JP2003317282A - 微小位置調整装置 - Google Patents

微小位置調整装置

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JP2003317282A
JP2003317282A JP2002115925A JP2002115925A JP2003317282A JP 2003317282 A JP2003317282 A JP 2003317282A JP 2002115925 A JP2002115925 A JP 2002115925A JP 2002115925 A JP2002115925 A JP 2002115925A JP 2003317282 A JP2003317282 A JP 2003317282A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型でありながら、消費電力の増大を伴うこと
無く、駆動力が向上された微小位置調整装置を実現す
る。 【解決手段】対物レンズ1を保持するレンズホルダ2に
は駆動コイルである2個のフォーカシングコイル3が取
り付けられ、支持部材6の一端が固定部7に固定され他
端がレンズホルダ2に固定される。1対の永久磁石11
は1つのフォーカシングコイル3を挟むように相対向し
アウターヨーク9に固定される。フォーカシングコイル
3はインナーヨーク10を取り囲むように配置され永久
磁石11からの磁束がインナーヨーク10からアウター
ヨーク9へと通る。インナーヨーク10の対物レンズ1
側の面には凹部13が形成されここに永久磁石12が取
り付けられる。フォーカシングコイル3の2辺に永久磁
石11からの磁束が、他の2辺のうちの1辺に永久磁石
12からの磁束が作用して3辺で駆動力が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微小位置調整装置
に係わり、特に、光ディスクの記録面上に記録された情
報の読み出しまたは記録を行う光ディスク装置に用いら
れる対物レンズ駆動装置に最適な微小位置調整装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】微小位置調整装置の一例として、光ディ
スク装置に用いられる対物レンズ駆動装置がある。
【0003】上記光ディスク装置においては、光ディス
ク状の記録媒体上に情報を記録し、または記録された情
報を読み出して再生し、光ディスク上に比較的大きな量
の情報を記録できる。また、この光ディスク装置は、情
報記録再生媒体も剛性が大きく取り扱いが容易なため、
コンピュータの外部記録装置や映像音声の記録装置とし
て用いられている。
【0004】このような光ディスク装置において、光デ
ィスク上の記録面に光を集光する対物レンズをフォーカ
シング方向(光ディスク面に接近/離間する方向)とト
ラッキング方向(ディスクの半径方向)に駆動する装置
が対物レンズ駆動装置である。この対物レンズ駆動装置
としては、例えば、特開2001−216665号公報
に記載されたものがある。
【0005】上記公報に記載された対物レンズ駆動装置
においては、対物レンズを保持するレンズホルダには、
筒状に巻回されたフォーカシングコイルとトラッキング
コイルが上記対物レンズの両側に取り付けられる。
【0006】そして、対物レンズ、レンズホルダ、フォ
ーカシングコイル及びトラッキングコイルが可動部とな
る。これら可動部は、支持部材により固定部に対して弾
性的に支持されている。
【0007】また、対物レンズの両側に位置するフォー
カシングコイル及びトラッキングコイルに対向して永久
磁石が配置され、フォーカシングコイルの内側に位置す
るようにインナーヨークが配置される。
【0008】このように構成された対物レンズ駆動装置
において、フォーカシングコイルに駆動電流を印加する
ことにより、この駆動電流と永久磁石からの磁束との作
用により生じる電磁力で可動部をフォーカシング方向に
駆動する。
【0009】また、同様に、トラッキングコイルに駆動
電流を印加することにより、この駆動電流と永久磁石か
らの磁束との作用により生じる電磁力で可動部をトラッ
キング方向に駆動することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
装置では、近年、データ転送速度の高速化が求められて
おり、高速化を実現する一手法として光ディスクの回転
数の高速化が進められている。
【0011】この高速に回転する光ディスクに対して、
対物レンズによるトラッキングやフォーカシング動作を
追従させるためには、対物レンズ駆動装置の駆動効率を
高め、より大きな駆動力を発生させる必要がある。
【0012】このためにはフォーカシングコイルおよび
トラッキングコイルの全長に対する、所望の方向への力
を発生する部分の割合を大きくすることが有効である。
【0013】しかしながら、上記従来技術にあっては、
長方形筒状に巻回されたフォーカシングコイルに対して
2個の永久磁石を作用させており、有効な駆動力を発生
しているのは長方形であるフォーカシングコイルの4辺
のうち2辺のみである。
【0014】このため、従来技術において、対物レンズ
駆動装置の駆動力を大きくするためには、永久磁石又は
フォーカシングコイルを大とするか、このコイルに通電
する電流を大とすることが考えられる。
【0015】しかしながら、永久磁石又はフォーカシン
グコイルを大とするか、このコイルに通電する電流を大
とすると、装置の大型化や消費電力の増大を伴うため、
望ましいものではない。
【0016】本発明は、上記課題に対してなされたもの
であり、その目的は、小型でありながら、消費電力の増
大を伴うこと無く、駆動力が向上された微小位置調整装
置を実現することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、次のように構成される。 (1)微小位置調整装置において、電流が供給され、微
小位置調整対象物を移動する力を発生する位置調整コイ
ルと、上記位置調整コイルを間にして、互いに対向して
配置され、上記位置調整コイルを通過する磁束を発生す
る第1及び第2の磁界発生手段と、上記第1及び第2の
磁界発生手段が発生する磁束の上記コイルへの通過方向
とは異なる方向から上記コイルを通過する磁束を発生す
る第3の磁界発生手段と、上記第3の磁界発生手段を支
持し、凹部又は段差部を有するヨーク部材であって、こ
のヨーク部材の薄肉部分に上記第3の磁界発生手段が配
置されるヨーク部材とを備える。
【0018】(2)好ましくは、上記(1)において、
上記第3の磁界発生手段と対向して配置され、上記コイ
ルを通過する磁束を発生する第4の磁界発生手段と、こ
の第4の磁界発生手段を支持し、凹部又は段差部を有す
る第2のヨーク部材であって、この第2のヨーク部材の
薄肉部分に上記第4の磁界発生手段が配置される第2の
ヨーク部材とを備える。
【0019】(3)光ディスクの記録面に光を集光する
対物レンズと、この対物レンズを保持するレンズホルダ
と、このレンズホルダに取り付けられたフォーカシング
コイルと、磁性体からなるヨーク部材と、磁界発生手段
とを有する対物レンズ駆動装置において、上記フォーカ
シングコイルは4辺を有する長方形筒状に巻回されたコ
イルであり、この長方形筒状コイルの少なくとも3辺の
それぞれに対向して複数の磁界発生手段が上記ヨーク部
材に取り付けられる。
【0020】(4)光ディスクの記録面に光を集光する
対物レンズと、この対物レンズを保持するレンズホルダ
と、このレンズホルダに取り付けられたフォーカシング
コイルと、磁性体からなるヨーク部材と、磁界発生手段
とを有する対物レンズ駆動装置において、上記フォーカ
シングコイルを間にして、互いに対向して配置され、上
記フォーカシングコイルを通過する磁束を発生する第1
及び第2の磁界発生手段と、上記第1及び第2の磁界発
生手段が発生する磁束の上記コイルへの通過方向とは異
なる方向から上記コイルを通過する磁束を発生する第3
の磁界発生手段と、上記第3の磁界発生手段を支持し、
凹部又は段差部を有するヨーク部材であって、このヨー
ク部材の薄肉部分に上記第3の磁界発生手段が配置され
るヨーク部材とを備える。
【0021】(5)好ましくは、上記(4)において、
上記第3の磁界発生手段と対向して配置され、上記コイ
ルを通過する磁束を発生する第4の磁界発生手段と、こ
の第4の磁界発生手段を支持し、凹部又は段差部を有す
る第2のヨーク部材であって、この第2のヨーク部材の
薄肉部分に上記第4の磁界発生手段が配置される第2の
ヨーク部材とを備える。
【0022】装置内の空間を有効に利用して、永久磁石
を追加して配置し、微小位置調整用コイルの駆動力発生
部分を拡張するように構成したので、小型でありなが
ら、消費電力の増大を伴うこと無く、駆動力が向上され
た微小位置調整装置を実現することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形
態である微小位置調整装置の概略分解斜視図である。こ
の第1の実施形態は本発明を光ディスク装置の対物レン
ズ駆動装置に適用した場合の例である。
【0024】図1において、対物レンズ1(微小位置調
整対象物)を保持するレンズホルダ2には、駆動コイル
である長方形筒状に巻回された2個のフォーカシングコ
イル3と4個のトラッキングコイル4が取り付けられ
る。
【0025】導電性を有するワイヤ状の支持部材6は、
一端が固定部7に固定され、他端がレンズホルダ2に固
定される。
【0026】ここで、対物レンズ1とレンズホルダ2と
フォーカシングコイル3とトラッキングコイル4とが可
動部となる。
【0027】磁化方向が図1中のx方向(フォーカシン
グコイル3のコイル軸方向におおよそ直交する方向)と
なる永久磁石11は、4つ配置され、2つづつが互いに
対向する対(第1及び第2の磁界発生手段)を構成す
る。そして、1対の永久磁石11は、それぞれ、対物レ
ンズ1の両側に位置する1つのフォーカシングコイル3
と2つのトラッキングコイル4とを挟むように相対向
し、磁性体から構成されたヨーク部材であるアウターヨ
ーク9に取り付けられ、固定される。
【0028】このアウターヨーク9の底面からは同じく
磁性体からなるヨーク部材であるインナーヨーク10
が、フォーカシングコイル3の内側に位置するように、
つまり、フォーカシングコイル3がインナーヨーク10
を取り囲むように配置され、永久磁石11からの磁束
が、インナーヨーク10からアウターヨーク9へと通る
磁気回路が形成されている。
【0029】そして、インナーヨーク10の対物レンズ
1側の面には凹部13が形成され、この凹部13に磁化
方向が図1中y方向(x方向と直交する方向であって、
対物レンズ1側に向かう方向)となる永久磁石12(第
3の磁界発生手段)が取り付けられている。
【0030】ここで、対物レンズ駆動装置において、有
効な駆動力を発生する部分を増大させるには、フォーカ
シングコイル3に作用する永久磁石の個数を増加するこ
とが考えられる。
【0031】このため、インナーヨーク10に永久磁石
を取り付ければ、長方形であるフォーカシングコイル3
の有効な駆動力を発生させる部分を、永久磁石11によ
る2辺に他のもう1辺を加えることができ、合計3辺と
することができる。
【0032】しかし、単にインナーヨーク10に永久磁
石を取り付けただけでは、取り付けた永久磁石とフォー
カシングコイル3との間隔が小さくなり、可動部が動作
したときにフォーカシングコイル3とインナーヨーク1
0に取り付けた永久磁石とが接触し、場合によってはフ
ォーカシングコイル3が断線し電気的に短絡するおそれ
がある。
【0033】これを避けるためには、インナーヨークに
取り付けた永久磁石の厚みだけフォーカシングコイル3
を大きくすることが考えられるが、これにより、装置が
大きくなってしまい、望ましいものではない。
【0034】そこで、図1に示す例のように、インナー
ヨーク10の対物レンズ10側の面に形成された凹部1
3に永久磁石12が取り付けられている。
【0035】以上のように構成された対物レンズ駆動装
置の効果について図2〜図4、図10〜図12を用いて
説明する。
【0036】図10は、インナーヨークに永久磁石を設
置しない場合の対物レンズ駆動装置の分解斜視図であ
り、図11は図10に示した例の上面図である。
【0037】また、図12はフォーカシングコイル3で
力を発生させる部分を説明する図であり、図11に示し
た上面図から見やすくするためにフォーカシングコイル
3とアウターヨーク9とインナーヨーク20と永久磁石
11だけを示している。
【0038】図12において、永久磁石11の極性をフ
ォーカシングコイル3に近い側をN極、アウターヨーク
9側をS極とし、フォーカシングコイル3に流れる電流
の向きを図中に示した向き(反時計方向)とすると、フ
ォーカシングコイル3でz方向の力が発生し、可動部を
フォーカシング方向であるz方向(図12の紙面上裏面
から表面に向かう方向)に駆動する。
【0039】このとき、z方向の有効な駆動力を発生す
るのは、長方形筒状に巻回されたフォーカシングコイル
3の4つの辺のうち、主に永久磁石11に向き合った、
図中黒く示した2辺である。
【0040】図2は、本発明の第1の実施形態における
フォーカシングコイル3に力を発生させる部分の説明図
であり、図3は図2のA−A線に沿った断面図である。
なお、図2は、図1に示した装置の上方から見た図であ
る。
【0041】図2において、インナーヨーク10の凹部
13に取り付けた永久磁石12の極性は、インナーヨー
ク10に取り付けた側がN極であり、フォーカシングコ
イル3に向き合った側がS極となっている。
【0042】また、永久磁石11の極性と電流の向き
は、図12の場合と同じである。
【0043】この図2に示すように、フォーカシングコ
イル3で駆動力を発生する部分は黒で示した3辺とな
る。
【0044】これにより、図10〜図12に示したイン
ナーヨークに磁石を配置しない例と比較して、インナー
ヨークに磁石を配置する場合の例は、フォーカシングコ
イル3で駆動力を発生させる部分の割合を増加すること
ができる。すなわち、駆動効率を高めることができる。
【0045】なお、インナーヨークに凹部を形成せず、
そのまま永久磁石12を取り付けた場合の断面図を図4
に示す。この図4に示した場合の例においても、駆動効
率を高めることは可能であるが、フォーカシングコイル
3と永久磁石12との間隔が小さくなってしまう。
【0046】この状態では可動部が動作したときにフォ
ーカシングコイル3と永久磁石12が接触し、場合によ
ってはフォーカシングコイル3が断線し電気的に短絡す
るおそれがある。
【0047】これを避けるために、インナーヨーク20
に取り付けた永久磁石12の厚みだけフォーカシングコ
イル3を大きくするようにすれば、装置が大きくなると
いう問題がある。
【0048】また、インナーヨーク10に凹部を設けな
いで全体に板厚を薄くし、永久磁石12を取り付けるこ
とも考えられるが、インナーヨーク10の強度が弱くな
り、変形が生じたり振動しやすいという問題が生じる。
【0049】このため、本発明の第1の実施形態ではイ
ンナーヨーク10に凹部13を設け、この凹部13に永
久磁石12を取り付けることにより、必要以上にフォー
カシングコイル3を大きくする必要がなく、かつ、可動
部が動作したときのフォーカシングコイル3と永久磁石
12の接触を防止することができる。
【0050】また、インナーヨーク10のアウターヨー
ク9の底面からの立ち上げ部は従来と同じであり、強度
も確保できる。
【0051】以上のように、本発明の第1の実施形態に
おいては、インナーヨーク10に凹部13を設け、この
凹部13に永久磁石12を取り付けることにより、フォ
ーカシングコイル3を必要以上に大きくすることなく駆
動効率の高い対物レンズ駆動装置を実現することができ
る。
【0052】なお、インナーヨーク10の凹部13が形
成された部分の厚みは、凹部13が形成されていない部
分の厚みの約2分の1程度が好ましい。
【0053】また、磁石12の上下方向寸法(フォーカ
シングコイル3の軸方向に沿った方向の寸法)は、フォ
ーカシングコイル3の軸方向寸法以上であればよい。
【0054】また、磁石12の厚みは、インナーヨーク
10の凹部13が形成された部分の厚みとほぼ同等若し
くはそれ以上が望ましく、フォーカシングコイル3との
クリアランスさえ確保できれば、可能な限り厚くするこ
とも可能である。
【0055】次に、本発明の第2の実施形態について、
図5及び図6を用いて説明する。なお、この第2の実施
形態においては、全体構成は、図1の例と同様となるの
で、図1の例と異なる部分のみ、図示し、説明する。
【0056】図5は、図2と同様な上面図であり、図6
は図5のB−B線に沿った断面である。本発明の第2の
実施形態においては、図1に示した第1の実施形態の構
成に加えて、アッパーヨーク15をアウターヨーク9お
よびインナーヨーク10の上端に取り付けている。
【0057】このようにアッパーヨーク15を取り付け
ることで、永久磁石11および12からの磁束を通す磁
路の断面積を増やすことができる。
【0058】本発明の第2の実施形態によれば、フォー
カシングコイル3およびトラッキングコイル4に作用す
る有効な磁束を増加することができ、図1の例より駆動
力を、さらに大きくできるという効果がある。
【0059】次に、本発明の第3の実施形態について図
7を用いて説明する。図7は、本発明の第3の実施形態
における対物レンズ駆動装置の分解斜視図である。
【0060】この第3の実施形態と図1に示した第1の
実施形態との異なるところは、第1の実施形態において
は、インナーヨークに凹部を形成し、この凹部に永久磁
石を取り付けたが、第3の実施形態においては、インナ
ーヨーク30に段差14を設け、その板厚の薄い部分に
永久磁石12を取り付けている。
【0061】その他の構成は、第1の実施形態と同等で
あるので詳細な説明は省略する。また、図示はしていな
いが、この図7に示した例に、図5及び図6で説明した
アッパーヨーク15を設けることも可能である。
【0062】この第3の実施形態においては、第1の実
施形態と同様な効果を得ることができる他、永久磁石1
2を取り付けるためにインナーヨーク30を薄くする部
分を段差とすることで、永久磁石12をインナーヨーク
30に取り付けるときに、インナーヨーク30の上側か
ら永久磁石12をインナーヨーク30の面に沿ってすべ
らすようにして取り付けることができるので、組立が容
易になるという効果がある。
【0063】次に、本発明の第4の実施形態について、
図8を用いて説明する。この第4の実施形態は、図7に
示した例の構成に加えて、アウターヨーク16にも段差
17を設け、その板厚の薄い部分に永久磁石11を取り
付けるようにしたものである。その他の構成は図7に示
した例と同様である。
【0064】この第4の実施形態によれば、第3の実施
形態と同様な効果を得ることができる他、アウターヨー
ク16にも段差17を設け、板厚の薄い部分に永久磁石
11を取り付けることで、図8のx方向寸法を小さくで
き、装置を小型化することができるという効果がある。
【0065】次に、本発明の第5の実施形態について、
図9を用いて説明する。図9において、対物レンズ1を
保持するレンズホルダ22には、駆動コイルであるフォ
ーカシングコイル23が巻回され、4個のトラッキング
コイル4が取り付けられる。導電性を有するワイヤ状の
支持部材6は、一端が固定部7に固定され、他端がレン
ズホルダ2側に固定される。
【0066】ここで、対物レンズ1と、レンズホルダ2
2と、フォーカシングコイル23と、トラッキングコイ
ル4とが可動部となる。
【0067】磁化方向が、図9中x方向となる2つの永
久磁石31は、上記可動部を挟むように相対向するよう
に、磁性体から構成されたヨーク部材であるアウターヨ
ーク26に取り付けられ固定される。
【0068】アウターヨーク26の底面からは、磁性体
からなるヨーク部材であるインナーヨーク27が、フォ
ーカシングコイル23の内側に位置するよう配置され、
つまり、フォーカシングコイル23がインナーヨーク2
7を取り囲むように配置される。
【0069】さらに、磁性体からなるヨーク部材である
サイドヨーク28が、上記可動部の外側(外周側)に配
置され、インナーヨーク27とサイドヨーク28との間
にフォーカシングコイル23の1辺が配置されることと
なる。
【0070】サイドヨーク28には段差34が形成さ
れ、その薄くなった部分に磁化方向が図中y方向(イン
ナーヨーク27側に向かう方向)となる永久磁石32が
取り付けられている。
【0071】このように、本発明の第5の実施形態は構
成されているので、フォーカシングコイル23の4辺全
てに対向して永久磁石が位置されるので、フォーカシン
グコイル23で駆動力を発生する部分は4辺となる。こ
れにより、駆動効率をさらに高めることができるという
効果がある。
【0072】なお、本発明の第1の実施形態において、
インナーヨーク10の対物レンズ1側の面に永久磁石1
2を配置するように構成したが、インナーヨーク10の
対物レンズ1側の面ではなく、その反対側の面に永久磁
石を配置することも可能である。
【0073】また、インナーヨーク10の両面に永久磁
石を配置することも可能である。このように構成すれ
ば、フォーカシングコイルの4辺の全てで駆動力を発生
することができる。
【0074】さらに、図1に示した例に、図9に示した
例のような、凹部や段差部を有するサイドヨーク(第2
のヨーク部材)を追加して形成し、そのサイドヨークの
凹部等にも永久磁石(第4の磁界発生手段)を配置する
例も本発明の実施形態とすることができる。このように
構成すれば、4つの永久磁石により、フォーカシングコ
イルの4辺の全てで駆動力を発生することができる。
【0075】上述した例は、本発明を光ディスク装置の
対物レンズ駆動装置に適用した場合の例であるが、本発
明は、これに限らず、他の微小位置を調整する装置に適
用することが可能である。
【0076】例えば、レーザ変位計における位置調整
や、その他の光のフォーカシングを調整する装置等にも
適用可能である。
【0077】また、フォーカシングコイルの形状は、長
方形に限らず、長円形等の他の形状であっても本発明は
適用可能である。
【0078】また、上述した例においては、永久磁石を
使用したが、磁界を発生する手段であれば、永久磁石に
限らず、コイルであってもよい。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、装置内の空間を有効に
利用して、永久磁石を追加して配置し、微小位置調整用
コイルの駆動力発生部分を拡張するように構成したの
で、小型でありながら、消費電力の増大を伴うこと無
く、駆動力が向上された微小位置調整装置を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である微小位置調整装
置の概略分解斜視図である。
【図2】図1の例のフォーカシングコイルに力を発生さ
せる部分の説明図である。
【図3】図2のA−A線に沿った断面図である。
【図4】インナーヨークに凹部を形成せず、そのまま永
久磁石を取り付けた場合の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の要部上面図である。
【図6】図5のB−B線に沿った断面である。
【図7】本発明の第3の実施形態の分解斜視図である。
【図8】本発明の第4の実施形態の分解斜視図である。
【図9】本発明の第5の実施形態の分解斜視図である。
【図10】インナーヨークに永久磁石を設置しない場合
の対物レンズ駆動装置の分解斜視図である。
【図11】図10の例の上面図である。
【図12】図10の例におけるフォーカシングコイルで
力を発生させる部分の説明図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 レンズホルダ 3、23 フォーカシングコイル 4 トラッキングコイル 6 支持部材 7 固定部 9、16、26 アウターヨーク 10、27 インナーヨーク 11、12、31 永久磁石 13 インナーヨークに設けた凹部 14 インナーヨークに設けた段差 15 アッパーヨーク 17 アウターヨークに設けた段差 22 レンズホルダ 28 サイドヨーク 32 永久磁石 34 サイドヨークに設けた段差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小笠原 浩 岩手県水沢市真城字北野1番地 株式会社 日立メディアエレクトロニクス内 Fターム(参考) 5D118 AA01 AA08 AA13 BA01 BF02 BF03 EA02 EB11 EC04 ED07 ED08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電流が供給され、微小位置調整対象物を移
    動する力を発生する位置調整コイルと、 上記位置調整コイルを間にして、互いに対向して配置さ
    れ、上記位置調整コイルを通過する磁束を発生する第1
    及び第2の磁界発生手段と、 上記第1及び第2の磁界発生手段が発生する磁束の上記
    コイルへの通過方向とは異なる方向から上記コイルを通
    過する磁束を発生する第3の磁界発生手段と、 上記第3の磁界発生手段を支持し、凹部又は段差部を有
    するヨーク部材であって、このヨーク部材の薄肉部分に
    上記第3の磁界発生手段が配置されるヨーク部材と、 を備えることを特徴とする微小位置調整装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の微小位置調整装置におい
    て、上記第3の磁界発生手段と対向して配置され、上記
    コイルを通過する磁束を発生する第4の磁界発生手段
    と、この第4の磁界発生手段を支持し、凹部又は段差部
    を有する第2のヨーク部材であって、この第2のヨーク
    部材の薄肉部分に上記第4の磁界発生手段が配置される
    第2のヨーク部材とを備えることを特徴とする微小位置
    調整装置。
  3. 【請求項3】光ディスクの記録面に光を集光する対物レ
    ンズと、この対物レンズを保持するレンズホルダと、こ
    のレンズホルダに取り付けられたフォーカシングコイル
    と、磁性体からなるヨーク部材と、磁界発生手段とを有
    する対物レンズ駆動装置において、 上記フォーカシングコイルは4辺を有する長方形筒状に
    巻回されたコイルであり、この長方形筒状コイルの少な
    くとも3辺のそれぞれに対向して複数の磁界発生手段が
    上記ヨーク部材に取り付けられることを特徴とする対物
    レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】光ディスクの記録面に光を集光する対物レ
    ンズと、この対物レンズを保持するレンズホルダと、こ
    のレンズホルダに取り付けられたフォーカシングコイル
    と、磁性体からなるヨーク部材と、磁界発生手段とを有
    する対物レンズ駆動装置において、 上記フォーカシングコイルを間にして、互いに対向して
    配置され、上記フォーカシングコイルを通過する磁束を
    発生する第1及び第2の磁界発生手段と、 上記第1及び第2の磁界発生手段が発生する磁束の上記
    コイルへの通過方向とは異なる方向から上記コイルを通
    過する磁束を発生する第3の磁界発生手段と、 上記第3の磁界発生手段を支持し、凹部又は段差部を有
    するヨーク部材であって、このヨーク部材の薄肉部分に
    上記第3の磁界発生手段が配置されるヨーク部材と、 を備えることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の微小位置調整装置におい
    て、上記第3の磁界発生手段と対向して配置され、上記
    コイルを通過する磁束を発生する第4の磁界発生手段
    と、この第4の磁界発生手段を支持し、凹部又は段差部
    を有する第2のヨーク部材であって、この第2のヨーク
    部材の薄肉部分に上記第4の磁界発生手段が配置される
    第2のヨーク部材とを備えることを特徴とする対物レン
    ズ駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2008226453A (ja) * 2008-06-20 2008-09-25 Toshiba Samsung Storage Technology Corp 光ピックアップ装置

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