JP2003319179A - ディザマスク作成方法,画像処理装置,およびコンピュータが実行するためのプログラム - Google Patents

ディザマスク作成方法,画像処理装置,およびコンピュータが実行するためのプログラム

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JP2003319179A JP2002124920A JP2002124920A JP2003319179A JP 2003319179 A JP2003319179 A JP 2003319179A JP 2002124920 A JP2002124920 A JP 2002124920A JP 2002124920 A JP2002124920 A JP 2002124920A JP 2003319179 A JP2003319179 A JP 2003319179A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディザマスクを使用して,N値の画像データ
をM値(2<M<N)の画像データに変換する際に,擬
似輪郭の発生を防止することが可能なディザマスク作成
方法を提供すること。 【解決手段】 2個のディザマスクを使用して、8値の
画像データを3値の画像データに変換する際に疑似輪郭
の発生を防止するために、ブルーノイズ特性を有するデ
ィザマスクにおいて、画像データの特定の入力値(「1
28」)に対して,最小出力値(ドットOFF)および
最大出力値(大ドット)を除いた,特定の出力値(小ド
ット)だけが出力されることがないように,ディザマス
クの閾値を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ディザマスク作成
方法,画像処理装置,およびコンピュータが実行するた
めのプログラムに関し,詳細には,レーザープリンタ,
デジタル複写機,およびインクジェットプリンタ等の画
像形成装置および表示装置等に適用されるディザマスク
作成方法,画像処理装置,およびコンピュータが実行す
るためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より,出力装置の記録レベル数で中
間調を表現するための方法として,ディザ法や誤差拡散
法が一般的に用いられている。ディザ法は,閾値マトリ
クスと原画像データを比較して記録レベルを決定する方
法であり,閾値マトリクス単位で階調表現を行なう。か
かるディザ法では,高速な処理が可能であるが,閾値マ
トリクスの繰り返しによる特定パターン(テクスチャ)
が発生するため,自然画像等の中間調を滑らかに表現す
ることができないという問題がある。また,ディザ法で
は,原画像が周期性を有する画像である場合に,ディザ
との干渉によってモアレが発生するという問題がある。
【0003】他方,誤差拡散法は,量子化による誤差を
周辺画素に伝播させて階調表現するため,ディザ法に比
して滑らかな中間調再現が可能である。しかるに,誤差
拡散法では,ディザ法に比べて格段に処理時間を要する
ため,高解像度の出力装置ではその処理時間が問題とな
ってくる。
【0004】近時,ディザ法の高速性と誤差拡散法の階
調再現性を両立させた中間調処理方法として,ブルーノ
イズ特性を有する閾値マトリクスによるディザ法(以
下,ブルーノイズマスク法)が提案されている。特許第
2622429号や特開平8−80641号公報では,
2値出力装置のためのブルーノイズマスクの作成方法が
開示されている。
【0005】「ブルーノイズ」とは,ホワイト・ノイズ
・スペクトルの高周波成分のものである。ブルーノイズ
のパワースペクトルは,低周波で遮断され,相当な高周
波の限界までフラットな状態にある。一般的に,ブルー
ノイズマスクで生成されるドット・パターンは,非周期
的で放射線状に対称性のものであり,これらのパターン
によれば,低周波での粒子性なしに,非周期的で非相関
性のディザアレイが生成される。
【0006】これらのドットパターンが,パワー対周波
数のパワースペクトルに変換された場合,該パワースペ
クトルが有する低周波での遮断点は,「ブルーノイズ」
なる名称の通り,青色光の周波数範囲で生じるというこ
とである。
【0007】パワースペクトルの形状については,ブル
ーノイズのパワースペクトルを生成するドットパターン
を吟味して,これらのドットパターンからディザアレイ
を生成することにより,ディザアレイを構成するために
用いることができる。ブルーノイズマスクについては,
Proceedings SPIE,Image Pr
ocessing Algorithms And t
echniquesII v.1452,pps.47
−56,February 21st−March
1,1991の,T.MitsaおよびK.Parke
rによる「Digital Halftoning U
sig A Blue NoiseMask(ブルーノ
イズマスクを用いたデジタル的な中間調処理)」に詳細
に記述されている。
【0008】上記特許第2622429号や特開平8−
80641号公報は,2値を出力する場合のブルーノイ
ズマスクの作成方法に関する技術が開示されているが,
ここでは,多値(3値以上)を出力する場合について考
えてみる。図17は多値ディザ法の原理を説明するため
の説明図,図18は疑似輪郭の発生原因を説明するため
の模式図である。
【0009】3値以上の多値出力装置,例えば3値の記
録装置の場合には,図17に示すように,小ドット用閾
値マトリクスおよび大ドット用閾値マトリクスの2つの
閾値マトリクスを用いて,小ドット(淡ドット)および
大ドット(濃ドット)のON/OFFを決定する。
【0010】例えば,原画像データが8bit(0〜2
55)の場合,従来のブルーノイズマスク作成方法と同
様の方法で,1〜128までの閾値を有する小ドット用
マスクと,129〜255までの閾値を有する大ドット
用マスクを個別に作成する。
【0011】しかしながら,このようにして作成した小
ドット用マスクおよび大ドット用マスクを用いて3値化
を行った場合,図18に示すように,入力「128」で
は,小ドットのみがONとなるため,擬似輪郭が発生し
てしまうという問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記に鑑み
てなされたものであり,ディザマスクを使用して,N値
の画像データをM値(2<M<N)の画像データに変換
する際に,擬似輪郭の発生を防止することが可能なディ
ザマスク作成方法,画像処理装置,およびコンピュータ
が実行するためのプログラムを提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,請求項1にかかる発明は,N値の画像データをM値
(2<M<N)の画像データに変換するための(M−
1)個のディザマスクを作成するディザマスク作成方法
において,前記ディザマスクに,非周期性を形成すると
ともに,画像データの特定の入力値に対して,最小出力
レベル「0」および最大出力レベル「M−1」を除いた
特定の出力レベルだけが出力されることがないようにそ
の閾値を設定することを特徴とする。
【0014】上記発明によれば,ディザマスクに,非周
期性を形成するとともに,画像データの特定の入力値に
対して,最小出力レベル「0」および最大出力レベル
「M−1」を除いた特定の出力レベルだけが出力される
ことがないようにその閾値を設定する。
【0015】また,請求項2にかかる発明は,請求項1
にかかる発明において,前記非周期性は,ブルーノイズ
特性であることを特徴とする。上記発明によれば,ブル
ーノイズ特性を有するディザマスクを作成して非周期性
を具備させる。
【0016】また,請求項3にかかる発明は,請求項1
または請求項2にかかる発明において,画像データの特
定範囲の入力値に対して,少なくとも異なる3つの出力
レベルが出力されるように,前記閾値を設定することを
特徴とする。上記発明によれば,画像データの特定範囲
の入力値に対して,少なくとも異なる3つの出力レベル
が出力されるように,ディザマスクの閾値を設定する。
【0017】また,請求項4にかかる発明は,請求項3
にかかる発明において,前記特定範囲の入力値は,(N
/(M−1))×C(但し,1≦C≦(M−2)の整
数)の近傍であることを特徴とする。上記発明によれ
ば,特定範囲の入力値は,(N/(M−1))×C(但
し,1≦C≦(M−2)の整数)の近傍とする。
【0018】また,請求項5にかかる発明は,請求項1
または請求項2にかかる発明において,前記画像データ
が特定の入力値以上の場合,中間レベルの出力を抑制す
るように,前記閾値を設定することを特徴とする。上記
発明によれば,画像データが特定の入力値以上の場合に
中間レベルの出力を抑制するように,ディザマスクの閾
値を設定する。
【0019】また,請求項6にかかる発明は,請求項1
〜請求項5のいずれか1つにかかる発明において,前記
ディザマスクは,ブルーノイズ特性を有する初期ディザ
マスクを,特定範囲の閾値を所定規則に基づいて変更し
たものであることを特徴とする。上記発明によれば,ブ
ルーノイズ特性を有する初期ディザマスクを,特定範囲
の閾値を所定規則に基づいて変更してディザマスクを作
成する。
【0020】また,請求項7にかかる発明は,請求項1
〜請求項6のいずれか1つにかかる発明において,出力
レベルL(0≦L≦(M−2))のオン/オフを決定す
るディザマスクの閾値に基づいて,出力レベル(L+
1)のオン/オフを決定するディザマスクの閾値を設定
することを特徴とする。
【0021】また,請求項8にかかる発明は,請求項1
〜請求項7のいずれか1つに記載のディザマスク作成方
法で作成されたディザマスクを使用して,N値の入力画
像データをM値(2<M<N)の画像データに変換する
ことを特徴とする。上記発明によれば,請求項1〜請求
項7のいずれか1つに記載のディザマスク作成方法で作
成されたディザマスクを使用して,N値の入力画像デー
タをM値(2<M<N)の画像データに変換する。
【0022】また,請求項9にかかる発明は,請求項1
〜請求項7のいずれか1つに記載のディザマスク作成方
法で作成されたディザマスクを使用して,コンピュータ
でN値の入力画像データをM値(2<M<N)の画像デ
ータに変換するためのコンピュータが実行するためのプ
ログラムであることを特徴とする。上記発明によれば,
コンピュータでプログラムを実行することにより,請求
項1〜請求項7のいずれか1つに記載のディザマスク作
成方法で作成されたディザマスクを使用して,N値の入
力画像データをM値(2<M<N)の画像データに変換
する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照して,本発明に
かかるディザマスク作成方法,画像処理装置,およびコ
ンピュータが実行するためのプログラムの好適な実施の
形態を,(画像処理システムの構成),(実施の形態
1),(実施の形態2),(実施の形態3),(実施の
形態4),(画像処理システムの構成)の順に詳細に説
明する。
【0024】N値の画像データをM値(2<M<N)に
変換するための(M−1)個のディザマスクの作成方法
を説明する。以下の説明では,8bit(0〜255)
の原画像データをM値(3値(ドットOFF/小ドット
/大ドット))に量子化するための2個のディザマスク
(小ドット用マスク(Mask1),大ドット用マスク
(Mask2))を作成する方法を説明する。
【0025】(実施の形態1)図1〜図4を参照して,
実施の形態1にかかるディザマスク作成方法を説明す
る。図1は,実施の形態1にかかるディザマスク作成方
法を説明するためのフローチャート,図2は,小ドット
用マスクの閾値の変更を説明するための説明図,図3
は,大ドット用マスクの閾値の変更を説明するための説
明図である。
【0026】図1において,まず,小ドット用初期マス
クを作成する(ステップS1)。従来のブルーノイズマ
スク作成方法と同様の方法で,「1」〜「128」まで
の閾値を有する小ドット用マスクを作成し,これを小ド
ット用初期マスクとする。
【0027】この小ドット用初期マスクの閾値(128
−T)〜128の画素に対して,閾値を変更して,小ド
ット用マスク(Mask1)を作成する(ステップS
2)。具体的には,以下のように,小ドット用マスク
(Mask1)の新しい閾値=初期マスクの閾値+T+
1とし,初期マスクの(128−T)未満の閾値は変更
しない。
【0028】 初期マスクの(128−T) →129 初期マスクの(128−T+1) →130 初期マスクの(128−T+2) →131 ・・・ 初期マスクの(128) →128+T+1
【0029】ここで,例えば,T=4とした場合には,
図2に示すように,閾値の変更を行うことで小ドット用
マスク(Mask1)が完成する。T=4の場合には,
Mask1は「1」〜「123」と「129」〜「13
3」の閾値を有する。
【0030】次に,大ドット用初期マスクを作成する
(ステップS3)。従来のブルーノイズマスク作成方法
と同様の方法で,「129」〜「255」の閾値を有す
る大ドット用マスクを作成し,これを大ドット用初期マ
スクとする。
【0031】この大ドット用初期マスクの閾値129〜
(129+T)の画素に対して,閾値を変更して,大ド
ット用マスク(Mask2)を作成する(ステップS
4)。具体的には,以下のようにして,大ドット用マス
ク(Mask2)の新しい閾値=初期マスクの閾値−T
−1とし,初期マスクの(129+T)以上の閾値は変
更しない。
【0032】 初期マスクの(129) →128−T 初期マスクの(130) →128−T+1 初期マスクの(131) →128−T+2 ・・・ 初期マスクの(129+T) →128
【0033】ここで,例えば,T=4とした場合には,
図3に示すように,閾値の変更を行なって大ドット用マ
スク(Mask2)を完成させる。T=4の場合には,
Mask2は「124」〜「128」と「134〜25
5」の閾値を有する。
【0034】このようにして作成したディザマスク(M
ask1,Mask2)を用いて3値化を行なった結果
を図4を参照して説明する。図4は3値化結果を説明す
るための模式図である。
【0035】図4(a)のP1〜P5の画素は,小ドッ
ト用マスク(Mask1)の閾値「129」〜「13
3」に対応する画素である。入力「123」では,小ド
ット用マスク(Mask1)の閾値「1」〜「123」
の画素に小ドットが出力される(図4(a))。入力
「124」では,大ドット用マスク(Mask2)の閾
値「124」の画素(P6)に大ドットが出力され(図
4(b)),入力「128」まで順次,大ドット用マス
ク(Mask2)の閾値「124」〜「128」の画素
に大ドットが出力される(図4(c))。入力「12
9」〜「133」では,小ドット用マスク(Mask
1)の閾値「129」〜「133」の画素に順次小ドッ
トが出力される(図4(d),(e))。
【0036】このように,入力「128」の前後の出力
が,ドットOFF/小ドット/大ドットが混在するよう
に,ディザマスク(Mask1,Mask2)の閾値を
設定することとしたので,擬似輪郭の発生を防止するこ
とが可能となる。
【0037】以上説明したように,実施の形態1によれ
ば,ブルーノイズ特性を有し,画像データの特定の入力
値(上記では「128」)に対して,最小出力値(ドッ
トOFF)および最大出力値(大ドット)を除いた,特
定の出力値(小ドット)だけが出力されることがないよ
うに,ディザマスクの閾値を設定しているので,擬似輪
郭の発生を防止することが可能となる。
【0038】また,画像データの特定範囲の入力値に対
して,3つの出力値(ドットOFF/小ドット/大ドッ
ト)が出力されるように,ディザマスクの閾値を設定し
ているので,画像データの特定範囲の入力値に対して擬
似輪郭の発生を防止することが可能となる。
【0039】また,特定範囲の入力値は,(N/(M−
1))×C(但し,1≦C≦(M−2)の整数)の近傍
(上記では「128」の近傍)としたので,(N/(M
−1))×Cの近傍の入力値による疑似輪郭の発生を防
止することが可能となる。
【0040】また,ブルーノイズ特性を有する初期マス
クの特定範囲の閾値を,所定規則に基づいて変更してデ
ィザマスクを作成することとしたので,簡易な方法で所
望のディザマスクを作成することが可能となる。
【0041】(実施の形態2)図5〜図8を参照して,
実施の形態2にかかるディザマスク作成方法を説明す
る。図5は,実施の形態2にかかるディザマスク作成方
法を説明するためのフローチャートである。図6は,小
ドット用初期マスクの閾値の変更を説明するための説明
図である。図7は,大ドット用初期マスクの閾値の変更
を説明するための説明図である。
【0042】図5において,まず,実施の形態1と同様
にして,小ドット用マスクの初期マスクを作成する(ス
テップS11)。この初期マスクの閾値(128−T)
〜128の画素に対して,閾値を変更して小ドット用マ
スク(Mask1)を作成する(ステップS12)。具
体的には,以下に示すように,小ドット用マスク(Ma
sk1)の新しい閾値=(128−T)+〔初期マスク
の閾値−(128−T)〕×2として閾値の変更を行
い,初期マスクの(128−T)未満の閾値は変更しな
い。
【0043】 初期マスクの(128−T) →128−T 初期マスクの(128−T+1) →128−T+2 初期マスクの(128−T+2) →128−T+3 ・・・ 初期マスクの(128) →128+T
【0044】ここで,例えば,T=4とした場合には,
図6に示すような閾値の変更を行うことで,小ドット用
マスク(Mask1)が完成する。Mask1は,
「1」〜「124」,「126」,「128」,「13
0」,「132」の閾値を有する。
【0045】次に,小ドット用マスク(Mask1)に
基づいて,大ドット用マスク(Mask2)の最初の
(T+1)レベルの閾値を設定する(ステップS1
3)。具体的には,Mask1の閾値(128−T)〜
(128+T)の画素に対応する位置に,以下のよう
に,Mask2の閾値=Mask1の閾値+1として閾
値を設定する。
【0046】 Mask1の(128−T) →128−T+1 Mask1の(128−T+2) →128−T+3 Mask1の(128−T+4) →128−T+5 ・・・ Mask1の(128+T) →128+T+1
【0047】つづいて,小ドット用マスク(Mask
1)に基づいて,大ドット用マスク(Mask2)の閾
値(128+T+2)〜255を設定する(ステップS
14)。具体的には,Mask1の閾値(1)〜(12
8−T−1)の画素に対応する位置に,以下のように,
Mask2の閾値=(128+T+1)+〔(128−
T)−Mask1の閾値〕として,閾値を設定する。
【0048】 Mask1の(128−T−1) →128+T+2 Mask1の(128−T−2) →128+T+3 Mask1の(128−T−3) →128+T+4 ・・・ ・・・ Mask1の(1) →255
【0049】ここで,例えば,T=4とした場合には,
図7に示すような閾値の変更を行うことで,大ドット用
マスクMask2が完成する。図6および図7に示すよ
うに,閾値「124」〜「133」は,Mask1とM
ask2に交互に設定される。
【0050】このようにして作成した閾値マトリクス
(Mask1,Mask2)を用いて3値化を行なった
結果を図8を参照して説明する。図8は3値化結果を説
明するための模式図である。
【0051】図8(a)のP1〜P5の画素は,小ドッ
ト用マスク(Mask1)の閾値124,126,…,
132に対応する画素である。入力「123」では,小
ドット用マスク(Mask1)の閾値1〜123の画素
に小ドットが出力される(図8(a))。入力「12
4」では,小ドット用マスク(Mask1)の閾値12
4の画素(P1)に小ドットが出力される(図8
(b))。入力「125」では画素P1に大ドット用マ
スク(Mask2)の閾値125があるため,画素P1
に大ドットが出力される(図8(c))。入力「12
6」〜「133」では画素P2,P3,…,P5の順に
ドットOFFの画素が小ドットON→大ドットONとな
る(図8(d),(e))。
【0052】本実施の形態では,入力「129」の場合
のように,ドットOFF/小ドット/大ドットが混在し
た状態で,ドットOFFの画素と大ドットの画素位置は
ブルーノイズ特性を有して分布していることになるた
め,ドットOFF/小ドット/大ドットが混在しても粒
状性が悪化することを防止することができる。
【0053】また,大ドット用マスク(Mask2)の
閾値「134」以上では,小ドット用マスク(Mask
1)の閾値「123」〜「1」に対して,逆順に閾値を
割り当てているため,入力が「134」以上の場合,図
8(d)の状態から大ドットがさらに増えた場合でも,
ブルーノイズ特性を満たしたドット配置となる。具体的
には,入力「134」のドット配置は,入力「122」
におけるドットOFFの画素を大ドットに変えたものに
等しくなっている。
【0054】以上説明したように,実施の形態2によれ
ば,出力レベルL(0≦L≦(M−2))のオン/オフ
を決定するディザマスク(Mask1)の閾値の配置に
基づいて,出力レベル(L+1)のオン/オフを決定す
るディザマスク(Mask2)の閾値を設定することと
したので,出力レベル(L+1)のオン/オフを決定す
るディザマスク(Mask2)を簡易に作成することが
可能となる。
【0055】(実施の形態3)図9〜図11を参照し
て,実施の形態3にかかるディザマスク作成方法を説明
する。図9は,実施の形態3にかかるディザマスク作成
方法を説明するためのフローチャートである。図9にお
いて,図1と同様の処理を行うステップは,図1と同一
のステップ番号を付してある。
【0056】図9において,小ドット用閾値マスク(M
ask1)の作成方法は実施の形態1と同様である。ま
ず,実施の形態1と同様にして,小ドット用初期マスク
を作成する(ステップS1)。ついで,この初期マスク
の閾値(128−T)〜128の画素に対して,新しい
閾値=初期マスクの閾値+T+1として,閾値の変更を
行なって小ドット用マスク(Mask1)を完成させる
(ステップS2)。
【0057】つぎに,大ドット用マスク(Mask2)
の閾値(128−T)〜128の最初の(T+1)レベ
ルの閾値を設定する(ステップS23)。この最初の
(T+1)レベルの閾値の設定方法は,Mask2の適
当な位置に閾値(128−T)〜128を配置し,例え
ば,規則的(周期的)な配置とする。ただし,この閾値
(128−T)〜128の画素がMask1の閾値12
9〜(129+T)の画素と重ならないように配置する
ことが望ましい。
【0058】次に,(T+1)レベル以降の閾値(12
9+T+1)〜255を設定して,大ドット用マスク
(Mask2)を完成させる(ステップS24)。この
閾値(129+T+1)〜255に関しては,先に決定
した閾値(128−T)〜128の画素がONになった
状態のパターンを初期パターンとして,従来のブルーノ
イズマスク作成方法を用いて作成する。T=4の場合に
は,Mask1は「1」〜「123」,「129」〜
「133」の閾値を有し,Mask2は「124」〜
「128」と「134」〜「255」の閾値を有する。
【0059】このようにして作成したデイザマスク(M
ask1,Mask2)を用いて3値化を行なった結果
を図10を参照して説明する。図10は3値化結果を説
明するための模式図である。
【0060】図10(a)のP1〜P5の画素は,小ド
ット用マスクの閾値129〜133に対応する画素であ
る。また,図10(c)のP6〜P10の画素は大ドッ
ト用マスク(Mask2)の閾値「124」〜「12
8」に対応する画素であり,規則的な配置になるように
設定されている。入力「123」では,小ドット用マス
ク(Mask1)の閾値1〜123の画素に小ドットが
出力される(図10(a))。入力「124」では,大
ドット用マスク(Mask2)の閾値124の画素(P
6)に大ドットが出力され(図10(b)),入力「1
28」まで順次,大ドット用マスクの閾値124〜12
8の画素に大ドットが出力される(図10(c))。
【0061】入力「129」〜「133」では,小ドッ
ト用マスクの閾値129〜133の画素に順次小ドット
が出力される(図10(d),(e))。図10(e)
では,大ドットが規則的な配置となっているが,大ドッ
ト用マスク(Mask2)は,このパターンを初期パタ
ーンとしたブルーノイズマスク作成方法によって作成さ
れているため,入力データが高い場合にはブルーノイズ
特性を持ったドット配置となる。
【0062】本実施の形態では,入力「128」のとき
のように,ドットOFF/小ドット/大ドットが混在し
た状態のときに,目に付きやすい大ドットを特定のパタ
ーン,例えば規則的(周期的)な配置パターンとするこ
とで,粒状感を抑えることが可能である。このように本
発明は,一部の階調レベル範囲に対してのみ周期性を持
つようなディザマトリクスに対しても適用可能である。
【0063】また,大ドット用マスク(Mask2)の
閾値(128−T)〜128の配置は,規則的なパター
ンとする以外にも,例えば小ドット用マスク(Mask
1)の閾値(129)〜(129+T)の画素の隣接画
素(例えば右側の画素)に配置しても良い。この場合に
は,入力「128」では,図11に示すように,大ドッ
トは必ずドットOFFの画素に隣接して出力されるた
め,大ドットの粒状感が比較的目立ちにくくなる。
【0064】(実施の形態4)図12〜図14を参照し
て,実施の形態4にかかるディザマスク作成方法を説明
する。図12は,実施の形態4にかかるディザマスク作
成方法を説明するためのフローチャートである。図13
は,小ドット用初期マスクの閾値の変更を説明するため
の説明図である。図14は,大ドット用初期マスクの閾
値の変更を説明するための説明図である。
【0065】実施の形態1〜実施の形態3においては,
入力「128」付近において,ドットOFF/小ドット
/大ドットを混在させることにより,小ドットのみがO
Nとなって擬似輪郭の発生を防止している。インクジェ
ットプリンタでは,このような処理が有効となるが,レ
ーザープリンタのような電子写真方式を用いた出力装置
の場合には,小ドットの安定性が不十分であるため,小
ドットを多く出力させた場合,濃度ムラが発生し易いと
いう問題がある。また,電子写真方式を用いた出力装置
では,ドットゲインによる階調つぶれも起こり易くなる
という問題がある。
【0066】そのため,電子写真方式を用いた出力装置
の場合には,擬似輪郭の発生防止と共に,高濃度部にお
いて小ドットの出力を抑えることが必要となる。実施の
形態4では,高濃度部において小ドットの出力を抑える
ことが可能なディザマトリクスの作成方法を説明する。
【0067】図12において,まず,実施の形態1と同
様に,閾値「1」〜「128」の画素に対して,小ドッ
ト用初期マスクを作成する(ステップS31)。つぎ
に,この小ドット用初期マスクの閾値「D+1」〜「1
28」の画素に対して,閾値を変更する(ステップS3
2)。具体的には,以下のように,Mask1の新しい
閾値=2×初期マスクの閾値−1として,初期マスクの
(D+1)未満の閾値は変更しない。ここで,「D」は
小ドットの発生の抑制を開始する入力データ値を示して
いる。
【0068】 初期マスクの(D+1) →2D+1 初期マスクの(D+2) →2D+3 初期マスクの(D+3) →2D+5 ・・・ ・・・ 初期マスクの(128) →255
【0069】ここで,例えば,D=64とした場合,図
13に示すような閾値の変更を行って小ドット用マスク
Mask1を完成させる。Mask1は「1」〜「6
4」,「129」,「131」,…,「255」の閾値
を有する。
【0070】次に,大ドット用マスク(Mask2)を
作成する。まず,小ドット用マスク(Mask1)に基
づいて,大ドット用マスクMask2の閾値(D+1)
〜2Dを設定する(ステップS33)。具体的には,M
ask1の閾値「1」〜「D」の画素に対応する位置
に,Mask2の閾値=Mask1の閾値+Dとして,
以下のように,Mask2の閾値を設定する。
【0071】 Mask1の(1) →D+1 Mask1の(2) →D+3 Mask1の(3) →D+5 ・・・ ・・・ Mask1の(D) →2D
【0072】つづいて,小ドット用マスク(Mask
1)に基づいて,大ドット用マスク(Mask2)の閾
値(2D+1)〜255を設定する(ステップS3
4)。具体的には,Mask1の閾値(2D+1)〜2
55の画素に対応する位置に,以下のように,Mask
2の閾値=Mask1の閾値+1として,閾値を設定す
る。
【0073】 Mask1の(2D+1) →2D+2 Mask1の(2D+3) →2D+4 Mask1の(2D+5) →2D+6 ・・・ ・・・ Mask1の(255) →255
【0074】ここで,例えば,D=64の場合,図14
に示すような閾値の変更を行って大ドット用マスク(M
ask2)を完成させる。Mask2は,図14に示す
ように,「65」〜「128」,「130」,「13
2」,…,「255」の閾値を有する。すなわち,閾値
「1」〜「64」はMask1に,閾値「65」〜「1
28」はMask2に,閾値「129」以上は,Mas
k1とMask2に交互に配置される。
【0075】このようにして作成したディザマスク(M
ask1,Mask2)を用いて3値化を行なった結果
を図15を参照して説明する。図15は3値化結果を説
明するための模式図である。
【0076】図15において,入力「64」までは,小
ドットが出力される(図15(a))。入力「65」で
は,大ドット用マスクの閾値「65」(小ドット用マス
クの閾値1の位置と同じ)の画素(P1)に大ドットが
出力される(図15(b))。その後,入力「128」
までは,大ドット用マスク(Mask2)の閾値「6
6」,「67」,…,「128」(小ドット用マスクの
閾値「2」,「3」,…,「64」の位置と同じ)の画
素に順次大ドットが出力される(図15(c),
(d))。入力「129」では,小ドット用マスク(M
ask1)の閾値「129」の画素(P2)に小ドット
出力され(図15(e)),入力「130」では画素P
2に大ドットが出力される(図15(f))。その後,
入力「255」まで図15の(e),(f)と同様に小
ドットと大ドットが交互に出力される。
【0077】以上説明したように,上記した実施の形態
4では,入力値が所定値D以上の場合には,中間レベル
の出力を抑制するように,ディザマスクの閾値を設定し
ているので,所定値Dまでは小ドットのみが出力される
が,入力値が所定値D以上になると,小ドットが減少し
て大ドットを増加させることができ,擬似輪郭を防止で
きるだけでなく,小ドットの増加による濃度ムラや階調
つぶれも防止して,画像の安定性・階調性を向上させる
ことが可能となる。
【0078】なお,上記実施の形態1〜4において,大
ドットが出力し始める入力値(第1〜第3の実施の形態
では「124」,第4の実施の形態では「65」)は,
その階調レベル付近で急激な粒状性・階調性の変化が生
じることのないような値とすることが望ましく,その値
は対象となる出力装置を用いた実験によって決定するこ
とが可能である。
【0079】また,上記実施の形態1〜4においては,
ブルーノイズ特性を有するディザマスクの作成方法につ
いて述べたが,ブルーノイズ特性以外の非周期的な特性
(例えばランダムノイズ特性)を有するディザマスクも
同様の方法で作成が可能である。
【0080】また,上記実施の形態1〜4においては,
画像データを,3値(ドットOFF/小ドット/大ドッ
ト)に量子化する場合について説明したが,4値以上に
量子化する場合にも同様の方法で閾値マトリクスを作成
することが可能である。
【0081】(画像処理システムの構成)図16は,上
記したディザマスクの作成や作成したディザマスクを用
いてディザ処理等を行うための画像処理システム(画像
処理装置)の一例を示す図である。同図に示す画像処理
システムは、データを入力するための入力部11と,表
示部13と,データ通信をおこなうためのデータ通信部
12と,装置全体の制御を司るCPU14と,CPU1
4のワークエリアとして使用されるRAM15と,記録
媒体17のデータのリード/ライトを行う記録媒体アク
セス装置16と,CPU14を動作させるための各種プ
ログラム等を記憶した記録媒体17と,画像データを入
力するための画像入力部18と,画像データ等を紙に印
字出力するための印字出力部19とから構成されてい
る。
【0082】CPU14は,記録媒体17に格納されて
いるプログラムに従って各種処理を行うと共に,装置全
体を制御する中央制御ユニットであり,入力部11,表
示部13,データ通信部12,RAM15,記録媒体ア
クセス装置16,画像入力部18,印字出力部19が接
続されており,データ通信,メモリへのアクセスによる
プログラムの読み出しや各種データのリード/ライト,
データ/コマンド入力,表示等を制御する。RAM15
は,指定されたプログラム,入力指示,入力データ及び
処理結果等を格納し,CPU14のワークメモリとして
使用される。
【0083】上記記録媒体17は,CPU14が実行可
能なOSプログラム17a,画像データを画像入力部1
8によって取り込むための画像入力プログラム17b,
上述したディザマスクを作成するためのディザマスク作
成プログラム17c,ディザマスク作成プログラム17
cで作成したディザマスクを使用して,画像データに対
してディザ処理を行ったり,他の画像処理を行うための
画像処理プログラム17d等の各種プログラム,ディザ
マスク作成プログラム17cで作成したディザマスク1
7eや,各種データ等を格納する。CPU14は,ディ
ザマスク作成プログラム17cに従って,上述したディ
ザマスクの作成を行い,作成したディザマスクを記録媒
体17に格納する。また,CPU14は,画像処理プロ
グラム17dに従って,作成されたディザマスク17e
を使用して画像データに対してディザ処理を実行する。
【0084】記録媒体17としては,例えば,フロッピ
ー(R)ディスク,ハードディスク,CD−ROM,D
VD−ROM,MOやPCカード等の光学的・磁気的・
電気的な記録媒体から成る。上記各種プログラムは,予
め記録媒体に記録されている場合や通信回線を介してダ
ウンロードされて記録媒体に格納される場合等がある。
また,上記各種プログラムは通信回線を介して配信可能
である。
【0085】印字出力部19は,電子写真方式やインク
ジェット方式のプリンタエンジンを備えており,画像処
理が施された画像データ等を紙に印字出力する。
【0086】なお,本発明は,上記した実施の形態に限
定されるものではなく,発明の要旨を変更しない範囲で
適宜変形して実行可能である。
【発明の効果】以上説明したように,請求項1にかかる
ディザマスク作成方法によれば,N値の画像データをM
値(2<M<N)の画像データに変換するための(M−
1)個のディザマスクを作成するディザマスク作成方法
において,ディザマスクに,非周期性を形成するととも
に,画像データの特定の入力値に対して,最小出力レベ
ル「0」および最大出力レベル「M−1」を除いた特定
の出力レベルだけが出力されることがないようにその閾
値を設定することとしたので,ディザマスクを使用し
て,N値の画像データをM値(2<M<N)の画像デー
タに変換する際に,擬似輪郭の発生を防止することが可
能なディザマスク作成方法を提供することが可能とな
る。
【0087】また,請求項2にかかるディザマスク作成
方法によれば,請求項1にかかる発明において,ブルー
ノイズ特性を有するディザマスクを作成して非周期性を
具備させることとしたので,簡単な方法でディザマスク
に非周期性を形成することが可能となる。
【0088】また,請求項3にかかるディザマスク作成
方法によれば,請求項1または請求項2にかかる発明に
おいて,画像データの特定範囲の入力値に対して,少な
くとも異なる3つの出力レベルが出力されるように,デ
ィザマスクの閾値を設定することとしたので,請求項1
または請求項2にかかる発明の効果に加えて,画像デー
タの特定範囲の入力値による擬似輪郭の発生を防止する
ことが可能となる。
【0089】また,請求項4にかかるディザマスク作成
方法によれば,請求項3にかかる発明において,特定範
囲の入力値は,(N/(M−1))×C(但し,1≦C
≦(M−2)の整数)の近傍であることとしたので,請
求項3にかかる発明の効果に加えて,(N/(M−
1))×Cの近傍の入力値による疑似輪郭の発生を防止
することが可能となる。
【0090】また,請求項5にかかるディザマスク作成
方法によれば,請求項1または請求項2にかかる発明に
おいて,画像データが特定の入力値以上の場合に中間レ
ベルの出力を抑制するように,ディザマスクの閾値を設
定することとしたので,請求項1または請求項2にかか
る発明の効果に加えて,小ドットの増加による濃度ムラ
や階調つぶれを防止して,画像の安定性・階調性を向上
させることが可能となる。
【0091】また,請求項6にかかるディザマスク作成
方法によれば,請求項1〜請求項5のいずれか1つにか
かる発明において,ブルーノイズ特性を有する初期ディ
ザマスクを,特定範囲の閾値を所定規則に基づいて変更
してディザマスクを作成することとしたので,請求項1
〜請求項5のいずれか1つに記載の簡易な方法で所望の
ディザマスクを作成することが可能となる。
【0092】また,請求項7にかかるディザマスク作成
方法によれば,請求項1〜請求項6のいずれか1つにか
かる発明において,出力レベルL(0≦L≦(M−
2))のオン/オフを決定するディザマスクの閾値に基
づいて,出力レベル(L+1)のオン/オフを決定する
ディザマスクの閾値を設定することとしたので,請求項
1〜請求項6のいずれか1つにかかる発明の効果に加え
て,出力レベル(L+1)のオン/オフを決定するディ
ザマスクを簡易に作成することが可能となる。
【0093】また,請求項8にかかる画像処理装置によ
れば,請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載のディ
ザマスク作成方法で作成されたディザマスクを使用し
て,N値の入力画像データをM値(2<M<N)の画像
データに変換することとしたので,ディザマスクを使用
して,N値の画像データをM値(2<M<N)の画像デ
ータに変換する際に,擬似輪郭の発生を防止することが
可能な画像処理装置を提供することが可能となる。
【0094】また,請求項9にかかるコンピュータが実
行するためのプログラムによれば,コンピュータでプロ
グラムを実行することにより,請求項1〜請求項7のい
ずれか1つに記載のディザマスク作成方法で作成された
ディザマスクを使用して,N値の入力画像データをM値
(2<M<N)の画像データに変換することとしたの
で,ディザマスクを使用して,N値の画像データをM値
(2<M<N)の画像データに変換する際に,擬似輪郭
の発生を防止することが可能なコンピュータが実行する
ためのプログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかるディザマスク作成方法を
説明するためのフローチャートである。
【図2】小ドット用マスクの閾値の変更を説明するため
の説明図である。
【図3】大ドット用マスクの閾値の変更を説明するため
の説明図である。
【図4】3値化結果を説明するための模式図である。
【図5】実施の形態2にかかるディザマスク作成方法を
説明するためのフローチャートである。
【図6】小ドット用マスクの閾値の変更を説明するため
の説明図である。
【図7】大ドット用マスクの閾値の変更を説明するため
の説明図である。
【図8】3値化結果を説明するための模式図である。
【図9】実施の形態3にかかるディザマスク作成方法を
説明するためのフローチャートである。
【図10】3値化結果を説明するための模式図である。
【図11】大ドット用マスク(Mask2)の閾値(1
28−T)〜128を,小ドット用マスク(Mask
1)の閾値129〜(129+T)の画素の隣接画素
(例えば右側の画素)に配置した場合の3値化結果を説
明するための模式図である。
【図12】実施の形態4にかかるディザマスク作成方法
を説明するためのフローチャートである。
【図13】図13は,小ドット用マスクの閾値の変更を
説明するための説明図である。
【図14】図14は,大ドット用マスクの閾値の変更を
説明するための説明図である。
【図15】3値化結果を説明するための模式図である。
【図16】画像処理システムの一例を示す図である。
【図17】多値ディザ法の原理を説明するための説明図
である。
【図18】疑似輪郭の発生原因を説明するための模式図
である。
【符号の説明】
11 入力部 12 データ通信部 13 表示部 14 CPU 15 RAM 16 記録媒体アクセス装置 17 記録媒体 18 画像入力部 19 印字出力部
フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA02 AB01 AB13 BB06 BB10 BB18 BB22 BB27 EA04 5B057 AA11 CA08 CA12 CA16 CB07 CB12 CB16 CC01 CE13 CH07 CH08 5C077 LL19 MP01 NN09 PP68 PQ12 PQ23 RR09 TT02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N値の画像データをM値(2<M<N)
    の画像データに変換するための(M−1)個のディザマ
    スクを作成するディザマスク作成方法において,前記デ
    ィザマスクに,非周期性を形成するとともに,画像デー
    タの特定の入力値に対して,最小出力レベル「0」およ
    び最大出力レベル「M−1」を除いた特定の出力レベル
    だけが出力されることがないようにその閾値を設定する
    ことを特徴とするディザマスク作成方法。
  2. 【請求項2】 前記非周期性は,ブルーノイズ特性であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のディザマスク作成
    方法。
  3. 【請求項3】 画像データの特定範囲の入力値に対し
    て,少なくとも異なる3つの出力レベルが出力されるよ
    うに,前記閾値を設定することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載のディザマスク作成方法。
  4. 【請求項4】 前記特定範囲の入力値は,(N/(M−
    1))×C(但し,1≦C≦(M−2)の整数)の近傍
    であることを特徴とする請求項3に記載のディザマスク
    作成方法。
  5. 【請求項5】 前記画像データが特定の入力値以上の場
    合,中間レベルの出力を抑制するように,前記閾値を設
    定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のディザマスク作成方法。
  6. 【請求項6】 前記ディザマスクは,ブルーノイズ特性
    を有する初期ディザマスクを,特定範囲の閾値を所定規
    則に基づいて変更したものであることを特徴とする請求
    項1〜請求項5のいずれか1つに記載のディザマスク作
    成方法。
  7. 【請求項7】 出力レベルL(0≦L≦(M−2))の
    オン/オフを決定するディザマスクの閾値に基づいて,
    出力レベル(L+1)のオン/オフを決定するディザマ
    スクの閾値を設定することを特徴とする請求項1〜請求
    項6のいずれか1つに記載のディザマスク作成方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれか1つに記
    載のディザマスク作成方法で作成されたディザマスクを
    使用して,N値の入力画像データをM値(2<M<N)
    の画像データに変換することを特徴とする画像処理装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項7のいずれか1つに記
    載のディザマスク作成方法で作成されたディザマスクを
    使用して,コンピュータでN値の入力画像データをM値
    (2<M<N)の画像データに変換するためのコンピュ
    ータが実行するためのプログラム。
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