JP2003324498A - 無線送受信システム及び建物開口部用開閉装置 - Google Patents

無線送受信システム及び建物開口部用開閉装置

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JP2003324498A
JP2003324498A JP2002132527A JP2002132527A JP2003324498A JP 2003324498 A JP2003324498 A JP 2003324498A JP 2002132527 A JP2002132527 A JP 2002132527A JP 2002132527 A JP2002132527 A JP 2002132527A JP 2003324498 A JP2003324498 A JP 2003324498A
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signal
opening
station
reception
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Katsumi Hirabayashi
勝巳 平林
Masataka Sakano
正敬 阪野
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Chuo Hatsujo KK
Chuo Spring Co Ltd
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Chuo Hatsujo KK
Chuo Spring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線通信による操作指令に基づいて窓開閉体
の駆動を制御する開閉装置において、操作者による操作
指令を行わなくても、電波の受信状況が悪い状態である
ことを報知可能とする。 【解決手段】 建物開口部用開閉装置11は、開閉装置12
と、開閉装置12の駆動を制御する制御部13と、装置側局
14と、操作側局15とを備えている。操作側局15と装置側
局14とはIDを含む信号の送受信を行い、操作側局15
は、電波の受信状況が悪い状態であるか否かの判断を常
時行う判断手段を備え、電波の受信状況が悪い状態であ
る場合は、異常表示部35に異常表示を行わせる。装置側
局14は操作側局15以外の信号を受信した場合、その信号
レベルが操作側局15の信号レベルに対して所定値だけ低
いレベル以上であるとき、操作側局15に対して通信障害
警告信号を送信する。操作側局15は通信障害警告信号を
入力すると電波の受信状況が悪い状態であると判断す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線送受信システ
ム及び建物開口部用開閉装置に係り、詳しくは遠隔操作
で装置の駆動を行う場合に好適な無線送受信システム及
び該無線送受信システムを備えた建物開口部用開閉装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の開口部を開閉するシャッター、
窓、ドア等の建物開口部用開閉装置を無線で遠隔操作す
ることは、実公平5−38237号公報等で知られてい
る。無線装置を使用する場合は、有線の場合と異なり、
送信機と受信機の設置場所や回りの環境により、通信に
障害が発生する場合がある。通信の障害としては電波の
強さが不十分な場合や、他の無線装置の信号との混信等
がある。そして、遠隔操作の場合、操作対象が指令どお
りに駆動したか否かの確認を目視で行うことが難しい場
合が多い。
【0003】特開平10−252366号公報には、開
閉機を駆動制御するための指令信号を受信機を介して入
力するように構成した建物用電動シャッターにおいて、
受信機を設けるために電波環境の良い位置を容易に選択
できるようにしたリモートコントロール装置が提案され
ている。この装置は、送信機からの指令信号の受信レベ
ルが、予め設定された入力レベルを超えるものか否かの
判断をし、超えた場合に報知手段に報知指令を出力す
る。そして、受信機を取り付ける際に、報知手段に報知
指令が出力される位置を探して受信機を当該位置に設置
することにより、電波環境の良い位置に簡単に設置でき
る。即ち、受信機の設置位置を決める際に、シャッター
の試験運転をくり返すこと無く、報知手段の出力を確認
するだけで、電波環境の良い位置を確認できる。
【0004】また、特開2001−12176号公報に
は、建物開口部用開閉装置の無線遠隔操作システムにお
いて、遠隔被操作器が、開閉体の状態や状態変化等の開
閉体情報を遠隔操作器に無線送信する開閉体情報送信手
段を有し、遠隔操作器は、前記開閉体情報を受信する開
閉体情報受信手段を有する構成が開示されている。この
システムでは、操作者は、被操作器の開閉体情報に基づ
き、指示どおりに開口部が開閉したか否かを確認でき
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平10
−252366号公報に記載の従来技術では、良好な受
信状態である位置に受信機を設置することはできる。し
かし、設置後の環境の変化により信号レベルが設定レベ
ルを下回った状態になった場合や、近傍に無線通信を阻
害する機器等が設置された場合、その情報を送信機側に
報知する機能が無いため、操作者はその情報を知ること
ができない。従って、操作者が操作した場合に、前記と
同様に突然操作できない状態になる場合が起こり、対処
が遅れるという問題がある。
【0006】また、特開2001−12176号公報に
記載の従来技術では、操作指令に従って駆動がなされた
か否かが遠隔被操作器側から送信されるため、操作者は
指示どおりに開口部の開閉が行われたか否かの確認はで
きる。しかし、当該操作がなされた後、環境の変化等に
より、無線通信が成立する限界状態に陥っていたり、障
害となる信号が散発的に発生している状態にあるか否か
に関しては、操作者は知ることができない。従って、操
作指令を行った時点で初めて操作ができないことが分か
る状態、即ち突然操作できない状態になる場合が起こ
り、対処が遅れるという問題がある。
【0007】また、建物開口部用開閉装置に限らず、無
線通信による操作指令に基づいて装置の駆動を制御する
制御部を備えた装置においても、前記と同様に、突然操
作できない状態になる場合が起こり、対処が遅れるとい
う問題がある。
【0008】本発明は、前記の問題点に鑑みてなされた
ものであって、その第1の目的は、無線通信による操作
指令に基づいて装置の駆動を制御する制御部を備えた装
置において、操作指令を行わなくても、電波の受信状況
が悪い状態にあることを予め知ることができる無線送受
信システムを提供することにある。また、第2の目的は
設置環境が変化した場合、操作側局(遠隔操作器側)か
らの指令信号の電波の受信状況が悪い状態になったこと
を操作側局において操作者に速やかに報知することがで
きる建物開口部用開閉装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の発明は、操作側局と無線信号
の授受を行う装置側局と、前記装置側局を介して操作側
局からの操作指令を入力し、その操作指令に基づいて装
置の駆動を制御する制御部と、前記装置側局との間で前
記操作指令を含む無線信号の授受を行う操作側局とを備
えた無線送受信システムにおいて、前記操作側局と前記
装置側局とは識別データを含む信号の送受信を行い、前
記操作側局は、前記操作側局及び前記装置側局の少なく
とも一方における電波の受信状況が悪い状態か否かの判
断を行う判断手段を備え、電波の受信状況が悪い状態で
ある場合は、電波の受信状況が悪い状態にあることを報
知する報知手段を駆動させるようにした。
【0010】「電波の受信状況が悪い」とは、主として
操作側局と装置側局との送受信信号以外の信号(ノイズ
信号)が受信されることにより、両局間の通信に使用さ
れる電波の受信状態が悪くなることを意味するが、操作
側局と装置側局との間に電波の障害となる施設等が設置
されて、相手局からの電波が弱くなる場合も含む。即
ち、電波の受信状況が悪い状態であっても、多くの場合
は、無線通信は可能であり、特殊な場合、例えばさらに
電波の弱くなる要因が発生した時に無線通信が不能な状
態となる。
【0011】この発明では、操作側局と装置側局とは識
別データを含む信号の送受信を行うため、相手局以外の
信号を受信した場合との区別を容易にできる。また、操
作側局では、前記操作側局及び前記装置側局の少なくと
も一方における電波の受信状況が悪い状態か否かの判断
が、判断手段により行われ、電波の受信状況が悪い状態
である場合は、その旨を報知する報知手段が駆動され
る。従って、操作者は操作指令を行わなくても電波の受
信状況が悪い状態にあることを予め知ることができ、電
波の受信状況が悪い状態への対処を早期に行うことがで
きる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記判断手段は、前記電波の受信状況
が悪い状態か否かの判断を所定周期で行う。この発明で
は、前記判断が所定周期で行われるため、前記判断を常
時行う場合に比較して、待機時の消費電力を抑えること
ができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記装置側局は予め定め
られた符号を有していない信号を受信した場合、その信
号レベルを計測し、そのレベルが操作側局の信号レベル
に対して所定値だけ低いレベル以上であるときに、操作
側局に対して通信障害警告信号を送信し、前記判断手段
は少なくとも前記通信障害警告信号を入力すると、前記
電波の受信状況が悪い状態であると判断する。
【0014】この発明では、装置側局で、操作側局から
の信号レベルと、予め定められた符号を有していない信
号のレベルとが比較され、予め定められた符号を有して
いない信号のレベルが操作側局からの信号レベルに対し
て所定値だけ低いレベル以上であるとき、操作側局に通
信障害警告信号が送信される。操作側局で通信障害警告
信号が受信され、判断手段に該通信障害警告信号が入力
されると、電波の受信状況が悪い状態であると判断され
て前記報知手段が駆動される。従って、他の無線装置の
信号との混信により電波の受信状況が悪い状態になって
も、電波の受信状況が悪い状態を早期に知ることができ
る。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれか一項に記載の発明において、前記操作側
局は予め定められた符号を有していない信号を受信した
場合、その信号レベルを計測し、前記判断手段はそのレ
ベルが装置側局の信号レベルに対して所定値だけ低いレ
ベル以上であるとき、前記電波の受信状況が悪い状態で
あると判断する。
【0016】この発明では、判断手段で装置側局からの
信号レベルと、予め定められた符号を有していない信号
のレベルとが比較される。そして、予め定められた符号
を有していない信号のレベルが装置側局からの信号レベ
ルに対して所定値だけ低いレベル以上であるとき、電波
の受信状況が悪い状態であると判断され、その判断によ
り前記報知手段が駆動される。従って、装置側局からの
通信障害警告信号を受信しなくても、他の無線装置の信
号との混信により電波の受信状況が悪い状態になったこ
とを早期に知ることができる。
【0017】第2の目的を達成するため、請求項5に記
載の発明は、操作局側と信号の授受を行う装置側局を備
え、前記装置側局を介して入力した前記操作側局からの
操作指令に基づいて建物の開口部を開閉する開閉装置の
駆動を制御する制御部を備えた建物開口部用開閉装置で
あって、前記操作側局及び装置側局として請求項1〜請
求項4のいずれか一項に記載の無線送受信システムを備
えた。
【0018】この発明では、無線による遠隔操作で建物
の開口部を開閉する開閉装置の駆動が制御される。制御
部に操作指令を行う操作側局と、前記操作側局からの操
作指令を制御部に出力する装置側局とは請求項1〜請求
項4のいずれか一項に記載の無線送受信システムの操作
側局及び装置側局とで構成されている。従って、装置側
局の設置環境が変化して、操作側局(無線式操作器)か
らの指令信号の授受が円滑に行われない電波の受信状況
が悪い状態になったことを操作側局において操作者に速
やかに報知することができる。その結果、操作者が操作
をした際に突然操作ができない状態になるのを防止でき
る。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、前記建物の開口部は窓である。この発
明では、窓の無線式開閉装置において、請求項5に記載
の発明と同様の効果が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を建物の開口部とし
ての窓の開閉を行う建物開口部用開閉装置に具体化した
一実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0021】図1は建物開口部用開閉装置の全体構成を
示す模式図である。図1に示すように、建物開口部用開
閉装置11は、装置としての開閉装置12と、開閉装置
12の駆動を制御する制御部13と、装置側局14と、
操作側局15とを備えている。
【0022】開閉装置12は、建物の壁面(図示せず)
に設置される複数の窓枠16に、それぞれ蝶番(図示せ
ず)を介して上端において回動可能に支持された窓開閉
体17を備えている。
【0023】窓枠16の下縁両側と、窓開閉体17の下
端両側との間には、窓開閉体17を開放側に付勢する付
勢手段としての付勢装置18がそれぞれ配設されてい
る。付勢装置18は、リンクと捻りコイルばね(図示せ
ず)とで構成されている。窓開閉体17の下端中央には
滑車19が設けられ、窓枠16の下縁には2個の滑車2
0,21が設けられている。窓開閉体17に対して付勢
装置18の付勢力に抗して窓開閉体17を閉鎖側へ回動
させる力を付与するためのワイヤー22は、一端が巻取
りユニット23の巻取り部(図示せず)に固定され、中
間部が滑車19〜21に巻掛けられ、他端が巻取りユニ
ット23から遠い側の窓枠16に固定されている。
【0024】前記巻取り部は公知のものと同様に、モー
タにより正逆回転駆動される巻取りドラムを備えてい
る。そして、巻取りドラムがワイヤー22を巻き取ると
窓開閉体17が付勢装置18の付勢力に抗して閉鎖方向
へ回動され、巻取りドラムがワイヤー22を繰り出すと
窓開閉体17が付勢装置18の付勢力により開放側へ回
動される構成になっている。前記モータは制御部13か
らの指令により正転又は逆転駆動される。ワイヤー22
は複数の窓開閉体17で共用され、1本のワイヤー22
の繰り出し及び巻取りにより各窓開閉体17が開閉され
るようになっている。
【0025】制御部13は、装置側局14を介して操作
側局15からの操作指令を入力し、その操作指令に基づ
いて開閉装置12の駆動を制御する。操作側局15と装
置側局14とは識別データ(以下、IDと記す)を含む
信号の送受信を行う。操作側局15と装置側局14とは
操作指令を含む無線信号の授受を行う無線送受信システ
ムを構成する。前記識別データは予め定められた符号の
役割も果たす。
【0026】図2は装置側局14の構成を示すブロック
図である。この実施の形態では制御部13と装置側局1
4とが1個のユニットに構成されている。装置側局14
は、制御部13、送信部24、受信部25、送受信切換
部26及び送受信用アンテナ27を備えている。制御部
13は、開閉装置12の制御の他に、装置側局14の制
御も行う。
【0027】制御部13はマイコンで構成され、CP
U、ROM及びメモリを備えている。ROMには各種の
制御プログラムや制御プログラムを実行する際に必要な
データ等が記憶されている。前記データとして、操作側
局15との間での信号の授受の際に使用するIDがあ
る。制御部13は送信部24を介して信号を送信する
際、IDを含む信号データを送信する。制御部13は、
送受信切換部26を制御して、送信部24が機能する状
態と、受信部25が機能する状態とに切り換える。制御
部13は操作側局15に信号を送信する時以外は、受信
部25が機能する状態に送受信切換部26を切り換えて
受信体勢で待機する。
【0028】送信部24は、制御部13から出力された
IDを含む送信信号を所定の周波数の無線送信信号に変
調し、送受信用アンテナ27を介して空間に放射する。
受信部25は、送受信用アンテナ27を介して所定の周
波数の無線送信信号を受信して復調処理し、復調処理し
た信号を制御部13に出力する。
【0029】装置側局14は操作側局15以外の信号を
受信した場合、即ち、操作側局15との間の信号の授受
を無線で行う際の所定の周波数の無線信号であって、予
め定められたIDを含まない信号を受信した場合、その
信号レベルを計測する。制御部13は、前記受信信号の
レベルが操作側局15の信号レベルに対して所定値だけ
低いレベル以上であるときに、操作側局15に対して通
信障害警告信号を送信する。
【0030】開閉装置12は図示しないセンサにより窓
開閉体17の開閉状態を常に検知している。そして、制
御部13は前記センサの信号に基づき窓開閉体17の状
態変化、即ち、開放から閉鎖あるいは閉鎖から開放への
変化を検知すると、自己のIDを含めた窓開閉体17の
状態情報信号を操作側局15へ送信する。
【0031】図3は操作側局15の構成を示すブロック
図である。操作側局15は、操作部28、制御部29、
送信部30、受信部31、送受信切換部32、送受信用
アンテナ33、状態表示部34及び報知手段としての異
常表示部35を備えている。操作側局15は、人が操作
し易い場所に設置されている。
【0032】制御部29はマイコンで構成され、CP
U、ROM及びメモリを備えている。ROMには各種の
制御プログラムや制御プログラムを実行する際に必要な
データ等が記憶されている。前記データとして、装置側
局14との間での信号の授受の際に使用するIDがあ
る。制御部29は送信部30を介して信号を送信する
際、IDを含む信号データを送信する。制御部29は送
受信切換部32を制御して、送信部30が機能する状態
と、受信部31が機能する状態とに切り換える。制御部
29は、装置側局14に信号を送信する時以外の時は、
受信部31が機能する状態に送受信切換部32を切り換
えて受信体勢で待機する。
【0033】送信部30は、制御部29から出力された
IDを含む送信信号を所定の周波数の無線送信信号に変
調し、送受信用アンテナ33を介して空間に放射する。
受信部31は、送受信用アンテナ33を介して所定の周
波数の無線送信信号を受信して復調処理し、復調処理し
た信号を制御部29に出力する。
【0034】操作部28は、図1に示すように、操作側
局15のハウジング36の外面に設けられた3個の押し
ボタン28a,28b,28cを備えている。押しボタ
ン28aは開放指示用、押しボタン28bは停止指示
用、押しボタン28cは閉鎖指示用の役割を果たす。制
御部29は、操作部28が操作されると、即ち押しボタ
ン28a,28b,28cのいずれかが押されると、操
作に対応して開放、停止、閉鎖のいずれかの指示をID
を含めた指令信号として送信部30を介して送信する。
制御部29は、装置側局14からの窓開閉体17の状態
情報信号を入力すると、状態表示部34にその状態を表
示させる指令信号を出力する。
【0035】制御部29は、操作側局15及び装置側局
14の少なくとも一方における電波の受信状況が悪い状
態か否かの判断、即ち操作側局15と装置側局14との
間の通信状態が不良状態か否かの判断を行う判断手段と
しても機能する。制御部29は、装置側局14からの前
記通信障害警告信号を31を介して入力すると、該通信
障害警告信号に基づいて、装置側局14との間の電波の
受信状況が悪い状態であると判断する。この実施の形態
では、制御部29は常時前記判断を行う。
【0036】操作側局15は装置側局14以外の信号を
受信した場合、即ち、装置側局14との間の信号の授受
を無線で行う際の所定の周波数の無線信号であって、予
め定められたIDを含まない信号を受信した場合、その
信号レベルを計測する。即ち、制御部29は、装置側局
14以外の信号を受信した場合、その信号レベルを計測
する。そして、そのレベルが装置側局14の信号レベル
に対して所定値だけ低いレベル以上であるとき、制御部
29は装置側局14との間の電波の受信状況が悪い状態
であると判断する。
【0037】制御部29は、電波の受信状況が悪い状態
であると判断すると、電波の受信状況が悪い状態にある
ことを報知する報知手段を駆動させる。具体的には異常
表示部35に異常表示を行わせる指令信号を出力する。
【0038】図1に示すように、状態表示部34及び異
常表示部35は、ハウジング36の外面に設けられてい
る。状態表示部34及び異常表示部35は、1個の液晶
表示装置で構成され、液晶表示装置の液晶表示部の下側
が状態表示部34として使用され、液晶表示部の上側が
異常表示部35として使用されるように構成されてい
る。
【0039】次に前記のように構成された建物開口部用
開閉装置11の作用を図4及び図5のフローチャートに
従って説明する。装置側局14の制御部13は図4のフ
ローチャートに示す処理を常時実行する。操作側局15
の制御部29は図5のフローチャートに示す処理を常時
実行する。
【0040】先ず装置側局14の制御部13の作用を図
4のフローチャートに従って説明する。制御部13はス
テップS1で信号を受信したか否かを判断し、信号を受
信するとステップS2に進む。ステップS2で、制御部
13は前記信号が登録IDを含んでいるか否かを判断
し、含んでいればステップS3に進む。ステップS3で
制御部13は信号レベルの平均値を計測し、その平均値
を記憶値Bとしてメモリに記憶させる。従って、メモリ
には操作側局15からの最新の送信信号の信号レベルの
平均値が記憶値Bとして記憶される。
【0041】次に制御部13はステップS4で、記憶値
Bが過去に受信した操作側局15以外の信号(以下、ノ
イズ信号と記す)の信号レベルの平均値としてメモリの
所定領域に記憶した記憶値Aに対して、所定値αを加え
た値より大きいか否かを判断する。なお、ノイズ信号の
受信がまだ無い場合は記憶値Aはゼロである。記憶値B
が大きければ制御部13はステップS5に進み、記憶値
Bが大きくなければ制御部13はステップS6に進んだ
後、ステップS5に進む。制御部13はステップS5で
指令信号に対応する出力を巻取りユニット23に出力し
た後、処理を終了する。具体的には、操作指令が開放指
令であれば巻取りユニット23にモータの正転駆動指令
を出力し、操作指令が閉鎖指令であれば巻取りユニット
23にモータの逆転駆動指令を出力し、操作指令が停止
指令であれば巻取りユニット23にモータの停止指令を
出力する。その結果、窓開閉体17の開閉あるいは停止
が実行される。制御部13はステップS6で通信障害警
告信号を操作側局15に出力する。
【0042】ステップS2で前記信号が登録IDを含ん
でいなければその信号はノイズ信号であるので、制御部
13はステップS7に進み、その信号レベルの平均値を
計測した後、ステップS8に進む。ステップS8で制御
部13はその平均値とメモリに記憶されている記憶値A
とを比較し、前記平均値が記憶値Aより大きければステ
ップS9に進み、大きくなければ処理を終了する。制御
部13はステップS9で前記平均値を記憶値Aとして記
憶させた後、ステップS10に進む。従って、メモリに
は装置側局14がそれまでに受信したノイズ信号のうち
信号レベルの平均値の最大値が記憶値Aとして記憶され
る。
【0043】制御部13はステップS10で、メモリに
記憶された記憶値Bが記憶値Aに対して、所定値αを加
えた値より大きいか否かを判断する。記憶値Bが比較値
より大きければステップS11に進み、大きくなければ
処理を終了する。制御部13はステップS11で通信障
害警告信号を操作側局15に出力した後、処理を終了す
る。
【0044】ステップS1で信号受信が無ければ、制御
部13はステップS12に進み、窓開閉体17の開閉状
態が変化したか否かの判断を行う。具体的には、前回の
判断時を基準として、開放から閉鎖あるいは閉鎖から開
放への変化があったか否かを判断する。そして、変化が
あればステップS13に進み、変化が無ければ処理を終
了する。制御部13はステップS13で変化後の状態を
示す状態情報信号を操作側局15へ送信する。即ち、開
放から閉鎖へ変化した場合は閉鎖の状態情報信号を、閉
鎖から開放へ変化した場合は開放の状態情報信号を送信
する。
【0045】次に操作側局15の制御部29の作用を図
5のフローチャートに従って説明する。制御部29はス
テップS31で信号を受信したか否かを判断し、信号を
受信するとステップS32に進む。ステップS32で、
制御部29は前記信号が登録IDを含んでいるか否かを
判断し、含んでいればステップS33に進む。ステップ
S33で制御部29は信号レベルの平均値を計測し、そ
の平均値を記憶値Bとしてメモリに記憶させる。従っ
て、メモリには装置側局14からの最新の送信信号の信
号レベルの平均値が記憶値Bとして記憶される。
【0046】次に制御部29はステップS34で、記憶
値Bが過去に受信した装置側局14以外の信号(以下、
ノイズ信号と記す)の信号レベルの平均値としてメモリ
の所定領域に記憶した記憶値Aに対して、所定値αを加
えた値より大きいか否かを判断する。なお、ノイズ信号
の受信がまだ無い場合は記憶値Aはゼロである。記憶値
Bが大きければ制御部29はステップS35に進み、記
憶値Bが大きくなければ制御部29はステップS36に
進んだ後、ステップS35に進む。制御部29はステッ
プS34において判断手段として機能する。
【0047】制御部13はステップS35で受信信号に
対応する必要な表示指令を状態表示部34及び異常表示
部35へ出力する。即ち、受信信号が状態情報信号であ
れば開放状態又は閉鎖状態を表示させる指令信号を状態
表示部34へ出力し、受信信号が通信障害警告信号であ
れば異常表示指令を異常表示部35へ出力した後、処理
を終了する。その結果、状態表示部34に窓開閉体17
の状態が表示され、異常表示部35に装置側局14との
間の電波の受信状況が悪い状態(通信障害異常)である
ことが表示される。制御部29はステップS36で通信
障害異常を表示させる表示指令を異常表示部35へ出力
する。制御部29はステップS35においても判断手段
として機能する。
【0048】ステップS32で前記信号が登録IDを含
んでいなければその信号はノイズ信号であるので、制御
部29はステップS37に進み、その信号レベルの平均
値を計測した後、ステップS38に進む。ステップS3
8で制御部29はその平均値とメモリに記憶されている
記憶値Aとを比較し、前記平均値が記憶値Aより大きけ
ればステップS39に進み、大きくなければ処理を終了
する。制御部29はステップS39で前記平均値を記憶
値Aとして記憶させた(更新した)後、ステップS40
に進む。従って、メモリには操作側局15がそれまでに
受信したノイズ信号のうち信号レベルの平均値の最大値
が記憶値Aとして記憶される。
【0049】制御部29はステップS40で、メモリに
記憶された記憶値Bが記憶値Aに対して、所定値αを加
えた値より大きいか否かを判断する。記憶値Bが比較値
より大きければステップS41に進み、大きくなければ
処理を終了する。制御部29はステップS41で通信障
害異常を表示させる表示指令を異常表示部35へ出力し
た後、処理を終了する。制御部29はステップS40に
おいて判断手段として機能する。
【0050】ステップS31で信号受信が無ければ、制
御部29はステップS42に進み、操作入力が有るか否
かを判断する。そして、操作入力が有ればステップS4
3に進み、変化が無ければ処理を終了する。制御部29
はステップS43で操作入力に対応した指令信号を装置
側局14へ送信する。即ち、開放指令の操作入力があれ
ば開放指令信号を、閉鎖指令の操作入力があれば閉鎖指
令信号を、停止指令の操作入力があれば停止指令信号を
それぞれ装置側局14へ送信する。
【0051】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1) 操作側局15と装置側局14とはIDを含む信
号の送受信を行うため、相手局以外の信号を受信した場
合との区別を容易にできる。また、操作側局15は、操
作側局15及び装置側局14の少なくとも一方における
電波の受信状況が悪い状態か否かの判断手段により行
い、電波の受信状況が悪い状態である場合は、報知手段
で電波の受信状況が悪い状態にあることを報知する。従
って、操作者は操作指令を行わなくても電波の受信状況
が悪い状態にあることを予め知ることができ、電波の受
信状況が悪い状態への対処を早期に行うことができる。
【0052】(2) 操作側局15及び装置側局14
は、ノイズ信号の状態を常時監視するため、電波の受信
状況が悪い状態か否かの判断を常時行うため、異常の検
知精度が向上する。
【0053】(3) 報知手段は異常表示部35である
ため、目視により簡単に異常の有無を確認できる。 (4) 装置側局14はノイズ信号を受信した場合、そ
の信号レベルを計測し、そのレベルが操作側局の信号レ
ベルに対して所定値だけ低いレベル以上であるときに、
操作側局15に対して通信障害警告信号を送信する。そ
して、操作側局15の判断手段は少なくとも前記通信障
害警告信号を入力すると、装置側局14との間の電波の
受信状況が悪い状態であると判断する。従って、装置側
局14において他の無線装置の信号との混信により電波
の受信状況が悪い状態になっても、その状態を操作側局
15において早期に知ることができる。
【0054】(5) 操作側局15はノイズ信号を受信
した場合、その信号レベルを計測し、判断手段はそのレ
ベルが装置側局の信号レベルに対して所定値だけ低いレ
ベル以上であるとき、装置側局14との間の電波の受信
状況が悪い状態であると判断する。従って、装置側局1
4からの通信障害警告信号を受信しなくても、他の無線
装置の信号との混信により電波の受信状況が悪い状態に
なったことを早期に知ることができる。
【0055】(6) 前記ノイズ信号の信号レベルと、
相手局の信号レベルとの比較の際に、信号レベルの平均
値を用いて比較を行うため、最大値や最小値を用いて比
較する場合に比べて電波の受信状況が悪い状態か否かの
判断の信頼性が向上する。
【0056】(7) ノイズ信号の信号レベルの記憶値
Aとして、それまでに受信したノイズ信号の平均値より
大きなノイズ信号を入力した場合は記憶値Aを更新して
いるため、電波の受信状況が悪い状態か否かの判断の信
頼性が向上する。
【0057】(8) 相手局の信号レベルの記憶値Bと
して、最新の受信信号の値を記憶しているため、電波の
受信状況が悪い状態か否かの判断の信頼性が向上する。 (9) 無線による遠隔操作で建物の開口部を開閉する
開閉装置の駆動を制御する建物開口部用開閉装置11に
具体化したため、装置側局14の設置環境が変化して、
操作側局15(無線式操作器)からの電波の受信状況が
悪い状態になったことを操作側局15において操作者に
速やかに報知することができる。その結果、操作者が操
作をした際に突然操作ができない状態になるのを防止で
きる。
【0058】(10) 建物の開口部が窓である窓開閉
体17を駆動する開閉装置12に具体化したので、窓の
無線式開閉装置において、操作者が操作をした際に突然
操作ができない状態になるのを防止できる。
【0059】(11) 開閉装置12は駆動源として正
逆回転駆動可能なモータを装備しているため、窓開閉体
17を開閉途中の任意の位置で停止させたり、開閉途中
から元の状態に戻すための構成が簡単になる。
【0060】実施の形態は前記に限らず、例えば次のよ
うに構成してもよい。 ・ 通信障害状態にあるか否かの判断基準となる記憶値
Aをメモリに記憶させるための判断に、通信に影響しな
い短時間の信号を除去した信号のみを対象としてもよ
い。具体的には、既に記憶されている記憶値Aより大き
な信号レベルの信号が、所定時間より長時間継続して受
信されたときに、その値を記憶値Aとしてメモリに記憶
させるようにする。この場合、通信に影響しない短時間
の信号に基づいて誤った通信障害の判断を防止でき、通
信障害の判断の信頼性が高くなる。
【0061】・ 1回毎の受信信号の信号レベルの平均
値ではなく、受信した信号の過去複数回分の平均値が既
に記憶されている記憶値Aより大きな場合に、その値を
新たに記憶値Aとしてメモリに記憶させるようにしても
よい。この場合、通信障害状態にあるか否かの判断にお
いて、再現性のない一過性の信号(例えば、トラック等
の違法無線)により誤った通信障害の判断がなされるの
を防止でき、通信障害の判断の信頼性が高くなる。
【0062】・ 1回毎の受信信号の信号レベルの平均
値を対象として既に記憶されている記憶値Aより大きな
場合に、その値を記憶値Aとしてメモリに新たに記憶さ
せる代わりに、現在の記憶値Aを所定回数超えた場合
に、超えた信号の信号レベルの平均値を新たに記憶値A
としてメモリに記憶させるようにしてもよい。この場合
も、一過性の高レベルの信号に起因して誤った通信障害
の判断がなされるのを防止でき、通信障害の判断の信頼
性が高くなる。
【0063】・ 判断手段(制御部29)が、電波の受
信状況が悪い状態か否かの判断を常時行う構成に代え
て、所定周期で行うようにしてもよい。この場合、待機
時の消費電力を抑制することができる。所定周期は建物
開口部用開閉装置11の使用形態(頻繁に開閉が行われ
るか否か)等に応じて適宜設定される。例えば、所定周
期を正規信号(ノイズでない信号)の受信に影響のない
程度(例えば、1秒程度以下)にすれば受信待機状態に
ない状態、即ち電源が切られた状態において開閉信号等
の正規の信号の受信を逃すことを防止できる。また、実
質的に遅れのない状態で通信環境の異常を検知できる。
建物開口部用開閉装置11の開閉頻度が少ない使用形態
では、所定周期を長く(例えば、数秒から数分程度)に
設定してもよい。また、開閉が1時間毎や、朝、昼、晩
等の定時に行われる場合等であれば、所定周期をさらに
長くしてもよい。
【0064】・ 予め定められた符号として、装置側局
14及び操作側局15のIDに代えて、あるいはIDと
ともに、ID以外の別の符号(データ信号)を設定して
もよい。例えば、同一建物に設置する建物開口部用開閉
装置11に使用する装置側局及び操作側局は、送信時に
ID以外に予め定められた符号を含む信号を送信するよ
うにし、受信した局ではその予め定められた符号を含む
信号は、ノイズ信号の対象から除外するようにする。こ
のような構成を採用しないと、図6に示すように、複数
台(例えば、2台)の建物開口部用開閉装置11の操作
側局15A,15B同士、あるいは装置側局14A,1
4B同士が隣接して設置された場合に支障が生じる。な
ぜならば、例えば、操作側局15Aが装置側局14Aに
指令信号を出力した際、装置側局14Bがその信号を受
信して、予め定められた符号でない信号として処理する
と、操作側局15A,15Bの信号レベルに差がないた
め通信障害警告を送信してしまう。同様に、装置側局1
4Aの信号を操作側局15Bが受信したときに、その信
号を予め定められた符号でない信号として処理すると、
装置側局14A,14Bの信号レベルに差がないため通
信障害表示を出力してしまう。しかし、ID以外の特定
の符号を予め定められた符号として決めておくことによ
り、前記不具合を解消できる。
【0065】・ 開閉装置12の制御部13が装置側局
14の制御部を兼用せず、装置側局14の制御部を開閉
装置12の制御部13と独立して設けてもよい。この場
合、装置側局14と開閉装置12の制御部13とを独立
して製造することができ、既存の開閉装置12に装置側
局14を組み込んで、本発明の無線送受信システムを備
えた建物開口部用開閉装置11を製造することが容易に
なる。
【0066】・ 操作側局15と装置側局14との間の
電波の受信状況が悪い状態か否かの判断を、相手局から
の送信信号を受信した際、その信号レベルが予め設定さ
れた所定レベル以下のときに電波の受信状況が悪い状態
と判断するようにしてもよい。例えば、装置側局14及
び操作側局15の設置環境の変化として、周囲にノイズ
信号を出力するものが存在する状態となった場合は、ノ
イズ信号と相手局からの送信信号のレベルの比較で電波
の受信状況が悪い状態を検出できる。しかし、ノイズ信
号を発信するものが無い状態で、周囲に電波に対する障
害物が設置されて相手局からの送信信号の信号レベルが
低くなった場合は、ノイズ信号のレベルはゼロであるた
め、ノイズ信号との比較で電波の受信状況が悪い状態か
否かを判断する方法では、電波の受信状況が悪い状態を
検出できない。一方、相手局からの送信信号を受信した
際、その信号レベルが予め設定された所定レベル以下の
ときに電波の受信状況が悪い状態と判断する方法であれ
ば、その場合に電波の受信状況が悪い状態を検出でき
る。
【0067】例えば、図4に示すフローチャートにおい
て、ステップS3とステップS4との間に、記憶値Bが
信号データの読取りに支障を来す所定レベルより大きい
か否かを判断するステップと、所定レベル以下のときに
通信障害警告信号を送信するステップとを設ける。これ
らのステップは、ステップS4とステップS5との間に
設けてもよい。
【0068】また、例えば、図5に示すフローチャート
において、ステップS33とステップS34との間に、
記憶値Bが信号データの読取りに支障を来す所定レベル
より大きいか否かを判断するステップと、所定レベル以
下のときに通信障害表示を行うステップとを設ける。こ
れらのステップは、ステップS34とステップS35と
の間に設けてもよい。
【0069】・ 操作側局15と装置側局14との間の
電波の受信状況が悪い状態か否かの判断を、操作側局1
5から所定の周期で装置側局14に通信確認用の信号を
送信し、所定時間内に装置側局14から返信が無い場合
に、電波の受信状況が悪い状態と判断するようにしても
よい。この構成では、装置側局14との間に電波を遮断
する物体が配置された場合にも有効となる。なぜなら
ば、装置側局14との間に電波を遮断する物体が配置さ
れた場合、装置側局14及び操作側局15からの送信信
号が相手局に到達しないため、図4及び図5のフローチ
ャートによる電波の受信状況が悪い状態の検出はできな
くなるからである。
【0070】・ 相手局からの送信信号の信号レベル
と、ノイズ信号の信号レベルとを比較する際、信号レベ
ルの平均値で比較するのではなく、信号レベルの最高値
同士、最低値同士あるいは、ノイズ信号の信号レベルの
最高値と、送信信号の信号レベルの平均値とを用いて比
較してもよい。
【0071】・ 操作側局15及び装置側局14の両方
で通信障害の有無を監視する構成に代えて、装置側局1
4のみで通信障害の有無を監視する構成にしてもよい。
この場合、操作側局15の制御部29の処理が簡単にな
る。
【0072】・ 状態表示部34及び異常表示部35を
構成する表示装置は液晶表示装置に限らず、発光ダイオ
ード(LED)を使用した表示装置や、有機EL素子を
使用した表示装置等の他の表示装置としてもよい。
【0073】・ 電波の受信状況が悪い状態であること
を報知する報知手段は、表示装置のように被報知者が目
視で確認する構成に代えて、ブザーあるいは人工音声等
のように被報知者が聴覚で確認する構成のものとしても
よい。また、表示装置とブザー等の両方を設けてもよ
い。
【0074】・ 操作側局15は所定の位置に固定され
るタイプのもの、携帯可能なタイプのもののいずれであ
ってもよい。 ・ 開閉装置12としてワイヤー22に代えてチェーン
を使用し、滑車19〜21に代えてスプロケットを使用
する構成としてもよい。
【0075】・ 付勢装置18としてリンクと捻りばね
を使用する代わりに、シリンダ及び該シリンダに対して
出没可能かつ突出側に付勢されたロッドを備えたガスダ
ンパーを使用してもよい。
【0076】・ 開閉装置12は複数の窓開閉体17を
1個の巻取りユニット23で駆動する必要はなく、1個
の窓開閉体17に1個の巻取りユニット23を設けても
よい。
【0077】・ 開閉装置12として、ワイヤー等の巻
取りを行う駆動機構を装備しない構成としてもよい。例
えば、実公平6−50631号公報に開示された開閉装
置のように、雌ねじ体を螺合したねじ棒を窓枠に備え、
雌ねじ体と窓開閉体とを大小のアームからなるリンク機
構で連結し、ねじ棒の回転による駆動力をリンク機構で
動力伝達することにより窓開閉体の開閉を行うように構
成してもよい。この場合、開閉装置12を小型化でき
る。
【0078】・ 実公平6−50631号公報に開示さ
れた開閉装置において、窓枠に装備された雌ねじ体とね
じ棒に代えて、ガイド棒及び該ガイド棒に沿って昇降可
能な移動ブロックを窓枠に設け、ブロック体と窓開閉体
とを大小のアームからなるリンク機構で連結する。そし
て、ブロック体をエアシリンダ又は油圧シリンダで駆動
する構成とし、エアシリンダ又は油圧シリンダへの圧縮
エア又は油圧の供給を電磁弁の制御により行う構成とし
てもよい。この場合、制御部13は操作側局15からの
指令信号に基づいて電磁弁を制御する。
【0079】・ 開閉装置12として、窓開閉体17を
エアシリンダや油圧シリンダで直接駆動する構成として
もよい。 ・ 開閉装置12の形式は、突き出し形態の窓開閉体1
7を備えた開閉装置12に限らず、例えば、外倒し形態
や内倒し形態の窓開閉体を備えた開閉装置12に適用し
てもよい。
【0080】・ 建物の開口部としての窓を開閉する開
閉装置12に限らず、建物の開口部としての入口を開閉
するシャッター、ドア等の開閉体を無線による遠隔操作
で駆動する建物開口部用開閉装置に適用してもよい。
【0081】・ 建物開口部用開閉装置11に限らず、
無線通信による操作指令に基づいて装置の駆動を制御す
る制御部を備えた他の装置に適用してもよい。前記実施
の形態から把握できる技術的思想(発明)について以下
に記載する。
【0082】(1) 請求項1又は請求項2に記載の発
明において、前記装置側局は、前記操作側局からの送信
信号を受信した際、その信号レベルが予め設定された所
定レベル以下のときに操作側局に対して通信障害警告信
号を送信し、前記判断手段は少なくとも前記通信障害警
告信号を入力すると、前記装置側局との間の電波の受信
状況が悪い状態であると判断する。
【0083】(2) 請求項1〜請求項3及び技術的思
想(1)のいずれか一項に記載の発明において、前記操
作側局は前記装置側局の送信信号を受信した場合、その
信号レベルを計測し、前記判断手段はそのレベルが予め
設定された所定レベル以下のとき、前記装置側局との間
の電波の受信状況が悪い状態であると判断する。
【0084】(3) 請求項3、請求項4及び技術的思
想(1),(2)のいずれか一項に記載の発明におい
て、前記装置側局及び操作側局は、受信した信号レベル
の平均値を用いて比較を行う。
【0085】(4) 請求項2に記載の発明において、
前記操作側局は所定周期で前記装置側局へ通信確認用の
信号を送信し、所定時間内に装置側局から返信が無い場
合にも、電波の受信状況が悪い状態と判断する。
【0086】(5) 請求項5又は請求項6に記載の発
明において、前記開閉装置は駆動源として正逆回転駆動
可能なモータ装備している。 (6) 請求項3又は請求項4に記載の発明において、
前記予め定められた符号は相手局の識別データ以外のデ
ータ信号である。
【0087】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1〜請求
項4に記載の発明によれば、無線通信による操作指令に
基づいて装置の駆動を制御する制御部を備えた装置にお
いて、操作者による操作指令を行わなくても、電波の受
信状況が悪い状態にあることを予め知ることができる。
請求項5及び請求項6に記載の発明によれば、設置環境
が変化した場合、操作側局からの電波(指令信号)の受
信状況が悪い状態になったことを操作側局において操作
者に速やかに報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 建物開口部用開閉装置の全体構成を示す模式
図。
【図2】 装置側局の構成を示すブロック図。
【図3】 操作側局の構成を示すブロック図。
【図4】 装置側局の作用を示すフローチャート。
【図5】 操作側局の作用を示すフローチャート。
【図6】 別の実施の形態の構成を示す模式図。
【符号の説明】
11…建物開口部用開閉装置、12…開閉装置、13…
制御部、29…判断手段を構成する制御部、14,14
A,14B…装置側局、15,15A,15B…操作側
局、35…報知手段としての異常表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 331 H04L 13/00 313 361 E06B 9/204 Z Fターム(参考) 2E042 AA01 BA01 CA01 CA15 CB17 5C086 AA44 BA01 CA06 CB27 DA02 DA08 EA11 EA17 EA45 FA18 5K035 AA03 AA07 BB01 DD01 EE04 JJ01 JJ03 KK04 5K048 AA09 BA51 EA16 EB01 FB04 FB15 GB05 HA01 HA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作側局と無線信号の授受を行う装置側
    局と、前記装置側局を介して操作側局からの操作指令を
    入力し、その操作指令に基づいて装置の駆動を制御する
    制御部と、前記装置側局との間で前記操作指令を含む無
    線信号の授受を行う操作側局とを備えた無線送受信シス
    テムにおいて、 前記操作側局と前記装置側局とは識別データを含む信号
    の送受信を行い、前記操作側局は、前記操作側局及び前
    記装置側局の少なくとも一方における電波の受信状況が
    悪い状態か否かの判断を行う判断手段を備え、電波の受
    信状況が悪い状態である場合は、電波の受信状況が悪い
    状態にあることを報知する報知手段を駆動させるように
    した無線送受信システム。
  2. 【請求項2】 前記判断手段は、前記電波の受信状況が
    悪い状態か否かの判断を所定周期で行う請求項1に記載
    の無線送受信システム。
  3. 【請求項3】 前記装置側局は予め定められた符号を有
    していない信号を受信した場合、その信号レベルを計測
    し、そのレベルが操作側局の信号レベルに対して所定値
    だけ低いレベル以上であるときに、操作側局に対して通
    信障害警告信号を送信し、前記判断手段は少なくとも前
    記通信障害警告信号を入力すると、前記電波の受信状況
    が悪い状態であると判断する請求項1又は請求項2に記
    載の無線送受信システム。
  4. 【請求項4】 前記操作側局は予め定められた符号を有
    していない信号を受信した場合、その信号レベルを計測
    し、前記判断手段はそのレベルが装置側局の信号レベル
    に対して所定値だけ低いレベル以上であるとき、前記電
    波の受信状況が悪い状態であると判断する請求項1〜請
    求項3のいずれか一項に記載の無線送受信システム。
  5. 【請求項5】 操作側局と信号の授受を行う装置側局を
    備え、前記装置側局を介して入力した前記操作側局から
    の操作指令に基づいて建物の開口部を開閉する開閉装置
    の駆動を制御する制御部を備えた建物開口部用開閉装置
    であって、前記操作側局及び装置側局として請求項1〜
    請求項4のいずれか一項に記載の無線送受信システムを
    備えた建物開口部用開閉装置。
  6. 【請求項6】 前記建物の開口部は窓である請求項5に
    記載の建物開口部用開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101915054B (zh) * 2008-10-30 2012-06-27 许胜俊 电动窗帘系统

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