JP2016181070A - 管理装置、スイッチ装置、優先度管理方法、およびコンピュータ・プログラム - Google Patents

管理装置、スイッチ装置、優先度管理方法、およびコンピュータ・プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2016181070A
JP2016181070A JP2015060290A JP2015060290A JP2016181070A JP 2016181070 A JP2016181070 A JP 2016181070A JP 2015060290 A JP2015060290 A JP 2015060290A JP 2015060290 A JP2015060290 A JP 2015060290A JP 2016181070 A JP2016181070 A JP 2016181070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
priority
information
port
switch device
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015060290A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6558011B2 (ja
Inventor
英史 山田
Hidefumi Yamada
英史 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2015060290A priority Critical patent/JP6558011B2/ja
Publication of JP2016181070A publication Critical patent/JP2016181070A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6558011B2 publication Critical patent/JP6558011B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 多段接続されたスイッチ装置を含む通信システムにおいて、複数の物理パスを含む論理パスに対する通信方向に応じた優先度制御を可能とする管理装置などを提供する。【解決手段】 本発明の管理装置は、多段接続された各スイッチ装置ごとの接続情報、およびゾーニング情報を取得する情報収集手段と、論理パスに対する通信方向ごとの優先度を表す優先度情報を含む優先度設定情報、接続情報およびゾーニング情報に基づいて、論理パスに含まれる、直接接続される各スイッチ装置または各デバイスの間の通信経路である、1つ以上の物理パスを特定し、優先度情報を含む優先度設定情報に基づいて、特定した各物理パスにおける通信方向ごとの優先度を表す物理パス優先度情報を決定する論理パス管理手段と、各物理パス優先度情報に基づいて、各スイッチ装置に対して、通信方向に応じた優先度処理を決定し、優先度処理の実行を指示する優先度処理指示手段とを含む。【選択図】 図1

Description

本発明は、情報処理装置(コンピュータ)を用いた通信システムにおける通信の優先度制御に関する。
ストレージの管理や利用効率等の改善を目的として、ストレージエリアネットワーク(Storage Area Network、以下では、「SAN」と言う)を使用する場面が増えている。SANは、ストレージと、ストレージを使用するホストなどの各装置との間のデータを転送することを主目的としたネットワークである。SANとしては、ファイバチャネル(Fibre Channel、以下では「FC」と言う)によってスイッチや各装置が相互接続されているファブリック構成が一般的である。
SANの運用においては、通信データ(以下、FCフレーム)の優先度制御が実施されることがある。FCフレームの優先度は、FCフレームに含まれる送信装置のポート識別子(World Wide Port Name、以下では「WWPN」と言う)および受信装置のポート識別子をそれぞれ表す情報に基づいて、決定される。一般に、ファブリックを構成する各スイッチ装置(以下では「FCスイッチ」とも言う)が、それぞれ個別に事前設定された優先度の設定にしたがって定める各FCフレームの優先度に基づいて、各FCフレームの転送順序を決定する。
しかし、上述した優先度制御は、各FCスイッチごとの設定に基づいて実施される。したがって、論理パス全体を通して、FCフレームを意図した優先度で効率的に転送することが難しいという問題がある。ここで、論理パスとは、ファブリックを介して通信するストレージと、ストレージを使用する装置とを結ぶ通信経路である。一方、直接接続される2つの装置を結ぶ通信経路は、物理パスと呼ばれる。すなわち、論理パスは、1つ以上の物理パスを含む。
特に、近年は、SANに接続されるホストおよびストレージの数の増加によって、FCスイッチが多段接続される多段構成が増えている。FCスイッチを多段構成において運用する場合、FCフレームは、経路制御によって、複数の物理パスに分かれて転送される。この結果として、論理パス全体を通した優先度制御において、統一された優先度によって効率の良い制御を行うことは、さらに困難になっている。
このような問題に対する関連技術として、特許文献1には、複数の上位装置から多重発行されるコマンドの数を制御する記憶制御装置が開示されている。この特許文献1に記載された記憶制御装置においては、制御部が、あらかじめ設定された優先順位に基づいて、通信ポートの共通資源を各上位装置間で分配することにより、コマンド発行元の優先度に応じた優先度制御を実現することができる。
また、特許文献2には、情報装置から、ストレージ装置が提供するボリュームへの通信に対する優先制御方法が開示されている。この特許文献2に記載された方法においては、ネットワーク機器が、情報処理装置及びストレージ装置のIPアドレスと、情報処理装置が使用するTCPポート番号に対して設定される優先度に基づいて、情報処理装置とストレージ装置との間のコネクション単位の優先制御を実施する。
また、特許文献3には、プロセスに対する優先度に基づいて、プロセスが生成するデータ入出力要求の送信における優先度制御を行う情報処理装置が開示されている。この特許文献3に記載された情報処理装置においては、パス管理部が、優先度の高いデータ入出力要求を、指定された物理パス(優先パス)に振り分けることにより、優先度の高い特定のデータ入出力要求に対する通信がその物理パスを優先的に占有できる。
特開2007−323356号公報 特開2006−350404号公報 特開2005−321959号公報
ストレージシステムにおいては、ホストは、ストレージに対して、大量の読み出し、または、書き込みを行う場合がある。すなわち、通信システムにおける通信方向には、偏りがあることが少なくない。
しかしながら、特許文献1乃至3に開示された情報処理装置および優先制御方法においては、論理パスにおける通信方向を考慮しない。したがって、これらの情報処理装置および優先制御方法は、通信方向に偏りがある場合であっても、優先度が高い論理パスにおいて、通信フレームが少ない方向の通信に対する通信関連資源まで占有してしまうという問題がある。すなわち、そのような無駄な資源の占有によって、その他の通信における効率が、不必要に低下するという問題がある。
本発明の1つの目的は、複数の(多段接続された)スイッチ装置を含む通信システムにおいて、複数の物理パスを含む論理パスに対する通信方向に応じた優先度制御を可能とする管理装置、スイッチ装置、および優先度制御方法などを提供することにある。
上記の目的を達成すべく、本発明の一態様に係る管理装置は、以下の構成を備えることを特徴とする。
すなわち、本発明の一態様に係る管理装置は、
多段接続された各スイッチ装置ごとに、少なくとも、前記各スイッチ装置を識別するスイッチ装置識別子情報と、前記スイッチ装置に接続される各デバイスまたは他のスイッチ装置を表す接続先識別子情報と、前記各スイッチ装置のポートである接続元のポートを表すスイッチ装置ポート識別子情報と、前記接続元のポートと接続される前記デバイスまたは他のスイッチ装置のポートである接続先のポートを表す接続先ポート識別子情報とを含む接続情報、および、少なくとも、互いに通信可能な範囲を表すゾーンを識別する情報であるゾーニング識別子情報と、通信可能な前記各デバイスまたは前記各スイッチ装置を識別する情報であるゾーンメンバ識別子情報とを含むゾーニング情報を取得する情報収集手段と、
前記各スイッチ装置を含む通信網を介して通信する2地点を結ぶ通信経路である論理パスに対する、通信方向ごとの優先度を表す優先度情報を含む優先度設定情報、前記接続情報および前記ゾーニング情報に基づいて、前記論理パスに含まれる、直接接続される前記各スイッチ装置または各デバイスの間の通信経路である、1つ以上の物理パスを特定する物理パス特定処理を行い、前記優先度情報を含む優先度設定情報に基づいて、前記特定した各物理パスにおける通信方向ごとの優先度を表す物理パス優先度情報を決定する物理パス優先度情報決定処理を行う論理パス管理手段と、
前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記各スイッチ装置ごとに、通信方向に応じた優先度処理を決定し、前記各スイッチ装置に対して、前記優先度処理の実行を指示する優先度処理指示手段とを含む。
また、上記の同目的を達成すべく、本発明の一態様に係るスイッチ装置は、
少なくとも1つのポートは他のスイッチ装置と接続される複数のポートと、
通信方向ごとの優先度処理の指示を受信し、前記指示に基づいて、前記各ポートにおける前記通信方向ごとの優先度処理を実行する優先度処理手段とを含む。
また、上記の同目的を達成すべく、本発明の一態様に係る優先度管理方法は、情報処理装置によって、
多段接続された各スイッチ装置ごとに関する、少なくとも、前記各スイッチ装置を識別するスイッチ装置識別子情報と、前記スイッチ装置に接続される各デバイスまたは他のスイッチ装置を表す接続先識別子情報と、前記各スイッチ装置のポートである接続元のポートを表すスイッチ装置ポート識別子情報と、前記接続元のポートと接続される前記デバイスまたは他のスイッチ装置のポートである接続先のポートを表す接続先ポート識別子情報とを含む接続情報、および、少なくとも、互いに通信可能な範囲を表すゾーンを識別する情報であるゾーニング識別子情報と、通信可能な前記各デバイスまたは前記各スイッチ装置を識別する情報であるゾーンメンバ識別子情報とを含むゾーニング情報を取得する情報収集処理を行い、
前記各スイッチ装置を含む通信網を介して通信する2地点を結ぶ通信経路である論理パスに対する、通信方向ごとの優先度を表す優先度情報を含む優先度設定情報、前記接続情報および前記ゾーニング情報に基づいて、前記論理パスに含まれる、直接接続される前記各スイッチ装置または各デバイスの間の通信経路である、1つ以上の物理パスを特定する物理パス特定処理を行い、
前記優先度情報を含む優先度設定情報に基づいて、前記特定した各物理パスにおける通信方向ごとの優先度を表す物理パス優先度情報を決定する物理パス優先度情報決定処理を行い、
前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記各スイッチ装置ごとに、通信方向に応じた優先度処理を決定し、
前記各スイッチ装置に対して、前記優先度処理の実行を指示する。
また、同目的は、上記の各構成を有する管理装置、スイッチ装置、並びに対応する方法を、それぞれコンピュータによって実現するコンピュータ・プログラム、およびそのコンピュータ・プログラムが格納されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によっても達成される。
本発明には、複数のスイッチ装置を含む通信システムにおいて、複数の物理パスを含む論理パスに対する論理パス全体を通して優先度制御の効率を向上することができるという効果がある。
本発明の第1の実施形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るストレージシステムにおける通信環境の一例を示す構成図である。 第2の実施形態に係る管理装置100およびスイッチ装置210Aの構成を示すブロック図である。 第2の実施形態において管理装置100およびスイッチ装置210A〜210Dが行う動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態における接続管理情報111の一例を示す図である。 第2の実施形態におけるゾーニング管理情報112の一例を示す図である。 第2の実施形態におけるバッファ管理情報113の一例を示す図である。 第2の実施形態における優先度設定情報40の一例を示す図である。 第2の実施形態において、論理パス管理部4が物理パスの優先度を決定する過程を表す概念図である。 第2の実施形態において、論理パス管理部4が物理パスの優先度を決定する過程を表す概念図である。 第2の実施形態において、論理パス管理部4が物理パスの優先度を決定する過程を表す概念図である。 第2の実施形態において、論理パス管理部4が物理パスの優先度を決定する過程を表す概念図である。 第2の実施形態において、論理パス管理部4が物理パスの優先度を決定する過程を表す概念図である。 第2の実施形態における優先度に応じた共有バッファの割り当て方法の一例を表す概念図である。 第2の実施形態におけるスイッチ装置210Cの送信優先度の一例を示す図である。 本発明の各実施形態、および、その変形例に係る通信システムおよびストレージシステムに適用可能なコンピュータ(情報処理装置)の構成を例示する図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。図1を参照すると、本実施形態に係る通信システムは、管理装置1、および複数のスイッチ装置10を含む。
管理装置1と、各スイッチ装置10とは、それぞれLAN(ローカルエリアネットワーク)、ファイバチャネル、インターネットなどの通信ネットワークを介して通信可能に接続されている。少なくとも一部のスイッチ装置10は、通信ネットワークを介して、他のスイッチ装置10と、互いに通信可能に接続される。また、少なくとも一部のスイッチ装置10は、通信ネットワークを介して、ホスト、またはストレージなどの装置であるデバイス20と直接的に通信可能に接続される。また、スイッチ装置10は、通信ネットワークおよび他のスイッチ装置10を介して、間接的にデバイス20と通信可能であってもよい。各デバイス20は、1つ以上のスイッチ装置10を介して、許可された他のデバイス20と通信することができる。なお、以下では、このような各スイッチ装置10同士の接続関係を「多段接続された」とも言う。
管理装置1とスイッチ装置10とを接続する通信ネットワークと、スイッチ装置10同士またはスイッチ装置10とデバイス20とを接続する通信ネットワークは、異なっていてもよい。
管理装置1、および各スイッチ装置10は、CPU(Central Processing Unit:図示せず)を用いて実行されるコンピュータ・プログラム(ソフトウェア・プログラム)の制御により動作する一般的な情報処理装置(コンピュータ)によって構成されても良い。または、管理装置1、および各スイッチ装置10の各部が、専用のハードウェアデバイス、または論理回路によって構成されても良い。なお、この管理装置1、および各スイッチ装置10をコンピュータによって実現したハードウェア構成例については、図16を参照して後述する。
スイッチ装置10は、通信制御部11、優先度処理部12、および複数のポート13を含む。
通信制御部11は、通信ネットワークを介して、管理装置1との通信を行うことができる。
優先度処理部12は、管理装置1から通信制御部11を介して受信する通信方向ごとの優先度処理の指示に基づいて、各ポート13における通信方向ごとの優先度処理を実行する。優先度処理の指示の詳細については、管理装置1の説明において、後述する。
ポート13は、通信ネットワークを介して、デバイス20、または他のスイッチ装置10と接続することができるインタフェースである。
管理装置1は、通信制御部2、情報収集部3、論理パス管理部4、および優先度処理指示部5を含む。
通信制御部2は、通信ネットワークを介して、各スイッチ装置10との通信を行うことができる。
情報収集部3は、多段接続された各スイッチ装置10ごとに、接続情報30およびゾーニング情報31を取得する。ゾーニングとは、SANなどの通信システムにおいて、装置間の接続を制限する方法の1つである。以下では、各スイッチ装置10に接続される「デバイス20および他のスイッチ装置10」を総称して、単に「装置」とも言う。
接続情報30には、少なくとも、各スイッチ装置10を識別するスイッチ装置識別子情報と、各スイッチ装置10に接続される装置を表す接続先識別子情報と、各スイッチ装置10のポート(接続元のポート)13を表すスイッチ装置ポート識別子情報と、スイッチ装置10のポート13と接続される装置におけるポート(接続先のポート)を表す接続先ポート識別子情報とを含む。
ゾーニング情報31には、少なくとも、ゾーンを識別する情報であるゾーニング識別子情報と、通信可能な装置(スイッチ装置を含む)を識別する情報であるゾーンメンバ識別子とを含む。ゾーニング情報31において、同じゾーニング識別子情報に関係づけられるゾーンメンバ識別子で表される装置同士は、同じゾーンのメンバとして、互いに通信可能である。すなわち、ゾーンは、互いに通信可能な範囲を表すとも言える。
論理パス管理部4は、少なくとも、論理パスに対する通信方向ごとの優先度を表す優先度情報を含む優先度設定情報40、情報収集部3が取得した接続情報30およびゾーニング情報31に基づいて、論理パスに含まれる1つ以上の物理パスを特定する。論理パスとは、多段接続される各スイッチ装置10を含む通信網を介して通信する2地点を結ぶ通信経路である。論理パスの端点は、デバイス20、またはデバイス20と接続するスイッチ装置のポート13のいずれかである。物理パスとは、直接接続される各スイッチ装置10および各デバイス20の間の通信経路(接続経路)である。すなわち、物理パスは、接続情報30から知ることができる。論理パスは、1つ以上の物理パスを含む。
さらに、論理パス管理部4は、優先度設定情報40に基づいて、特定した各物理パスにおける通信方向ごとの優先度を表す物理パス優先度情報を決定する。複数の論理パスに同じ物理パスが含まれ、さらにその優先度が異なる場合、論理パス管理部4は、優先度の高さに応じた所定の統合方法によって、論理パス全体の効率が低下しないように、物理パス優先度情報を調整してもよい。
優先度処理指示部5は、論理パス管理部4によって決定された物理パス優先度情報に基づいて、各スイッチ装置10ごとに、通信方向に応じた優先度処理を決定する。そして、優先度処理指示部5は、通信制御部2を介し、各スイッチ装置10に対して、決定した優先度処理(の実行)を指示する。
そして、優先度処理指示部5による優先度処理の指示を受けた各スイッチ装置10の優先度処理部12は、優先度処理の指示に基づいて、通信方向に応じた優先度処理を実行する。
このようにして、例えば、あるスイッチ装置10に接続された送信元のデバイス20が、他のスイッチ装置10に接続された送信先のデバイス20に対して、送信する通信方向で使用する物理パスにだけ高い優先度で処理を行うことなどが可能となる。このとき、各スイッチ装置10は、送信元のデバイス20が受信する通信方向の物理パスには特に優先度処理の負荷(資源の占有など)を掛けないので、他の通信への影響を低減することが期待できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数の物理パスを含む論理パスに対する通信方向に応じた優先度制御ができるという効果がある。
その理由は、管理装置1の論理パス管理部4が、各物理パスにおいて、通信方向ごとの優先度を決定するからである。そして、優先度処理指示部5が、各スイッチ装置10ごとに、通信方向に応じた優先度処理を指示するからである。
また、本実施形態には、複数の物理パスを含む論理パスに対して、論理パス全体を通した優先度制御の効率を向上することができるという効果もある。
その理由は、管理装置1の論理パス管理部4が、複数の論理パスに同じ物理パスが含まれ、さらにその優先度が異なる場合に、優先度の高さに応じた所定の統合方法によって、論理パス全体の効率が低下しないように、物理パス優先度情報を調整するからである。
<第2の実施形態>
次に、上述した第1の実施形態を基本とする第2の実施形態について説明する。以下では、第2の実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明し、第1の実施形態と同様な構成を有する第2の実施形態の構成要素には、第1の実施形態で付した参照符号と同一の参照符号を付し、その構成要素について重複する詳細な説明は省略する。
まず、図2を参照して、以下に本実施形態の構成を説明する。図2は、本発明の第2の実施形態に係るストレージシステムにおける通信環境の一例を示す構成図である。本実施形態は、管理装置100と、ホスト220Aおよび220Bと、スイッチ装置210A〜210Dと、ストレージ制御装置230Aおよび230Bと、物理ストレージ232Aおよび232Bと、SAN制御サーバ250とを含む。
なお、図2、および図9〜13において、「ポート(0)」のような記述は、その記述を含む要素が、ポート番号「0」のポートであることを表す。すなわち、括弧内の数字は、当該ポートのポート番号を表す。また、図5〜7における同様の記述においても、括弧内の数字が、ポート番号を表す。
本実施形態は、一例として、ストレージシステムに本発明を適用した事例である。管理装置100は、第1の実施形態における管理装置1を基本とする。また、スイッチ装置210A〜210D(以下、「210A〜D」と記述する)は、第1の実施形態におけるスイッチ装置10を基本とする。ホスト220Aおよび220B(以下、「220A〜B」と記述する)と、ストレージ制御装置230Aおよび230B(以下、「230A〜B」と記述する)とは、第1の実施形態におけるデバイス20に対応する。
各スイッチ装置210A〜Dは、ファイバチャネル、LANなどの通信ネットワークを介して、相互に通信可能に接続される。4つのスイッチ装置210A〜Dは、ストレージエリアネットワーク(SAN)200を構成する。ホスト220A〜Bと、ストレージ制御装置230A〜Bとは、SAN200を介して、互いに通信可能に接続される。管理装置100、SAN制御サーバ250、および各スイッチ装置210A〜Dは、それぞれLAN、ファイバチャネル、インターネットなどの管理ネットワーク(NW)140を介して通信可能に接続される。
管理装置100、スイッチ装置210A〜D、ホスト220A〜B、およびSAN制御サーバ250は、図示しないCPUを用いて実行されるコンピュータ・プログラム(ソフトウェア・プログラム)の制御により動作する一般的な情報処理装置(コンピュータ)によって構成されても良い。または、管理装置100、スイッチ装置210A〜D、ホスト220A〜B、およびSAN制御サーバ250の各部が、専用のハードウェアデバイス、または論理回路によって構成されても良い。なお、この管理装置100、スイッチ装置210A〜D、ホスト220A〜B、およびSAN制御サーバ250をコンピュータによって実現したハードウェア構成例については、図16を参照して後述する。
なお、本実施形態においては、符号の末尾に付した「A」、「B」、「C」または「D」の記号によって、同じ機能を有する機能部同士を区別する。以下の構成の説明においては、符号に「A」が付与された構成の説明をもって、符号に「B」、「C」または「D」が付与された構成の説明に代えることができる。
ホスト220Aは、本実施形態では、2つのホストバスアダプタ(HBA)221Aを含む。ホスト220Aは、各HBA221Aが含むポート222Aを介して、SAN200に接続される。
ストレージ制御装置230Aは、本実施形態では、2つのポート231Aを含む。ストレージ制御装置230Aは、各ポート231Aを介して、SAN200に接続される。ストレージ制御装置230Aは、本実施形態では、1つの物理ストレージ232Aに接続される。なお、物理ストレージ232Aが、ストレージ制御装置230Aを含んでいてもよい。または、ストレージ制御装置230Aが、物理ストレージ232Aを含んでいてもよい。
以下に、図3を参照して、スイッチ装置210Aの構成を説明する。図3は、第2の実施形態に係る管理装置100およびスイッチ装置210Aの構成を示すブロック図である。
スイッチ装置210Aは、通信制御部211A、優先度処理部212A、および4つのポート213Aに加えて、さらに情報通知部214A、共有バッファ215Aおよび216Aを含む。本実施形態のスイッチ装置210Aは、情報通知部214A、共有バッファ215Aおよび216Aを含む点が、上述した第1の実施形態におけるスイッチ装置10と異なる。
共有バッファ215Aおよび216Aは、1つ以上のポート213Aの間で共有されるバッファメモリである。本実施形態では、共有バッファ215Aおよび216Aは、それぞれ2つのポート213Aの間で共有される。同じ共有バッファ215Aまたは216Aを共有するポート213Aを総称して、ポートグループと呼ぶ。すなわち、ポートグループは、同じ共有バッファ215Aまたは216Aを共有する、1つ以上のポート213Aを含む。共有バッファ215Aおよび216Aは、あるポート213Aから通信データが受信された後、その通信データが他のポート213Aから送信されるまで、通信データを記憶することができる。
情報通知部214Aは、共有バッファ215Aおよび216Aに対するポートグループに関する情報を含むバッファ情報を、管理装置100の情報収集部3に対して通知する。
通信制御部211Aは、第1の実施形態における通信制御部11を基本とする。優先度処理部212Aは、第1の実施形態における優先度処理部12を基本とする。ポート213Aは、第1の実施形態におけるポート13を基本とする。以下では、通信制御部211A、優先度処理部212Aおよびポート213Aにおいて、第1の実施形態と異なる点を説明する。
本実施形態では、通信制御部211Aは、一例として、管理NW240を介して、管理装置100と通信を行う。また、優先度処理部212Aは、優先度処理の具体例として、バッファ割当設定部217Aおよび送信優先度設定部218Aを含む。優先度処理部212Aが管理装置100から受ける優先度処理の指示には、共有バッファ割当指示と送信優先度指示とが含まれる。
バッファ割当設定部217Aは、管理装置100のバッファ割当指示部101から受ける共有バッファ割当指示に基づいて、共有バッファ215Aおよび216Aを、各ポート213Aに対して割り当てることができる。バッファ割当指示部101および共有バッファ割当指示の詳細については後述する。
送信優先度設定部218Aは、管理装置100の送信優先度指示部102から受ける優先度処理指示に基づいて、各ポート213Aから通信フレームを送信する際の優先度である送信優先度を各ポート213Aに対して、設定することができる。送信優先度指示部102および送信優先度処理指示の詳細については後述する。
通信制御部211A、優先度処理部212Aおよびポート213Aの構成および動作は、上述した点を除いて、第1の実施形態と同様であるので、重複する詳細な説明は省略する。
次に、図3を参照して、管理装置100の構成を説明する。管理装置100は、通信制御部2、情報収集部3、論理パス管理部4、優先度処理指示部105、および記憶装置110を含む。通信制御部2、情報収集部3、論理パス管理部4は、第1の実施形態を基本とする。また、優先度処理指示部105は、第1の実施形態における優先度処理指示部5を基本とする。以下では、本実施形態に係る管理装置100が、第1の実施形態に係る管理装置1と異なる点を説明する。
本実施形態において、通信制御部2は、一例として管理NW240を介して、各スイッチ装置210A〜Dと通信を行う。
本実施形態において情報収集部3は、管理NW240を介して、SAN制御サーバ250から、スイッチ装置210A〜Dに対する接続情報30およびゾーニング情報31を取得する。また、情報収集部3は、管理NW240を介して、各スイッチ装置210A〜Dから、バッファ情報を取得する。情報収集部3は、取得した接続情報30、ゾーニング情報31、およびバッファ情報の内容を、それぞれ接続管理情報111、ゾーニング管理情報112、およびバッファ管理情報113として、記憶装置110に保存する。また、情報収集部3は、あらかじめ記憶装置110に記憶された優先度設定情報40を読み出すことによって、優先度設定情報40を取得する。
本実施形態において、論理パス管理部4は、記憶装置110に保存された接続管理情報111、ゾーニング管理情報112、および優先度設定情報40に基づいて物理パスの特定および物理パス優先度情報の決定を行う。また、論理パス管理部4は、優先度設定情報40に含まれる優先度設定条件に基づいて、優先度設定の変更を行う(決定する)ことができる。優先度設定条件については、優先度設定情報40の説明において後述する。
また、優先度処理指示部105は、スイッチ装置210A〜Dにおいて実行される優先度処理に対する指示の具体例として、バッファ割当指示部101、および送信優先度指示部102を含む。
バッファ割当指示部101は、論理パス管理部4が決定した各物理パス優先度情報に基づいて、各スイッチ装置210A〜Dにおける同じポートグループに含まれる各ポート213A〜Dに対して、共有バッファ215A〜Dおよび216A〜Dの割り当てを決定する。すなわち、バッファ割当指示部101は、各ポート213A〜Dが受信する方向の優先度に応じて、各ポート213A〜Dに対する共有バッファ215A〜Dおよび216A〜Dの割り当てを決定する。そして、バッファ割当指示部101は、決定した共有バッファ215A〜Dおよび216A〜Dの割り当てを行うことを指示する共有バッファ割当指示を、各スイッチ装置210A〜Dに対して送信する。この共有バッファの割り当てに関する優先度処理は、主に各スイッチ装置210A〜Dが受信する方向の通信に対する優先度制御である。本実施形態における共有バッファ割当指示は、第1の実施形態における優先度処理の指示を基本とする。
送信優先度指示部102は、論理パス管理部4が決定した各物理パス優先度情報に基づいて、各スイッチ装置210A〜Dにおける各ポート213A〜Dごとに、通信フレームを送信する際の送信優先度を決定する。本実施形態では、一例として、送信優先度は、通信フレームを受信した経路(ポート213A〜Dのいずれかを経由した経路)における優先度情報に応じて定められる。そして、送信優先度指示部102は、決定した送信優先度を設定することを指示する送信優先度指示を、各スイッチ装置210A〜Dに対して送信する。本実施形態における送信優先度指示は、第1の実施形態における優先度処理の指示を基本とする。
通信制御部2、情報収集部3、論理パス管理部4、および優先度処理指示部105の構成及び動作は、上述した点を除いて第1の実施形態と同様であるので、重複する詳細な説明は省略する。
また、本実施形態に係る管理装置100は、記憶装置110を含む点が第1の実施形態と異なる。記憶装置110は、接続管理情報111、ゾーニング管理情報112、バッファ管理情報113、および優先度設定情報40を含む。記憶装置110は、例えば、半導体メモリ装置やディスク装置により実現される。
接続管理情報111は、第1の実施形態における接続情報30の内容を、情報収集部3が記憶装置110において保存した情報である。接続管理情報111は、スイッチ装置識別子情報、スイッチ装置ポート識別子情報、接続先識別子情報、および接続先ポート識別子情報を含む。スイッチ装置識別子情報は、接続情報30の対象であるスイッチ装置210A〜Dを識別する情報を含む。スイッチ装置ポート識別子情報は、スイッチ装置識別子情報によって表されるスイッチ装置210A〜Dにおけるポート213A〜Dを識別する情報を含む。接続先識別子情報は、スイッチ装置ポート識別子情報によって表されるポート213A〜Dに接続される装置を識別する情報を含む。接続先ポート識別子情報は、当該ポート213A〜Dに接続されている、接続先識別子情報によって表される装置側のポートを識別する情報を含む。図5は、第2の実施形態における接続管理情報111の一例を示す図である。
ゾーニング管理情報112は、第1の実施形態におけるゾーニング情報31の内容を、情報収集部3が記憶装置110において保存した情報である。ゾーニング管理情報112は、ゾーニング識別子情報、装置識別子情報、およびポート識別子情報を含む。本実施形態における装置識別子情報およびポート識別子情報は、第1の実施形態におけるゾーンメンバ識別子に対応する。ゾーニング識別子情報は、ゾーンを識別する情報を含む。装置識別子情報は、ゾーニング識別子情報によって表されるゾーンのメンバである装置を識別する情報を含む。ポート識別子情報は、装置識別子情報によって表される装置において、ゾーンメンバとして通信可能なポートを表す情報を含む。図6は、第2の実施形態におけるゾーニング管理情報112の一例を示す図である。
バッファ管理情報113は、各スイッチ装置210A〜Dの情報通知部214A〜Dから送信されたバッファ情報の内容を、情報収集部3が記憶装置110において保存した情報である。バッファ管理情報113は、スイッチ装置識別子情報、ポートグループ識別子情報、およびポートリスト情報を含む。スイッチ装置識別子情報は、バッファ情報の送信元であるスイッチ装置210A〜Dを識別する情報を含む。ポートグループ識別子情報は、スイッチ装置識別子情報によって表されるスイッチ装置210A〜Dにおいて、共有バッファ215A〜Dおよび216A〜Dに対応するポートグループを識別する情報を含む。ポートリスト情報は、ポートグループ識別子情報に対応するポートグループに含まれる各ポート213A〜Dを表すポート識別子情報の一覧を含む。図7は、第2の実施形態におけるバッファ管理情報113の一例を示す図である。
優先度設定情報40は、第1の実施形態における優先度設定情報40を基本とする。本実施形態では、優先度設定情報40は、例えば、ファイルまたはデータベースなどとして、あらかじめ記憶装置110に保存されることを前提とする。本実施形態における優先度設定情報40は、優先度設定条件、接続元識別子情報、接続先識別子情報、方向情報、および優先度情報を含む。優先度設定条件は、優先度設定が有効または無効になる条件を含む。本実施形態において、優先度設定条件は、一例として、優先度設定が有効になる時間帯を示す情報として表される。接続元識別子情報は、論理パスにおける一方の端点となる装置を識別する情報を含む。接続先識別子情報は、論理パスにおける他方の端点となる装置を識別する情報を含む。方向情報は、優先度設定が適用される通信方向を表す情報を含む。優先度情報は、接続元識別子情報および接続先識別子情報の組合わせによって特定される論理パスに対する優先度を表す情報を含む。
図8は、第2の実施形態における優先度設定情報40の一例を示す図である。図8における「Write」という方向情報は、一例として、接続元識別子情報に対応する装置から、接続先識別子情報に対応する装置へ送信される通信方向が対象であることを表す。同様に、図8における「Read」という方向情報は、「Write」の反対の通信方向が対象であることを表す。さらに、図8における「Read/Write」という方向情報は、「Read」および「Write」の両方の通信方向が対象であることを表す。また、優先度情報は、一例として、優先度が高い順に「高」、「中」および「低」という文字列によって表される。なお、図8における項番は、本明細書における説明を目的として追加された項目である。項番は、実際の優先度設定情報40に含まれなくてもよい。
図5〜図8に含まれるスイッチ装置識別子情報、接続先識別子情報、装置識別子情報、および接続元識別子情報の実体は、例えば、各装置ごとに固有の値として割り当てられるWWNN(World Wide Node Name)であってもよい。また、図5〜図8に含まれるスイッチ装置ポート識別子情報、接続先ポート識別子情報、ポート識別子情報、およびポートリスト情報の実体は、例えば、各ポートごとに固有の値として割り当てられるWWPN(World Wide Port Name)であってもよい。
以上が、本実施形態に係る管理装置100が、第1の実施形態と異なる点である。
SAN制御サーバ250は、スイッチ装置210A〜Dに対する接続情報30およびゾーニング情報31を、管理装置100の情報収集部3に対して提供することができる。本実施形態では、SAN制御サーバ250は、図5に示す内容を含む接続情報30と、図6に示す内容を含むゾーニング情報31を、あらかじめ保持する。
次に、上述した構成を備える本実施形態の動作について詳細に説明する。図4は、第2の実施形態において管理装置100およびスイッチ装置210A〜210Dが行う動作を示すフローチャートである。以下の動作の開始前に、図2に示す各装置は、相互の接続およびゾーニングが行われたストレージシステムとして通信可能になっていることを前提とする。
図4を参照すると、まず、管理装置100において情報収集部3が、各スイッチ装置210A〜Dに対する接続情報30、ゾーニング情報31、およびバッファ情報を取得する(ステップS10)。
具体的には、情報収集部3は、通信制御部2および管理NW240を介して、SAN制御サーバ250から接続情報30およびゾーニング情報31を取得する。また、情報収集部3は、通信制御部2および管理NW240を介して、各スイッチ装置210A〜Dに対し、バッファ情報を要求する。各スイッチ装置210A〜Dでは、各情報通知部214A〜Dが、通信制御部211A〜Dおよび管理NW240を介して、バッファ情報を管理装置100に対して送信する(ステップS20)。以下では、管理装置100および各スイッチ装置210A〜Dの間の通信に関する記述において、通信制御部2および211A〜D、管理NW240が介在することを省略する。
次に、情報収集部3は、取得した接続情報30、ゾーニング情報31、および各バッファ情報の内容を、それぞれ接続管理情報111、ゾーニング管理情報112、およびバッファ管理情報113として生成し、それらの情報を記憶装置110に記憶する(ステップS11)。
具体的には、接続管理情報111の内容は、図5に示す通りであることを前提とする。以下に、スイッチ装置210Aを例として、図5の内容を説明する。例えば、図5に示す接続管理情報111の1行目(タイトル行を除く)は、スイッチ装置210Aにおけるポート番号「0」のポート213A(以下「ポート(0)213A」と記述する)に、ホスト220Aにおけるポート(0)222Aが接続されているという接続関係(物理パス)を表す。図5に示す接続管理情報111は、図2において他の装置と接続されている、すべてのスイッチ装置210A〜Dにおけるすべてのポート213A〜Dの接続情報を含む。
また、ゾーニング管理情報112の内容は、図6に示す通りであることを前提とする。図6を参照すると、本実施形態のストレージシステムにおいては、ゾーニング識別子情報が「1」〜「3」として表される3つのゾーンが設定されている。ゾーニング管理情報112は、同じゾーニング識別子情報を含む、少なくとも2行以上の設定の組み合わせを含む。また、ゾーンメンバ識別子情報は、装置識別子情報とポート識別子情報の組み合わせによって表される場合(図6のゾーニング識別子が「1」および「2」の行)と、または、装置識別子情報のみによって表される場合(図6のゾーニング識別子が「3」の行)との2種類の記述方法がある。
ゾーニング識別子情報が「1」である2行は、スイッチ装置210Aのポート(0)213A、およびスイッチ装置210Cのポート(2)213Cを通して行う通信が許可されることを表す。すなわち、図2に示すストレージシステムでは、ゾーン1として、スイッチ装置210Aのポート(0)213Aに接続されたホスト220Aのポート(0)222Aと、スイッチ装置210Cのポート(2)213Cに接続されたストレージ制御装置230Aのポート(0)との間の通信が許可される。同様に、ゾーニング識別子情報が「2」である2行は、スイッチ装置210Bのポート(0)213B、およびスイッチ装置210Dのポート(2)213Dを通して行う通信が許可されることを表す。
一方、ゾーニング識別子情報が「3」である2行は、ホスト220Bとストレージ制御装置230Bとの間の通信が許可されることを表す。このとき、ホスト220Bおよびストレージ制御装置230Bにおけるポート番号は問われない。
また、バッファ管理情報113の内容は、図7に示す通りであることを前提とする。例えば、図7に示すバッファ管理情報113の1行目(タイトル行を除く)は、スイッチ装置210Aにおいて、ポートグループ識別子が「0」の同じポートグループに属するポート(0)213Aおよびポート(1)213Aが、共有バッファ215Aまたは216Aを共用することを表す。図7に示すバッファ管理情報113は、各スイッチ装置210A〜Dに存在するすべてのポートグループに対するバッファ情報を含む。
このようにして、情報収集部3は、図2に示すストレージシステムの接続関係等を表す各種の設定情報を記録する。
次に、論理パス管理部4は、優先度設定情報40に含まれる優先度設定条件に応じた優先度処理の変更が必要であるかどうかを監視する(ステップS12)。具体的には、論理パス管理部4は、記憶装置110に記録されている優先度設定情報40に含まれる各優先度設定条件が満たされるか否かを監視する。本実施形態では、優先度設定情報40の内容は、図8に示す通りであることを前提とする。図8を参照すると、優先度設定条件の一例として、優先度設定が有効になる時間帯の条件が設定されている。以下では、一例として、時刻が「05:00」となった際の動作を説明する。
このとき、論理パス管理部4は、優先度設定条件が「05:00−07:00」である項番2および3の優先度設定に応じた優先度処理の変更が必要であると判断する(ステップS12のYES)。具体的には、論理パス管理部4は、項番2に応じて、ホスト220Bとストレージ制御装置230Bとを両端点とする論理パスにおける、ホスト220Bが受信(Read)する通信方向に対して、優先度を「高」とするように優先度処理を変更する必要があると判断する。また、論理パス管理部4は、同時に、項番3に応じて、ホスト220Aとストレージ制御装置230Aとを両端点とする論理パスにおける送受信(Read/Write)する通信方向に対して、優先度を「中」とするように優先度処理を変更する必要があると判断する。
以下に、ステップ13および14における論理パス管理部4の動作について、図9〜13を参照して説明する。図9〜13は、第2の実施形態において、論理パス管理部4が物理パスの優先度を決定する過程を表す概念図である。
優先度処理の変更に際して、論理パス管理部4は、まず、優先度処理を変更する対象である論理パスに対応する物理パスを特定する(ステップS13)。具体例として、以下では、図8の項番3によって設定される論理パスにおける、物理パスの特定処理の一例を説明する。論理パス管理部4は、図8の項番2によって設定される論理パスに対しても、項番3と同様の処理を行う。
初めに、論理パス管理部4は、接続管理情報111から、項番3に対応する論理パスの接続元識別子情報である「ホスト220A」と、接続先識別子情報である「ストレージ制御装置230A」に対応する接続関係(物理パス候補)の情報を取得する。図9は、このようにして取得された情報に基づく概念的な接続関係を表す。図9では、接続管理情報111において、接続されている装置のポート間が線で結ばれている。この線が、物理パス候補である。物理パス候補は、物理的に結線されているが、通信を行うことが許可されているとは限らない経路である。
次に、論理パス管理部4は、ゾーニング管理情報112に基づいて、物理パス候補の中から、実際に通信を行うことが許可されている物理パスを特定する。例えば、図6のゾーニング管理情報112によれば、スイッチ装置210Aのポート(0)213Aを通る通信は、スイッチ装置210Cのポート(2)213Cを通る経路しか許可されない。すなわち、図9において、スイッチ装置210Aのポート(3)213Aを通り、スイッチ装置210Dに向かう物理パス候補300は、実際には使用不可能である。ゾーニング管理情報112に基づいて、このようなスイッチ装置210Aの内部における通信経路も定まる。論理パス管理部4は、図9から、物理パス候補300のような、使用不可能な物理パス候補を削除し、残った物理パス候補を実際に使用できる物理パスとして特定する。図10は、このようにして特定された物理パスを表す。
このとき、スイッチ装置210Aにおいては、ポート(0)213Aから受信した通信フレームは、ポート(2)213Aから送信される。逆も同様に、ポート(2)213Aから受信した通信フレームは、ポート(0)213Aから送信される。図10には、このようなスイッチ装置210A〜Dの内部における通信経路(以下、「内部経路」とも言う)が、参考として記述されている。
次に、論理パス管理部4は、優先度設定情報40に基づいて、特定した各物理パスの優先度を決定する(ステップS14)。ステップS13に引き続き、具体例として、図8の項番3に対する優先度の決定処理の一例を説明する。論理パス管理部4は、図8の項番2に対しても、項番3と同様の処理を行う。
初めに、論理パス管理部4は、優先度設定情報40(図8)の項番3に設定された優先度情報「中」を、図10に含まれる各物理パスに対して反映する。このとき、論理パス管理部4は、方向情報(通信方向)に応じて優先度の反映を行う。すなわち、論理パス管理部4は、図11に示すように、各物理パスを通信方向ごとに分けて優先度を決定する。図11では、通信方向に応じた物理パスは、図8の項番3における方向情報である「Read/Write」に対応して、Read方向とWrite方向との2本の矢印として概念的に表される。
図12は、論理パス管理部4が図8の項番2に対して、ステップ13および14の処理を行った結果を概念的に表した図である。図8の項番2の設定における方向情報は、「Read」である。したがって、論理パス管理部4は、ホスト220Bが受信する1方向に対して、優先度情報「高」を反映する。論理パス管理部4は、優先度設定情報40が設定されていない方向に関しては、所定の優先度を割り当ててもよい。本実施形態では、論理パス管理部4は、一例として、優先度設定情報40が設定されていない場合の所定の優先度を「低」とする。
優先度処理を変更する対象となる論理パスが複数ある場合、論理パス管理部4は、優先度を反映した各物理パスを合成する。すなわち、論理パス管理部4は、図8の項番3に設定された論理パスに対応する各物理パス(図11)と、項番2に設定された論理パスに対応する各物理パス(図12)とを重ね合わせる。図13は、図11と図12とを合成した結果を概念的に示す図である。
合成に際して、同じ物理パスに異なる優先度が割り当てられていた場合、論理パス管理部4は、所定の方法によって優先度を決定する。一例として、本実施形態では、論理パス管理部4は、そのような物理パスの優先度として、割り当てられた中で最も高い優先度を選択する。具体的には、スイッチ装置210Cのポート(0)213Cから、スイッチ装置210Aのポート(2)213Aに向かう方向の物理パスは、異なる優先度が割り当てられている場合の一例である。この物理パスは、図11においては、優先度情報「中」の物理パス310として表される。また、この物理パスは、図12においては、優先度情報「高」の物理パス311として表される。論理パス管理部4は、物理パスの合成(図13)において、最も高い優先度を割り当てることにより、この物理パスを優先度情報「高」の物理パス312とする。
次に、優先度処理指示部105は、各物理パスの優先度に応じて、優先度処理の指示を行う(ステップS15)。具体的には、優先度処理指示部105に含まれるバッファ割当指示部101、および送信優先度指示部102が、それぞれ同時並行的に、または、順次、優先度処理の指示動作を行う。
まず、バッファ割当指示部101の動作を説明する。バッファ割当指示部101は、各ポート213A〜Dが受信する方向の優先度に応じて、各ポート213A〜Dに対する共有バッファ215A〜D(本ステップの説明では、単に「共有バッファ」と言う)および216A〜Dの割り当てを決定する。図14は、第2の実施形態における優先度に応じた共有バッファの割り当て方法の一例を表す概念図である。図14を参照すると、バッファ割当指示部101は、一例として、受信する際の優先度情報が「高」、「中」および「低」である各ポートに対して、順に「5」、「2」および「1」の比率で共有バッファを割り当てる。
以下では、ステップS13および14に引き続き、具体例として、スイッチ装置210Cに対するバッファ割当指示部101の動作を説明する。なお、バッファ割当指示部101は、他のスイッチ装置210A、BおよびDに対しても同様の動作を行う。初めに、バッファ割当指示部101は、バッファ管理情報113に基づいて、スイッチ装置210Cに含まれる共有バッファを共有するポートグループを調べる。そして、バッファ割当指示部101は、各ポートグループごとに、共有バッファの割当比率を決定する。
例えば、バッファ割当指示部101は、ポートグループ識別子情報が「1」であるポートグループに属するポート(2)213Cおよびポート(3)213Cに対して、以下のように共有バッファの割当比率を決定する。バッファ割当指示部101は、受信する際の優先度情報が「中」であるポート(2)213Cに対して共有バッファの割当比率を「2」とする。また、バッファ割当指示部101は、受信する際の優先度情報が「高」であるポート(3)213Cに対して共有バッファの割当比率を「5」とする。同様に、バッファ割当指示部101は、ポートグループ識別子情報が「0」であるポートグループに属するポート(0)213Cに対して割当比率を「2」とする。バッファ割当指示部101は、優先度設定がないポート(1)213Cの優先度情報を、所定の「低」とみなして、割当比率を「1」とする。
バッファ割当指示部101は、このようにして決定した共有バッファの割り当てを指示する共有バッファ割当指示を、各スイッチ装置210A〜Dに対して送信する。例えば、バッファ割当指示部101は、スイッチ装置210Cに対して、ポート(0)213C〜ポート(3)213Cの割当比率を表す「2、1、2、5」のような情報を含む共有バッファ割当指示を送ってもよい。
なお、バッファ割当指示部101は、接続管理情報111およびゾーニング管理情報112によって、通信が行われない(受信することがない)ことがわかっているポート213A〜Dに対しては、共有バッファの割り当てから除外(割当比率「0」と)してもよい。
次に、送信優先度指示部102の動作を説明する。送信優先度指示部102は、各スイッチ装置210A〜Dにおける各ポート213A〜Dに対して、通信フレーム(単に「フレーム」とも言う)を送信する際の送信優先度を決定する。本実施形態では、送信優先度指示部102は、一例として、通信フレームを受信したポートの優先度情報に応じて送信優先度を定める。すなわち、送信優先度指示部102は、図13に示す内部経路の優先度情報に応じて、スイッチ装置210A〜Dの外へ送信する際の送信優先度を定める。
以下では、具体例として、スイッチ装置210Cに対する送信優先度指示部102の動作を、図13を参照して説明する。なお、送信優先度指示部102は、他のスイッチ装置210A、BおよびDに対しても同様の動作を行う。送信優先度指示部102は、ポート(0)213Cに対して、優先度情報「中」である内部経路320を介して転送する通信フレームの送信優先度を「中」とする。一方、送信優先度指示部102は、同じポート(0)213Cに対して、優先度情報「高」である内部経路321を介して転送する通信フレームの送信優先度を「高」とする。内部経路320および321の優先度情報は、通信フレームを受信したポート(2)213Cおよびポート(3)213Cにおける受信方向の優先度情報である。送信優先度指示部102は、スイッチ装置210Cのすべてのポートに対して、上述したように送信優先度を決定する。
このようにして決定されたスイッチ装置210Cの送信優先度は、図15に表す通りである。図15は、第2の実施形態におけるスイッチ装置210Cの送信優先度の一例を示す図である。図15において、「フレームを受信したポート」欄は、通信フレームをスイッチ装置210Cの外から受信するポートを表す。また、図15において「送信ポート」欄は、通信フレームをスイッチ装置210Cの外へ送信するポートを表す。図15において、「(低)」と書かれた部分は、図13において内部経路が図示されていない部分(優先度情報が設定されていない経路)に対応する。送信優先度指示部320は、一例として、優先度情報が設定されていない内部経路に対して、所定の優先度である「低」が設定されているとみなして処理する。
送信優先度指示部320は、このようにして決定された送信優先度を設定することを指示する送信優先度指示を、各スイッチ装置210A〜Dに対して送信する。例えば、送信優先度指示部320は、スイッチ装置210Cに対して、図15に示す内容を含む送信優先度指示を送る。
各スイッチ装置210A〜Dでは、優先度処理部212A〜Dが、優先度処理の指示を受信する(ステップS21)。具体的には、バッファ割当設定部217A〜Dが、共有バッファ割当指示を受信する。また、送信優先度設定部218A〜Dが、送信優先度指示を受信する。
そして、優先度処理部212A〜Dは、受信した優先度処理の指示に基づいて、優先度処理を実行する(ステップS22)。具体的には、各スイッチ装置210A〜Dにおいて、バッファ割当設定部217A〜D、および送信優先度設定部218A〜Dが、それぞれ同時並行的に、または、順次、優先度処理を行う。以下では、ステップS13〜15に引き続き、具体例として、スイッチ装置210Cにおける優先度処理を説明する。なお、他のスイッチ装置210A、BおよびDにおいても、同様の優先度処理が実行される。
まず、図14を参照して、バッファ割当設定部217Cの動作を説明する。図14は、共有バッファのサイズが「16」の場合に、「1」、「2」および「5」の各割当比率で、3つのポートに共有バッファを割り当てるという指示を含む共有バッファ割当指示を受信したときの割り当て方を図示している。このような場合、バッファ割当設定部217Cは、「1」、「2」および「5」の各割当比率に応じて、実際のバッファサイズとして、それぞれ「2」、「4」および「10」を共有バッファに対して設定する。
例えば、バッファ割当設定部217Cが、ポート(0)213C〜ポート(3)213Cの割当比率として「2、1、2、5」のような情報を含む共有バッファ割当指示を受信した場合、ポートグループごとに割り当てを行う。すなわち、ポート(0)213C〜ポート(3)213Cの実際のバッファサイズ(概略値)は、順に「10.7、5.3」、「4.6、11.4」である。
共有バッファの割り当て以降、例えば、割り当てが大きいポート(3)213Cは、より割り当てが小さいポート(2)213Cに比べて、効率よく受信することが可能となる。すなわち、バッファ割当設定部217A〜Dは、共有バッファ215A〜Dおよび216A〜Dを用いてポート213A〜Dのバッファを増やすことにより、受信の優先度が高い論理パスを中継するスイッチ装置210A〜Dの受信容量を増やす機能を実現している。
次に、送信優先度設定部218Cの動作を説明する。送信優先度設定部218Cが、図15に示す内容を含む送信優先度指示を受信した場合、対応する送信優先度を各ポート213Cに対して設定する。すなわち、送信優先度設定部218Cが行う優先度処理は、各ポートに関する送信優先度を設定することである。
送信優先度の設定以降、例えば、ポート(0)213Cでは、送信優先度「高」であるポート(3)213Cから受信された通信フレームが、送信優先度「中」のポート(2)213Cから受信された通信フレームより、優先的に送出されるという優先度制御が行われる。このとき、反対方向のポート(0)213Cから受信された通信フレーム(所定の送信優先度「低」)は、ポート(1)から受信された通信フレーム(所定の送信優先度「低」)と、同等に扱われる。すなわち、スイッチ装置213Cは、異なる優先度情報が設定された2つの論理パスに共有される物理パスにおいて、通信方向ごとに異なる優先度の制御を行うことが可能となる。その際、優先度がより高く設定された図12に示す論理パス(図8の項番2の論理パス)は、より優先度が低い図11に示す論理パス(図8の項番3の論理パス)に影響されず、一貫して高い優先度による制御を受けることができる。
このようにして、図8の項番2および3の優先度設定情報40に応じた優先度処理が、各スイッチ装置210A〜Dに対して行われる。
管理装置100は、ステップS15の後、再びステップS12に戻って処理を繰り返してもよい。すなわち、論理パス管理部4が、再び優先度設定条件に応じた優先度処理の変更が必要であるかどうかを監視する(ステップS12)。図8に示す優先度設定情報40に基づけば、次の優先度処理の変更は、時刻「07:00」に行われる、項番2および3を無効にする変更である。「07:00」に、有効になる優先度設定情報がないので、管理装置100は、上述した優先度処理を解除するという指示を含む優先度処理の指示を、各スイッチ装置210A〜Dに対して送信する。各スイッチ装置210A〜Dは、受信した優先度処理の指示に応じて、優先度処理(解除)を行う。このようにして、管理装置100およびスイッチ装置210A〜Dは、優先度設定条件に応じて、一連の処理を繰り返し実行することができる。
以上、説明したように、本実施形態には、上述した第1の実施形態と同様の効果に加えて、さらに、優先度設定条件に応じて、適用する優先度設定情報40を変更できるという効果もある。
その理由は、優先度設定情報40の各部に優先度設定条件を関連付けることができるからである。そして、論理パス管理部4が、優先度設定条件を監視することにより、優先度設定条件に応じて、優先度処理の変更を実行するからである。
(第2の実施形態の変形例)
なお、本実施形態の変形例としては以下のようなものが考えられる。
例えば、本実施形態は、SANに替えて、イーサネット(登録商標)またはインフィニバンドなどのネットワークを採用し、そのネットワークにおいてバッファを含むスイッチ装置を接続する通信システムにおいても実現可能である。そして、イーサネットを採用するならば、例えば、優先度処理として、IEEE802.3において定義されるPAUSEフレームを用いて、受信するスイッチ装置のバッファが超過しないように流量制御を実現してもよい。
また、管理装置100は、独立した装置として設けなくてもよい。例えば、管理装置100の各部は、ホスト220Aまたは220Bなどの1か所に、または複数個所に分散して動作してもよい。また、2つ以上のホストなどに管理装置100の各部が分散して動作する場合、それらのホスト間において、接続管理情報111、ゾーニング管理情報112、バッファ管理情報113、および優先度設定情報40の共有および各部の動作の調停を行う機能を、それらのホストが含んでいてもよい。
また、管理装置100と各スイッチ装置210A〜Dは、独立した管理NW240ではなく、SAN200のネットワークを介して接続されてもよい。
また、各スイッチ装置210A〜Dにおけるポート213A〜Dの数は、本実施形態に限られない。各スイッチ装置210A〜Dは、共有バッファ215Aおよび216Aのどちらか1つを含む構成であってもよい。または、各スイッチ装置210A〜Dは、さらなる共有バッファを含む構成であってもよい。ホスト220A〜Bが含むHBA221A〜Bの数は、1つ以上であれば、本実施形態に限られない。
ステップS10において、管理装置100の情報収集部3は、接続情報30およびゾーニング情報31の一方または両方を、各スイッチ装置210A〜Dに対して要求してもよい。この場合、例えば、各スイッチ装置210A〜Dの情報通知部214A〜Dは、要求に応じて、あらかじめ保持する自装置に関する接続情報30およびゾーニング情報31の一方または両方を、管理NW240を介して、管理装置100に対して送信してもよい。そして、情報収集部3は、各情報通知部214A〜Dから受信した各接続情報30および各ゾーニング情報31に基づいて、接続管理情報111およびゾーニング管理情報112を生成すればよい。
また、バッファ割当指示部101が採用する優先度ごとの共有バッファの割当比率は、上述した例に限られない。また、バッファ割当指示部101は、共有バッファの割当比率に替えて、割当量(実際のバッファサイズ)を指示してもよい。この場合、スイッチ装置210A〜Dの情報通知部214Aは、各ポートグループ識別子情報に対応する共有バッファのサイズを表すバッファサイズ情報を送ってもよい。そして、管理装置100の情報収集部3は、バッファ管理情報113に、バッファサイズ情報を加えて記録してもよい。
また、優先度処理指示部105に含まれる各部は、スイッチ装置210A〜Dに対して送られる優先度処理の指示を、まとめて送ってもよい。
(本発明の各実施形態、および、その変形例に係るハードウェア構成例)
なお、上述した各実施形態において図1乃至図3に示した各部は、それぞれ独立したハードウェア回路で構成されていてもよいし、ソフトウェアプログラムの機能(処理)単位(ソフトウェアモジュール)と捕らえることができる。ただし、これらの図面に示した各部の区分けは、説明の便宜上の構成であり、実装に際しては、様々な構成が想定され得る。このような場合のハードウェア環境の一例を、図16を参照して説明する。
図16は、本発明の各実施形態、および、その変形例に係る通信システムおよびストレージシステムに適用可能なコンピュータ(情報処理装置)の構成を例示する図である。すなわち、図16は、上述した各実施形態における管理装置1および100、スイッチ装置10および210A〜D、ホスト220A〜B、ストレージ制御装置231A〜B、およびSAN制御サーバ250の少なくとも何れかを実現可能なコンピュータの構成であって、上述した各実施形態における各機能を実現可能なハードウェア環境を示す。
図16に示したコンピュータ900は、CPU(Central Processing Unit)901、ROM(Read Only Memory)902、RAM(Random Access Memory)903、通信インタフェース(IF)904、ディスプレイ905、およびハードディスク装置(HDD)906を備え、これらがバス907を介して接続された構成を有する。なお、図16に示したコンピュータが管理装置1および100、スイッチ装置10および210A〜D、ホスト220A〜B、ストレージ制御装置231A〜B、およびSAN制御サーバ250として機能する場合、ディスプレイ905は常時設けられる必要はない。
また、通信インタフェース904は、上述した各実施形態において、当該各コンピュータ間における通信を実現する一般的な通信手段である。ハードディスク装置906には、プログラム群906Aと、各種の記憶情報906Bとが格納されている。プログラム群906Aは、例えば、上述した図1乃至図3に示した各ブロック(各部)に対応する機能を実現するためのコンピュータ・プログラムである。各種の記憶情報906Bは、例えば、図3に示した接続管理情報111、ゾーニング管理情報112、バッファ管理情報113、および優先度設定情報40などである。このようなハードウェア構成において、CPU901は、コンピュータ900の全体の動作を司る。
そして、上述した各実施形態を例に説明した本発明は、各実施形態の説明において参照したブロック構成図(図1乃至図3)あるいはフローチャート(図4)の機能を実現可能なコンピュータ・プログラムを供給した後、そのコンピュータ・プログラムを、当該ハードウェアのCPU901に読み出して実行することによって達成される。また、このコンピュータ内に供給されたコンピュータ・プログラムは、読み書き可能な一時記憶メモリであるRAM903またはハードディスク装置906などの不揮発性の記憶デバイス(記憶媒体)に格納すれば良い。
また、前記の場合において、当該各装置内へのコンピュータ・プログラムの供給方法は、フロッピーディスク(登録商標)やCD−ROM等の各種記録媒体を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信ネットワーク1000を介して外部よりダウンロードする方法等のように、現在では一般的な手順を採用することができる。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムを構成するコード、或いは係るコードが記録されたところの、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によって構成されると捉えることができる。
なお、上述した実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下の付記に限定されるものではない。
(付記1)
多段接続された各スイッチ装置ごとに、少なくとも、前記各スイッチ装置を識別するスイッチ装置識別子情報と、前記スイッチ装置に接続される各デバイスまたは他のスイッチ装置を表す接続先識別子情報と、前記各スイッチ装置のポートである接続元のポートを表すスイッチ装置ポート識別子情報と、前記接続元のポートと接続される前記デバイスまたは他のスイッチ装置のポートである接続先のポートを表す接続先ポート識別子情報とを含む接続情報、および、少なくとも、互いに通信可能な範囲を表すゾーンを識別する情報であるゾーニング識別子情報と、通信可能な前記各デバイスまたは前記各スイッチ装置を識別する情報であるゾーンメンバ識別子情報とを含むゾーニング情報を取得する情報収集手段と、
前記各スイッチ装置を含む通信網を介して通信する2地点を結ぶ通信経路である論理パスに対する、通信方向ごとの優先度を表す優先度情報を含む優先度設定情報、前記接続情報および前記ゾーニング情報に基づいて、前記論理パスに含まれる、直接接続される前記各スイッチ装置または各デバイスの間の通信経路である、1つ以上の物理パスを特定する物理パス特定処理を行い、前記優先度情報を含む優先度設定情報に基づいて、前記特定した各物理パスにおける通信方向ごとの優先度を表す物理パス優先度情報を決定する物理パス優先度情報決定処理を行う論理パス管理手段と、
前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記各スイッチ装置ごとに、通信方向に応じた優先度処理を決定し、前記各スイッチ装置に対して、前記優先度処理の実行を指示する優先度処理指示手段と
を含む管理装置。
(付記2)
前記情報収集手段は、前記各スイッチ装置におけるバッファメモリである同じ共有バッファを共有する、1つ以上の前記スイッチ装置のポートを含むポートグループに関する情報を含むバッファ情報をさらに取得し、
前記優先度処理指示手段は、前記優先度処理として、前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記各スイッチ装置における同じポートグループに含まれる前記スイッチ装置のポートに対し、前記共有バッファの割り当てを決定し、
前記優先度処理の実行を指示する際に、前記共有バッファの割り当てを行うことを指示する共有バッファ割当指示を、前記各スイッチ装置に対して送信する
付記1記載の管理装置。
(付記3)
前記優先度処理指示手段は、前記優先度処理として、前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記スイッチ装置のポートから通信フレームを送信する際の優先度である送信優先度を、前記各スイッチ装置のポートごとに決定し、
前記優先度処理の実行を指示する際に、前記送信優先度を設定することを指示する送信優先度指示を、前記各スイッチ装置に対して送信する
付記1または2記載の管理装置。
(付記4)
前記優先度設定情報は、前記優先度情報が有効または無効になる条件である優先度設定条件をさらに含み、
前記論理パス管理手段は、前記優先度設定条件に基づいて、前記物理パス特定処理、および前記物理パス優先度情報決定処理を実行する
付記1乃至3のいずれか1つに記載の管理装置。
(付記5)
少なくとも1つのポートは他のスイッチ装置と接続される複数のポートと、
通信方向ごとの優先度処理の指示を受信し、前記指示に基づいて、前記各ポートにおける前記通信方向ごとの優先度処理を実行する優先度処理手段と
を含むスイッチ装置。
(付記6)
1つ以上の前記ポートの間で共有されるバッファメモリである共有バッファと、
前記共有バッファを共有する、1つ以上の前記ポートを含むポートグループに関する情報を含むバッファ情報を送信する情報通知手段と、
をさらに含み、
前記優先度処理手段は、前記指示として、前記共有バッファの割り当てを行うことを指示する共有バッファ割当指示を受信し、前記優先度処理として、前記共有バッファ割当指示に基づいて、前記共有バッファを前記各ポートに対して割り当てる処理を実行する
付記5記載のスイッチ装置。
(付記7)
前記優先度処理手段は、前記指示として、前記各ポートから通信フレームを送信する際の優先度である送信優先度を設定することを指示する送信優先度指示を受信し、前記優先度処理として、前記送信優先度指示に基づいて、前記送信優先度を前記各ポートに対して割り当てる処理を実行する
付記5または6記載のスイッチ装置。
(付記8)
多段接続された各スイッチ装置ごとに、少なくとも、前記各スイッチ装置を識別するスイッチ装置識別子情報と、前記スイッチ装置に接続される各デバイスまたは他のスイッチ装置を表す接続先識別子情報と、前記各スイッチ装置のポートである接続元のポートを表すスイッチ装置ポート識別子情報と、前記接続元のポートと接続される前記デバイスまたは他のスイッチ装置のポートである接続先のポートを表す接続先ポート識別子情報とを含む接続情報、および、少なくとも、互いに通信可能な範囲を表すゾーンを識別する情報であるゾーニング識別子情報と、通信可能な前記各デバイスまたは前記各スイッチ装置を識別する情報であるゾーンメンバ識別子情報とを含むゾーニング情報を取得する情報収集手段と、
前記各スイッチ装置を含む通信網を介して通信する2地点を結ぶ通信経路である論理パスに対する、通信方向ごとの優先度を表す優先度情報を含む優先度設定情報、前記接続情報および前記ゾーニング情報に基づいて、前記論理パスに含まれる、直接接続される前記各スイッチ装置または各デバイスの間の通信経路である、1つ以上の物理パスを特定する物理パス特定処理を行い、前記優先度情報を含む優先度設定情報に基づいて、前記特定した各物理パスにおける通信方向ごとの優先度を表す物理パス優先度情報を決定する物理パス優先度情報決定処理を行う論理パス管理手段と、
前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記各スイッチ装置ごとに、通信方向に応じた優先度処理を決定し、前記各スイッチ装置に対して、前記優先度処理の実行を指示する優先度処理指示手段と
を含む管理装置と、
少なくとも1つのポートは他のスイッチ装置と接続される複数のポートと、
通信方向ごとの優先度処理の指示を受信し、受信した前記指示に基づいて、前記各ポートにおける前記通信方向ごとの優先度処理を実行する優先度処理手段と
を含む、複数のスイッチ装置と
を含む通信システム。
(付記9)
多段接続された各スイッチ装置ごとに関する、少なくとも、前記各スイッチ装置を識別するスイッチ装置識別子情報と、前記スイッチ装置に接続される各デバイスまたは他のスイッチ装置を表す接続先識別子情報と、前記各スイッチ装置のポートである接続元のポートを表すスイッチ装置ポート識別子情報と、前記接続元のポートと接続される前記デバイスまたは他のスイッチ装置のポートである接続先のポートを表す接続先ポート識別子情報とを含む接続情報、および、少なくとも、互いに通信可能な範囲を表すゾーンを識別する情報であるゾーニング識別子情報と、通信可能な前記各デバイスまたは前記各スイッチ装置を識別する情報であるゾーンメンバ識別子情報とを含むゾーニング情報を取得する情報収集処理を行い、
前記各スイッチ装置を含む通信網を介して通信する2地点を結ぶ通信経路である論理パスに対する、通信方向ごとの優先度を表す優先度情報を含む優先度設定情報、前記接続情報および前記ゾーニング情報に基づいて、前記論理パスに含まれる、直接接続される前記各スイッチ装置または各デバイスの間の通信経路である、1つ以上の物理パスを特定する物理パス特定処理を行い、
前記優先度情報を含む優先度設定情報に基づいて、前記特定した各物理パスにおける通信方向ごとの優先度を表す物理パス優先度情報を決定する物理パス優先度情報決定処理を行い、
前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記各スイッチ装置ごとに、通信方向に応じた優先度処理を決定し、
前記各スイッチ装置に対して、前記優先度処理の実行を指示する
優先度管理方法。
(付記10)
前記情報収集処理において、前記各スイッチ装置におけるバッファメモリである同じ共有バッファを共有する、1つ以上の前記スイッチ装置のポートを含むポートグループに関する情報を含むバッファ情報をさらに取得し、
前記優先度処理を決定する際に、前記優先度処理として、前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記各スイッチ装置における同じポートグループに含まれる前記スイッチ装置のポートに対し、前記共有バッファの割り当てを決定し、
前記優先度処理の実行を指示する際に、前記共有バッファの割り当てを行うことを指示する共有バッファ割当指示を、前記各スイッチ装置に対して送信する
付記9記載の優先度管理方法。
(付記11)
前記優先度処理を決定する際に、前記優先度処理として、前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記スイッチ装置のポートから通信フレームを送信する際の優先度である送信優先度を、前記各スイッチ装置のポートごとに決定し、
前記優先度処理の実行を指示する際に、
前記送信優先度を設定することを指示する送信優先度指示を、前記各スイッチ装置に対して送信する
付記9または10記載の優先度管理方法。
(付記12)
前記優先度設定情報は、前記優先度情報が有効または無効になる条件である優先度設定条件をさらに含み、
前記優先度設定条件に基づいて、前記物理パス特定処理、および前記物理パス優先度情報決定処理を実行する
付記9乃至11のいずれか1つに記載の優先度管理方法。
(付記13)
通信方向ごとの優先度処理の指示を受信し、
前記指示に基づいて、少なくとも1つのポートは他のスイッチ装置と接続される複数のポートにおける前記通信方向ごとの優先度処理を実行する
優先度処理実行方法。
(付記14)
前記指示を受信する前に、1つ以上の前記ポートの間で共有されるバッファメモリである共有バッファを共有する、1つ以上の前記ポートを含むポートグループに関する情報を含むバッファ情報を送信し、
前記指示を受信する際に、前記指示として、前記共有バッファの割り当てを行うことを指示する共有バッファ割当指示を受信し、
前記優先度処理において、前記共有バッファ割当指示に基づいて、前記共有バッファを前記各ポートに対して割り当てる
付記13記載の優先度処理実行方法。
(付記15)
前記指示を受信する際に、前記指示として、前記各ポートから通信フレームを送信する際の優先度である送信優先度を設定することを指示する送信優先度指示を受信し、
前記優先度処理において、前記送信優先度指示に基づいて、前記送信優先度を前記各ポートに対して割り当てる
付記13または14記載の優先度処理実行方法。
(付記16)
複数のスイッチ装置に接続された管理装置において、
多段接続された各スイッチ装置ごとに関する、少なくとも、前記各スイッチ装置を識別するスイッチ装置識別子情報と、前記スイッチ装置に接続される各デバイスまたは他のスイッチ装置を表す接続先識別子情報と、前記各スイッチ装置のポートである接続元のポートを表すスイッチ装置ポート識別子情報と、前記接続元のポートと接続される前記デバイスまたは他のスイッチ装置のポートである接続先のポートを表す接続先ポート識別子情報とを含む接続情報、および、少なくとも、互いに通信可能な範囲を表すゾーンを識別する情報であるゾーニング識別子情報と、通信可能な前記各デバイスまたは前記各スイッチ装置を識別する情報であるゾーンメンバ識別子情報とを含むゾーニング情報を取得する情報収集処理を行い、
前記各スイッチ装置を含む通信網を介して通信する2地点を結ぶ通信経路である論理パスに対する、通信方向ごとの優先度を表す優先度情報を含む優先度設定情報、前記接続情報および前記ゾーニング情報に基づいて、前記論理パスに含まれる、直接接続される前記各スイッチ装置または各デバイスの間の通信経路である、1つ以上の物理パスを特定する物理パス特定処理を行い、
前記優先度情報を含む優先度設定情報に基づいて、前記特定した各物理パスにおける通信方向ごとの優先度を表す物理パス優先度情報を決定する物理パス優先度情報決定処理を行い、
前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記各スイッチ装置ごとに、通信方向に応じた優先度処理を決定し、
前記各スイッチ装置に対して、前記優先度処理の実行を指示し、
前記各スイッチ装置において、
通信方向ごとの優先度処理の指示を受信し、
受信した前記指示に基づいて、少なくとも1つのポートは他のスイッチ装置と接続される複数のポートにおける前記通信方向ごとの優先度処理を実行する
優先度制御方法。
(付記17)
多段接続された各スイッチ装置ごとに関する、少なくとも、前記各スイッチ装置を識別するスイッチ装置識別子情報と、前記スイッチ装置に接続される各デバイスまたは他のスイッチ装置を表す接続先識別子情報と、前記各スイッチ装置のポートである接続元のポートを表すスイッチ装置ポート識別子情報と、前記接続元のポートと接続される前記デバイスまたは他のスイッチ装置のポートである接続先のポートを表す接続先ポート識別子情報とを含む接続情報、および、少なくとも、互いに通信可能な範囲を表すゾーンを識別する情報であるゾーニング識別子情報と、通信可能な前記各デバイスまたは前記各スイッチ装置を識別する情報であるゾーンメンバ識別子情報とを含むゾーニング情報を取得する情報収集処理と、
前記各スイッチ装置を含む通信網を介して通信する2地点を結ぶ通信経路である論理パスに対する、通信方向ごとの優先度を表す優先度情報を含む優先度設定情報、前記接続情報および前記ゾーニング情報に基づいて、前記論理パスに含まれる、直接接続される前記各スイッチ装置または各デバイスの間の通信経路である、1つ以上の物理パスを特定する物理パス特定処理と、
前記優先度情報を含む優先度設定情報に基づいて、前記特定した各物理パスにおける通信方向ごとの優先度を表す物理パス優先度情報を決定する物理パス優先度情報決定処理と、
前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記各スイッチ装置ごとに、通信方向に応じた優先度処理を決定し、前記各スイッチ装置に対して、前記優先度処理の実行を指示する優先度処理指示処理と
をコンピュータに実行させる第1のコンピュータ・プログラム。
(付記18)
前記情報収集処理において、前記各スイッチ装置におけるバッファメモリである同じ共有バッファを共有する、1つ以上の前記スイッチ装置のポートを含むポートグループに関する情報を含むバッファ情報をさらに取得し、
前記優先度処理指示処理において、前記優先度処理として、前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記各スイッチ装置における同じポートグループに含まれる前記スイッチ装置のポートに対し、前記共有バッファの割り当てを決定し、前記優先度処理の実行を指示する際に、前記共有バッファの割り当てを行うことを指示する共有バッファ割当指示を、前記各スイッチ装置に対して送信する
付記17記載の第1のコンピュータ・プログラム。
(付記19)
前記優先度処理指示処理において、前記優先度処理として、前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記スイッチ装置のポートから通信フレームを送信する際の優先度である送信優先度を、前記各スイッチ装置のポートごとに決定し、前記優先度処理の実行を指示する際に、前記送信優先度を設定することを指示する送信優先度指示を、前記各スイッチ装置に対して送信する
付記17または18記載の第1のコンピュータ・プログラム。
(付記20)
前記優先度設定情報は、前記優先度情報が有効または無効になる条件である優先度設定条件をさらに含み、
前記優先度設定条件に基づいて、前記物理パス特定処理、および前記物理パス優先度情報決定処理を実行する
付記17乃至19のいずれか1つに記載の第1のコンピュータ・プログラム。
(付記21)
通信方向ごとの優先度処理の指示を受信する受信処理と、
前記指示に基づいて、少なくとも1つのポートは他のスイッチ装置と接続される複数のポートにおける前記通信方向ごとの優先度処理と
をコンピュータに実行させる第2のコンピュータ・プログラム。
(付記22)
前記受信処理の前に、1つ以上の前記ポートの間で共有されるバッファメモリである共有バッファを共有する、1つ以上の前記ポートを含むポートグループに関する情報を含むバッファ情報を送信する送信処理をさらに実行し、
前記受信処理において、前記指示として、前記共有バッファの割り当てを行うことを指示する共有バッファ割当指示を受信し、
前記優先度処理において、前記共有バッファ割当指示に基づいて、前記共有バッファを前記各ポートに対して割り当てる 付記21記載の第2のコンピュータ・プログラム。
(付記23)
前記受信処理において、前記指示として、前記各ポートから通信フレームを送信する際の優先度である送信優先度を設定することを指示する送信優先度指示を受信し、
前記優先度処理において、前記送信優先度指示に基づいて、前記送信優先度を前記各ポートに対して割り当てる
付記21または22記載の第2のコンピュータ・プログラム。
1、100 管理装置
2、11、211A〜211D 通信制御部
3 情報収集部
4 論理パス管理部
5、105 優先度処理指示部
10、210A〜210D スイッチ装置
12、212A〜212D 優先度処理部
13、213A〜213D、222A、222B、231A、231B ポート
20 デバイス
30 接続情報
31 ゾーニング情報
40 優先度設定情報
101 バッファ割当指示部
102 送信優先度指示部
110 記憶装置
111 接続管理情報
112 ゾーニング管理情報
113 バッファ管理情報
200 ストレージエリアネットワーク(SAN)
214A〜214D 情報通知部
215A〜215D、216A〜216D 共有バッファ
217A〜217D バッファ割当設定部
218A〜218D 送信優先度設定部
220A、220B ホスト
221A、221B ホストバスアダプタ(HBA)
230A、230B ストレージ制御装置
232A、232B 物理ストレージ
240 管理ネットワーク(NW)
250 ストレージエリアネットワーク(SAN)制御サーバ
300 物理パス候補
310〜312 物理パス
320、321 内部経路
900 情報処理装置(コンピュータ)
901 CPU
902 ROM
903 RAM
904 通信インタフェース(IF)
905 ディスプレイ
906 ハードディスク装置(HDD)
906A プログラム群
906B 各種の記憶情報
907 バス
1000 ネットワーク(通信ネットワーク)

Claims (10)

  1. 多段接続された各スイッチ装置ごとに、少なくとも、前記各スイッチ装置を識別するスイッチ装置識別子情報と、前記スイッチ装置に接続される各デバイスまたは他のスイッチ装置を表す接続先識別子情報と、前記各スイッチ装置のポートである接続元のポートを表すスイッチ装置ポート識別子情報と、前記接続元のポートと接続される前記デバイスまたは他のスイッチ装置のポートである接続先のポートを表す接続先ポート識別子情報とを含む接続情報、および、少なくとも、互いに通信可能な範囲を表すゾーンを識別する情報であるゾーニング識別子情報と、通信可能な前記各デバイスまたは前記各スイッチ装置を識別する情報であるゾーンメンバ識別子情報とを含むゾーニング情報を取得する情報収集手段と、
    前記各スイッチ装置を含む通信網を介して通信する2地点を結ぶ通信経路である論理パスに対する、通信方向ごとの優先度を表す優先度情報を含む優先度設定情報、前記接続情報および前記ゾーニング情報に基づいて、前記論理パスに含まれる、直接接続される前記各スイッチ装置または各デバイスの間の通信経路である、1つ以上の物理パスを特定する物理パス特定処理を行い、前記優先度情報を含む優先度設定情報に基づいて、前記特定した各物理パスにおける通信方向ごとの優先度を表す物理パス優先度情報を決定する物理パス優先度情報決定処理を行う論理パス管理手段と、
    前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記各スイッチ装置ごとに、通信方向に応じた優先度処理を決定し、前記各スイッチ装置に対して、前記優先度処理の実行を指示する優先度処理指示手段と
    を含む管理装置。
  2. 前記情報収集手段は、前記各スイッチ装置におけるバッファメモリである同じ共有バッファを共有する、1つ以上の前記スイッチ装置のポートを含むポートグループに関する情報を含むバッファ情報をさらに取得し、
    前記優先度処理指示手段は、前記優先度処理として、前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記各スイッチ装置における同じポートグループに含まれる前記スイッチ装置のポートに対し、前記共有バッファの割り当てを決定し、
    前記優先度処理の実行を指示する際に、前記共有バッファの割り当てを行うことを指示する共有バッファ割当指示を、前記各スイッチ装置に対して送信する
    請求項1記載の管理装置。
  3. 前記優先度処理指示手段は、前記優先度処理として、前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記スイッチ装置のポートから通信フレームを送信する際の優先度である送信優先度を、前記各スイッチ装置のポートごとに決定し、
    前記優先度処理の実行を指示する際に、前記送信優先度を設定することを指示する送信優先度指示を、前記各スイッチ装置に対して送信する
    請求項1または2記載の管理装置。
  4. 前記優先度設定情報は、前記優先度情報が有効または無効になる条件である優先度設定条件をさらに含み、
    前記論理パス管理手段は、前記優先度設定条件に基づいて、前記物理パス特定処理、および前記物理パス優先度情報決定処理を実行する
    請求項1乃至3のいずれか1つに記載の管理装置。
  5. 少なくとも1つのポートは他のスイッチ装置と接続される複数のポートと、
    通信方向ごとの優先度処理の指示を受信し、前記指示に基づいて、前記各ポートにおける前記通信方向ごとの優先度処理を実行する優先度処理手段と
    を含むスイッチ装置。
  6. 1つ以上の前記ポートの間で共有されるバッファメモリである共有バッファと、
    前記共有バッファを共有する、1つ以上の前記ポートを含むポートグループに関する情報を含むバッファ情報を送信する情報通知手段と、
    をさらに含み、
    前記優先度処理手段は、前記指示として、前記共有バッファの割り当てを行うことを指示する共有バッファ割当指示を受信し、前記優先度処理として、前記共有バッファ割当指示に基づいて、前記共有バッファを前記各ポートに対して割り当てる処理を実行する
    請求項5記載のスイッチ装置。
  7. 前記優先度処理手段は、前記指示として、前記各ポートから通信フレームを送信する際の優先度である送信優先度を設定することを指示する送信優先度指示を受信し、前記優先度処理として、前記送信優先度指示に基づいて、前記送信優先度を前記各ポートに対して割り当てる処理を実行する
    請求項6記載のスイッチ装置。
  8. 多段接続された各スイッチ装置ごとに関する、少なくとも、前記各スイッチ装置を識別するスイッチ装置識別子情報と、前記スイッチ装置に接続される各デバイスまたは他のスイッチ装置を表す接続先識別子情報と、前記各スイッチ装置のポートである接続元のポートを表すスイッチ装置ポート識別子情報と、前記接続元のポートと接続される前記デバイスまたは他のスイッチ装置のポートである接続先のポートを表す接続先ポート識別子情報とを含む接続情報、および、少なくとも、互いに通信可能な範囲を表すゾーンを識別する情報であるゾーニング識別子情報と、通信可能な前記各デバイスまたは前記各スイッチ装置を識別する情報であるゾーンメンバ識別子情報とを含むゾーニング情報を取得する情報収集処理を行い、
    前記各スイッチ装置を含む通信網を介して通信する2地点を結ぶ通信経路である論理パスに対する、通信方向ごとの優先度を表す優先度情報を含む優先度設定情報、前記接続情報および前記ゾーニング情報に基づいて、前記論理パスに含まれる、直接接続される前記各スイッチ装置または各デバイスの間の通信経路である、1つ以上の物理パスを特定する物理パス特定処理を行い、
    前記優先度情報を含む優先度設定情報に基づいて、前記特定した各物理パスにおける通信方向ごとの優先度を表す物理パス優先度情報を決定する物理パス優先度情報決定処理を行い、
    前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記各スイッチ装置ごとに、通信方向に応じた優先度処理を決定し、
    前記各スイッチ装置に対して、前記優先度処理の実行を指示する
    優先度管理方法。
  9. 多段接続された各スイッチ装置ごとに関する、少なくとも、前記各スイッチ装置を識別するスイッチ装置識別子情報と、前記スイッチ装置に接続される各デバイスまたは他のスイッチ装置を表す接続先識別子情報と、前記各スイッチ装置のポートである接続元のポートを表すスイッチ装置ポート識別子情報と、前記接続元のポートと接続される前記デバイスまたは他のスイッチ装置のポートである接続先のポートを表す接続先ポート識別子情報とを含む接続情報、および、少なくとも、互いに通信可能な範囲を表すゾーンを識別する情報であるゾーニング識別子情報と、通信可能な前記各デバイスまたは前記各スイッチ装置を識別する情報であるゾーンメンバ識別子情報とを含むゾーニング情報を取得する情報収集処理と、
    前記各スイッチ装置を含む通信網を介して通信する2地点を結ぶ通信経路である論理パスに対する、通信方向ごとの優先度を表す優先度情報を含む優先度設定情報、前記接続情報および前記ゾーニング情報に基づいて、前記論理パスに含まれる、直接接続される前記各スイッチ装置または各デバイスの間の通信経路である、1つ以上の物理パスを特定する物理パス特定処理と、
    前記優先度情報を含む優先度設定情報に基づいて、前記特定した各物理パスにおける通信方向ごとの優先度を表す物理パス優先度情報を決定する物理パス優先度情報決定処理と、
    前記各物理パス優先度情報に基づいて、前記各スイッチ装置ごとに、通信方向に応じた優先度処理を決定し、前記各スイッチ装置に対して、前記優先度処理の実行を指示する優先度処理指示処理と
    をコンピュータに実行させる第1のコンピュータ・プログラム。
  10. 通信方向ごとの優先度処理の指示を受信する受信処理と、
    前記指示に基づいて、少なくとも1つのポートは他のスイッチ装置と接続される複数のポートにおける前記通信方向ごとの優先度処理と
    をコンピュータに実行させる第2のコンピュータ・プログラム。
JP2015060290A 2015-03-24 2015-03-24 管理装置、スイッチ装置、優先度管理方法、およびコンピュータ・プログラム Active JP6558011B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015060290A JP6558011B2 (ja) 2015-03-24 2015-03-24 管理装置、スイッチ装置、優先度管理方法、およびコンピュータ・プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015060290A JP6558011B2 (ja) 2015-03-24 2015-03-24 管理装置、スイッチ装置、優先度管理方法、およびコンピュータ・プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016181070A true JP2016181070A (ja) 2016-10-13
JP6558011B2 JP6558011B2 (ja) 2019-08-14

Family

ID=57131065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015060290A Active JP6558011B2 (ja) 2015-03-24 2015-03-24 管理装置、スイッチ装置、優先度管理方法、およびコンピュータ・プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6558011B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021083053A (ja) * 2019-11-22 2021-05-27 Necソリューションイノベータ株式会社 スイッチ装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003318971A (ja) * 2002-04-25 2003-11-07 Fujitsu Ltd ネットワークスイッチ装置およびネットワークスイッチ方法
US8160072B1 (en) * 2009-12-11 2012-04-17 Brocade Communications Systems, Inc. Method and system for facilitating QoS zoning in a network
JP2015507377A (ja) * 2011-12-27 2015-03-05 日本電気株式会社 通信システム、コントローラ、通信方法およびプログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003318971A (ja) * 2002-04-25 2003-11-07 Fujitsu Ltd ネットワークスイッチ装置およびネットワークスイッチ方法
US8160072B1 (en) * 2009-12-11 2012-04-17 Brocade Communications Systems, Inc. Method and system for facilitating QoS zoning in a network
JP2015507377A (ja) * 2011-12-27 2015-03-05 日本電気株式会社 通信システム、コントローラ、通信方法およびプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021083053A (ja) * 2019-11-22 2021-05-27 Necソリューションイノベータ株式会社 スイッチ装置
JP7456603B2 (ja) 2019-11-22 2024-03-27 Necソリューションイノベータ株式会社 スイッチ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6558011B2 (ja) 2019-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110120915B (zh) 三级分解网络架构系统、装置以及用于确保三级分解网络架构中的服务质量的方法
US9769077B2 (en) QoS in a system with end-to-end flow control and QoS aware buffer allocation
US7594060B2 (en) Data buffer allocation in a non-blocking data services platform using input/output switching fabric
US11734137B2 (en) System, and control method and program for input/output requests for storage systems
US10284430B2 (en) Storage provisioning and configuration of network protocol parameters
US10466935B2 (en) Methods for sharing NVM SSD across a cluster group and devices thereof
US9948566B2 (en) Selective network traffic throttling
JP6574314B2 (ja) パケット転送
US10305825B2 (en) Bus control device, relay device, and bus system
WO2014183531A1 (zh) 一种分配远程内存的方法及装置
JP2004318741A (ja) ネットワーク管理プログラム、管理計算機及び管理方法
KR20200141948A (ko) 스토리지내에서의 연산을 위한 효율적인 데이터 이동 방법
JP2016024612A (ja) データ処理制御方法、データ処理制御プログラムおよびデータ処理制御装置
JP2016116184A (ja) 網監視装置および仮想ネットワーク管理方法
JP6558011B2 (ja) 管理装置、スイッチ装置、優先度管理方法、およびコンピュータ・プログラム
JP2010211458A (ja) 計算機システム及びi/o制御方法
JP2014187430A (ja) 通信システム、中継装置、通信方法、及びプログラム
JP5783008B2 (ja) ストレージ装置、ストレージシステム、データ更新方法およびデータ管理プログラム
JP6669807B2 (ja) 計算機システムおよび計算機
JP6958102B2 (ja) 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
US20160306754A1 (en) Storage system
US20190104195A1 (en) Computer system and method for controlling communication path
JP2018081346A (ja) ストレージ装置、ストレージシステム、ストレージ制御方法、および、ストレージ制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190618

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190701

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6558011

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150