JP2003324140A - ウェーハ吸着装置 - Google Patents

ウェーハ吸着装置

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JP2003324140A
JP2003324140A JP2002129698A JP2002129698A JP2003324140A JP 2003324140 A JP2003324140 A JP 2003324140A JP 2002129698 A JP2002129698 A JP 2002129698A JP 2002129698 A JP2002129698 A JP 2002129698A JP 2003324140 A JP2003324140 A JP 2003324140A
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suction
wafer
sucked
vacuum
opening
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Takao Inaba
高男 稲葉
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】濡れたウェーハを吸着させてもハンドリングミ
スすることのないウェーハ吸着装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】ウェーハ吸着装置10は吸着盤44、メイ
ンライン46aとサブライン46bとからなる吸引管4
6などを備えている。サブライン46bに設けられた開
閉弁48を予め閉じておき、メインライン46aを介し
てエアを吸引させて、ウェーハWを吸着盤44に真空吸
着させる。ウェーハWの表面に残留した水分はメインラ
イン46aに吸引される。この後、開閉弁48を開放さ
せる。これにより、サブライン46bには水分が浸入す
ることがなく、吸着盤44にウェーハWを確実に吸着し
て保持でき、真空センサの誤動作を防止するとともにハ
ンドリングミスを解消できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェーハ吸着装置に
係り、特に、研削液などで濡れたウェーハを吸着保持す
るウェーハ吸着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体ウェーハの研削(または研
磨)に用いられる平面加工装置は、回転する砥石によっ
てウェーハを研削する研削ステージと、研削したウェー
ハを回収して収納する収納ステージなどを有している。
特に、各ステージ間におけるウェーハの搬送は、ウェー
ハ吸着装置によって行なわれる。
【0003】このウェーハ吸着装置は、ウェーハを吸着
保持する吸着盤と真空ポンプおよび、これら吸着盤と真
空ポンプを接続する吸引管(吸引通路)とを有してお
り、真空ポンプを作動させて、吸着盤にてウェーハを吸
着保持しつつ、別途設けられた搬送手段によってウェー
ハを搬送させる。真空ポンプには真空センサが設けら
れ、この真空センサによって吸引管の内部の真空状態を
検出し、別途設けられた制御装置にてウェーハの吸着/
解放状態を認識している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、研削ステー
ジにて研削されたウェーハには、研削工程において用い
られる研削液(または洗浄液)などの水分が付着してお
り、これら水分が吸引管に侵入して吸引管が塞がれるこ
とで、真空センサが誤動作する不具合があった。つま
り、吸引管が水分によって塞がれることで吸引管が真空
状態となり、真空センサがこの真空状態を検出してしま
う。これによって制御装置では、ウェーハを吸着したも
のと誤認する場合があり、吸着盤による満足な吸着力が
ウェーハに対して得られず、ウェーハを研削ステージか
ら収納ステージに移送する途中でウェーハが吸着盤から
落下したり、ウェーハを研削ステージから吸着できない
という不具合(ハンドリングミス)があった。
【0005】これらの解決策として、吸引管の内径を太
くすることが容易に考えられるが、吸引管の内径を太く
すると、ウェーハを吸着させる際に高出力真空ポンプを
用いねばならず、これにより設備費用が嵩むという欠点
がある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、濡れたウェーハを吸着させてもハンドリング
ミスすることのないウェーハ吸着装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、ウェーハの搬送に用いられるウェーハ吸
着装置であって、真空ポンプに連結された吸着盤によっ
てウェーハを吸着保持するウェーハ吸着装置において、
前記真空ポンプと前記吸着盤とを連通する2つの吸引通
路と、該2つの吸引通路のうちの少なくとも一方に設け
られて吸引通路を開閉させる開閉手段と、前記2つの吸
引通路のうちの一方の吸引通路の該開閉手段を閉状態に
維持し、前記ウェーハに付着した水分を他方の吸引通路
にて吸引し、所定時間経過後に、前記一方の吸引通路の
前記開閉手段を開放する制御手段とが設けられているこ
とを特徴とする。
【0008】本発明によれば、2つの吸引通路のうち一
方の吸引通路を開閉手段にて予め塞いでおき、他方の吸
引通路にてウェーハに付着した水分を吸引させてから、
所定時間の経過後に一方の吸引通路を開き、当該2つの
吸引通路でウェーハを吸引させる。ウェーハに付着して
いた水分は、予め他方の吸引通路に吸引されるため、一
方の吸引通路が水分によって塞がれることなく確保され
る。
【0009】すなわち、2つの吸引通路夫々の吸引タイ
ミングに時間差を設けることで、少なくとも一方の吸引
通路への水分の侵入を防止して一方の吸引通路を確保
し、真空センサによる誤動作や、ウェーハ移送時のハン
ドリングミスを解消できる。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、前記目的
を達成するために、ウェーハの搬送に用いられるウェー
ハ吸着装置であって、真空ポンプに連結された吸着盤に
よってウェーハを吸着保持するウェーハ吸着装置におい
て、前記真空ポンプと前記吸着盤とを連通する2つの吸
引通路と、該2つの吸引通路のうちの少なくとも一方に
設けられて吸引通路を開閉させる開閉手段と、前記2つ
の吸引通路の真空状態を検出可能な真空センサと、前記
2つの吸引通路のうちの一方の吸引通路の前記開閉手段
を閉状態に維持し、前記ウェーハに付着した水分を他方
の吸引通路にて吸引し、前記真空センサによって前記吸
引通路の真空状態が検出された後に、前記一方の吸引通
路の前記開閉手段を開放する制御手段とが設けられてい
ることを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、他方の吸
引通路にてウェーハに付着した水分を吸引させることに
よって吸引管が塞がれ、これによる真空状態を真空セン
サが検出した場合には、一方の吸引通路を開き、当該2
つの吸引通路でウェーハを吸引させる。
【0012】すなわち、他方の吸引通路の真空状態を真
空センサが検出した後に、一方の吸引通路を開くこと
で、2つの吸引通路の少なくとも一方の吸引通路を確保
し、真空センサによる誤動作や、ウェーハ移送時のハン
ドリングミスを解消できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係るウェーハ吸着装置の好ましい実施の形態について詳
説する。
【0014】図1は、ウェーハ吸着装置10を備えた平
面加工装置5を示す斜視図であり、図2はウェーハ吸着
装置10の構成を示す概念図である。
【0015】図1に示すようにウェーハ吸着装置10
は、吸着盤44、吸引通路を構成する吸引管46、ポン
プPなどを有しており、支持部材11を介して吸引管4
6が昇降旋回装置42に支持されている。
【0016】昇降旋回装置42は、図示しない駆動モー
タなどを内部に有しており、支持部材11を昇降・旋回
させて(図1矢印A,B)、ウェーハ吸着装置10の位
置を制御できる。
【0017】支持部材11にはフレキシブルチューブ1
1aを介して真空ポンプPが取り付けられている。この
真空ポンプPと吸引管46は支持部材11の内部で連通
され、真空ポンプPを作動させることで吸引管46の内
部のエアを吸引できる。真空ポンプPは図示しない電源
装置に接続され、真空ポンプPの作動に必要な電力が供
給される。
【0018】吸引管46は、メインライン46aとサブ
ライン46bとからなる配管で構成されており、これら
配管が相互に連結されることで、吸引管46には2つの
吸引通路が構成されている。すなわち、図2に示すよう
に、メインライン46aとサブライン46bは、相互に
併設して設けられ、サブライン46bの夫々の端部がメ
インライン46aに接続されている。メインライン46
aは一方の端部で真空ポンプPと連通され、他方の端部
には吸着盤44が取り付けられている。
【0019】メインライン46aには開閉手段として、
バルブ開閉器62を備えた開閉弁49が設けられ、開閉
弁49によってメインライン46aが開閉される。一
方、サブライン46bにも開閉手段として、バルブ開閉
器60を備えた開閉弁48が設けられ、サブライン46
bが開閉される。
【0020】図2において、ウェーハ吸着装置10には
制御装置50が設けられている。前述したバルブ開閉器
60,62は、この制御装置50に回路接続されてお
り、制御装置50によって開閉弁48,49が夫々開閉
制御される。また、吸引管46には真空センサ51が設
けられ、吸引管46の真空状態を検出できる。この真空
センサ51も、制御装置50と回路接続されており、真
空センサ51の検出信号が制御装置50に入力される。
さらに、制御装置50は、真空ポンプPの内部に設けら
れた駆動モータポンプ(不図示)とも回路接続されてい
る。
【0021】吸着盤44には、その下部(ウェーハW
側)に、逆椀型状の吸着口44aが設けられている。こ
の吸着口44aは、吸引管46(メインライン46a)
に連通されており、吸引管46によって吸着口44aの
内部のエアが吸引されると、吸着盤44の下方周辺のエ
アが吸引される。これによって、吸着盤44の下方にウ
ェーハWが存在する場合には、ウェーハWに吸着力を生
じさせ、ウェーハWが吸着口44aに真空吸着され、吸
着盤44にウェーハWが保持される。なお、吸着盤44
の下部に、吸着口44a周りに沿ってゴムなどの弾性体
で形成された保持部材(不図示)を設ければ、ウェーハ
Wの吸着時にウェーハWの損傷を防止できる。
【0022】このような構成のウェーハ吸着装置10に
よってウェーハWを吸着保持させる場合には、吸着盤4
4の下方にウェーハWが位置するように昇降旋回装置4
2によってウェーハ吸着装置10を位置させ、駆動モー
タポンプを駆動させて吸引管46からエアを吸引させ
る。これによって、ウェーハWが吸着口44aに真空吸
着され、吸着盤44にウェーハWが保持される。これに
加えて、制御装置50によって真空ポンプPの内部の真
空圧が適正値に到達するまで吸引管46からエアを吸引
させれば、吸着盤44にウェーハWが確実に保持され
る。
【0023】図1において平面加工装置5には研削ステ
ージ14が設けられている。
【0024】研削ステージ14では、ウェーハWの研削
や洗浄を行なうために、ウェーハWを位置決め吸着固定
する吸引装置14aが設けられており、研削ステージ1
4上に載置されたウェーハWを吸引することでウェーハ
Wを研削ステージ14に吸着保持させる。吸引装置14
aは、ウェーハWと略同径の多孔質体で形成された円板
状の吸着面にて構成され、この多孔質体を介して、不図
示のポンプにてウェーハWを吸引させて、研削ステージ
14にウェーハWを吸着保持させるものである。この多
孔質体としては、セラミックスポーラス、焼結金属、樹
脂を発泡させた多孔質樹脂等が用いられる。なお、ウェ
ーハWを位置決め固定できればよいので吸引装置14a
に限らず、位置決め固定用チャックを研削ステージ14
に設けてもよい。また、研削ステージ14には、研削装
置による研削を円滑に行なうとともに、研削屑を除去
(洗浄)するための研削液を供給させる液供給手段15
が設けられている。この液供給手段15は、ウェーハW
の研削時において、常に研削液をウェーハWの表面に吐
出する。なお、研削ステージ14の下部には図示しない
回転用モータが設けられており、この回転用モータの回
転軸と研削ステージ14とが軸支されることで、ウェー
ハWの研削時に必要に応じて研削ステージ14が回転さ
れる。
【0025】研削ステージ14の周辺には図示しない供
給ステージおよび、図示しない収納ステージが設けられ
ている。
【0026】供給ステージには、研削前のウェーハWが
多数枚収納されたカセットが作業者などによってセット
される。この供給ステージから、昇降旋回装置42によ
ってウェーハ吸着装置10を昇降・旋回させて、カセッ
トに収納されたウェーハWを吸着盤44に1枚ずつ吸着
保持させて取り出し、供給ステージから研削ステージ1
4までウェーハWを搬送できる。供給ステージから搬送
されたウェーハWは吸引装置14aにて吸着固定され、
不図示の研削装置にてウェーハWが研削(粗研削、精研
削)される。
【0027】収納ステージでは、研削後のウェーハWが
多数枚収納される。研削ステージ14にて研削されたウ
ェーハWは、吸着盤44に再び吸着保持されて、研削ス
テージ14から取り出され、研削ステージ14から収納
ステージまで搬送される。収納ステージに搬送されたウ
ェーハWは、収納ステージから次工程まで搬送される
が、それら説明は省略する。
【0028】以下には、本発明の実施形態に係るウェー
ハ吸着装置10の作用を、研削ステージ14にて洗浄さ
れた直後のウェーハWをもとに説明する。なお、予め制
御装置50によって開閉弁48,49を制御して、開閉
弁48,49を閉じた後、制御装置50から真空ポンプ
Pを作動させて吸引管46内のエアを吸引させる。
【0029】前述したように、研削ステージ14にて研
削されたウェーハWの表面には、液供給手段15によっ
て供給された研削液などの水分が残留している。
【0030】図1において、ウェーハ吸着装置10を昇
降・旋回させて、研削ステージ14にて研削が行なわれ
たウェーハWの上方位置に吸着盤44を位置させる。
【0031】次に、制御装置50から開閉弁49を制御
して開閉弁49を開き、メインライン46aを介して吸
着盤44の吸着口44aからエアを吸引させる。する
と、吸着盤44によってウェーハWに吸着力が働く。こ
の際に、ウェーハWの表面に残留した水分は、メインラ
イン46aに吸引され、その量によってはメインライン
46aが塞がれるため、この状態ではウェーハWには満
足な吸着力が得られない場合がある。
【0032】この後、所定時間の経過後に、制御装置5
0によって開閉弁48を制御し、開閉弁48を開く。こ
の所定時間は予め、水分がその表面に残留していないウ
ェーハWが吸着盤44に吸着されてから、ウェーハWが
吸着盤44から落下しない程度の吸着力を得るまでの時
間に設定される(約1〜3秒程度)。これによってサブ
ライン46bが開放され、メインライン46aとともに
サブライン46bによってもウェーハWが真空吸着され
る。ここで、従来までの吸着装置では、吸引管に水分が
侵入することで、その量によっては吸引管を塞ぎ、ウェ
ーハWに満足な吸引力が得られないという欠点があった
が、本発明の最大の特徴として、予めメインライン46
aにて水分を吸引させることから、サブライン46bに
は水分が浸入することがなく、サブライン46bが確保
される。これにより、ウェーハWを研削ステージ14か
ら確実に吸着して保持できる。また、制御装置50で
は、水分が浸入していないサブライン46bによって、
真空センサ51の真空圧が適正値に到達したことを確認
できるため、ウェーハWが吸着盤44に確実に吸着保持
されたものと認識できる。
【0033】この後、ウェーハ吸着装置10を昇降旋回
装置42によって昇降・旋回駆動させて(図1矢印A,
B)、吸着盤44に吸着保持されているウェーハWを収
納ステージまで搬送させる。ウェーハWは吸着盤44に
よって確実に吸着保持されており、ウェーハを落下させ
ることなく搬送できる。
【0034】このように、メインライン46aとサブラ
イン46bとからなる吸引管46のうち、サブライン4
6bを開閉弁48にて塞いでおき、メインライン46a
にてウェーハWに付着した水分を吸引させてから、開閉
弁48にてサブライン46bを開き、ウェーハWを真空
ポンプPにて吸引させる。いわばメインライン46aと
サブライン46bの吸引タイミングをずらすことで、サ
ブライン46bには水分が浸入することがなく、ウェー
ハWを研削ステージ14から確実に吸着して保持でき
る。水分が浸入していないサブライン46bによって、
真空センサ51による誤動作や、ウェーハ移送時のハン
ドリングミスを解消できる。
【0035】次に、本発明の別の実施形態に係るウェー
ハ吸着装置10の作用を、同じく研削ステージ14にて
洗浄された直後のウェーハWをもとに説明する。
【0036】なお、前述した実施の形態と同様に、開閉
弁48,49を閉じた状態で真空ポンプPを作動させて
吸引管46内のエアを吸引させておき、研削ステージ1
4のウェーハWの上方位置に吸着盤44を位置させてお
く。
【0037】制御装置50から開閉弁49を制御して開
閉弁49を開き、メインライン46aを介して吸着口4
4aからエアを吸引させる。
【0038】この後、真空センサ51によって真空状態
が検出され、制御装置50に信号を発信する。制御装置
50はこの信号を受信して開閉弁48を制御し、開閉弁
48を開く。これによってサブライン46bが開放さ
れ、メインライン46aとともにサブライン46bによ
ってもウェーハWが真空吸着され、ウェーハWを吸着盤
44に確実に吸着して保持できる。
【0039】また、吸着盤44によってウェーハWに吸
着力が働き、ウェーハWの表面に残留した水分は、メイ
ンライン46aに吸引されるため、水分の量によっては
メインライン46aが塞がれ、ウェーハWには満足な吸
着力が得られていない場合がある。この場合も、真空セ
ンサ51は真空状態を検出して信号を発するが、この場
合においても、サブライン46bによってウェーハWは
確実に吸着盤44に吸着される。
【0040】このように、本実施の形態においても、予
めメインライン46aにて水分を吸引させることから、
サブライン46bには水分が浸入することがなく、ウェ
ーハWを研削ステージ14から確実に吸着して保持でき
る。
【0041】なお、上述した夫々の実施の形態における
ウェーハ吸着装置10において、例えば位置不良などで
ウェーハWが吸着盤44に吸着されていないときには、
サブライン46bにエアが吸引されたままとなり、真空
センサ51によって大気圧が感知され、制御装置50で
は吸着エラーとして認識される。
【0042】また、吸引管46(メインライン46a)
の内部に侵入した水分を除去するために、必要に応じて
開閉弁48,49を開いたまま、吸引管46の支持部材
11側に設けられた図示しない空気流入口から圧縮エア
を吸引管46に流入させて、吸着盤44の吸引口44a
から圧縮エアを吐出させる(エアブロー)。このエアブ
ローは吸着盤44にウェーハWが吸着されていないとき
に定期的に行われ、吸引管46(メインライン46a)
の内部に侵入した水分を吸引口44aから外部に除去で
きる。
【0043】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではない。例えば、前記実施の形態では、開閉弁
48にてサブライン46bを塞ぎ、メインライン46a
にてウェーハWに付着した水分を吸引させているが、こ
れに限らず、開閉弁49にてメインライン46aを塞い
でおき、サブライン46bに水分を吸引させてもよいこ
とは明らかである。
【0044】また、前記実施の形態では、吸引管46
は、メインライン46aとサブライン46bとからなる
配管で構成され、相互に連通されて2つの吸引通路を構
成しているが、これに限ることなく、真空ポンプPと吸
着盤44とを別々に設けられた2本の吸引管で連通さ
せ、これら吸引管の夫々に開閉弁を設け、本発明のよう
に開閉弁を開閉制御させても、本発明と同様の効果が得
られることは明らかである。
【0045】また、図2に示すように、吸引管46に水
分除去フィルタなどの水分の除去手段80を設け、水分
を除去すれば、真空センサ51に水分が侵入することな
く、真空センサ51の故障を防止できる。
【0046】さらに、前記実施の形態では吸引管46に
真空センサ51を取り付けたが、これに限らずメインラ
イン46aおよびサブライン46bや、真空ポンプPの
内部に真空センサ51を設けて、吸引管46の真空状態
を検出させてもよい。
【0047】また、前記実施の形態では、平面加工装置
5に本発明のウェーハ吸着装置10を適用したが、これ
に限らず、ウェーハWの表面を平坦加工するCMP(ケ
ミカル・メカニカル・ポリッシング)装置に、本発明の
ウェーハ吸着装置10を用いてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るウェ
ーハ吸着装置によれば、2つの吸引通路のうち一方の吸
引通路を開閉手段にて予め塞いでおき、他方の吸引通路
にてウェーハに付着した水分を吸引させてから一方の吸
引通路を開き、当該2つの吸引通路でウェーハを吸引さ
せる。ウェーハに付着していた水分は、予め他方の吸引
通路に吸引されるため、一方の吸引通路が水分によって
塞がれることなく確保される。このように、少なくとも
一方の吸引通路への水分の侵入を防止し、当該一方の吸
引通路を確保することで、真空センサによる誤動作や、
ウェーハ移送時のハンドリングミスを解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るウェーハ吸着装置を
示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態に係るウェーハ吸着装置の
構成を示す概念図
【符号の説明】
10…ウェーハ吸着装置、44…吸着盤、46…吸引管
(吸引通路)、46a…メインライン(吸引通路)、4
6b…サブライン(吸引通路)、48,49…開閉弁
(開閉手段)、50…制御装置、51…真空センサ、P
…真空ポンプ、W…ウェーハ、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウェーハの搬送に用いられるウェーハ吸着
    装置であって、真空ポンプに連結された吸着盤によって
    ウェーハを吸着保持するウェーハ吸着装置において、 前記真空ポンプと前記吸着盤とを連通する2つの吸引通
    路と、 該2つの吸引通路のうちの少なくとも一方に設けられて
    吸引通路を開閉させる開閉手段と、 前記2つの吸引通路のうちの一方の吸引通路の該開閉手
    段を閉状態に維持し、前記ウェーハに付着した水分を他
    方の吸引通路にて吸引し、所定時間経過後に、前記一方
    の吸引通路の前記開閉手段を開放する制御手段とが設け
    られていることを特徴とするウェーハ吸着装置。
  2. 【請求項2】ウェーハの搬送に用いられるウェーハ吸着
    装置であって、真空ポンプに連結された吸着盤によって
    ウェーハを吸着保持するウェーハ吸着装置において、 前記真空ポンプと前記吸着盤とを連通する2つの吸引通
    路と、 該2つの吸引通路のうちの少なくとも一方に設けられて
    吸引通路を開閉させる開閉手段と、 前記2つの吸引通路の真空状態を検出可能な真空センサ
    と、 前記2つの吸引通路のうちの一方の吸引通路の前記開閉
    手段を閉状態に維持し、前記ウェーハに付着した水分を
    他方の吸引通路にて吸引し、前記真空センサによって前
    記吸引通路の真空状態が検出された後に、前記一方の吸
    引通路の前記開閉手段を開放する制御手段とが設けられ
    ていることを特徴とするウェーハ吸着装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008117844A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの搬送方法および加工装置
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KR20230121410A (ko) * 2022-02-11 2023-08-18 주식회사 비에이치에스티 진공펌핑라인 메커니즘

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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