JP2003322233A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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JP2003322233A
JP2003322233A JP2002126201A JP2002126201A JP2003322233A JP 2003322233 A JP2003322233 A JP 2003322233A JP 2002126201 A JP2002126201 A JP 2002126201A JP 2002126201 A JP2002126201 A JP 2002126201A JP 2003322233 A JP2003322233 A JP 2003322233A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングを小形化しつつ移動筒の現在の位
置を検出可とする。 【解決手段】ハウジング11に連結されたモータ20
と、ハウジング11に回転自在に支承された送りねじ軸
50と、モータの出力軸25と送りねじ軸50との間に
介設されてモータの出力軸25の回転を減速して送りね
じ軸50に伝達する遊星歯車装置31と、送りねじ軸5
0に進退自在に螺合されたナット64と、ナット64に
連結された移動筒62と、送りねじ軸50の回転数に基
づき移動筒62の位置を検出するポテンショセンサ42
とを備えているアクチュエータにおいて、ポテンショセ
ンサ42は送りねじ軸50と同期回転するキャリア37
と、キャリア37の外周に突設された突起41に係合し
て間欠回転されるセンサ歯車45と、センサ歯車45が
固定された回転軸44と、回転軸44の回転に追従して
抵抗値を可変させるポテンショメータ43とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクチュエータに
関し、特に、電動送りねじ式アクチュエータに係り、例
えば、医療用ベッドの寝床を起立させたり倒伏させたり
するのに利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】医療用ベッドにおいては患者の寝食の負
担を軽減するために、ベッドの寝床を電動送りねじ式ア
クチュエータによって起立させたり倒伏させたりするこ
とが実施されている。
【0003】医療用ベットに使用される従来のアクチュ
エータとして、ハウジングに連結されたモータと、ハウ
ジングに回転自在に支承された送りねじ軸と、モータの
出力軸と送りねじ軸との間に介設されてモータの出力軸
の回転を減速して送りねじ軸に伝達する減速装置と、送
りねじ軸に進退自在に螺合されたナットと、このナット
に一体移動するように連結された移動筒と、この移動筒
のハウジング側端部の外側に摺動自在に嵌合されてハウ
ジング側の端部がハウジングに支持された支持筒とを備
えており、移動筒の前側端部が負荷である寝床に連結さ
れるように構成されているものがある。
【0004】このような医療用ベッドに使用されるアク
チュエータにおいては、移動筒を前進限界位置や後退限
界位置において確実に停止させるために移動筒の現在の
位置を検出する必要がある。移動筒の現在の位置を検出
するように構成したアクチュエータとして、例えば、特
開平9−190225号に示されているように、送りね
じ軸の回転を減速歯車群を介して減速して伝達される回
転軸と、この回転軸に螺設したねじ部に螺合され減速回
転により回転軸の軸方向に沿って移動する移動体と、こ
の移動体の移動に追従してその抵抗値を可変させる摺動
抵抗器(ポテンショメータ)とから構成された駆動位置
検出手段(ポテンショセンサ)を備えているもの、があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た駆動位置検出手段が搭載されたアクチュエータにおい
ては、送りねじ軸の回転が回転軸に減速歯車群を介して
減速して伝達されるように構成されているため、ハウジ
ングの径方向および軸方向の寸法が大きくなってしまう
という問題点がある。
【0006】本発明の目的は、ハウジングが大きくなる
のを防止しつつ移動筒の現在の位置を検出することがで
きるアクチュエータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアクチュエ
ータは、ハウジングに連結されたモータと、前記ハウジ
ングに回転自在に支承された送りねじ軸と、前記モータ
の出力軸と前記送りねじ軸との間に介設されて前記モー
タの出力軸の回転を減速して前記送りねじ軸に伝達する
減速装置と、前記送りねじ軸に進退自在に螺合されたナ
ットと、このナットに一体移動するように連結された移
動筒と、前記送りねじ軸の回転数に基づいて前記移動筒
の位置を検出するポテンショセンサとを備えており、前
記ポテンショセンサは前記送りねじ軸と同期回転するキ
ャリアと、このキャリアの外周に突設された突起に係合
して間欠回転されるセンサ歯車と、このセンサ歯車が固
定された回転軸と、この回転軸の回転に追従して抵抗値
を可変させるポテンショメータとを備えていることを特
徴とする。
【0008】前記した手段においては、送りねじ軸の回
転はキャリアの突起およびセンサ歯車を介してポテンシ
ョメータの回転軸に間欠的に伝達されるため、減速回転
歯車群を省略することができ、ハウジングの径方向およ
び軸方向の寸法の増加を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に即して説明する。
【0010】図1に示されているように、本実施の形態
に係るアクチュエータは、医療用ベッド(以下、ベッド
という。)の寝床を起伏させるためのものとして構成さ
れている。すなわち、アクチュエータ10の固定端側に
なるハウジング11はベッド1のフレーム2に枢軸3に
よって回転自在に枢支されており、アクチュエータ10
の自由端側になる後記する移動筒62の先端は寝床4を
起伏させるためのリンク5に後記する連結ピン72によ
って回転自在に連結されている。アクチュエータ10が
短縮した状態で、ベッド1の寝床4は図1(a)に示さ
れているように水平に倒伏されており、アクチュエータ
10が伸長すると、寝床4は図1(b)に示されている
ように起立されるようになっている。
【0011】図2に示されているように、アクチュエー
タ10は大略円筒形状に形成されたハウジング11を備
えており、ハウジング11の外周面における筒心に直交
する位置には一対の支持穴12、12(図1参照)が開
設されている。ハウジング11の一端(以下、後端とす
る。)にはモータ20が同心に配置されて連結されてい
る。図3に示されているように、モータ20のヨーク2
1は外径がハウジング11の外径と等しく(必ずしも等
しくする要はない。)、かつ、一端が閉塞した円筒形状
に形成されており、ハウジング11の後端部に印籠結合
されている。ヨーク21の内周面には複数個のマグネッ
ト22が環状に配置されて固定されており、ヨーク21
のハウジング11側の開口部には一対のブラシホルダ2
3、23が設置されたブラシホルダステー24が被せ付
けられている。ヨーク21の閉塞壁とブラシホルダステ
ー24との間の中心線上には出力軸25が架設されてお
り、出力軸25にはアーマチュア26とコミテータ27
とが固定されている。出力軸25はヨーク21の閉塞壁
に嵌入された軸受メタル28と、後記する内歯車33の
ホルダ部35に嵌入された転がり軸受29およびオイル
シール30とによって回転自在に支承されており、コミ
テータ27にはブラシホルダステー24に保持されたブ
ラシホルダ23、23のブラシが摺接されている。
【0012】ハウジング11の後端部には遊星歯車装置
31を収納するための収納室13が円柱形の穴形状に同
心円に形成されており、収納室13には遊星歯車装置3
1が後端の開口部から挿入されて収納されている。図4
に示されているように、遊星歯車装置31は太陽歯車3
2と内歯車33と三個の遊星歯車34とを備えており、
太陽歯車32は出力軸25の先端部に一体的に形成され
ている。内歯車33は収納室13に嵌入されて回り止め
されており、内歯車33の後端部に突設されたホルダ部
35には転がり軸受29およびオイルシール30が嵌入
されて保持されている。三個の遊星歯車34は太陽歯車
32と内歯車33との間に周方向に等間隔に配置されて
噛合されており、太陽歯車32、内歯車33および各遊
星歯車34は軸方向の力が作用しないように平歯車にそ
れぞれ形成されている。
【0013】収納室13の内歯車33の奥には転がり軸
受36が嵌入されており、転がり軸受36は二段円柱形
状に形成されたキャリア37を回転自在に支承してい
る。キャリア37の遊星歯車装置31側の端面には三本
の支持穴38が同心円上で周方向に等間隔に配置されて
軸方向に平行に没設されており、各支持穴38には支持
軸39の一端部がそれぞれ圧入されている。各支持軸3
9には各遊星歯車34がそれぞれ回転自在に支承されて
おり、キャリア37は遊星歯車34の太陽歯車32に対
する公転に伴って一緒に回転するようになっている。キ
ャリア37の中心線上には送りねじ軸50の後端部が挿
入されており、送りねじ軸50の挿入端部はセレーショ
ン結合部40によって軸方向への若干の移動を許容しつ
つ、キャリア37と一体回転するように連結されてい
る。キャリア37の外周には突起41が突設されてい
る。
【0014】図3に示されているように、ハウジング1
1における遊星歯車装置31の外側の一部(以下、下部
とする。)には、後記する移動筒62の現在の位置を検
出するポテンショセンサ42が設置されている。図5に
示されているように、ポテンショセンサ42は回転軸4
4の回転に追従して抵抗値を可変させて電気信号に変換
するポテンショメータ(摺動抵抗器)43を備えてお
り、ポテンショメータ43はハウジング11の下部に被
せ付けられたモータコードカバー47に回転軸44がキ
ャリア37の中心線と平行になるように設置されてい
る。ポテンショメータ43の回転軸44の先端部にはセ
ンサ歯車45が直交して固定されており、図4に示され
ているように、センサ歯車45にはキャリア37の外周
に突設された突起41が、キャリア37の一回転毎に係
合するようになっている。さらに、センサ歯車45には
モータコードカバー47に突設された空回り防止爪46
の先端部が噛合されており、センサ歯車45は空回り防
止爪46によって回り止めされるようになっている。ち
なみに、モータコードカバー47にはモータ20に電力
を供給するためのモータコード48が挿通されている。
【0015】図2および図3に示されているように、送
り用雄ねじ部51が形成された送りねじ軸50はハウジ
ング11の前端部に形成された支持穴14の開口からキ
ャリア37に挿入されて、セレーション結合部40によ
って結合されている。送りねじ軸50における送り用雄
ねじ部51の後ろ側の後端部の外周には、鍔付きの円筒
形状に形成されたホルダ52が嵌合されて、ストッパ5
3によって位置規制されており、ホルダ52の外周には
ハウジング11の支持穴14に嵌入された転がり軸受1
5が嵌合されている。他方、送りねじ軸50の前端部の
外周にはスライダ54が嵌合されており、スライダ54
の外周面は後記する移動筒62の内周面に摺接されてい
る。
【0016】ハウジング11の前端部には雌ねじ部17
が形成されており、雌ねじ部17には細長い円筒形状の
支持筒60の後端部の外周に形成された雄ねじ部61が
ねじ込まれている。支持筒60の後端面と転がり軸受1
5との間にはシール部材16が挟み込まれている。支持
筒60には支持筒60よりも細長い円筒形状に形成され
た移動筒62の後端部が摺動自在に嵌入されており、移
動筒62の中空部の後端部に刻設された雌ねじ部63に
はナット64の外周に刻設された雄ねじ部65が螺入さ
れ、ピン66によって固定されている。ナット64には
送りねじ軸50の送り用雄ねじ部51が相対的に進退自
在に螺入されており、負荷側逆回転作用力を小さく抑制
するために、送りねじ軸50の送り用雄ねじ部51のリ
ード角は通常のリード角よりも小さく設定されている。
送りねじ軸50の外周に嵌合されたスライダ54が移動
筒62の内周面に摺接されることにより、送りねじ軸5
0の前端部は移動筒62に摺動自在かつ回転自在に支承
されている。
【0017】図2に示されているように、移動筒62の
中空部の前端部には位置調節用雌ねじ部67が刻設され
ており、移動筒62の位置調節用雌ねじ部67の中央位
置には筒心方向に長い長孔68が一対、互いに対向され
て筒心方向に延在するようにそれぞれ開設されている。
位置調節用雌ねじ部67には連結具69が筒心方向に進
退自在に螺入されており、連結具69の中央部には連結
ピン72を挿通するための連結孔70が軸心と直交する
方向に貫通されて開設されている。連結具69の前端部
にはスパナ等の工具を係合するための工具係合部71が
形成されている。連結具69は工具係合部71を反対方
向に向けた状態で移動筒62の位置調節用雌ねじ部67
に螺入されている。この状態において、連結具69は移
動筒62の前端部に軸心方向の位置を調節可能に装着さ
れた状態になっているとともに、その回転位置を調節さ
れることによって連結孔70が両長孔68、68に位置
合わせされる状態になっている。連結孔70の外径と両
方の長孔68、68の短手方向の幅とは等しく設定され
ているとともに、連結ピン72の外径に略等しく設定さ
れている。連結ピン72は長孔68、連結孔70に挿通
可能に設定されているとともに、ベッドの寝床側のブラ
ケットに開設された連結孔(図示せず)にも挿通可能に
設定されており、挿通された状態でブラケットの外側に
おいて抜け止めされるように構成されている。
【0018】なお、連結具69がベッドの寝床側に連結
されることによって、ナット64および移動筒62は支
持筒60に対して回り止めされた状態となるため、移動
筒62はナット64の回転運動に対して回転を阻止する
状態になり、ナット64の進退運動に伴って支持筒60
に対して直線運動する状態になる。
【0019】以下、作用を説明する。
【0020】アクチュエータ10はベッド1に図1に示
されているように組み付けられる。アクチュエータ10
がベッド1に組み付けられた後に、図1(a)の状態か
ら、モータ20が正方向に回転運転されると、出力軸2
5の回転が遊星歯車装置31およびキャリア37を介し
て送りねじ軸50に減速されて伝達される。送りねじ軸
50が正方向に回転されると、ナット64は支持筒60
に沿って前進される状態になるため、ナット64に連結
された移動筒62は支持筒60から押し出されて行く。
移動筒62の前進によって移動筒62の連結具69に連
結されたベッド1の寝床4が起立されて行く。
【0021】出力軸25の回転力を減速して伝達するキ
ャリア37の回転数は、ポテンショセンサ42によって
計数されてベッド1の作動を制御するコントローラに送
信される。すなわち、キャリア37が回転すると、キャ
リア37に突設された突起41はキャリア37の一回転
毎にポテンショセンサ42のセンサ歯車45を一個の歯
ずつ送り回転させることにより、ポテンショセンサ42
の回転軸44を間欠的に回転させるため、ポテンショセ
ンサ42はキャリア37の回転数を減速した状態で計測
することになる。このようにポテンショセンサ42はキ
ャリア37の回転数を比例的に間引いて計測することに
より、センサ歯車45の歯の数を小さく設定することが
できるため、減速歯車群を廃止したこととあいまって、
アクチュエータ10の外径を小さく抑制することができ
る。しかも、移動筒62の有効ストロークを長く設定す
ることができる。
【0022】例えば、図6(a)に示されているよう
に、ポテンショメータ43の有効ストロークLが15m
mであり、移動筒62の有効ストロークが150mmで
ある場合においては、移動筒62の有効ストロークの1
50mmをポテンショメータ43の有効ストロークの1
5mmの範囲内にて計測するには、移動筒62の移動量
を「10分の1」に縮小させる必要がある。送りねじ軸
50の送り用雄ねじ部51のリード角によって定まる
「1mm当たりの回転数」が10回転に設定されている
場合においては、「1mm」を「10分の1」に縮小す
るには10回転を1回転に減速しなければならないた
め、送りねじ軸50の10回転をポテンショメータ43
の回転軸44の1回転に減速する減速歯車群の減速比は
「10分の1」になる。今、説明を簡単にするために一
段式の減速歯車群の減速比を検討する。歯車の歯の数は
直径に略依存するから、送りねじ軸側の原動歯車の直径
が20mmであると仮定すると、ポテンショメータ側の
従動歯車の直径は200mmにもなってしまう。すなわ
ち、ポテンショセンサを設置するためのハウジングの径
方向の寸法はきわめて大きなものとなってしまう。そし
て、径方向の寸法を抑えるために、減速歯車群の段数を
増やすと、軸方向の寸法が大きくなってしまう。
【0023】本実施の形態においては、送りねじ軸50
が1回転した時に、キャリア37に突設された突起41
によってセンサ歯車45の歯が1個だけ送られるように
構成されている。すなわち、センサ歯車45の歯の数が
10個に設定されている場合には、送りねじ軸50が1
0回転した時にセンサ歯車45が1回転する。そして、
センサ歯車45すなわち回転軸44が1回転したときに
ポテンショメータ43が0.1mmだけ移動するように
設定することにより、移動筒62の有効ストロークの1
50mmはポテンショメータ43の有効ストロークの1
5mmに縮小されたことになる。
【0024】図6(b)はポテンショメータのポテンシ
ョ電圧と移動筒のストロークとの関係を示すグラフであ
り、縦軸にはポテンショ電圧が取られ、横軸には移動筒
のストロークが取られている。ポテンショ電圧はポテン
ショメータ43の摺動量に比例するため、ポテンショ電
圧の最大値と最小値との間をポテンショメータの有効ス
トロークに対応させることにより、ポテンショ電圧値に
よって移動筒62の現在の位置を表示させることができ
る。
【0025】移動筒62の所定の位置に対応するポテン
ショ電圧を検出すると、コントローラはモータ20を止
める。モータ20の運転が停止されると、ベッド1の寝
床4の荷重(患者の体重等)がナット64に後退させる
方向の力として移動筒62を介して作用する状態にな
る。このため、送りねじ軸50には移動筒62すなわち
負荷側から逆回転させようとする負荷側逆回転作用力
が、送りねじ軸50の送り用雄ねじ部51の作用によっ
て加わる状態になる。送りねじ軸50に加わった負荷側
逆回転作用力は遊星歯車装置31を介してモータ20の
出力軸25に伝達されようとするが、本実施の形態にお
いては、送りねじ軸50の送り用雄ねじ部51のリード
角が小さく設定されていることにより、負荷側逆回転作
用力自体が小さく抑制されるため、負荷側逆回転作用力
によってはモータ20の出力軸25を確実に回転させる
ことができない。したがって、アクチュエータ10はベ
ッド1の寝床4の荷重を常時確実に支持することができ
る。
【0026】次に、モータ20が逆方向に回転運転され
ると、出力軸25の逆回転駆動力は遊星歯車装置31を
介して送りねじ軸50に伝達される。送りねじ軸50が
逆回転駆動されると、送りねじ軸50の送り用雄ねじ部
51に進退自在に螺合されて支持筒60に対して回り止
めされたナット64は支持筒60に沿って後退される状
態になるため、ナット64に連結された移動筒62は支
持筒60に引き込まれて行く。この移動筒62の後退に
よって、移動筒62の連結具69に連結されたベッド1
の寝床4が倒伏されて行く。このときも、移動筒62の
現在の位置がポテンショセンサ42によって検出されて
いる。
【0027】寝床4が図1(b)に示されているように
元の位置に倒伏されると、ポテンショセンサ42の検出
に基づいてモータ20が自動的に停止される。そして、
ナット64が元の後退位置に戻った状態において、通
常、寝床4はベッド1のフレーム2によって機械的に支
持されるため、ベッド1の寝床4すなわち負荷側からの
逆回転力が送りねじ軸50に加わることは無い。但し、
ベッド1の寝床4が倒伏した状態で、負荷側逆回転作用
力が送りねじ軸50に常に加わったとしても、前述した
作用によって送りねじ軸50の逆回転は確実に防止され
る。
【0028】本実施の形態によれば、次の効果が得られ
る。
【0029】1) ポテンショメータの回転軸に送りねじ
軸と同期回転するキャリアの外周に突設された突起に係
合して間欠回転されるセンサ歯車を固定することによ
り、送りねじ軸が回転した時にキャリアに突設された突
起によってセンサ歯車の歯を1個だけ進めさせることが
できるため、移動筒の有効ストローク長をポテンショメ
ータの有効ストローク長に縮小することができる。
【0030】2) 送りねじ軸の回転がキャリアの突起お
よびセンサ歯車を介してポテンショメータの回転軸に間
欠的に伝達されるように構成することにより、減速歯車
群を省略することができるため、送りねじ軸とポテンシ
ョメータの回転軸との間に減速歯車群を介設する場合に
比べて、ハウジングの径方向および軸方向の寸法を大幅
に低減することができる。
【0031】3) センサ歯車に空回り防止爪を係合させ
ることにより、キャリアの突起がセンサ歯車の歯から離
れた時のセンサ歯車の空回りを防止することができるた
め、ポテンショメータのポテンショ電圧による移動筒の
現在位置の表示精度の低下を防止することができる。
【0032】4) 移動筒を進退させる送りねじ軸と、送
りねじ軸を回転駆動するモータの出力軸とを一直線上に
配置し、送りねじ軸と出力軸と間にはモータの出力軸の
回転を減速して送りねじ軸に伝達する遊星歯車装置を介
設することにより、アクチュエータを全体的に一直線形
状に構成することができるため、アクチュエータのサイ
ズや重量を小さく抑制することができる。
【0033】5) 送りねじ軸のリード角を小さく設定す
ることにより、ブレーキ装置やワンウエイクラッチ等を
介設しなくとも、負荷側逆回転作用力によって送りねじ
軸が回転されてしまうのを防止することができる。
【0034】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変
更が可能であることはいうまでもない。
【0035】例えば、キャリアの外周に突設する突起の
数は1個に限らず、2個以上であってもよく、突起の数
を調整することにより、キャリアとセンサ歯車との間の
減速比に相当する間引き率を適宜に設定することができ
る。
【0036】前記実施の形態においては、アクチュエー
タが医療用ベッドに使用される場合について説明した
が、本発明に係るアクチュエータはこれに限らず、自動
車電装品等の用途にも適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ハウジングが大きくなるのを防止しつつ移動筒の現在の
位置を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるアクチュエータが
使用された医療用ベッドの要部を示す正面図であり、
(a)は倒伏状態を、(b)は起立状態を示している。
【図2】本発明の一実施の形態であるアクチュエータを
示す一部切断側面図である。
【図3】主要部を示す一部切断側面図である。
【図4】遊星歯車装置を示しており、(a)は側面断面
図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図、(c)は
(a)のc−c線に沿う断面図である。
【図5】ポテンショセンサを示す斜視図である。
【図6】(a)はポテンショメータを示す電気回路図で
あり、(b)はポテンショメータのポテンショ電圧と移
動筒のストロークとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…ベッド(医療用ベッド)、2…フレーム、3…枢
軸、4…寝床、5…リンク、10…アクチュエータ、1
1…ハウジング、12…支持穴、13…収納室、14…
支持穴、15…転がり軸受、16…シール部材、17…
雌ねじ部、20…モータ、21…ヨーク、22…マグネ
ット、23…ブラシホルダ、24…ブラシホルダステ
ー、25…出力軸、26…アーマチュア、27…コミテ
ータ、28…軸受メタル、29…転がり軸受、30…オ
イルシール、31…遊星歯車装置、32…太陽歯車、3
3…内歯車、34…遊星歯車、35…ホルダ部、36…
転がり軸受、37…キャリア、38…支持穴、39…支
持軸、40…セレーション結合部、41…突起、42…
ポテンショセンサ、43…ポテンショメータ、44…回
転軸、45…センサ歯車、46…空回り防止爪、47…
モータコードカバー、48…モータコード、50…送り
ねじ軸、51…送り用雄ねじ部、52…ホルダ、53…
ストッパ、54…スライダ、60…支持筒、61…雄ね
じ部、62…移動筒、63…雌ねじ部、64…ナット、
65…雄ねじ部、66…ピン、67…位置調節用雌ねじ
部、68…長孔、69…連結具、70…連結孔、71…
工具係合部、72…連結ピン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに連結されたモータと、前記
    ハウジングに回転自在に支承された送りねじ軸と、前記
    モータの出力軸と前記送りねじ軸との間に介設されて前
    記モータの出力軸の回転を減速して前記送りねじ軸に伝
    達する減速装置と、前記送りねじ軸に進退自在に螺合さ
    れたナットと、このナットに一体移動するように連結さ
    れた移動筒と、前記送りねじ軸の回転数に基づいて前記
    移動筒の位置を検出するポテンショセンサとを備えてお
    り、前記ポテンショセンサは前記送りねじ軸と同期回転
    するキャリアと、このキャリアの外周に突設された突起
    に係合して間欠回転されるセンサ歯車と、このセンサ歯
    車が固定された回転軸と、この回転軸の回転に追従して
    抵抗値を可変させるポテンショメータとを備えているこ
    とを特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記センサ歯車には空回り防止爪が係合
    されていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュ
    エータ。
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