JP2003319204A - 信号処理装置及びこれを用いた撮像装置 - Google Patents

信号処理装置及びこれを用いた撮像装置

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JP2003319204A
JP2003319204A JP2002120704A JP2002120704A JP2003319204A JP 2003319204 A JP2003319204 A JP 2003319204A JP 2002120704 A JP2002120704 A JP 2002120704A JP 2002120704 A JP2002120704 A JP 2002120704A JP 2003319204 A JP2003319204 A JP 2003319204A
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image pickup
field
video signal
flicker component
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JP2002120704A
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Junji Kamimura
順次 上村
Toshiro Kinugasa
敏郎 衣笠
Akihito Nishizawa
明仁 西澤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像信号に混入するフィールド期間内で画面
の垂直方向に変化するフリッカを除去できるようにす
る。 【解決手段】 入力された映像信号Aは、領域分割手段
2で設定される領域分割数に基づく領域毎に別々に信号
量検出手段31,32,……に供給され、夫々の領域毎に
信号量が検出される。信号変動算出手段は、信号量検出
手段31,32,……からの複数フィールド部の各領域の
信号量の最大値,最小値とを検出し、この複数フィール
ドの最後の現在のフィールドの各領域の信号量ととも
に、補正係数生成手段5に供給する。この補正係数生成
手段5は、これら信号量の最大値,最小値から映像信号
Aでのフリッカ成分を算出し、さらに、現在のフィール
ドの信号量を基にこの現在のフィールドでのフリッカ成
分の位相を求め、このフイールドから所定時間後のフィ
ールドでの映像信号Aのフリッカ補正信号を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル信号処
理方式のビデオカメラなどによる蛍光灯照明下での撮像
の際に生ずるフリッカの影響を抑圧する信号処理装置及
びこれを用いた撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光灯で照明される環境の中で撮影する
と、これによって得られる映像信号は、かかる蛍光灯の
周波数と撮像素子の動作周波数との差異によって生ずる
フリッカの影響を受け、いわゆるフリッカ成分が混入す
る。
【0003】映像信号に混入したかかるフリッカ成分を
除去する方法としては、例えば、特開平1―25336
9号公報にその一従来例が記載されている。これは、1
フィールド期間でのフリッカ成分が均一であることを前
提にして、平均回路でフリッカ成分が含まれる入力映像
信号を1フィールド期間毎に平均化することにより、1
フィールド毎にその期間でのフリッカ成分の平均量を含
む映像信号の平均値を求め、さらに、この平均回路の出
力を低域通過フィルタ(LPF)に供給することによ
り、フリッカ成分を除去して1フィールド期間毎の映像
信号の平均値を求め、除算回路でこのLPFの出力を平
均回路の出力によって除算することにより、フリッカ成
分に反比例した信号を得るものであり、この除算回路の
出力で上記入力映像信号の利得を制御することにより、
映像信号からフリッカ成分を除去するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、総てのフォトダイオード(光電変換素子)の
画素データを同一タイミングで転送部に転送し、この転
送部から画素データを順番に出力させるようにするイン
ターライン転送CCDを用いた撮像素子の場合のよう
に、同一フィールド内のフリッカ成分が均一である撮像
素子を用いた撮像装置については有効であるが、画素デ
ータを蓄積する期間が画面の垂直方向の位置によってず
れる順次走査型撮像素子を用いた撮像装置のように、同
一フィールド内でのフリッカ成分がその垂直方向の位置
に応じて異なる場合などでは、上記従来例を有効に使用
できない。
【0005】かかる順次走査型撮像素子の一例として、
図7により、画素にMOSFETスイッチを用いたMO
S型の撮像素子について説明すると、同図(a)におい
て、フォトダイオードA11,A12,A13,……が
マトリクス状に配列され、夫々のフォトダイオードがM
OSFETの垂直スイッチ33を介して垂直方向読出ラ
イン28,29,30,31に接続されている。ここ
で、垂直方向に配列されるフォトダイオードの垂直スイ
ッチ33は、同じ垂直読出ラインに接続されており、水
平方向に異なる位置のスイッチは異なる垂直方向読出ラ
インに接続されている。
【0006】また、各フォトダイオードの垂直スイッチ
33のゲートは、垂直方向の信号読出制御ライン20,
21,22,23,……に接続されており、この場合、
水平方向に配列されるフォトダイオードの垂直スイッチ
33のゲートが同じ垂直方向の信号読出制御ラインに接
続され、垂直方向に異なる位置のフォトダイオードの垂
直スイッチ33は、異なる垂直方向の信号読出制御ライ
ンに接続されている。
【0007】さらに、各垂直方向読出ライン28,2
9,30,31は夫々、異なるMOSFETの水平スイ
ッチ34を介して同じ水平方向読出ライン32に接続さ
れている。これら水平スイッチ34のゲートには、水平
方向の信号読出制御ライン24,25,26,……,2
7が接続されている。
【0008】かかる構成において、図7(b)に示すよ
うに、垂直方向の信号読出制御ライン20,21,2
2,23,……の順に1H(1水平走査期間)ずつ垂直
方向信号読出制御信号VRCが供給される。これにより、
信号読出制御信号VRCが供給された垂直方向の信号読出
制御ライン2n(但しn=0,1,2,……)にゲート
が接続された垂直スイッチ33がオンし、水平方向に配
列されているフォトダイオードA1n,A2n,A3
n,……の画素データが夫々別々の垂直方向読出ライン
28,29,30,……に読み取る準備ができる。
【0009】また、かかる1Hの垂直方向信号読出制御
信号VRCの信号期間毎に、水平方向の信号読出制御ライ
ン24,25,26,……,27の順に水平方向信号読
出制御信号HRCが供給され、水平スイッチ34が順番に
オンして垂直方向読出ライン28,29,30,……に
読み出された画素データがその順に水平方向読出ライン
32に出力される。このように、垂直スイッチ33と水
平スイッチ34との両方がONになって始めて、フォト
ダイオード画素データが読み出される。
【0010】水平方向に配列される画素の一列(例え
ば、フォトダイオードA11,A21,A31,……,
Ax1の列)の画素データが1H期間の映像信号をなす
ものであって、垂直方向信号読出制御信号VRCによって
垂直方向上側から順に一列ずつ画素列の画素データ読出
が行なわれることにより、1H期間ずつ映像信号が水平
方向読出ライン32に得られることになる。画素データ
の読取りが終了した画素列では、フォトダイオードでの
光電変換が行なわれて画素データの蓄積が行なわれる。
【0011】MOS型の撮像素子は、かかる動作をする
のであるが、これによると、画素列毎に画素信号の読出
し期間が異なる。例えば、フォトダイオードA11で始
まる画素列とフォトダイオードA12で始まる画素列と
は、その画素データの読出し期間が1水平走査期間ずれ
ていることになり、また、最上位置にある画素列と最下
位置にある画素列とでは、その画素データの読出期間が
ほぼ1フィールド期間ずれていることになる。このた
め、各画素列では、画素データの蓄積期間が同様にずれ
ることになる。
【0012】このように、画素データの蓄積期間がずれ
ている画素列から得られた映像信号間では、このずれに
よるこれら蓄積期間の間でフリッカが変化するものであ
るから、異なるフリッカ成分が生ずることになる。即
ち、同一フィールド期間内であっても、このフィールド
期間の開始から終わりにかけて(画面でいえば、垂直方
向の位置毎に)フリッカ成分が異なることになる。
【0013】上記従来例では、フィールド期間全体に渡
ってフリッカ成分が均一であり、上記の平均回路で平均
化しても、映像信号が平均化されてフリッカ成分は変化
しないことを前提としているため、これを上記のような
順次走査型撮像素子に適用した場合には、上記の平均回
路でフリッカ成分も平均化されて変化してしまい、フリ
ッカ成分を正しく検出することができず、映像信号に混
入しているフリッカ成分を除去することができない。
【0014】本発明の目的は、かかる問題を解消し、フ
ィールド期間内で均一とならないフリッカ成分を除去す
ることができるようにした信号処理装置及び撮像装置を
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による信号処理装置は、入力映像信号を、そ
の画像で垂直方向に区分されるように、複数の信号領域
に分割する領域分割手段と、分割された該信号領域での
信号量を検出する信号量検出手段と、複数フィールド分
の該信号量から、該複数フィールドのうちの最後のフィ
ールドを現在フィールドとして、該現在のフィールドで
の該入力映像信号のフリッカによる信号変動分を検出す
る信号変動分検出手段と、検出された該信号変動分から
該入力映像信号のフリッカ成分を補正する補正信号を生
成する補正信号生成手段とを備え、該補正信号生成手段
は、該信号変動分をもとに、該現在のフィールドから所
定時間後のフィールドでの該補正信号を生成するもので
ある。
【0016】また、所定の時間は3n(但し、nは1以
上の整数)であって、補正信号生成手段は、現在のフィ
ールドでの変動分を所定の時間後のフィールドの変動分
として、所定の時間後のフィールドの補正信号を生成す
るものである。
【0017】さらに、本発明による信号処理装置は、映
像信号を保持する信号保持手段と、信号保持手段から読
み出された映像信号が供給される上記の信号処理装置と
を備え、映像信号に混入する該フリッカ成分を除去可能
にとするものである。
【0018】上記目的を達成するために、本発明による
撮像装置は、画素での画素データの蓄積期間が該画素の
画面での垂直方向の位置に応じて異なる順次走査型撮像
素子と、この順次走査型撮像素子で得られる映像信号の
フリッカ成分を除去する上記の信号処理装置とを備え、
蛍光灯の照明下での撮像によって該映像信号に混入する
該フリッカ成分を除去可能にしたものである。
【0019】また、本発明による撮像装置は、感度、分
光特性が異なる複数の撮像素子と、これら撮像素子毎に
接続された上記の信号処理装置とを備え、蛍光灯の照明
下での撮像によって該夫々の撮像素子から出力される映
像信号に混入するフリッカ成分を除去可能にしたもので
ある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。図1は本発明による信号処理装置の第1
の実施形態を示す構成図であって、1は入力端子、2は
領域分割手段、31〜3N(但し、Nは正整数)は信号量
検出手段、4は信号変動算出手段、5は補正係数生成手
段、6は補正手段、7は条件設定手段である。
【0021】同図において、この実施形態は、入力映像
信号を1フィールド期間毎に複数の領域に分割し、これ
ら領域毎に入力信号の信号量を演算することにより、こ
れら領域でのフリッカ成分を検出し、検出したフリッカ
成分に応じた補正係数を求めることにより、入力映像信
号のフリッカ成分を抑圧(除去)するものである。
【0022】領域分割手段2には、条件設定手段7によ
り、1フィールド期間での領域分割数や信号検出期間,
そのときの各領域の期間を指定する情報が格納されてい
る。信号量検出手段31,32,33,……,3Nは、入力
端子からの入力信号の、1フィールド期間毎に、領域分
割手段2で指定される領域での信号量を検出するもので
あり、領域分割手段2に設定されている領域分割数に等
しい個数の信号検出手段がかかる信号量の検出を行な
う。信号変動算出手段4は、これら使用される信号量検
出手段3で得られた各領域の信号量を基に、現在のフィ
ールドでのフリッカ成分を求めるために必要な情報(例
えば、フリッカ成分の最大値,最小値、現在のフィール
ドでの各領域の信号量など)を求めるものであり、補正
係数生成手段5は、信号変動算出手段4で得られたかか
る情報を基に、フリッカ補正信号を生成し、これを補正
手段6に供給して入力端子1からの入力映像信号を補正
し、そのフリッカ成分を除去する。
【0023】次に、図1における各部の信号を示すタイ
ミング図としての図2を用いてこの実施形態の動作を説
明する。なお、図2においては、図1に対応する信号に
は同一符号を付けている。
【0024】ここでは、説明の簡素化を図るために、入
力端子1から入力される映像信号Aは画面全体で均一な
被写体の映像信号とし、フィルード毎の分割数Nを3と
し、信号検出する期間は6フィールドとする。また、蛍
光灯の電源周波数を50Hzとしており、このため、蛍
光灯の照明によって映像信号が変調する周波数(即ち、
フリッカ成分の周波数)は100Hzとなり、また、映
像信号のフィールド周波数を60Hzとしている。さら
に、かかる条件により、信号量検出手段3は信号量検出
手段31,32,33 が使用される。なお、領域分割手段
2には、領域分割数N=3、信号検出の期間=6フィー
ルド、各領域の期間などの情報が設定されている。これ
により、信号量検出手段31,32,33には夫々、フィ
ールドの分割される夫々の領域が割り当てられる。ここ
では、フィールドが第1,第2,第3の3個の領域に分
割され、信号量検出手段31には第1の領域が、信号量
検出手段32には第2の領域が、信号量検出手段33には
第3の領域が夫々割り当てられているものとする。
【0025】入力端子1から入力される映像信号Aは、
領域分割手段2に供給される。領域分割手段2では、供
給された映像信号Aが現在どの領域のものであるかを判
定し、これに該当する信号量検出手段3にこの入力映像
信号Aを供給する。例えば、現在の映像信号Aが第1の
領域のものであるときには、この映像信号Aは信号量検
出手段31に供給され、その後、第2の領域のものとな
ると、この映像信号Aは信号量検出手段32に供給さ
れ、さらに、第3の領域のものとなると、信号量検出手
段33に供給される。そして、次のフィールドに移り、
再び第1の領域のものとなると、映像信号Aは信号量検
出手段31に供給されるようになる。そして、かかる動
作がフィールドが換わる毎に繰り返される。
【0026】この動作を信号検出する期間である6フィ
ールド繰り返すことにより、各信号量検出手段 31,3
2,33 は、6フィールドに渡って各領域での信号量を
検出し(例えば、領域毎に信号を積分してフィールド毎
かつ領域毎の信号量を求める)、信号変動算出手段4に
供給する。例えば、信号量検出手段31 は、第1の領域
での映像信号Aが供給されると、この第1の領域での映
像信号Aの信号量B1を検出し、これを信号変動算出手
段4に供給する。同様にして、信号量検出手段32,33
は、第2の領域の信号量B2,第3の領域の信号量B3
夫々信号変動算出手段4に供給する。
【0027】信号変動算出手段4は、信号量検出手段3
1,32,33から夫々異なる領域での6フィールド分の
信号量が供給され、これらを保持して処理することによ
り、現在のフィールドにおけるフリッカ成分を算出する
ために必要な情報、例えば、供給された信号量の最大
値,最小値や現在のフィールド(6フィールド目)の各
領域の信号量B1’,B2’,B3’などを補正係数生成
手段5に供給する。
【0028】補正係数生成手段5は、信号変動算出手段
4からの情報を基に、現在のフィールドの第1,第2,
第3の領域毎のフリッカ成分の位相C1,C2,C3を求
める。その方法としては、例えば、 フリッカ成分 = b・cos2(ωt+θ) ……(1) とし(ここで、フリッカ成分の各周波数ωは既知)、映
像信号だけの信号をaとして、フリッカ成分を含む映像
信号を、 a+b・cos2(ωt+θ) ……(2) とし、この式(2)に対し、信号変動算出手段4から供
給される情報(上記信号量の最大値,最小値)を用いて
映像信号aと定数bとを求めることにより、上記式
(1)のフリッカ成分を算出する。そして、現在のフィ
ールドの第1,第2,第3の領域での信号量B1’,
2’,B3’から映像信号aを差し引いた値C1,C2
3を現在のフィールドの第1,第2,第3の領域での
フリッカ成分の値とし、これらを用いて、上記式(1)
により、現在のフィールドでのフリッカ成分の位相(上
記式(1)でのθ:従って、波形C*)を求めるもので
ある。
【0029】次に、補正係数生成手段5は、このように
して求めた現在のフイールドでのフリッカ成分を基に、
現在のフィールドの各領域から所定の時間後(例えば、
次のフィールド)での夫々のフリッカ成分Dを求め(か
かる所定の時間が決まれば、現在のフィールドの領域毎
のフリッカ成分がこの所定時間後の夫々のフリッカ成分
を容易に求めることができる)、これらフリッカ成分D
から入力映像信号Aのフリッカ成分を補正する信号Eを
生成する。この補正信号Eとしては、例えば、フリッカ
ー成分Dに反比例し、このフリッカ成分Dをキャンセル
する信号とする。補正手段6はこの補正信号に応じて入
力映像信号Aを演算処理し、これにより、フリッカ成分
が除去された映像信号Fが得られる。
【0030】以上の動作により、画面の垂直方向に変化
するフリッカ成分を含んだ入力映像信号が供給されて
も、かかるフリッカ成分をキャンセルした映像信号が得
られることになり、また、演算によって次フィールドの
フリッカ成分を得ているので、回路規模が小さくできる
といった効果もある。
【0031】なお、ここでは、フィールドの領域分割数
を3とし、信号検出する期間を6フィールドとしたが、
これに限らず、これとは異なる領域分割数,信号検出の
期間としても、同様のフリッカ成分を、同様にして、除
去できることはいうまでもない。また、信号変動算出手
段4が出力する情報としては、上記のものに限るもので
はなく、フリッカ成分の位相を算出するために必要な情
報であれば、他の情報であってもよい。
【0032】図3は図1における補正係数生成手段5の
他の具体例の動作を示すタイミング図である。以下、図
1も参照してこの具体例の動作について説明する。
【0033】いま、上記のように、蛍光灯のフリッカ成
分が100Hzの周期で変動し、映像信号の1フィール
ドが60Hzとすると、入力映像信号Aに混入している
フリッカ成分は3nフィールド(但し、nは1以上の整
数)の周期で繰り返される。
【0034】このことから、補正係数生成手段5は、図
2で説明した方法により、信号変動算出手段4からの情
報と現在のフィールドF1の各領域での信号量B1
2,B3から求めた値C1’,C2’,C3’とから上記
式(1)で示すフリッカ成分Cを求め、このフリッカ成
分Cをこの現在のフィールドから3nフィールド後のフ
ィールドF2(ここでは、一例として、3フィールド後
のフィールドとしている)の映像信号A4に混入してい
るフリッカ成分Dとする。
【0035】そして、補正係数生成手段5は、このフリ
ッカ成分Dから映像信号A4のフリッカ成分を補正する
信号を生成する。この補正信号Eとしては、上記と同
様、例えば、フリッカー成分Dに反比例し、このフリッ
カ成分Dをキャンセルする信号とする。補正手段6はこ
の補正信号に応じて入力映像信号A4を演算処理し、こ
れにより、フリッカ成分が除去された映像信号Fが得ら
れる。
【0036】以上の動作により、画面の垂直方向に変化
するフリッカ成分を含んだ入力映像信号が供給されて
も、かかるフリッカ成分をキャンセルすることができ
る。
【0037】この実施形態は、補正するフィールドを3
nフィールド後とした例であり、第1の実施例と本質的
に等しく、同様の効果が得られる。
【0038】なお、以上の実施形態では、フィールド期
間を3つの領域に分割し、これら領域毎に信号量を検出
し、これを基にフリッカ成分を求めるようにしたもので
あるが、フィールド期間の領域分割数はこれに限るもの
ではなく、また、かかる領域を各水平走査期間(即ち、
画面上垂直方向に水平走査線間隔の位置)としてもよい
し、また、所定間隔おきの水平走査期間としてもよい。
この場合には、かかる水平走査期間毎に信号量を求め
(従って、画面上では、垂直方向にかかる水平走査期間
で決まるポイント毎に信号量を求めていることにな
る)、かかる信号量を基に、上記と同様にして、フリッ
カ成分を求めることになる。この場合、かかる水平走査
期間毎に図1に示すような信号量検出手段3を設けても
よいが、2つの信号量検出手段3を設け、検出対象とな
る水平走査期間毎に交互に信号量を求めるようにするこ
ともできる。この場合も、複数フィールド(例えば、6
フィールド)にわたってかかる信号量検出を行ない、検
出された水平走査期間の信号量での最大値,最小値と現
在のフィールドでのかかる水平走査期間毎の信号量とに
より、現在のフィールドでのフリッカ成分の波形を求め
る。この場合、かかる水平走査期間単位で信号量を求め
るものであるから、フリッカ成分の変化を細かく検出す
ることができ、フリッカ成分が最大,最小となる信号量
が正確に得られることになり、これを用いて得られる現
在のフィールドでのフリッカ成分の位相(従って、この
フリッカ成分の波形)が高い精度で得られることにな
る。
【0039】図4は本発明による撮像装置の第1の実施
形態を示す構成図であって、8は順次走査型撮像素子
(以下、単に撮像素子という)であり、図1に対応する
部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0040】同図において、この実施形態は、図1に示
した実施形態の信号処理装置を組み込んだ撮像装置であ
って、撮像素子8は先に図7で説明した構成,動作のM
OS型撮像素子などであり、かかる撮像素子8で撮像し
て得られた映像信号Aが入力端子1から入力されるもの
である。
【0041】撮像素子8の撮像によって得られた映像信
号Aは、上記のように、フィールド内で不均一な(即
ち、画面の垂直方向に変化する)フリッカ成分が含まれ
るものであり、かかる映像信号Aに対しても、この実施
形態では、今まで困難であったフリッカキャンセルを実
現することができる。
【0042】なお、この実施形態では、撮像素子8の出
力端子(図示せず)から出力される映像信号が入力端子
1に供給されるように、図1で示した信号処理装置を撮
像装置内に設けたものであるが、撮像素子8内にかかる
信号処理装置を設け、撮像装置8内でフリッカキャンセ
ルを施すようにすることも可能であることは言うまでも
ない。また、演算によって次フィールドのフリッカ成分
を得ているので、回路規模が小さくできるといった効果
もある。
【0043】図5は本発明による信号処理装置の第2の
実施形態を示す構成図であって、9は信号保持手段、1
0は読出制御手段であり、図1に対応する部分には同一
符号を付けて重複する説明を省略する。
【0044】同図において、この実施形態は、図1で示
した信号処理装置と、例えば、半導体メモリや記録媒体
のような信号保持手段9とから構成されたものであり、
読出制御手段10は、この信号保持手段9からの映像信
号の読み出しを制御するものである。
【0045】かかる信号保持手段9には、予めフリッカ
成分を含んだ映像信号が保持(記録)されており、読出
制御手段10で制御されることにより、水平走査期間単
位で映像信号が読み出されて入力端子1に供給される。
これ以降の動作は、図1に示した実施形態と同様であ
る。
【0046】この実施形態は、信号供給源として、半導
体メモリのような信号保持手段9を用いたものであり、
本質的には、先の図1に示した実施形態と同様である。
【0047】以上により、例えば、半導体メモリのよう
な信号保持手段9を信号源としても、フリッカキャンセ
ルを施した映像信号を得ることができ、以前信号保持手
段9に記録した映像信号に存在するフリッカを、効果的
にキャンセルすることができる。
【0048】図6は本発明による撮像装置の第2の実施
形態を示す構成図であって、11R,11G,11Bは
順次走査型撮像素子(以下、撮像素子という)、12は
図1に示す信号処理装置、13は合成手段である。
【0049】この実施形態は、感度や分光特性などが異
なる複数の撮像素子を用いたカラー撮像装置であって、
これに図1で示した信号処理装置を用いたものである。
【0050】図6において、撮像素子11Rは赤色フィ
ルタを備えて赤の色成分の光に反応する撮像素子であ
り、撮像素子11Gは緑色フィルタを備えて緑の色成分
の光に反応する撮像素子であり、撮像素子11Bは青の
色フィルタを備えて青の色成分の光に反応する撮像素子
である。また、信号処理装置12は図1で示した信号処
理装置である。また、合成手段13は夫々の信号処理装
置で処理された原色信号を合成し、輝度信号や色差信号
からなるカラー映像信号を生成するものである。
【0051】撮像素子11R、11G,11Bは夫々信
号処理装置12に接続されており、これら撮像素子11
R、11G,11Bからの原色信号が別々の信号処理回
路12でフリッカキャンセルの処理がなされて合成回路
13に供給される。信号処理装置12の処理動作は、図
1で説明したのと同様であるので、ここでは、省略す
る。
【0052】図示しない被写体の赤色成分を撮像する撮
像素子11Rから出力される赤色信号と、被写体の緑色
成分を撮像する撮像素子11Gから出力される緑色信号
と、被写体の青色成分を撮像する撮像素子11Bから出
力される青色信号とでは、それらに混入するフリッカ成
分が互いに異なっている。このため、赤,緑,青の撮像
素子11R,11G,11B毎に別々に独立して信号処
理装置12を設け、夫々の原色信号でのフリッカキャン
セルを行ない、合成回路13において、例えば、 輝
度信号 = 0.3R+0.59G+0.11Bなる輝度
信号を得ることができる。
【0053】以上の動作により、複数の分光特性が異な
る撮像素子からの映像信号を合成して1つの映像信号を
得る信号処理装置において、複数の映像信号夫々毎にフ
リッカ成分の除去を同時に行なうことができ、これによ
り、合成された画像にフリッカ成分のない映像信号を得
ることができる。
【0054】なお、以上の実施形態では、説明の都合
上、映像信号を均一な被写体を撮像して得られたものと
したが、映像信号を所定のフィルタに通し、映像部分を
除いてから信号量検出手段31〜3Nに入力するようにす
ることにより、映像部分による振幅の変化を除いて信号
量検出手段31〜3Nに供給することができ、このように
することにより、任意の映像信号についてフリッカ成分
を除去することができる。この場合でも、勿論映像部分
の直流成分も信号量検出手段31〜3Nに供給されること
になるが、これは均一な被写体を撮像した場合と同様で
あり、特に問題とはならない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
映像信号に画面の垂直方向に変化するフリッカ成分が含
まれていても、これを精度良く除去することができ、フ
リッカに影響されない映像信号を得ることができる。従
って、垂直方向の画素配列で画素データの蓄積期間が異
なる順次走査型撮像素子を用いた撮像装置でもって蛍光
灯照明のもとに撮像しても、フリッカのない良好な画質
の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による信号処理装置の第1の実施形態を
示す構成図である。
【図2】図1に示す実施形態の動作の一具体例を示すタ
イミング図である。
【図3】図1に示す実施形態の動作の他の具体例を示す
タイミング図である。
【図4】本発明による撮像装置の第1の実施形態を示す
構成図である。
【図5】本発明による信号処理装置の第2の実施形態を
示す構成図である。
【図6】本発明による撮像装置の第2の実施形態を示す
構成図である。
【図7】順次走査型撮像素子の構成とその動作を示す図
である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 領域分割手段 31〜3N 信号量検出手段 4 信号変動算出手段 5 補正係数生成手段 6 補正手段 7 条件設定手段 8 順次走査型撮像素子 9 信号保持手段 10 読出制御手段 11R〜11B 撮像素子 12 信号処理装置 13 合成手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 衣笠 敏郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 西澤 明仁 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 Fターム(参考) 5C021 PA56 YA07 5C022 AB51 AC42 AC69 5C024 CX15 EX18 GY31 JX11 5C065 BB21 DD17 DD19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号を、その画像で垂直方向に
    区分されるように、複数の信号領域に分割する領域分割
    手段と、 分割された該信号領域での信号量を検出する信号量検出
    手段と、 複数フィールド分の該信号量から、該複数フィールドの
    うちの最後のフィールドを現在フィールドとして、該現
    在のフィールドでの該入力映像信号のフリッカによる信
    号変動分を検出する信号変動分検出手段と、 検出された該信号変動分から該入力映像信号のフリッカ
    成分を補正する補正信号を生成する補正信号生成手段と
    を備え、 該補正信号生成手段は、該信号変動分をもとに、該現在
    のフィールドから所定時間後のフィールドでの該補正信
    号を生成することを特徴とする信号処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記所定の時間は3nフィールド相当分(但し、nは1
    以上の整数)であって、前記補正信号生成手段は、前記
    現在のフィールドでの前記変動分を前記所定の時間後の
    フィールドの変動分として、前記所定の時間後のフィー
    ルドの前記補正信号を生成することを特徴とする信号処
    理装置。
  3. 【請求項3】 画素での画素データの蓄積期間が該画素
    の画面での垂直方向の位置に応じて異なる順次走査型撮
    像素子と、 該順次走査型撮像素子で得られる映像信号のフリッカ成
    分を除去する請求項1または2に記載の信号処理装置と
    を備え、蛍光灯の照明下での撮像によって該映像信号に
    混入する該フリッカ成分を除去可能に構成したことを特
    徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 映像信号を保持する信号保持手段と、 該信号保持手段から読み出された該映像信号が供給され
    る請求項1または2に記載の信号処理装置とを備え、該
    映像信号に混入する該フリッカ成分を除去可能に構成し
    たことを特徴とする信号処理装置。
  5. 【請求項5】 感度、分光特性が異なる複数の撮像素子
    と、 該撮像素子毎に接続された請求項1または2に記載の信
    号処理装置とを備え、蛍光灯の照明下での撮像によって
    該夫々の撮像素子から出力される該映像信号に混入する
    該フリッカ成分を除去可能に構成したことを特徴とする
    撮像装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011030093A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Sanyo Electric Co Ltd ビデオカメラ
US8456540B2 (en) 2009-10-26 2013-06-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Solid-state imaging device
US8730346B2 (en) 2010-11-17 2014-05-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Solid-state imaging apparatus

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