JPH11342142A - 生体検査装置、方法 - Google Patents

生体検査装置、方法

Info

Publication number
JPH11342142A
JPH11342142A JP10251871A JP25187198A JPH11342142A JP H11342142 A JPH11342142 A JP H11342142A JP 10251871 A JP10251871 A JP 10251871A JP 25187198 A JP25187198 A JP 25187198A JP H11342142 A JPH11342142 A JP H11342142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic wave
wavelength
peak
plaque
absorption intensity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10251871A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4327273B2 (ja
Inventor
Yuusuke Nonomura
友佑 野々村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP25187198A priority Critical patent/JP4327273B2/ja
Publication of JPH11342142A publication Critical patent/JPH11342142A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4327273B2 publication Critical patent/JP4327273B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体を検査する装置。 【解決手段】 図1のすくなくともいずれかの手段を使
用して生体を検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯垢などの生体関
連物質の検査をすることを特徴とする装置、方法。
【0002】
【従来の技術】培養検査等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の培養検査におけ
る検査では、時間がかかり、かつコロニー形状の観察の
みの検査であるという不具合があった。また細菌の検査
にしか使用できなかった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、歯垢などの生体物質の実時間検査
が可能で、かつ歯垢の場合にはコロニー形状のみでは判
定不可能な歯垢の検査が可能で、しかも他の生体関連物
質の検査も可能な生体検査装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の生体検査装置
は、次の技術的手段を採用した。
【0006】〔請求項1の手段〕生体検査装置は、電磁
波吸収強度検出手段と所定のデータ処理手段とを備える
事を特徴とする。
【0007】〔請求項2の手段〕請求項1の生体検査装
置は、少なくとも導波路と、その先端に測定電磁波用吸
収強度測定手段とを備える事を特徴とする。
【0008】〔請求項3の手段〕請求項1または2にお
ける生体検査装置の電磁波吸収強度検出手段は、電磁波
照射手段と、第1波長選択子と、第2波長選択子と、試
料保持手段と、電磁波検出手段を備える。
【0009】〔請求項4の手段〕請求項1から請求項3
のいずれかの生体検査装置において、第1電磁波の波長
が1038cm―1付近または1033cm―1付近の
いずれか一方、またはその両方で、第2電磁波の波長が
1080cm―1付近である事を特徴とする。
【0010】〔請求項5の手段〕請求項1から請求項3
のいずれかの生体検査装置において、第1電磁波の波長
が1038cm―1付近または1033cm―1付近の
いずれか一方、またはその両方で、第2電磁波の波長が
855cm―1付近である事を特徴とする。
【0011】〔請求項6の手段〕請求項1から請求項3
のいずれかの生体検査装置において、第1電磁波の波長
が1038cm―1付近または1033cm―1付近の
いずれか一方、またはその両方で、第2電磁波の波長が
837cm―1付近である事を特徴とする。
【0012】〔請求項7の手段〕請求項1から請求項6
のいずれかの生体検査装置において、第1電磁波の波長
が1015cm―1付近である事を特徴とする。
【0013】〔請求項8の手段〕請求項1から請求項6
のいずれかの生体検査装置において、第1電磁波の波長
が1055cm―1付近である事を特徴とする。
【0014】〔請求項9の手段〕請求項1から8のいず
れかの生体検査装置において、その検査波長が、測定す
る波長域内にてピークを見つける様に連続または断続的
に変化する波長可変手段を備える事を特徴とする。
【0015】〔請求項10の手段〕歯垢の病原性などの
性状を検査する生体検査装置において、電磁波照射手段
と、検査波長が連続または断続的に変化する波長選択手
段と、試料保持手段と、電磁波検出手段と、それから検
出された歯垢の電磁波吸収パターンと唾液の吸収パター
ンとを比較する歯垢唾液吸収強度比較手段を備える。
【0016】〔請求項11の手段〕請求項1から10の
いずれかの生体検査装置において、所定の診断機能を備
える事を特徴とする。
【0017】
【発明の作用および発明の効果】〔請求項1の作用およ
び効果〕生体検査装置は、電磁波吸収強度検出手段と所
定のデータ処理手段とを備える事を特徴とするので、所
定の生体検査が実時間で可能となる。
【0018】〔請求項2の作用および効果〕請求項1の
生体検査装置は、少なくとも導波路と、その先端に測定
電磁波用吸収強度測定手段とを備える事を特徴とするの
で、生体の被計測部位への直接的で非侵襲な計測が可能
となる。
【0019】〔請求項3の作用および効果〕請求項1ま
たは2における生体検査装置の電磁波吸収強度検出手段
は、電磁波照射手段と、第1波長選択子と、第2波長選
択子と、試料保持手段と、電磁波検出手段を備えるの
で、簡単に生体の検査が可能になる。
【0020】〔請求項4の作用および効果〕請求項1か
ら請求項3のいずれかの生体検査装置において、第1電
磁波の波長が1038cm―1付近または1033cm
―1付近のいずれか一方、またはその両方で、第2電磁
波の波長が1080cm―1付近である事を特徴とする
ので、歯垢の病原性が判明する。
【0021】〔請求項5の作用および効果〕請求項1か
ら請求項3のいずれかの生体検査装置において、第1電
磁波の波長が1038cm―1付近または1033cm
―1付近のいずれか一方、またはその両方で、第2電磁
波の波長が855cm―1付近である事を特徴とするの
で、歯垢の病原性が判明する。。
【0022】〔請求項6の作用および効果〕請求項1か
ら請求項3のいずれかの生体検査装置において、第1電
磁波の波長が1038cm―1付近または1033cm
―1付近のいずれか一方、またはその両方で、第2電磁
波の波長が837cm―1付近である事を特徴とするの
で、歯垢の病原性が判明する。
【0023】〔請求項7の作用および効果〕請求項1か
ら請求項6のいずれかの生体検査装置において、第1電
磁波の波長が1015cm―1付近である事を特徴とす
るので、歯垢の病原性因子が判明する。
【0024】〔請求項8の作用および効果〕請求項1か
ら請求項6のいずれかの生体検査装置において、第1電
磁波の波長が1055cm―1付近である事を特徴とす
るので、歯垢の病原性因子が判明する。
【0025】〔請求項9の作用および効果〕請求項1か
ら8のいずれかの生体検査装置において、その検査波長
が、測定する波長域内にてピークを見つける様に連続ま
たは断続的に変化する波長可変手段を備える事を特徴と
するので、病原性ピークの有無などが分かる。
【0026】〔請求項10の作用および効果〕歯垢の病
原性などの性状を検査する生体検査装置において、電磁
波照射手段と、検査波長が連続または断続的に変化する
波長選択手段と、試料保持手段と、電磁波検出手段と、
それから検出された歯垢の電磁波吸収パターンと唾液の
吸収パターンとを比較する歯垢唾液吸収強度比較手段を
備えるので、歯垢に浸透した唾液の強度パターンを除い
た歯垢独自の因子がわかる。
【0027】〔請求項11の作用および効果〕請求項1
から10のいずれかの生体検査装置において、所定の診
断機能を備える事を特徴とするので、齲蝕などの病原性
の診断ができる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の歯垢検査装置を、
図1〜図5に示す実施例または変形例に基づき説明す
る。 〔実施例の構成〕図1は各実施例または変形例における
歯垢検査装置のブロック図を示す。生体検査装置は、大
きく電磁波吸収強度検出手段と、データ処理手段とから
なる。さらに詳しく述べると電磁波吸収強度検出手段
と、歯垢唾液吸収強度比較手段と、ピーク検出手段と、
フィルター手段と、帯域設定手段と、ピーク分離手段
(初期ピーク有りもののと、なしのもの)と、要素ピー
ク保持手段と、目的ピークとの相関手段と、波数比較手
段と、強度比較手段と齲蝕リスク判定手段と、表示また
は外部機器接続手段とからなる。ここで、検査者が必要
な前記各手段、各機能のみを選択して使用しても良い
し、製造者が取捨択一して製造しても良い。電磁波吸収
強度検出手段は、各実施例、変形例に共通した手段だ
が、独立したケースに収めて、通信などで後段の各手段
に情報を伝達するようにしても良い。
【0029】ここで、電磁波吸収強度検出手段は、図2
のごとく電磁波照射手段1と波長選択子2(ここでは第
1と第2の2つだが少なくとも1つ以上あれば良いし、
また波長選択手段4は複数の波長の場合使用しても良
い。)、と広がり角調整手段5(これはかならずしも必
要ではない)、と試料保持手段6、と電磁波検出手段7
からなっている。少なくとも、これらの機能を実現すれ
ばどのような手段、機構を使用して磁波吸収強度検出手
段を実現しても良い。
【0030】具体的には、電磁波照射手段としてのグロ
ーバー光源から放出された電磁波を、波長選択子により
所定の波長と波長範囲(半値幅)を電磁波に与え放出す
る。そして得られた電磁波を必要に応じて広がり角調整
手段に通過させて電磁波検出手段に導く。もちろん電磁
波照射手段と波長選択手段とに、この場合CO2レーザ
などの波長可変レーザを備えてもよい。この場合、この
レーザの出力光をそのまま試料に照射して、その透過ま
たは反射電磁波をHgCdTe、パイロアイなどの検出
手段により検出しても良い。ここで、電磁波吸収強度検
出手段は、各実施例または変形例において共通であり、
その動作、操作などは、各実施例、各変形例に示す。
【0031】ここで導波路を使用する場合を示す。試料
保持手段の前面に導波路入射結合手段をおき、電磁波を
導波路に導く。ここで図4のごとく加工された先端形状
を有する導波路を使用する。そして、図4のごとく電磁
波が先端に設置されたGeまたはジンクセレンなどに少
なくとも1回反射を行う。そして反射した電磁波は、導
波路をもどり、電磁波検出手段へと導かれる。そして、
電磁波検出手段により電圧値などに変換される。導波路
のカップリングは、既知の結合器を使用しても良いし、
X−Y(Z)テーブルと集光、収束光学系を使用して製
作しても良いなど、照射側または検出側の結合は、結合
や伝達ができればどのような系でも良い。この時先端に
接している歯垢、歯牙、唾液、歯周組織、膿汁などに電
磁波を吸収される。ここで、何も接していない時、また
は基準物質を当てた場合との比較により電磁波吸収強度
が判明する。
【0032】ここで電磁波吸収強度検出手段の一例をさ
らに説明するために第1実施例と第2実施例とを開示す
る。
【0033】〔第1実施例〕第1実施例は、図1におけ
る電磁波吸収強度検出手段の一例を中心として、齲蝕原
生検出器、齲蝕リスク検出器または、その診断器として
の歯垢検査装置としての使用を提示する。図2は第1実
施例における歯垢検査装置のブロック図を示す。図2a
は、電磁波照射手段1と、第1波長選択子2と、第2波
長選択子3と、それを切り替える波長選択手段4と、広
がり角度調整手段5と、試料保持手段6と、電磁波検出
手段7とからなる。一方、図2bは、波長選択手段4が
無く、波長選択子2、3が定位置に在る物である。試料
保持手段6は試料をのせるポリエチレンシートと、それ
を保持するフレームからなっている。もちろん測定に使
用する波長を容易に透過できるのならなんでも良い。ま
た、波長選択子は、測定波長に応じて少なくとも一つ以
上設置する。
【0034】そして電磁波照射手段より照射された電磁
波が波長選択子である2を通過して、レンズなどの広が
り角度調整手段5に入射する。そして試料保持手段のフ
ィルムの上に焦点を結ぶ。ここで、レンズ入射前に、電
磁波を、コリメーターや凹面鏡などを使用して平行光束
にしておいても良いし、レンズを凹面鏡としても良いな
ど試料の特定の部分に検査光をあてられれば良い。具体
的には、グローバー光源より発せられた多波長の電磁波
を、バンドパスフィルターに通過させて特定の波長を選
択し、その電磁波をレンズで集光し、試料保持手段6の
上にある試料にあてる。
【0035】そして、試料を透過した電磁波が、電磁波
検出手段に入射する。具体的には、HgCdTeセンサ
を使用した電磁波検出手段が、電磁波を検出する。ここ
で、必要に応じて結像用のレンズや凹面鏡などをセンサ
の前に設置してもよい。
【0036】そして、計測波長を切り替える時には、波
長選択手段4を作動させて、第2波長選択子3に切り替
える。そして、前述の操作を繰りかえす。具体的には、
回転円盤上にフィルターが、2個あり、回転円盤が回転
する事によりフィルターが切り替わる。もちろん、リニ
アーに動く移動手段を使用して、フィルターを交換して
も良い。
【0037】また、図1bのごとく波長選択子に対する
移動機構を備えない機構を採用しても良い。この場合、
各波長子にシャッターを設けたり、偏光板を設けたりし
て各波長選択子を適時選択する。また、電磁波照射手段
の広がり角や、ビームの向きを調整して同様の効果を得
てもよい。
【0038】〔実施例の動作〕歯垢を探針などにて採取
して、練成充填器などにて試料保持手段6のフィルム上
に薄く塗る。一方、本装置のスイッチを入れて、電源を
ONにする。そして、試料保持手段6を所定の場所に設
置する。すると電磁波照射手段が試料に電磁波を照射す
る。そして、試料により吸収を受けた電磁波が電磁波検
出手段に導かれる。そして、電磁波検出手段7より第1
や第2などの電磁波の吸収強度を出力する。これを画面
に表示したり、紙に印刷する。また、この結果を診断手
段の一例としての齲蝕リスク判定手段(図1参照)にて
解析して齲蝕リスクなどの病原性診断としても良い。こ
こで、予め何も無い状態にて、電磁波の量を測定して、
記憶手段に記憶し、その値を計測値から差し引いても良
い。また、試料保持手段6を入れて、同様な動作を行
い。そして、それを差し引いても良い。
【0039】一例として第1波長を1080cm―1と
し、第2波長を1038cm―1とする。そして前者が
0.1228,後者が0.1165という値を得た。
【0040】〔実施例の効果〕本実施例の歯垢検査装
置、方法は、歯垢中の齲蝕原因菌の生産した病原物質の
計測ができる。これにより齲蝕リスクなどの病原性が診
断できる。
【0041】〔第2実施例〕 〔実施例の構成〕第2実施例は、歯垢と唾液から歯垢の
病原性因子を明確化する歯垢検査装置、病原性診断装置
としての使用例を示す。
【0042】図2の波長選択手段を、マイケルソン干渉
計に変更して、さらに電磁波検出手段からの出力波形を
周波数分析し、連続的に波長を可変する波長可変手段に
変更する。そして、800cm―1から1800cm―
1を走査する。
【0043】〔実施例の動作〕第1実施例と同様に歯垢
を試料保持手段の電磁波透過性フィルムの上に塗布す
る。そして、別の試料保持手段6における電磁波透過性
フィルムの上に同様に口腔内より採取した唾液を塗布す
る。そして、それらを別々に計測して、記憶手段に記憶
しておく。そして、歯垢唾液吸収強度比較手段が、歯垢
の電磁波吸収パターンから、唾液の吸収パターンを差し
引く。この操作により出力されるパターンは、グルカン
のパターンとなる。これにより1038cm―1付近と
1018cm―1付近のピークパターンを診断手段の一
例としての齲蝕リスク判定手段が比較して、病原性を判
定しても良いし、表示手段が表示するだけでも良い。
【0044】具体的には、1038cm―1ピークの有
無を表示する。これがあれば、危険、なければ安全と表
示するなどである。また、2つのピークが存在すれば、
その吸収強度比率を算出しても良い。この場合1038
cm―1の吸収が多いほど、危険であると齲蝕リスク判
定手段が判定しても良い。さらにまた1080cm―1
付近ピークと1038cm―1付近ピーク強度を、単純
に比較して1038cm―1が大きければリスク大とし
ても良い。図4は、リスク大の一例であり、図5はリス
ク小の一例である。前者の強度比は、1.05であり、
後者の強度比は、0.96である。
【0045】〔実施例の効果〕本実施例の歯垢検査装
置、方法は、歯垢と唾液の両者から判断して歯垢の病原
性因子の明瞭化ができる。
【0046】〔第3実施例〕第3実施例においては、デ
ータ処理手段としてフィルター手段を採用した歯垢検査
装置を開示する。ここでは、フィルター手段と、波数比
較手段または、強度比較手段における2つの比較手段の
いずれか一つまたは、その両方を使用した。齲蝕リスク
判定手段は、術者にゆだねても良いし(即ち歯垢情報の
開示を行うのみ)、また齲蝕リスク判定手段に行わせて
も良い。
【0047】フィルター手段は、アナログ回路で製作し
ても良いし、また汎用コンピュータなどのデジタル回路
にて実現してもよい。具体的には、一例として前述の電
磁波吸収強度検出手段などより出力された出力を記憶手
段に記憶させておき、そのデータから特定のデータのみ
を抽出する演算手段により、データをフィルトレートす
る。
【0048】装置に設置された歯垢に対して、ここでの
電磁波吸収強度検出手段は、赤外領域の歯垢における透
過または反射吸収強度を出力する。(図2参照)
【0049】波数固定フィルターの使用:(図1のフィ
ルター手段) この出力されたデータにおいて1038cm―1と10
80cm―1のフィルタを設置してこの波数における強
度のみを選択的に取得する。そして、これを強度比較す
る。具体的には1038cm―1のほうが、0.143
36、1080cm―1のほうが0.1379cm―1
であったならば、前者を後者で除して、約1.04とな
る。この値を画面などに表示させる。
【0050】波数可変フィルターの使用: a ピークの重複が無い部分の走査 これは、フィルター手段の波数を帯域設定手段にて制御
する場合、目的のピークが他のピークと重複していない
か、または重複していても影響が少ない帯域を移動させ
るものである。フィルター手段を帯域設定手段にて制御
し、フィルターの帯域を適時シフトしても良い。具体的
には、一例として1038cmを中心とした帯域制限フ
ィルターの帯域を1045cm―1から1000cm―
1にかけて走査して、最大値の波数を検出する。その波
数を1038cm―1と波数比較手段が比較する。具体
的には、δ関数の帯域フィルターを使用し、一例として
帯域制限手段によって決定された1045cm―1〜1
000cm―1の帯域を走査する。そしてその帯域の中
で強度最大値を有する波数値を出力する。この波数λm
axと、1038cm―1とを比較して、その差などを
表示する。これらの場合、ガウス関数、ローレンツ関
数、またはレクト関数などのフィルターを使用しても良
い。
【0051】b 合成ピークを走査するもの フィルター手段の波数を帯域設定手段にて制御する場
合、様々なピークが重複している帯域を移動させるもの
である。一例として、1200cm―1から900cm
―1(さらに広く取り1300cm―1から800cm
―1でも良い)を走査し、その結果を要素ピーク保持手
段の各ピーク、一例として1038cm―1(α13グ
ルコシド結合に対応)、1016cm―1(α16グル
コシド結合に対応)、1080cm―1(PO4に対
応)、1055cm―1(フルクタンに対応)、102
6cm―1(グルコースやグルカンの6または1のCO
に対応)などの特徴ピーク付近での最寄りの最大値をと
る波数をフィルター手段が選択して強度比較手段に、そ
の結果を転送する。そして強度比較手段が各特徴ピーク
に対応する強度を比較し、表示などを行う。
【0052】〔実施例の効果〕本実施例の生体検査装
置、方法は、歯垢の病原性の表示することができる。
【0053】〔第4実施例〕第4実施例においては、デ
ータ処理手段としてピーク検出手段を採用した歯垢検査
装置を開示する。 〔実施例の構成〕この生体検査装置は、電磁波吸収強度
検出手段と以下に示すデータ処理手段よりなる。
【0054】電磁波吸収強度検出手段から出力されたデ
ータを、ピーク検出手段が微分処理をおこなう。具体的
には、ピーク検出手段が、微分係数がプラスから0にな
った点、プラスからマイナスになった点、0からマイナ
スになった点などのいずれかまたは、その組み合わせを
使用し、ピークを演算する。ここで、接近値を間引くよ
うにしても良い。もちろん他の既知のピーク検出演算法
を使用してもよい。そして、この結果について1038
cm―1に最も近いピーク強度と、1080cm―1に
最も近いピーク強度を強度比較手段が比較する。 ま
た、微分処理の結果算出された離散データの内、108
0cm―1など求める波数の最接近値と2番目の値を求
めて、このうち強度の大きい方を選らんでもよい。ま
た、誤差のないように画面などに未処理データを表示し
て人間の判断を仰いでもよい。
【0055】〔実施例の効果〕本実施例の生体検査装置
は、歯垢の病原性の表示ができる。
【0056】〔第5実施例〕第5実施例においては、デ
ータ処理手段としてピーク分離手段を採用した歯垢検査
装置を開示する。
【0057】〔実施例の構成〕1 初期値としての要素
ピークを持たない初期ピーク無しのピーク分離手段を使
用する場合。ピーク分離手段は、電磁波吸収強度検出手
段よりのデータに対して上記ピーク検出手段などを使用
してピークを抽出する。抽出されたピークは、そのまま
次の処理を行っても良いし、また画面などに表示し操作
者が取捨選択して次の処理系に送っても良い。そして送
られたデータに関してガウス曲線またはローレンツ曲線
を要素曲線として使用して、相関係数最大値をとる合成
曲線をピーク分離手段が演算する。この演算された各要
素曲線のうち1038cm―1に最も近い波数をもつ曲
線を、ピーク分離手段が選択しても良いし、グルカンピ
ーク群を抽出しても良いし、α13グルカンやα16グ
ルカンなどの要素ピークを抽出しても良い。この時、帯
域制限を行い目的の曲線を選択しても良い。一例として
1040cm―1から1000cm―1を検索帯域とす
るなどである。
【0058】そしてこれらの操作によって出力されたデ
ータが表示手段、波数比較手段、強度比較手段、目的ピ
ークとの相関手段などに送られ、適時演算、表示が行わ
れる。そして必要に応じて齲蝕リスク判定手段が使用さ
れ歯垢などの病原性因子のリスク判定が行われる。
【0059】a ここで、波数比較手段を使用する場合
は、上記操作により得られたピークの波数に対してα1
3グルカンにおけるα1―3グルコシド結合の波数であ
る1038cm―1とを比較する。
【0060】この時、基準となるα1―3グルコシド結
合の波数は、計測物体と同じ条件にて測定しておくか、
または検量線などを波数比較手段に備えておき、波数比
較手段が適時補正しても良い。具体的には、被測定物の
有する水分、温度などにて波数は、シフトするので、特
に水分によるシフトは、著しいので測定条件を乾燥状態
とするなどする。また補正する場合は、基準となるα1
3グルカンの水分対波数シフトを計測、記憶しておきそ
れを、波数比較手段が補正曲線として使用する。具体的
には水分を示す3300cm―1や1640cm―1付
近のピーク強度と、シフト量を補正曲線として波数比較
手段の記憶手段に装備しておき、データ中の水分を示す
ピーク強度に対応したα13グルカンのグルコシド結合
部位の基準波数値を算出して、その値と計測された上記
1038cm―1付近ピーク波数を比較する。そしてこ
の値を必要に応じて表示したり、齲蝕リスク判定手段に
おくり、齲蝕リスクとして表示するなどしても良い。
【0061】b ここで、強度比較手段を使用する場合
は、一例として強度比較手段は、1038cm―1に最
も近い分離された要素ピークの強度値と、1080cm
―1に最も近い分離された要素ピークの強度値とを比較
する。フルクタン に対応する1055cm―1付近ピ
ーク、α16グルカンに対応する1015cm―1付近
ピークなども同様に処理しても良い。そして処理したデ
ータを表示したり、後段の診断手段の一例とした齲蝕リ
スク判定手段を使用しリスク判定しても良い。
【0062】c ここで、目的ピークとの相関手段を使
用する場合は、(α13グルカンとの相関の場合などを
中心として示す。)Mutans Streptoco
cciのコロニーより分離抽出したグルカンや、ニゲラ
ン、ニゲロースなどのα13結合グルコースを使用し、
それを本装置にて計測し要素ピーク保持手段に記憶させ
ておく。これらの要素ピークと計測データとを、目的ピ
ークとの相関手段が相関整合させる。一例としては、既
知の相関係数算出の演算式を正規化して使用するなどで
ある。この時算出された相関係数の有為に最も高い値を
有する要素ピークを表示したり、その相関係数なども表
示する。
【0063】ここで、α16グルカン、フルクタン、り
ん酸、炭酸など他の計測に使用する物質のピークも同様
に実施しても良い。
【0064】さらにここで、α13グルカンのグルコシ
ド結合単体ピークの場合など、ガウシアン、ローレンツ
曲線にて表現される単振動部位に対応する要素ピークを
使用しても良い。
【0065】2 初期値としての要素ピークを有する初
期ピーク有りのピーク分離手段を使用する場合。要素ピ
ーク保持手段には、α13グルカンの要素であるCOピ
ーク(群)、グルコシド結合部位のピーク、などガウシ
アン曲線やローレンツ曲線単独で示される曲線群や、そ
の合成曲線群にて構成された要素ピークが記憶されてい
る。このピークを要素ピークとして前述の要素曲線とし
て使用して、ピーク分離を行う。つまり前述1の方法と
の相違点は、初期ピークの決定が、計測データのピーク
検出で行われるか(1の方法)、要素ピーク保持手段に
記憶されているピークを使用するか(2の方法)の違い
である。
【0066】ここで、要素ピークは、α13、α16、
フルクタンなどのピークまたは、その要素ピークを単体
または、その組み合わせで使用する。この時すべての要
素ピークを使用し、各要素と計測データとの相関をピー
ク分離手段が演算し、使用しても良いし、また人間が表
示データを見ながらマウス、キーボードにて要素ピーク
を選択して使用しても良いし、その組み合わせでも良
い。
【0067】さらにここで、分子量によりQが変わるの
で、このQをもとに分子量を算出しても良い。
【0068】〔実施例の効果〕本実施例の生体検査装置
は、歯垢の病原性の表示などができる。
【0069】〔第6実施例〕第6実施例においては、電
磁波吸収強度検出手段からのデータを、データ処理手段
として直接目的ピークとの相関手段にて演算する事を採
用した歯垢検査装置を開示する。 〔実施例の構成〕MS寒天培地などにて培養したMut
ansStreptococciのコロニーを採取し
て、それを本装置にて計測する。そしてその電磁波吸収
強度曲線を要素ピーク保持手段に記憶させておく。そし
て、この合成ピークと電磁波吸収強度検出手段により計
測された計測データとの相関係数を目的ピークとの相関
手段が演算する。この結果を表示または外部機器へ転送
する。ここで、多種類の細菌のコロニーをデータベース
として要素ピーク保持手段が保持していれば、さらに多
彩な診断を可能とする。
【0070】リスク判定手段を使用する場合において
は、リスク判定手段が、この相関係数が高いほどハイリ
スクと判定する。
【0071】〔実施例の効果〕本実施例の生体検査装置
は、歯垢の病原性の表示ができる。
【0072】〔第7実施例〕第7実施例は、各実施例の
結果を基に診断機能の一例としての齲蝕リスク判定手段
を使用するものである。
【0073】ここで、齲蝕リスク判定手段を使用しても
良い。具体的には、 1 波数のシフト量にてリスク判定するもの 上記波数可変フィルターからの出力値などの各実施例よ
りのデータにおいて、最大強度をとる波数を検出する。
ここで、帯域をフィルターの方で制限しても良いし、ま
た齲蝕リスク判定手段によって制限するなどして104
5cm―1より1000cm―1を対象としても良い。
この時の最大強度を示す波数を基に齲蝕リスク判定手段
が、リスク判定を行う。具体的には、1038cm―1
に近ければ近いほどリスク大とする。一例として計測波
数をλmとし、λm―1038(cm―1)という式を
使用するなどである。ここで、定数K(|K|>=0)
をいずれかの項に乗しても良い。さらにまたこの場合、
リスク判定手段を単純化するために、近似的に波数が大
きいほどリスク大としても良い。さらにこの時帯域制限
を1040cm―1などにするなどして、さらに単純化
しても良い。
【0074】2 強度によりリスク判定するもの 各実施例の出力の一部である強度値をリスク判定手段が
比較する。具体的には、一例として1038cm―1付
近強度と1080c―1付近強度を比較して、その比が
大きいほどリスク大であるとリスク判定手段が判定す
る。詳細は、後に開示する。
【0075】3 強度と波数との両者によりリスク判定
するもの 1080cm―1付近ピーク強度と上記計測強度を比較
して、1038cm―1付近強度の波数シフトを補正し
ても良い。具体的には、1080cm―1付近ピーク強
度と、1038cm―1付近ピーク強度の比に対して比
例的に補正量を決定するなどである。一例として103
8cm―1付近ピーク強度を、1080cm―1付近ピ
ーク強度で除してkとし、その値kを1038cm―1
付近ピークに対応する上記計測波数λmとして、λm*
kとするなどである。kは任意の定数(|k|>0)を
採用しても良いし、またローレンツ曲線やガウシアン曲
線からの変数を採用しても良い。
【0076】4 面積によりリスク判断するもの(ピー
ク分離の有無により2つに大別される。) a ピーク分離を行うもの 上記実施例によってピーク分離を行った各要素ピークの
各面積を、リスク判定手段が算出して、表示を行った
り、比較を行う。一例としては、1038cm―1付近
ピーク曲線による面積と1080cm―1付近ピーク曲
線による面積とをリスク判定手段が算出、比較を行い。
この比が大きいほどリスク大とするなどである。
【0077】b ピーク分離を行わないもの ピーク分離をせずに合成ピークのピークとピークの間だ
の極小点をベースラインとして、そのベースラインとピ
ークとに生じる面積を齲蝕リスク判定手段が演算し、1
080cm―1付近面積と1038cm―1付近面積と
を比較する。具体的には、前者の値をa、後者の値をb
とし、b/aを行いこの値の大きいものをリスク大とす
る。
【0078】5 リスク判定における精度向上オプショ
ン(一例として1080cm―1付近ピークを分離、除
去し精度を向上させるもの) これらのリスク判定手段のデータに対して、1080c
m―1付近ピークをガウシアンまたはローレンツ曲線と
して、ピーク相関を行い、その最大相関値をもとに10
38cm―1付近ピークを、齲蝕リスク判定手段また
は、強度比較手段が補正しても良い。具体的には、ガウ
シアンまたはローレンツ曲線を1080cm―1付近ピ
ークと相関整合し、これを計測ピークから差し引き、そ
のデータを使用するなどである。このときピーク点から
見て波数大側の曲線のみを使用して相関整合(マッチン
グ)を行っても良いし、ピーク点やピーク点と、それか
らみて波数小の曲線で他のピークと直接干渉していない
部分を使用しても良い。この場合最小2乗法を使用して
も良い。
【0079】〔実施例の効果〕本実施例の生体検査装置
は、齲蝕リスク判定ができる
【0080】〔変形例またはオプション、追加例〕
【0081】上記の実施例では、歯垢、唾液などの検査
に使用したが、 膿汁、組織液、歯髄、歯周組織、汗、
尿など検査対象を何にするかは、操作者の自由で特に限
定されるものではない。
【0082】波長選択手段は、回折格子などにより実現
してもよい。この場合800cm―1から1200cm
―1に、その可変幅を採用しても良いし、計測波長付近
にて個々に用意しても良い。具体的には1038cm―
1付近の回折格子と、1080cm―1付近回折格子な
どである。これらが波長可変手段となる。一例として、
既知の微分処理手段などのピーク検出手段がピーク値を
得るまで1080cm―1付近を走査し、ピークが検出
したら停止するなどである。
【0083】1038cm―1付近の吸収ピークは、水
分、温度などの環境因子によってシフトするので、温度
制御手段や水分制御手段を使用して精度を上げてもよ
い。この1038cm―1付近の吸収ピーク(A)は、
1040cm―1付近から1028cm―1付近までシ
フトすることがある。また、1028cm―1付近の吸
収ピークは(B)、1034cm付近から1000cm
―1付近までシフトする。また、1018(〜101
5)cm―1付近(C)の吸収ピークは、1020cm
―1付近から、998cm―1付近までシフトする。こ
れを、ピークシフト追跡手段にて追跡してもよい。しか
し、この3つの吸収ピークは、同一環境からの影響にお
いてシフトしてもその相対位置は、ほぼA、B、Cの順
にならぶ。そして、Aは、α13結合グルカンをさし、
Cは、α16グルカンをさす。またBは、グルコースの
6番部のC−Oをさすと考えられる。さらに具体的に
は、1038cm―1付近吸収(ピーク)は、α13グ
ルコシド結合のC−Oをさし、1018cm―1付近吸
収(ピーク)は、α16グルコシド結合のC−Oをさし
ていると考えれれる。
【0084】人歯垢にはグルカンとしては、α13とα
16グルカンしか存在しない事が検証されている。そし
て、齲蝕原因菌であるMutansStreptoco
cci以外は、ほとんどα13グルカンを生産しないの
で、このα13グルカンを同定する事が病原性の証明と
なる。もちろん1055cm―1付近ピークなどに対応
しているフルクタンを同定いsて、リスク因子とし齲蝕
リスク判定手段がリスク判定を行っても良い。またα1
3グルカン、α16グルカン、フルクタンをそれぞれに
重みをつけリスク判定しても良い。一例としては、α1
3を20、α16を2、フルクタンを1などとおもみつ
けするなどである。これらの重みは研究の進歩により変
化するので、変化した係数をバージョンアップするよう
な記憶手段を用意するとさらに良い。
【0085】そして、1038cm―1付近吸収を、歯
垢内の内部基準と比較するために、1080cm―1
(R)付近吸収を使用した。この吸収は、主にりん酸緩
衝系によってできていると考えられ、歯垢に飽和量また
は、ある一定量にて存在すると考えれれるので、内部標
準として基準になると考えられる。この時、このりん酸
の量が小さければ唾液の緩衝能が小さいので、これも加
味してリスク因子にいれても良い。(また、りん酸でな
く、蛋白であったとしても、同様に飽和量または、ある
一定量にて浸透していると考えられる吸収なので内部標
準として使用できる。)
【0086】そして、一例として R A シフト量 吸収強度 シフト量 吸収強度 a 2 0.074 0 0.067 b 0 0.070 ―4 0.064 c 0 0.173 0 0.168 d 0 0.112 6 0.113 となり (シフト量は、cm―1) IA/IR (Iは吸収強度) aさんが0.905 bさんが0.914 cさんが0.971 dさんが1.009 となり、a<b<c<dさんの順で齲蝕リスクが高い
と、診断手段が判定する。つまりこの診断手段は、第1
実施例での電磁波検出手段の出力値を基にIA/IRを
行い、その結果を比較して値の大きいものほどリスク大
などとする。また、閾値を設定してリスクに段階を与え
ても良い。一例として閾値を0.92(〜0.96)な
どにするなどである。ここで口腔内診査の結果、a、b
さんは、口腔内にカリエスが少なく、c,dさんは、カ
リエスが多かった。また極力、同一条件にてサンプリン
グしたが、歯垢の粘度や量が、カリエスの大い患者に多
かったのが分かる。もちろん歯牙、唾液などの検査結果
を使用し、精度を上昇させても良い。
【0087】また、 A B C シフト量 吸収強度 シフト量 吸収強度 シフト量 吸収強度 a 0 0.067 ―3 0.043 0 0.042 b ―4 0.064 5 0.044 8 0.044 c 0 0.168 0 0.096 0 0.096 d 6 0.113 ―3 0.064 0 0.064 ここで、IA/IB、 IA/ICは、(Iは吸収強度) 1.558 1.595 1. 455 1.455 1. 750 1.750 1.766 1.766 となり、b<a<c<dさんの順で齲蝕リスクが高い
と、診断手段が判定する。つまりこの診断手段は、第1
実施例での電磁波検出手段の出力値を基にIA/IBま
たは、IA/ICを行い、その結果を比較して値の大き
いものほどリスク大などとする。また、閾値を設定して
リスクに段階を与えても良い。一例として閾値を1.6
(〜1.7程度)などにするなどである。これらの結果
のコントラストは、ピーク分離手段にてピーク分離を行
うとさらに高まる。
【0088】さらにまた、唾液を歯垢とともに採取して
本装置により計測して、歯垢の各出力値から、唾液のそ
れを差し引いて、その値を使用してもよい。その場合、
一例として1038cm―1付近の絶対値を検査値とし
てもよいし、またグルカンの他のピークを基準値として
もよい。ほかにも、837cm―1付近や855cm―
1付近を使用してもよいし、それらのいずれかの組み合
わせにて使用してもよい。この時、各種数学的、統計的
処理をおこなって精度をあげてもよい。
【0089】α13グルカンは、粘着性が非常に強く各
種の清掃を強力に妨害するので、プロフェッショナルク
リーニングや、ホームケアーでのブラッシングの目安と
しても使用できる。またこれらのピークは、互いの強度
曲線によりシフトするので、ピーク付近を走査してピー
ク分離を行い精度を上げても良い。
【0090】歯垢には、りん酸バッファーや炭酸バッフ
ァーあるいはアミラーゼなどの蛋白質が混入しているの
で、それらの吸収強度パターンを差し引いて精度を上げ
てもよい。この場合グルカンの吸収が明確になるので、
1038cm―1付近ピークの有無を見て、病原性を判
断してもよい。もちろん、合成ピークのときにも103
8cm―1付近ピークがあれば、リスク高である可能性
が高いと診断してもよい。
【0091】コリメーターを使用して平行光束を作り、
それを使用しても良い。この場合、より光路長をながく
できる。
【0092】試料保持にはポリエチレンを使用したが、
場合によっては、テフロンやポリスチレンなどを使用し
ても良いし、バックグランドをひけば、さらに試料保持
手段の選択肢は、おおきくなる。
【0093】上記の実施例では、試料を透過した電磁波
を測定する例を示したが、ATR結晶体等の反射手段を
用いて試料と反射手段との間で反射した電磁波を測定す
るように設けても良い。
【0094】ファイバーなどの動波路を試料保持手段と
して使用して、直接、口腔内の唾液や歯垢を計測しても
良い。また、上記実施例では、透過電磁波を使用したが
反射電磁波を使用しても良い。その場合、本装置を口付
近に設置して直接歯垢や唾液を計測しても良い。
【0095】一例としては、測定電磁波用吸収強度測定
手段10としてのATR結晶などをファイバー8、9の
先端に設置して、これに電磁波照射手段からの電磁波を
導き、この結晶よりいでる電磁波を電磁波受信手段に導
く。そして、これの先端を試料保持手段とするなどであ
る。また、一例としてファイバーの断端どうしを、向か
い合わせて、その間だに歯垢や、唾液を挿入するなどで
ある。これを口腔内に挿入しても良い。これらは、試料
保持手段の一例であり、これらを使用すれば口腔内の歯
垢、唾液を直接計測できる。
【0096】導波路先端の一例として図3a,b,cな
どを示す。ここで、この先端を歯牙、歯周組織に使用し
ても良い。また、偏光を制御して検出感度をあげたり被
計測組織の計測深度を制御しても良い。一例として歯牙
の齲蝕が疑われる部分にこのプローブを接触させる。そ
して9.6μm付近の吸収強度を走査する。このピーク
が崩壊にむかっていればいるほど齲蝕の進行が進んでい
る。一方この歯牙への偏光を直線偏光として観察面に対
して直交方向から、平行方向に順次、偏光を変化させれ
ば、観察部位の深度を変化させる事ができ穿下性の齲蝕
を検出することができる。これにより従来検出が困難で
あった部位の齲蝕が的確に検出できる。この機構により
歯垢、唾液、歯質の齲蝕にかかわる3基本条件の測定が
同一の検査プローブにて可能となるので、非常に臨床的
な効果が大きい。また歯周組織、膿汁、歯垢、歯石、唾
液、歯牙の歯周病の基本条件も同様に計測が可能であ
る。
【0097】ここで測定電磁波用吸収強度測定手段10
としてのATR結晶は、かまぼこ型、ラウンド型、球
形、または測定電磁波用吸収強度測定手段は、ファイバ
ーなどの導波路断端を平面、凹または凸状に研磨処理し
ただけの物などを使用しても良いなど測定可能であれ
ば、どのようなものでも良い。また、その材質もGe、
ZnSeなどを使用したが、目的に沿えば適合波長の他
の適当な材質を使用しても良い。
【0098】また上記実施例において電磁波測定手段に
おける検出器は、赤外線波長を使用したので、HgCd
Teを使用したが、InAsなどの量子型光起電力セン
サ、TGSなどの焦電検出器センサ、PbSなどの量子
型光導伝センサ、サーモパイルなどの熱変換熱起電力セ
ンサ、ボロメータなどの熱変換熱伝導センサなどを使用
しても良い。しかし他の波長なら、一例として紫外線〜
近赤外線までならCCD,フォトダイオードを使用して
も良いし、ラジオ波ならアンテナを使用しても良い。検
出器は、アレイでも、単素子でも良い。アレイの場合
は、多ポイントのサンプルが高速にできるし、また単素
子の場合でも移動機構を取り付けて試料の様々な点を計
測しても良い。また、検出器の感度補正を行いフラット
な特性を得ても良い。さらにまた、InAs,PbSn
Te,PbS,CdS,CdSe、PzT,LiTaO
3、サーモパイル、ボロメータなどの他の撮像素子とし
て用いても良い。またアンテナなどを応用して同様の効
果を得てもよい。また観測波は、反射波でも良いし、透
過波でも良い。
【0099】本実施例の電磁波照射手段の電磁波源は、
赤外線を使用したのでグローバ光源を使用したが、セラ
ミック光源、赤外線ランプなどを使用しても良いが、他
の周波数の電磁波を使用する時は、それに適した電磁波
源を使用すればよい。一例として可視光または、その周
囲波長ならLEDやランプを使用しても良いし、ラジオ
波ならアンテナを使用するなどである。またレーザは、
X線から遠赤外線の範囲などで幅広い波長範囲を使用で
きる。この時波長可変レーザを使用しても良い。
【0100】またセラミック光源、赤外線ランプなどを
使用しても良いが、他の周波数の電磁波を使用する時
は、それに適した電磁波源を使用すればよい。一例とし
て可視光または、その周囲波長ならLEDやランプを使
用しても良いし、ラジオ波ならアンテナを使用するなど
である。またレーザは、X線から遠赤外線の範囲などで
幅広い波長範囲を使用できる。この時波長可変レーザを
使用しても良い。グローバ光源、ランプ、LEDなど本
発明に適すれば、どのような光源を使用しても良い。ま
た、偏光を使用して観察深度などを調整しても良い
【0101】基準電磁波強度の一例として、1080c
m―1などの電磁波吸収強度(ピーク強度)を例に示し
たが、他の波長を使用しても良い。また、強度パターン
により菌種を同定しても良い。
【0102】一例として、データ処理手段が微分処理を
行い、各ピーク波長を算出し表示したり、ピーク曲線を
FFT処理、ウエーブレット処理、またはローレンツ曲
線、ガウス曲線などによる相関マッチングにより、ピー
ク曲線を分離し、その曲線表示したり、その曲線の面
積、半値幅、Qを算出して表示などを行っても良い。ま
たコンボリューションや、デコンボリューション、また
は、それらを使用した収束手法を使用しても良い。
【0103】すべてのデータ処理手段の前後には、各種
フィルターやリニアライザーなどを配してさらに精度を
上げても良い。
【0104】データベース内にある、様々な、菌、株、
血清型による齲蝕原生物質の曲線、ピーク波長、代謝の
高低などによる曲線変化、ピークシフトなどの各種デー
タと比較、相関を行い表示するなどである。その一例と
して、この時、菌種判定手段がSt.mutans,S
t.sobrinus、St.sanguis,St.
mitisなどのピーク曲線パターンデータベースに検
出パターンデータを比較して、こららの比率などを同定
表示しても良い。
【0105】さらに、これらのデータをリスク判定手段
がリスクを算出、判定、表示などしても良い。一例とし
て、齲蝕リスク判定手段が、より短い波長にピークがシ
フトしていたら、高度に齲蝕原生物質の産生があると判
断し高い値を表示したり、共振のQが高くなったら齲蝕
リスクを高く表示したり、ピーク曲線の面積がの大きさ
に比例して齲蝕リスクを高く表示したりなどをしても良
い。また、嫌気雰囲気、好気雰囲気または、その中間雰
囲気などの影響をグルカン生成量にて診断しても良い。
また、齲蝕原生物質などによる合成ピークのQがより高
ければ、リスク大と表示したり、その面積が広い場合リ
スク大と表示したり、または、その半値幅が狭いとリス
ク大しても良い。
【0106】上記波長測定波長は、齲蝕原生菌個体差、
細菌種などにより、その産生グルカンのα1―3結合、
α1―6結合などの特徴電磁波吸収波長などの諸パラメ
ータなどが多少ずれる事があるので、これを吸収するた
めに複数のROMなどの記憶媒体に指標吸収強度パター
ンをいれておいて使いわけても良い。もちろん、他の吸
収強度に使用しても良い。
【0107】他の波長域として、790cm-1付近、ま
たは820cm-1付近の吸収強度などを検出すしても良
い。他に1794、1786、1770、1760、1
757、1744、1732、1724、1713、1
711、1697、1670、1680、1670、1
658、1451、1641、1646、1636、1
631、1628、1606、1591、1587、1
576、1564、1554、1549、1543、1
537、1525、1512、1508、1489、1
481、1471、1464、1456、1450、1
443、1437、1427、1417、1410、1
398、1386、1381、1373、1361、1
354、1338、1331、1315、1307、1
287、1280、1277、1253、1244、1
240、1228、1223、1217、1213、1
194、1182、1128、1149、1143、1
126、1113、1111、1103、1080、1
093、1082、1064、1041、1033、1
026、1018、999、995、980、968、
954、933、929、924、914、902、8
97、883、879、860、825、815、81
0cm-1などの各付近吸収強度を使用しても良い。
【0108】特に細菌の活動性に対しての指標としての
1240cm―1付近吸収強度に対応させても良い。ま
た1055cm―1のフルクタンピークを使用しフルク
タンの生成量を観察しても良い。また、菌種によっては
1033cm―1付近のα13グルカンを生成するもの
もあるようなので、1033cm―1をさらに追加して
も良いし、1038〜1033cm―1を指標とした
り、両ピークの平均や、加算値などを指標とするなどし
ても良い。また分解能やシフトなどの問題にて1038
cm―1付近には1033cm―1も含まれても良い。
【0109】フィルターの半値幅などの透過帯域特性
を、齲蝕原生菌産生の固体差における帯域ばらつき幅程
度に設定したフィルターを使用したが、適時フィルター
を変えて周辺波長の吸収強度を検出しても良い。また、
ローレンツ、ガウス、レクト、トライアングル、任意波
形などの窓関数をバンドパスフィルターとして使用して
も良い。さらに、少なくとも一つのハイパスまたは、少
なくとも一つのローパスのNdb/octフィルターを
単独または、適時組み合わせて使用して、これれを波長
選択子としても良い。これらの波長選択手段は、電磁波
照射側でも良いし、信号処理過程でも良いし、その中間
過程でも良いし、その組み合わせでも良い。また、検出
信号に対して、2値化処理などの多値化処理、加算平
均、フィルタリング、FFT,相関処理、ウエーブレッ
ト処理などの各種信号処理を行っても良い。
【0110】温度制御手段などの他に、磁場、電場、電
磁場照射手段、気体、液体、固体、流動体、粉体などの
各種薬剤、諸材料などの投与手段などを併用しても良
い。
【0111】試料にしょ糖などの齲蝕原生糖類を混入し
て経過を見ても良いし、歯垢とともに唾液を採取しこれ
を混合させても良い。
【0112】電磁波吸収強度検出手段より直接、出力値
を外部機器や表示装置に送り出しても良い。この場合一
例としてデータ処理手段は、データを可視化する処理な
どを行う。具体的には、電磁波吸収強度検出手段よりの
ある一定のパターンを有する電圧値から、グラフを製作
するための表示用時系列データに変換するなどである。
また、電磁波吸収強度検出手段は、同様な機能を有すれ
ばどのような光学系でも、電磁波回路系でも良い。
【0113】上記実施例または変形例中の装置は、アナ
ログ回路にて製作されたものでも良いし、また汎用コン
ピュータや専用コンピュータにて実現してもよいなど、
本要旨に沿えばどのようなものでもよい。
【0114】上記実施例または変形例中の記憶(手段)
は、ROM,RAM,ハードディスク、MO、DVDな
ど記憶が可能であればどのような物でも良い。
【0115】上記実施例または変形例は単独で実施して
も良いし、また組み合わせて実施しても良い。また、筆
者発明による微小生体検査装置の各手段を併用しても良
いなど、他の診断、治療機器などとの併用は操作者の自
由である。さらにまた、各手段は、それぞれを遠隔地に
おき、データのやり取りを通信や記憶媒体の交換にて行
って使用しても良い。
【0116】
【図面の簡単な説明】
【図1】生体検査装置の一例。(必ずしもすべてが必要
ではない)
【図2】電磁波吸収強度検出手段の一例。a:波長選択
手段を有する物 b:波長選択手段を有さない物。ただ
し、波長選択子は複数種ある。
【図3】導波路先端の一例。a先端が平面。 b先端が
3角形。 c導波路を往路と復路で別。
【図4】第2実施例におけるリスク大の一症例。矢印が
1034cm―1を示す。
【図5】第2実施例におけるリスク小の一症例。矢印が
1038cm―1を示す。
【符号の説明】
1 電磁波照射手段の一例。 2 波長選択子の一例。(第1) 3 波長選択子の一例。(第2) 4 波長選択手段の一例。 5 試料への電磁波広がり角度調整手段。 6 試料保持手段の一例。 7 電磁波検出手段の一例。 8 導波路の一例でクラッドを示す。 9 導波路の一例でコアをしめす。 10 測定電磁波用吸収強度測定手段の一例。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体検査装置は、電磁波吸収強度検出手段
    と所定のデータ処理手段とを備える事を特徴とする生体
    検査装置。
  2. 【請求項2】請求項1の生体検査装置は、少なくとも導
    波路と、その先端に測定電磁波用吸収強度測定手段とを
    備える事を特徴とする生体検査装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2における生体検査装置の
    電磁波吸収強度検出手段は、電磁波照射手段と、第1波
    長選択子と、第2波長選択子と、試料保持手段と、電磁
    波検出手段を備える生体検査装置。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれかの生体検
    査装置において、第1電磁波の波長が1038cm―1
    付近または1033cm―1付近のいずれか一方、また
    はその両方で、第2電磁波の波長が1080cm―1付
    近である事を特徴とする歯垢検査装置。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項3のいずれかの生体検
    査装置において、第1電磁波の波長が1038cm―1
    付近または1033cm―1付近のいずれか一方、また
    はその両方で、第2電磁波の波長が855cm―1付近
    である事を特徴とする歯垢検査装置。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項3のいずれかの生体検
    査装置において、第1電磁波の波長が1038cm―1
    付近または1033cm―1付近のいずれか一方、また
    はその両方で、第2電磁波の波長が837cm―1付近
    である事を特徴とする歯垢検査装置。
  7. 【請求項7】請求項1から請求項6のいずれかの生体検
    査装置において、第1電磁波の波長が1015cm―1
    付近である事を特徴とする歯垢検査装置。
  8. 【請求項8】請求項1から請求項6のいずれかの生体検
    査装置において、第1電磁波の波長が1055cm―1
    付近である事を特徴とする歯垢検査装置。
  9. 【請求項9】請求項1から8のいずれかの生体検査装置
    において、その検査波長が、測定する波長域内にてピー
    クを見つける様に連続または断続的に変化する波長可変
    手段を備える事を特徴とする生体検査装置。
  10. 【請求項10】歯垢の病原性などの性状を検査する生体
    検査装置において、電磁波照射手段と、検査波長が連続
    または断続的に変化する波長選択手段と、試料保持手段
    と、電磁波検出手段と、それから検出された歯垢の電磁
    波吸収パターンと唾液の吸収パターンとを比較する歯垢
    唾液吸収強度比較手段を備える歯垢検査装置。
  11. 【請求項11】請求項1から10のいずれかの生体検査
    装置において、所定の診断機能を備える事を特徴とする
    生体検査装置。
JP25187198A 1998-04-01 1998-08-22 生体検査装置、方法 Expired - Fee Related JP4327273B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25187198A JP4327273B2 (ja) 1998-04-01 1998-08-22 生体検査装置、方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-116051 1998-04-01
JP11605198 1998-04-01
JP25187198A JP4327273B2 (ja) 1998-04-01 1998-08-22 生体検査装置、方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11342142A true JPH11342142A (ja) 1999-12-14
JP4327273B2 JP4327273B2 (ja) 2009-09-09

Family

ID=26454435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25187198A Expired - Fee Related JP4327273B2 (ja) 1998-04-01 1998-08-22 生体検査装置、方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4327273B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003329673A (ja) * 2002-05-13 2003-11-19 Microdent:Kk 健康計測診査装置、方法
JP2006026088A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Sony Corp 信号処理装置及び信号処理方法、並びに機械装置
JP2011167308A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Japan Health Science Foundation う蝕測定装置、及び、う蝕測定方法
CN114452026A (zh) * 2022-01-12 2022-05-10 深圳北航新兴产业技术研究院 一种基于太赫兹谱学成像的釉质龋检测系统

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003329673A (ja) * 2002-05-13 2003-11-19 Microdent:Kk 健康計測診査装置、方法
JP2006026088A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Sony Corp 信号処理装置及び信号処理方法、並びに機械装置
JP4661115B2 (ja) * 2004-07-15 2011-03-30 ソニー株式会社 信号処理装置及び信号処理方法、並びに機械装置
JP2011167308A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Japan Health Science Foundation う蝕測定装置、及び、う蝕測定方法
CN114452026A (zh) * 2022-01-12 2022-05-10 深圳北航新兴产业技术研究院 一种基于太赫兹谱学成像的釉质龋检测系统
CN114452026B (zh) * 2022-01-12 2023-10-10 深圳北航新兴产业技术研究院 一种基于太赫兹谱学成像的釉质龋检测系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4327273B2 (ja) 2009-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4391714B2 (ja) 放射線プルーブ及び齲歯検知
AU744758B2 (en) Non-invasive measurement of analyte in the tympanic membrane
US5725480A (en) Non-invasive calibration and categorization of individuals for subsequent non-invasive detection of biological compounds
US5570182A (en) Method for detection of dental caries and periodontal disease using optical imaging
JP3643842B2 (ja) グルコース濃度検査装置
Jablonski-Momeni et al. Performance of laser fluorescence at tooth surface and histological section
EP0967477A1 (en) Non-spectrophotometric measurement of analyte concentrations and optical properties of objects
EP2163189A1 (en) Measurement apparatus and measurement method
CZ20024195A3 (cs) Způsoby a zařízení pro detekci analytů ve vzorcích o nízké propustnosti dvoupaprskovou FTIR
PL184609B1 (pl) Urządzenie do wyznaczania stężenia analizowanej substancji w tkance ciała
JPH11506202A (ja) 非侵入的検査及びイメージングにおける散乱を最小化し且つ組織サンプリングを改善する方法
KR20010101687A (ko) 조직의 편광 산란 스펙트로스코피
KR20150046132A (ko) 라만 분광법에 관한 진단 기기 및 방법
KR101053222B1 (ko) 멀티라인 카메라를 이용한 광간섭성 단층촬영장치
CN100382745C (zh) 体表无创性检测生物体组织的装置
JP4469977B2 (ja) 歯の光干渉トモグラフィー装置
US20080252880A1 (en) Device for inspecting hollow-body cavity
CN105596011A (zh) 一种无创血糖检测装置
CN115397337A (zh) 血红蛋白浓度测定系统、经阴道探针、附件以及血红蛋白浓度测定方法
JP4327273B2 (ja) 生体検査装置、方法
JP3903147B2 (ja) 青果物の非破壊糖度測定装置
JP2018084539A (ja) 光による特性測定システム及び光による特性測定方法
KR101601899B1 (ko) 고출력 비표지 세포 분석 시스템 및 그 구동방법
JPH0427844A (ja) 不透明試料の顕微吸収分布測定装置
KR102498594B1 (ko) 생체조직의 다파장 분광신호 측정 방법 및 그 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050815

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050818

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050815

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081007

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090526

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090611

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees