JP2003324866A

JP2003324866A - 永久磁石電動機

Info

Publication number: JP2003324866A
Application number: JP2002128780A
Authority: JP
Inventors: Kenji Narita; 憲治成田; Akihiro Ito; 彰浩伊藤; Takushi Fujioka; 琢志藤岡; Yoichi Tanabe; 洋一田邉; Yusuke Kikuchi; 祐介菊地
Original assignee: Fujitsu General Ltd
Current assignee: Fujitsu General Ltd
Priority date: 2002-04-30
Filing date: 2002-04-30
Publication date: 2003-11-14

Abstract

(57)【要約】【課題】アウターロータ型の永久磁石電動機におい
て、トルク脈動，トルク変動を抑える。【解決手段】固定子３の外周側に回転子４を配置して
なるアウターロータ型の永久磁石電動機において、固定
子３はヨーク部１のみをコア（電機子鉄心）とし、この
コアの外径面に電気絶縁を介して複数の巻線２を固着し
て電機子を形成し、回転子４は円筒形のヨーク部５の内
径面に複数の永久磁石を固定して界磁を形成してなる。
電機子鉄心の歯を無くしていることから、電機子鉄心と
界磁磁石との間のエアギャップは均一となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気調和機
や冷蔵庫のファンモータなどに用いられるアウターロー
タ型の永久磁石電動機（ブラシレスＤＣモータ）に関
し、さらに詳しく言えば、トルク変動を小さくする技術
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】アウターロータ型の永久磁石電動機にお
いては、固定子が内側で、その外側に永久磁石を有する
回転子（界磁）が配置されている。固定子は、例えば円
柱形のヨーク部を有し、そのヨーク部の外径面に放射状
の歯および溝（スロット）を円周方向に等間隔に形成し
てなり、それらの溝を介して複数の巻線が施され、電機
子を形成してなる。

【０００３】回転子は例えば所定厚さの円筒形であり、
この円筒形のヨーク部の内側には永久磁石が所定数だけ
円周方向に等間隔に固着されている。それら永久磁石は
隣接する極が異極となるように配置して界磁を形成す
る。この永久磁石電動機によれば、固定子の巻線の通電
を切り替えて回転磁界を発生すると、この回転磁界と回
転子の永久磁石の相互作用により回転力となるトルクが
発生する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
永久磁石電動機においては、固定子のコア（電機子鉄
心）には歯が形成されているため、これが原因でコギン
グトルクやトルクリップルが大きく、高精度の制御を困
難にものにしているだけなく、振動，騒音が発生する。

【０００５】すなわち、コギングトルクとは電機子巻線
に通電しないときのトルク脈動であり、トルクリップと
は電機子巻線に通電したときに発生するトルク変動であ
り、その巻線の通電切り替えにより電機子鉄心の歯と界
磁の永久磁石とよって発生する反発吸引（回転に寄与す
る力）がコギングトルク、トルクリップルの発生要因と
なる。

【０００６】本発明は、上記した課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、電機子鉄心の歯およ
び溝をなくして電機子ヨークと界磁磁石との間のエアギ
ャップを均一にし、トルク脈動、トルク変動を抑えるこ
とができるようにしたアウターロータ型の永久磁石電動
機を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、電機子巻線を有する固定子を内側とし、
その固定子の外側に界磁の回転子を配置してなる永久磁
石電動機において、上記固定子はヨークのみのコアと
し、上記ヨークの少なくとも外径面に電気絶縁を施して
回転磁界を発生させる電機子巻線を固定して電機子を構
成することにより、ヨークの歯および溝を無くして電機
子ヨークと界磁磁石との間のエアギャップを均一にする
ようにしたことを特徴としている。

【０００８】本発明には、次に述べるいくつかの好まし
い態様が含まれる。まず、上記固定子のヨークの外側に
固定する電機子巻線は、絶縁層と接着層をコーティング
した断面円形導体のエナメル線を巻いて、その横断面形
状を円形に整形し、この電機子巻線をヨークの外径面に
電気絶縁を施して円周方向に複数個等間隔に固着すると
よい。

【０００９】また、上記電機子巻線は、絶縁層と接着層
をコーティングした断面長方形導体のエナメル線とし、
その短辺を含む平面を巻軸と直角にして巻いたコイルを
円形に整形し、この電機子巻線をヨークの外径面に電気
絶縁を施して円周方向に複数個等間隔に固着してもよ
い。これによれば、入手が容易なエナメル線を用いて電
機子巻線が得られるため、固定子の低コスト化が図られ
る。

【００１０】これとは別に、上記電機子巻線は、コイル
パターンを形成したフレキシブルプリント基板を単数あ
るいは複数枚重ねたものを円筒径に形成し、この電機子
巻線をヨークの外径面に電気絶縁を施して固着してもよ
い。これによれば、電機子巻線の径方向の厚さがより薄
くなり、電機子ヨークと界磁磁石との間のエアギャップ
の均一化が図れる。

【００１１】また、上記固定子のヨークの外径面に外巻
用のインシュレータを設けて、そのインシュレータに集
中巻で電機子巻線を施すこともできるし、もしくは上記
固定子のヨークの外径面に内巻用のインシュレータを設
けて、そのインシュレータに集中巻で電機子巻線を施し
てヨークの外側に固定することも可能である。このよう
に、極めて電気絶縁性に優れたインシュレータを用いる
ことにより、磁束漏れによる効率低下が抑えられる。

【００１２】上記固定子のヨークは、電磁鋼板を円板状
に打ち抜いて自動積層して円柱形にすることが好まし
い。これによれば、従来の自動フレス、プレス金型装置
などを使用することができ、低コストでの製造が可能で
ある。また、円柱形の固定子に対して円筒形の回転子を
用いることができ、アウターロータとして好適である。

【００１３】次に、上記回転子については、電磁鋼板を
中空円板状に打ち抜いて円筒形に自動積層し、その円筒
形積層鋼板のヨークの固定子側内径面に複数の永久磁石
を固着し、それら永久磁石の隣接同士を異極として回転
子の界磁を形成することが好ましい。

【００１４】また、上記回転子のヨークは分割された複
数の部分ヨークを含む構成とし、その部分ヨークの各々
は、電磁鋼板を同一の扇形状に独立し、あるいは相互に
連結した状態で抜き、かつ、同部分ヨークの一端を凸形
状にするとともに、その他端を同凸形状に嵌合する凹形
状に打ち抜いて自動積層し、積層した各部分ヨークを組
み立てて円筒形としてなり、この円筒形のヨークの固定
子側内径面に複数の永久磁石を固着し、それら永久磁石
の隣接同士を異極として回転子の界磁を形成することも
でき、これによっても、上記固定子と同様に、従来の自
動プレス、プレス金型装置を用いることができ、回転子
を安価に製造することができる。

【００１５】別の方法として、上記回転子のヨークは、
長尺の鋼帯をその幅方向に傾斜させるようにプレスしな
がら螺旋状に重ねて円筒形とし、この円筒形のヨークの
固定子側内径面に複数の永久磁石を固着し、それら永久
磁石の隣接同士を異極として回転子の界磁を形成するこ
ともできる。

【００１６】また、上記回転子のヨークは、長尺の鋼帯
を渦巻状に巻き取って円筒形とし、この円筒形のヨーク
の固定子側内径面に複数の永久磁石を固着し、それら永
久磁石の隣接同士を異極として回転子の界磁を形成する
ことも可能である。いずれにしても、帯状の電磁鋼板を
用いることから、打ち抜きのための自動プレスやプレス
金型などの装置を必要とせず、回転子を安価に製造する
ことができる。

【００１７】さらには、上記回転子は、プラスチックマ
グネットを円筒形に形成してなり、このプラスチックマ
グネットは円筒形の円周方向に複数の磁極を形成し、か
つ、この隣接する磁極を異なるようにして回転子の界磁
を形成する態様も本発明に含まれ、これによれば、それ
自体に磁極を有する回転子の形状が容易にでき、回転子
の低コスト化が可能である。

【００１８】なお、上記界磁の隣接する異極端同士の最
短距離が、界磁磁極内径と固定子のヨーク外径との差の
距離の２倍の値以上になるようにすることにより、回転
磁界と永久磁石の相互作用によるトルクが最適に発生
し、効率向上が図られる。

【００１９】

【発明の実施の形態】次に、図１ないし図１４を参照し
て、本発明の実施形態について説明する。図１におい
て、本発明の永久磁石電動機は、円柱形のヨーク部１の
みをコア（電機子鉄心）とし、回転磁界を発生させるた
めに、そのヨーク部１の外径面に巻線（電機子巻線）２
を固定し、かつ、その電機子巻線２を等間隔に複数個設
けて固定子３としてなる。なお、それら電機子巻線２は
電気絶縁を介してヨーク部１に固定する。

【００２０】固定子３の外側に配置される回転子４は、
所定厚さの円筒形のヨーク部５を有し、その内径側に複
数個だけ界磁の永久磁石６を固定してなる。なお、それ
ら永久磁石６は固定子３の外周側を磁極として円周方向
に等間隔に配置する。

【００２１】このように、固定子３には歯および溝（ス
ロット）がないため、固定子３の電機子鉄心と界磁の永
久磁石６との間のエアギャップが均一になることから、
固定子３のヨーク部１と回転子４の永久磁石６との間に
作用する磁力はどの角度でも同じとなる。

【００２２】したがって、電機子巻線２に電流を流した
ときに、電機子巻線２と永久磁石６の磁束との間に発生
するトルクについて、その空間的変化率は電機子鉄心の
歯と永久磁石の磁束との間に発生する場合より小さく、
変動の少ないトルクが発生することになる。

【００２３】また、電機子巻線２は、固定子３のヨーク
部１の外径面に固定するが、最大限に広い面積に巻いて
固着することが好ましい。これにより、固定子３のヨー
ク部１と回転子４の永久磁石６との間のエアギャップが
極力短くなるため、磁束が増え、歯のない分を補填して
効率低下を防止できる。

【００２４】次に、固定子の具体的例について、図２な
いし図８を参照して説明する。なお、図中、図１と同一
部分には同一符号を付して重複説明を省略する。まず、
図２の例において、固定子１０はヨーク部１の外径面に
断面円形状の導体を用いた電機子巻線１１を固定してな
る。この電機子巻線１１は、導体を重ね巻いてコイルを
作製し、これを例えばほぼ円形に整形したものである。
なお、電機子巻線１１の導体は絶縁層と接着層をコーテ
ィングしたエナメル線である。

【００２５】図３の例において、固定子２０はヨーク部
１の外径面に断面長方形状の導体を用いた電機子巻線２
１を固定してなる。この電機子巻線２１は、その導体の
短辺を含む平面を当該巻軸と直角にして同導体を重ね巻
いて作製し、これを例えばほぼ円形に整形したものであ
る。なお、電機子巻線１１，２１の導体は絶縁層と接着
層をコーティングしたエナメル線である。また、電機子
巻線１１，２１は固定子１０，２０のヨーク部１の外径
面に電機絶縁物を介して固着するとともに、必要数だけ
等間隔に配置する。

【００２６】また、図４および図５に示すように、固定
子の電機子巻線として、コイルパターンを形成したフレ
キシブルプリント基板（フレキシブル基板）３０を用い
ることができる。

【００２７】この場合、フレキシブル基板３０は単数の
まま固定子のヨーク部１の外径面に固定し（図４参
照）、あるいは複数枚重ねて固定子の外径面に固定する
が（図５参照）、その外径面に絶縁を施してフレキシブ
ル基板３０を固着する。

【００２８】なお、例えば図５に示すように、２枚のフ
レキシブル基板３０を用いる場合、それらフレキシブル
基板３０を円筒形に重ねて丸め、また、端子ａと端子ｄ
とを接続し、端子ｂと端子ｃとを接続して固定子の外径
面に固着する。

【００２９】また、上述した各例においては、電機子巻
線をそのまま固定子の外径面に直接的に固着してなる
が、図６あるいは図７に示すように、電気絶縁体のイン
シュレータを用いるようにしてもよい。

【００３０】すなわち、図６の例において、固定子４０
は、ヨーク部１の外側に外巻用のインシュレータ４１を
装着し、このインシュレータ４１に集中巻で電機子巻線
を施してなる。なお、インシュレータ８１は外巻の集中
巻に適したものであり、その固定子４０の外形に嵌合す
る円筒部と、この円筒部の外周側に設けた断面Ｔ字部と
からなり、この断面Ｔ字部を円周方向に等間隔に複数個
設けた形である。

【００３１】また、図７の例において、固定子５０は、
ヨーク部１の外側に内巻用のインシュレータ５１装着し
てなるが、そのインシュレータ４１に集中巻で電機子巻
線を施した後に、そのヨーク部１の外周側に納めて固定
する。なお、インシュレータ５１はインシュレータ４１
と逆形状であり、つまり固定子５０の外周面に断面Ｔ字
部の先を当接させ、この断面Ｔ字部を同固定子５０のヨ
ーク径より大きい径の円筒部の内周側に複数個設けた形
である。

【００３２】ところで、上述した各例の固定子４，１
０，２０，４０，５０のヨーク部１としては図８に示す
構造にするとよい。図中、図１と同一部分には同一符号
を付して重複説明を省略する。

【００３３】図８の例において、固定子のヨーク部１は
電磁鋼板をプレス金型で打ち抜いて自動積層してなる。
例えば、電磁鋼板を円板状に打ち抜くとともに、かしめ
部６０を形成しながら積層してヨーク部１を得、このヨ
ーク部１の外側には上述した電機子巻線を装着する。こ
れによれば、従来の自動プレス装置などを用いてヨーク
部１が得られる。なお、上記ヨーク部１に代えて、円柱
形状の塊状強磁性体を用いるようにしてもよい。

【００３４】一方、上述した固定子４，１０，２０，４
０，５０の外側に配置する回転子としては、図９、図１
０、図１３および図１４に示す構成にするとよい。な
お、図中、図１と同一部分には同一符号を付して重複説
明を省略する。

【００３５】図９の例において、回転子７０は電磁鋼板
をプレス金型で打ち抜いて自動積層したヨーク部７１を
有している。例えば、ヨーク部７１は電磁鋼板を中空円
板状に打ち抜き、また、かしめ部７２を形成しながら積
層して得、このようにして得たヨーク部１の内径面には
上述した永久磁石６を固着する。このようにして、従来
の自動プレス装置などを用いてヨーク部７１が得られ
る。

【００３６】図１０ないし図１２の例において、回転子
８０は複数（例えば６個）の部分ヨーク８１ａからなる
ヨーク部８１を有し、つまりヨーク部８１は分割可能で
あり、各部分ヨーク８１ａは同一形状としてなる。

【００３７】この場合、上述したように、電磁鋼板を打
ち抜いて各部分ヨーク８１ａを自動積層し（図１１参
照）、これらを円形状に組み立てて円筒形とする。な
お、その部分ヨーク８１ａは扇形状であり、この扇形状
の一端は凸部（例えばくの字形）とし、その他端はその
凸部に嵌合する凹部（同じくの字形）とする。また、そ
の電磁鋼板を打ち抜いて自動積層によって各部分ヨーク
８１ａを得る際には、かしめ部８２を設けるとよい。

【００３８】また、図１２に示すように、各部分ヨーク
８１ａを打ち抜く際には、電磁鋼板を節約するために、
各部分ヨーク８１ａを連結させながら分割して打ち抜く
とよい。なお、各部分ヨーク８１ａは、必ずしもあらか
じめヨーク部８１の形状に合わせた形に打ち抜く必要は
ない。すなわち、打ち抜いた後に折り曲げて円形状に組
み立てるような形にその各部分ヨーク８１ａを打ち抜け
ば、電磁鋼板の利用効率を上げることができる。

【００３９】図１３の例において、回転子９０はリボン
形状の電磁鋼帯（長尺）を螺旋状に重ね巻いた（当該シ
ャフトの軸方向に巻き取った）ヨーク部９１を有してい
る。この場合、長尺の鋼帯を幅方向にアンバランスに圧
下させながら複数段に巻き重ねることにより、その鋼帯
は螺旋状に重ね巻き取られ、ヨーク部９１が容易に製造
される。なお、その鋼帯はステータヨークのシャフト方
向長さを考慮して必要な厚さのものを用いればよい。

【００４０】図１４の例において、回転子１００はリボ
ン形状の長尺の鋼帯を渦巻状に重ね巻いたヨーク部１０
１を有している。この場合、その鋼帯は必要な幅のもの
（ヨークのシャフト方向長さ分のもの）を用いればよ
い。これにより、ヨーク部１０１は前実施例と比較して
最も容易に製造することができる。

【００４１】また、回転子として、ヨークおよび永久磁
石を兼ねたプラスチックマグネットを用い、例えば円筒
形状に整形したものを用いてもよい。なお、上述した回
転子のヨーク部７１，８１，９１，１０１の内径面には
永久磁石６を複数個固定してなり、また、それら永久磁
石６は隣接同士を異極としてなる。

【００４２】また、回転子５，７０，８０，９０，１０
０の界磁（永久磁石）の隣接する異極端同士の最短距離
が、界磁磁極外径と電機子巻線ヨークの内径との差（距
離）の２倍の値以上になるようにすることが好ましい。
これにより、回転磁界と永久磁石の相互作用によるトル
クが最適に発生する。さらに、上述した固定子につい
て、電機子巻線数を６個としているが、それ以外の数の
電機子巻線を有する固定子に適用してもよいことはもち
ろんである。

【００４３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のアウター
ロータ型の永久磁石電動機によれば、固定子をヨークの
みのコア（電機子鉄心）とし、固定子の外側に円筒形の
回転子に配置し、少なくとも上記ヨークの外径面に電気
絶縁を施して巻線を固定して電機子を構成したことによ
り、固定子のヨークに歯および溝がなく、ヨークと界磁
磁石との間のエアギャップが均一になり、固定子の電機
子ヨークと回転子の永久磁石との間に作用する磁力がど
の回転角度でもほぼ同じ程度となり、トルク脈動、トル
ク変動が抑えられ、ひいては低振動、低騒音を実現する
ことができるという効果が奏される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による永久磁石電動機の実施形態を示す
概略的平面図。

【図２】図１に示す永久磁石電動機の固定子を説明する
概略的平面図。

【図３】図１に示す永久磁石電動機の固定子を説明する
概略的平面図。

【図４】図１に示す永久磁石電動機の電機子巻線を説明
する概略的平面図。

【図５】図４に示す電機子巻線の変形例を説明する概略
的平面図。

【図６】図１に示す永久磁石電動機の固定子を説明する
概略的平面図。

【図７】図１に示す永久磁石電動機の固定子を説明する
概略的平面図。

【図８】図１に示す永久磁石電動機の固定子ヨークを説
明する概略的平面図および側面図。

【図９】図１に示す永久磁石電動機の回転子を説明する
概略的平面図および概略的断面図。

【図１０】図１に示す永久磁石電動機の回転子を説明す
る概略的平面図。

【図１１】図１０に示す回転子を説明する概略的拡大部
分図。

【図１２】図１０に示す回転子の変形例を説明する概略
的拡大部分図。

【図１３】図１に示す永久磁石電動機の回転子を説明す
る概略的平面図および側面図。

【図１４】図１に示す永久磁石電動機の回転子を説明す
る概略的平面図。

【符号の説明】

１固定子のヨーク部２電機子巻線３，１０，２０，３０，４０，５０固定子４，７０，８０，９０，１００回転子５，７１回転子のヨーク部６永久磁石１１，２１，３０，３１電機子巻線４１，５１インシュレータ６０，７２，８２かしめ部８１ａ部分ヨーク９１，１０１ヨーク部

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｈ０２Ｋ 3/26 Ｈ０２Ｋ 3/26 Ｅ５Ｈ６２２ 3/46 3/46 Ｂ 3/47 3/47 15/04 15/04 ＣＤ 21/22 21/22 Ｍ (72)発明者藤岡琢志神奈川県川崎市高津区末長1116番地株式会社富士通ゼネラル内 (72)発明者田邉洋一神奈川県川崎市高津区末長1116番地株式会社富士通ゼネラル内 (72)発明者菊地祐介神奈川県川崎市高津区末長1116番地株式会社富士通ゼネラル内Ｆターム(参考） 5H002 AA04 AA09 AB01 AB04 AC04 5H603 AA01 AA03 AA09 BB01 BB09 BB12 CA01 CA05 CB01 CB16 CB26 CC02 CD01 CD04 CD13 CD21 CE01 EE09 EE12 FA16 5H604 AA08 BB01 BB10 BB14 BB17 CC01 CC05 CC12 DA14 DB01 DB18 PB03 5H615 AA01 BB01 BB07 BB14 PP01 PP06 PP11 PP17 QQ02 QQ08 QQ19 QQ22 QQ27 RR07 SS03 SS05 SS11 SS18 SS19 TT26 5H621 AA02 AA04 BB07 GA01 GA11 GB01 GB08 HH01 JK01 5H622 AA02 CA02 CA05 CA10 CA13 CB01 PP01 PP19

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電機子巻線を有する固定子を内側とし、
上記固定子の外側に界磁の回転子を配置してなる永久磁
石電動機において、上記固定子はヨークのみのコアと
し、上記ヨークの少なくとも外径面に電気絶縁を施して
回転磁界を発生させる電機子巻線を固定して電機子を構
成するようにしたことを特徴とする永久磁石電動機。
【請求項２】上記電機子巻線は、絶縁層と接着層をコ
ーティングした断面円形導体のエナメル線を巻いて、そ
の横断面形状を円形に整形してなり、上記電機子巻線を
上記ヨークの外径面に電気絶縁を施して円周方向に複数
個等間隔に固着するようにした請求項１に記載の永久磁
石電動機。
【請求項３】上記電機子巻線は、絶縁層と接着層をコ
ーティングした断面長方形導体のエナメル線とし、その
短辺を含む平面を巻軸と直角にして巻いたコイルを円形
に整形してなり、上記電機子巻線を上記ヨークの外径面
に電気絶縁を施して円周方向に複数個等間隔に固着する
ようにした請求項１に記載の永久磁石電動機。
【請求項４】上記電機子巻線は、コイルパターンを形
成したフレキシブルプリント基板を単数あるいは複数枚
重ねたものを円筒径に形成してなり、上記電機子巻線を
上記ヨークの外径面に電気絶縁を施して固着するように
した請求項１に記載の永久磁石電動機。
【請求項５】上記固定子のヨークの外径面に外巻用の
インシュレータを設けて、上記インシュレータに集中巻
で電機子巻線を施してなる請求項１に記載の永久磁石電
動機。
【請求項６】上記固定子のヨークの外径面に内巻用の
インシュレータを設けて、上記インシュレータに集中巻
で電機子巻線を施して上記ヨークの外側に固定するよう
にした請求項１に記載の永久磁石電動機。
【請求項７】上記固定子のヨークは、電磁鋼板を円板
状に打ち抜いて自動積層して円柱形としてなる請求項１
ないし６のいずれか１項に記載の永久磁石電動機。
【請求項８】上記回転子は、電磁鋼板を中空円板状に
打ち抜いて円筒形に自動積層し、その円筒形積層鋼板の
ヨークの固定子側内径面に複数の永久磁石を固着してな
り、それら永久磁石の隣接同士を異極として回転子の界
磁を形成してなる請求項１ないし７のいずれか１項に記
載の永久磁石電動機。
【請求項９】上記回転子のヨークは分割された複数の
部分ヨークを含み、上記部分ヨークの各々は、電磁鋼板
を同一の扇形状に独立し、あるいは相互に連結した状態
で打ち抜き、かつ、上記部分ヨークの一端を凸形状にす
るとともに、その他端を上記凸形状に嵌合する凹形状に
打ち抜いて自動積層し、該積層した各部分ヨークを組み
立てて円筒形としてなり、該円筒形のヨークの固定子側
内径面に複数の永久磁石を固着し、それら永久磁石の隣
接同士を異極として回転子の界磁を形成してなる請求項
１ないし７のいずれか１項に記載の永久磁石電動機。
【請求項１０】上記回転子のヨークは、長尺の鋼帯を
その幅方向に傾斜させるようにプレスしながら螺旋状に
重ねて円筒形としてなり、該円筒形のヨークの固定子側
内径面に複数の永久磁石を固着し、それら永久磁石の隣
接同士を異極として回転子の界磁を形成してなる請求項
１ないし７のいずれか１項に記載の永久磁石電動機。
【請求項１１】上記回転子のヨークは、長尺の鋼帯を
渦巻状に巻き取って円筒形としてなり、該円筒形のヨー
クの固定子側内径面に複数の永久磁石を固着し、それら
永久磁石の隣接同士を異極として回転子の界磁を形成し
てなる請求項１ないし７のいずれか１項に記載の永久磁
石電動機。
【請求項１２】上記回転子は、プラスチックマグネッ
トを円筒形に形成してなり、該プラスチックマグネット
はその円筒形の円周方向に複数の磁極を形成し、かつ、
該隣接する磁極を異なるようにして回転子の界磁を形成
してなる請求項１ないし７のいずれか１項に記載の永久
磁石電動機。
【請求項１３】上記界磁の隣接する異極端同士の最短
距離が、界磁磁極内径と固定子のヨーク外径との差の距
離の２倍の値以上になるようにした請求項８ないし１２
のいずれか１項に記載の永久磁石電動機。