JP2003329049A - 薄肉玉軸受 - Google Patents
薄肉玉軸受Info
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- JP2003329049A JP2003329049A JP2002137141A JP2002137141A JP2003329049A JP 2003329049 A JP2003329049 A JP 2003329049A JP 2002137141 A JP2002137141 A JP 2002137141A JP 2002137141 A JP2002137141 A JP 2002137141A JP 2003329049 A JP2003329049 A JP 2003329049A
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- JP
- Japan
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- ball bearing
- bearing
- thin ball
- lubricant
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】潤滑剤の漏れがなく、しかもメンテナンスフリ
ー化が可能な薄肉玉軸受を提供する。 【解決手段】本発明の薄肉玉軸受１は、軸受断面比が
０．２以下の薄肉玉軸受であり、内部に固体潤滑剤が封
入されている。
ー化が可能な薄肉玉軸受を提供する。 【解決手段】本発明の薄肉玉軸受１は、軸受断面比が
０．２以下の薄肉玉軸受であり、内部に固体潤滑剤が封
入されている。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は薄肉玉軸受に関す
る。 【０００２】 【従来の技術】従来、半導体関連装置およびロボット等
に使用されている薄肉玉軸受は、開放型の軸受が多く使
用され、一部密封形の軸受等も使用されている。薄肉玉
軸受とは、軸受断面比αが０．２以下のものをいう。軸
受断面比αは、数式１によって表される。 【０００３】［数１］ α＝（Ｄ−ｄ）／２ＤPW 但し、Ｄ：軸受外径 ｄ：軸受内径 ＤPW：軸受の転動体の中心径 の転動体の中心径 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、開放型
の軸受は、軌道面にあるグリースが軸受の回転中に保持
器および転動体（玉）に押し出されたり、遠心力により
流出して漏れ出す虞れがあった。また、密封型の場合に
もシールリップと内輪外径部より漏れの危険があるとい
う問題があった。 【０００５】本発明は、前述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的は潤滑剤の漏れがなく、
しかもメンテナンスフリー化が可能な薄肉玉軸受を提供
することにある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は、前述した目的
を達成するために、軸受断面比が０．２以下の薄肉玉軸
受において、内部に固体潤滑剤が封入されていることを
特徴とする。 【０００７】固体潤滑剤としては、ポリオレフィンを主
成分とした高分子材料と、潤滑油を主成分とする混合物
を焼成して製造されたもの等を使用できる。この発明に
よれば、固体潤滑剤を使用しているので、軸受の回転中
に潤滑剤が漏れ出ることがなく、半導体関連装置やロボ
ット等に好適である。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る薄肉玉軸受の
実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
図１は本発明に係る薄肉玉軸受を示す図である。図１に
示すように、本発明に係る薄肉玉軸受１は、外輪１１，
内輪１２および複数のボール（転動体）１３を有してい
る。この薄肉玉軸受１は、上記の数式１によって表され
る軸受断面比αが０．２以下であり、内部に固体潤滑剤
が封入されている。尚、封入された固体潤滑剤は、外輪
１１と内輪１２との間でボール１３を取り囲むように封
入されている。また、保持器があってもよい。 【０００９】すなわち、本発明で使用できる固体潤滑剤
は特に制限されるものではないが、ポリオレフィンを主
成分とした高分子材料と、潤滑油を主成分とする混合物
を焼成して製造されたもの等を使用できる。 【００１０】また、固体潤滑剤としては、ポリテトラフ
ロロエチレン（ＰＴＦＥ）、ＭｏＳ2 、グラファイト、
Ｎ−ラウロイルＬ−リジン、ｈ−ＢＮ、フッ化黒鉛等が
あり、その中でも成膜することで発油性が大きくなるＰ
ＴＦＥ、フッ化黒鉛が特に好適である。また、これらの
固体潤滑剤は、成膜に際して水、キシレン、ミネラルス
ピリッド、イソプロピルアルコール、トルエン、酢酸ブ
チル、メタノール、エチレングリコール、低沸点パーフ
ルオロカーボン（具体的にはパーフルオロペンタン、パ
ーフルオロヘキサン等）等の分散媒中に分散したものが
使用される。 【００１１】なお、成膜の容易性を考慮すると、分散媒
としてはこの中で沸点が７０℃以下のものが好適であ
る。固体潤滑剤の分散液の具体例としては、（株）喜多
村のＰＴＦＥ分散液ＫＤシリーズ、（株）オーデックの
ｈ−ＢＮ（＋有機バインダー）分散液−ホワイティーシ
リーズ、日本潤滑剤（株）のＷＳ2 （＋アクリル系有機
統合剤）分散液タンミックボンドーＡ等を挙げることが
できる。 【００１２】潤滑剤含有ポリマとしては、特に制限はな
いが、具体的にはポリエチレン等の熱可塑性樹脂とグリ
ース・潤滑油とからなるものが挙げられ、また、ジアリ
ルフタレート、ポリウレタン、ポリノルボルネン等とグ
リース・潤滑油とからなる熱で硬化あるいは架橋するも
の等も使用できる。 【００１３】 【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、固体潤滑剤を使用しているので、軸受の回転中に潤
滑剤が漏れるのを防止できるとともに、メンテナンスフ
リー化が可能となる。従って、本発明の薄肉玉軸受は、
半導体関連装置およびロボット等に好適である。
る。 【０００２】 【従来の技術】従来、半導体関連装置およびロボット等
に使用されている薄肉玉軸受は、開放型の軸受が多く使
用され、一部密封形の軸受等も使用されている。薄肉玉
軸受とは、軸受断面比αが０．２以下のものをいう。軸
受断面比αは、数式１によって表される。 【０００３】［数１］ α＝（Ｄ−ｄ）／２ＤPW 但し、Ｄ：軸受外径 ｄ：軸受内径 ＤPW：軸受の転動体の中心径 の転動体の中心径 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、開放型
の軸受は、軌道面にあるグリースが軸受の回転中に保持
器および転動体（玉）に押し出されたり、遠心力により
流出して漏れ出す虞れがあった。また、密封型の場合に
もシールリップと内輪外径部より漏れの危険があるとい
う問題があった。 【０００５】本発明は、前述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的は潤滑剤の漏れがなく、
しかもメンテナンスフリー化が可能な薄肉玉軸受を提供
することにある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は、前述した目的
を達成するために、軸受断面比が０．２以下の薄肉玉軸
受において、内部に固体潤滑剤が封入されていることを
特徴とする。 【０００７】固体潤滑剤としては、ポリオレフィンを主
成分とした高分子材料と、潤滑油を主成分とする混合物
を焼成して製造されたもの等を使用できる。この発明に
よれば、固体潤滑剤を使用しているので、軸受の回転中
に潤滑剤が漏れ出ることがなく、半導体関連装置やロボ
ット等に好適である。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る薄肉玉軸受の
実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
図１は本発明に係る薄肉玉軸受を示す図である。図１に
示すように、本発明に係る薄肉玉軸受１は、外輪１１，
内輪１２および複数のボール（転動体）１３を有してい
る。この薄肉玉軸受１は、上記の数式１によって表され
る軸受断面比αが０．２以下であり、内部に固体潤滑剤
が封入されている。尚、封入された固体潤滑剤は、外輪
１１と内輪１２との間でボール１３を取り囲むように封
入されている。また、保持器があってもよい。 【０００９】すなわち、本発明で使用できる固体潤滑剤
は特に制限されるものではないが、ポリオレフィンを主
成分とした高分子材料と、潤滑油を主成分とする混合物
を焼成して製造されたもの等を使用できる。 【００１０】また、固体潤滑剤としては、ポリテトラフ
ロロエチレン（ＰＴＦＥ）、ＭｏＳ2 、グラファイト、
Ｎ−ラウロイルＬ−リジン、ｈ−ＢＮ、フッ化黒鉛等が
あり、その中でも成膜することで発油性が大きくなるＰ
ＴＦＥ、フッ化黒鉛が特に好適である。また、これらの
固体潤滑剤は、成膜に際して水、キシレン、ミネラルス
ピリッド、イソプロピルアルコール、トルエン、酢酸ブ
チル、メタノール、エチレングリコール、低沸点パーフ
ルオロカーボン（具体的にはパーフルオロペンタン、パ
ーフルオロヘキサン等）等の分散媒中に分散したものが
使用される。 【００１１】なお、成膜の容易性を考慮すると、分散媒
としてはこの中で沸点が７０℃以下のものが好適であ
る。固体潤滑剤の分散液の具体例としては、（株）喜多
村のＰＴＦＥ分散液ＫＤシリーズ、（株）オーデックの
ｈ−ＢＮ（＋有機バインダー）分散液−ホワイティーシ
リーズ、日本潤滑剤（株）のＷＳ2 （＋アクリル系有機
統合剤）分散液タンミックボンドーＡ等を挙げることが
できる。 【００１２】潤滑剤含有ポリマとしては、特に制限はな
いが、具体的にはポリエチレン等の熱可塑性樹脂とグリ
ース・潤滑油とからなるものが挙げられ、また、ジアリ
ルフタレート、ポリウレタン、ポリノルボルネン等とグ
リース・潤滑油とからなる熱で硬化あるいは架橋するも
の等も使用できる。 【００１３】 【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、固体潤滑剤を使用しているので、軸受の回転中に潤
滑剤が漏れるのを防止できるとともに、メンテナンスフ
リー化が可能となる。従って、本発明の薄肉玉軸受は、
半導体関連装置およびロボット等に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る薄肉玉軸受を示す図である。
【符号の説明】
１ 薄肉玉軸受
１１ 外輪
１２ 内輪
１３ ボール（転動体）
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 軸受断面比が０．２以下の薄肉玉軸受に
おいて、内部に固体潤滑剤が封入されていることを特徴
とする薄肉玉軸受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002137141A JP2003329049A (ja) | 2002-05-13 | 2002-05-13 | 薄肉玉軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002137141A JP2003329049A (ja) | 2002-05-13 | 2002-05-13 | 薄肉玉軸受 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003329049A true JP2003329049A (ja) | 2003-11-19 |
Family
ID=29698977
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002137141A Pending JP2003329049A (ja) | 2002-05-13 | 2002-05-13 | 薄肉玉軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003329049A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006080527A1 (ja) | 2005-01-31 | 2006-08-03 | Nsk Ltd. | 薄肉軸受 |
-
2002
- 2002-05-13 JP JP2002137141A patent/JP2003329049A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006080527A1 (ja) | 2005-01-31 | 2006-08-03 | Nsk Ltd. | 薄肉軸受 |
| US8016490B2 (en) | 2005-01-31 | 2011-09-13 | Nsk Ltd. | Thin-wall bearing |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050509 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060324 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20071128 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080116 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20080121 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20080521 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |