JP2003322200A - 液体封入式マウント装置 - Google Patents

液体封入式マウント装置

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JP2003322200A JP2003112151A JP2003112151A JP2003322200A JP 2003322200 A JP2003322200 A JP 2003322200A JP 2003112151 A JP2003112151 A JP 2003112151A JP 2003112151 A JP2003112151 A JP 2003112151A JP 2003322200 A JP2003322200 A JP 2003322200A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタッドの下端に固着し、外周面がカップ状
容器の内周面に摺動自在に接し、かつ、その外周面に少
なくとも1本の第1液流路を設けた可動減衰板を備えた
液体封入式マウント装置において、可撓性密封蓋とカッ
プ状容器を液密にシールし、かつ、固定減衰板を確実に
固定することである。 【解決手段】 固定減衰板10に取付け穴12Cを有す
るフランジ12Bを設け、可撓性密封蓋7のフランジ9
B、固定減衰板10のフランジ12B、およびカップ状
容器1のフランジ1Aをお互いに液密に固着したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性密封蓋とカ
ップ状容器からなる液密容器のシールを確実にし、固定
減衰板をこの液密容器内に確実に固定し、しかも、横剛
性の強い液体封入式マウント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】横剛性が強く、上下方向のストロークを
大きくとることができる従来の液体封入式マウント装置
は、その代表的なものとして、例えば、特開平11−2
10807号公報および特開平2000−249181
号公報が提案されている。この特開平11−21080
7号「高粘性液封入マウント装置」の構造は、下記の通
りである。すなわち、取付け部を設けたカップ状容器
と、一端に取付け部を設け、このカップ状容器の軸心に
配置したスタッドと、このスタッドの上端部と上記カッ
プ状容器の上端部との間を水密に密封する可撓性密封蓋
と、上記カップ状容器とこの可撓性密封蓋によって形成
される水密室内に封入した高粘性液と、上記スタッドの
他端に固定し、上記水密室に封入された高粘性液内に配
置した可動減衰板と、上記可撓性密封蓋とこの可動減衰
板との間に固定したドーナツ状の固定減衰板と、上記カ
ップ状容器の底面と上記可動減衰板の間に設けたコイル
状ばね部材とから構成し、上記可動減衰板の外周面は、
上記カップ状容器の内周面に摺動自在に接し、かつ、そ
の外周面に少なくとも1本の高粘性液通過流路を設けた
ものである。この構成の高粘性液封入マウント装置は、
横剛性が強く、上下方向のストロークを大きく、しかも
大きな減衰が得えられる。
【0003】また、特開平2000−249181号
「高粘性液封入マウント装置」の構造は、下記の通りで
ある。すなわち、上面側に第1の取付け穴を有するフラ
ンジを設けると共に上面側の内周面に固定減衰板の下面
を位置決めする段部を設けたカップ状容器と、上端に取
付け用のねじ穴を設け、このカップ状容器の軸心に配置
したスタッドと、ゴムなどの弾性材料で作成し、上記ス
タッドの上端部に加硫接着して、上記カップ状容器の上
端部を液密に封止する可撓性密封蓋と、上記カップ状容
器とこの可撓性密封蓋によって形成される液密室内に封
入した高粘性液と、上記スタッドの下端に固定し、上記
液密室に封入された高粘性液内に配置し、その外周面は
上記カップ状容器の内周面に摺動自在に接し、かつ、そ
の外周面に少なくとも1本の高粘性液通過流路を設けた
可動減衰板と、上記可撓性密封蓋とこの可動減衰板との
間にあって、カップ状容器の段部と位置決め用金具の内
周側の端部とによって固定されたドーナツ状の固定減衰
板と、上記カップ状容器の底面と上記可動減衰板の間に
設けたコイル状ばね部材とを設けたものである。この構
成の高粘性液封入マウント装置は、横剛性が強く、上下
方向のストロークを大きく、しかも大きな減衰が得えら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
液体封入式マウント装置、特に、前者の特開平11−2
10807号「高粘性液封入マウント装置」は、可撓性
密封蓋の外周面とカップ状容器の内周面との間のシール
が不充分であり、高粘性液が漏れ易いこと、固定減衰板
の固定が不十分であり、外れ易いこと、固定減衰板が板
状のため、充分な減衰が得られないこと、横剛性を可動
減衰板の外周面とカップ状容器の内周面の摺接によって
得ているか、横剛性が不充分であることなどの問題があ
る。また、後者の特開平2000−249181号「高
粘性液封入マウント装置」は、固定減衰板の固定が不充
分であり、外れ易いこと、横剛性を可動減衰板の外周面
とカップ状容器の内周面の摺接によって得ているか、横
剛性が不充分であることなどの問題がある。
【0005】したがって、本発明の目的は、可撓性密封
蓋とカップ状容器の間のシールを確実にすることがで
き、高粘性液が漏れることのない液体封入式マウント装
置の提供にある。本発明の他の目的は、固定減衰板の固
定を確実にして、簡単に外れることのない液体封入式マ
ウント装置の提供にある。本発明の更に他の目的は、固
定減衰板による減衰を大きくすることができる液体封入
式マウント装置の提供にある。本発明の更に他の目的
は、横剛性を簡単な構成で強化することができる液体封
入式マウント装置の提供にある。本発明の更に他の目的
は、外部から斜め横方向の入力により、スタッドが斜め
方向負荷を受けて傾いても、減衰を低下することなく、
大きな減衰が得られる液体封入式マウント装置の提供に
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る液体封入式
マウント装置は、取付け穴を有するフランジを上面側に
設けたカツプ状容器と、上端に取付け用のねじ穴を設
け、上記カップ状容器の軸心た配置し、下部固定減衰板
の透穴を貫通して配置したスタッドと、取付け穴を有す
るフランジを設け、上記スタッドの上端部と上記カップ
状容器の上端部との間を密封する可撓性密封蓋と、上記
カップ状容器とこの可撓性密封蓋によって形成される液
密室内に封入した高粘性液と、上記スタッドの下端に固
着し、上記高粘性液内に配置し、その外周面は上記カッ
プ状容器の内周面に摺動自在に接し、かつ、その外周面
に少なくとも1本の第1液流路を設けた可動減衰板と、
上記可撓性密封蓋とこの可動減衰板との間に装着し、中
心部に透穴を設けた固定減衰板と、上記カップ状容器の
底面と上記可動減衰板の間に設けたばね部材とから構成
し、上記固定減衰板に取付け穴を有するフランジを設
け、上記カップ状容器のフランジ、上記固定減衰板のフ
ランジおよび上記可撓性密封蓋のフランジを互いに液密
に固着したものである。
【0007】本発明に係る液体封入式マウント装置にお
いて、上記可撓性密封蓋は、ゴムなどの弾性材料をドー
ナツ状に成形した蓋部材と、フランジ部および円筒部で
構成した取付け部材とから構成し、上記蓋部材の外周側
に上記取付け部材の円筒部を加硫接着した請求項1記載
のものである。本発明に係る液体封入式マウント装置に
おいて、上記可撓性密封蓋は、積層蓋部と、フランジ部
および円筒部で構成した取付け部材とから構成し、上記
積層蓋部の外周側に上記取付け部材の円筒部を加硫接着
し、上記積層蓋部はゴムなどの弾性材料を円筒状に成形
したN個の部材とN−1個の円筒プレートを交互に積層
した構成した請求項1に記載のものである。
【0008】本発明に係る液体封入式マウント装置にお
いて、上記固定減衰板はゴムなどの弾性材料で所定の厚
さにしたことを特徴とする請求項1に記載のものであ
る。本発明に係る液体封入式マウントにおいて、上記固
定減衰板の透穴の面に少なくとも1個の溝を設け、上記
透穴の溝を除いた周面が上記スタッドの外周面に摺接す
る請求項1に記載のものである。本発明に係る液体封入
式マウント装置において、上記固定減衰板の透穴の形状
は、頭を切った円錐とした請求項1、請求項5記載のも
のである。本発明に係る液体封入式マウント装置におい
て、上記ばね部材は、スプリング部材、ゴムなどの高分
子弾性部材で構成した請求項1記載のものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る液体封入式マ
ウント装置の一実施例を示す断面図である。図におい
て、1はカップ状容器であり、このカップ状容器1はそ
の上端部にフランジ部1Aおよび共締め用爪1Bを備
え、その底部には高粘性液2を注入するための注入穴1
Cを備えている。なお、1Dは上記フランジ部1Aに設
けた取付け穴である。3はスタッドであり、このスタッ
ド3は上記カップ状容器1の軸線に配置し、その上端に
は取付け用ねじ穴3Aが設けられ、その下端には可動減
衰板4がスプリングワッシャ5およびナット6により固
定される。なお、この可動減衰板4は、上記高粘性液2
内に配置され、その外周面は上記カップ状容器1の内周
面に摺動自在に接し、かつ、その外周面には、例えば、
図2に示すように、上記高粘性液2が通過する18本の
第1液流路4Aを設ける。また、この可動減衰板4の外
周部は、一例として、ゴムなどの高分子材料で作成す
る。
【0010】7は可撓性密封蓋であり、この可撓性密封
蓋7は蓋部材8および取付け部9で構成する。この蓋部
材8は、一例として、ゴム材料をドーナツ形状に成形し
たものであり、その中心穴は上記スタッド3の上端部に
液密に加硫接着する。また、上記取付け部9は円筒部9
Aおよびフランジ部9Bを備えている。なお、この円筒
部9Aはこの蓋部材8の外周側に液密に加硫接着する。
また、上記フランジ部9Bには取付け用透穴9Cを設け
る。10は固定減衰板であり、この固定減衰板10はそ
の中心に透穴10Aを設け、減衰部11および取付け部
12から構成し、この透穴10Aの面と上記スタッド3
の外周面との間が第2液流路として機能する。
【0011】なお、上記減衰部11は、一例として、ゴ
ム材料で所望の厚さに製造したものであり、その中心に
上記透穴10Aを設ける。また、上記取付け部12は円
筒部12Aおよびフランジ部12Bから構成し、この円
筒部12Aに上記減衰部11を加硫接着する。また、上
記フランジ部12Bに取付け用透穴12Cを設ける。1
3はコイルスプリングであり、このコイルスプリング1
3は上記カップ状容器1の底部と上記可動減衰板4の間
に設ける。14は栓体であり、この栓体14は上記カッ
プ状容器1の底部に設けた注入穴1Cに液密に嵌め込ま
れる。なお、上記カップ状容器1および上記可撓性密封
蓋7により液密容器を構成し、この液密容器内に上記高
粘性液2が収納される。そして、この高粘性液2を上記
液密容器に収納(注入)する場合、カップ状容器1の底
部に設けた注入穴1Cから行うことができる。
【0012】次に、上記構成の液体封入式マウント装置
の減衰動作は、上記可動減衰板4が上記カップ状容器1
の内周面を摺動したとき、この可動減衰板4の第1液流
路を上記高粘性液2が通過することによる減衰と、上記
固定減衰板10の透穴10Aの面と上記スタッド3の外
周面との間に形成される第2液流路を上記高粘性液2が
通過することによる減衰とを加えたものになり、大きな
減衰が得られる。また、上記可動減衰板4の上下方向の
ストロークは、上記可撓性密封蓋7とコイルスプリング
13により、大きくとることができる。更に、上記固定
減衰板10の厚さ(上下方向の高さ)を大きくしたの
で、厚さが薄い固定減衰板、いいかえれば、板厚のみの
固定減衰板(従来)による減衰よりも、大きな減衰を得
ることができる。また、上記可撓性密封蓋7の取付け部
9の円筒部9Aおよびこの円筒部9A上の蓋部材8のゴ
ム部により、図示せぬ防振部のストッパとして機能す
る。なお、上記実施例では、高粘性液2が通過する18
本の第1液流路4Aを設けたが、これに限定せず、1本
の液流路4Aでもよいし、複数本を設けてもよいことは
もちろんである。
【0013】図3は、本発明に係る液体封入式マウント
装置の他の実施例を示す断面図である。図において、2
0は可撓性密封蓋であり、この可撓性密封蓋20は積層
蓋部21および取付け部22から構成する。この積層蓋
部21は、一例として、ゴム材料を円筒状に成形した3
個の円筒ゴム21A〜21Cおよび2個の円筒プレート
21D,21Eを交互に加硫接着して構成する。なお、
この円筒ゴム21Aの内周面は上記スタッド3の上端に
加硫接着される。また、上記取付け部22は円筒部22
Aおよびフランジ部22Bを備えており、この円筒部2
2Aは上記円筒ゴム21Cに加硫接着する。なお、上記
フランジ部22Bには取付け用透穴22Cを設ける。
【0014】また、上記構成の可撓性密封蓋20を上記
カップ状容器1の上部に液密に取付ける方法について
は、図1で説明したと同様であることはもちろんであ
る。また、上記構成の液体封入式マウント装置の減衰に
ついては、図1の構成による減衰と同様に、大きな減衰
が得られる。しかも、スタッド3は可撓密封蓋20(特
に、積層蓋部21)と上記可動減衰板4とにより、離間
した2点支持になるので横剛性がさらに強くなり、上記
スタッド3が斜め方向負荷を受けても傾かないので滅衰
の低下がない。なお、上記実施例の積層蓋部21は、3
個の円筒ゴムと2個の円筒プレートを交互に積層した
が、これに限定せず、N個の円筒ゴムとN−1個の円筒
プレートを交互に積層してもよいことはもちろんであ
る。
【0015】図4は本発明に係る液体封入式マウント装
置の更に他の実施例を示す断面図であり、図5は図4の
B1−B2断面を示す図である。図において、25は摺
接形の固定減衰板であり、この摺接形の固定減衰板25
は、減衰部26および取付け部27から構成し、その中
心部に設けた透穴の一部は上記スタッド3の外周面に摺
接する。特に、減衰部26は、その内周面に、例えば、
図5に示すように、6本の溝26Aを設ける。そして、
この溝26Aを除いた面が上記スタッド3に接触し、こ
のスタッド3が摺動可能になる。この場合、溝26Aは
第2液流路を形成する。上記構成の液体封入式マウント
装置は、上記したように、大きな減衰が得られるうえ、
可動減衰板4と固定減衰板25とにより、離間した2点
支持になるので横剛性が強くなり、上記スタッド3が斜
め方向負荷を受けても、傾かないので、減衰の低下がな
く、横剛性を更に大きくすることができる。なお、上記
取付け部27は、図1と同様に、円筒部およびフランジ
部から構成し、このフランジ部には取付け用透穴をもう
ける。
【0016】図6は本発明に係る液体封入式マウント装
置の更に他の実施例を示す断面図である。図において、
28は横剛性用固定減衰板であり、この横剛性用固定減
衰板28は減衰部29および上記取付け部12から構成
する。なお、上記減衰部29は、一例として、ゴム材料
で製作し、その中心部には頭を切った円錐穴29Aを設
ける。また、取付け部12は、図1に示すように、上記
円筒部12Aおよびフランジ部12Bから構成する。ま
た、上記頭を切った円錐穴29Aの面とスタッド3の外
周面との間は、第2液流路を形成する。
【0017】次に、上記構成の液体封入式マウント装置
の動作、特に、スタッド3に水平方向の負荷が加わり、
スタッド3が傾いた場合の減衰について説明する。ま
ず、水平方向負荷がスタッド3に加わり、このスタッド
3が傾くと、可動減衰板4も傾く。このため、この可動
減衰板4による第1液流路が変形して、その減衰が低下
する。一方、スタッド3の傾きにより、横剛性用固定減
衰板28の頭を切った円錐穴29Aとスタッド3との間
の第2液流路は確保され、所定の減衰を確保することが
できる。このため、上記第2液流路による減衰が低下せ
ず、総合的な減衰は低下することがない。
【0018】図7は本発明に係る液体封入式マウント装
置の更に他の実施例を示す断面図であり、特に、上記可
撓性密封蓋20の上記積層蓋部21および上記横剛性用
固定減衰板28を用いたものである。上記構成の液体封
入式マウント装置は、大きな減衰が得られるうえ、横剛
性をさらに強くすることができる。
【0019】なお、上記実施例では、上記固定減衰板の
減衰部をゴム材料で製造したが、これに限定しないこと
はもちろんである。また、上記実施例では、上記カップ
状容器の下部側面を絞り、容積を少なくしたが、これに
限定しないことはもちろんである。また、上記実施例で
は、上記可動減衰板を厚い板状としたが、これに限定せ
ず、逆さカップ状に形成してもよいことはもちろんであ
る。この場合、上記コイルスプリングの一端は、逆さカ
ップ状の内部に入れることはもちろんである。更に、こ
の逆さカップ状可動減衰板の外周面に少なくとも1本の
長溝を設けてもよいことはもちろんである。
【0020】また、上記実施例では、ばね部材としてコ
イルスプリングを用いたが、これに限定せず、円錐コイ
ルスプリングなど、更には、ゴムなどの高分子弾性材料
を円筒状に形成したものなど、色々な形式のものを用い
ることができることはもちろんである。また、コイルス
プリングの線材の断面形状は、丸形を示したが(図1参
照)、長方形、正方形などを用いてもよいことはもちろ
んである。また、上記実施例では、コイルスプリングの
上端部および下端部の位置決めは、凹部を示したが(図
1参照)、凸部を用いてもよいことはもちろんである。
【0021】また、上記実施例では、可撓性密封蓋は、
高粘性液の液圧上昇により変形しない厚さに形成する必
要があることはもちろんであるが、布などを入れて、変
形に対して強くすることができる。この布を入れた場
合、ゴム材を薄くできるため、蓋の厚さを薄くすること
ができる。また、上記実施例では、カップ状容器の上端
部に設けた共締め用爪を折り曲げることにより、上記カ
ップ状容器のフランジ部、固定減衰板の取付け部のフラ
ンジ部および上記可撓性密封蓋の取付け部のフランジ部
を液密に一体化した場合を示したが、この共締め用爪を
用いることに限定せず、溶接などの手段によって、液密
に一体化してもよいことはもちろんである。
【0022】また、上記実施例では、上記高粘性液を上
記カップ状容器および上記可撓性密封蓋で構成した液密
容器に収容(注入)する場合、このカップ状容器の底部
に設けた注入穴から行うが、これに限定せず、このカッ
プ状容器の底部に注入穴のほか、液密容器内の空気を抜
くための空気穴(図示せず)を設け、液密容器内への高
粘性液に注入と液密容器からの空気の排出を同時に行う
ことにより、注入時間を大幅に短縮することができる。
さらに、スタッドの軸方向に透穴を設け、この透穴から
高粘性液を注入してもよいことはもちろんである。ま
た、真空雰囲気中で、上記高粘性液をカップ状容器に収
納したのち、上記可撓性密封蓋で封してもよいことはも
ちろんである。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る液体封入式マウント装置によれば、可撓性密封蓋とカ
ップ状容器から構成する液密容器を確実にシールでき、
高粘性液が漏れることがないこと、固定減衰板の固定を
確実にでき、簡単に外れることがないこと、固定減衰板
による減衰を大きくできること、横剛性を簡単な構成で
強化できること、外部から斜め横方向の入力により、ス
タッドが斜め方向負荷を受けて傾いても、減衰を低下す
ることなく、大きな減衰が得られること、などの効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体封入式マウント装置の一実施
例を示す断面図である。
【図2】図1のA1−A2断面を示す図である。
【図3】本発明に係る液体封入式マウント装置の他の実
施例を示す断面図である。
【図4】本発明に係る液体封入式マウント装置の更に他
の実施例を示す断面図である。
【図5】図4のB1−B2断面を示す図である。
【図6】本発明に係る液体封入式マウント装置の更に他
の実施例を示す断面図である。
【図7】本発明に係る液体封入式マウント装置の更に他
の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・カップ状容器 1A・・・フランジ部 1B・・・共締め用爪 1C・・・注入穴 1D・・・取付け穴 2・・・高粘性液 3・・・スタッド 4・・・可動減衰板 4A・・・溝 5・・・スプリングワッシヤ 6・・・ナット 7・・・可撓性密封蓋 8・・・蓋部材 9・・・取付け部 9A・・・円筒部 9B・・・フランジ部 10・・・固定減衰板 10A・・・透穴 11・・・減衰部 12・・・取付け部 12A・・・円筒部 12B・・・フランジ部 13・・・コイルスプリング 14・・・栓体 20・・・可撓性密封蓋 21・・・積層蓋部 21A〜21C・・・円筒ゴム 21D,21E・・・円筒プレート 22・・・取付け部 22A・・・円筒部 22B・・・フランジ部 22C・・・取付け用透穴 25・・・摺動式固定減衰板 26・・・減衰部 26A・・溝 27・・・取付け部 28・・・横剛性用固定減衰板 29・・・減衰部 29A・・・頭を切った円錐穴

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付け穴を有するフランジを上面側に設
    けたカップ状容器と、上端に取付け用のねじ穴を設け、
    上記カップ状容器の軸心に配置し、下記固定減衰板の透
    穴を貫通して配置したスタッドと、取付け穴を有するフ
    ランジを設け、上記スタッドの上端部と上記カップ状容
    器の上端部との間を密封する可摸性密封蓋と、上記カッ
    プ状容器とこの可撓性密封蓋によって形成される液密室
    内に封入した高粘性液と、上記スタッドの下端に固着
    し、上記高粘性液内に配置し、その外周面は上記カップ
    状容器の内周面に摺動自在に接し、かつ、その外周面に
    少なくとも1本の第1液流路を設けた可動減衰板と、上
    記可撓性密封蓋とこの可動減衰板との間に装着し、中心
    部に透穴を設けた固定減衰板と、上記カップ状容器の底
    面と上記可動減衰板の間に設けたばね部材とから構成
    し、上記固定減衰板に取付け穴を有するフランジを設
    け、上記カップ状容器のフランジ、上記固定減衰板のフ
    ランジおよび上記可撓性密封蓋のフランジを互いに液密
    に固着したことを特徴とする液体封入式マウント装置。
  2. 【請求項2】上記可撓性密封蓋は、ゴムなどの弾性材料
    をドーナツ状に成形した蓋部材と、フランジ部および円
    筒部で構成した取付け部材とから構成し、上記蓋部材の
    外周側に上記取付け部材の円筒部を加硫接着したことを
    特徴とする請求項1記載の液体封入式マウント装置。
  3. 【請求項3】上記可撓性密封蓋は、積層蓋部と、フラン
    ジ部および円筒部で構成した取付け部材とから構成し、
    上記積層蓋部の外周側に上記取付け部材の円筒部を加硫
    接着し、上記積層蓋部はゴムなどの弾性材料を円筒状に
    成形したN個の部材とN−1個の円筒プレートを交互に
    積層した構成したことを特徴とする請求項1に記載の液
    体封入式マウント装置。
  4. 【請求項4】上記固定減衰板の減衰部はゴムなどの弾性
    材料で所定の厚さにしたことを特徴とする請求項1に記
    載の液体封入式マウント装置。
  5. 【請求項5】上記固定減衰板の透穴の面に少なくとも1
    個の溝を設け、上記透穴の溝を除いた周面が上記スタッ
    ドの外周面に摺動することを特徴とする請求項1に記載
    の液体封入式マウント装置。
  6. 【請求項6】上記固定減衰板の透穴の形状は、頭を切っ
    た円錐としたことを特徴とする請求項1、請求項5に記
    載の液体封入式マウント装置。
  7. 【請求項7】上記ばね部材は、スプリング部材、ゴムな
    どの高分子弾性部材で構成したことを特徴とする請求頑
    1に記載の液体封入式マウンント装置。
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