JP2003322253A - 自動車の制御方法および制御装置 - Google Patents

自動車の制御方法および制御装置

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JP2003322253A
JP2003322253A JP2002132250A JP2002132250A JP2003322253A JP 2003322253 A JP2003322253 A JP 2003322253A JP 2002132250 A JP2002132250 A JP 2002132250A JP 2002132250 A JP2002132250 A JP 2002132250A JP 2003322253 A JP2003322253 A JP 2003322253A
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JP
Japan
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clutch
torque
engagement
transmission path
dog clutch
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Application number
JP2002132250A
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English (en)
Inventor
Kinya Fujimoto
欽也 藤本
Tetsuo Matsumura
哲生 松村
Naoyuki Ozaki
直幸 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/006Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion power being selectively transmitted by either one of the parallel flow paths

Abstract

(57)【要約】 【課題】噛合いクラッチの浅い噛合いがあっても噛合い
クラッチの破損を防止することができる自動車の制御方
法を提案する。 【解決手段】トルクアシスト方式の変速システムの変速
終了の際、即ち噛合いクラッチ締結時において、噛合い
クラッチの締結位置への移動を指令してから、噛合いク
ラッチが締結したと判断できる所定位置範囲へ移動した
のちに、噛合いクラッチの両端回転数差が所定値より大
きい場合に、噛合いクラッチを締結しない位置へ戻すと
同時に、駆動力源と変速機との間のトルクを断続する摩
擦クラッチを開放し、再度噛合いクラッチの締結位置へ
の移動を指令する。 【効果】本発明によれば、噛合いクラッチが締結位置に
あっても、噛合いクラッチの両端の回転数差が大きい場
合は、再度噛合いクラッチを締結し直すため、噛合いク
ラッチの締結をより確実にして、噛合いクラッチの破損
を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の制御方法
および制御装置に係り、特に、自動車における自動変速
機の制御に好適な自動車の制御方法および制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動変速機としては、例えば、エ
ンジンと歯車式変速機との間に介装され、エンジンと変
速機との間のトルクを断続する第1クラッチと、この第
1クラッチに連結された変速機の入力軸と出力軸との間
に設けられた噛合い式クラッチと、噛合い式クラッチの
選択操作によって、選択的に連結する複数の歯車列とを
備え、変速機入力軸と変速機出力軸を連結する歯車列を
切り替えて変速を行う自動変速機が知られている。
【0003】例えば特開2001−227599号公報
には、変速時におけるトルク中断を抑制するためのサブ
クラッチを備えた構成が開示されている。このサブクラ
ッチは、歯車式変速機の入力軸と出力軸の他に新たに第
3の中間軸を設け、この中間軸にサブクラッチとギアを
設置する。そして、変速時には図15に示すように、エ
ンジンと入力軸との間に設けられたメインクラッチを解
放せず、上記サブクラッチのトルクを可変に制御し、エ
ンジンからの動力を出力軸に伝達することにより、変速
中のトルク中断を抑制し変速性能改善を図るものであ
る。
【0004】しかしながら、このような変速機において
は、噛合い式クラッチを移動させて歯車列と係合するこ
とが不可欠であるが、噛合い式クラッチの動作不良等に
より、噛合い式クラッチの係合が完全ではない場合、エ
ンジン回転数の過回転による運転性能の悪化,噛合い式
クラッチの損傷等が発生する可能性がある。
【0005】そこで、従来の自動車の制御装置として
は、例えば、特開平10−299884号公報に記載されてい
るように、噛合い式クラッチの係合が予定通りに実行さ
れなかった場合、噛合い式クラッチの係合が完了するま
で、噛合い式クラッチの移動を繰り返すものが知られて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、噛合い
式クラッチの移動を繰り返す従来の制御装置では、噛合
い式クラッチの係合が完了するまで噛合い式クラッチの
移動の繰り返しを実行するが、噛合い式クラッチが係合
したと判断したのちは、噛合い式クラッチの移動の繰り
返しを行わないため、噛合い式クラッチの係合が浅い場
合等に、そのままの状態で使用を続けると、噛合い式ク
ラッチの破損等が発生する可能性がある。
【0007】本発明の目的は、噛合い式クラッチの破損
を防止することができる自動車の制御方法および制御装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、原動機から摩擦クラッチを介して
入力軸にトルクが伝達され、前記入力軸から出力軸への
トルク伝達経路を形成可能な複数のトルク伝達手段を有
し、該トルク伝達手段の少なくとも1つは噛合いクラッ
チから成る変速機を搭載した自動車の制御方法であり、
前記噛合いクラッチの連結を第1のトルク伝達経路を形
成する連結から、第2のトルク伝達経路を介して、第3
のトルク伝達経路を形成する連結に切り替える自動車の
制御方法であって、第2のトルク伝達経路から、第3の
トルク伝達経路へ移行するための噛合いクラッチ締結時
において、噛合いクラッチの締結位置への移動を指令し
てから、噛合いクラッチが締結したと判断できる所定位
置範囲へ移動したのちに、噛合いクラッチの両端回転数
差が所定値より大きい場合に、噛合いクラッチを締結し
ない位置へ戻すと同時に、前記摩擦クラッチを開放し、
再度噛合いクラッチの締結位置への移動を指令するよう
にしたものである。
【0009】かかる方法により、噛合いクラッチの係合
を確実にして、噛合いクラッチの破損を防止し得るもの
となる。
【0010】(2)上記目的を達成するために、本発明
は、原動機から摩擦クラッチを介して入力軸にトルクが
伝達され、前記入力軸から出力軸へのトルク伝達経路を
形成可能な複数のトルク伝達手段を有し、該トルク伝達
手段の少なくとも1つは噛合いクラッチから成る変速機
を搭載した自動車の制御方法であり、前記噛合いクラッ
チの連結を第1のトルク伝達経路を形成する連結から、
第2のトルク伝達経路を介して、第3のトルク伝達経路
を形成する連結に切り替える自動車の制御方法であっ
て、第2のトルク伝達経路から、第3のトルク伝達経路
へ移行するための噛合いクラッチ締結時において、噛合
いクラッチの締結位置への移動を指令してから、噛合い
クラッチが締結したと判断できる所定位置範囲へ移動し
たのちに、噛合いクラッチの両端回転数差が所定値より
大きい場合に、噛合いクラッチを締結しない位置へ戻
し、前記第2のトルク伝達経路に配した伝達トルク可変
装置を制御することによって噛合いクラッチの両端回転
数差を所定値以内としたのち、再度噛合いクラッチの締
結位置への移動を指令するようにしたものである。
【0011】かかる方法により、噛合いクラッチの係合
を確実にして、噛合いクラッチの破損を防止し得るもの
となる。
【0012】(3)上記目的を達成するために、本発明
は、原動機から摩擦クラッチを介して入力軸にトルクが
伝達され、前記入力軸から出力軸へトルクの伝達が可能
な複数の歯車と複数の噛合いクラッチとを有する歯車式
変速機を搭載した自動車の制御方法であり、一方の歯車
列から他方の歯車列へ変速するときに、前記噛合いクラ
ッチを制御することで変速を行う自動車の制御方法であ
って、前記原動機のトルクを前記摩擦クラッチによって
前記入力軸へ伝達しており、かつ前記噛合いクラッチが
締結位置にある、非変速時において、前記噛合いクラッ
チの両端回転数差が所定値より大きい場合に、噛合いク
ラッチを締結しない位置へ戻すと同時に、前記摩擦クラ
ッチを開放し、再度噛合いクラッチの締結位置への移動
を指令するようにしたものである。
【0013】かかる方法により、噛合いクラッチの係合
を確実にして、噛合いクラッチの破損を防止し得るもの
となる。
【0014】(4)上記(1)または(2)または
(3)において、好ましくは、再締結制御の実行回数を
積算する積算手段と、この積算手段によって積算された
実行回数が、予め定めた所定値を超えたときは、噛合い
クラッチの係合が異常であると判定する異常判定手段と
を備え、前記異常判定手段により、噛合いクラッチの異
常が判定された場合には、異常が判定された噛合いクラ
ッチの係合を禁止するようにしたものである。
【0015】(5)上記目的を達成するために、本発明
は、原動機から摩擦クラッチを介して入力軸にトルクが
伝達され、前記入力軸から出力軸へのトルク伝達経路を
形成可能な複数のトルク伝達手段を有し、該トルク伝達
手段の少なくとも1つは噛合いクラッチから成る変速機
を搭載した自動車の制御装置であり、前記噛合いクラッ
チの連結を第1のトルク伝達経路を形成する連結から、
第2のトルク伝達経路を介して、第3のトルク伝達経路
を形成する連結に切り替える自動車の制御装置であっ
て、第2のトルク伝達経路から、第3のトルク伝達経路
へ移行するための噛合いクラッチ締結時において、噛合
いクラッチの締結位置への移動を指令してから、噛合い
クラッチが締結したと判断できる所定位置範囲へ移動し
たのちに、噛合いクラッチの両端回転数差が所定値より
大きい場合に、噛合いクラッチを締結しない位置へ戻す
と同時に、前記摩擦クラッチを開放し、再度噛合いクラ
ッチの締結位置への移動を指令する手段を備えるように
したものである。
【0016】かかる方法により、噛合いクラッチの係合
を確実にして、噛合いクラッチの破損を防止し得るもの
となる。
【0017】(6)上記目的を達成するために、本発明
は、原動機から摩擦クラッチを介して入力軸にトルクが
伝達され、前記入力軸から出力軸へのトルク伝達経路を
形成可能な複数のトルク伝達手段を有し、該トルク伝達
手段の少なくとも1つは噛合いクラッチから成る変速機
を搭載した自動車の制御装置であり、前記噛合いクラッ
チの連結を第1のトルク伝達経路を形成する連結から、
第2のトルク伝達経路を介して、第3のトルク伝達経路
を形成する連結に切り替える自動車の制御装置であっ
て、第2のトルク伝達経路から、第3のトルク伝達経路
へ移行するための噛合いクラッチ締結時において、噛合
いクラッチの締結位置への移動を指令してから、噛合い
クラッチが締結したと判断できる所定位置範囲へ移動し
たのちに、噛合いクラッチの両端回転数差が所定値より
大きい場合に、噛合いクラッチを締結しない位置へ戻
し、前記第2のトルク伝達経路に配した伝達トルク可変
装置を制御することによって噛合いクラッチの両端回転
数差を所定値以内としたのち、再度噛合いクラッチの締
結位置への移動を指令する手段を備えるようにしたもの
である。
【0018】かかる方法により、噛合いクラッチの係合
を確実にして、噛合いクラッチの破損を防止し得るもの
となる。
【0019】(7)上記目的を達成するために、本発明
は、原動機から摩擦クラッチを介して入力軸にトルクが
伝達され、前記入力軸から出力軸へトルクの伝達が可能
な複数の歯車と複数の噛合いクラッチとを有する歯車式
変速機を搭載した自動車の制御装置であり、一方の歯車
列から他方の歯車列へ変速するときに、前記噛合いクラ
ッチを制御することで変速を行う自動車の制御装置であ
って、前記原動機のトルクを前記摩擦クラッチによって
前記入力軸へ伝達しており、かつ前記噛合いクラッチが
締結位置にある、非変速時において、前記噛合いクラッ
チの両端回転数差が所定値より大きい場合に、噛合いク
ラッチを締結しない位置へ戻すと同時に、前記摩擦クラ
ッチを開放し、再度噛合いクラッチの締結位置への移動
を指令する手段を備えるようにしたものである。
【0020】かかる方法により、噛合いクラッチの係合
を確実にして、噛合いクラッチの破損を防止し得るもの
となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0022】最初に、図1を用いて、本発明に係わる自
動車の制御装置の第1の構成例について説明する。
【0023】図1は、本発明に係る自動車の制御装置の
一実施の形態を示す第1のシステム構成例のスケルトン
図である。
【0024】駆動力源であるエンジン1,エンジン1の
回転数を計測するエンジン回転数センサ(図示しな
い),エンジントルクを調節する電子制御スロットル
(図示しない)、吸入空気量に見合う燃料量を噴射する
ための燃料噴射装置(図示しない)が設けられており、
エンジン制御ユニット101により、吸入空気量,燃料
量,点火時期等を操作することで、エンジン1のトルク
を高精度に制御することができるようになっている。前
記燃料噴射装置には、燃料が吸気ポートに噴射される吸
気ポート噴射方式あるいはシリンダ内に直接噴射される
筒内噴射方式があるが、エンジンに要求される運転域
(エンジントルク,エンジン回転数で決定される領域)
を比較して燃費が低減でき、かつ排気性能が良い方式の
エンジンを用いるのが有利である。駆動力源としては、
ガソリンエンジンのみならず、ディーゼルエンジン,天
然ガスエンジンや、電動機などでも良い。
【0025】前記エンジン1には、入力軸クラッチ入力
ディスク2が連結されており、入力軸クラッチ入力ディ
スク2と入力軸クラッチ出力ディスク3を係合,開放す
ることで、前記エンジン1のトルクを変速機入力軸10
に伝達,遮断することが可能である。入力軸クラッチに
は、一般に乾式単板方式が用いられるが、湿式多板クラ
ッチや電磁クラッチなどすべての摩擦伝達手段を用いる
ことも可能である。前記入力軸10には、第1ドライブ
ギア4,第2ドライブギア5,第3ドライブギア6,第
4ドライブギア7,第5ドライブギア8,後進ドライブ
ギア(図示しない)、および第7ドライブギア201が
設けられている。前記入力軸クラッチ入力ディスク2と
前記入力軸クラッチ出力ディスク3間の押付け力(入力
軸クラッチトルク)の制御には、油圧によって駆動する
アクチュエータ22が用いられており、この押付け力
(入力軸クラッチトルク)を調節することで、前記エン
ジン1の出力を入力軸10へ伝達,遮断を行うことがで
きるようになっている。
【0026】また、前記第1ドライブギア4,前記第2
ドライブギア5,前記第3ドライブギア6,前記第4ド
ライブギア7,前記第5ドライブギア8,前記後進ドラ
イブギアは、前記変速機入力軸10に固定されており、
前記第7ドライブギア201は、前記変速機入力軸10
に回転自在に設けられている。また、入力軸回転数検出
手段として、前記変速機入力軸10の回転数を検出する
ためのセンサ29が設けられている。
【0027】一方、変速機出力軸18には、第1ドリブ
ンギア12,第2ドリブンギア13,第3ドリブンギア
14,第4ドリブンギア15,第5ドリブンギア16,
後進ドリブンギア(図示しない)が回転自在に設けられ
ており、第7ドリブンギア202が前記変速機出力軸1
8に固定されている。前記第1ドリブンギア12は、前
記第1ドライブギア4と噛合しており、前記第2ドリブ
ンギア13は、前記第2ドライブギア5と噛合してお
り、前記第3ドリブンギア14は、前記第3ドライブギ
ア6と噛合しており、前記第4ドリブンギア15は、前
記第4ドライブギア7と噛合しており、前記第5ドリブ
ンギア16は、前記第5ドライブギア8と噛合してお
り、前記後進ドリブンギア(図示しない)は、逆転ギア
(図示しない)を介して前記後進ドライブギアと噛合し
ており、前記第7ドリブンギア202は、前記第7ドライ
ブギア201と噛合している。
【0028】そして、第1ドリブンギア12と第2ドリ
ブンギア13の間には、第1ドリブンギア12を変速機
出力軸18に係合させたり、第2ドリブンギア13を変
速機出力軸18に係合させる、噛合い伝達手段である第
1噛合いクラッチ19が設けられている。したがって、
第1ドライブギア4、または第2ドライブギア5から第
1ドリブンギア12または第2ドリブンギア13に伝達
された回転トルクは、第1噛合いクラッチ19に伝達さ
れ、第1噛合いクラッチ19を介して変速機出力軸18
に伝達されることになる。
【0029】また、第3ドリブンギア14と第4ドリブ
ンギア15の間には、第3ドリブンギア14を変速機出
力軸18に係合させたり、第4ドリブンギア15を変速
機出力軸18に係合させる、噛合い伝達手段である第2
噛合いクラッチ20が設けられている。したがって、第
3ドライブギア6、または第4ドライブギア7から第3
ドリブンギア14または第4ドリブンギア15に伝達さ
れた回転トルクは、第2噛合いクラッチ20に伝達さ
れ、第2噛合いクラッチ20を介して変速機出力軸18
に伝達されることになる。
【0030】また、第5ドリブンギア16と後進ドリブ
ンギア(図示しない)の間には、第5ドリブンギア16
を変速機出力軸18に係合させたり、後進ドリブンギア
を、変速機出力軸18に係合させる、噛合い伝達手段で
ある第3噛合いクラッチ21が設けられている。したが
って、第5ドライブギア8、または後進ドライブギアか
ら第5ドリブンギア16または後進ドリブンギアに伝達
された回転トルクは、第3噛合いクラッチ21に伝達さ
れ、第3噛合いクラッチ21を介して変速機出力軸18
に伝達されることになる。前記噛合いクラッチには、摩
擦力によって回転数をスムーズに合わせるシンクロナイ
ザ機構を付加することが望ましい。
【0031】このように、変速機入力軸10の回転トル
クを第1噛合いクラッチ19、または第2噛合いクラッ
チ20、または第3噛合いクラッチ21に伝達するため
には、第1噛合いクラッチ19、または第2噛合いクラ
ッチ20、または第3噛合いクラッチ21のうちいずれ
か一つを変速機出力軸18の軸方向に移動させ、第1ド
リブンギア12,第2ドリブンギア13,第3ドリブン
ギア14,第4ドリブンギア15,第5ドリブンギア1
6または、後進ドリブンギアのいずれか一つと締結する
必要があり、第1ドリブンギア12,第2ドリブンギア
13,第3ドリブンギア14,第4ドリブンギア15,
第5ドリブンギア16または、後進ドリブンギアのいず
れか一つと変速機出力軸18とを締結するには、第1噛
合いクラッチ19、または第2噛合いクラッチ20、ま
たは第3噛合いクラッチ21のいずれか一つを移動する
訳であるが、第1噛合いクラッチ19、または第2噛合
いクラッチ20、または第3噛合いクラッチ21のいず
れか一つを移動するには、シフト第1アクチュエータ2
3,シフト第2アクチュエータ24,セレクト第1アク
チュエータ25,セレクト第2アクチュエータ26によ
って、シフト/セレクト機構27を動作させることによ
って行う。前記第1噛合いクラッチ19、または第2噛
合いクラッチ20、または第3噛合いクラッチ21のい
ずれか一つを第1ドリブンギア12,第2ドリブンギア
13,第3ドリブンギア14,第4ドリブンギア15,
第5ドリブンギア16または、後進ドリブンギアのいず
れか一つに締結させることで、変速機入力軸10の回転
トルクを、第1噛合いクラッチ19、または第2噛合い
クラッチ20、または第3噛合いクラッチ21のいずれ
か一つを介して変速機出力軸18へと伝達することがで
きる。また、出力軸回転数検出手段として、前記変速機
出力軸18の回転数を検出するためのセンサ30が設け
られている。前記シフト第1アクチュエータ23,シフ
ト第2アクチュエータ24、およびセレクト第1アクチ
ュエータ25,セレクト第2アクチュエータ26は、電
磁弁を用いて構成するか、または電動機等によって構成
しても良い。また、シフト/セレクト機構27は、シフ
ターレール、シフターフォークなどによって構成する
か、またはドラム式としても良い。前記シフト第1アク
チュエータ23,シフト第2アクチュエータ24,セレ
クト第1アクチュエータ25,セレクト第2アクチュエ
ータ26の動作と、前記第1噛合いクラッチ19,第2
噛合いクラッチ20,第3噛合いクラッチ21の動作関
係は図3にて後述する。
【0032】また、伝達トルク可変手段の一方式である
アシストクラッチ203,204が備えられており、第
7ドライブギア201と、アシストクラッチ入力ディス
ク203が連結され、変速機入力軸10とアシストクラ
ッチ出力ディスク204が連結され、アシストクラッチ
入力ディスク203とアシストクラッチ出力ディスク2
04を係合することで、前記第7ドリブンギア202の
トルクを変速機出力軸18に伝達することが可能であ
る。
【0033】前記アシストクラッチ入力ディスク203
と前記アシストクラッチ出力ディスク204間の押付け
力、延いては、アシストクラッチトルクの制御には、油
圧によって駆動するアクチュエータ205が用いられて
おり、この押付け力(アシストクラッチトルク)を調節
することで、前記エンジン1の出力を伝達,遮断するこ
とができるようになっている。
【0034】前記伝達トルク可変手段は、摩擦伝達手段
を用いて構成するか、または電動発電機などによって構
成してもよい。ここで、摩擦伝達手段は、摩擦面の押付
け力によって摩擦力を発生させてトルクを伝達する手段
であり、代表的なものとして、摩擦クラッチがある。摩
擦クラッチには、乾式単板クラッチ,乾式多板クラッ
チ,湿式多板クラッチ,電磁クラッチ等がある。本実施
例では、アシストクラッチ203,204には、摩擦伝
達手段である湿式多板クラッチを用いているが、他の全
ての伝達トルク可変手段を用いることが可能である。
【0035】このように第1ドライブギア4,第2ドラ
イブギア5,第3ドライブギア6,第4ドライブギア
7,第5ドライブギア8,後進ドライブギア,第7ドラ
イブギア201から、第1ドリブンギア12,第2ドリ
ブンギア13,第3ドリブンギア14,第4ドリブンギ
ア15,第5ドリブンギア16,後進ドリブンギア,第
7ドリブンギア202を介して変速機出力軸18に伝達
された変速機入力軸10の回転トルクは、変速機出力軸
18に連結されたディファレンシャルギア(図示しな
い)を介して車軸(図示しない)に伝えられる。
【0036】前記入力軸クラッチ入力ディスク2と前記
入力軸クラッチ出力ディスク3間の押付け力、延いて
は、入力軸クラッチトルクを発生させる入力軸クラッチ
アクチュエータ22、前記アシストクラッチ入力ディス
ク203と前記アシストクラッチ出力ディスク204間
の押付け力を発生させるアシストクラッチアクチュエー
タ205は、油圧制御ユニット102によって、各アク
チュエータに設けられた電磁弁(図示せず)の電流を制
御することで各アクチュエータに設けられた油圧シリン
ダ(図示せず)のストローク量を調節して各アクチュエ
ータの油圧を制御し、各クラッチの伝達トルクの制御を
行っている。
【0037】また、油圧制御ユニット102によって、
セレクト第1アクチュエータ25,セレクト第2アクチ
ュエータ26に設けられた電磁弁(図示せず)の電流を
制御することで各アクチュエータに設けられた油圧シリ
ンダ(図示せず)のストローク量を調節して各アクチュ
エータの油圧を制御し、第1噛合いクラッチ19,第2
噛合いクラッチ20,第3噛合いクラッチ21のいずれ
を移動するか選択している。
【0038】また、油圧制御ユニット102によって、
シフト第1アクチュエータ23,シフト第2アクチュエ
ータ24各アクチュエータに設けられた電磁弁(図示せ
ず)の電流を制御することで各アクチュエータに設けら
れた油圧シリンダ(図示せず)のストローク量を調節して
各アクチュエータの油圧を制御することによって、第1
噛合いクラッチ19,第2噛合いクラッチ20,第3噛
合いクラッチ21を動作させる荷重を制御できるように
なっている。
【0039】本実施例においては、シフト/セレクト機
構27を駆動するアクチュエータであるシフト第1アク
チュエータ23,シフト第2アクチュエータ24、およ
びセレクト第1アクチュエータ25,セレクト第2アク
チュエータ26には、油圧アクチュエータを用いている
が、電動機等による電気アクチュエータによって構成し
ても良い。また、シフト第1アクチュエータ23,シフ
ト第2アクチュエータ24のかわりに一つのアクチュエ
ータ,セレクト第1アクチュエータ25,セレクト第2
アクチュエータ26のかわりに一つのアクチュエータと
して構成しても良い。また、第1噛合いクラッチ19,
第2噛合いクラッチ20,第3噛合いクラッチ21を動
作させる機構としては、シフターレール,シフターフォ
ークなどによって構成するか、またはドラム式など、噛
合いクラッチ19,20,21を移動させるための他の
手段を用いても構成可能である。
【0040】また本実施例においては、入力軸クラッチ
アクチュエータ22,アシストクラッチアクチュエータ
205には、油圧アクチュエータを用いているが、電動
機等による電気アクチュエータによって構成しても良
い。
【0041】また、エンジン1は、エンジン制御ユニッ
ト101により、吸入空気量,燃料量,点火時期等を操
作することで、エンジン1のトルクを高精度に制御する
ようになっている。
【0042】そして、前記油圧制御ユニット102とエ
ンジン制御ユニット101は、パワートレイン制御ユニ
ット100によってコントロールされている。前記パワ
ートレーン制御ユニット100,エンジン制御ユニット
101,油圧制御ユニット102は、通信手段103に
よって相互に情報を送受信する。
【0043】本実施例においては、油圧アクチュエータ
を用いているため、油圧アクチュエータを制御する油圧
制御ユニット102を用いているが、電動機等による電
気アクチュエータの場合は、油圧制御ユニット102の
かわりに電動機制御ユニットとなる。
【0044】次に、図2を用いて、本発明に係わる自動
車の制御装置の第2の構成例について説明する。
【0045】図2は、本発明に係る自動車の制御装置の
一実施の形態を示す第2のシステム構成例のスケルトン
図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示して
いる。
【0046】本構成例が、図1に図示の構成例と異なる
点は、図1に図示の構成例が、変速機入力軸10,変速
機出力軸18の2軸で構成されているのに対し、本構成
例は、カウンタ軸208を含んだ3軸で構成している点
である。すなわち、エンジン1の動力は、入力ドライブ
ギア206から入力ドリブンギア207に伝えられ、カ
ウンタ軸208から第1ドライブギア4,第2ドライブ
ギア5,第3ドライブギア6,第4ドライブギア7,第
5ドライブギア8,後進ドライブギア(図示しない),
第7ドライブギア201と、第1ドリブンギア12,第
2ドリブンギア13,第3ドリブンギア14,第4ドリ
ブンギア15,第5ドリブンギア16,後進ドリブンギ
ア(図示しない),第7ドリブンギア202を介して変
速機出力軸18に伝達される。また、アシストクラッチ
に連結する第7ドライブギア201,第7ドリブンギア2
02を所定の変速段として構成しても良い。
【0047】このように、本発明は、複数の歯車列を備
えた歯車式変速機と、前記変速機の入力軸と出力軸の間
に複数のトルク伝達手段を備え、前記トルク伝達手段の
少なくとも1つを伝達トルク可変手段とした種々の変速
機に適用可能である。
【0048】次にトルクの伝達経路について説明する。
図16前進5段の自動変速機を示すスケルトン図であ
り、エンジン1にて発生したトルクの伝達経路を示す図
である。例えば1速状態を第一の連結(1601)とす
ると、エンジン1にて発生したトルクは、伝達経路Path
1のようにして出力軸へ伝達される。
【0049】同様に2速状態を第二の連結(1602)
とすると、エンジン1にて発生したトルクは、伝達経路
Path2のようにして出力軸へ伝達される。
【0050】また、上記伝達経路を切り替える際に、ア
シストクラッチ203,204を制御する(締結させ
る)ことにより伝達経路Path3を形成することができ
る。
【0051】伝達経路Path1は図15の1速定常走行の
部分に対応し、伝達経路Path2は2速定常走行の部分に
対応し、伝達経路Path3は変速中の部分に対応する。
【0052】図3に、シフト第1アクチュエータ23,
シフト第2アクチュエータ24、およびセレクト第1ア
クチュエータ25,セレクト第2アクチュエータ26に
よって、シフト/セレクト機構27、すなわちシフト位
置,セレクト位置を制御することによる、第1噛合いク
ラッチ19,第2噛合いクラッチ20,第3噛合いクラ
ッチ21と、第1ドリブンギア12,第2ドリブンギア
13,第3ドリブンギア14,第4ドリブンギア15,
第5ドリブンギア16,後進ドリブンギアの噛合いの関
係を示す。
【0053】セレクト第1アクチュエータ25を加圧
し、セレクト第2アクチュエータ26は抜圧して、セレ
クト位置をSL1の位置として第1噛合いクラッチ19
を移動することを選択し、シフト第1アクチュエータ2
3を加圧し、シフト第2アクチュエータ24は抜圧し
て、シフト荷重を制御してシフト位置を制御し、シフト
位置をSF1の位置とすることで、シフト位置,セレク
ト位置が点P1の位置に移動し、第1噛合いクラッチ1
9と第1ドリブンギア12が噛合して第1速度段とな
る。
【0054】セレクト第1アクチュエータ25を加圧
し、セレクト第2アクチュエータ26は抜圧して、セレ
クト位置をSL1の位置として第1噛合いクラッチ19
を移動することを選択し、シフト第1アクチュエータ2
3を抜圧し、シフト第2アクチュエータ24は加圧し
て、シフト荷重を制御してシフト位置を制御し、シフト
位置をSF3の位置とすることで、シフト位置,セレク
ト位置が点P2の位置に移動し、第1噛合いクラッチ1
9と第2ドリブンギア13が噛合して第2速度段とな
る。
【0055】セレクト第1アクチュエータ25,セレク
ト第2アクチュエータ26をともに加圧して、セレクト
位置をSL2の位置として第2噛合いクラッチ20を移
動することを選択し、シフト第1アクチュエータ23を
加圧し、シフト第2アクチュエータ24は抜圧して、シ
フト荷重を制御してシフト位置を制御し、シフト位置を
SF1の位置とすることで、シフト位置,セレクト位置
が点P3の位置に移動し、第2噛合いクラッチ20と第
3ドリブンギア14が噛合して第3速度段となる。
【0056】セレクト第1アクチュエータ25,セレク
ト第2アクチュエータ26をともに加圧して、セレクト
位置をSL2の位置として第2噛合いクラッチ20を移
動することを選択し、シフト第1アクチュエータ23は
抜圧し、シフト第2アクチュエータ24は加圧して、シ
フト荷重を制御してシフト位置を制御し、シフト位置を
SF3の位置とすることで、シフト位置,セレクト位置
が点P4の位置に移動し、第2噛合いクラッチ20と第
4ドリブンギア15が噛合して第4速度段となる。
【0057】セレクト第1アクチュエータ25は抜圧
し、セレクト第2アクチュエータ26は加圧して、セレ
クト位置をSL3の位置として第2噛合いクラッチ21
を移動することを選択し、シフト第1アクチュエータ2
3は加圧し、シフト第2アクチュエータ24は抜圧し
て、シフト荷重を制御してシフト位置を制御し、シフト
位置をSF1の位置とすることで、シフト位置,セレク
ト位置が点P5の位置に移動し、第3噛合いクラッチ2
1と第5ドリブンギア16が噛合して第5速度段とな
る。
【0058】セレクト第1アクチュエータ25は抜圧
し、セレクト第2アクチュエータ26は加圧して、セレ
クト位置をSL3の位置として第3噛合いクラッチ21
を移動することを選択し、シフト第1アクチュエータ2
3は抜圧し、シフト第2アクチュエータ24は加圧し
て、シフト荷重を制御してシフト位置を制御し、シフト
位置をSF3の位置とすることで、シフト位置,セレク
ト位置が点PRの位置に移動し、第3噛合いクラッチ2
1と後進ドリブンギアが噛合して後進段となる。
【0059】シフト第1アクチュエータ23と、シフト
第2アクチュエータ24をともに加圧して、シフト荷重
を制御することによってシフト位置を制御し、シフト位
置をSF2の位置とすると、ギア噛合は解放され、ニュ
ートラルとなる。
【0060】図4に、パワートレーン制御ユニット10
0と、エンジン制御ユニット101と、油圧制御ユニッ
ト102との間の通信手段103による入出力信号関係
を示す。パワートレーン制御ユニット100は、入力部
100i,出力部100o,コンピュータ100cを備
えたコントロールユニットとして構成される。同様に、
エンジン制御ユニット101も、入力部101i,出力
部101o,コンピュータ101cを備えたコントロー
ルユニットとして構成され、油圧制御ユニット102
も、入力部102i,出力部102o,コンピュータ1
02cを備えたコントロールユニットとして構成され
る。パワートレーン制御ユニット100からエンジン制
御ユニット101に、通信手段103を用いてエンジン
トルク指令値tTeが送信され、エンジン制御ユニット
101はtTeを実現するように、前記エンジン1の吸
入空気量,燃料量,点火時期等(図示しない)を制御す
る。また、エンジン制御ユニット101内には、変速機
への入力トルクとなるエンジントルクの検出手段(図示
しない)が備えられ、エンジン制御ユニット101によ
ってエンジン1の回転数Ne,エンジン1が発生したエ
ンジントルクTeを検出し、通信手段103を用いてパ
ワートレーン制御ユニット100に送信する。エンジン
トルク検出手段には、トルクセンサを用いるか、または
インジェクタの噴射パルス幅や吸気管内の圧力とエンジ
ン回転数等など、エンジンのパラメータによる推定手段
としても良い。
【0061】パワートレーン制御ユニット100から油
圧制御ユニット102に入力軸クラッチ目標トルクTT
qSTA,目標シフト位置tpSFT,目標セレクト位
置tpSEL,アシストクラッチ目標トルクTTqが送
信され、油圧制御ユニットは、入力軸クラッチ目標トル
クTTqSTAを実現するよう、入力軸クラッチアクチ
ュエータ22を制御して、入力軸クラッチ入力ディスク
2,入力軸クラッチ出力ディスク3を係合,開放する。
また、目標シフト位置tpSFT,目標セレクト位置t
pSELを実現するよう、シフト第1アクチュエータ2
3,シフト第2アクチュエータ24,セレクト第1アク
チュエータ25,セレクト第2アクチュエータ26を制
御し、シフト/セレクト機構27を操作することによ
り、シフト位置,セレクト位置を制御し、第1噛合いク
ラッチ19,第2噛合いクラッチ20,第3噛合いクラ
ッチ21の噛合,解放を行う。またアシストクラッチ目
標トルクTTqを実現するよう、アシストクラッチアク
チュエータ205を制御して、アシストクラッチ入力デ
ィスク203,アシストクラッチ出力ディスク204を係
合,開放する。
【0062】また、油圧制御ユニット102によって、
入力軸クラッチの係合,開放を示す位置信号rpST
A,シフト位置信号rpSFT,セレクト位置信号rp
SELを検出し、パワートレーン制御ユニット100に
送信する。
【0063】また、パワートレーン制御ユニット100
には入力軸回転センサ29,出力軸回転センサ30か
ら、入力軸回転数Ni,出力軸回転数Noがそれぞれ入
力され、また、Pレンジ,Rレンジ,Nレンジ,Dレン
ジ等のシフトレバー位置を示すレンジ位置信号RngP
osと、アクセルペダル踏み込み量Apsと、ブレーキ
が踏み込まれているか否かを検出するブレーキスイッチ
からのON/OFF信号Brkが入力される。
【0064】パワートレーン制御ユニット100は、例
えば、運転者がシフトレンジをDレンジ等にしてアクセ
ルペダルを踏み込んだときは運転者に発進,加速の意志
があると判断し、また、運転者がブレーキペダルを踏み
込込んだときは運転者に減速,停止の意志があると判断
し、運転者の意図を実現するように、エンジントルク指
令値tTe,入力軸クラッチ目標トルクTTqSTA,
目標シフト位置tpSFT,目標セレクト位置tpSELを設
定する。また、出力軸回転数Noから算出する車速Vs
pとアクセルペダル踏み込み量Apsから変速段を設定
し、設定した変速段への変速動作を実行するよう、エン
ジントルク指令値tTe,入力軸クラッチ目標トルクT
TqSTA,目標シフト位置tpSFT,目標セレクト
位置tpSEL,アシストクラッチ目標トルクTTqを
設定する。
【0065】次に、図5〜図13を用いて、本実施形態
による自動車の制御装置による変速制御およびギア再締
結制御の制御内容について説明する。
【0066】まず、図5を用いて、本実施形態による自
動車の制御装置による変速制御の全体の制御内容につい
て説明する。
【0067】図5は、本発明の実施形態による自動車の
制御装置による変速制御の制御内容を示すフローチャー
トである。
【0068】以下に示す変速制御の内容は、パワートレ
ーン制御ユニット100のコンピュータ100cにプロ
グラミングされ、あらかじめ定められた周期で繰り返し
実行される。すなわち、以下のステップ501〜509
の処理は、パワートレーン制御ユニット100によって
実行される。
【0069】ステップ501において、パラメータを読
み込み、ステップ502において、車速Vspとアクセ
ルペダル踏み込み量Apsから変速段を設定し、変速動
作を開始すると、ギアを解放するため、ステップ503
(解放制御フェーズ)において、解放制御を実行する。
【0070】ステップ504において、解放制御完了か
否かを判定し、解放制御完了の場合はステップ505へ
進み、未完了の場合は再度ステップ503を実行する。
ここで、ステップ504の判定は、シフト位置rpSF
Tが解放位置と判定できる位置、すなわち、図3におけ
るシフト位置SF2付近の所定範囲内であるか否かで判
定する。
【0071】ステップ505(回転同期制御フェーズ)
では、入力回転数を次変速段相当の回転数(目標回転
数)に同期するよう、アシストクラッチトルクを制御す
る。ステップ506では回転同期制御が完了しているか
否かの判定を行う。回転同期制御の完了条件は、次変速
段の回転数(目標回転数)と入力回転数の回転差が小さ
くなった場合(|入力回転数Ni−出力回転数No×目
標変速段ギア比γn|が小さい)、かつ、セレクト位置
が目標位置にいる場合とする。セレクト位置の判定は、
例えば2→3変速の場合、図3におけるセレクト位置r
pSELがSL2付近の所定範囲内であるか否かで判定
する。回転差の条件,セレクト位置の条件ともに、判定
には時間ディレイを設けることが望ましい。同期制御完
了の場合は、ギアを締結するため、ステップ507(締
結制御フェーズ)に進み、締結制御を実行する。同期制
御が未完了の場合は、再度ステップ505へ進み、同期
制御を続行する。ステップ508では締結制御が完了か
否かを判定する。ここで締結制御の完了条件は、シフト
位置が目標位置にいる場合とする。シフト位置の判定
は、例えば2→3変速の場合、図3におけるシフト位置
rpSFTがSF1付近の所定範囲内であるか否かで判
定する。締結位置と判定する閾値をSF1ONとする
と、SF1ON≦rpSFTとなる。締結制御完了時は
ステップ509(変速終了フェーズ)へ進み、アシスト
クラッチの目標トルクTTqを0とし、その後変速制御
を終了する。締結制御未完了時は、再度ステップ507
へ進み、締結制御を続行する。ステップ510では、ギ
ア両端の回転数差が所定値以内か否かの判定を行う。ギ
ア両端回転数差の所定値以内判定条件は、(|入力回転
数Ni−出力回転数No×目標変速段ギア比γn|≦所
定値)の場合とする。回転差の条件判定には時間ディレ
イを設けることが望ましい。ギア両端回転数差が所定値
以内の場合は、変速制御を終了する。ギア両端回転数差
が所定値以内とならない場合は、ステップ511へ進
み、ギア再締結制御を実行する。
【0072】図6には、図5のステップ511(ギア再
締結制御)の制御フローチャートが示されている。ギア
再締結制御は、ステップ601(シフト制御処理)と、
ステップ602(入力軸クラッチ制御処理)から構成さ
れる。ステップ601(シフト制御処理)の詳細は図7
に、ステップ602(入力軸クラッチ制御処理)の詳細
は図8にそれぞれ示す。
【0073】図7に、図6のステップ601(シフト制
御処理)の制御フローを示す。
【0074】ギアを一旦解放するため、ステップ701
において、解放制御を実行する。ステップ702におい
て、解放制御完了か否かを判定し、解放制御完了の場合
はステップ703へ進み、未完了の場合は再度ステップ
701を実行する。ここで、ステップ702の判定は、
シフト位置rpSFTが解放位置と判定できる位置、す
なわち、図3におけるシフト位置SF2付近の所定範囲
内であるか否かで判定する。ステップ703では、入力
軸クラッチが解放状態か否かを判定し、解放状態の場合
はステップ704へ進み、未解放の場合は再度ステップ
703を実行する。ここで、ステップ703の判定は、
入力軸クラッチ位置rpSTAが解放位置と判定できる
位置範囲であるか否かで判定する。また、このとき入力
軸クラッチの解放制御が、後述の図8に示されるステッ
プ801において実行される。ステップ704では、ギ
アを再締結するため締結制御を実行する。ステップ70
5では締結制御が完了か否かを判定する。ここで締結制
御の完了条件は、シフト位置が目標位置にいる場合とす
る。シフト位置の判定は、例えば目標位置が3速の場
合、図3におけるシフト位置rpSFTがSF1付近の
所定範囲内であるか否かで判定する。締結位置と判定す
る閾値をSF1ONとすると、SF1ON≦rpSFT
となる。締結制御完了時は制御を終了する。締結制御未
完了時は、再度ステップ704へ進み、締結制御を続行
する。
【0075】図8に、図6のステップ602(入力軸ク
ラッチ制御処理)の制御フローを示す。
【0076】入力軸クラッチを一旦解放するため、ステ
ップ801において、入力軸クラッチ解放制御を実行す
る。ステップ802において、入力軸クラッチ解放制御
完了か否かを判定し、解放制御完了の場合はステップ8
03へ進み、未完了の場合は再度ステップ801を実行
する。ここで、ステップ802の判定は、入力軸クラッ
チ位置rpSTAが解放位置と判定できる位置範囲であ
るか否かで判定する。ステップ803ではギア締結が完
了か否かを判定し、ギア締結完了の場合はステップ80
4へ進み、未完了の場合は再度ステップ803を実行す
る。ここで、ステップ803の判定は、シフト位置が目
標位置にいる場合とする。シフト位置の判定は、例えば
目標位置が3速の場合、図3におけるシフト位置rpS
FTがSF1付近の所定範囲内であるか否かで判定す
る。締結位置と判定する閾値をSF1ONとすると、S
F1ON≦rpSFTとなる。また、このときギア締結
制御が、前述の図7に示されるステップ704において
実行される。ステップ804では、入力軸クラッチを再
締結するため入力軸クラッチ締結制御を実行する。ステ
ップ805では入力軸クラッチ締結制御が完了か否かを
判定する。ここで入力軸クラッチ締結制御の完了条件
は、入力軸クラッチ位置rpSTAが締結位置と判定で
きる位置範囲であるか否かで判定する。入力軸クラッチ
締結制御完了時は制御を終了する。入力軸クラッチ締結
制御未完了時は、再度ステップ804へ進み、入力軸クラ
ッチ締結制御を続行する。
【0077】図9には、図5のステップ511(ギア再
締結制御)の図6とは別の実施の形態による制御フロー
チャートが示されている。ギア再締結制御は、ステップ
901(シフト制御処理)と、ステップ902(アシスト
クラッチ制御処理)から構成される。ステップ901
(シフト制御処理)の詳細は図10に、ステップ902
(アシストクラッチ制御処理)の詳細は図11にそれぞ
れ示す。
【0078】図10に、図9のステップ901(シフト
制御処理)の制御フローを示す。
【0079】ギアを一旦解放するため、ステップ100
1において、解放制御を実行する。ステップ1002に
おいて、解放制御完了か否かを判定し、解放制御完了の
場合はステップ1003へ進み、未完了の場合は再度ス
テップ1001を実行する。ここで、ステップ1002
の判定は、シフト位置rpSFTが解放位置と判定でき
る位置、すなわち、図3におけるシフト位置SF2付近
の所定範囲内であるか否かで判定する。ステップ100
3では、回転同期制御が完了しているか否かの判定を行
い、回転同期制御が完了している場合はステップ100
4へ進み、未完了の場合は再度ステップ1003を実行
する。回転同期制御の完了条件は、次変速段の回転数
(目標回転数)と入力回転数の回転差が小さくなった場
合(|入力回転数Ni−出力回転数No×目標変速段ギ
ア比γn|が小さい)とする。また、このとき回転同期
制御が、後述の図11に示されるステップ1101にお
いて実行される。ステップ1004では、ギアを再締結
するため締結制御を実行する。ステップ1005では締
結制御が完了か否かを判定する。ここで締結制御の完了
条件は、シフト位置が目標位置にいる場合とする。シフ
ト位置の判定は、例えば目標位置が3速の場合、図3に
おけるシフト位置rpSFTがSF1付近の所定範囲内
であるか否かで判定する。締結位置と判定する閾値をS
F1ONとすると、SF1ON≦rpSFTとなる。締
結制御完了時は制御を終了する。締結制御未完了時は、
再度ステップ1004へ進み、締結制御を続行する。
【0080】図11に、図9のステップ902(アシス
トクラッチ制御処理)の制御フローを示す。
【0081】まずギア解放を待つため、ステップ110
1において、ギア解放制御完了か否かを判定し、解放制
御完了の場合はステップ1102へ進み、未完了の場合
は再度ステップ1101を実行する。ここで、ステップ
1101の判定は、シフト位置rpSFTが解放位置と
判定できる位置、すなわち、図3におけるシフト位置S
F2付近の所定範囲内であるか否かで判定する。また、
このときギア解放制御が、前述の図10に示されるステ
ップ1001において実行される。ステップ1102で
は、入力回転数を次変速段相当の回転数(目標回転数)
に同期するよう、アシストクラッチトルクを制御する。
ステップ1103では回転同期制御が完了しているか否
かの判定を行う。回転同期制御の完了条件は、次変速段
の回転数(目標回転数)と入力回転数の回転差が小さく
なった場合(|入力回転数Ni−出力回転数No×目標
変速段ギア比γn|が小さい)とする。同期制御完了の
場合は、ギア締結完了を待つため、ステップ1104に
進み、ギア締結制御完了判定を行う。同期制御が未完了
の場合は、再度ステップ1102へ進み、同期制御を続
行する。ステップ1104ではギア締結制御が完了か否
かを判定する。ここで締結制御の完了条件は、シフト位
置が目標位置にいる場合とする。シフト位置の判定は、
例えば目標位置が3速の場合、図3におけるシフト位置
rpSFT がSF1付近の所定範囲内であるか否かで判定す
る。締結位置と判定する閾値をSF1ONとすると、S
F1ON≦rpSFTとなる。また、このときギア締結
制御が、前述の図10に示されるステップ1004にお
いて実行される。締結制御完了時はステップ1105へ
進み、アシストクラッチ解放制御を実行し、アシストク
ラッチの目標トルクTTqを0とし、制御を終了する。
締結制御未完了時は、再度ステップ1104へ進み、ギ
ア締結制御が完了か否かを判定する。
【0082】図12は、本発明の実施形態による自動車
の制御装置による定常走行時におけるギア再締結制御の
制御内容を示すフローチャートである。
【0083】ステップ1201において、パラメータを
読み込み、ステップ1202において、定常走行中か否
かの判定を行う。定常走行中か否かの判定は、入力軸ク
ラッチ位置rpSTAが係合位置、かつ、所定の一つの
変速段(1速,2速,3速,4速,5速)のシフト位置
rpSFTが締結位置、かつ、変速中でない条件がすべ
て成立する時、定常走行中であると判定する。定常走行
中でないと判定した場合は、制御を終了する。定常走行
中であると判定した場合は、ステップ1203へ進みギ
ア両端の回転数差が所定値以内か否かの判定を行う。ギ
ア両端回転数差の所定値以内判定条件は、(|入力回転
数Ni−出力回転数No×所定変速段ギア比γn|≦所
定値)の場合とする。回転差の条件判定には時間ディレ
イを設けることが望ましい。ギア両端回転数差が所定値
以内の場合は、制御を終了する。ギア両端回転数差が所
定値以内とならない場合は、ステップ1204へ進み、
ギア再締結制御を実行する。ステップ1204のギア再
締結制御の詳細は、前述の図6〜図8に示される。
【0084】図13に示す制御のフローチャートは、図
5または図12の実施の形態の制御で、再締結を何回実
行したかを示すカウント数Ntryをカウントアップ
し、ステップ1302でカウント数Ntryが予め定め
た回数TRYを超えているか否かを判定し、超えている
場合は、異常と判定して対象とする係合を次回から禁止
するようにしたものである。
【0085】ここで、再係合を何回実行したかを示すカ
ウント数Ntry、および、異常と判定する回数TRY
は、目標とする変速段毎(1速,2速,3速,4速,5
速)に設定できる。
【0086】次に、図14を用いて、本発明に係わる自
動車の制御装置の第3の構成例について説明する。
【0087】図14は、本発明に係る自動車の制御装置
の一実施の形態を示す第3のシステム構成例のスケルト
ン図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示し
ている。
【0088】本構成例が、図1に図示の構成例と異なる
点は、図1に図示の構成例が入力軸クラッチ入力ディス
ク2,入力軸クラッチ出力ディスク3の係合によってエ
ンジン1のトルクを変速機入力軸10に伝達するように
構成されているのに対し、本構成例がツインクラッチで
構成している点である。すなわち、エンジン1と入力軸
クラッチ入力ディスク301は直結され、入力軸クラッ
チ第1出力ディスク302は変速機第1入力軸312
に、入力軸クラッチ第2出力ディスク303は変速機第
2入力軸304に直結されている。該変速機第2入力軸
304は中空になっており、変速機第1入力軸312
は、該変速機第2入力軸304の中空部分を貫通し、変
速機第2入力軸304に対し回転方向への相対運動が可
能な構成となっている。該変速機第2入力軸304に
は、第1ドライブギア4と第3ドライブギア6と第5ド
ライブギア8が固定されており、変速機第1入力軸31
2に対しては、回転自在となっている。また、該変速機
第1入力軸312には、第2ドライブギア5と第4ドラ
イブギア7が固定されており、変速機第2入力軸304
に対しては、回転自在となっている。該入力軸クラッチ
入力ディスク301と入力軸クラッチ第1出力ディスク
302の係合,解放は入力軸クラッチ第1アクチュエー
タ305によって行われ、入力軸クラッチ入力ディスク
301と入力軸クラッチ第2出力ディスク303の係
合,解放は入力軸クラッチ第2アクチュエータ306に
よって行われる。
【0089】そして、第1ドリブンギア12と第3ドリ
ブンギア14の間には、第1ドリブンギア12を変速機
出力軸18に係合させたり、第3ドリブンギア14を変
速機出力軸18に係合させる、第1噛合いクラッチ30
9が設けられている。したがって、第1ドライブギア
4、または第3ドライブギア6から第1ドリブンギア1
2または第3ドリブンギア14に伝達された回転トルク
は、第1噛合いクラッチ309に伝達され、第1噛合い
クラッチ309を介して変速機出力軸18に伝達され
る。
【0090】また、第2ドリブンギア13と第4ドリブ
ンギア15の間には、第2ドリブンギア13を変速機出
力軸18に係合させたり、第4ドリブンギア15を変速
機出力軸18に係合させる、第3噛合いクラッチ311
が設けられている。したがって、第2ドライブギア5、
または第4ドライブギア7から第2ドリブンギア13ま
たは第4ドリブンギア15に伝達された回転トルクは、
第3噛合いクラッチ311に伝達され、第3噛合いクラ
ッチ311を介して変速機出力軸18に伝達される。
【0091】また、第5ドリブンギア16には、第5ド
リブンギア16を変速機出力軸18に係合させる、第2
噛合いクラッチ310が設けられている。したがって、
第5ドライブギア8から第5ドリブンギア16に伝達さ
れた回転トルクは、第2噛合いクラッチ310に伝達さ
れ、第2噛合いクラッチ310を介して変速機出力軸1
8に伝達される。
【0092】このように、変速機第1入力軸312、お
よび変速機第2入力軸304の回転トルクを第1噛合い
クラッチ309、または第2噛合いクラッチ310、ま
たは第3噛合いクラッチ311に伝達するためには、第
1噛合いクラッチ309、または第2噛合いクラッチ3
10、または第3噛合いクラッチ311のうちいずれか
一つを変速機出力軸18の軸方向に移動させ、第1ドリ
ブンギア12,第2ドリブンギア13,第3ドリブンギ
ア14,第4ドリブンギア15,第5ドリブンギア16
のいずれか一つと締結する必要があり、第1ドリブンギ
ア12,第2ドリブンギア13,第3ドリブンギア1
4,第4ドリブンギア15,第5ドリブンギア16のい
ずれか一つと変速機出力軸18とを締結するには、第1
噛合いクラッチ309、または第2噛合いクラッチ31
0、または第3噛合いクラッチ311のいずれか一つを移
動する訳であるが、第1噛合いクラッチ309、または
第2噛合いクラッチ310、または第3噛合いクラッチ
311のいずれか一つを移動するには、シフト第1アク
チュエータ23,シフト第2アクチュエータ24,セレ
クト第1アクチュエータ25,セレクト第2アクチュエ
ータ26によって、シフト/セレクト機構313を動作
させることによって行う。
【0093】例えば、第1ドライブギア4、および第1
ドリブンギア12によって変速機出力軸18にトルク伝
達を行っている場合を第1変速段,第3ドライブギア
6、および第3ドリブンギア14によって変速機出力軸
18にトルク伝達を行っている場合を第3変速段,第4
ドライブギア7、および第4ドリブンギア15によって
変速機出力軸18にトルク伝達を行っている場合を第4
変速段、とすると、第1変速段から第3変速段へのアッ
プシフト変速や、第3変速段から第1変速段へのダウン
シフト変速は、入力軸クラッチ第1出力ディスク302
を開放状態とし、第3噛合いクラッチ311と第4ドリ
ブンギア15を係合状態とした状態から、図1に図示の
実施の形態における、アシストクラッチおよびシフトと
同様の制御を行うことで変速することが可能である。
【0094】また例えば、第2ドライブギア5、および
第2ドリブンギア13によって変速機出力軸18にトル
ク伝達を行っている場合を第2変速段,第4ドライブギ
ア7、および第4ドリブンギア15によって変速機出力
軸18にトルク伝達を行っている場合を第4変速段,第
5ドライブギア8、および第5ドリブンギア16によっ
て変速機出力軸18にトルク伝達を行っている場合を第
5変速段、とすると、第2変速段から第4変速段へのア
ップシフト変速や、第4変速段から第2変速段へのダウ
ンシフト変速は、入力軸クラッチ第2出力ディスク30
3を開放状態とし、第2噛合いクラッチ310と第5ド
リブンギア16を係合状態とした状態から、図1に図示
の実施の形態における、アシストクラッチおよびシフト
と同様の制御を行うことで変速することが可能である。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、噛合い伝達手段が締結
位置にあっても、噛合い伝達手段の両端の回転数差が大
きい場合は、再度噛合い伝達手段を締結し直すため、噛
合い伝達手段の締結をより確実にして、噛合い伝達手段
の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態をなす自動変速機の全体
構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す自動変速機の
全体構成図である。
【図3】シフト位置,セレクト位置と、ギア噛合いの関
係を示す図である。
【図4】図1に図示のパワートレイン制御ユニット,エ
ンジン制御ユニット,油圧制御ユニット間の入出力信号
図である。
【図5】本発明の一実施の形態をなす、変速制御手段の
制御フローチャートである。
【図6】図5に図示のギア再締結制御の制御フローチャ
ートである。
【図7】図6に図示のシフト制御処理の制御フローチャ
ートである。
【図8】図6に図示の入力軸クラッチ制御処理の制御フ
ローチャートである。
【図9】図5に図示のギア再締結制御の図6とは異なる
方法による制御フローチャートである。
【図10】図9に図示のシフト制御処理の制御フローチ
ャートである。
【図11】図9に図示のアシストクラッチ制御処理の制
御フローチャートである。
【図12】本発明の一実施の形態をなす、ギア再締結制
御の制御フローチャートである。
【図13】本発明の一実施の形態をなす、ギア係合禁止
制御の制御フローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施の形態を示す自動変速機
の全体構成図である。
【図15】変速機出力軸トルクを表す図である。
【図16】トルクの伝達経路を表す図である。
【符号の説明】
1…エンジン、2…入力軸クラッチ入力ディスク、3…
入力軸クラッチ出力ディスク、4…第1ドライブギア、
5…第2ドライブギア、6…第3ドライブギア、7…第
4ドライブギア、8…第5ドライブギア、10…変速機
入力軸、12…第1ドリブンギア、13…第2ドリブン
ギア、14…第3ドリブンギア、15…第4ドリブンギ
ア、16…第5ドリブンギア、18…変速機出力軸、1
9…第1噛合いクラッチ、20…第2噛合いクラッチ、
21…第3噛合いクラッチ、22…入力軸クラッチアク
チュエータ、23…シフト第1アクチュエータ、24…
シフト第2アクチュエータ、25…セレクト第1アクチ
ュエータ、26…セレクト第2アクチュエータ、27…
シフト/セレクト機構、29…入力軸回転センサ、30
…出力軸回転センサ、100…パワートレイン制御ユニ
ット、101…エンジン制御ユニット、102…油圧制
御ユニット、201…第7ドライブギア、202…第7
ドリブンギア、203…アシストクラッチ入力ディス
ク、204…アシストクラッチ出力ディスク、205…
アシストクラッチアクチュエータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 直幸 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 Fターム(参考) 3J552 MA04 MA13 NA01 NB01 PA51 PB08 RA02 SA26 SB38 TB12 VA32W VA37W VA62W VB16Z VC02Z VD02Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原動機から摩擦クラッチを介して入力軸に
    トルクが伝達され、前記入力軸から出力軸へのトルク伝
    達経路を形成可能な複数のトルク伝達手段を有し、該ト
    ルク伝達手段の少なくとも1つは噛合いクラッチから成
    る変速機を搭載した自動車の制御方法であり、前記噛合
    いクラッチの連結を第1のトルク伝達経路を形成する連
    結から、第2のトルク伝達経路を介して、第3のトルク
    伝達経路を形成する連結に切り替える自動車の制御方法
    であって、 第2のトルク伝達経路から、第3のトルク伝達経路へ移
    行するための噛合いクラッチ締結時において、 噛合いクラッチの締結位置への移動を指令してから、噛
    合いクラッチが締結したと判断できる所定位置範囲へ移
    動したのちに、噛合いクラッチの両端回転数差が所定値
    より大きい場合に、 噛合いクラッチを解放位置へ戻すと同時に、前記摩擦ク
    ラッチを開放し、再度噛合いクラッチの締結位置への移
    動を指令することを特徴とする自動車の制御方法。
  2. 【請求項2】原動機から摩擦クラッチを介して入力軸に
    トルクが伝達され、前記入力軸から出力軸へのトルク伝
    達経路を形成可能な複数のトルク伝達手段を有し、該ト
    ルク伝達手段の少なくとも1つは噛合いクラッチから成
    る変速機を搭載した自動車の制御方法であり、前記噛合
    いクラッチの連結を第1のトルク伝達経路を形成する連
    結から、第2のトルク伝達経路を介して、第3のトルク
    伝達経路を形成する連結に切り替える自動車の制御方法
    であって、 第2のトルク伝達経路から、第3のトルク伝達経路へ移
    行するための噛合いクラッチ締結時において、 噛合いクラッチの締結位置への移動を指令してから、噛
    合いクラッチが締結したと判断できる所定位置範囲へ移
    動したのちに、噛合いクラッチの両端回転数差が所定値
    より大きい場合に、 噛合いクラッチを締結しない位置へ戻し、前記第2のト
    ルク伝達経路に配した伝達トルク可変装置を制御するこ
    とによって噛合いクラッチの両端回転数差を所定値以内
    としたのち、再度噛合いクラッチの締結位置への移動を
    指令することを特徴とする自動車の制御方法。
  3. 【請求項3】原動機から摩擦クラッチを介して入力軸に
    トルクが伝達され、前記入力軸から出力軸へトルクの伝
    達が可能な複数の歯車と複数の噛合いクラッチとを有す
    る歯車式変速機を搭載した自動車の制御方法であり、 一方の歯車列から他方の歯車列へ変速するときに、前記
    噛合いクラッチを制御することで変速を行う自動車の制
    御方法であって、 前記原動機のトルクを前記摩擦クラッチによって前記入
    力軸へ伝達しており、かつ前記噛合いクラッチが締結位
    置にある、非変速時において、 前記噛合いクラッチの両端回転数差が所定値より大きい
    場合に、 噛合いクラッチを非連結位置へ戻すと同時に、前記摩擦
    クラッチを開放し、再度噛合いクラッチの締結位置への
    移動を指令することを特徴とする自動車の制御方法。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2または請求項3に
    記載の自動車の制御方法において、再締結制御の実行回
    数を積算する積算手段と、 この積算手段によって積算された実行回数が、予め定め
    た所定値を超えたときは、噛合いクラッチの係合が異常
    であると判定する異常判定手段とを備え、 前記異常判定手段により、噛合いクラッチの異常が判定
    された場合には、異常が判定された噛合いクラッチの係
    合を禁止することを特徴とする自動車の制御方法。
  5. 【請求項5】原動機から摩擦クラッチを介して入力軸に
    トルクが伝達され、前記入力軸から出力軸へのトルク伝
    達経路を形成可能な複数のトルク伝達手段を有し、該ト
    ルク伝達手段の少なくとも1つは噛合いクラッチから成
    る変速機を搭載した自動車の制御装置であり、前記噛合
    いクラッチの連結を第1のトルク伝達経路を形成する連
    結から、第2のトルク伝達経路を介して、第3のトルク
    伝達経路を形成する連結に切り替える自動車の制御装置
    であって、 第2のトルク伝達経路から、第3のトルク伝達経路へ移
    行するための噛合いクラッチ締結時において、 噛合いクラッチの締結位置への移動を指令してから、噛
    合いクラッチが締結したと判断できる所定位置範囲へ移
    動したのちに、噛合いクラッチの両端回転数差が所定値
    より大きい場合に、 噛合いクラッチを締結しない位置へ戻すと同時に、前記
    摩擦クラッチを開放し、再度噛合いクラッチの締結位置
    への移動を指令する手段を備えることを特徴とする自動
    車の制御装置。
  6. 【請求項6】原動機から摩擦クラッチを介して入力軸に
    トルクが伝達され、前記入力軸から出力軸へのトルク伝
    達経路を形成可能な複数のトルク伝達手段を有し、該ト
    ルク伝達手段の少なくとも1つは噛合いクラッチから成
    る変速機を搭載した自動車の制御装置であり、前記噛合
    いクラッチの連結を第1のトルク伝達経路を形成する連
    結から、第2のトルク伝達経路を介して、第3のトルク
    伝達経路を形成する連結に切り替える自動車の制御装置
    であって、 第2のトルク伝達経路から、第3のトルク伝達経路へ移
    行するための噛合いクラッチ締結時において、 噛合いクラッチの締結位置への移動を指令してから、噛
    合いクラッチが締結したと判断できる所定位置範囲へ移
    動したのちに、噛合いクラッチの両端回転数差が所定値
    より大きい場合に、 噛合いクラッチを締結しない位置へ戻し、前記第2のト
    ルク伝達経路に配した伝達トルク可変装置を制御するこ
    とによって噛合いクラッチの両端回転数差を所定値以内
    としたのち、再度噛合いクラッチの締結位置への移動を
    指令する手段を備えることを特徴とする自動車の制御装
    置。
  7. 【請求項7】原動機から摩擦クラッチを介して入力軸に
    トルクが伝達され、前記入力軸から出力軸へトルクの伝
    達が可能な複数の歯車と複数の噛合いクラッチとを有す
    る歯車式変速機を搭載した自動車の制御装置であり、 一方の歯車列から他方の歯車列へ変速するときに、前記
    噛合いクラッチを制御することで変速を行う自動車の制
    御装置であって、 前記原動機のトルクを前記摩擦クラッチによって前記入
    力軸へ伝達しており、かつ前記噛合いクラッチが締結位
    置にある、非変速時において、 前記噛合いクラッチの両端回転数差が所定値より大きい
    場合に、 噛合いクラッチを締結しない位置へ戻すと同時に、前記
    摩擦クラッチを開放し、再度噛合いクラッチの締結位置
    への移動を指令する手段を備えることを特徴とする自動
    車の制御装置。
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