JP2003326729A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2003326729A
JP2003326729A JP2002136223A JP2002136223A JP2003326729A JP 2003326729 A JP2003326729 A JP 2003326729A JP 2002136223 A JP2002136223 A JP 2002136223A JP 2002136223 A JP2002136223 A JP 2002136223A JP 2003326729 A JP2003326729 A JP 2003326729A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検出手段により記録ヘッドからのインク滴の吐
出状態を検出するに先立ち、各ノズルからのインク滴の
吐出条件を均一化させ、正確にインク滴の吐出状態の検
出が可能なインクジェット記録装置を提供すること。 【解決手段】多数のノズル1bから微小なインク滴La
を吐出する記録ヘッド1と、前記記録ヘッドからのイン
ク滴の吐出を制御する駆動制御手段3、4と、前記記録
ヘッドのノズルから吐出するインク滴の通過を検出する
よう、該インク滴の進行方向に交差して発光素子21と
受光素子22とを配置し、インク滴が該発光素子と受光
素子との間の光軸20を通過した場合に、受光素子の信
号変化分を信号出力として取り出すことにより、記録ヘ
ッドからのインク滴の吐出状態を検出する検出手段2と
を有し、前記駆動制御手段は、前記検出手段による検出
開始の前に、全ノズルから、インク滴の吐出状態を良好
に復帰させるためのインク滴の予備的吐出を行うよう前
記記録ヘッドを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、詳しくは、記録ヘッドから吐出されるイン
ク滴の吐出状態を光学的に検出するための検出手段を備
えたインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、記録ヘッド
に形成された多数の各ノズルからインクを微小な液滴状
のインク滴として吐出し、記録ヘッドのノズル面に対向
するように配置された記録媒体上に着弾させ、記録ヘッ
ドが双方向に移動走査する間に所望の画像を記録媒体上
に記録形成していく。
【0003】高品質の画像を記録形成するためには、記
録ヘッドからのインク滴の吐出状態を把握する必要があ
る。このため、インクジェット記録装置では、記録ヘッ
ドのノズルから吐出するインク滴の通過を検出するよ
う、該インク滴の進行方向に光軸が交差するようにレー
ザーやLED等からなる発光素子とこの発光素子からの
光を受光するフォトセンサ等からなる受光素子とを配置
し、インク滴が該発光素子と受光素子間を通過した際の
受光素子の信号変化分を信号出力として取り出すことに
より、記録ヘッドからのインク滴の吐出状態、例えばイ
ンク滴の吐出不良の有無やインク滴の飛翔速度を検出す
るようにした検出手段を備えているものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、記録ヘッドか
らのインク滴の吐出状態は、そのノズルからどのくらい
の時間吐出が行われていなかったか、また、周囲の環境
によるノズル内のインクの乾燥状態、あるいは記録ヘッ
ド稼動状態による熱の影響等により変化する。即ち、あ
るノズルからのインク滴の吐出が長時間行われていない
場合には、乾燥したインクがノズル内に詰まっており、
駆動電圧を印加してもインク滴の吐出が行われなかった
り、乾燥したインクの影響で吐出時の直進性が損なわれ
たりすることにより、正常な状態の吐出が行われず、イ
ンク滴の検出不可若しくは誤検出となる問題がある。従
って、記録ヘッドからのインク滴の吐出状態を正確に検
出し把握するためには、各ノズルの吐出条件を均一化し
て正常な状態でのインク滴の吐出が行われるようにする
必要がある。
【0005】そこで、本発明の課題は、検出手段により
記録ヘッドからのインク滴の吐出状態を検出するに先立
ち、各ノズルからのインク滴の吐出条件を均一化させ、
正確にインク滴の吐出状態の検出を行うことのできるイ
ンクジェット記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、多数のノズルから微小なインク滴を
吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドからのインク滴
の吐出を制御する駆動制御手段と、前記記録ヘッドのノ
ズルから吐出するインク滴の通過を検出するよう、該イ
ンク滴の進行方向に交差して発光素子と受光素子とを配
置し、インク滴が該発光素子と受光素子との間の光軸を
通過した時に受光素子の信号変化分を信号出力として取
り出すことにより、記録ヘッドからのインク滴の吐出状
態を検出する検出手段とを有するインクジェット記録装
置において、前記駆動制御手段は、前記検出手段による
検出開始の前に、全ノズルから、インク滴の吐出状態を
良好に復帰させるためのインク滴の予備的吐出を行うよ
う前記記録ヘッドを制御することを特徴とするインクジ
ェット記録装置である。
【0007】請求項2記載の発明は、前記駆動制御手段
は、前記インク滴の予備的吐出の際、前記検出手段によ
る吐出状態の検出動作時における1回の検出用吐出と次
回の検出用吐出との間隔を決定する駆動周波数よりも高
い駆動周波数を用いてインク滴の吐出を制御することを
特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置であ
る。
【0008】請求項3記載の発明は、前記駆動制御手段
は、予備的吐出の後で且つ前記検出手段による検出開始
の前に、記録ヘッドが受光素子と発光素子との間の光軸
上に存在することを確認する光軸一致確認用のインク滴
の吐出を行うよう記録ヘッドを制御することを特徴とす
る請求項1又は2記載のインクジェット記録装置であ
る。
【0009】請求項4記載の発明は、前記光軸一致確認
用のインク滴の吐出数mは、全ノズルではない複数のノ
ズルを使用し、前記検出手段によるインク滴の吐出状態
検出時の1ノズル当たりの吐出数nに対して、n/2≦
m≦3nであることを特徴とする請求項3記載のインク
ジェット記録装置である。
【0010】請求項5記載の発明は、前記駆動制御手段
は、前記光軸一致確認用のインク滴の吐出の際、前記検
出手段による吐出状態の検出動作時における1回の検出
用吐出と次回の検出用吐出との間隔を決定する駆動周波
数よりも高い駆動周波数を用いてインク滴の吐出を制御
することを特徴とする請求項3又は4記載のインクジェ
ット記録装置である。
【0011】請求項6記載の発明は、前記駆動制御手段
は、前記予備的吐出の後で且つ前記検出手段によるイン
ク滴の吐出状態の検査開始直前に、ノズルから複数回の
ダミー吐出を行うよう記録ヘッドを制御することを特徴
とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェット
記録装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0013】図1は、本発明に係るインクジェット記録
装置における主要部の概略構成を示す図である。図中、
1は記録ヘッドであり、その下面のヘッド面1aには、
多数のノズル1b、1b…が、記録ヘッド1の主走
査方向と直交する方向に沿って一列に配列されており、
各ノズル1b、1b…からそれぞれ所定のタイミン
グでインクを微小液滴状のインク滴Laとして、図1に
おける下方向に吐出することで、図示しない記録媒体上
に所望の画像を記録形成する。
【0014】なお、インクジェット記録装置では通常複
数色のインク、例えばY(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)、K(ブラック)等の各色のインク
により記録を行うため、色毎の複数の記録ヘッドを有し
ているが、ここでは説明の簡略化のため一つの記録ヘッ
ド1のみを示している。
【0015】検出手段2は、記録ヘッド1が記録媒体に
対して画像記録を行わない位置に配設されており、検出
光を出射するレーザーやLED等からなる発光素子21
と、該発光素子21から出射した検出光を受光するフォ
トセンサ等からなる受光素子22とが、その間に記録ヘ
ッド1を配置可能となる距離をおいて対向状に設けら
れ、記録ヘッド1に対して、発光素子21から出射した
検出光の光軸20が記録ヘッド1の主走査方向と直交し
且つ記録ヘッド1のノズル1b、1b…の配列方向
と平行となるように配置されている。これにより記録ヘ
ッド1がこの発光素子21と受光素子22との間に位置
したとき、各ノズル1b、1b…から吐出されるイ
ンク滴Laの進行経路は検出光の光軸20と交差する。
【0016】発光素子21及び受光素子22は、共に光
学的に光を遮蔽するそれぞれ発光側筐体23及び受光側
筐体24内に装着されており、発光側筐体23には発光
素子21からの検出光を受光素子22側へ向けて出射さ
せるための発光用開口部23aが形成されている。ま
た、受光用筐体24には、発光素子21からの検出光を
取り込んで受光素子22により検出可能とするための受
光用開口部24aを有している。これにより受光素子2
2は、受光用開口部24aから入射した検出光のみの光
量変化を捉えることができるようになっている。従っ
て、記録ヘッド1のノズル1b、1b…から吐出さ
れたインク滴Laが検出光の光軸20を横切ると、それ
が受光素子22において光量の変化として検出される。
検出手段2による記録ヘッド1からのインク滴Laの吐
出状態の検出は、この受光素子22における光量の変化
を信号出力として取り出すことにより行われる。
【0017】受光用開口部24aは、図2に示すよう
に、記録ヘッド1のヘッド面1aと垂直な方向に沿う径
(短径)d1に対してそれと直交する方向に沿う径(長
径)d2が長い楕円形を呈している。一般に、受光用開
口部24aは、記録ヘッド1のヘッド面1aと垂直な方
向、即ちインク滴Laの吐出方向に沿う幅が狭い方が、
特にインク滴Laの速度を検出する場合の検出精度を向
上させることができる点で有利である。しかし、これと
直交する方向の幅を狭くすると、受光素子22により検
出される信号の出力が低下して検出誤差が大きくなるた
め、開口形状を楕円形状とし、その短径d1が記録ヘッ
ド1のヘッド面1aと垂直な方向、即ちインク滴Laの
吐出方向に沿うように受光側筐体24に開設すること
で、インク滴Laの検出精度の向上と検出誤差の低減化
とを両立できるようにしている。この受光用開口部24
aの形状の一例を挙げると、d1=1.5mm、d2=
3mmである。
【0018】なお、図1において、25は記録ヘッド1
のヘッド面1aに対向して配置され、記録ヘッド1から
吐出されたインク滴Laを受け入れるインク受け皿であ
る。
【0019】記録ヘッド1は、制御部4によってヘッド
ドライバ3が駆動制御されることによりインク滴Laの
吐出が制御される。これらヘッドドライバ3及び制御部
4により記録ヘッド1の駆動制御手段を構成している。
【0020】記録ヘッド1からのインク滴Laの吐出状
態の検出は、各ノズル1b、1b …毎に実施する。
ここで、吐出状態としてインク滴Laの飛翔速度を検出
する場合について説明すると、この飛翔速度の検出動作
時における検出用吐出は、1滴のインク滴Laとして各
ノズル1b、1b…から吐出するよりも、複数の連
続するインク滴Laにより構成されるインク滴群Lとし
て、このインク滴群Lを各ノズル1b、1b…から
それぞれ1回ずつ吐出するように制御することが好まし
い。即ち、図3に示すように、記録ヘッド1のそれぞれ
のノズル1b、1b…から、複数のインク滴Laに
よって構成される一塊のインク滴群L(L1、L2…)
を1回ずつ所定間隔をおいて吐出する。この場合は、こ
の一塊のインク滴群Lが、検出手段2による吐出状態の
検出動作時における1回の検出用吐出となる。
【0021】各インク滴La同士の吐出間隔と各インク
滴群L1、L2…同士の吐出間隔との関係は、一つのイ
ンク滴群Lにおいて隣接する各インク滴La同士の吐出
間隔をα、先に(ノズル1bから)吐出された1回の
検出用吐出となるインク滴群L1と次に(ノズル1b
から)吐出された次回の検出用吐出となるインク滴群L
2との吐出間隔(インク滴群L1の最後のインク滴La
とインク滴群L2の最初のインク滴Laの間隔)をβと
すると、α<βとなるように吐出が制御される。
【0022】ここで、αはインク滴Laが受光素子22
上に影を落とす距離以下の値、即ち、受光用開口部24
aのヘッド面1aに垂直な方向に沿う径(d1)以下の
値である。このようにすることで、受光素子22からの
信号出力は、各インク滴群Lを一塊のまとまった信号と
して得られることになる。一つのインク滴群Lを構成す
るインク滴Laの数は、一塊のインク滴群Lとなったと
きに検出手段2の検出距離(受光用開口部24aのd1
の長さ)よりも短い距離となるように定められる数であ
り、インク滴Laの大きさと検出手段2の上記検出距離
に応じて適宜決定することができる。また、βは、1回
の検出用吐出と次回の検出用吐出とを確実に区別して検
出し得るだけの間隔である必要があり、受光素子22の
検出距離以上とする必要があり、この間隔βは、駆動制
御手段により記録ヘッド1に与えられる駆動周波数によ
り決定される。
【0023】受光素子22により検出された光量変化の
信号は検出部5に出力され、記録ヘッド1の各ノズル1
、1b…からのインク滴Laの吐出状態の検出が
行われる。ここでは、この受光素子22により検出され
る検出用吐出の光量信号の変化は、一滴の微小な液滴に
よるものではなく、複数の連続するインク滴Laにより
構成されるインク滴群Lによるものであるため、受光素
子22では大きなインク滴群Lの塊として検出され、記
録ヘッド1のノズル1b、1b…から極めて微小な
液滴状のインク滴Laを吐出するにもかかわらず、発光
素子21からの検出光をレンズ等の光学系を用いて絞っ
たり、受光用開口部24aの大きさをインク滴Laの大
きさに合わせて小さくする等の必要がなく、受光素子2
2でのS/Nの良好な検出が可能である。
【0024】かかる検出手段2によるインク滴Laの吐
出状態の検出動作は、インクジェット記録装置の起動開
始時、一連の記録作業終了時等の予め決められたタイミ
ングで開始される。本実施形態において、この検出手段
2によりインク滴Laの吐出状態の検出を行う場合の制
御フローを図4に示す。制御部4は、上記の通り、検出
手段2による検出動作を開始するための予め決められた
タイミングが来ると、同図に示すように、実際の吐出状
態の検出動作開始に先立ち、予備的吐出(S1)、光軸
一致確認用の吐出(S2)、ダミー吐出(S3)を順次
行うように記録ヘッド1の駆動を制御するシーケンスを
実行した後、吐出状態の検出動作に入る(S4)。
【0025】検出手段2による検出動作開始に先立ち、
最初に行われる予備的吐出(S1)は、検出手段2によ
ってインク滴Laの影を捉えて受光素子22により出力
信号を得るための吐出ではなく、インク滴Laの吐出状
態を良好に復帰させるための吐出であるため、インク滴
Laを全ノズル1b、1b…から連続してそれぞれ
複数発、例えば100発〜1000発ずつ吐出すること
により行う。これにより、インク滴Laの吐出が長時間
行われないことにより大気に接して乾燥したインクを予
め飛散させておくことができ、各ノズル1b、1b
…のインク滴Laの吐出状態を均一化させることができ
るため、その後の検出手段2によるインク滴Laの吐出
状態の検出動作時に、吐出不良や飛翔曲がりが発生して
検出不可となる問題を解消することができ、正確な検出
を行うことが可能となる。
【0026】なお、この予備的吐出はインク滴Laの光
学的な検出を行う必要はなく、上述した受光素子22に
よる正確なインク滴群Lの検出を可能とするためにあけ
られるインク滴群L同士の吐出間隔βを全く考慮する必
要はない。従って、予備的吐出の場合、図3に示すαと
βの関係はほとんどα=βとし、各ノズルから連続して
吐出させることができる。このため、かかる予備的吐出
の際、記録ヘッド1の駆動を制御する駆動制御手段は、
検出手段2による吐出状態の検出動作時における1回の
検出用吐出と次回の検出用吐出との間隔βを決定する駆
動周波数よりも高い駆動周波数を用いてインク滴Laの
吐出を制御し、図5に示すように記録ヘッド1の各ノズ
ル1b、1b…からインク滴群Lを連続して吐出さ
せるようにすることが好ましい。これにより予備的吐出
に費やされる時間を短縮することができ、各ノズル1b
、1b…の均一化作業を早期に終了させることがで
きるようになる。
【0027】検出手段2による検出動作時には、記録ヘ
ッド1は検出位置に移動している必要があり、ホームポ
ジションに位置している記録ヘッド1は、制御部4によ
り主走査モータドライバ6が制御されて主走査モータ7
が駆動することで、検出手段2による検出位置まで移動
されるが、上述の予備的吐出は、検出手段2による検出
動作開始の前であれば、必ずしも記録ヘッド1が検出位
置に位置していない時に行うようにしてもよく、吐出さ
れるインク滴Laを受け入れるための受け皿さえあれ
ば、記録ヘッド1がまだホームポジションに位置してい
る時に行うようにしてもよい。
【0028】光軸一致確認用の吐出(S2)は、かかる
予備的吐出(S1)の後で且つ検出手段2による検出動
作開始(S4)の前に好ましく行われる。少なくともこ
の光軸一致確認用の吐出の際には、記録ヘッド1は検出
手段2による検出位置まで移動され、ここで各ノズル1
、1b…が受光素子22と発光素子21との間の
光軸20上に存在するか否かの確認を行うように記録ヘ
ッド1の駆動が制御される。このように光軸一致確認用
の吐出を上記予備的吐出の次工程として行うよう記録ヘ
ッド1の駆動を制御することにより、各ノズル1b
1b…からのインク滴Laの吐出状態が上述したよう
に予備的吐出によってばらつきのない均一化された状態
で光軸一致の確認作業を行うことができるため、インク
滴Laの飛翔曲がり等による誤検出の問題なく正確な確
認作業を行うことが可能である。
【0029】記録ヘッド1の位置情報はエンコーダ8に
より検出され、記録ヘッド1が検出手段2による検出位
置まで移動したことは、制御部4に入力されるエンコー
ダ8の出力信号により判断される。記録ヘッド1が検出
位置で停止すると、制御部4はヘッドドライバ3を駆動
制御し、各ノズル1b、1b…からインク滴Laを
吐出させ、これが光軸20を通過したことを検出するこ
とで、記録ヘッド1の各ノズル1b、1b…が検出
光の光軸20上に乗っていることの確認を行う。
【0030】この光軸一致確認用のインク滴Laの吐出
は、記録ヘッド1の取り付けが曲がっている場合等、一
端のノズル1bから他端のノズル1bまで正確に光
軸20上に乗っていることを確認するために、各ノズル
1b、1b…から満遍なく行う必要があるが、全ノ
ズルから吐出を行うと、インク滴Laの通過時の受光素
子22の信号量が大きくなりすぎ、光軸20との正確な
一致を検出することが困難となる。従って、光軸一致確
認時のインク滴Laの吐出は、記録ヘッド1の全ノズル
ではない任意の複数ノズルから、図6に示すように、そ
れぞれ1滴ずつのインク滴Laとして吐出するように制
御される。
【0031】このとき一度に吐出されるインク滴Laの
吐出数は、上述した検出手段2による吐出状態の検出動
作時に一つのノズルから検出用吐出として吐出されるイ
ンク滴群Lのインク滴Laの数と略同等の数であること
が好ましく、光軸一致確認時に記録ヘッド1から一度に
吐出されるインク滴Laの吐出数をm、検出手段2によ
る吐出状態の検出動作時の1ノズル当たりの吐出数をn
とすると、n/2≦m≦3nとすることが好ましい。n
/2よりも少ないと、検出レベルが低くなり、誤検出の
可能性が多くなる。また、3nよりも多いと、実際のイ
ンク滴Laの吐出状態の検出可能範囲外でも検出可能と
判断される場合があるために好ましくない。
【0032】なお、この光軸一致の確認は、吐出された
インク滴Laが光軸20を通過したか否かの検出である
ため、受光素子22による信号出力の有無、即ち、受光
素子22による検出信号のピークホールドした電位を比
較することにより一致の確認がなされる。このため、こ
の光軸一致確認用の吐出の際は、検出手段2による吐出
状態の検出動作時のように、あるインク滴群Lと次のイ
ンク滴群Lとを区別して検出するための吐出間隔をあけ
る必要はない。従って、この光軸一致確認用の吐出を行
う際、駆動制御手段は、検出手段2による吐出状態の検
出動作時における1回の検出用吐出(インク滴群L)と
次回の検出用吐出(インク滴群L)との間隔β(図3参
照)を決定する駆動周波数よりも高い駆動周波数を用い
てインク滴Laの吐出を制御し、インク滴Laの吐出間
隔γを短く制御することが好ましい(図6参照)。これ
により光軸一致の確認作業を早期に終了させることがで
きるようになる。
【0033】以上のように予備的吐出(S1)及び光軸
一致確認用の吐出(S2)を行った後、記録ヘッド1は
検出手段2による吐出状態の検出動作に入るが、駆動制
御手段は、この検出手段2による検出開始直前に、ノズ
ルから複数回のインク滴Laのダミー吐出(S3)を行
うよう記録ヘッド1を制御することが好ましい。
【0034】このダミー吐出とは、吐出状態検出用のイ
ンク滴Laの吐出ではなく、受光素子22による信号出
力を安定化させるための吐出である。通常、受光素子2
2によるインク滴Laの通過検出には、高ゲインの増幅
系が必要であり、この場合、通過検出時の光変動分のみ
を電気信号的に取り出す交流増幅の構成をとることにな
るが、受光素子22からの信号出力が定常状態から急に
信号出力が得られる状態に推移する過渡期は信号出力が
不安定となり、第1番目のノズル1bから順番にイン
ク滴Laの吐出状態の検出を行おうとしても正確な検出
ができない問題がある。このため、検出手段2による検
出動作におけるインク滴Laの吐出の開始直前に、この
過渡期に相当する期間、複数発ダミー吐出を行うこと
で、検出動作開始時の受光素子22による定常状態から
の急峻な信号変化を回避し、第1番目のノズル1b
らの検出動作を正確に行うことを可能としている。
【0035】このダミー吐出を行うノズルは、記録ヘッ
ド1のいずれか一つのノズルであればよく、また、いず
れの位置にあってもよい。また、ダミー吐出するインク
滴Laの数は、受光素子22により信号出力が得られる
程度の数量であればよく、例えば連続する6発のインク
滴からなるインク滴群を所定間隔をおいて3回程度吐出
することにより行うことができる。
【0036】かかるダミー吐出(S3)の後、検出手段
2によるインク滴Laの吐出状態の検出動作に入る(S
4)。検出動作は記録ヘッド1の第1番目のノズル1b
から順次行い、検出手段2によってインク吐出不良を
検出する場合は、ヘッドドライバ3から記録ヘッド1に
駆動信号が印加された後、所定時間内に受光素子22に
よりインク滴群Lの通過を検出したか否かを判断するこ
とにより行うことができる。また、インク滴Laの飛翔
速度を検出する場合は、記録ヘッド1と検出手段2にお
ける光軸20との距離は一定であるため、ヘッドドライ
バ3から記録ヘッド1に駆動信号が印加された時刻と受
光素子22によりインク滴群Lの通過を検出した時刻と
の差からインク滴群Lの速度を求めることにより行うこ
とができる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、検出手段により記録ヘ
ッドからのインク滴の吐出状態を検出するに先立ち、各
ノズルからのインク滴の吐出条件を均一化させ、正確に
インク滴の吐出状態の検出を行うことのできるインクジ
ェット記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置における
主要部の概略構成を示す図
【図2】受光用開口部の形状を示す正面図
【図3】検出手段による吐出状態の検出動作時における
インク滴の吐出の様子を示す図
【図4】検出手段による吐出状態の検出開始の際の制御
フローを示す図
【図5】予備的吐出の際のインク滴の吐出の様子を示す
【図6】光軸一致確認用の吐出の際のインク滴の吐出の
様子を示す図
【符号の説明】
1:記録ヘッド 1a:ヘッド面 1b、1b…:ノズル 2:検出手段 3:ヘッドドライバ 4:制御部 5:検出部 6:主走査モータドライバ 7:主走査モータ 8:エンコーダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数のノズルから微小なインク滴を吐出す
    る記録ヘッドと、前記記録ヘッドからのインク滴の吐出
    を制御する駆動制御手段と、前記記録ヘッドのノズルか
    ら吐出するインク滴の通過を検出するよう、該インク滴
    の進行方向に交差して発光素子と受光素子とを配置し、
    インク滴が該発光素子と受光素子との間の光軸を通過し
    た時に受光素子の信号変化分を信号出力として取り出す
    ことにより、記録ヘッドからのインク滴の吐出状態を検
    出する検出手段とを有するインクジェット記録装置にお
    いて、 前記駆動制御手段は、前記検出手段による検出開始の前
    に、全ノズルから、インク滴の吐出状態を良好に復帰さ
    せるためのインク滴の予備的吐出を行うよう前記記録ヘ
    ッドを制御することを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】前記駆動制御手段は、前記インク滴の予備
    的吐出の際、前記検出手段による吐出状態の検出動作時
    における1回の検出用吐出と次回の検出用吐出との間隔
    を決定する駆動周波数よりも高い駆動周波数を用いてイ
    ンク滴の吐出を制御することを特徴とする請求項1記載
    のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】前記駆動制御手段は、予備的吐出の後で且
    つ前記検出手段による検出開始の前に、記録ヘッドが受
    光素子と発光素子との間の光軸上に存在することを確認
    する光軸一致確認用のインク滴の吐出を行うよう記録ヘ
    ッドを制御することを特徴とする請求項1又は2記載の
    インクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】前記光軸一致確認用のインク滴の吐出数m
    は、全ノズルではない複数のノズルを使用し、前記検出
    手段によるインク滴の吐出状態検出時の1ノズル当たり
    の吐出数nに対して、n/2≦m≦3nであることを特
    徴とする請求項3記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】前記駆動制御手段は、前記光軸一致確認用
    のインク滴の吐出の際、前記検出手段による吐出状態の
    検出動作時における1回の検出用吐出と次回の検出用吐
    出との間隔を決定する駆動周波数よりも高い駆動周波数
    を用いてインク滴の吐出を制御することを特徴とする請
    求項3又は4記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】前記駆動制御手段は、前記予備的吐出の後
    で且つ前記検出手段によるインク滴の吐出状態の検査開
    始直前に、ノズルから複数回のダミー吐出を行うよう記
    録ヘッドを制御することを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載のインクジェット記録装置。
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