JP2003321558A - 高分子膜の製造法 - Google Patents

高分子膜の製造法

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JP2003321558A JP2003048742A JP2003048742A JP2003321558A JP 2003321558 A JP2003321558 A JP 2003321558A JP 2003048742 A JP2003048742 A JP 2003048742A JP 2003048742 A JP2003048742 A JP 2003048742A JP 2003321558 A JP2003321558 A JP 2003321558A
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polymer film
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高耐熱性高分子膜および燃料電池用隔膜とし
て有用な、高分子電解質膜の製造法、およびそれにより
得られる膜。 【解決手段】 フッ素化高分子膜を構成する全ポリマー
中の、[(炭素原子に結合している水素原子の数)/
(炭素原子に結合しているフッ素原子の数+炭素原子に
結合している水素原子の数)]の値が0.001〜0.
90であり、スルホン酸誘導体基を側鎖に有するポリマ
ーを含み、膜厚が5〜200μmのフッ素化高分子膜
を、フッ素ガスと接触させて、前記の値を減少させる工
程を含む高分子膜の製造法およびスルホン酸誘導体基を
スルホン酸基等に変換して高分子電解質膜を製造する方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性に優れたフ
ッ素系高分子膜およびこの膜から変換される燃料電池用
隔膜等として有用な、耐熱性に優れたフッ素系高分子固
体電解質膜の製造法、並びに前記の方法により製造され
るフッ素系高分子膜およびフッ素系高分子固体電解質膜
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電解質として固体高分子隔膜を用
いた燃料電池が、小型軽量化が可能であり、かつ、比較
的低温でも高い出力密度が得られることから注目され、
特に、自動車用途に向けた開発が加速されている。この
ような目的に用いられる固体高分子材料には、優れたプ
ロトン伝導度、適度な保水性、水素ガス、酸素ガス等に
対するガスバリア性等が要求される。このような要件を
満たす材料として、スルホン酸基やホスホン酸基を主鎖
または側鎖の末端に有する高分子が種々検討され、多く
の材料が提案されてきている(非特許文献1等)。
【0003】しかし、実際の燃料電池運転条件下では、
電極において高い酸化力を有する活性酸素種が発生し、
特に、長期にわたり燃料電池を安定に運転させるために
は、このような過酷な酸化雰囲気下での耐久性が要求さ
れる。現在までに提案されている多くの炭化水素系材料
は、燃料電池の運転の初期特性に関しては優れた特性を
示すものが多いが、長期運転に関しては不安を指摘され
る例が多い。このため、現在、実用化に向けた検討とし
ては、化学式(1):
【化1】 (式中、k/l=3〜15、mは、0〜1の整数、n
は、1〜5の整数である。)で表されるパーフルオロポ
リマーが主に採用されている。
【0004】このポリマーは、化学式(2):
【化2】 (式中、mは、0〜1の整数、nは、1〜5の整数であ
る。)で表されるパーフルオロビニルエーテルモノマー
とテトラフルオロエチレン(TFE)との共重合体を製
膜した後、加水分解反応を施すことによって得られる。
【0005】加水分解反応には、通常、側鎖末端が−S
2F型であるポリマーを溶融成型等によりフィルムに
成型し、このフィルムをNaOH、KOH等のアルカリ
によりスルホン酸塩型に変換後、さらに塩酸等の酸によ
り−SO3H型に変換するという手段が用いられてい
る。
【0006】ところで、燃料電池の運転温度としては、
原理的に発電効率が高いこと、廃熱が利用できること等
から、より高温での運転が求められている。しかしなが
ら、前記のようにして製造された従来の高分子電解質膜
では、高温での機械的強度が不充分であった。例えば、
化学式(1)において、k/l=3〜10、m=1、n
=2のポリマーからなる高分子電解質膜を用いた燃料電
池は、100℃以上のような高温での運転は困難であ
る。
【0007】したがって、現在、より耐熱性が改善され
た高分子電解質膜が望まれており、例えば、非特許文献
2には、スルホン酸カリウム塩を有するパーフルオロカ
ーボン膜に室温、真空中で電子線を照射する方法が提案
されている。しかしこのような方法では、耐熱性改善効
果が充分でなかった。
【0008】
【非特許文献1】O.Savadogo、 Jouna
l of New Materials for Electrochem
ical Systems I、47−66(1998)
【非特許文献2】ADRep.AD−A−28 144
34、1993
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
課題を解決し、高い耐熱性を有する高分子膜およびこの
膜から変換される、燃料電池用隔膜として有用な高耐熱
性高分子電解質膜の製造法、並びにその製造法により得
られる高分子膜および高分子電解質膜を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の構造の
フッ素化高分子の膜をフッ素ガスと接触させることによ
り、フッ素化と同時に耐熱性が改善されることを見出
し、本発明を完成させるに至った。
【0011】すなわち、本発明は、以下の通りである。 [1] (1)フッ素化高分子膜を構成する全ポリマー
中の、[(炭素原子に結合している水素原子の数)/
(炭素原子に結合しているフッ素原子の数+炭素原子に
結合している水素原子の数)]の値が0.001〜0.
90の範囲であり、(2)少なくともスルホン酸誘導体
基を側鎖に有するポリマーを含んでなり、(3)膜厚が
5〜200μmの範囲であるフッ素化高分子膜を、フッ
素ガスと接触させて、前記(1)の値を接触前に比べて
減少させる工程を含むことを特徴とする高分子膜の製造
法。
【0012】[2] フッ素化高分子膜に放射線を照射
し、その後にフッ素ガスと接触させることを特徴とする
[1]に記載の高分子膜の製造法。 [3] フッ素化高分子膜をフッ素ガスと接触させるこ
とによって、フッ素ガスと接触させる前であって、放射
線を照射した場合は放射線を照射する前の、フッ素化高
分子膜を構成するポリマーの流動化温度より、フッ素ガ
スと接触させた後の前記ポリマーの流動化温度を30度
以上高くすることを特徴とする[1]または[2]に記
載の高分子膜の製造法。
【0013】[4] 上記[1]〜[3]のいずれか1
つに記載の製造法により製造された高分子膜。 [5] 上記[1]〜[3]のいずれか1つに記載の製
造法により製造された高分子膜中のスルホン酸誘導体基
を、スルホン酸基、スルホン酸誘導体の強酸性基、また
はそれらの塩に変換することを特徴とする高分子電解質
膜の製造法。 [6] 上記[5]の製造法により製造された高分子電
解質膜。
【0014】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の製造法において、フッ素ガスと接触させる高分子
膜は、フッ素化ポリマーを含んでいる点に特徴がある。
フッ素化高分子膜を構成する全ポリマー中の、[(炭素
原子に結合している水素原子の数)/(炭素原子に結合
しているフッ素原子の数+炭素原子に結合している水素
原子の数)](以下、H/(H+F)、と略記する)の
値は0.001〜0.90の範囲である。炭素原子に結
合している水素原子の数が多すぎるとフッ素ガスとの接
触条件として厳しい条件を選択する必要があり、反応の
コントロールが困難になる。上記の値の上限は0.60
が好ましく、0.40がより好ましく、0.20が最も
好ましい。炭素原子に結合している水素原子の数が少な
すぎると耐熱性向上の効果が小さくなる。上記の値の下
限は0.005が好ましく、0.01がより好ましく、
0.03が最も好ましい。
【0015】フッ素化高分子膜を構成するポリマーは、
単独でも混合物でもよい。単独の場合は、部分フッ素化
ポリマーである。混合物の場合、1)パーフルオロポリ
マー+非フッ素化ポリマー、2)部分フッ素化ポリマー
+非フッ素化ポリマー、3)パーフルオロポリマー+部
分フッ素化ポリマー、4)部分フッ素化ポリマー+部分
フッ素化ポリマーの組み合わせが挙げられ、3)および
4)が、ポリマー同士の相溶性に優れているので好まし
い。
【0016】混合物の場合、混合物を構成する全ポリマ
ー中の、H/(H+F)の値が0.001〜0.90の
範囲であれば、混合比は任意である。放射線を照射した
後にフッ素ガスと接触させる場合には、ポリマー鎖中に
メチレン基(−CH2−)を有することが好ましい。フ
ッ素化高分子膜を形成するポリマーには、ホモポリマー
またはコポリマーのいずれも用いることができる。ポリ
マー構造としては、ビニルポリマーをはじめ、例えば、
環状エーテルを開環したポリエーテルのような開環ポリ
マー、ポリビススルホニルイミドのような重縮合型ポリ
マー等が挙げられる。
【0017】パーフルオロポリマーまたは部分フッ素化
ポリマーを構成するビニルポリマーの場合のモノマー単
位としては、例えば、テトラフルオロエチレン(以下、
TFE、と略記する)、クロロトリフルオロエチレン、
トリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン(以下、Vd
F、と略記する)、フルオロエチレン等が例示される。
非フッ素化ポリマーとして、例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレ
ンオキサイド、ポリスチレン等が挙げられる。
【0018】フッ素化高分子膜を構成するポリマーの好
ましい例は、単独ポリマーの場合は、化学式(3)で表
されるモノマーとVdFとを含む共重合体、化学式
(3)で表されるモノマー、TFEおよびVdFとを含
む多元共重合体、化学式(3)で表されるモノマー、T
FEおよびエチレンとを含む多元共重合体、等が挙げら
れる。
【0019】
【化3】 (式中、mは、0〜1の整数、nは、1〜5の整数、Y
は、フッ素原子、塩素原子、−OM、−NHM、−NM
SO2Rfまたは−NMCORf、Mは、水素原子また
はアルカリ金属、Rfは、フルオロアルキル基であ
る。)
【0020】混合物の場合は、化学式(3)で表される
モノマーとTFEとの共重合体+ポリVdF、化学式
(3)で表されるモノマーとTFEとの共重合体+TF
Eとエチレンとの共重合体、等が挙げられる。
【0021】本発明で使用されるポリマーを構成するモ
ノマー単位としては、化学式(4)〜(7)で代表され
る、側鎖構造に水素原子を有する各種のモノマー単位構
造であってもよい。 CF2=CF−O−(CF2a−(CH2b−H (4) (式中、a、bは、正の整数である。) CF2=CF−(CF2c−(CH2d−H (5) (式中、c、dは、正の整数である。)
【0022】
【化4】 (式中、m、nは、化学式(3)と同じ、R1、R2は、
水素原子または低級アルキル基、R1、R2の少なくとも
一方は、低級アルキル基である。) CF2=CFOR3 (7) (式中、R3は、低級アルキル基である。)
【0023】本発明に用いるフッ素化高分子膜には、少
なくともスルホン酸誘導体基を側鎖に有するポリマーを
含む。スルホン酸誘導体基としては、スルホン酸基その
ものやその塩、フルオロスルホニル基やクロロスルホニ
ル基等のハロスルホニル基、スルホン酸エステル基、ス
ルホンアミド基、ビススルホニルイミド基、スルホニル
カルボニルイミド基等が例示される。フッ素ガスとの接
触に対して化学的に安定なハロスルホニル基およびビス
スルホニルイミド基が好ましく、フルオロスルホニル基
がより好ましい。
【0024】少なくともスルホン酸誘導体基を側鎖に有
するポリマーを含むフッ素化高分子としては、例えば、
フッ素化ポリマーの側鎖がスルホン酸誘導体基で置換さ
れたもの、含フッ素モノマーとスルホン酸誘導体基を側
鎖に有するモノマーとの共重合体、前記の含フッ素化高
分子と、スルホン酸誘導体基を側鎖に有するポリマーと
の混合物等が挙げられる。スルホン酸誘導体基を有する
ポリマーとしては、パーフルオロポリマー、部分フッ素
化ポリマーおよび非フッ素化ポリマーのいずれでもよい
が、スルホン酸誘導体基周辺の化学的安定性が高いとい
う点でフッ素化ポリマーが好ましい。
【0025】スルホン酸誘導体基は、パーフルオロアル
キレン基の末端に結合している構造がより好ましく、例
えば、化学式(3)で表されるモノマー単位を有するポ
リマーが好ましい。フッ素化高分子膜中のスルホン酸誘
導体基の量は、ポリマー1g当りの当量数で表すと、
0.5〜3ミリ当量/gの範囲が好ましく、0.7〜
2.5ミリ当量/gがより好ましく、0.8〜2ミリ当
量/gが最も好ましい。フッ素化高分子膜が、このよう
なスルホン酸誘導体基の量を有する場合、燃料電池用隔
膜として有用な高分子電解質膜を製造することができ
る。
【0026】本発明のフッ素化高分子膜の膜厚は5〜2
00μm、好ましくは10〜150μm、より好ましく
は20〜100μmである。膜厚が200μmを越える
と燃料電池用隔膜として用いた場合に電気抵抗が高くな
り、燃料電池の性能が低下するだけでなく、フッ素ガス
との接触に要する時間がかかりすぎるため、生産性が悪
くなる。また膜厚が5μm未満の場合、膜の強度が小さ
すぎる上に、燃料電池用隔膜として用いた場合に燃料ガ
スの透過量が多くなりすぎるためにやはり性能が低下す
る。
【0027】フッ素化高分子膜をフッ素ガスと接触させ
る工程において、用いるフッ素ガスは純ガスでも、窒
素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスで希釈されたガ
スでもよい。フッ素ガスの分圧は、フッ素化高分子膜の
種類により異なり、好ましくは常圧以下、より好ましく
は0.001MPa〜常圧、最も好ましくは0.01M
Pa〜常圧である。フッ素ガスと接触させる温度は、フ
ッ素化高分子膜の種類により異なり、好ましくは0〜2
00℃、より好ましくは室温〜150℃の範囲で設定さ
れる。接触させる時間もフッ素化高分子膜の種類により
異なり、短いほど生産性が高くなるために好ましいが、
フッ素化を充分進行させるためには、好ましくは1分〜
24時間、より好ましくは1分〜5時間、最も好ましく
は1分〜1時間である。
【0028】フッ素ガスと接触させるに際して、フッ素
化高分子膜をパーフルオロ炭化水素溶媒で膨潤させてお
いてもよい。フッ素ガスと接触させる条件は一定でもよ
いが、フッ素ガスの分圧や接触させる温度は、例えば、
低い値から高い値に2段階〜連続的に変化させてもよ
い。本発明者らが上記フッ素ガスとの接触工程を詳細に
検討した結果、上記フッ素ガス処理工程では、フッ素化
高分子膜を構成する全ポリマー中のH/(H+F)の値
が次第に低下していくだけでなく、驚くべきことに、そ
のフッ素化反応と同時に、フッ素化高分子膜を構成する
フッ素化ポリマーの流動化温度が大幅に上昇することを
見出した。フッ素化処理により得られるフッ素化高分子
膜のH/(H+F)の値は、好ましくは0.40以下、
より好ましくは0.10以下、最も好ましくは0.05
以下である。
【0029】フッ素化高分子膜を構成するフッ素化ポリ
マーの流動化温度とは、フッ素化高分子膜を構成するフ
ッ素化ポリマーが、前記の1)〜4)に示すような混合
物の場合は、ポリマー組成物の流動化温度をいう。本発
明の製造法において、上記の流動化温度の上昇効果をさ
らに増幅するために、フッ素ガスと接触させる工程の前
に、フッ素化高分子膜に放射線を照射することが好まし
い。放射線としては、例えば、X線、γ線、電子線等が
挙げられるが、電子線は設備が簡便なので好ましい。照
射量は1〜500kGyが好ましく、10〜300kG
yがより好ましい。
【0030】フッ素ガスと接触させた後の流動化温度T
2は、フッ素ガスと接触させる前であって、フッ素ガス
と接触させる前に放射線を照射した場合は放射線を照射
する前の、フッ素化高分子膜を構成するフッ素化ポリマ
ーの流動化温度T1に比べて、著しく高くなる。すなわ
ち、T1<T2という関係が成り立つ。ポリマーの流動化
温度は必ずしも明確には表れない場合が多いので、ここ
では、弾性率が1×10-5dyne/cm2以下となる
温度を流動化温度の定義とする。弾性率の測定には、周
波数35Hzにおける測定結果を採用する。弾性率は、
一般的には、動的粘弾性の温度分散として得られるが、
測定中に急激な弾性率低下が起ったり、膜の破断が起こ
り、実質的に弾性率の連続的な測定が不可能となった場
合も、そのときの温度を流動化温度とみなす。
【0031】フッ素ガスと接触させた後に、例えば、ス
ルホン酸誘導体基をスルホン酸基またはその塩に変換す
る等、構造の異なる高分子膜に変換してから流動化温度
を測定した場合には、フッ素ガスと接触する前の高分子
膜について同様に構造の変換を行って流動化温度を測定
し、前者をT2、後者をT1とみなしてもよい。T2はT1
に対して30度以上高いものが好ましく、60度以上高
いものがより好ましく、100度以上高いものがさらに
好ましく、150度以上高いものがさらにより好まし
く、フッ素化ポリマーの分解点に至るまで、流動化温度
を示さないものが最も好ましい。また、T2そのものは
300℃以上であることが好ましい。このように、本発
明の処理工程によりフッ素化高分子膜の流動化温度が向
上するのは、フッ素化ポリマーがフッ素ガスとの接触
(および放射線照射)時に、フッ素化処理と同時に何ら
かの架橋構造が形成されるものと推定される。
【0032】本発明に使用されるフッ素化高分子膜は、
どのような方法で製膜されたものでもよい。製膜方法と
して、例えば、カレンダー法、インフレーション法、T
ダイ法、キャスト法、切削法、エマルション法、ホット
プレス法等が挙げられる。このうち、製膜の生産性を考
慮すると、Tダイ法、インフレーション法およびキャス
ト法が好ましい。フッ素ガスとの接触により得られた高
分子膜中のスルホン酸誘導体基は、適当な方法によりス
ルホン酸基、スルホン酸誘導体の強酸性基、またはそれ
らの塩に変換される。
【0033】スルホン酸誘導体の強酸性基としては、例
えば、ビススルホニルイミド基、スルホニルカルボニル
イミド基等が挙げられる。変換する方法は、スルホン酸
誘導体基の種類により異なるが、例えば、フルオロスル
ホニル基の場合、アルカリ性物質で処理することにより
スルホン酸塩型の高分子固体電解質膜となり、次いで、
酸で処理することによりスルホン酸型の高分子固体電解
質膜に変換できる。アルカリ性物質または酸による処理
は、公知条件で行うことができる。フッ素ガスと接触す
る前のスルホン酸誘導体基そのものが、スルホン酸基や
ビススルホニルイミド基のような既に安定な強酸性基で
あり、そのまま高分子固体電解質として用いる場合に
は、特に変換処理をしなくてもよい。このようにして得
られた高分子固体電解質膜を構成するポリマーの流動化
温度は、フッ素化高分子膜に対して上記フッ素ガスとの
接触(および放射線照射)を行わなかった場合に比べ
て、著しく向上する。以上のように、本発明にしたがえ
ば、燃料電池用隔膜として、特に有用な高耐熱性の高分
子固体電解質膜が提供できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
具体的に説明する。本発明に用いる測定法は以下の通り
である。 (1)[(炭素原子に結合している水素原子の数)/
(炭素原子に結合しているフッ素原子の数+炭素原子に
結合している水素原子の数)]、すなわち、(H/(H
+F)) 測定装置として、BRUKER BIOSPIN社製D
SX−400型核磁気共鳴装置を用い、マジックアング
ルスピニング法によって測定した固体19F−NMRスペ
クトルから求める。フッ素化の進行は、BIO−RAD
社製FT−IRスペクトロメーターFTS−6000を
用い、透過法によって測定したIRスペクトルから確認
する。
【0035】(2)流動化温度 エーアンドデイ社製の粘弾性測定装置DDV−01FP
を用い、周波数35Hzにて−100〜300℃の各温
度で測定した引張り弾性率が1×10-5dyne/cm
2を下回った温度として求める。(3)膜厚ONO S
OKKI社製デジタル膜厚計DG−925を用いて測定
する。
【0036】
【実施例1】ステンレス製200ml耐圧容器に、化学
式(8):
【化5】 で表されるSO2F基含有モノマー12.1g、100
gのHFC43−10meeおよび重合開始剤として
(CF3CF2CF2COO)2の5%HFC43−10m
ee溶液1.0gを入れ、容器内を充分に窒素置換した
後、フッ化ビニリデン(VdF)で0.8MPaに加圧
した。25℃で攪拌しながら内圧を0.8MPaに保つ
よう適宜VdFを追加圧入した。5時間反応後、放圧
し、白濁した液体を得た。この液体にメタノールを加え
て固体を析出させ、濾過、メタノール洗浄、乾燥して1
1.6gの白色固体を得た。
【0037】この固体の19F−NMRスペクトルを測定
した結果、SO2F基含有モノマー単位とVdF単位を
含む共重合体であり、SO2F基含有モノマー単位:V
dF単位=14:86(モル比)であることが確認され
た。膜のH/(F+H)の値は0.33、スルホン酸誘
導体含率は1.2ミリ当量/gであった。この共重合体
を270℃にてプレスし、厚さ50μmの膜状に成形し
た(膜A)。
【0038】この膜の一部を約30mm×3mmの短冊
状に切断し、エーアンドデイ社製の粘弾性測定装置DD
V−01FPにセットし、周波数35Hzにて−100
〜300℃の各温度での引張り弾性率を測定した。その
結果、この膜は82℃で弾性率が急激に低下し、1×1
-5dyne/cm2を下回ったところで破断した(T1
=82℃)。次に、同じ膜を、純フッ素ガス0.04M
Paの圧力下、100℃で10分間曝した。この膜につ
いて、引張り弾性率を測定したところ、300℃でも破
断せず、その間弾性率は1×10-5dyne/cm2
下にはならなかった(T2>300℃)。この膜のIR
スペクトルを測定したところ、3000cm-1付近の吸
収が減少し、2400cm-1付近の吸収が増加してお
り、フッ素化が進行していることが確認された。
【0039】
【実施例2】実施例1で得られた膜A(膜厚50μm)
に、室温で電子線を150kGy照射した。次いで、こ
の膜に、実施例1と同条件でフッ素ガスと接触させた。
得られた膜について、実施例1と同様に引張り弾性率を
測定したところ、300℃でも破断せず、その間弾性率
は1×10-5dyne/cm2以下にはならなかった
(T2>300℃)。この膜のIRスペクトルを測定し
たところ、3000cm- 1付近の吸収が減少し、240
0cm-1付近の吸収が増加しており、フッ素化が進行し
ていることが確認された。
【0040】
【実施例3】ステンレス製200ml耐圧容器に、化学
式(8)で表されるSO2F基含有モノマー15.2
g、31gのHFC43−10meeおよび重合開始剤
として(CF3CF2CF2COO)2の5%HFC43−
10mee溶液0.74gを入れ、容器内を充分に窒素
置換した後、フッ化ビニリデン(VdF)で0.4MP
aに加圧した。ついでテトラフルオロエチレン(TF
E)を0.7MPaとなるまで追加圧入した。25℃で
攪拌しながら内圧を0.8MPaに保つよう適宜TFE
を追加圧入した。5時間反応後、放圧し、白濁した液体
を得た。この液体にメタノールを加えて固体を析出さ
せ、濾過、メタノール洗浄、乾燥して3.4gの白色固
体を得た。
【0041】この固体の19F−NMRスペクトルを測定
した結果、SO2F基含有モノマー単位、VdF単位お
よびTFE単位を含む共重合体であることが確認され
た。また、IRスペクトルの測定結果から、SO2F基
含有モノマー単位:VdF単位:TFE単位=14:4
9:37(モル比)であることが確認された。膜のH/
(F+H)の値は0.19、スルホン酸誘導体含率は
1.1ミリ当量/gであった。この共重合体を270℃
にてプレスし、厚さ45μmの膜状に成形した(膜
B)。
【0042】この膜について実施例1と同様に引張り弾
性率を測定したところ、この膜は95℃で弾性率が急激
に低下し、1×10-5dyne/cm2を下回ったとこ
ろで破断した(T1=95℃)。次に、同じ膜を純フッ
素ガス0.04MPaの圧力下、100℃で10分間曝
した。この膜について、同様に引張り弾性率を測定した
ところ、この膜は弾性率が1×10-5dyne/cm2
に達する前に250℃で破断した(T2=250℃)。
また、この膜のIRスペクトルを測定したところ、30
00cm-1付近の吸収が減少し、2400cm-1付近の
吸収が増加しており、フッ素化が進行していることが確
認された。
【0043】
【実施例4】化学式(9):
【化6】 で表される共重合体(k:l=5.0:1)75質量部
とポリフッ化ビニリデン25質量部を混合し、250℃
に設定した東洋精機社製ラボプラストミルにて、120
rpmで20分間混練した。膜のH/(F+H)の値は
0.19、スルホン酸誘導体含率は0.8ミリ当量/g
であった。この混練物を270℃にてプレスし、厚さ4
0μmの膜状に成形した(膜C)。この膜について、実
施例1と同様に引張り弾性率を測定したところ、この膜
は170℃で弾性率が急激に低下し、1×10-5dyn
e/cm2を下回ったところで破断した(T1=170
℃)。
【0044】次に、同じ膜を純フッ素ガス0.04MP
aの圧力下、100℃で10分間曝した。この膜につい
て、同様に引張り弾性率を測定したところ、300℃で
も破断せず、その間弾性率は1×10-5dyne/cm
2以下にはならなかった(T2>300℃)。この膜のI
Rスペクトルを測定したところ、3000cm-1付近の
吸収が減少し、2400cm-1付近の吸収が増加してお
り、フッ素化が進行していることが確認された。
【0045】
【実施例5】化学式(9)で表される共重合体(k:l
=5.0:1)75質量部とTFE−エチレン共重合体
25質量部を混合し、270℃にて、100rpmで2
0分間混練した。膜のH/(F+H)の値は0.19、
スルホン酸誘導体含率は0.8ミリ当量/gであった。
この混練物を270℃にてプレスし、厚さ40μmの膜
状に成形した(膜D)。この膜について、実施例1と同
様に引張り弾性率を測定したところ、この膜は180℃
で弾性率が急激に低下し、1×10-5dyne/cm2
を下回ったところで破断した(T1=180℃)。
【0046】次に、同じ膜を純フッ素ガス0.04MP
aの圧力下、100℃で10分間曝した。この膜につい
て、同様に引張り弾性率を測定したところ、300℃で
も破断せず、その間弾性率は1×10-5dyne/cm
2以下にはならなかった(T2>300℃)。この膜のI
Rスペクトルを測定したところ、3000cm-1付近の
吸収が減少し、2400cm-1付近の吸収が増加してお
り、フッ素化が進行していることが確認された。
【0047】
【実施例6】実施例5で得られた膜Dと、それをフッ素
ガスで処理した膜とを、それぞれKOH/ジメチルスル
ホキシド/水(6:6:11/質量比)中、50℃で1
時間浸漬して加水分解反応を行った。水洗後、4N硫酸
中、90℃で1時間浸漬し、水洗、乾燥してスルホン酸
型の膜を得た。それぞれの膜について同様に引張り弾性
率を測定したところ、フッ素ガスで処理していない膜は
205℃で弾性率が急激に低下し、1×10-5dyne
/cm2を下回ったところで破断した(T1=205
℃)。一方、フッ素ガスで処理した膜は300℃でも破
断せず、その間弾性率は1×10-5dyne/cm2
下にはならなかった(T2>300℃)。
【0048】
【実施例7】ステンレス製200ml耐圧容器に、化学
式(8)で表されるSO2F基含有モノマー15.2
g、国際出願公開公報第WO02/62749号明細書
記載の方法で合成した、化学式(10): CF2=CFOCF2CF2SO2NEt2 (10) で表されるアミドモノマー1.5g、31gのHFC4
3−10meeおよび重合開始剤として(CF3CF2
2COO)2の5%HFC43−10mee溶液0.7
4gを入れ、容器内を充分に窒素置換した後、TFEで
0.3MPaに加圧した。25℃で攪拌しながら内圧を
0.3MPaに保つよう適宜TFEを追加圧入した。5
時間反応後、放圧し、白濁した液体を得た。この液体に
メタノールを加えて固体を析出させ、濾過、メタノール
洗浄、乾燥して2.9gの白色固体を得た。
【0049】この固体の19F−NMRスペクトルを測定
した結果、生成物は、SO2F基含有モノマー単位、化
学式(10)で表されるアミドモノマー単位およびTF
E単位を含む3元共重合体であることが確認され、その
積分比から、SO2F基含有モノマー単位:アミドモノ
マー単位:TFE単位=18:7:75(モル比)であ
ることが確認された。膜のH/(F+H)の値は0.1
0、スルホン酸誘導体含率は1.4ミリ当量/g、この
うちスルホンアミド基を除くスルホン酸誘導体含率は
1.0ミリ当量/gであった。この共重合体を270℃
にてプレスし、厚さ52μmの膜状に成形した(膜
E)。
【0050】この膜について実施例1と同様に引張り弾
性率を測定したところ、この膜は185℃で弾性率が急
激に低下し、1×10-5dyne/cm2を下回ったと
ころで破断した(T1=185℃)。次に、同じ膜を純
フッ素ガス0.04MPaの圧力下、100℃で10分
間曝した。この膜について、同様に引張り弾性率を測定
したところ、300℃でも破断せず、その間弾性率は1
×10-5dyne/cm2以下にはならなかった(T2
300℃)。また、この膜のIRスペクトルを測定した
ところ、3000cm -1付近の吸収が減少し、2400
cm-1付近の吸収が増加しており、フッ素化が進行して
いることが確認された。
【0051】
【発明の効果】本発明によると、耐熱性に優れた高分子
膜が得られる。この膜から変換される高分子電解質膜
は、耐熱性に優れ、燃料電池用隔膜として有用であり、
公知の膜に比べて、より高温で運転できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H01B 1/06 H01B 1/06 A H01M 8/02 H01M 8/02 P 8/10 8/10 C08L 27:12 C08L 27:12 Fターム(参考) 4D006 GA41 HA41 MA03 MB04 MB09 MB11 MB15 MB19 MC28X MC61X NA32 NA42 PC80 4F073 AA12 BA15 BB01 CA41 DA04 5G301 CA30 CD01 CE01 5H026 AA06 CX04 EE19 HH03 HH05 HH08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)フッ素化高分子膜を構成する全ポ
    リマー中の、[(炭素原子に結合している水素原子の
    数)/(炭素原子に結合しているフッ素原子の数+炭素
    原子に結合している水素原子の数)]の値が0.001
    〜0.90の範囲であり、(2)少なくともスルホン酸
    誘導体基を側鎖に有するポリマーを含んでなり、(3)
    膜厚が5〜200μmの範囲であるフッ素化高分子膜
    を、フッ素ガスと接触させて、前記(1)の値を接触前
    に比べて減少させる工程を含むことを特徴とする高分子
    膜の製造法。
  2. 【請求項2】 フッ素化高分子膜に放射線を照射し、そ
    の後にフッ素ガスと接触させることを特徴とする請求項
    1記載の高分子膜の製造法。
  3. 【請求項3】 フッ素化高分子膜をフッ素ガスと接触さ
    せることによって、フッ素ガスと接触させる前であっ
    て、放射線を照射した場合は放射線を照射する前の、フ
    ッ素化高分子膜を構成するポリマーの流動化温度より、
    フッ素ガスと接触させた後の前記ポリマーの流動化温度
    を30度以上高くすることを特徴とする請求項1または
    2記載の高分子膜の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の製
    造法により製造された高分子膜。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の製
    造法により製造された高分子膜中のスルホン酸誘導体基
    を、スルホン酸基、スルホン酸誘導体の強酸性基、また
    はそれらの塩に変換することを特徴とする高分子電解質
    膜の製造法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の製造法により製造された
    高分子電解質膜。
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