JP2003324902A - 端子ユニット及びモータアクチュエータ - Google Patents

端子ユニット及びモータアクチュエータ

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JP2003324902A
JP2003324902A JP2002127209A JP2002127209A JP2003324902A JP 2003324902 A JP2003324902 A JP 2003324902A JP 2002127209 A JP2002127209 A JP 2002127209A JP 2002127209 A JP2002127209 A JP 2002127209A JP 2003324902 A JP2003324902 A JP 2003324902A
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motor
circuit board
electronic circuit
contact terminal
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Satoshi Morizaki
聡 森崎
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御基板を含む回路基板の組付け作業が容易
で、製造効率を向上させることが可能な端子ユニット及
びモータアクチュエータを提供する。 【解決手段】 モータ20と、減速機構30と、端子ユ
ニット40と、を備えるモータアクチュエータ10にお
いて、端子ユニット40は、コネクタ端子42と、ブラ
シ44と、モータ電源端子43と、制御基板60と、端
子板41と、を有し、コネクタ端子42,ブラシ44,
モータ電源端子43の制御基板60との接続側には、バ
ネ性を有する接触端子部46aが形成され、制御基板6
0には、外部に露出した接触端子面60a,60b,6
0cが形成され、端子板41には、制御基板60を端子
板41に着脱可能な基板取付部45が形成され、制御基
板60を基板取付部45に取り付けたときに、接触端子
部46aが制御基板60の接触端子面と弾性的に接触し
てなる端子ユニット40を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端子ユニット及び
モータアクチュエータに係り、特に駆動制御を行う電子
回路基板を備えた端子ユニット及び該端子ユニットをモ
ータケースに内蔵するモータアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】モータフレーム内に駆動制御を行う回路
基板が内蔵されたモータ等において、外部からの電源端
子、モータフレーム内に収容されたモータへの給電端子
等は、前記回路基板にハンダ付けにて接続されるのが一
般的である。
【0003】図11に従来例に係るモータアクチュエー
タ10の部分断面図を示す。モータアクチュエータ10
は、モータ20と、平歯車からなる減速機構30と、制
御基板60を有する端子ユニット40とを備え、これら
をモータケース50内に収容する構成となっている。
【0004】端子ユニット40は、金属導電板をインサ
ート樹脂成形した端子板41,外部電源端子及び信号端
子を有するコネクタ端子42,モータ20へ電源を供給
するためのモータ電源端子43,出力歯車33に備えら
れたパルスパターンプレート(不図示)と摺接して出力
歯車33の回転角を検出するためのブラシ44,制御基
板60を備えている。
【0005】電気接続端子としてのコネクタ端子42,
モータ電源端子43,ブラシ44から制御基板60へ
は、それぞれ端子板41内にモールドされた導電部が延
出している。これら延出した導電部端部は、制御基板6
0に形成された接続用孔42a,43a,44aに挿通
され、ハンダ付けされる。これにより、コネクタ端子4
2,モータ電源端子43,ブラシ44は、制御基板60
と電気的に接続されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように端
子ユニット40に制御基板60を組付ける工程において
ハンダ付け工程が必要であるため、工数が掛かり製造コ
ストを押し上げる原因となっていた。また、一旦、制御
基板60が組み付けられた端子ユニット40から、制御
基板60を取り外すことはコスト面から事実上不可能で
あり、制御動作が異なる制御基板60が必要な場合に
は、新たに制御動作が異なる制御基板60を組付けた端
子ユニット40を製造しなくてはならないという問題が
あった。
【0007】本発明の目的は、上記問題に鑑み、制御基
板を含む回路基板の組付け作業が容易で、製造効率を向
上させることが可能な端子ユニット及びモータアクチュ
エータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題は、請求項1に
記載の端子ユニットによれば、電気接続端子と、電子回
路基板と、前記電気接続端子及び電子回路基板が配設さ
れた電子部品配設部と、を備える端子ユニットにおい
て、前記電気接続端子の前記電子回路基板との接続側に
は、前記電子回路基板側へ付勢されるバネ性を有する接
触端子部が形成され、前記電子回路基板の少なくとも一
方の面には、外部に露出した接触端子面が形成され、前
記電子部品配設部には、前記電子回路基板を前記電子部
品配設部に着脱可能な基板取付部が形成され、前記電子
回路基板が前記基板取付部に取り付けられたときに、前
記バネ性を有する接触端子部が前記電子回路基板の接触
端子面に接触することによって解決される。
【0009】上記のように本発明の端子ユニットによれ
ば、電子部品配設部に形成された基板取付部に電子回路
基板を取り付けると、電気接続端子の一端側に形成され
たバネ性を有する接触端子部が電子回路基板の接触端子
面に弾性的に接触する構成となっている。
【0010】このように、電子回路基板と電気接続端子
との接続は、従来のようにハンダ付けによって行うもの
ではなく、電子回路基板を基板取付部に配置することに
よって行われる。したがって、端子ユニットの製造工程
においてハンダ付け工程を省略することができるので、
製造効率を向上させることが可能となる。
【0011】さらに、電子回路基板は、端子ユニットに
着脱可能に取り付けられるので、端子ユニットが製品と
して組み付けられた後においても、電子回路基板の交換
を容易に行うことが可能となる。
【0012】また、請求項2に記載のように、前記電子
部品配設部には、少なくとも一つの電気接続部が形成さ
れ、該電気接続部には、前記バネ性を有する接触端子部
が配列されるように構成すると良い。このように、バネ
性を有する接触端子部を電気接続部に配列することによ
り、当該接触端子部と電子回路基板との弾性力による接
触度合いの均一化が図られるので、確実に電気的接続を
行うことが可能となる。
【0013】また、前記課題は、請求項3に記載のモー
タアクチュエータによれば、モータと、該モータの回転
駆動力を伝達する歯車と、該歯車に設けられたパターン
プレートと、端子ユニットと、を備えるモータアクチュ
エータにおいて、前記端子ユニットは、外部コネクタ端
子と、前記パターンプレートに摺接する回転角検出用の
ブラシと、前記モータへの電源供給端子と、前記モータ
の制御を行う電子回路基板と、電子部品配設部と、を有
し、前記外部コネクタ端子,前記ブラシ,前記電源供給
端子の前記電子回路基板との接続側には、バネ性を有す
る接触端子部が形成され、前記電子回路基板の少なくと
も一方の面には、外部に露出した接触端子面が形成さ
れ、前記バネ性を有する接触端子部が前記電子回路基板
の接触端子面に接触してなることにより解決される。
【0014】このように、本発明の電子回路基板を内蔵
するモータアクチュエータによれば、当該電子回路基板
とモータアクチュエータの外部コネクタ端子,前記ブラ
シ,前記電源供給端子との接続は、これらの一端側に形
成されたバネ性を有する接触端子部によって行われる構
成となっている。
【0015】したがって、従来のように電子回路基板を
ハンダ付けによって取り付けることがないので、モータ
アクチュエータの製造効率を向上させることができる。
また、電子回路基板の取り付けにハンダを用いず、弾性
力によってその電気的接続が保持されるので、当該接続
部における耐衝撃性、耐振動性が向上される。
【0016】また、請求項4に記載のように、前記電子
部品配設部には、前記電子回路基板を前記電子部品配設
部に着脱可能な基板取付部が形成され、前記電子回路基
板が前記基板取付部に取り付けられたときに、前記バネ
性を有する接触端子部が前記電子回路基板の接触端子面
に接触するように構成すると良い。このようにすれば、
端子ユニットを電子回路基板が一体に形成された部品と
して、モータアクチュエータのハウジング内に配置する
ことが可能となる。
【0017】また、請求項5に記載のように、前記端子
ユニットには前記電子部品配設部に少なくとも一つの電
気接続部が形成され、該電気接続部には前記バネ性を有
する接触端子部が配列されるように構成すると良い。
【0018】このように、バネ性を有する接触端子部を
電気接続部に配列することにより、当該接触端子部と電
子回路基板との弾性力による接触度合いの均一化が図ら
れるので、確実に電気的接続を行うことが可能となり、
モータアクチュエータの作動制御を確実に行うことがで
きる。
【0019】また、請求項6に記載のように、前記モー
タは、バネ性を有する電源接続端子を備え、該モータの
バネ性を有する電源接続端子は、前記電子回路基板の接
触端子面に接触するように構成しても良い。このように
構成することにより、端子ユニットの構成が簡略化され
るので好適である。
【0020】また、請求項7に記載のように、前記モー
タアクチュエータを、車両用空調システムのダンパ駆動
手段に用いることが可能である。本発明のモータアクチ
ュエータは、電気接触端子部と電子回路基板との接続部
における耐衝撃性、耐振動性にすぐれるので、振動等が
加わる車両用空調システムに適用すると好適である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両用空調システ
ムSに用いられるモータアクチュエータ10に適用した
一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以
下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するもので
はなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができ
ることは勿論である。また、従来例にかかるモータアク
チュエータと同一構成部材には同一の符号を付し、重複
する説明は省略する。
【0022】図1は車両用空調システムの模式図、図2
はモータアクチュエータの部分断面図、図3は端子ユニ
ットの正面図、図4は制御基板の説明図、図5はモータ
アクチュエータの電気的構成図、図6は制御基板の取り
付け状態の説明図、図7は他の実施例に係る端子ユニッ
トの正面図、図8は他の実施例に係る制御基板の説明
図、図9は他の実施例に係るモータと制御基板の取り付
け状態の説明図、図10は他の実施例に係る制御基板の
取り付け状態の説明図である。
【0023】本例のモータアクチュエータ10は、車両
用空調システムSのエアミックスドアやモード切替ドア
等の可動ダンパ部材を駆動するものである。先ず、車両
用空調システムSについて説明する。
【0024】図1に示すように、車両内に配設された空
気流路をなす空調ケーシング202の上流側部位には、
車室内気を吸入するための内気吸入口203と、外気を
吸入するための吸入口204とが形成されるとともに、
これらの吸入口203,204を選択的に開閉する吸入
口切替ドア205が設けられている。また、この吸入口
切替ドア205は、サーボモータ等の駆動手段又は手動
操作によって開閉される。
【0025】この吸入口切替ドア205の下流側部位に
は送風機207が配設されており、この送風機207に
より両吸入口203、204から吸入された空気が、後
述する各吹出口214、215、217に向けて送風さ
れている。送風機207の下流側には、空気冷却手段を
なす蒸発器209が配設されており、送風機207によ
り送風された空気はすべてこの蒸発器209を通過す
る。
【0026】蒸発器209の下流側には、空気加熱手段
をなすヒータコア210が配設されており、このヒータ
コア210は、エンジン211の冷却水を熱源として通
過空気を加熱している。
【0027】また、空調ケーシング202には、ヒータ
コア210をバイパスするバイパス通路212が形成さ
れており、ヒータコア210の上流側には、ヒータコア
210を通る風量とバイパス通路212を通る風量との
風量割合を調節するエアミックスドア213が配設され
ている。そして、風量割合の調節は、本例のモータアク
チュエータ10により、このエアミックスドア213の
開度を調節することにより行われる。
【0028】また、空調ケーシング202の最下流側部
には、車室内搭乗者の上半身に空調空気を吹き出すため
のフェイス吹出口214と、車室内乗務員の足元に空気
を吹き出すためのフット吹出口215と、フロントガラ
ス216の内面に向かって空気を吹き出すためのデフロ
スタ吹出口217とが形成されている。
【0029】そして、上記各吹出口214,215,2
17の上流側部位には、それぞれ吹出口モード切替ドア
218,219,220が配設されているとともに、こ
れらの吹出口モード切替ドア218,219,220
は、サーボモータ等の駆動手段によって開閉される。
【0030】そして、車両用空調システムSは、電子制
御装置(ECU)221によって制御される。電子制御
装置(ECU)221は、センサ入力及び搭乗者のスイ
ッチ操作入力等に基づき、吹出口モード切替ドア21
8,219,220、エアミックスドア213等を駆動
するモータアクチュエータ10等の駆動手段を制御す
る。
【0031】次に、本例のモータアクチュエータ10に
ついて説明する。図2に示すように、モータアクチュエ
ータ10は、モータ20と、減速機構30と、端子ユニ
ット40と、これらを収納するモータケース50とから
構成される。
【0032】モータ20は、内部にアーマチャ、ブラシ
等を有する小型の直流型ブラシ付きモータが用いられ
る。モータ20は、ウォームギヤ22を有する回転軸2
1を正逆両方向に回転することができるように構成され
ている。
【0033】なお、本例のモータアクチュエータ10に
は、駆動制御の簡便さ、かつ安価なことから上記のよう
な直流型ブラシ付きモータが好適であるが、回転軸21
が両方向に回転できるものであれば、ブラシレスモータ
等が用いられても良い。
【0034】減速機構30は、ウォームギヤ22と歯合
するウォームホイール31と、ウォームホイール31と
歯合する平歯車32と、平歯車32と歯合する出力歯車
33とから構成される。このように構成されているの
で、モータ20の回転駆動力は、減速機構30を介して
出力歯車33が有する出力軸34へ伝達される。
【0035】出力軸34は、車両用空調システムSのド
アと連結される不図示のクランクアームに挿着されてい
る。また、出力歯車33の図中裏面側には、導電性材料
によるパルスパターンが形成された不図示のパルスパタ
ーンプレートが配設されている。
【0036】図3に示すように、端子ユニット40は、
電子部品配設部としての合成樹脂製の端子板41と、電
子制御装置221に接続されるコネクタ端子42と、モ
ータ電源端子43と、ブラシ44と、基板取付部45
と、電気接続部46と、制御基板60とを備える。端子
ユニット40の端子板41は、電気導電用の金属板がイ
ンサート樹脂成形されたもの、若しくは電気導電用の金
属板が合成樹脂板に取り付けられたものである。
【0037】また、端子板41と一体に成形されている
電気接続部46には、バネ構造を有する複数の接触端子
部46aが配設されている。接触端子部46aは、コネ
クタ端子42,モータ電源端子43,ブラシ44から延
出された制御基板60との接続用端子であり、接触端子
部46aとコネクタ端子42等を中継する導電材料は、
端子板41内及び電気接続部46内にモールドされてい
る。なお、本例の場合、接続端子部46aからコネクタ
端子42等までは、一体の導電材料で形成されている
が、2以上の部品によって構成されても良い。
【0038】制御基板60には、電気的接続のためのプ
リント配線が施されており、図4に示すように制御基板
60の表面中央部にモータアクチュエータ10制御用の
IC61が配設されている。また、制御基板60の裏面
には、センサ用接触端子面60a,コネクタ用接触端子
面60b,モータ電源用接触端子面60cが形成されて
いる。これら端子は、外部に露出したランドパターンに
よる電気的接点である。そして、これら端子は、IC6
1の接続端子と制御基板60に形成されたプリント配線
等を介して電気的に接続されている。
【0039】図5にIC61の電気的接続の説明図を示
す。IC61には、コネクタ端子42の電源端子,信号
端子が接続されており、信号端子によって電子制御装置
221と接続されている。また、IC61は、ブラシ4
4との接続端子、モータ20への駆動電源供給端子、I
D設定端子、放熱端子を兼用する複数の端子等を有して
いる。これらIC61の端子は、制御基板60に配設さ
れたプリント配線を介して、センサ用接触端子面60
a,コネクタ用接触端子面60b,モータ電源用接触端
子面60cに接続されている。
【0040】また、端子ユニット40には基板取付部4
5が形成されており、制御基板60を基板取付部45に
差し込むことによって、制御基板60の接触端子面60
a,60b,60cが、端子ユニット40の電気接続部
46に配設されている接触端子部46aと接触するよう
に構成されている。
【0041】図6に基づき制御基板60の装着について
説明する。制御基板60の装着前(図6(A))におい
ては、バネ性を有する接触端子部46aは、コネクタ端
子42とは反対方向に伸びた状態となっている。そし
て、制御基板60が基板取付部45に装着されると(図
6(B))、接触端子部46aはコネクタ端子42方向
に押さえ付けられ縮んだ状態となる。
【0042】このとき、複数の接触端子部46aは、制
御基板60の裏面に配設されたセンサ用接触端子面60
a,コネクタ用接触端子面60b,モータ電源用接触端
子面60cとそれぞれ相対する位置となる。そして、接
触端子部46aのバネ性により、接触端子部46aは各
接触端子面60a,60b,60cに押し付けられた状
態で接触する。
【0043】このように本例の端子ユニット40は、接
触端子部46aの弾性力を利用して接触端子部46aを
介して、コネクタ端子42,モータ電源端子43,ブラ
シ44と制御基板60とを電気的に接続する構成である
ので、制御基板60の着脱が可能であると共に、ハンダ
付け工程を必要としないものである。
【0044】なお、図6においては、端子板41を下ケ
ース51に配設した後に、制御基板60を装着している
が、端子板41を下ケース51に配設する前に、制御基
板60を端子板41に装着して端子ユニット40を組み
立ててから、当該端子ユニット40を下ケース51へ取
り付けることが可能である。
【0045】端子ユニット40は、下ケース51内の所
定位置に配置された後、熱カシメによって下ケース51
に固定される。また、モータケース50は、合成樹脂製
の下ケース51と上ケース52からなり、それぞれの係
合部53を係合させることにより一体に組み付けられ
る。
【0046】次に、モータアクチュエータ10の動作に
ついて説明する。コネクタ端子42の電源端子からは、
IC61に電源が供給されており、電子制御装置221
からコネクタ端子42の信号端子を介してIC61に制
御信号が入力されると、制御信号のドア駆動方向に応じ
て、IC61からモータ電源端子43を介して電圧がモ
ータ20に印加される。
【0047】モータ20に電圧が印加されると、図2に
示す回転軸21が所定方向に回転する。回転軸21が回
転するとウォームギヤ22が回転し、ウォームギヤ22
の回転力が、ウォームホイール31、平歯車32、出力
歯車33に順次伝達されて減速機構30全体が駆動す
る。そして、出力歯車33の回転によって出力軸34が
回転し、これに伴ないクランクアームを介してドアが駆
動される。
【0048】出力歯車33が回転すると、出力歯車33
に配設されたパルスパターンプレートと、ブラシ44が
接触することにより、出力歯車33の回転角度に応じた
パルスが出力される。
【0049】そして、IC61は、ブラシ44からのパ
ルスによって出力歯車33の回転角度および回転方向を
検出する。これにより、IC61は制御信号に基づく動
作制御量分だけ出力歯車33が回転するように、モータ
20への印加電圧の供給を制御する。
【0050】次に、図7から図10に基づき、別の実施
例について説明する。図7、図8に示すように、本例の
端子ユニット40においては、接触端子面60a,60
b,60cが制御基板60の表面及び裏面に分散して配
置されていることを特徴とする。そして、制御基板60
の図中縦方向の長さが長く形成されている。
【0051】具体的には、制御基板60の表面には、I
C61が配設されると共に、コネクタ用接触端子面60
bが配設されている。また、制御基板60の裏面には、
センサ用接触端子面60a及びモータ電源用接触端子面
60cが配設されている。図7から分かるように、これ
ら接触端子面は、制御基板60を端子ユニット40に装
着した状態で、コネクタ端子42、ブラシ44、モータ
20の電源端子20a(図9)に相対するように配設さ
れている。
【0052】コネクタ端子42、ブラシ44は、電気接
続部46,47を介して延出するバネ性を有する接触端
子部46aによって、制御基板60の接触端子面60
b,60aと電気的に接続される。
【0053】また、図9に示すように、モータ20の電
源端子20aは接触端子部46aと同様にバネ性を有す
る金属端子となっており、モータ20がモータケース5
0内に配置されると、モータ20はバネ性を有する電源
端子20aによって制御基板60のモータ電源用接触端
子面60cと電気的に接続される。
【0054】図10(A)に示すように、制御基板60
を端子ユニット40に装着する前は、コネクタ端子42
及びブラシ44から延出する接触端子部46aは、図中
左右から互いに重なるように位置する。そして、図10
(B)に示すように、制御基板60が装着されると、制
御基板60は左右の接触端子部46aの持つ弾性力によ
って挟み込まれる状態に保持される。このように、本例
においても制御基板60を端子ユニット40に着脱可能
に取り付けることができるようになっている。
【0055】上記したように、本実施の形態によれば、
以下の効果を有する。(1)本例のモータアクチュエー
タ10では、端子ユニット40に基板取付部45を設
け、制御基板60を基板取付部45に着脱することによ
り、端子ユニット40に取り付け及び取り外し可能な構
成とされている。
【0056】このような構成とするために、制御基板6
0には、裏面にIC61の端子と電気的に接続された接
触端子面60a,60b,60cが形成され、端子ユニ
ット40には、バネ性を有する接触端子部46aが配設
された電気接続部46が形成されている。
【0057】そして、制御基板60を基板取付部45に
差し込むことにより、接触端子面60a,60b,60
cと、接触端子部46aとが、接触端子面60a,60
b,60cの弾性力によって電気的に接続される。
【0058】したがって、従来のように制御基板をハン
ダ付けによって端子ユニットに接続する工程が不要とな
るので、モータアクチュエータ10の製造効率を向上さ
せることができる。
【0059】(2)また、本例のモータアクチュエータ
10では、制御基板60の着脱が可能であるので、一
旦、端子ユニット40として組み付けた後でも、容易に
端子ユニット40から制御基板60を取り外すことが可
能である。したがって、制御基板60に不具合がある場
合であっても、制御基板60のみを交換することが可能
となる。
【0060】さらに、制御基板60の動作制御プログラ
ムを変更する場合、従来はモータアクチュエータ10が
製品として組み上がった後は、制御基板60を交換する
ことはできなかったが、本例のモータアクチュエータ1
0によれば、製品として組み上がった後であっても、制
御基板60のみを交換することが可能となる。また、廃
棄時には制御基板60の分別が容易であるので、リサイ
クル性にも優れるものである。
【0061】(3)また、従来は、ハンダ付けによって
制御基板60に端子を電気的に接続していたが、本例の
モータアクチュエータ10では接触端子部46aの弾性
力によって電気的に接続される。これにより、接続部に
おける耐振動性や耐衝撃性が向上するので好適である。
【0062】(4)また、図7に示すように、モータ電
源端子43を省略した構成とすることができ、端子ユニ
ット40の構成を単純化することが可能となる。また、
端子ユニット40は、接触端子部46aを有するコネク
タ端子42等の電気接続端子をインサート成形すること
により容易に成形することができる。
【0063】なお、本発明の実施の形態は、以下のよう
に変更してもよい。 ○上記実施例では、制御基板60をコネクタ端子42に
対して略垂直となるように配置しているが、これに限ら
ず、他の場所に配置しても良い。例えば、モータ20、
出力歯車33の邪魔にならないように、これらの間にコ
ネクタ端子42に対して略平行となるように配置しても
良い。この場合、電気接続部46をモータ20と出力歯
車33の間に形成すれば良い。
【0064】○また、上ケース52底部に、当該底部と
略平行に制御基板60を配設するための取付部を設け、
下ケース51側には、接触端子部46aを図中紙面方向
に弾性力が働くように配設する構成としても良い。この
ようにすれば、上ケース52と下ケース51を組み付け
たときに、上ケース52側の制御基板60の接触端子面
と、下ケース51側の接触端子部46aが接触する構成
とすることができる。
【0065】○また、上記実施例では、制御基板60を
基板取付部45に挿着し、上ケース52及びバネ性を有
する接触端子部46aによって端子ユニット40に保持
する構成だが、さらに端子ユニット40に係止部を設け
て制御基板60をより確実に固定する構成としても良
い。例えば、基板取付部45に弾性力によって制御基板
60を保持する部材を追加すると良い。これにより、制
御基板60を確実に保持することができるので好適であ
る。
【0066】○また、上記実施例では、モータ20と制
御基板60が別体であるモータアクチュエータ10を例
に説明したが、これに限らず、制御基板がモータハウジ
ングに内蔵されるモータにおいても、バネ性を有する接
触端子部によって制御基板を電気的に接続する構成とす
ることが可能である。
【0067】○また、上記実施例では、接触端子部46
aが電気接続部46に一列に配列されているが、これに
限らす、2列以上に配列されていても良い。また、隣接
する接触端子部46aが互いに接触しないように、接触
端子部46a間に絶縁規制部を形成すると良い。
【0068】○また、上記実施例では、端子ユニット4
0はモータアクチュエータ10内に配設された制御基板
60と外部或いは内部の電気接続端子との接続に用いら
れているが、これに限らず、電子装置やセンサ等が制御
基板を介して互いに接続される構成であれば適用するこ
とが可能である。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本発明の端子ユニット及
びモータアクチュエータによれば、制御基板を含む回路
基板を、バネ性を有する接触端子部で電気的に端子ユニ
ットに接続する構成としたので、回路基板の端子ユニッ
トへの組付け作業が容易で、製造効率を向上させること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空調システムの模式図である。
【図2】モータアクチュエータの部分断面図である。
【図3】端子ユニットの正面図である。
【図4】制御基板の説明図である。
【図5】モータアクチュエータの電気的構成図である。
【図6】制御基板の取り付け状態の説明図である。
【図7】他の実施例に係る端子ユニットの正面図であ
る。
【図8】他の実施例に係る制御基板の説明図である。
【図9】他の実施例に係るモータと制御基板の取り付け
状態の説明図である。
【図10】他の実施例に係る制御基板の取り付け状態の
説明図である。
【図11】従来例に係るモータアクチュエータの部分断
面図である。
【符号の説明】
10 モータアクチュエータ、20 モータ、20a
電源端子、21 回転軸、22 ウォームギヤ、30
減速機構、31 ウォームホイール、32 平歯車、3
3 出力歯車、34 出力軸、40 端子ユニット、4
1 端子板、42コネクタ端子、42a,43a,44
a 接続用孔、43 モータ電源端子、44 ブラシ、
45 基板取付部、46,47 電気接続部、46a
接触端子部、50 モータケース、51 下ケース、5
2 上ケース、53 係合部、60 制御基板、60a
センサ用接触端子面、60b コネクタ用接触端子
面、60c モータ電源用接触端子面、202 空調ケ
ーシング、203,204吸入口、205 吸入口切替
ドア、207 送風機、209 蒸発器、210ヒータ
コア、211 エンジン、212 バイパス通路、21
3 エアミックスドア、214 フェイス吹出口、21
5 フット吹出口、216 フロントガラス、217
デフロスタ吹出口、218,219,220 吹出口モ
ード切替ドア、221 電子制御装置、S 車両用空調
システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E023 AA16 AA29 BB02 BB21 EE07 GG15 HH17 5H607 AA12 BB01 BB04 BB14 BB26 CC01 CC09 DD10 DD19 EE32 JJ08 5H611 BB01 BB03 TT01 UA01 UB01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気接続端子と、電子回路基板と、前記
    電気接続端子及び電子回路基板が配設された電子部品配
    設部と、を備える端子ユニットにおいて、 前記電気接続端子の前記電子回路基板との接続側には、
    前記電子回路基板側へ付勢されるバネ性を有する接触端
    子部が形成され、 前記電子回路基板の少なくとも一方の面には、外部に露
    出した接触端子面が形成され、 前記電子部品配設部には、前記電子回路基板を前記電子
    部品配設部に着脱可能な基板取付部が形成され、 前記電子回路基板が前記基板取付部に取り付けられたと
    きに、前記バネ性を有する接触端子部が前記電子回路基
    板の接触端子面に接触することを特徴とする端子ユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記電子部品配設部には、少なくとも一
    つの電気接続部が形成され、 該電気接続部には、前記バネ性を有する接触端子部が配
    列されたことを特徴とする請求項1記載の端子ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 モータと、該モータの回転駆動力を伝達
    する歯車と、該歯車に設けられたパターンプレートと、
    端子ユニットと、を備えるモータアクチュエータにおい
    て、 前記端子ユニットは、外部コネクタ端子と、前記パター
    ンプレートに摺接する回転角検出用のブラシと、前記モ
    ータへの電源供給端子と、前記モータの制御を行う電子
    回路基板と、電子部品配設部と、を有し、 前記外部コネクタ端子,前記ブラシ,前記電源供給端子
    の前記電子回路基板との接続側には、バネ性を有する接
    触端子部が形成され、 前記電子回路基板の少なくとも一方の面には、外部に露
    出した接触端子面が形成され、 前記バネ性を有する接触端子部が前記電子回路基板の接
    触端子面に接触してなることを特徴とするモータアクチ
    ュエータ。
  4. 【請求項4】 前記電子部品配設部には、前記電子回路
    基板を前記電子部品配設部に着脱可能な基板取付部が形
    成され、 前記電子回路基板が前記基板取付部に取り付けられたと
    きに、前記バネ性を有する接触端子部が前記電子回路基
    板の接触端子面に接触することを特徴とする請求項3記
    載のモータアクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記端子ユニットには前記電子部品配設
    部に少なくとも一つの電気接続部が形成され、該電気接
    続部には前記バネ性を有する接触端子部が配列されたこ
    とを特徴とする請求項3記載のモータアクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記モータは、バネ性を有する電源接続
    端子を備え、 該モータのバネ性を有する電源接続端子は、前記電子回
    路基板の接触端子面に接触することを特徴とする請求項
    3記載のモータアクチュエータ。
  7. 【請求項7】 前記モータアクチュエータは、車両用空
    調システムのダンパ駆動手段に用いられることを特徴と
    する請求項3乃至6のいずれか一つに記載のモータアク
    チュエータ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005295752A (ja) * 2004-04-02 2005-10-20 Namiki Precision Jewel Co Ltd 表面実装型振動モータ及びそれを搭載した携帯通信機器
JP2010061957A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Nidec Sankyo Corp 雌型コネクタ、モータケース、モータユニットおよびモータケースの製造方法
JP2011091997A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Johnson Electric Sa モータ駆動装置
KR101742492B1 (ko) * 2015-09-30 2017-06-02 우리산업 주식회사 차량용 액츄에이터

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