JP2002344503A - パケット転送装置におけるQoSリソース割り当て方式 - Google Patents

パケット転送装置におけるQoSリソース割り当て方式

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JP2002344503A
JP2002344503A JP2001143155A JP2001143155A JP2002344503A JP 2002344503 A JP2002344503 A JP 2002344503A JP 2001143155 A JP2001143155 A JP 2001143155A JP 2001143155 A JP2001143155 A JP 2001143155A JP 2002344503 A JP2002344503 A JP 2002344503A
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meter
port
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Kensaku Amo
健策 天羽
Tetsuaki Tsuruoka
哲明 鶴岡
Kenichi Abiru
健一 阿比留
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はパケット転送装置において通信品質の
保証(QoS)を行うためのQoSリソース割り当て方
式に関し,経路変更時のQoS制御にかかるフロー識別
処理のコストの増加を抑えつつ,高速なQoS制御を実
現することを目的とする。 【解決手段】パケットを送信するポートを決定する送信
ポート決定手段と,パケットが属するフローを識別する
フロー識別手段と,パケットを格納する複数のキューを
決定するキュー割り当て手段と,キューを制御するキュ
ー制御手段とを備える。キュー割り当て手段は,送信ポ
ート決定手段により決定した送信ポートとフロー識別手
段による識別結果とに基づいてキューを割り当てるよう
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパケット転送装置に
おける通信品質(QoS:Quality of Service)を保証す
るためのリソース割り当て方式に関する。
【0002】近年,マルチメディア,リアルタイム・ア
プリケーションの普及に伴い,ネットワークが提供する
通信品質(QoS)の保証が求められている。QoS保
証を実現するにはネットワークを構成するパケット転送
装置においてQoS制御を行う必要がある。QoS制御
としては,スケジューリングによる帯域の保証,バッフ
ァ管理,流入量規制(ポリシング)等を行う必要があ
る。
【0003】そして,近年盛んに利用されるようになっ
たインターネットにより通信においても,転送されるパ
ケットの用途によってパケットのQoSを保証すること
が望まれている。
【0004】
【従来の技術】図14はインターネットの接続構成例で
ある。TCP/IPのプロトコルを用いたインターネッ
トが広く利用されるようになっている。インターネット
では,多数のPC(パーソナルコンピュータ)がネット
ワークに接続され,それぞれドメイン90を形成し,ア
ドレス(IPアドレス)と対応するドメイン名が付与さ
れている。また,ネットワークの中には他国との接続の
ための中継ドメイン91間を接続するバックボーン92
と呼ばれるネットワークが含まれている。インターネッ
トプロトコルでは,各PCは他のPCとの間で宛先や,
送信元等のヘッダ(IPヘッダ)を含む可変長のパケッ
トの形式で送信元から1乃至複数のネットワークを経由
して宛先へ情報が転送される。このようなインターネッ
トにおいてパケットを中継する各ドメインのパケット転
送装置の通信品質(以下,QoSという)制御として
は,パケットが所定の遅延時間内に,所定のデータ量が
確実に転送されることを保証することである。
【0005】QoS制御を行うためには,パケットをQ
oS制御単位であるフローとして識別し,各フローのQ
oS保証が満たされるようにQoSリソース(パケット
を一時記憶するキュー及びパケットのデータ量(または
遅延時間)を計測するメータ)を割り当てる必要があ
る。
【0006】図15は従来例の構成である。図中,80
は入力したヘッダ情報から送信ポート(送信相手のネッ
トワークに接続する端子)を決定する送信ポート決定手
段,81は入力するパケットのフローを識別するフロー
識別手段,82は入力するパケットを1時格納するため
のキューに書き込み(エンキュー),その後スケジュー
リングにより読み出す(デキュー)制御を行うキュー制
御手段,83はQoSの制御を行うためのキュー及びメ
ータ(図示省略)を備えたQoSリソースである。な
お,メータは入力するパケットのデータ長を検出する機
能を備える。
【0007】例えば,あるパケットの制御単位であるフ
ローの帯域を保証するためには,フローにキューを割り
当て,フローに属するパケットを割り当てたキューへ格
納し,そのキューに指定した帯域でパケットを出力する
ように読み出し制御することで実現できる。すなわち,
入力(受信)パケットのヘッダ情報を送信ポート決定手
段80で識別することで,パケットの宛先,送信元等か
ら送信ポートを決定して,フロー識別手段81に送信ポ
ート番号等の情報を出力する。フロー識別手段81は送
信ポート情報とヘッダ情報とから入力パケットのフロー
を識別し,識別結果をキュー制御手段82に供給する,
キュー制御手段82はフローに対して予め設定されたQ
oSを実現するよう,キューを割り当ててパケットの本
体を格納する。また,ポリシング(入力するパケットの
量が,そのフローに対して予め指定された帯域に対応す
る規定量に収まるよう監視制御すること)を行う場合
は,規定流入量を設定したメータを,キューと共に割り
当て,メータによる測定結果(一定時間内のパケット
量)が規定量を越えた場合にパケットを破棄することで
実現できる。
【0008】このように,QoS制御にはパケットを格
納するキュー,流入量を計測するメータといったQoS
リソースをフローに割り当てる必要がある。各フローの
QoS保証内容は,フローに割り当てたキュー,メータ
の設定パラメータで決定されるため,フローに対して適
切なQoSリソースを割り当てる必要がある。
【0009】一方,インターネットのパケット転送で
は,フローの中継経路が変更される場合があり,経路変
更時においても適切なQoS保証が求められる。経路変
更が発生する例として,障害発生時に管理者が自主的に
設定変更する場合がある。その他に,インターネットで
はルーティングプロトコル(例えば,RIP:RoutingI
nfomation Protocol があり,これは送信元から宛先ま
での最適ルートを探索する)の障害自動検出機能によっ
て隣りにどのようなノードがあるかという情報や,各宛
先への迂回路の情報を調べていて,経路が変更される場
合に備えており,その情報を用いて変更を行うことがで
きる。
【0010】図16に経路変更時のQoSリソースの割
り当てを示す図である。図16のA.は経路の変更前と
後を示し,元の経路はパケット転送装置84の送信ポー
ト♯0から中継ドメイン1,ドメインaを介して宛先ド
メインbへ達する経路であるが,ドメインaに障害が発
生すると,パケット転送装置84で経路変更が行われ,
新たな経路は,送信ポート♯1から中継ドメイン2から
ドメインc,ドメインdを介して宛先ドメインbの経路
である。このフローには,予めQoSとして50Mbp
sの帯域保証がされた送信ポート♯0が指定されてお
り,図16のB.にその場合の経路変更時の動作を示
す。従来は,経路変更により,QoSリソースとして送
信ポート♯0と同じ50Mbpsの帯域保証がされた送
信ポート♯1のキュー♯0を割り当てようとするが,こ
の送信ポート♯1のキュー♯0には既に他のフローの帯
域が割り当てられているため,そのフローの帯域が保証
できなくなる。この場合,経路変更によりQoSリソー
スとして50Mbpsの帯域ではなく,ベスト・エフォ
ート(保証無し)というレベルになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記したように,Qo
S保証を行うためには,経路変更に備えて予めQoSリ
ソースを割り当てる必要がある。QoSリソース割り当
てには,QoS処理の適用対象である個々のフローを識
別する必要がある。一般に,このようなフロー識別処理
は検索処理にかかる負荷が高いため,高速な中継処理を
行うためにRAMではなく,CAM(Content Addressa
ble Memory: 連想メモリ)が用いられる。しかし,CA
MはRAMに比べ回路規模が大きく,識別条件(エント
リ)当たりのコストが高い。CAMのエントリ数の増加
は,ハード規模等のコスト増加を引き起こすため,CA
Mのエントリ数を少なくできることが望ましい。
【0012】一方,経路変更に備えるためには,送信ポ
ート毎に個別のキュー割り当てを設定する必要がある。
送信ポート毎のキュー割り当て設定を個別にCAMエン
トリとすると,フロー識別に必要なエントリ数の増加を
招くことになる。ここで,ポート数nの装置を想定する
と,フロー数mの識別を行う場合,最悪でn×mエント
リが必要となる。すなわち,経路変更への対応を行わな
い場合と比較すると,ポート数倍のエントリ数が必要と
なる。
【0013】図17は経路変更に備えた場合の問題点説
明図である。この例は,上記図16のB.に対応する経
路変更に対応し,宛先アドレスが同じであるが,送信ポ
ート0の場合は識別結果(QoSリソースのキューやメ
ータの番号)が0,送信ポート1の場合は識別結果がm
となる。このようにCAMのエントリの増加によりコス
トが増加する。
【0014】このように,経路変更に対応してQoSリ
ソース割り当てを行う場合,CAMエントリ数の増加の
ためコストが増大するという問題点があった。また,フ
ロー識別処理は,フィルタリング処理(決められた属性
(特定のアドレス/ポート番号等)を持つパケットを排
除する処理)などQoS処理以外の目的と併用されてい
る場合があり,CAMエントリ数増加によりフィルタリ
ング可能なフロー数が減少するといった問題が発生する
場合もある。
【0015】また,Diffserve(Differentiated Service
:インターネットで標準化される新たなサービス)をサ
ポートするネットワーク及び転送装置では,複数のフロ
ーをそれぞれ複数のメータを使ってポリシングし,1つ
のキューへアグリゲート(集約)することがある。この
場合,1つのキューへ割り当てたフローに複数のメータ
を適用するため,適用メータ毎にCAMエントリが必要
となり,さらにエントリ数が増加する要因となる。
【0016】更に,フロー識別条件に送信ポートが加わ
るため,送信ポート決定処理の後でなければ,フロー識
別処理を開始できない。このため,QoSリソース割り
当て処理の遅延時間の増加,ひいてはパケット転送処理
時間の増加を招くといった問題がある。
【0017】本発明は経路変更時のQoS制御にかかる
フロー識別処理のコストの増加を抑えつつ,高速なQo
S制御を実現することができるパケット転送装置におけ
るQoS割り当て方式を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は,フロー識別結
果,送信ポート(及び受信ポート)の組み合わせでQo
Sリソースを割り当てることで,フロー識別のエントリ
(識別条件)数の増加および処理遅延時間の増加を抑え
ることを可能とするものである。
【0019】図1は本発明の原理構成1を示す。図中,
1はパケットのヘッダ情報から送信ポートを決定する送
信ポート決定手段,2はヘッダ情報を入力してフローの
識別情報を発生するフロー識別手段,3はフロー識別結
果と送信ポート情報とを入力してパケットの格納キュー
を指定する出力を発生するキュー割り当て手段,4は指
定されたキューへパケットの格納(エンキュー)と読み
出し(デキュー)の制御を行うキュー制御手段,5はキ
ューやメータ(図示省略)により構成されるQoSリソ
ースである。QoSリソース5の中の,50はキュー,
51は同一の送信ポートのキュー間の読み出し順序を決
定するパケット・スケジューラ部である。
【0020】図1の原理構成1では,送信ポート決定手
段1はパケットのヘッダ情報の中の宛先アドレス等に基
づいてパケットを送出すべき送信ポートを決定し,キュ
ー割り当て手段3に通知する。フロー識別手段2はパケ
ットのヘッダ情報(宛先アドレスだけでなく,送信元ア
ドレス,使用するプロトコル,上位アプリケーション等
の情報も含める場合もある)に基づきパケットが属する
フローを判定し,識別結果はキュー割り当て手段3へ通
知される。キュー割り当て手段3は,送信ポート及びフ
ロー識別結果に基づき,パケットを格納すべきキュー
を,予めその組み合わせに対応して設定された内容を読
み出すことで決定する。この時,キュー割り当て手段3
は,同一のフロー識別結果に対して送信ポートに対応し
て(経路変更時に対応する)異なるキューを割り当てる
ことができる。このキューを指定する情報に基づいて,
キュー制御手段4は入力するパケットを指定されたキュ
ーに格納(エンキュー)する。また,キュー制御手段4
の制御に基づきパケット・スケジューラ部51によりキ
ューに格納されたパケットが出力(デキュー)される。
【0021】この原理構成1では,CAMにより構成す
ることが好適なフロー識別手段2のエントリの中に送信
ポート情報が含まれないため容量が少なくて済み,キュ
ー割り当て手段3は安価なRAMにより構成できるた
め,低コスト化と高速化を実現することができる。
【0022】図2は本発明の原理構成2を示す。図中,
1〜5の各符号は上記図1の同じ符号の各部に対応し説
明を省略する。但し,6はQoSリソースに含まれるメ
ータの割り当てを行うメータ割り当て手段,7はQoS
リソースの中の各メータによるパケットの流入量計測・
判定(当該フローに対し設定された規定の流量を越えた
か否かの判定)機能に基づいてパケットの廃棄・マーキ
ング(規定量を越える時に廃棄せずマークをパケットに
付加すること)の制御を行うメータ制御手段である。ま
た,QoSリソース5の中の50はキュー,51はパケ
ット・スケジューラ部,52は分離部,53はメータで
ある。
【0023】この原理構成2でも,上記原理構成1と同
様に送信ポート決定手段1でパケットのヘッダ情報に基
づき送信ポートを決定して,キュー割り当て手段3に通
知し,フロー識別手段2がパケットのヘッダ情報に基づ
きパケットの属するフローを判定し,識別結果はキュー
割り当て手段3とメータ割り当て手段6へ通知される。
一方,メータ割り当て手段6は,フロー識別結果及びパ
ケットを受信したポートを表す受信ポート情報に基づい
てパケットに適用するメータを決定し,メータ制御手段
7へ通知する。キュー割り当て手段3は,送信ポート及
びフロー識別結果に基づき,パケットを格納すべきキュ
ーを決定し,決定したキューをキュー制御手段4へ通知
する。メータ制御手段7はメータ割り当て手段6によっ
て割り当てられたメータ53によりパケットの属するフ
ローの流入量を計測し,そのフローに対して予め設定さ
れた規定流入量を越えていれば,パケット廃棄またはマ
ーキング処理を行う。キュー制御手段4は,キュー割り
当て手段によって割り当てられたキュー50にパケット
を格納する。
【0024】この原理構成2によれば,QoSリソース
のキューの割り当ては,上記図1と同様であるが,Qo
Sのメータの割り当ては,同一のフローの識別結果に対
して受信ポート毎に異なるメータを割り当てが可能とな
る。
【0025】図3は本発明の原理構成3を示す。図中,
1〜7の各符号は上記図1、2の同じ符号の各部に対応
し説明を省略する。但し,キュー割り当て手段3は,フ
ロー識別結果と受信ポート情報及び送信ポート決定手段
からの送信ポート情報とを入力とし,パケットを格納す
べきキュー情報を出力する。
【0026】この原理構成3でも,上記原理構成1と同
様に送信ポート決定手段1でパケットのヘッダ情報に基
づき送信ポートを決定して,キュー割り当て手段3に通
知し,フロー識別手段2がパケットのヘッダ情報に基づ
きパケットの属するフローを判定し,識別結果はキュー
割り当て手段3とメータ割り当て手段6へ通知される。
メータ割り当て手段6は,フロー識別結果及びパケット
を受信したポートを表す受信ポート情報に基づいてパケ
ットに適用するメータを決定し,メータ制御手段7へ通
知する。キュー割り当て手段3は,送信ポート情報,受
信ポート情報及びフロー識別結果に基づき,パケットを
格納すべきキューを決定し,決定したキューをキュー制
御手段4へ通知する。メータ制御手段7はメータ割り当
て手段6によって割り当てられたメータ53によりパケ
ットの属するフローの流入量を計測し,そのフローに対
して予め設定された規定流入量を越えていれば,パケッ
ト廃棄またはマーキング処理を行う。キュー制御手段4
は,キュー割り当て手段によって割り当てられたキュー
50にパケットを格納する。
【0027】この原理構成3によれば,キュー割り当て
手段が受信ポート情報を考慮してキューを割り当てるの
で,このキュー情報は,同一のフロー識別結果に対し
て,受信ポート毎,送信ポート毎に異なるキューを割り
当てることが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】図4は本発明が実施されるパケッ
ト転送装置の転送部の構成例であり,主な構成要素であ
るメータ,キューのQoSリソースと送受信ポート(送
信ポートと受信ポートの対)だけを示す。図中,5’は
転送部であり上記図1〜図3に示すQoSリソース5
(50〜53で構成)を含むと共に送受信ポート54と
を備えている。
【0029】この構成例では,送受信ポート54は16
ポート,メータ53は2048個,キュー50は各送信
ポート毎に64個設けられ(合計64×16=1024
個),取り扱うフロー数(CAMにより識別できるフロ
ー数)は128フローとし,ポート,メータ,キュー及
びフローには番号が割り当てられ,それぞれ(送信/受
信)ポート番号,メータ番号,キュー番号及びフロー番
号と呼ぶ。また,各キュー,各メータにはそれぞれ保証
帯域,規定流入量等のパラメータが設定されているもの
とする。
【0030】以下に各実施例の構成,動作,ネットワー
クでの適用例について説明する。
【0031】図5は実施例1の構成である。図中,10
はヘッダ情報内の宛先アドレスからそのパケットの送信
ポートを検索する検出処理部,11は検索処理部10で
使用するルーティング・テーブル,12はヘッダ情報か
らフロー番号を判別するためのCAM(Content Addres
sable Memory),13はフローの識別条件が設定される
設定部,14はフロー番号と送信ポート番号とから対応
するキュー番号を出力させるためのRAM,15はエン
キュー処理部,5’は上記図4と同じQoSリソース及
び送受信ポートを備える転送部である。
【0032】実施例1の動作手順を概説する。
【0033】検索処理部10において受信パケットの
ヘッダ中の宛先アドレスでルーティング・テーブル11
を検索して,送信ポートを出力する。なお,ルーティン
グ・テーブル11には,RIP(Routing Infomation P
rotocol)などのルーティング・プロトコルによって得ら
れた各宛先(ネットワークアドレスに対応する次ホップ
・ノード)に接続するための送信ポートが格納されてい
る。
【0034】CAM12は,受信パケットのヘッダ情
報とフロー識別条件(送信ポート番号は使わない)を比
較し,フロー識別結果としてフロー番号を出力する。
【0035】フロー番号,送信ポート番号の組を読み
出しアドレス(上位7ビットはフロー番号,下位4ビッ
トは送信番号とする)として,RAM14にアクセスす
ることで,キュー番号が出力される。
【0036】エンキュー処理部15は,受信したパケ
ットデータを送信ポート及びキュー番号で指定されたキ
ューへ格納する。
【0037】このようにして,この時のフローに属する
パケットは,フローに割り当てたキューに格納されて,
そのキューに設定された帯域が保証される。
【0038】この実施例1の具体的な動作例を図6,図
7に示す具体的動作例(その1),(その2)を用いて
説明する。
【0039】図6のA.はこの動作例が適用されるネッ
トワーク構成であり,20は上記図5に示す構成全体を
含む中継装置(パケット転送装置)である。この中継装
置20にはポート1〜ポート3が設けられ,a〜gはド
メインを表し,この動作例のパケットは,送信元ドメイ
ンがaで,宛先ドメインがdであり,b,c,e〜gは
全て中継を行うドメインとなる。図6のB.に中継装置
の各ポートに接続するドメイン及び宛先ドメインのネッ
トワークアドレスを示す。なお,この場合のネットワー
クアドレスはアドレス全体(32ビット)の中の先頭の
24ビットまでで表す。この場合のルーティング・テー
ブル(図5の11)の内容は図6のA.のネットワーク
構成から図6のC.のようになっているものとする。
【0040】最初に,図6のA.のネットワーク構成に
おいて,送信元のドメインaから宛先ドメインd(ネッ
トワークアドレス192.1.4.0/24) への経路は,図6の
C.のルーティング・テーブルによれば中継装置20の
ポート2(中継ドメイン1)が選択され, そこから経路
A(ドメインb〜d)を通って転送されるが,経路Aで
障害が発生すると,ルーティングテーブルの内容は図7
のA.のようにドメインdへ向かうポートは,ポート2
からポート3(中継ドメイン2)へ変更されて,中継装
置20からドメインdへは経路Bになる。
【0041】ここで,宛先ドメインdへの経路が変更す
るが,経路Aの場合は50Mbpsの帯域が保証される
が,経路Bではベスト・エフォート(帯域保証無し)転
送することが,QoS保証として要求されているものと
する。
【0042】図7のB.にQoS要求の条件を示す。こ
の例では,宛先ドメインは上記図6のB.の宛先と同じ
ドメインdである。また,条件として,IPヘッダに含
まれるIP上位層プロトコルがTCP(数字の6で表
す)であり,TCPディスティネーション・ポート(T
CPのヘッダに含まれる宛先を表すアプリケーションへ
のポート)がHTTP(数字80で表し,Hyper Text T
ranfer Protocol )であるものとする。これらの条件を
満たすトラヒックについては, 中継ドメイン1(ポート
2)を経由する場合は50Mbpsで帯域を保証,中継
ドメイン2(ポート3)を経由する場合(経路変更時)
は,ベスト・エフォートとして扱いQoS保証を行わな
い。
【0043】一方,フロー識別を行うためのCAM(図
5の12)は,図7のC.に示すエントリが登録されて
いるものとする。この中のIP上位層プロトコルとディ
スティネーション・ポートの数字「6」と「80」は上
記図7のB.と同じであり,この条件を満たす時(その
他の条件は無視),フロー番号「1」が検索結果として
出力される。
【0044】また,キューの割り当てを行うRAM(図
5の14)は,この例では図7のD.に示すような内容
が設定される。すなわち,フロー番号1に対して,送信
ポート番号が2の場合,キュー番号は1で,送信ポート
番号が3の場合,キュー番号は8となる。
【0045】また,各送信ポートのキュー番号1とキュ
ー番号8には,図7のE.に示すスケジューリング設定
が行われているものとする。
【0046】上記の図6,図7に示すフロー識別条件を
満たすパケットを受信した場合,実施例1の構成により
次のように動作する。なお,受信パケットの宛先IPア
ドレスは192.1.4.10とし,経路変更前と経路
変更後にわけて説明する。
【0047】経路変更前 受信パケットヘッダ中の宛先IPアドレスでルーテ
ィング・テーブルを検索することで,送信ポート番号2
が得られる。
【0048】CAMで受信パケットのヘッダ情報をフ
ロー識別条件と比較することで,フロー番号1が得られ
る。
【0049】フロー番号1,送信ポート番号2の組み
合わせで,RAM(キュー割り当て)にアクセスするこ
とで,キュー番号1が得られる。
【0050】送信ポート2,キュー番号1のキューに
受信パケットが格納され,50Mbpsの帯域が保証さ
れる。
【0051】経路変更後 受信パケットヘッダ中の宛先IPアドレスでルーティ
ング・テーブルを検索することで,送信ポート番号3が
得られる。
【0052】CAMで受信パケットのヘッダ情報をフ
ロー識別条件と比較することで,フロー番号1が得られ
る。
【0053】フロー番号1と送信ポート番号3の組み
合わせで,RAM(図15の14)にアクセスすること
で,キュー番号8が得られる。
【0054】送信ポート3,キュー番号8のキューに
受信パケットが格納され,ベスト・エフォートでパケッ
トが転送される。
【0055】この動作において,他のフローが送信ポー
ト3,キュー番号1に割り当てられていたとしても,経
路変更によってこのフローの予約帯域が横取りされるこ
とはない。
【0056】このようにして,経路変更においても,他
のフローの帯域を奪うことがなく,装置全体のQoS保
証が可能となる。また,フロー識別検索処理は,ルーテ
ィング・テーブル参照処理の出力結果を利用せず,2つ
の処理に依存関係がない構成となっているため,並列動
作させることが可能であり,高速処理を実現することが
できる。
【0057】図8は実施例2の構成である。図中,10
〜15は上記図5の同一符号の各部と同じであり説明を
省略する。14aはメータ割り当てのためのRAMであ
り,キュー割り当てのRAM14と別に設けられてい
る。16はメータ,160,161はセレクタ,17は
廃棄処理部である。なお,この実施例2でも上記の実施
例1(図5)に示す転送部5’を当然備えているが図示
省略されている。
【0058】この実施例2では,QoSリソースにメー
タとキューが含まれる。メータ割り当て手段は,RAM
14aによって構成されており,パケットの受信ポート
番号及びフロー番号をアドレスとしてメータ番号を読み
出す。なお,検索処理,フロー識別用のCAM12,キ
ュー割り当て用のRAM14は上記実施例1(図5)と
同様である。
【0059】実施例2の動作手順を概説する。
【0060】検索処理部10は上記の実施例1(図
5)と同様に受信パケットのヘッダ中の宛先アドレスで
ルーティング・テーブル11を検索して,送信ポートを
出力する。
【0061】CAM12は,受信パケットのヘッダ情
報とフロー識別条件を比較し,フロー識別結果としてフ
ロー番号を出力する。
【0062】フロー番号,受信ポート番号の組を読み
出しアドレスとして,RAM14aにアクセスすること
で,メータ番号が出力される。
【0063】フロー番号,送信ポートの組を読み出し
アドレスとして,RAM14にアクセスすることでキュ
ー番号が出力される。
【0064】メータ前段のセレクタ160は,メータ
番号で指定されたメータ16に対し,受信パケットのパ
ケット長を入力する。メータ16は,受信パケットのパ
ケット長から現在の流入量を計算し,規定流入量に収ま
っているか否かを判定する。メータ後段のセレクタ16
1はメータ番号で指定されたメータ16の流入量判定結
果を廃棄処理部17に出力する。廃棄処理部17は規定
流入量に収まっていればパケットをエンキュー処理部1
5に渡し,規定流入量を越えていればパケットを廃棄す
る。
【0065】エンキュー処理部15は,受信したパケ
ットデータを送信ポート及びキュー番号で指定されたキ
ューへ格納する。
【0066】このようにして,フローに属するパケット
は,そのフローに割り当てたメータに設定した規定流入
量によってポリシングが行われる。また,フローに割り
当てたキューに格納され,そのキューに設定した帯域が
保証される。
【0067】この実施例2の具体的な動作例を図9〜図
11に示す具体的動作例(その1)〜(その3)を用い
て説明する。
【0068】図9のA.はこの動作例が適用されるネッ
トワーク構成であり,21は上記図8に示す構成及びポ
ートを含む中継装置である。この中継装置21にはポー
ト(Portで表示)1〜ポート4が設けられ,a〜hはド
メインを表し,この動作例のパケットは,送信元ドメイ
ンがポート1,ポート2にそれぞれ収容されたa,b
で,宛先ドメインはeであり,c,d,f〜hは全て中
継を行うドメインとなる。図9のB.は中継装置21の
各ポート1〜4に接続するドメイン及び宛先ドメインの
ネットワークアドレスを示す。この時のルーティング・
テーブル(図8の11)の内容は図9のA.のネットワ
ーク構成から図9のC.の内容になっているものとす
る。
【0069】ここで,図9のA.のネットワーク構成に
おいて,送信元のドメインa(またはb)から宛先ドメ
インe(ネットワークアドレス192.1.5.0)への経路は,
図9のC.のルーティング・テーブルによれば中継装置
21のポート3(中継ドメイン1)が選択され,そこか
ら経路A(ドメインc,d,e)を通って転送される
が,経路Aで障害が発生すると,ルーティングテーブル
の内容は図10のA.のように,ドメインeへ向かうポ
ートは,ポート3からポート4(中継ドメイン4)へ変
更されて,中継装置21からドメインeへの接続は経路
Bに変更される。
【0070】以下,宛先ドメインeへの経路が中継ドメ
イン1から中継ドメイン2へ変化した場合について説明
する。ここで,経路Aの場合は50Mbpsの帯域保
証,経路Bではベスト・エフォート転送することがQo
S保証として要求されているものとする。
【0071】図10のB.に示す条件を満たすトラヒッ
クについて,中継ドメイン1を経由する場合は50Mb
psで帯域を保証する。ただし,中継ドメイン2を経由
する場合(経路変更時)は,ベスト・エフォートとして
扱いQoS保証を行わない。すなわち,宛先ドメインは
192.1.5.0/24で,IP上位層プロトコルがUDP(User
Datagram Protoco)を表す数「17」で,UDPディス
ティネーション・ポートがRTSP(Real Time Stream
Control Protocol)を表す数「554」である。
【0072】また,フロー識別のためのCAM(図8の
12)には,図10のB.に対応する図10のC.のよ
うなエントリが登録され,メータ割り当てのためのRA
M(図8の14a)には図10のD.のような内容が設
定されている。
【0073】更に,キュー割り当てのためのRAM(図
8の14a)には,図11のA.のような内容が設定さ
れている。また,メータ(図8の16)には図11の
B.のようにメータ番号1,2に対応して規定流入量と
して40Mbpsと10Mbpsが設定されている。ま
た,キュー番号1,8には,図11のC.に示すような
スケジューリング設定が行われている。
【0074】この実施例2により,上記図9乃至図11
に設定された内容による動作を説明する。以下の説明で
は,上記のフロー識別条件を満たすパケットを受信した
場合で,宛先IPアドレスが192.1.5.10であ
るパケットをポート1,2か受信したものとする。
【0075】経路変更前 受信パケットヘッダ中の宛先IPアドレス(192.1.
5.10) でルーティング・テーブルを検索することで,送
信ポート番号3が得られる。
【0076】CAMで受信パケットのヘッダ情報をフ
ロー識別条件と比較することで,フロー番号1が得られ
る。
【0077】ポート1から受信したパケットについて
は,フロー番号1と受信ポート番号1の組み合わせでR
AM14a(メータ割り当て用)にアクセスすること
で,メータ番号1が得られる。同様に,ポート2から受
信したパケットについては,フロー番号1受信ポート番
号2の組み合わせで,RAM14a(メータ割り当て
用)にアクセスすることで,メータ番号2が得られる。
【0078】フロー番号1と送信ポート番号3の組み
合わせで,RAM14(キュー割り当て用)にアクセス
することで,キュー番号1が得られる。
【0079】メータ番号1が割り当てられた場合は,
40Mbpsでポリシングが行われる。同様にメータ番
号2が割り当てられた場合は,10Mbpsでポリシン
グが行われる。
【0080】送信ポート3,キュー番号1のキューに
受信パケットが格納され,50Mbpsの帯域が保証さ
れる。
【0081】経路変更後 受信パケットヘッダ中の宛先IPアドレス(192.1.5.
10) でルーティング・テーブルを検索することで,送信
ポート番号4が得られる。
【0082】CAM12で受信パケットのヘッダ情報
をフロー識別条件と比較することで,フロー番号1が得
られる。
【0083】ポート1から受信したパケットについて
は,フロー番号1と受信ポート番号1の組み合わせで,
RAM14a(メータ割り当て用)にアクセスすること
で,メータ番号1が得られる。同様に,ポート2から受
信したパケットについては,フロー番号1と受信ポート
番号2の組み合わせで,RAM14aにアクセスするこ
とで,メータ番号2が得られる。
【0084】フロー番号1と送信ポート番号4の組み
合わせで,RAM14(キュー割り当て用)にアクセス
することで,キュー番号8が得られる。
【0085】メータ番号1が割り当てられた場合は,
40Mbpsでポリシングが行われる。同様にメータ番
号2が割り当てられた場合は,10Mbpsでポリシン
グが行われる。
【0086】送信ポート4,キュー番号8のキューに
受信パケットが格納され,ベスト・エフォートでパケッ
トが転送される。
【0087】このように,フロー識別のエントリは同一
であるが受信ポート毎に異なるメータを割り当て,適切
なポリシングが行われる。また,異なるメータを適用し
ているが,キュー格納時にアグリゲート(集約)を行う
ことが可能となっている。ここで,他のフローが送信ポ
ート4キュー番号1に割り当てられていたとしても,経
路変更によってこのフローの予約帯域が横取りされるこ
とはない。従って,経路変更時においても,他のフロー
の帯域を奪うことがなく,装置全体のQoS保証が可能
となる。
【0088】この実施例2でも,実施例1の場合と同様
に,ルーティング・テーブルの参照とフロー識別検索を
並列動作させることが可能であり,高速処理を実現する
ことができる。
【0089】図12は実施例3の構成である。図中,1
0〜13,15,16,160,161及び17は上記
図8(実施例2)の同一符号の各部と同じであり説明を
省略する。14aは上記実施例2と同様にメータ割り当
てのためのRAM,14bは受信ポート番号,フロー番
号及び送信ポート番号の3つの番号情報をアドレスとし
てキュー割り当ての出力を発生するRAMであり,上記
図8(実施例2)のRAM14(送信ポート番号とフロ
ー番号だけ入力)とはアドレスの情報が異なる。
【0090】実施例3の動作手順を概説する。
【0091】検索処理部10は上記の実施例2(図
8)と同様に受信パケットのヘッダ中の宛先アドレスで
ルーティング・テーブル11を検索して,送信ポート番
号を出力する。
【0092】CAM12は,受信パケットのヘッダ情
報とフロー識別条件を比較し,フロー識別結果としてフ
ロー番号を出力する。
【0093】フロー番号,受信ポート番号の組を読み
出しアドレスとして,RAM14aにアクセスすること
で,メータ番号が出力される。
【0094】フロー番号,受信ポート番号,送信ポー
ト番号の組を読み出しアドレス(上位7ビットをフロー
番号,上位8〜11ビットを送信ポート番号,下位11
ビットを受信ポート番号とする合計22ビット)とし
て,RAM14bにアクセスすることでキュー番号が出
力される。
【0095】メータ前段のセレクタ160は,メータ
番号で指定されたメータ16に対し,受信パケットのパ
ケット長を入力する。メータ16は,受信パケットのパ
ケット長から現在の流入量を計算し,規定流入量に収ま
っているか否かを判定する。メータ後段のセレクタ16
1はメータ番号で指定されたメータ16の流入量判定結
果を廃棄処理部17に出力する。廃棄処理部17は規定
流入量に収まっていればパケットをエンキュー処理部1
5に渡し,規定流入量を越えていればパケットを廃棄す
る。
【0096】エンキュー処理部15は,受信したパケ
ットデータを送信ポート番号及びキュー番号で指定され
たキューへ格納する。
【0097】このようにして,フローに属するパケット
は,そのフローに割り当てたメータに設定した規定流入
量によってポリシングが行われる。また,フローに割り
当てたキューに格納され,そのキューに設定した帯域が
保証される。
【0098】この実施例3の具体的な動作例について説
明する。但し,この動作例が適用されるネットワークは
上記図9のA.と同じであり,中継装置21のポート番
号,接続ドメイン,ネットワークアドレスは上記図9の
B.と同じであり,ルーティングテーブルについても変
更前の内容と,障害により経路Aから経路Bへ変更後の
内容は上記図9のC.と図10のA.と同じである。
【0099】ここで,図9のA.のネットワーク構成に
おいて,送信元のドメインa(またはb)から宛先ドメ
インeへの経路は,上記の実施例2の動作例と同様に,
中継装置21のポート3(中継ドメイン1)から経路A
を通って転送され,経路Aで障害が発生すると,ルーテ
ィングテーブルの内容は図9のC.から10のA.のよ
うにポート4(中継ドメイン2)へ変更されて,中継装
置21からドメインeへの接続は経路Bに変更される。
【0100】以下,宛先ドメインeへの経路が経路Aか
ら経路Bに変化した場合,経路Aでは50Mbpsの帯
域を保証するが,経路Bでは送信元ドメイン1のトラヒ
ックは40Mbpsを保証し,送信元ドメイン2のトラ
ヒックはベスト・エフォート転送することがQoS保証
として要求されているものとする。
【0101】QoS要求としては,上記図10のB.の
条件(宛先ドメイン,IP上位層プロトコル,UDPデ
ィスティネーション・ポート等を指定)を満たすトラヒ
ックについて,中継ドメイン1(図9のA.の経路A)
を経由する場合は50Mbpsで帯域を保証する。ただ
し,中継ドメイン2を経由する場合(経路Bへの変更
時)は,送信元ドメイン1のトラヒックのみ40Mbp
sを保証し,送信元ドメイン2のトラヒックはベスト・
エフォートとして扱いQoS保証を行わない。また,送
信元ドメイン1(受信ポート1)から受信したトラヒッ
クは40Mbpsでポリシングし,送信元ドメイン2
(受信ポート2)から受信したトラヒックは10Mbp
sでポリシングする。
【0102】また,実施例2の動作例と同様に,フロー
識別のためのCAM(図12の12)には図10のC.
のようなエントリが登録され,RAM(図12の14
a)には図10のD.のような内容が設定されている。
【0103】キュー割り当てのためのRAM(図12の
14b)には,送信ポート番号だけでなく受信ポート番
号による区別も行われて図13のA.のように設定され
ている。またメータ16には上記図11のB.と同様に
メータ番号1の規定流入量が40Mbps,メータ番号
2の規定流入量が10Mbpsに設定されて,スケジュ
ーリング設定は,図13のB.のようにキュー番号1,
2及び8に対しそれぞれ設定されている。
【0104】このような設定に対し,上記のフロー識別
条件を満たすパケットを設定した場合における,この実
施例3の動作を説明する。なお,宛先IPアドレスが1
92.1.5.10となるパケットを,ポート1または
ポート2から受信したものとする。
【0105】経路変更前 受信パケットヘッダ中の宛先IPアドレス(192.1.
5.10) でルーティング・テーブルを検索することで,送
信ポート番号3が得られる。
【0106】CAMで受信パケットのヘッダ情報をフ
ロー識別条件と比較することで,フロー番号1が得られ
る。
【0107】ポート1から受信したパケットについて
は,フロー番号1と受信ポート番号1の組み合わせでR
AM14a(メータ割り当て用)にアクセスすること
で,メータ番号1が得られる。同様に,ポート2から受
信したパケットについては,フロー番号1受信ポート番
号2の組み合わせで,RAM14a(メータ割り当て
用)にアクセスすることで,メータ番号2が得られる。
【0108】ポート番号1から受信したパケットにつ
いては,フロー番号1,送信ポート番号3,受信ポート
番号1の組み合わせで,RAM14b(キュー割り当
て)にアクセスすることで,キュー番号1が得られる。
同様に,ポート番号2から受信したパケットについて
は,フロー番号1,送信ポート番号3,受信ポート番号
2の組み合わせで,RAM14bにアクセスすること
で,キュー番号1が得られる。
【0109】メータ番号1が割り当てられた場合(受
信ポート番号1)は,40Mbpsでポリシングが行わ
れる。同様にメータ番号2が割り当てられた場合(受信
ポート番号2)は,10Mbpsでポリシングが行われ
る。
【0110】ポート1,ポート2から受信したパケッ
トは,共に送信ポート3,キュー番号1のキューに受信
パケットが格納され,50Mbpsの帯域が保証され
る。
【0111】経路変更後 受信パケットヘッダ中の宛先IPアドレス(192.1.5.
10) でルーティング・テーブルを検索することで,送信
ポート番号4が得られる。
【0112】CAM12で受信パケットのヘッダ情報
をフロー識別条件と比較することで,フロー番号1が得
られる。
【0113】ポート1から受信したパケットについて
は,フロー番号1と受信ポート番号1の組み合わせで,
RAM14a(メータ割り当て用)にアクセスすること
で,メータ番号1が得られる。同様に,ポート2から受
信したパケットについては,フロー番号1と受信ポート
番号2の組み合わせで,RAM14aにアクセスするこ
とで,メータ番号2が得られる。
【0114】フロー番号1,送信ポート番号4,受信
ポート番号1の組み合わせで,RAM14b(キュー割
り当て用)にアクセスすることで,キュー番号2が得ら
れる。同様に,ポート2から受信したパケットについて
は,フロー番号1,送信ポート番号4,受信ポート番号
2の組み合わせで,RAM14b(キュー割り当て用)
にアクセスすることで,キュー番号が得られる。
【0115】メータ番号1が割り当てられた場合(受
信ポート番号1)は,40Mbpsでポリシングが行わ
れる。同様にメータ番号2が割り当てられた場合(受信
ポート番号2)は,10Mbpsでポリシングが行われ
る。
【0116】ポート1から受信したパケットは,送信
ポート4,キュー番号2のキューに格納され,40Mb
psの帯域が保証される。ポート2から受信したパケッ
トは,送信ポート4,キュー番号8のキューに格納さ
れ,ベスト・エフォートで転送される。
【0117】このように,実施例3ではフロー識別のエ
ントリは同一であるが,受信ポート毎に異なるメータを
割り当てることで,適切なポリシングが行われる。ま
た,異なるキューに格納することにより,適切な帯域保
証が可能となる。ここで,他のフローが送信ポート4,
キュー番号1に割り当てられたとしても,経路変更によ
ってこのフローの予約帯域が横取りされることはない。
従って,経路変更時においても,新規ネットワークトポ
ロジーで適切な空きリソース・帯域が得られるまでは経
路変更したフローをベスト・エフォート転送することが
でき,他のフローの帯域を奪うことなく,装置全体のQ
oS保証が可能となる。
【0118】また,実施例3でも,実施例1,2と同様
にルーティング・テーブルの参照とフロー識別検索を並
列動作させることが可能であり,高速処理を実現するこ
とができる。
【0119】(付記1) パケット転送装置において通
信品質の保証(QoS)を行うためのQoSリソース割
り当て方式において,パケットを送信するポートを決定
する送信ポート決定手段と,パケットが属するフローを
識別するフロー識別手段と,パケットを格納する複数の
キューを決定するキュー割り当て手段と,キューを制御
するキュー制御手段とを備え,キュー割り当て手段は,
前記送信ポート決定手段により決定した送信ポートと前
記フロー識別手段による識別結果とに基づいてキューを
割り当てることを特徴とするQoSリソース割り当て方
式。
【0120】(付記2) 付記1において,前記キュー
割り当て手段は,同一のフロー識別結果に対して,送信
ポート毎に異なるキューを割り当てることを特徴とする
QoSリソース割り当て方式。
【0121】(付記3) 付記1において,フローの流
入量を計測して制御するメータと,前記フローに対しメ
ータを割り当てるメータ割り当て手段と,前記メータを
制御するメータ制御手段とを設け,前記メータ割り当て
手段は,パケットが受信された受信ポートの情報と前記
フロー識別手段の識別結果に基づいてメータを割り当て
ることを特徴とするQoSリソース割り当て方式。
【0122】(付記4) 付記3において,前記メータ
割り当て手段は,同一のフロー識別結果に対して受信ポ
ート毎に異なるメータを割り当てることを特徴とするQ
oSリソース割り当て方式。
【0123】(付記5) 付記1または4の何れかにお
いて,前記キュー割り当て手段は,受信ポート情報,送
信ポート情報及びフロー識別手段の識別結果とに基づい
てキューを割り当てることを特徴とするQoSリソース
割り当て方式。
【0124】(付記6) 付記5において,前記キュー
割り当て手段は,同一のフロー識別結果に対して,受信
ポート毎,送信ポート毎に異なるキューを割り当てるこ
とを特徴とするQoSリソース割り当て方式。
【0125】(付記7) 付記1乃至6の何れかにおい
て,前記フロー識別手段は,連想メモリ(CAM)によ
り構成することを特徴とするQoSリソース割り当て方
式。
【0126】
【発明の効果】本発明によれば,パケット転送装置にお
いて経路変更に対応したQoS保証を行う場合に,識別
条件数の増加および処理遅延の増加を抑えることが可能
となり,コストを削減すると共に高速なQoSリソース
の割り当てを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成1を示す図である。
【図2】本発明の原理構成2を示す図である。
【図3】本発明の原理構成3を示す図である。
【図4】本発明が実施されるパケット転送装置の転送部
の構成例を示す図である。
【図5】実施例1の構成を示す図である。
【図6】実施例1の具体的動作例(その1)を示す図で
ある。
【図7】実施例1の具体的動作例(その2)を示す図で
ある。
【図8】実施例2の構成を示す図である。
【図9】実施例2の具体的動作例(その1)を示す図で
ある。
【図10】実施例2の具体的動作例(その2)を示す図
である。
【図11】実施例2の具体的動作例(その3)を示す図
である。
【図12】実施例3の構成を示す図である。
【図13】実施例3の具体的動作例を示す図である。
【図14】インターネットの接続構成例である。
【図15】従来例の構成を示す図である。
【図16】経路変更時のQoSリソースの割り当てを示
す図である。
【図17】経路変更に備えた場合の問題点説明図であ
る。
【符号の説明】
1 送信ポート決定手段 2 フロー識別手段 3 キュー割り当て手段 4 キュー制御手段 5 QoSリソース 50 キュー 51 パケット・スケジューラ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿比留 健一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA06 HA08 HB11 LB08 LC01 LC13 MB09 MB15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケット転送装置において通信品質(Q
    oS)の保証を行うためのQoSリソース割り当て方式
    において,パケットを送信するポートを決定する送信ポ
    ート決定手段と,パケットが属するフローを識別するフ
    ロー識別手段と,パケットを格納する複数のキューを決
    定するキュー割り当て手段と,キューを制御するキュー
    制御手段とを備え,前記キュー割り当て手段は,前記送
    信ポート決定手段により決定した送信ポートと前記フロ
    ー識別手段による識別結果とに基づいてキューを割り当
    てることを特徴とするQoSリソース割り当て方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において,フローの流入量を計
    測して制御するメータと,前記フローに対しメータを割
    り当てるメータ割り当て手段と,前記メータを制御する
    メータ制御手段とを設け,前記メータ割り当て手段は,
    パケットが受信された受信ポートの情報と前記フロー識
    別手段の識別結果に基づいてメータを割り当てることを
    特徴とするQoSリソース割り当て方式。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の何れかにおいて,前
    記キュー割り当て手段は,受信ポート情報,送信ポート
    情報及びフロー識別手段の識別結果とに基づいてキュー
    を割り当てることを特徴とするQoSリソース割り当て
    方式。
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