JP2003323778A - 光ディスク記録媒体基板の識別方法およびそのための光ディスク記録媒体基板 - Google Patents
光ディスク記録媒体基板の識別方法およびそのための光ディスク記録媒体基板Info
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- JP2003323778A JP2003323778A JP2002128869A JP2002128869A JP2003323778A JP 2003323778 A JP2003323778 A JP 2003323778A JP 2002128869 A JP2002128869 A JP 2002128869A JP 2002128869 A JP2002128869 A JP 2002128869A JP 2003323778 A JP2003323778 A JP 2003323778A
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- recording medium
- medium substrate
- optical disk
- identification mark
- optical disc
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 例えば、記録時間、歌手名、クラシック、ニ
ューミュジック、ロックなどの曲想などの光ディスク記
録媒体基板固有の識別情報を迅速かつ正確に識別するこ
との可能な光ディスク記録媒体基板の識別方法およびそ
のための光ディスク記録媒体基板を提供する。 【解決手段】 光ディスク記録媒体基板の表面に、円弧
状に所定ピッチで形成した複数の識別マークパターンを
画像処理装置によって読み取り、読み取った読み取り情
報に基づいて、光ディスク記録媒体基板固有の識別情報
を識別することを特徴とする。
ューミュジック、ロックなどの曲想などの光ディスク記
録媒体基板固有の識別情報を迅速かつ正確に識別するこ
との可能な光ディスク記録媒体基板の識別方法およびそ
のための光ディスク記録媒体基板を提供する。 【解決手段】 光ディスク記録媒体基板の表面に、円弧
状に所定ピッチで形成した複数の識別マークパターンを
画像処理装置によって読み取り、読み取った読み取り情
報に基づいて、光ディスク記録媒体基板固有の識別情報
を識別することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ミニディ
スク(MD)、デジタルビデオディスク(DVD)、コ
ンパクトディスク(CD)などの光磁気ディスクからな
る光ディスク記録媒体に用いられる光学的に情報を記録
再生することの可能な光ディスク記録媒体基板に関す
る。
スク(MD)、デジタルビデオディスク(DVD)、コ
ンパクトディスク(CD)などの光磁気ディスクからな
る光ディスク記録媒体に用いられる光学的に情報を記録
再生することの可能な光ディスク記録媒体基板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスクは、レーザ光と磁気との
相互作用による光磁気効果を利用して、情報の書き込
み、読み出し、消去を繰り返し行うことが可能であり、
カセットテープなどの通常の磁気記録に比較して、高密
度の記録が可能で、しかも、レーザ光を利用した非接触
方式であることから、繰り返し再生などしても音質の劣
化がないことから広範に用いられている。特に、ミニデ
ィスク(MD)、デジタルビデオディスク(DVD)、
コンパクトディスク(CD)など、光磁気ディスクの一
種であるいわゆる「光ディスク記録媒体」は、磁性膜に
記録再生されるマークを磁界反転周期で制御するいわゆ
る「磁界変調オーバーライト」方式を用いており、シス
テムの小型化、簡素化が可能であり、コンピュータなど
の情報機器分野、音響機器分野などにおいて昨今注目さ
れ脚光を浴びている。
相互作用による光磁気効果を利用して、情報の書き込
み、読み出し、消去を繰り返し行うことが可能であり、
カセットテープなどの通常の磁気記録に比較して、高密
度の記録が可能で、しかも、レーザ光を利用した非接触
方式であることから、繰り返し再生などしても音質の劣
化がないことから広範に用いられている。特に、ミニデ
ィスク(MD)、デジタルビデオディスク(DVD)、
コンパクトディスク(CD)など、光磁気ディスクの一
種であるいわゆる「光ディスク記録媒体」は、磁性膜に
記録再生されるマークを磁界反転周期で制御するいわゆ
る「磁界変調オーバーライト」方式を用いており、シス
テムの小型化、簡素化が可能であり、コンピュータなど
の情報機器分野、音響機器分野などにおいて昨今注目さ
れ脚光を浴びている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
光ディスク記録媒体では、例えば、ミニディスクでは、
図7に示したように構成されている。すなわち、光ディ
スク記録媒体100は、上下一対の下枠部材112と上
枠部材114とからなる函体形状の収容ケース115を
備えている。そして、収容ケース115の内部の下枠部
材112と上枠部材114との間に形成される収容部1
17内には、例えば、ポリカーボネートなどの合成樹脂
から作製された円盤環形状の光ディスク記録媒体基板1
22と光ディスク記録媒体基板122の内周側に嵌合し
た金属もしくは磁性体からなる金属または磁性体片11
6とから構成されるディスク記録媒体基板120が、回
転可能にディスク記録媒体収容部117に収容されてい
る。
光ディスク記録媒体では、例えば、ミニディスクでは、
図7に示したように構成されている。すなわち、光ディ
スク記録媒体100は、上下一対の下枠部材112と上
枠部材114とからなる函体形状の収容ケース115を
備えている。そして、収容ケース115の内部の下枠部
材112と上枠部材114との間に形成される収容部1
17内には、例えば、ポリカーボネートなどの合成樹脂
から作製された円盤環形状の光ディスク記録媒体基板1
22と光ディスク記録媒体基板122の内周側に嵌合し
た金属もしくは磁性体からなる金属または磁性体片11
6とから構成されるディスク記録媒体基板120が、回
転可能にディスク記録媒体収容部117に収容されてい
る。
【0004】また、118は、光ディスク記録媒体10
0をレコーダにセットした際に自動的に摺動するシャッ
ターであり、ディスク記録媒体基板120に光ヘッドよ
りレーザ光を照射し、反射光を光ピックアップにて検知
するために下枠部材112に設けられたアクセス窓11
2Aと、磁気ヘッドの発生磁界を光ディスク記録媒体基
板122に印加して情報の消去を行うために上枠部材1
14に設けられたアクセス窓114Aとを開閉するよう
になっている。
0をレコーダにセットした際に自動的に摺動するシャッ
ターであり、ディスク記録媒体基板120に光ヘッドよ
りレーザ光を照射し、反射光を光ピックアップにて検知
するために下枠部材112に設けられたアクセス窓11
2Aと、磁気ヘッドの発生磁界を光ディスク記録媒体基
板122に印加して情報の消去を行うために上枠部材1
14に設けられたアクセス窓114Aとを開閉するよう
になっている。
【0005】なお、図7中、111は情報が上書きされ
ないように保護するライトプロテクター、113は光デ
ィスク記録媒体100をレコーダにセットしない状態で
シャッター118が開かないようにするシャッターロッ
クである。このように、ミニディスクでは、函体形状の
収容ケース115の内部に、光ディスク記録媒体基板1
22を収容するのであるが、ミニディスクの記録時間と
して、現在、60分、74分、80分の3種類のものが
ある。そのため、従来は、人の目視などによってこのよ
うな種類を判別していたので、ミニディスクの製造工程
において、例えば、60分用の収容ケース115の内部
に、80分用の光ディスク記録媒体基板122を誤って
収容してしまうおそれがあり、このようなことが起これ
ば、品質不良となってしまうことになる。
ないように保護するライトプロテクター、113は光デ
ィスク記録媒体100をレコーダにセットしない状態で
シャッター118が開かないようにするシャッターロッ
クである。このように、ミニディスクでは、函体形状の
収容ケース115の内部に、光ディスク記録媒体基板1
22を収容するのであるが、ミニディスクの記録時間と
して、現在、60分、74分、80分の3種類のものが
ある。そのため、従来は、人の目視などによってこのよ
うな種類を判別していたので、ミニディスクの製造工程
において、例えば、60分用の収容ケース115の内部
に、80分用の光ディスク記録媒体基板122を誤って
収容してしまうおそれがあり、このようなことが起これ
ば、品質不良となってしまうことになる。
【0006】また、このようなミニディスクの記録時間
に限らず、予め録音された、歌手名、クラシック、ニュ
ーミュジック、ロックなどの曲想などの種類の異なる光
ディスク記録媒体基板122を、目的とするところと異
なった収容ケース115の内部に、収容してしまうと、
品質不良となってしまう。さらに、その他のデジタルビ
デオディスク(DVD)、光磁気ディスク(CD)などの
光ディスク記録媒体においても、このような品質不良
が、製造工程において発生するおそれがあることは同様
である。
に限らず、予め録音された、歌手名、クラシック、ニュ
ーミュジック、ロックなどの曲想などの種類の異なる光
ディスク記録媒体基板122を、目的とするところと異
なった収容ケース115の内部に、収容してしまうと、
品質不良となってしまう。さらに、その他のデジタルビ
デオディスク(DVD)、光磁気ディスク(CD)などの
光ディスク記録媒体においても、このような品質不良
が、製造工程において発生するおそれがあることは同様
である。
【0007】本発明は、このような現状に鑑み、例え
ば、記録時間、歌手名、クラシック、ニューミュジッ
ク、ロックなどの曲想などの光ディスク記録媒体基板固
有の識別情報を迅速かつ正確に識別することの可能な光
ディスク記録媒体基板の識別方法およびそのための光デ
ィスク記録媒体基板を提供することを目的とする。
ば、記録時間、歌手名、クラシック、ニューミュジッ
ク、ロックなどの曲想などの光ディスク記録媒体基板固
有の識別情報を迅速かつ正確に識別することの可能な光
ディスク記録媒体基板の識別方法およびそのための光デ
ィスク記録媒体基板を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述したよう
な従来技術における課題及び目的を達成するために発明
なされたものであって、本発明の光ディスク記録媒体基
板の識別方法は、光ディスク記録媒体基板の表面に、円
弧状に所定ピッチで形成した複数の識別マークパターン
を画像処理装置によって読み取り、読み取った読み取り
情報に基づいて、光ディスク記録媒体基板固有の識別情
報を識別することを特徴とする。
な従来技術における課題及び目的を達成するために発明
なされたものであって、本発明の光ディスク記録媒体基
板の識別方法は、光ディスク記録媒体基板の表面に、円
弧状に所定ピッチで形成した複数の識別マークパターン
を画像処理装置によって読み取り、読み取った読み取り
情報に基づいて、光ディスク記録媒体基板固有の識別情
報を識別することを特徴とする。
【0009】また、本発明の光ディスク記録媒体基板
は、光ディスク記録媒体基板の表面に、画像処理装置に
よって読み取った読み取り情報に基づいて、光ディスク
記録媒体基板固有の識別情報を識別することが可能な、
円弧状に所定ピッチで形成した複数の識別マークパター
ンを備えることを特徴とする。このように構成すること
によって、光ディスク記録媒体基板の表面に、円弧状に
所定ピッチで形成した複数の識別マークパターンを画像
処理装置によって読み取り、読み取った読み取り情報に
基づいて、例えば、記録時間、歌手名、クラシック、ニ
ューミュジック、ロックなどの曲想などの光ディスク記
録媒体基板固有の識別情報を迅速かつ正確に識別するこ
とが可能である。
は、光ディスク記録媒体基板の表面に、画像処理装置に
よって読み取った読み取り情報に基づいて、光ディスク
記録媒体基板固有の識別情報を識別することが可能な、
円弧状に所定ピッチで形成した複数の識別マークパター
ンを備えることを特徴とする。このように構成すること
によって、光ディスク記録媒体基板の表面に、円弧状に
所定ピッチで形成した複数の識別マークパターンを画像
処理装置によって読み取り、読み取った読み取り情報に
基づいて、例えば、記録時間、歌手名、クラシック、ニ
ューミュジック、ロックなどの曲想などの光ディスク記
録媒体基板固有の識別情報を迅速かつ正確に識別するこ
とが可能である。
【0010】従って、例えば、ミニディスクなどにおい
て、ミニディスクの記録時間、予め録音された、歌手
名、クラシック、ニューミュジック、ロックなどの曲想
などの種類の異なる光ディスク記録媒体基板を、目的と
するところと異なった収容ケースの内部に、収容してし
まうことがなく、品質不良となることがない。また、本
発明の光ディスク記録媒体基板の識別方法は、前記識別
マークパターンを画像処理装置によって読み取る際に、
光ディスク記録媒体基板上の複数の読み取り領域に分け
て読み取ることを特徴とする。
て、ミニディスクの記録時間、予め録音された、歌手
名、クラシック、ニューミュジック、ロックなどの曲想
などの種類の異なる光ディスク記録媒体基板を、目的と
するところと異なった収容ケースの内部に、収容してし
まうことがなく、品質不良となることがない。また、本
発明の光ディスク記録媒体基板の識別方法は、前記識別
マークパターンを画像処理装置によって読み取る際に、
光ディスク記録媒体基板上の複数の読み取り領域に分け
て読み取ることを特徴とする。
【0011】このように構成することによって、例え
ば、識別マークパターンを形成した一部に、例えば、光
ディスク記録媒体基板の情報の目視での確認のために、
文字などが記載されている場合にも、一部の読み取り領
域において、誤って、この文字情報を読み取ったとして
も、その他の読み取り領域において、識別マークパター
ンを画像処理装置によって正確に読み取ることができる
ので、光ディスク記録媒体基板固有の識別情報を迅速か
つ正確に識別することが可能である。
ば、識別マークパターンを形成した一部に、例えば、光
ディスク記録媒体基板の情報の目視での確認のために、
文字などが記載されている場合にも、一部の読み取り領
域において、誤って、この文字情報を読み取ったとして
も、その他の読み取り領域において、識別マークパター
ンを画像処理装置によって正確に読み取ることができる
ので、光ディスク記録媒体基板固有の識別情報を迅速か
つ正確に識別することが可能である。
【0012】また、本発明の光ディスク記録媒体基板の
識別方法は、前記識別マークパターンを画像処理装置に
よって読み取った読み取り情報が、識別マークパターン
のピッチ間隔であることを特徴とする。このように構成
することによって、画像処理装置によって読み取った読
み取り情報である識別マークパターンの連続パターンの
ピッチを、予め記憶された光ディスク記録媒体基板固有
の識別情報に対応する読み取り閾値情報よりも上回るか
下回るかによって、簡単にかつ正確に光ディスク記録媒
体基板固有の識別情報を識別することができる。
識別方法は、前記識別マークパターンを画像処理装置に
よって読み取った読み取り情報が、識別マークパターン
のピッチ間隔であることを特徴とする。このように構成
することによって、画像処理装置によって読み取った読
み取り情報である識別マークパターンの連続パターンの
ピッチを、予め記憶された光ディスク記録媒体基板固有
の識別情報に対応する読み取り閾値情報よりも上回るか
下回るかによって、簡単にかつ正確に光ディスク記録媒
体基板固有の識別情報を識別することができる。
【0013】また、本発明の光ディスク記録媒体基板の
識別方法は、前記識別マークパターンを画像処理装置に
よって読み取った読み取り情報が、識別マークパターン
の個数であることを特徴とする。このように構成するこ
とによって、画像処理装置によって読み取った読み取り
情報である識別マークパターンの連続パターンの個数
を、予め記憶された光ディスク記録媒体基板固有の識別
情報に対応する個数情報と比較することによって、簡単
にかつ正確に光ディスク記録媒体基板固有の識別情報を
識別することができる。
識別方法は、前記識別マークパターンを画像処理装置に
よって読み取った読み取り情報が、識別マークパターン
の個数であることを特徴とする。このように構成するこ
とによって、画像処理装置によって読み取った読み取り
情報である識別マークパターンの連続パターンの個数
を、予め記憶された光ディスク記録媒体基板固有の識別
情報に対応する個数情報と比較することによって、簡単
にかつ正確に光ディスク記録媒体基板固有の識別情報を
識別することができる。
【0014】また、本発明の光ディスク記録媒体基板の
識別方法は、前記識別マークパターンを画像処理装置に
よって読み取った読み取り情報が、識別マークパターン
の形状であることを特徴とする。このように構成するこ
とによって、画像処理装置によって読み取った読み取り
情報である識別マークパターンの形状を、予め記憶され
た光ディスク記録媒体基板固有の識別情報に対応する形
状情報と比較することによって、簡単にかつ正確に光デ
ィスク記録媒体基板固有の識別情報を識別することがで
きる。
識別方法は、前記識別マークパターンを画像処理装置に
よって読み取った読み取り情報が、識別マークパターン
の形状であることを特徴とする。このように構成するこ
とによって、画像処理装置によって読み取った読み取り
情報である識別マークパターンの形状を、予め記憶され
た光ディスク記録媒体基板固有の識別情報に対応する形
状情報と比較することによって、簡単にかつ正確に光デ
ィスク記録媒体基板固有の識別情報を識別することがで
きる。
【0015】また、本発明の光ディスク記録媒体基板の
識別方法は、前記識別マークパターンを画像処理装置に
よって読み取った読み取り情報に対応する光ディスク記
録媒体基板固有の識別情報が、光ディスク記録媒体基板
の記録時間であることを特徴とする。このように構成す
ることによって、例えば、ミニディスクにおいて、60
分用の収容ケースの内部に、80分用の光ディスク記録
媒体基板を誤って収容してしまうおそれもなく、製品品
質を向上することができる。
識別方法は、前記識別マークパターンを画像処理装置に
よって読み取った読み取り情報に対応する光ディスク記
録媒体基板固有の識別情報が、光ディスク記録媒体基板
の記録時間であることを特徴とする。このように構成す
ることによって、例えば、ミニディスクにおいて、60
分用の収容ケースの内部に、80分用の光ディスク記録
媒体基板を誤って収容してしまうおそれもなく、製品品
質を向上することができる。
【0016】また、本発明では、前記識別マークパター
ンが、光ディスク記録媒体基板の表面の内周側に形成さ
れていることを特徴とする。このように構成することに
よって、情報の記録に直接関与しない部分である内周ミ
ラー部を利用することができるので、情報量が低下する
ことなく、簡単にかつ正確に光ディスク記録媒体基板固
有の識別情報を識別することができる。
ンが、光ディスク記録媒体基板の表面の内周側に形成さ
れていることを特徴とする。このように構成することに
よって、情報の記録に直接関与しない部分である内周ミ
ラー部を利用することができるので、情報量が低下する
ことなく、簡単にかつ正確に光ディスク記録媒体基板固
有の識別情報を識別することができる。
【0017】また、本発明では、前記識別マークパター
ンが、光ディスク記録媒体基板の表面の外周側に形成さ
れていることを特徴とする。このように構成することに
よって、情報の記録に直接関与しない部分である外周ミ
ラー部を利用することができるので、情報量が低下する
ことなく、簡単にかつ正確に光ディスク記録媒体基板固
有の識別情報を識別することができる。
ンが、光ディスク記録媒体基板の表面の外周側に形成さ
れていることを特徴とする。このように構成することに
よって、情報の記録に直接関与しない部分である外周ミ
ラー部を利用することができるので、情報量が低下する
ことなく、簡単にかつ正確に光ディスク記録媒体基板固
有の識別情報を識別することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(実施
例)を図面に基づいてより詳細に説明する。図1は、本
発明の光ディスク記録媒体基板の識別方法に用いる光デ
ィスク記録媒体基板の上面図、図2は、図1の本発明の
光ディスク記録媒体基板の識別方法を説明する概略図で
ある。
例)を図面に基づいてより詳細に説明する。図1は、本
発明の光ディスク記録媒体基板の識別方法に用いる光デ
ィスク記録媒体基板の上面図、図2は、図1の本発明の
光ディスク記録媒体基板の識別方法を説明する概略図で
ある。
【0019】図1において、10は、透明なポリカーボ
ネートなどの透明樹脂からなるからなる光ディスク記録
媒体基板、この実施例では、ミニディスク基板を示して
いる。光ディスク記録媒体基板10は、いわゆる「録音
用ミニディスク」であって、外周側に外周ミラー部12
が形成され、この外周ミラー部12の内周側に、書換専
用領域14が形成されている。この書換専用領域14
は、図示しないが、透明なポリカーボネートなどの透明
樹脂の表面に、内周部から外周部に向かって渦巻き状に
刻設されたプリグルーブを備えるものであり、この書換
専用領域14は、情報の書き込み、読み出し、消去を繰
り返し行うようになっている。
ネートなどの透明樹脂からなるからなる光ディスク記録
媒体基板、この実施例では、ミニディスク基板を示して
いる。光ディスク記録媒体基板10は、いわゆる「録音
用ミニディスク」であって、外周側に外周ミラー部12
が形成され、この外周ミラー部12の内周側に、書換専
用領域14が形成されている。この書換専用領域14
は、図示しないが、透明なポリカーボネートなどの透明
樹脂の表面に、内周部から外周部に向かって渦巻き状に
刻設されたプリグルーブを備えるものであり、この書換
専用領域14は、情報の書き込み、読み出し、消去を繰
り返し行うようになっている。
【0020】また、この書換専用領域14の内周側に
は、リードインエリア16が形成されている。なお、リ
ードインエリア16は、図示しないが、透明なポリカー
ボネートなどの透明樹脂の表面に、内周部から外周部に
向かって渦巻き状に形成された複数の凹部からなるピッ
トを備えるものであり、書換専用領域14に記録されて
いる音楽信号の内容、例えば、曲数(トラック数)とト
ータル演奏時間、フレームなどのTOC(トータルオブ
コンテンツ)が記録されている部分である。
は、リードインエリア16が形成されている。なお、リ
ードインエリア16は、図示しないが、透明なポリカー
ボネートなどの透明樹脂の表面に、内周部から外周部に
向かって渦巻き状に形成された複数の凹部からなるピッ
トを備えるものであり、書換専用領域14に記録されて
いる音楽信号の内容、例えば、曲数(トラック数)とト
ータル演奏時間、フレームなどのTOC(トータルオブ
コンテンツ)が記録されている部分である。
【0021】そして、このリードインエリア16の内周
側には、内周ミラー部18が形成されている。この内周
ミラー部18に、この内周ミラー部18には、通常、1
80°の対向する位置に、円弧状に、光ディスク記録媒
体基板10の、例えば、記録時間などの種類を目視で判
断するための、例えば、「MD74」などの文字情報2
2が形成されている。
側には、内周ミラー部18が形成されている。この内周
ミラー部18に、この内周ミラー部18には、通常、1
80°の対向する位置に、円弧状に、光ディスク記録媒
体基板10の、例えば、記録時間などの種類を目視で判
断するための、例えば、「MD74」などの文字情報2
2が形成されている。
【0022】本発明の光ディスク記録媒体基板10で
は、この文字情報22と同一の円弧状に、所定ピッチp
で複数の四角形状の識別マークパターン20が形成され
ている。この場合、ピッチpは、後述するように、識別
マークパターンを画像処理装置によって読み取った読み
取り情報を構成するものであり、光ディスク記録媒体基
板10の固有の識別情報に対応するものである。従っ
て、このピッチpの大きさは、特に限定されるものでは
なく、画像処理装置によって認識できる距離であればよ
い。このようなピッチpの範囲としては、画像処理装置
による認識を考慮すれば、例えば、0.5〜4mm、好
ましくは、1.0mm〜3mmとするのが望ましい。
は、この文字情報22と同一の円弧状に、所定ピッチp
で複数の四角形状の識別マークパターン20が形成され
ている。この場合、ピッチpは、後述するように、識別
マークパターンを画像処理装置によって読み取った読み
取り情報を構成するものであり、光ディスク記録媒体基
板10の固有の識別情報に対応するものである。従っ
て、このピッチpの大きさは、特に限定されるものでは
なく、画像処理装置によって認識できる距離であればよ
い。このようなピッチpの範囲としては、画像処理装置
による認識を考慮すれば、例えば、0.5〜4mm、好
ましくは、1.0mm〜3mmとするのが望ましい。
【0023】さらに、この識別マークパターン20の個
数は、後述するように、識別マークパターンを画像処理
装置によって読み取った読み取り情報を構成するもので
あり、光ディスク記録媒体基板10の固有の識別情報に
対応するものである。従って、識別マークパターン20
の個数は、特に限定されるものではなく、画像処理装置
によって認識できる個数であればよい。
数は、後述するように、識別マークパターンを画像処理
装置によって読み取った読み取り情報を構成するもので
あり、光ディスク記録媒体基板10の固有の識別情報に
対応するものである。従って、識別マークパターン20
の個数は、特に限定されるものではなく、画像処理装置
によって認識できる個数であればよい。
【0024】この場合、画像処理装置によって、文字情
報22も連続パターンと誤認して認識される可能性があ
るので、識別マークパターン20の個数は、文字情報2
2の連続パターンを構成する文字数よりも、多くするの
が好ましく、文字情報22の連続パターンを構成する文
字数よりも、1.1倍以上、好ましくは、2倍以上とと
するのが望ましい。
報22も連続パターンと誤認して認識される可能性があ
るので、識別マークパターン20の個数は、文字情報2
2の連続パターンを構成する文字数よりも、多くするの
が好ましく、文字情報22の連続パターンを構成する文
字数よりも、1.1倍以上、好ましくは、2倍以上とと
するのが望ましい。
【0025】また、この識別マークパターン20の形状
は、後述するように、識別マークパターンを画像処理装
置によって読み取った読み取り情報を構成するものであ
り、光ディスク記録媒体基板10の固有の識別情報に対
応するものである。従って、この識別マークパターン2
0の形状は、特に限定されるものではなく、画像処理装
置によって認識できる形状であればよく、例えば、図3
に示したような円形状、図4に示したような三角形、さ
らには、図5に示したようにこれらの四角形状、円形状
などが規則的に配列されていてもよい。
は、後述するように、識別マークパターンを画像処理装
置によって読み取った読み取り情報を構成するものであ
り、光ディスク記録媒体基板10の固有の識別情報に対
応するものである。従って、この識別マークパターン2
0の形状は、特に限定されるものではなく、画像処理装
置によって認識できる形状であればよく、例えば、図3
に示したような円形状、図4に示したような三角形、さ
らには、図5に示したようにこれらの四角形状、円形状
などが規則的に配列されていてもよい。
【0026】また、この識別マークパターン20の寸法
としては、特に限定されるものではなく、画像処理装置
によって認識できる大きさであれば良く、例えば、1.
5mm×1.5mmの四角形状の識別マークパターン2
0を使用することができる。なお、この実施例では、光
ディスク記録媒体基板10として、いわゆる「録音用ミ
ニディスク」について説明したが、書換専用領域14の
代わりに読み出し専用領域のみを有する、いわゆる「再
生専用ミニディスク」においても同様である。
としては、特に限定されるものではなく、画像処理装置
によって認識できる大きさであれば良く、例えば、1.
5mm×1.5mmの四角形状の識別マークパターン2
0を使用することができる。なお、この実施例では、光
ディスク記録媒体基板10として、いわゆる「録音用ミ
ニディスク」について説明したが、書換専用領域14の
代わりに読み出し専用領域のみを有する、いわゆる「再
生専用ミニディスク」においても同様である。
【0027】このように構成される光ディスク記録媒体
基板10を用いた本発明の光ディスク記録媒体基板の識
別方法について、図2を参照して説明する。図2に示し
たように、例えば、図示しないコンベアなどの搬送装置
上を搬送されてきたワークを構成する光ディスク記録媒
体基板10は、光ディスク記録媒体基板10上に配設さ
れた画像処理装置30によって、光ディスク記録媒体基
板10の内周ミラー部18に形成された識別マークパタ
ーン20を読み取り、読み取った読み取り情報に基づい
て、光ディスク記録媒体基板10の固有の識別情報を識
別するようになっている。
基板10を用いた本発明の光ディスク記録媒体基板の識
別方法について、図2を参照して説明する。図2に示し
たように、例えば、図示しないコンベアなどの搬送装置
上を搬送されてきたワークを構成する光ディスク記録媒
体基板10は、光ディスク記録媒体基板10上に配設さ
れた画像処理装置30によって、光ディスク記録媒体基
板10の内周ミラー部18に形成された識別マークパタ
ーン20を読み取り、読み取った読み取り情報に基づい
て、光ディスク記録媒体基板10の固有の識別情報を識
別するようになっている。
【0028】すなわち、画像処理装置30は、搬送装置
上を搬送されてきたワークを構成する光ディスク記録媒
体基板10の上方に配置されたリング形状の照明装置3
2と、この照明装置32の上方に配置されたCCDカメ
ラ34を備えている。この照明装置32によって、光デ
ィスク記録媒体基板10に照射された光が、光ディスク
記録媒体基板10の内周ミラー部18に形成された識別
マークパターン20で反射されて、CCDカメラ34に
よって受光され、CCDカメラ34によって識別マーク
パターン20が撮像され、図示しない制御装置によっ
て、読み取られるようになっている。
上を搬送されてきたワークを構成する光ディスク記録媒
体基板10の上方に配置されたリング形状の照明装置3
2と、この照明装置32の上方に配置されたCCDカメ
ラ34を備えている。この照明装置32によって、光デ
ィスク記録媒体基板10に照射された光が、光ディスク
記録媒体基板10の内周ミラー部18に形成された識別
マークパターン20で反射されて、CCDカメラ34に
よって受光され、CCDカメラ34によって識別マーク
パターン20が撮像され、図示しない制御装置によっ
て、読み取られるようになっている。
【0029】そして、読み取られた情報は、予め制御装
置内に記憶された情報と比較して、光ディスク記録媒体
基板固有の識別情報を識別するようになっている。例え
ば、識別マークパターン20のピッチpの大きさを、画
像処理装置30によって読み取られたピッチpの読み取
り情報を、予め制御装置内に記憶された光ディスク記録
媒体基板固有の識別情報に対応する読み取り閾値情報よ
りも上回るか下回るかによって、光ディスク記録媒体基
板固有の識別情報を識別するようになっている。
置内に記憶された情報と比較して、光ディスク記録媒体
基板固有の識別情報を識別するようになっている。例え
ば、識別マークパターン20のピッチpの大きさを、画
像処理装置30によって読み取られたピッチpの読み取
り情報を、予め制御装置内に記憶された光ディスク記録
媒体基板固有の識別情報に対応する読み取り閾値情報よ
りも上回るか下回るかによって、光ディスク記録媒体基
板固有の識別情報を識別するようになっている。
【0030】なお、このような光ディスク記録媒体基板
固有の識別情報としては、例えば、ミニディスクなどに
おいて、ミニディスクの記録時間、予め録音された、歌
手名、クラシック、ニューミュジック、ロックなどの曲
想などの種類があるが、特に限定されるものではない。
また、光ディスク記録媒体基板固有の識別情報を識別す
る際に、識別マークパターン20の個数を識別するよう
にしても良い。すなわち、画像処理装置30によって読
み取った識別マークパターン20の連続パターンの個数
を、予め記憶された光ディスク記録媒体基板固有の識別
情報に対応する個数情報と比較することによって、光デ
ィスク記録媒体基板固有の識別情報を識別してもよい。
固有の識別情報としては、例えば、ミニディスクなどに
おいて、ミニディスクの記録時間、予め録音された、歌
手名、クラシック、ニューミュジック、ロックなどの曲
想などの種類があるが、特に限定されるものではない。
また、光ディスク記録媒体基板固有の識別情報を識別す
る際に、識別マークパターン20の個数を識別するよう
にしても良い。すなわち、画像処理装置30によって読
み取った識別マークパターン20の連続パターンの個数
を、予め記憶された光ディスク記録媒体基板固有の識別
情報に対応する個数情報と比較することによって、光デ
ィスク記録媒体基板固有の識別情報を識別してもよい。
【0031】さらに、光ディスク記録媒体基板固有の識
別情報を識別する際に、識別マークパターン20の形状
を識別するようにしても良い。すなわち、画像処理装置
30によって読み取った識別マークパターン20の形状
を、予め記憶された光ディスク記録媒体基板固有の識別
情報に対応する形状情報と比較することによって、光デ
ィスク記録媒体基板固有の識別情報を識別してもよい。
別情報を識別する際に、識別マークパターン20の形状
を識別するようにしても良い。すなわち、画像処理装置
30によって読み取った識別マークパターン20の形状
を、予め記憶された光ディスク記録媒体基板固有の識別
情報に対応する形状情報と比較することによって、光デ
ィスク記録媒体基板固有の識別情報を識別してもよい。
【0032】なお、この場合、このような識別マークパ
ターン20のピッチpの大きさ、個数、形状を組み合わ
せて読み取って、識別するようにすることももちろん可
能である。この場合、CCDカメラ34によって撮像し
た情報を読み取る読み取り方法としては、特に限定され
るものではなく、例えば、A/D変換器でデジタル情報
化して、これと予め記憶されたマスターパターンのデジ
タル情報と比較する方法、その他の各種の計測方法が使
用可能である。
ターン20のピッチpの大きさ、個数、形状を組み合わ
せて読み取って、識別するようにすることももちろん可
能である。この場合、CCDカメラ34によって撮像し
た情報を読み取る読み取り方法としては、特に限定され
るものではなく、例えば、A/D変換器でデジタル情報
化して、これと予め記憶されたマスターパターンのデジ
タル情報と比較する方法、その他の各種の計測方法が使
用可能である。
【0033】なお、この場合、識別マークパターン20
のピッチpで認識する場合には、識別マークパターン2
0の個数は特に限定されるものではなく、文字情報22
の文字の数に対する個数の制限(文字数の何倍以上の制
限)もない。また、識別マークパターン20のピッチp
の個数で認識する場合には、ピッチpにむらがあって
も、画像認識で個数を識別できればよい。
のピッチpで認識する場合には、識別マークパターン2
0の個数は特に限定されるものではなく、文字情報22
の文字の数に対する個数の制限(文字数の何倍以上の制
限)もない。また、識別マークパターン20のピッチp
の個数で認識する場合には、ピッチpにむらがあって
も、画像認識で個数を識別できればよい。
【0034】さらに、識別マークパターン20が画像認
識領域に存在しない場合にも、これを識別信号として使
用することも可能である。以上のような画像処理装置3
0による認識の具体的な実施例を、後述する実施例1お
よび実施例2において具体的に示す。さらに、このよう
にCCDカメラ34によって識別マークパターン20が
撮像して、読み取り情報を読み取る際に、図6に示した
ように、光ディスク記録媒体基板10上の内周ミラー部
18を、複数の読み取り領域、図6に示した実施例で
は、3箇所の読み取り領域A〜Cに分けて読み取るよう
にしてもよい。
識領域に存在しない場合にも、これを識別信号として使
用することも可能である。以上のような画像処理装置3
0による認識の具体的な実施例を、後述する実施例1お
よび実施例2において具体的に示す。さらに、このよう
にCCDカメラ34によって識別マークパターン20が
撮像して、読み取り情報を読み取る際に、図6に示した
ように、光ディスク記録媒体基板10上の内周ミラー部
18を、複数の読み取り領域、図6に示した実施例で
は、3箇所の読み取り領域A〜Cに分けて読み取るよう
にしてもよい。
【0035】このように構成することによって、例え
ば、識別マークパターン20を形成した内周ミラー部1
8の一部に、例えば、光ディスク記録媒体基板の情報の
目視での確認のために、文字情報22などが記載されて
いる場合にも、一部の読み取り領域において、誤って、
この文字情報を読み取ったとしても、その他の読み取り
領域において、識別マークパターン20を画像処理装置
30によって正確に読み取ることができるので、光ディ
スク記録媒体基板固有の識別情報を迅速かつ正確に識別
することが可能である。
ば、識別マークパターン20を形成した内周ミラー部1
8の一部に、例えば、光ディスク記録媒体基板の情報の
目視での確認のために、文字情報22などが記載されて
いる場合にも、一部の読み取り領域において、誤って、
この文字情報を読み取ったとしても、その他の読み取り
領域において、識別マークパターン20を画像処理装置
30によって正確に読み取ることができるので、光ディ
スク記録媒体基板固有の識別情報を迅速かつ正確に識別
することが可能である。
【0036】なお、この場合、読み取り領域の数は特に
限定されるものではなく、複数あればよいが、撮像処理
を考慮すれば、3〜6の読み取り領域の数とするのが望
ましい。なお、本実施例の場合には、光ディスク記録媒
体基板10の内周ミラー部18上に識別マークパターン
20を形成したが、光ディスク記録媒体基板10の外周
側の外周ミラー部12に形成してもよい。
限定されるものではなく、複数あればよいが、撮像処理
を考慮すれば、3〜6の読み取り領域の数とするのが望
ましい。なお、本実施例の場合には、光ディスク記録媒
体基板10の内周ミラー部18上に識別マークパターン
20を形成したが、光ディスク記録媒体基板10の外周
側の外周ミラー部12に形成してもよい。
【0037】このような本発明の光ディスク記録媒体基
板10を製造する方法としては、従来のように、フォト
レジスト(感光性樹脂)をガラスディスク上に塗付け、
レーザ光スポットで(ピット、プリグルーブ、および識
別マークパターン20を)露光記録し、これをエッチン
グ現像してマスターディスクを作製し、これにニッケル
メッキを施してニッケルスタンパを作製し、これを用い
てインジェクションモールディングによってポリカーボ
ネートなどの透明樹脂を射出成形してディスク基板を作
り、その上に金属反射膜などを蒸着してミニディスクを
製造する方法が採用可能である。
板10を製造する方法としては、従来のように、フォト
レジスト(感光性樹脂)をガラスディスク上に塗付け、
レーザ光スポットで(ピット、プリグルーブ、および識
別マークパターン20を)露光記録し、これをエッチン
グ現像してマスターディスクを作製し、これにニッケル
メッキを施してニッケルスタンパを作製し、これを用い
てインジェクションモールディングによってポリカーボ
ネートなどの透明樹脂を射出成形してディスク基板を作
り、その上に金属反射膜などを蒸着してミニディスクを
製造する方法が採用可能である。
【0038】また、ニッケルスタンパを作製した後に、
ニッケルスタンパ上にレーザなどを用いて、識別マーク
パターン20を刻印するようにしてもよい。以上、本発
明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれに限定
されることはなく、上記実施例では、ミニディスク(M
D)に適用した場合について説明したが、その他の、例
えば、デジタルビデオディスク(DVD)、コンパクト
ディスク(CD)などの光ディスク記録媒体の場合にも
適用することができるなど本発明の目的を逸脱しない範
囲で種々の変更が可能である。
ニッケルスタンパ上にレーザなどを用いて、識別マーク
パターン20を刻印するようにしてもよい。以上、本発
明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれに限定
されることはなく、上記実施例では、ミニディスク(M
D)に適用した場合について説明したが、その他の、例
えば、デジタルビデオディスク(DVD)、コンパクト
ディスク(CD)などの光ディスク記録媒体の場合にも
適用することができるなど本発明の目的を逸脱しない範
囲で種々の変更が可能である。
【0039】
【0040】
【実施例1】(識別マークパターン20のピッチpで認
識する場合)作業員が目視でも確認しやすいように、7
4分を示す「MD74」の文字とスタンパのロット番号
をその対角に配置した。同様に、80分のディスクも作
製した。
識する場合)作業員が目視でも確認しやすいように、7
4分を示す「MD74」の文字とスタンパのロット番号
をその対角に配置した。同様に、80分のディスクも作
製した。
【0041】80分のディスクのピッチpは、1.5m
m、74分のディスクのピッチpは、2.5mmとし
た。識別マークパターン20のパターンは■(黒四角)
とした。なお、このパターンはこれに限るものではな
く、●(黒丸)、★(黒星)、その他の模様でも問題な
ない。また、これらの混合でも構わない。さらに、60
分のディスクを、60分を示す「MD60」の文字とス
タンパのロット番号を示す文字だけとした。
m、74分のディスクのピッチpは、2.5mmとし
た。識別マークパターン20のパターンは■(黒四角)
とした。なお、このパターンはこれに限るものではな
く、●(黒丸)、★(黒星)、その他の模様でも問題な
ない。また、これらの混合でも構わない。さらに、60
分のディスクを、60分を示す「MD60」の文字とス
タンパのロット番号を示す文字だけとした。
【0042】なお、文字のピッチは、60分、74分、
80分のディスクとも1.0mmとした。これらのディ
スクを用いて、シーケンスにより識別を行った。この場
合、文字が入っているため、読み取り領域を1箇所にす
るとそこに文字が来た場合に、間違って認識する可能性
があるので、認識エリアは等配で3箇所に設定した。そ
れぞれ、radial方向に10mm幅に認識エリアを設定し
た。
80分のディスクとも1.0mmとした。これらのディ
スクを用いて、シーケンスにより識別を行った。この場
合、文字が入っているため、読み取り領域を1箇所にす
るとそこに文字が来た場合に、間違って認識する可能性
があるので、認識エリアは等配で3箇所に設定した。そ
れぞれ、radial方向に10mm幅に認識エリアを設定し
た。
【0043】それぞれのエリアでピッチを測定し、少な
くとも2箇所で指定の範囲内であれば合格とした。ピッ
チの指定の範囲は、2.3mm〜2.7mmであれば、
74分のディスク、1.3mm〜1.7mmであれば、
80分のディスク、それ以外かまたはピッチが認識でき
ない場合には、60分のディスクと判断するように設定
した。
くとも2箇所で指定の範囲内であれば合格とした。ピッ
チの指定の範囲は、2.3mm〜2.7mmであれば、
74分のディスク、1.3mm〜1.7mmであれば、
80分のディスク、それ以外かまたはピッチが認識でき
ない場合には、60分のディスクと判断するように設定
した。
【0044】74分のディスクを10000枚用意し
て、その中で無作為に5枚ずつ、80分のディスクと6
0分のディスクを混入させ、図2で示した認識装置を組
み立てラインに組み込み、74分以外のディスクを不良
として排出するように設定し、連続で組み立て工程に流
した。その結果、混入させた60分、80分のディスク
は、全て不良品として排出できた。
て、その中で無作為に5枚ずつ、80分のディスクと6
0分のディスクを混入させ、図2で示した認識装置を組
み立てラインに組み込み、74分以外のディスクを不良
として排出するように設定し、連続で組み立て工程に流
した。その結果、混入させた60分、80分のディスク
は、全て不良品として排出できた。
【0045】
【実施例2】(識別マークパターン20の個数で認識す
る場合)作業員が目視でも確認しやすいように、74分
を示す「MD74」の文字とスタンパのロット番号をそ
の対角に配置した。同様に、80分のディスクも作製し
た。
る場合)作業員が目視でも確認しやすいように、74分
を示す「MD74」の文字とスタンパのロット番号をそ
の対角に配置した。同様に、80分のディスクも作製し
た。
【0046】80分のディスクの個数は、60個、74
分のディスクの個数は、36個とした。識別マークパタ
ーン20のパターンは■(黒四角)とした。なお、この
パターンはこれに限るものではなく、●(黒丸)、★
(黒星)、その他の模様でも問題なない。また、これら
の混合でも構わない。また、識別マークパターン20の
ピッチpは等間隔でなくても構わない。
分のディスクの個数は、36個とした。識別マークパタ
ーン20のパターンは■(黒四角)とした。なお、この
パターンはこれに限るものではなく、●(黒丸)、★
(黒星)、その他の模様でも問題なない。また、これら
の混合でも構わない。また、識別マークパターン20の
ピッチpは等間隔でなくても構わない。
【0047】さらに、画像処理で認識する時に文字をパ
ターンとして認識する可能性もあるので、形成するパタ
ーンは、文字の2倍以上のパターンが形成されているこ
とが望ましく、パターンの個数の差は、文字の1.1倍
以上であることが望ましい。さらに、60分のディスク
は、60分を示す「MD60」の文字とスタンパのロッ
ト番号を示す文字だけとした。
ターンとして認識する可能性もあるので、形成するパタ
ーンは、文字の2倍以上のパターンが形成されているこ
とが望ましく、パターンの個数の差は、文字の1.1倍
以上であることが望ましい。さらに、60分のディスク
は、60分を示す「MD60」の文字とスタンパのロッ
ト番号を示す文字だけとした。
【0048】これらのディスクを用いて、識別エリア中
の個数を全てカウントして、60分、74分、80分の
ディスクを識別した。74分のディスクを10000枚
用意して、その中で無作為に5枚ずつ、80分のディス
クと60分のディスクを混入させ、図2で示した認識装
置を組み立てラインに組み込み、74分以外のディスク
を不良として排出するように設定し、連続で組み立て工
程に流した。
の個数を全てカウントして、60分、74分、80分の
ディスクを識別した。74分のディスクを10000枚
用意して、その中で無作為に5枚ずつ、80分のディス
クと60分のディスクを混入させ、図2で示した認識装
置を組み立てラインに組み込み、74分以外のディスク
を不良として排出するように設定し、連続で組み立て工
程に流した。
【0049】その結果、混入させた60分、80分のデ
ィスクは、全て不良品として排出できた。
ィスクは、全て不良品として排出できた。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、光ディスク記録媒体基
板の表面に、円弧状に所定ピッチで形成した複数の識別
マークパターンを画像処理装置によって読み取り、読み
取った読み取り情報に基づいて、例えば、記録時間、歌
手名、クラシック、ニューミュジック、ロックなどの曲
想などの光ディスク記録媒体基板固有の識別情報を迅速
かつ正確に識別することが可能である。
板の表面に、円弧状に所定ピッチで形成した複数の識別
マークパターンを画像処理装置によって読み取り、読み
取った読み取り情報に基づいて、例えば、記録時間、歌
手名、クラシック、ニューミュジック、ロックなどの曲
想などの光ディスク記録媒体基板固有の識別情報を迅速
かつ正確に識別することが可能である。
【0051】従って、例えば、ミニディスクなどにおい
て、ミニディスクの記録時間、予め録音された、歌手
名、クラシック、ニューミュジック、ロックなどの曲想
などの種類の異なる光ディスク記録媒体基板を、目的と
するところと異なった収容ケースの内部に、収容してし
まうことがなく、品質不良となることがないなどの幾多
の顕著で特有な作用効果を奏する極めて優れた発明であ
る。
て、ミニディスクの記録時間、予め録音された、歌手
名、クラシック、ニューミュジック、ロックなどの曲想
などの種類の異なる光ディスク記録媒体基板を、目的と
するところと異なった収容ケースの内部に、収容してし
まうことがなく、品質不良となることがないなどの幾多
の顕著で特有な作用効果を奏する極めて優れた発明であ
る。
【図1】図1は、本発明の光ディスク記録媒体基板の識
別方法に用いる光ディスク記録媒体基板の上面図であ
る。
別方法に用いる光ディスク記録媒体基板の上面図であ
る。
【図2】図2は、図1の本発明の光ディスク記録媒体基
板の識別方法を説明する概略図である。
板の識別方法を説明する概略図である。
【図3】図3は、本発明の光ディスク記録媒体基板の別
の実施例の上面図である。
の実施例の上面図である。
【図4】図4は、本発明の光ディスク記録媒体基板の別
の実施例の上面図である。
の実施例の上面図である。
【図5】図5は、本発明の光ディスク記録媒体基板の別
の実施例の上面図である。
の実施例の上面図である。
【図6】図6は、本発明の光ディスク記録媒体基板の識
別方法を説明する概略図である。
別方法を説明する概略図である。
【図7】図7は、従来のミニディスクの分解斜視図であ
る。
る。
10 光ディスク記録媒体基板
12 外周ミラー部
14 書換専用領域
16 リードインエリア
18 内周ミラー部
20 識別マークパターン
22 文字情報
30 画像処理装置
32 照明装置
32 CCDカメラ
100 光ディスク記録媒体
112A アクセス窓
112 下枠部材
114A アクセス窓
114 上枠部材
115 収容ケース
116 磁性体片
117 ディスク記録媒体収容部
118 シャッター
120 ディスク記録媒体基板
122 光ディスク記録媒体基板
A〜C 読み取り領域
p ピッチ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 加 納 宣 彦
宮城県柴田郡村田町大字村田字小池32−1
株式会社ゼウス内
Fターム(参考) 5D029 PA01
Claims (11)
- 【請求項1】 光ディスク記録媒体基板の表面に、円弧
状に所定ピッチで形成した複数の識別マークパターンを
画像処理装置によって読み取り、読み取った読み取り情
報に基づいて、光ディスク記録媒体基板固有の識別情報
を識別することを特徴とする光ディスク記録媒体基板の
識別方法。 - 【請求項2】 前記識別マークパターンを画像処理装置
によって読み取る際に、光ディスク記録媒体基板上の複
数の読み取り領域に分けて読み取ることを特徴とする請
求項1に記載の光ディスク記録媒体基板の識別方法。 - 【請求項3】 前記識別マークパターンを画像処理装置
によって読み取った読み取り情報が、識別マークパター
ンのピッチ間隔であることを特徴とする請求項1から2
のいずれかに記載の光ディスク記録媒体基板の識別方
法。 - 【請求項4】 前記識別マークパターンを画像処理装置
によって読み取った読み取り情報が、識別マークパター
ンの個数であることを特徴とする請求項1から3のいず
れかに記載の光ディスク記録媒体基板の識別方法。 - 【請求項5】 前記識別マークパターンを画像処理装置
によって読み取った読み取り情報が、識別マークパター
ンの形状であることを特徴とする請求項1から4のいず
れかに記載の光ディスク記録媒体基板の識別方法。 - 【請求項6】 前記識別マークパターンを画像処理装置
によって読み取った読み取り情報に対応する光ディスク
記録媒体基板固有の識別情報が、光ディスク記録媒体基
板の記録時間であることを特徴とする請求項1から5の
いずれかに記載の光ディスク記録媒体基板の識別方法。 - 【請求項7】 前記識別マークパターンが、光ディスク
記録媒体基板の表面の内周側に形成されていることを特
徴とする請求項1から6のいずれかに記載の光ディスク
記録媒体基板の識別方法。 - 【請求項8】 前記識別マークパターンが、光ディスク
記録媒体基板の表面の外周側に形成されていることを特
徴とする請求項1から6のいずれかに記載の光ディスク
記録媒体基板の識別方法。 - 【請求項9】 光ディスク記録媒体基板の表面に、画像
処理装置によって読み取った読み取り情報に基づいて、
光ディスク記録媒体基板固有の識別情報を識別すること
が可能な、円弧状に所定ピッチで形成した複数の識別マ
ークパターンを備えることを特徴とする光ディスク記録
媒体基板。 - 【請求項10】 前記識別マークパターンが、光ディス
ク記録媒体基板の表面の内周側に形成されていることを
特徴とする請求項9に記載の光ディスク記録媒体基板。 - 【請求項11】 前記識別マークパターンが、光ディス
ク記録媒体基板の表面の外周側に形成されていることを
特徴とする請求項9から10のいずれかに記載の光ディ
スク記録媒体基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002128869A JP2003323778A (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 光ディスク記録媒体基板の識別方法およびそのための光ディスク記録媒体基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002128869A JP2003323778A (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 光ディスク記録媒体基板の識別方法およびそのための光ディスク記録媒体基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003323778A true JP2003323778A (ja) | 2003-11-14 |
Family
ID=29542480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002128869A Pending JP2003323778A (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 光ディスク記録媒体基板の識別方法およびそのための光ディスク記録媒体基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003323778A (ja) |
-
2002
- 2002-04-30 JP JP2002128869A patent/JP2003323778A/ja active Pending
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