとを比較することによって、2つのフレーム間に
おける画像の動き推定を行う。
【0023】次に、本実施形態のデータ記憶部100を
構成するデータ記憶セル10の構成について説明する。
図2は、データ記憶セルの一構成例を示している。図2
(a)は、データ記憶セル10の回路図であり、図2
(b)は、データ記憶セル10の構成を簡略化して表示
した模式図である。
【0024】図2(a)に示すように、データ記憶セル
10は、トランスファゲートTG1,TG2、キャパシ
タC1,C2、インバータINV1,INV2及びワー
ドゲートWGによって構成されている。トランスファゲ
ートTG1とTG2は、例えば、nMOSトランジスタ
によって構成され、トランスファゲートTG1のゲート
にクロック信号CK1が印加され、トランスファゲート
TG2のゲートにクロック信号CK2が印加される。こ
のため、クロック信号CK1がハイレベルのとき、トラ
ンスファゲートTG1が導通し、それ以外のとき遮断す
る。同様に、クロック信号CK2がハイレベルのとき、
トランスファゲートTG2が導通し、それ以外のとき遮
断する。
【0025】インバータINV1とINV2は、それぞ
れゲート同士が共通に接続され、電源電圧VCCと共通電
位VSS間に直列接続されているpMOSトランジスタと
nMOSトランジスタによって構成されている。ワード
ゲートWGは、nMOSトランジスタによって構成され
ている。図示のように、ワードゲートWGのゲートがワ
ード線WLに接続されている。このため、ワード線WL
がハイレベルに保持されているとき、ワードゲートWG
が導通し、第1の記憶ノードND1の保持データの論理
反転データがビット線BLに出力される。
【0026】図2(b)に示す模式図に示すように、ト
ランスファゲートTG1は、入力端子11と第1の記憶
ノードND1との間に設けられ、キャパシタC1は記憶
ノードND1と基準電位間に接続され、インバータIN
V1の入力端子が第1の記憶ノードND1に接続され、
その出力端子とビット線との間にワードゲートWGが設
けられている。トランスファゲートTG2はインバータ
INV1の出力端子と第2の記憶ノードND2との間に
設けられている。キャパシタC2は、第2の記憶ノード
ND2と基準電位との間に接続され、インバータINV
2の入力端子は第2の記憶ノードND2に接続され、出
力端子はデータ記憶セルの出力端子12に接続されてい
る。
【0027】上述したように、本実施形態のデータ記憶
セルは、直列に配置されている2つの記憶段を有する、
いわゆるマスタ−スレーブ構成を有する。各記憶段にキ
ャパシタによって記憶ノードのデータが保持されるダイ
ナミック記憶方式を取っている。このため、各記憶ノー
ドのデータ保持時間に限界がある。各記憶ノードの最大
保持時間は、主としてトランスファゲートのジャンクシ
ョンリークとキャパシタ容量で決まる時定数、及び記憶
ノードに接続されているインバータのしきい値などによ
って決定される。設計上、各記憶ノードに必要なデータ
保持時間、動作電源電圧VCC、及び他のパラメータに基
づき、キャパシタC1及びC2の容量が決定される。
【0028】また、データ記憶セルの読み出しは、第1
の記憶ノードに接続されているインバータINV1の出
力側より、ワードゲートWGを介して行われるので、読
み出しによって第1の記憶ノードの記憶データの破壊を
生じることがない。このため、DRAMで必要なリフレ
ッシュ動作が不要であり、その伴う制御回路も省略で
き、回路構成の簡略化ができる。
【0029】本実施形態のデータ記憶部100は、図2
に示すデータ記憶セルを複数直列接続して構成されてい
る。図3は、データ記憶部100の一部分を示す回路図
である。図3において、前後に接続されている2つのデ
ータ記憶セル10−1と10−2からなる部分回路を示
している。
【0030】図3に示すように、データ記憶部100に
おいて、前段のデータ記憶セル10−1の出力端子が後
段のデータ記憶セル10−2の入力端子に接続されてい
る。なお、図3には示していないが、後段のデータ記憶
セル10−2の出力端子がさらに次のデータ記憶セルの
入力端子に接続されている。また、データ記憶セル10
−1が一段目にある場合、その入力端子がインバータI
NV0の出力端子に接続されている。なお、インバータ
INV0の入力端子に、例えば、画像データが入力され
る。なお、図3に示すデータ記憶部100において、初
段のデータ記憶セルの入力側に接続されているインバー
タINV0が省略できる。この場合、各データ記憶セル
の出力データが入力データに対して論理が反転になる。
【0031】また、各段データ記憶セルにおいて、トラ
ンスファゲートTG1とTG1’のゲートにクロック信
号CK1が供給され、トランスファゲートTG2とTG
2’のゲートにクロック信号CK2が供給される。さら
に、前段のデータ記憶セル10−1のワードゲートがビ
ット線BL1に接続され、後段のデータ記憶セル10−
2のワードゲートがビット線BL2に接続されている。
【0032】図4は、図3に示すデータ記憶部100の
動作を示すタイミングチャートである。以下、図3及び
図4を参照しつつ、本実施形態のデータ記憶部100の
動作について説明する。
【0033】図4(a)と(b)は、それぞれクロック
信号CK1とCK2のタイミングを示している。図示の
ように、クロック信号CK1とCK2は周期的に入力さ
れる狭いパルス幅を持つパルス信号である。クロック信
号CK1とCK2の周期が等しく、位相が異なる。クロ
ック信号CK2のパルスに続いてクロック信号CK1の
パルスが入力される。
【0034】図4(c)はデータ記憶部100の入力デ
ータを示している。また、図4(d)、(e)、(f)
及び(g)は、それぞれデータ記憶セル10−1のキャ
パシタC1,C2及びC1’,C2’の保持データを示
している。図4(c)に示すように、データ記憶部10
0に、クロック信号CK1またはCK2に同期して、デ
ータa,b,c,d,eが順次入力される。
【0035】ここで、初期状態としてデータ記憶部10
0にデータaが入力され、これに応じてインバータIN
V1によって反転された入力データ/a(ここで、
“/”はデータの論理反転を意味する)がデータ記憶セ
ル10−1に入力され、キャパシタC1によって保持さ
れる。また、データ記憶セル10−1のキャパシタC2
によって、データzが保持され、これに応じてデータ記
憶セル10−2のキャパシタC1’によって、データ/
zが保持される。また、キャパシタC2’によって、デ
ータyが保持されている。
【0036】まず、クロック信号CK2の立ち上がりエ
ッジにおいて、データ記憶セル10−1と10−2のト
ランスファゲートTG2とTG2’が導通する。このた
め、データ記憶セル10−1において、キャパシタC1
の保持データ/aがインバータINV1によって反転さ
れ、キャパシタC2に入力される。また、データ記憶セ
ル10−2において、キャパシタC1’の保持データ/
zがインバータINV1によって反転され、キャパシタ
C2’に入力される。
【0037】次に、クロック信号CK2のパルスが終了
したのち、クロック信号CK1が立ち上がる。その立ち
上がりエッジにおいて、データ記憶セル10−1と10
−2のトランスファゲートTG1とTG1’が導通す
る。このため、データ記憶セル10−1において、イン
バータINV0の出力端子のデータ/bがキャパシタC
1に入力され、キャパシタC1によって保持される。ま
た、データ記憶セル10−2において、データ記憶セル
10−1のキャパシタC2の保持データaがインバータ
INV2によって反転され、キャパシタC1’に入力さ
れる。即ち、キャパシタC1’によってデータ/aが保
持される。
【0038】上述したように、クロック信号CK2とC
K1のパルスが交互に入力されることによって、データ
記憶部100に入力されるデータa,b,c,d及びe
が順次にデータ記憶セル10−1に取り込まれ、次段の
データ記憶セル10−2に転送される。
【0039】図4(h)と(i)は、それぞれデータ記
憶セル10−1と10−2からビット線BL1とBL2
に出力されるデータを示し、図4(j)は、ワード線W
Lに印加される読み出し信号の波形を示している。
【0040】ワード線WLに印加される読み出し信号S
R がハイレベルのとき、データ記憶セル10−1と10
−2のワードゲートWGが導通するので、データ記憶セ
ル10−1において、キャパシタC1の保持データがイ
ンバータINV1によって反転され、ビット線BLに出
力される。また、データ記憶セル10−2において、キ
ャパシタC1’の保持データがインバータINV1’に
よって反転され、ビット線BL2に出力される。
【0041】ワード線WLに印加される読み出し信号S
R がクロック信号CK1とCK2に同期するので、図4
(h)と(i)に示すように、ワード線WLに印加され
る読み出し信号SR の立ち上がりエッジにおいて、デー
タ記憶セル10−1のキャパシタC1に保持されている
データの論理反転データb,c,d,eが順次ビット線
BL1に出力され、一方、ビット線BL1の出力データ
よりクロック信号1周期分遅れて、データ記憶セル10
−2のキャパシタC1’に保持されているデータの論理
反転データa,b,c,dが順次ビット線BL2に出力
される。
【0042】以上説明したように、本実施形態のデータ
記憶部100において、クロック信号に同期して入力さ
れるデータが直列接続されているデータ記憶セルによっ
て順次出力側にシフトされ、そして、所定のタイミング
でワード線WLにハイレベルの読み出し信号SR を印加
することによって、当該読み出し信号SR の入力タイミ
ングに応じてワードゲートが開き、それぞれのデータ記
憶セルのキャパシタによって保持されたデータの論理反
転データがワードゲートを介してビット線に出力され
る。これによって、データ記憶部100に保持されてい
るデータのうち、複数のデータを同時に外部に出力され
る、いわゆるマルチアクセスを実現できる。また、図3
に示すように、本実施形態のデータ記憶部100におい
て、マルチアクセスを実現するために回路構成を大幅に
増加させることなく、簡素な回路で大量の入力データを
保持し、さらに保持したデータを順次シフトしながら、
複数のデータに対して同時に読み出すことが可能とな
る。
【0043】次に、本実施形態のデータ処理装置を画像
信号処理に適用した応用例について説明する。この応用
例は、隣接する2フレームの画像信号において、動き推
定を行うための探索処理を行う。即ち、前フレームの画
像信号に設けられた探索範囲において、現フレームの所
定の画像ブロックが探索範囲内どの位置にあるかを調べ
て、それに応じて動きベクトルを求める処理である。な
お、この動き推定は、高効率化画像圧縮処理、例えば、
動画像圧縮処理の規格であるMPEG(Moving Picture
Experts Group)2,MPEG4で定められた動きベク
トル推定などには必要不可欠な処理である。
【0044】図5は、前フレームにおける探索範囲SA
と現フレームにおける注目ブロックBK0との位置関係
を示している。図示のように、現フレームにある注目ブ
ロックBK0に対して、前フレームに当該注目ブロック
BK0に対応する探索範囲SAが設けられる。本実施形
態のデータ処理装置は、当該探索範囲SAにおいて、現
フレームの注目ブロックBK0にもっとも近いブロック
を探索し、当該探索の結果に応じて注目ブロックBK0
の動きベクトルを求める。なお、図5に示すように、注
目ブロックBK0と探索範囲SAとの相対的な時空間の
位置関係が一定に保たれる。即ち、注目ブロックBK0
が移動しても、それに対して探索範囲SAの相対的な位
置関係は変化しない。一例として、現フレームにおける
注目ブロックBK0の位置が前フレームにおける探索範
囲SAの中心に位置するように、探索範囲SAが決めら
れる。
【0045】ここで、入力される画像信号は、所定の画
素数を持つ一フレームの画像信号をライン毎に走査し、
走査点に対応する画素の画像データを順番に出力するこ
とによって得られたストリームの画像信号である。この
ストリームの画像信号が順次データ記憶部100に入力
される。データ記憶部100において、入力された画像
データが直列接続されているデータ記憶セルによって次
々と転送される。そして、所定のデータ記憶セルから保
持されているデータを読み出すことによって、1フレー
ムの画像上所定の位置にある画素データが外部に読み出
される。上述したように、本実施形態のデータ処理装置
において、複数のデータ記憶セルから同時に保持データ
を読み出すことができるため、ブロック単位でのデータ
処理を効率的に実行できる。
【0046】以下、本実施形態のデータ処理装置におけ
る動きベクトルの探索処理について説明する。図6は、
フレーム単位で入力される画像データ及び画像データが
データ記憶部100に格納されているときの様子を示し
ている。ここで、連続する2つのフレームの画像がデー
タ記憶部100によって格納されていると仮定する。こ
の場合、データ記憶部100は、少なくとも2フレーム
分の画像データを記憶できるように、データ記憶セルの
数が設定される。
【0047】図6に示すように、1フレーム画像におい
て、ライン毎に走査される各画素のデータが順次データ
記憶部100に格納される。即ち、各フレームの画像信
号が、いわゆるラスタースキャン処理によってストリー
ムの画像データに変換され、空間的な位置関係が時間軸
上に置き換えられる。なお、本実施形態のデータ処理装
置は、ラスタースキャン方式のみならず、他のスキャン
方式、例えば、インタレーススキャンで得られた画像デ
ータをも処理できる。ただし、インタレーススキャン方
式の場合、一フレームの画像データが奇数フィールドと
偶数フィールドに分けて順次入力されるので、一フレー
ム上の所定の領域の画像データがライン毎に2つのフィ
ールドに分割されて、データ記憶部100に格納され
る。
【0048】図6において、スキャンされた各画素のデ
ータがデータ記憶部100に順次入力され、そこで各デ
ータ記憶セルによって保持され、転送される。ここで、
一例として現フレームの注目ブロックBK0は、水平方
向に3画素、垂直方向3画素、合計9画素分に対応す
る。これらの9画素分のデータが、3つのラインにわた
ってデータ記憶部100に保持される。また、前フレー
ムの探索範囲SAは、例えば、水平方向に9画素、垂直
方向に9画素、合計81画素分に対応する。これらの8
1画素分のデータが、9つのラインにわたってデータ記
憶分100に保持される。
【0049】図7は、注目ブロックBK0の画素及びこ
れらの画素のデータがデータ記憶部100に記憶された
位置を示している。図7(a)は、3×3の画素を含む
注目ブロックBK0の各画素の配置を示し、図7(b)
は、これらの画素に対応するデータ記憶部100のデー
タ格納位置を示している。
【0050】図7(a)に示すように、注目ブロックB
K0は、9つの画素p1〜p9によって構成されてい
る。ラスタースキャンによってこれらの画素が3ライン
分に渡ってデータ記憶部100に格納される。図7
(b)に示すように、注目ブロックBK0の1行目の画
素p1,p2とp3は、データ記憶部100の所定の位
置に保持され、画素p1から1ライン離れた位置に、2
行目の画素p4,p5とp6が順次格納されている。さ
らに、画素p4から1ライン離れた位置に、3行目の画
素p7,p8とp9が順次格納されている。
【0051】各画素に対応する画素データは、画像信号
のフォーマットに応じて複数ビットを有するので、デー
タ記憶部100は、各画素データのビット数に応じてデ
ータ記憶セルの列を複数並列に設ければよい。例えば、
画像信号がR,G,Bの3色で表示され、且つ各色に8
ビットずつ割り当てられた場合、1つの画素に24ビッ
トのデータが割り当てられる。この場合、データ記憶部
100は、直列接続されたデータ記憶セルの列を少なく
とも24本並列に用いなければならない。また、画像信
号が輝度信号Yと色信号Cによって表示され、輝度信号
Yと色信号Cにそれぞれ8ビットずつ割り当てられた場
合、1つの画素に16ビットのデータが割り当てられ
る。この場合、データ記憶部100は、直列接続された
データ記憶セルの列を少なくとも16本並列に用いれば
よい。
【0052】次に、注目ブロックBK0を用いて、前フ
レームの指定された探索範囲SAにおける探索処理及び
当該探索処理によって求められる動きベクトルの一例
を、図8及び図9を参照しつつ説明する。図8は、注目
ブロックBK0及び探索範囲SAを示し、図9は、動き
検出処理によって求められる動きベクトルを示してい
る。
【0053】図8に示すように、注目ブロックBK0は
9つの画素p1,p2,…,p9で構成されている。探
索範囲SAは、垂直、水平方向にそれぞれ注目ブロック
BK0の3倍の幅を持つ画像領域、即ち、9×9の画素
からなり、これらの画素は、9つのブロックBK1,B
K2,…,BK9に分けられる。動き検出は、ブロック
マッチング処理によって行われる。即ち、注目ブロック
BK0を用いて、探索範囲SAの中水平と垂直方向に1
画素ずつずらしながら、全画素データの差分値の絶対値
の和(以下、便宜上差分値の和と簡略して表記する)を
求め、当該差分値の和がもっとも小さい位置を探す。こ
うして求められた差分値の和がもっとも小さい位置に応
じて動きベクトルが計算される。
【0054】図9は、動きベクトルMVを例示してい
る。図示のように、ここで、探索範囲SAの中心を座標
原点として、横軸u、縦軸vからなる座標系が形成され
る。このu−v座標系において動きベクトルが表示され
る。なお、図9において、横軸uは通常の座標系と逆
に、左方向が正の値、右方向に負の値を示す。
【0055】動き検出処理において、探索位置を探索範
囲SAにおいて左上から右下に1画素ずつずらしなが
ら、各探索位置において注目ブロックBK0と探索範囲
SAにある同じ大きさの領域内の全画素の画素データの
差分値の和が求められ、差分値の和がもっとも小さい位
置に対応するベクトルが動きベクトルMVとして出力さ
れる。このため、動き検出処理において、各探索位置に
おける全画素データの差分値の和及びそれに対応するベ
クトルが記憶され、探索範囲SAのすべての探索位置に
対して差分値の和の演算処理を行ったあと、各探索位置
における全画素の差分値の和がもっとも小さい値が検出
され、この値に対応する位置座標によって動きベクトル
MVが検出される。
【0056】ここで、例えば1番左上の探索位置の座標
が(3,3)で表記され、それより右へ1画素分ずらし
た位置の座標が(2,3)で表記される。同じラインに
おいてもっとも右側の探索位置の座標が(−3,3)で
表記される。そして、垂直方向に1画素分ずらした探索
位置のv座標値が上記より1つ下がって2となるので、
この行の探索位置の座標値は、(3,2),(2,
2),…,(−3,2)によって表示される。同様に各
探索位置の座標値が決まり、探索範囲SAの中一番右下
の探索位置の座標値が(−3,−3)によって表記され
る。
【0057】探索処理において、上述した各探索位置で
計算した差分値の和及びその探索位置を示す座標値が関
連づけて記憶されるので、探索範囲SAのすべての探索
位置に対して差分値の和の計算が終了したとき、各探索
位置における全画素の差分値の和の最小値が求められ、
それに対応した座標位置が動きベクトルMVとして出力
される。図9に示すように、探索対象となるベクトル
は、(u,v)座標系において全部で7×7、即ち49
通りがある。
【0058】探索処理によって求められた動きベクトル
MVの値に応じて、注目ブロックBK0が前フレームと
現フレームの間の移動方向、移動距離が分かる。例え
ば、動きベクトルMV=(0,0)のとき、注目ブロッ
クBK0は前フレームと現フレームにおいて同じ位置に
あり、即ち注目ブロックBK0が動いていない。また、
動きベクトルMV=(3,1)のとき、前フレームと現
フレームの間、注目ブロックBK0が水平方向に3画素
分、垂直方向に1画素分移動したことが分かる。
【0059】次に、本実施形態のデータ処理装置におけ
る動きベクトル推定処理の動作について説明する。図1
0は、本実施形態のデータ処理装置の動きベクトル推定
処理を示すフローチャートである。さらに、図11〜図
19は、本実施形態のデータ処理装置における動きベク
トル推定処理の各ステップの動作を示す図である。な
お、本実施形態の動きベクトル推定処理は、例えば、図
1に示すデータ処理部120によって実施される。以
下、これらの図面を参照しつつ、動きベクトル推定処理
の各ステップについて順次説明する。
【0060】図10に示すように、本実施形態のデータ
処理装置において、探索範囲SAに対して1ライン毎に
1画素ずつ探索開始位置をずらしながら、ブロックマッ
チング処理が行われる。なお、ブロックマッチング処理
は、現フレームの注目ブロックBK0と探索範囲SAに
おける探索開始位置を基準点とする同じ大きさのブロッ
クとの画素毎の比較が行われ、比較対象ブロックのすべ
ての画素データの差分値の和が算出される。
【0061】上述したブロックマッチング処理は、画素
データの入力に伴って探索範囲SAにおけるすべての探
索位置に対して順次行われる。即ち、画素入力に伴っ
て、探索位置が1画素分ずつ移動するので、同じ探索位
置に対してブロックマッチング処理を行った結果、探索
範囲SAにおいて1画素ずつ移動しながらブロックマッ
チングが実施される。次に、図11〜図19を参照しつ
つ、動きベクトル推定処理の各ステップについて説明す
る。
【0062】まず、図11を参照しつつ、探索範囲SA
の1ライン目における1画素目からのブロックマッチン
グ処理について説明する。図11に示すように、現フレ
ームに注目ブロックBK0に対応して、前フレームに9
×9画素の探索範囲SAが指定されたとする。探索範囲
SAにおいて、9×9画素は、注目ブロックBK0と同
じ大きさを持つ9つのブロックに分割されている。図1
1において、これらの分割されたブロックは、番号1〜
9によって表記されている。
【0063】図示のように、前フレームにおいて、デー
タ記憶部100の所定の位置に探索範囲SAのブロック
1の1行目の各画素のデータが順次格納されている。そ
れに続いてブロック2の1行目及びブロック3の1行目
の各画素のデータが順次格納されている。そして、ブロ
ック1の最初の画素の記憶場所から1ライン離れた場所
に、ブロック1の2行目の各画素のデータが順次格納さ
れ、それに続いて、ブロック2の2行目の各画素、ブロ
ック3の2行目の各画素のデータが順次格納されてい
る。このように、データ記憶部100における前フレー
ムの画像データの記憶領域において、9ライン分にわた
って探索範囲SAのすべての画素のデータが記憶されて
いる。
【0064】図11に示すように、探索範囲SAの各画
像データを記憶するデータ記憶セルにビット線がそれぞ
れ接続されている。各データ記憶セルの記憶データがワ
ードゲートを介してビット線に読み出すことができる。
図示のように、データ記憶部100の所定の位置から、
ブロック1の1行目の各画素のデータが読み出され、ま
た、1行目から画素データの読み出し位置から、1ライ
ン離れたデータ記憶セルから、ブロック1の2行目の各
画素のデータが読み出される。そして、さらに1ライン
離れたデータ記憶セルから、ブロック1の3行目の各画
素のデータが読み出される。
【0065】このように、探索範囲SAのブロック1の
各画素のデータが読み出される。また、同様に、ブロッ
ク2〜ブロック9のそれぞれの画素のデータが読み出さ
れる。即ち、データ記憶部100のそれぞれのデータ記
憶セルに、ワードゲートを介して接続されているビット
線がタップとして機能する。これらのタップによって所
望のデータ記憶セルからそれに格納されている画素デー
タを外部に読み出すことが可能である。
【0066】上述したように、探索範囲SAの各ブロッ
クが画素データがデータ記憶部100から外部に読み出
すことができる。読み出した各画素のデータがブロック
マッチング処理のためにそれぞれ所定のメモリまたはレ
ジスタに格納される。なお、各ブロックの画素データを
格納するメモリまたはレジスタのデータ長は、1画素の
ビット長×9である。ここで、1画素のビット長は、前
述したように画像信号のフォーマットによって異なる。
図11において番号R1〜R9で示されているブロック
は、ブロック1〜9の画素を格納するレジスタを示して
いる。
【0067】次に、現フレームにおける注目ブロックB
K0の画素データの読み出しについて説明する。図11
に示すように、現フレームの画素データを格納するデー
タ記憶部100の所定の位置にあるデータ記憶セルに、
注目ブロックBK0の1行目の3画素分のデータが格納
されている。この位置から1ライン離れた場所に、注目
ブロックBK0の2行目の3画素分のデータが格納され
ている。さらに、1ライン離れた場所に、注目ブロック
BK0の3行目の3画素分のデータが格納されている。
【0068】図11に示すように、これらのデータ記憶
セルに接続されているビット線を介して注目ブロックB
K0の各画素のデータが読み出される。なお、注目ブロ
ックBK0の各画素のデータが次の探索処理にも利用さ
れるので、データ処理部120に設けられたメモリまた
はレジスタに記憶される。図11において、番号R0で
示されているブロックは、例えば、注目ブロックBK0
の各画素のデータを格納するレジスタを示している。
【0069】次に、ステップS1の処理について説明す
る。ステップS1では、探索範囲SAにおける1行目の
1画素目からのブロックマッチング処理が行われる。こ
のとき、レジスタR1の格納データは、動きベクトル
(u,v)=(3,3)に対応するブロックマッチング
用データ、レジスタR2の格納データは、動きベクトル
(0,3)に対応するブロックマッチング用データ、レ
ジスタR3の格納データは、動きベクトル(0,−3)
に対応するブロックマッチング用データ、以下同様、最
後にレジスタR9の格納データは、動きベクトル(−
3,−3)に対応するブロックマッチング用データであ
る。
【0070】この状態で、レジスタR0の格納データと
レジスタR1〜R9それぞれの格納データとの差分値の
絶対値が計算され、9画素分の差分値の絶対値の和が計
算され、計算結果において最小となる差分値の和とそれ
に対応するベクトルがデータ処理部120によって記録
される。
【0071】次に、図12を参照しつつ、ステップS2
の処理について説明する。図12に示すように、データ
記憶部100に、新しく1画素分のデータが入力される
と、データ記憶部100において、各データ記憶セルの
データが1画素分だけ右にシフトする。
【0072】この状態において、ステップS1と同様に
探索範囲SAの各ブロックに対応するレジスタR1〜R
9にそれぞれ画素データが取り込まれる。一方、注目ブ
ロックBK0に対応するレジスタR0のデータは更新せ
ず、前回のデータがそのまま用いられる。こうしてレジ
スタR1〜R9に取り込まれたデータは、ステップS1
に比べて1画素分ずれたことになる。図12に、1画素
シフトしたとき画像上の探索範囲SAの位置関係を示し
ている。図示のように、探索範囲SAは、1画素分左側
にずれた。
【0073】このとき、レジスタR1の格納データは、
動きベクトルの(2,3)に対応するブロックマッチン
グ用データ、レジスタR2の格納データは、動きベクト
ルの(−1,3)に対応するブロックマッチング用デー
タ、レジスタR4の格納データは、動きベクトルの
(2,0)に対応するブロックマッチング用データ、レ
ジスタR5の格納データは、動きベクトルの(−1,
0)に対応するブロックマッチング用データである。同
様に、レジスタR7の格納データは、動きベクトルの
(2,−3)に対応するブロックマッチング用データ、
レジスタR8の格納データは、動きベクトルの(−1,
−3)に対応するブロックマッチング用データである。
【0074】また、このとき、レジスタR3,R6とR
9の格納データは、それぞれ動きベクトルの(−4,
3),(−4,0)及び(−4,−3)に対応するブロ
ックマッチング用データである。しかし、本実施形態の
データ処理装置は、−3から3までの範囲で動きベクト
ルを計算するので、レジスタR3,R6とR9によって
算出される動きベクトルは、この範囲から外れたため、
ステップS2では、レジスタR3,R6とR9について
動きベクトルの計算を行わない。
【0075】即ち、ステップS2において、本実施形態
のデータ処理装置は、レジスタR3,R6とR9を除く
他の6つのレジスタについてそれぞれレジスタR0に格
納されている注目ブロックBK0の全画素データとの差
分値の和が計算され、この差分値の和がステップS1で
計算された値より小さければ、この値とそれに対応する
ベクトルによって、ステップS1の記録が更新される。
逆に、ステップS2で算出された差分値の和の最小値が
ステップS1のの記録値よりも大きい場合、記録値の更
新はしない。
【0076】次に、図13を参照しつつ、ステップS3
の処理について説明する。ステップS3では、さらに1
画素のデータが入力され、データ記憶部100において
各データ記憶セルのデータが1画素分だけ右にシフトす
る。そして、図13に示すように、レジスタR1〜R9
に格納されているデータは、ステップS1の状態に比べ
て2画素分ずれたことになる。
【0077】このとき、レジスタR1の格納データは、
動きベクトルの(1,3)に対応するブロックマッチン
グ用データ、レジスタR2の格納データは、動きベクト
ルの(−2,3)に対応するブロックマッチング用デー
タ、レジスタR4の格納データは、動きベクトルの
(1,0)に対応するブロックマッチング用データ、レ
ジスタR5の格納データは、動きベクトルの(−2,
0)に対応するブロックマッチング用データである。同
様に、レジスタR7の格納データは、動きベクトルの
(1,−3)に対応するブロックマッチング用データ、
レジスタR8の格納データは、動きベクトルの(−2,
−3)に対応するブロックマッチング用データである。
【0078】また、このとき、レジスタR3,R6とR
9の格納データに対応するベクトルは計算の範囲を外れ
たため、ここで、レジスタR3,R6とR9を除く他の
6つのレジスタについてそれぞれレジスタR0に格納さ
れている注目ブロックBK0の全画素データとの差分値
の和が計算され、この差分値の和がステップS2で計算
された値より小さければ、この値とそれに対応するベク
トルによって、ステップS2の計算結果が更新される。
逆に、ステップS3で算出された差分値の和の最小値が
ステップS2の記録値よりも大きい場合、計算結果の更
新はしない。
【0079】上述したステップS1,S2及びS3の処
理によって、1つの注目ブロックBK0に対して49通
りのベクトルのうち、21通りのベクトルについて評価
が行われた。次に、残りのベクトルの評価について説明
する。
【0080】図14、15と16は、ステップS4〜S
6の処理、即ち、探索範囲SAにおける2ライン目の各
画素より行われるベクトル評価の処理を示している。ま
ず、図14を参照しつつステップS4の処理について説
明する。なお、図14に示す処理は、上記図11に示す
ステップS1の処理より、さらに1ライン分の画素デー
タが入力された時点で行われる。
【0081】図14に示すように、このとき、注目ブロ
ックBK0のデータが現フレームのデータを格納するデ
ータ記憶部100において、最初のステップS1のとき
より、1ライン分シフトした位置に格納されている。こ
のため、注目ブロックBK0の画素データを格納するレ
ジスタR0には、1ライン分ずらしたタップから読み出
された画素データが格納される。即ち、注目ブロックB
K0のデータの移動に追いかけてデータの取り込みが行
われる。なお、このとき、レジスタR0に取り込まれた
データが事実上変更されないので、上記ステップS1〜
S3で使用されていたレジスタR0の格納データをその
まま使用することも可能である。
【0082】一方、レジスタR1〜R9に、上述したス
テップS1〜S3の処理と同じタップを用いて画素デー
タの取り込みが行われる。その結果、図14に示すよう
に、レジスタR1〜R9に取り込まれた画素データは、
本来の探索範囲SAから垂直方向に1ライン分下にずれ
ている。
【0083】従って、この状況において、レジスタR1
の格納データは、動きベクトルの(3,2)に対応する
ブロックマッチング用データ、レジスタR2の格納デー
タは、動きベクトルの(0,2)に対応するブロックマ
ッチング用データ、レジスタR3の格納データは、動き
ベクトルの(−3,2)に対応するブロックマッチング
用データである。また、レジスタR4の格納データは、
動きベクトルの(3,−1)に対応するブロックマッチ
ング用データ、レジスタR5の格納データは、動きベク
トルの(0,−1)に対応するブロックマッチング用デ
ータ、レジスタR6の格納データは、動きベクトルの
(−3,−1)に対応するブロックマッチング用データ
である。
【0084】一方、このとき、レジスタR7,R8とR
9の格納データがそれぞれ動きベクトルの(3,−
4),(0,−4)及び(−3,−4)に対応し、動き
ベクトルの探索範囲SAから外れたので、ステップS4
において、これらのレジスタの格納データについて動き
ベクトルの評価を行わない。
【0085】このように、ステップS4においてレジス
タR1〜R6の6つのレジスタの格納データについて、
それぞれレジスタR0に格納されている注目ブロックB
K0の全画素データとの差分値の和が計算され、この差
分値の和がこれまでに計算された最小値よりさらに小さ
ければ、この値とそれに対応するベクトルによって、動
きベクトルの推定結果の記録が更新される。
【0086】次に、図15を参照しつつ、ステップS5
の処理について説明する。ステップS5では、ステップ
S4に比べて、さらに1画素分のデータが入力され、デ
ータ記憶部100において各データ記憶セルのデータが
1画素分だけ右にシフトする。
【0087】このとき、前フレームの画素データが前の
各ステップのときと同じように、決められたタップから
読み出され、それぞれレジスタR1〜R9に格納され
る。このため、このときレジスタR1〜R9の格納され
た画素データがステップS4のときに比べて、1画素分
右にシフトした。なお、このとき、レジスタR0に格納
された画素データが更新せず、そのまま使用される。
【0088】この状態において、レジスタR1の格納デ
ータは、動きベクトルの(2,2)に対応するブロック
マッチング用データ、レジスタR2の格納データは、動
きベクトルの(−1,2)に対応するブロックマッチン
グ用データであり、同様に、レジスタR3の格納データ
は、動きベクトルの(2,−1)に対応するブロックマ
ッチング用データ、レジスタR4の格納データは、動き
ベクトルの(−1,−1)に対応するブロックマッチン
グ用データである。それ以外のレジスタの格納データに
対応するベクトルがすべて評価の範囲から外れた。
【0089】このため、ステップS5では、レジスタR
1,R2,R4とR5の格納データについてのみ、レジ
スタR0に格納された注目ブロックBK0の画素データ
とのブロックマッチング処理によって、ベクトルの評価
を行う。当該評価の結果に応じて、動きベクトルの推定
結果の記録が更新される。
【0090】次に、図16を参照しつつ、ステップS6
の処理について説明する。ステップS6では、ステップ
S5に比べて、さらに1画素分のデータが入力され、デ
ータ記憶部100において各データ記憶セルのデータが
1画素分だけ右にシフトする。
【0091】このとき、前回と同じように、決められた
タップから読み出された各ブロックの画素データがレジ
スタR1〜R9に格納される。このため、R1〜R9の
格納された画素データがステップS5のときに比べて、
さらに1画素分右にシフトした。なお、このとき、レジ
スタR0に格納された画素データが更新せず、そのまま
使用される。
【0092】この状態において、レジスタR1の格納デ
ータは、動きベクトルの(1,2)に対応するブロック
マッチング用データ、レジスタR2の格納データは、動
きベクトルの(−2,2)に対応するブロックマッチン
グ用データであり、同様に、レジスタR3の格納データ
は、動きベクトルの(1,−1)に対応するブロックマ
ッチング用データ、レジスタR4の格納データは、動き
ベクトルの(−2,−1)に対応するブロックマッチン
グ用データである。それ以外のレジスタの格納データに
対応するベクトルがすべて評価の範囲から外れた。
【0093】このため、ステップS6では、レジスタR
1,R2,R4とR5の格納データについてのみ、レジ
スタR0に格納された注目ブロックBK0の画素データ
とのブロックマッチング処理によって、ベクトルの評価
を行う。当該評価の結果に応じて、動きベクトルの推定
結果の記録が更新される。
【0094】上述したステップS4〜S6の処理によっ
て、14通りのベクトルの評価が行われる。ステップS
3までの処理に合わせて、35通りのベクトルの評価が
終了した。次に、残り14のベクトルの評価について説
明する。
【0095】図17〜図19は、ステップS7〜S9の
処理を示している。即ち、動きベクトルを探索するため
の評価対象となる49通りのベクトルのうち、残り14
通りのベクトルの評価を示している。
【0096】まず、図17を参照しつつステップS7の
処理について説明する。なお、図17に示す処理は、上
記図14に示すステップS4の処理より、さらに1ライ
ン分の画素データが入力された時点で行われる。即ち、
図11に示すステップS1の処理より、2ライン分の画
素データが入力された時点から実施される。
【0097】このとき、注目ブロックBK0のデータが
現フレームのデータを格納するデータ記憶部100にお
いて、最初のステップS1のときより、2ライン分シフ
トした位置に格納されている。このため、注目ブロック
BK0の画素データを格納するレジスタR0には、2ラ
イン分ずらしたタップから読み出された画素データが格
納される。即ち、注目ブロックBK0のデータの移動に
追いかけてデータの取り込みが行われる。なお、このと
き、レジスタR0に取り込まれたデータが事実上変更し
ないので、上記ステップS1〜S3及びステップS4〜
S6で使用されていたレジスタR0の格納データをその
まま使用することも可能である。
【0098】一方、レジスタR1〜R9に、上述したス
テップS1〜S3及びステップS4〜S6の処理と同じ
タップを用いて画素データの取り込みが行われる。その
結果、図17に示すように、レジスタR1〜R9に取り
込まれた画素データは、本来の探索範囲SAから垂直方
向に2ライン分下にずれている。
【0099】従って、この状況において、レジスタR1
の格納データは、動きベクトルの(3,1)に対応する
ブロックマッチング用データ、レジスタR2の格納デー
タは、動きベクトルの(0,1)に対応するブロックマ
ッチング用データ、レジスタR3の格納データは、動き
ベクトルの(−3,1)に対応するブロックマッチング
用データである。また、レジスタR4の格納データは、
動きベクトルの(3,−2)に対応するブロックマッチ
ング用データ、レジスタR5の格納データは、動きベク
トルの(0,−2)に対応するブロックマッチング用デ
ータ、レジスタR6の格納データは、動きベクトルの
(−3,−2)に対応するブロックマッチング用データ
である。
【0100】一方、このとき、レジスタR7,R8とR
9の格納データがそれぞれ動きベクトルの(3,−
5),(0,−5)及び(−3,−5)に対応し、動き
ベクトルの評価範囲から外れたので、ステップS7にお
いて、これらのレジスタの格納データについてベクトル
の評価を行わない。
【0101】このように、ステップS7においてレジス
タR1〜R6の6つのレジスタの格納データについて、
それぞれレジスタR0に格納されている注目ブロックB
K0の全画素データとの差分値の和が計算され、この差
分値の和がこれまでに計算された最小値よりもさらに小
さければ、この値とそれに対応するベクトルによって、
動きベクトルの推定結果の記録が更新される。
【0102】次に、図18を参照しつつ、ステップS8
の処理について説明する。ステップS8では、ステップ
S7に比べて、さらに1画素分のデータが入力され、デ
ータ記憶部100において各データ記憶セルのデータが
1画素分だけ右にシフトする。
【0103】このとき、前フレームの画素データが前の
各ステップのときと同じように、決められたタップから
読み出され、それぞれレジスタR1〜R9に格納され
る。このため、このときレジスタR1〜R9の格納され
た画素データがステップS4のときに比べて、1画素分
右にシフトした。なお、このとき、レジスタR0に格納
された画素データが更新せず、そのまま使用される。
【0104】この状態において、レジスタR1の格納デ
ータは、動きベクトルの(2,1)に対応するブロック
マッチング用データ、レジスタR2の格納データは、動
きベクトルの(−1,1)に対応するブロックマッチン
グ用データであり、同様に、レジスタR3の格納データ
は、動きベクトルの(2,−2)に対応するブロックマ
ッチング用データ、レジスタR4の格納データは、動き
ベクトルの(−1,−2)に対応するブロックマッチン
グ用データである。それ以外のレジスタの格納データに
対応するベクトルがすべて評価の範囲から外れた。
【0105】このため、ステップS8では、レジスタR
1,R2,R4とR5の格納データについてのみ、レジ
スタR0に格納された注目ブロックBK0の画素データ
とのブロックマッチング処理によって、ベクトルの評価
を行う。当該評価の結果に応じて、動きベクトルの推定
結果の記録が更新される。
【0106】次に、図19を参照しつつ、ステップS9
の処理について説明する。ステップS9では、ステップ
S8に比べて、さらに1画素分のデータが入力され、デ
ータ記憶部100において各データ記憶セルのデータが
1画素分だけ右にシフトする。
【0107】このとき、前回と同じように、決められた
タップから読み出された各ブロックの画素データがレジ
スタR1〜R9に格納される。このため、R1〜R9の
格納された画素データがステップS8のときに比べて、
さらに1画素分右にシフトした。なお、このとき、レジ
スタR0に格納された画素データが更新せず、そのまま
使用される。
【0108】この状態において、レジスタR1の格納デ
ータは、動きベクトルの(1,1)に対応するブロック
マッチング用データ、レジスタR2の格納データは、動
きベクトルの(−2,1)に対応するブロックマッチン
グ用データであり、同様に、レジスタR3の格納データ
は、動きベクトルの(1,−2)に対応するブロックマ
ッチング用データ、レジスタR4の格納データは、動き
ベクトルの(−2,−2)に対応するブロックマッチン
グ用データである。それ以外のレジスタの格納データに
対応するベクトルがすべて評価の範囲から外れた。
【0109】このため、ステップS9では、レジスタR
1,R2,R4とR5の格納データについてのみ、レジ
スタR0に格納された注目ブロックBK0の画素データ
とのブロックマッチング処理によってベクトルの評価を
行う。当該評価の結果に応じて、動きベクトルの推定結
果の記録が更新される。
【0110】上述したステップS7〜S9の処理によっ
て、さらに14通りのベクトルの評価が行われる。ステ
ップS6までの処理に合わせて、49通りのベクトルの
評価がすべて行われた。
【0111】以上説明したように、ステップS1〜S9
の処理によって、評価対象となる49通りのベクトルが
すべて評価される。そして、最後に残された動きベクト
ルの記録は、探索範囲SAにおいて、注目ブロックBK
0の各画素に対して差分値のの和がもっとも小さいベク
トル、即ち、動きベクトルの推定結果である。推定され
た動きベクトルに応じて、注目ブロックBK0が探索範
囲SAにおける移動方向と移動距離を知ることができ
る。こうして検出された動きベクトルは、例えば、動画
信号の圧縮処理に適用されることによって、高圧縮率で
動画信号の圧縮を実現できる。
【0112】本発明のデータ処理装置は、上述した動き
ベクトル推定処理に適用する他の応用例もある。その一
例として、一般の画像信号処理において、多数のタップ
を使用するフィルタ処理が考えられる。また、上述した
動きベクトルの推定において、データ記憶部100にお
いて、合計2フレーム分程度の画素データを格納する記
憶容量があれば十分であるが、データ記憶部100の記
憶容量が設計上許される限り大きく取ることができる。
この場合、一度に2フレーム以上の画像データを用いて
画像信号処理を実施することができる。
【0113】次に、本発明に係るデータ処理装置の第2
の実施形態について説明する。図20は、本発明のデー
タ処理装置の第2の実施形態の一構成例を示すブロック
図である。図示のように、本実施形態のデータ処理装置
は、データ記憶部100と、データ処理部120とによ
って構成されている。さらに、データ処理部120は、
第1段演算器120−1と、第2段演算器120−2と
によって構成されている。
【0114】図20に示すように、本実施形態のデータ
処理装置において、データ記憶部100には、現フレー
ムの画像信号と、その前後のフレームの画像信号が格納
されている。即ち、本実施形態の画像信号処理におい
て、現フレーム及び現フレームの前後1フレームずつ、
合計3フレーム分の画像信号が利用される。また、デー
タ処理部120は、第1段演算器120−1と第2段演
算器120−2から構成されている。
【0115】以下、図20を参照しつつ、本実施形態の
データ処理装置の動作について説明する。本実施形態に
おいて、3フレーム分の画像データを用いて画像信号処
理を行う。そして、第1段演算器120−1と第2段演
算器120−2によって、それぞれクラス分類処理と、
クラス分類の結果に応じた適応型フィルタ処理が施され
る。
【0116】図示のように、この処理において少なくと
も3フレーム分の画像データがデータ記憶部100に格
納されている。データ記憶部100に、1画素ずつ画素
データが入力される。新しい画素データが入力するたび
に、データ記憶部100において、各データ記憶セルの
データが後段のデータ記憶セルに転送される。これによ
って、合計3フレーム分の画像データがデータ記憶部1
00に格納される。
【0117】データ処理部120において、例えば、現
フレームの画素データとそれに続いて入力される後フレ
ームの画素データに基づいて、第1段演算器120−1
によって、前フレーム、現フレーム及び後フレームの画
像データに基づき、クラス分類処理が行われる。クラス
分類処理の結果が第2段演算器120−2に出力され
る。第2段演算器120−2においては、第1段演算器
120−1によって得られた分類結果に従って最適なフ
ィルタ係数が選択または計算され、分類処理後の画像デ
ータに対して、求められた最適なフィルタ係数を用いて
フィルタ処理が行われる。
【0118】本実施形態によれば、データ記憶部100
において、本発明のデータ記憶セルを用いて、入力され
る画素データを保持しながら順次転送する。さらに、デ
ータ記憶セルの保持データを出力するためのワードゲー
ト及びワードゲートに接続されているビット線(タップ
線)が設けられているため、複数のデータ記憶セルから
同時にデータを読み出すことができる。このため、本実
施形態のデータ処理装置において、少なくとも2つのフ
レームにわたって複数の画素データを同時に読み出し
て、クラス分類処理が行われ、その分類の結果に従って
求められた最適なフィルタ係数に基づいてフィルタ処理
が行われるので、同時に大量の画素データを用いて高速
な画像信号処理を実現できる。
【0119】第3実施形態 図21は本発明に係るデータ処理装置の第3の実施形態
を示す構成図である。図示のように、本例のデータ処理
装置は、データ記憶部100とデータ処理部120によ
って構成されている。データ処理部120は、セレクタ
121,122、遅延回路123,124、特徴量抽出
回路125、適応アドレス生成回路126、遅延回路1
27、及び評価値キャッシュ129によって構成されて
いる。本実施形態のデータ処理装置は、例えば、データ
記憶部100に保持されている画像データに基づき、そ
の動きベクトルを推定する。
【0120】以下、本実施形態のデータ処理装置の各部
分の構成について説明する。図21に示すように、デー
タ記憶部100は、少なくとも2フレーム分の画像デー
タを記憶する複数のタップ付きシフトレジスタによって
構成されている。データ記憶部100に画素データが順
次入力され、保持される。保持されている画素データが
出力側に順次シフトし、出力される。
【0121】データ記憶部100において、記憶されて
いる画素データの特徴量を抽出するための特徴量抽出タ
ップ、動き推定演算用(ME演算用)タップ及び外部出
力用タップがそれぞれ設けられている。特徴量抽出タッ
プから読み出されるデータは、特徴量抽出回路125に
出力され、ME演算用タップから読み出されるデータ
は、それぞれセレクタを121、122を介してME評
価演算回路に出力される。また、外部出力用タップから
読み出されるデータは外部に出力され、例えば、他の画
像信号処理装置に供給される。なお、これらのデータ読
み出し用タップが、各画像フレーム毎に設けられてい
る。
【0122】データ処理部120は、前フレームの画像
データと現フレームの画像データに基づき、画像信号の
特徴量を抽出し、そして、抽出した特徴量に基づき、画
像データに対して所定の処理、例えば、動き推定処理を
行い、フレーム間の画像信号の動きベクトルを求める。
【0123】以下、データ処理部120の各構成部分に
ついて説明する。特徴量抽出回路125は、特注量抽出
タップから取得した前フレームの画素データと現フレー
ムの画像データとに基づき、1フレームの画像信号にお
いて、所定の領域の画像の特徴を抽出する。抽出された
特徴量は、適応アドレス生成回路126に出力されると
ともに、遅延回路127を介してME評価演算回路12
8にも出力される。
【0124】適応アドレス生成回路126は、特徴量抽
出回路125によって抽出した特徴量に応じて、動き推
定を行うための読み出しアドレスを生成し、遅延回路1
23を介してセレクタ121に供給するとともに、遅延
回路124を介してセレクタ122にも供給する。
【0125】セレクタ121は、ME演算用タップから
読み出した現フレームにある複数の画素データのうち、
適応アドレス生成回路126によって生成されたアドレ
スで指定された複数の画素データを選択し、ME評価演
算回路128に出力する。同様に、セレクタ122は、
ME演算用タップから読み出した前フレームにある複数
の画素データのうち、適応アドレス生成回路126によ
って生成されたアドレスで指定された複数の画素データ
を選択し、ME評価演算回路128に出力する。
【0126】ME評価演算回路128は、特徴量抽出回
路125によって抽出した画像の特徴量及びセレクタ1
21と122によって選択された画素データに応じて、
1フレームの画像における所定の画像の動き推定を行
う。画像の動き推定は、例えば、1フレームにある所定
の探索領域において、ブロックマッチングを行い、前フ
レームの中にある所定の注目画像ブロックに対して、現
フレームの探索領域の中にこの注目画像ブロックにもっ
とも近いブロックの位置を求めて、それに応じて注目画
像ブロックの動きベクトルを推定する。
【0127】評価値キャッシュ129は、ME評価演算
回路128によって算出された所定の探索領域のブロッ
クマッチングの推定値を保持し、その中から最小値をを
求めて当該最小値が得られたブロックの位置から動きベ
クトルを求める。
【0128】なお、遅延回路123、124及び127
の遅延量は、特徴量抽出タップとME演算用タップの間
に画素データがシフトするための時間に対応して設定さ
れる。これによって、特徴量抽出タップから読み出した
画素データがME演算用タップにシフトしたときその値
が読み出され、セレクタ121及び122によって選択
されてME評価演算回路128に出力される。
【0129】次に、データ処理部120の動作について
説明する。上述した構成を持つデータ処理部120にお
いて、データ記憶部100の特徴量抽出タップから読み
出した前フレーム及び現フレームの所定の領域の画素デ
ータに応じて、特徴量抽出回路125によって画像信号
の特徴量が抽出される。そして、ME評価演算回路12
8において、抽出した特徴量に応じて、画像信号の動き
評価が行われる。
【0130】なお、特徴量抽出回路125によって抽出
した特徴量は、例えば、画像信号の特定の領域における
輝度レベルの勾配、色分布特性などが含まれる。注出し
た特徴量に基づき、画像の上記特定領域の動き推定がよ
り効率的に行うことが可能となる。例えば、ブロックマ
ッチング処理によって上記特定の領域における所定のブ
ロックの動きを推定するとき、上記特徴量に合わせても
っとも抽出した特徴量を表せる画素データをセレクタ1
21及び122を用いて選択して、ME評価演算に用い
ることで、ME評価の精度を改善しながら、演算の処理
量を低減できる。
【0131】以上説明したように、本実施形態のデータ
処理装置において、画像信号の特徴量を推定し、推定し
た特徴量に応じて、例えば、ブロックマッチング処理に
よって動き評価演算を行うことにより、画像信号の動き
推定を高精度に行うことができる。さらに、特徴量を用
いることにより、動き推定の効率化を実現できる。
【0132】第4実施形態 図22〜25は本発明に係るデータ処理装置の第4の実
施形態を示す回路図であり、データ処理装置のデータ記
憶部に用いられるデータ記憶セルの他の構成例を示す回
路図である。
【0133】図22は、データ記憶セルの第2の構成例
を示している。図示のように、本例のデータ記憶セル1
0aは、図2に示すデータ記憶セル10とほぼ同じ構成
を有するが、本例のデータ記憶セル10aでは、第2の
記憶ノードND2に接続されているキャパシタC2が省
略されている。
【0134】キャパシタC2によるデータの保持時間が
短い場合、C2の容量が小さくてもよい。例えば、イン
バータINV2のゲート容量で記憶ノードND2のデー
タを必要な時間だけ保持することができる場合、キャパ
シタC2を省略することが可能である。例えば、図4示
すタイミングチャートの例では、キャパシタC2のデー
タ保持時間は、クロック信号CK2が立ち下がってか
ら、クロック信号CK1が立ち上がるまでの短い時間で
ある。このため、ノードND2のわずかの寄生容量で十
分データを保持することができ、キャパシタC2を省略
しても動作には支障を与えることはない。
【0135】この構成例のように、キャパシタC2を省
略することによって、データ記憶セル10aを構成する
素子の数を低減でき、セル面積の縮小により高密度化、
大容量化に貢献できる。
【0136】図23は、データ記憶セルの第3の構成例
を示している。図示のように、本例のデータ記憶セル1
0bは、第2の記憶ノードND2と出力端子12との間
に設けられているインバータINV2が省略されてい
る。即ち、ノードND2が出力端子12と直結され、キ
ャパシタC2の保持データがそのまま出力端子12に出
力される。
【0137】本実施形態において、データ記憶セルを構
成するインバータINV2は、pMOSトランジスタと
nMOSトランジスタからなるCMOS型インバータで
あり、2つのトランジスタからなる。本例のデータ記憶
セル10bでは、後段のインバータを省略し、その分キ
ャパシタC2の容量を大きくして、次段のデータ記憶セ
ルのキャパシタC1の電荷を抜いてゲート電位を反転さ
せ得る容量に設定される。これによって、インバータI
NV2がなくても、各データ記憶セルの間にデータを正
しく転送することができる。
【0138】本例のデータ記憶セル10bにおいて、1
セル毎にインバータが1つしかないため、データをシフ
トするとき、1セル毎に格納データの論理が反転するの
で、読み出しデータに対して、1セル毎に極性を反転し
て処理を行う必要がある。なお、本構成例10bのセル
面積は、トランジスタ2個分低減されるので、セル面積
の縮小により高密度化、大容量化を容易に実現できる。
【0139】図24は、データ記憶セルの第4の構成例
を示している。図示のように、本例のデータ記憶セル1
0cでは、インバータINV1の出力端子に接続されて
いるワードゲートWGが省略されている。
【0140】本実施形態のデータ処理装置において、デ
ータ記憶部100を構成する複数のデータ記憶セルの
中、記憶データを外部に出力せず単に次段のデータ記憶
セルに転送するだけのものがある。このようなデータ記
憶セルは、本例のデータ記憶セル10cを用いれば、デ
ータ転送だけの機能を実現できる。ワードゲートWGを
省略することによって、トランジスタ1個分の面積の削
減を実現できるほか、ビット線の引回しがなくなり、レ
イアウトの設計がしやすくなる。
【0141】図25は、データ記憶セルの第5の構成例
を示している。図示のように、本例のデータ記憶セル1
0dは、ワードゲートWG1の他に、ワードゲートWG
2が設けられている。即ち、データ記憶セル毎に2つの
ワードゲートが設けられている。
【0142】図示のように、データ記憶セル10dにお
いて、インバータINV1の出力端子とビット線BLと
の間にワードゲートWG1が接続され、ノードND2と
ビット線BLとの間にワードゲートWG2が接続されて
いる。ワードゲートWG1のゲートにワード線WL1が
接続され、ワードゲートWG2のゲートにワード線WL
2が接続されている。
【0143】ワードゲートWG1は、読み出し用ゲート
である。即ち、ワード線WL1をハイレベルに設定する
ことで、ワードゲートWG1が導通する。このとき、イ
ンバータINV1をによって反転されたキャパシタC1
の保持データがワードゲートWG1を介してビット線B
Lに出力される。一方、ビット線BLに書き込みデータ
を設定したあと、ワード線WL2をハイレベルに設定す
ることで、ワードゲートWG2が導通し、ビット線BL
のデータがノードND2に書き込まれる。
【0144】上述したように、本例のデータ記憶セル1
0dにおいて、ビット線BLが読み出しと書き込み両方
で共用される。読み出しのとき、ノードND1の保持デ
ータの論理反転データがワードゲートWG1を介してビ
ット線BLに読み出され、書き込みのとき、ビット線B
Lに入力したデータがワードゲートWG2を介してノー
ドND2に書き込まれる。このように、本例のデータ記
憶セル10dを用いてデータ記憶部100を構成する場
合、データ転送の途中で記憶データの書き換えを実現で
きる。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデータ処
理装置によれば、入力データを順次転送するデータ記憶
セルを用いて、大容量のデータを記憶することによっ
て、画像データのような一定のタイミングで順次送られ
てくるデータを逐次入力してシフトさせていくことで、
データの時間的な前後関係をデータ記憶部における空間
的位置関係に置き換えることができる。各データ記憶セ
ルに保持データを外部に出力するビット線(タップ)を
設けることで、データ記憶部の任意の位置からデータを
取り出すことができ、アドレスなどを考慮せずに画面上
一定の位置関係にある複数の画素データを同時に読み出
すことができ、画像信号処理の高速化と効率化を実現で
きる。通常のメモリ装置において、複数のデータを読み
出す際にアドレスを変えながら必要なデータ数だけ読み
出し動作を繰り返す必要があり、タイミングの制約によ
っては読み出せるデータの数が制限されてしまう。これ
に対して、本発明によれば、多数のデータを同時に読み
出せるので、時間的な制約が少なく、タイミング的に余
裕が生まれる。この時間的な余裕は、データ読み出し後
の処理に割り当てることができ、特に多数のデータを用
いて信号処理を行う場合には有利である。また、本発明
のデータ処理装置によれば、画像信号の特徴を抽出し、
抽出した特徴に基づいて画像の動き推定を行うことによ
り、動き推定の演算量を低減でき、動き推定処理の効率
化と高速化を実現できる。また、本発明のデータ処理装
置によれば、複数のデータを同時に扱って、例えば動画
像の動きベクトル推定やフィルタ処理などを行う処理回
路を用いれば、種々の信号処理を簡単に実現できる。さ
らに、本発明によれば、データ記憶部を構成するための
データ記憶セルとして、ダイナミックにデータを保持す
るセル構造を導入することで、通常のフリップフロップ
構造によるデータ記憶装置に比べて、高密度化、大容量
化を容易に実現できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ処理装置の第1の実施形態
を示すブロック図である。
【図2】データ処理装置におけるデータ記憶部100を
構成するためのデータ記憶セルの一構成例を示す回路図
及びその模式図である。
【図3】データ記憶部100の一構成例を示す回路図で
ある。
【図4】データ記憶部100の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図5】前フレームにおける探索範囲と現フレームにお
ける注目ブロックとの位置関係を示す図である。
【図6】フレーム単位で入力される画像データ及び画像
データがデータ記憶部100に格納されているときの様
子を示す図である。
【図7】注目ブロックの画素及びこれらの画素のデータ
がデータ記憶部100に記憶された位置を示す図であ
る。
【図8】注目ブロックを用いて探索範囲における探索処
理を示す概念図である。
【図9】探索処理によって求められた動きベクトルの例
を示す図である。
【図10】動きベクトル推定処理を示すフローチャート
である。
【図11】探索範囲の1ライン目における1画素目から
のブロックマッチング処理を示す図である。
【図12】探索範囲の1ライン目における2画素目から
のブロックマッチング処理を示す図である。
【図13】探索範囲の1ライン目における3画素目から
のブロックマッチング処理を示す図である。
【図14】探索範囲の2ライン目における1画素目から
のブロックマッチング処理を示す図である。
【図15】探索範囲の2ライン目における2画素目から
のブロックマッチング処理を示す図である。
【図16】探索範囲の2ライン目における3画素目から
のブロックマッチング処理を示す図である。
【図17】探索範囲の3ライン目における1画素目から
のブロックマッチング処理を示す図である。
【図18】探索範囲の3ライン目における2画素目から
のブロックマッチング処理を示す図である。
【図19】探索範囲の3ライン目における3画素目から
のブロックマッチング処理を示す図である。
【図20】本発明に係るデータ処理装置の第2の実施形
態におけるクラス分類処理を示す図である。
【図21】本発明に係るデータ処理装置の第3の実施形
態を示す構成図である。
【図22】本発明のデータ処理装置を構成するデータ記
憶セルの第2の構成例を示す回路図である。
【図23】本発明のデータ処理装置を構成するデータ記
憶セルの第3の構成例を示す回路図である。
【図24】本発明のデータ処理装置を構成するデータ記
憶セルの第4の構成例を示す回路図である。
【図25】本発明のデータ処理装置を構成するデータ記
憶セルの第5の構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
10,10a,10b,10c,10d…データ記憶セ
ル、 100…データー記憶部、 120…データ処理部。
フロントページの続き (72)発明者 大塚 秀樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B047 EA01 EA09 EB05 5B057 CA12 CA16 CC02 CH01 CH08 CH11 CH14 DB02 DC08 DC32 5L096 EA35 HA04 HA07

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力端子から入力されたデータを第1のク
    ロック信号に応じたタイミングで取り込み、取り込んだ
    データを保持する第1のデータ保持手段と、 上記第1のデータ保持手段によって保持されたデータを
    第2のクロック信号に応じたタイミングで取り込んで保
    持し、保持されたデータを出力端子に出力する第2のデ
    ータ保持手段と、 上記第1のデータ保持手段によって保持されたデータを
    データ線を介して外部に出力するデータ出力手段とを含
    む複数のデータ記憶セルが直列接続され、上記複数のデ
    ータ記憶セルの記憶データを複数の上記データ線を介し
    て、各々外部に出力するデータ記憶部と、 上記データ記憶部にある複数の上記データ記憶セルから
    出力されたデータに応じて所定のデータ処理を行うデー
    タ処理部とを有するデータ処理装置。
  2. 【請求項2】上記第1のデータ保持手段は、上記入力端
    子と第1の記憶ノードとの間に設けられ、上記第1のク
    ロック信号に応じて導通または遮断し、導通時に上記入
    力端子から入力されたデータを上記第1の記憶ノードに
    入力する第1の転送ゲートと、 上記第1の記憶ノードに接続され、上記第1の転送ゲー
    トを介して入力されたデータを保持する第1のキャパシ
    タと、 入力端子が上記第1の記憶ノードに接続されている第1
    のインバータとを有する請求項1記載のデータ処理装
    置。
  3. 【請求項3】上記第2のデータ保持手段は、上記第1の
    インバータの出力端子と第2の記憶ノードとの間に設け
    られ、上記第2のクロック信号に応じて導通または遮断
    し、導通時に上記第1のインバータの出力端子から出力
    されたデータを上記第2の記憶ノードに入力する第2の
    転送ゲートと、 上記第2の記憶ノードに接続され、上記第2の転送ゲー
    トを介して入力されたデータを保持する第2のキャパシ
    タとを有する請求項2記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】上記第2のデータ保持手段は、上記第1の
    インバータの出力端子と第2の記憶ノードとの間に設け
    られ、上記第2のクロック信号に応じて導通または遮断
    し、導通時に上記第1のインバータの出力端子から出力
    されたデータを上記第2の記憶ノードに入力する第2の
    転送ゲートと、 入力端子が上記第2の記憶ノードに接続されている第2
    のインバータとを有する請求項2記載のデータ処理装
    置。
  5. 【請求項5】上記第2のデータ保持手段は、上記第1の
    インバータの出力端子と第2の記憶ノードとの間に設け
    られ、上記第2のクロック信号に応じて導通または遮断
    し、導通時に上記第1のインバータの出力端子から出力
    されたデータを上記第2の記憶ノードに入力する第2の
    転送ゲートと、 上記第2の記憶ノードに接続され、上記第2の転送ゲー
    トを介して入力されたデータを保持する第2のキャパシ
    タと、 入力端子が上記第2の記憶ノードに接続されている第2
    のインバータとを有する請求項2記載のデータ処理装
    置。
  6. 【請求項6】上記データ出力手段は、上記第1のインバ
    ータの出力端子とデータ線との間に設けられ、データ読
    み出し信号に応じて導通または遮断し、導通時に上記第
    1のインバータの出力端子からの出力データを上記デー
    タ線に出力するデータ出力ゲートを有する請求項2記載
    のデータ処理装置。
  7. 【請求項7】上記データ線と上記第2の記憶ノードとの
    間に設けられ、データ書き込み信号に応じて導通または
    遮断し、導通時に上記データ線のデータを上記第2の記
    憶ノードに入力するデータ入力ゲートをさらに有する請
    求項6記載のデータ処理装置。
  8. 【請求項8】上記データ入力ゲートが上記データ線から
    上記第2の記憶ノードにデータを入力するとき、上記第
    2の転送ゲートは遮断状態に保持される請求項7記載の
    データ処理装置。
  9. 【請求項9】上記データ記憶部には、連続して入力され
    る少なくとも第1と第2の2つのフレームの画像信号が
    記憶され、 上記データ処理部は、上記データ記憶部に記憶されてい
    る上記2つのフレームの画像信号のうち、上記第2のフ
    レームの所定の位置にある注目ブロックと上記第1のフ
    レームにある所定の探索領域において、ブロックマッチ
    ング処理によって上記探索領域における上記注目ブロッ
    クに画素成分がもっとも近い領域を探索し、当該探索結
    果に応じて、上記注目ブロックの動きベクトルを求める
    請求項1記載のデータ処理装置。
  10. 【請求項10】上記データ処理部は、上記第2のフレー
    ムにおける注目ブロックに対応する各画素のデータを記
    憶するデータ記憶セルからの読み出しデータを保持する
    注目ブロックレジスタと、 上記第1のフレームにおける探索領域に対応する各画素
    のデータを記憶するデータ記憶セルからの読み出しデー
    タを上記注目ブロックと同じ大きさのブロック単位に分
    割して保持する複数の探索領域レジスタと、 上記注目ブロックレジスタの各画素データと上記各探索
    領域レジスタの各画素データとに基づき、各画素毎に画
    素データの差の絶対値の和を求める演算手段と、 上記探索領域における各探索位置毎に算出された上記注
    目ブロックレジスタと上記探索領域レジスタの全画素デ
    ータの差の絶対値の和がもっとも小さい探索位置の座標
    に基づき、上記注目ブロックの動きベクトルを算出する
    手段とを有する請求項1記載のデータ処理装置。
  11. 【請求項11】上記データ処理部は、上記データ記憶部
    において新しい画素データが入力される度に上記ブロッ
    クブロックマッチング処理を行い、上記注目ブロックの
    動きベクトルを求める請求項9記載のデータ処理装置。
  12. 【請求項12】上記データ記憶部には、連続して入力さ
    れる少なくとも第1、第2と第3の3つのフレームの画
    像信号が記憶され、 上記データ処理部は、上記データ記憶部に記憶されてい
    る3つのフレームの画像データに基づき、画像の所定の
    特性を抽出する第1の演算手段と、 上記第1の演算手段によって抽出された上記画像の特性
    に基づいて設定された最適なフィルタ係数を用いて、上
    記画像データに対して所定のフィルタ処理を行う第2の
    演算手段とを有する請求項1記載のデータ処理装置。
  13. 【請求項13】上記第1の演算手段は、上記画像データ
    に基づき、クラス分類処理を行う請求項12記載のデー
    タ処理装置。
  14. 【請求項14】上記データ記憶部には、連続して入力さ
    れる少なくとも第1と第2の2つのフレームの画像信号
    が記憶され、 上記データ処理部には、上記データ記憶部に記憶されて
    いる上記画像信号に応じて、上記画像の特徴量を抽出す
    る特徴量抽出手段と、 上記特徴量抽出手段によって抽出した上記特徴量に応じ
    て、上記特徴量に対応する適応アドレスを生成する適応
    アドレス生成手段と、 上記適応アドレス生成手段によって生成された上記適応
    アドレスに応じて、上記データ記憶部から所定の画素デ
    ータを読み出し、当該読み出したデータに応じて、上記
    画像信号を処理する処理手段とを有する請求項1記載の
    データ処理装置。
  15. 【請求項15】上記特徴量抽出手段によって抽出した上
    記特徴量に応じて、上記データ記憶部から読み出した画
    素データから所定の画素データを選択する選択手段を有
    する請求項14記載のデータ処理装置。
  16. 【請求項16】上記処理手段は、上記特徴量抽出手段に
    よって抽出した特徴量及び上記適応アドレスに応じて、
    第1と第2のフレームから読み出した所定の画素データ
    に応じて、上記画像信号の動きベクトルを求める請求項
    14記載のデータ処理装置。
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