JP2003328267A - 機能性布シート - Google Patents
機能性布シートInfo
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- JP2003328267A JP2003328267A JP2002130367A JP2002130367A JP2003328267A JP 2003328267 A JP2003328267 A JP 2003328267A JP 2002130367 A JP2002130367 A JP 2002130367A JP 2002130367 A JP2002130367 A JP 2002130367A JP 2003328267 A JP2003328267 A JP 2003328267A
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- JP
- Japan
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- fabric sheet
- property
- gas
- powder
- humidity
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
- Drying Of Gases (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】居住環境の改善を図るのに有効なホルムアルデ
ヒド等の有害ガスの吸着性に優れるとともに、室内の湿
度の調整作用があり、布としてソファーのカバーやテー
ブルクロス、カーテン、室内装飾材等、各種用途に使用
できる機能性布シートの提供を目的とする。 【解決手段】カーボンパウダーとセラミックスパウダー
とを分散媒にて懸濁し、媒染剤又は顔料用バインダーを
用いて布シートに染色又は捺染して得られることを特徴
とする調湿性、有害ガス吸着性及び遠赤外線放射性等の
多機能を有する布製シートとした。
ヒド等の有害ガスの吸着性に優れるとともに、室内の湿
度の調整作用があり、布としてソファーのカバーやテー
ブルクロス、カーテン、室内装飾材等、各種用途に使用
できる機能性布シートの提供を目的とする。 【解決手段】カーボンパウダーとセラミックスパウダー
とを分散媒にて懸濁し、媒染剤又は顔料用バインダーを
用いて布シートに染色又は捺染して得られることを特徴
とする調湿性、有害ガス吸着性及び遠赤外線放射性等の
多機能を有する布製シートとした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、シックハウス症候
群の原因の１つとされる建築内装材等から発生するホル
ムアルデヒド、アンモニア等の有害ガスを吸着するとと
もに、調湿作用、遠赤外線放射等の多機能性を有する布
シートに関する。
群の原因の１つとされる建築内装材等から発生するホル
ムアルデヒド、アンモニア等の有害ガスを吸着するとと
もに、調湿作用、遠赤外線放射等の多機能性を有する布
シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から活性炭に消臭作用があることは
広く知られている。従って、粉末状のカーボンをサンド
イッチ状に挟み込んだ多層シートにしたり、紙や不織布
からなる多孔質性シート部材に含浸付着させる方法等が
提案されている。しかし、このようなシートにホルムア
ルデヒドやアンモニア等の居住環境における有害物質の
吸着性能や調湿性能については、充分に得られていない
のが現状である。
広く知られている。従って、粉末状のカーボンをサンド
イッチ状に挟み込んだ多層シートにしたり、紙や不織布
からなる多孔質性シート部材に含浸付着させる方法等が
提案されている。しかし、このようなシートにホルムア
ルデヒドやアンモニア等の居住環境における有害物質の
吸着性能や調湿性能については、充分に得られていない
のが現状である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、居住環境の
改善を図るのに有効なホルムアルデヒド等の有害ガスの
吸着性に優れるとともに、室内の湿度の調整作用があ
り、布としてソファーのカバーやテーブルクロス、カー
テン、室内装飾材等、各種用途に使用できる機能性布シ
ートの提供を目的とする。
改善を図るのに有効なホルムアルデヒド等の有害ガスの
吸着性に優れるとともに、室内の湿度の調整作用があ
り、布としてソファーのカバーやテーブルクロス、カー
テン、室内装飾材等、各種用途に使用できる機能性布シ
ートの提供を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、カーボンパウダーとセラミックスパウダ
ーとを分散媒にて懸濁し、媒染剤又は顔料用バインダー
を用いて布シートに染色又は捺染して得られることを特
徴とする調湿性、有害ガス吸着性及び遠赤外線放射性等
の多機能を有する布製シートとした。ここで、染色又は
捺染に用いるセラミックスパウダーとしては、１〜１０
μｍ程度の大きさの粒子に粉砕した花崗岩、蛇紋岩、流
紋岩、トルマリン、カオリナイト等の粉末が好ましい。
また、レアアースメタルを含有する鉱石も有用である。
成するために、カーボンパウダーとセラミックスパウダ
ーとを分散媒にて懸濁し、媒染剤又は顔料用バインダー
を用いて布シートに染色又は捺染して得られることを特
徴とする調湿性、有害ガス吸着性及び遠赤外線放射性等
の多機能を有する布製シートとした。ここで、染色又は
捺染に用いるセラミックスパウダーとしては、１〜１０
μｍ程度の大きさの粒子に粉砕した花崗岩、蛇紋岩、流
紋岩、トルマリン、カオリナイト等の粉末が好ましい。
また、レアアースメタルを含有する鉱石も有用である。
【０００５】ここで、分散媒とは微粒子を懸濁するため
のもので水やエチレングリコール等の広く使用されてい
るものでよい。媒染剤は、染色する布の材質に合わせ
て、媒染染色に広く採用されている酢酸アルミニウム、
酢酸鉄等の各種金属塩を使用することができる。顔料用
バインダーとは、カーボンパウダー、セラミックスパウ
ダーを布に染色又は捺染するための固着糊をいい、アク
リル樹脂を始めとして各種化学糊を使用することができ
る。
のもので水やエチレングリコール等の広く使用されてい
るものでよい。媒染剤は、染色する布の材質に合わせ
て、媒染染色に広く採用されている酢酸アルミニウム、
酢酸鉄等の各種金属塩を使用することができる。顔料用
バインダーとは、カーボンパウダー、セラミックスパウ
ダーを布に染色又は捺染するための固着糊をいい、アク
リル樹脂を始めとして各種化学糊を使用することができ
る。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の望ましい実施の形態を以
下、説明する。１〜１０μｍ程度の粒径を有するカーボ
ンパウダー８０〜９８質量％に対して、同じく１〜１０
μｍ程度に細かくした鉱石のセラミックスパウダーを２
〜２０質量％ミキサー等で充分に均一に混合した後に、
水にて懸濁し、これに染色用の媒染剤を添加混合した染
色液に布を浸漬して、あるいは、化学糊を用いたローラ
ー染色等の各種手段を用いて、織物布あるいは不織布に
染色あるいはプリント模様に捺染した。このようにして
得られた本発明に係る機能性布シートの各種性能試験を
実施した。
下、説明する。１〜１０μｍ程度の粒径を有するカーボ
ンパウダー８０〜９８質量％に対して、同じく１〜１０
μｍ程度に細かくした鉱石のセラミックスパウダーを２
〜２０質量％ミキサー等で充分に均一に混合した後に、
水にて懸濁し、これに染色用の媒染剤を添加混合した染
色液に布を浸漬して、あるいは、化学糊を用いたローラ
ー染色等の各種手段を用いて、織物布あるいは不織布に
染色あるいはプリント模様に捺染した。このようにして
得られた本発明に係る機能性布シートの各種性能試験を
実施した。
【０００７】調湿性の試験方法及びその結果
約３ｃｍ×３ｃｍに切り出した試験片を２３℃、５０％
ＲＨの恒温恒湿室中で２４時間以上調湿する。次いで、
試験片を２０℃、５８％ＲＨ、及び２０℃、９３％ＲＨ
の恒温恒湿槽中へ各々投入し、２４時間後の質量を測定
する。更に、各々の試験片を１０５℃の恒温槽へ投入
し、２４時間乾燥させた後の質量を測定した。各恒温恒
湿条件下で２４時間処理した後の試験片の質量をＷ１、
を１０５℃で２４時間乾燥させた後の試験片質量をＷ０
とし、下式により水分率を算出した。 その試験結果を図１に示す。この結果、室内の湿度が高
くなると吸湿する作用があることが明らかになった。
ＲＨの恒温恒湿室中で２４時間以上調湿する。次いで、
試験片を２０℃、５８％ＲＨ、及び２０℃、９３％ＲＨ
の恒温恒湿槽中へ各々投入し、２４時間後の質量を測定
する。更に、各々の試験片を１０５℃の恒温槽へ投入
し、２４時間乾燥させた後の質量を測定した。各恒温恒
湿条件下で２４時間処理した後の試験片の質量をＷ１、
を１０５℃で２４時間乾燥させた後の試験片質量をＷ０
とし、下式により水分率を算出した。 その試験結果を図１に示す。この結果、室内の湿度が高
くなると吸湿する作用があることが明らかになった。
【０００８】ホルムアルデヒド及びアンモニアの吸着試
験方法及びその結果 （１）試験方法 濃度既知のホルムアルデヒド及びアンモニアガスがそれ
ぞれ入ったテドラーバックに試料を入れ、０、２、２０
時間後のガス濃度をガス検知管により測定した。 （２）試験片 試料を２０℃、６０％ＲＨで２４時間調整後、３ｃｍ×
１０ｃｍに裁断したものを試験片とした。 （３）試験条件 ホルムアルデヒド 約０．８％ホルマリン溶液を窒素ガスで曝気し、気体を
捕集した。捕集した気体のホルムアルデヒド濃度は、約
３０ｐｐｍであった。試験片２枚を入れたテドラーバッ
クに、捕集したホルムアルデヒドガス約１リットル及び
窒素ガス約９リットルを入れ、ホルムアルデヒド初期濃
度を調整した。このテドラーバック中のホルムアルデヒ
ド濃度を０、２、２０時間後に、株式会社ガステック製
ガス検知管Ｎｏ．９１Ｌを用いて測定した。なお、テド
ラーバックに試験片を入れずに同様な測定を行ったもの
を空試験とした。 アンモニア 約１％アンモニア溶液を窒素ガスで曝気し、気体を捕集
した。捕集した気体のアンモニア濃度は、約１０００ｐ
ｐｍであった。試験片２枚を入れたテドラーバックに、
捕集したアンモニアガス約０．５リットル及び窒素ガス
約９．５リットルを入れ、アンモニア初期濃度を調整し
た。このテドラーバック中のアンモニア濃度を０、２、
２０時間後に、株式会社ガステック製ガス検知管Ｎｏ．
３Ｌを用いて測定した。なお、テドラーバックに試験片
を入れずに同様な測定を行ったものを空試験とした。そ
の試験結果を図２、図３の表に示したように、明らかに
ホルムアルデヒド及びアンモニアの吸着効果が認められ
た。なお、カーボンパウダーによる磁気シールド作用、
抗菌作用、帯電防止作用も有する。
験方法及びその結果 （１）試験方法 濃度既知のホルムアルデヒド及びアンモニアガスがそれ
ぞれ入ったテドラーバックに試料を入れ、０、２、２０
時間後のガス濃度をガス検知管により測定した。 （２）試験片 試料を２０℃、６０％ＲＨで２４時間調整後、３ｃｍ×
１０ｃｍに裁断したものを試験片とした。 （３）試験条件 ホルムアルデヒド 約０．８％ホルマリン溶液を窒素ガスで曝気し、気体を
捕集した。捕集した気体のホルムアルデヒド濃度は、約
３０ｐｐｍであった。試験片２枚を入れたテドラーバッ
クに、捕集したホルムアルデヒドガス約１リットル及び
窒素ガス約９リットルを入れ、ホルムアルデヒド初期濃
度を調整した。このテドラーバック中のホルムアルデヒ
ド濃度を０、２、２０時間後に、株式会社ガステック製
ガス検知管Ｎｏ．９１Ｌを用いて測定した。なお、テド
ラーバックに試験片を入れずに同様な測定を行ったもの
を空試験とした。 アンモニア 約１％アンモニア溶液を窒素ガスで曝気し、気体を捕集
した。捕集した気体のアンモニア濃度は、約１０００ｐ
ｐｍであった。試験片２枚を入れたテドラーバックに、
捕集したアンモニアガス約０．５リットル及び窒素ガス
約９．５リットルを入れ、アンモニア初期濃度を調整し
た。このテドラーバック中のアンモニア濃度を０、２、
２０時間後に、株式会社ガステック製ガス検知管Ｎｏ．
３Ｌを用いて測定した。なお、テドラーバックに試験片
を入れずに同様な測定を行ったものを空試験とした。そ
の試験結果を図２、図３の表に示したように、明らかに
ホルムアルデヒド及びアンモニアの吸着効果が認められ
た。なお、カーボンパウダーによる磁気シールド作用、
抗菌作用、帯電防止作用も有する。
【０００９】
【発明の効果】本発明においては、微粒子状にしたカー
ボンとセラミックスとを広く採用されている媒染剤又は
顔料用バインダーを用いて布に染色又は捺染したので、
室内において、ソファーのカバー、テーブルクロス、カ
ーテン等の各種室内用に使用することにより、ホルムア
ルデヒド等のシックハウス症候群の原因物質を吸着除去
することが可能であり、室内の湿度調整作用があり、さ
らには、セラミックスパウダーの有する遠赤外線放射効
果やマイナスイオン放出効果が得られるので、住居環境
の向上に役立てることができる。
ボンとセラミックスとを広く採用されている媒染剤又は
顔料用バインダーを用いて布に染色又は捺染したので、
室内において、ソファーのカバー、テーブルクロス、カ
ーテン等の各種室内用に使用することにより、ホルムア
ルデヒド等のシックハウス症候群の原因物質を吸着除去
することが可能であり、室内の湿度調整作用があり、さ
らには、セラミックスパウダーの有する遠赤外線放射効
果やマイナスイオン放出効果が得られるので、住居環境
の向上に役立てることができる。
【図１】（表１）本発明に係る布シートの水分率調査結
果を示す。
果を示す。
【図２】（表２）ホルムアルデヒドの吸着試験結果を示
す。
す。
【図３】（表３）アンモニアの吸着試験結果を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｂ０１Ｊ 20/20 Ｄ０６Ｐ 1/673 ４Ｌ０３１
Ｄ０６Ｍ 11/73 Ｄ０６Ｍ 11/12
Ｄ０６Ｐ 1/673 11/00 Ｚ
Ｆターム(参考） 4C080 AA05 BB02 CC02 CC08 HH05
JJ05 JJ06 KK08 LL10 MM02
MM05 NN26 QQ03
4D012 BA03 CA01 CA09 CA10 CB03
CG01 CG03
4D052 AA08 CA02 HA00 HA21 HB06
4G066 AA05B AA66B AA72B BA03
CA02 CA29 CA43 CA52 DA03
4H057 BA15 BA27 CA33 DA01 GA04
GA07
4L031 AB31 BA02 BA09 BA20 BA23
BA24 DA00
Claims (2)
- 【請求項１】カーボンパウダーとセラミックスパウダー
とを分散媒にて懸濁し、媒染剤又は顔料用バインダーを
用いて布シートに染色又は捺染して得られることを特徴
とする調湿性、有害ガス吸着性及び遠赤外線放射性等の
多機能を有する布製シート。 - 【請求項２】セラミックスパウダーが、花崗岩、蛇紋
岩、流紋岩、トルマリン、カオリナイトのいずれかの粉
末を単独又は混合したものである請求項１記載の布製シ
ート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002130367A JP2003328267A (ja) | 2002-05-02 | 2002-05-02 | 機能性布シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002130367A JP2003328267A (ja) | 2002-05-02 | 2002-05-02 | 機能性布シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003328267A true JP2003328267A (ja) | 2003-11-19 |
Family
ID=29695800
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002130367A Pending JP2003328267A (ja) | 2002-05-02 | 2002-05-02 | 機能性布シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003328267A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105671735A (zh) * | 2016-03-10 | 2016-06-15 | 浙江玛雅布业有限公司 | 防水沙发面料的生产方法 |
| CN105696383A (zh) * | 2016-02-02 | 2016-06-22 | 宁波大千纺织品有限公司 | 一种单双面绒抗菌保暖功能针织面料及其制备方法 |
| CN107401072A (zh) * | 2017-08-17 | 2017-11-28 | 福建省晋江市深沪达丽服装针织有限公司 | 具有保健防晒的托玛琳纤维、甘蔗纤维针织内衣的制备工艺 |
-
2002
- 2002-05-02 JP JP2002130367A patent/JP2003328267A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105696383A (zh) * | 2016-02-02 | 2016-06-22 | 宁波大千纺织品有限公司 | 一种单双面绒抗菌保暖功能针织面料及其制备方法 |
| CN105671735A (zh) * | 2016-03-10 | 2016-06-15 | 浙江玛雅布业有限公司 | 防水沙发面料的生产方法 |
| CN107401072A (zh) * | 2017-08-17 | 2017-11-28 | 福建省晋江市深沪达丽服装针织有限公司 | 具有保健防晒的托玛琳纤维、甘蔗纤维针织内衣的制备工艺 |
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