JP2003316669A - 監視制御方法および監視制御システム - Google Patents

監視制御方法および監視制御システム

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JP2003316669A
JP2003316669A JP2002124589A JP2002124589A JP2003316669A JP 2003316669 A JP2003316669 A JP 2003316669A JP 2002124589 A JP2002124589 A JP 2002124589A JP 2002124589 A JP2002124589 A JP 2002124589A JP 2003316669 A JP2003316669 A JP 2003316669A
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monitoring control
terminal
chat
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monitoring
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JP2002124589A
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Yoshimasa Makabe
義正 真壁
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ネットワークに接続された家電製品や自動販売
機等の遠隔監視制御を、容易にかつ低コストで実現する
こと。 【解決手段】本発明の監視制御システムは、チャットフ゜ロク゛ラムを
用いて機器15側に対して送信先機器情報bおよび監視制
御要求情報aを送信し、機器15側から返信された監視制
御結果情報dをチャットフ゜ロク゛ラムを用いて表示する監視制御用
端末10と、機器15側に備えられ、監視制御用端末10側か
ら送信された監視制御要求情報aをチャットフ゜ロク゛ラムを用いて
受信し、受信した監視制御要求情報aに基づいて、自己
が備えられた機器15の監視制御を行い、監視制御結果情
報gを、送信元の監視制御用端末10側に返信する複数の
機器側端末14と、通信ネットワークを介して監視制御用端末10
および各機器側端末14と接続しており、監視制御用端末
10と機器側端末14との間の情報交換を司るチャットサーハ゛12と
を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク接続
されたパソコン間のコミュニケーションとして利用され
ているチャットプログラムによって、例えばネットワー
ク家電製品、自動販売機等の機器を遠隔から制御する監
視制御方法および監視制御システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】パソコンや携帯電話等によるチャット技
術は、専用ＬＡＮが接続された企業内ネットワークにと
どまらず、インターネットのような公衆回線に至るまで
幅広く利用されている。
【０００３】このようなチャット技術を利用することに
よってユーザは、特定のユーザとの情報交換、あるいは
複数のユーザとの情報交換をリアルタイムで行うことが
できる。
【０００４】一方、ネットワーク化の傾向は、上述した
ようなインターネット、あるいはＬＡＮを用いたパソコ
ンや、携帯電話等の携帯端末にとどまらず、今や家電製
品、はたまた自動販売機に至るまでがその対象となって
いる。つまり、家電製品や自動販売機等までもネットワ
ークに接続することによって、これらを遠隔からリアル
タイムで制御したり、あるいはリアルタイムで監視する
技術の開発がなされている。このようなネットワーク化
を実現するための手段としては、無線ＬＡＮやブルート
ゥースが有力視されている。
【０００５】近い将来、上述したように家電製品や自動
販売機等のみならず、公衆電話、電子看板、非監視セン
サまでもが、無線ＬＡＮやブルートゥースによってネッ
トワークに常時接続され、監視制御されることが当たり
前になってくると予想される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現状で
は、家電製品や自動販売機等、これまであまりネットワ
ーク化されていなかった機器については、ネットワーク
を介してなされる制御方法や監視方法の標準化が図られ
ていない。
【０００７】一方、家電製品や自動販売機等に搭載され
るＣＰＵは年々高機能化が図られる傾向にあり、このＣ
ＰＵの性能を十分に活用するために、遠隔監視制御を実
現するシステムも必然的に高価になる傾向にある。
【０００８】これによって、標準化が図られるまでこの
ような遠隔監視制御方法の導入を見合わせる風潮が高ま
るのみならず、コスト的にも高価であるために、その普
及が停滞する恐れがある。
【０００９】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ネットワークに接続された家電製品や自動
販売機等の遠隔監視制御を、広く普及しているチャット
プログラムを利用することによって容易にかつ低コスト
で実現することが可能な監視制御方法および監視制御シ
ステムを提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、以下のような手段を講じる。
【００１１】すなわち、請求項１の発明の監視制御シス
テムは、チャットプログラムを用いて機器側に対して送
信先機器情報および監視制御要求情報を送信し、この監
視制御要求情報に対して送信先の機器側から返信された
監視制御結果情報をチャットプログラムを用いて表示す
る監視制御用端末と、機器側に備えられ、監視制御用端
末側から送信された監視制御要求情報をチャットプログ
ラムを用いて受信し、受信した監視制御要求情報に基づ
いて、自己が備えられた機器の監視制御を行い、監視制
御結果情報を、チャットプログラムを用いて送信元の監
視制御用端末側に返信する複数の機器側端末と、通信ネ
ットワークを介して監視制御用端末および各機器側端末
と接続しており、チャットプログラムを用いてなされる
監視制御用端末と機器側端末との間の情報交換を司るチ
ャットサーバとを備えてなる。
【００１２】請求項２の発明の監視制御システムは、監
視制御の対象となる機器側に備えられ、機器を遠隔から
監視制御する監視制御用端末においてチャットプログラ
ムを用いて入力され送信された監視制御要求情報をチャ
ットプログラムを用いて受信し、受信した監視制御要求
情報に基づいて、自己が備えられた機器の監視制御を行
い、監視制御結果情報を、チャットプログラムを用いて
送信元の監視制御用端末側に返信し、返信した監視制御
結果情報が送信元の監視制御用端末から表示されるよう
にした複数の機器側端末と、通信ネットワークを介して
監視制御用端末および各機器側端末と接続しており、チ
ャットプログラムを用いてなされる監視制御用端末と機
器側端末との間の情報交換を司るチャットサーバとを備
えてなる。
【００１３】請求項３の発明は、請求項１または請求項
２の発明の監視制御システムにおいて、チャットサーバ
は、監視制御用端末から送信された送信先機器情報に基
づいて、監視制御用端末から送信された監視制御要求情
報を、対応する機器側に備えられた機器側端末に配信す
る第１の配信手段と、第１の配信手段によって監視制御
要求情報が配信された機器側端末から送信元の監視制御
用端末側に返信される監視制御結果情報を、送信元の監
視制御用端末に配信する第２の配信手段とを備えてい
る。
【００１４】請求項４の発明は、監視制御の対象となる
機器側に備えられ、機器を遠隔から監視制御する監視制
御用端末においてチャットプログラムを用いて入力され
送信された監視制御要求情報をチャットプログラムを用
いて受信し、受信した監視制御要求情報に基づいて、自
己が備えられた機器の監視制御を行い、監視制御結果情
報を、チャットプログラムを用いて送信元の監視制御用
端末側に返信し、返信した監視制御結果情報が送信元の
監視制御用端末から表示されるようにした複数の機器側
端末を備えている。
【００１５】請求項５の発明は、請求項１乃至４のうち
何れか１項の発明の監視制御システムにおいて、機器側
端末は、チャットプログラムを用いて受信した監視制御
要求情報を、機器側端末が備えられた機器の監視制御を
行う監視制御コマンドに変換するコマンド変換手段と、
コマンド変換手段によって変換された監視制御コマンド
に基づいて、機器側端末が備えられた機器の状態監視ま
たは制御を行う監視制御手段と、監視制御手段によって
なされた状態監視結果または制御結果を、監視制御用端
末においてチャットプログラムによって読み取り可能な
チャットデータに変換するデータ変換手段とを備えてい
る。そして、データ変換手段によって変換されたチャッ
トデータを、チャットプログラムを用いて監視制御用端
末側に送信するようにしている。
【００１６】請求項６の発明の監視制御方法は、遠隔か
ら機器の監視制御を行う監視制御用端末からチャットプ
ログラムを用いて監視制御要求情報および監視制御対象
とする機器情報を入力し、入力した監視制御要求情報お
よび機器情報をチャットプログラムを用いて中継サーバ
に送信する送信段階と、送信段階において監視制御要求
情報および機器情報を送信された中継サーバが、監視制
御要求情報を、機器情報に対応する機器に備えられた機
器側端末に配信する第１の配信段階と、第１の配信段階
において監視制御要求情報を配信された機器側端末が、
この監視制御要求情報をチャットプログラムを用いて受
信し、受信した監視制御要求情報を、この機器側端末が
備えられた機器の監視制御を行う監視制御コマンドに変
換するコマンド変換段階と、コマンド変換段階において
変換された監視制御コマンドに基づいて、機器側端末が
備えられた機器の状態監視または制御を行う監視制御段
階と、監視制御段階においてなされた状態監視結果また
は制御結果を、機器側端末においてチャットプログラム
によって読み取り可能なチャットデータに変換するデー
タ変換段階と、データ変換段階において変換されたチャ
ットデータおよび監視制御要求情報の送信元の監視制御
用端末情報を、チャットプログラムを用いて中継サーバ
に返信する返信段階と、返信段階においてチャットデー
タおよび監視制御用端末情報を返信された中継サーバ
が、監視制御用端末情報に対応する監視制御用端末にチ
ャットデータを配信する第２の配信段階と、第２の配信
段階においてチャットデータを配信された監視制御用端
末が、このチャットデータをチャットプログラムを用い
て受信し、受信したチャットデータをこのチャットプロ
グラムを用いて表示する表示段階とからなる。
【００１７】従って、請求項１乃至６の発明において
は、以上のような手段を講じることにより、通信ネット
ワークを介して接続された家電製品や自動販売機等を、
チャットプログラムを利用して遠隔監視制御することが
できる。チャットプログラムは通信ネットワークを介し
て接続されたコンピュータに広く普及しているので、初
期コストを抑えて導入することが可能である。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。
【００１９】本発明の実施の形態を図１から図１２を用
いて説明する。
【００２０】図１は、本発明の実施の形態に係る監視制
御方法を適用した監視制御システムの構成例を示す機能
ブロック図である。
【００２１】すなわち、本発明の実施の形態に係る監視
制御方法を適用した監視制御システムは、監視制御用端
末１０と、チャットサーバ１２と、複数の機器１５にそ
れぞれ備えられた機器側端末１４とから構成している。
ここで機器１５とは、貯水池や、ダムなどといった公共
施設に備えられている計測機器のみならず、家庭用の冷
暖房装置やＡＶ機器等のネットワーク家電、あるいは自
動販売機、公衆電話、電子看板等従来ネットワークに接
続されていなかった機器も含む。
【００２２】監視制御用端末１０と、チャットサーバ１
２と、機器側端末１４とは通信ネットワークを介して互
いに接続しておりその接続方法は、例えば図２から図４
に示すような構成をしているが、これらの構成に限定さ
れるものではない。
【００２３】図２は、複数の監視制御用端末１０と、チ
ャットサーバ１２と、複数の機器側端末１４とがＬＡＮ
１６によって互いに接続した構成である。図３は、アク
セスポイント１８とプロバイダ２０とを更に備えるとと
もに、監視制御用端末１０として携帯電話等の携帯端末
を用いている。そして、監視制御用端末１０はアクセス
ポイント１８にアクセスし、プロバイダ２０を介して、
チャットサーバ１２および機器側端末１４が接続されて
いるインターネット２２に接続するようにした構成であ
る。図４は、図３の構成の変形例であって、チャットサ
ーバ１２と機器側端末１４とをＬＡＮ１６によって接続
した構成である。
【００２４】監視制御用端末１０は、チャットプログラ
ムを搭載している。チャットプログラムは、例えばＲＦ
Ｃ(Request for Comments)に準拠しているＩＲＣ(Inter
netRelay Chat)を用いる。そして、このチャットプログ
ラムを用いて監視制御要求情報ａおよび監視制御対象と
する機器情報ｂを、予め定めた機器名を指定することに
より入力する。
【００２５】図５から図７は、監視制御用端末１０に表
示された監視制御要求情報ａの一例を示す画面表示例で
ある。図５は、監視制御要求入力ウィンドウ２４から
「status」という監視制御要求情報ａを入力し、この監
視制御要求情報ａの送信先の機器情報ｂとして送信先指
定ウィンドウ２６から「機器Ａ」、「機器Ｂ」、「機器
Ｃ」を指定した状態を示す例である。送信先指定ウィン
ドウ２６には、監視制御用端末１０が監視制御可能な機
器１５の名称が表示されるようにしており、更に監視制
御用端末１０とネットワーク接続している機器について
は「Online」表示され、電源オフ等により監視制御用端
末１０とネットワーク接続していない機器１５について
は「Offline」表示されるようにしている。監視制御要
求入力ウィンドウ２４に監視制御要求情報ａを入力し、
送信先指定ウィンドウ２６から送信先の機器１５を指定
することによって機器情報ｂを入力し、しかる後に送信
ボタン２８をクリックすることによって、入力された監
視制御要求情報ａが、後述するようにチャットサーバ１
２を介して、機器情報ｂとして指定された機器１５側に
送信されるようにしている。
【００２６】なお、図６に示す画面表示例は、監視制御
要求入力ウィンドウ２４から「温度」という監視制御要
求情報ａを入力し、送信先指定ウィンドウ２６から機器
情報ｂとして「機器Ａ」、「機器Ｃ」を指定した状態を
示す例である。監視制御要求入力ウィンドウ２４から入
力した「温度」という監視制御要求情報ａは、送信先の
機器１５に対して温度を通知するように要求する監視制
御要求情報ａである。
【００２７】なおまた、図７に示す画面表示例は、監視
制御要求入力ウィンドウ２４から「ポンプ起動」という
監視制御要求情報ａを入力し、送信先指定ウィンドウ２
６から機器情報ｂとして「Ｇｒ．１」を指定した状態を
示す例である。一般的に、チャットプログラムは、チャ
ット情報を複数の送信先に同報送信したり、あるいは予
め同報リストを作成しておき、この同報リストを指定す
ることにより、同報リストに含まれる全ての送信先に同
報送信することができる。したがって、監視制御用端末
１０もまた、同一の監視制御要求情報ａを単一の機器１
５のみに送信することはもちろん、複数の機器１５に同
報送信することもできる。図７の送信先指定ウィンドウ
２６に示す「Ｇｒ．１」、「Ｇｒ．２」、「Ｇｒ．３」
・・・は、この同報リストに相当する。監視制御要求入
力ウィンドウ２４から入力した「ポンプ起動」という監
視制御要求情報ａは、送信先の機器１５に対してポンプ
を起動するように要求する監視制御要求情報ａである。
この場合、「Ｇｒ．１」の同報リストで指定されている
全ての機器１５に対して「ポンプ起動」という監視制御
要求情報ａが、後述するようにチャットサーバ１２を介
して送信されるようにしている。
【００２８】また、監視制御用端末１０は、後述するよ
うに機器側端末１４から送信され、チャットサーバ１２
を介して配信された表示用データｄを受信し、その内容
を画面上に表示する。
【００２９】チャットサーバ１２は、監視制御用端末１
０から送信された監視制御要求情報ａおよび機器情報ｂ
を、ＬＡＮ１６やインターネット２２等の通信ネットワ
ークを介して受信する。そして、監視制御要求情報ａと
この監視制御要求情報ａの送信元の監視制御用端末１０
の識別情報ｃとを、機器情報ｂに対応する機器１５に備
えられた機器側端末１４に配信する。例えば、機器情報
ｂとして「機器Ａ」、「機器Ｂ」、「機器Ｃ」が指定さ
れている場合には、「機器Ａ」１５（＃ａ）、「機器
Ｂ」１５（＃ｂ）、「機器Ｃ」１５（＃ｃ）にそれぞれ
備えられている機器側端末１４（＃ａ）、機器側端末１
４（＃ｂ）、機器側端末１４（＃ｃ）に対して監視制御
要求情報ａおよび識別情報ｃを配信する。
【００３０】また、チャットサーバ１２は、後述するよ
うに機器側端末１４に配信された監視制御要求情報ａに
基づいて機器側端末１４によってなされた監視制御の結
果である監視制御状態情報ｇに基づく表示用データｄお
よび識別情報ｃを受信し、受信した表示用データｄを、
識別情報ｃに基づいて監視制御要求情報ａの送信元の監
視制御用端末１０に配信する。
【００３１】機器側端末１４はチャットプログラムを搭
載しており、チャット通信部３０と、コマンド変換部３
２と、コマンド変換用データベース３３と、監視制御部
３４と、データ変換部３６と、表示データ作成部３８と
を備えている。
【００３２】チャット通信部３０は、チャットサーバ１
２によって配信された監視制御要求情報ａおよび識別情
報ｃを、チャットプログラムを用いて受信すると、受信
した監視制御要求情報ａおよび識別情報ｃをコマンド変
換部３２に出力する。また、後述するように表示データ
作成部３８から出力された表示用データｄおよび識別情
報ｃをチャットサーバ１２に送信する。
【００３３】チャット通信部３０からコマンド変換部３
２に出力された監視制御要求情報ａは、チャットプログ
ラム上で認識可能なデータ形式である。コマンド変換部
３２は、チャット通信部３０からこのような監視制御要
求情報ａが出力されると、コマンド変換用データベース
３３に予め格納された変換テーブルに基づいて、監視制
御要求情報ａを、機器１５の監視制御を行うことが可能
な監視制御コマンドｆに変換する。図８は、変換テーブ
ルの一例を示す概念図である。例えば、「status」とい
う監視制御要求情報ａが出力された場合には、「statu
s.exe」という監視制御コマンドｆに変換する。「statu
s.exe」という監視制御コマンドｆは、機器１５の状態
を取得するコマンドである。同様に、「temp.exe」は機
器１５の温度を測定するコマンド、「press.exe」は機
器１５の圧力を測定するコマンド、「flow.exe」は機器
１５の流量を測定するコマンド、「pump.exe」はポンプ
が備えられた機器１５のポンプを起動させるコマンドで
ある。コマンド変換部３２は、このようにして監視制御
要求情報ａを監視制御コマンドｆに変換すると、変換し
た監視制御コマンドｆを識別情報ｃとともに監視制御部
３４に出力する。
【００３４】監視制御部３４は、コマンド変換部３２か
ら出力された監視制御コマンドｆに基づいて機器１５の
状態監視、あるいは制御を行う。すなわち、コマンド変
換部３２から「status.exe」という監視制御コマンドｆ
が出力された場合には、この監視制御コマンドｆに基づ
いて、機器１５の状態情報を取得し、取得した状態情報
をデータ変換部３６に入力させる。コマンド変換部３２
から「temp.exe」という監視制御コマンドｆが出力され
た場合には、この監視制御コマンドｆに基づいて、機器
１５の温度データを取得し、取得した温度データをデー
タ変換部３６に入力させる。コマンド変換部３２から
「pump.exe」という監視制御コマンドｆが出力された場
合には、この監視制御コマンドｆに基づいて、機器１５
の図示しないポンプを起動し、ポンプが起動した場合に
はポンプの状態が「起動状態」であることを示す状態デ
ータをデータ変換部３６に入力させ、ポンプが起動した
場合にはポンプの状態が「停止」であることを示す状態
データをデータ変換部３６に入力させる。
【００３５】データ変換部３６は、監視制御部３４によ
ってなされた機器１５の状態監視、あるいは制御に基づ
いて機器１５から出力される状態監視結果または制御結
果からなる監視制御状態情報ｇを、チャットプログラム
によって読み取り可能なチャットデータｈに変換し、監
視制御部３４から出力された識別情報ｃとともに表示デ
ータ作成部３８に出力する。
【００３６】表示データ作成部３８は、データ変換部３
６から出力されたチャットデータｈに基づいて、監視制
御用端末１０から表示される表示用データｄを作成し、
データ変換部３６から出力された識別情報ｃとともにチ
ャット通信部３０に出力する。
【００３７】チャット通信部３０は、表示データ作成部
３８から出力された表示用データｄおよび識別情報ｃを
チャットサーバ１２に送信する。チャットサーバ１２
は、チャット通信部３０から表示用データｄおよび識別
情報ｃが送信されると、識別情報ｃで指定された監視制
御用端末１０へ表示用データｄを配信する。監視制御用
端末１０は、チャットサーバ１２によって配信された表
示用データｄを受信し、受信した表示用データｄをチャ
ットプログラムの機能を用いて画面上に表示する。図９
から図１１は、監視制御用端末１０の画面上に表示され
た表示用データｄの例を示す模式図である。
【００３８】図９は、「機器Ａ」１５（＃ａ）、「機器
Ｂ」１５（＃ｂ）、および「機器Ｃ」１５（＃ｃ）に対
して送信した「status」という監視制御要求情報ａに対
して、機器側端末１４（＃ａ）、機器側端末１４（＃
ｂ）、および機器側端末１４（＃ｃ）から返信された表
示用データｄを示すものである。「機器Ａ」１５（＃
ａ）は異常なし、「機器Ｂ」１５（＃ｂ）は異常なし、
「機器Ｃ」１５（＃ｃ）は電源が入っていないことを示
している。
【００３９】図１０は、「機器Ａ」１５（＃ａ）および
「機器Ｃ」１５（＃ｃ）に対して送信した「温度」とい
う監視制御要求情報ａに対して、機器側端末１４（＃
ａ）および機器側端末１４（＃ｃ）から返信された表示
用データｄを示すものである。「機器Ａ」１５（＃ａ）
の温度は２８６℃、「機器Ｃ」１５（＃ｃ）の温度は２
０℃であることを示している。
【００４０】図１１は、同報リスト「Ｇｒ．１」に属す
る機器１５に対して送信した「ポンプ起動」という監視
制御要求情報ａに対して、機器側端末１４（＃ａ）、機
器側端末１４（＃ｂ）、機器側端末１４（＃ｃ）、およ
び機器側端末１４（＃ｄ）から返信された表示用データ
ｄを示すものである。同報リスト「Ｇｒ．１」に属する
機器は、「機器Ａ」１５（＃ａ）、「機器Ｂ」１５（＃
ｂ）、「機器Ｃ」１５（＃ｃ）、「機器Ｄ」１５（＃
ｄ）であって、「機器Ａ」１５（＃ａ）のポンプは正常
に起動し、「機器Ｂ」１５（＃ｂ）のポンプは吐出圧力
が所定値よりも低く、「機器Ｃ」１５（＃ｃ）のポンプ
は正常に起動し、「機器Ｄ」１５（＃ｄ）のポンプは電
源断であることを示している。
【００４１】本発明の実施の形態に係る監視制御方法を
適用した監視制御システムは、上述したような構成をし
ており、監視制御用端末１０から、チャットプログラム
を用いて遠隔配置された機器１５の監視制御を行うよう
にしている。
【００４２】次に、以上のように構成した本発明の実施
の形態に係る監視制御方法を適用した監視制御システム
の動作について図１２に示すフローチャートを用いて説
明する。
【００４３】本発明の実施の形態に係る監視制御方法を
適用した監視制御システムによって機器１５の監視制御
を行う場合には、チャットプログラムを用いて監視制御
用端末１０から、監視制御要求情報ａおよび監視制御対
象とする機器１５を入力する（Ｓ１）。これは、図５か
ら図７に示すように、監視制御要求入力ウィンドウ２４
から監視制御要求情報ａを入力し、送信先指定ウィンド
ウ２６から送信先の機器１５を指定することによって機
器情報ｂを入力する。このように入力された監視制御要
求情報ａおよび機器情報ｂは、送信ボタン２８をクリッ
クすることによってチャットサーバ１２に送信される。
【００４４】監視制御用端末１０から送信された監視制
御要求情報ａおよび機器情報ｂは、チャットサーバ１２
によって受信される。そして、チャットサーバ１２で
は、機器情報ｂに対応する機器１５に備えられた機器側
端末１４へ、受信した監視制御要求情報ａ、および送信
元の監視制御用端末１０の識別情報ｃとが配信される
（Ｓ２）。
【００４５】チャットサーバ１２から機器側端末１４へ
と配信された監視制御要求情報ａおよび識別情報ｃは、
機器側端末１４に搭載されたチャットプログラムを用
い、チャット通信部３０において受信され、更にコマン
ド変換部３２へと転送される（Ｓ３）。
【００４６】コマンド変換部３２では、チャット通信部
３０から監視制御要求情報ａと識別情報ｃとが出力され
ると、コマンド変換用データベース３３に予め格納され
た変換テーブルに基づいて、監視制御要求情報ａが監視
制御コマンドｆに変換され、変換された監視制御コマン
ドｆが識別情報ｃとともに監視制御部３４に出力され
る。（Ｓ４）。
【００４７】ステップＳ４においてコマンド変換部３２
から出力された監視制御コマンドｆに基づいて、監視制
御部３４では、機器１５の状態監視あるいは制御が行わ
れ、監視制御状態情報ｇがデータ変換部３６に入力され
るとともに、監視制御部３４からデータ変換部３６へ識
別情報ｃが出力される（Ｓ５）。
【００４８】データ変換部３６では、機器１５から出力
された監視制御状態情報ｇが、チャットプログラムによ
って読み取り可能なチャットデータｈに変換され、識別
情報ｃとともに表示データ作成部３８に出力される（Ｓ
６）。
【００４９】表示データ作成部３８では、データ変換部
３６から出力されたチャットデータｈに基づいて、監視
制御用端末１０から表示される表示用データｄが作成さ
れ、データ変換部３６から出力された識別情報ｃととも
にチャット通信部３０へ出力される（Ｓ７）。
【００５０】チャット通信部３０では、表示データ作成
部３８から出力された表示用データｄおよび識別情報ｃ
がチャットサーバ１２へ送信される。そして、表示用デ
ータｄは、チャットサーバ１２によって、識別情報ｃで
指定された監視制御用端末１０へと配信される（Ｓ
８）。
【００５１】このようにして監視制御用端末１０へと配
信された表示用データｄは、監視制御用端末１０に搭載
されたチャットプログラムの機能が用いられ、例えば図
９から図１１に示すようにして、画面上に表示される
（Ｓ９）。この表示内容を参照することによって、監視
制御用端末１０から遠隔配置された機器１５の監視制御
が行われる。
【００５２】上述したように、本発明の実施の形態に係
る監視制御方法を適用した監視制御システムにおいて
は、上記のような作用により、ＬＡＮ１６やインターネ
ット２２等の通信ネットワークに接続された機器１５の
遠隔監視制御を、広く普及しているチャットプログラム
を利用することによって、容易にかつ低コストで実現す
ることが可能となる。
【００５３】ここで機器１５とは、貯水池や、ダムなど
といった公共施設に備えられている計測機器のみなら
ず、家庭用の冷暖房装置やＡＶ機器等のネットワーク家
電製品、あるいは自動販売機、公衆電話、電子看板等従
来ネットワークに接続されていなかった機器１５も含
む。
【００５４】本発明の実施の形態に係る監視制御方法を
適用した監視制御システムを、貯水池や、ダムなどとい
った公共施設に備えられている計測機器の監視制御に適
用した場合には、計測機器によってなされる計測結果を
遠隔から監視したり、起動停止等の操作をすることが可
能となる。また、家庭用の冷暖房装置やＡＶ機器等のネ
ットワーク家電製品に適用した場合には、冷暖房機器を
遠隔から制御することによって帰宅前にあらかじめ冷暖
房装置を起動させておいたり、あるいはビデオのタイマ
ー録画を設定することが可能となる。自動販売機に適用
した場合には、商品の残り個数や、売上高を確認するこ
とが可能となる。公衆電話に適用した場合には、売上高
や、使用状態を確認することが可能となる。電子看板に
適用した場合には、遠隔からの制御により、広告内容を
変更することが可能となる。
【００５５】以上、本発明の好適な実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかか
る構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技
術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更
例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及
び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと
了解される。
【００５６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ネットワークに接続された家電製品や自動販売機等の遠
隔監視制御を、広く普及しているチャットプログラムを
利用することによって容易にかつ低コストで行うことが
可能な監視制御方法および監視制御システムを実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係る監視制御方法を適用
した監視制御システムの構成例を示す機能ブロック図
【図２】同実施の形態に係る監視制御方法を適用した監
視制御システムのネットワーク構成例を示す概念図
【図３】同実施の形態に係る監視制御方法を適用した監
視制御システムのネットワーク構成例を示す概念図
【図４】同実施の形態に係る監視制御方法を適用した監
視制御システムのネットワーク構成例を示す概念図
【図５】監視制御用端末に表示された監視制御要求情報
の一例を示す画面表示例
【図６】監視制御用端末に表示された監視制御要求情報
の一例を示す画面表示例
【図７】監視制御用端末に表示された監視制御要求情報
の一例を示す画面表示例
【図８】変換テーブルの一例を示す概念図
【図９】監視制御用端末の画面上に表示された表示用デ
ータの例を示す模式図
【図１０】監視制御用端末の画面上に表示された表示用
データの例を示す模式図
【図１１】監視制御用端末の画面上に表示された表示用
データの例を示す模式図
【図１２】同実施の形態に係る監視制御方法を適用した
監視制御システムの動作を示すフローチャート
【符号の説明】
ａ…監視制御要求情報 ｂ…機器情報 ｃ…識別情報 ｄ…表示用データ ｆ…監視制御コマンド ｇ…監視制御状態情報 ｈ…チャットデータ １０…監視制御用端末 １２…チャットサーバ １４…機器側端末 １５…機器 １６…ＬＡＮ １８…アクセスポイント ２０…プロバイダ ２２…インターネット ２４…監視制御要求入力ウィンドウ ２６…送信先指定ウィンドウ ２８…送信ボタン ３０…チャット通信部 ３２…コマンド変換部 ３３…コマンド変換用データベース ３４…監視制御部 ３６…データ変換部 ３８…表示データ作成部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 チャットプログラムを用いて機器側に対
    して送信先機器情報および監視制御要求情報を送信し、
    この監視制御要求情報に対して送信先の機器側から返信
    された監視制御結果情報を前記チャットプログラムを用
    いて表示する監視制御用端末と、 前記機器側に備えられ、前記監視制御用端末側から送信
    された監視制御要求情報を前記チャットプログラムを用
    いて受信し、受信した監視制御要求情報に基づいて、自
    己が備えられた機器の監視制御を行い、監視制御結果情
    報を、前記チャットプログラムを用いて送信元の監視制
    御用端末側に返信する複数の機器側端末と、 通信ネットワークを介して前記監視制御用端末および前
    記各機器側端末と接続しており、前記チャットプログラ
    ムを用いてなされる前記監視制御用端末と前記機器側端
    末との間の情報交換を司るチャットサーバとを備えた監
    視制御システム。
  2. 【請求項２】 監視制御の対象となる機器側に備えら
    れ、前記機器を遠隔から監視制御する監視制御用端末に
    おいてチャットプログラムを用いて入力され送信された
    監視制御要求情報を前記チャットプログラムを用いて受
    信し、受信した監視制御要求情報に基づいて、自己が備
    えられた機器の監視制御を行い、監視制御結果情報を、
    前記チャットプログラムを用いて送信元の前記監視制御
    用端末側に返信し、返信した監視制御結果情報が送信元
    の監視制御用端末から表示されるようにした複数の機器
    側端末と、 通信ネットワークを介して前記監視制御用端末および前
    記各機器側端末と接続しており、前記チャットプログラ
    ムを用いてなされる前記監視制御用端末と前記機器側端
    末との間の情報交換を司るチャットサーバとを備えた監
    視制御システム。
  3. 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載の監視制
    御システムにおいて、 前記チャットサーバは、 前記監視制御用端末から送信された送信先機器情報に基
    づいて、前記監視制御用端末から送信された前記監視制
    御要求情報を、対応する機器側に備えられた機器側端末
    に配信する第１の配信手段と、 前記第１の配信手段によって前記監視制御要求情報が配
    信された機器側端末から前記送信元の監視制御用端末側
    に返信される監視制御結果情報を、前記送信元の監視制
    御用端末に配信する第２の配信手段とを備えた監視制御
    システム。
  4. 【請求項４】 監視制御の対象となる機器側に備えら
    れ、前記機器を遠隔から監視制御する監視制御用端末に
    おいてチャットプログラムを用いて入力され送信された
    監視制御要求情報を前記チャットプログラムを用いて受
    信し、受信した監視制御要求情報に基づいて、自己が備
    えられた機器の監視制御を行い、監視制御結果情報を、
    前記チャットプログラムを用いて送信元の監視制御用端
    末側に返信し、返信した監視制御結果情報が送信元の監
    視制御用端末から表示されるようにした複数の機器側端
    末を備えた監視制御システム。
  5. 【請求項５】 請求項１乃至４のうち何れか１項に記載
    の監視制御システムにおいて、 前記機器側端末は、 前記チャットプログラムを用いて受信した監視制御要求
    情報を、前記機器側端末が備えられた機器の監視制御を
    行う監視制御コマンドに変換するコマンド変換手段と、 前記コマンド変換手段によって変換された監視制御コマ
    ンドに基づいて、前記機器側端末が備えられた機器の状
    態監視または制御を行う監視制御手段と、 前記監視制御手段によってなされた状態監視結果または
    制御結果を、前記監視制御用端末において前記チャット
    プログラムによって読み取り可能なチャットデータに変
    換するデータ変換手段とを備え、 前記データ変換手段によって変換されたチャットデータ
    を、前記チャットプログラムを用いて監視制御用端末側
    に送信するようにした監視制御システム。
  6. 【請求項６】 遠隔から機器の監視制御を行う監視制御
    用端末からチャットプログラムを用いて監視制御要求情
    報および監視制御対象とする機器情報を入力し、入力し
    た監視制御要求情報および機器情報を前記チャットプロ
    グラムを用いて中継サーバに送信する送信段階と、 前記送信段階において前記監視制御要求情報および機器
    情報を送信された中継サーバが、前記監視制御要求情報
    を、前記機器情報に対応する機器に備えられた機器側端
    末に配信する第１の配信段階と、 前記第１の配信段階において前記監視制御要求情報を配
    信された機器側端末が、この監視制御要求情報を前記チ
    ャットプログラムを用いて受信し、前記受信した監視制
    御要求情報を、この機器側端末が備えられた機器の監視
    制御を行う監視制御コマンドに変換するコマンド変換段
    階と、 前記コマンド変換段階において変換された監視制御コマ
    ンドに基づいて、前記機器側端末が備えられた機器の状
    態監視または制御を行う監視制御段階と、 前記監視制御段階においてなされた状態監視結果または
    制御結果を、前記機器側端末において前記チャットプロ
    グラムによって読み取り可能なチャットデータに変換す
    るデータ変換段階と、 前記データ変換段階において変換されたチャットデータ
    および前記監視制御要求情報の送信元の監視制御用端末
    情報を、前記チャットプログラムを用いて前記中継サー
    バに返信する返信段階と、 前記返信段階において前記チャットデータおよび監視制
    御用端末情報を返信された中継サーバが、前記監視制御
    用端末情報に対応する監視制御用端末に前記チャットデ
    ータを配信する第２の配信段階と、 前記第２の配信段階において前記チャットデータを配信
    された監視制御用端末が、このチャットデータを前記チ
    ャットプログラムを用いて受信し、前記受信したチャッ
    トデータをこのチャットプログラムを用いて表示する表
    示段階とからなる監視制御方法。
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