JP2003326245A - 油汚染土壌の処理方法及びそれに用いる処理システム - Google Patents

油汚染土壌の処理方法及びそれに用いる処理システム

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JP2003326245A
JP2003326245A JP2002135637A JP2002135637A JP2003326245A JP 2003326245 A JP2003326245 A JP 2003326245A JP 2002135637 A JP2002135637 A JP 2002135637A JP 2002135637 A JP2002135637 A JP 2002135637A JP 2003326245 A JP2003326245 A JP 2003326245A
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water
contaminated
contaminated area
soil
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Toru Komatsu
透 小松
Yoshinori Oshima
義徳 大島
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Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大型の浄化設備を設けずとも油汚染の濃度が高
い土壌を浄化する。 【構成】本発明に係る油汚染土壌の処理システム1は、
土壌12内に拡がる油汚染領域2を浄化の対象とするも
のであり、集排水孔3の底面に設置された揚水ポンプ4
と、集排水孔3内に設置された液面計5と、揚水ポンプ
4を駆動制御する制御装置6と、油混入水から油分を除
去して処理水とする油分除去装置7と、油汚染領域2に
洗浄水を供給する散水手段であるスプリンクラー8とを
備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工場跡地等の油で
汚染された土壌を浄化するための油汚染土壌の処理方法
及びそれに用いる処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】工場跡地等を再利用する場合、基礎工事
を行う際、燃料油や機械油が掘削土に混じって搬出され
ることがある。また、何らかの事故によって油が流出
し、該油で周辺地盤が汚染されるといった事態も想定さ
れる。
【0003】かかる汚染土をそのまま放置すると、該土
に混入している油分が揮発して周囲に拡散し、周辺住民
の生活に支障を来すとともに、雨水によって土粒子から
遊離した場合には、地下水等に混入して水質を汚濁させ
る原因ともなる。そのため、油で汚染された土について
は、例えば洗浄によって油分を除去し環境への拡散を防
止する必要がある。
【0004】一方、最近では、微生物の活性を利用して
環境中の汚染物質を分解無害化する技術、すなわちバイ
オレメディエーションの研究が進んできており、油、有
機塩素化合物等で汚染された土壌への適用も研究される
ようになってきた。
【0005】バイオレメディエーションとは、細菌やか
びなどの微生物の分解能力を利用して汚染物質を分解
し、無害化する方法であり、汚染物質が含まれた土壌な
どを微生物の活動に最適な水分・栄養・通気などの環境
に調整して微生物の活性を向上させることにより、自然
状態よりも効率よく汚染物質の分解を行うことができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、油汚染
の濃度が高い場合には、バイオレメディエーションによ
る処理では土壌を浄化するのに非常に時間がかかるとい
う問題を生じていた。
【0007】また、汚染土を掘削して水などで洗浄する
方法もあるが、かかる方法では、洗浄槽などの浄化設備
が必要になり、特に処理量が多い場合には、浄化設備も
大型となりコストがかかるとともに、浄化設備の設置場
所の確保が困難であるという問題を生じていた。
【0008】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、大型の浄化設備を設けずとも油汚染の濃度が
高い土壌を浄化することが可能な油汚染土壌の処理方法
及びそれに用いる処理システムを提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る油汚染土壌の処理方法は請求項1に記
載したように、土壌内に拡がる油汚染領域内又は該油汚
染領域の外側近傍に掘削形成された集排水孔の底面又は
底面から所定の高さ位置に揚水ポンプを設置し、前記油
汚染領域に洗浄水を供給しつつ、前記洗浄水と該洗浄水
に連行される前記油汚染領域内の油分とを油混入水とし
て前記集排水孔に流入させ、該集排水孔内に流入した油
混入水の液位が前記揚水ポンプの吸水口近傍に維持され
るように前記揚水ポンプを駆動制御しながら前記集排水
孔内の油混入水を揚水するようにしたものである。
【0010】また、本発明に係る油汚染土壌の処理方法
は、前記集排水孔を前記油汚染領域の外側近傍に設け、
該油汚染領域を掘削しながら前記集排水孔から前記油混
入水を揚水するものである。
【0011】また、本発明に係る油汚染土壌の処理方法
は、前記油汚染領域を掘削した後、掘削によって生じた
油汚染土を仮置きし、該油汚染土を微生物処理して油分
を分解するものである。
【0012】また、本発明に係る油汚染土壌の処理方法
は、前記集排水孔から揚水した前記油混入水から油分を
除去して処理水とし、該処理水を前記洗浄水とするもの
である。
【0013】また、本発明に係る油汚染土壌の処理シス
テムは請求項5に記載したように、土壌内に拡がる油汚
染領域内又は該油汚染領域の外側近傍に掘削形成された
集排水孔の底面又は底面から所定の高さ位置に設置され
た揚水ポンプと、前記集排水孔内に設置された液面計
と、前記揚水ポンプを駆動制御する制御装置とを備える
とともに、前記液面計を、前記油汚染領域内に供給され
た洗浄水及び該洗浄水に連行された前記油汚染領域内の
油分からなる油混入水の液位を前記集排水孔内にて計測
するように構成するとともに、前記制御装置を、前記液
面計で計測された前記油混入水の液位が前記揚水ポンプ
の吸水口近傍に維持されるように構成したものである。
【0014】また、本発明に係る油汚染土壌の処理シス
テムは、前記油汚染領域に洗浄水を供給する散水手段を
備えたものである。
【0015】また、本発明に係る油汚染土壌の処理シス
テムは、前記集排水孔から揚水した油混入水から油分を
除去して処理水とする油分除去装置を備えるとともに、
該油分除去装置の吐出口を前記散水手段の給水口に接続
したものである。
【0016】本発明に係る油汚染土壌の処理方法におい
ては、まず、土壌内に拡がる油汚染領域内又は該油汚染
領域の外側近傍に掘削形成された集排水孔の底面又は底
面から所定の高さ位置に揚水ポンプを設置する。
【0017】次に、油汚染領域に洗浄水を供給しつつ、
洗浄水と該洗浄水に連行される油汚染領域内の油分とを
油混入水として集排水孔に流入させる。
【0018】次に、該集排水孔内に流入した油混入水の
液位が揚水ポンプの吸水口近傍に維持されるように揚水
ポンプを駆動制御しながら集排水孔内の油混入水を揚水
するようにする。
【0019】このようにすると、油汚染領域に供給され
た洗浄水は、該油汚染領域内を通過し、油汚染領域内の
油分が連行された油混入水として集排水孔内にスムーズ
に流入する。
【0020】したがって、該油混入水を集排水孔から揚
水ポンプで揚水することによって、油汚染領域の油分が
除去されることとなり、かくして、油汚染土壌が浄化さ
れる。
【0021】また、集排水孔内に流入した油混入水は、
水と油の比重差から時間の経過につれて油分が液面側に
分離してくるが、集排水孔内に流入した油混入水の液位
が集排水孔の底面又は底面から所定の高さ位置に設置し
た揚水ポンプの吸水口近傍に維持されるように揚水ポン
プを駆動制御するので、油混入水を液面近傍から揚水す
ることとなり、油混入水に含まれる油分が選択的に除去
され、効率よく処理が行われる。
【0022】揚水ポンプの吸水口とは、必ずしもポンプ
本体の吸水口だけを意味するものではなく、該ポンプ本
体の吸水口に延長管を接続した場合にはその延長管の吸
水口も本発明の揚水ポンプの吸水口に含まれる。
【0023】集排水孔は、油混入水を集水できるのであ
ればどのように構成するかは任意であり、例えば、溝状
に構成したり、管状に構成したりすることが考えられ
る。なお、集排水孔は、油汚染領域に供給された洗浄水
が油汚染領域を通過して集排水孔内に流入することが出
来るよう、その底面が油汚染領域の最深部よりも下回る
ように構成するのが望ましい。
【0024】集排水孔を配置するにあたっては、油汚染
領域内又は該油汚染領域の外側近傍に設けるとともに油
混入水を十分揚水できるのであればどのように配置する
かは任意であり、例えば、溝状の集排水孔を油汚染領域
の周囲を取り囲むように矩形状やコの字状に連続配置し
たり、管状の集排水孔を油汚染領域の周囲に沿って複数
離間配置したりすることが考えられる。
【0025】このように、集排水孔を油汚染領域の外側
近傍に設けた場合には、該油汚染領域を掘削しながら集
排水孔から油混入水を揚水することが可能となる。した
がって、例えば工場跡地を再利用する際の基礎工事を行
うなど油汚染領域を掘削する場合には、油汚染領域の掘
削作業と洗浄による浄化作業とを並行して行うことがで
き、作業時間が短縮される。
【0026】なお、油汚染領域を掘削せずに原位置処理
する場合には、油汚染領域の外側近傍のみならず、油汚
染領域内にも集排水孔を配置してもかまわない。
【0027】また、洗浄水の供給及び油混入水の揚水の
みによって油汚染土壌を浄化するようにしてもかまわな
いが、油汚染の濃度が高い場合などは、油汚染領域を掘
削した後、掘削によって生じた油汚染土を仮置きし、該
油汚染土を微生物処理して油分を分解するようにしても
かまわない。
【0028】かかる場合においては、まず、上述した油
汚染土壌の処理方法によってある程度油汚染領域を浄化
しつつ、掘削作業を並行して行い、次いで、掘削によっ
て生じた油汚染土を仮置きして微生物処理を行うことと
なる。
【0029】したがって、油汚染の濃度が高いために洗
浄のみ又は微生物処理のみでは土壌を浄化するのに非常
に時間がかかる場合であっても、効率よく油汚染土壌を
浄化することが可能となる。
【0030】また、集排水孔から揚水した油混入水は、
油分を除去して河川等に放流してもかまわないが、ここ
で、集排水孔から揚水した油混入水から油分を除去して
処理水とし、該処理水を洗浄水とした場合においては、
洗浄水を循環させて利用することが可能となる。
【0031】また、本発明に係る油汚染土壌の処理シス
テムにおいては、土壌内に拡がる油汚染領域内又は該油
汚染領域の外側近傍に掘削形成された集排水孔の底面又
は底面から所定の高さ位置に設置された揚水ポンプと、
集排水孔内に設置された液面計と、揚水ポンプを駆動制
御する制御装置とを備えてあり、油汚染土壌を浄化する
際には、まず、油汚染領域に洗浄水を供給しつつ、洗浄
水と該洗浄水に連行される油汚染領域内の油分とを油混
入水として集排水孔に流入させる。
【0032】次に、油混入水の液位を集排水孔内にて液
面計で計測する。
【0033】次に、液面計で計測された油混入水の液位
が揚水ポンプの吸水口近傍に維持されるように制御装置
で揚水ポンプを駆動制御しながら、集排水孔内の油混入
水を揚水する。
【0034】このようにすると、上述したと同様、油汚
染領域に供給された洗浄水は、該油汚染領域内を通過
し、油汚染領域内の油分が連行された油混入水として集
排水孔内にスムーズに流入する。
【0035】したがって、該油混入水を集排水孔から揚
水ポンプで揚水することによって、油汚染領域の油分が
除去されることとなり、かくして、油汚染土壌が浄化さ
れる。
【0036】また、集排水孔内に流入した油混入水は、
水と油の比重差から時間の経過につれて油分が液面側に
分離してくるが、集排水孔内に流入した油混入水の液位
が集排水孔の底面又は底面から所定の高さ位置に設置し
た揚水ポンプの吸水口近傍に維持されるように制御装置
で揚水ポンプを駆動制御するので、油混入水を液面近傍
から揚水することとなり、油混入水に含まれる油分が選
択的に除去され、効率よく処理が行われる。
【0037】揚水ポンプの吸水口とは、上述したと同
様、必ずしもポンプ本体の吸水口だけを意味するもので
はなく、該ポンプ本体の吸水口に延長管を接続した場合
にはその延長管の吸水口も本発明の揚水ポンプの吸水口
に含まれる。
【0038】集排水孔は、上述したと同様、油混入水を
集水できるのであればどのように構成するかは任意であ
り、例えば、溝状に構成したり、管状に構成したりする
ことが考えられる。なお、集排水孔は、油汚染領域に供
給された洗浄水が油汚染領域を通過して集排水孔内に流
入することが出来るよう、その底面が油汚染領域の最深
部よりも下回るように構成するのが望ましい。
【0039】洗浄水を油汚染領域に供給するにあたって
は、自然の降雨を利用して雨水を洗浄水として供給した
り、ホースなどを用いて手作業で洗浄水を供給したりす
ることが考えられるが、ここで、油汚染領域に洗浄水を
供給する散水手段を備えるようにしてもよい。
【0040】散水手段は、油汚染領域に洗浄水を供給す
ることが出来るのであればどのように構成するかは任意
であり、例えば、スプリンクラーで構成することが考え
られる。
【0041】また、集排水孔から揚水した油混入水は、
油分を除去して河川等に放流してもかまわないが、ここ
で、集排水孔から揚水した油混入水から油分を除去して
処理水とする油分除去装置を備えるとともに、該油分除
去装置の吐出口を散水手段の給水口に接続した場合にお
いては、油分除去装置で油分を除去した処理水を洗浄水
として散水手段に供給することができ、洗浄水を循環さ
せて利用することが可能となる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る油汚染土壌の
処理方法及びそれに用いる処理システムの実施の形態に
ついて、添付図面を参照して説明する。なお、従来技術
と実質的に同一の部品等については同一の符号を付して
その説明を省略する。
【0043】(第1実施形態)
【0044】図1は、本実施形態に係る油汚染土壌の処
理システムを示した図である。同図に示すように、本実
施形態に係る油汚染土壌の処理システム1は、土壌12
内に拡がる油汚染領域2を浄化の対象とするものであ
り、集排水孔3の底面に設置された揚水ポンプ4と、集
排水孔3内に設置された液面計5と、揚水ポンプ4を駆
動制御する制御装置6と、油混入水から油分を除去して
処理水とする油分除去装置7と、油汚染領域2に洗浄水
を供給する散水手段であるスプリンクラー8とを備えて
なる。
【0045】ここで、集排水孔3は、土壌12を円形断
面状に掘削形成するとともに該掘削孔に有孔管を立て込
んで構成してあり、図2に示すように、土壌12内に拡
がる油汚染領域2内及び該油汚染領域の外側近傍に所定
の間隔で縦横に平面配置してある。
【0046】集排水孔3を配置するにあたっては、集排
水孔3内に集水された油混入水を十分揚水できるよう、
上述した間隔を適宜設定する。
【0047】集排水孔3は、図1に示すように、油汚染
領域2に供給された洗浄水が油汚染領域2を通過して集
排水孔3内に流入することが出来るよう、その底面が油
汚染領域2の最深部よりも下回るように構成してある。
【0048】なお、集排水孔3の周囲には、土砂流入に
よる有孔管の目詰まりを防止してスムーズに集水するこ
とができるよう、土壌12との間にドレーン材11を設
けてある。
【0049】液面計5は、油汚染領域2内に供給された
洗浄水及び該洗浄水に連行された油汚染領域2内の油分
からなる油混入水の液位を集排水孔3内にて計測するこ
とができるようになっており、例えばフロート計で構成
することができる。
【0050】制御装置6は、油混入水の液位が揚水ポン
プ4の吸水口近傍に維持されるように揚水ポンプ4を駆
動制御するように構成してあり、液面計5で計測された
計測値を制御対象としたフィードバック制御を行うよう
になっている。
【0051】油分除去装置7は、揚水管9を介して揚水
ポンプ4に接続してあり、集排水孔3から揚水ポンプ4
で揚水された油混入水から油分を除去することができる
ようになっている。
【0052】ここで、油分除去装置7の吐出口は、連結
管10を介してスプリンクラー8の給水口に接続してあ
り、油分除去装置7で油分が除去された処理水を洗浄水
としてスプリンクラー8に供給することができるように
なっている。
【0053】図3は、本実施形態に係る油汚染土壌の処
理システム1を用いた油汚染土壌の処理方法を示したフ
ローチャートである。同図に示すように、本実施形態に
係る油汚染土壌の処理方法においては、まず、油汚染領
域2内及び該油汚染領域の外側近傍に掘削形成された集
排水孔3の底面に揚水ポンプ4を設置する(ステップ1
01)。
【0054】次に、油汚染領域2にスプリンクラー8で
洗浄水を供給しつつ、洗浄水と該洗浄水に連行される油
汚染領域2内の油分とを油混入水として集排水孔3に流
入させる(ステップ102)。なお、油汚染領域2内の
地下水位が高い場合には、スプリンクラー8で洗浄水を
供給する前に、予め揚水ポンプ4で揚水を行い、地下水
位を下げておくのが望ましい。
【0055】次に、油混入水の液位を集排水孔3内にて
液面計5で計測することにより、油混入水の液位が揚水
ポンプ4の吸水口近傍に維持されるように制御装置6で
揚水ポンプ4を駆動制御しながら、集排水孔3内の油混
入水を揚水する(ステップ103)。
【0056】次に、集排水孔3から揚水された油混入水
の油分を油分除去装置7で除去して処理水とし、該処理
水を洗浄水として連結管10を介してスプリンクラー8
に供給する(ステップ104)。
【0057】以下、ステップ102〜ステップ104の
工程を、油汚染領域2内の油分濃度が所定の基準以下に
なるまで繰り返し行う。
【0058】以上説明したように、本実施形態に係る油
汚染土壌の処理方法及びそれに用いる処理システム1に
よれば、集排水孔3内に流入した油混入水の液位が揚水
ポンプ4の吸水口近傍に維持されるように揚水ポンプ4
を駆動制御しながら集排水孔3内の油混入水を揚水する
ようにしたので、油汚染領域2に供給された洗浄水は、
該油汚染領域内を通過し、油汚染領域2内の油分が連行
された油混入水として集排水孔3内にスムーズに流入す
る。
【0059】したがって、該油混入水を集排水孔3から
揚水ポンプ4で揚水することによって、油汚染領域2の
油分が除去されることとなり、かくして、油汚染土壌を
浄化することができる。
【0060】また、本実施形態に係る油汚染土壌の処理
方法及びそれに用いる処理システム1によれば、集排水
孔3内に流入した油混入水は、水と油の比重差から時間
の経過につれて油分が液面側に分離してくるが、集排水
孔3内に流入した油混入水の液位が集排水孔3の底面に
設置した揚水ポンプ4の吸水口近傍に維持されるように
揚水ポンプ4を駆動制御するようにしたので、油混入水
を液面近傍から揚水することとなり、油混入水に含まれ
る油分が選択的に除去され、効率よく処理を行うことが
可能となる。
【0061】また、本実施形態に係る油汚染土壌の処理
方法及びそれに用いる処理システム1によれば、油汚染
土壌の処理を原位置で行うことができるため、洗浄槽な
どの大型の浄化設備及びその設置場所も不要となり、低
コストで油汚染土壌の処理を行うことが可能となる。
【0062】また、本実施形態に係る油汚染土壌の処理
方法及びそれに用いる処理システム1によれば、油分除
去装置7を備えるとともに、該油分除去装置の吐出口を
スプリンクラー8の給水口に接続したので、油分除去装
置7で油分を除去した処理水を洗浄水としてスプリンク
ラー8に供給することができ、洗浄水を循環させて利用
することが可能となる。
【0063】本実施形態では、集排水孔3を、土壌12
を円形断面状に掘削形成するとともに該掘削孔に有孔管
を立て込んで構成したが、集排水孔は油混入水を集水で
きるのであればどのように構成するかは任意であり、例
えば、土壌12を掘削して該土壌内にトレンチを形成
し、該トレンチを本発明の集排水孔としてもかまわな
い。
【0064】また、本実施形態では、油分除去装置7で
集排水孔3から揚水した油混入水から油分を除去して処
理水とし、該処理水を洗浄水としてスプリンクラー8に
供給するようにしたが、集排水孔3から揚水した油混入
水は、油分を除去した後、河川等に放流するようにして
もかまわない。
【0065】また、本実施形態では、集排水孔3に集水
された油混入水に含まれる油分を油分除去装置7で除去
するように構成したが、これに代えて、揚水された油混
入水を油処理プラントに移送するようにしてもかまわな
い。かかる場合においては、油分除去装置7を省略する
ことができる。
【0066】また、本実施形態では、散水手段であるス
プリンクラー8を用いて油汚染領域2に洗浄水を供給す
るようにしたが、これに代えて、自然の降雨を利用して
雨水を洗浄水として供給したり、ホースなどを用いて手
作業で洗浄水を供給したりしてもかまわない。かかる場
合においては、散水手段を省略することができる。
【0067】また、本実施形態では、集排水孔3の底面
に揚水ポンプ4を設置し、集排水孔3内に流入した油混
入水の液位が揚水ポンプ4の吸水口近傍に維持されるよ
うに揚水ポンプ4を駆動制御して集排水孔3内の油混入
水を揚水するようにしたが、雨量が多い場合や、揚水ポ
ンプの揚水能力の限界などのために、洗浄水の供給量が
揚水による排水量を上回り、集排水孔内の液位の上昇に
よって、該集排水孔内の液位を揚水ポンプの吸水口近傍
に維持できない場合が考えられる。
【0068】かかる場合には、揚水ポンプ4を集排水孔
3の底面に直接設置せずに適当な高さの架台に載せて所
定の高さ位置に設定するようにしたり、あるいは、図4
に示すように、揚水ポンプ4のポンプ本体の吸水口に延
長管13を接続して鉛直上方に延ばし、該延長管の吸水
口14を揚水ポンプ4の吸水口としたりすればよい。
【0069】このようにすれば、集排水孔3内の油混入
水の液位が高い場合であっても、その液面近傍から揚水
することができる。
【0070】(第2実施形態)
【0071】次に、第2実施形態に係る油汚染土壌の処
理方法及びそれに用いる処理システムについて説明す
る。なお、第1実施形態と実質的に同一の部品等につい
ては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0072】図5は、本実施形態に係る油汚染土壌の処
理システムを示した図である。同図に示すように、本実
施形態に係る油汚染土壌の処理システム21は、土壌1
2内に拡がる油汚染領域2を浄化の対象とするものであ
り、集排水孔としての集排水溝23の底面に設置された
揚水ポンプ4と、集排水溝23内に設置された液面計5
と、揚水ポンプ4を駆動制御する制御装置6と、油混入
水から油分を除去して処理水とする油分除去装置7と、
油汚染領域2に洗浄水を供給する散水手段であるスプリ
ンクラー8とを備えてなる。
【0073】ここで、集排水溝23は、図6に示すよう
に、土壌12内に拡がる油汚染領域2の外側近傍を、水
平断面がロの字状になるように掘削形成してなるトレン
チで構成してある。なお、集排水溝23の内壁が崩落し
ないようにする必要があるが、例えば、矢板及び切梁を
使うなど公知の方法によって該内壁の崩落防止を図れば
よい。
【0074】集排水溝23は、図5に示すように、油汚
染領域2に供給された洗浄水が油汚染領域2を通過して
集排水溝23内に流入することが出来るよう、その底面
が油汚染領域2の最深部よりも下回るように構成してあ
る。
【0075】集排水溝23内に揚水ポンプ4を配置する
にあたっては、集排水溝23内に集水された油混入水を
十分揚水できるよう、その配置間隔を適宜設定する。
【0076】なお、集排水溝23の内壁背面側には、土
砂流入による目詰まりを防止してスムーズに集水するこ
とができるよう、土壌12との間にドレーン材11を設
けてある。
【0077】液面計5は、油汚染領域2内に供給された
洗浄水及び該洗浄水に連行された油汚染領域2内の油分
からなる油混入水の液位を集排水溝23内にて計測する
ことができるようになっており、例えばフロート計で構
成することができる。
【0078】制御装置6は、油混入水の液位が揚水ポン
プ4の吸水口近傍に維持されるように揚水ポンプ4を駆
動制御するように構成してあり、液面計5で計測された
計測値を制御対象としたフィードバック制御を行うよう
になっている。
【0079】油分除去装置7は、揚水管9を介して揚水
ポンプ4に接続してあり、集排水溝23から揚水ポンプ
4で揚水された油混入水から油分を除去することができ
るようになっている。
【0080】ここで、油分除去装置7の吐出口は、連結
管10を介してスプリンクラー8の給水口に接続してあ
り、油分除去装置7で油分が除去された処理水を洗浄水
としてスプリンクラー8に供給することができるように
なっているが、本実施形態では、スプリンクラー8は、
油汚染領域2の掘削除去に伴って設置位置を適宜、盛り
替えることができるようになっている。
【0081】図7は、本実施形態に係る油汚染土壌の処
理システム21を用いた油汚染土壌の処理方法を示した
フローチャートである。ここで、本実施形態では、油汚
染領域2内の油汚染濃度が高いため、上述した油汚染土
壌の処理システム21を用いた洗浄水による油分除去
と、引き続き行う微生物分解による油分除去の二段階で
油汚染土壌の浄化を行うものとする。
【0082】本実施形態に係る油汚染土壌の処理方法に
おいては、まず、油汚染領域2の外側近傍に掘削形成さ
れた集排水溝23の底面に揚水ポンプ4を設置する(ス
テップ201)。
【0083】次に、油汚染領域2にスプリンクラー8で
洗浄水を供給しつつ、洗浄水と該洗浄水に連行される油
汚染領域2内の油分とを油混入水として集排水溝23に
流入させる(ステップ202)。なお、油汚染領域2内
の地下水位が高い場合には、スプリンクラー8で洗浄水
を供給する前に、予め揚水ポンプ4で揚水を行い、地下
水位を下げておくのが望ましい。
【0084】次に、油混入水の液位を集排水溝23内に
て液面計5で計測することにより、油混入水の液位が揚
水ポンプ4の吸水口近傍に維持されるように制御装置6
で揚水ポンプ4を駆動制御しながら、集排水溝23内の
油混入水を揚水する(ステップ203)。
【0085】次に、集排水溝23から揚水された油混入
水の油分を油分除去装置7で除去して処理水とし、該処
理水を洗浄水として連結管10を介してスプリンクラー
8に供給する(ステップ204)。
【0086】一方、集排水溝23から油混入水を揚水す
る工程と並行して、図8に示すように、油汚染領域2を
掘削する(ステップ205)。なお、スプリンクラー8
は、油汚染領域2の掘削除去に伴って設置位置を適宜、
盛り替えるようにする。
【0087】以下、油汚染領域2の掘削作業が根切り底
22に達するまで、ステップ202〜ステップ205の
工程を繰り返し行う。
【0088】次に、掘削によって生じた油汚染土を仮置
きし、該油汚染土を微生物処理して油分を分解する(ス
テップ206)。なお、微生物処理は油汚染土の油分濃
度が所定の基準以下になるまで行う。
【0089】以上説明したように、本実施形態に係る油
汚染土壌の処理方法及びそれに用いる処理システム21
によれば、集排水溝23内に流入した油混入水の液位が
揚水ポンプ4の吸水口近傍に維持されるように揚水ポン
プ4を駆動制御しながら集排水溝23内の油混入水を揚
水するようにしたので、油汚染領域2に供給された洗浄
水は、該油汚染領域内を通過し、油汚染領域2内の油分
が連行された油混入水として集排水溝23内にスムーズ
に流入する。
【0090】したがって、該油混入水を集排水溝23か
ら揚水ポンプ4で揚水することによって、油汚染領域2
の油分が除去されることとなり、かくして、油汚染領域
2を掘削除去して生じた油汚染土の油汚染濃度を、微生
物による油分解処理を行う前に一定の基準まで低下させ
ることができる。
【0091】また、本実施形態に係る油汚染土壌の処理
方法及びそれに用いる処理システム21によれば、第1
実施形態と同様、集排水溝23内に流入した油混入水
は、水と油の比重差から時間の経過につれて油分が液面
側に分離してくるが、集排水溝23内に流入した油混入
水の液位が集排水溝23の底面に設置した揚水ポンプ4
の吸水口近傍に維持されるように揚水ポンプ4を駆動制
御するようにしたので、油混入水を液面近傍から揚水す
ることとなり、油混入水に含まれる油分が選択的に除去
され、効率よく処理を行うことが可能となる。
【0092】また、本実施形態に係る油汚染土壌の処理
方法及びそれに用いる処理システム21によれば、第1
実施形態と同様、油分除去装置7を備えるとともに、該
油分除去装置の吐出口をスプリンクラー8の給水口に接
続したので、油分除去装置7で油分を除去した処理水を
洗浄水としてスプリンクラー8に供給することができ、
洗浄水を循環させて利用することが可能となる。
【0093】また、本実施形態に係る油汚染土壌の処理
方法によれば、集排水溝23を油汚染領域2の外側近傍
に設け、該油汚染領域を掘削しながら集排水溝23から
油混入水を揚水するようにしたので、例えば工場跡地を
再利用する際の基礎工事を行うなど油汚染領域2を掘削
する場合には、油汚染領域2の掘削作業と洗浄による浄
化作業とを並行して行うことができ、作業時間を短縮す
ることが可能となる。
【0094】また、本実施形態に係る油汚染土壌の処理
方法によれば、油汚染領域2を掘削した後、掘削によっ
て生じた油汚染土を仮置きし、該油汚染土を微生物処理
して油分を分解するようにしたので、上述した油汚染土
壌の処理システム21を用いた処理方法によって一定基
準まで油汚染領域2を浄化しつつ、掘削作業を並行して
行い、次いで、掘削によって生じた油汚染土を仮置きし
て微生物処理を行うこととなる。
【0095】したがって、油汚染の濃度が高いために洗
浄のみ又は微生物処理のみでは土壌を浄化するのに非常
に時間がかかる場合であっても、効率よく油汚染土壌を
浄化することが可能となる。
【0096】本実施形態では、集排水溝23を、水平断
面がロの字状になるように土壌12を掘削して該土壌内
にトレンチを形成して構成したが、集排水孔の構成はこ
れに限るものではなく、例えば、地下水が一定方向に流
れることがわかっている場合などは、水平断面がコの字
状になるようにかつ、その開放側が地下水の上流側とな
るように土壌を掘削して集排水溝を構成してもかまわな
い。また、集排水溝23に代えて、土壌を円形断面状に
掘削形成するとともに該掘削孔に有孔管を立て込んでな
る集排水孔を、油汚染領域の周囲に沿って複数離間配置
してもかまわない。
【0097】また、本実施形態では、油分除去装置7で
集排水溝23から揚水した油混入水から油分を除去して
処理水とし、該処理水を洗浄水としてスプリンクラー8
に供給するようにしたが、集排水溝23から揚水した油
混入水は、油分を除去した後、河川等に放流するように
してもかまわない。
【0098】また、本実施形態では、集排水溝23に集
水された油混入水に含まれる油分を油分除去装置7で除
去するように構成したが、これに代えて、揚水された油
混入水を油処理プラントに移送するようにしてもかまわ
ない。かかる場合においては、油分除去装置7を省略す
ることができる。
【0099】また、本実施形態では、散水手段であるス
プリンクラー8を用いて油汚染領域2に洗浄水を供給す
るようにしたが、これに代えて、自然の降雨を利用して
雨水を洗浄水として供給したり、ホースなどを用いて手
作業で洗浄水を供給したりしてもかまわない。かかる場
合においては、散水手段を省略することができる。
【0100】また、本実施形態では、油汚染領域2を掘
削した後、掘削した油汚染領域2の油汚染土を仮置き
し、該油汚染土を微生物処理して油分を分解するように
したが、微生物処理以外の方法で油汚染土を処理するよ
うにしてもかまわないし、油汚染濃度が低い場合には、
掘削工程と並行して行う洗浄水の供給及び油混入水の揚
水のみによって油汚染領域を浄化し、微生物処理を省略
するようにしてもかまわない。
【0101】また、本実施形態では、集排水溝23の底
面に揚水ポンプ4を設置し、集排水溝23内に流入した
油混入水の液位が揚水ポンプ4の吸水口近傍に維持され
るように揚水ポンプ4を駆動制御して集排水溝23内の
油混入水を揚水するようにしたが、雨量が多い場合や、
揚水ポンプの揚水能力の限界などのために、洗浄水の供
給量が揚水による排水量を上回り、集排水孔内の液位の
上昇によって、該集排水孔内の液位を揚水ポンプの吸水
口近傍に維持できない場合が考えられる。
【0102】かかる場合には、揚水ポンプ4を集排水溝
23の底面に直接設置せずに適当な高さの架台に載せて
所定の高さ位置に設置するようにしたり、あるいは、第
1実施形態で説明した図4と同様に、揚水ポンプ4のポ
ンプ本体の吸水口に延長管13を接続して鉛直上方に延
ばし、該延長管の吸水口14を揚水ポンプ4の吸水口と
したりすればよい。
【0103】このようにすれば、集排水溝23内の油混
入水の液位が高い場合であっても、その液面近傍から揚
水することができる。
【0104】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る油汚染
土壌の処理方法及びそれに用いる処理システムによれ
ば、油汚染領域に供給された洗浄水は、該油汚染領域内
を通過し、油汚染領域内の油分が連行された油混入水と
して集排水孔内にスムーズに流入する。
【0105】したがって、該油混入水を集排水孔から揚
水することによって、油汚染領域の油分が除去されるこ
ととなり、かくして、油汚染土壌を浄化することができ
る。
【0106】また、集排水孔内に流入した油混入水は、
水と油の比重差から時間の経過につれて油分が液面側に
分離してくるが、油混入水を液面近傍から揚水するよう
にしたので、油混入水に含まれる油分が選択的に除去さ
れ、効率よく処理を行うことが可能となる。
【0107】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る油汚染土壌の処理システム
を示した断面図。
【図2】第1実施形態に係る油汚染土壌の処理システム
を示した平面図。
【図3】第1実施形態に係る油汚染土壌の処理方法を示
したフローチャート。
【図4】第1実施形態の変形例に係る油汚染土壌の処理
システムを示した断面図。
【図5】第2実施形態に係る油汚染土壌の処理システム
を示した断面図。
【図6】第2実施形態に係る油汚染土壌の処理システム
を示した平面図。
【図7】第2実施形態に係る油汚染土壌の処理方法を示
したフローチャート。
【図8】第2実施形態に係る油汚染土壌の処理方法を示
した断面図。
【符号の説明】
1,21 油汚染土壌の処理システ
ム 2 油汚染領域 3 集排水孔 4 揚水ポンプ 5 液面計 6 制御装置 7 油分除去装置 8 スプリンクラー(散水手
段) 12 土壌 23 集排水溝(集排水孔)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壌内に拡がる油汚染領域内又は該油汚
    染領域の外側近傍に掘削形成された集排水孔の底面又は
    底面から所定の高さ位置に揚水ポンプを設置し、前記油
    汚染領域に洗浄水を供給しつつ、前記洗浄水と該洗浄水
    に連行される前記油汚染領域内の油分とを油混入水とし
    て前記集排水孔に流入させ、該集排水孔内に流入した油
    混入水の液位が前記揚水ポンプの吸水口近傍に維持され
    るように前記揚水ポンプを駆動制御しながら前記集排水
    孔内の油混入水を揚水するようにしたことを特徴とする
    油汚染土壌の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記集排水孔を前記油汚染領域の外側近
    傍に設け、該油汚染領域を掘削しながら前記集排水孔か
    ら前記油混入水を揚水する請求項1記載の油汚染土壌の
    処理方法。
  3. 【請求項3】 前記油汚染領域を掘削した後、掘削によ
    って生じた油汚染土を仮置きし、該油汚染土を微生物処
    理して油分を分解する請求項2記載の油汚染土壌の処理
    方法。
  4. 【請求項4】 前記集排水孔から揚水した前記油混入水
    から油分を除去して処理水とし、該処理水を前記洗浄水
    とする請求項1乃至請求項3いずれか一記載の油汚染土
    壌の処理方法。
  5. 【請求項5】 土壌内に拡がる油汚染領域内又は該油汚
    染領域の外側近傍に掘削形成された集排水孔の底面又は
    底面から所定の高さ位置に設置された揚水ポンプと、前
    記集排水孔内に設置された液面計と、前記揚水ポンプを
    駆動制御する制御装置とを備えるとともに、前記液面計
    を、前記油汚染領域内に供給された洗浄水及び該洗浄水
    に連行された前記油汚染領域内の油分からなる油混入水
    の液位を前記集排水孔内にて計測するように構成すると
    ともに、前記制御装置を、前記液面計で計測された前記
    油混入水の液位が前記揚水ポンプの吸水口近傍に維持さ
    れるように構成したことを特徴とする油汚染土壌の処理
    システム。
  6. 【請求項6】 前記油汚染領域に洗浄水を供給する散水
    手段を備えた請求項5記載の油汚染土壌の処理システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記集排水孔から揚水した油混入水から
    油分を除去して処理水とする油分除去装置を備えるとと
    もに、該油分除去装置の吐出口を前記散水手段の給水口
    に接続した請求項6記載の油汚染土壌の処理システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR101120682B1 (ko) * 2011-11-01 2012-03-16 에이치플러스에코 주식회사 배수정을 구비한 오염 토양의 고압 세정 시스템 및 그 구동 방법

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