JP2003325578A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JP2003325578A JP2002135175A JP2002135175A JP2003325578A JP 2003325578 A JP2003325578 A JP 2003325578A JP 2002135175 A JP2002135175 A JP 2002135175A JP 2002135175 A JP2002135175 A JP 2002135175A JP 2003325578 A JP2003325578 A JP 2003325578A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生理用ナプキン等に設けられている従来のサイ
ドギャザーは高さ調節ができなかった。 【解決手段】バックシート3とトップシート17等との
間に吸収コア5を挟んだ本体部2と、この本体部2の前
後方向におけるほぼ中間部から左右両側へ張り出し裏面
に粘着剤27が付与されたウイング部4とを備え、この
ウイング部4には、その付け根辺りから本体部2より離
れる方向へ延びる糸ゴム21を4本接着した。この接着
は糸ゴム21上の数箇所で間隔を空けて為されている。
従って、糸ゴム21により、ウイング部4には左右方向
で波形を呈するギャザー23が作られ、ギャザー23の
高さは、ウイング部4を反本体部2側へ引っ張る加減に
よって調節することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収性物品に関す
る。詳しくは、生理用ナプキンや所謂失禁パットなど、
人体の排出口に直接接する状態で装用する吸収性物品、
特に、排出口やその周辺を覆う本体部から側方へ向けて
ウイング部が張り出した形の吸収性物品に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば生理用ナプキンは、通常、ベース
シートとしての不透液性のバックシートと透液性を有す
るトップシートとの間に経血や尿などの排出液を貯留す
るための吸収コアを設けた多層構造になっており、前後
方向におけるほぼ中間部辺りから左右両側へ羽様に張り
出したウイング部を備えたものもある。このウイング部
とバックシートの裏面にはショーツ等に貼り付けてズレ
を防止するための粘着材が随所に付与されており、ウイ
ング部はショーツの股間対応部の裏側へ折り重ねてそこ
に貼り付けるようになっている。
【0003】このように、ウイング部の付け根は股間の
直ぐ脇に位置する部位であるため、経血が最も横漏れし
易い個所である。そこで、ウイング部の付け根辺りに、
ここを肌に密着させるための所謂サイドギャザーを設け
ることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のサイ
ドギャザーは、高さが一定であるため、経血の量や活動
場面によっては、それが高すぎて違和感を覚えたり運動
の支障になったりすることがあり、逆に、就寝中など長
時間継続して装用する場合や経血の量が多い場合には結
果的にギャザーが低過ぎて横漏れ防止機能を十分果たさ
ないことになってしまうという問題があった。
【0005】このため、一般には、日中と就寝時、経血
量の多いときと少ないとき、運動時と非運動時など、状
況に応じて、サイドギャザーの有無やその高さの違い等
で最適のタイプを選んで使い分けるようにしているので
あるが、そのときに必要なタイプが手元にあるとは限ら
ないし、外出時に何種類も携帯するのは面倒であるとい
った問題があった。
【0006】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、ウイング部の付け根辺りに設けるギ
ャザーの高さを調節することができ、また、そのギャザ
ーを作るためのゴム様の伸縮材を利用して股間部での弛
みを防止することができる新規な吸収性物品を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載した吸収性物品は、不透液性のバッ
クシートと透液性のトップシートとこれらバックシート
とトップシートとの間に設けられた吸収コアを備えた本
体部と、この本体部から左右両側へ張り出し裏面に粘着
剤が付与されたウイング部とを備えた吸収性物品におい
て、ウイング部に本体部より離れる方向へ延びるゴム様
の伸縮材を伸張した状態で取り付けたことを特徴とする
ものである。
【0008】この吸収性物品におけるウイング部の付け
根辺りには、ここに取り付けられた伸縮材によって左右
方向で波形を呈するギャザーが形成される。従って、こ
の伸縮材を伸ばすこと無しにウイング部をショーツの裏
面に折り重ねた場合は、そのギャザーが当初の高さをほ
ぼ保ったままの状態で当該衛生用品を装用することにな
り、伸縮材を適度に伸ばした状態叉はそれを伸ばし切っ
た状態でウイング部をショーツの裏面に折り重ねた場合
は、上記ギャザーの高さが低めに調節された形叉はギャ
ザーが全く無い形で装用することになる。就寝時や経血
の量が多い場合などはギャザーを当初の高さで残したま
ま装用することによって横漏れの防止を大きく図ること
ができ、運動時や経血の量が少ない場合などはギャザー
を低めに調節するか叉はギャザーの無い形で装用するこ
とによって運動を妨げないようにすることができる。
【0009】また、本発明における伸縮材は、ほぼ左右
方向へ延びる状態で取り付けられているので、この伸縮
材を多少でも延ばした状態でウイング部をショーツの裏
面に折り重ねると、ウイング部の付け根辺りは、伸縮材
の収縮力によって、当該ショーツの外形線に沿うように
形を合わせることになる。従って、ウイング部の付け根
辺りが股間部で弛むことが少なくなるため、装用感が向
上するし、肌に密着し易くなることで横漏れ防止効果も
高まる。
【0010】伸縮材としては、糸ゴムや糸状の天然ゴム
など糸状のものが適すると思われるが、大きいサイズの
生理用ナプキンとか紙オムツなど吸収性物品自体のサイ
ズが大きい場合は、ウレタンフィルムやウレタンフォー
ムなどをテープ状に加工したものを用いることも考えら
れるし、これらを幾つか組み合わせて用いても良い。伸
縮材を取り付ける領域は、基本的には左右のウイング部
に限って差し支え無いが、製造上の都合などがある場合
は、本体部を通って左右のウイングに渡る領域としても
良い。
【0011】伸縮材の取付け形態としては、2枚のシー
ト材の間にゴム様の伸縮材を挟む形が望ましい。この場
合、ウイング部をバックシートから一体的に張り出した
部位と所謂サイドシートとで2層形に構成する場合はそ
れらの間に挟めば良い。テープ状の伸縮材を用いる場合
は、バックシートの裏面やトップシートの上面に貼り付
けた方が製造上の利点が多いこともある。伸縮材は、そ
の全長をウイング部に固定しても良いし、適度に間隔を
空けた間欠的位置を固定しても良い。ウイング部の素材
にもよるが、伸縮材の固定を間欠的位置で行った方がギ
ャザーを高めに形成することができる。
【0012】ウイング部のギャザーを柔らかい感触のも
のにするためには、ウイング部の素材には腰の強い種類
は避けて、目付(坪量)の低いものとか、デニールの細
いものを選ぶのが望ましい。
【0013】請求項2に記載した吸収性物品は、請求項
1に記載した吸収性物品において、ウイング部に付与さ
れた粘着剤は、ウイング部の付け根から反本体部側へ1
0mm以上離間した位置に設けたことを特徴とするもの
である。ウイング部の付け根辺りにも粘着剤が付与され
ていると、この部位がショーツに貼り付いてギャザーの
高さ調節を阻害してしまうので、請求項2の発明のよう
に、粘着材はウイング部の付け根から反本体部側へ10
mm以上離間した位置に設けておけば、このようなこと
をほぼ確実に防止できる。
【0014】請求項3に記載した吸収性物品は、請求項
1又は2に記載した吸収性物品において、ウイング部に
取り付けた伸縮材は前後方向に複数設けられており、そ
の伸縮材どうしの同方向における間隔は当該ウイング部
の前後長の10%以上であることを特徴とするものであ
る。
【0015】請求項4に記載した吸収性物品は、請求項
1から3のいずれかに記載した吸収性物品において、ウ
イング部に取り付けた伸縮材の長さは当該ウイング部の
左右幅の10%以上であることを特徴とするものであ
る。ウイング部に取り付ける伸縮材の長さは、当該ウイ
ング部の左右幅の10%以上、望ましくは20%以上が
良く、ギャザーの高さを大きくするには30%以上とす
るのが良い。
【0016】請求項5に記載した吸収性物品は、請求項
1から4のいずれかに記載した吸収性物品において、ウ
イング部に取り付けた伸縮材の伸度が120%以上20
0%以下であることを特徴とするものである。伸縮材の
伸度は、200%より大きいとギャザーの皺が厚くなっ
てしまうし、120%より小さいとギャザーの立ち上り
が不足してしまう。
【0017】請求項6に記載した吸収性物品は、請求項
1から5のいずれかに記載した吸収性物品において、ウ
イング部が本体部に連続する位置の前後両端にほぼ左右
方向へ延びる切込みを設けたことを特徴とするものであ
る。このようにすると、ウイング部の付け根辺りは本体
部に対してはっきり分離するので、この部分に形成され
るギャザーの前後両端が本体部に引っ張られて丈を低く
してしまうことが確実に防止される。これにより、ウイ
ング部の付け根辺りに作られるギャザーを、谷と山がは
っきりし全体的高さが揃った綺麗な形にすることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係
る生理用ナプキン1を図面に従って説明する。この生理
用ナプキン1は、不透液性のバックシート3と、吸収コ
ア5と、左右のサイドシート7と、クレープ紙15と、
透液性のトップシート17と、左右のサイドシート7に
それぞれ設けられた糸ゴム21とで構成された多層構造
になっている。サイドシート7の大部分でウイング部4
が構成され、その他の部分で排出口とその周辺を覆う本
体部2が構成されており、ウイング部4は本体部2から
左右両脇に羽様に張り出している。
【0019】〔A.バックシート、吸収コア〕(図1〜
図7) バックシート3は、図3を見て分かるように、前後方向
に長い概ね瓢箪形を為すように形成されている。このバ
ックシート3の材料としては、ポリエチレンシートやポ
リエチレンラミネート不織布等が用いられ、望ましく
は、不透液性を有し且つ通気性が良いもの、例えばポリ
エチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂に無機
充填剤を溶融混練したものを延伸処理した微多孔性シー
トを用いると良い。バックシート3の裏面には随所に粘
着剤が付与されている。
【0020】吸収コア5には、例えば綿状パルプや合成
パルプ等を比較的軽い坪量でシート状を為すように積層
した積繊パルプを使用しており、その平面形状は、バッ
クシート3よりほぼ一回り小さくて前後方向に長いほぼ
長方形状を為し、バックシート3の上面にホットメルト
系の粘着剤で接着されている。
【0021】〔B.サイドシート〕(図1〜図7) 左右のサイドシート7は互いに左右対称形をしており、
それぞれ上下2枚貼り合わせた構造になっている。上側
のサイドシート9は、バックシート3の左右方向におけ
る側端部と同じ形をした本体部側部分9aと、この本体
部側部分9aの前後方向におけるほぼ中間位置から側方
へほぼ台形を為す形で張り出したウイング形成部9bと
が一体に形成されている。
【0022】下側のサイドシート11も本体側部分11
aとウイング形成部11bとが一体に形成されており、
ウイング形成部11bは上側のサイドシート9における
ウイング形成部9bと同じ形をしているが、本体部側部
分11aは上側のサイドシート9における本体部側部分
9aの前後両端寄り部分を切り取った形をしている。こ
れら上下のサイドシート9、11はいずれも同様の不織
布で形成されている。下側のサイドシート11は、その
本体部側部分11aがバックシート3の上面のうち吸収
コア5の前後方向中間部の脇の領域に接着されている。
この接着はホットメルト系の粘着剤やヒートシールなど
によって行われる。このようなサイドシート9、11の
ウイング形成部9b、11bのサイズは、最大前後長L
1(図5参照)が約75mm、左右幅L2が約55mm
になっている。
【0023】〔C.クレープ紙、トップシート〕(図1
〜図4、図6、図7) クレープ紙15には、厚さ約0.3mmで1平方メート
ル当り坪量25g程度のものを使用しており、吸収コア
5より多少大きい形にカットされ、この吸収コア5に上
から重ねてその外周部を吸収コア5や下側のサイドシー
ト11及びバックシート3に接着してある。
【0024】トップシート17にはメッシュシートを使
用しており、その素材としては、例えば、低密度ポリエ
チレンや、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、酢酸
ビニル共重合体等のシート、又はこれらのうちの2以上
を貼り合わせた複層構造のシートが用いられている。こ
のトップシート17は、クレープ紙15とほぼ同じ大き
さに形成され、このクレープ紙15に上から重ねてその
外周部をクレープ紙15に接着してある。クレープ紙1
5やトップシート17の接着もホットメルト系の粘着剤
やヒートシールなどによって行われる。
【0025】そして、トップシート17の側端部と下側
のサイドシート11に上側のサイドシート9が重ねて接
着される。即ち、この上側のサイドシート9は、その本
体部側部分9aがトップシート17の左右両側端部に重
ねて接着されると共に、そのウイング形成部9bが下側
のサイドシート11のウイング形成部11bに重ねて接
着される。この接着も、ホットメルト系の粘着剤等によ
って行われる。
【0026】以上のようにして互いに3層に重ねられた
状態の吸収コア5とクレープ紙15及びトップシート1
7には、小さなエンボス凹部が一定のピッチで多数並ん
だ形のエンボスパターン19(図1、図2参照)が設け
られる。このエンボスパターン19は、全体的に見て、
当該3層を外周寄りの領域とそれより内側の領域とに区
画する形の2本の横漏れ防止ライン19aと、この内側
の領域における中央部からある程度前端寄りに至る範囲
をほぼ長円形の領域に画するための中高部形成ライン1
9b等から成り、中高部形成ライン19bによって囲ま
れた領域はその他の部分に対してある程度盛り上がった
形になる。この領域が、装用時に経血排出口に当る排出
口対応領域19cであって、ウイング部4は、この排出
口対応領域19cの左右両脇辺りから側方へ張り出して
いる。
【0027】〔D.ウイング部の糸ゴムとギャザー〕
(図1〜図7) 左右のウイング部4には、それぞれ、上下のサイドシー
ト9と11との間に伸度170パーセント程度の糸ゴム
21を4本設けてある。糸ゴム21は、ほぼ最大限伸張
させた状態で且つ互いに平行で左右方向へ延びる向きで
サイドシート7に接着してあり、図4を見て分かるよう
に、その一端は吸収コア5の側端部上に位置し、他端は
ウイング部4の左右方向中間辺りに達する。糸ゴム21
がウイング部4上に位置する長さL3(図5参照)、す
なわち、ウイング部4の付け根(本体部2に連続する部
位)から反本体部2側の先端までの長さL3は約28m
mであり、これはウイング部4の左右幅L2の約50パ
ーセントに相当する。また、各4本の糸ゴム21どうし
の間隔L4(図5参照)は約20mmになっており、こ
の間隔はウイング部4の前後長L1の26パーセント程
度に相当する。間隔L4とウイング部4の前後長L1の
比率は10%以上で、好ましくは25%以上にして、十
分な高さのギャザー23が形成できるようにする。
【0028】サイドシート7に対する糸ゴム21の接着
はそれぞれ数箇所で行っている。図5において糸ゴム2
1を数箇所部分的に囲った円が接着箇所25である。こ
れを見て分かるように、各糸ゴム21は、本体部2上の
部分と反本体部側の先端部ではそのほぼ全長に渡ってサ
イドシート7に接着されているが、この間においては4
箇所でサイドシート7に接着され、この4箇所の間隔は
本体部2に近い部分ほど長くしてある。
【0029】ウイング部4の本体部2側ほぼ半部におい
ては、糸ゴム21を伸張させてない状態でギャザー23
(図1、図4、図6参照)が形成される。このギャザー
23は吸収性物品1の幅方法へ伸縮自在であり、ウイン
グ部4の付け根からその近傍にかけて形成されている。
ギャザー23は、左右方向で波形を呈し、その山と谷の
各稜線はほぼ前後方向へ延びる。このギャザー23の最
大高さH(図4参照)は、サイドシート7に対する糸ゴ
ム21の接着箇所25どうしの間隔が一番広い部位、即
ちウイング部4の付け根辺りにできるダーツ23aにお
ける高さになる。なお、十分な高さ寸法のギャザー23
を形成するためには、ウイング部4の左右幅L2が約2
5mm以上必要であり、50mm以上とするのが望まし
い。
【0030】尚、糸ゴム21を設ける作業は、例えば、
バックシート3に吸収コア5と下側のサイドシート11
を貼り付けた状態で、その下側のサイドシート11上に
糸ゴム21を所要の箇所で接着し、最後に上側のサイド
シート9にも糸ゴム21を接着するといった手順で行え
ば良く、このようにすることにより、2枚のサイドシー
ト9と11との間に糸ゴム21を接着状態で設けること
ができる。また、糸ゴム21の接着は、接着剤のほか、
超音波や加熱もしくは加圧による接着法等で行っても良
い。
【0031】〔E.ウイング部の粘着剤と切込み〕(図
1、図2、図5) ウイング部4の裏面すなわち下側のサイドシート11の
下面には粘着剤27が付与されている。この粘着剤27
は、ウイング部4の付け根辺りから距離L5(図5参
照)離れた位置に設けられている。この距離L5はほぼ
22mmにしてある。従って、この粘着剤27は糸ゴム
21と殆ど重ならない状態で設けられている。
【0032】また、ウイング部4の前後両端縁4aが本
体部2と連続する位置にはこの端縁4aを本端部2に多
少延長する形で切込み29が設けられている。この切込
み29があることで、ギャザー23のダーツ23aが本
体部2に引っ張られて前後両端部を低くしてしまうこと
が確実に無くなるため、このダーツ23aを全体的高さ
が揃った綺麗な形に作ることができる。生理用ナプキン
1は以上のように構成されている。
【0033】〔F.使用方法と作用〕(図6、図7) 次に、生理用ナプキン1の使用方法と作用を説明する。
この生理用ナプキン1の使用方法は、基本的には通常の
ものと同様、バックシート3の裏面に付与されている粘
着剤を利用してショーツ31における股間対応部31a
の上面に重ねて接着する。また、左右のウイング部4は
股間対応部31aの裏面に折り畳んで粘着剤27で接着
することになるが、この折畳みを行う際に、ウイング部
4を反本体部2側へ引っ張る程度によって前記ギャザー
23の高さが調節される。
【0034】即ち、ウイング部4を反本体部2側へ全く
引っ張らない状態すなわち糸ゴム21を伸長させない状
態でウイング部4を軽くショーツ31の裏側へ折り畳ん
だ場合は、図6に示すように、ギャザー23は、その各
ダーツ23aが高さ方向は変わっても高さはほぼ当初の
高さを残したままにされるので、ウイング部4の付け根
に一番近いダーツ23aは本体部2の側端から起立した
壁のような形で残される。これに対し、ウイング部4を
反本体部2側へ引っ張りながら該ウイング部4をショー
ツ31の裏側へ折り畳むと、ギャザー23は、その引張
りが強いほどダーツ23aの丈を低くされて、糸ゴム2
1を最大伸長時の長さまで伸ばしたとき図7に示すよう
にダーツ23aが殆ど失われる。
【0035】従って、就寝時や経血の量が多い場合など
は図6に示す状態にして装用することによって横漏れの
防止を大きく図ることができ、また、運動時や経血の量
が少ない場合などは図7に示すようにギャザー23を全
く残さない形にするか又は所望の高さだけ残した形で装
用することによって運動を妨げないようにすることがで
きる。
【0036】また、糸ゴム21を多少でも伸ばした状態
でウイング部4をショーツ31の裏面に折り畳んだ場合
は、糸ゴム21の収縮力により、ウイング部4の付け根
辺りが股間対応部31aの側縁に沿うように形を合わせ
ることになる。これにより、ウイング部4の付け根辺り
に弛みが生じ難くなるため、装用感が向上し、肌に密着
し易くなることで横漏れ防止効果も高まる。
【0037】前記したように、ウイング部4に設けられ
ている粘着剤27は糸ゴム21と殆ど重ならない状態で
設けられているので、ウイング部4を粘着剤27によっ
てショーツ31に接着した状態でも、ギャザー23があ
る部分はショーツ31に固定されないため、その高さ調
節を阻害することは無い。
【0038】〔G.糸ゴムの取付け向きの変形例〕(図
8、図9) 図8及び図9に、糸ゴム21の取付け向きの各変形例を
示す。図8に示す糸ゴム21の取付け向きは、4本の糸
ゴム21をいずれも左右方向に対して稍傾斜した向きに
してある。この傾斜の向きは、4本の糸ゴム21の延長
線がウイング部4の前後方向における中間位置を通って
左右方向へ延びる仮想線o上の1点で全て交差する向き
である。糸ゴム21をこのような向きで設けると、ウイ
ング部4をショーツ31の裏側へ折り返したときに、そ
の折返し部が股間対応部31aの側縁により馴染み易く
なる。
【0039】図9に示す糸ゴム21の取付け向きは、4
本の糸ゴム21のうち内側2本については左右方向へ延
びる向きにし、外側2本については図8と同様に仮想線
o上の1点で全て交差する向きにしてある。
【0040】尚、本発明においてウイング部4に設ける
糸ゴムなどの伸縮材は、左右方向へ延びる向き又はこれ
に対してやや傾斜した向きとするが、場合によっては、
この向きで設ける伸縮材とは別に、ウイング部4に前後
方向へ延びる向きの伸縮材を併せ設けることでギャザー
23を縦横に形成して、即ち縦横の格子状のギャザーを
形成し、横漏れをより確実に防止できるようにしてもよ
い。
【0041】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるもの
では無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更
等があっても本発明に含まれる。特に、実施の形態にお
いては、伸縮材の一例としての糸ゴムを4本設けたが、
伸縮材の数がこれに限られることは無い。特に、伸縮材
としてテープ状のものを用いる場合は1個でも足りる場
合がある。また、実施の形態においては、本発明を生理
用ナプキンに適用したが、本発明はこのようなものに限
らず、紙オムツに貼り付けて使用する失禁パットなど、
人体の排出口に直接接する状態で装用し且つウイング部
を備えた各種の吸収性物品に広く適用することができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ウイン
グ部の付け根辺りに設けるギャザーの高さを調節するこ
とができ、また、そのギャザーを作るためのゴム様の伸
縮材を利用して、当該衛生用品が股間部で弛むのを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る生理用ナプキンをシ
ョーツに重ねた状態で示す全体斜視図である。
【図2】図1の生理用ナプキンを、ウイング部の糸ゴム
を延ばした状態で示す全体平面図である。
【図3】図1に示す生理用ナプキンの分解斜視図であ
る。
【図4】図1のA−A線に沿って切断した要部拡大断面
図である。
【図5】図1に示す生理用ナプキンにおけるウイング部
の詳細を説明するための要部拡大平面図である。
【図6】図1に示す生理用ナプキンを、高いギャザーを
残したまま装用した状態で示す拡大垂直断面図である。
【図7】図1に示す生理用ナプキンを、ギャザーをほぼ
完全に失わせて装用した状態で示す拡大垂直断面図であ
る。
【図8】図1の生理用ナプキンにおける糸ゴムの取付け
向きの第一の変形例を示す要部平面図である。
【図9】図1の生理用ナプキンにおける糸ゴムの取付け
向きの第二の変形例を示す要部平面図である。
【符号の説明】
1…吸収性物品(生理用ナプキン) 2…本体部
3…バックシート 4…ウイング部 5…吸収コア 17…トップシー
ト 21…伸縮材 27…粘着材 29…切込み L1…ウイング部の前後長 L2…ウイング部の左右
幅 L3…ウイング部上における伸縮材の長さ L4…間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不透液性のバックシートと透液性のトップ
    シートとこれらバックシートとトップシートとの間に設
    けられた吸収コアを備えた本体部と、この本体部から左
    右両側へ張り出し裏面に粘着剤が付与されたウイング部
    とを備えた吸収性物品において、ウイング部に本体部よ
    り離れる方向へ延びるゴム様の伸縮材を伸張した状態で
    取り付けたことを特徴とする吸収性物品。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した吸収性物品において、
    ウイング部に付与された粘着剤は、ウイング部の付け根
    から反本体部側へ10mm以上離間した位置に設けたこ
    とを特徴とする吸収性物品。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載した吸収性物品にお
    いて、ウイング部に取り付けた伸縮材は前後方向に複数
    設けられており、その伸縮材どうしの同方向における間
    隔は当該ウイング部の前後長の10%以上であることを
    特徴とする吸収性物品。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載した吸収
    性物品において、ウイング部に取り付けた伸縮材の長さ
    は当該ウイング部の左右幅の10%以上であることを特
    徴とする吸収性物品。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載した吸収
    性物品において、ウイング部に取り付けた伸縮材の伸度
    が120%以上200%以下であることを特徴とする吸
    収性物品。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれかに記載した吸収
    性物品において、ウイング部が本体部に連続する位置の
    前後両端にほぼ左右方向へ延びる切込みを設けたことを
    特徴とする吸収性物品。
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