JP2003329308A - 排気抜け防止板及びこれを備えた熱交換装置 - Google Patents

排気抜け防止板及びこれを備えた熱交換装置

Info

Publication number
JP2003329308A
JP2003329308A JP2002133541A JP2002133541A JP2003329308A JP 2003329308 A JP2003329308 A JP 2003329308A JP 2002133541 A JP2002133541 A JP 2002133541A JP 2002133541 A JP2002133541 A JP 2002133541A JP 2003329308 A JP2003329308 A JP 2003329308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
fin
fins
escape prevention
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002133541A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiro Takeda
信宏 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2002133541A priority Critical patent/JP2003329308A/ja
Publication of JP2003329308A publication Critical patent/JP2003329308A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Housings, Intake/Discharge, And Installation Of Fluid Heaters (AREA)
  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 端部用フィンを省略可能として組み付け作業
性の向上を図る一方、胴板内表面側への燃焼排ガスの回
り込みを阻止して、熱交換効率の低下を防止すると共に
胴板が高温になることを防止する。 【解決手段】 フィンアンドチューブ型熱交換器4を多
数の同一のフィン411からなるフィン群41と、パイ
プ42とで構成し、胴筒3内に収容する。胴筒の接合フ
ランジ34に接合される排気筒6の接合フランジ62に
対し、断面Lの字状の排気抜け防止板7を予め固定す
る。胴筒に排気筒を接合することにより、第1閉止板部
71が2枚の端部側フィン411,411の上端縁を覆
って排気筒側への開口が閉止される一方、第2閉止板部
72がフィン間の隙間に入り込んで端部側フィンの内側
面を覆って閉止されるようにする。排気抜け防止板を独
立部品として、胴筒と排気筒との両接合フランジ間に挟
み込んで固定してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば給湯器等に
用いられるフィンアンドチューブ型熱交換器を備えた熱
交換装置において、組み付け作業性の向上や熱交換効率
の向上等を図り得る排気抜け防止板、及び、かかる排気
抜け防止板を装着した熱交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱交換装置として例えば給湯器等
に装着されて燃焼熱との熱交換加熱により水を加熱する
ものが知られている。このような熱交換装置は、例えば
図7及び図8に示すように、胴筒11の内部にフィンア
ンドチューブ型の熱交換器12を収容して熱交換缶体1
3を構成し、この熱交換缶体13の下部に対し燃焼器を
収容した燃焼缶体14が接続され、上部に排気筒15が
接続されるようになっている。上記熱交換器12は多数
のフィンからなるフィン群16と、このフィン群16を
貫通するパイプ17とから構成されている。このパイプ
17は胴筒11の外側で複数回屈曲されてその胴筒11
及びフィン群16を複数回貫通して配置されている。そ
して、上記熱交換缶体13は胴筒11の一側の接合フラ
ンジ111において燃焼缶体13と接合され、他側の接
合フランジ112において排気筒15と接合されてお
り、燃焼缶体13からの燃焼器の燃焼排ガスが多数のフ
ィン間の隙間を通過する際に各フィンに燃焼熱を伝熱し
パイプ17内に通される水との熱交換を行い、熱交換後
の燃焼排ガスが排気筒15から外部に放出されるように
なっている。
【0003】ここで、上記熱交換器12と胴筒11との
関係をより詳細に説明すると、上記フィン群16は図9
に示すようにごく狭い間隔で層状に並べられた多数(例
えば80枚)の通常用フィン161(図10参照)と、
この通常フィンの両端側のそれぞれで胴筒に隣接するこ
とになる部位にやや広い間隔で配置された1もしくは2
枚程度の端部用フィン162(図11参照)との組み合
わせにより構成されている。
【0004】上記端部用フィン162は矩形状に形成さ
れ、その上端縁が通常用フィン161よりも高く形成さ
れて上記胴筒11の接合フランジ112と同レベルにな
るように設定されている。そして、排気筒15の接合フ
ランジ151が熱交換缶体13の接合フランジ112よ
りも内側位置まで位置するように形成されており、両接
合フランジ112,151を接合することにより上記端
部用フィン162の上端縁と当接して上方を閉塞するよ
うにされている。この理由は、燃焼排ガスが胴筒11の
胴板113の内表面に沿って流れると胴板113が非常
に高温となって胴板113を所定の安全温度に維持し難
くなること、及び、製造ばらつき等により胴板113と
端部用フィン162との間隔(隙間)が広くなってしま
う場合には燃焼排ガスが通常用フィン161側に有効に
流れずに上記の広い隙間から流出してしまい熱効率の低
下を招くことになるという事情があり、このため、上記
排気筒15側の接合フランジ151により閉塞し、ある
いは、これに加えてパッキンを介装して閉塞し、胴板1
13の内表面に沿って燃焼排ガスが流通しないようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
熱交換装置においては、次のような種々の不都合を抱え
ている。
【0006】すなわち、通常用フィン161と端部用フ
ィン162との形状の異なる2種類を必要としているた
め、端部用フィン162の製造のためにコストと手間を
余分に必要とする上に、一つのフィン群16を組み合わ
せる際に注意して端部用フィン162を付け加えること
が必要となる。また、組み付け時には端部用フィン16
2の上端縁と、排気筒側15の接合フランジ151とを
確実に当接状態にする必要があるため、単なる接合作業
を行う以上の手間を必要とし、組み付け作業性の低下を
招くことになる。さらに、組み付け後の熱交換装置にお
いて、上記排気筒15側の接合フランジ151と、端部
用フィン162の上端縁との間に隙間が万一存在する
と、中央寄りの通常用フィン間にフィン詰まりが生じて
流通抵抗が増大した場合に、燃焼排ガスが胴板113と
端部用フィン162との間に回り込んで流れるようにな
り、胴板113が高温となり胴板113の耐久性劣化を
招くと共に、熱交換効率の低下を招くことになる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、端部用フィン
を省略可能として組み付け作業性の向上を図る一方、胴
板内表面側への燃焼排ガスの回り込みを阻止して熱交換
効率の低下と胴板が高温になることとを防止可能とする
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、排気抜け防止板を組み付け部品として
新たに創出することにより、従来必要としていた端部用
フィンを不要としつつ、胴筒内面側に沿った燃焼排ガス
の回り込みを阻止するようにしたものである。
【0009】具体的には、請求項1に係る発明では、一
端側から供給される燃焼排ガスが他端側に接合された排
気筒に向けて通される胴筒内に、所定数のフィンからな
るフィン群とこのフィン群に貫通されたパイプとからな
るフィンアンドチューブ型熱交換器が収容されてなる熱
交換装置に対し装着するための排気抜け防止板を新たに
創出しこれを解決手段として提供することとした。そし
て、この排気抜け防止板として、上記フィン群の内の上
記胴筒内面近傍に位置する端部側フィンの排気筒側端縁
と上記胴筒の排気筒側接合端縁とにより区画される開口
を覆って閉止する第1閉止板部と、この第1閉止板部か
ら連続し上記端部側フィンと内側位置に隣接するフィン
との間の隙間に挿入されて上記端部側フィンの少なくと
も上側領域を覆いかつその両端側位置で相対向する胴筒
両内面間を仕切る第2閉止板部とを有するものとした。
【0010】この排気抜け防止板の場合、従来の如き端
部用フィンを用いずに通常用フィンのみでフィン群の全
てを構成したとしても、第1閉止板部によって端部側フ
ィンと胴筒の排気筒側接合端縁とにより区画される開口
が覆われて閉止されると共に、第2閉止板部によって上
記端部側フィンの内側面が覆われた状態で両端側位置の
胴筒両内面間の全てにおいて仕切られることになる。こ
のため、上記フィン群の胴筒内面近傍位置のフィンがど
のような形状・寸法であっても、排気抜け防止板を間に
介装した状態で胴筒と排気筒とを接合するだけという容
易な組み付け作業により、胴筒内面近傍位置の排気筒側
の所定範囲を確実に閉塞させることが可能になる。この
ため、フィン群を通常用フィンのみの1種類で構成して
従来の如き端部用フィンの製造及び組み付け作業を省略
することが可能になる。その上に、たとえフィン群の中
央寄り部位にフィン詰まり等に起因して流通抵抗が生じ
たとしても、上記排気抜け防止板の存在により胴筒内面
近傍位置に燃焼排ガスが回り込むことが確実に阻止さ
れ、それ以外のフィン群に対し燃焼排ガスを流通させる
ことが可能になる。これにより、熱交換効率の低下と、
胴筒を構成する胴板が高温になることとを共に防止する
ことが可能になる。以上により組み付け性の向上と、熱
交換効率の低下防止及び胴板の保護の両立とを実現し得
ることになる。
【0011】上記の排気抜け防止板は、熱交換装置の組
み付けに際して、排気筒側に予め一体に固定した上で熱
交換器を収容した胴筒に組み付けるようにしてもよい
し、あるいは、胴筒及び排気筒とは互いに独立した一部
品にして上記胴筒と排気筒との組み付けの際に介装させ
るようにしてもよい。さらには、上記の排気抜け防止板
を一つの部品ではなくて二つの部材もしくは部分により
構成するようにしてもよい。
【0012】予め一体に固定する場合には、上記第1閉
止板部を上記排気筒に固定して第2閉止板部が排気筒か
ら突出するようにすればよい(請求項2)。この場合に
は、排気筒を熱交換器が収容された胴筒に接合するだけ
で、排気抜け防止板による閉塞作用を、単に排気筒を接
合させるだけで得られることになる。また、独立部品と
する場合には、上記第1閉止板部を上記胴筒の排気筒側
接合端縁と、排気筒との間に介装した状態で、上記排気
筒が胴筒に組み付け可能となる構成とすればよい(請求
項3)。さらに、二つの部材もしくは部品により構成す
る場合には、上記第1閉止板部を胴筒の排気筒側接合端
縁と接合される排気筒の接合端縁により構成し、上記第
2閉止板部を上記排気筒の接合端縁の内側位置から突出
させた板部材により構成すればよい(請求項4)。この
場合には、第1閉止板部が排気筒自体の接合フランジ
(接合端縁)により、第2閉止板部が板部材によりそれ
ぞれ構成されるため、排気抜け防止板を排気筒に対し上
記板部材を固定するだけで簡易に形成し得る。
【0013】また、請求項1〜請求項4のいずれかの排
気抜け防止板においては、上記第2閉止板部の先端縁側
に、熱交換器を構成するパイプが入り込む嵌合凹部を形
成するようにしてもよい(請求項5)。これにより、熱
交換器のパイプが存在していても、そのパイプに邪魔さ
れることなくフィン間の隙間を仕切る範囲がより拡大さ
れ、より確実な閉塞作用を実現し得ることになる。
【0014】請求項6に係る発明では、熱交換装置とし
て、上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の排気抜
け防止板が、フィンアンドチューブ型熱交換器を収容し
た胴筒と、排気筒との間に配設された状態で、胴筒と排
気筒とを互いに一体的に組み付けてなることとした。
【0015】この請求項6の熱交換装置の場合、従来の
如き端部用フィンを用いずに通常用フィンのみの1種類
でフィン群を構成したとしても、排気抜け防止板によっ
て、胴筒内面近傍位置の所定範囲を確実に閉塞すること
が可能になる。これにより、従来の端部用フィンについ
ての製造コストの削減及びその端部用フィンの組み付け
作業の省略を可能とし得る。しかも、容易な組み付け作
業により胴筒内面近傍に沿った燃焼排ガスの回り込みを
確実に阻止し、これにより、経時使用によるフィン詰ま
りがたとえ発生したとしても、胴筒を構成する胴板が高
温になることを防止することが可能になると共に、熱交
換効率の低下を防止することが可能になる。
【0016】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1〜請求
項5のいずれかの排気抜け防止板によれば、胴筒内面近
傍位置の端部側フィンがどのような形状・寸法であって
も、排気抜け防止板を間に介装した状態で胴筒と排気筒
とを接合するだけという容易な組み付け作業により、胴
筒内面近傍位置の排気筒側の所定範囲を確実に閉塞させ
ることができる。このため、フィン群として通常用フィ
ンのみの1種類で構成して従来の如き端部用フィンの製
造及び組み付けを省略することができる。その上に、胴
筒内面近傍位置に燃焼排ガスが回り込むことを確実に阻
止することができ、熱交換効率の低下を防止して熱交換
効率を所定の状態に維持させることができると共に、胴
筒を構成する胴板が高温になることを防止して耐久性を
確保することができる。以上の如き排気抜け防止板を用
いることにより、熱交換装置における組み付け性の向上
と、所定の熱交換効率の維持及び耐久性の確保の両立を
実現させることができる。
【0017】特に、請求項2によれば、排気抜け防止板
を排気筒側に予め一体に固定することにより、熱交換器
が収容された胴筒に対し排気筒を単に接合するだけで、
排気抜け防止板による閉塞作用を得ることができる。ま
た、請求項3によれば、排気抜け防止板を独立部品とす
ることにより、請求項2と比して排気筒側への予めの固
定を省略しても、排気筒と胴筒との接合により排気抜け
防止板の接合固定を同時に行うことができる。請求項4
によれば、排気筒に対し板部材を固定するだけで排気抜
け防止板を簡易に形成することができる。さらに、請求
項5によれば、熱交換器のパイプが入り込む嵌合凹部を
形成することにより、熱交換器のパイプに邪魔されるこ
となくフィン間の隙間を仕切る範囲をより拡大すること
ができ、より確実な閉塞効果を得ることができる。
【0018】また、請求項6の熱交換装置によれば、端
部側フィンの形状如何に拘わらず、排気抜け防止板によ
って胴筒内面近傍位置の所定範囲を確実に閉塞すること
ができる。これにより、従来の端部用フィンを省略して
製造コストの削減及びその組み付け工数の低減化を図る
ことができる。しかも、容易な組み付け作業により胴筒
内面近傍に沿った燃焼排ガスの回り込みを確実に阻止す
ることができ、これにより、経時使用によるフィン詰ま
りがたとえ発生したとしても、熱交換効率の低下を防止
することができると共に、胴筒を構成する胴板が高温に
なることを回避して、胴板の耐久性低下を防止すること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0020】<第1実施形態>図1は、本発明の第1実
施形態に係る排気抜け防止板及びこれを備えた熱交換装
置を示す。同図において、2は熱交換缶体であり、この
熱交換缶体2は胴筒3と、この胴筒3内に収容された熱
交換器4とから構成されている。そして、この熱交換缶
体2の下側に対し燃焼缶体5が接合され、上側に対し排
気筒6が接合されるようになっており、この排気筒6に
は排気抜け防止板7,7が一体に取り付けられている。
【0021】上記胴筒3は、相対面する第1胴板31,
31と、第2胴板32,32とで両端が開口した矩形筒
状に形成され、燃焼缶体5側に第1接合フランジ33及
び排気筒6側に排気筒側端縁である第2接合フランジ3
4が共に一体に形成されている。
【0022】上記熱交換器4はフィンアンドチューブ型
熱交換器として構成され、多数(例えば84枚)のフィ
ン411,411,…が縦向きの積層状に並べられて平
面視で上記胴筒3の内面形状に略合致した矩形状に構成
されたフィン群41と、このフィン群41に対し貫通配
置されたパイプ42とを備えて構成されたものである。
上記各フィン411はその全てが図10に示す通常用フ
ィン161と同形状のもの1種類により構成され、一端
側位置から他端側位置まで所定のごく狭い等間隔に配設
されている。また、上記パイプ42は、図示省略の入水
路側から一側の第1胴板31、フィン群41及び他側の
第1胴板31を貫通し、胴筒3の外部で折り返して再度
同様に貫通し、これが繰り返されて下段側位置で5回、
上段側位置で4回それぞれ貫通配置されて図示省略の出
湯路側に至るように配設されている。
【0023】上記燃焼缶体5は内部に燃焼器である燃焼
バーナ(図示省略)が配設され、同様に図示省略の送風
ファンからの燃焼用空気の供給を受けて燃焼されるよう
になっている。
【0024】上記排気筒6は図2にも示すように上記フ
ィン群41のフィン間の隙間を通過した燃焼排ガスを集
合させて前面の排気口61から外部に排気するようにな
っており、その接合フランジ62に対し一対の排気抜け
防止板7,7が例えば点溶着等により一体に取り付けら
れている。なお、同図中の符号63は水切り板であり、
この水切り板63は排気口61からの雨水の侵入を防止
することを主機能とするものである。
【0025】上記排気抜け防止板7は、図3にも示すよ
うに第1閉止板部71と、第2閉止板部72とから略L
の字状断面に形成されたものである。上記第1及び第2
閉止板部71,72は共に胴筒3の第2胴板32,32
の両内面間寸法と略合致する長さを有している。そし
て、上記第1閉止板部71はフィン群41の内の端部側
位置の2枚のフィン(端部側フィン)411,411の
上端縁(排気筒側端縁)を覆って閉止し得る幅寸法を有
し、上記第2閉止板部72は上記端部側フィン411
(図例では2枚目のフィン)と、その中央寄り位置で隣
接する他のフィン411との間(図例では端部から2枚
目と3枚目との間)の隙間に入り込んで上記端部側フィ
ン411の内側面を覆うようになっている。この際、上
記第2閉止板部72の先端縁に形成された略半円形の嵌
合凹部721,721,…が熱交換器4の上段側の各パ
イプ42に上側から入り込むようになっている(図10
に二点鎖線で示す排気抜け防止板7も併せて参照)。そ
して、上記各排気抜け防止板7は、排気筒6の接合フラ
ンジ62を胴筒3の第2接合フランジ34に接合させた
際に、上記のように第1閉止板部71が2枚の端部側フ
ィン411,411の上側を覆い、かつ、第2閉止板部
72が中央寄りの端部側フィン411の中央寄りの隙間
に入り込むことになるように、第1閉止板部71の基端
側部位において排気筒6の接合フランジ62に固定され
ている。
【0026】以上よりなる熱交換装置を組み付けるに
は、胴筒3内に熱交換器4を組み付けて熱交換缶体2を
形成し、一対の排気抜け防止板7,7を排気筒6に固定
して、燃焼缶体5、熱交換缶体2及び排気筒6を用意す
る。この後、燃焼缶体5を胴筒3の第1接合フランジ3
3に接合し、排気筒6の接合フランジ62を胴筒3の第
2接合フランジ34に接合すれば完成する。そして、パ
イプ42に対し入水路側から出湯路側に水が流される一
方、フィン群41が燃焼缶体5の燃焼バーナからの燃焼
炎や燃焼排ガスの流れを受けて加熱され、この燃焼熱に
より上記水が熱交換加熱されて湯が上記パイプ42の下
流側の出湯路に出湯されることになる。上記燃焼排ガス
はフィン群41のフィン411,411間の隙間を通過
して排気筒6から排出される。
【0027】上記の排気筒6を熱交換缶体2の胴筒3に
接合する際に、排気筒6から下方に突出している両排気
抜け防止板7,7の各第2閉止板部72をフィン群41
の端部側フィン411の中央寄り位置の隙間に差し込む
ようにして排気筒6を上から被せる。これにより、上記
排気筒6と熱交換缶体2の胴筒3とを接合した状態で
は、フィン群41の端部位置においては2枚分の端部側
フィン411,411(図3参照)と、第1胴板31
と、上記各端部側フィン411の長手方向に相対面する
第2胴板32,32とで区画される領域における胴板3
1近傍位置の上下方向の隙間が排気抜け防止板7により
閉塞されることになる。
【0028】このため、燃焼缶体5からの燃焼排ガスが
胴板31の内表面近傍に沿って流れることが確実に阻止
されることになる。これにより、胴板31が高温になる
ことを防止することができると共に、燃焼缶体5からの
燃焼熱をフィン群41に対し効率的に付与させることが
できるようになる。しかも、上記の閉塞を、排気筒6を
熱交換缶体2の胴筒3に対し両接合フランジ62,34
において接合させるだけという容易な組み付け作業によ
り得ることができる。
【0029】<第2実施形態>図4は、本発明の第2実
施形態に係る排気抜け防止板7a,7a及びこれを装着
した熱交換装置を示す。つまり、この第2実施形態は排
気抜け防止板7aを独立した組み付け部品とし、熱交換
缶体2及び排気筒6aとは別体にしたものである。な
お、第1実施形態と同じ構成要素については第1実施形
態と同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0030】上記排気筒6aは第1実施形態の排気筒6
から排気抜け防止板7,7を除いたものと同じ構成を有
している。
【0031】また、上記各排気抜け防止板7aは、第1
閉止板部71aと、第2閉止板部72とから略Lの字状
断面に形成されている。上記第1閉止板部71aは胴筒
3の第2胴板32,32の両内面間寸法と、その両第2
胴板32に続く両側の接合フランジ34の突出幅とを加
えた合計寸法と略合致する長さを有している。これに対
し、上記第2閉止板部72は第1実施形態と同様に上記
両側の第2胴板32,32の両内面間寸法と略合致する
長さを有している。そして、上記第1閉止板部71aの
幅は、その基端縁部位が図5に示すように第1胴板31
に続く接合フランジ34上に載って排気筒6aの接合フ
ランジ62との間に挟まれた状態で、フィン群41の内
の端部側位置の2枚のフィン(端部側フィン)411,
411の上端縁(排気筒側端縁)を覆って閉止し得る寸
法に設定されている。
【0032】なお、図4においては詳細な図示を省略し
ているが、第1閉止板部71aには図5に一部を示すよ
うに第2接合フランジ34の上面位置と、端部側フィン
411,411の上端縁位置との間の落差分の段部71
1が屈曲形成されており、これにより、第1閉止板部7
1aの下面が端部側フィン411,411の上端縁に当
接し得るようになっている。但し、上記のような段部7
11は省略してもよく、第1閉止板部71aを接合フラ
ンジ34の上面と同じ位置で拡がる平面状に形成しても
後述の閉塞を確実に達成することができる。
【0033】上記第2閉止板部72は第1実施形態のも
のと同じ構成を有している。すなわち、第2閉止板部7
2は、上記端部側フィン411と、その中央寄り位置で
隣接する他のフィン411との間(図例では端部から2
枚目と3枚目との間)の隙間に入り込んで上記端部側フ
ィン411の内側面を覆うようになっている。そして、
その第2閉止板部72の先端縁には熱交換器4の上段側
の各パイプ42が入り込む略半円形の嵌合凹部721,
721,…が形成されている。
【0034】第2実施形態の熱交換装置を組み付けるに
は、胴筒3内に熱交換器4を組み付けて熱交換缶体2を
形成した後、フィン群41の各端部側位置において排気
抜け防止板7aの第2閉止板部72を端部側フィン41
1の中央寄りの隙間に差し込んで、第1閉止板部71a
を接合フランジ34の上面に載置する。この際、第2閉
止板部72が上記端部側フィン411の内側面に当接す
るように調整する。この後、上記第1閉止板部71aを
間に挟んだ状態で排気筒6aの接合フランジ62を熱交
換缶体2の第2接合フランジ34に接合して、一対の排
気抜け防止板7a,7aを固定する。燃焼缶体5は排気
筒6aの接合の前又は後に熱交換缶体2の第1接合フラ
ンジ33に接合すればよい。以上で組み付けは終了す
る。
【0035】以上の熱交換装置においては、一対の排気
抜け防止板7a,7aによって第1実施形態と同様にフ
ィン群41の各端部位置の第1胴板31近傍の端部側フ
ィン411,411が確実に閉塞され、燃焼缶体5から
の燃焼排ガスが第1胴板31の内表面近傍に沿って流れ
ることが確実に阻止されることになる。
【0036】<第3実施形態>図6は、本発明の第3実
施形態に係る排気抜け防止板7bを装着した熱交換装置
を示す。つまり、この第3実施形態は排気抜け防止板7
bを排気筒6bの一部である接合フランジ62bと、板
部材72bとの2つの部材により連続したLの字状の断
面形状になるように構成したものである。なお、第1実
施形態と同じ構成要素については第1実施形態と同じ符
号を付して詳細な説明を省略する。また、図6にはフィ
ン群41の片側部分のみを示すが、他の実施形態と同様
に上記排気抜け防止板7bが両端側に装着される。
【0037】上記排気筒6bは、第1実施形態の排気筒
6から排気抜け防止板7,7を除き接合フランジ62の
代わりに所定量だけ内側に拡がる幅広に設定した接合端
縁としての接合フランジ62bを備えた構成としたもの
であり、その他の構成は第1実施形態の排気筒6と同じ
構成を有している。すなわち、上記接合フランジ62b
は、胴筒3の第2接合フランジ34を覆いかつフィン群
41の内の端部側位置の2枚のフィン(端部側フィン)
411,411の上端縁(排気筒側端縁)を覆って閉止
し得る幅寸法に設定されている。この接合フランジ62
bにより第1閉止板部が構成されている。
【0038】また、上記板部材72bは、上記端部側フ
ィン411と、その中央寄り位置で隣接する他のフィン
411との間(図例では端部から2枚目と3枚目との
間)の隙間に入り込んで上記端部側フィン411の内側
面を覆うように、上端部が上記接合フランジ62bの内
側位置に点溶着等により固定され、下端部が所定寸法だ
け下方に突出されたものである。この板部材72bは、
胴筒3の第2胴板32,32の両内面間寸法と略合致す
る長さを有し、その先端縁には図示を省略するが第1実
施形態と同様に熱交換器4の上段側の各パイプ42が入
り込むように略半円形の嵌合凹部721,721,…が
形成されている。この板部材72bにより第2閉止板部
が構成されている。
【0039】以上の第3実施形態の場合の組み付けは第
1実施形態と略同じに行われる。そして、組み付けられ
た熱交換装置においては、一対の排気抜け防止板7b,
7bによって第1実施形態と同様にフィン群41の各端
部位置の第1胴板31近傍の端部側フィン411,41
1が確実に閉塞され、燃焼缶体5からの燃焼排ガスが第
1胴板31の内表面近傍に沿って流れることが確実に阻
止されることになる。また、従来の排気筒15(図9参
照)の接合フランジ151による閉塞と比べ、上記排気
抜け防止板7bの場合には接合フランジ62bと端部側
フィン411の上端縁とは互いに当接させなくても板部
材72bにより確実に閉塞させることができるため、従
来の接合フランジ151の場合に要していた端部用フィ
ン162の上端縁に当接させるという面倒な調整を行う
ことなく閉塞させることができる点で優れている。
【0040】なお、この第3実施形態においては、板部
材72bを独立の部材として構成しているが、これに限
らず、他の部材の一部を延長・拡大することにより構成
してもよい。例えば、排気筒6b内に配設された水切り
板63(図2参照)の両側部分を下方に延長し排気筒6
bから所定量突出させ、この突出させた部分により板部
材72bを構成するようにしてもよい。
【0041】<他の実施形態>なお、本発明は上記第1
〜第3実施形態に限定されるものではなく、その他種々
の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第1
〜第3実施形態では、排気抜け防止板7,7a,7bに
より閉塞される領域を2枚分の端部側フィン411,4
11と胴筒3とで区画される領域としているが、これに
限らず、1枚分の端部側フィン411と胴筒3とで区画
される領域としてもよい。つまり、上記第〜第3実施形
態では第1閉止板部71,71a,62bが2枚の端部
側フィン411,411を覆い、第2閉止板部72,7
2bが2枚目と3枚目のフィン間の隙間に入り込むよう
に構成しているが、第1閉止板部として1枚目の端部側
フィン411を覆い、第2閉止板部として1枚目と2枚
目のフィン間の隙間に入り込むように構成するのであ
る。要するに、「端部側フィン」を1枚のフィン411
としても、2枚のフィン411,411としても、ある
いは3枚としても、いずれでもよく、熱交換器4のサイ
ズや組み付け作業性等を考慮して定めればよい。
【0042】また、上記第1〜第3実施形態では、燃焼
缶体5、熱交換缶体2及び排気筒6,6a,6bが上下
方向に並んで配設される状態で説明したが、実際におい
ては熱交換装置を上下方向に配設しても、あるいは、水
平方向に配設しても、いずれでもよく、その方向は問わ
ない。
【0043】さらに、排気抜け防止板7,7a,7bと
しては、嵌合凹部721は必ずしも必要ではなく、例え
ば図2に二点鎖線で示す第2閉止板部72cのように熱
交換器4の上段側のパイプ42の上側位置まで拡がるよ
うにしてもよい。要は、フィン411(図10参照)の
上端側両角部がカットされた切欠部分を閉止してこの部
分を通過する燃焼排ガスの流れを遮断し得るようにすれ
ばよいのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す分解斜視図であ
る。
【図2】図1の排気筒の縦断面説明図である。
【図3】図7のA−A線における第1実施形態の部分拡
大断面図である。
【図4】第2実施形態を示す分解斜視図である。
【図5】第2実施形態の図3相当図である。
【図6】第3実施形態の図3相当図である。
【図7】給湯器内の熱交換装置の側面図である。
【図8】従来の例を示す分解斜視図である。
【図9】図8の場合の図3相当図である。
【図10】通常用フィン及び実施形態のフィンの正面図
である。
【図11】端部用フィンの正面図である。
【符号の説明】
3 胴筒 4 熱交換器 6,6a,6b 排気筒 7,7a,7b 排気抜け防止板 34 第2接合フランジ(胴筒の排気筒側接
合端縁) 41 フィン群 42 パイプ 62b 接合フランジ(排気筒の接合端縁;第
1閉止板部) 71,71a 第1閉止板部 72,72c 第2閉止板部 72b 板部材(第2閉止板部) 411 フィン 721 嵌合凹部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側から供給される燃焼排ガスが他端
    側に接合された排気筒に向けて通される胴筒内に、所定
    数のフィンからなるフィン群とこのフィン群に貫通され
    たパイプとからなるフィンアンドチューブ型熱交換器が
    収容されてなる熱交換装置に対し装着するための排気抜
    け防止板であって、 上記フィン群の内の上記胴筒内面近傍に位置する端部側
    フィンの排気筒側端縁と上記胴筒の排気筒側接合端縁と
    により区画される開口を覆って閉止する第1閉止板部
    と、 この第1閉止板部から連続して上記端部側フィンと内側
    位置に隣接するフィンとの間の隙間に挿入されて上記端
    部側フィンの内側面の少なくとも上側領域を覆いかつそ
    の両端側位置で相対向する胴筒両内面間を仕切る第2閉
    止板部とを有することを特徴とする排気抜け防止板。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の排気抜け防止板であっ
    て、 上記第1閉止板部が上記排気筒に固定されて上記第2閉
    止板部が排気筒から突出するように排気筒と一体化され
    ている、排気抜け防止板。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の排気抜け防止板であっ
    て、 上記第1閉止板部が上記胴筒の排気筒側接合端縁と、排
    気筒との間に介装された状態で、上記排気筒が胴筒に組
    み付けられるように構成されている、排気抜け防止板。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の排気抜け防止板であっ
    て、 上記第1閉止板部が胴筒の排気筒側接合端縁と接合され
    る排気筒の接合端縁により構成され、 上記第2閉止板部が上記排気筒の接合端縁の内側位置か
    ら突出させた板部材により構成されている、排気抜け防
    止板。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    排気抜け防止板であって、 上記第2閉止板部の先端縁側には熱交換器を構成するパ
    イプが入り込む嵌合凹部が形成されている、排気抜け防
    止板。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    排気抜け防止板が、フィンアンドチューブ型熱交換器を
    収容した胴筒と、排気筒との間に配設された状態で、胴
    筒と排気筒とが互いに一体的に組み付けられてなること
    を特徴とする熱交換装置。
JP2002133541A 2002-05-09 2002-05-09 排気抜け防止板及びこれを備えた熱交換装置 Pending JP2003329308A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002133541A JP2003329308A (ja) 2002-05-09 2002-05-09 排気抜け防止板及びこれを備えた熱交換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002133541A JP2003329308A (ja) 2002-05-09 2002-05-09 排気抜け防止板及びこれを備えた熱交換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003329308A true JP2003329308A (ja) 2003-11-19

Family

ID=29696488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002133541A Pending JP2003329308A (ja) 2002-05-09 2002-05-09 排気抜け防止板及びこれを備えた熱交換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003329308A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015132416A (ja) * 2014-01-10 2015-07-23 株式会社ノーリツ 熱交換器およびこれを備えた温水装置
JP2018031489A (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 株式会社パロマ 給湯器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015132416A (ja) * 2014-01-10 2015-07-23 株式会社ノーリツ 熱交換器およびこれを備えた温水装置
JP2018031489A (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 株式会社パロマ 給湯器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6538545B2 (ja) 燃焼装置
CN109964088B (zh) 烟管式锅炉
JPS5920928B2 (ja) 燃焼室の壁構造
KR102478387B1 (ko) 연소 장치
JP6727648B2 (ja) 給湯器
JP2003329308A (ja) 排気抜け防止板及びこれを備えた熱交換装置
JP6488883B2 (ja) 熱源機
KR101717091B1 (ko) 열교환기
US11320173B2 (en) Smoke tube boiler
WO2018037857A1 (ja) 熱交換器および温水装置
JP4544512B2 (ja) 給湯機
JP2013047575A (ja) 熱交換器およびこれを備えた温水装置
JP6844266B2 (ja) 温水装置
JP5888538B2 (ja) 熱交換器およびこれを備えた温水装置
KR20200074013A (ko) 열원기
JP3534876B2 (ja) 燃焼装置
CN111094865A (zh) 热水装置
JP6252761B2 (ja) 消音機能を備えた熱交換器
JP3384600B2 (ja) 積層型熱交換器
CN117419332A (zh) 燃烧装置
US20220107144A1 (en) Plate-type heat exchanger
JP7198431B2 (ja) バーナユニットおよび温水装置
JP6931485B2 (ja) 温水装置
JP2970996B2 (ja) 温風発生機
JP6803059B2 (ja) 給湯器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070328

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070403

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070724