JP2003326206A - ディスク型塗料粕乾燥装置 - Google Patents
ディスク型塗料粕乾燥装置Info
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- JP2003326206A JP2003326206A JP2002133828A JP2002133828A JP2003326206A JP 2003326206 A JP2003326206 A JP 2003326206A JP 2002133828 A JP2002133828 A JP 2002133828A JP 2002133828 A JP2002133828 A JP 2002133828A JP 2003326206 A JP2003326206 A JP 2003326206A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 塗料粕の乾燥に用いても十分な寿命を維持す
るディスク型乾燥装置を提供する。 【解決手段】 加熱手段を有し回転可能な略円盤状の乾
燥用ディスク2と、乾燥用ディスク2上に塗料粕を噴霧
する噴霧器3と、乾燥用ディスク2に当接して配置さ
れ、乾燥済塗料粕を乾燥用ディスク表面から掻き取るス
クレーパー4と、乾燥用ディスク2とスクレーパー4と
が当接する部位にエアを吹き付けるエアブロワー5を備
えることを特徴とするディスク型塗料粕乾燥装置1。ス
クレーパー3は好ましくは、前記乾燥済塗料粕の成形品
から成る。
るディスク型乾燥装置を提供する。 【解決手段】 加熱手段を有し回転可能な略円盤状の乾
燥用ディスク2と、乾燥用ディスク2上に塗料粕を噴霧
する噴霧器3と、乾燥用ディスク2に当接して配置さ
れ、乾燥済塗料粕を乾燥用ディスク表面から掻き取るス
クレーパー4と、乾燥用ディスク2とスクレーパー4と
が当接する部位にエアを吹き付けるエアブロワー5を備
えることを特徴とするディスク型塗料粕乾燥装置1。ス
クレーパー3は好ましくは、前記乾燥済塗料粕の成形品
から成る。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、乾燥用ディスクお
よびスクレーパーへの傷付きが少なく延長された寿命を
有するディスク型塗料粕乾燥装置に関する。
よびスクレーパーへの傷付きが少なく延長された寿命を
有するディスク型塗料粕乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のボディ等に対する塗装工程は、
塗装ブース内で被塗装物に塗料を噴霧して行うが、被塗
装物に対する塗料の付着率は約40%程度と低い。そし
て付着しなかった塗料は多量の塗料ミストとなり、洗浄
水で捕捉されて塗料と洗浄水とからなる泥状または餅状
の塗料粕を形成する。該塗料粕は無機および有機化合
物、有機溶媒等と共に多量の水を含むので、そのまま廃
棄したのでは処理量が多過ぎて能率が悪い。そこで塗料
粕を乾燥・濃縮し、好ましくは粉末化して処理する試み
が為されている。
塗装ブース内で被塗装物に塗料を噴霧して行うが、被塗
装物に対する塗料の付着率は約40%程度と低い。そし
て付着しなかった塗料は多量の塗料ミストとなり、洗浄
水で捕捉されて塗料と洗浄水とからなる泥状または餅状
の塗料粕を形成する。該塗料粕は無機および有機化合
物、有機溶媒等と共に多量の水を含むので、そのまま廃
棄したのでは処理量が多過ぎて能率が悪い。そこで塗料
粕を乾燥・濃縮し、好ましくは粉末化して処理する試み
が為されている。
【0003】塗料粕の乾燥方法としては例えば、特開平
8−916号公報に記載の方法が挙げられる。この方法
では、粘着性のある塗料粕中に汚泥を混ぜ、真空乾燥機
中で攪拌しながら加熱して脱水させることを特徴とす
る。これにより塗料粕を粉末状に乾燥することができ、
その含水量を10〜30%程度まで低減することができ
る。しかしながら該方法は、真空乾燥機という特別な設
備を必要とする上、汚泥を添加するため粉末化した塗料
粕の体積が増加するという問題があった。
8−916号公報に記載の方法が挙げられる。この方法
では、粘着性のある塗料粕中に汚泥を混ぜ、真空乾燥機
中で攪拌しながら加熱して脱水させることを特徴とす
る。これにより塗料粕を粉末状に乾燥することができ、
その含水量を10〜30%程度まで低減することができ
る。しかしながら該方法は、真空乾燥機という特別な設
備を必要とする上、汚泥を添加するため粉末化した塗料
粕の体積が増加するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで汚泥の乾燥等
のために、乾燥すべき物質を含む液を、加熱した円盤に
噴霧して乾燥を行うディスク型乾燥装置が知られてい
る。このディスク型乾燥装置は、例えば特開2000−
256500公報に開示されており、該装置は、液状の
廃棄物を有機溶剤と固形物とに分離させる乾燥用中空円
盤ディスクと、該廃棄物をディスク表面に供給するフィ
ードと、該ディスクにより濃縮された固形物を掻き取る
スクレーパーを備えてなる。ディスク型乾燥装置は簡単
な構成を有し、また乾燥の際に汚泥等を添加する必要も
ないので、塗料粕を効率的に乾燥し得る乾燥装置である
と考えられる。
のために、乾燥すべき物質を含む液を、加熱した円盤に
噴霧して乾燥を行うディスク型乾燥装置が知られてい
る。このディスク型乾燥装置は、例えば特開2000−
256500公報に開示されており、該装置は、液状の
廃棄物を有機溶剤と固形物とに分離させる乾燥用中空円
盤ディスクと、該廃棄物をディスク表面に供給するフィ
ードと、該ディスクにより濃縮された固形物を掻き取る
スクレーパーを備えてなる。ディスク型乾燥装置は簡単
な構成を有し、また乾燥の際に汚泥等を添加する必要も
ないので、塗料粕を効率的に乾燥し得る乾燥装置である
と考えられる。
【0005】しかしながら、実際にディスク型乾燥装置
により塗料粕の乾燥を試みたところ、乾燥で粉末化した
塗料粕が乾燥用ディスクおよびスクレーパーに多数の傷
を生じ、その結果、ディスク型乾燥装置の寿命が極端に
短くなるという問題が生じた。この問題は、クロムメッ
キされた乾燥用ディスクとステンレス製のスクレーパー
が摩擦した際に微細な金属片が生じ、該金属片に塗料粕
中のチタン等の高硬度の物質が凝着して、最初は小さか
った傷を容易に大きくするためであると予想される。こ
の問題により、ディスク型乾燥装置を塗料粕の乾燥に用
いることは実質的に不可能であった。
により塗料粕の乾燥を試みたところ、乾燥で粉末化した
塗料粕が乾燥用ディスクおよびスクレーパーに多数の傷
を生じ、その結果、ディスク型乾燥装置の寿命が極端に
短くなるという問題が生じた。この問題は、クロムメッ
キされた乾燥用ディスクとステンレス製のスクレーパー
が摩擦した際に微細な金属片が生じ、該金属片に塗料粕
中のチタン等の高硬度の物質が凝着して、最初は小さか
った傷を容易に大きくするためであると予想される。こ
の問題により、ディスク型乾燥装置を塗料粕の乾燥に用
いることは実質的に不可能であった。
【0006】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、乾燥用ディスクおよびスクレー
パーへの傷付きが少なく、十分に長い寿命を維持するこ
とができる塗料粕乾燥用のディスク型塗料粕乾燥装置を
簡単な構成により提供することにある。
のであり、その目的は、乾燥用ディスクおよびスクレー
パーへの傷付きが少なく、十分に長い寿命を維持するこ
とができる塗料粕乾燥用のディスク型塗料粕乾燥装置を
簡単な構成により提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1に係るディスク型塗料粕乾燥装
置は、加熱手段を有し回転可能な略円盤状の乾燥用ディ
スクと、該乾燥用ディスク上に塗料粕を噴霧する噴霧器
と、該乾燥用ディスクに当接して配置され、乾燥済塗料
粕を乾燥用ディスク表面から掻き取るスクレーパーと、
該乾燥用ディスクと該スクレーパーとが当接する部位に
エアを吹き付けるエアブロワーを備えることを特徴とす
る。本発明では、従来は自重により落下させていた塗料
粕を、エアで強制的に乾燥用ディスク上より除去するこ
とにより、乾燥用ディスク上でチタン、クロム等の凝着
が生じず、その結果、乾燥用ディスクおよびスクレーパ
ーに傷が付かずに十分に長い装置寿命を維持することが
できる。
めに、本発明の請求項1に係るディスク型塗料粕乾燥装
置は、加熱手段を有し回転可能な略円盤状の乾燥用ディ
スクと、該乾燥用ディスク上に塗料粕を噴霧する噴霧器
と、該乾燥用ディスクに当接して配置され、乾燥済塗料
粕を乾燥用ディスク表面から掻き取るスクレーパーと、
該乾燥用ディスクと該スクレーパーとが当接する部位に
エアを吹き付けるエアブロワーを備えることを特徴とす
る。本発明では、従来は自重により落下させていた塗料
粕を、エアで強制的に乾燥用ディスク上より除去するこ
とにより、乾燥用ディスク上でチタン、クロム等の凝着
が生じず、その結果、乾燥用ディスクおよびスクレーパ
ーに傷が付かずに十分に長い装置寿命を維持することが
できる。
【0008】本発明の請求項2に係るディスク型塗料粕
乾燥装置は、請求項1に記載の乾燥装置において、前記
乾燥用ディスク表面と、前記スクレーパーの塗料粕掻き
取り面とが鈍角を形成し、そして該鈍角を形成する側に
前記エアブロワーを設けることを特徴とする。本発明で
は、上記のような位置関係に乾燥用ディスクとスクレー
パーとを配置し、そして鈍角側よりエアを吹き付けるこ
とにより、効率良く乾燥済塗料粕を乾燥用ディスク上か
ら除去することができる。
乾燥装置は、請求項1に記載の乾燥装置において、前記
乾燥用ディスク表面と、前記スクレーパーの塗料粕掻き
取り面とが鈍角を形成し、そして該鈍角を形成する側に
前記エアブロワーを設けることを特徴とする。本発明で
は、上記のような位置関係に乾燥用ディスクとスクレー
パーとを配置し、そして鈍角側よりエアを吹き付けるこ
とにより、効率良く乾燥済塗料粕を乾燥用ディスク上か
ら除去することができる。
【0009】本発明の請求項3に係るディスク型塗料粕
乾燥装置は、請求項1に記載の乾燥装置において、前記
スクレーパーは前記乾燥済塗料粕の成形品から成ること
を特徴とする。本発明では、乾燥用ディスクとの摩擦に
より微細な金属片を生じるステンレス製のスクレーパー
を、乾燥済塗料粕を成形して成る樹脂製のスクレーパー
と置き換えることにより、該金属片の生成を抑制するこ
とができる。また、通常の樹脂では硬度が低すぎてスク
レーパーの材料として用いることはできないが、乾燥済
塗料粕は塗料中の顔料に由来する高硬度のチタン等を含
むため、スクレーパーの材料として採用することができ
る。
乾燥装置は、請求項1に記載の乾燥装置において、前記
スクレーパーは前記乾燥済塗料粕の成形品から成ること
を特徴とする。本発明では、乾燥用ディスクとの摩擦に
より微細な金属片を生じるステンレス製のスクレーパー
を、乾燥済塗料粕を成形して成る樹脂製のスクレーパー
と置き換えることにより、該金属片の生成を抑制するこ
とができる。また、通常の樹脂では硬度が低すぎてスク
レーパーの材料として用いることはできないが、乾燥済
塗料粕は塗料中の顔料に由来する高硬度のチタン等を含
むため、スクレーパーの材料として採用することができ
る。
【0010】本発明の請求項4に係るディスク型塗料粕
乾燥装置用スクレーパーは、乾燥済塗料粕の成形品から
成る。本発明では、乾燥済塗料粕よりスクレーパーを製
造することにより、乾燥用ディスクとの接触による金属
片の生成の抑制、硬度、並びに費用の面において優れた
スクレーパーを得ることができる。
乾燥装置用スクレーパーは、乾燥済塗料粕の成形品から
成る。本発明では、乾燥済塗料粕よりスクレーパーを製
造することにより、乾燥用ディスクとの接触による金属
片の生成の抑制、硬度、並びに費用の面において優れた
スクレーパーを得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は本発明のディスク型塗
料粕乾燥装置1を図示する正面図であり、そして図2は
図1の矢印IIの方向からディスク型塗料粕乾燥装置1
の側面を図示する模式図である。
図面に基づいて説明する。図1は本発明のディスク型塗
料粕乾燥装置1を図示する正面図であり、そして図2は
図1の矢印IIの方向からディスク型塗料粕乾燥装置1
の側面を図示する模式図である。
【0012】本発明のディスク型塗料粕乾燥装置1は、
略円盤状の乾燥用ディスク2と、乾燥用ディスク2上に
臨む噴霧器3と、乾燥用ディスク2に当接し、乾燥用デ
ィスク2の回転中心近傍から乾燥用ディスク2の外縁を
超えて外側に突出するスクレーパー4と、スクレーパー
4と平行に設けられたエアブロワー5を備える。
略円盤状の乾燥用ディスク2と、乾燥用ディスク2上に
臨む噴霧器3と、乾燥用ディスク2に当接し、乾燥用デ
ィスク2の回転中心近傍から乾燥用ディスク2の外縁を
超えて外側に突出するスクレーパー4と、スクレーパー
4と平行に設けられたエアブロワー5を備える。
【0013】乾燥用ディスク2は円盤状であり、その中
心を軸にモーター等により駆動されて、通常3〜6回転
/分の速度で矢印Rの方向に回転することができる。ま
た、乾燥用ディスク2は加熱手段を有し、その表面に噴
霧される塗料粕を加熱する。該加熱手段としては、例え
ば乾燥用ディスク内に埋設された電熱線、乾燥用ディス
ク外部からの高温空気の吹き付け等が挙げられるが、好
ましくは乾燥用ディスク内部に空洞を設け、該空洞内に
高温の蒸気を循環させることである。乾燥用ディスク2
の寸法は例えば直径1300mmであって、その表面が
クロムメッキされていることが好ましい。
心を軸にモーター等により駆動されて、通常3〜6回転
/分の速度で矢印Rの方向に回転することができる。ま
た、乾燥用ディスク2は加熱手段を有し、その表面に噴
霧される塗料粕を加熱する。該加熱手段としては、例え
ば乾燥用ディスク内に埋設された電熱線、乾燥用ディス
ク外部からの高温空気の吹き付け等が挙げられるが、好
ましくは乾燥用ディスク内部に空洞を設け、該空洞内に
高温の蒸気を循環させることである。乾燥用ディスク2
の寸法は例えば直径1300mmであって、その表面が
クロムメッキされていることが好ましい。
【0014】噴霧器3は、乾燥用ディスク2表面に塗料
粕を噴霧する手段である。単位時間当りの塗料粕の噴霧
量は、噴霧器3に設けられたノズルを調節することによ
って変更することができ、該噴霧量を変更することによ
り乾燥済塗料粕中の含水率を調節することができる。つ
まり、塗料粕の噴霧量が少なければ少ない程、乾燥済塗
料粕中の含水率は低くなる。また、乾燥用ディスク2の
回転速度を遅くすることによっても、乾燥済塗料粕中の
含水量を低下させることができる。
粕を噴霧する手段である。単位時間当りの塗料粕の噴霧
量は、噴霧器3に設けられたノズルを調節することによ
って変更することができ、該噴霧量を変更することによ
り乾燥済塗料粕中の含水率を調節することができる。つ
まり、塗料粕の噴霧量が少なければ少ない程、乾燥済塗
料粕中の含水率は低くなる。また、乾燥用ディスク2の
回転速度を遅くすることによっても、乾燥済塗料粕中の
含水量を低下させることができる。
【0015】スクレーパー4は、乾燥用ディスク2に当
接し、乾燥用ディスク2の回転中心近傍から乾燥用ディ
スク2の外縁を超えて外側に突出するように設けられ
る。スクレーパー4は例えば、長さ600mm、幅10
0mmおよび厚さ2mmの板状の部材であり、金属製ま
たは樹脂製であることができるが、後述するように乾燥
済塗料粕から製造することが好ましい。
接し、乾燥用ディスク2の回転中心近傍から乾燥用ディ
スク2の外縁を超えて外側に突出するように設けられ
る。スクレーパー4は例えば、長さ600mm、幅10
0mmおよび厚さ2mmの板状の部材であり、金属製ま
たは樹脂製であることができるが、後述するように乾燥
済塗料粕から製造することが好ましい。
【0016】エアブロワー5は、乾燥用ディスク2とス
クレーパー4とが当接する部位にエアを吹き付ける部材
であり、好ましくはスクレーパー4と平行に設けられ
る。エアブロワー5は、併設された複数のエア吹出口ま
たまスリット状のエア吹出口を有して、スクレーパー4
の全体にわたりエアを吹き付けるのが好ましい。エアブ
ロワー5により吹き付けられるエアの圧力は、例えば
0.5〜1.0kg/m2であることができる。
クレーパー4とが当接する部位にエアを吹き付ける部材
であり、好ましくはスクレーパー4と平行に設けられ
る。エアブロワー5は、併設された複数のエア吹出口ま
たまスリット状のエア吹出口を有して、スクレーパー4
の全体にわたりエアを吹き付けるのが好ましい。エアブ
ロワー5により吹き付けられるエアの圧力は、例えば
0.5〜1.0kg/m2であることができる。
【0017】ここで、乾燥用ディスク2とスクレーパー
4との位置関係は、スクレーパー4と当接する部位より
回転方向後方の乾燥用ディスク2の表面と、スクレーパ
ー4の塗料粕掻き取り面とが鈍角θを形成するのが好ま
しく、そしてエアブロワー5は、鈍角θを形成する側よ
りエアAを吹き付けるように設けるのが好ましい(図2
参照)。このような配置とすることにより、スクレーパ
ー4により乾燥用ディスク2の表面から掻き取られた乾
燥済塗料粕を効率良く除去することができる。
4との位置関係は、スクレーパー4と当接する部位より
回転方向後方の乾燥用ディスク2の表面と、スクレーパ
ー4の塗料粕掻き取り面とが鈍角θを形成するのが好ま
しく、そしてエアブロワー5は、鈍角θを形成する側よ
りエアAを吹き付けるように設けるのが好ましい(図2
参照)。このような配置とすることにより、スクレーパ
ー4により乾燥用ディスク2の表面から掻き取られた乾
燥済塗料粕を効率良く除去することができる。
【0018】掻き取った乾燥済塗料粕を成形して製造し
たスクレーパー4は、ステンレス製のスクレーパー4の
ように乾燥用ディスク2との摩擦で微細な金属片を生じ
ず、塗料粕中に含まれるチタン等の顔料由来の成分のた
めに十分な硬度を有し、また安価に製造することができ
るので、ディスク型塗料粕乾燥装置1が備えるスクレー
パー4として大変適している。
たスクレーパー4は、ステンレス製のスクレーパー4の
ように乾燥用ディスク2との摩擦で微細な金属片を生じ
ず、塗料粕中に含まれるチタン等の顔料由来の成分のた
めに十分な硬度を有し、また安価に製造することができ
るので、ディスク型塗料粕乾燥装置1が備えるスクレー
パー4として大変適している。
【0019】本発明のディスク型塗料粕乾燥装置1で
は、先ず約90%の含水率を有する塗料粕が噴霧器3よ
り、加熱されかつ矢印Rの方向に回転する乾燥用ディス
ク2の表面に噴霧される。塗料粕は乾燥用ディスク2の
回転と共に乾燥され、そして乾燥用ディスク2が略一周
した後にスクレーパー4により掻き取られる。そして乾
燥用ディスク2とスクレーパー4が当接する部位でエア
フロー4から吹き付けられるエアにより、強制的に乾燥
用ディスク上から除去される。
は、先ず約90%の含水率を有する塗料粕が噴霧器3よ
り、加熱されかつ矢印Rの方向に回転する乾燥用ディス
ク2の表面に噴霧される。塗料粕は乾燥用ディスク2の
回転と共に乾燥され、そして乾燥用ディスク2が略一周
した後にスクレーパー4により掻き取られる。そして乾
燥用ディスク2とスクレーパー4が当接する部位でエア
フロー4から吹き付けられるエアにより、強制的に乾燥
用ディスク上から除去される。
【0020】乾燥済塗料粕から製造される本発明のディ
スク型塗料粕乾燥装置用スクレーパーの製造方法は、例
えば120〜130℃で所望の形状に圧縮成形し、そし
て残存する水分を乾燥除去することにより、簡単に行う
ことができる。こうして製造した本発明のディスク型塗
料粕乾燥装置用スクレーパーは1または2ヶ月程度の寿
命を有し、該寿命はステンレス製のスクレーパーのもの
と同等または僅かに短いけれども、製造コストが安価な
ため全体の費用についてはステンレス製のスクレーパー
より有利である。
スク型塗料粕乾燥装置用スクレーパーの製造方法は、例
えば120〜130℃で所望の形状に圧縮成形し、そし
て残存する水分を乾燥除去することにより、簡単に行う
ことができる。こうして製造した本発明のディスク型塗
料粕乾燥装置用スクレーパーは1または2ヶ月程度の寿
命を有し、該寿命はステンレス製のスクレーパーのもの
と同等または僅かに短いけれども、製造コストが安価な
ため全体の費用についてはステンレス製のスクレーパー
より有利である。
【0021】
【発明の効果】本発明のディスク型塗料粕乾燥装置は、
スクレーパーで乾燥用ディスクの表面から掻き取られた
乾燥済塗料粕を、エアブロワーからのエアの吹き付けに
より強制的に除去するため、微細な金属片やチタン等に
よる凝着が生じず、乾燥用ディスクおよびスクレーパー
に対する傷付きを防止できる。さらに、乾燥済塗料粕か
らディスク型塗料粕乾燥装置のスクレーパーを製造する
と、乾燥用ディスクとスクレーパーとの摩擦による金属
片の発生を抑制し、しかも製造コストが安価であるため
費用面からも好ましい。
スクレーパーで乾燥用ディスクの表面から掻き取られた
乾燥済塗料粕を、エアブロワーからのエアの吹き付けに
より強制的に除去するため、微細な金属片やチタン等に
よる凝着が生じず、乾燥用ディスクおよびスクレーパー
に対する傷付きを防止できる。さらに、乾燥済塗料粕か
らディスク型塗料粕乾燥装置のスクレーパーを製造する
と、乾燥用ディスクとスクレーパーとの摩擦による金属
片の発生を抑制し、しかも製造コストが安価であるため
費用面からも好ましい。
【図1】 図1は、本発明のディスク型塗料粕乾燥装置
を図示する正面図である。
を図示する正面図である。
【図2】 図2は、図1の矢印IIの方向からディスク
型塗料粕乾燥装置の側面を図示する模式図である。
型塗料粕乾燥装置の側面を図示する模式図である。
1 ディスク型塗料粕乾燥装置
2 乾燥用ディスク
3 噴霧器
4 スクレーパー
5 エアブロワー
A エア
R 回転方向
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 市原 和美
愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動
車株式会社内
Fターム(参考) 4D059 AA30 BD01 BD12 BD26
4F042 AA09 CC07 CC09 DB04 DB26
DB32 DB36 DD07
Claims (4)
- 【請求項1】 加熱手段を有し回転可能な略円盤状の乾
燥用ディスクと、該乾燥用ディスク上に塗料粕を噴霧す
る噴霧器と、該乾燥用ディスクに当接して配置され、乾
燥済塗料粕を乾燥用ディスク表面から掻き取るスクレー
パーと、該乾燥用ディスクと該スクレーパーとが当接す
る部位にエアを吹き付けるエアブロワーを備えることを
特徴とするディスク型塗料粕乾燥装置。 - 【請求項2】 前記乾燥用ディスク表面と、前記スクレ
ーパーの塗料粕掻き取り面とが鈍角を形成し、そして該
鈍角を形成する側に前記エアブロワーを設けることを特
徴とする、請求項1記載のディスク型塗料粕乾燥装置。 - 【請求項3】 前記スクレーパーは前記乾燥済塗料粕の
成形品から成ることを特徴とする、請求項1記載のディ
スク型塗料粕乾燥装置。 - 【請求項4】 乾燥済塗料粕の成形品から成る、ディス
ク型塗料粕乾燥装置用スクレーパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002133828A JP2003326206A (ja) | 2002-05-09 | 2002-05-09 | ディスク型塗料粕乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002133828A JP2003326206A (ja) | 2002-05-09 | 2002-05-09 | ディスク型塗料粕乾燥装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003326206A true JP2003326206A (ja) | 2003-11-18 |
Family
ID=29696669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002133828A Pending JP2003326206A (ja) | 2002-05-09 | 2002-05-09 | ディスク型塗料粕乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003326206A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007247999A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Nishimura Tekkosho:Kk | 乾燥装置 |
JP2008241234A (ja) * | 2007-10-29 | 2008-10-09 | Suntory Ltd | スラリー乾燥機 |
JP5277419B1 (ja) * | 2012-08-10 | 2013-08-28 | 本田技研工業株式会社 | 排液リサイクルシステム |
KR200486979Y1 (ko) * | 2017-03-06 | 2018-08-17 | 에코매니지먼트코리아홀딩스 주식회사 | 오니 건조 장치 |
-
2002
- 2002-05-09 JP JP2002133828A patent/JP2003326206A/ja active Pending
Cited By (6)
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JP2008241234A (ja) * | 2007-10-29 | 2008-10-09 | Suntory Ltd | スラリー乾燥機 |
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WO2014024544A1 (ja) * | 2012-08-10 | 2014-02-13 | 本田技研工業株式会社 | 排液リサイクルシステム |
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