JP2003331244A - 被記録媒体、画像形成物、及び画像形成方法 - Google Patents

被記録媒体、画像形成物、及び画像形成方法

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JP2003331244A
JP2003331244A JP2002136427A JP2002136427A JP2003331244A JP 2003331244 A JP2003331244 A JP 2003331244A JP 2002136427 A JP2002136427 A JP 2002136427A JP 2002136427 A JP2002136427 A JP 2002136427A JP 2003331244 A JP2003331244 A JP 2003331244A
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JP2002136427A
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Yoshiyuki Shino
義之 志野
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Canon Finetech Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 RF-ID等無線通信素子を内蔵するインクシ゛ェット用
被記録媒体では画像記録後、電子回路部がインク成分の影
響によって腐食される場合があった。又記録画像自体の
堅牢性の点でも、不十分であった。 【課題を解決するための手段】 無線通信素子と基材間
にインク遮断層を設け、更に画像記録に加熱、或いは加圧
処理することによって、被記録媒体表面の多孔質層を被
膜化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転免許証、社員
証、会員証、外国人登録証、学生証等の認証識別カード
として好適な、RF−ID(Radio Frequency Identificati
on)等非接触で情報の書き込み、読み出しが可能な素子
を内蔵する被記録媒体に関わり、更に詳しくは上記被記
録媒体への画像形成方法、及び画像形成物の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、身分証明用カードやクレジットカ
ードなどの識別カード(IDカード)として、磁気記録
方式によりデータを保持するカードが広く利用されて来
た。
【0003】この磁気記録方式のカードでは、そのデー
タの書き換えが比較的容易に行えるため、データの改ざ
ん防止が十分でないこと、又磁気記録方式によるデータ
は外的な影響を受け易いためデータが破壊され、データ
の保護が十分に行えないといった問題があった。
【0004】そこでカード内部にICチップを内蔵させ
て情報の記録量を大幅に向上させたICカードが広まり
つつある。そしてカードの所有者を確認するために本人
の顔写真などの階調画像と名前などの文字画像をカード
に記録することも広く行われている。
【0005】カード上に記録された顔写真は高精彩な画
像を必要とするため、特に昇華転写記録が最適とされて
いた。
【0006】しかし、昇華転写記録では、被転写材料の
表面材料に適合する昇華転写リボンを使用しており、材
料コストが高くなるという問題があり、また、昇華転写
記録では、被転写材料の表面材料に適合するイエロー
(Y)・マジェンタ(M)・シアン(C)・ブラック
(Bk)・保護層(OP)よりなる昇華転写リボンを用
いフルカラー表現するため、記録時間が長くなる。
【0007】さらに、RF-ID等の無線通信素子が搭載さ
れたカードのシート材の表面は、ICが搭載された部分
と、そうでない部分とで、硬さの違い、熱プレス後の熱
収縮の違いなどにより凹凸や不均一性を生じ、記録表面
としては適さない状態にあり、カード表面に凹凸が生じ
ると昇華転写記録では画像欠陥の原因となっていた。
【0008】このような欠点を解消したものとして、昇
華或いは熱拡散性染料画像形成領域以外の場所にIC部
品を搭載したICカード特開平7−88974号に開示
している。このICカードにおいては、ICが搭載され
ない部分に階調画像を形成した場合はカード表面に凹凸
もなく良好な画像が得られるという利点を有するもの
の、文字情報を形成する場合にはIC部品、具体的には
ICと電気的に連結された素子部分上に掛かってしま
い、文字のかすれや欠けが生じ、本人を確認するのが困
難となってしまう恐れがある。
【0009】又、例え表面が平滑であったとしても、部
分的に熱伝導性が異なる為に良好な印字特性を得ること
は困難であった。特に、情報が顔写真のような階調特性
を有する画像情報で熱転写方式により形成する場合に
は、画像再現上大きな問題であった。
【0010】また階調画像や溶融画像をサーマルヘッド
により熱転写すると、プラテンに沿って曲げる応力とヘ
ッドによる圧力によりICカード内に内蔵されるICと
配線等の接続部分が断線するという問題が頻発し、せっ
かく得られたICカードが画像形成段階にて製品として
成り立たなくなり、生産効率の低下を招いていた。
【0011】このような問題を解決する為のカード記録
方法として、非接触で且つ情報に応じた画像を簡便に形
成する事が可能なインクジェット方式が注目されてい
る。
【0012】しかし、従来のインクジェット記録用被記
録媒体は、記録部が直接外気にさらされている為、記録
後にラミネート剤などによりオーバコートしないと、イ
ンクジェットの記録物の欠点である、画像の堅牢性(耐
光、耐水、耐湿、耐カ゛ス等)が不十分であった。
【0013】また、これを運転免許証、社員証、会員
証、外国人登録証、学生証等の認証識別カードとして使
用した場合においては、カードとして要求される耐磨耗
性も不十分であった。
【0014】特開2000-118126では、インク受容層上に
樹脂多孔質膜を設けたインクジェット印字カードを開示
しているが、基材としてインク吸収性のある例えば紙等
を使用してカードを形成した場合、インクジェットのイ
ンク成分から、内蔵する素子への回路障害の懸念があっ
た。
【0015】また複数のシートを加熱、加圧により一体
化したあとで、インクジェット画像を形成させ、その後
更に加熱、加圧により樹脂多孔質膜を緻密化するため
に、製造上コストが高くなる問題もあった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題に鑑
みてなされたものであって、被記録媒体に内蔵された素
子のインク成分による障害からの保護に優れ、且つ、イ
ンクジェット画像の堅牢性(耐光、耐水、耐湿、耐カ゛ス
等)、及びカードとして要求される画像の耐磨耗性に優
れ且つ、様々な分野で好適に使用できる非接触で情報の
アクセスが可能な被記録媒体および、インクジェット用
被記録媒体の画像物形成方法を提供する事を目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
本発明は下記の手段を実施した。
【0018】表面に多孔質樹脂膜を有する被記録媒体に
おいて、素子と、前記素子近傍にインク遮断構造を設け
た事を特徴とする被記録媒体。
【0019】被記録媒体表面に画像形成後、画像形成面
を外側にして二つ折りし、加熱処理することで接着させ
ると同時に、前記多孔質樹脂膜を皮膜化することを特徴
とする画像形成物。
【0020】被記録媒体表面に画像形成後、画像形成面
を外側にして二つ折りし、加圧処理することで接着させ
ると同時に、前記多孔質樹脂膜を皮膜化することを特徴
とする画像形成物。
【0021】被記録媒体表面に画像形成後、画像形成面
を外側にして二つ折りし、加熱及び、加圧処理すること
で接着させると同時に、前記多孔質樹脂膜を皮膜化する
ことを特徴とする画像形成物。
【0022】被記録媒体表面に画像形成後、画像形成面
を外側にして二つ折りし、加熱処理することで接着させ
ると同時に、前記多孔質樹脂膜を緻密化及び透明化する
ことを特徴とする画像形成物。
【0023】被記録媒体表面に画像形成後、画像形成面
を外側にして二つ折りし、加圧処理することで接着させ
ると同時に、前記多孔質樹脂膜を緻密化及び透明化する
ことを特徴とする画像形成物。
【0024】被記録媒体表面に画像形成後、画像形成面
を外側にして二つ折りし、加熱及び、加圧処理すること
で接着させると同時に、前記多孔質樹脂膜を緻密化及び
透明化することを特徴とする画像形成物。
【0025】被記録媒体表面に画像形成後、画像形成面
を外側に二つ折りした場合、前記素子の両面を前記イン
ク遮断構造が覆うようにして成ることを特徴とする、画
像形成方法。
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明の第一実施形態につい
て具体的に説明する。
【0027】本発明の素子内蔵被記録媒体の断面図を図
1に示す。
【0028】1は基材であり、基材の一方の面にインク
受容層2と、多孔質樹脂層3とが設けられており、もう一
方の面にインク遮蔽構造5、及び素子として例えば無線
通信素子4が具備されている。
【0029】無線通信素子4の構成を模式的に示した平
面図を図2に示す。無線通信素子4は、例えば、ループ状
導体等からなる送受信アンテナ部6と、ICチップ7で構成
されている。
【0030】本発明の無線通信素子とは、非接触で情報
の書き込み又は読み出しするのに必要なCPU,メモリ、電
源部、書き込み読み出し部等の電気的に結合された素子
を有していれば、特に限定されるものではない。
【0031】また、送受信アンテナは、細線の捲線によ
り形成する場合もあるがコアシートにプリント配線技術
又はフォトエッチングにより形成しても良い。
【0032】本発明第一実施形態のインクジェット用被
記録媒体の画像物形成方法を説明する模式図を図3に示
す。
【0033】インク滴8'により画像部8形成後、無線通
信素子4を内側にして二つ折りにし、加熱また加圧処理
する事で、無線通信素子4と画像部の間にインク遮蔽層
5を介在して接着させると同時に多孔性樹脂層3を皮膜
透明化させ、本発明の画像形成物9が得られる。
【0034】(インク遮蔽構造)本発明で用いるインク
遮蔽構造の具体的な構成としては、インク受容層に付与
されたインク成分が、無線通信素子にまで及ばない構造
とすることが挙げられる。
【0035】実施の形態としては, インク受容層と回路
部の間にインク遮蔽層を設けた構造とする。
【0036】本形態においては、インク受容層と無線通
信素子の間に少なくとも一層以上のインク遮蔽層を設け
た構造とすることで、記録によって付与されたインク成
分が画像部から拡散/浸透して無線通信素子4にまで及
ぶことのないように構成する。
【0037】従って、インク遮蔽層は、画像部と無線通
信素子の間にあれば特に限定されず、任意の位置に設け
る事ができる。
【0038】本発明で使用するインク遮蔽層の形成材料
として、例えば、従来公知のカップリング剤(シラン
系、チタン系)、界面活性剤、及び樹脂(エマルジョン
を含む)等が挙げられる。
【0039】特に、均一で強靭な連続皮膜を形成するこ
とが容易な点で樹脂が好ましく用いられる。
【0040】この様なものとしては、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソプレ
ン、セルロース、酢酸セルロース、ポリ酢酸ビニル、ポ
リビニルアセタール、ポリメタクリル酸エステル、ポリ
エステル、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂、アルキド樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリア
ミド、尿素樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、クロロプレン、ポリフ
ルオロエチレン、ポリ三フッ化塩化エチレン、シリコー
ン樹脂等が挙げられるが、耐水性、耐アルカリ性、耐酸
性に優れているものを選択するのが好ましい。また、使
用する樹脂は高純度であり、アルカリ金属イオンや塩素
イオン不純物を取り除くことが好ましい。
【0041】また、前記インク遮蔽層の透気度は、下記
のJIS P 8117(ガーレ透気度法)にて測定した場合に、そ
の値が300秒/100ml以上、更に好ましくは5,000秒/100
ml以上である。
【0042】勿論、非孔質後のインク遮蔽層はインクが
完全に遮蔽される事が好ましい。上記は、JIS P8
117(ガーレ透気度法)では、測定対象物の面積64
5[mm2]を空気100[ml]が通過する時間を測定することで
紙等の透気度を測定する試験方法を規定している。
【0043】上記の様なインク遮蔽層の厚みとしては、
0.1〜50[μm]が好ましい。インク遮蔽層の厚みが0.
1[μm]以下であると、本発明を満足させる効果が得られ
難い。
【0044】しかし、本発明はこれらの方法に限定され
るものではなく、例えば、上記した材料でインク受容層
の基材として用いる方法や,既に表面に離型処理されて
いる基材を用いる方法や、撥水材料からなる基材を使用
してインク遮蔽層を形成する方法等であってもよい。
【0045】(多孔性樹脂層)本発明の多孔性樹脂層
は、インク受容層上に形成され、加熱及び加圧により皮
膜、透明化することで、インク受容層中に形成された堅
牢性(耐光、耐水、耐湿、耐ガス性等)を向上させ、ま
た、画像部の耐摩耗性も向上させる。
【0046】ここで、透明とはインク受容層中に形成さ
れた画像が、皮膜化した多孔性樹脂膜を通して観察し得
る事をいう。
【0047】無色である事が好ましいが、意匠性を付与
する為に、着色した物であっても良い。
【0048】多孔性樹脂層は、インク受容層に高分子ラ
テックスを塗布、乾燥して形成することが好ましい。高
分子ラテックスとしては、PVCラテックス(塩ビラテ
ックス)、SBRラテックス、NBRラテックスなどを
単独で、あるいは混合して用いることができる。
【0049】高分子ラテックスは、平均粒子径が0.0
5〜0.5[μm]であることが好ましい。
【0050】高分子ラテックスの平均粒子径が0.05
[μm]に満たない場合には、インクの吸収性、透過性の
良好な多孔質層が形成されず、その結果、インク受容層
に十分インクが浸透して定着されず、所望の画像が形成
できない。
【0051】高分子ラテックスの平均粒子径が0.5
[μm]を超える場合は、インクのドットが不均一にな
り、画質の低下が生じるおそれがある。高分子ラテック
スのより好ましい平均粒子径は0.08〜0.3[μm]
である。
【0052】高分子ラテックスの皮膜形成最低温度は5
0〜150℃の範囲にあることが好ましい。
【0053】皮膜形成最低温度とは、高分子ラテックス
の塗膜を加熱した際に、これを均一に皮膜化できる最低
温度である。
【0054】本発明においては、高分子ラテックスを塗
布した後、樹脂多孔質層にするために、緻密な樹脂皮膜
とはならないが一定の機械的強度を持つ程度にラテック
ス粒子が結合するような条件で加熱、乾燥することが望
まれる。
【0055】皮膜形成温度が50℃に満たない場合に
は、アルミナ水和物多孔質層上に高分子ラテックスを塗
布して乾燥する際に緻密皮膜化しやすく、多孔質の樹脂
層を得るのが困難であり、これを防ごうとすると乾燥時
間が長くなり、工業的でないので好ましくない。
【0056】皮膜形成最低温度が150℃を超える場合
には、画像形成後の熱処理温度を高くする必要があり、
樹脂の分解や着色の問題、基材あるいは色素の熱変成の
問題があるので好ましくない。
【0057】より好ましい皮膜形成最低温度は55〜1
30℃である。
【0058】また本発明第一実施形態のインクジェット
用被記録媒体を使用した最終画像形成物は、図3に示す
ように二つ折りに接着させることによって、インク遮蔽
層として、接着機能を有する事が好ましい。
【0059】例えば,樹脂と該樹脂あるいは可塑剤を含
有するマイクロカプセルにより構成される。
【0060】また、図2のIC部のみを封止剤により封止
し、インクを遮蔽してもよい。この様な特性を満足させ
る為のインク遮蔽層の形成材料としては、上記インク遮
蔽層で使用する材料が好適に使用出来るが、そのなかで
も、インクジェット記録ヘッドの封止に用いられている
封止材料であるシリコーン変成した有機高分子化合物又
は、エポキシ樹脂組成物を主成分とするエポキシ樹脂組
成物が耐水性、耐溶剤性という観点で好ましい。
【0061】(インク受容層)本発明の被記録媒体の好
ましいインク受容層は、熱可塑性樹脂粒子を含む多孔質
層に付与されたインクを吸収・保持して画像が形成され
る層であり、顔料を主体としてなる多孔質層である。
【0062】使用される顔料としては、シリカ、炭酸カ
ルシウム、アルミナ水和物等が挙げられるが、その中で
も染料定着性、透明性の点からアルミナ水和物がとりわ
け好ましい。
【0063】アルミナ水和物としては、アルミニウムア
ルコキシドの加水分解、アルミン酸ナトリウムの加水分
解等、公知の方法で製造できる。
【0064】その形状は繊毛状または針状、板状、紡錘
状等があり、また、配向性の有無も問わない。
【0065】本発明で使用するアルミナ水和物は、工業
的に市販されているもの、もしくはそれらの原料から加
工されたもの等を使用することができ、これらアルミナ
水和物の特徴として透明性、光沢性、染料定着性の高い
もので且つ、被膜形成時にクラック等が入らず、塗工性
の良いものであればさらに良い。
【0066】工業的に市販されているものとしては、例
えば、触媒化成社製のAS−2、AS−3、日産化学社
製の520等が挙げられる。
【0067】アルミナ水和物は、通常粒子径が1[μm]
以下と細かいものであり、優れた分散性を有するもので
あるため、記録媒体に非常に良好な平滑性、光沢性を持
たせることができる。
【0068】アルミナ水和物を結着するためのバインダ
としては、水溶性高分子の中から自由に選択することが
できる。
【0069】例えば、ポリビニルアルコールまたはその
変性体、澱粉またはその変性体、ゼラチンまたはその変
性体、カゼインまたはその変性体、アラビアゴム、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロ
ース誘導体、SBRラテックス、NBRラテックス、メ
チルメタクリレート−ブタジエン共重合体などの共役ジ
エン系共重合体ラテックス、官能基変性重合体ラテック
ス、エチレン酢酸ビニル共重合体などのビニル系共重合
体ラテックス、ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸
またはその共重合体、アクリル酸エステル共重合体など
が好ましい。これらのバインダは単独あるいは複数種混
合して用いることができる。
【0070】アルミナ水和物とバインダの混合比は、重
量比で、好ましくは1:1〜30:1、より好ましくは
5:1〜25:1の範囲から任意に選択できる。
【0071】バインダの量が上記範囲よりも少ない場合
はインク受容層の機械的強度が不足する場合があり、ひ
び割れや粉落ちが発生する傾向がある。
【0072】また、上記範囲よりも多い場合は細孔容積
が少なくなってインクの吸収性が低下する場合がある。
【0073】インク受容層を形成するための塗工液に
は、アルミナ水和物及びバインダに加え、必要に応じて
分散剤、増粘剤、pH調整剤、潤滑剤、流動性変性剤、
界面活性剤、消泡剤、耐水化剤、離型剤、蛍光増白剤、
紫外線吸収剤、酸化防止剤などを添加することも可能で
ある。
【0074】アルミナ水和物の基材への塗工量として
は、染料定着性をもたせ且つ必要な平滑性を持たせる為
にも10[g/m2]以上が好ましく、基材がインク吸収性
を有しない場合、塗工量としては30〜50[g/m2]の
範囲がより好ましく、基材がインク吸収性を有する場
合、塗工量としては20〜40[g/m2]の範囲がより好
ましい。
【0075】塗工・乾燥方法は特に限定されないが、必
要に応じてアルミナ水和物及びバインダに焼成処理を施
す等も可能である。
【0076】かかる焼成処理を施すことにより、バイン
ダの架橋強度が上がり、インク受容層の機械的強度が向
上し、また、アルミナ水和物層の表面光沢が向上する。
【0077】(基材)次に本発明で使用する材料につい
て説明する。
【0078】先ず本発明で使用する基材としては、従来
公知のものが使用でき、具体的には、上質紙、中質紙、
アート紙、ボンド紙、レジンコート紙等の紙類、ポリエス
テル樹脂、ジアセテート樹脂、トリアセテート樹脂、ポ
リスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリメタクリレート樹脂、セロハン、セルロイ
ド、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリイミド樹脂等のプラスチ
ックフィルムやプラスチック板、あるいはガラス板など
が挙げられる。
【0079】基材の厚さは、特に制限は無いが、一般的
に1〜5000[μm]の範囲が適当であり、好ましくは3〜100
0[μm]、より好ましくは5〜500[μm]の範囲である。
【0080】(製造方法)上記透光性基材上にインク受
容層とインク遮蔽層を形成する方法としては、上記で好
適に挙げた材料を適当な溶剤に溶解又は分散させて塗工
液を調製し、この塗工液を、例えば、ロールコーティン
グ法、ロッドバーコーティング法、エアナイフコーティ
ング法等の従来公知の方法により基材上に塗工し、その
後速やかに乾燥させる方法が好ましい。
【0081】又、前記の材料をホットメルトコーティン
グ法、或いは前記の材料から一旦、単独のシートを形成
しておき、該シートを基材にラミネートする如きの方法
でもよい。
【0082】(画像物形成方法)つぎに、最終画像物形
成方法について説明する。
【0083】以上の様な本発明のインクジェット用非接
触情報媒体は、インクジェット記録装置に装填され、イ
ンクジェット記録方法によりインク受容層に向けてイン
クが吐出・飛翔されてインク受容層に画像が形成され
る。
【0084】その後、図3に示すように、電子回路部を
内側に二つ折りし、加熱及び加圧することにより接着さ
せる。又同時に多孔性樹脂を被膜透明化させ、本発明の
インクジェット画像物を形成させる。
【0085】記録媒体の加熱及び加圧条件としては特に
限定されないが、インク遮蔽層の構成材料と記録媒体内
蔵素子の耐熱によって最適な条件を適宜選択するのが好
ましい。
【0086】例えば、熱可塑性樹脂微粒子や高分子結着
剤の融点、架橋剤が水溶性樹脂に作用し得る温度や圧
力、無線通信素子の耐熱性等、を考慮して最適な条件を
決定する。
【0087】通常は、70℃〜200℃の温度で、圧力は10
〜100[kg/cm2]の加圧を2分から30分間行うことによ
りなされている。
【0088】(接着層)また本発明の被記録媒体を使用
した画像形成物は、図3に示したように二つ折りにして
接着するか、又は図7aに示すように、インク滴が付与さ
れない(無線通信素子4側の)面に接着層10を設け、オ
ーバシート25を接着して使用する。
【0089】オーバシート25としては、PET(ポリエチレ
ンテレフタレート)、ポリカーボネート、硬化型の塩化
ビニルシート等が好適に使用できる。
【0090】もしも、図3に示す加熱、加圧処理でイン
ク遮蔽層5(及び隠蔽層)の接着力が不十分な時は,必要
に応じて、図4に示す様に、基材のインクが付与されな
い面(無線通信素子側の面)に、接着層10を設けても良
い。
【0091】また、図7aに示すオーバシート25にて本
発明第一実施形態の被記録媒体と接着層10を介して接着
させる面とは別の面に、従来公知のインクジェット記録
用、感熱転写用の受容層、静電方式用の受容層、或いは
オフセット印刷用の受容層26等を使用用途に応じて設け
ても良い。この構成にすることで、両面に記録物を得る
事が可能となる。
【0092】しかし、これに限定される物でなく、例え
ばあらかじめ記録されているシートや、または、図7b
に示すように、従来公知の透明基材27に受容層26を設け
た被記録材にインクを付与して画像を形成したオーバシ
ート25の記録面を、本発明の画像形成物に接着すること
も可能である。この構成でも、やはり両面に記録物を得
る事ができる。
【0093】但し、図7bでは記録面を無線通信素子側
に接着するので、インク遮蔽構造5を介在する必要があ
る。
【0094】接着層10に用いる接着剤としては、従来公
知のものが使用でき、例えば熱硬化性樹脂又はホットメ
ルト接着剤等であり、熱硬化性樹脂の場合はBステージ
エポキシと一般に言われるゲル状のエポキシ樹脂で形成
される。一方、ホットメルト樹脂は例えば、エチレン・
酢酸ビニル共重合体(EVA)系、ポリエステル系、ポ
リアミド系、熱可塑性エラストマー系、ポリオレフィン
系などが挙げられる。
【0095】ポリアミド系ホットメルト接着剤としては
Henkel社製のマクロメルトシリーズ等があり、熱
可塑性エラストマー系ホットメルト接着剤としてはシェ
ル化学社製カリフレックスTR及びクレイトンシリー
ズ、旭化成社製タフプレン、Firestone Sy
nthetic Rubber and Latex社
製タフデン、Phillips Petroleum社
製ソルプレン400シリーズなどがある。
【0096】ポリオレフィン系ホットメルト接着剤とし
ては住友化学社製スミチック、チッソ石油化学製ビスタ
ック、三菱油化製ユカタック、Henkel社製マクロ
メルトシリーズ、三井石油化学社製タフマー、宇部レキ
セン社製APAO、イーストマンケミカル社製イースト
ボンド、ハーキュレス社製A−FAX等がある。
【0097】ホットメルト接着剤は反応型が好ましい。
該反応型ホットメルト接着剤(以下、反応型接着剤)は
樹脂を溶融させて接着した後、湿気を吸収して樹脂が硬
化するタイプの接着剤である。
【0098】その特徴として、通常のホットメルトと比
較して硬化する上にそれに要するだけ接着可能時間が長
く、かつ接着後に軟化温度が高くなるため耐久性に富
み、低温での加工に適していることが挙げられる。
【0099】反応型接着剤の1例として、分子末端にイ
ソシアネート基含有ウレタンポリマーを主成分とし、こ
のイソシアネート基が水分と反応して架橋構造を形成す
るものがある。
【0100】本発明に使用できる反応型接着剤としては
住友スリーエム社製TE030、TE100、日立化成
ポリマー社製ハイボン4820、カネボウエヌエスシー
社製ボンドマスター170シリーズ、Henkel社製
Macroplast QR3460 積水化学社製エ
スダイン9632等が挙げられる。
【0101】(記録方法)以上説明した本発明の記録媒
体にインクジェット記録を行う場合のインクそれ自体
は、公知のものが何ら問題なく使用可能である。
【0102】また、インクとしては直接染料、酸性染
料、塩基性染料、反応性染料、食用色素に代表される水
溶性染料が使用可能であり、通常のインクジェットプリ
ント用のものであれば特に制限なく使用することができ
る。
【0103】これらの中でも、直接染料及び/または酸
性染料を含有するインクを用いことが好ましい。
【0104】また、最終画像物の耐候性を考慮すると水
性の顔料インク、油性顔料インクを使用しても良い。
【0105】(製品形態)本発明のインクジェット用被
記録媒体は、使用する用途よりも大きい場合は、加熱処
理により本発明の画像物形成後、使用用途のサイズに切
断してもよく、または、使用サイズに切断した後に加熱
処理を実施してもよく、図5に示すように、連続形態に
製造し、インクジェット記録後、使用サイズに切断し、
加熱または加圧処理を実施し、本発明のインクジェット
画像物を形成しても良い。使用する用途の種類、その印
刷工程等に応じて適宜選択することができる。
【0106】(インクジェット記録方法)次に、インク
ジェット記録方式について説明する。
【0107】インクジェット記録方法は、インクの小滴
を種々の駆動原理を利用して、ノズルから吐出して記録
を行う、従来公知の何れの記録方式にも適用可能であ
る。
【0108】その代表例として、特開昭54−5993
6号公報に記載されている方法で、熱エネルギーの作用
を受けたインクが急激な体積変化を生じ、この状態変化
による作用力によって、インクをノズルから吐出させる
インクジェット方式を挙げることができる。
【0109】本発明の被記録媒体への記録に好適な記録
装置を以下に説明する。
【0110】図6は、本実施例で使用する情報書き込み
機能付きインクジェット記録装置の概略構成図である。
【0111】記録装置(11)は、被記録材に対して記録
を行う、プリンタである。被記録材ユニット(19)に装
着して搬送部に供給する。
【0112】搬送部は主に搬送モータ(20)と搬送ベル
ト(21)で構成され、記録時は図中の矢印方向に被記録
材を搬送する機能を有する。
【0113】ここで、搬送経路上のロールユニット(1
9)側を搬送入口、逆側を搬送出口とする。記録装置は
記録手段として、インクジェット記録ヘッドであるブラ
ック(K)ヘッド(17K)、シアン(C)ヘッド(17
C)、マジェンタ(M)ヘッド(17M)、イエロー
(Y)ヘッド(17Y)を搭載し、これらはラベル幅分の
長さのノズル列を持ったラインヘッドである。
【0114】これら4本のヘッドからそれぞれK、C、
M、Yのインクを選択的に吐出し、カラー記録する。
【0115】吐出するインクは、ブラック(K)インク
カートリッジ(18K)、シアン(18C)インクカートリ
ッジ(18C)、マジェンタ(18M)インクカートリッジ
(18M)、イエロー(18Y)インクカートリッジ(18
Y)から、図示しないポンプによってそれぞれの記録ヘ
ッドに供給される。
【0116】ロールユニット(19)は、非接触情報記録
媒体(35)を装着するロール駆動軸(22)、被記録材の
たるみにより位置が変化するロールセンサレバー(2
3)、ロール駆動軸(22)を駆動する図示しないロール
モータから構成され、ロールセンサレバー(23)の状態
によりロールモータを駆動、停止することで連続ラベル
紙の給紙を行う。
【0117】さらに、情報書き込み機能付き記録装置
(11)と、ホストコンピュータ(12)はケーブル(13)
で接続され、ホストコンピュータ(12)は記録データや
記録媒体内蔵素子に書き込む情報等を制御コマンドとし
て記録装置(11)に転送する。
【0118】また、搬送出口付近には記録媒体内蔵素子
に情報を書き込むための非接触通信部(14)が有り、通
信アンテナ(15)及び無線通信素子との通信制御を行う
非接触リーダ/ライタ(16)から構成されている。
【0119】このような装置を使用すれば、画像の記録
と同時に記録媒体内蔵素子への情報の書き込みが可能と
なる。
【0120】(実施例)以下、実施例を挙げて本発明を
更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0121】実施例1 (基材について)坪量180[g/m2]の木材パルプと
填料からなる原紙を用い、この上に平均粒径0.7[μ
m]の硫酸バリウム105重量部、ゼラチン10重量部、
ポリエチレングリコール3.5重量部、クロム明礬0.
5重量部を配合し、30[g/m2]塗布した。その後ス
ーパーカレンダー処理にて表面平滑化処理を行って基材
を得た。
【0122】(インク受容層について)米国特許明細書
第4242271号に記載された方法に従ってアルミニ
ウムオクタキシドを合成し、これを加水分解、解膠法に
よるアルミナ水和物のコロイダルゾルを合成した。上記
アルミナ水和物のコロイダルゾルを濃縮して15重量%
の溶液を得た。
【0123】一方、ポリビニルアルコール(商品名:P
VA117、クラレ社製)をイオン交換水に溶解して1
0重量%の溶液を得た。
【0124】この2種の溶液を、アルミナ水和物の固形
分とポリビニルアルコールの固形分が重量比で10:1
になるように、混合し、攪拌して分散液を得た。この分
散液を上記基材上にダイコートして、アルミナ水和物を
含むインク受容層を形成した。このインク受容層の厚み
は約40μmであった。インク受容層形成後、148mm
×100mmのサイズに裁断した。
【0125】上記の両面(インク受容層上と基材部)
に、固形分15%の塩化ビニール酢酸ビニールアクリル
酸系ラテックス(平均粒子径0.6[μm]、0.12[μ
m]以下の粒子の割合7.5%、Tg:65℃、MFT:
127℃)をバーコーターにて塗布し、65℃で乾燥し
て、約10[μm]の厚さに形成させた。
【0126】(素子について)次に、基材側に電子回路
部としてTag-it(日本テキサス・インスツルメンツ社
製)79mm×48mmを、基材の約半分の領域(74mm
×100mm)に接着剤(積水化学工業社製 エスダイ
ン)により接着させ、本発明の無線通信素子内蔵被記録
材を得た。
【0127】上記実施例1の無線通信素子内蔵被記録材
に対して、インク受容層側に全領域に、カラーインクジ
ェットプリンター(商品名P660C、キヤノンアプテック
ス社製)を用いてブラック、イエロー、マジェンタ、シ
アン、ブルー(マジェンタ+シアン)、グリーン(イエ
ロー+シアン)、レッド(マジェンタ+イエロー)の7
色ベタ記録を実施した。
【0128】記録後、無線通信素子を内側にして二つ折
りにし、ラミネータ(MSラミペットL-230:明光商会製)
で処理する事で本発明の画像物を得た。
【0129】本実施例の被記録媒体は、インク成分によ
る無線通信素子の障害からの保護に優れ、且つ、記録画
像の堅牢性(耐光、耐水、耐湿、耐ガス性等)、及びカ
ードとして要求される画像の耐磨耗性に優れたものであ
った。
【0130】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の被記録材に
よれば、内蔵素子の保護に優れ、且つ、画像の堅牢性
(耐光、耐水、耐湿、耐カ゛ス等)、及び要求される画像
の耐磨耗性に優れ且つ、様々な分野で好適に使用できる
被記録材が提供される。
【0131】また本発明の被記録材は、インクの付与さ
れる反対の面に無線通信素子を設けている為に、記録面
全域への記録が可能であり、両面記録の画像形成物が提
供できる。
【0132】さらに、記録後に加熱、加圧することで、
本発明の被記録媒体の画像物を得る為に、記録装置にあ
わせた様々な用途展開が可能な被記録媒体が提供され
る。
【0133】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被記録媒体の模式断面図である。
【図2】図1における無線通信素子4の構成を模式的に示
した平面図である。
【図3】本発明による画像物の形成方法を説明する図で
ある。
【図4】本発明の被記録媒体に接着層を設けた模式断面
図である。
【図5】本発明の被記録媒体を長尺紙にした場合の平面
図である。
【図6】無線通信素子への情報書き込み機能付き記録装
置の概略構成図である。
【図7】本発明の被記録媒体にオーバシートを貼り合わ
せた画像物の模式断面図である。
【符号の説明】
1: 基材 2: インク受容層 3: 多孔質樹脂層 4: 無線通信素子 5: インク遮蔽層 6: 送受信アンテナ 7: IC 8: インクを付与して形成させた画像 8': インク滴 9: 本発明の画像形成物 10: 接着層 11:記録装置 12:ホストコンピュータ 13:ケーブル 14:非接触情報通信部 15:通信用アンテナ 16:非接触情報リーダ/ライタ 17K:ブラック(K)ヘッド 17C:シアン(C)ヘッド 17M:マジェンタ(M)ヘッド 17Y:イエロー(Y)ヘッド 18K:ブラック(K)インクカートリッジ 18C:シアン (C)インクカートリッジ 18M:マジェンタ(M)インクカートリッジ 18Y:イエロー(Y)インクカートリッジ 24:ロール形態にした本発明の被記録媒体 25:オーバシート 26:受容層 27:透明基材 28:オーバシート側の画像部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA10 HB01 HB03 JA09 KA02 KA03 KA07 KA38 KA40 LA03 MA11 MB01 MB10 NA09 PA03 PA04 PA15 PA19 PA20 PA21 PA29 RA04 RA06 2H086 BA05 BA12 BA14 BA15 5B035 BA03 BA05 BB09 CA01 CA06 CA23

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に多孔質樹脂膜を有する被記録媒体
    において、素子と、前記素子近傍にインク遮断構造を設
    けた事を特徴とする、被記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の被記録媒体表面に画像形
    成後、画像形成面を外側にして二つ折りし、加熱処理す
    ることで接着させると同時に、前記多孔質樹脂膜を皮膜
    化することを特徴とする、画像形成物。
  3. 【請求項3】請求項1記載の被記録媒体表面に画像形成
    後、画像形成面を外側にして二つ折りし、加圧処理する
    ことで接着させると同時に、前記多孔質樹脂膜を皮膜化
    することを特徴とする、画像形成物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の被記録媒体表面に画像形
    成後、画像形成面を外側にして二つ折りし、加熱及び、
    加圧処理することで接着させると同時に、前記多孔質樹
    脂膜を皮膜化することを特徴とする、画像形成物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の被記録媒体表面に画像形
    成後、画像形成面を外側にして二つ折りし、加熱処理す
    ることで接着させると同時に、前記多孔質樹脂膜を緻密
    化及び透明化することを特徴とする、画像形成物。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の被記録媒体表面に画像形
    成後、画像形成面を外側にして二つ折りし、加圧処理す
    ることで接着させると同時に、前記多孔質樹脂膜を緻密
    化及び透明化することを特徴とする、画像形成物。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の被記録媒体表面に画像形
    成後、画像形成面を外側にして二つ折りし、加熱及び、
    加圧処理することで接着させると同時に、前記多孔質樹
    脂膜を緻密化及び透明化することを特徴とする、画像形
    成物。
  8. 【請求項8】 前記被記録媒体表面に画像形成後、画像
    形成面を外側に二つ折りした場合、前記素子の両面を前
    記インク遮断構造が覆うようにして成ることを特徴とす
    る、請求項2から7に記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 多孔質樹脂層と、インク受容層とを第1
    の面に積層した基材と、前記基材の第2の面に積層した
    インク遮断層と、前記インク遮断層を介して戴置された
    電子素子とを備えたことを特徴とする被記録媒体。
  10. 【請求項10】 遮断層を積層した別の基材を更に設
    け、前記別の基材を前記被記録媒体に戴置された前記電
    子素子の上に貼り合わせたことを特徴とする、請求項9
    記載の被記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記電子素子上に接着層を設け、前記
    別の基材を貼り合わせるようにしたことを特徴とする、
    請求項10記載の被記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記基材の第2の面に接着層を設けた
    ことを特徴とする、請求項10記載の被記録媒体
  13. 【請求項13】 前記インク遮断層の厚みは少なくとも
    0.1μmの厚みを持つことを特徴とする、請求項9記
    載の被記録媒体
  14. 【請求項14】 前記被記録媒体を長尺状にし、前記電
    子素子を所定間隔で基材上に戴置したことを特徴とす
    る、請求項9から13に記載の被記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記素子とは無線通信素子であること
    を特徴とする、請求項1及び9に記載の被記録媒体
  16. 【請求項16】 前記素子とはRF-ID(Radio Frequency
    Identification)素子であることを特徴とする、請求
    項1及び9に記載の被記録媒体
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005297348A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Brother Ind Ltd 電磁波反応体ラベル作成装置用ロール、タグラベル作成装置用カートリッジ、及びタグラベル作成装置
US8529142B2 (en) 2004-04-12 2013-09-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha RFID circuit element cartridge, roll for producing electromagnetic radiation reaction element label, and tag-label producing device

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