JP2003319946A - 補強シール付きトロカール - Google Patents

補強シール付きトロカール

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JP2003319946A JP2003092223A JP2003092223A JP2003319946A JP 2003319946 A JP2003319946 A JP 2003319946A JP 2003092223 A JP2003092223 A JP 2003092223A JP 2003092223 A JP2003092223 A JP 2003092223A JP 2003319946 A JP2003319946 A JP 2003319946A
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Dario Vitali
ダリオ・バイタリ
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Ethicon Endo Surgery Inc
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    • A61B17/3462Trocars; Puncturing needles with means for changing the diameter or the orientation of the entrance port of the cannula, e.g. for use with different-sized instruments, reduction ports, adapter seals
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外科手術手技中に裂けが生じるのを著しく減
少させる改良設計のトロカールシールを提供する。 【解決手段】 患者に手技を行うトロカール28は、遠
位端部12及び近位端部14を備えた中空カニューレ3
1と、カニューレの近位端部に取り付けられた遠位端部
16及び壁が取り付けられている近位端部18を備えた
ハウジング32とから成る。壁を貫通して孔35が設け
られている。トロカールは、ハウジングに取り付けられ
ていて、孔35を貫通した器械の周りを密封する第1の
シール26を更に有している。シールは、開口部27が
貫通して設けられたエラストマー部材である。エラスト
マー部材中には、金属製の補強部材50が設けられ、こ
の補強部材は、好ましくは超弾性材料、例えばニチノー
ルで作られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、内視鏡下外
科手術中、手術部位への接近を可能にする外科手術用ト
ロカールに関する。特に、本発明は、器械をトロカール
に差し込んだときにトロカールを通る手術部位からの吹
込み流体の漏れの原因となる場合のある裂けを防止する
改良型シールを備えたトロカールに関する。
【0002】本発明は、従来型の内視鏡及び開放式又は
観血的外科手術用器械使用並びにロボット利用手術に利
用できる。
【0003】
【従来の技術】外科手術において内視鏡的手技を用いる
ことは、広く受け入れられている。本明細書で用いる
「内視鏡的」という用語は、腹腔鏡や関節鏡を用いる手
技を含むあらゆるタイプの低侵襲外科手術手技を含むも
のとして定義される。したがって、外科医が特定の体腔
又は解剖学的領域の周りの皮膚及び組織に極力小さな切
開部を設けた状態で複雑な外科手術手技を行うことがで
きる多くの内視鏡的器械が開発された。内視鏡的器械を
体腔内に導入するため、トロカールを用いて体腔を穿刺
し、これにカニューレ刺入を行うことが必要な場合が多
い。トロカールは、当該技術分野において広く知られて
おり、典型的には、栓塞子と、トロカールカニューレと
から成っている。トロカールの一例を、2000年1月
25日にフレデリック等に付与された特許文献1に見る
ことができ、かかる米国特許明細書の記載内容を本明細
書の一部を形成するものとしてここに引用する。
【0004】密封構造体又は密封器械をカニューレと連
携した状態で使用して内視鏡的手技中における流体又は
ガスの漏出を阻止するようにすることが通例である。内
視鏡的外科手術手技の実施中、ガス内圧が手技を首尾良
く完了させるために維持されてなければならない。器械
を体腔内に位置決めされたトロカールに出し入れする
間、ガス内圧を維持するため器械とトロカール組立体の
両方に密封装置が必要である。大抵のトロカールは2つ
の密封装置を備えている。1つは、器械がトロカールを
貫通していない場合にトロカールを密封するものであ
り、もう1つは、器械をトロカールに通しているときに
トロカールを密封するものである。さらに、密封装置
は、トロカールカニューレに対する外科手術用器械の多
数回にわたる出し入れにもかかわらず、ガス圧力を腹腔
内に維持することが望ましい。
【0005】最も普及しているトロカールは、外側シー
ル及び内側シールを有している。外側シールは典型的に
は、トロカールカニューレの最も近位側に位置した端部
のところに設けられたガスケットである。このガスケッ
トは、これを貫通した医用器械の細長いシャフトの周り
にぴったりと嵌まる。したがって、外側シールは、外科
手術用器械をカニューレと共に用いている間、流体がト
ロカールカニューレを通って体腔から逃げ出るのを阻止
する。内側シールは、典型的には、フラッパドア(flap
per door)と呼ばれているものである。これは、ばね押
しされて内側ガスケットに押し付けられる剛性の、典型
的なプラスチック製のドアから成る。内側シールは、ト
ロカールカニューレを用いていない間、即ち、外科手術
用器械又は栓塞子がこれを貫通していない状態で、流体
がトロカールカニューレを通って体腔から逃げ出るのを
阻止する。内側シールは、トロカールカニューレ取っ手
で外側シールの遠位側に位置決めされる。
【0006】上記設計は大抵の場合良好に働くが、外側
シール又はガスケットが外科手術中に裂ける傾向があ
る。外科医が外科手術用器械の長手方向軸線をトロカー
ルカニューレの長手方向軸線と平行にした状態で外科手
術用器械を直接外側ガスケット開口部上に整列させた場
合には、裂けは問題とはならない。しかしながら、外科
医が、外科手術用器械をカニューレに対して角度をなし
た状態で外科手術用器械をトロカールカニューレに入れ
る場合が多い。これにより、外科手術用器械の先端部が
ガスケットの壁に押し付けられ、それによりガスケット
が裂けるようになる場合が多い。裂けた状態のガスケッ
トは、外科手術手技中の漏れの原因となる場合があり、
このために、外科医は新しいカニューレを挿入すること
が必要な場合がある。
【0007】別の手段を用いてこの問題を解決すること
が試みられた。試みられた1つの解決策は、浮動ガスケ
ットの使用であり、この場合、外側ガスケットはベロー
型構造体上で浮動する。この種のシールの例が、199
3年5月11日にリチャード等に付与された特許文献
2、1995年1月31日にハート等に付与された特許
文献3及び1994年5月3日にハート等に付与された
特許文献4に与えられており、これら全ての米国特許明
細書の記載内容を本明細書の一部を形成するものとして
ここに引用する。しかしながら、この種の浮動シール
は、裂けの発生を常に著しく減少させるとは限らない。
加うるに、このような種類のシールはしばしば高価であ
る。
【0008】別の試みは、互いに異なる硬さの2つの層
から成形されたガスケットの使用である。シールを形成
する軟らかい内側層が設けられ、シールを手術用器械に
よる研磨から保護する硬い外側層が設けられる。この種
のシールの一例が、1997年5月13日にアントーン
・ジュニア等に付与された特許文献5に見受けられる。
さらに、別の試みは、シールの外面を虹彩形部品による
研磨から保護するように製作されたシールを用いること
であり、その一例が1994年5月3日にハート等に付
与された特許文献4に記載されている。さらに、別の試
みは、スパンデックス織物層をエラストマーシールの周
りに設け、又は、織物をシールで包囲してシールの裂け
を阻止することにある。この方法の一例が、1998年
12月3日に公表された特許文献6に記載されている。
しかしながら、これら試みは全てそれ自体の欠点を持っ
ている。
【0009】したがって、外科手術手技中に裂けが生じ
るのを著しく減少させる改良設計が施されたトロカール
シールを提供することが望ましい。
【0010】
【特許文献1】米国特許第6,017,356号明細書
【特許文献2】米国特許第5,209,737号明細書
【特許文献3】米国特許第5,385,553号明細書
【特許文献4】米国特許第5,308,336号明細書
【特許文献5】米国特許第5,628,732号明細書
【特許文献6】欧州特許第1015049号明細書(国
際公開第98/53865号パンフレット)
【0011】発明の概要 患者に手技を行うトロカールが提供される。トロカール
は、遠位端部及び近位端部を備えた中空カニューレと、
カニューレの近位端部に取り付けられた遠位端部及び壁
が取り付けられている近位端部を備えたハウジングとか
ら成る。壁を貫通して孔が設けられている。トロカール
は、ハウジングに取り付けられていて、孔を貫通した器
械の周りを密封する第1のシールを更に有している。シ
ールは、開口部が貫通して設けられたエラストマー部材
である。エラストマー部材中には、金属製の補強部材が
設けられ、この補強部材は、好ましくは超弾性材料、例
えばニチノールで作られる。
【0012】本発明の新規な特徴が特許請求の範囲に具
体的に記載されている。しかしながら、本発明の内容
は、その別の目的及び利点と共に構成及び使用方法の両
方に関し、添付の図面を参照して以下の説明を参照する
と最もよく理解できよう。
【0013】
【発明の実施の形態】図面を参照すると(図中、同一の
符号は同一の要素を示している)、図1には、本発明に
従って構成されたトロカール28が示されている。トロ
カール28は、外科手術用器械81、例えば、クリップ
取付け具、ステープラ、把持具、カッタなどを体腔内に
挿入するための接近手段となる。トロカール28は、カ
ニューレ31と、栓塞子(図示せず)とから成ってい
る。カニューレ31は、遠位端部12及び近位端部14
を有している。トロカール28は、カニューレ31の近
位端部14に取り付けられた遠位端部16を備えるハウ
ジング32を更に有している。ハウジング32は、孔3
5が設けられた近位端部18を有している。図1は、ト
ロカール28が外科手術患者の体壁30を穿通し、その
次に、栓塞子がカニューレ31から引っ込められた後の
トロカール28を示している。ハウジング32は、カニ
ューレ31の内部と連通した内側チャンバ33(図6参
照)を有している。カニューレ31の遠位端部12は、
体壁30に作られた開口部を貫通した状態で示されてい
る。トロカール28は、孔35を密封した状態でハウジ
ングに取り付けられた第1のシール26を有している。
孔35は、これを貫通して中央に設けられた開口部27
を有し、シールは外科手術用器械81をこれに通してい
るときに外科手術用器械の周りを密封するようになって
いる。
【0014】シール26は、図2を参照すると一層よく
理解できる。図2で分かるように、シール26は、ハウ
ジングの近位端部18とフレーム36との間に捕捉され
ることにより、ハウジングに取付け可能である。フレー
ム36は、これをハウジングに取付け保持するため、受
入れスロット39にスナップ嵌めされる突起38を有し
ている。
【0015】シール26は、外科手術用器械81を通過
させる開口部27を有している。開口部27は、弾性的
に拡張して外科手術用器械81を挿通状態で通過させる
ことができる。開口部27の直径は、約2.5mm〜約
5mmであるのがよい。したがって、シール26は、大
径の外科手術用器械を挿通させることができる弾性と外
科手術用器械81をシール26に通すときに裂けを防止
する靱性の二重の特性を備えることが必要である。
【0016】図3は、本発明に従って構成されたシール
26の一実施形態を示している図である。シール26
は、補強部材50を包み込んだ医用等級のエラストマー
材料51から成るのがよい。シール26は、任意の形
状、例えば、円板又は円錐形のものであるのがよく、図
示のように、円錐形内側部分45及び円板状外側部分4
6を有するのがよい。適当なエラストマー材料51の例
としては、シリコーンゴム、ポリウレタンエラストマ
ー、クロロブチルゴム、ラテックスゴム、ポリイソプレ
ンゴム及びエチレンプロピレンジエンモノマー(“EP
DM”)ゴムから成る医用等級のシリコーン、例えば、
ダウ・コーニング社のSLASTIC(登録商標)医用
等級シリコーンゴムが挙げられるが、これらには限定さ
れない。
【0017】補強部材50は又、シール26と一緒に弾
性変形可能であるのがよく、図3にはその元の非拘束状
態で示されている。補強部材50を、弾性的に撓むこと
ができる金属、例えば、弾性又はばね等級の鋼、ステン
レス鋼、銅又はチタン合金で作るのがよい。また、補強
部材50を疑似弾性又は超弾性材料、例えば、カリフォ
ルニア州メンロパーク所在のレイセム・コーポレイショ
ン(Raychem Corporation)から入手できるニッケル−
チタン合金であるニチノール(NITINOL:登録商
標)で作ってもよい。補強部材50を、変形しないで非
常に大きな撓みに耐えることができる形状記憶合金の超
弾性相で作ってもよい。補強部材50を変形させ又は拡
張させても、これは解除するとその元の形状に戻ること
になる。補強部材50をフィラメントから製織してもよ
く、又は金属シート又は金属箔から形成し又はプレス加
工して作ってもよい。
【0018】補強部材50をニチノール合金で作る場
合、この合金は好ましくは、約50.5%(本明細書で
用いるこれらの割合は、原子%を意味している)〜約6
0%、最も好ましくは約55%Ni、残部がTi合金か
ら成る。好ましくは、補強部材50は、体温で超弾性を
示し、好ましくは、約24℃〜約37℃のAf(合金が
マルテンサイト相からオーステナイト相に完全に変態す
る温度)を有する。上述のように、補強部材50を超弾
性合金で作るのが好ましく、最も好ましくは、補強部材
50は、50.5原子%以上のニッケル及び残部がチタ
ンの合金材料で作られる。50.5原子%以上のニッケ
ルにより、マルテンサイト相が完全にオーステナイト相
に変態する温度、即ち、Af温度が人体の体温以下であ
り、好ましくは、24℃〜37℃であり、オーステナイ
トが体温でのみ安定した相となるような合金が得られ
る。適当な形状記憶合金は、カリフォルニア州メンロパ
ーク所在のレイセム・コーポレイションから入手できる
ニチノール(NITINOL:登録商標)として入手で
きる。
【0019】補強部材50は、成形された設計物のフィ
ラメント又は線状コンポーネントが5°〜175゜の夾
角をなすメッシュ設計のものであるのがよい。変形例と
して、補強部材50を湾曲フィラメント又はエッチング
した設計コンポーネントを含むメッシュデザインのもの
であってもよい。補強部材50のフィラメント又は脚部
の傾斜した又は湾曲した形態により、種々の直径の外科
手術用器械81の挿入を容易にする半径方向の拡張が可
能になる。半径方向拡張又は収縮の際における軸方向長
さの変化をそれほど示さない補強部材50の設計が円錐
形シールで望ましい場合がある。
【0020】シール26を組み付けるには、注型法、補
強部材50の周りへのエラストマー材料51の射出成形
法又は圧縮成形法を用いるのがよい。補強部材50の開
放構造により、エラストマー材料51は成形中、補強部
材50を貫通して流れてこの周りに位置することができ
る。補強部材50に取り付けられた積層エラストマー層
又は当該技術分野において公知の他の製造法を使用して
もよい。
【0021】エラストマー材料51内に封じ込められた
補強部材50は、エラストマー材料51の裂けを防止す
ると共に使用中におけるエラストマー材料51の裂け又
は割れの伝搬を防止するよう設計されている。外科手術
用器械81を開口部27と心ずれ状態で挿入し、これが
シール26の内側部分45に接触しても、エラストマー
材料51の穿通は、補強部材50の開口部の大きさによ
って制限される。この穿通の制限により、穿通部を通る
吹込み流体の流出が制限される。加うるに、補強部材5
0のメッシュへのエラストマー材料51の付着により、
メッシュの隣り合う開口部への穿通の広がりの防止が可
能である。
【0022】補強部材50は、開口部27よりも大きな
開口部27と整列した開口部を有するのがよい。かくし
て、シール26の最も内側の領域を、エラストマー材料
だけで形成して外科手術用器械82に対し一層一様な密
封状態をもたらすのがよい。
【0023】図4は、変形実施形態としての補強部材1
50を示している図である。角度、間隔及びパターン
は、5゜〜175゜の角度で接合する部材又は脚部を備
える一連の菱形を形成するように部材150にエッチン
グされる。夾角は、包囲部材相互間の領域をほぼ等しく
保つよう半径方向位置の関数として変化する。
【0024】別の変形実施形態としての補強部材250
が図5に示されている。この実施形態では、補強部材
は、マトリックスを形成するよう連接部材71により一
定間隔で連結された角のある星形パターン70から成る
同心リングを示している。星形パターンの半径方向拡張
は、不規則な形状の要素72を一定間隔で設けることに
より許容できる。
【0025】図6は、更に別の実施形態としての補強部
材350を示している図である。補強部材350は、ス
トラット68によって相互に連結された平らな部材67
から成るマトリックスとして構成されている。補強部材
350には全体にわたりスロット62が飛び飛びに設け
られており、これらスロットは補強部材350を幾つか
の葉状部80に分割している。これらスロットを設ける
ことにより、大径の外科手術用器械を容易に受け入れな
がらエラストマー材料をその周りに一様に引き伸ばす部
材が得られる。
【0026】上記の実施形態は、幾つかの考えられるパ
ターンの代表例に過ぎず、本発明に適用できる可能な全
てのパターンを示しているわけではない。当業者であれ
ば、補強部材はシール26を裂けから適当に保護する多
くの種々のパターン又は形態を取ることができるという
ことは自明であろう。上述の形態及び製造方法に加えて
他の形態及び製造方法が知られている。
【0027】好ましい実施形態を本明細書において開示
したが、当業者であれば、かかる実施形態は例示に過ぎ
ないことは理解されよう。当業者であれば、本発明の範
囲から逸脱することなく、多くの変形例、変更例及び置
換例を想到できる。加うるに、本明細書に記載した構造
は、その関連の機能を実行する手段として説明可能であ
る。したがって、本発明は、特許請求の範囲に記載され
た精神及び範囲によってのみ定められる。
【0028】本発明の具体的な実施態様は、以下の通り
である。 (1)前記孔の近位側で前記ハウジング内に第2のシー
ルを更に有し、前記第2のシールは、開放位置及び閉鎖
位置を有し、前記第2のシールが前記開放位置にあると
き、前記孔と前記カニューレが互いに流体連通し、前記
第2のシールが前記閉鎖位置にあるとき、前記孔と前記
カニューレの流体連通が実質的に阻止されることを特徴
とする請求項1記載のトロカール。 (2)前記第2のシールは、ばね押しされてガスケット
に押し付けられるフラッパで構成されていることを特徴
とする請求項1記載のトロカール。 (3)前記補強部材は、超弾性合金で構成されているこ
とを特徴とする請求項1記載のトロカール。 (4)前記補強部材は、ニチノール(NITINOL:
登録商標)で構成されていることを特徴とする請求項1
記載のトロカール。 (5)前記第1のシールは、シリコーンで構成されてい
ることを特徴とする請求項1記載のトロカール。
【0029】(6)前記第1のシールは、ポリイソプレ
ンで構成されていることを特徴とする請求項1記載のト
ロカール。 (7)前記孔の近位側で前記ハウジング内に第2のシー
ルを更に有し、前記第2のシールは、開放位置及び閉鎖
位置を有し、前記第2のシールが前記開放位置にあると
き、前記孔と前記カニューレが互いに流体連通し、前記
第2のシールが前記閉鎖位置にあるとき、前記孔と前記
カニューレの流体連通が実質的に阻止されることを特徴
とする請求項2記載のトロカール。 (8)前記第2のシールは、ばね押しされてガスケット
に押し付けられるフラッパで構成されていることを特徴
とする請求項2記載のトロカール。 (9)前記補強部材は、ニチノール(NITINOL:
登録商標)で構成されていることを特徴とする請求項2
記載のトロカール。 (10)前記第1のシールは、シリコーンで構成されて
いることを特徴とする請求項2記載のトロカール。 (11)前記第1のシールは、ポリイソプレンで構成さ
れていることを特徴とする請求項2記載のトロカール。
【0030】
【発明の効果】本発明のトロカールに用いられるシール
は、開口部が貫通して設けられたエラストマー部材であ
り、この中に金属又は超弾性合金製の補強部材が設けら
れているので、確実な密封作用をもたらすと共に外科手
術手技中に裂けが生じるのを著しく減少させるほどの弾
性及び靱性を備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】体腔内の外科手術用器械への接近を可能にする
体腔を通って挿入されたトロカールの等角図であり、シ
ールがトロカール内に組み込まれている状態を示す図で
ある。
【図2】図1に示すカニューレハウジングの近位端部及
びトロカールのシールの分解等角図である。
【図3】シールの等角図である。
【図4】図3に示すシール内に設けられた補強要素の平
面図である。
【図5】図3に示すシールを部分断面で示す平面図であ
る。
【図6】カニューレハウジングの近位端部の概略平面図
であり、外科手術用器械に対して密封を行っているシー
ルを図2の6−6線に沿って見た図である。
【符号の説明】
12 カニューレの遠位端部 14 カニューレの近位端部 16 ハウジングの遠位端部 26 シール 27 シールの開口部 28 トロカール 31 カニューレ 32 ハウジング 35 孔 36 フレーム 50 補強部材 81 外科手術用器械
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダリオ・バイタリ アメリカ合衆国、45215 オハイオ州、シ ンシナティ、コンスティテューション・ド ライブ 9304 Fターム(参考) 4C060 FF27 MM24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者に手技を行うトロカールであって、 a.遠位端部及び近位端部を備えた中空カニューレを有
    し、 b.カニューレの近位端部に取り付けられた遠位端部及
    び壁が取り付けられている近位端部を備えたハウジング
    を有し、壁を貫通して孔が設けられており、 c.ハウジングに取り付けられていて、孔を貫通した器
    械の周りを密封する第1のシールを有し、前記シール
    は、開口部が貫通して設けられたエラストマー部材であ
    り、前記エラストマー部材中には、補強部材が設けら
    れ、前記補強部材は、金属で構成されていることを特徴
    とするトロカール。
  2. 【請求項2】 患者に手技を行うトロカールであって、 a.遠位端部及び近位端部を備えた中空カニューレを有
    し、 b.カニューレの近位端部に取り付けられた遠位端部及
    び壁が取り付けられている近位端部を備えたハウジング
    を有し、壁を貫通して孔が設けられており、 c.ハウジングに取り付けられていて、孔を貫通した器
    械の周りを密封する第1のシールを有し、前記シール
    は、開口部が貫通して設けられたエラストマー部材であ
    り、前記エラストマー部材中には、補強部材が埋め込ま
    れ、前記補強部材は、超弾性合金で構成されていること
    を特徴とするトロカール。
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