JP2003322303A - 環状に配置した水管の裏側にガス流転進板を設けたボイラ - Google Patents

環状に配置した水管の裏側にガス流転進板を設けたボイラ

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JP2003322303A
JP2003322303A JP2002129550A JP2002129550A JP2003322303A JP 2003322303 A JP2003322303 A JP 2003322303A JP 2002129550 A JP2002129550 A JP 2002129550A JP 2002129550 A JP2002129550 A JP 2002129550A JP 2003322303 A JP2003322303 A JP 2003322303A
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Japan
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gas flow
water pipes
water pipe
combustion chamber
combustion
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JP2002129550A
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English (en)
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Shigeru Kuroki
茂 黒木
Hiroshi Takashima
博史 高島
Shigetoshi Takahata
重俊 高畠
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SAMSON CO Ltd
Original Assignee
SAMSON CO Ltd
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 水管に対して交差方向に燃焼ガスを流した場
合に、水管裏側に燃焼ガスの滞留域が発生し、水管裏側
における熱吸収効率が低下することを防止する。 【解決手段】 中央に燃焼室1を設け、燃焼室周囲を多
数の垂直水管2、3で環状に取り囲んでおき、環状水管
列の隣り合う水管間にはすき間を開けておくことで、燃
焼室内で発生した高温の燃焼ガスを隣り合う水管のすき
間を通して周方向へ流し、水管を加熱するボイラにおい
て、燃焼室1を取り囲む水管2の燃焼室1に面していな
い裏側に、前後を円弧とし左右の側面を直線とした断面
扇紙型のガス流転進板4を上下に間隔を開けて多数段取
り付け、ガス流転進板4は一方の側面が前記水管間のす
き間へ突出する様に水管真裏からずらして設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環状に配置した水管の
裏側にガス流転進板を設けたボイラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】中央に燃焼室を設け、燃焼室周囲を多数
の垂直水管で環状に取り囲んだ形状のボイラが広く普及
している。該ボイラでは、燃焼室内で火炎の燃焼を行う
ことで高温の燃焼ガスを発生し、燃焼室周囲を取り囲む
水管表面に燃焼ガスを接触させることで水管内の缶水を
加熱する。各水管は隣の水管と間隔を開けて配置してお
き、中央の燃焼室から各水管のすき間へ向けて燃焼ガス
を分散させて流すことで、特定の水管に加熱が集中する
ことなく周囲すべての水管に均等に加熱している。
【0003】図5は、従来のボイラにおける横断面図、
図6は図5の一部を抜き出して拡大した燃焼ガス流動状
態説明図である。燃焼室周囲を2列の垂直水管列で取り
囲んでおり、内側水管2と外側水管3の2列の水管は、
すき間を開けて環状に配列している。燃焼室1からの燃
焼ガスは、内側水管間の各すき間を通して周方向へ流
れ、外側水管表面に衝突して外側水管の表面に沿って流
れる。外側水管列とボイラ周囲を取り囲む炉筒8の間に
はガス通路9を設けておき、水管を加熱し終わった燃焼
ガスはガス通路9で合流し、ガス通路9を通してボイラ
外へと排気する。燃焼室周囲に配置した水管に対し、交
差方向に燃焼ガスを流した場合、内側水管裏側の燃焼室
に面していない部分には略三角形の燃焼ガス滞留域が発
生することがある。この場合、燃焼ガスは滞留域の周囲
を流れ、滞留域部分では燃焼ガスの流れがないため、内
側水管裏側の滞留域に面している水管表面では熱の吸収
効率が低下することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、水管に対して交差方向に燃焼ガスを流した
場合に、水管裏側に燃焼ガスの滞留域が発生し、水管裏
側における熱吸収効率が低下することを防止することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、中央に燃焼室を設け、燃焼室周囲を多数の垂直水管
で環状に取り囲んでおき、環状水管列の隣り合う水管間
にはすき間を開けておくことで、燃焼室内で発生した高
温の燃焼ガスを隣り合う水管のすき間を通して周方向へ
流し、水管を加熱するボイラにおいて、燃焼室を取り囲
む水管の燃焼室に面していない裏側に、前後を円弧とし
左右の側面を直線とした断面扇紙型のガス流転進板を上
下に間隔を開けて多数段取り付け、ガス流転進板は一方
の側面が前記水管間のすき間へ突出する様に水管真裏か
らずらして設けることで、燃焼ガスの一部はガス流転進
板側面に衝突するようにしておき、ガス流転進板の側面
に衝突させる燃焼ガス流とガス流転進板のすき間を通過
させる燃焼ガス流に分散させて流すことを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、前記の環状に配
置した水管の裏側にガス流転進板を設けたボイラにおい
て、水管間のすき間に突出させているガス流転進板の側
面に衝突させたガス流の一部を、隣の水管に設けたガス
流転進板のもう一方の側面に衝突させることで、燃焼ガ
スの流れ方向を再度変更させる構成としたことを特徴と
する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面を用いて
説明する。図1は本発明を実施しているボイラの横断面
図、図2は本発明を実施しているボイラの縦断面図、図
3は図1の一部を拡大した燃焼ガス流動状況説明図、図
4はガス流転進板部分での燃焼ガス流動状況説明図であ
る。ボイラは中央に燃焼室1を設け、燃焼室1を取り囲
むように多数の垂直水管を配置する。水管は内側水管2
と外側水管3により、2列環状に設けており、隣り合う
水管間にはすき間を開けて配置している。内側水管2と
外側水管3は同じピッチ角であって内側水管2のすき間
を延長した線上に外側水管3が来るように、内側水管2
と外側水管3は互い違いに配置する。内側水管2及び外
側水管3は、上部を耐火材11で埋めることで水管のす
き間をふさいでおり、下部は水管間にすき間を開けてお
くことで、内側水管2及び外側水管3に対して交差方向
に燃焼ガスが流れるようにしている。内側水管2の燃焼
室1に面していない側である水管裏側に、2本の円弧と
2本の直線からなる断面扇紙型のガス流転進板4を設け
る。外側水管3には周囲全面に伸びる熱吸収用フィン5
を多数段設けておき、外側水管3の外側に設けた炉筒8
と外側水管3の間をガス通路9とする。内側水管2及び
外側水管3部分を通過した燃焼ガスは、ガス通路9を通
して燃焼ガス出口10へ送り、燃焼ガス出口10から排
気する。
【0008】ガス流転進板4は、図4に示した通り、幅
を持った円弧形の面である上面及び下面、内側水管2と
同心円の面である内面及び外面、長方形の面である左側
面6及び右側面7の6面からなる。図4は、内側水管2
の一部を抜き出したものであり、図の上部は内側水管2
を透過させることで、ガス流転進板4の形状を表してい
る。ガス流転進板4は、内面で内側水管2と接合してお
り、上下に一定の間隔を開けて多数段設ける。ガス流転
進板4は、各内側水管2の左側に設けている隣接内側水
管2とのすき間に左側面6が突出するように、内側水管
2の真裏から左側へ少しずらして設ける。
【0009】燃焼室1内で火炎の燃焼を行うと、火炎の
熱が内側水管2の表側である燃焼室1に面している部分
を加熱し、さらに燃焼ガスが内側水管2に接することで
内側水管2の加熱を行う。内側水管2の上部では水管間
のすき間を耐火材11で閉そくしているため、燃焼ガス
は燃焼室1の下部で周方向に設けている水管すき間へ向
けて分散して流れる。隣り合う内側水管のすき間は、上
下に長く幅の細いものであるため、燃焼ガスの流れも上
下に長く幅の細い流れとなって内側水管のすき間部分を
流れる。
【0010】内側水管すき間部分には、左側面6を突き
出させるようにガス流転進板4を設けており、ガス流転
進板4は上下に間隔を開けて多数段設けているものであ
るため、内側水管のすき間を流れてきた燃焼ガスは、ガ
ス流転進板4の左側面6に衝突するものと、ガス流転進
板4上下のすき間に入るものに分かれる。ガス流転進板
4の左側面6に衝突した燃焼ガスは、流動方向が折り曲
げられて長方形の左側面6に沿って流れるため、燃焼ガ
スは左隣に設けている内側水管2の裏側へ向けて流れる
ことになる。ガス流転進板4の左側面6によって流れの
変わった燃焼ガスは、左隣の内側水管2裏面に沿って流
れ、内側水管2の裏面を加熱する。
【0011】内側水管2の裏面に沿って流れている燃焼
ガスは、当該内側水管に設けているガス流転進板4のも
う一方の側面である右側面7に衝突すると、再び燃焼ガ
ス流動方向の変更が行われる。燃焼ガス流がガス流転進
板4の右側面7に衝突すると、ここでも燃焼ガスは右側
面7に沿って流れるために外側水管3へ向かう流れとな
り、燃焼ガスは外側水管3と接触することで外側水管3
を加熱する。
【0012】また、ガス流転進板4のすき間部分へ入っ
た燃焼ガスは、ガス流転進板4の上面及び下面を加熱し
ながらガス流転進板4のすき間を通過し、その先にある
外側水管3へと向かう。ガス流転進板4のすき間を通り
ながらガス流転進板4を加熱した燃焼ガスも、外側水管
3に達すると外側水管3の表面を流れて外側水管3を加
熱する。外側水管3を加熱した後の燃焼ガスは、外側水
管3の外側に設けているガス通路9で合流し、ガス通路
9を通って燃焼ガス出口10から取り出される。
【0013】ガス流転進板4の左側面6で左隣に設けて
いる内側水管裏側へ向かう燃焼ガスの流れを形作ったこ
とで、内側水管2の裏側で燃焼ガスの滞留域が発生する
ことがなくなり、内側水管2の裏側で吸収する熱量が多
くなるため、熱吸収効率が高くなる。また、ガス流転進
板4は上下に間隔を開けて多数段設けているため、燃焼
ガスはガス流転進板4の側面で進路を変更するものと、
ガス流転進板4の間を直進するものに分かれる。燃焼ガ
スの流れをすべて内側水管2の裏側に変更したのでは、
図3における外側水管3の右側表面へ流れる燃焼ガス量
が少なくなるため、外側水管3での熱吸収量が少なくな
ってしまう。しかし、ガス流転進板4で燃焼ガスを分散
させ、一部の燃焼ガスはガス流転進板上下のすき間を通
して外側水管3へ送ることで、内側水管2と外側水管3
の両方で熱を効率よく吸収することができる。
【0014】なお、本実施例ではガス流転進板4を外側
水管3の真裏から左側にずらし、まずガス流転進板4の
左側面6でガス流動方向を変更し、その後に右側面7で
再度ガス流動方向を変更するようにしているが、ガス流
転進板4を外側水管3の真裏から右側にずらしても同じ
作用を得ることができる。ガス流転進板4を右側にずら
せば、燃焼ガスはまずガス流転進板4の右側面7と衝突
し、右側の内側水管2裏側への流れとなる。内側水管2
の裏側を流れている燃焼ガスは、ガス流転進板4のもう
一方の側面である左側面6と衝突することで再び流れの
向きが変えられ、外側水管3へと向かう流れとなる。
【0015】
【発明の効果】本発明を実施することで、環状に配置し
た水管に対して交差方向に燃焼ガスを流すボイラであっ
ても、水管裏側に燃焼ガスの滞留域が発生することはな
く、熱吸収効率を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施しているボイラの横断面図
【図2】 本発明を実施しているボイラの縦断面図
【図3】 図1の一部を拡大した燃焼ガス流動状況説明
【図4】 ガス流転進板部分での燃焼ガス流動状況説明
【図5】 従来のボイラにおける横断面図
【図6】 図5一部を抜き出した燃焼ガス流動状況説明
【符号の説明】 1 燃焼室 2 内側水管 3 外側水管 4 ガス流転進板 5 熱吸収用フィン 6 左側面 7 右側面 8 炉筒 9 ガス通路 10 燃焼ガス出口 11 耐火材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に燃焼室を設け、燃焼室周囲を多数
    の垂直水管で環状に取り囲んでおき、環状水管列の隣り
    合う水管間にはすき間を開けておくことで、燃焼室内で
    発生した高温の燃焼ガスを隣り合う水管のすき間を通し
    て周方向へ流し、水管を加熱するボイラにおいて、燃焼
    室を取り囲む水管の燃焼室に面していない裏側に、前後
    を円弧とし左右の側面を直線とした断面扇紙型のガス流
    転進板を上下に間隔を開けて多数段取り付け、ガス流転
    進板は一方の側面が前記水管間のすき間へ突出する様に
    水管真裏からずらして設けることで、燃焼ガスの一部は
    ガス流転進板側面に衝突するようにしておき、ガス流転
    進板の側面に衝突させる燃焼ガス流とガス流転進板のす
    き間を通過させる燃焼ガス流に分散させて流すことを特
    徴とする環状に配置した水管の裏側にガス流転進板を設
    けたボイラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の環状に配置した水管の
    裏側にガス流転進板を設けたボイラにおいて、水管間の
    すき間に突出させているガス流転進板の側面に衝突させ
    たガス流の一部を、隣の水管に設けたガス流転進板のも
    う一方の側面に衝突させることで、燃焼ガスの流れ方向
    を再度変更させる構成とした環状に配置した水管の裏側
    にガス流転進板を設けたボイラ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008157610A (ja) * 2006-11-30 2008-07-10 Miura Co Ltd ボイラ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008157610A (ja) * 2006-11-30 2008-07-10 Miura Co Ltd ボイラ
KR101391101B1 (ko) * 2006-11-30 2014-04-30 미우라고교 가부시키카이샤 보일러

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