JP2003329673A - 健康計測診査装置、方法 - Google Patents

健康計測診査装置、方法

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JP2003329673A
JP2003329673A JP2002137841A JP2002137841A JP2003329673A JP 2003329673 A JP2003329673 A JP 2003329673A JP 2002137841 A JP2002137841 A JP 2002137841A JP 2002137841 A JP2002137841 A JP 2002137841A JP 2003329673 A JP2003329673 A JP 2003329673A
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JP2002137841A
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English (en)
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Yuusuke Nonomura
野々村友佑
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MICRODENT KK
Mikurodent Co Ltd
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MICRODENT KK
Mikurodent Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】健康状態(リスク、ゲイン)を計測または診査
する装置、方法 【解決手段】検診手段、方法、所定のフローチャート手
段、方法、所定のリスク計測手段、方法、所定の診査手
段、方法、所定の診断手段、方法、所定の治療、予防、
手段、方法、所定の連携手段、方法、などの手段、方法
のいずれかひとつまたは組み合わせによる手段や方法に
より健康に関する計測、診査、診断、治療、予防などを
行ってゆく。ただし最終的な診断、治療、予防などは術
者が決定するものであり、本発明は術者を強力にサポー
トする支援手段、方法などである。以上を使用して上記
課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、口腔内からの情報
により健康に問題のあるリスク因子を計測、診査する技
術である。
【0002】
【従来の技術】従来には、唾液や歯垢を採取してMSB培
地にて培養し、そのコロニーなどを観察する細菌培養検
査などが単独に存在した。またリスク因子の関係におけ
る手段(連携手段)、方法はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のリスク診査は、
健康情報の一部をみることでしかなく、統合的なリスク
診査は極めて困難もしくは不可能で、またたとえ健康状
態の一部を計測していても、総合的な診断を行う事が極
めて困難か、もしくは不可能であった。また従来では一
部細菌の培養または顕微鏡観察の域をでず、不可能であ
った新しいリスク計測もいくつか可能となった。即ち本
発明は、あらたなリスク(情報)計測を可能とした。さ
らに従来のリスク(情報)計測と新たなリスク(情報)
計測を適時統合化し、さらに精度の高い診査を可能と
し、それらの診査を、さらに統合化することにより、一
例として口腔内の主用な疾患である齲蝕と歯周病およ
び、それを原因とする口臭の治療、予防が従来法では不
可能な域の精度で実現される。
【0004】
【課題を解決するための手段】1〔請求項1の手段〕 請求項1の健康計測診査装置は、生体、特に口腔内より
の歯垢、唾液、歯周滲出液など採取された試料から所定
の疾病への所定のリスク計測手段を備える事を特徴とす
る。 2〔請求項2の手段〕 請求項2の健康計測診査装置は、生体、特に口腔内より
の歯垢、唾液、歯周滲出液など採取された試料から所定
の疾病への所定のリスク診査手段を備える事を特徴とす
る。 3〔請求項3の手段〕 請求項3の健康計測診査装置は、生体、特に口腔内より
の歯垢、唾液、歯周滲出液などの採取定量手段を備える
事を特徴とする。 4〔請求項4の手段〕 請求項4の健康計測診査装置は、環境制御手段を備える
事を特徴とする。 5〔請求項5の手段〕 請求項5の健康計測診査装置または方法は、所定の連携
手段または連携方法を備えることを特徴とする。を備え
る事を特徴とする。 6〔請求項6の手段〕 請求項6の健康計測診査装置または方法は、所定の検診
手段または検診方法を備えることを特徴とする。 7〔請求項7の手段〕 請求項7の健康計測診査方法または方法は、所定のフロ
ーチャート手段またはフローチャート方法を備えること
を特徴とする。
【0005】
【発明の作用および発明の効果】1〔請求項1の作用お
よび効果〕 請求項1の健康計測診査装置は、生体、特に口腔内より
の歯垢、唾液、歯周滲出液など採取された試料から所定
の疾病への所定のリスク計測手段を備える事を特徴とす
るので、所定のリスク計測ができるので、的確な診査、
診断、治療、予防ができる。 2〔請求項2の作用および効果〕 請求項2の健康計測診査装置は、生体、特に口腔内より
の歯垢、唾液、歯周滲出液など採取された試料から所定
の疾病への所定のリスク診査手段を備える事を特徴とす
るので、的確な診査、診断、治療、予防ができる。 3〔請求項3の作用および効果〕 請求項3の健康計測診査装置は、生体、特に口腔内より
の歯垢、唾液、歯周滲出液などの採取定量手段を備える
事を特徴とするので、定量的な試料採取ができる。それ
により的確で定量的な診査、診断、治療、予防ができ
る。 4〔請求項4の作用および効果〕 請求項4の健康計測診査装置は、環境制御手段を備える
事を特徴とするので、的確でな診査、診断、治療、予防
ができる。 5〔請求項5の作用および効果〕 請求項5の健康計測診査装置または方法は、所定の連携
手段または連携方法を備えることを特徴とするので、的
確で定量的な診断、治療、予防ができる。また術者が予
測不可能もしくは困難なリスク因子、診査、診断が可能
となる。また術者自身も考えつかないような問題点を容
易に検出でき、かつ複雑な病態、治療体系、予防体系に
おいても容易に的確な診査、診断、治療、予防ができ
る。 6〔請求項6の作用および効果〕 請求項6の健康計測診査装置または方法は、所定の検診
手段または検診方法を備えることを特徴とするので、的
確でな診査、診断、治療、予防ができる。また診査項目
などの検診項目を一目で確認でき、すぐに的確な検診が
できる。 7〔請求項7の作用および効果〕 請求項7の健康計測診査方法または方法は、所定のフロ
ーチャート手段またはフローチャート方法を備えること
を特徴とするので、的確でな診査、診断、治療、予防が
できる。また初心者でも熟練者の計測、診査、診断、治
療、予防ができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の健康計測診査装置を、図
1〜図48に示す実施例または変形例に基づき説明す
る。生体、特に口腔内からの情報により健康に問題のあ
るリスク情報(因子)を計測(検出)することを実施の
形態とする。またその情報をもとにし、さらに診査、判
定、処理、診断、分析しても良い。
【0007】〔実施例の構成〕一例として健康計測診査
装置(手段、方法)は、主用手段として、微生物性健康
診査手段、力学的診査手段、位置形態など空間診査手
段、審美診査手段、その他の硬組織疾患診査手段、その
他の軟組織疾患診査手段、食事生活習慣診査手段、心理
的診査手段などのいづれかまたはその組み合わせからな
る。それを検診手段が統合している。(ここで、必要に
応じて前記診査手段に新しい診査手段を追加したり、前
記診査手段のいずれかを削除したりする診査手段設定手
段を設けても良い。)
【0008】1検診手段(一例として図1、図4、図3
8、図47) 微生物性健康診査手段、力学的診査手段、位置形態など
空間画像診査手段、審美診査手段、その他の硬組織疾患
診査手段、その他の軟組織疾患診査手段、食事生活習慣
診査手段、心理的診査手段などのいずれかまたはその組
み合わせの診査手段と連携手段(連携リスク手段)(一
例として図1の1)としての歯列口腔表示(入力)手段
(入力手段を兼用してもよい。)と患者情報管理手段
(オプション)とからなる。(図1には検診手段の表示
入力手段の一例を、図4には検診手段のブロック図の一
例を記載。)
【0009】ここで、連携手段としての歯列口腔表示
(入力)手段(入力手段を兼用してもよい。)は、検診
手段の階層での連携(手段)であり、前記各診査手段に
おける情報を歯牙、歯列、口腔組織の表示部位にて統合
する。また統合された情報をもとの後述の応答制御をお
こなっても良い。具体的には、歯列や歯牙あるいは口腔
内を模式的に表示(表現)したり、3次元映像などにて
表示したりし、その歯牙、他の治療、予防対象の組織を
指、ペン、マウスカーソル、音声、手話などにて指定す
るとそのリスク値、健康計測値、診査値、診断値などが
表示される。(一例として図1の1における歯牙アイコ
ンをマウスの右ボタンクリックにて、プルダウンメニュ
ーを選択できるなどである。)
【0010】一方患者情報管理手段は、タイトル部(図
1の右部に表示の患者情報表示入力手段)の情報のみ
で、他のデータベースにリンクしているのみでも良い。
具体的な一例としては、ActiveXコンポーネントとし
て、あるいは共有Fileによりアクセス、MIFS、File Mak
er, Excel、SQLなど他のデータベースからのデータを呼
び出したり、また本装置からのデータを他のデータベー
スソフトにて処理したり、ActiveX間の通信により使用
するなどである。もちろん健康計測診査装置自身がデー
タベースエンジンを有してそれを使用しても良いが、こ
こでは基本的に患者情報管理手段を独立性の高い構造と
し、それにより高速計測、より高度なマルチタスク性、
安定性、データベースの高速性、高安定性、高マルチタ
スク性、健康診査計測装置の高速性、高安定性、高マル
チタスク性、さらにはビジネス上の独立性を確保しなが
ら、さらに相互に独立的に大きな進化を得る事とする。
【0011】2微生物性健康診査手段(一例として図
2、図3、図5、図44、図45、図47) 図2に示すフローチャート(手段、方法)が微生物性健
康診査手段における実施の形態である。(微生物性とは
主に微生物に依存する疾病における名称で、この健康診
査において全てが微生物に依存する健康診査というわけ
ではない。)(図3に微生物性健康診査手段とリスク計
測手段の接続図の一例を、図5に微生物性健康診査手段
のブロック図の一例を記載。 図44、図45に動作一
例を記載。図33に分光計測用フローチャート手段を記
載。)
【0012】3微生物性健康診査手段におけるフローチ
ャート手段{以後単にフローチャート(手段)と記
す。}図2 フローチャート(手段)の構成は、ひとつ以上のリスク
計測手段、ひとつ以上のリスク診査手段、およびひとつ
以上の連携手段(連携リスク手段)である。これらを方
法で行えば、医院でのビジネスモデルということであろ
う。
【0013】4リスク計測手段。(いずれかは必須であ
る。)図3における各計測(手段) リスク情報計測手段(リスク計測手段):pH(ペーハ
ー)計測(手段)、アンモニア計測(手段)、H2S計測
(手段)、インドール計測(手段)、ガス計測(手
段)、顕微鏡計測(手段)、培養計測(手段)、微生物
産生物質計測(手段)、DNA(RNA)計測(手段)(PCR
法を含む)、分光計測(手段)、環境試験(手段)、環
境試験の一部である感受性試験(手段)、などである。
(代表図は、図1)
【0014】ここで、前記計測手段において以下の採取
定量手段を使用すると好適な場合が多い.また計測項目
においては必須の時がある。採取定量手段は、生体、特
に口腔内からの試料の定量性が良い。採取定量手段:
【0015】図6の採取定量手段は、探針の形状をな
しその一部が平面となるような面を有しているので、定
量性がある。(腹平探針)またその面で歯垢などを採取
しやすくなっている。(一例として図6)
【0016】 図7の採取定量手段は、所定の採取凹
形状をなす採取定量手段。 1具体例として計量探針が
ある。(図7)採取凹形状(図7の計量手段)により歯
垢などを定量的に採取できる。この凹形状により一定量
の試料を採取できる探針様の形状をしているものが標準
形である。の採取定量手段より定量性が高い。(一例
として図7)
【0017】 試料取り出し手段つき採取定量手段
は、所定の採取凹形状をなし、ノック式、スライド式、
横滑り式などの試料取り出し手段にて採取物(試料)が
取り出せる試料取り出し手段を備えた採取定量手段。1
具体例として取り出し手段付き計量探針がある。の効
果にさらに取り出しが容易になり計測が合理的かつ正確
になる。図7の計量手段の奥がピストンとシリンダの関
係となっており、そこのピストン部がスライドして試料
が押し出される。この押し出しはシャープペンやボール
ペンのスライド機構と同様なものである。
【0018】 図8の採取定量手段は、断面がなめら
かな曲線形状で、その直交方向が一定の直線形状をなす
採取定量手段。ただし培地への接触部は面でもよい。そ
の場合は、断面は直線部を含むなめらかな曲線である。
(図8は、面があるもの。もちろん直線でもよい。)1
具体例として背直探針がある。探針の背が直線的になっ
ているので、寒天培地などに一定量の微生物を同条件で
塗布することができる。一例の動作として、この背の直
線部分で口腔内の被観察組織をなぞったり、また歯周ポ
ケットなどの組織に挿入したペーパーポイントの採取部
位に背を触れさせ、その背を培地に滑らせるようになぞ
るなどである。一例として図8の背直探針使用例参照。
【0019】さらにこの探針の背直部分と把持手段の間
に加圧手段を採用しても良い。一例として、板バネ、ス
プリングなどを使用し培地に一定的なの加圧をなし、定
量的な微生物塗布ができる。(一例として図8)この時
この探針の材質は、樹脂、金属、セラミックスなどで作
られるが、一例として白金、セラミックにより作られる
と火炎滅菌しても酸化などされずに好適である。(セラ
ミックは酸化物なのでそれ以上の酸化がない。)他の前
記採取定量手段に関しても火炎滅菌するなら同様な素材
を使用してもよい。
【0020】 採取定量手段は、屈曲ペーパーポイン
トである事を特徴とする。(図9)一例として先端から
10mmまでが直線的になっており、10mm点から約
45度の角度で直線的に屈曲(単屈曲)したペーパーポ
イントなどである。(いずれの直線部も多重屈曲でも良
いし、屈曲寸法、屈曲形状は口腔組織に合わせて製作し
ても良い。この場合、歯周ポケットをさらに保護した
り、口腔組織の採取部位以外に抵触し汚染されることが
少ない。)またペーパーポイントの屈曲角は、術者の使
用感により違う角度を採用してもよい。また屈曲部位か
ら先端までの長さも術者や培地の大きさにあわせても良
い。(一例として図9)ここで、屈曲部は、密度があが
るので吸水が採取部位より少なく、試料採取量が定量化
される。またこの屈曲部にニス、樹脂、油脂などの吸水
防止剤を塗布するとさらに採取量が定量化される。
【0021】この屈曲ペーパーポイントは、先端部のみ
が歯周ポケットに挿入され、他の部分が口腔組織に触れ
ないので、正確な計測ができる。また先端が決められた
長さになっているので、歯周ポケットのポケット底を細
菌レベルで突き破らずに安全である。さらに歯周ポケッ
トに対して斜めにも容易に挿入できるのでさらに安全で
ある。さらにまた、屈曲している部位までに滲出液が容
易に浸透し、屈曲したところを滲出液の浸透が超えにく
いかまたは、超えないので試料を一定量採取できるなど
の定量性がある。
【0022】ここでまた、ペーパーポイントに滲出液な
どが浸透すると色(調)が変化する色(調)変化手段を
採用しても良い。一例として炎症をおこしている部位の
滲出液は酸性などpHが中性でない場合がおおいので、
これを利用し既知のpH試薬をペーパーポイントに浸漬
しておく。すると滲出液が浸透した部分だけ色がかわ
る。これによりさらに定量化の精度を上げても良い。こ
の変化手段は、屈曲部につけても良いし、全体につけて
も良いなどどこでも良いが、屈曲部あるいは、先端から
ポケット深さ程度の部分にリング状につけると高精度な
定量化ができる。以上からなどの採取定量手段があ
る。
【0023】5リスク診査手段。図2において、歯周病
リスク診査、口臭歯周病リスク診査、齲蝕リスク診査か
らなる各診査手段。そしてその個々の診査手段がリスク
大と診査された場合行われ、この診査情報をもとに行動
を決定する診断手段を術者が利用し診断を下し、そして
さらなる診査手段、治療手段、予防手段に移行する。そ
れらの個々の手段を経て、再度、適時歯周病リスク診
査、口臭歯周病リスク診査、齲蝕リスク診査が行われ
る。さらに発ガン因子リスク診査を採用しても良い。
【0024】ここで、分光計測手段(分光法)、分光計
測診査手段によるリスク情報計測、診査は、歯周病リス
ク診査、口臭歯周病リスク診査、齲蝕リスク診査を統合
的に計測、診査することができるので、別枠にもうけ
た。これは、図2の四角(フローボックス)で囲んだ各
々の歯周病リスク診査、口臭歯周病リスク診査、齲蝕リ
スク診査と連携しても良いし、また単独で機能しても良
い.そして、リスク情報計測は、どの位置からスタート
しても良い。さらにまた、計測、診査、診断などの各手
段は、患者の病態、要求などに応じて適時選択してもよ
い。
【0025】ここで、分光計測(手段)は、これら歯周
病リスク診査、口臭歯周病リスク診査、齲蝕リスク診査
の3診査(手段)に内蔵される部分もあってもよいし、
また分光診査手段の内部計測(手段)として内蔵し、独
立した診査手段として機能しても良い。さらに分光計
測、診査は、環境や感受性試験の計測、診査の一部もし
くは全部を行ってもよい。
【0026】6連携手段 (連携リスク手段) 検診手段階層の連携手段:また検診手段における図1の
歯列口腔表示(入力)手段(入力手段を兼用してもよ
い。)も連携手段である。
【0027】微生物性健康診査手段階層の連携手段:連
携手段(連携リスク手段)とは、計測されたリスク情報
を統合化したり、リスク情報からの情報により処理され
た個々の診査情報を統合化したり、さらに診断情報を統
合化することにより、個々のリスク情報では到達できな
い高いレベルでの計測、診査、診断を行う。(図43参
照) 一方図1、図2における齲蝕と歯周病の連携ある
いは収束関係も、連携の一部もしくは全部となる場合も
ある。一例としては、フロー線(フローライン)、フロ
ーボックス、フローラインとフローボックス全ての接続
関係における応答(制御)手段による応答制御である。
検診手段レベルとの応答関係などは、階層間の連携手段
である。
【0028】[効果]図2に示されるフロー手段の経路
を循環したり、並行に経路をたどると、自然に特徴pH
値が病的状態に比べ高くなったり、口臭がなくなった
り、歯周病原生微生物、齲蝕原生微生物が除去、減少し
て歯周病、齲蝕、病原菌に起因する疾病がなくなってゆ
く。そして検診手段により各種診査手段と連携し予防治
療を合理的、効果的かつ容易に行える。
【0029】上記手段は、術者や製造者が取捨選択し使
用、製造する。
【0030】
【実施例】第1実施例は、pH計測手段である。(pHは
水素イオン濃度)
【0031】[第1実施例の形態]pH計測手段は、生
体よりの試料とくに歯垢、唾液、などの口腔内よりの試
料、外来物質、標準または基準試料などのいずれかひと
つまたはその組み合わせにおける特徴(的)pHを計測
する。ここで環境制御手段を使用しても良いし、採取定
量手段を使用しても良い。もちろん両者を使用してもよ
い。(図3や図18などに記載された環境制御手段を使
用する場合、環境制御手段は、図18におけるいずれか
またはその組み合わせを使用する。)試料に与えられた
試薬や加振などは、環境制御手段の一例である。
【0032】A歯垢pH計測手段 歯垢においては、歯垢の特徴的なpHを計測できる。す
なわち(歯垢)pH計測手段は、歯垢の静的pH値、歯垢
の最低pH値とその時間のいずれかひとつまたはその両
方、時間pH面積値、デルタpH、基準時間のpH値におけ
る各値のいずれかひとつ、またはその組み合わせを出力
する。また歯垢と投与試薬による前記特徴pH値の計
測、歯垢と投与試薬による時間pH曲線または/と、微生
物と投与試薬種類によるpH曲線による試薬時間pH曲線
群などである歯垢試薬スペクトラムなどのpH(複)ス
ペクトラムを計測しても良い。
【0033】また採取した試料を計測開始直後に得られ
た値を特に特徴pH値における初期計測値とする。とく
に初期にあらわれる極大値などは重要である。これらの
初期計測値は、大きな意味のある場合が多い。具体的に
は、これらの値は唾液の緩衝能を特徴的に示しており、
その値が大きいほど齲蝕リスクが少ない。(負のリス
ク、ゲインという事となる。) ここで、静的pH値の特殊な場合以外、すなわち採取し
た試料をそのまま計測する以外は、環境制御手段におけ
る試薬手段などを使用する。
【0034】これらの特徴pHは齲蝕リスク、修復物メ
インテナンス期間、修復の可否などの齲蝕リスク診査情
報における判断基準のひとつとなる情報ともなる。即ち
齲蝕は、酸を中心とした歯牙脱灰により始まるとされて
いるので、歯牙における酸の度合い、すなわちpHを計
測する事は非常に重要であり、特に特徴pHがそのリス
クを表現している。さらに齲蝕は、主に微生物が生産す
る酸と、微生物のなんらかの因子、たとえば赤外線など
の電磁波、あるいはアパタイトへの分子振動などが重要
な可能性があるが、主因は酸であるとされている。
【0035】B 唾液pH計測手段 唾液の特徴的なpH変化、すなわち唾液緩衝能を計測で
きる。基準時間のpH値、デルタpH、時間pH面積値、最
高pH値のいずれかひとつ、またはその組み合わせを出
力する。
【0036】C 外来物質pH計測手段 口腔内への外来物質である食品のpHを計測する。一例
として蔗糖、ジュース、ケーキなどのpHを計測する。
この値は、食事指導などの齲蝕リスク診査情報の基準情
報となる。またAの歯垢pH計測への投与試薬の決定のた
めの情報ともなる。
【0037】D 標準または基準試料pH計測手段 St.Mutansコロニーなどの齲蝕細菌などを始めとする微
生物と投与試薬における計測。微生物と投与試薬による
特徴pH、微生物と投与試薬による時間pH曲線または/
と、微生物と投与試薬種類によるpH曲線による微生物
試薬時間pH曲線群を含むpH(複)スペクトラムを計測
する。歯垢微生物の推定、同定、齲蝕リスク治療、齲蝕
予防、などの齲蝕リスク診査情報への判定情報のひとつ
となる。
【0038】E 口腔内よりの試料pH計測手段 舌苔、膿汁、組織、などのpH計測で、前記A、B、Cなど
の計測を適用できる。これらの情報は、各組織、病巣の
病状、健康状態を診査する情報となる。
【0039】ここで、術者は上記のいずれのpH計測手
段を選択しても良い。
【0040】[pH計測手段の構成]pH計測手段は、図
10のpHセンサモジュール(または図11のセンサモ
ジュール+ガス透過膜など)と図12から図16、など
の後述で示される個々の特徴pH測定手段(特定pH測定
手段)のいずれかひとつ、またはその組み合わせにて構
成される。また変形例としてpHスペクトラム計測(診
査)手段やpH複スペクトラム計測(診査)手段などが
ある。
【0041】ここで基本的に、ブロック図などの図面に
おいて基本的に最低限必要な手段などを実線で、あると
便利な手段などを点線で記載した。また形状における点
線は隠れた線を基本的に表した. 基本的に一点鎖線
は、明示的な表現などに使用したり、他の実線と意味を
違わせる時に使用した。
【0042】特徴pH測定手段は、静的pH値測定手段
と、動的pH値測定手段である最低pH計測手段時間、最
高pH計測手段、時間pH面積計測手段、デルタpH計測手
段、基準時間pH計測手段などである。ここで、反応を
加速するためなど試料に振動を与える環境制御手段の一
つである振動付与手段を採用しても良い。(基本的には
使用しない。)またpH計測手段は、採取定量手段を使
用する場合が多い。試薬や試薬投与手段も使用する場合
が多い。
【0043】ここで、pH計測部分、すなわち試料を設
置する部分(この場合FET電極部)には、環境制御手段
のひとつである試薬手段を術者が投与したり、また試薬
投与手段などが試薬手段を投与、付与する場合が多い。
(後述)この試薬(手段)は、唾液で代用する場合もあ
る。この場合は、試薬がなく生体試料のみとなる。この
時は、唾液歯垢複合体として口腔内環境をより反映する
という利点と、個々の特徴を独立に測定できないという
欠点とがある。これらの手段のうち、pHセンサモジュ
ールを含めて齲蝕リスク診査手段や健康計測診査装置に
内蔵してもよいし、また独立していてもよいし、さらに
また他の診査手段とに分散していても良いが、pHセン
サモジュールのみをワイヤレス、ワイヤードなどにて独
立させた構造が臨床では好適である。
【0044】図10にpH計測手段の一例としてpH電極
に(IS)FETタイプの電極を使用したpHセンサモジュー
ルを使用した。(電極はガラス電極などの他のpH電極
でも良い。)図10においてpHセンサモジュールより
の信号を必要ならBufferingまたは増幅し、A/D変換器を
介し、後段の特徴pH測定手段に接続する。すなわちこ
のセンサモジュールは、センサ部分に試料をのせるとp
H値がアナログあるいはデジタル信号にて出力するもの
である。
【0045】特徴pH測定手段 以下に特徴pH測定手段のいくつかを記述する。いずれ
かのひとつまたはその組み合わせを選択する。
【0046】A歯垢pH計測手段 1 静的pH値計測手段 記憶手段(スタート信号であるトリガ信号により記憶す
る)と初期値設定手段からなる。
【0047】試薬を使用する場合:試薬に蒸留水、精製
水あるいは中性pH7.0の水溶液を使用する。これら
の水を使用する場合は、極力少ない量が好適である。
【0048】試薬を使用しない場合:また電極間を埋め
るだけの多量の歯垢があれば歯垢のみを測定してもよ
い。また定量の歯垢と定量の唾液を計測しても良い。
【0049】記憶手段は、pHセンサモジュールからの
信号または外部からのトリガ信号に同期して記憶する。
初期値設定手段は、記憶手段をリセットして、その値を
7.0などにする。この値は、14.0最高値や、歯垢
のとりうる最高値としても良い。ここで連携手段の応答
(制御)手段が発振、発散しないようにエラー表示とし
てメモリの最高値FF、EOFなどを設定しても良い。
【0050】ここで、同一試料からの静的pH値と動的
pH値を計測し差分などの比較をしても良い。(図16
の上図)これにより歯垢中の唾液由来などの緩衝能pH
値、pH計測手段のノイズなどのバックグラウンド信号
を差引いた値をえることもできる。
【0051】2 動的pH値計測手段の種類 1 最低pH計測手段 (最低pH値と、所用時間の何れ
かひとつまはた両方を計測)(図12)は:時間発生手
段、時間記憶手段、比較手段、最低値記憶手段、初期値
設定手段とからなる。初期値設定手段は、((pH値)
記憶手段)、時間発生手段、時間記憶手段、(記憶手段
の切り替え手段)、最低値記憶手段などを初期化する。
((pH値)記憶手段)、記憶手段の切り替え手段、な
どは、あると便利だが、無くても良い。
【0052】また最低pH値が生じた時間は判明すると
便利であるが省力しても良い。(時間発生手段、時間記
憶手段を省略するという事。)しかし最低pH値が生じ
た時間を知ることはリスクをさらに詳細にしることであ
るので、あるほうがお勧めである。すなわち臨界pHよ
りかなり低いpHを示したとするなら、その低いpHが長
い時間持続するのは、より多くの歯牙の脱灰などの破壊
を意味しているからなどである。
【0053】(a記憶手段)pHセンサモジュールからの
信号を記憶する。その記憶場所は、0個以上である。
【0054】b時間発生手段 スタート信号であるトリガ信号が入力されると始動す
る。そして内部にあるクロック信号をもとに時間を発生
させる。この時間信号は、スイッチ手段を通過して時間
記憶手段へ出力される。(ここで、pH記憶手段がある
場合、内部のクロックをもとに、測定間隔が時間発生手
段によりつくられ、これが記憶手段の切り替え手段へ出
力される。)
【0055】c時間記憶手段 最低pHが生じた時間を保持する記憶手段。時間発生手
段からの計測開始からの時間の内比較手段によりスイッ
チ手段が閉じた(指示した)時間を更新保持する。結果
的には最低pH時間(pH曲線の極小値)が保持される。
【0056】(d記憶手段の切り替え手段)時間発生手
段からの測定間隔により記憶配列Mの位置を切り替え
る。そしてその時間毎に計測値が記憶手段に記憶され
る。計測後に比較して最低pH値を求めても良い。
【0057】Mの数が測定個数より大きい場合。順次配
列を切り替えてゆき、全pH値を記憶する。0,1,
2,3、…、n−1、n (n>=0)(ただしn−1があるときは、n>=1)
【0058】e比較手段 一例として初期値として初期値設定手段が最低値記憶手
段に14.0またはFFh(25.5)などを設置する。
この最低値記憶手段の値と計測値を常にまたは計測毎に
比較手段が比較し、低いpH値を比較手段が選択し最低
値記憶手段に更新保持させる。すると計測期間中におい
て最も低いpH値を最低値記憶手段が記憶することにな
る。最高値計測の場合は、逆となる。
【0059】また記憶配列Mにおけるn―1とn番目の
記憶値を比較し小さい値を選択し出力する。など計測に
おいて最も低い値を計測できるならいずれの手段でも良
い。
【0060】f最低値記憶手段、比較手段からの値を更
新保持する。
【0061】g初期値設定手段 上記手段をリセットし初期値にする。一例としてpH記
憶手段は7.0(7〜14など)、記憶手段の切り替え
手段はM0で0、時間発生手段の時間信号は0、時間記
憶手段は0、最低値記憶手段は、7.0(7〜14な
ど)である。
【0062】ここで、トリガ信号発生手段は、採用して
もよいし、人間が操作してもよいが、採用すると診療時
間の短縮、院内感染予防になり便利である。最低pHの
トリガ信号発生手段は、pHセンサモジュールからの信
号は、一例としてFET電極と基準電極が通電していない
場合0または14となるように設定している。そしてト
リガ信号がmin6、max8と設定されたなら、pHセンサ
モジュールからの信号がpH6〜8の間であれば、トリ
ガ信号発生手段がトリガ信号を出力するなどである。
(以下同様)
【0063】2 時間pH面積計測手段(時間pH面積
値) (図13) 時間発生手段、閾値保持手段、閾値比較手段、乗算手
段、加算手段、初期値設定手段とからなる。記憶手段の
切り替え手段と(pH値)記憶手段は、全pH曲線の把握
などが必要なら設置する。初期値設定手段は、((pH
値)記憶手段)、時間発生手段、時間記憶手段、(記憶
手段の切り替え手段)、比較手段などを初期化する。閾
値保持手段、(pH値)記憶手段などの記憶(一時記憶
でも半永久的記憶でもよい)は、同じ記憶配列に保持管
理されても良い。他の実施例、変形例も同様である。
【0064】a時間発生手段 スタート信号であるトリガ信号が入力されると始動す
る。そして内部にあるクロック信号をもとに時間を発生
させる。この時間信号が乗算手段の動作タイミングを指
示する。
【0065】b閾値保持手段 歯牙の臨界pHなどの特定のpH値を保持する。他の記憶
手段の記憶配列を使用しても良い。
【0066】c閾値比較手段 閾値保持手段からの閾値と計測値を比較し、計測値を超
えた場合に閾値からその値を引いた値を乗算手段に出力
する。ここで、閾値を超えるとは、歯垢計測のおおくの
場合などにおける酸側の計測の場合は、低くなる方向、
唾液などの高くなる方向の計測では高くなる方向の場合
が多い。
【0067】d乗算手段 閾値比較手段からの値を単位時間ごとに乗算してゆく。
【0068】e加算手段 乗算手段からの値を加算してゆく。
【0069】f時間pH面積値記憶手段、 加算手段からの値を更新保持する。
【0070】g初期値設定手段 上記手段をリセットし初期値にする。一例として時間発
生手段の時間信号は0、時間pH面積値記憶手段は0、
などである。
【0071】必要なら 記憶手段 pH計測手段と閾値比較手段の間にいれる。
pHセンサモジュールからの信号を記憶する。その記憶
場所は、0個以上である。 記憶手段の切り替え手段 時間発生手段からの測定間隔により記憶配列Mの位置を
切り替える。Mの数が1個の時 以上 Mが測定個数より
小さい場合以下。リング状に切り替えが行われる。0→
1→0→1…..
【0072】3以上も同様。ただし2の場合は、どちら
かいずれかを初期値とし、次の記憶手段を動的pH値と
しても良い。Mの数が測定個数より大きい場合。順次配
列を切り替えてゆき、全pH値を記憶する。0,1,
2,3、…、n−1、n (n>=0)(ただしn−1があるときは、n>=1)
【0073】3 デルタpH計測手段 (図14) (pH値)記憶手段、時間発生手段、時間記憶手段、記
憶手段の切り替え手段、差分除算手段、最大値記憶手
段、初期値設定手段とからなる。初期値設定手段は、
(pH値)記憶手段、時間発生手段、時間記憶手段、記
憶手段の切り替え手段、比較手段、最大値記憶手段を初
期化する。(pH値)記憶手段はpH値が1つを1単位と
し、2単位以上あればよい。(図のMは2個以上)差分
除算手段は、(pH値)記憶手段の任意の値を選択でき
る。デルタは、本来図14のごとくの記号で表現される
が、特許庁規程の文字になかったので、あえて「デル
タ」とした。改善がのぞまれる。
【0074】a記憶手段 pHセンサモジュールからの信号を記憶する。その記憶
場所は、2個以上である。
【0075】b時間発生手段 スタート信号であるトリガ信号が入力されると始動す
る。そして内部にあるクロック信号をもとに時間を発生
させる。この時間信号は、スイッチ手段を通過して時間
記憶手段へ出力される。そして内部のクロックをもと
に、測定間隔が時間発生手段によりつくられ、これが記
憶手段の切り替え手段へ出力される。
【0076】c時間記憶手段 最大デルタpHが生じた時間を保持する記憶手段。時間発
生手段からの計測開始からの時間の内比較手段によりス
イッチ手段が指示した時間を更新保持する。結果的には
最大デルタpHが生じた時間が保持される。
【0077】d記憶手段の切り替え手段 時間発生手段からの測定間隔により記憶配列Mの位置を
切り替える。
【0078】Mが2個の時 以上 Mが測定個数より小さ
い場合以下。 リング状に切り替えが行われる。0→1→0→1….. 3以上も同様。ただし2の場合は、どちらかいずれかを
初期値とし、次の記憶手段を動的pH値としても良い。
【0079】Mが測定個数より大きい場合。 順次配列を切り替えてゆき、全pH値を記憶する。0,
1,2,3、…、n−1、n (n>=0)(ただしn−1があるときは、n>=1)
【0080】e差分除算手段 記憶配列Mにおけるn―1とn番目の記憶値を引き、そ
の値を計測時間間隔で除する。 デルタpH=O(Mn−1)
−O(Mn)/デルタt、O(Mn)は、n番目の記憶手段の
値、デルタtは、計測間隔時間である。
【0081】f最大値記憶手段 差分除算手段からの値を更新保持する。この時前回の値
(初期値)と現在の値の大きい方を選択し記憶する。記
憶を更新した時、すなわち前回の値(初期値)より現在
の値が大きい時、最大値記憶手段は、その時間を時間記
憶手段に記憶するようにスイッチ手段を閉じる。
【0082】g初期値設定手段 上記手段をリセットし初期値にする。一例としてpH記
憶手段は7.0(7〜14など)、記憶手段の切り替え
手段はM0で0、時間発生手段の時間信号は0、時間記
憶手段は0、最大値記憶手段は0などである。
【0083】4 基準時間pH計測手段 (図15) 時間発生手段、時間比較手段、基準時間設定手段、基準
時間pH記憶手段、初期値設定手段とからなる。初期値
設定手段は、時間発生手段、基準時間pH記憶手段など
を初期化する。
【0084】a時間発生手段 スタート信号であるトリガ信号が入力されると始動す
る。そして内部にあるクロック信号をもとに時間を発生
させる。この時間が時間比較手段に出力される。
【0085】b基準時間設定手段 測定開始から何分など、所定の基準時間におけるpHを
みるかが設定されている。これは永久的な記憶でも良い
し、また術者入力手段からの入力値や、その半永久的記
憶値でも良い。
【0086】c時間比較手段 基準時間設定手段の設定時間に時間発生手段からの時間
が達した場合にスイッチ手段を閉じ基準時間pH値とし
て基準時間pH記憶手段に記憶させる。
【0087】d基準時間pH記憶手段 基準時間設定手段により設定された時間のpH値を記憶
する。
【0088】ここで、一例として10分などの所定の時
間におけるpHをブザーなどで知らせるハンディタイプ
のpH計を基準時間pH計測手段として製造しても良い。
歯垢を電極にのせると前記トリガを使用すれば、自動的
に計測開始で10分など設定時間になれば、ブザーとと
もに基準時間のpH値を液晶画面などの表示手段にて表
示できる。また電源を電池とすることで容易にどこでも
使用が可能となる。この表示を見て術者が診査、診断を
行うような独立型のpH計であっても良い。他のpHに
も、このようなタイプの製造を施しても良い。ここで、
BlueToothなどのワイヤレス、USBなどのワイヤードの外
部通信手段を有しているとさらに便利である。他の実施
例も同様に装備すると便利である。
【0089】以上これらの各手段は、コンピュータ上で
ソフトウエアにて構成してもよいし、各手段は、ハード
ウェアのみで実現しても良い。
【0090】B 唾液pH計測手段 1最高pH 最低pHの設定または構成の違いは、最高値記憶手段の
値と計測値とを比較手段が比較し常に大きな値を最高値
記憶手段に記憶する設定または構成がちがい、あとの手
段または手段の設定は最低pH計測手段と同様な構成、
設定である。 2基準時間のpH値計測手段 歯垢pH計測手段の2の4 基準時間pH計測手段を使用
する。ここで試薬は、酸性水溶液などを使用する。 3デルタpH計測手段 歯垢pH計測手段の2の3 デルタpH計測手段を使用す
る。ここで試薬は、酸性水溶液などを使用する。 4時間pH面積計測手段 歯垢pH計測手段の2の2 時間pH面積計測手段を使用
する。ここで試薬は、酸性水溶液などを使用する。以上
の計測から齲蝕を防止する唾液の緩衝能がわかる。
【0091】C 外来物質pH計測手段 歯垢pH計測手段の1静的pH値計測手段を使用する。
【0092】D 標準または基準試料pH計測手段 本計測手段は、歯垢と標準または基準微生物コロニーな
どという試料対象が変わるのみで、計測手段は、歯垢の
各手段と同じである。歯垢も一種の微生物コロニーであ
るので計測手段の変更がない。ただし、その上位の診査
手段は全てが同じではない。
【0093】E 口腔内よりの試料pH計測手段 AからDまでの計測手段を試料に合わせて使用する。
【0094】〔実施例の動作〕SwをOnにして起動状態と
する。一例として右上の最後大臼歯から歯垢を採取定量
手段(ここでは計量探針 図7)にて一定量歯垢を採
取する。そして採取した歯垢をpH電極(FET電極)上に
のせる。そして、試薬を一例として50μl滴下し、図
10のように基準電極とpH電極が通電するように滴下
する。この時一例として試薬は、5%蔗糖液を使用し
た。
【0095】一例として以下の試薬のいずれかを使用す
る。 試薬1 蔗糖5%溶液 0より大きく〜20
%程度の範囲で使用する。適度なアルカリ試薬などを投
与して中性で使用してもよい。一例としてNaOHを滴下
し、pH7.0中性とするなどである。中性試薬の場
合、後述の初期値検査などの理論値計測に好適である
が、実際は、NaOHなどと蔗糖を摂取することはなく、ま
た単体のリスクを計測することは、要素還元主義にかな
っているので、蔗糖単体が第1義的に好適である。
【0096】試薬2 蔗糖(Sucrose)、NaCl (一
例として0.9%程度) 試薬3 蔗糖、NaCl、NaHCO3(第2リスクパラメータ
手段)一例として1mM程度。 NaHCO3(第2リスクパラメータ手段)は、微生物の生成
するCO2が多くなるほどpH値を下げる。ただしNaHCO
3(第2リスクパラメータ手段)は、濃度がこい場合
は、負のリスクすなわちゲインになる。 試薬4 蒸留水または精製水。これは、歯垢の生のp
H値を計測するときに使用する。(水による希釈補正を
行うのが望ましい。)この場合試薬なしで電極間を通電
できれば、補正なしに生の歯垢pH値を計測できる
【0097】一例として現状で最も齲蝕リスク診査に対
する情報としてもっとも重要と思われる最低pH計測の
動作を説明する。ここで術者が、その動的pH値の1最
低pH値と時間を選択する。(術者入力手段などにてpH
計測手段を制御する。)そして歯垢のpHが時間ととも
に低下してゆき、ある値を境に再び上昇してゆく。この
時図12における最低値記憶手段に最低pH値が記憶さ
れる。ただし最低pHは、計測時間がかかるので、リア
ルタイムの診断、治療にそぐわない場合が多い、そうい
った場合は基準時間pH計測を選択する。これは近似的
に良い値を出してくれる.
【0098】さらに具体的には、逐次pH値が比較手段
により最低値記憶手段の記憶値と計測値を比較し常に低
い値を最低値記憶手段に記憶してゆく。
【0099】この時、一例として時間値も更新保持され
る。そして、デルタpH値の極性が反転したところで、最
低値と、その時間が確定する。(最低pHを下回らな
い。)ここでは、比較手段、記憶手段、最低値記憶手
段、時間発生手段、などは、コンピュータの記憶手段、
制御手段で構築しても良いし、すべてハードウエアで構
築しても良い。
【0100】ここで、動的pH値の最初の値P0として、
初期値記憶手段に記憶された初期値は、静的pH値とし
て扱っても良い。またpHセンサモジュールは、0また
は14を初期値として起動するが、ここでは初期値を0
として起動し、試料をFET電極にのせ基準電極と通電し
た時から始まる変動するpH値の極大を極大検出手段を
使用して(最低pH値の比較手段の作用を変更し、最大
値を選択するように設定してもよいし、最低pH計測手
段と最高pH計測手段を一つのセンサモジュール出力に
接続して最高pH値と最低pH値を計測しても良い。)p
H計測値における初期値をこの初期極大値としても良
い。この場合唾液中のリン酸バッファなどが多量に含ま
れた歯垢(採取時に唾液が多く混入してしまったり、純
粋に拡散のみでリン酸バッファなどが多量に混入してい
たりする。)は、この初期極大値が大きい。この初期極
大値は歯牙に対する防御因子である。(負のリスク、す
なわちゲインである。)
【0101】一例として最低pH計測手段の計測値を記
載する。5%蔗糖水溶液 pH約6.5を試薬として使
用した場合。 最低pHに到達した時間(分)、 最低pH値、 10分値、 初期値、 加振 A 16 4.3 B 30 3.8 C 27 5.2 5.8 6.7 変化なし D 34 3.9 4.2 下がる E 1 5.7 5.8 かわらず F 20 4.9 5.0 8.4 (A,B,C…は、敬称省略)
【0102】5%蔗糖、0.9%NaCl、1mM NaHCO3
による水溶液 pH約7.7ここでNaClは、イ
ンピーダンス低下手段。NaHCO3は、微生物などのCO2よ
りのpH変化値を加味するためのCO2pH変化検出手段。
溶液を弱アルカリにするアルカリ手段でもある。さらに
また外来物質として摂取した場合を想定した第2リスク
パラメータとしても使用できる。 最低pHに到達した時間(分)、 最低pH値 G 21 4.2 H 8 5.6 I 20 6.2 J 12 5.7 K 25 5.4
【0103】pH計測手段の出力値は、齲蝕リスク診査
手段で診査されリスク度に変換されても良い。
【0104】以下の特徴pH計測手段は、最低pHを計測
する時に記憶されたpH値を基に各手段が計測値を算出
しても良いし、独立した手段として製造しても良い。
【0105】2 時間pH面積計測手段
エナメル、象牙質の臨界pH以下の面積を計測する時
は、エナメル、象牙質の臨界pH値を閾値保持手段に、
全面積の時は、初期値を閾値保持手段に、pH7以下の
面積、pH7以上の面積の時は7を閾値保持手段に設定
する。
【0106】そして臨界pHを閾値として、pH計測値ひ
とつの時間単位、一例として10秒間隔にpH値が閾値
比較手段に比較されてゆく、すなわちここで閾値比較手
段と乗算手段、そして加算手段において、閾値比較手段
において閾値以下となったpH値に関して、個々に10
(秒)を乗算手段が乗算し、その値の合計値(面積)を
加算手段が算出する。一例として K 23.8(pH*t)
【0107】3 デルタpH
(1、2を予測しても良い。) 逐次pH値が記憶手段に記憶されており、この記憶され
たpH値をO(Mn)とする。この値ひとつに時間単位、一
例として10秒間隔に記憶手段の切り替え手段と記憶手
段とにより記憶手段にpH値が記憶されてゆく、この時O
(Mn-1)とO(Mn)の差分pH値を単位時間、ここでは1
0秒で差分除算手段が除した値がデルタpHとなり、その
値が逐次、最大値記憶手段に記憶されてゆく。 一例として デルタpH (最低pH値、参考値) K 0.08 5.1 M 0.18 4.2
【0108】4 基準時間のpH
(1、2を予測しても良い。) 計測開始から任意の設定時間、一例として10分とし、
その時点でのpH値を、基準時間設定手段、時間発生手段
と時間比較手段とによりスイッチ手段が基準時間に閉
じ、基準時間pH値記憶手段がその時点でのpHを記憶す
る. 一例として 10分後のpH値 (最低pH値、参考値) C, E 5.8 K 5.4 5.1 L 5.1 4.5 M 4.5 4.2 N 4.2 4.0
【0109】B唾液pH計測手段の動作 唾液の場合は、pH1〜pH5程度の酸溶液の試薬を使用
する。6.8から6.1程度よりひくいpHが良い様で
ある。一例としてHCl水溶液をpH電極部に40μl滴
下しておく、これに先立ちpHが1から6.0程度、一
例としてpH2.2(一例として低pHより滴定し、2.
2になった瞬間に停止する。)になるようあらかじめHC
l濃度を調整しておく。そして電極部に5μlの唾液を
ピペットなどにて滴下し、歯垢と同様な基準時間のpH
値計測、デルタpH計測、3時間pH面積計測の測定をお
こなう。
【0110】計測一例として 初期値 唾液のpH値の一例 7.7 HCl添加 初期値 2.2 最終値 7.2 (20秒) 後段の第1齲蝕リスク診査手段は、最終値が高い、また
は唾液単体の値に近いほど、また回復時間が短いほどリ
スク小とする。
【0111】C 外来物質pH計測手段 歯垢pH計測手段の1静的pH値計測手段の動作参照。試
料の採取が違う。一例として5%蔗糖溶液pH値:6.
5などである。これに試薬として唾液を投与しても良
い。一例として数秒で8程度に上昇し、そして唾液単体
の値にもどるなどである。
【0112】D 標準または基準試料pH計測手段 既知の微生物コロニーなどの特徴pH基準値となる計
測。本計測手段は、歯垢と標準または基準微生物コロニ
ーという試料が変わるのみで、計測動作は、歯垢の各手
段と同じである。歯垢も一種の微生物コロニーであるの
で計測手段の変更がない。動作の違いは、分離培養、基
準あるいは標準株復元による微生物試料をpH電極部に
付与し、歯垢と同様に必要に応じて試薬などの環境制御
手段使用する。
【0113】特徴pH値よりの微生物同定への応用:一
例としてMSB寒天培地で培養したStr.Mutansのコロニー
を前記歯垢と同様に各特長pH値を計測するなどであ
る。この特徴pHを基準に歯垢の特徴pHとを相関手段が
相関値を算出して歯垢中の微生物を推定または同定する
微生物同定手段を使用しても良い。また連携手段の微生
物同定手段を使用しても良い。後者は、pH基準値の他
にさらに標準微生物の基準値を有しており、それを連携
手段の比較手段が相関などの比較をし微生物を同定す
る。これと同様な原理で疾病を同定しても良い。このp
H曲線をもとに歯垢pH曲線(pHスペクトラム)との間
に、既知の相関手段にて相関係数を算出し、歯垢の微生
物を推定する微生物(pH)同定手段を使用しても良
い。(後述のpH(複)スペクトラム計測手段参照)
【0114】またTSBV培地で培養したActinobacillusac
tinomycetemcomitansを計測する場合は、試薬にグルコ
ースなどの糖を使用すればよい。具体的には前記のごと
くTSBV培地(好気的CO2錠剤使用)のコロニーを歯垢と
同様にpH電極にのせ、5%グルコース水溶液50μl
を前記のごとく投与する。するとActinobacillusactino
mycetemcomitansが培養されていれば、pHが低下する。
さらにフルクトース、ガラクトース、マルト−ス、マン
ノースでも同様にpHが低下する。一方ラクト−ス、ラ
フィノースでは、pHの低下がみられない。これらの糖
を試薬手段として使用し、前記特徴pHを計測し、それ
を基準値として記憶しておく。そして歯垢や培養コロニ
ーのコロニーを同様な試薬手段を使用して特長pHを計
測し、その特徴pHと先の基準特徴pHとを比較手段が比
較し微生物を推定または同定する微生物同定手段を使用
してもよい。ここで比較手段は、相関、差分、除算手段
を使用する。
【0115】この情報より微生物同定手段が基準値とし
ての糖−酸関係においてActinobacillus actinomycetem
comitansの条件を満たすという比較値を出力する。具体
的には基準値と計測値に対して比較手段が相関などの比
較をし、一例としてこの値が0.90以上なら一致と表
示するなどである。これは、表示手段により表示されて
も良いし、また信号としてリスク診査手段に伝達されて
も良い。またPorphyromonasgingivalis(以降P.G.とす
る)のコロニーを前記歯垢と同様にpH電極上にのせ、
P.G.の要求栄養素であるアスパラギン酸またはグル
タミン酸を前記試薬として滴下し産生NHをみてP.
G.の同定に使用しても良い。さらに詳しくは既知の微
生物におけるpH(複)スペクトラムを計測し基準値と
し、その基準スペクトラムを計測スペクトラムを比較す
ると良い。(後述のpH(複)スペクトラム計測手段
参照)
【0116】ここで微生物同定手段は、基準値として糖
による酸の生成、生成強度などの基準値を基準値記憶手
段にもっており、それと計測値を比較手段において比較
することにより微生物を同定または推定する。
【0117】E 口腔内よりの試料pH計測手段 AからDまでの計測手段を試料に合わせて使用する。
【0118】特徴pH値よりの環境試験への応用:また
添加試薬により同様に試料の特徴pH値の変化により試
料中微生物に+方向の物質、―方向の物質を判明する環
境試験手段を使用しても良い。この場合―の時は、抑制
物質であり病原性微生物の抑制に役立つ。また+の場合
共生微生物の増強物質として判明し、使用すれば共生微
生物増強(それによる病原微生物の抑制)としてはたら
く。これらの結果は、治療薬、治療方法を強力に支援し
てくれる。
【0119】特徴pH値よりの感受性試験への応用:
(環境試験の一部であるが、重要であるので明示す
る。) 試薬手段に抗生物質、フッ素などの齲蝕原生微生物への
抑制、殺菌、静菌的な物質を使用する。この時各特長p
Hは、それら添加された物質が歯垢などの試料中におけ
る微生物に作用していれば、最低pHは添加しない状態
より高い値をとり、面積値も小さく、デルタpHも小さ
い、もちろん基準時間pH値も初期値に近く、pH変動自
身がすくなくなる。これらのいずれかまたはその組み合
わせにより感受性ありまたはなしの値を出力する感受性
試験手段を設けても良い。
【0120】図16の下図における動的pHを比較手段
にて比較しても良い。一例として歯垢を試料として計測
を行い。他方を唾液を試料として計測を行い。その値を
比較手段にて比較する。この時比較手段(ここでは差分
を使用)の出力が0となるように環境制御手段が唾液に
たいして酸を供給する。すると実際の環境にちかい歯垢
の酸の近似量が環境制御手段からの酸の濃度で推定でき
る。
【0121】第1実施例の変形例 アンモニア計測(手段) (NH) アンモニア計測手段(アルカリガスあるいは、脱Hプロ
トンガス計測手段)は、pHセンサモジュールと、ガス
透過膜、試薬とを主な構成とする。(図11)ガス透過
膜は、第2実施例でも使用する気孔ありの疎水性膜を使
用する。ここでは0.8μm程度の気孔をゆうする疎水
膜を使用した。後段の処理系は、前記特徴pH計測手
段、あるいは後記pH(複)スペクトラム計測手段のい
ずれかを使用する。
【0122】そしてpH計測手段に弱酸性液を試薬とし
て50μl滴下しておく、一例としてHCl水溶液を2〜
6程度に調整した水溶液を使用する。その上にガス透過
膜(気孔あり疎水膜)を図11のpHセンサモジュール
の電極上にカバーのごとく水溶液に接するように設置す
る。この時疎水膜(ガス透過手段)の上に歯垢を計量探
針などにて塗布、または設置し、その上を試料保持手段
にて予め保持しておく。試薬は、酸性水、アルカリ性水
でもよいし、pHが14でなくpHが計測できるHプロト
ン互換性液体、ジェルなどpHが計測できる液体、流動
体、固体であればよい。
【0123】そして、pH計測を開始する。この時NH3
多ければおおいほどpHが上昇する。この計測手段は、
試料の酸に影響されずNH3ガスなどのアルカリ性ガスの
みを計測できる。もちろん試料の総合pHを計測したい
ときは、疎水性カバーなしで計測すればよい。
【0124】またこの時、試料保持手段を使用すると、
試料中から拡散しているガスが効率よく試薬に透過す
る。(ガス不透過性の樹脂膜、板などを使用する。これ
はヒンジを取り付けて開閉できる構造でも良い。)さら
にまたガス透過膜と試料保持手段の間で、試料に接する
ように環境制御手段の一つとして試薬手段を設置しても
良い。一例として尿素、アミノ酸、硝酸、亜硝酸などの
環境因子薬を浸透させた親水性あるいは、疎水性の膜や
紙などでできている。これにより試料中にウレアーゼ
菌、硝酸還元菌、亜硝酸還元菌、アミノ酸利用菌などが
存在しているとpHがアルカリ側にシフトする。この値
をもとに細菌の確認、同定、推定を行える。これは、前
記pH診査手段あるいは後記pHスペクトラム計測診査手
段、またはpH複スペクトラム計測診査を使用して実現
が可能である。さらに必要に応じて緩衝剤(Buffer)を
試薬手段に混合し使用しても良い。
【0125】顕微鏡pH検出 スライドグラスに薬液供給手段(1箇所以上)を設け
る。(図25の薬剤供給用スライドグラスを使用しても
よい。)(この円形のくぼみに試薬を投与すると試薬供
給路をとおり、カバーグラスとスライドグラスの中間に
試薬が浸透し、試料の環境を変化させる。)
【0126】そこから環境制御手段のひとつであるpH
指示薬を、試料に投与しその色調変化を顕微鏡にて観察
する。
【0127】この時、薬液供給手段から蔗糖などの糖を
供給し、色調変化をみても良い。一例として蔗糖を投与
し色調変化をみれば、上記pHセンサと近似的同様なリ
スクが検出できる。
【0128】さらに具体的には、既知の色調pH変換手
段(一例として図20の比色手段も使用可能)が、色調
をpH値に変換する。この値は、上記リスク診査と同様
にフローチャート手段に入力でき、そして処理できる。
【0129】色調pH変換手段は、一例として図20の
比色手段において、pH1〜pH14までの色調を基準値
として記憶しており、その色調と計測色調値を比較手段
にて比較し最も近い値をもってその色調に対応するpH
値を出力する。もちろんpH値は、1毎だけではなく
0.1以下の刻みでも良い。この場合CCDの任意の1Dot
以上にpH値変化を調査できる。
【0130】MSB培地などの培地計測におけるpH計測 MSB液体培地のpH変化をpH指示薬や、上記pH計測手段
にて計測しても良い。液体培地のpH指示薬の場合、そ
の色調を術者が術者入力手段にて齲蝕リスク診査手段に
入力してもよいし、比色計を使用し齲蝕リスク診査手段
に入力をしても良い。
【0131】pHスペクトラム計測(図17、図18)
【0132】[実施の形態]pHスペクトラムを計測す
ることを実施の形態とする。pHスペクトラムとは、歯
垢、微生物コロニーなどに糖、アミノ酸などの試薬を前
記歯垢計測のごとく添加したときにみられる時間pH変
動曲線である。これをFFTなどして周波数空間で観察し
たものも含める。
【0133】[構成]pHスペクトラム計測手段を主な
構成とし、必要に応じてpHスペクトラム診査手段を採
用する。 α:pHスペクトラム計測手段は、pHセンサモジュー
ルとpHスペクトラム手段とからなる。また必要に応じ
て(スペクトラム)比較手段を採用してもよい。pHス
ペクトラム手段は、pH(スペクトラム)値記憶手段、
記憶手段の切り替え手段、時間発生手段とからなる。必
要に応じて時間記憶手段やトリガ信号発生手段などの手
段を採用してもよい。
【0134】pH値記憶手段は、pH値を記憶する記憶素
子などにてつくられ、記憶手段の切り替え手段により記
憶場所を切り替えられる。この記憶場所の一部または全
部を必要に応じて基準値記憶手段にしても良い。(図1
8のとなど参照) 記憶手段の切り替え手段は、pH値を記憶する記憶素子
における記憶場所を切り替える。時間発生手段により計
測時間毎などにより切り替えが起こる。また手動にて切
り替えをしても良い。
【0135】時間発生手段は、計測するタイミングの管
理をおこなう。手動の場合は、不用であるがないと不便
である。
【0136】時間記憶手段は、計測間隔時間、T(n)
値、固定値などを記憶する。
【0137】計測間隔値は、計測毎に計測時間を記憶し
ておく。計測時間をデルタpH値により変化させるデルタ
pH時間間隔計測手段を使用するときなどにこの値が採用
される。これにより変化の大きな計測では密に、変化の
少ない計測では疎にサンプリングができる。
【0138】T(n)値は、n番目におけるメモリ値の
時間を関数Tにより算出し、その関数Tを時間記憶手段が
記憶している。
【0139】固定値は、ある任意の時間を設定する。一
例として固定値として1分おきに計測するなら記憶値は
1分である。これにより記憶手段の記憶場所であるn個
目の時間は、n分となる。n×時間間隔値(時間記憶手
段の値)記憶値が0.5分なら0.5nである。であ
る。
【0140】(スペクトラム)比較手段
【0141】比較手段は、図18における1のpH記憶
値と、2におけるpH記憶値を、差分、除算、相関、手
動比較などをおこなう。ここで、比較手段は、自動比較
と手動比較いずれかまたは双方を使用する。比較値記憶
手段は、比較値を記憶する手段である。これは、なくて
も良いが、ないと不便である。
【0142】手動比較手段 ここで、比較手段を術者が術者入力手段にておこなう手
動比較手段を採用しても良い。手動比較は、基準pHス
ペクトラムと計測pHスペクトラムを表示手段により表
示し、その表示を術者が見て比較値表示入力手段にて入
力するものである。(一例として図17のリストボック
ス内の比較値の部分に入力したり、図3、図4、図5の
術者入力手段などを使用する。)また、手動のみで操作
をしてもよいが、このような表示入力手段が便利であ
る。
【0143】自動比較手段の例 (一例として図17の
自動ボタンにより起動) 差分比較は、基準pHスペクトラムと計測pHスペクトラ
ムの差を算出する。除算比較は、基準pHスペクトラム
と計測pHスペクトラムの除算をおこなう。相関比較
は、基準pHスペクトラムと計測pHスペクトラムの相関
値を算出する。
【0144】β:pHスペクトラム診査手段(図17の
診査)は、比較値、計測値(基準値を含む)をリスクに
変換するリスク変換手段を備える事を特徴とする。ここ
でリスク値記憶手段をそなえているとさらに便利であ
る。
【0145】[動作]動作の一例として、MSB培地で培
養されたMutansコロニーを歯垢と同様にpHセンサモジ
ュールにのせ、試薬として5%蔗糖を50μl滴下す
る。そして時間発生手段により発生したタイミング(計
測時間毎の計測)により記憶手段の切り替え手段がpH
記憶手段の記憶場所を切り替えながら、pH値を記憶し
ていく。これを基準値としてpH記憶手段が記憶してい
る。これは内部トリガなどにより自動的に行われても良
いし、計測命令表示入力手段(M.C.C. 図17)を使用
して操作してもよい。
【0146】そして同様にpHセンサモジュールに歯垢
をのせ前記のごとく計測を開始する。そして基準値と計
測値を比較手段が比較する。このとき計測開始時間0か
ら順に同じ時間の記憶されたpH値を比較するように記
憶手段の切り替え手段が動作する。そして比較された値
が比較値記憶手段に記憶される。これをpHスペクトラ
ム診査手段が診査をおこなってもよいし、そのままの値
を表示するなどしても良い。
【0147】一例として時間発生手段が固定値として1
秒を採用する。そしてその値に従いpHを時間とともに
計測してゆく。この時間pH曲線がpHスペクトラムであ
る。
【0148】そしてpHスペクトラム診査手段は、以下
の比較手段のいずれかまたはその組み合わせを使用して
診査を行う。
【0149】自動pHスペクトラム診査手段 差分比較は、基準pHスペクトラムと計測pHスペクトラ
ムの差が0にちかいほど被計測物が基準物質に近い。こ
の時自動感度調節により基準物質の強度が増減し最も0
に近くなるところで感度調整を終了するようにフィード
バック手段が動作する。
【0150】除算比較は、基準pHスペクトラムと計測
pHスペクトラムの除算をおこない、その値が1などの
一定値に近いほど計測物質が基準物質に近い。この時自
動感度調節により基準物質の強度が増減し最も1に近く
なるところで感度調整を終了するようにフィードバック
手段が動作しても良いし、また除算結果の変動率を計算
する比較手段であってもよい。その場合変動率が低いほ
ど計測物質が基準物質に近い。
【0151】相関比較は、基準pHスペクトラムと計測
pHスペクトラムの相関値を算出し、その値が1に近い
ほど計測物質が基準物質に近い。などがある。すなわち
pHスペクトラム診査手段の出力は、基準物質との近似
性、相似性、すなわち微生物の場合、その生物である可
能性を定量したものとなる。
【0152】手動pHスペクトラム診査手段では、図1
7は、pHスペクトラム計測診査装置における表示入力
手段である。ここで純粋培養したコロニーのpHスペク
トラムをpH値記憶手段が有している。これを計測pH値
表示手段が表示する。また基準値表示入力手段において
基準物質のpHスペクトラムが呼び出される。
【0153】そして基準値表示手段により表示される。
その基準値と計測値を術者が比較し、そうであると認定
したら+、違うなら−、どちらともいえないなら±を入
力するなどである。また前記、差分、除算、相関を手動
で行う。一例として少しづつ基準値と計測値の差分をと
ったり、途中でとめて比較したり、また差分がオーバー
したら加算をして比較をする。さらに量が多ければ+
+、さらにさらに量が多ければ+++などとしても良
い。
【0154】これらのスペクトラムをもとに特徴pH算
出手段が、前記、最低pH値、時間pH面積値、デルタpH
値、基準時間pH値などを算出しても良い。特徴pH算出
手段は、図12における比較手段、図13における閾値
比較手段と乗算手段、図14における差分乗算手段、図
15における時間比較手段のいずれかひとつまたはその
組み合わせからなる。これは環境設定手段により設定さ
れた計測を自動に行われても良いし、計測命令表示入力
手段(M.C.C. 図17)を使用して手動または自動的に
操作してもよい。
【0155】[効果]微生物毎に特徴的なpHスペクト
ラムを呈するので、微生物の同定、推定ができる。また
歯牙などの組織への詳細な侵襲程度(リスク)がわか
る。現在までは糖またはアミノ酸の利用が+などの2値
的表示または単一時間に固定された値でしかなかった。
それを代謝の変化すなわちpHスペクトラムで表現する
ことにより、精度の高い微生物の同定、推定ができる。
またこれにより一般微生物検査にも使用ができる。この
場合従来は、単に酸+、−などの2値化評価であった
が、本pHスペクトラムによる非常に情報量の多い計
測、診査、同定となるので高い精度で微生物の同定がで
き、かつ少ない診査項目(グルコース1項目とか、シュ
ークロース1項目などである。)で微生物の同定ができ
る。また微生物の属性にも寄与する。
【0156】pH複スペクトラム計測(図17、図1
8) [実施の形態]pH複スペクトラムを計測することを実
施の形態とする。
【0157】[構成]pH複スペクトラム計測手段の構
成を使用し、それに環境制御手段を動的に使用する。す
なわち、pHスペクトラムでは単一あるいは複数の試薬
を持続的に使用するなど環境制御手段を計測の間変化さ
せないで使用しスペクトラムを計測した。それに対して
pH複スペクトラム計測は、環境制御手段を計測の間に
変化させて使用するなど複合スペクトラムを計測する。
これを主な構成とし、必要に応じてpH複スペクトラム
診査手段を採用する。
【0158】環境制御手段は、試薬手段、雰囲気調整手
段、電磁波照射手段、媒体波付与手段などのいずれかひ
とつまたはその組み合わせからなる。(図18参照)ま
た環境制御手段は、一例として感受性試験、微生物要求
栄養素試験、微生物環境試験、または手動診査などの時
に使用する。ここで環境設定手段(またはボタン)は、
各手段の動作、パラメータなどを決定するもので、計測
の環境を制御するものではない。
【0159】環境試験手段(自動、手動)、環境試験手
段は、環境制御手段により(微生物)試料に対して付与
した物質(気体、固体、液体)に対して、基準値表示入
力ボタン(リスト)にて指定された物質(微生物産生
物、反応産生物など)の発生、また環境制御手段により
(微生物)試料に対して付与した物質された物質を基準
物質のいずれか一方または、その両方を計測することに
より微生物の環境にたいする反応を計測できる。その計
測値により微生物を同定、推定したり、発育促進物質を
同定したり、抑制物質を同定したりできる。もちろん自
動的に作動させても良い。
【0160】[動作]pHスペクトラムと同じである
が、計測途中で初期に投与した試薬の種類濃度を環境制
御手段により変化させる。これによりpHスペクトラム
が変動する。この時環境制御手段が作動した時間が環境
切り替え時として時間記憶手段に記憶される。
【0161】[効果]微生物毎に特徴的なpH複スペク
トラムを呈するので、pHスペクトラムよりさらに微生
物の同定、推定が精度よくできる。また歯牙などの組織
へのさらに詳細な侵襲程度(リスク)がわかる。
【0162】以上、上記pH計測は、齲蝕リスク診査手
段あるいは、pH計測手段に対して、術者が術者入力手
段を介して操作したり、自動、半自動にて操作される。
そして個々のpH計測値を得る。この値を齲蝕リスク診
査手段が診査し、連続的または段階的なリスク値に変換
してもよい。これらは内部トリガなどにより自動的に行
われても良いし、計測命令表示入力手段(M.C.C. 図1
7)を使用して操作してもよい。
【0163】さらにこの齲蝕リスク値が大と診査手段が
出力すれば、診断の後、後段の個々の微生物の同定、
(原因菌の同定)が起動され(後述)、その結果濃度の
高い原因微生物は、診断ののちに医師の治療または、予
防措置により治療、除菌、減少させられる。(図2)
【0164】上記pH計測手段の出力は、アナログ、デ
ジタル出力により他の手段、機器に通信手段を介して伝
達、通信しても良い。
【0165】〔実施例の効果〕口腔内の酸産生菌が蔗糖
などを利用し、酸を発生させ、その酸による齲蝕が生じ
る。これを、計測することにより齲蝕リスク診査への非
常に重要かつ直接的なリスク情報を得る事ができるの
で、精度の高い齲蝕リスクによる診査、すなわち的確な
診査、診断、そしてそれによる的確な治療、予防ができ
る。また迅速、かつ直接的なリスク診査につながる値を
計測できる。さらにNH3などの歯周病リスク、環境試験
(感受性試験を含む)による微生物同定および治療薬の
発見、などができる。
【0166】〔第2実施例〕第2実施例は、NH、アン
モニア計測(手段)、H2S計測手段などのガス計測手段
である。(図19)
【0167】〔実施の形態〕NH、H2Sなどのガス状成
分の計測を実施の形態とする。
【0168】 〔構成〕 疎水膜によるNH計測 (図19参照) ガス反応手段 ( H(プロトン)反応手段) ガス透過手段 (気孔ありの疎水性膜) 試料保持手段 不透過性のいわゆるシール(樹脂膜) 枠組み手段 透明プラスチック 試料反応手段(オプション) 親水性膜+試薬、試薬など
【0169】ガス反応手段としてのH(プロトン)反応
手段として、BPB(ブロモフェノールブルー)の溶液で
ろ紙(親水性膜)を染色し、乾燥させたものを使用す
る。ここで試料反応手段のひとつであるリン酸緩衝液な
どを使用し試料がほぼ中性になるように調整すると歯垢
などの試料の単体での試験となりさらによい。これを使
用しない時は、唾液の緩衝能下の診査となり現在の口腔
内の状況を反映するし、またガムをかんで緩衝能をあげ
た歯垢を採取して、その状況の診査としてもよい。pH
に影響されるガスは、緩衝能などの環境pHに留意をす
る。試料反応手段は、試薬のみでもよいし、また親水性
膜に試薬を浸透させたものでも良い。
【0170】ガス透過手段は、疎水性膜を使用する。こ
の時気孔率は、0.8μmを使用した。ガス以外の分
子、物質が通過しなければ、このサイズは、どのような
値でも良いが、1μm程度以下が好適である。
【0171】試料保持手段は、疎水性あるいは親水性の
膜に接着手段を塗布したものである。これは、好ましく
はガスや液体の不透過性の疎水性膜を使用し、試料の漏
洩を防止するのが好ましい。いわゆるシールを使用して
もよい。接着手段には、公知のシールに使用されるもの
を使用した。この時シールの端にのみ接着手段を塗布
し、試料に接着手段が添加されないようにした。
【0172】枠組み手段 透明プラスチックで構成
した。この15mm×30mm 厚さ0.3mm程度の透
明プラスチック板の上に、ガス反応手段としてH(プロ
トン)反応手段 10mm×10mmをのせ、その上
にガス透過手段15mm×15mmを、のりしろ2mm
(外周全て)にて貼り付け固定する。試料保持手段は、
仮着台紙に仮着されたものを枠組み手段に接着しても良
いし、別途に用意しても良い。
【0173】〔実施例の動作〕唾液または歯垢を歯ブラ
シ、歯間ブラシ、計量探針などの採取手段で採取する。
この時このましくは、採取定量手段(計量探針など)を
使用し、定量化するのがよい。そして採取された歯垢な
どの試料を図19におけるガス透過膜の中心付近に塗布
する。そして、試料保持手段で、試料をガス透過膜上に
固定する。全体を反転させて、H(プロトン)反応手段
の色調を肉眼もしくは公知の比色計で観察する。
【0174】青成分が生じれば陽性で、この色調変化を
比色計にて計測し、その連続的な値を微生物性健康診査
手段に送信しても良い。ここでCCDカメラと画像計測手
段を使用しても良い。この値とpHの値により、齲蝕リ
スクをさらに精度高くできる。またPorphyromonasgingi
valis(以降P.G.とする)のアスパラギン酸またはグル
タミン酸を試薬として滴下したコロニーを前記歯垢と同
様に塗布し産生NHをみてP.G.の同定に使用して
も良い。
【0175】図20に示したように、CCDカメラとリン
グ光源手段(反射光源で規格化されたものならどのよう
なものでもよい。)のぞましくは、遮光された箱の中に
CCDカメラおよび、光源、被計測物設置手段をそなえ
る。ここで被計測物設置手段は、被計測物とカメラ、光
源を一定の位置に固定するものである。
【0176】そして、前記アンモニア計測手段のガス反
応手段と枠組み手段のみを使用する。そして定量された
アンモニアを滴定した前記アンモニア計測手段のガス反
応手段と枠組み手段を被計測物設置手段にのせ、その色
調画像とアンモニア濃度を記憶手段に記憶してゆく。こ
れにより基準画像とアンモニアの濃度の基準値が作られ
る。この基準値と計測されたデータを(色)比較手段が
比較してアンモニア濃度を算出する。(図20参照)
【0177】ここでは、計測された画像の平均値を平均
値手段が算出し、その値と基準値とを色比較手段が比較
し、もっとも近い値を出力する。そして、濃度値を0、
±、+、++の4値出力とした。もちろん0,1,2,
3という値でも良いし、n階調(n>0)の値を採用し
ても良い。(図20の下図参照)この比色手段は、図に
あるように基準値を切り替える事によりアンモニア、H
S、インドール、コロニー、pHに対して比色を行え
る。
【0178】また、既知のRGBによる画像処理手段を使
用していれば、一例としてガス反応手段が青色発色の場
合、B(青色画像記憶手段)の強度をもってアンモニア
にたいする濃度としても良い。この場合さらに精度を上
げるなら、特開平2001−078206特定波長抽出
装置、特開平11−261844信号拡張装置、ハイダ
イナミックレンジ受像装置、特開平11−258049
色識別装置、色記憶装置、色追跡装置、カラーコード識
別装置、カラーコード記憶装置、エンコーダ装置、特開
平11−287711波長画像観察装置、2001−3
19197情報媒体および情報検出装置と情報媒体書き
込み装置とその使用方法などを使用しても良い。
【0179】肉眼の場合。青色が発色されれば、陽性と
する。 発色がなければ、陰性とする。
【0180】〔実施例の効果〕歯垢中のアンモニアは、
口臭の1原因である。また歯周病羅漢の1指標として使
用できる。またNHとpH計測値により、齲蝕リスクを
さらに精度高くできる。さらにアンモニアとHSは、還
元性を有しているので歯周病菌を酸化から保護する点、
歯周病菌自体アンモニア、HS酸性菌が多いので歯周病
リスクの指標ともなる。
【0181】〔変形例〕アルギニン、アスパラギン酸、
グルタミン酸などを試薬として使用し、NH生産性を記
録しても良い。これにより微生物の同定の一助となる。
試薬は、BPB(ブロモフェノールブルー)やHClを使用
したが、可能であれば他の試薬でも良い。フェノールレ
ッドとHCl、pH試験紙として、BTB,PR,AZY,CR,TBを使
用しても良い。またKovac試薬にてインドールを計測し
ても良い。上記実施例も含めて、いずれの場合もアンモ
ニア検出感度をリスク因子と調整するとさらに良い。
【0182】ここで上記構造のH(プロトン)反応手段
をガス反応手段に変更して以下のごとくH2S検出を行っ
ても良い。
【0183】H2S計測手段は、一例として、 ガス反応手段 (硫酸第1鉄 など) ガス透過手段 (疎水性膜) 試料保持手段 枠組み手段 透明プラスチック 試料反応手段(オプション) 親水性膜+試薬、試
薬などからなる。(図19参照)
【0184】ガス反応手段として硫酸第1鉄 %溶液で
ろ紙(親水性膜)を染色し、乾燥させたものを使用す
る。ここで、硫酸第1鉄濃度を加減することにより感度
調整ができる。
【0185】ガス透過手段は、疎水性膜を使用する。一
例として時気孔率は、0.8μm程度を使用する。ガス
以外の分子、物質が通過しなければ、このサイズは、ど
のような値でも良いが、1μm程度以下が好適である。
【0186】試料保持手段は、疎水性あるいは親水性の
膜に接着手段を塗布したものである。これは、好ましく
は疎水性膜を使用し、試料の漏洩を防止するのが好まし
い。接着手段には、公知のシールに使用されるものを使
用した。この時シールの端にのみ接着手段を塗布し、試
料に接着手段が添加されないようにした。
【0187】枠組み手段 透明プラスチックで構成
した。この15mm×30mm 厚さ0.3mm程度のプ
ラスチック板の上に、H(プロトン)反応手段 10
mm×10mmをのせ、その上にガス透過手段15mm
×15mmを、のりしろ2mm(外周全て)にて貼り付
け固定する。試料保持手段は、仮着台紙に仮着されたも
のを枠組み手段に接着する。
【0188】〔実施例の動作〕唾液または歯垢を歯ブラ
シ、歯間ブラシ、計量探針などの採取手段で採取する。
この時このましくは、採取定量手段(計量探針など)を
使用し、定量化するのがよい。そして採取された歯垢な
どの試料を図19におけるガス透過膜の中心付近に塗布
する。そして、試料保持手段で、試料をガス透過膜上に
固定する。全体を反転させて、ガス反応手段の色調を肉
眼もしくは比色手段にて計測する。
【0189】黒色成分が生じれば陽性で、その連続的な
値を微生物性健康診査手段に送信しても良い。ここで、
前記CCDカメラと画像計測手段を使用しても良い。
【0190】肉眼の場合。黒色が発色されれば、陽性と
する。 発色がなければ、陰性とする。
【0191】ここで、ガス反応手段にコバック試薬を使
用してインドール産生を見ても良い。ただしこの試薬は
光に敏感であったり濃塩酸を高濃度に使用したりしてい
るので注意が必要である。
【0192】〔実施例の効果〕歯垢中のH2Sは、口臭の
1原因である。また歯周病の病原物質の1指標として使
用できる。同様にインドール、アンモニアも歯周病の病
原性物質である。
【0193】〔第3実施例〕第3実施例は、Str.(Mutan
s)計測(手段)、Lactobacillus計測(手段)、Candida
計測(手段)、Actinomyces計測(手段)、Porphyromon
asgingivalis計測(手段)、Actinobacillus actinomyc
etemcomitans計測(手段)、Bacteroidesforsythus計測
(手段)、Treponema denticola計測(手段)、Capnocy
tophaga計測(手段)、Prevotellaintermedia計測(手
段)、Campylobacter rectus計測(手段)、Selenomona
s計測(手段)、Eikenellacorrodens計測(手段)、Fus
obacterium nucleatum計測(手段)、などがある。
【0194】Treponemaなど前記微生物のうち臨床上か
ならずしも培養法が最適でない場合も存在するが、必要
なら培養を行っても良い。
【0195】〔実施の形態〕ここでは、培養を実施の形
態とする。
【0196】〔構成〕前記微生物の選択培地と採取手段
(主に採取定量手段)と微生物計測手段とからなる。手
動計測で使用する場合は、選択培地と採取手段の2つで
もよい。この結果を術者入力手段にて健康計測診査装置
に入力する。
【0197】1前記微生物の選択培地
【0198】2採取手段(主に採取定量手段) Aペーパーポイント(特に屈曲ペーパーポイント) B計量探針 C背直探針 などがある。
【0199】3微生物計測手段 一例として微生物計測手段は、既知のCCDカメラ、既知
の画像入力手段、培養計測(制御)手段、とを備える。
リスク診査手段は、フロー手段におけるリスク診査手段
で行っても良いし、また必要に応じて培養計測(制御)
手段にて装備しても良い。またオプションとしてリスク
診査手段の一部を内蔵してもよいし、感受性試験手段を
採用しても良い。(図22)
【0200】培養計測(制御)手段は、計測画像手段
と、自動コロニーカウント手段または手動コロニーカウ
ント手段とのいずれかまたはその組み合を備える。(図
21,図22)
【0201】自動コロニーカウント手段は、一例として
コロニー画像を0と1に2値化して、0の部分の個数を
カウントするなどである。さらに具体的には画面左上の
メモリ値(0または1)を走査手段が走査していき0の
値で画面にたいして連続的に0となっている領域を走査
完了フラグをたてながら走査してゆく、1の画素はフラ
グをたてない。
【0202】そして次に一つ下の走査線にくだりこんど
は左右にたいして同様な走査を繰り返して走査完了フラ
グをたててゆく。この連続走査を停止するまで行うとひ
とつのコロニーを認識した事になる。
【0203】そして、コロニー一つを発見したなら、最
初に0の値を見つけた画素の次の画素から再走査をおこ
なう。この時走査完了フラグのある画素は、とばして走
査をおこなう。そして全画面を走査する。このようなコ
ロニーオペレーターを使用し、画面上のコロニーの数を
かぞえる。
【0204】この時複数のコロニーが重なっていて一つ
に数えられる事がおおい場合、すなわちコロニーレベル
が2,3などの高密度な場合、補正手段により補正して
より正しい数を数えても良い。
【0205】ここでコロニーオペレーターが作動する画
素を特定する範囲設定手段を使用しておくと精度の高い
計測ができる。すなわち背直探針にて、背直探針の横方
向(図8)に一直線に培地をなぞっておいて(規格接種
法)、そのなぞった矩形的な範囲を範囲設定手段にて指
定することにより精度が高く、だれがおこなっても同じ
基準で規格化された値が得られる。
【0206】この範囲設定手段は、マウスカーソルなど
の指定手段にて指定(左ボタンダウン状態)された座標
から、左ボタンダウンのままマウスを移動させて、画面
上に矩形領域を指定し、終点にてボタンを離すなどの範
囲設定手段を使用しても良い。さらにこの時矩形領域を
培地上の接種領域に適合させるために領域をマウスでド
ラッグして回転手段(左上座標軸に対して回転移動さる
など)にて回転を与えたり、マウスでドラッグして直線
移動手段にて領域を上下、左右に移動させたりしてもよ
い。そしてこの矩形領域の左上の座標がコロニーオペレ
ーターに渡され、その座標値から走査が始まる。
【0207】この時コロニーオペレーターは、コロニー
の全面積すなわち個々のコロニー画素における走査完了
フラグの数を計測している。さらにまた走査した範囲に
おける全画面の画素とコロニー面積の比率でコロニーレ
ベル(密度)を表示しても良い。この判定は、前記コロ
ニーの重なりによる誤差がない。
【0208】一例としてコロニー面積/走査範囲面積を
C(%)とすると、
【0209】手動コロニーカウント手段は、図21のご
とく計測画像におけるコロニーを術者がかぞえてそれを
コロニー値表示入力手段に入力するなどである。
【0210】リスク診査手段の一部は、(第9実施例な
どで詳細を記載)を兼用しても良い。コロニーリスク変
換手段、または手動リスク入力手段、のいずれかまたは
その組み合を備え、そしてリスク表示(入力)手段を備
える。(図21、図22)ここで手動リスク入力手段
は、基準画像のウインドウにあるリスク入力ボタンで操
作しても良い。一例としてP.G.が歯周ポケットから後記
の既知のコロニー判定法にてレベル3で発見されたなら
リスク+++と入力するなどである。
【0211】多例として既知のコロニー密度計測を術者
が行っても良い。そしてその値を微生物性健康診査手段
にキーボードやマウスを使用して入力してもよい。この
ような計測も微生物計測手段である。
【0212】ここで判定は、コロニーの量で判定する。 1 既知の判定法としてコロニーの量を0、1、2、3
の4段階などにて判定する。5の値から算出する密度コ
ロニー判定変換手段を使用してもよいし、また計測画像
を術者がみて手動で入力しても良い。 2 コロニーの数 コロニーオペレーターまたは手動で
数えたコロニー画素。 3 コロニーの面積 コロニーオペレーターが数えたコ
ロニー画素の合計値。 4 コロニーの大きさと数の分布。 コロニーオペレー
ターが数えた各コロニー画素数を横軸に、その個数を縦
軸にとった分布スペクトラム。 5 コロニーの密度。一例として走査領域のコロニー画
素/培地画素。などいずれかの指標を使用する。図21
の環境設定手段にて指定し、コロニー値表示入力手段で
表示、入力したり、自動コロニーカウント手段にて自動
的に表示してもよい。
【0213】感受性試験(計測制御)手段を使用する場
合(第4実施例)は、自動阻止円計測手段、または手動
阻止円計測手段を備える。(図21、図22)
【0214】〔実施例の動作〕一例としてPorphyromona
s gingivalis(以降P.G.とする)の既知の選択培地(BG
Aなど)を使用する。縁上歯垢を滅菌面球などで除去
し、歯周ポケットにペーパーポイント(屈曲ペーパーポ
イントが最適であるがストレートを使用しても良い。)
を挿入する。具体的な一例としては、ペーパーポイント
(第1採取定量手段)を歯周ポケットに10秒から30
秒、このましくは10秒程度挿入する。
【0215】そして、そのポイントを既知のP.G.選択培
地にのせる。そして第2採取定量手段である定量化探針
(背直線探針)を使用し、この背直探針の背の直線部分
で、その歯周ポケットに挿入したペーパーポイントの採
取部位に背を触れさせ、その背を培地に滑らせるように
なぞるなどである。
【0216】この時最初の滑走は、直線的にかつ少なく
とも一回で行う。そしてその横のあいている培地上に通
法の滑走で微生物を付与する。直線的にかつ一回で行っ
た場所は範囲設定手段で範囲設定すると規格化された計
測ができる。そしてこの幅は、背直探針の縦方向の長さ
とするのが良い。(ここで、図8における背直探針の使
用例のごとく1→2→3→4と順に一回のみ一直線的に
なぞってゆくとさらに詳細なコロニー密度が計測でき
る。)そしてこれを2日間嫌気培養する。
【0217】ここで、第1採取定量手段のみにて、これ
を培地上でなぞって、定量しても良い。その場合は、ペ
ーパーポイント(第1採取定量手段)の先端が45度な
どの角度にて屈曲されている方が操作性、定量性が良
い。具体的な一例としては、先端が10mmで45度に屈
曲されたペーパーポイントを使用するなどである。
【0218】そして48時間嫌気培養する。そして直線
的な滑走部位付近を既知のCCDカメラで計測し、既知の
画像入力手段にて画像処理を行い得た画像を培養計測制
御手段にて計測する。ここで前記採取定量法にて処理さ
れた定量化コロニーに対応させてコロニーの数、コロニ
ーの面積、コロニーの大きさと数の分布、密度などを算
出し、リスク診査手段に伝達する。
【0219】図21における画像が実際の計測一例であ
り、コロニーの数、コロニーの面積、コロニーの大きさ
と数の分布、密度を計算可能な画像に加工してある。具
体的には、既知のP.G.選択培地(赤色)の場合グレーレ
ベルで閾値以上は白、閾値未満は黒としたり、青色画像
において閾値以上は白、閾値未満は黒として灰白色のコ
ロニーを白、赤色の培地を黒の2値化画像化し、これの
白色の個数、面積、大きさ、またはそれらの分布を既知
の画像処理手段にて計測する。
【0220】ここでCCDカメラとリング光源手段(反射
光源で規格化されたものならどのようなものでもよ
い。)、のぞましくは、遮光手段(遮光された箱)の中
にCCDカメラおよび、光源、被計測物設置手段をそなえ
るのが良い。ここで被計測物設置手段は、被計測物とカ
メラ、光源を一定の位置に固定するものである。さらに
培地が透明なものは、背景に乱反射防止手段を使用して
も良い。さらに培地成分の変化をとらえるために透過光
源手段を使用してもよい。
【0221】後段の手段の動作概要:(歯周病リスク診
査手段が、既知のコロニー計測処理を行い。そのコロニ
ー密度をさらに本手段特有のコロニー密度で0,1,
2,3の4値などに変換する。0、+、++、+++な
どの値でもよいし、リスクなし、リスク小、リスク大、
リスク大大などのテキスト値でも良い。)
【0222】〔変形例〕
【0223】分光計測やDNA、PCR計測を上記計測手段に
使用しても良い。 Actinobacillus (actinomycetemcomitans)計測(手段)としては、TSB
V培地の好気的培養(1日から2日程度)で既知のCO2
加剤を使用する。
【0224】Bacteroides forsythus計測(手段)は、
既知のTSBVによる嫌気培養を使用する。ここで、従来Ba
cteroidesforsythusは、非常に培養が困難とされてきた
が、容易に培養できるようになった。具体的には、前記
P.G.選択培地(Porphyromonasgingivalis選択培地)と
同様にポケット内より試料を採取し、同様にTSBV寒天培
地に塗布する。そして、これを約2日間嫌気培養する。
ここでは、嫌気培養手段として嫌気培養に樹脂製の密閉
袋であるアネロパック(三菱ガス化学)と、嫌気剤とし
てアネロケンキ(三菱ガス化学)を使用した。(これも
環境制御手段のひとつである。)そして、培養したコロ
ニーのトリプシン活性と顕微鏡計測での形態計測をおこ
なった。トリプシン活性+で顕微鏡では、紡錘菌が多数
観察できた。ただし、TSBV寒天培地では、他の細菌様の
像もみられたが、紡錘菌主体、多数の像であった。
【0225】Porphyromonas gingivalisを微生物同定手段が同定しても良い。一例と
して微生物同定手段は、形状(後記顕微鏡計測手段を使
用)、トリプシン様(酵素)活性、硫化水素、インドー
ル、(アンモニア)、カタラーゼ、オキシダーゼなどの
計測値を計測手段にて計測し、その値を形状短桿菌(後
記顕微鏡計測手段を使用)、トリプシン様(酵素)活
性、硫化水素、インドール、(アンモニア)が+、カタ
ラーゼ、オキシダーゼは−という基準値と比較する。そ
して同じ値ならPorphyromonasgingivalisを表示または
出力する。
【0226】Actinobacillus (actinomycetemcomitans)は、TSBV 好気的雰囲気でC
O2錠剤法。(錠剤は、(株)イシズカ製)基準値として
形状は短桿菌(後記顕微鏡計測手段を使用)、オキシダ
ーゼ+、カタラーゼ+、所定の糖で酸産生を前記pH計
測手段にて計測し、pH曲線で前記微生物同定手段が推
定、同定する。
【0227】Bacteroides forsythusは、TSBV嫌気培養
で、紡錘菌(後記顕微鏡計測手段を使用)、エスクリン
分解性 +、糖非分解性、トリプシン活性+が基準値と
して記憶される。
【0228】Candidaは、一例としてクロモアガー(日
研生物)などを使用する。Str.(Mutans)は、MSB培地
(オーラルケア)、他のStrは、MS培地を使用する。採
取定量法は、背直探針を使用して歯垢を採取し、それを
1塗りするなどである。1塗りは、直線的1塗りでもよ
いし、曲線的1塗りでも良いが、直線的1塗りがお勧め
である。Lactobacillusは、オーラルケアのLB、またはS
L培地などに唾液をかんりゅうしたり、背直探針で塗布
する。Actinomycesは、BHI培地に唾液または歯垢を背直
探針で塗布する。Treponema denticolaは、培養法は顕
微鏡計測に大して手間、時間がかかるのでお勧めではな
いが、あえて使用しても良い。Capnocytophagaは、日水
の羊血液寒天培地とIDテスト・HN-20ラピッドを使用した
り、TBBP培地を使用する。(ドリガルスキー改良培地に
は生えないので確認培地としても良い。)屈曲ペーパー
ポイントと背直探針あるいは背直探針のみを使用する。
Prevotella intermediaは、血液寒天培地に屈曲ペーパ
ーポイントと背直探針を使用する。そののち確認培地で
確認などをする。Campylobacter rectusは、変法スキロ
ー培地を使用する。屈曲ペーパーポイントと背直探針を
使用する。Selenomonasは、チオグリコレート培地に屈
曲ペーパーポイントと背直探針を使用する。Eikenella
corrodensは、トリプトケースソイ寒天培地にリンコマ
イシンと羊脱線維素血を添加したものを使用する。屈曲
ペーパーポイントと背直探針あるいは背直探針のみを使
用する。Fusobacterium nucleatumは、CVE培地を使用
し、屈曲ペーパーポイントと背直探針あるいは背直探針
のみを使用する。
【0229】〔実施例の効果〕探針の背が直線的になっ
ているので、寒天培地などに一定量の微生物を同条件で
塗布することができる。P.G.選択培地の場合は、歯周病
菌の最も生態侵襲の高い細菌であるPorphyromonas ging
ivalisの量が定量(的)に判明する。他の選択培地もリ
スクに合わせた微生物の定量(的)計測ができるので精
度の高い診査ができる。また画像処理手段を使用する
と、さらに精度の高い計測ができる。また他の顕微鏡計
測、感受性試験、アンモニア、H2S計測などにも使用で
きるので汎用性が高い。
【0230】〔第4実施例〕第4実施例は、第3実施例
で主に使用した培養手段における微生物コロニーに対す
る感受性を判定する感受性試験手段(培養法)である。
【0231】〔実施の形態〕培養などにより繁殖した微
生物が感受性を有する薬剤を投与し、その発育阻止(度
合い)を計測することを実施の形態とする。
【0232】〔構成〕前記の微生物計測手段、環境制御
手段の一つである微生物阻止手段、を採用する。ここで
微生物計測手段は、第3実施例の計測手段と兼用でも独
立でもよい。(図22)
【0233】〔実施例の動作〕第3実施例での培地上、
通法の曲線的滑走、塗布面に感受性を見たい抗菌剤を所
定濃度にて浸透させたペーパーディスク(微生物阻止手
段)をのせて培養をおこなう。そして阻止円(阻止帯)
を画像処理手段とCCDカメラで計測する。そしてこの円
の大きさ(直径、面積など)を画像計測手段が計測し、
感受性試験診査手段に伝達される。そして環境制御手段
との連携により感受性あり、なしもしくは最小阻止濃度
変換を行いその値を表示手段などに表示する。そしてこ
の値を術者が評価して、投与抗菌剤の種類を決定する。
【0234】自動阻止円計測手段による自動計測 自動計測の場合図21の自動ボタンを押すと、画像デー
タを輪郭抽出手段が処理し、円の輪郭が抽出される。そ
してそして画像実スケール手段により校正された校正値
Vを乗算手段が乗する。これにより阻止円の直径が記憶
手段に記憶される。
【0235】手動阻止円計測手段による手動計測 図21において円アイコンを選択する。すると矢印カー
ソルをクリックすると円があらわれる。その円を阻止円
にのせ、そしてクリックドラッグし円の大きさを変更し
ながら、阻止円にあわせる。この円の直径をドット換算
で記憶し、そして画像実スケール手段により校正された
校正値Vを乗算手段が乗する。これにより阻止円の直径
が記憶手段に記憶される。
【0236】〔実施例の効果〕感受性の高い抗菌剤を選
択できる。また耐性菌の出現を抑制できる。この時採取
定量手段を使用し感受性を計測しているので定量性の高
い感受性評価ができる。
【0237】〔変形例〕PCR、DNA、分光法(後述)を使
用しても良い。
【0238】〔第5実施例〕第5実施例は、顕微鏡計測
(手段)である。
【0239】〔実施の形態〕口腔内より採取された歯
垢、唾液、 舌苔、組織、膿汁などの試料を顕微鏡で計
測することを実施の形態とする。
【0240】〔構成〕顕微鏡とCCDカメラと画像入力手
段と顕微鏡計測手段とからなる。(図24参照) ここで環境制御手段を使用して微生物の同定、推定、環
境因子、感受性などを計測しても良い。また基準画像手
段を備えてもよい。
【0241】顕微鏡計測手段は、計測画像手段を採用す
る。ここで光学計測手段を併用しても良い。光学計測手
段は、比色手段、分光手段、回折手段のいずれかひとつ
または、その組み合わせからなる。比色手段は、図20
のものを使用しても良い。分光手段は、第8実施例のも
のを図37の構成で使用してもよい。また回折手段の光
学回路も図37を使用し、焦点のみを調整し使用しても
良い。
【0242】計測画像手段 A 静的計測手段 a相関係数、パターンマッチングなどの幾何学的計測手
段により計測する場合。b画面上でオーバーラップして
比較推定する場合。
【0243】B 動的計測手段 空間周波数の変動を検出し、基準または標準微生物パタ
ーンの変化と対応あるいは、相関係数を算出し特定の微
生物を推定する。
【0244】指標 1齲蝕、歯周侵襲因子 環境制御手段の試薬手段の使用 以下の2例は、図25の薬剤供給用スライドグラス(環
境制御手段のひとつ)を使用すると良い。図25では薬
剤供給が一箇所だが何箇所でも設置しても良い。一例と
して蔗糖、アミノ酸を一つの供給路からいれ、べつの供
給路からpH試薬をいれるなどである。
【0245】a 齲蝕の場合蔗糖などの糖を試薬手段とし
て歯垢などの試料を薬剤供給用スライドグラスの薬剤供
給路(薬剤供給手段)から試料に投与し、pH試薬を別
の供給路から投与使用して計測画像からの画像を比色手
段(図20の手段)にて解析する。すなわち比較手段が
任意の画素における計測値と基準pH色調値を比較し対
応するpH値をもとめる。ここで前記pH計測手段にて使
用した蔗糖などの試薬を添加し、pHの動向を観察して
も良い。グルタミン酸、アスパラギン酸などのアミノ酸
を使用すれば歯周病の近似的リスク値のもとになるNH
をおおまかに計測できる。
【0246】b 歯周病の場合、トリプシン様酵素活性
試薬を試薬手段にて投与し、計測画像からの画像を比色
手段(図20の手段)にて解析し、基準トリプシン様酵
素活性試薬色調値と比較手段が比較し対応する 以上の手段にて微生物の同定、推定を行っても良い。
【0247】2齲蝕、歯周防御因子(歯周被侵襲因子)
【0248】a 齲蝕の場合 前記pH試薬を薬剤供給路から投与し、別の供給路から
採取した唾液を投入する。その結果pH指示薬が酸側か
ら中性あるいはアルカリ側にシフトする。この量を前記
pH計測手段にて計測する。第1実施例におけるリスク
診査にてリスク値に変換しても良い。
【0249】b 歯周病の場合 炎症性細胞浸潤関連 特に白血球(好中球、リンパ球、単球、形質細胞などを
含む) 顕微鏡計測における歯周病リスク判定には、白血球特に
好中球の有無、濃度が特に重要な観点となる。すなわち
P.G.などのなんらかの微生物の生体内への感染が生じた
場合、好中球が出現する。そして感染の程度によりその
濃度が変化する。高濃度の感染では、多くの好中球があ
るようである。また低濃度では少ないようである。
【0250】ここで白血球の濃度を顕微鏡計測で計測
し、そしてP.G.のポケット内濃度を前記培養計測で計測
して、比較手段(相関)で比較しても良い。高い相関が
でるので、顕微鏡計測の好中球をP.G.の近似濃度として
リスク診査手段に伝達しリスク診査手段にてリスク変換
しても良い。(他の微生物の感染もあるので危険率を多
くつけたリスク値としても良い。)
【0251】さらに白血球の破壊産物、リンパ球、形質
細胞などが多くみられた場合歯周病がながくつづいてい
る可能性を示唆している。これもリスク診査手段でリス
ク変換してもよい。
【0252】血液関連 溶血(赤血球) これは、歯周被侵襲因子などとして
独立させても良い。
【0253】3歯周病、齲蝕などの病原性微生物 Treponema (denticola)は、主に手動(光学)値に
より判定し、リスク変換される。
【0254】回折手段:Porhpyromonas gingivalis(P.
G.)を、顕微鏡像におけるP.G.を回折手段のターゲット
(+印)にあわせる。そして回折手段により400n
m、このましくはさらに短波長のレーザーが図37の集
光光学系により集光される。この時菌体表面に線毛など
の回折要素がある場合は、著しい回折光がCCDカメラに
捕らえられる。
【0255】分光手段:歯垢中のStr.Mutans(Mutans S
treptococci)は、第8実施例の分光計測を図37の光
学回路で実現する。この時使用波長は、1038cm−
1と1080cm−1(3300cm−1や1650c
m−1など)である。この2つの波数の赤外線の吸収強
度の比によりStr.Mutansの活動度を計測できる。動作
は、顕微鏡像におけるStr.Mutansを分光手段のターゲッ
ト(+印)にあわせる。ここで分光計測における図37
の光学回路と回折手段における図37の光学回路の違い
は、回折手段は、回折光を計測するか、分光手段は、反
射、透過光の吸収強度を観察するかの違いである。
【0256】〔実施例の動作〕まず歯垢などの試料を採
取定量手段にて歯牙などから採取する。その試料をスラ
イドグラスにのせ、水または生食でけんだくし、カバー
グラスで圧接する。このとき図25の薬剤供給用スライ
ドグラスを使用してもよい。使用すると容易に環境制御
手段が使用できる。
【0257】そして試料の像は、CCDカメラに結像し、
その像は、既知の画像入力手段を経て計測画像手段が画
像を表示する。
【0258】手動モード 図23において画像、すなわち計測命令表示手段の一例
が表示されている。そしてその横に微生物とリスク値な
どの表示手段へのボタン(選択する微生物の静止画や動
画をボタンに環境設定手段にて貼り付けると良い。)、
とその下にリスト形式の生体、侵襲、防御、微生物名表
示選択手段、RDボタン(リスク診査画面表示手段の動作
ボタン)、などがある。また動画、静止画、基準値表
示、比色、分光、回折、環境制御手段、戻る、フロー、
M.D.B.、連携手段環境試験、感受性試験、微生物同定、
に対応するボタンを環境設定手段(ボタンにより起動)
にて設定しても良い。ここで表示選択手段は、プルダウ
ンメニューやリストボックスなどでも良い。
【0259】自動モード(図23の自動ボタンなどを使
用したり、内部トリガにより自動計測する。) 計量探針、探針状の採取定量手段で採取した歯垢を通法
に従い顕微鏡に設置する。そしてこの画像をCCDカメラ
と画像計測手段にて計測する。この画像は、逐次画面に
表示しても良い。ここで、画像の所定の座標における画
素の時間的変化を検出する画素差分計測手段により動的
空間周波数パターンが高空間周波数(1/0.5〜1/
1.5 (1/μm) で特に高空間周波数の方)に変
動があり、かつ水平方向または垂直方向などの一定方向
に対して5〜15μの空間において連続した3Dスペク
トラムの変動パターンが計測されれば、Treponemaの疑
いありの表示を行う。これは既知の光点追跡用の情報ブ
ロックを使用すると容易である。
【0260】そして術者も合わせて画面上でTreponema
の確認をおこない。確認されれば、それを後述の第2歯
周病リスク診査手段に入力する。
【0261】〔実施例の効果〕歯周病の疾病の程度や治
療指標として良好なTreponemaを検出できるので、治療
や予防に好適である。
【0262】[変形例]画素差分計測手段は、低空間周
波数(1/1〜1/2 (1/μm)に断続的かつ水平あ
るいは垂直的に短な連続的なパターンの急速な変動がみ
られればCampylobacterrectusの可能性を示唆表示す
る。また低空間周波数(1/1〜1/2 (1/μm)に
連続的かつ水平あるいは垂直的などの一定方向に4〜8
μmの空間に緩やかな変動がみられればCapnocytophaga
を示唆表示する。
【0263】また顕微鏡計測では、Candida、Bacteroid
es forsythus、Treponema 、Capnocytophaga、Campylob
acter rectus、Selenomonas Fusobacterium nucleatu
m、Propionibacterium(V.K3産生)、LeptotrichiaRoth
iaなどが良好あるいは近似的に計測できる(確定診断で
きるものと、できないものとに注意する。)。Actinomy
cesは、精度がわるく不明瞭であるが、ある程度観察で
きる場合がある。
【0264】これらの微生物は、参照画像手段により比
較しても良い。具体的には、基準画像ボタン(図23)
を押すと、予め計測された参照用微生物画像が映し出さ
れる。この時この画像は、歯垢などの計測画像に透過型
のオーバーラップ表示をしてもよいし、並列して表示し
ても良い。
【0265】これらの計測は、後述の歯周病リスク診査
手段にて診査されリスク度などに換算される。
【0266】また蛍光発色法などを使用して微生物の同
定、推定をおこなっても良いし、図37における光路を
使用し分光計測(第8実施例)を併用し微生物の同定、
推定を行っても良い。
【0267】〔第6実施例〕第6実施例は、DNA(RNA)
計測(手段)(PCR法を含む)である。
【0268】〔実施の形態〕齲蝕微生物、歯周病微生物
のDNA(RNA)計測(PCR法を含む)を実施の形態とす
る。
【0269】〔構成〕DNA計測装置は、採取定量手段とD
NA計測手段とからなる。DNA計測手段は、ここでは既知
のPCR計測手段を使用する。もちろんRNAを指標としても
よい。採取定量手段は、屈曲ペーパーポイントを使用す
る。ここでは、先端から10mmまでが直線的になって
おり、10mm点から約45度の角度で直線的に屈曲
(単屈曲)したペーパーポイントである。ここで、屈曲
位置は、ポケットに合わせて種々な値のポイントを製造
しても良いし、口腔組織に合わせた屈曲形状も曲線的な
ものでも良い。
【0270】〔実施例の動作〕採取部位の歯周ポケット
に屈曲ペーパーポイントを挿入する。その屈曲ペーパー
ポイント(採取定量手段)からの採取試料を既知の指標
DNAのPCR同定手段(DNA計測手段)にて計測する。
【0271】一例として Porphyromonas gingivalis 0 Actinobacillus actinomycetemcomitans 0 Bacteroides forsythus 4,400 Prevotella intermedia 0 などの結果が得られる。(本PCR法の検出感度は、数個
程度である。)
【0272】〔実施例の効果〕既知のDNA計測手段に採
取定量手段を使用するので、定量性が高い。さらに屈曲
ペーパーポイントは、先端部のみが歯周ポケットに挿入
され、他の部分が口腔組織に触れないので、正確な計測
ができる。また先端が決められた長さになっているの
で、歯周ポケットのポケット底を細菌レベルで突き破ら
ずに安全である。さらにまた、屈曲している部位までに
滲出液が容易に浸透し、屈曲したところを滲出液の浸透
が超えにくいかまたは、超えないので試料を一定量採取
できるなどの定量性がある。
【0273】〔第7実施例〕第7実施例は、微生物産生
物質計測手段の開示。
【0274】〔実施の形態〕酵素、毒素、などの病原性
物質の微生物における産生物質の計測を主な実施の形態
とする。
【0275】〔構成〕微生物産生物質計測装置は、採取
定量手段と微生物産生物計測手段とからなる。微生物産
生物質計測手段は、ここでは既知のトリプシン様酵素活
性計測手段を使用する。採取定量手段は、屈曲ペーパー
ポイントを使用する。ここでは、先端から10mmまで
が直線的になっており、10mm点から約45度の角度
で直線的に屈曲(単屈曲)したペーパーポイントであ
る。
【0276】〔実施例の動作〕採取部位の歯周ポケット
に屈曲ペーパーポイントを挿入する。その屈曲ペーパー
ポイント(採取定量手段)からの採取試料を既知のトリ
プシン様酵素活性計測手段にて計測する。
【0277】ここで一例として前記第2、第3実施例に
おいて使用したCCDカメラと画像処理手段、および比色
計測手段を使用する。(図20を利用する。)その場
合、顕微鏡計測手段、培養計測手段などにCCDカメラと
画像処理手段を使用する場合、それらとともに同じ構成
の計測手段を使用でき効率的である。
【0278】その結果を図20などの比色手段にて計測
する。そしてその値を第1歯周病リスク診査手段に入力
する。この時第1歯周病リスク診査手段は、陰性
(0)、陽性(+)、強陽性(++)の3値に変換し出
力する。具体的な一例としては、トリプシン様酵素0.
01から1.00(TryU/ml)の酵素を所定の時間
(一例として15分)反応させた試薬の色を、前記比色
手段の基準値記憶手段に基準値として記憶させておく。
そしてその基準値と計測値を比較手段が比較し計測値よ
りトリプシン様酵素濃度を記憶手段から選択する。
【0279】一例としてCCDカメラとリング光源手段
(反射光源で規格化されたものならどのようなものでも
よい。)のぞましくは、遮光された箱の中にCCDカメラ
および、光源、被計測物設置手段をそなえる。ここで被
計測物設置手段は、被計測物とカメラ、光源を一定の位
置に固定するものである。そしてCCDは、画像処理手段
により記憶手段に画像データとして保管される。さらに
具体的な一例としては、R,G,Bの各色8Bit階調のプレー
ンを記憶手段に記憶するようにA/D変換される。(図2
0を利用する。)もちろん12bit階調の方がよいのは
いうまでもない。
【0280】具体的には、トリプシン活性酵素を反応試
薬で反応させたバイアルを乱反射防止手段の前におく、
そして前記画像処理手段を使用して画像を計測する。そ
の捕らえた画像の中で青色成分の画像における、基準閾
値以上の強度分布を閾値手段が選択し、そしてその強度
合計を比較値とする。
【0281】最大値、平均値、メディアンなどの統計値
を採用しても良い。
【0282】〔実施例の効果〕トリプシン様活性(+)
以上の場合、Porphyromonas gingivalis(P.G.)、Bact
eroides forsythus(B.F.)、Treponemadenticola(T.
D.)のいづれかの存在があきらかになる。また屈曲ポイ
ントなどの採取定量手段、画像処理手段のいずかか一方
または、その両方を使用すると定量性が飛躍的にあが
り、微生物リスクの定量化ができる。
【0283】また従来の視認でのリスク判定では感度が
低すぎ陰性と判断されてしまうなど感度が低かったが、
画像処理手段における比色計測手段を使用すると感度が
あがり精度の高い侵襲計測ができ診査、診断の精度があ
がる。さらにまた比色計測手段は、人為的な視認誤差を
低くし精度の高い定量性を提供する。さらに顕微鏡計測
と併用すると、かなりの場合P.G.、B.F.およびT.D.との
鑑別診断ができる。(Capnocytophagaの一部菌種に注意
が必要であるが、Capnocytophagaは、顕微鏡計測での鑑
別が容易である。)
【0284】[変形例]非病原性物質を計測し、それを
指標にしても良い。一例として病原性微生物の産生する
非病原性多糖体を計測し、微生物の推定や同定をみるな
どである。一例としてはα13グルカンを計測し、Str.
Mutansを同定するなどである。以上の効果として微生物
産生物の計測は、口腔内のリスク因子である病原性菌の
良い指標となる。
【0285】〔第8実施例〕第8実施例は、主に分光計
測(手段)を開示する。またここで特殊計測診査(手
段)の環境試験(その一つである感受性試験)における
分光計測(手段)も開示する。(図26から図37)さ
らに特殊計測診査(手段)の環境試験から得られた情報
により特殊計測診査(手段)による微生物を同定する微
生物同定を採用しても良い。(ここで微生物同定は、特
殊計測診査を使用しなくても計測手段のみでも可能であ
る。)
【0286】また一般に感受性試験は、病原性微生物に
対して意味するとおもわれるが、ここでは全ての微生物
に対してである。また生体ゲイン(負のリスク)とし
て、病原性微生物への抗菌剤感受性試験手段としても使
用ができる。共生菌への薬剤感受性試験手段は、生体リ
スクに含まれる.生体のリスクとは、生体に害をなす要
因を有する物質(生命体も非生命体も含める。)のみな
らず、生体を保護したり、共生している生命体や物質
(負のリスク)も含める。
【0287】[実施の形態]光(可視、紫外、赤外など
の電磁波)を使用し、生体のリスク、生体へのリスク情
報関連などの計測を行う事を実施の形態とする。
【0288】 ――― 構成 ――――――――――――――――――
―――――――――――――― [構成] 分光計測診査装置 分光計測診査装置は、1分光計測手段と2分光診査手段
とからなる。ここで、分光計測手段のみを使用して診査
を術者が行っても良いし、また診査値を汎用入(出力)
手段にてリスク診査手段に入力してもよい。
【0289】1.分光計測手段は、試料計測手段と
比較分光計測手段とからなる。(図26、図27、図3
4、図35など参照)
【0290】比較分光計測(制御)手段は、少なくとも
計測値記憶手段、基準値記憶手段、比較手段を備える。
(図26、図27、図34、図35など参照)
【0291】ここで、基準値表示手段、計測値表示手
段、比較値表示手段を備えるのが各値を術者が視認し計
測内容を把握したり、より高精度な診査を行える点など
で好ましいが、必ずしも必要ではない。また基準値波数
と計測値波数を整合させる基準値⇔計測値波数合わせ手
段を採用しても良い。(図32、図36)
【0292】さらに基準値表示入力(制御)手段、分光
計測Startボタン、基準値書き込みボタンなどを備える
のが術者が視認し計測内容を把握したり、より高精度な
診査を行える点などで好ましいが、必ずしも必要ではな
い。(図26、図32、図36)
【0293】基準値表示手段、計測値表示手段、比較値
表示手段、基準値表示入力(制御)手段、分光計測Star
tボタン、基準値書き込みボタンなどは自動診査時にお
いは、必ずしも必要ではないが前記における術者の確
認、さらなる病態への性質予測などにて備えるのが好適
で高度な診療ができるので有効ではある。(図26、図
32、図36) もちろん本装置を開始させる電源スイッチは必要である
ことはいうまでもなく、後は全てが自動に作動してもよ
いが、術者の確認、さらなる病態予測のためには好まし
くないが、選択するのは術者であるのはいうまでもな
い。
【0294】比較分光計測手段の主な手段である比較手
段は、手動比較、差分(加算)比較、乗算(除算)比
較、相関比較、窓関数比較などのいずれかあるいはその
組み合わせの手段を採用することができる。いいかえれ
ば、比較手段はこれら手動比較、差分(加算)比較、乗
算(除算)比較、相関比較、窓関数比較などの手段のい
ずれかあるいはその組み合わせを選択し製造あるいは操
作される。
【0295】これらの手段などは、一例として図32や
図36のごとくボタンにより切り替えたり、また全自動
にて切り替えたり、あるいはそのいずれかまたはその組
み合わせを製造時、操作時に選択されて製造または操作
されても良い。具体的な一例では、相関手段を比較手段
としたり、また差分と相関を比較手段に採用するなどで
ある。
【0296】2.分光診査手段は、リスク手段、環境試
験手段(自動、手動)、環境試験手段の一部である感受
性試験(計測制御)手段(自動、手動)、微生物同定手
段(自動、手動)、のいずれかまたはその組み合わせか
らなる。ここでリスク手段は、検診手段のいずれかまた
はその組み合わせにおける各手段(連携手段、微生物性
健康診査手段、あるいは微生物性健康診査手段の各手段
など)を搭載しても良い。(図26、図32、図36)
【0297】リスク手段は、分光値リスク変換手段(自
動)、手動リスク入力手段、のいずれかまたはその組み
合わせを採用する。(図26) ここで、この2つの分
光値リスク変換手段(自動)、手動リスク入力手段は、
リスク手動自動診査ボタンなどにて切り替えられる様に
しても良い。(図32、図36の手動自動診査(ボタ
ン))
【0298】この時、この手動自動診査ボタンが押した
状態が自動、押さない状態が手動などの状態は環境設定
手段にて決めればよいし、2つのボタンによりOn,Offを
実現するなどは、術者が環境設定手段にて決めればよ
い。
【0299】そして手動リスク入力手段は、採用するの
が望ましく、計測値、基準値または比較値のいずれかひ
とつまたはその組み合わせを参照しながらリスクを診査
表示入力手段などの術者入力手段を使用して術者が入力
するものである。(図32、図36における下図の診査
画面(診査表示入力手段))この診査表示入力手段は、
(診査、基準、計測、リスクなどの名前)名、リスク値
(度)、備考などを表示でき、さらにこの内容を術者が
書き換える事ができる機能を有する。これは、術者の確
認、さらなる病態への性質予測などにて備えるのが好適
で高度な診療ができるので有効であり、また術者が診査
内容を把握することにより高精度な診査を行える点など
で好ましいが、必ずしも必要ではない。
【0300】そしてここでは、分光値リスク変換手段
(自動)、は、自動的に診査画面の診査内容が表示され
るが、ここでも術者がその内容を、この画面の表示入力
手段を使用して追加変更できる。
【0301】診査表示(入力)手段は、表示のみでも良
いし表示と入力をそなえて診査表示入力手段としても良
い。 環境試験手段(自動、手動)、環境試験の一部で
ある感受性試験(計測制御)手段(自動、手動)、微生
物同定手段(自動、手動)、などの各手段は、自動また
は手動あるいはその両方を備えていても良い。(図2
6、図32、図36)
【0302】以上の装置、方法、各手段において、これ
らのいずれかあるいはその組み合わせを選択し製造、操
作を行う。
【0303】 ―――――――――――― 1.分光計測手段 ――
――――――――――――――― 1.分光計測手段
【0304】試料計測手段 (A体外試料計測手段ま
たはB生体計測手段のいずれかを採用する。)(図2
6、図27、図34、図35)
【0305】A.体外試料計測手段。 体外試料計測手段は、既知の分光計測モジュールと体外
計測手段を主な構成とする。(図27、図34、図3
5)
【0306】α:分光計測モジュールは、光源とセンサ
と制御手段により試料の所定波長における吸収、発光量
を計測し、出力するものである。これは、出力光とその
光を計測するセンサ部とが利用できるものである。その
光出力部から光がビーム状になってセンサ部に入射する
ように調整されている。このビーム光路の中に被計測物
(試料)を設置すれば、分光計測ができるようになって
いるものである。また制御部分を制御して光の強度、波
長、周波数、振幅、デューティー比、変調度、コヒーレ
ンシー、搬送波などを外部から制御できるものが望まし
い。(図28)
【0307】β:体外計測手段 体外計測手段は、少なくとも枠組み手段と試料保持手段
からなる。(図31)また任意移動テーブルや枠組み固
定手段を使用して分光計測モジュールに設置しても良
い。(図29)具体的な一例として体外計測手段は、図
31における枠組み手段と試料保持手段とからなり、そ
れを図29のごとく分光計測モジュールに設置する。図
31は、試料保持手段が枠組み手段に嵌合あるいは接着
により固定されており、2枚の試料保持手段の間隙が試
料を挿入する試料挿入手段となる。挿入された試料は、
側面から漏洩しないように枠組み手段が設置されてい
る。
【0308】ここでは、図31のごとく2枚(複数)の
試料保持手段を採用し、その間隙(試料挿入手段)に試
料を挿入したりするが、図29の(実線部)ごとく1枚
の試料保持手段に試料を付与して計測しても良い。さら
にここで前記採取定量手段を使用して定量性をあげても
良い。
【0309】もちろん3枚以上かさねて複数の間隙に試
料を挿入して計測しても良い。この時試料保持手段の各
挿入手段間に挿入手段間交通手段を設置し、各挿入手段
における試料の拡散、交通を行っても良い。この挿入手
段間交通手段は、孔でも良いし、その孔にバルブのよう
な交通量制御手段を設置したり、その孔にフィルターを
挿入した選択的な挿入手間段交通手段であっても良い。
これらの挿入手間段交通手段は、試料への試薬などの投
与により試料の反応、応答が動的にかつ自動的に計測で
きる。これらを採用すると歯垢などの高分子マトリック
ス(グルカンなど)を除去し、低分子成分を計測した
り、また0.2μmぐらいの気孔率フィルターにより細
菌をろ過した試料を計測することもできる。また他例と
して図48の構造を採用しても良い。
【0310】試料保持手段 試料保持手段は、図31のごとく試料を保持する手段で
ある。ここではBaF2(フッ化バリウム)により作成され
る。一例としての寸法は10×10mm厚さ1mm(1
〜2mm)である。糖を計測する時は、厚さが1mm程
度以下が良好である。もちろん吸収強度補正をして厚い
ものを使用してもよいし、また診査手段にて吸収強度補
正を行っても良い。
【0311】ここで試料保持手段の材質は、波長に合わ
せ変更しても良い。一例としてCaF2、Si(シリコン)、
Ge(ゲルマニウム)、KRS-5(TlBr-TlI)、ジンクセレ
ン、石英、ほう珪酸ガラス、ポリエチレン、ポリプロピ
レンなどである。
【0312】枠組み手段 枠組み手段は、樹脂、金属、セラミックスなどで作成さ
れる。
【0313】体外計測手段の設置 ここで体外計測手段をビーム光路の利用できる部分に設
置する。具体的な一例では、図31における試料保持手
段をZ軸移動テーブルなどに固定し、試料保持手段の中
心などの被計測部位を、分光計測モジュールの計測ビー
ムに位置させる。図29
【0314】B.生体計測手段 生体計測手段は、既知の分光計測モジュールと生体プロ
ーブを主な構成とする。生体プローブは、単光路プロー
ブ、複光路プローブ(図では2光路)、ミラープロー
ブ、導波路プロ−ブなどのいずれかあるいはその組み合
わせを採用する。(図30) この時前記ビーム光路を電磁波診査装置の光路にミラー
やビームスプリッタを使用し分光計測モジュールの光を
プローブに導き、そしてプローブからの光をセンサ部に
導くように光路を形成する。(図30)一例として図3
0における光プローブは、前記の分光波長透過性の物質
でできており、黒の部分に金、アルミ、クロムなどの分
光波長反射膜がコーティングされており、センサー手段
の部分のみ反射コーティングがなされていない。そして
分光計測モジュールからのビームが導波路を通り、この
ビームが把持部分を通過し、センサー手段の部分で外部
の接触組織に吸収、反射される。この時の波長吸収強度
が反射手段を反射し再度おなじ程度の吸収強度を受け把
持手段をとおり、分光計測モジュールに帰ってくる。こ
こでプローブ先端は、a,b,c,d,e,fなどのコーティング
型を採用し、目的にあわせて使用しても良い。
【0315】C環境制御手段は、試薬手段、雰囲気調整
手段、電磁波照射手段、媒体波付与手段などのいずれか
ひとつまたはその組み合わせからなる。また環境制御手
段は、前記A.体外試料計測手段、B生体計測手段、特に
A手段に必要な場合に用いる。一例として微生物環境試
験、環境試験の一部である感受性試験や微生物要求栄養
素試験、あるいは微生物同定、などの時に使用する。も
ちろん手動診査、手動、自動計測に使用しても良い。環
境制御手段は、他の実施例に使用しても良いことはいう
までもない。
【0316】α:試薬手段の一例としては、
【0317】a 抗菌剤 主に感受性試験に使用する。生体微生物試料や、標準微
生物試料に対して投与し、その要求栄養素と代謝産物の
いずれか一方または、その両方の量を比較分光計測し、
活動度すなわち抗菌剤への感受性を見る。または、微生
物内の特定蛋白、糖、脂質の変化を見て、それを感受性
として計測する時に使用する。さらにまた微生物の同
定、推定ができる。などである。
【0318】b 要求栄養素剤 微生物の要求する栄養素を計測、検出するために微生物
試料に投与する。これにより微生物の同定、推定ができ
る。
【0319】c pH試薬 試料のpHを計測するために投与する。pHは、pH試薬
を使用せずにOH−やNH などのシフト量を計測しても良
い。また微生物の同定、推定ができる。
【0320】d pH調整剤 試料のpH値を制御し、反応を制御したり、至適pHをみ
つけたり、微生物の同定、推定に使用したりする。
【0321】e 培地成分剤 特定の選択培地成分を投与することにより、特定の微生
物のみを選択培養する。また微生物の同定、推定ができ
る。また広範囲の微生物用に非選択培地成分剤を使用し
ても良い。
【0322】f 雰囲気調整剤 試料の液体、および気体の成分を調整する。これにより
微生物の生育または病原性促進や、逆に生育、病原性の
抑制が計測できる。そして微生物の同定、推定、または
治療、予防剤の発見ができる。
【0323】g 被計測対象物以外の微生物剤 試料に含まれている微生物以外の微生物を試料に投与す
る。この微生物が共生微生物の場合と、拮抗微生物の場
合とで反応がちがってくる。一例として共凝集する微生
物としてP.GとB.F.などがある。またStr.などを抑制す
る微生物としてP.G.などがある。これらの反応により微
生物の同定、推定あるいは、リスク予測ができる。
【0324】微生物産生物剤 バクテリオシン、NH3、酸などの他の微生物の生育、病
原性を促進したり、抑制したりする。これらは、環境制
御のひとつである菌叢制御にも使用できる。微生物の同
定、推定、リスク予測ができる。一例としてP.G.などが
減少し、Str.育成が促進されその結果、齲蝕リスクが上
昇してしまうなどである。その逆もある。
【0325】β:雰囲気調整手段 雰囲気調整手段は、ガス、液体、固体製剤を試料に付与
する手段、または試料保持手段における前記選択透過手
段なども雰囲気調整手段でもある。
【0326】具体的には、図23における光路(ビー
ム)の部分を外部と遮断する遮断手段により覆い、この
チャンバーの雰囲気を制御するなどである。一例として
は、金属や樹脂の遮断手段により覆い、この中を真空ポ
ンプで吸引し、その後にCO2で置換するなどである。こ
のガスの一例としては、85%N2、10%H2、5%CO2
などである。
【0327】γ:電磁波照射手段 電磁波照射手段は、ラジオ波、可視、紫外、赤外などの
電磁波を試料に照射する手段。
【0328】特定の反応を促進したり、抑制したりして
特定の反応のみを選択できる。またこの結果により治療
に使用できる波長、強度、振幅などを発見、選択でき
る。
【0329】δ:媒体波付与手段 媒体波付与手段は、振動、音波、超音波などを試料に付
与する手段。試料の不均一性を均一にできる。反応速度
を早くできる。特定の反応のみを加速できる。またこの
結果により治療に使用できる波長、強度、振幅などを発
見、選択できる。
【0330】以上の情報は、治療、予防、診断などに使
用できる。また治療薬としての使用ができるものを発見
することができる。一例として環境制御手段を使用し、
病原性微生物の反応を計測し、病原性微生物の抑制がで
きたなら、それを治療、予防薬として検討するなどであ
る。
【0331】比較分光計測手段 図26、図27、図34、図35において、比較分光計
測手段は、少なくとも分光値記憶手段、基準値記憶手
段、比較手段とからなる。そして比較値記憶手段、時間
発生手段、記憶手段の切り替え手段、時間記憶手段、閾
値手段、トリガ信号発生手段などのいずれかひとつまた
はその組み合わせを選択し、製造、組み込みしても良
い。また必要なら計測値表示手段、基準値表示手段、比
較値表示手段をそなえる。そしてこの時、各表示手段
は、表示入力手段としてもよいし、また入力手段を別に
設けたりしてもよい。
【0332】A.分光値記憶手段 分光値記憶手段は、分光計測モジュールからの分光値が
記憶される記憶手段である。
【0333】B.基準値記憶手段 基準値記憶手段は、分光計測モジュール、外部入力手
段、からの分光値を記憶する。特に微生物あるいは既知
の薬剤などの試料を記憶し、計測値と比較する。
【0334】C.比較手段 比較手段は、手動比較手段、差分(加算)比較手段、乗
算(除算)比較手段、相関比較手段、窓関数比較手段な
どのいずれかあるいはその組み合わせの手段を採用する
ことができる。その手段により基準値と計測値を比較
し、感受性試験、環境試験、微生物同定、リスク診査な
どを行う。またその各比較手段は、波数同一の比較であ
るが、波数シフト比較手段を併用して違う波数の値や値
群を比較しても良い。また基準値や計測値の強度を増幅
(|G|>0)する増幅手段を使用しても良い。
【0335】α:手動比較手段 手動比較手段は、一例として図27において、基準値表
示入力手段のいずれかを選択すると基準値表示手段が起
動する。そしてこの基準値表示手段の基準値と計測値表
示手段の計測値を重ね合わせて術者が、その両方の値を
比較する。この場合基準値表示手段は、半透過手段によ
る半透過性の表示をおこなってもよい。
【0336】β:差分(加算)比較手段 差分(加算)比較手段は、計測値間の差または、基準値
と計測値の差を算出する。負の値の加算でもよい。
【0337】γ:乗算(除算)比較手段 乗算(除算)比較手段は、計測値間の割合または、基準
値と計測値の割合を算出する。
【0338】δ:相関比較手段 相関比較手段は、計測値間の相関(係数)または、基準
値と計測値の相関(係数)を算出する。また相関比較手
段は、計測値や基準値の強度を増幅する手段を使用し相
関係数最大にする強度調節手段を使用しても良い。
【0339】ε:窓関数比較手段 窓関数比較手段は、ある計測値を窓関数として、それと
計測値間を乗算(除算)または、基準値を窓関数として
計測値との乗算(除算)を算出する。
【0340】有用なオプション群: Oa比較値記憶手段 比較値記憶手段は、比較手段からの出力値を記憶する。
基準値表示手段により表示された基準値と、計測値表示
手段に表示された計測値を術者が比較し、リスク値やリ
スク因子を入力する場合などは、比較値記憶手段は必ず
しも必要ではないが、あれば便利である。
【0341】Ob時間発生手段 時間発生手段は、計測始まりの前後からの(計測)時間
を発生する。計測前から動作するプレトリガ機能もあっ
てもよい。
【0342】Oc記憶手段の切り替え手段 記憶手段の切り替え手段は、分光値を記憶する記憶手段
の場所を切り替える。
【0343】Od時間記憶手段 時間記憶手段は、分光値の記憶された時間や、比較手段
が比較値を算出した時間を記憶する。
【0344】Oe閾値手段 閾値手段は、比較手段の出力値が閾値を超えた時、その
出力値を比較値記憶手段に記憶する。そしてその時の時
間を時間記憶手段に記憶しても良い。
【0345】Ofトリガ信号発生手段 トリガ信号発生手段は、分光値が出力された時点で比較
分光計測が始動するように信号を出す。これを装備する
と試料をプローブに触れた時点、試料保持手段を光路に
設置した時点などの試料信号が発生した時点で自動的に
計測を開始、終了することもできる。この場合、電源ス
イッチのみでも計測または診査までを行うこともでき
る。
【0346】Og スタート信号(入力)手段 スタート信号(入力)手段は、外部からの始動(Star
t)命令を受信し計測を始動する。
【0347】装備すると病態、リスクなどのさらなる診
査、診断を可能とする有用なオプションとしての計測値
表示手段、基準値表示(入力)手段、比較値(入力)表
示手段に関して:
【0348】D 計測値表示手段 分光計測Startボタンや、前記トリガにより手動または
自動にて計測をした結果において、記憶された計測値を
表示する手段。(図26,図32,図36など参照)図
32のごとく計測毎(分光計測Startボタンを押す毎
に)に計測1、計測2、計測3などの表示を行う。ここ
で、画面消去は一例として分光計測ボタンを5秒間おす
と消去される。もちろん消去ボタンを作成してもよい
し、またプルダウンメニューに挿入しても良いなど、ボ
タン、リスト、メニューなどは、他のボタン、リスト同
様に術者の好みに合わせて環境設定手段にて変更しても
良いが、本実施例の配置をお勧めする。
【0349】E 基準値表示(入力)手段 基準値表示入力手段は、基準値記憶手段に記憶された基
準値を選択、表示する。一例としてボタン手段による操
作と、リスト手段による操作がある。また環境設定手段
におけるボタン変更手段によりボタン手段が指定する基
準値の操作変更が可能である。またリスト手段は、すべ
ての基準値が検索、選択、変更できる。
【0350】ボタン手段は、図32における基準値表示
ボタンが一例である。一例としてα13ボタンを押すと
基準値表示手段にα13グルカンの値(吸収強度曲線ま
たはスペクトラム)が表示される。この表示は、環境設
定手段により計測画面に行う事も可能である。
【0351】リスト手段は、図32における基準値表示
テキストを表示しているリストボックスが一例である。
ここでは、左を基準値表示とし、右を比較値表示手段の
表示としている。さらに右端には、スライダーが装備さ
れている。これらの表示は、環境設定手段により変更、
追加、削除ができる。(他のボタン、リスト、画面など
と同様である。)
【0352】この基準値表示テキストを選択すると前記
ボタン手段と同様な表示を行う事ができる。さらにこの
リストボックスの右にあるスライダーを操作すれば、さ
らに多くの基準値をスライドし確認、そして選択が可能
となるのは言うまでもない.さらにまた、この基準値表
示テキストは、術者が追加、変更可能である設定を環境
設定手段にて行える場合、基準値表示入力手段として入
力もサポートする。
【0353】一例として、α13グルカン、α16グル
カン、フルクタン、POx、OH、Ig(抗体)、A1(アミ
ド1)、A2(アミド2)、NH、H2S、COx、Sac
(糖)、AmA(アミノ酸)、Lip(脂肪酸)、Vt(ビタミ
ン)、Nuc(核酸)、Ref「ここで、アミド1やアミド2
は、通常は、図面(図32、図33、図36など)に書
かれている数字を使用するが、特許庁の規定外であるの
であえて1、2と記載した。これに関しては、改善を求
める。」などの基準値がある。一個の選択でも良いし、
もちろん複数選択しても良い。その場合基準値表示手段
にオーバーラップ表示しても良いし、また合成手段によ
る(ピーク)合成値を表示しても良い。これらの表示設
定も環境設定手段によってなされる。
【0354】基準値を入力する場合は、 計測値を基準値として記憶する場合 計測値記憶手段にある計測値を、一例として基準値書き
込みボタンを押し、基準値書き込み手段にて基準値記憶
手段に記憶する。この時前記リスト手段の基準値表示テ
キストにおける基準名が一例として「新しい基準値」と
いうデフォルトの題名で表示される。そしてこのデフォ
ルトの名前を術者が、基準値に対応する物質の名前など
に置き換え保存する。
【0355】 外部より汎用入出力手段を通して
入力する場合。 FD,MO,CD、DVDなどから汎用の入力手段を使用し基準値
記憶手段に記憶させる。
【0356】ここで基準値表示手段は、基準値表示(入
力)手段により指定された基準値を表示する。基準値が
複数指定された場合は、オーバーラップ手段にてオーバ
ーラップ表示しても良いし、また合成手段による(ピー
ク)合成値を表示しても良い。また基準値表示入力手段
の基準値表示ボタンやリスト手段中の基準値表示テキス
トを押した時、基準値表示手段が起動するか、しないか
は、環境設定手段に術者が登録しておく。
【0357】F比較値表示(入力)手段 比較値表示手段の表示は、一例として図32におけるリ
ストボックスの比較値部分である。この場所には、基本
的に比較値を表示する。そして術者が入力、変更、追
加、削除も可能である。これらの設定も環境設定手段に
て行われる。
【0358】 ―――――――――――― 2.分光診査手段 ――
――――――――――――――― 2.分光診査手段
【0359】A リスク手段(分光値リスク変換手段、
手動リスク入力手段) リスク手段は、一例として基準値表示入力手段のボタン
手段にともない起動し、手動または自動にて分光値をリ
スク値に変換する。分光値リスク変換手段は、基準値表
示入力手段が特定の基準値を指定し、かつ自動ボタンが
押された場合に起動し分光値を基準値や閾値に比較しな
がらリスク値を自動算出する。手動リスク入力手段は、
一例として基準値表示手段とともに起動し、その表示枠
に手動リスク入力手段のボタン手段が表示される。そし
て、手動または自動で基準値と計測値が比較され、術者
がリスク値を選択する。
【0360】ここで計測値、基準値、比較値を術者が確
認しながら、診査を行う場合は、計測手段における計測
値表示手段、基準値表示(入力)手段、比較値表示(入
力)手段などを使用するのが好ましい。
【0361】B 診査表示(入力)手段、 診査表示(入力)手段は、基準値または基準値に対応し
たリスク物質とリスク値を表示する。ここで、術者がリ
スク値に問題があるとするなら変更などが可能である。
(図32、図36など参照)
【0362】有用なオプションとしての特殊計測診査と
しての環境試験、およびその一部である感受性試験、そ
してそれらを利用した微生物同定(手段)をいかに記述
する。
【0363】C 環境試験手段(自動、手動)、 環境試験手段は、環境制御手段により(微生物)試料に
対して付与した物質(気体、固体、液体)に対して、基
準値表示入力ボタン(リスト)にて指定された物質(微
生物産生物、反応産生物など)の発生、抑制、また環境
制御手段により(微生物)試料に対して付与した物質の
いずれか一方または、その両方を計測することにより微
生物の環境にたいする反応を計測できる。
【0364】もちろん未知の物質を指標として、何らか
のピーク、反応がある場合に微生物が活動度大、中、
小、何の反応も無い場合微生物活動度0として評価する
活動度評価手段を採用しても良い。この時、特に投与物
質を抗生剤として設定した場合を感受性試験というが、
これは感染症には非常に重要なので環境試験の一部では
あるが独立したボタンとした。また同様に環境試験の結
果微生物の同定ができる場合があるが、微生物同定は、
歯科において非常に重要なので、これも独立させた。こ
こで前記計測値などにより微生物を同定、推定したりも
できるし、さらに進めて微生物治療、予防、菌叢制御に
有用な発育促進物質を同定したり、抑制物質を同定した
りできる。
【0365】D 感受性試験(計測制御)手段(自動、
手動)、 感受性試験(計測制御)手段は、主に抗菌剤の微生物へ
の感受性を試験するものである。試料保持手段に挿入さ
れた培地手段と微生物試料へ抗菌剤を投与し、その要求
栄養素、産生物、構造変化を時間的および基準値との間
に比較分光することにより微生物への感受性を試験する
ものである。
【0366】動作 感受性基準値の選択を基準値表示入力手段に対して、基
準値表示入力ボタン(リスト)にて入力する。そして試
料と培地手段を試料保持手段に設置し、計測を開始す
る。そしてある閾値をある時間内に越えない場合に感受
性ありとするなどである。また感受性試験ボタンを押し
て、自動的に計測診査を行っても良い。
【0367】すると抗菌剤を投与していない場合を基準
値としている場合において、図36の計測値表示手段に
おける計測1、計測2、計測3のごとく所定の時間にお
ける計測値が減少する場合、感受性ありと判断する。も
ちろん感受性の程度、時間などを自動的に算出する感受
性試験手段を使用しても良い。一例として抗菌剤を投与
していない場合の基準値との比較値において、閾値を下
回った場合に感受性ありと表示する構造を採用するなど
である。これらは、仮想空間上の手段でもよいし、完全
なハードウエアであってもよい。また他例では、微生物
の代謝産物の有無をもって、有りの時感受性なし(乏し
い)、無しの時感受性ありとする手段を採用しても良
い。
【0368】E 微生物同定手段(自動、手動)、 微生物同定手段は、基準値表示入力ボタン(リスト)に
て指定された物質などに対応(差分比較、波数比較、相
関比較、窓関数比較、手動比較)する微生物を検索す
る。
【0369】F 手動診査手段 手動診査手段は、 微生物同定 感受性試験 環境試験 などを計測値表示手段による計測値と基準値表示手段に
よる基準値とを術者が視認しながら、前記診査を術者自
信が手動でおこなうための表示入力を行う手段である。
【0370】 ――― 動作 ――――――――――――――――――
―――――――――――――― 〔実施例の動作〕 1.フローチャート手段による動作:一例として図1の
検診手段、図2、図33におけるフローチャート手段に
従い分光計測、分光診査が動作する。もちろん独立した
装置であってもよいが、検診手段やフローチャート手段
により制御された方が診断、治療、予防への機能性が高
い。
【0371】健康計測診査装置の電源をONにする。する
と検診手段が起動し画面に検診手段表示入力手段が表示
され待機状態となる。(図1) そして、検診手段の微生物性健康診査(ボタン)を選択
する。微生物性健康診査の検診ボックス(検診―微生物
性健康診査インターフェィス)がアクティブ表示され、
微生物性フローチャート手段が表示される。(図2、図
33)
【0372】A.検診手段の微生物性健康診査からの起動 齲蝕、歯周病、発ガン性因子の選択 検診手段から微生物性健康診査手段が起動し、図33に
おけるフローチャート手段の検診ボックスから始まる。
齲蝕または歯周病あるいは、両者並行のフローを選択す
る。ここで発ガン因子計測を併用、単独で選択しても良
い。フローの選択は、一例としてフローチャート手段の
表示されたフロー線を押すことで選択、指令が入力され
る。
【0373】侵襲、防御因子の計測(分光計測の起
動、パラメータの伝達) 図33、図44における生体因子、防御因子、生体侵襲
因子における因子を選択すると一例としてプルダウンメ
ニューが表示され、そのなかから分光計測を選択する。
するとフローチャート手段は、このパラメータを分光計
測手段に伝達し計測が始まる。そして基準値記憶手段に
生体因子、防御因子、生体侵襲因子などの基準値が記憶
されている。さらに計測手段により計測された計測値を
基準値記憶手段における基準値とを、手動、半自動、自
動で相関、差分などの比較を比較手段がおこない推定あ
るいは同定に供する値を出力する。この値を後記の診査
手段が診査しリスク値(リスク度)に変換する。
【0374】第1リスク診査(分光値あるいは侵襲防
御因子濃度―リスク値変換手段) 第1リスク診査は、分光計測で計測された侵襲物質や防
御物質(細胞も含む)が健康人のレベルを超えていたら
リスク大と出力する。分光診査手段が行っても良いし、
また後記の汎用性な第1リスク診査手段が行っても良
い。リスク大なら診断1、または診断4に進む。リスク
小なら微生物性健康診査手段の検診手段ボックス(検診
―微生物性健康診査インターフェィス)にもどる。ここ
から検診手段にもどっても良いし、また微生物性健康診
査手段のフロー手段を続けても良い。
【0375】診断(診断1、診断4) 診断1、診断4は、侵襲物質や防御物質(細胞も含む)
がリスク大の原因の微生物を特定するか、もしくは特定
せずに治療予防するかを判断する。これは、おもに術者
が術者入力手段を使用し判断し、フローを進める。具体
的には診断表示入力手段が表示され、フローの進む方向
を入力する。一例として進む方のフローの線分を押すと
そちらのフローを入力できる。
【0376】病原性微生物の計測(分光計測の起動、
パラメータの伝達) フロー線をかいして診断1、診断4から原因微生物の特
定が指示されると、病原性または共生微生物の計測が始
まる。一例としてPhase1(のPriority1)からPhase3
までの各段階における微生物の計測を微生物計測入力手
段に術者が選択し入力をする。このパラメータを分光計
測手段に伝達し計測が始まる。また侵襲因子などの分光
計測から対応すると推定される微生物名をフローチャー
ト手段の連携リスク診査手段が判断し自動的に分光計測
を開始しても良い。一例として「Sac」ボタン(Sac:
糖)を選択し、その中から蔗糖を選択し、それを基準と
してSac―蔗糖分解値+++と/またはα13グルカンの
生成値+++と歯牙侵襲計測値がフローチャート手段の
連携リスク手段に入力がありフローに従い微生物同定手
段が起動していれば、Str.Mutansの自動計測を連携リス
ク診査手段が同定、推定する。
【0377】第2リスク診査(分光値あるいは微生物
濃度―リスク値変換手段) 病原性または共生微生物の値を第2リスク診査手段は、
リスク値へと変換する。分光診査手段が行っても良い
し、また後記の汎用性な第1リスク診査手段が行っても
良い。
【0378】診断(診断2、診断5) 診査内容を診査表示入力手段が表示する。それを術者が
見て診断を下す。一例として齲蝕リスクが非常に高いの
で治療的な予防処置を行う。また歯周病リスクは、低い
のでメインテナンスを続行する。時間があれば、菌叢の
検査と、そのリスク値の検診を行う。などである。この
結果によりフローの予防、治療行為に進むか、診断6な
いし診断3に進むかをフローチャート手段に術者入力手
段を使用して入力する。そして診断3または診断6に進
むと診断表示入力手段の表示があり(または術者が診断
3(6)ボタンを押して起動する。)、検診手段、齲蝕
リスク診査、歯周病リスク診査、発ガン因子診査のいず
れかまたはその組み合わせのフローを術者が、フローチ
ャート手段に術者入力手段を使用して指示する。
【0379】治療、予防、診断(治療、予防時におけ
る診断、総合診断) 前記診断2または診断5より治療、予防を行う事が決定
されたなら、このボタンを押す。(自動起動し治療、予
防メニューを治療、予防、診断表示入力手段が表示して
も良い。)
【0380】環境試験、感受性試験 ここで、病原性微生物に有効な薬剤、食事などを調査す
るために必要なら感受性試験手段や環境試験手段が使用
される。
【0381】2.フローチャートから独立した動作:検
診手段のショートカットボタンより分光計測、分光診査
を起動する。そして術者の考えに従い計測、診査を実行
する。 ――――――――――――― 以上Main routine ――
―――――――――――――
【0382】 ―――――――――――――― Sub routine ―――
―――――――――――――― フローチャート手段における前記の侵襲、防御計測、
前記の微生物計測からの指令とパラメータで(比較)
分光計測診査装置の分光計測手段が起動し、受け渡され
たパラメータにより手段や処理の選択、動作を開始して
もよいし、またパラメータなしで分光計測診査装置の計
測表示入力手段を起動し、そこに改めてパラメータを基
準値表示入力手段にて入力しても良い。
【0383】パラメータとは、{ 基準値や計測微生物
名、侵襲、防御、生体因子名、微生物同定、環境試験、
感受性試験、手動診査 }などの値である。パラメータ
が分光計測手段に伝達されると計測表示入力手段が起動
し、パラメータで指定された基準値がアクティブにな
る。もちろんこれに術者が必要に応じて基準値を削減、
付加したりしても良い。
【0384】試料を採取定量手段などにて採取し、その
試料を体外計測手段の試料保持手段に塗布、挿入する。
または生体プローブを歯牙、歯周ポケットに接触、挿入
する。そして分光計測モジュールが比較分光手段からの
命令または術者の操作で動作を開始する。
【0385】比較分光計測基本動作 1.図27における比較分光計測は、基準値と計測値を
比較する。分光計測モジュールが分光計測を行いその分
光値が分光値記憶手段に記憶される。その値と基準値記
憶手段にある基準値とが比較手段により比較される。そ
してその値が比較値記憶手段に記憶される。または記憶
されずに出力されても良いが、記憶手段があったほうか
記録がのこる。
【0386】2.ある波長の強度または、あるスペクト
ラムパターンの強度を比較手段が所定の時間毎に比較
し、その比較値を比較値記憶手段に記憶する。また比較
値の記憶された時間も同時に時間記憶手段に記憶しても
良い。(図34) 分光計測モジュールが分光計測を行いその分光値が分光
値記憶手段に記憶される。この時計測時間毎に計測値が
記憶されるように時間発生手段により記憶手段の切り替
え手段が動作する。そして計測値が計測時間毎に記憶さ
れてゆく。ある時間における計測値と、またある時間に
おける計測値が比較手段により比較される。(一例とし
て図36の計測3、計測2、計測1などの変化を計測で
きる。)(図34では、ひとつ前の時間の計測値と比較
しているが、n個前でも良いし、任意の複数個の計測値
を比較しても良い。)そしてその値が比較値記憶手段に
記憶される。
【0387】3.図35のごとく比較手段の出力が閾値
を越えた時、その比較値を記憶手段に記憶する。またそ
の記憶した時間値も時間記憶手段に記憶しても良い。分
光計測モジュールが分光計測を行いその分光値が分光値
記憶手段に記憶される。この時計測時間毎に計測値が記
憶されるように時間発生手段により記憶手段の切り替え
手段が動作する。そして計測値が計測時間毎に記憶され
てゆく。ある時間における計測値と、またある時間にお
ける計測値が比較手段により比較される。(図 では、
ひとつ前の時間の計測値と比較しているが、n個前でも
良いし、任意の複数個の計測値を比較しても良い。)そ
して、比較手段で処理された値が閾値手段の閾値を越え
たり、下まわったら、その値が比較値記憶手段に記憶さ
れる。このときの閾値と条件(閾値を上回るか、下回る
かなどの方向性、その値を含むか含まないか、シュミッ
トトリガーなのかなどの閾値性状)は、環境設定手段に
て設定される。
【0388】ここで比較手段は、手動比較手段、差分
(加算)比較手段、乗算(除算)比較手段、相関比較手
段、窓関数比較手段などのいずれかあるいはその組み合
わせでなるが、検診手段やフローチャート手段から伝達
されたパラメータにより選択、動作されても良い。また
診査手段は、後記の汎用的な診査手段を使用しても良
い。
【0389】A.フローチャート手段における 歯牙侵襲、防御 計測:
【0390】手動比較手段または差分比較手段を使用し
た例 一例として基準値としてα13グルカン波数(強度X)
とリン酸関連物質波数(強度Y)を選択して強度を比較
手段にて比較する。そしてその値がX>Yなら基準値表示
手段の表示部の上部にある比較値入力手段にて比較値で
ある0、±、+(1)、++(2)、+++(3)を術
者が押す。またこのときAボタンを押すと自動的にリス
ク値リスク診査手段が立ち上がり、自動的にXとYを比較
し、リスク値+、++、+++に変換される。そしてこ
の結果が、リスク変換手段をへて診査表示(入力)手段
に表示される。一例としてStr.M. 3×3で9cという
値、または相関係数0.95に比較値3をかけた値2.
85×3という値, 齲蝕リスク +++などである。
この時齲蝕リスクに対するMutansのRxは、3とした。こ
こでα13グルカンは、直接的な侵襲因子ではなく間接
的な侵襲因子ということで記載した。
【0391】他例としてSacと乳酸または、α13グル
カンの生成値をパラメータとして渡して、計測表示入力
手段の基準値表示入力手段のボタンがアクティブにな
り、基準値表示手段が表示される。このとき手動ボタン
を選択してリスクを入力しても良いし、自動ボタンまた
はAボタンを押して自動リスク変換をしても良い。
【0392】他例として感受性試験あるいは微生物同定
を開示する。すなわちP.G.を既知の選択培地(液体)に
て分離培養する。(培養計測の項参照)そして、その培
養液を図 における試料保持手段に挿入する。その時最
初の計測値のアミド1(や2)の計測値を記憶手段に記
憶する。そしてn回目(n>=1)の計測値と比較手段
が順次比較してゆく。(図 参照) 「ここでもアミド1やアミド2は、本来なら図32、図
33、図36のような数字をもちいるのだが、特許庁規
定の文字ではないのでやむなく表現した。」ここで比較
手段が相関手段(基準値記憶手段を含む)の時は、相関
係数が0.90を超えた所で同定とする。また同様な値
で感受性ありとする。この例あるいは他例であっても最
終的な判断(同定などの診断行為)、確認は、医師がお
こない、これらの機構は、あくまでも支援作業とするこ
とがお勧めである。
【0393】これらの計測の場合リスク値といっしょに
定量値を記憶手段に記憶しても良い。その場合は、基準
値―量 対応値 記憶手段に、この基準値が入力されて
おり、それを差分比較手段が0の出力に収束するように
定量手段が計測値と基準値を検索し対応させる。このと
き差分ではなく乗算比較や相関比較を定量手段が使用し
ても良い。
【0394】窓関数比較手段を使用した例:窓関数比較
手段は、ある計測値を窓関数として、それと計測値間を
乗算または、基準値を窓関数として計測値との乗算を算
出する。一例として、Str.Mutansの計測値を窓関数とし
て使用する。すると採取歯垢中にStr.Mutans優位となれ
ば、窓関数手段を使用した比較分光計測手段における値
が増加する。ここで、さらにStr. sobrinus sanguis
mitiormitis milleri salivarius などの関数を使用
し、その比率を比率手段が算出し比較するとよい。また
歯垢の主な多糖類であるα13グルカンとα16グルカ
ンによる吸収曲線を窓関数としても良い。さらにまた1
038cm−1のガウス分布曲線による窓関数を使用し
ても良い。
【0395】相関比較手段を使用した例:窓関数比較手
段は、ある計測値を基準数として、それと計測値間を相
関または、基準値をと計測値との相関を算出する。一例
として、Str.Mutansの計測値を基準値として基準値記憶
手段に記憶しておく。すると採取歯垢中にStr.Mutans優
位となれば、すなわち歯垢の計測値と基準値との相関比
較手段を使用した比較分光計測手段における値が1にち
かずく。ここで、さらにStr. sobrinus sanguis miti
ormitis milleri salivarius などの関数を使用して
相関値を求めてもよい。また歯垢の主な多糖類であるα
13グルカンとα16グルカンによる吸収曲線を基準値
としても良い。さらにまた1038cm−1のガウス分
布曲線による基準値を使用しても良い。
【0396】特定の微生物株あるいは生体防御因子、生
体因子などにおける基準値と計測値との相関係数を算出
しても良い。
【0397】乗算(除算)比較手段を使用した例:細菌
産生物 α13グルカンの値を計測手段から得、リン酸
関連物質あるいは、内部基準物質の値を計測手段から
得、その2つの値を比較手段(乗算(除算)比較手段)
が除する。具体的にはα13グルカンの強度値(103
8cm−1における強度)/内部基準物質の値(108
0cm−1における強度)これが、f=α13強度/1
080cm−1強度。そして比較手段にてf >1ならリ
スク+などと表示する。f=1なら±、f<1ならリス
ク小などと出力する。
【0398】パラメータに環境試験や感受性試験が含ま
れている場合の一例。ある波長の強度または、あるスペ
クトラムパターンの強度の差を比較手段が所定の時間毎
に比較し、その差を差分記憶手段に記憶する。また差分
値の記憶された時間も同時に時間記憶手段に記憶され
る。ここで閾値手段を使用し比較手段の出力が閾値を越
えた時、その時の時間と値を記憶手段に記憶しても良
い。その場合環境試験、感受性試験の判断が2値的に行
え便利である。また多値の判定であっても良い。
【0399】ここで、生体産生の起炎物質を定量、定性
計測し、それを同定、リスク変換しても良い。
【0400】基準値は、外部入力手段から入力された値
でもよいし、数学的に作成された値、関数でも良い。
【0401】図33におけるフローチャート手段には、
各フローボックスの中に環境制御手段の一例を(図2の
フローチャート手段とは異なる部分)記載した。一例と
して歯周防御に関して、生体からリリースされた抗体濃
度を計測するために、抗体の立体構造の変位をみて抗体
を計測するためにブロモフェノールを環境制御手段とし
て使用する。この時アミド2のシフトを計測したなら抗
体産生+で濃度が高いほどリスク大と診査手段が判断す
る。他も主な環境制御手段を記載した。また細菌には、
その全ての種類に対して相関(比較)が有用であるの
で、環境制御手段とともに相関を列挙した。 「ここでもアミド2は、本来は、図32,33,36の
表現が通常である。」
【0402】[変形例]図37のごとく顕微鏡に分光計
測診査装置を取り付けても良い。この場合、視認と分光
計測が同時に同一試料に対して行える。この場合、スラ
イドグラス(カバーグラスの下)は、分光分析用の透過
材にて作成し、カバーグラスは、スライドグラス側を
金、アルミ、クロムなどにてコーティングする。そのコ
ーティングは、下部からの可視光線(図示しない)を透
過し対物レンズをとおり結象する程度のコーティング
で、下部からのIR、可視、紫外などの分光分析用の光を
反射する程度の厚さを採用する。この回路は、とくにIR
で有用である。
【0403】ここで、スライドグラスは、IRの場合、Ba
F2,CaF2、KRS-5(TlBr-TlI)、ジンクセレンなどにて作
られる。カバーグラスは、可視光線を透過するならどの
ような材質でも良い。
【0404】〔実施例の効果〕分光計測、診査は、一つ
の装置で微生物性健康計測診査の殆どの計測、診査がで
きる。また精度、感度、迅速性にすぐれた健康計測、診
査ができる。さらにまた検査に対して使用する消耗剤な
どの廃棄物も少ない。齲蝕、歯周病、口臭、発ガン因子
など主要な疾患の計測、診査が一括してできる。また感
受性試験、微生物同定試験、要求栄養素、微生物産生物
などの計測ができるので、疾病の治療、予防が高精度で
できる。
【0405】差分比較,乗算比較、相関比較,窓関数比
較の各手段は、主に感受性試験、環境因子など病原微生
物あるいは共生微生物本体の同定、あるいはそれら微生
物の産生物、要求栄養素、病態へのリスク度などを診査
するのに非常に役立つ。また手動比較は、術者の経験に
あわせてさらに高度なリスク計測、診査ができる。
【0406】〔第9実施例〕第9実施例は、健康(計
測)診査装置の骨格部分の説明である。すなわち前記計
測手段や診査手段の一部または全部を統合、制御する手
段の説明である。(図1〜図5、図38から図47)
【0407】健康(計測)診査装置は、微生物性(健
康)診査手段、力学的(健康)診査手段、位置形態など
空間画像(健康)診査手段、審美(健康)診査手段、そ
の他の硬組織疾患(健康)診査手段、その他の軟組織疾
患(健康)診査手段、食事生活習慣(健康)診査手段、
心理的(健康)診査手段などからなる。それを統合して
いるのが検診手段である。(図1)ここで、必要に応じ
て前記診査手段に新しい診査手段を追加したり、前記診
査手段のいずれかを削除したりする環境設定手段を設け
ても良い。ここでは検診手段の1手段である微生物性健
康診査手段を以下に説明する。
【0408】[実施の形態]図2に示すフローチャート
(手段、方法)が微生物性健康診査手段における実施の
形態である。(微生物性とは主に微生物に関連する疾病
における名称で、この健康診査において全てが微生物に
依存する健康診査というわけではない。) ここで、図2のフロー(チャート)手段において、一例
として齲蝕のフロー手段のみで製造したり、歯周病のフ
ロー手段のみを選択し、製造するなどフロー(チャー
ト)手段の一部を製造しても良いし、環境設定手段にお
いて、必要なフロー手段のみの表示入力手段を表示また
は表示入力しても良い。
【0409】[構成] ――――――――――――― フローチャート手段の概
要 ―――――――――― フローチャート(手段)の構成は、ひとつ以上のリスク
計測手段、ひとつ以上のリスク診査手段、である。そし
て計測値、基準値、比較値、リスク値、診断値などがひ
とつ以上の場合、ひとつ以上の連携(リスク)手段が装
備されていると便利である。(図47参照)計測手段
は、計測値、基準値、比較値のいづれかひとつまたはそ
の組み合わせの値を出力できる。リスク診査手段は、リ
スク値を出力できる。診断手段は、診断値を有する.こ
れらを方法で行えば、医院でのビジネスモデルというこ
とであろう。ここで、リスク計測手段は、前記の各計測
手段や、既知の計測手段を使用する。リスク診査手段
は、後述する。連携(リスク)手段は、後述する。
【0410】これらを実現するさらに詳細な手段を図1
から図48の各図に示す。pH計測手段、ガス計測手
段、顕微鏡計測手段、培養計測手段、微生物産生物質計
測手段、PCR計測手段、DNA計測手段、RNA計測手段、分
光計測手段、アンモニア計測手段、H2S計測手段、イン
ドール計測手段、環境試験手段、感受性試験手段(感受
性計測手段)、微生物同定手段などの何れかひとつまた
はその組み合わせの計測手段と、入力手段、出力手段、
制御手段、記憶手段からなり、ここではさらに表示手
段、術者入力手段などを装備する。さらにトリガ手段を
装備すると便利である。
【0411】ここで計測手段は、他の計測手段を使用し
リスク診査、連携リスク診査をおこなっても良いなど、
微生物性健康情報のOSのように他の計測手段を接続また
は制御するなど微生物性健康診査(手段、方法)を柔軟
使用しても良い。
【0412】ここではこのフローチャート手段を、出力
手段を介し表示手段で表示し、その構成要素である処理
手段(四角)であるフローボックスと接続線フローライ
ン(線)を表示入力手段として使用する。この入力、出
力(表示)手段をフローチャート手段の必要要素とす
る。もちろん従来のダイアログボックスのような対話形
態の入出力手段を使用してもよいが、こちらのフローチ
ャート手段の方が、複雑な流れ、大きな情報の中での現
在の情報(位置)を容易に把握しやすいのでお勧めであ
る。(図44参照)
【0413】ここで、図2などにおけるフローチャート
(手段)をディスプレイ(表示手段)に表示し本発明独
自の術者入力手段として使用しても良い。一例の構成動
作として図における四角の部分(フローボックス)、そ
して接続線であるフローライン(フロー線)は、マウス
やペンでクリックすると各手段が起動する。(図44)
デフォルトでは、フローボックスを右ボタンクリックす
ると、プルダウンメニュ−があらわれて、目的の計測な
どを左ボタンで起動する。またフローラインをダブルク
リックすると連携手段が起動する。これらの動作は、環
境設定手段にて追加、削除、変更などができるが、この
スタイルがお勧めである。そして現状の位置、すなわち
患者の治療、予防、検査などの現状を表す位置をフロー
チャートの位置(フローボックスやフローラインの位
置)として状況表示手段が輝度や色を変えることにより
術者に伝達する。さらに状況表示手段は、過去の状況を
色で区別するようにしてもよい。
【0414】そのフローチャート手段のフローボックス
を、術者がペンやマウスでクリックすると図45に一例
として示されるプルダウンメニューが表示され、そのい
ずれかを選択起動すると計測命令表示入力手段(M.C.
C.)(計測値、基準値、比較値のいずれかひとつまたは
その組み合わせ)(図17、図21、図23、図32、
図36)、などが起動する。もちろんフローボックスに
たったひとつの計測命令表示入力手段を対応させてもよ
いし、また自動計測、自動診査で、診査値のみをみるよ
うに環境設定手段にて設定をしても良い。
【0415】環境設定手段は、初心者から熟練者までの
技量にあわせて設定を変更することができるので便利で
あるが、微生物性健康診査手段のフローチャート手段に
おいては、少なくとも齲蝕、または歯周病のいずれか、
のぞましくはその両者は、環境設定手段にて選択したい
ものである。なぜなら歯科医のMainの仕事は、歯科の2
大疾患である齲蝕と歯周病の予防、治療にあるからであ
る。
【0416】一方、フローラインをダブルクリックなど
すると、連携手段(図44、図43参照)が起動し、診
査情報(図40)、診断情報(図41)、治療予防情報
(図42)、連携(リスク)情報(図43)、そして経
過情報(現状の指針、それらの履歴など)(図39の詳
細表示を行い日付でソートすると履歴がわかる。また備
考欄に指針などの所見を記載する。)が表示される。
【0417】ここで輝度の変化している現在のこの位置
から進んでも良いし、また経過をうかがいこの位置で停
止しても良い。さらにまた初診の患者は、その主訴、視
診、X線などの画像診などから術者が自由にStartボタン
を選択し、このフローチャートを進めていっても良い。
もちろん初診でも検診ボタン(手段)からはいってもよ
い。連携(手段)における応答制御をうけれない時は、
連携(リスク)応答補正手段により不足している診査、
(診断)情報を入力し、そのサービスを受けてもよい。
【0418】ここで検診手段(図1)の所定の部分(図
38)を、術者がペンやマウスでクリックすると計測情
報(計測値、基準値、比較値のいずれかひとつまたはそ
の組み合わせ)(図39)、診査情報(図40)、診断
情報(図41)、治療予防情報(図42)、連携(リス
ク)情報(図43)、そして経過情報(現状の指針、そ
れらの履歴など)(図39の詳細表示を行い日付でソー
トすると履歴がわかる。また備考欄に指針などの所見を
記載する。図40、図41、図42も同様に環境設定手
段にて詳細表示ができる。)が表示される。
【0419】 ―――――――― 連携(リスク)手段 ――――
―――――――――――――― そしてフローチャートの接続{各処理の入力(手段)、
出力(手段)、または入出力(手段)のいずれかの接続
を必要条件とし、さらにそれら相互の動作を応答制御す
る必要があれば、応答制御(手段)も必要となる。}
が、連携(手段)である。連携(リスク)手段は、ある
時はインターフェイスであり、またある時は微生物同定
などの特異的微生物項目診査を行う接続であり、時には
既知のサーボループやフィードバックループ理論を適用
した応答制御手段でもある。(ここでリスク診査を行う
連携(リスク)手段を連携リスク診査手段とする。これ
は連携(リスク)手段の一部である。)
【0420】連携(リスク)手段(連携手段)は、2つ
の値を自由に操作、表示できる。ひとつは、各階層にお
ける値(C.V.,M.V.、R.V.,D.V.,T.P.V.)であり、もう
ひとつは、応答制御値(Response Value: Res. V.)
である。ただし応答制御値は、計測値が一つであった
り、治療予防希望がループにならない場合などは不必要
であるのでオプションである。 C.V. (略してCV):Clinical value M.V. (略してMV):Measuring value R.V. (略してRV):Risk value (負の場合、すなわちGainも含める。) D.V. (略してDV):Diagnostic value T.P.V. (略してTPV):Treatment & Prevention value さらに基準値として微生物の基準値(要求栄養素、産生
物、抑制物など)、や疾病の基準値(生化学基準値、画
像値、理学値など)を有していていも良い。その場合、
計測値との比較をとる比較手段を備える。これにより微
生物同定や疾病同定が可能となる。
【0421】具体的には、検診手段、フローチャート手
段のフローライン、各計測命令表示入力手段(M.C.
C.)、各計測表示入力手段(M.D.B.)、各診査(リスク
値)表示入力手段(R.D.B.)、診断表示入力手段、治療
予防表示入力手段などからカーソル、ペンなどをボタ
ン、線、絵、リスト、テキストなどの表示入力手段など
に押し当てたり、ダブルクリックするなどして起動する
ことができる。そして起動すると一例として図43のご
とく起動した階層の値を表示する。ここで、フローライ
ンから起動した場合は、通常フローチャートの履歴、す
なわちフローチャートをとおり計測、診査、診断した過
去の記録値が全て表示される。他の起動の場合は、その
起動した階層の値を通常表示する。この表示設定も環境
設定手段にて行う。フローラインの履歴を過去?年遡る
かも同様に環境設定手段にて設定しておくなどである。
【0422】応答制御値(Response Value: Res.
V.)(略してResV)は、一例として連携(リスク)手段
から起動できる。もちろんフローラインから起動する値
を応答制御値のみにすることも環境制御手段により可能
である。
【0423】すなわち連携(リスク)手段の構成、効果
は、 1齲蝕リスク診査と歯周病リスク診査の相互サーボルー
プ(フィードバックループを含む)などで、両リスクが
発振状態となった場合に有効にリスクを最適値に収束で
きる。 2リスク診査のフィードバックループとしての使用、 3各計測手段の連携で、一例として微生物同定因子の収
集と分析、判定。多例として疾患の同定。
【0424】一例として連携(リスク)手段における応
答制御手段は、歯周病菌の齲蝕菌への抗菌因子やアンモ
ニア生成による歯牙侵襲物質である酸の緩和などの因
子、齲蝕菌の歯周病菌への抗菌因子などの因子、など相
反する作用因子をもつサーボループとして齲蝕リスク、
歯周病リスクを最適に収束させるようにサーボループや
フィードバックループを調整するなどである。
【0425】具体的な一例として歯周治療を行うとNH3
が減少したり齲蝕微生物へのバクテリオシンなどの抗菌
因子が減少する。その結果齲蝕リスクがます。また齲蝕
微生物を減少させると歯周病菌への抗菌因子が減少し歯
周病のリスクが増大するなどである。両者とも減少し、
非病原性常在菌で収束するのが最も良く、その場合連携
(リスク)手段の応答制御のひとつであるサーボループ
の収束条件は、不要となる。
【0426】連携(リスク)手段における応答制御手段
の他の一例としては、歯周侵襲因子計測であるトリプシ
ン酵素活性計測手段が陽性反応を出力し、歯周防御侵襲
因子計測である顕微鏡計測がトレポネーマ、紡錘菌の存
在を検出せず、かつ白血球を検出した場合、連携(リス
ク)手段がこの3つの入力を相互に接続し診査できる。
そして直接計測していないPorphyromonas gingivalisの
存在可能性が非常に大きいことを探索できるなどであ
る。このように健康診査手段に入力される計測手段の各
値あるいは診査値は、常に基準値の一つとしての微生物
同定表を基準とした連携(リスク)手段の微生物同定手
段にて比較し、推定、同定しモニターすることもでき
る。また疾患の所見値を基準値として記憶手段に記憶し
ておき、計測値、診査値を比較手段で比較し疾患の同
定、推定を行っても良い。
【0427】連携(リスク)手段は、一種のフィードバ
ックループとして歯周病リスク診査などの単体の診査に
使用し疾病の予防、治療を劣悪な状態より最良の状態に
収束するように接続しても良い。このフィードバックに
より疾病が収束するようにループ定数が連携(リスク)
手段の応答制御手段に設定されても良い。
【0428】フローチャート(手段)の個々の構成手段 リスク診査 リスク診査(手段)は、計測値をリスク、リスク度、リ
スク値に変換する手段、方法である。
【0429】図17、図21、図23、図32、図36
における診査画面(診査表示入力手段)にいおいて個々
のリスク値または総合リスク値が表示または、非表示で
もとめられる。具体的には、個々の計測に対して用意さ
れたリスク変換手段を使用する。 リスク(変換)手段 (0から4は、自動的)
【0430】一例として リスク値=0. Rx×比較値、(計測値、基準値) 一例として図21では、比較値は、コロニー密度、0,
1,2,3など、この時Rxは、1である。図23では、
画像における対象物の密度。(P.G.の密度など)一例と
して1画面内のP.G.面積率など、この場合Rxは、0−2
5−50−75−100%の多段階閾値変換手段を使用
するなどである。さらに具体的にはP.G.の画素数/全画
素×Rxなどである。
【0431】この時Rxは 0以上 25未満 0 25以上 50未満 1 50以上 75未満 2 75以上 100未満 3
【0432】図17においてRxは、多段階閾値変換手段
をとったり、一例として(最低pH値―5.5)×―2
や、(基準時間pH値―5.5+補正値)×―2、補正
値は、一例として−0.5などという値を採用するなど
である。 1. Rx×相関値×(計測値/基準値) 2. Rx×相関値×差分値 3. Rx×差分値 4. Rx×(計測値/基準値) 5. 手動リスク入力値 Rxは、図17、図32、図36においては、ここの値に
特有な値をとる。
【0433】Rca:齲蝕侵襲リスク変換子 Rcm:齲蝕原
生微生物リスク変換子 Rpa:歯周病リスク変換子 Rpm:歯周病原生微生物リ
スク変換子 Rot:その他のリスク変換子 などの値をとる実数。個々に次元(デメンション)が違
うベクトル値。よって比較値や計測値などの次元をDmと
し、リスク値の次元をdmなどであらわすと、dm/Dmの次
元をとる。ここに次元が違うので、個々の次元の違いを
解消する係数を作成し、その合計値を口腔総合リスク値
として算出しても良い。
【0434】 ―――――――――――――――― 齲蝕リスク診査
―――――――――――― 1齲蝕リスク診査(手段) A要治療的階層 第1齲蝕リスク診査(手段) 歯牙侵襲、防御因子計測(手段) 第1齲蝕リスク診査(手段)は、pH計測手段からの特
定pH値を入力する。特定pH値とは、静的値と、動的値
である最低pH、最低pH値にいたる時間、時間pH面
積、デルタpH、基準時間pHなどの各値である。そし
て、リスク、リスク度あるいはリスク値に変換し、その
値のいずれかひとつまたは、その組み合わせを出力す
る。
【0435】B予防的階層 第2齲蝕リスク診査(手
段) Mutans streptococci (Streptococcus Mutansなど) Phase1
【0436】Lactobacillus Phase2
【0437】Candida Phase3 (1) (特にCandida albicans Final Phase)
【0438】Actinomyces 象牙質部におけ
るPhase1 priority2
【0439】その他の微生物として Phase1 prio
rity3 Streptococcus sanguis Streptococcus mitis のいずれかまたはその組み合わせの計測値を入力し、リ
スク、リスク度、リスク値などのいずれかひとつまた
は、その組み合わせを出力する。具体的には基準物質
(微生物を含む)などの基準と比較して密度、濃度など
の比較値が計測手段で計測される。もちろんpHなど
7.0が基準値となり計測値が直接比較値になる場合も
あるし、また臨界pH値を基準値として比較値を計測値
として出力する場合もある。これらの比較値(計測値)
をリスク変換した値がリスク値である。そしてリスク値
は、単にリスクというテキストで表現してもよいし、リ
スク度で表現してもよいし、またリスク値という実数値
や整数値のような値で表現してもよいが、リスク値を選
択すれば様様な演算処理を診査、診断に使用でき、高精
度な診査、診断や未知のリスク、統計処理に有利であ
る。またリスク度やリスクは、人間がわかりやすいの
で、表現に都合がよい。これらは、適時変換して使用し
ても良い。
【0440】リスクとは、疾病にかかる危険度の通常の
人間の会話形式でのテキスト値をとる。一例として「あ
なたは、齲蝕になる危険性(リスク)が非常に高いで
す。」などである。ここでは、 リスク なし、うた
がい、小、大、大大 とした。 リスク度とは、リス
クなしは、0、リスク小は+、リスク大は++、リスク
最大は、+++などの数値以外(0は除く)での評価値
である。リスク値は、ここでは段階的な数値であり、
0,1,2,3といったn段階(n>=0)の整数値、
または実数などの値でもよい。
【0441】具体的な一例として、比較値はおもに0,
1,2,3、4などのn段階値(nは整数)をとる場合
が多い。(コロニー面積やpH値といった人間にとって
多段階の値をとる場合も多いが、コロニーレベルや臨界
pHによる段階値(規格値)への変換(比較手段による
比較値として)を行う場合がお勧めである。
【0442】もっとも個々の計測に対して固有なリスク
変換子を用意してリスク値を規格化(正規化)された値
としても良い。前者は、種々な計測でも、その値の尺度
が等しいので理解しやすい、後者は、計測自体の純粋な
値をみることができやすい。これらの値を並べて表示し
ても良いし、またいずらかを選択して表示しても良い。
これらの設定は、環境設定手段にておこなわれる。) 具体的な変換は、後述する。 ―――――――――――――――― 齲蝕リスク診査
――――――――――――
【0443】 ―――――――――――――――― 歯周病リスク診
査 ――――――――――― 2歯周病リスク診査(手段) A要治療的階層 第1歯周リスク診査(手段) 炎症物質、因子 (計測手段) 第1歯周リスク診査(手段)は、歯周防御因子計測手段
または歯侵襲因子計測手段からの値を入力する。そし
て、リスク、リスク度あるいはリスク値に変換し、その
値のいずれかひとつまたは、その組み合わせを出力す
る。
【0444】B予防的階層 第2歯周リスク診査(手
段) Phase1 Priority1 Porphyromonas gingivalis Bacteroides forsythus
【0445】Priority2 (Phase1) Prevotella intermedia Actinobacillus actinomycetemcomitans Treponema denticola Capnocytophaga
【0446】Priority3 (Phase1) Campylobacter rectus Selenomonas Eikenella corrodens Fusobacterium nucleatum
【0447】ここでActinobacillus actinomycetemcomi
tansとBacteroides forsythusは、その順位が逆かもし
れない。これら優先順位は病原性が明らかになり次第、
環境設定手段にて変更する。
【0448】Priority4 (Phase1) Prevotella Prevotella melaninogenica Peptostreptococcus Peptostreptococcus micros Streptococcus Streptococcus constellatus Streptococcus intermedius Streptococcus anginosus Streptococcus sanguis Streptococcus mittis Streptococcus salivarius Streptococcus acidominimus
【0449】Staphylococcus aureus Staphylococcus epidermidis Actinomyces Pseudomonas Neisseria Veillonella Klebsiella Enterococcus Enterobacter Serratia Clostridium Pasteurella Peptococcus
【0450】Propionibacterium Rothia Corynebacterium Leptotrichia Eubacterium
【0451】Planococcus Ruminococcus Coprococcus Sarcina
【0452】Phase2 Lactobacillus
【0453】Phase3 (1) Candida 特にCandida albicans Final Phase
【0454】のいずれかまたはその組み合わせの計測値
を入力し、リスク、リスク度、リスク値などのいずれか
ひとつまたは、その組み合わせを出力する。具体的な変
換は、後述する。 ―――――――――――――――― 歯周病リスク診
査 ―――――――――――
【0455】 ―――――――――――――――― 齲蝕リスク診査
――――――――――――
【0456】ここで、さらに前記齲蝕リスク診査を詳細
に説明すると第1齲蝕リスク診査手段の入力値と出力値
は、 入力値 : 出力値
【0457】A歯垢 基本的には、多段階閾値変換手段として0から3の4値
出力(もちろんn段階でも良い。 n>=2) リスク リスク度 リスク値 (pH5.5+補正値)以上: リスク小 (0) (0) (pH5.5+補正値)未満(pH5+補正値)以上:リスクあり (+)、 (1) (pH5+補正値)未満(pH4+補正値)以上: リスク大 (++)、 (2) (pH4+補正値)未満: リスク大大 (+++)、 (3) となるが試薬、歯垢量、および計測項目において閾値が
異なる。上記閾値に下記の補正値を補正手段が加算して
もよい。その場合、さらに精度の高い診査ができる。
【0458】このリスク値やその閾値は一例であり、そ
のリスク値やその閾値は、ここの術者により変更でき
る。また文献などの試料を参考にして術者入力手段によ
り順次変更しても良い。さらにまた学習手段において、
診査した臨床値より最適値を求めても良い。 この場
合、その地域毎の最適値を見つけることができる。さら
にその地域の齲蝕や歯周病などの口腔疾患に対する環境
問題が発見できるので、地域医療のさらなる前進ができ
る。
【0459】1.静的pH計測補正値は、 0 2.最低pH値計測補正値は、a試薬 5%Sucroseのみ
の水溶液 pH6.5+0.5b 5%蔗糖、0.9%N
aCl、1mM NaHCO3 による水溶液 pH約7.
70c 5%蔗糖、pH調整剤としてNaOHにてpH7.0
水溶液0 ただし、上記補正値は、試薬量50μlで、かつ採取定
量手段の定量歯垢が、容積0.28mmの時。 これ
らの補正値は、術者が適時変更しても良い。7 3.基準時間の補正値は、0
【0460】ディメンションの違う計測値では、 時間pH面積値 面積計測における閾値を(pH5.5+補正値)とし
て、(ここで、補正値は、上記試薬の補正値を表す. 0なら、リスク小 (0) +値なら、リスクあり (1) さらに細かく設定しても良い。
【0461】デルタpH:
【0462】第2齲蝕リスク診査手段 Start手段または診断手段からの入力があった場合、Pha
se1微生物の計測手段の起動の有無、あるいは過去の計
測値の有無は、最低限の動作として表示などを表示手段
が行う。もちろん全項目微生物に関して表示しても良
い。 Phase1微生物であるMurans streptococciのレベル(入力値):出力値 0:リスク値0 1:リスク値1 + 2:リスク値2 ++ 3:リスク値3 +++
【0463】Phase2微生物であるLactbacillusのレベル
(入力値):出力値 歯周病リスク値0の時 0:リスク値0 1:リスク値1 + 象牙質、2次カリエス修復物
の調査を表示。 2:リスク値2 ++ 象牙質、2次カリエス修復物
の調査、その結果あれば治療を表示。 3:リスク値3 +++ 象牙質、2次カリエス修復物
の治療を表示。 さらにリスク2、3では、蔗糖などの摂取過剰を調査す
る。歯周病が存在し、そのリスク度が2以上の場合、歯
周病の治療を表示する。
【0464】Phase3 (1)微生物であるCandidaのレベル
(入力値):出力値 0:リスク値0 1:リスク値1 + 象牙質、2次カリエス修復物
の調査を表示。 2:リスク値2 ++ 象牙質、2次カリエス修復物
の調査、その結果あれば治療を表示。 3:リスク値3 +++ 象牙質、2次カリエス修復物
の治療を表示。特に根面カリエスに注意。を表示する。
【0465】Actinomyces 0:リスク値0 1:リスク値1 + 2:リスク値2 ++ 3:リスク値3 +++ 象牙質、根面カリエスに注意する表示を行う。
【0466】 B唾液 5.5以下 リスク値 3 +++ 3 7.1以上7.5未満 リスク値 0 7.5以上8.0未満 リスク値 −1 − (ゲイン) 8.0以上 リスク値 −2 −−(ゲイン) 1基準時間のpH値 2最高値pH (歯垢pH計測の初期最大値を含む。) 3デルタpH計測手段 4時間pH面積計測手段
【0467】 C 外来物質pH計測手段 摂取食品 (pH5.5+補正値)以上:リスク小 (0) (0) (pH5+補正値)以上(5.5+補正値)未満:リスクあり(+)、 (1 ) (pH5+補正値)未満(pH4+補正値)以上:リスク大 (++)、 (2 ) (pH4+補正値)未満:リスク大大 (+++)、 (3 ) ここでの補正値は、食品と歯垢微生物に対応する。
【0468】一例として、 5%蔗糖水溶液 pH6.5 補正値=(0 + Str.Mutansレベル値)、ここでStr.
Mutansレベル値は、0,1,2,3の4値。一例としてS
tr.Mutans レベル3の時、補正値は、+3:リスク+
++となる。
【0469】ここで、図17、図21、図23、図3
2、図36における診査画面(診査表示入力手段)にい
おいて個々のリスク値または総合リスク値をn段階評価
(n>=2)や連続値評価を採用しても良いが、4また
は5段階程度の評価がわかりやすくてよいようである。
(ここのリスク値を多段階値または連続値として、総合
リスク値を4ないし5段階評価のようなn段階評価とし
ても良い。 この場合、ここのリスクを相対比較しなが
ら総合リスクをみることができる。 しかしかなり術者
の熟練度を要するが、精度の高い診査を行える。)この
表示値も個々の術者が環境設定手段を使用して変更でき
る。
【0470】D 標準または基準試料pH計測手段 歯垢pHと同じ入出力値、補正値。
【0471】E 口腔内よりの試料pH計測手段 AからDまでの計測手段を試料に合わせて使用する。 ―――――――――――――――― 齲蝕リスク診査
――――――――――――
【0472】 ―――――――――――――――― 歯周病リスク診
査 ――――――――――― ここで前記歯周病リスク診査(手段)を詳細に説明す
る。
【0473】第1歯周病リスク診査手段の入力値と出力
値は、 入力値 : 出力値 歯周病防御因子計測手段からの値 炎症性細胞浸潤 特に白血球(とくに好中球、リンパ球、単球、形質細
胞、好酸球 など):+++ 炎症の時期と上記の個々の白血球を対応して、治療、予
防への診査情報を出力しても良い。 抗体: +++
【0474】歯周病侵襲因子計測手段からの値 トリプシン様酵素: +、++ 濃度値 毒素:種類により濃度リスクを設定する。 その他の産生物:種類により濃度リスクを設定する。こ
れらの濃度リスクを加算、乗算、減算、除算して出力す
る。これは、生体の防御因子を侵襲因子が総合的に上回
らなければ破壊が生じないためである。
【0475】Start手段または診断手段からの入力があ
った場合、Phase1のPriority1微生物の計測手段の起動
の有無、あるいは過去の計測値の有無は、最低限の動作
として表示などを表示手段が行う。もちろん全項目微生
物に関して表示しても良い。これらを表示するか否か、
あるいは、どの計測を選択するか否かは、術者の判断で
あることはいうまでもない。
【0476】第2歯周病リスク診査手段の入力値と出力
値は、一例として 入力値 : 出力値 Phase1のPriority1の微生物の検出:1菌種につきリス
ク+++または 3 Phase1のPriority2の微生物の検出:1菌種につきリス
ク++ または 2 Phase1のPriority3の微生物の検出:1菌種につきリス
ク+ または 1 以上のスコアを微生物の計測に付き加算してゆく加算
値、また微生物濃度により重みをつけて検出微生物の合
計値を採用する濃度リスク値またはPhaseXのPriorityY
の微生物の検出があれば前記表のリスク値、多段階閾値
変換手段のいづれかまたは、その組み合わせをリスク値
として算出しても良い。この時最大値を設定してもよい
し、最大値を無限としてもよい。 Phase2の微生物の検出:リスク不明 リスク−かもしれ
ない。 Phase3の微生物の検出:リスク1.5
【0477】また歯周病の程度P1、P2、P3、P4にてP
1、P2、P3は、Phase1のPriority1または、Priority2
あるいはPriority4までのいずれかまたはその組み合わ
せを使用し、P4症例にはPhase3のリスクを加味するな
どを使用しても良い。このようにPhase3すなわちFinal
Phaseの微生物を感染症のPhaseにあわせてリスク判断
するとさらに高精度な診断ができる。ただし一例として
組織の生命度などによっては、Phase1からPhase3が瞬
時におこる場合があるので、そのような場合は、Phase
1からPhase3までのすべてを使用するなどである。具
体的には免疫不全症、末期ガンなどの生命度低下などの
場合などである。また他例といてP1,P2をPhase1のPrior
ity2ないしPriority3を使用し、P3をPhase1Priority
4を使用する。Phase2を全体に併用しても良い。
【0478】ここで、 Phase1のPriority1の微生物の検出:Rx に1 Phase1のPriority2の微生物の検出:Rx 2/3 Phase1のPriority3の微生物の検出:Rx 1/3としても
良い。
【0479】一例として、Phase3齲蝕の有無からフロ
ーチャート手段を実行、またはPhase3齲蝕の有無(計
測)を検診手段などの歯列口腔表現手段の計測歯牙に対
応する歯種に入力してから、その結果が0あるいは無し
と診査値表示入力手段に表示しても良い。Phase3齲蝕
が検出されていれば、フローチャート手段にしたがい、
さらに計測、診査をすすめる。
【0480】他例として以下の表示を連携手段が診断値
表示入力手段に表示しても良い。 Phase1のPriority1の微生物が存在し、かつ齲蝕の無い
時: 歯周病リスク係数++++ 4 Phase1のPriority2の微生物が存在し、かつ齲蝕の無い
時: 歯周病リスク係数+++ 3 Phase1の微生物が存在しない時で齲蝕の無い時: 歯周病係数2 として、歯周病のリスク値に上記係数をかけるなどして
も良い。ここで、リスク値の計算において上限を設定し
てもよいし、また設定しなくてもよいが、5段階程度以
内が理解しやすい。いづれのリスク算定の値を本診査手
段に記憶保持、採用するかは術者の自由である。 ―――――――――――――――― 歯周病リスク診
査 ―――――――――――
【0481】 ――――――――――――― 齲蝕予防治療(手段、
方法)―――――――――― 第2齲蝕リスク診査手段の結果がリスクありまたはリス
ク1以上なら、その診査結果における対策を表示し、そ
の結果を入力(待機)する。一例としてPhase1を例と
し、Mutans streptococci レベル3 と表示し、その
対策を表示する。Mutansのリスク大ならNaF、SnF2、ク
ロールへキシジンなどの薬剤、PTCの表示。そしてそれ
を使用した旨を予防治療手段に入力する。するとフロー
チャート手段が「診断」にすすむ。ここで、さらに齲蝕
リスク診査をつづけるか、検診手段にもどるか、歯周病
リスク診査に進むかを術者が判断する。この時この診断
(ボタン)手段をクリックなどすれば、どの経路が最適
かを判断する履歴(齲蝕リスク情報、歯周病リスク情
報、連携(リスク)情報、他の診査、診断情報など)が
表示される。これにもとずき術者がフローチャート手段
の経路を選択する。ここで、この診断を人工知能手段に
より行っても良いが、最後の確認(ボタン)手段は、術
者に提供された方が良い。
【0482】 ――――――――――――― 歯周病予防治療(手
段、方法)――――――――― 第2歯周病リスク診査手段の結果がリスクありまたはリ
スク1以上なら、その診査結果における対策を表示し、
その結果を入力(待機)する。歯周病リスク診査の出力
が大大、(+++)、3または大、(++)、2なら、
一例として抗菌剤の使用と歯垢、歯石および炎症物質の
除去を出力し、また必要に応じてリスク情報(履歴)の
表示を行う。中(+)ならリスク情報(履歴)の表示を
行う。
【0483】そして治療、予防手段が決定したら、術者
は治療、予防を行う。一例としてスケーリング、SRP、
(PMTC)を順次おこなう。この時この行程を抗菌剤(ア
ジスロマイシンのジスロマック、ニューキノロンのスパ
ラなど)を投与した1週間以内に行う。そして1週間後
に連携(リスク)手段であるFeedBackループを通って歯
周病リスク診査の入力位置へと進む。この時診断手段
は、検診や齲蝕リスク診査への経路は、優先度が低いと
表示を行う。そして歯周病リスク診査を前記のごとく行
う。この結果、リスク大なら歯周防御、侵襲因子計測を
経て前記フロー(歯周病リスク診査)を行う。
【0484】そして歯周病診査をおえフローチャート手
段が「診断」にすすむ。ここで、さらに歯周リスク診査
をつづけるか、検診手段にもどるか、齲蝕リスク診査に
進むかを術者が判断する。この時この診断(ボタン)手
段をクリックなどすれば、どの経路が最適かを判断する
履歴(齲蝕リスク情報、歯周病リスク情報、連携(リス
ク)情報、他の診査、診断情報など)が表示される。
(他の診査、診断情報は、検診手段階層の連携(リス
ク)手段により伝達される)これにもとずき術者がフロ
ーチャート手段の経路を選択する。ここで、この診断を
人工知能手段により行っても良いが、最後の確認(ボタ
ン)手段は、術者に提供された方が良い。
【0485】[動作]コンピュータ上の仮想空間での検診
手段と完全なハードウエアで実現した検診手段。いずれ
も図47のような表示入力手段を使用するのがのぞまし
い。
【0486】完全なハードウエアで実現した検診手段
は、患者ごとにデータの混信がないように患者の数だけ
検診手段を用意し以下の検診手段の起動、動作を行うの
が望ましい。
【0487】コンピュータ上の仮想空間での検診手段
は、一例としてコンピュータの仮想空間に図47のごと
く実行可能ファイルと患者管理フォルダーを作成する。
ここで実行可能ファイル(アプリケーションファイル)
として検診手段があり、初回の起動はこれを使用する。
(図47)
【0488】この検診手段手段をダブルクリック(選択
起動)などすると、検診手段オブジェクトが作成され
る。この時、最低限患者氏名の入力を要求するダイアロ
グボックスが生成され、これに患者氏名を入力すると、
以降検診手段のタイトルバーに患者氏名が表示され、フ
ァイルネームが患者氏名のデータファイル(一例として
拡張子.DNF)(Diagnostic Navigation File)が、一
例としてウインドウズなどのOS上のツリーなどの氏名管
理フォルダーに生成される。氏名が野々村友佑なら「な
行」のホルダーに生成される。次回からはこれを起動す
る。また同一名前を入力した時、同じ人間であれば、DN
Fファイルを起動し、同姓同名の他人なら末尾に1など
の数字をつけて区別する同姓同名混同防止手段を使用し
ても良い。
【0489】また最低源要求するIDは、この氏名以外に
整数値を使用してもよいが、氏名の方が人間的である。
【0490】このIDとしての氏名によりデータが管理さ
れる、すなわち検診手段という1実行ファイルあるいは
1プログラムで1人のみのデータ(.DNF)が管理、処理
されるので他人のデータと混同することがまずない。つ
まりアプリケーション間通信を行う事でしか個人個人の
データの混同はないので安心である。
【0491】もっとも前述の患者情報管理手段として他
のデータベースを使用し、患者間の統計などの処理を行
う機能を他のプログラムで使用すれば、患者間のデータ
の混同をまねく場合も考えられるが、それは、その他の
プログラム中にセイフティー手段を作るか、または検診
手段に、検診手段の専用データファイルであるDNFと同
じデータを常に複製、整合する重複データ整合手段を搭
載し、外部でこの複製ファイルの参照を行った場合、2
つの整合性を整合性手段にて確認し、もし変更が見られ
たなら、警告表示を行い、もとの値に修正するか、新し
い値に修正するかを術者に問い、決定ボタンなどにてい
ずれかを選択させ、DNFと複製ファイルを整合させる。
一例として、検診手段の専用データファイルは、.DNFフ
ァイルを、外部のデータベースが参照する複製データフ
ァイルは、CSV.txt、.mdb、.xls、vcfを使用するなどで
ある。
【0492】一度検診手段をある患者に作成すると、前
記のごとく氏名管理フォルダ−に生成された氏名をファ
イル名とした検診手段を起動することにより追加、変更
ができる。
【0493】検診手段の起動、動作 前記の動作の後に、患者氏名の検診実行ファイルを起動
したり、検診起動ボタンを押したりして検診手段を起動
すると、検診手段の入力表示手段が表示される。検診手
段は、図1における各種診査ボタン、診断(情報)、St
artボタン集、歯式(2D,3D表示)による連携手段の表
示入力手段の一例、など様様な手段を選択できる。
【0494】この時、一例としてpH計測手段などのい
づれかの計測手段が作動し、トリガ信号が検診手段に入
力されれば、そのトリガが検診手段における微生物性健
康診査手段などのいづれかの診査手段に伝達され、いづ
れかの診査手段における計測手段が起動し計測がはじま
るようなイベント起動性な動作をおこなっても良い。
(マルチタスキングがさらに便利である。)
【0495】ここで微生物性健康診査を選択すると起動
する入力表示手段であるフローチャート(手段)が、図
2である。この表示の四角部分(フローボックス)は、
ボタンになっておりクリック、タッチなどにて起動す
る。(図38)そして現在の状況を色あるいは、輝度に
より表示する状況表示手段を有する。
【0496】 ―――――――――― フローチャート(手段)の動作
―――――――――――― このフローチャートの始まりは、「Start」の部分、ま
たは「検診」の部分である。この場合実際の検診後にPT
C、すなわちプロフェッショナルトゥースクリーニング
を行うとさらに良い。そして図2では5つのStartとひ
とつの「検診」を有する。この何れかのStartから始ま
る。一例として検診手段におけるStart(ボタン)集の
いずれかの項目を選択すると起動する。「検診」は、検
診手段の微生物性健康診査(ボタン)から始まる。
【0497】歯周侵襲、防御因子計測からのStart を
起動した時 検診手段における歯周侵襲、防御因子計測を選択肢、歯
周侵襲、防御因子計測手段が起動する。一例として図4
4、図45、図41をへて図21(図20から図24、
図26、図27、図32から図37)などの計測命令表
示入力手段が起動し、計測をおこなう。ここで、自動計
測、自動診査を使用し診査結果のみを診査表示入力手段
で確認するように環境設定手段で設定しても良い。この
場合診査値が途中経過を表示せずにみることができる。
【0498】炎症物質が歯周侵襲、防御因子計測手段に
て検出されるかまたは組織破壊物質、因子が計測手段に
てある閾値以上検出されたなら、歯周病リスク診査手段
が病的な状態であるという診査出力を行う。具体的な一
例では、図23、図24における顕微鏡計測により、患
者からの試料である縁上または縁下歯垢中に、白血球が
計測(観察)された。この結果が歯周病リスク手段に伝
達される。そしてリスク大大(+++)の値を出力す
る。この値を診断手段(術者の判断でも良いし、術者が
作成した統計的値などにて閾値を決定した診断手段でも
良い。)が判断し、原因菌の同定を指示したり(下方へ
の矢印)、広域スペクトラムの歯周病菌感受性抗菌剤の
投与、外科的処置などを行ったり、指示を出力したりす
る(右方への矢印)。
【0499】一方、診断の結果その原因となる微生物を
検出するように歯周病リスク診査手段が動作すれば、歯
周病微生物の計測手段が起動する。具体的な一例におい
ては歯周病微生物計測が前記イベントにより動作し、検
出された微生物において、Phase1のPriority1とPrior
ity2の微生物が検出されたなら、特に除菌、減菌の必
要があるリスク大大(+++)の出力(Priority1)、
除菌、減菌の必要があるリスク大(++)(Priority
2)、必要に応じて除菌、減菌の必要があるリスク中
(Priority3)(+)と出力する。
【0500】さらに具体的には、歯周ポケットに挿入さ
れたペーパーポイントを培養計測手段の培地(一例とし
てP.G.選択培地)に置かれる。そして微生物が付着した
滲出液で浸潤しているこのペーパーポイントの先の部分
に採取定量手段としての背直探針を接触させる。そして
この背直部分で培地を一回直線的になぞる。そしてあま
った培地部分を通法にしたがい、曲線的に面をつくりな
ぞる。
【0501】この培地を嫌気培養2日間などをし、その
コロニーをCCDカメラなどの画像計測手段が画像計測
し、コロニー密度を算出する。一例としてこの時コロニ
ー密度は、0,1,2,3などの通報の密度計測を基準
とし計測がされる。特に背直探針で一回直線的になぞっ
た部分は、再現性のある密度計測ができる。また曲線的
な面でのコロニーは、感受性試験の培養法に使用でき便
利である。
【0502】歯周病リスク診査の出力が大大、(++
+)、3または大、(++)、2なら、一例として術者
は、抗菌剤の使用と歯垢、歯石および炎症物質の除去を
行う。中(+)なら、その濃度や、治療階層でのリスク
を歯周病リスク診査手段からの出力値で吟味し術者が判
断(診断)を行う。この診断を術者の経験から作成され
た診断手段を使用し健康診査手段の表示手段などから診
断を出力しても良い。これを術者が見て、さらに診断を
進めても良い。
【0503】そして治療、予防手段が決定したら、治
療、予防を行う。一例としてスケーリング、SRP、(PMT
C)を順次おこなう。この時この行程を抗菌剤(アジス
ロマイシンのジスロマック、ニューキノロンのスパラな
ど)を投与した1週間以内に行う。そして1週間後に連
携(リスク)手段であるFeedBackループを通って歯周病
リスク診査の入力位置へと進む。そして歯周病リスク診
査を前記のごとく行う。この結果、リスク大なら歯周防
御、侵襲因子計測を経て前記フロー(歯周病リスク診
査)を行う。
【0504】そしてリスク小なら診断手段をへて検診
へ、または齲蝕リスク診査へと進む。ここで、齲蝕リス
ク診査は、その初段の診査である歯牙侵襲、防御因子計
測(pH計測)は、ただちに行っても良いし、また抗菌
剤投与後から1ヶ月程度経過してから開始してもよい。
この後は、齲蝕リスク診査からのStartと同じである。
【0505】齲蝕リスク診査からのStart一例として、
歯牙侵襲、防御因子計測(pH計測など)のStartから始
めるとする。歯垢pH(水素イオン濃度)が歯牙の臨界
pHなどから決められた閾値より小さいなど歯垢、唾液
そして外来物質などを加味した診査値がリスク大となっ
たなら、そのpHを小さくしている原因の微生物を検出
するように診査手段が動作する(下方矢印)。そして検
出された微生物を除菌などする。そして再度、齲蝕リス
ク診査へ進んでも良いし、また歯周病リスク診査にすす
んでも良い。
【0506】再度齲蝕リスク診査を行いリスク小なら、
歯周病リスク診査へと進むように連携(リスク)手段が
強く示唆する。そして術者が判断(診断)を行い、歯周
病リスク診査へ進むとする。そしてリスク大なら前記歯
周病リスク診査過程を行い、前記のごとく必要なら治
療、予防を行う。
【0507】そして、歯周病リスク診査と齲蝕リスク診
査を個々にあるいは交互に行う事で両リスクが減少して
ゆく。そして両リスクが小または0と各診査手段が診査
したなら定期検診(検診手段へもどる)となる。定期検
診時には、検診手段を起動し、微生物性健康診査が選択
されれば、検診ボタン手段から始まるフローチャート手
段を順次行う。もちろん各Startボタンから健康診査を
行っても良い。
【0508】ここで、齲蝕菌と歯周病菌の抗菌因子など
にて両方のリスクが、歯周病リスクが小となったら齲蝕
リスクが小から大へなり、またその逆に齲蝕リスクが小
となった場合に歯周病リスクが大となるなどの発振状態
となった場合、連携リスク診断の応答制御手段を使用
し、最適値へと収束させるように連携診査をおこなって
も良い。
【0509】[効果]このように画面に健康診査におけ
る全てのフローが表示され、それを順次選択し診療を進
める事ができるので、(人間一人の記憶では、とても不
可能なレベルでの)迅速で、非常に効率良く、かつ高い
精度にて診査、診断、治療、予防ができる。また連携リ
スクにより、人間が通常では発見できないようなつなが
り(病態、治療法、予防法など)を発見することもでき
る。
【0510】[本実施例の変形例]ここでフローチャー
ト書き換え手段が、内部情報や外部からの情報をもとに
人工知能手段によりフローチャートを常に新しい品質の
高い構成、情報に変更してもよい。あるいは、術者が術
者入力手段を使用し、内部の診査基準値からフローまで
を変更しても良い。
【0511】菌叢制御診査(治療予防階層) (図42
参照) 共生菌叢の歯垢、歯肉溝から採取されたバクテリオシン
などの抽出物を使用すれば病的菌叢を共生菌菌叢に変化
させることができる。
【0512】空間画像診査 図43のごとく連携手段、検診手段でよびだして使用
し、病原微生物の侵襲個所を写真やレントゲンで確認し
ても良い。
【0513】力学的診査 さらにこのとき力学的診査を連携手段などにてよびだ
し、病的個所の負荷を診査し病原性微生物駆除の効率を
あげてもよい。
【0514】食事生活習慣診査 (検診手段からこの手
段を使用するか、連携手段にてよびだす。) 玄米菜食は、口腔内の自浄性をあげ、齲蝕、歯周病菌の
減少をおこなう。もちろん蔗糖の摂取を基本的になくす
る方向の指導をすれば、さらに齲蝕菌の齲蝕病原性、増
殖は極めて低くなる。また直接的なアスパラギン酸、グ
ルタミン酸の摂取を少なくするように指導すればP.G.、
F.N.などの歯周病菌の発育がすくくなる可能性がおおき
いなどの指導への基準値を微生物性健康診査手段が連携
手段を通じて連携してゆくと合理的である。
【0515】心理的診査 これにより副交感神経優位の環境をつくり唾液の分泌を
上げ、抗菌因子、緩衝能の上昇などの齲蝕、歯周病予
防、あるいは共生菌の菌叢の確立に寄与する。この指導
とともに微生物性健康診査手段の計測、診査を連携手段
が連携し、心理診査の効果を具現化しても良い。この場
合、自律訓練法のステップを心理的診査が表示し、そし
て微生物性健康診査手段の計測、診査値により効果を具
現化し、より高いステップに進むように連携手段が表示
入力をしてゆく。
【0516】音声入力や手話入力を行い、それを術者入
力手段としても良い。
【0517】〔総合変形例〕上記実施例では、手段を数
多く開示したが、これは方法として使用してもよい。方
法の場合、明確にかなりの部分は歯科医師の医療業務と
いうことになる。これは、一般工業界でいうところの
(歯科医院での)ビジネスモデルである。
【0518】pH計測手段は、培養試験のコロニーまた
は液体pHを計測してもよい。
【0519】pH計測手段の試薬は、試薬として蔗糖な
どを使用し、pH計測を行ったが、マン二トール、ソル
ビトール、ラフィノース、メリビオース、グルコース、
フルクトース、ガラクトース、アラビノース、ラクトー
ス、セロビオース、メレジトース、マンノース、マルト
ース、リボース、ラムノース、トレハロース、イヌリ
ン、サリシン、エスクリン、キシロース、スターチ、な
どを使用してpH計測を行ってもよい。ここで、さまざ
まな糖あるいは配糖体などを使用し、歯垢のpH変動曲
線を齲蝕リスク診査手段が記憶することになる。
【0520】ここで同様な計測を既知の微生物種別毎に
計測しておき、その既知の微生物由来pH変動曲線と、
歯垢のpH変動曲線との相関を相関手段にてもとめる。
(n種類の糖による計測を行えば、n個のpH変動曲線
が得られる。これは、各糖に対する微生物の分解曲線で
もある。糖要求性を時間的に表したものでもある。)こ
れにより歯垢中の微生物種の同定、推定ができる。測定
の操作は、歯垢をpH電極に乗せたのに対して、純粋培
養の微生物コロニーをpH電極にのせる。これ以外の操
作は、歯垢と同じである。
【0521】また後記の培養計測と連携しても良い。一
例として Porphyromonas gingivalis、Actinobacillus actinomycetemcomitans、
Bacteroides forsythusをそれぞれPG,AA,BFとして表記
すると。 PG AA BF Glucose − + − :pH計測手段にて計測。 トリプシン + − + :微生物産生物計測手段にて計測。 エスクリン − − + :培養計測にて計測
【0522】なので、pH計測手段により培養計測によ
り生成されたコロニーを前記Mutansと同様な操作で計測
する。そしてトリプシン様酵素活性(Tr)やエスクリン
分解性(Esc)などとともにPG,AA,BFの鑑別診査ができ
る。
【0523】またActinobacillus actinomycetemcomita
nsを他のActinobacillusと鑑別をしても良い。その場合
は、ラフィノース、マンノース、グルコース、ガラクト
ースなどの水溶液を使用し、pH計測手段を前記操作に
て使用する。
【0524】前記歯周治療を行うとNH3やバクテリオシ
ンなどの抗菌因子が減少する。その結果齲蝕リスクが増
す可能性が大きいので、齲蝕リスク診査を行うほうが良
い事を連携リスク診査手段が表示など出力するのが望ま
しい。
【0525】ここで、図45のαpの一つである酸化還
元電位を計測手段の一つとしても良い。この場合FET入
力など高インピーダンスの電位計の1つの電極をポケッ
ト内に、他方の電極を歯肉や粘膜に当てて計測を行う。
この場合ポケット内電極は、先端が通電でき、他が絶縁
体でできている電極が好適である。
【0526】図1などの図中の治療、予防(手段)、
(方法)は、術者が取捨択一するなど、これらの治療、
予防手段、方法は、本発明では術者の自由であり、ほん
の一例にすぎない。即ち個々の治療、予防は、既知の1
手段、方法を記載したにすぎず、ここでの手段、方法は
なんらかの治療、予防を行えば良い。連携リスク診査、
診断(手段)(方法)は、これら治療、予防をブラック
ボックスとして扱ってよいのである。もちろん患者の都
合や希望で施行されない場合もあるかもしれない。
【0527】以上の各計測装置は、術者が診査、診断を
行うような独立型のリスク計測手段であっても良い。
【0528】連携手段を手動で操作した場合、その階
層、処理した値などを自動的に追跡記憶する追跡記憶手
段を備えても良い。また連携手段に計測診査部位と計測
診査情報を関連ずけるなどの連携線表示手段などを装備
しても良い。さらにまた図43の階層などの値の区別を
している線(下図のタイリング表示の時)の代わりにフ
ォルダーを採用しても良い。これらの場合熟練者の連携
が誰でも使用できるので初心者でも高度な診断ができ
る。
【0529】分光計測において比較手段が計測された値
に窓関数を乗し、差分をとる窓関数手段を採用した一例
として、Str.Mutansの計測値を窓関数として使用する。
すると採取歯垢中にStr.Mutans優位となれば、窓関数手
段を使用した比較分光計測手段における値が増加する。
ここで、さらにStr.sobrinus sanguis mitior mitis
milleri salivarius などの関数を使用し、その比率
を比率手段が算出し比較するとよい。また歯垢の主な多
糖類であるα13グルカンとα16グルカンによる吸収
曲線を窓関数としても良い。さらにまた1038cm−
1のガウス分布曲線による窓関数を使用しても良い。
【0530】分光計測などの基準物質としては、α13
グルカン、α16グルカン、フルクタン、Sac(糖)、P
Ox、OH、抗体、AmA(アミノ酸)、A1 アミド1、A2
アミド2、NH3、H2S、COx、Lip(脂肪酸)、Vt(ビ
タミン)、Nuc(核酸)、その他の基準物質としてRefボ
タンを採用しても良い。
【0531】試料保持手段としてBaF2を2枚使用し、そ
の間にドーナッツ型のスペーサーを挟み込み枠組み手段
にて固定し使用しても良い。この時枠組み手段側にもス
ペーサーを挿入しても良い。ここで上部は開放となるの
で上部が挿入手段となる。この時スペーサーは、シリコ
ンゴムを使用する。この材質は、他にポリエチレン、ポ
リプロピレンなどの樹脂、ワックスなどを適時使用して
も良い。この時2枚使用する場合その一部をガス透過膜
としてガスを計測しても良い。一例として第2、第3実
施例の構造を使用する。
【0532】分光計測による同定試験の多例として:Su
cピークの分解時間、速度、Sucピークの減少とともにα
13グルカンに依存するピーク発生によりMutansが推定
される。
【0533】分光計測やガス計測による感受性試験とし
て: PGのH2Sの発生をモニタ−して、その発生が無い
場合は、感受性ありとするなどである。
【0534】選択培地の選択性、添加薬剤、CO2、脱
気、脱水、脱イオン、脱分子などを環境制御手段のオプ
ションとしても良い。また微生物の 作用促進剤( 機能(生育、毒素産生、体内進入、運動
機能など)などを指標とする。)、 作用拮抗剤( 機能(生育、毒素産生、体内進入、運動
機能など)などを指標とする。) を環境制御手段のオプションとしても良い。
【0535】以上本発明の各手段は、コンピュータ上で
ソフトウエアにて構成してもよいし、各手段は、ハード
ウェアのみで実現しても良い。もちろん他の実施例や変
形例に応用しても良い。
【0536】実施例および変形例のさらなる効果をあげ
ると、初心者の歯科医でも熟練者の診断ができ、かつ患
者への情報開示も通信などでおこなえるので来院回数減
少、治療の状態把握に便利である。また歯科だけでなく
医科、微生物の一般同定、食品、環境衛生、など様様な
分野で使用ができる。
【0537】上記実施例または変形例における手段は、
全てハードウエアで作成してもよいし、記憶手段と制御
手段による仮想手段、ソフトウエアで作成されても良
い。
【0538】上記実施例または変形例は単独で実施して
も良いし、また組み合わせて実施しても良い。また他の
用途に使用しても良い。一例としては、図1の連携(リ
スク診査)、(リスク)診査、診断、計測における各手
段、方法は、患者の病態、健康状態に応じて、実施する
手段を選択して、おこなうなどである。また、診査、診
断の最終判断は、あくまでも医師が行うのはいうまでも
ない。
【0539】
【図面の簡単な説明】
【図1】検診手段の表示入力(手段)を示した一例。
【図2】フローチャート(手段)の一例。
【図3】健康(計測)診査装置の一例。(ブロック図)
【図4】検診手段の一例。(ブロック図)
【図5】微生物性健康診査手段の一例。(ブロック図)
【図6】採取定量手段の一例。(腹平探針)
【図7】採取定量手段の一例。(計量探針)
【図8】採取定量手段の一例。(背直探針)
【図9】採取定量手段の一例。(屈曲ペーパーポイン
ト)
【図10】pHセンサモジュールの一例。
【図11】pHセンサモジュールの一例。ガス計測の一
例。(主にアンモニアガス)
【図12】最低pH計測手段の一例。
【図13】時間pH面積計測手段の一例。
【図14】デルタpH計測手段の一例。
【図15】基準時間pH計測手段の一例。
【図16】組み合わせによるpH計測手段の一例。静的
pHと動的pH、動的pHと動的pHの比較pH計測例。
【図17】計測命令表示入力手段の一例。(pH(複)
スペクトラム計測手段の表示入力手段一例。)
【図18】pH(複)スペクトラム計測手段の一例。
(ブロック図)
【図19】アンモニア、H2S、インドールなどのガス計
測手段の一例。
【図20】比色手段(装置)の一例である。
【図21】計測命令表示入力手段の一例。培養計測手
段、感受性試験手段における表示入力手段の一例。
【図22】培養計測手段、感受性試験手段におけるブロ
ック図の一例。
【図23】計測命令表示入力手段の一例。顕微鏡計測手
段における表示入力手段の一例。
【図24】顕微鏡計測手段におけるブロック図の一例。
【図25】試薬手段としての薬剤供給スライドグラスの
一例。
【図26】分光計測診査装置の一例。(ブロック図)
【図27】試料計測手段と比較分光計測手段の一例。
(比較分光計測装置)
【図28】分光計測モジュールの一例。
【図29】体外試料計測手段の一例。(分光計測モジュ
ールと体外計測手段)。
【図30】生体計測手段の一例と、それに使用するプロ
ーブの例。 (分光計測モジュールと生体プローブ) 単光路プローブ 一例として照射用の光路と受光用の光
路が同じプローブ。 複光路プローブ:2光路プローブ 一例として照射用の
光路と受光用の光路が独立しているプローブ。多光路プ
ローブ 2光路プローブや単光路プローブを組み合わせ
て複数の光路を形成する。
【図31】体外計測手段の一例。
【図32】計測命令表示入力手段の一例。分光計測診査
手段の表示入力手段の一例。
【図33】分光計測診査装置における微生物性健康診査
のフローチャート手段の一例。多用する比較手段や、主
な環境制御手段の試薬手段などを一例として記載。
【図34】試料計測手段と比較分光計測手段の一例。
(比較分光計測装置) おもに計測値どおしを比較する例、おもに環境試験に使
用する。
【図35】試料計測手段と比較分光計測手段の一例。
(比較分光計測装置) おもに計測値どおしを比較し、その比較値が閾値をこえ
たり、下回った時を記憶する例、おもに感受性試験に使
用する。もちろん環境試験にも使用できる。
【図36】計測命令表示入力手段の一例。分光計測診査
手段の表示入力手段の一例。ボタンは個数と値が環境設
定手段により変更できる。図34、図35の比較を時間
的に表示するなどの例。
【図37】分光計測と顕微鏡計測を試料に対して同時に
同一部位に対して行うための手段の一例。(もちろん他
部位を計測することもできる。)
【図38】検診手段の動作一例。
【図39】検診手段の計測ボタン動作一例。
【図40】検診手段の診査ボタン動作一例。
【図41】検診手段の診断ボタン動作一例。
【図42】検診手段の治療予防ボタン動作一例。
【図43】連携手段の動作一例。
【図44】フローチャート手段の動作一例。
【図45】フローチャート手段におけるフローボックス
の動作一例。
【図46】Full画面表示一例。(顕微鏡計測)
【図47】患者管理ホルダの一例。健康(計測)診査手
段のブロック図(左下図)の一例。
【図48】環境制御手段と採取定量手段の一例。(総合
変形例など)
【符号の説明】
1 連携(リスク)手段の表示入力手段の一例。 (歯式、口腔の画像表示を応用した表示入力手段。)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】健康計測診査装置は、生体、特に口腔内よ
    りの歯垢、唾液、歯周滲出液など採取された試料から所
    定の疾病への所定のリスク計測手段を備える健康計測診
    査装置または健康計測診査方法。
  2. 【請求項2】健康計測診査装置は、生体、特に口腔内よ
    りの歯垢、唾液、歯周滲出液など採取された試料から所
    定の疾病への所定のリスク診査手段を備える健康計測診
    査装置。
  3. 【請求項3】健康計測診査装置は、生体、口腔内よりの
    歯垢、唾液、歯周滲出液などの採取定量手段を備える健
    康計測診査装置。
  4. 【請求項4】健康計測診査装置は、環境制御手段を備え
    る健康計測診査装置。
  5. 【請求項5】所定の連携手段または連携方法を備えるこ
    とを特徴とする健康計測診査装置または方法。
  6. 【請求項6】所定の検診手段または検診方法を備えるこ
    とを特徴とする健康計測診査装置または方法。
  7. 【請求項7】所定のフローチャート手段またはフローチ
    ャート方法を備えることを特徴とする健康計測診査方法
    または方法。
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