JP2003324949A - 過電圧保護回路及びスイッチング電源 - Google Patents

過電圧保護回路及びスイッチング電源

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JP2003324949A
JP2003324949A JP2002124958A JP2002124958A JP2003324949A JP 2003324949 A JP2003324949 A JP 2003324949A JP 2002124958 A JP2002124958 A JP 2002124958A JP 2002124958 A JP2002124958 A JP 2002124958A JP 2003324949 A JP2003324949 A JP 2003324949A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷となる装置等をより安全に保護しなが
ら、過電圧発生時におけるスイッチング動作の停止を行
う。 【解決手段】 過電圧の発生にもとづいて、フォトサイ
リスタ(発光側)53−1が光(検出信号)を発光し、
フォトサイリスタ(受光側)61が受光する。この受光
により、メイントランジスタ82がOFFとなって、電
源がラッチ停止する。過電圧が発生してから電源がラッ
チ停止するまでの間、フォトカプラ(発光側)53−2
の発光開始,フォトカプラ(受光側、スイッチング制御
部)91の受光,メイントランジスタ82のOFF動
作,出力電圧の低下,フォトカプラ(発光側)53−2
の発光停止,フォトカプラ(受光側)91の受光停止,
メイントランジスタ82のON動作,出力電圧の上昇
(過電圧),フォトカプラ(発光側)53−2の発光開
始が繰り返し行われ、出力過電圧がクランプされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過電圧保護回路及
びスイッチング電源に関し、特に、過電圧発生時にスイ
ッチング動作をラッチ停止する機能を有した過電圧保護
回路及びスイッチング電源に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源とは、スイッチング型
電圧安定化回路を組み込んだ安定化電源という。つま
り、スイッチング電源は、入力電圧が変動しても、機器
(負荷)に対しては、安定的な直流電圧を供給する機能
を有する。このスイッチング電源において、何らかの異
常が発生した場合は、機器(負荷)の安全を確保するた
めに、過電圧保護回路を動作させてスイッチング動作を
停止するのが一般的である。
【0003】こうした従来の一般的なスイッチング電源
の回路構成を図5に示す。同図に示すように、スイッチ
ング電源1は、出力側の電圧値を検出する出力定電圧制
御手段10と、この出力定電圧制御手段10からの信号
にもとづいて、メイントランジスタ43をON/OFF
動作させて出力電圧を調整するスイッチング制御手段2
0とを有している。
【0004】さらに、スイッチング電源1は、保護回路
30として、出力過電圧を検出する過電圧検出手段31
と、過電流を検出する過電流検出手段32と、これら過
電圧検出手段31又は過電流検出手段32からの信号に
もとづいてスイッチング動作を停止するラッチ停止手段
33とを有している。
【0005】また、従来のスイッチング電源のより具体
的な回路構成を図6に示す。同図に示すスイッチング電
源1は、過電圧検出手段50が、出力過電圧を検出して
電流を出力するツェナーダイオード51と、出力過電圧
を分圧してツェナーダイオード51等を保護する抵抗5
2と、出力過電圧を受けて発光するフォトサイリスタ
(発光側)53とを有している。
【0006】さらに、同図に示すラッチ停止手段60
が、フォトサイリスタ(発光側)53からの光(検出信
号)を受光して電流を出力するフォトサイリスタ(受光
側)61と、メイントランジスタ82のゲートとソース
とを短絡して、このメイントランジスタ83をOFFに
するトランジスタ62と、フォトサイリスタ(受光側)
61からの電流にもとづいてトランジスタ62のゲート
に電圧を加える抵抗63及びコンデンサ64とを有して
いる。そして、これら過電圧検出手段50及びラッチ停
止手段60は、図5の保護回路30に対応する。
【0007】このような構成を有するスイッチング電源
1においては、出力過電圧が発生すると、この発生した
過電圧にもとづいて、ツェナーダイオード51が電流を
出力し、さらに、フォトサイリスタ(発光側)53が検
出信号を発光し、この検出信号を受けたフォトサイリス
タ(受光側)61が制御電流を出力し、この制御電流に
もとづいて、トランジスタ62がメイントランジスタ8
2をOFFにして、スイッチング動作を停止させる。こ
のような動作により、スイッチング電源1は、発生した
出力過電圧が負荷200にかかることを防止して、この
負荷200を安全に保護している。
【0008】なお、図5に示すスイッチング電源1が、
一般的な保護機能をブロック化して図示したものである
のに対し、図6に示すスイッチング電源1は、具体的な
電子素子を用いた保護回路を含むスイッチング電源1の
構成を図示したものである。そして、電子素子及びその
構成によっては、一つの電子素子(あるいは一つの電子
回路)が、二以上の機能を有する場合もある。これらの
ことから、図5に示すスイッチング電源と図6に示すス
イッチング電源とは、各回路構成が、必ずしも整合する
ものではない。
【0009】また、たとえば、図5に示す過電流検出手
段12は、図6では示していないが、過電流検出手段を
同図のスイッチング電源に設けて過電流を検出させるこ
とは、勿論可能である。この場合、ラッチ停止手段60
は、過電流検出手段からの検出信号にもとづいてスイッ
チング動作を停止する。
【0010】ところで、スイッチング電源のラッチ停止
手段は、一般に、過電圧保護回路だけでなく他の保護回
路においても共通して使用されている。このため、図7
に示すように、出力過電圧の発生(同図)からスイッ
チング動作のラッチ停止(同図)までの間には、ディ
レー時間Aが設けられている。また、過敏反応により、
頻繁に電源が停止するといった不具合を防止するため
に、ラッチ停止手段のマスク時間Aが確保されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
過電圧保護回路においては、図7に示すように、その確
保されたディレー時間(あるいはマスク時間)という短
時間のうちに、急激に、出力電圧が上昇していた。この
現象は、スイッチング電源において何らかの異常が発生
したために生じた過電圧によるものであった。そして、
このディレー時間等における上昇電圧が、機器(負荷)
を破損させる原因の一つとなっていた。
【0012】本来、過電圧保護回路がスイッチング電源
に設けられるのは、出力過電圧から機器(負荷)を保護
するためである。にもかかわらず、過敏反応等の防止に
必要なディレー時間やマスク時間を確保したことで、却
って、出力過電圧による機器(負荷)の破損の可能性を
高める結果となっていた。かといって、マスク時間は、
適度な長さを確保した方が、誤動作が少なくなり、スイ
ッチング電源の信頼性を高めることができた。
【0013】本発明は、上記の事情にかんがみなされた
ものであり、ディレー時間等における過電圧を抑制し
て、機器(負荷)を安全に保護しながら、スイッチング
動作のラッチ停止を行えるとともに、スイッチング電源
の信頼性の維持・向上を可能とする過電圧保護回路及び
スイッチング電源の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の過電圧保護回路は、過電圧
の発生を検出する過電圧検出手段と、この過電圧検出手
段からの検出信号にもとづいて、スイッチング動作を停
止させるラッチ停止手段とを有した過電圧保護回路であ
って、過電圧が発生してからスイッチング動作が停止す
るまでの間、過電圧検出手段からの検出信号にもとづい
て、スイッチング動作を制御するディレー時電圧制御手
段を有した構成としてある。
【0015】過電圧保護回路をこのような構成とする
と、過電圧保護回路に出力電圧クランプ機能(過電圧が
発生してからスイッチング動作が停止するまでの間、過
電圧検出手段からの検出信号にもとづいて、スイッチン
グ動作を制御する機能)が付加されるため、より安全に
負荷となる装置を保護し、電源回路の動作を停止させる
ことができる。
【0016】つまり、出力過電圧の発生からラッチ停止
までの間(ディレー時間あるいはマスク時間)における
過電圧を、ディレー時電圧制御手段におけるスイッチン
グ素子の動作制御によってクランプできるため、その過
電圧が負荷に加わることがなくなる。したがって、負荷
を安全に保護しつつ、電源回路のスイッチング動作を停
止させることができる。
【0017】さらに、マスク時間における出力電圧が過
電圧でなくなるため、そのマスク時間を安全に長くする
ことができる。したがって、一過性の誤動作を防止する
ことができ、ひいては電源システムの信頼性の維持・向
上を図ることができる。
【0018】また、請求項2記載の過電圧保護回路は、
過電圧検出手段が、検出信号を出力する信号送出部を有
し、ディレー時電圧制御手段が、信号送出部からの検出
信号にもとづいて、スイッチング素子の接続動作と切断
動作とを繰り返して実行させるスイッチング制御部を有
した構成としてある。
【0019】過電圧保護回路をこのような構成とすれ
ば、何らかの原因で電源の出力電圧が異常に上昇する
と、過電圧検出手段から検出信号が出力され、この検出
手段にもとづいて、信号送出部からスイッチング制御部
へ制御信号が送られて、このスイッチング制御部がスイ
ッチング素子の動作を制御するため、ディレー時間にお
ける過電圧をクランプして、負荷の破損を防止できる。
したがって、このような出力電圧クランプ機能により、
負荷が安全に保護されつつ、電源回路の動作を停止させ
ることができる。
【0020】また、請求項3記載の過電圧保護回路は、
信号送出部が、フォトカプラの発光側からなり、スイッ
チング制御部が、フォトカプラの受光側からなる構成と
してある。過電圧保護回路をこのような構成とすると、
フォトカプラの発行側及び受光側が、スイッチング素子
の動作に即座に対応して、制御信号(送受信光)を発光
・受光するため、ラッチ停止時のディレー時間内におけ
る出力過電圧をクランプ制御することができる。
【0021】また、請求項4記載の過電圧保護回路は、
スイッチング素子が、電界効果トランジスタからなり、
フォトカプラの受光側の有する一方の端子が、電界効果
トランジスタのベースと接続され、他方の端子が、電界
効果トランジスタのソースと接続された構成としてあ
る。
【0022】過電圧保護回路をこのような構成とすれ
ば、フォトカプラの受光素子が制御信号を受けていると
きは、スイッチング素子のベースとソースとが短絡する
ため、このスイッチング素子をOFFにすることができ
る。また、フォトカプラの受光素子が制御信号を受けて
いないときは、スイッチング素子のベースとソースとが
短絡しないため、このスイッチング素子をONにするこ
とができる。このように、クランプ制御部を構成するフ
ォトカプラの動作により、スイッチング素子の動作を制
御できるため、ディレー時間等における過電圧を抑制し
て、機器(負荷)を安全に保護しながら、スイッチング
動作をラッチ停止させることができる。
【0023】また、請求項5記載の過電圧保護回路は、
ディレー時電圧制御手段に代えて、過電圧が発生してか
らスイッチング動作が停止するまでの間、過電圧検出手
段からの検出信号にもとづいて、スイッチング素子にお
けるオンオフパルスのデューティを制御するPWM制御
手段を有した構成としてある。過電圧保護回路をこのよ
うな構成とすると、PWM制御部が、過電圧検出部から
の検出信号にもとづいて、スイッチング素子におけるオ
ンオフパルスのデューティを制御して、過電圧発生時の
出力電力を抑制することができる。このため、負荷(機
器)を安全に保護しつつ、電源を停止させることができ
る。
【0024】また、請求項6記載のスイッチング電源
は、請求項1〜5における過電圧保護回路を有した構成
としてある。スイッチング電源をこのような構成とすれ
ば、何らかの異常が発生して出力過電圧が生じた場合で
あっても、スイッチング電源は、自ら有する過電圧保護
回路を用いて、ディレー時間等における過電圧を抑制
し、機器(負荷)を安全に保護しながら、スイッチング
動作をラッチ停止させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。 [第一実施形態]まず、本発明の過電圧保護回路及びス
イッチング電源の第一の実施形態について、図1を参照
して説明する。同図は、本実施形態のスイッチング電源
の構成を示す電気回路図である。
【0026】同図に示すように、スイッチング電源1
は、出力定電圧制御手段10と、スイッチング制御手段
20と、保護回路30と、整流用ブリッジダイオード4
1と、平滑用コンデンサ42と、メイントランジスタ4
3と、トランス44と、ダイオード45及び46と、チ
ョークコイル47と、平滑用コンデンサ48とを有して
おり、入力源100からの交流電圧を整流し、直流定電
圧を負荷200へ供給している。
【0027】ここで、出力定電圧制御手段10は、出力
側の電圧値を検出する。スイッチング制御手段20は、
出力定電圧制御手段10からの信号にもとづいて、メイ
ントランジスタ43をON/OFF動作させて出力電圧
を調整する。保護回路30は、過電圧又は過電流を検出
してスイッチング動作を停止させる機能を有する回路で
あって、過電圧検出手段31と、過電流検出手段32
と、ラッチ停止手段33と、ディレー時電圧制御手段3
4とを有している。
【0028】過電圧検出手段31は、出力過電圧を検出
すると、ラッチ停止手段33へ検出信号を送る。過電流
検出手段32は、過電流を検出すると、ラッチ停止手段
33へ検出信号を送る。ラッチ停止手段33は、過電圧
検出手段31又は過電流検出手段32からの検出信号に
もとづいて、スイッチング動作をラッチ停止する。
【0029】ディレー時電圧制御手段34は、過電圧検
出手段31からの検出信号にもとづき、この検出信号の
発生(出力過電圧の発生)からスイッチング動作のラッ
チ停止までの間(ディレー時間あるいはマスク時間)に
おいて、スイッチング制御手段20を制御して出力過電
圧を抑制する。なお、保護回路30は、過電圧又は過電
流を検出してスイッチング動作を停止させる機能を有す
る回路であるため、過電圧保護回路としての機能をも包
有する。つまり、本実施形態の過電圧保護回路は、過電
圧検出手段31と、ラッチ停止手段33と、ディレー時
電圧制御手段34とを有して構成することができる。
【0030】次に、図1に示すスイッチング電源の動作
について説明する。入力源100からの交流電圧が整流
用ブリッジダイオード41で直流電圧に整流され、この
直流電圧が平滑用コンデンサ42で平滑化され、トラン
ス44で変圧される。このトランス44の二次電圧が、
平滑用コンデンサ48でさらに平滑化され、出力定電圧
制御手段10で、精度の高い電圧値に定電圧化されて、
負荷200へ供給される。
【0031】出力電圧が負荷200へ供給されている
間、この出力電圧が過電圧か否かが過電圧検出手段31
で検出される。また、出力電流が過電流か否かが過電流
検出手段32で検出される。これらの検出回路31,3
2において過電圧又は過電流が検出されると、検出信号
がラッチ停止手段33へ送られる。
【0032】ラッチ停止手段33において、入力した検
出信号にもとづき、スイッチング制御手段20における
スイッチング動作がラッチ停止される。つまり、スイッ
チング素子であるトランジスタ43が、スイッチング制
御手段20の制御によって、OFFとなり、トランス4
4の一次側への電圧が停止されて、負荷200への直流
電圧の供給が停止する。ただし、ディレー時間(マスク
時間)が設けられているため、検出信号が発生してか
ら、スイッチング動作がラッチ停止するまでの間には、
タイムラグが生じる。
【0033】また、過電圧検出手段31からの検出信号
が、ディレー時電圧制御手段34へ送られる。このディ
レー時電圧制御手段34において、入力した検出信号に
もとづき、ディレー時間(あるいはマスク時間)の間
中、スイッチング制御手段20が制御されて出力過電圧
が抑制される。このため、ディレー時間における過電圧
をクランプするため、負荷を安全に保護しつつ、スイッ
チング動作をラッチ停止することができる。
【0034】次に、スイッチング電源の具体的な回路構
成例について、図2を参照して説明する。同図に示すよ
うに、スイッチング電源1は、過電圧検出手段50と、
ラッチ停止手段60と、スイッチング制御手段70と、
平滑用コンデンサ81と、メイントランジスタ(スイッ
チング素子)82と、抵抗83と、トランス84と、ト
ランジスタ85と、平滑用コンデンサ86と、ディレー
時電圧制御手段90とを有しており、直流入力源300
からの直流電圧を定電圧化して、負荷200へ供給して
いる。
【0035】過電圧検出手段50は、出力過電圧を検出
して電流を出力するツェナーダイオード51と、出力過
電圧を分圧してツェナーダイオード51等を保護する抵
抗52と、出力過電圧を受けて検出信号を出力する信号
送出部53とを有している。信号送出部53は、検出信
号をラッチ停止手段60へ送るフォトサイリスタ(発光
側)53−1と、検出信号をディレー時電圧制御手段9
0へ送るフォトカプラ(発光側)53−2とを有してい
る。
【0036】ラッチ停止手段60は、フォトサイリスタ
(発光側)53−1からの光(検出信号)を受光して電
流を出力するフォトサイリスタ(受光側)61と、メイ
ントランジスタ82のゲートとソースとを短絡して、こ
のメイントランジスタ82をOFFにするトランジスタ
62と、フォトサイリスタ(受光側)61からの電流に
もとづいてトランジスタ62のゲートに電圧を加える抵
抗63及びコンデンサ64と、コンデンサ65と、抵抗
66及び67とを有している。
【0037】スイッチング制御手段70は、トランジス
タ71と、コンデンサ72及び73と、抵抗74及び7
5とを有しており、RCC方式の同期整流により、自励
式コンバータを形成した構成となっている。メイントラ
ンジスタ(スイッチング素子)82には、電界効果トラ
ンジスタ(FET)を用いることができる。
【0038】ディレー時電圧制御手段90は、フォトカ
プラ(受光側、スイッチング制御部)91を有してい
る。フォトカプラ(受光側)91は、フォトカプラ(発
光側)53−2からの検出信号を受光すると、メイント
ランジスタ82のゲートとソースとを短絡して、このメ
イントランジスタ82をOFFにする。そして、これら
過電圧検出手段50,ラッチ停止手段60及びディレー
時電圧制御手段90が、図1に示す保護回路30に相当
する。
【0039】なお、図1に示すスイッチング電源1が、
ディレー時電圧制御手段34を用いた過電圧保護機能を
ブロック化して図示したものであるのに対し、図2に示
すスイッチング電源1は、具体的な電子素子で組まれた
ディレー時電圧制御手段90を含むスイッチング電源1
の構成を図示したものである。そして、電子素子及びそ
の構成によっては、一つの電子素子(あるいは一つの電
子回路)が、二以上の機能を有する場合もある。これら
のことから、図1に示すスイッチング電源と図2に示す
スイッチング電源とは、各回路構成が、必ずしも整合す
るものではない。
【0040】また、たとえば、図1に示す過電流検出手
段32は、図2では示していないが、過電流検出手段を
図2のスイッチング電源1に設けて過電流を検出させる
ことは、勿論可能である。この場合、ラッチ停止手段6
0は、過電流検出手段からの検出信号にもとづいてスイ
ッチング動作を停止する。
【0041】さらに、図1に示すディレー時電圧制御手
段34は、検出信号を入力すると、スイッチング制御手
段20を制御して、メイントランジスタ43にON/O
FF動作をさせているのに対し、図2に示すディレー時
電圧制御手段90は、スイッチング制御手段20を介さ
ず、直接メイントランジスタ82にON/OFF動作を
させている。ただし、回路構成によっては、たとえば、
フォトカプラ(受光側)91が、トランジスタ71を制
御して、メイントランジスタ82のON/OFF動作を
させることもできる。
【0042】次に、図2に示すスイッチング電源の動作
について説明する。ツェナーダイオード51のツェナー
電圧と、フォトサイリスタ(発光側)53−1の順電圧
と、フォトカプラ(発光側)53−2の順電圧とを総和
した電圧値以上の出力電圧が、何らかの異常によって発
生すると、フォトサイリスタ(発光側)53−1及びフ
ォトカプラ(発光側)53−2が発光する。
【0043】これらのうちフォトサイリスタ(発光側)
53−1が発光することで、ラッチ停止手段60のフォ
トサイリスタ(受光側)61が、ワンパルスでON状態
となり継続される。そして、フォトサイリスタ(受光
側)61からの電流にもとづいて、トランジスタ62が
ONとなり、メイントランジスタ82のゲートとソース
とがショートして、このメイントランジスタ82がOF
Fとなり、電源がラッチ停止する。
【0044】ただし、フォトサイリスタ(発光側)53
−1が発光(過電圧の発生)してから、スイッチング動
作がラッチ停止するまで間には、ディレー時間(マスク
時間)が設けられているため、タイムラグが生じてい
る。このディレー時間(あるいはマスク時間)において
は、フォトカプラ(発光側)53−2の発光にもとづく
動作が行われる。
【0045】このフォトカプラ(発光側)53−2が発
光することにより、フォトカプラ(受光側)91がON
となり、メイントランジスタ82がOFFとなって、負
荷200への出力電圧の供給が一時的に停止する。この
結果、出力電圧は低下する。これにより、過電圧検出状
態は解除されるため、フォトカプラ(発光側)53−2
は、発光を停止する。そして、メイントランジスタ82
は、再びONとなり、負荷200へ出力電圧の供給が再
開される。すると、出力電圧が、再び過電圧状態となる
ため、フォトカプラ(発光側)53−2がONとなって
発光する。
【0046】このような動作が繰り返されると、図3に
示すように、出力電圧は結果的にクランプされた状態と
なる。この動作は、ラッチ停止手段60が動作して電源
がラッチ停止するまで続く。このため、負荷200には
過電圧が加わらなくなるため、その負荷200を過電圧
から保護できる。
【0047】なお、図3における出力クランプ電圧は、
ツェナーダイオード51のツェナー電圧と、フォトサイ
リスタ(発光側)53−1の順電圧と、フォトカプラ
(発光側)53−2の順電圧とを総和した電圧値を示す
ようになる。また、同図のは、過電圧の発生時を、
は、スイッチング動作の停止時(スイッチング素子のO
FF時、あるいは電源のラッチ停止時)をそれぞれ示
す。
【0048】[第二実施形態]次に、本発明の過電圧保
護回路及びスイッチング電源の第二の実施形態につい
て、図4を参照して説明する。同図は、本実施形態のス
イッチング電源の回路構成を示す電気回路図である。
【0049】本実施形態は、第一実施形態と比較して、
スイッチング制御手段及び過電圧検出手段の構成が相違
する。すなわち、第一実施形態では、スイッチング制御
手段が自励式であり、保護回路にディレー時電圧制御手
段を設けていたのに対し、本実施形態では、スイッチン
グ制御手段がPWM制御手段からなり、過電圧保護回路
の過電圧検出手段等がPWM制御手段へ検出信号を送る
構成としてある。他の構成要素は第一実施形態と同様で
ある。したがって、図4において、図1と同様の構成部
分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省
略する。
【0050】図4に示すように、スイッチング電源1
は、スイッチング制御手段20として、PWM(Pul
se−width modulation:パルス幅変
調)制御手段20aを有している。ここで、PWM制御
手段20aは、スイッチング素子におけるオンオフパル
スのデューティ(duty)を制御する。特に、PWM
制御手段20aは、過電圧が発生してからスイッチング
動作が停止するまでの間、過電圧検出手段からの検出信
号にもとづいて、スイッチング素子におけるオンオフパ
ルスのデューティを制御する。
【0051】保護回路30は、過電圧検出手段31と、
過電流検出手段32と、ラッチ停止手段33と、PWM
制御手段20a(の一部)とを有している。過電圧検出
手段31は、検出信号をラッチ停止手段33及びPWM
制御手段20aへ送る。つまり、過電圧検出手段31よ
り送出される検出信号は共通とされて、ラッチ停止手段
33及びスイッチング制御手段20へ送られる。
【0052】保護回路30に含まれるPWM制御手段2
0a(の一部)とは、このPWM制御手段20aの有す
る機能のうち、ディレー時間(あるいはマスク時間)に
おける出力過電圧をクランプする機能(すなわち、過電
圧が発生してからスイッチング動作が停止するまでの間
に、過電圧検出手段からの検出信号にもとづいて、スイ
ッチング素子におけるオンオフパルスのデューティを制
御する機能)をいう。これ以外の機能(すなわち、通常
のスイッチング動作において、スイッチング素子におけ
るオンオフパルスのデューティを制御する機能)につい
ては、出力定電圧制御手段10からの信号にもとづいて
動作するスイッチング制御手段20として機能する。
【0053】なお、保護回路30は、過電圧又は過電流
を検出してスイッチング動作を停止させる機能を有する
回路であるため、過電圧保護回路としての機能をも包有
する。つまり、本実施形態の過電圧保護回路は、過電圧
検出手段31と、ラッチ停止手段33と、PWM制御手
段20a(の一部)とを有して構成することができる。
【0054】また、第一実施形態における検出信号は、
図2に示すスイッチング電源1の場合、フォトサイリス
タ53−1及び61あるいはフォトカプラ53−2及び
91で送受光される光信号であるのに対し、本実施形態
における検出信号は、PWM制御手段20aを動作させ
る信号であれば電流や電圧等で構成してもよい。
【0055】スイッチング電源をこのような構成とする
ことで、デューテーを絞る機能を有したPWM制御手段
20aが、特に過電圧発生時に出力パワーを絞ること
で、出力過電圧をクランプすることができる。また、本
実施形態の構成は、電源回路方式にとらわれず、あらゆ
る電源に応用可能である。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、スイッ
チング電源が何らかの原因で過電圧状態となった場合で
も、ラッチ停止手段動作のディレー時間に発生する出力
過電圧をクランプすることができるため、負荷となる装
置が、その過電圧で破損することを防止でき、安全に電
源を停止させることができる。また、出力過電圧がクラ
ンプされて負荷が保護されるためマスク時間を安全に長
くすることができる。このため、一過性の誤動作を防止
することができ、電源システムの信頼性を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態のスイッチング電源の回
路構成を示す電気回路図である。
【図2】本発明の第一実施形態のスイッチング電源の具
体的な回路構成例を示す電気回路図である。
【図3】本発明の過電圧保護回路によりクランプされた
出力電圧の変化を示すグラフである。
【図4】本発明の第二実施形態のスイッチング電源の回
路構成を示す電気回路図である。
【図5】従来のスイッチング電源の回路構成を示す電気
回路図である。
【図6】従来のスイッチング電源の具体的な回路構成例
を示す電気回路図である。
【図7】従来のスイッチング電源から出力される出力電
圧の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 スイッチング電源 10 出力定電圧制御手段 20 スイッチング制御手段 20a PWM制御手段 30 保護回路 31 過電圧検出手段 32 過電流検出手段 33 ラッチ停止手段 34 ディレー時電圧制御手段 41 整流用ブリッジダイオード 42 平滑用コンデンサ 43 メイントランジスタ 44 トランス 45 ダイオード 46 ダイオード 47 チョークコイル 48 平滑用コンデンサ 50 過電圧検出手段 51 ツェナーダイオード 52 抵抗 53 信号送出部 53−1 フォトサイリスタ(発光側) 53−2 フォトカプラ(発光側) 60 ラッチ停止手段 61 フォトサイリスタ(受光側) 62 トランジスタ 63 抵抗 64 コンデンサ 65 コンデンサ 66 抵抗 67 抵抗 70 スイッチング制御手段 71 トランジスタ 72 コンデンサ 73 コンデンサ 74 抵抗 75 抵抗 81 平滑用コンデンサ 82 メイントランジスタ 83 抵抗 84 トランス 85 トランジスタ 86 平滑用コンデンサ 90 ディレー時電圧制御手段 91 フォトカプラ(受光側、スイッチング制御部) 100 入力源 200 負荷 300 直流入力源
フロントページの続き Fターム(参考) 5G053 AA09 BA04 CA02 EA02 EA04 EB02 EC03 5H730 AA20 AS01 BB43 BB52 CC01 DD04 EE02 EE08 FD01 FD24 FD31 FF19 FG05 VV06 XX03 XX12 XX15 XX23 XX32 XX35 XX40 XX42 XX43 XX44

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過電圧の発生を検出する過電圧検出手段
    と、 この過電圧検出手段からの検出信号にもとづいて、スイ
    ッチング動作を停止させるラッチ停止手段とを有した過
    電圧保護回路であって、 前記過電圧が発生してから前記スイッチング動作が停止
    するまでの間、前記過電圧検出手段からの前記検出信号
    にもとづいて、前記スイッチング動作を制御するディレ
    ー時電圧制御手段を有したことを特徴とする過電圧保護
    回路。
  2. 【請求項2】 前記過電圧検出手段が、前記検出信号を
    出力する信号送出部を有し、 前記ディレー時電圧制御手段が、 前記信号送出部からの前記検出信号にもとづいて、スイ
    ッチング素子の接続動作と切断動作とを繰り返して実行
    させるスイッチング制御部を有したことを特徴とする請
    求項1記載の過電圧保護回路。
  3. 【請求項3】 前記信号送出部が、フォトカプラの発光
    側からなり、前記スイッチング制御部が、前記フォトカ
    プラの受光側からなることを特徴とする請求項1又は2
    記載の過電圧保護回路。
  4. 【請求項4】 前記スイッチング素子が、電界効果トラ
    ンジスタからなり、 前記フォトカプラの受光側の有する一方の端子が、前記
    電界効果トランジスタのベースと接続され、 他方の端子が、前記電界効果トランジスタのソースと接
    続されたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の過
    電圧保護回路。
  5. 【請求項5】 前記ディレー時電圧制御手段に代えて、 前記過電圧が発生してから前記スイッチング動作が停止
    するまでの間、前記過電圧検出手段からの前記検出信号
    にもとづいて、前記スイッチング素子におけるオンオフ
    パルスのデューティを制御するPWM制御手段を有した
    ことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の過電圧
    保護回路。
  6. 【請求項6】 前記請求項1〜5における過電圧保護回
    路を有したことを特徴とするスイッチング電源。
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