JP2003328530A - 板状改修材の建物外壁への取り付け装置および取付方法 - Google Patents

板状改修材の建物外壁への取り付け装置および取付方法

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JP2003328530A
JP2003328530A JP2002133807A JP2002133807A JP2003328530A JP 2003328530 A JP2003328530 A JP 2003328530A JP 2002133807 A JP2002133807 A JP 2002133807A JP 2002133807 A JP2002133807 A JP 2002133807A JP 2003328530 A JP2003328530 A JP 2003328530A
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Japan
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wall
base
plate
repair material
hanger
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JP2002133807A
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English (en)
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Yoshio Koyanagi
吉男 小柳
Hiroshi Nakane
博 中根
Masanori Odate
正徳 尾立
Kozo Yoshikawa
廣三 吉川
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SHONAN SASH SHOKAI KK
Ohki Corp
Original Assignee
SHONAN SASH SHOKAI KK
Ohki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物外壁の不陸(凸凹)を調整しながら板状
改修材を取り付ける装置と方法であって、構造が簡易
で、施工手間が掛からず、施工費が高騰しないように設
ける。 【解決手段】 上下の改修材ハンガー部材30、31を
背面に設けた板状改修材27と、上下の改修材ハンガー
部材30、31を係止する係止爪部32b、32cを有
する下地ハンガー部材32と、下地ハンガー部材32を
支持する下地材支持面34aおよび外壁1と接触するバ
ネ性脚部34bを有するバネ状固定部材34と、バネ性
脚部34bの開閉動作を介して下地材支持面34aの水
準を調整可能にバネ状固定部材34を外壁1に取付ける
アンカー部材33とからなる構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の外壁を改修
する分野に係り、とくに、板状改修材の建物外壁への取
り付け装置および取付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の老朽化に伴う改修、とくに外壁を
新装する、いわゆるリフォーム市場の需要が増大しつつ
ある。この改修技術の多くの内容は、建物の既設の外壁
の上に新設の板状改修材を取付けることである。従来の
板状改修材の取付け工法を大別すると、次の(A)、
(B)、(C)の3例がある。
【0003】(A)は従来の一般的方法であり、外壁の
上に鉄骨等で下地を組み、板状改修材を箱型に加工・補
強して下地に固定する方法である。
【0004】図7は(A)工法を概略的に示し、建物の
外壁1に取付けた上下の板状改修材2の接合部構造を示
す縦断側面図である。
【0005】図7において、外壁1に打設されたアンカ
ー部材3によってアングル材からなる取付け金物4が外
壁1に固定され、取付け金物4にそれぞれアングル材か
らなる横下地枠5がボルト7で固定されている。横下地
枠5には縦下地枠6が固着されている。横下地枠5にコ
次形断面保持金物8がビス10にて固着されており、保
持金物8の2つの保持部11に箱型に補強・加工された
上側の板状改修材2の下端縁と、同じく箱型に補強・加
工された下側の板状改修材2の上端縁が接着材などを介
して固着されている。コ次形断面保持金物8の凹部は上
下の板状改修材2の間の隙間、つまり目地部にはシーリ
ング材12が充填されている。横方向の板状改修材2同
士も前記と同様の接合構造にて縦下地材6に取りつけら
れるもので、これについては、図示省略する。
【0006】(A)工法の問題点; 横下地枠5や縦下地枠6の複雑な取付け構造の下地施
工が必要なため、これに工期・工費ともにかかる。板
状改修材2を箱型に加工・補強する必要があるため、こ
の点でも工期・工費ともかかる。
【0007】(B)工法は下地枠を組まず、板状改修材
を直接、建物の外壁に接着固定する方法である。
【0008】図8は(B)工法の概略を示し、(a)は
板状改修材2の斜視図、(b)は建物の外壁1に取付け
た上下の板状改修材2の接合部構造を示す縦断側面図で
ある。
【0009】図8において、板状改修材2は、その上下
部に配置した接着材15を介して外壁1の表面に固着さ
れている。なお、板状改修材2の外壁1への補助的固定
手段として、板状改修材2の背面上部に引っ掛け金物1
3が係合部14を介して取付けられており、前記引っ掛
け金物13のビス孔16を挿通して取付けビス17をコ
ンクリートの外壁1に打設しており、この取付けビス1
7で板状改修材2荷重を外壁1で受けている。上側と下
側の板状改修材2の間に形成される間隙、つまり目地に
は目地パック18が充填されている。
【0010】(B)工法の問題点; 板状改修材2は接着材15で外壁1に固着されている
から、外壁1の表面や板状改修材2を破損することな
く、外壁1から板状改修材2を剥離できず、建物外装材
の再補修や改修材の取替えの必要が生じたとき、その作
業が実現不可能である。板状改修材2の外壁1との接
着面の状態に応じて、場所ごとに固定強度に差異が生じ
る。外壁1に不陸(壁表面の凸凹)があればなおさら
のこと、不陸がなくとも接着層の厚さを均一に保ちなが
ら作業するのは実際上困難であり、結果、板状改修材2
を取付ける壁表面の平滑調整が困難である。
【0011】(C)工法は、外壁にハンガー状の簡易下
地材を固定し、他方、板状改修材の背面に引っ掛け金物
を固着し、この引っ掛け金物を簡易下地材に引っ掛けて
取り付ける方法がある。
【0012】図9に(C)工法の概略を示し、(a)
は、板状改修材2の取付け状態の斜視図、(b)は、建
物の外壁1に板状改修材2を取付けた上下の板状改修材
2の接合部構造を示す縦断側面図である。
【0013】図9において、断面が図のようにハンガー
状に形成された横方向に伸長する簡易下地材(レールバ
ー)19が、アンカー部材20にて外壁1に固着されて
いる。また、板状改修材2の背面上下部に係合部が上下
で対向するように設けられた引っ掛け金物21が固着さ
れていて、上下の板状改修材2の引っ掛け金物21が簡
易下地材19の係合片22に係合していて、板状改修材
2の上下方向のずれを規制しており、上側と下側の板状
改修材2の間に形成される間隙、つまり目地には目地材
23が充填されている。横方向の板状改修材2の固定手
段として、板状改修材2の両側縁背面側から係止部24
が突出しており、この係止部24が、上下の簡易下地材
19に連結金物25を介して取付けたT字断面のジョイ
ントバー26の両翼の内側に係止している。
【0014】(C)工法の問題点;外壁表面に不陸があ
れば、それに固着する簡易下地材19も平滑にならな
い。このため外壁表面の平滑化、つまり、板状改修材2
を固定する水準面の平滑調整は、二次部材の挟み込みで
行っているが、その挟み込み調整に手間が掛かり、改修
コストの高騰につながる問題がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来技術(A)、
(B)、(C)では、外壁に板状改修材を取付けるため
の取付け構造が複雑で施工手間が掛かることや、板状改
修材の脱着が不可能で、取り替えが困難であることや、
外壁の不陸(凸凹)を調整しながら板状改修材を取り付
けるためには、調整に手間取り、施工費が高騰すること
などの問題点があった。
【0016】本発明は前記の問題点を解決した板状改修
材の建物外壁への取り付け装置および取付方法を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明は次のように構成する。
【0018】第1の発明は、改修材ハンガー部材を背面
上下部に設けた板状改修材と、上下の改修材ハンガー部
材を係止する係止部を有する下地ハンガー部材と、外壁
または外壁下地部材から反力を取る反力受け部および、
下地ハンガー部材を支持する下地材支持面を有するバネ
状固定部材と、外壁又は外壁下地部材への進入を加減す
ることで、前記下地材支持面の水準を調整可能に前記バ
ネ状固定部材を前記外壁または外壁下地部材に取付ける
アンカー部材とからなることを特徴とする。
【0019】第2の発明は、第1の発明における前記バ
ネ状固定部材は、前記下地材支持面および前記外壁又は
外壁下地部材から反力を取る反力受け部を有する所定幅
の弾性板で一体成形され、前記下地材支持面に下地ハン
ガー部材を当てがったうえ、両部材の当接部を挿通して
前記アンカー部材を外壁又は外壁下地部材に進入させて
おり、アンカー部材の締結を加減してバネ状固定部材を
伸縮させることで下地材支持面の水準を調整可能に設け
ていることを特徴とする。
【0020】第3の発明は、第1または第2の発明にお
ける、前記上下の改修材ハンガー部材は下向きの係合爪
を有し、下地ハンガー部材は改修材ハンガー部材の下向
きの係合爪と係合する上向きの係合爪を有すると共に、
各改修材ハンガー部材は下地ハンガー部材に対し下方向
または横方向に移動させることで係合でき、さらに、上
部の改修材ハンガー部は下地ハンガー部材に対し上方向
へ離脱可能または不可能に設けたことを特徴とする。
【0021】第4の方法発明は、外壁または外壁下地部
材から反力を取る反力受け部および下地材支持面を有す
るバネ状固定部材において、前記下地材支持面に下地ハ
ンガー部材を当てがって支持させ、前記バネ状固定部材
を外壁または外壁下地部材に固定するアンカー部材を当
該外壁または外壁下地部材に進入させその進入を加減す
ることで、前記下地材支持面の水準を調整し、その後、
板状改修材を下方向または横方向に移動させることで、
当該板状改修材の背面上下部に設けた改修材ハンガー部
材を下地ハンガー部材の係止部に係合させることを特徴
とする。
【0022】
【作用】本発明では、板状改修材を取付ける下地ハンガ
ー部材をバネ状固定部材に固定したうえ、該バネ状固定
部材をアンカー部材により外壁又は外壁下地部材に固定
する。そして、外壁表面に不陸(凸凹)がある場合は、
アンカー部材の外壁又は外壁下地部材への進入の加減に
よりバネ状固定部材を外壁方向に伸縮させさながら下地
材支持面を外壁表面に対して接近させ、または離間させ
ることでその水準面の調整が可能である。
【0023】こうして取付け水準を調節しながら板状改
修材を外壁に対して着脱容易に取付けることができる。
また、板状改修材に設けた改修材ハンガー部材とこれに
係合する下地ハンガー部材との係合は、最もシンプルな
係合方式でよく、従って、改修材ハンガー部材を取付け
る板状改修材は、従来のように箱型に加工・補強する必
要がない。さらに、従来のような強固な鉄骨等の下地が
不要なため、いずれの点でも、改修工期・工費とも簡略
化が可能で、かつ、外壁に対し板状改修材の容易な固定
・着脱が可能で、その構成も極めて簡易である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図を参
照して説明する。
【0025】図1(a)は、4枚の板状改修材27を下
地ハンガー部材32とバネ状固定部材34を用いて外壁
1に取付けた状態の正面図、(b)は、バネ状固定部材
34の斜視図、図2は板状改修材27の背面図、図3は
上下の板状改修材27と下地ハンガー部材32との係合
関係を示す正面説明図、図4は、図3における上下の板
状改修材27と下地ハンガー部材32との係合関係を示
す第1例の縦断面図、図5は第2例の縦断面、図6は第
3例の縦断面である。
【0026】各図において、板状改修材27の背面上下
部には、アルミ押し出し成形などによる枠形状の上部改
修材ハンガー部材30と下部改修材ハンガー部材31が
接着またはビス止め等により固着されている。上下の改
修材ハンガー部材30、31は板状改修材27の両端縁
まで伸長しており、かつ、それぞれ下向きの係合爪30
a、31aを有しており、図2、図4に示すように上部
改修材ハンガー部材30の係合爪30aには、円弧状の
係合凹部30cを形成するように係合肉厚部30bが設
けられている。
【0027】下地ハンガー部材32は、アルミ押し出し
成形などにより枠形状に長尺に形成されており、横方向
に伸長する帯状板部材32aの前面に上下間隔を離して
上向きの係止爪部32b、32cを有しており、各係止
爪部32b、32cに上下改修材ハンガー部材30、3
1の係合爪30a、31aが係合する。下部の係止爪部
32bには、円弧状の係合凸部32dが設けられてい
る。また、帯状板部材32aの上下方向中間部にはアン
カー部材33用のボルト挿通孔35が開口されている。
【0028】バネ状固定部材34は、側面略山形(図1
(b)参照)であって、その頂面である下地材支持面3
4aの上下両端部からバネ性脚部34bが八字状に伸長
しており、バネ性脚部34bの先端には、外壁表面から
反力を取る反力受け部としてのスライド面34cが形成
されており、その先端にアール部34dが形成されてい
る。下地材支持面34aの中央部にはアンカー部材33
用のボルト挿通孔36が開口されている。このバネ状固
定部材34は例えばバネ鋼板を所定幅に切断し、曲げ形
成して構成されている。なお、バネ状固定部材34は図
示の一山形状のものに限らず複数山でもよいと共に、断
面形状も図示のものに限らず、また、その材料もFRB
など弾性を有する強化プラスチックでも良い。
【0029】そして、下地ハンガー部材32の帯状板部
材32aをバネ状固定部材34の下地材支持面34aに
当てがい、アンカー部材33を各ボルト挿通孔35、3
6に挿通したうえ外壁1に打設する。このアンカー部材
33は高力ビスなどで構成されており、外壁1への固着
は、当該外壁1のアンカー打設予定位置に埋設してある
筒状のナット部材37に締結することで行う。
【0030】図1〜図4の実施形態の作用を説明する。
【0031】下地ハンガー部材32の背面をバネ状固定
部材34の下地材支持面34aに当てがい、それぞれの
ボルト挿通孔35、36にアンカー部材33を挿通した
うえ、該アンカー部材33を外壁1に埋設の筒状のナッ
ト部材37に締結するもので、これにより下地ハンガー
部材32が、バネ状固定部材34と一体に外壁1に固定
される。このとき、アンカー部材33の筒状のナット部
材37への締結を加減することで、八字状のバネ性脚部
34bがバネ力に抗して開き、またはバネ力により閉じ
ながらスライド面34cが外壁1と圧接した状態でスラ
イドする。それに伴って、下地材支持面34aが下地ハ
ンガー部材32と一体に外壁1に対して接近し、または
離間するので、下地材支持面34aの外壁1に対する下
地ハンガー部材32の取付け位置の水準を調整できる。
【0032】したがって、外壁1に不陸(凸凹)がある
場合、凹部に位置するバネ状固定部材34のアンカー部
材33を緩く締結し、反対に、凸部に位置するバネ状固
定部材34のアンカー部材33をきつく締結すること
で、外壁1に設ける多数のバネ状固定部材34の下地材
支持面34aの高さ位置を均一にでき、下地ハンガー部
材32の水準を調整することができる。
【0033】次に、板状改修材27の背面上下の改修材
ハンガー部材30、31の係合爪30a、31aの一端
を、下地ハンガー部材32の各係止爪部32b、32c
の一端面に合致させたうえ、板状改修材27に下向きに
力を加える。それにより、各係合爪部材の凸部同士がぶ
つかるところでは、改修材ハンガー部材30、31が外
側に開くことで乗り越えることができ、それにより、係
合爪30a、31aと係止爪部32b、32cが係合
し、結果、板状改修材27を外壁1に固着できる。この
とき、係合爪30a、31aと係止爪部32b、32c
がきつく係合することで板状改修材27が外壁1に対し
てぐらつかず、しっかりと固定され。さらに、上部改修
材ハンガー部材30の係合爪30aと下地ハンガー部材
32の上側の係止爪部32bは、円弧状の係合凹部30
eと32dが係合していることで、板状改修材27に上
揚力が作用しても、この板状改修材27が下地ハンガー
部材32から上方向に離脱することがない。なお、板状
改修材27を横にスライドさせることでも、係合爪30
a、31aと係止爪部32b、32cを係合させること
ができる。また、板状改修材27の取り替えなどの際
は、板状改修材27を横にスライドさせることで、下地
ハンガー部材32から離脱させることができる。
【0034】図5、図6は、上部改修材ハンガー部材3
0の係合爪30aと下地ハンガー部材32の下側の係止
爪部32bとの係合構造の変形例を示している。図5で
は、上下部の改修材ハンガー部材30、31の係合爪3
0a、31aと下地ハンガー部材32の上下側の係止爪
部32a、32bが何れも上下方向に強い力では離脱で
きるが、通常の力では、両係合部材がきつく圧接してい
ることで離脱しないように設けられている。
【0035】また、図6は図4の係合爪30aおよび係
止爪部32bと断面図形状が異なる例であり、板状改修
材27を下向きに力を加えて移動させる両爪の係合操作
は図4と同じである。この図6にあっては、斧形状の係
合突部30d、32eが斧形状に設けてあり、この斧形
状の係合凸部30d、32eが係合していることで、板
状改修材27に上揚力が作用しても、図4の場合と同
様、板状改修材27が下地ハンガー部材32から上方向
に離脱することがない。また、板状改修材27の取り替
えなどの際は、板状改修材27をスライドさせること
で、下地ハンガー部材32から離脱させることができ
る。
【0036】また、図にはアンカー部材33を、外壁1
に埋設の筒状のナット部材37にねじ込む構造の例を示
しているが、次ぎのような固定構造としても良い。すな
わち、外壁表面に任意の手段でアングル材などからなる
外壁下地部材を固定し、この外壁下地部材にタップを切
っておき、これにアンカー部材と同様にバネ状固定部材
34を固定するネジ部材を締結するように構成してもよ
い(なお、外壁下地部材の図示は省略する)。したがっ
て、本発明でアンカー部材とは、前記ネジ部材を含む広
い意味で用いる。
【0037】実施形態の特徴点を整理すると、次のよう
になる。板状改修材27に、下地ハンガー部材32と
固定するための上下改修ハンガー部材30、31を固定
する。板状改修材27を取付けるための長尺の下地ハ
ンガー部材32を、バネ状固定部材34に固定する。
外壁1の表面の不陸調整は、バネ状固定部材34と共に
設置するビス状のアンカー部材33の締結加減により調
整可能である。板状改修材27を、下方向へ押し下げ
又は横方向へ移動させることにより容易に下地ハンガー
部材32に固定することが可能である。固定した板状
改修材27の着脱容易度を選択可能にする下地ハンガー
部材(図4、図5、図6に示す)を選定する。アンカ
ー部材33は、下地ハンガー部材32の形状の差異に追
従させるため、最適なアンカー形状の選択が可能であ
る。
【0038】なお、実施形態の構成を適宜変更して実施
することは本発明に含まれる。
【0039】
【発明の効果】本発明によると、建物外壁を板状改修材
で改修するに際し、外壁に不陸がある場合でも、当該外
壁や外壁下地部材へのアンカー部材の進入を加減するこ
とで、バネ状固定部材の下地材支持面の高さ位置を均一
にでき、下地ハンガー部材の水準を容易に調整すること
ができるので、この下地ハンガー部材に固定する板状改
修材の容易な平滑調整が可能であり、円滑な取付け施工
ができる。さらに、板状改修材に設ける改修材ハンガー
部材と下地ハンガー部材との係合は、最もシンプルな係
合方式でよく、従って、改修材ハンガー部材を取付ける
板状改修材は、従来のように箱型に加工・補強する必要
がない。またさらに、従来のような強固な鉄骨等の下地
の枠組みが不要なためこの点でも、改修工期・工費とも
簡略化が可能で、かつ、板状改修材の外壁に対する固定
・着脱が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、4枚の板状改修材を下地ハンガー部
材とバネ状固定部材を用いて外壁に取付けた状態の正面
図、(b)は、バネ状固定部材の斜視図である。
【図2】板状改修材の背面図である。
【図3】上下の板状改修材と下地ハンガー部材との係合
関係を示す正面説明図である。
【図4】図3における上下の板状改修材と下地ハンガー
部材との係合関係を示す第1例の縦断面図である。
【図5】図3における上下の板状改修材と下地ハンガー
部材との係合関係を示す第2例の縦断面図である。
【図6】図3における上下の板状改修材と下地ハンガー
部材との係合関係を示す第3例の縦断面図である。
【図7】第1従来例を示し、建物外壁に新設の板状改修
材を取付けた上下の板状改修材の接合部構造を示す縦断
側面図である。
【図8】第2従来例を示し、(a)は板状改修材の斜視
図、(b)は建物の外壁に取付けた上下の板状改修材の
接合部構造を示す縦断側面図である。
【図9】第3従来例を示し、(a)は板状改修材の取付
け状態の斜視図、(b)は建物の外壁に取付けた上下の
板状改修材の接合部構造を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 外壁 2 板状改修材 3 アンカー部材 4 取付け金物 5 横下地材 6 縦下地材 7 ボルト 8 保持金物 10 ビス 11 保持部 12 シーリング材 13 引っ掛け金物 14 係合部 15 接着材 16 ビス孔 17 ビス 18 目地パック 19 簡易下地材 20 アンカー部材 21 引っ掛け金物 22 係合片 23 目地材 24 係止部 25 連結金物 26 ジョイントバー 27 板状改修材 30 上部改修材ハンガー部材 30a 係合爪 30b 係合肉厚部 31 下部改修材ハンガー部材 31a 係合爪 32 下部ハンガー部材 32a 帯状板部材 32b 係止爪部 32c 係止爪部 32d 係合肉厚部 33 アンカー部材 34 バネ状固定部材 34a 下地材支持面 34b バネ性脚部 34c スライド面 34d アール部 35 ボルト挿通孔 36 ボルト挿通孔 37 ナット部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中根 博 東京都千代田区神田須田町1−23−2 大 木建設株式会社内 (72)発明者 尾立 正徳 東京都千代田区神田須田町1−23−2 大 木建設株式会社内 (72)発明者 吉川 廣三 神奈川県横浜市金沢区福浦1−8−36 株 式会社湘南サッシ商会内 Fターム(参考) 2E110 AA44 AA51 AB04 AB22 BA12 BC06 CA03 CC03 CC06 CC16 CC24 CC25 DA10 DB27 DC02 GA14Z GA33W GB02Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 改修材ハンガー部材を背面上下部に設け
    た板状改修材と、上下の改修材ハンガー部材を係止する
    係止部を有する下地ハンガー部材と、外壁または外壁下
    地部材から反力を取る反力受け部および、下地ハンガー
    部材を支持する下地材支持面を有するバネ状固定部材
    と、外壁又は外壁下地部材への進入を加減することで、
    前記下地材支持面の水準を調整可能に前記バネ状固定部
    材を前記外壁または外壁下地部材に取付けるアンカー部
    材とからなる板状改修材の建物外壁への取付け装置。
  2. 【請求項2】 前記バネ状固定部材は、前記下地材支持
    面および前記外壁又は外壁下地部材から反力を取る反力
    受け部を有する所定幅の弾性板で一体成形され、前記下
    地材支持面に下地ハンガー部材を当てがったうえ、両部
    材の当接部を挿通して前記アンカー部材を外壁又は外壁
    下地部材に進入させており、アンカー部材の締結を加減
    してバネ状固定部材を伸縮させることで下地材支持面の
    水準を調整可能に設けていることを特徴とする請求項1
    記載の板状改修材の建物外壁への取付け装置。
  3. 【請求項3】 前記上下の改修材ハンガー部材は下向き
    の係合爪を有し、下地ハンガー部材は改修材ハンガー部
    材の下向きの係合爪と係合する上向きの係合爪を有する
    と共に、各改修材ハンガー部材は下地ハンガー部材に対
    し下方向または横方向に移動させることで係合でき、さ
    らに、上部の改修材ハンガー部は下地ハンガー部材に対
    し上方向へ離脱可能または不可能に設けたことを特徴と
    する請求項1または2記載の板状改修材の建物外壁への
    取付け装置。
  4. 【請求項4】 外壁または外壁下地部材から反力を取る
    反力受け部および下地材支持面を有するバネ状固定部材
    において、前記下地材支持面に下地ハンガー部材を当て
    がって支持させ、前記バネ状固定部材を外壁または外壁
    下地部材に固定するアンカー部材を当該外壁または外壁
    下地部材に進入させその進入を加減することで、前記下
    地材支持面の水準を調整し、その後、板状改修材を下方
    向または横方向に移動させることで、当該板状改修材の
    背面上下部に設けた改修材ハンガー部材を下地ハンガー
    部材の係止部に係合させることを特徴とする板状改修材
    の建物外壁への取付け方法。
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