JP2003322242A - 磁気カップリング装置及びこれを用いた流体機械 - Google Patents

磁気カップリング装置及びこれを用いた流体機械

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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気カップリング装置において、マグネットロ
ータの回転による渦電流損を抑え、所定のトルクを効率
良く伝達できるようにする。 【解決手段】駆動側マグネットロータと従動側マグネッ
トロータとの間に設ける隔壁に溝を形成し、渦電流回路
の分離や抵抗増大を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動側マグネット
ロータと従動側マグネットロータとの間に隔壁を有する
磁気カップリング技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気カップリング装置は、マグネ
ットポンプなどの流体機内に装着されたときにも、流体
による腐食や汚染などを防止できるようになっている。
従動側マグネットロータは、金属材料や樹脂で封止され
た構成や、インペラーと一体成形された構成を有し、ま
た、駆動側マグネットロータと従動側マグネットロータ
との間には円筒状の隔壁が挿入され、流体を遮断するよ
うになっている。隔壁の材質には、金属材や樹脂が用い
られるが、樹脂で構成された場合は、金属材と比べて剛
性や耐浸透性が劣るため、これらを補うためには、隔壁
の肉厚を厚くする必要がある。隔壁の厚さが増えること
によって、駆動側マグネットロータと従動側マグネット
ロータとの間の磁気空隙が大きくなってしまい、磁気抵
抗が増大し、磁束量が減少して、伝達トルクの低下や、
装置の大型化を招く。従って、小型の装置で所定のトル
クを効率良く伝達するためには、隔壁の材質には金属材
が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、隔壁を
金属材で構成した場合には、マグネットロータの回転に
よる交番磁束によって交流電圧が誘起され、その結果、
渦電流が流れ、渦電流損が発生して、磁気カップリング
装置の動力伝達効率を低下させる。本発明の課題点は、
上記従来技術の状況に鑑み、磁気カップリング装置にお
いて、マグネットロータの回転による渦電流損を抑え、
所定のトルクを小型の装置でも効率良く伝達できるよう
にすることである。本発明の目的は、かかる課題点を解
決できる技術の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題点を解決するた
めに、本発明では、基本的に、金属材の隔壁に溝を設
け、該溝によって渦電流流路の抵抗を増大させて渦電流
を抑える。具体的には、磁気カップリング装置として、
(1)金属材で形成する隔壁(該当実施例:符号5、
5')を、駆動側マグネットロータと従動側マグネット
ロータとの間の磁極対向領域に溝(該当実施例:符号1
2a、12b、12c、12d、12e、12'a、1
2'b、12'c、12'd、12'e、13a、13b、
13c、13d、13'a、13'b、13'c、13'
d)を有する構成とする。(2)金属材で形成する隔壁
(該当実施例:符号5、5')を、駆動側マグネットロ
ータと従動側マグネットロータとの間の磁極対向領域に
溝(該当実施例:符号12a、12b、12c、12
d、12e、12'a、12'b、12'c、12'd、1
2'e、13a、13b、13c、13d、13'a、1
3'b、13'c、13'd)を有し、該溝が、該両マグ
ネットロータそれぞれのマグネット磁極の配列方向に伸
びた構成とする。(3)金属材で形成する隔壁(該当実
施例:符号5、5')を、駆動側マグネットロータと従
動側マグネットロータとの間の磁極対向領域に溝(該当
実施例:符号12a、12b、12c、12d、12
e、12'a、12'b、12'c、12'd、12'e、
13a、13b、13c、13d、13'a、13'b、
13'c、13'd)を有し、該溝が、該両マグネットロ
ータの回転方向に沿って伸びた構成とする。(4)上記
(1)から(3)のいずれかにおいて、上記溝は、複数
の溝が互いに平行に形成された構成とする。(5)上記
(1)から(3)のいずれかにおいて、上記溝は、螺旋
状または渦巻状に形成される構成とする。(6)上記
(1)において、上記溝は、上記隔壁の円筒状部分に形
成される構成とする。(7)駆動側マグネットロータと
従動側マグネットロータとの間で動力伝達を行う磁気カ
ップリング装置を備えた流体機械として、金属材で形成
されかつ上記駆動側マグネットロータと上記従動側マグ
ネットロータとの間の磁極対向領域に溝を有する隔壁
(該当実施例:符号5、5')を、該両マグネットロー
タ間に備えた磁気カップリング装置と、上記従動側マグ
ネットロータに結合され、回転によって流体移動を行う
流体処理部材(該当実施例:符号8)とを備えた構成と
する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例につき、図
面を用いて説明する。図1〜図4は、本発明の第1の実
施例の説明図である。図1はマグネットポンプの構成例
図、図2は磁気カップリング装置の隔壁の外観図、図
3、図4は、隔壁の表面展開図と断面図である。本第1
の実施例は円筒状の駆動側マグネットロータと従動側マ
グネットロータとを用いる場合の例である。図1におい
て、1はモータ、2は取付けフレーム、3は駆動側マグ
ネットロータ、4は、該駆動側マグネットロータ3を構
成する駆動側マグネット、5は、例えば非磁性ステンレ
ス等の金属材から成る隔壁、6はポンプフレーム、7は
シャフト、8はインペラー、9はポンプ室、10は従動
側マグネットロータ、11は、該従動側マグネットロー
タ10を構成する従動側マグネットである。隔壁5は、
駆動側マグネットロータ3の配置された領域と、従動側
マグネットロータ10の配置された領域とを分ける。モ
ータ1は、出力軸が駆動側マグネットロータ3に接続さ
れている。駆動側マグネット4と従動側マグネット11
はそれぞれ、回転方向に複数の磁極が配列され、隔壁5
を介して互いに、N極とS極の磁極が対向(周面対向)
するようにされた構成を有し、互いに磁気力によって結
合(カップリング)されている。取付けフレーム2'
は、モータ1と、隔壁5と、ポンプ本体とを結合する。
流体の吸込口と吐出口を備えたポンプフレーム6はその
内部において、ポンプ室9内にシャフト7と回転自在な
インペラー8とが配されている。インペラー8には従動
側マグネット11が取付けられている。駆動側マグネッ
ト4を含む駆動側マグネットロータ3、従動側マグネッ
ト11を含む従動側マグネットロータ10、隔壁5及び
インペラー8は磁気カップリング装置を構成する。かか
る構成において、モータ1によって駆動側マグネットロ
ータ3が回転駆動されると、該駆動側マグネットロータ
3に磁気カップリングされた従動側マグネットロータ1
0が従動的に回転する。従動側マグネットロータ10が
回転すると、該従動側マグネットロータ10に結合され
たインペラー8が回転する。該インペラー8の回転によ
って、ポンプフレーム6の吸込口から流体が吸込まれ、
該吸込まれた流体はポンプ室9内において増圧された
後、吐出口へと進む。隔壁5は、取付けフレーム2とポ
ンプフレーム6との間に固定されているため、駆動側マ
グネットロータ3と従動側マグネットロータ10が上記
のように回転したとき、該隔壁5には、その厚さ方向
に、駆動側マグネット4と従動側マグネット11の対向
磁極による磁束が交番状に変化した状態で通る。
【0006】図3は、図1中における磁気カップリング
装置の円筒状の金属材から成る隔壁5の表面展開図
((a))と断面図((b))である。図3において、
12a、12b、12c、12d、12e、12'a、
12'b、12'c、12'd、12'eはそれぞれ、隔壁
5の外周面と内周面の磁極対向領域に設けられた互いに
平行な溝である。該溝12a、12b、12c、12
d、12eは、隔壁5の外周面において、駆動側マグネ
ットロータ3と従動側マグネットロータ10の回転方
向、すなわち駆動側マグネット4、従動側マグネット1
1のそれぞれの磁極の配列方向に沿って伸びた構成であ
り、また、該溝12'a、12'b、12'c、12'd、
12'eは、隔壁5の内周面において、駆動側マグネッ
トロータ3と従動側マグネットロータ10の回転方向、
すなわち駆動側マグネット4、従動側マグネット11の
それぞれの磁極の配列方向に沿って伸びた構成である。
駆動側マグネットロータ3と従動側マグネットロータ1
0が回転すると、該隔壁5内の該磁極対向領域には磁束
変化が発生し、該磁束変化を妨げるように渦電流が流れ
る。上記隔壁5がもしも、図4のように溝をもたない平
坦な表面の金属材で構成される場合には、該渦電流は、
同図4のように、上記磁極対向領域のほぼ全体にわたる
ループ規模の電流路を構成して流れる。該渦電流の大き
さは、磁束量の2乗と磁束変化速度の2乗との積に比例
し、電流路内の抵抗に反比例する。磁気カップリング装
置においてカップリング力(結合力)を上げるには、磁
極対向部の磁束量を増大させることになるため、該渦電
流が増大することになる。上記図3の構成の場合、上記
溝12a、12b、12c、12d、12e、12'
a、12'b、12'c、12'd、12'eがそれぞれ、
渦電流の電流路を該溝部において分離して小ループに分
割し、該電流路の電気抵抗を増大させ、磁束量が増大し
た場合においても渦電流の増大を抑える。上記溝は、上
記円筒状の隔壁5の外周面または内周面のいずれか一方
に設けてもよい。また、上記溝は、上記円筒状の隔壁5
の外周面、内周面のいずれか一方または両方に、例えば
螺旋状にして設けてもよい。また、溝の断面形状は矩形
状に限定されない。
【0007】上記第1の実施例によれば、磁気カップリ
ング装置における隔壁5における渦電流を抑え、渦電流
損を抑えて、モータの負荷を低減することができる。こ
の結果、渦電流損を抑えた状態で、駆動側マグネット
4、従動側マグネット11のそれぞれによる磁束量の増
大や、磁束変化速度の増大を図ることができる。該磁束
量の増大は、隔壁5の、少なくとも上記両マグネット
4、11の磁極対向領域の部分を薄肉化して磁気ギャッ
プを縮小し磁気抵抗を低減したり、該両マグネット4、
11に、例えばネオジウム磁石などの高性能磁石を用い
磁極の発生磁束を増大すること等によって可能である。
また、磁束変化速度の増大は、例えば、上記両マグネッ
ト4、11の回転方向の配列磁極数を増やすことによっ
て可能である。磁束量の増大によっては、磁気カップリ
ング装置のカップリング力(結合力)を上げて伝達力の
増大が可能となるし、磁束変化速度の増大によっては、
回転速度を上げて、マグネットポンプにおける流体の流
量を増やすことができる。また、隔壁を金属材で構成す
るため、隔壁の剛性や、扱う流体に対する耐浸透性、密
封性等を高めることも可能である。
【0008】図5、図6は本発明の第2の実施例の説明
図である。図5はマグネットポンプの構成例図、図6は
隔壁の表面展開図と断面図である。本第2の実施例は回
転軸方向に磁極面を有する円板状の駆動側マグネットと
従動側マグネットとを用いる場合の例である。図5にお
いて、1はモータ、2'は取付けフレーム、3'は駆動側
マグネットロータ、4'は、該駆動側マグネットロータ
3'を構成する駆動側マグネット、5'は、金属材から成
る隔壁、6はポンプフレーム、7はシャフト、8はイン
ペラー、9はポンプ室、10'は従動側マグネットロー
タ、11'は、該従動側マグネットロータ10'を構成す
る従動側マグネットである。隔壁5'は、駆動側マグネ
ットロータ3'の配置された領域と、従動側マグネット
ロータ10'の配置された領域とを分ける。モータ1
は、出力軸が駆動側マグネットロータ3'に接続されて
いる。駆動側マグネット4'と従動側マグネット11'は
それぞれ、円板状の平面内において回転軸周りに複数の
磁極が配列され、隔壁5'を介して互いに、N極とS極
の磁極が対向(面対向)するようにされた構成を有し、
互いに磁気力によって結合(カップリング)されてい
る。取付けフレーム2'は、モータ1と、隔壁5'と、ポ
ンプ本体とを結合する。ポンプフレーム6は、流体の吸
込口と吐出口を備え、ポンプ室9内にシャフト7とイン
ペラー8とが配されている。インペラー8には従動側マ
グネット11'が取付けられている。駆動側マグネット
4'を含む駆動側マグネットロータ3'、従動側マグネッ
ト11'を含む従動側マグネットロータ10'、隔壁5'
及びインペラー8は磁気カップリング装置を構成する。
かかる構成において、モータ1によって駆動側マグネッ
トロータ3'が回転駆動されると、該駆動側マグネット
ロータ3'に磁気カップリングされた従動側マグネット
ロータ10'が従動的に回転する。従動側マグネットロ
ータ10'が回転すると、該従動側マグネットロータ1
0'に結合されたインペラー8が回転する。該インペラ
ー8の回転によって、ポンプフレーム6の吸込口から流
体が吸込まれ、該吸込まれた流体はポンプ室9内におい
て増圧された後、吐出口へと進む。隔壁5'は、取付け
フレーム2とポンプフレーム6との間に固定されている
ため、駆動側マグネットロータ3'と従動側マグネット
ロータ10'が上記のように回転したとき、該隔壁5'に
は、その厚さ方向に、駆動側マグネット4'と従動側マ
グネット11'の対向磁極による磁束が、交番状に変化
した状態で通る。
【0009】図6は、図5中における磁気カップリング
装置の平板状の金属材から成る隔壁5'の表面展開図
((a))と断面図((b))である。図6において、
13a、13b、13c、13dはそれぞれ、隔壁5'
の両平面の磁極対向領域に互いに平行に設けられた溝で
ある。該溝13a、13b、13c、13d、13'
a、13'b、13'c、13'dはそれぞれ、隔壁5'の
両側の平面において、駆動側マグネットロータ3'と従
動側マグネットロータ10'の回転方向、すなわち駆動
側マグネット4'、従動側マグネット11'のそれぞれの
磁極の配列方向に沿って伸びた構成である。駆動側マグ
ネットロータ3'と従動側マグネットロータ10'が回転
すると、該隔壁5'内の該磁極対向領域には磁束変化が
発生し、該磁束変化を妨げるように渦電流が流れる。上
記溝13a、13b、13c、13d、13'a、13'
b、13'c、13'dはそれぞれ、渦電流の電流路の電
気抵抗を増大させ、磁束量が増大した場合においても渦
電流が増大しないようにしている。上記溝は、上記円板
状の隔壁5'の一方の平面に設けてもよい。また、上記
溝は、上記円板状の隔壁5'のいずれか一方の平面また
は両方の平面に、例えば渦巻状にして設けてもよい。ま
た、溝の断面形状は矩形状に限定されない。
【0010】上記第2の実施例によれば、上記第1の実
施例の場合と同様、磁気カップリング装置における隔壁
5'における渦電流を抑え、渦電流損を抑えて、モータ
の負荷を低減することができる。この結果、渦電流損を
抑えた状態で、駆動側マグネット4'、従動側マグネッ
ト11'のそれぞれによる磁束量の増大や、磁束変化速
度の増大を図ることができる。該磁束量の増大は、隔壁
5'を薄肉化して磁気ギャップを縮小し磁気抵抗を低減
したり、駆動側マグネット4'、従動側マグネット11'
に、例えばネオジウム磁石などの高性能磁石を用い磁極
の発生磁束を増大すること等によって可能である。ま
た、磁束変化速度の増大は、例えば、駆動側マグネット
4'、従動側マグネット11'の配列磁極数を増やすこと
によって可能である。磁束量の増大によっては、磁気カ
ップリング装置のカップリング力(結合力)を上げて伝
達力の増大が可能となるし、磁束変化速度の増大によっ
ては、回転速度を上げて、マグネットポンプにおける流
体の流量を増やすことができる。また、隔壁を金属材で
構成するため、隔壁の剛性や、扱う流体に対する耐浸透
性、密封性等を高めることも可能である。
【0011】上記各実施例における上記溝は、切削加
工、エッチング加工、レーザー加工、ローレット加工、
プレス加工等種々の加工方法によって製作可能である。
溝の断面形状を、半円形や半楕円形などとした場合は、
応力集中部分をなくして機械的な強度を向上させること
ができる。
【0012】なお、上記各実施例では、溝を、駆動側マ
グネットロータと従動側マグネットロータの回転方向、
すなわち、駆動側マグネット、従動側マグネットのそれ
ぞれの磁極の配列方向に沿って設けているが、本発明は
これに限定されず、溝を、他の方向に設けてもよいし、
また、平行状の溝や渦巻状の溝とせず、他の形状の溝と
してもよい。さらに、隔壁の両面に溝を設ける構成で
は、一方の面側に設ける溝と他方の面側に設ける溝と
で、互いに、位置をずらせたり、溝数、溝形状、深さな
どを異ならせるようにしてもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、磁気カップリング装置
の隔壁における渦電流を抑え、渦電流損を抑えて、駆動
負荷を低減することができる。また、渦電流損を抑えた
状態で、磁気カップリング装置のカップリング力(結合
力)を上げ、伝達力を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の説明図であって、マグ
ネットポンプの構成例図である。
【図2】磁気カップリング装置の隔壁の外観を示す図で
ある。
【図3】図1の構成の磁気カップリング装置に用いる隔
壁の構成例を示す図である。
【図4】溝のない隔壁の表面展開と断面を示す図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例の説明図であって、マグ
ネットポンプの構成例図である。
【図6】図5の構成の磁気カップリング装置に用いる隔
壁の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…モータ、 2、2'…取付けフレーム、 3、3'…
駆動側マグネットロータ、 4、4'…駆動側マグネッ
ト、 5、5'…隔壁、 6…ポンプフレーム、7…シ
ャフト、8…インペラー、 9…ポンプ室、 10、1
0'…従動側マグネットロータ、 11、11'…従動側
マグネット、 12a、12b、12c、12d、12
e、12'a、12'b、12'c、12'd、12'e、
13a、13b、13c、13d、13'a、13'b、
13'c、13'd…溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天池 将 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立産機システム内 (72)発明者 金子 彰 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立産機システム内 (72)発明者 岡田 和夫 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立産機システム内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動側マグネットロータと従動側マグネッ
    トロータとの間に隔壁を有する磁気カップリング装置で
    あって、 上記隔壁が、金属材で形成され、上記両マグネットロー
    タ間の磁極対向領域に溝を有する構成であることを特徴
    とする磁気カップリング装置。
  2. 【請求項2】駆動側マグネットロータと従動側マグネッ
    トロータとの間に隔壁を有する磁気カップリング装置で
    あって、 上記隔壁が、金属材で形成され、上記両マグネットロー
    タ間の磁極対向領域に、該両マグネットロータそれぞれ
    のマグネット磁極の配列方向に伸びた溝を有する構成で
    あることを特徴とする磁気カップリング装置。
  3. 【請求項3】隔壁で仕切られ互いに磁気的に結合された
    駆動側マグネットロータと従動側マグネットロータ間で
    動力伝達を行う磁気カップリング装置であって、 上記隔壁が、金属材で形成され、上記両マグネットロー
    タ間の磁極対向領域に、該両マグネットロータの回転方
    向に沿って伸びた溝を有する構成であることを特徴とす
    る磁気カップリング装置。
  4. 【請求項4】上記溝は、複数の溝が互いに平行に形成さ
    れている請求項1から3のいずれかに記載の磁気カップ
    リング装置。
  5. 【請求項5】上記溝は、螺旋状または渦巻状に形成され
    ている請求項1から3のいずれかに記載の磁気カップリ
    ング装置。
  6. 【請求項6】上記溝は、上記隔壁の円筒状部分に形成さ
    れる請求項1に記載の磁気カップリング装置。
  7. 【請求項7】駆動側マグネットロータと従動側マグネッ
    トロータとの間で動力伝達を行う磁気カップリング装置
    を備えた流体機械であって、 金属材で形成されかつ上記駆動側マグネットロータと上
    記従動側マグネットロータとの間の磁極対向領域に溝を
    有する隔壁を、該両マグネットロータ間に備えた磁気カ
    ップリング装置と、 上記従動側マグネットロータに結合され、回転によって
    流体移動を行う流体処理部材と、 を備えた構成を特徴とする流体機械。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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