JP2003318971A - ネットワークスイッチ装置およびネットワークスイッチ方法 - Google Patents

ネットワークスイッチ装置およびネットワークスイッチ方法

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JP2003318971A
JP2003318971A JP2002124156A JP2002124156A JP2003318971A JP 2003318971 A JP2003318971 A JP 2003318971A JP 2002124156 A JP2002124156 A JP 2002124156A JP 2002124156 A JP2002124156 A JP 2002124156A JP 2003318971 A JP2003318971 A JP 2003318971A
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network switch
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Toru Katayama
徹 片山
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優先度の高いパケットの転送品質を保証する
ことができるようにする。 【解決手段】 入力された受信データの優先度が優先度
判定回路2によって判定される。また、使用量検知回路
3によって、バッファ1の使用量が優先度毎に予め対応
づけられた閾値を超えているか否かが判定される。そし
て、バッファ1の現在の使用量が受信データの優先度の
閾値を超えていない場合に、データ転送回路4によっ
て、受信データがバッファ1に格納される。これによ
り、バッファ1の空き容量が減ってきた場合には、優先
度の高い受信データのみをバッファ1に格納することが
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数のネットワーク
間のデータ転送を行うネットワークスイッチ装置および
ネットワークスイッチ方法に関し、特にストア&フォワ
ード方式のネットワークスイッチ装置およびネットワー
クスイッチ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットのような広域ネットワー
クでは、多数のネットワークを互いに接続することで、
大規模の情報通信環境が構築されている。複数のネット
ワークを接続する場合、ネットワークスイッチ装置が用
いられることが多い。ネットワークスイッチ装置は、ネ
ットワークに接続するための複数のポートを有してい
る。そして、ネットワークスイッチ装置は、あるポート
から受信したパケットの送信先アドレスを参照し、送信
先のポートにそのパケットを送出する。
【0003】ネットワークスイッチ装置が実行するスイ
ッチ方式には、ストア&フォワード方式と呼ばれるもの
がある。ストア&フォワード方式のネットワークスイッ
チ装置では、たとえば共有バッファが使用される。共有
バッファを使用する場合、ネットワークスイッチ装置
は、受信したパケットを一旦共有バッファに蓄積する。
そして、ネットワークスイッチ装置は、蓄積したパケッ
トを、宛先のノードが接続されたポートへ出力する。
【0004】なお、ネットワークスイッチ装置に内蔵さ
れる共有バッファの記憶容量には限りがある。そのた
め、1つの出力ポートへ出力するためのトラフィック
が、複数の入力ポートから集中し、その状態が続くと、
共有バッファの空き領域が枯渇する。共有バッファの空
き領域が枯渇すると、その後入力されたパケットは破棄
される。
【0005】図17は、従来のストア&フォワード方式
の処理の一例を示すフローチャートである。なお、図1
7の処理は、パケットの流入の超過状態が継続し、バッ
ファの空き容量が枯渇したときの、データ転送処理の状
態遷移を示している。以下、図17に示す処理をステッ
プ番号に沿って説明する。
【0006】[ステップS101]ネットワークスイッ
チ装置は、受信データが少ないうちは、ネットワークか
ら受信データを全て共有バッファへ転送する。 [ステップS102]ネットワークスイッチ装置は、パ
ケットの流入超過が継続し、共有バッファの空き容量が
枯渇したことを検知する。たとえば、ネットワークスイ
ッチ装置は、共有バッファの空き容量が、予め設定され
た閾値以下になると、共有バッファの空き容量が枯渇し
たと判断する。
【0007】[ステップS103]ネットワークスイッ
チ装置は、受信拒否信号を出力する。 [ステップS104]ネットワークスイッチ装置は、受
信拒否信号が出力されている間、全ての受信要求をマス
クする。ここで、マスクするとは、データを受信せずに
破棄することである。
【0008】このように、共有バッファの空き容量が枯
渇すると、それ以降受信したデータは、破棄されてしま
う。この状態は、共有バッファの空き容量が所定量以上
確保されるまで継続される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ネットワー
クを介して通信される情報には、データ品質を一定以上
に確保すべき情報と、データ品質の劣化を許容できる情
報とがある。そこで、通信される情報に応じて、各パケ
ットに優先度を与えることが考えられる。たとえば、優
先度を多段階にクラス分けした優先度クラスを定義し、
各パケットの属性(送信元アドレス等)に応じて優先度
クラスを与える。そして、ネットワークスイッチ装置で
は、優先度クラスの高いパケットを優先的に転送する。
このような構成により、優先度の高いパケットのデータ
転送の確実性を向上させることができる。
【0010】しかし、パケットに優先度を設定したとし
ても、輻輳が発生し低い優先度クラスのパケットのトラ
フィックが、1つの出力ポートに集中すれば、バッファ
の空き容量が枯渇してしまう。この場合、優先度に関係
なくパケットの破棄が発生してしまう。すなわち、優先
度の低い受信データの増加が、優先度の高い受信データ
の転送品質に悪影響を与えてしまう。
【0011】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、優先度の高いパケットの転送品質を保証する
ことができるネットワークスイッチ装置およびネットワ
ークスイッチ方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示すような構成のネットワークス
イッチ装置が提供される。本発明に係るネットワークス
イッチ装置は、複数のネットワーク間のデータ転送を行
うものである。このネットワークスイッチ装置は、バッ
ファ1、優先度判定回路2、使用量検知回路3およびデ
ータ転送回路4を有している。
【0013】優先度判定回路2は、受信データ5a〜5
cが入力されると、受信データ5a〜5cの優先度を判
定する。使用量検知回路3は、バッファ1の現在の使用
量が、優先度毎に予め対応づけられた閾値を超えている
か否かを判定する。データ転送回路4は、優先度判定回
路2と使用量検知回路3との判定結果を取得し、バッフ
ァ1の現在の使用量が受信データの優先度の閾値を超え
ていない場合には、受信データをバッファ1に格納す
る。
【0014】このようなネットワークスイッチ装置によ
れば、入力された受信データ5a〜5cの優先度が優先
度判定回路2によって判定される。また、使用量検知回
路3によって、バッファ1の使用量が優先度毎に予め対
応づけられた閾値を超えているか否かが判定される。そ
して、バッファ1の現在の使用量が受信データの優先度
の閾値を超えていない場合に、データ転送回路4によっ
て、受信データがバッファ1に格納される。
【0015】また、本発明では上記課題を解決するため
に、入力されたデータをバッファに蓄積しながら複数の
ネットワーク間のデータ転送を行うためのネットワーク
スイッチ方法において、受信データが入力されると、前
記受信データの優先度を判定し、前記バッファの現在の
使用量が、前記受信データの優先度に予め対応づけられ
た閾値を超えているか否かを判定し、前記バッファの現
在の使用量が前記受信データの優先度の閾値を超えてい
ない場合には、前記受信データを前記バッファに格納す
る、ことを特徴とするネットワークスイッチ方法が提供
される。
【0016】このようなネットワークスイッチ方法によ
れば、入力された受信データの優先度が判定される。次
に、バッファの使用量が、その優先度に対応づけられた
閾値を超えているか否かが判定される。そして、閾値を
超えていない場合に、受信データがバッファに格納され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。まず、実施の形態に適用される発
明の概要について説明し、その後、実施の形態の具体的
な内容を説明する。
【0018】図1は、実施の形態に適用される発明の概
念図である。図1に示すように、ネットワークスイッチ
装置は、バッファ1、優先度判定回路2、使用量検知回
路3およびデータ転送回路4を有している。
【0019】バッファ1は、受信データを格納するため
の記憶装置である。優先度判定回路2は、受信データ5
a〜5cが入力されると、受信データ5a〜5cの優先
度を判定する。たとえば、優先度判定回路2は、データ
の属性(送信元アドレス、宛先アドレスなど)と優先度
との対応関係を予め保持する。そして、優先度判定回路
2は、受信データ5a〜5cの属性に予め対応づけられ
た優先度を判定する。図1の例では、優先度A、優先度
B、および優先度Cの3段階の優先度が定義されてい
る。なお、優先度A、優先度B、優先度Cの順で、優先
度が高くなるものとする。優先度判定回路2は、データ
転送回路4へ受信データの優先度を渡す。
【0020】使用量検知回路3は、バッファ1の現在の
使用量が、優先度毎に予め対応づけられた閾値を超えて
いるか否かを判定する。たとえば、優先度Aの閾値を超
えているか否か、優先度Bの閾値を超えているか否か、
優先度Cの閾値を超えているか否かが判定される。な
お、優先度毎の閾値は、優先度が高いほど大きな値とな
る。図1の例では、バッファ1の現在の使用量が、優先
度A,Bの閾値を超えており、優先度Cの閾値を超えて
いない状態が示されている。
【0021】使用量検知回路3は、判定結果をデータ転
送回路4に通知する。たとえば、バッファ1の現在の使
用量が閾値を超えた優先度が有る場合、その優先度の受
信拒否信号が、使用量検知回路3からデータ転送回路4
に渡される。
【0022】データ転送回路4は、優先度判定回路2と
使用量検知回路3との判定結果を取得し、バッファ1の
現在の使用量が受信データの優先度の閾値を超えていな
い場合には、受信データをバッファ1に格納する。すな
わち、図1の例では、優先度Cの受信データ5cのみ
が、バッファ1に格納され、優先度A,Bの受信データ
5a,5bは、バッファ1には格納されずに破棄され
る。
【0023】このようなネットワークスイッチ装置によ
れば、入力された受信データの優先度が優先度判定回路
2によって判定される。また、使用量検知回路3によっ
て、バッファ1の使用量が優先度毎に予め対応づけられ
た閾値を超えているか否かが判定される。そして、バッ
ファ1の現在の使用量が受信データの優先度の閾値を超
えていない場合に、データ転送回路4によって、受信デ
ータがバッファ1に格納される。
【0024】これにより、輻輳が発生しバッファ1の空
き容量が減ってきた場合には、優先度の高い受信データ
のみをバッファ1に格納することが可能となる。その結
果、優先度の高い受信データのデータ品質を保証するこ
とができる。しかも、図1に示したように、優先度を段
階的に設けることで、優先度の高い通信ほど通信の保証
の確実性を高めることができる。
【0025】以下、本発明の実施の形態について具体的
に説明する。 [第1の実施の形態]図2は、第1の実施の形態に係る
ネットワークスイッチ装置の接続例を示す図である。図
2に示すように、ネットワークスイッチ装置100に
は、複数の通信ポートが設けられており、それぞれの通
信ポートにネットワーク21〜24が接続される。各ネ
ットワーク21〜24には、端末装置21a,22a,
23a,24aが接続されている。
【0026】ネットワークスイッチ装置100は、接続
されたネットワーク間でのパケットの転送を行う。たと
えば、端末装置21aから端末装置22a宛てに出力さ
れたパケットは、ネットワーク21を介してネットワー
クスイッチ装置100に入力される。そして、ネットワ
ークスイッチ装置100により、パケットがネットワー
ク22へ出力される。すると、ネットワーク22に出力
されたパケットを端末装置22aが受信する。
【0027】なお、第1の実施の形態では、あるネット
ワークから他のネットワークに向かって転送されるパケ
ットの処理について具体的に説明する。図3は、ネット
ワークスイッチ装置の内部構成を示すブロック図であ
る。ネットワークスイッチ装置100は、受信インタフ
ェース111〜114がネットワーク21〜24に接続
されている。また、送信インタフェース121〜124
がネットワーク21〜24に接続されている。
【0028】受信インタフェース111〜114は、デ
ータ転送回路130に接続されている。送信インタフェ
ース121〜124は、データ転送回路140に接続さ
れている。データ転送回路130とデータ転送回路14
0との間には、共有バッファ150が接続されている。
共有バッファ150とデータ転送回路130との間に
は、さらに共有バッファ使用量検知回路160が接続さ
れている。
【0029】受信インタフェース111〜114は、ネ
ットワーク21〜24を介して送られてくるパケットを
受信するための通信インタフェースである。受信インタ
フェース111〜114は、ネットワーク21〜24か
らパケットを受信すると、そのパケットの受信要求をデ
ータ転送回路130に通知する。
【0030】また、受信インタフェース111〜114
は、優先度クラス判定回路111a,112a,113
a,114aを有している。優先度クラス判定回路11
1a,112a,113a,114aは、受信インタフ
ェース111〜114が受信したパケットの優先度クラ
スを判定する。優先度クラスは、パケットを優先度に応
じてグループ分けしたときの各グループの優先度であ
る。優先度クラスは、パケットのヘッダ情報などを参照
して判断することができる。たとえば、予め設定された
アドレスの端末装置から送信されたパケットは、上位
(高い優先度)の優先度クラスと判定する。受信インタ
フェース111〜114は、データ転送回路130に渡
す受信要求に、そのパケットの優先度クラスを含める。
【0031】そして、受信インタフェース111〜11
4は、データ転送回路130がデータの受信を承認する
と、受信したパケットをデータ転送回路130に渡す。
送信インタフェース121〜124は、ネットワーク2
1〜24を介してパケットを送信するための通信インタ
フェースである。送信インタフェース121〜124
は、パケットを送信可能な状態になると、送信要求をデ
ータ転送回路140に渡す。そして、送信インタフェー
ス121〜124は、データ転送回路140からパケッ
トを受け取ると、そのパケットをネットワーク21〜2
4へ送出する。
【0032】データ転送回路130は、受信インタフェ
ース111〜114からの受信要求に応じて、適当な受
信インタフェースを選択する。そして、データ転送回路
130は、選択した受信インタフェースからパケットを
受け取り、共有バッファ150に格納する。データ転送
回路130は、たとえば、スイッチ、共有バス、アービ
タなどにより構成される。
【0033】また、データ転送回路130は、共有バッ
ファ使用量検知回路160から共有バッファ150の使
用量が閾値を超えたことを示す通知を受け取ると、その
閾値に対応する優先度クラスのパケットをマスクする。
ここで、マスクするとは、受信を拒否することである。
受信を拒否した場合、そのパケットは破棄される。
【0034】具体的には、データ転送回路130は、共
有バッファ使用量検知回路160から渡される共有バッ
ファ使用量判定信号によって、現在、共有バッファ15
0に格納可能な優先度クラスを認識している。そして、
データ転送回路130は、受信インタフェースからパケ
ットの受信要求を受け取ると、そのパケットの優先度ク
ラスに応じて、共有バッファ150への格納の可否を判
定する。格納が可能であれば、データ転送回路130
は、パケットを受信インタフェースから受け取り、共有
バッファ150に格納する。格納できない優先度クラス
であれば、データ転送回路130は、受信の拒否を受信
インタフェースに通知するか、あるいは受信動作を停止
する(受信要求を無視する)。
【0035】データ転送回路130が受信動作を停止し
た場合、パケットの受信が拒否された受信インタフェー
スにおいてパケットが停留してしまう。その結果、受信
インタフェースで蓄えきれないパケットが破棄される。
【0036】データ転送回路140は、送信インタフェ
ース121〜124からの送信要求に応答して、共有バ
ッファ150からパケットを取り出し、そのパケットの
宛先の端末装置に接続された送信インタフェースにパケ
ットを渡す。データ転送回路140は、たとえば、スイ
ッチ、共有バス、アービタなどにより構成される。
【0037】共有バッファ150は、転送されるパケッ
トを一時的に格納するためのバッファメモリである。共
有バッファ150には、受信インタフェース111〜1
14で受信された様々な優先度クラスのパケットが格納
される。
【0038】共有バッファ使用量検知回路160は、共
有バッファ150の使用状況を観測しており、使用量が
所定の閾値を超えたか否かを判断する。閾値とは、優先
度クラスに対応づけられて予め設定された共有バッファ
の最大使用量(許容値)である。各パケットは、そのパ
ケットの優先度クラスに設定された閾値を超えて共有バ
ッファが使用されているときには、共有バッファ150
への格納が不許可となる。共有バッファ使用量検知回路
160は、各優先度クラスに関して、共有バッファ15
0へのパケットの格納の許否を示す共有バッファ使用量
判定信号をデータ転送回路130に通知する。
【0039】なお、共有バッファ使用量検知回路160
とデータ転送回路130との間は、複数の信号線で接続
されている。信号線のそれぞれが、優先度クラスに対応
する。信号線の出力が1か0かにより、その信号線に対
応する優先度クラスに属するパケットの格納の許否が示
される。
【0040】このような構成のネットワークスイッチ装
置100により、優先度クラスに応じてパケット転送の
許否判断を伴うスイッチング処理が行われる。たとえ
ば、ネットワーク21からネットワーク22へ転送すべ
きパケットが入力されると、受信インタフェース111
により、そのパケットの優先度クラスが判定される。そ
して、パケットの優先度クラスを含む受信要求がデータ
転送回路130に渡される。
【0041】すると、データ転送回路130により、パ
ケットの優先度クラスと共有バッファ使用量判定信号と
が比較され、該当する優先度クラスに属するパケットの
共有バッファ150への格納が許可されているか否かが
判断される。格納が許可されていれば、パケットの受信
が承認され、データ転送回路130により、パケットが
共有バッファ150に格納される。格納が許可されてい
なければ、パケットの受信が拒否され、受信インタフェ
ース111においてパケットが破棄される。
【0042】共有バッファ150に格納されたパケット
は、データ転送回路140により、そのパケットの宛先
に応じた送信インタフェース121に渡される。パケッ
トが送信インタフェース121に渡されると、そのパケ
ットが格納されていた共有バッファ150内の領域は開
放される(その領域が空き状態となる)。パケットを受
け取った送信インタフェース121は、そのパケットを
ネットワーク22へ出力する。
【0043】このようにして、共有バッファの使用量に
応じて、優先度クラス毎のパケットの転送の許否を制御
することができる。しかも、共有バッファ使用量検知回
路160からデータ転送回路130に対して、優先度ク
ラス毎の信号線の出力によって、各優先度クラスに属す
るパケットの格納の許否が示されている。従って、共有
バッファ150の使用量の変化に応じて、リアルタイム
に、優先度クラス毎のパケットの格納の許否をデータ転
送回路130に伝えることができる。
【0044】次に、優先度クラス判定回路111a,1
12a,113a,114aの構成について説明する。
図4は、優先度クラス判定回路の構成例を示すブロック
図である。図4に示すように、優先度クラス判定回路1
11aは、優先度クラステーブル51、比較器52、お
よびセレクタ53を有している。優先度クラステーブル
51と比較器52とが接続され、比較器52とセレクタ
53とが接続されている。
【0045】優先度クラステーブル51は、パケットの
優先度を判定するための定義情報である。優先度クラス
テーブル51は、優先度クラスを設定したいパケットの
属性に関する情報を登録するための1つ以上のフィール
ドと、優先度クラスを設定するフィールドとを有するデ
ータテーブルである。
【0046】図4の例では、優先度クラステーブル51
には、「宛先アドレス」のフィールド、「送信元アドレ
ス」のフィールド、「宛先ポート番号」のフィールド、
「送信元ポート番号」のフィールド、および「優先度ク
ラス」のフィールドが設けられている。各フィールドの
横方向に並べられたデータ同士が互いに関連づけられ、
1つのエントリを構成している。
【0047】「宛先アドレス」のフィールドには、優先
度の判定対象にするべきパケットの宛先アドレスが設定
される。図4の例では、「宛先アドレス」のフィールド
に「ADDa1」、「ADDa2」、「ADDa3」などのアドレスが
設定されている。
【0048】「送信元アドレス」のフィールドには、優
先度の判定対象にするべきパケットの送信元アドレスが
設定される。図4の例では、「送信元アドレス」のフィ
ールドに「ADDb1」、「ADDb2」、「ADDb3」などのアド
レスが設定されている。
【0049】「宛先ポート番号」のフィールドには、優
先度の判定対象にするべきパケットに示される宛先のポ
ート番号(TCP(Transmission Control Protocol)に
よる通信であればTCP宛先ポート番号)が設定され
る。ポート番号は、TCPプロトコルが通信しているプ
ログラムを識別するための情報である。したがって、ポ
ート番号を指定することで、パケットをどのアプリケー
ションに引き渡すかを区別することが可能となる。図4
の例では、「宛先ポート番号」のフィールドに「c1」、
「c2」、「c3」などのポート番号が設定されている。
【0050】「送信元ポート番号」のフィールドには、
優先度の判定対象にするべきパケットに示される送信元
のポート番号が設定される。図4の例では、「送信元ポ
ート番号」のフィールドに「d1」、「d2」などのポート
番号が設定されている。
【0051】「優先度クラス」のフィールドには、同じ
エントリ内の他のフィールドに設定された情報に合致す
るパケットの優先度クラスが設定される。なお、第1の
実施の形態では、優先度クラスは、自然数で示されてお
り、数値が低いほど優先度が高いものとする。すなわ
ち、優先度クラス「1」のパケットが最も優先度が高
い。図4の例では、宛名アドレス「ADDa1」、送信元ア
ドレス「ADDb1」、宛先ポート番号「c1」、送信元ポー
ト番号「d1」の優先度クラスとして「2」が設定されて
いる。
【0052】優先度クラステーブル51内の1つのエン
トリは、「優先度クラス」のフィールドと、少なくとも
他のもう1つのフィールドとに情報が設定されていれば
よい。すなわち、情報の設定されていないフィールドが
あってもよい。その場合、情報の設定されたフィールド
のみを参照して、パケットの優先度クラスの判定が行わ
れる。たとえば、宛名アドレス「ADDa2」、送信元アド
レス「ADDb2」、送信元ポート番号「d1」の優先度クラ
スとして「1」が設定されている。このエントリには、
宛先ポート番号が設定されていないため、パケットの優
先度クラスの判定において、宛先ポート番号は参照され
ない。
【0053】なお、図4の優先度クラステーブル51に
示したフィールドの項目は一例であり、他の様々な内容
のフィールドを設けることができる。たとえば、コネク
ション識別子や、サービス品質、プロトコル識別子、ア
プリケーション識別子など他の情報を優先度クラステー
ブル51に設定することで、これらの情報をパケットの
優先度クラスの判定に使用することもできる。
【0054】優先度クラステーブル51に設定されてい
る情報(優先度クラステーブルデータ61)は、エント
リ単位で比較器52に渡される。比較器52は、受信し
たパケットの情報(受信パケット情報)と、優先度クラ
ステーブル内の各エントリ(「優先度クラス」フィール
ドの情報は除く)とを比較する。一致するエントリが優
先度クラステーブル51内に見つかった場合、比較器5
2は一致信号63をアサートする。このとき、比較器5
2は、一致したエントリの「優先度クラス」フィールド
に設定されている優先度クラス(一致エントリの優先度
クラス64)をセレクタ53に対して出力する。
【0055】セレクタ53は、受信したパケットの優先
度クラス判定結果を出力する。具体的には、セレクタ5
3は、比較器52によりエントリの一致が確認された場
合(一致信号がアサートされた場合)は優先度クラステ
ーブル51の「優先度クラス」フィールドから取得され
た優先度クラス(一致エントリの優先度クラス64)
を、判定結果66として出力する。一致しなかった場合
はデフォルトの優先度クラス65を、判定結果66とし
て出力する。なお、デフォルトの優先度クラス65は、
予め設定されている。たとえば、デフォルトの優先度ク
ラス65として、優先度クラステーブル51の「優先度
クラス」のフィールドに設定されているどの値よりも大
きな値(低い優先度を示す値)を設定することができ
る。なお、デフォルトの優先度クラス65は、受信イン
タフェース111内に固有の値が設定されていてもよい
し、ネットワークスイッチ装置100内の他の要素に受
信インタフェース111〜114において共通の値が設
定されていてもよい。
【0056】このような構成の優先度クラス判定回路1
11aによれば、受信インタフェース111から受信パ
ケット情報62(たとえば、パケットのヘッダ情報)が
入力されると、比較器52により、その受信パケット情
報62と優先度クラステーブル51内の各エントリとが
比較される。比較の結果、一致するエントリがあれば、
一致信号63がアサートされ、一致エントリの優先度ク
ラス64がセレクタ53に渡される。すると、セレクタ
53により、一致エントリの優先度クラス64が、優先
度クラスの判定結果66として出力される。
【0057】また、比較器52による比較の結果、いず
れのエントリとも一致しなければ、一致信号63はネゲ
ートされたままとなる。すると、セレクタ53により、
デフォルトの優先度クラス65が、優先度クラスの判定
結果66として出力される。
【0058】このようにして、優先度クラス判定回路1
11aによって、受信インタフェース111が受信した
パケットの優先度クラスが判定される。なお、図4に
は、受信インタフェース111の優先度クラス判定回路
111aの例を示したが、他の受信インタフェース11
2〜114の優先度クラス判定回路112a,113
a,114aも同様の構成で実現することができる。但
し、優先度クラステーブル51の内容は、優先度クラス
判定回路111a,112a,113a,114a毎に
個別のフィールドや情報を設定することができる。ま
た、デフォルトの優先度クラスは、受信インタフェース
111〜114毎に任意の値を設定することができる
(デフォルトの優先度クラスとして、各受信インタフェ
ース111〜114で共通の値を設定してもよい)。
【0059】次に、共有バッファ150の内部構造と、
共有バッファ使用量検知回路160の構成とについて説
明する。図5は、共有バッファ使用量検知回路の構成例
を示すブロック図である。共有バッファ使用量検知回路
160は、共有バッファの使用量を観測するために、図
5に示すような構成を有している。
【0060】共有バッファ150は、アドレス空間の定
義によって、内部の記憶領域が複数の記憶領域に分割さ
れている。以下、分割されることで生成された記憶領域
を、小バッファ151〜154,・・・,15a〜15
dと呼ぶ。小バッファ151〜154,・・・,15a
〜15dそれぞれが、転送すべきパケットを格納するた
めの記憶領域となる。
【0061】このような共有バッファ150の使用量を
監視するために、共有バッファ使用量検知回路160
は、ポインタスタック161、複数の閾値設定レジスタ
162a,162b,・・・,162q、および複数の
比較器163a,163b,・・・,163qを有して
いる。
【0062】ポインタスタックは、共有バッファ150
の小バッファ151〜154,・・・,15a〜15d
を指し示すポインタ161a〜161dを蓄積するため
のスタックである。いずれかの小バッファが使用された
場合(共有バッファ150に受信パケットが書き込まれ
た場合)、その小バッファを指し示すポインタがポイン
タスタック161から取り出され、ポインタスタック1
61内のポインタ数が減る。逆に小バッファを開放する
場合(共有バッファ150から送信パケットが読み出さ
れた場合)ポインタスタック161に使用されていたポ
インタが戻され、ポインタスタック161内のポインタ
数が増える。従ってポインタスタック161に格納され
ているポインタ数を確認することにより、共有バッファ
150の使用量を確認することができる。
【0063】閾値設定レジスタ162a,162b,・
・・,162qは、優先度毎の共有バッファ150の使
用可能な許容量を示す値(閾値)を設定するためのレジ
スタである。閾値設定レジスタ162a,162b,・
・・,162qは、1個以上設けられる(図5ではq個
設けられている)。設定されている各閾値は、対応する
比較器163a,163b,・・・,163qへ出力さ
れる。
【0064】比較器163a,163b,・・・,16
3qは、それぞれに対応する閾値設定レジスタから出力
される閾値と、ポインタ使用量とを比較する。そして、
比較器163a,163b,・・・,163qは、比較
結果を出力する。具体的には、比較器163a,163
b,・・・,163qは、ポインタ使用量が閾値を超え
ている場合に、比較結果を示す信号をアサートする。
【0065】このような構成の共有バッファ使用量検知
回路160によれば、共有バッファ150に受信パケッ
トを格納する場合、パケットが格納された小バッファに
対応するポインタが、ポインタスタック161から取り
出される。一方、共有バッファ150内のパケットが送
信されると、パケットが取り出された小バッファに対応
するポインタが、ポインタスタック161に格納され
る。
【0066】ポインタスタック161内のポインタ使用
量を示す情報は、各比較器163a,163b,・・
・,163qに入力される。すると、比較器163a,
163b,・・・,163qそれぞれにより、対応する
閾値設定レジスタ162a,162b,・・・,162
qの値とポインタ使用量とが比較され、比較結果が出力
される。
【0067】このようにして、共有バッファ150の使
用量を観測し、共有バッファ150の使用量が優先度ク
ラス毎に割り当てられた閾値を超えたか否かを判定する
ことができる。
【0068】次に、ネットワークスイッチ装置100に
おける処理を、フローチャートを参照して説明する。図
6は、輻輳が起こらない場合のネットワークスイッチ装
置におけるパケットの流れを示すフローチャートであ
る。以下、ネットワーク21からネットワーク22への
パケット転送の例を用いて、図6に示す処理をステップ
番号に沿って説明する。
【0069】[ステップS11]受信インタフェース1
11が、ネットワーク21からパケットを受信する。 [ステップS12]受信インタフェース111の優先度
クラス判定回路111aが、受信したパケットの優先度
クラスを判定する。
【0070】[ステップS13]受信インタフェース1
11は、判定された優先度クラスに応じた受信要求を、
データ転送回路130に通知する。なお、受信要求に
は、優先度クラスが含まれる。
【0071】[ステップS14]データ転送回路130
は、受信インタフェース111からの受信要求を承認す
ると、その受信パケットを受信インタフェース111か
ら共有バッファ150へ転送し、格納する。
【0072】[ステップS15]送信インタフェース1
21から送信要求がデータ転送回路140に通知され
る。すると、データ転送回路140が、送信要求を承認
する。 [ステップS16]データ転送回路140が、ネットワ
ーク22宛のパケットを共有バッファ150から読み出
し、送信インタフェース121へ転送する。
【0073】[ステップS17]送信インタフェース1
21が、パケットをネットワーク22へ送信する。この
ようにして、ネットワークスイッチ装置100を介し
て、パケット転送が行われる。
【0074】ここで、トラフィックの急増により、パケ
ットの輻輳が発生すると、低い優先度クラスのパケット
から順に、受信が拒否されるようになる。たとえば、受
信インタフェース111〜114に入力される単位時間
当たりのデータ量が、送信インタフェース121〜12
4から送出される単位時間当たりのデータ量よりも多い
状態が続くと、共有バッファ150の使用量が増加す
る。そして、共有バッファ150の使用量が、何れかの
閾値を超えると、その後、その閾値に対応する優先度ク
ラスのパケット受信が拒否される。
【0075】以下、パケットの輻輳により共有バッファ
の使用量が増加していったときのパケット転送状態の遷
移例について説明する。図7は、輻輳が発生する場合の
パケット転送状態の遷移例を示すフローチャートであ
る。なお、図7の説明においては、次のような状況を想
定する。
【0076】・優先度クラスが3つあり、優先度クラス
の低い順にそれぞれ優先度クラスA、優先度クラスB、
優先度クラスCである。 ・受信インタフェース111は、ネットワーク21から
優先度クラスCのパケットを受信する。
【0077】・受信インタフェース112は、ネットワ
ーク22から優先度クラスBのパケットを受信する。 ・受信インタフェース113は、ネットワーク23から
優先度クラスAのパケットを受信する。
【0078】・全ての受信パケットの宛先は、ネットワ
ーク24を経由して接続される装置である。 ・ネットワーク21〜24は、全て単位時間当たりの通
信量が同じである。
【0079】・共有バッファ使用量検知回路160に
は、優先度クラスA,B,Cに対応する閾値が設定され
る。この際、優先度クラスA,B,Cに対応する閾値の
順で、共有バッファの使用バッファ量が増えるように設
定される。
【0080】以下、図7に示す処理をステップ番号に沿
って説明する。 [ステップS21]受信パケットの少ないうち(共有バ
ッファ150の使用量がまだ少なく、輻輳が起きていな
い状態)は、データ転送回路130はネットワーク21
〜24からの受信パケットを全て共有バッファ150へ
転送する。
【0081】[ステップS22]その後、受信パケット
量が増加すると、共有バッファ使用量が優先度Aに対応
する閾値を超える。 [ステップS23]共有バッファ使用量検知回路160
が、優先度クラスAに対応する受信拒否信号をデータ転
送回路130に通知する。受信拒否信号の通知は、共有
バッファ使用量検知回路160の比較結果を示す信号を
アサートすることで行われる。
【0082】[ステップS24]データ転送回路130
は、優先度クラスAの受信拒否信号が通知されている
間、優先度クラスAのパケットを受信している受信イン
タフェース113からの受信要求をマスクする(受信要
求を拒否し、受信インタフェース113に対してパケッ
トを破棄させる)。
【0083】[ステップS25]データ転送回路130
は、優先度クラスB及びCのパケットを受信している受
信インタフェース111,112からのパケットのみを
受信する。データ転送回路130は、受信した優先度ク
ラスBおよびCのパケットを共有バッファ150へ転送
する。
【0084】[ステップS26]その後、受信パケット
量が増加すると、共有バッファ使用量が優先度Bに対応
する閾値を超える。 [ステップS27]共有バッファ使用量検知回路160
が、優先度クラスBに対応する受信拒否信号をデータ転
送回路130に通知する。受信拒否信号の通知は、比較
結果を示す信号がアサートすることで行われる。
【0085】[ステップS28]データ転送回路130
は、優先度クラスA,Bの受信拒否信号が通知されてい
る間、優先度クラスA,Bのパケットを受信している受
信インタフェース112,113からの受信要求をマス
クする(受信要求を拒否し、受信インタフェース11
2,113に対してパケットを破棄させる)。
【0086】[ステップS29]データ転送回路130
は、優先度クラスCのパケットを受信している受信イン
タフェース111からのパケットのみを受信する。デー
タ転送回路130は、受信した優先度クラスCのパケッ
トを共有バッファ150へ転送する。
【0087】このようにして、輻輳が発生し、共有バッ
ファ150の使用量が増加するのに伴い、優先度クラス
の低いパケットから順に、受信が拒否される。その結
果、優先度クラスの高いパケットを確実に転送すること
が可能となる。
【0088】たとえば、図7で設定した状況では、受信
インタフェース111〜113と送信インタフェース1
21との通信速度が同じである。従って、ステップS2
8の状態で、優先度クラスA,Bがマスクされると、受
信可能な受信インタフェース111の通信速度と送信イ
ンタフェース121の単位時間当たりの通信量とが等し
くなる。すなわち、パケットの受信速度と送信速度とが
等しくなり、それ以後の共有バッファ150に使用量増
加を防止することができる。その結果、優先度クラスC
のパケットを、破棄せずに確実に転送することが可能と
なる。すなわち、優先度クラスが高い通信ほど、高い通
信品質が保証される。
【0089】[第2の実施の形態]次に、第2の実施の
形態について説明する。第2の実施の形態は、優先度ク
ラス判定回路を共通化したものである。
【0090】図8は、第2の実施の形態に係るネットワ
ークスイッチ装置の構成例を示す図である。なお、第2
の実施の形態の構成は、図3に示した第1の実施の形態
と比べて、受信インタフェース211〜214と優先度
クラス判定回路215との構成が異なるのみである。そ
のため、図8では、ネットワークスイッチ装置内の受信
インタフェース211〜214と優先度クラス判定回路
215とを抽出して示している。
【0091】図8に示すように、第2の実施の形態に係
るネットワークスイッチ装置では、複数のネットワーク
21〜24に対して、それぞれ受信インタフェース21
1〜214が接続されている。各受信インタフェース2
11〜214は、共通の優先度クラス判定回路215に
接続されている。
【0092】受信インタフェース211〜214は、ネ
ットワーク21〜24からパケットを受信すると、その
パケットに関する情報(たとえば、ヘッダ情報)を優先
度クラス判定回路215に渡し、優先度クラスの判定を
依頼する。優先度クラス判定回路215は、受信インタ
フェース211〜214からの優先度クラスの判定依頼
に応答して、パケットの優先度クラスを判定する。そし
て、優先度クラス判定回路215は、優先度クラスの判
定依頼を出力した受信インタフェースへ判定結果を渡
す。
【0093】優先度クラス判定回路215の内部構成
は、図4に示した第1の実施の形態に係る優先度クラス
判定回路111aと同様である。このように、優先度ク
ラス判定回路215を共通化することで、ネットワーク
スイッチ装置内の回路を簡素化することができる。その
結果、ネットワークスイッチ装置の小型化を図ることが
できる。
【0094】[第3の実施の形態]次に、第3の実施の
形態について説明する。第3の実施の形態は、パケット
の送信と受信とを行う送受信インタフェースを有するネ
ットワークスイッチ装置に、本発明を適用したものであ
る。すなわち、第1の実施の形態では、発明の理解を容
易にするために、受信インタフェースと送信インタフェ
ースとを別々の要素として説明しているが、実際のネッ
トワークスイッチ装置では、送信と受信との機能を兼ね
備えた送受インタフェースによりパケットの送受信を行
うのが一般的である。第3の実施の形態では、送受イン
タフェースを有するネットワークスイッチ装置の構成例
について説明する。
【0095】図9は、第3の実施の形態に係るネットワ
ークスイッチ装置の構成例を示す図である。第3の実施
の形態に係るネットワークスイッチ装置は、複数の送受
信インタフェース311〜314、データ転送回路33
0、共有バッファ350、および共有バッファ使用量検
知回路360を有している。
【0096】送受信インタフェース311〜314は、
それぞれネットワーク21〜24に接続されている。送
受信インタフェース311〜314は、接続されたネッ
トワーク21〜24を介したパケットの送受信を行う。
すなわち、送受信インタフェース311〜314は、図
3に示した第1の実施の形態に係る受信インタフェース
111〜114の機能と送信インタフェース121〜1
24の機能とを兼ね備えている。
【0097】また、送受信インタフェース311〜31
4は、それぞれ優先度クラス判定回路311a,312
a,313a,314aを有している。優先度クラス判
定回路311a,312a,313a,314aは、受
信したパケットの優先度クラスを判定する。優先度クラ
ス判定回路311a,312a,313a,314aの
内部構成は、図4に示した第1の実施の形態に係る優先
度クラス判定回路111aと同様である。
【0098】データ転送回路330は、共有バッファ使
用量検知回路360からの共有バッファ使用量判定信号
に基づいて、各優先度クラスのパケットを受信すべきか
否かを認識している。そして、データ転送回路330
は、送受信インタフェース311〜314からの受信要
求を受け取ると、受信パケットの優先度クラスに基づい
て受信の許否を判定する。受信可能な場合には、データ
転送回路330は、受信パケットを送受信インタフェー
ス311〜314から受け取り、共有バッファ350に
格納する。
【0099】また、データ転送回路330は、送受信イ
ンタフェース311〜314からパケットの送信要求を
受け取ると、送信すべきパケットを共有バッファ350
から取り出し、送信要求を出力した送受信インタフェー
スに渡す。すなわち、データ転送回路330は、図3に
示した第1の実施の形態に係るデータ転送回路130の
機能とデータ転送回路140の機能とを兼ね備えてい
る。
【0100】共有バッファ350と共有バッファ使用量
検知回路360との構成は、それぞれ図5に示した第1
の実施の形態の共有バッファ150と共有バッファ使用
量検知回路160と同様である。ただし、共有バッファ
350へのパケットの入出力は、データ転送回路330
からのみ行われることとなる。
【0101】このような構成のネットワークスイッチ装
置によれば、ネットワーク21〜24からのパケットが
送受信インタフェース311〜314に入力されると、
受信パケットの優先度クラスが、優先度クラス判定回路
311a,312a,313a,314aによって判定
される。そして、送受信インタフェース311〜314
により、受信パケットの優先度クラスを示す値を含む受
信要求がデータ転送回路330に渡される。すると、デ
ータ転送回路330によって、共有バッファ使用量と受
信パケットの優先度クラスとに基づいてパケット受信の
許否が判定される。そして、パケット受信が許可された
場合にのみ、データ転送回路330によって、受信パケ
ットが共有バッファ350に格納される。このとき、共
有バッファ使用量検知回路360では、共有バッファの
使用量を示すポインタ使用量が更新される。
【0102】また、送受信インタフェース311〜31
4がパケットを送信できる状態になると、送受信インタ
フェース311〜314からデータ転送回路330に、
パケットの送信要求が出される。すると、データ転送回
路330によって、送信要求を出力した送受信インタフ
ェースが接続されたネットワークへ送出すべき送信パケ
ットが共有バッファ350から取り出される。このと
き、共有バッファ使用量検知回路360では、共有バッ
ファの使用量を示すポインタ使用量が更新される。取り
出された送信パケットは、送信要求を出力した送受信イ
ンタフェースに渡され、その送受信インタフェースに接
続されたネットワークへ出力される。
【0103】このようにして、送受信インタフェースを
用いたネットワークスイッチ装置に、本発明の機能が実
装される。なお、図9の例では、送受信インタフェース
311〜314それぞれが優先度クラス判定回路311
a,312a,313a,314aを有しているが、図
8に示した例と同様に、共通の優先度クラス判定回路を
設けてもよい。
【0104】[第4の実施の形態]以下に示す第4の実
施の形態から第8の実施の形態は、動的に閾値を変更す
ることが可能なネットワークスイッチ装置の例である。
たとえば、既存のトラフィックの優先度クラスを変更し
たい場合や、新規のトラフィックが発生しそれに対する
優先度クラスを設定した場合などに閾値を変更する。こ
れにより、トラフィックの状況に応じた優先度クラスや
閾値の設定が可能となる。
【0105】まず、第4の実施の形態について説明す
る。第4の実施の形態は、受信側ネットワークの一部に
プロセッサを介在させたネットワークスイッチ装置であ
る。ここで、プロセッサとは、一般に中央処理装置(C
PU:Central Processing Unit)、MPU(Micro Proc
essing Unit)などと呼ばれる装置である。
【0106】図10は、第4の実施の形態のシステム構
成例を示す図である。第4の実施の形態に係るネットワ
ークスイッチ装置410は、ネットワーク21との間に
プロセッサ420が接続されている。ネットワークスイ
ッチ装置410は、他のネットワーク22〜24とは直
接接続されている。なお、ネットワークスイッチ装置4
10の内部構成は、図3に示した第1の実施の形態の構
成とほぼ同じである。異なる点は、ネットワークスイッ
チ装置410内の共有バッファ使用量検知回路が有して
いる閾値設定レジスタや優先度クラス判定回路の優先度
クラステーブルに、プロセッサ420からの制御信号が
接続されていることである。
【0107】プロセッサ420からネットワークスイッ
チ装置410へは、制御信号と受信パケットとが渡され
る。制御信号は、ネットワークスイッチ装置410に、
閾値設定レジスタに設定すべき閾値を入力するための信
号である。プロセッサ420は、ネットワーク21から
パケットを受信すると、その受信パケットをネットワー
クスイッチ装置410に渡す。このとき、プロセッサ4
20は、通信状況(たとえば、受信パケットの中身な
ど)を監視しており、通信状況に応じて、受信パケット
の優先度クラスやその優先度クラスの閾値などを判定す
る。そして、プロセッサ420は、判定した内容を、制
御信号を用いてネットワークスイッチ装置410の優先
度クラス設定テーブルや閾値設定レジスタに対して設定
する。このようにして、パケット受信状況に応じて閾値
の変更が行われる。
【0108】図11は、コネクション新規成立時のプロ
セッサにおける優先度制御処理の手順の一例を示すフロ
ーチャートである。図11に示す処理は、コネクション
が新規に成立するごとに、対応する優先度クラスを定義
する処理を、プロセッサ420に実行させた場合の例で
ある。以下、図11に示す処理をステップ番号に沿って
説明する。
【0109】[ステップS41]プロセッサ420は、
優先度クラスをn(nは自然数)クラス分設定する。な
お、優先度クラスは、値が小さい程、優先度が高いもの
とする。
【0110】[ステップS42]プロセッサ420は、
新規コネクションの成立の有無を監視する。 [ステップS43]プロセッサ420は、新規コネクシ
ョンが成立したか否かを判断する。新規コネクションが
成立した場合には、処理がステップS44に進められ
る。新規コネクションが成立していない場合には、処理
がステップS42に進められ、引き続き新規コネクショ
ンの成立の有無が監視される。
【0111】[ステップS44]プロセッサ420は、
成立した新規コネクションが、優先度クラスを設定して
通信品質を保証すべきコネクションか否かを判断する。
通信品質を保証すべきコネクションか否かは、たとえ
ば、そのコネクションの送信元のアドレスなどによって
判断することができる。通信品質を保証すべきコネクシ
ョンであれば、処理がステップS45に進められる。通
信品質を保証する必要のないコネクションであれば、処
理がステップS42に進められる。
【0112】[ステップS45]プロセッサ420は、
優先度クラスを判定する。仮に、優先度クラスm(1≦
m≦n+1)になったとする。 [ステップS46]プロセッサ420は、優先度クラス
mがm番目に多く、共有バッファを使用できるように、
ネットワークスイッチ装置410内に閾値を設定する。
すなわち、優先度クラスの値が大きいほど、閾値として
設定される共有バッファの使用量が小さな値となるよう
に、各優先度クラスの閾値が設定される。
【0113】[ステップS47]プロセッサ420は、
ネットワークスイッチ装置410内の優先度クラス判定
回路に対して、新規に成立したコネクションが優先度ク
ラスmとなるように、優先度クラステーブルに情報を設
定する。たとえば、コネクションの確立を要求した装置
から来たパケットの送信元アドレスを、送信元アドレス
の項目に登録し、優先度クラスの項目にmを登録する。
その後、処理がステップS42に進められる。
【0114】このようにして、ネットワークスイッチ装
置410とネットワーク21との間にプロセッサ420
を設置することにより、通信パケットのきめ細かな優先
度制御が可能となる。
【0115】[第5の実施の形態]次に、第5の実施の
形態について説明する。第5の実施の形態は、全てのネ
ットワークを、プロセッサを経由してネットワークスイ
ッチ装置に接続したものである。
【0116】図12は、第5の実施の形態のシステム構
成例を示す図である。第5の実施の形態では、ネットワ
ーク21〜24がセレクタ530に接続されている。セ
レクタ530は、ネットワーク21〜24から送られた
パケットの1つを選択する機能を有している。選択され
たパケットは、プロセッサ520に渡される。プロセッ
サ520とネットワークスイッチ装置510とは、それ
ぞれ図11に示した第4の実施の形態のプロセッサ42
0とネットワークスイッチ装置410と同様の機能を有
している。
【0117】このような構成にすることで、複数のネッ
トワーク21〜24から送られるパケットの優先度クラ
スを、プロセッサ520によって制御することができ
る。 [第6の実施の形態]次に、第6の実施の形態について
説明する。第6の実施の形態は、任意の複数のネットワ
ークを、プロセッサを経由してネットワークスイッチ装
置に接続したものである。
【0118】図13は、第6の実施の形態のシステム構
成例を示す図である。第6の実施の形態では、ネットワ
ーク21,22がセレクタ630に接続されている。セ
レクタ630は、ネットワーク21,22から送られた
パケットの一方を選択する機能を有している。選択され
たパケットは、プロセッサ620に渡される。プロセッ
サ620とネットワークスイッチ装置610とは、それ
ぞれ図11に示した第4の実施の形態のプロセッサ42
0とネットワークスイッチ装置410と同様の機能を有
している。なお、ネットワークスイッチ装置610に
は、ネットワーク23,24が直接接続されている。
【0119】このような構成にすることで、優先度制御
を行う必要のあるネットワーク21,22からの通信に
関し、セレクタ630とプロセッサ620を経由させる
ことで、詳細な優先度制御を行うことができる。
【0120】[第7の実施の形態]次に、第7の実施の
形態について説明する。第7の実施の形態は、ネットワ
ークスイッチ装置に対して、プロセッサインタフェース
を接続させたものである。
【0121】図14は、第7の実施の形態のシステム構
成例を示す図である。図14に示すように、ネットワー
クスイッチ装置710にプロセッサインタフェース72
0を接続することができる。プロセッサインタフェース
720は、プロセッサに接続可能であり、プロセッサか
らの要求に応じて、ネットワークスイッチ装置内の優先
度クラステーブルや閾値設定レジスタなどに情報を設定
することができる。
【0122】このような、ネットワークスイッチ装置7
10にプロセッサインタフェース720を接続すること
により、プロセッサとネットワークスイッチ装置との間
の接続を容易にすることができる。
【0123】[第8の実施の形態]次に、第8の実施の
形態について説明する。第8の実施の形態は、ネットワ
ークスイッチ装置からプロセッサへ、割り込み信号を送
信するものである。
【0124】図15は、第8の実施の形態のシステム構
成例を示す図である。図15に示すように、プロセッサ
820とネットワークスイッチ装置810とは制御信号
で接続されていると共に、ネットワークスイッチ装置8
10からプロセッサ820へ割り込み信号が入力されて
いる。また、ネットワークスイッチ装置810には、複
数のネットワーク21〜24が直接接続されている。
【0125】ネットワークスイッチ装置810は、ネッ
トワーク21〜24から入力された受信パケットが、優
先度クラステーブルに登録された情報と一致した場合
や、ある優先度クラスに対応する閾値を超えた場合など
に、プロセッサ820に対する割り込み信号をアサート
する。プロセッサ820は、ネットワークスイッチ装置
810からの割り込み信号に応答して、所定の割り込み
処理を実行する。そして、プロセッサ820は、割り込
み処理の結果に応じた情報を、制御信号によりネットワ
ークスイッチ装置810に渡す。なお、ネットワークス
イッチ装置810の内部構成は、図3に示した第1の実
施の形態に係るネットワークスイッチ装置100と同様
である。
【0126】ここで、割り込み信号は、たとえば、ネッ
トワークスイッチ装置810内の優先度クラス判定回路
から出力することができる。図16は、割り込み信号を
出力する優先度クラス判定回路の構成例を示す図であ
る。図16には、ネットワークスイッチ装置810が有
する受信インタフェース内に設けられた優先度クラス判
定回路811の構成例を示している。
【0127】優先度クラス判定回路811は、優先度ク
ラステーブル811a、比較器811b、および割り込
み制御部811cを有している。優先度クラステーブル
811aは、パケットの優先度を判定するための定義情
報である。優先度クラステーブル811aのデータ構造
は、図4に示した第1の実施の形態における優先度クラ
ステーブル51の構造と同様である。
【0128】比較器811bは、受信したパケットの情
報(受信パケット情報)と、優先度クラステーブル81
1a内の各エントリ(優先度クラスの情報は除く)とを
比較する。比較器811bは、比較の結果、受信パケッ
ト情報が何れかのエントリと一致した場合には、一致信
号をアサートする。一致信号は、割り込み制御部811
cに入力される。
【0129】割り込み制御部811cは、プロセッサ8
20に対する割り込み信号を出力する。たとえば、割り
込み制御部811cは、一致信号がアサートされたこと
を検出すると、プロセッサ820に対する割り込み信号
をアサートする。
【0130】このような構成により、受信パケットが優
先度クラステーブル内のエントリと一致したときに、ネ
ットワークスイッチ装置810からプロセッサ820
へ、割り込み信号を出力することができる。
【0131】[その他の応用例]なお、上記の第4〜第
8の実施の形態は、第1の実施の形態に対する変形例と
して説明したが、第4〜第8の実施の形態に示した構成
を、第2、第3の実施の形態に適用することもできる。
【0132】また、上記実施の形態のプロセッサの機能
は、処理内容を記述したプログラムをプロセッサに実行
させることが実現することができる。プログラムは、た
とえば、ネットワークスイッチ装置に内蔵されたROM
(Read Only Memory)等の半導体メモリに格納される。
【0133】(付記1) 複数のネットワーク間のデー
タ転送を行うネットワークスイッチ装置において、バッ
ファと、受信データが入力されると、前記受信データの
優先度を判定する優先度判定回路と、前記バッファの現
在の使用量が、優先度毎に予め対応づけられた閾値を超
えているか否かを判定する使用量検知回路と、前記優先
度判定回路と前記使用量検知回路との判定結果を取得
し、前記バッファの現在の使用量が前記受信データの優
先度の閾値を超えていない場合には、前記受信データを
前記バッファに格納するデータ転送回路と、を有するこ
とを特徴とするネットワークスイッチ装置。
【0134】(付記2) 前記データ転送回路は、前記
受信データの優先度の閾値を超えている場合には、前記
受信データを破棄することを特徴とする付記1記載のネ
ットワークスイッチ装置。
【0135】(付記3) 前記優先度判定回路は、デー
タの属性に関する情報と優先度との対応関係が定義され
た優先度クラステーブルを有しており、前記優先度クラ
ステーブルを参照して前記受信データの属性に対応する
優先度を判定することを特徴とする付記1記載のネット
ワークスイッチ装置。
【0136】(付記4) 前記優先度判定回路は、前記
受信データの属性が前記優先度クラステーブルに定義さ
れていない場合には、予め設定されているデフォルト値
を優先度として判定することを特徴とする付記3記載の
ネットワークスイッチ装置。
【0137】(付記5) 前記優先度クラステーブルに
は、前記受信データの転送単位であるパケットのヘッダ
に含まれる属性が定義されていることを特徴とする付記
3記載のネットワークスイッチ装置。
【0138】(付記6) データ通信状況を監視し、前
記データ通信状況に応じて、前記優先度クラステーブル
に情報を設定するプロセッサをさらに有することを特徴
とする付記5記載のネットワークスイッチ装置。
【0139】(付記7) 前記プロセッサは、新規コネ
クションが成立すると、前記新規コネクションで転送さ
れるデータの優先度を定義する情報を、前記優先度クラ
ステーブルに設定することを特徴とする付記6記載のネ
ットワークスイッチ装置。
【0140】(付記8) 前記使用量検知回路は、優先
度毎の前記バッファの閾値を設定する複数のレジスタを
有しており、前記レジスタに設定された値と前記バッフ
ァの使用量とを比較することで、優先度毎の前記閾値の
超過の有無を判定することを特徴とする付記1記載のネ
ットワークスイッチ装置。
【0141】(付記9) データ通信状況を監視し、前
記データ通信状況に応じて、前記レジスタに値を設定す
るプロセッサをさらに有することを特徴とする付記8記
載のネットワークスイッチ装置。
【0142】(付記10) 前記使用量検知回路は、前
記バッファ内の空き領域を指し示すポインタを蓄積する
ポインタスタックを有しており、前記ポインタスタック
に蓄積されているポインタの量に基づいて、前記バッフ
ァの使用量を判定することを特徴とする付記1記載のネ
ットワークスイッチ装置。
【0143】(付記11) 複数のネットワーク間のデ
ータ転送を行うネットワークスイッチ装置において、前
記複数のネットワークそれぞれに接続される複数のイン
タフェースと、前記複数のインタフェースで共有される
共有バッファと、前記複数の受信インタフェースに受信
データが入力されると、前記受信データの優先度を判定
する優先度判定回路と、前記共有バッファの現在の使用
量が、優先度毎に予め対応づけられた閾値を超えている
か否かを判定する使用量検知回路と、前記優先度判定回
路と前記使用量検知回路との判定結果を取得し、前記バ
ッファの現在の使用量が前記受信データの優先度の閾値
を超えていない場合には、前記受信データを前記バッフ
ァに格納するデータ転送回路と、を有することを特徴と
するネットワークスイッチ装置。
【0144】(付記12) 入力されたデータをバッフ
ァに蓄積しながら複数のネットワーク間のデータ転送を
行うためのネットワークスイッチ方法において、受信デ
ータが入力されると、前記受信データの優先度を判定
し、前記バッファの現在の使用量が、前記受信データの
優先度に予め対応づけられた閾値を超えているか否かを
判定し、前記バッファの現在の使用量が前記受信データ
の優先度の閾値を超えていない場合には、前記受信デー
タを前記バッファに格納する、ことを特徴とするネット
ワークスイッチ方法。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、バッフ
ァの現在の使用量が受信データの優先度の閾値を超えて
いないことを確認して、受信データをバッファに格納す
るようにしたため、優先度毎にバッファを使用できる閾
値を変えることができる。その結果、バッファの空き容
量が少なくなったときには、優先度の高いデータのみを
バッファに格納し、そのデータのデータ転送品質を保証
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に適用される発明の概念図である。
【図2】第1の実施の形態に係るネットワークスイッチ
装置の接続例を示す図である。
【図3】ネットワークスイッチ装置の内部構成を示すブ
ロック図である。
【図4】優先度クラス判定回路の構成例を示すブロック
図である。
【図5】共有バッファ使用量検知回路の構成例を示すブ
ロック図である。
【図6】輻輳が起こらない場合のネットワークスイッチ
装置におけるパケットの流れを示すフローチャートであ
る。
【図7】輻輳が発生する場合のパケット転送状態の遷移
例を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施の形態に係るネットワークスイッチ
装置の構成例を示す図である。
【図9】第3の実施の形態に係るネットワークスイッチ
装置の構成例を示す図である。
【図10】第4の実施の形態のシステム構成例を示す図
である。
【図11】コネクション新規成立時のプロセッサにおけ
る優先度制御処理の手順の一例を示すフローチャートで
ある。
【図12】第5の実施の形態のシステム構成例を示す図
である。
【図13】第6の実施の形態のシステム構成例を示す図
である。
【図14】第7の実施の形態のシステム構成例を示す図
である。
【図15】第8の実施の形態のシステム構成例を示す図
である。
【図16】割り込み信号を出力する優先度クラス判定回
路の構成例を示す図である。
【図17】従来のストア&フォワード方式の処理の一例
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 バッファ 2 優先度判定回路 3 使用量検知回路 4 データ転送回路 21〜24,31〜34 ネットワーク 21a,22a,23a,24a,31a,32a,3
3a,34a 端末装置 100 ネットワークスイッチ装置 111〜114 受信インタフェース 111a,112a,113a,114a 優先度クラ
ス判定回路 121〜125 送信インタフェース 130 データ転送回路 140 データ転送回路 150 共有バッファ 160 共有バッファ使用量検知回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のネットワーク間のデータ転送を行
    うネットワークスイッチ装置において、 バッファと、 受信データが入力されると、前記受信データの優先度を
    判定する優先度判定回路と、 前記バッファの現在の使用量が、優先度毎に予め対応づ
    けられた閾値を超えているか否かを判定する使用量検知
    回路と、 前記優先度判定回路と前記使用量検知回路との判定結果
    を取得し、前記バッファの現在の使用量が前記受信デー
    タの優先度の閾値を超えていない場合には、前記受信デ
    ータを前記バッファに格納するデータ転送回路と、 を有することを特徴とするネットワークスイッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記データ転送回路は、前記受信データ
    の優先度の閾値を超えている場合には、前記受信データ
    を破棄することを特徴とする請求項1記載のネットワー
    クスイッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記優先度判定回路は、データの属性に
    関する情報と優先度との対応関係が定義された優先度ク
    ラステーブルを有しており、前記優先度クラステーブル
    を参照して前記受信データの属性に対応する優先度を判
    定することを特徴とする請求項1記載のネットワークス
    イッチ装置。
  4. 【請求項4】 前記優先度判定回路は、前記受信データ
    の属性が前記優先度クラステーブルに定義されていない
    場合には、予め設定されているデフォルト値を優先度と
    して判定することを特徴とする請求項3記載のネットワ
    ークスイッチ装置。
  5. 【請求項5】 前記優先度クラステーブルには、前記受
    信データの転送単位であるパケットのヘッダに含まれる
    属性が定義されていることを特徴とする請求項3記載の
    ネットワークスイッチ装置。
  6. 【請求項6】 データ通信状況を監視し、前記データ通
    信状況に応じて、前記優先度クラステーブルに情報を設
    定するプロセッサをさらに有することを特徴とする請求
    項5記載のネットワークスイッチ装置。
  7. 【請求項7】 前記使用量検知回路は、優先度毎の前記
    バッファの閾値を設定する複数のレジスタを有してお
    り、前記レジスタに設定された値と前記バッファの使用
    量とを比較することで、優先度毎の前記閾値の超過の有
    無を判定することを特徴とする請求項1記載のネットワ
    ークスイッチ装置。
  8. 【請求項8】 データ通信状況を監視し、前記データ通
    信状況に応じて、前記レジスタに値を設定するプロセッ
    サをさらに有することを特徴とする請求項7記載のネッ
    トワークスイッチ装置。
  9. 【請求項9】 複数のネットワーク間のデータ転送を行
    うネットワークスイッチ装置において、 前記複数のネットワークそれぞれに接続される複数のイ
    ンタフェースと、 前記複数のインタフェースで共有される共有バッファ
    と、 前記複数の受信インタフェースに受信データが入力され
    ると、前記受信データの優先度を判定する優先度判定回
    路と、 前記共有バッファの現在の使用量が、優先度毎に予め対
    応づけられた閾値を超えているか否かを判定する使用量
    検知回路と、 前記優先度判定回路と前記使用量検知回路との判定結果
    を取得し、前記バッファの現在の使用量が前記受信デー
    タの優先度の閾値を超えていない場合には、前記受信デ
    ータを前記バッファに格納するデータ転送回路と、 を有することを特徴とするネットワークスイッチ装置。
  10. 【請求項10】 入力されたデータをバッファに蓄積し
    ながら複数のネットワーク間のデータ転送を行うための
    ネットワークスイッチ方法において、 受信データが入力されると、前記受信データの優先度を
    判定し、 前記バッファの現在の使用量が、前記受信データの優先
    度に予め対応づけられた閾値を超えているか否かを判定
    し、 前記バッファの現在の使用量が前記受信データの優先度
    の閾値を超えていない場合には、前記受信データを前記
    バッファに格納する、 ことを特徴とするネットワークスイッチ方法。
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