JP2003327512A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

Info

Publication number
JP2003327512A
JP2003327512A JP2002137503A JP2002137503A JP2003327512A JP 2003327512 A JP2003327512 A JP 2003327512A JP 2002137503 A JP2002137503 A JP 2002137503A JP 2002137503 A JP2002137503 A JP 2002137503A JP 2003327512 A JP2003327512 A JP 2003327512A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
carbon atoms
group
component
surfactant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002137503A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Doi
康裕 土井
Keiko Hasebe
恵子 長谷部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2002137503A priority Critical patent/JP2003327512A/ja
Publication of JP2003327512A publication Critical patent/JP2003327512A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)特定のエーテル型陽イオン性界面
活性剤、及び(B)芳香族アルコール、カーボネート及
び特定のヒドロキシ化合物から選ばれる有機溶剤を含有
する毛髪化粧料。 【効果】 毛髪に対し湿潤時から乾燥後まで良好な柔軟
性、すべり性及びまとまり性を付与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪に対し、湿潤
時及び乾燥後まで良好な柔軟性及びすべり性を付与する
ことができ、特に乾燥後の髪の柔軟性、すべり性及びま
とまり性が良好な毛髪化粧料に関する。
【0002】毛髪化粧料には、湿潤時から乾燥後まで、
良好な毛髪のつや、柔軟性、及びすべり性が要求されて
いる。このような要求から、ステアリルトリメチルアン
モニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウム
クロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロラ
イド等の4級アンモニウム塩が用いられているが、必ず
しもこれらの要求を満足する毛髪化粧料は得られていな
い。
【0003】特に、湿潤時の柔軟性を向上させる目的で
は、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライドのよ
うなジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩が用いられる
が、乾燥後の髪のすべり性に劣り、感触が重くなるとい
う問題がある。一方、洗髪後のドライヤー乾燥時の熱に
よるダメージで、毛髪のつやが無くなったり、ぱさつき
が生じることが知られている。ドライヤーによる熱のダ
メージを抑制する方法として、シリコーンとポリエチレ
ングリコール(平均分子量5000以上)を用いる方法
(特開平4−279512号)や、有機酸と溶剤を用い
る方法(特開2002−47142)が提案されている
が、これらの方法を用いても、湿潤時から乾燥後まで、
良好な毛髪の柔軟性、すべり性、及びまとまり性を同時
に満足する毛髪化粧料は得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、毛髪に対し
湿潤時から乾燥後まで良好な使用感を付与し、特に、乾
燥後の毛髪の柔軟性、すべり性、及びまとまり性に優れ
た毛髪化粧料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定のエ
ーテル型陽イオン性界面活性剤と特定の有機溶剤を使用
すれば、上記の要求を満たす毛髪化粧料が得られること
を見出した。すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B) (A)一般式(1)
【0006】
【化3】
【0007】〔式中、R1は、炭素数6〜24の直鎖又
は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2
びR4は、炭素数1〜6のアルキル基又は−(A1O)n
H(A1は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平均付
加モル数nは1〜6の数を示し、n個のA 1は同一でも
異なってもよく、その配列は任意である。)を示し、R
3は、炭素数1〜6のアルキル基、ベンジル基又は−
(A2O)mH(A2は炭素数2〜4のアルキレン基を示
し、平均付加モル数mは1〜6の数を示し、m個のA2
は同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)
を示し、X-は、陰イオンを示す。〕で表されるエーテ
ル型陽イオン性界面活性剤 (B)芳香族アルコール、カーボネート及び一般式
(2)
【0008】
【化4】
【0009】(式中、Rは、水素原子又は炭素数1〜4
の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル
基を示し、Aは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平
均付加モル数rは1〜3000の数を示し、r個のAは
同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)で
表わされるヒドロキシ化合物から選ばれる有機溶剤を含
有する毛髪化粧料を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】成分(A)の上記一般式(1)に
おいて、R1、R2、R3及びR4は以下に示すものが、湿
潤時から乾燥後までの毛髪に対する柔軟性及びすべり性
の観点から好ましい。上記一般式(1)において、R1
としては、炭素数12〜22、特に16〜18のものが
好ましく、また直鎖のアルキル基が好ましい。R2及び
4としては、炭素数1〜6のアルキル基及び−(CH2
CH2O)nHが好ましく、平均付加モル数nは1〜3、
特に1が好ましく、更にはメチル基及びエチル基が好ま
しく、メチル基が最も好ましい。R3としては、メチル
基、エチル基及びベンジル基が好ましく、更にはメチル
基及びエチル基、特にメチル基が好ましい。X-として
は、ハロゲンイオン、又は有機アニオン、例えば、アセ
テート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホス
フェート、ニトレート、スルフォネート、スルフェー
ト、及びエチルスルフェート等のアルキルスルフェート
等が挙げられ、アルキルスルフェート及び塩素イオンが
好ましく、特に塩素イオンが好ましい。
【0011】成分(B)の有機溶剤で、芳香族アルコー
ルとしては、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタ
ノール、フェノキシエタノール;カーボネートとしては
エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等のア
ルキレンカーボネートが挙げられる。一般式(2)で表
されるヒドロキシ化合物としては、Aが炭素数2又は3
の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、更に炭素数3の直鎖
又は分岐鎖のアルキレン基;Rが水素、炭素数2〜4の
直鎖アルキル基若しくはアルケニル基、更に水素又は炭
素数2もしくは3の直鎖アルキル基;rが1〜1000
(平均付加モル数)、更に1〜100(平均付加モル
数)、であるのが好ましい。一般式(2)の具体例とし
ては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポ
リエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプ
ロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエー
テルなどが挙げられる。成分(B)の有機溶剤としては
ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、プロ
ピレンカーボネート、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプ
ロピレングリコール又はポリプロピレングリコールが好
ましく、特に、ベンジルアルコール、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル、ポリエチレングリコール、又はポリプロ
ピレングリコールが好ましい。成分(B)が、ポリエチ
レングリコール又はポリプロピレングリコールの場合、
重量平均分子量(測定法:GPC重量法)が200〜1
0000、更に、200〜4000、特に300〜15
00が好ましい。
【0012】本発明の毛髪化粧料中の成分(A)の含有
量は、毛髪に十分に柔軟性及びすべり性を付与でき、か
つ保存時における沈殿、固化、分層等が生じない製品の
安定性の観点から、0.1〜20重量%が好ましく、ヘアリ
ンス、ヘアコンディショナー等の洗い流すタイプのもの
では、特に0.5〜10重量%が好ましく、また、ヘアトリ
ートメント、ヘアリキッド等の洗い流さないタイプのも
のでは、特に0.2〜5重量%が好ましい。
【0013】成分(B)の含有量は、0.1〜30重量
%、更に0.2〜20重量%、特に0.5〜10重量%
が好ましい。成分(A)と(B)の重量比は、(A)/
(B)が100/1〜1/100、更に10/1〜1/
50、特に5/1〜1/10が好ましい。
【0014】本発明の毛髪化粧料は、成分(A)以外の
界面活性剤を含有してもよい。これら他の界面活性剤と
しては、成分(A)以外の陽イオン性界面活性剤、陰イ
オン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面
活性剤から選ばれる1種以上が挙げられる。これらの中
で非イオン性界面活性剤及び成分(A)以外の陽イオン
性界面活性剤が好ましく、特に成分(A)以外の陽イオ
ン性界面活性剤が好ましい。成分(A)以外の陽イオン
性界面活性剤の特に好ましいものとして、特開2000
−178146公報に記載の、下記一般式(3)
【0015】
【化5】
【0016】〔式中、R5、R6、R7及びR8のうち、少
なくとも1個は総炭素数12〜28、好ましくは16〜
28の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基、アルケニルオキ
シ基、アルカノイルアミノ基、アルケノイルアミノ基、
アルカノイル基又はアルカノイルオキシ基が置換してい
てもよい直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基
を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜5のアルキル
基、ヒドロキシアルキル基又は合計付加モル数10以下
のポリオキシエチレン基を示し、Zはハロゲンイオン
又は有機アニオン、例えば、アセテート、シトレート、
ラクテート、グリコレート、ホスフェート、ニトレー
ト、スルフォネート、スルフェート及びアルキルスルフ
ェート基から選択されたものを示す。〕で表わされる第
4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0017】上記化合物(3)の好ましい例として、
5、R6、R7及びR8のうち、少なくとも1個が総炭素
数12〜22のアルコキシ基で置換していてもよいアル
キル基で、残余はメチル基、エチル基、ベンジル基を示
し、Z-がアルキルスルフェート又は塩素イオンである
ものが挙げられる。更に好ましい具体例としては、塩化
モノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジ長鎖
アルキルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
【0018】上記陰イオン性界面活性剤としては、硫酸
系、スルホン酸系、カルボン酸系、リン酸系及びアミノ
酸系のものが好ましく、例えばアルキル硫酸塩、ポリオ
キシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシア
ルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸ア
ルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク
酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンアルキル
フェニルエーテル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、アシ
ルイセチオネート、アシルメチルタウレート、高級脂肪
酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、
アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエー
テルリン酸塩、アシルグルタミン酸塩、アラニン誘導
体、グリシン誘導体、アルギニン誘導体等が挙げられ
る。これらのうち、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸
塩、アルキル硫酸塩、アシルイセチオネート、アシルメ
チルタウレート、高級脂肪酸塩、ポリオキシアルキレン
アルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキ
シアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、アシルグルタ
ミン酸塩、アルキルアラニン誘導体が好ましく、特に一
般式(4)又は(5)で表されるものが好ましい。 R9O(CH2CH2O)pSO3M (4) R10OSO3M (5) [式中、R9は例えば炭素数10〜18のアルキル基又
はアルケニル基を示し、R10は炭素数10〜18のアル
キル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、
アンモニウム、アルカノールアミン又は塩基性アミノ酸
を示し、pはエチレンオキサイド平均付加モル数で1〜
5の数を示す。]
【0019】非イオン性界面活性剤としては、ポリオキ
シアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシ
アルキレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシア
ルキレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシアル
キレン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニル
エーテル類、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油
類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリグリセリンアルキル
エーテル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、脂肪酸
アルカノールアミド、アルキルグルコシド類等が挙げら
れる。このうち、アルキルグリコシド類、ポリオキシア
ルキレンC8−C20脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミドが好ましい。アル
キルグリコシド類としては、アルキル基の炭素数8〜1
4で、糖(グルコース)の縮合度1〜2のものが好まし
い。脂肪酸アルカノールアミドとしては、炭素数8〜1
8、特に10〜16のアシル基を有するものが好まし
く、またモノアルカノールアミド、ジアルカノールアミ
ドのいずれでもよいが炭素数2〜3のヒドロキシアルキ
ル基を有するものが好ましい。脂肪酸アルカノールアミ
ドの具体例としては、オレイン酸ジエタノールアミド、
パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジ
エタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポ
リオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイ
ソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミ
ド、パーム核油脂肪酸メチルエタノールアミド、ヤシ油
脂肪酸メチルエタノールアミド等が挙げられる。
【0020】両性界面活性剤としては、ベタイン系界面
活性剤等が挙げられる。このうち、イミダゾリン系ベタ
イン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸ア
ミドプロピルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタ
イン等のベタイン系界面活性剤がより好ましく、アルキ
ルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリウムベ
タイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン及びアルキルヒ
ドロキシスルホベタインが特に好ましい。脂肪酸アミド
プロピルベイタン及びアルキルヒドロキシスルホベタイ
ンは、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアルキ
ル基を有するものが好ましく、特にラウリン酸アミドプ
ロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタ
イン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリル
ヒドロキシスルホベタイン等が好ましい。
【0021】成分(A)と他の陽イオン性界面活性剤と
の使用比率は、乾燥後のすべり性の観点から、「成分
(A)/他の界面活性剤」(重量比)が1/4以上であ
るのが好ましく、更には1/2〜10/1、特に1/1
〜4/1であるのが好ましい。
【0022】特に、本発明の毛髪化粧料がシャンプー等
の毛髪洗浄剤組成物の場合、成分(A)の含有量は、泡
質及び安定性の向上の観点から、0.1〜20重量%が
好ましく、0.2〜10重量%、特に0.5〜5重量%
が好ましい。陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活
性剤又は両性界面活性剤の含有量は、起泡性及び使用感
の向上の観点から、0.1〜50重量%、更に0.5〜
30重量%、特に5〜20重量が好ましい。
【0023】成分(A)と陰イオン性界面活性剤、非イ
オン性界面活性剤又は両性界面活性剤との使用比率は、
泡質及び安定性の向上の観点から、「成分(A)/他の
陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤又は両性
界面活性剤」(重量比)が1/1〜1/200であるの
が好ましく、更には1/5〜1/100であるのが好ま
しい。
【0024】本発明の毛髪化粧料には、更に油性成分を
含有することができる。油性成分としては、高級アルコ
ール、エステル油、シリコーン、炭化水素類、グリセリ
ド類等が挙げられ、高級アルコール、エステル油及び/
又はシリコーンが好ましく、高級アルコール及び/又は
シリコーンが特に好ましい。
【0025】高級アルコールとしては、直鎖又は分岐鎖
のアルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコール
類、好ましくは炭素数12〜26の直鎖又は分岐鎖のア
ルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコール、更
に好ましくはセタノール、セチルアルコール、ステアリ
ルアルコール、アラキルアルコール、ベへニルアルコー
ル、カラナービルアルコール、セリルアルコール等の高
級アルコールが挙げられ、特にセタノール、セチルアル
コール、ステアリルアルコール、ベへニルアルコールが
好ましい。ここで、セタノールとは、セチルアルコール
を主成分とし、ステアリルアルコール、オレイルアルコ
ール等の高級アルコールを含有するものをいう。
【0026】エステル油としては、総炭素数8〜40の
エステル油、好ましくは総炭素数8〜20の脂肪酸と炭
素数1〜20のアルコールとのエステル等が挙げられ、
特にパルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロ
ピルが好ましい。
【0027】シリコーンとしては、(a)ジメチルポリシ
ロキサン、(b)メチルフェニルポリシロキサン、(c)ア
ミノ変性シリコーン〔好ましくは、平均分子量が約3000
〜100000の、アモジメチコーン(Amodimethicone)の名称
でCTFA辞典(米国、Cosmetic Ingredient Dictiona
ry)第3版中に記載のもの、水性乳濁液としては、SM87
04C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、DC939
(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)等が挙げら
れる〕、(d)脂肪酸変性ポリシロキサン、(e)アルコー
ル変性シリコーン、(f)脂肪族アルコール変性ポリシロ
キサン、(g)ポリエーテル変性シリコーン、(h)エポキ
シ変性シリコーン、(i)フッ素変性シリコーン、(j)環
状シリコーン、(k)アルキル変性シリコーン等が挙げら
れる。
【0028】これらのシリコーンのうち、本発明の毛髪
化粧料がヘアシャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディシ
ョナー等の洗い流すタイプのものである場合には、上記
(a)、(c)、(f)、(g)又は(i)が好ましい。また、へ
アクリーム、リーブオントリートメント等の洗い流さな
いタイプの毛髪化粧料の場合には、上記(a)、(b)、
(c)、(g)又は(j)が好ましい。
【0029】本発明の毛髪化粧料中における油性成分の
含有量は、十分に油剤特有の柔軟性、しっとり感を付与
することができ、かつ製品の安定性上の観点から、0.
01〜30重量%、更に0.2〜20重量%、特に1〜
20重量%が好ましい。中でもシリコーンの含有量は、
十分にシリコーン特有の感触を付与することができ、か
つ製品の安定性上の観点から、0.01〜20重量%、
特に0.1〜10重量%が好ましい。
【0030】本発明の毛髪化粧料中の成分(A)と油性
成分との重量比は、油性成分の乳化安定性の観点から、
成分(A)/油性成分が20/1〜1/30、更に10
/1〜1/10、特に1/1〜1/10が好ましい。ま
た、成分(A)とシリコーン以外の油性成分との和と、
シリコーンとの重量比は、製品安定性の観点から、[成
分(A)+シリコーン以外の油性成分]/シリコーンが
20/1〜1/20、更に10/1〜1/10、特に1
0/1〜1/1が好ましい。
【0031】本発明の毛髪化粧料のpHは特に限定されな
いが、水で20重量倍に希釈した時の水溶液のpH(2
5℃)が2〜8が好ましい。特に毛髪用リンス、コンデ
ィショナー等に使用する場合はpH(25℃)3〜6が好
ましく、毛髪用シャンプーに使用する場合はpH(25
℃)5〜8が好ましい。pHは、酸又はアルカリを加え
て調整すればよい。
【0032】本発明の毛髪化粧料には、更に上記油性成
分以外の、植物油、動物油、ラノリン誘導体、高級脂肪
酸エステル類、高級脂肪酸類、グリセリン、保湿剤、カ
チオン性ポリマー、多糖類、ポリペプタイド、パール化
剤、成分(B)以外の溶剤、液晶形成基剤、芳香族スル
ホン酸類、色素、香料、噴射剤、キレート剤、pH調整
剤、防腐剤、抗フケ剤等を、適宜配合することができ
る。植物油としては、ツバキ油、マカデミアナッツ油、
ミンク油、オリーブ油、サフラワー油、大豆油、ホホバ
油などが挙げられる。カチオン性ポリマーとしては、カ
チオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン
化グアーガム誘導体などが挙げられる。抗フケ剤として
は、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミンなどが挙げ
られる。
【0033】本発明の毛髪化粧料は、常法に従って、水
溶液、エタノール溶液、エマルション、サスペンショ
ン、ゲル、液晶、固形、エアゾールフォーム、スプレー
等の所望の剤型にすることができ、毛髪洗浄剤組成物と
しては、ヘアシャンプー等の製品とすることができ、毛
髪洗浄剤組成物以外の毛髪化粧料としては、へアリン
ス、へアコンディショナー、へアトリートメント、へア
パック、へアクリーム、ヘアカラー、コンディショニン
グムース、へアムース、へアスプレー、リーブオントリ
ートメント、ワックス、トニック、染毛剤等の製品とす
ることができる。
【0034】
【実施例】本発明を実施例により更に詳しく記載する。
【0035】実施例1 表1に示すエーテル型陽イオン性界面活性剤1〜4及び
他の型陽イオン性界面活性剤を用い、表2に示す組成の
ヘアコンディショナー(本発明品1〜5及び比較品1〜
3)を常法により製造した。これらのヘアコンディショ
ナーについて、下記の方法により柔軟性、すべり性及び
まとまり性について官能評価した。なお、表2中の数値
は「重量%」である。
【0036】
【表1】
【0037】<評価方法>専門パネラー5名により、陰
イオン性界面活性剤を主体とする市販ヘアシャンプーを
用いて洗浄後、上記ヘアコンディショナーにて処理を行
なった。このときのすすぎ時の毛髪の柔軟性とすべり性
及び、タオルドライ後、ドライヤーで十分に乾燥した後
の毛髪の柔軟性、すべり性及びまとまり性について、下
記の基準に従って評価した。4:非常に良好、3:良
好、2:どちらともいえない、1:悪い10名の評価の
平均点を求め、3.6以上を◎、2.6〜3.4を○、
1.6〜2.4を△、1.4以下を×とし、表2に示
す。
【0038】
【表2】
【0039】実施例2 下記組成のヘアトリートメント剤を製造した。 (重量%) エーテル型陽イオン性界面活性剤1 2.5 セタノール* 4.0 パルミチン酸イソプロピル 1.0 ジメチルポリシロキサン(500cs)** 0.8 ポリエチレングリコール(分子量600) 2.5 ヒドロキシエチルセルロース 0.8 エタノール 1.0 香料、メチルパラベン 適量 精製水 バランス 計 100.0 *:セチルアルコール/ステアリルアルコールの重量比7/3の混合物。 **:SH200C、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製
【0040】このヘアトリートメント剤は、湿潤時から
乾燥後まで柔軟性及びすべり性が良好で、特に乾燥後に
おいて、柔軟性、すべり性及びまとまり性に優れてい
た。
【0041】実施例3 下記組成のヘアリンス剤を製造した。 (重量%) エーテル型陽イオン性界面活性剤3 1.0 ステアリルアルコール 3.5 パラフィンワックス 1.0 ポリプロピレングリコール(分子量400) 1.2 ヒドロキシエチルセルロース 0.5 乳酸(90%液) 0.2 香料、メチルパラベン 適量 精製水 バランス 計 100.0 このリンス剤は、湿潤時から乾燥後まで柔軟性及びすべ
り性が良好で、特に乾燥後において、柔軟性、すべり性
及びまとまり性に優れていた。
【0042】実施例4 下記組成の毛髪洗浄剤を製造した。 (重量%) エーテル型陽イオン性界面活性剤4 0.5 ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 15.0 ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド 2.0 カチオン性ポリマー(マーコート550,カルゴン社製) 0.5 ヒドロキシスルホベタイン〔アンヒトール20HD,花王(株)製〕 3.5 ポリプロピレングリコール(分子量400) 3.0 香料、メチルパラベン 適量 精製水 バランス 計 100.0 この毛髪洗浄剤は、泡質、並びに洗浄時及び乾燥後の感
触に優れていた。特に、乾燥後の毛髪の柔軟性、すべり
性及び、まとまり性が良好であった。
【0043】
【発明の効果】毛髪に対し湿潤時から乾燥後まで良好な
柔軟性、すべり性及びまとまり性を付与することがで
き、特に乾燥後のすべり性及びまとまり性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/37 C11D 3/37 3/43 3/43 10/02 10/02 17/08 17/08 Fターム(参考) 4C083 AC022 AC072 AC121 AC151 AC171 AC172 AC181 AC182 AC302 AC331 AC352 AC482 AC532 AC691 AC692 AC712 AC782 AD041 AD042 AD132 AD152 AD282 AD352 BB06 CC31 CC33 CC38 CC39 EE06 4H003 AB31 AC13 AD05 AE06 BA12 DA02 EB09 EB34 EB42 ED02 FA21 FA22 FA26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B) (A)一般式(1) 【化1】 〔式中、R1は、炭素数6〜24の直鎖又は分岐鎖のア
    ルキル基又はアルケニル基を示し、 R2及びR4は、炭素数1〜6のアルキル基又は−(A1
    O)nH(A1は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平
    均付加モル数nは1〜6の数を示し、n個のA 1は同一
    でも異なってもよく、その配列は任意である。)を示
    し、 R3は、炭素数1〜6のアルキル基、ベンジル基又は−
    (A2O)mH(A2は炭素数2〜4のアルキレン基を示
    し、平均付加モル数mは1〜6の数を示し、m個のA2
    は同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)
    を示し、 X-は、陰イオンを示す。〕で表されるエーテル型陽イ
    オン性界面活性剤 (B)芳香族アルコール、カーボネート及び一般式
    (2) 【化2】 (式中、Rは、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖若しく
    は分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基を示し、A
    は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平均付加モル数
    rは1〜3000の数を示し、r個のAは同一でも異な
    ってもよく、その配列は任意である。)で表わされるヒ
    ドロキシ化合物から選ばれる有機溶剤を含有する毛髪化
    粧料。
  2. 【請求項2】 成分(B)の有機溶剤が、ベンジルアル
    コール、ベンジルオキシエタノール、プロピレンカーボ
    ネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
    エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレング
    リコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリ
    コール及びポリプロピレングリコールから選ばれる1種
    又は2種以上のものである請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 成分(A)を0.1〜20重量%含有す
    る請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 更に、成分(A)以外の界面活性剤を含
    有する請求項1〜3のいずれか1項記載の毛髪化粧料。
  5. 【請求項5】 成分(A)以外の界面活性剤が、陽イオ
    ン性界面活性剤である請求項4記載の毛髪化粧料。
JP2002137503A 2002-05-13 2002-05-13 毛髪化粧料 Pending JP2003327512A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002137503A JP2003327512A (ja) 2002-05-13 2002-05-13 毛髪化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002137503A JP2003327512A (ja) 2002-05-13 2002-05-13 毛髪化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003327512A true JP2003327512A (ja) 2003-11-19

Family

ID=29699237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002137503A Pending JP2003327512A (ja) 2002-05-13 2002-05-13 毛髪化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003327512A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2387986A2 (en) 2010-03-30 2011-11-23 Evonik Goldschmidt GmbH Compositions comprising quaternary ammonium compounds and organic carbonates

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2387986A2 (en) 2010-03-30 2011-11-23 Evonik Goldschmidt GmbH Compositions comprising quaternary ammonium compounds and organic carbonates

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4982051B2 (ja) 毛髪洗浄剤
TWI442939B (zh) 水性毛髮洗淨劑
WO2010113447A1 (ja) 水性毛髪洗浄剤
JP5341029B2 (ja) 水性毛髪洗浄剤
JP5063060B2 (ja) 皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物
EP0524434A2 (en) Mild condition shampoo with high foam level
JP5426212B2 (ja) 水性毛髪洗浄剤
JP5607311B2 (ja) 水性毛髪洗浄剤
JP2006282613A (ja) 毛髪洗浄剤
JP7282348B2 (ja) 起泡促進剤及びシャンプー組成物
US7790149B2 (en) Hair treatment compositions
JP5426213B2 (ja) 水性毛髪洗浄剤
JP2006045183A (ja) 毛髪化粧料
JP4247126B2 (ja) 毛髪化粧料
JP6410337B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2006282615A (ja) 毛髪洗浄剤
JP2003300813A (ja) 化粧料
JP2003327513A (ja) 毛髪化粧料
JP3929967B2 (ja) 水性毛髪洗浄剤
JP2003300835A (ja) 毛髪化粧料
JP3403367B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2003327512A (ja) 毛髪化粧料
JP2004026709A (ja) 毛髪化粧料
JP2006045182A (ja) 毛髪化粧料
JP2003327510A (ja) 毛髪化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041215

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071002