JP2003315733A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2003315733A
JP2003315733A JP2002124741A JP2002124741A JP2003315733A JP 2003315733 A JP2003315733 A JP 2003315733A JP 2002124741 A JP2002124741 A JP 2002124741A JP 2002124741 A JP2002124741 A JP 2002124741A JP 2003315733 A JP2003315733 A JP 2003315733A
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optical system
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integrator rod
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JP2002124741A
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English (en)
Inventor
Atsuhiro Sono
淳弘 園
Junichi Nishimae
順一 西前
Tatsuki Okamoto
達樹 岡本
Hiroyuki Kono
裕之 河野
Yukio Sato
行雄 佐藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光利用効率を飛躍的に改善する。 【解決手段】 光源1およびリフレクタ2から発した光
を集光するコンデンサレンズ3A,3Bと、開口11H
を有する反射膜11を入射端面4Inに備え、コンデン
サレンズ3A,3Bで集光された光を開口11Hからそ
の内部に取り込んで出射端面4Outから出射するイン
テグレータロッド4と、インテグレータロッド4の出射
端面4Out側に設けられ、出射端面4Outから出射
した光を色分離するSCRホイール12と、入射側レン
ズ群6Inによって作り出されるフーリエ変換面6Fに
アパーチャ6Aを備えるとともに、アパーチャ6Aを介
して、SCRホイール12で色分離された光をDMD8
へ照射するリレーレンズ6およびTIRプリズム7と、
DMD(反射型変調素子)8で変調された光をスクリー
ン10へ投影する投影光学系9とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2次元配列され
た多数のマイクロミラーが各々ON/OFFの2方向へ
スイッチングして光変調するDMD(Digital
Micro−mirror Deviceの略、登録商
標)を使った投影型の画像表示装置(DLPプロジェク
タ)に係るものである。
【0002】
【従来の技術】画像表示装置では、光利用効率を改善す
るための工夫が求められている。光利用効率を改善する
ことにより、ランプ光源への投入電力を減らすことがで
き、ランプ光源の長寿命化が可能になるなどのメリット
がある。
【0003】まず、従来の画像表示装置について説明す
る。図14は従来の画像表示装置の構成を示す図であ
る。また、図15は図14の画像表示装置に用いられた
カラーホイールの構造を示す図である。
【0004】図14,図15において、101は光源、
102はリフレクタ、103A,103Bはそれぞれコ
ンデンサレンズ、104はインテグレータロッド、10
4Inおよび104Outはそれぞれインテグレータロ
ッド104の入射端面および出射端面、105はカラー
ホイール、105R,105Bおよび105Gはそれぞ
れカラーホイール105の赤色、青色および緑色のカラ
ーフィルタ、106はリレーレンズ、107はTIRプ
リズム、108は反射型変調素子、109は投影レン
ズ、110はスクリーンである。
【0005】図14の画像表示装置の動作について次に
説明する。光源101から発した白色光は、リフレクタ
102で反射されて平行光となる。この平行光は、コン
デンサレンズ103A,103Bによってインテグレー
タロッド104の入射端面104Inへ集光され、イン
テグレータロッド104へ入射する。インテグレータロ
ッド104へ入射した光は、インテグレータロッド10
4の内部で多重反射することにより、出射端面104O
utで照度分布が平均化されるようになる。
【0006】その後、出射端面104Outから出射し
た白色光は、図15に示すようなカラーフィルタ105
R,105B,105Gからなる円盤状のカラーホイー
ル105によって赤、青、緑の光3原色に分離される。
図16は単一画像フレーム期間でのカラーホイール10
5の各色の表示状態を示す図である。図16のカラーホ
イール105が回転することによって、単一画像フレー
ム期間において順次に例えば赤→青→緑と表示するよう
に分離される。
【0007】図14の動作の説明に再び戻って、カラー
ホイール105で光3原色に分離された光は、リレーレ
ンズ106,TIRプリズム107を通して反射型変調
素子108を照射する。反射型変調素子108によって
ON方向に反射された光は、TIRプリズム107を通
り、投影レンズ109によってスクリーン110上に投
影される。
【0008】さて、この図14の画像表示装置の光利用
効率を向上するために、光リサイクル光学系を適用した
画像表示装置が下記の文献1に開示されている。この光
リサイクル光学系は、インテグレータロッドの入射端面
に開口付の反射膜を形成しており、カラーホイールで白
色光を光3原色に分離する際に損失となってしまう反射
光を入射端面の反射膜によってリサイクル光として再利
用する点が特徴的である。
【0009】<文献1>D.S.Dewald,S.
M.Penn, and M.Davis,“Sequ
ential Color Recapture an
d Dynamic Filtering”,Pro
c. of SID,pp.1076−1079,(2
001)
【0010】図17は光リサイクル光学系を適用した従
来の画像表示装置の構成を示す図である。また、図18
は図17の画像表示装置に用いられたSCRホイールの
構造を示す図である。図14,図15と同一符号は同一
または相当する構成を示している。
【0011】図17,図18において、111はインテ
グレータロッド104の入射端面104Inに形成され
た反射膜、111Hは反射膜111の開口、112は光
リサイクル光学系特有のカラーホイールであり、文献1
に示されたSCRホイール(Sequential C
olor Recapture Wheel)である。
また、112R,112Bおよび112GはそれぞれS
CRホイール112の赤色、青色および緑色のカラーフ
ィルタである。
【0012】図17の画像表示装置の動作について次に
説明する。光源101から発した白色光は、リフレクタ
102で反射されて平行光となる。この平行光は、コン
デンサレンズ103A,103Bによってインテグレー
タロッド104の入射端面104Inへ集光され、反射
膜111の開口111Hを通過してインテグレータロッ
ド104へ入射する。インテグレータロッド104へ入
射した光は、インテグレータロッド104の内部で多重
光することにより、射出端面104Outで照度分布が
平均化されるようになる。
【0013】その後、出射端面104Outから出射し
た白色光は、図18に示すようなカラーフィルタ112
R,112B,112GからなるSCRホイール112
を透過し、赤、青、緑の光3原色に同時に分離される。
図19は単一画像フレーム期間でのSCRホイール11
2の各色の表示状態を示す図である。図18のSCRホ
イール112が回転することによって、単一画像フレー
ム期間において色が走査されるように表示される。
【0014】ここで、光リサイクル光学系特有の作用に
ついて説明する。図20は入射端面104Inに反射膜
111を形成していないインテグレータロッド104に
おける光線の軌跡を示す図であり、また図21は入射端
面104Inに反射膜111を形成したインテグレータ
ロッド104における光線の軌跡を示す図である。図1
7,図18と同一符号は同一または相当する構成を示し
ている。図20,図21において、Lは光利用効率の低
下要因となるロス光、Rは再利用されるリサイクル光で
ある。
【0015】図20の非光リサイクル光学系の場合に
は、SCRホイール112のカラーフィルタ112R,
112B,112Gで白色光が赤、青、緑の光3原色に
分離される際に、カラーフィルタ112R,112B,
112Gの該当する色以外の光は反対方向へ、つまりイ
ンテグレータロッド104の入射端面104Inの方向
へ反射される。この反射光は入射端面104Inからイ
ンテグレータロッド104の外部へ出射するため、画像
の表示に利用できないロス光Lとなってしまう。このよ
うに、図20における色分離の際の光利用効率は約1/
3程度になる。
【0016】一方、図21の光リサイクル光学系では、
インテグレータロッド104の入射端面104Inに反
射膜111を形成しているため、SCRホイール112
で白色光を光3原色に分離する際にカラーフィルタ11
2R,112B,112Gで反射された光は、反射膜1
11でもう一度反射して正規の方向へ(開口111Hを
通過してしまったロス光L2を除く)、すなわち出射端
面104Outの方向へ進むリサイクル光Rとなる。リ
サイクル光RはSCRホイール112に再び到達して3
原色に分離された後、画像の表示に利用される。
【0017】このように、反射膜111,SCRホイー
ル112による光リサイクル光学系を備えているので、
図17の画像表示装置は、SCRホイール112で反射
した光を反射膜111でリサイクル光Rとして画像の表
示に再利用でき、光利用効率の改善が可能になってい
る。
【0018】なお、SCRホイール112は、図14に
示したカラーホイール105と異なって、カラーフィル
タ112R,112B,112Gが渦巻状に構成されて
いる。これは、インテグレータロッド104の出射端面
104Outにおいて3色のカラーフィルタ112R,
112B,112Gを常に配置し、入射端面104In
側へ各色の光を常に反射するようにし、光リサイクルの
効率を向上するためである。
【0019】図17の動作の説明に再び戻って、SCR
ホイール112で光3原色に分離された光は、リレーレ
ンズ106,TIRプリズム107を通じて反射型変調
素子108を照射する。反射型変調素子108によって
ON方向に反射された光は、TIRプリズム107を通
り、投影レンズ109によってスクリーン110上に投
影される。本願発明者の計算によれば、図17の光リサ
イクル光学系を備えた画像表示装置は、図14に示した
非光リサイクル光学系の画像表示装置と比較して約1.
1倍の光利用効率が見込まれる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像表示装置は
以上のように構成されているので、光利用効率が約1.
1倍程度しか見込むことができず、光利用効率を十分に
改善できないという課題があった。
【0021】図21を用いてこの課題を説明する。イン
テグレータロッド104へ入射できる光は、反射膜11
1の開口111Hを通過したものだけであり、コンデン
サレンズ103A,103Bによって入射端面104I
nへ集光される際に反射膜111で反射したロス光L1
は、光リサイクル光学系であっても画像の表示に利用す
ることができない。つまり、反射膜111の面積分に応
じてロス光L1も発生するため、インテグレータロッド
104に対する光取り込み効率が減少し、光利用効率の
改善効果があまり得られないことになる。
【0022】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、光利用効率を飛躍的に改善するこ
とが可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明に係る画像表示
装置は、ランプから発した光を集光する集光光学系と、
開口を有する反射膜を入射端面に備え、集光光学系で集
光された光を開口からその内部に取り込んで出射端面か
ら出射するインテグレータロッドと、インテグレータロ
ッドの出射端面側に設けられ、出射端面から出射した光
を色分離するSCRホイールと、入射側レンズ群によっ
て作り出されるフーリエ変換面にアパーチャを備えると
ともに、アパーチャを介して、SCRホイールで色分離
された光を反射型変調素子へ照射するリレー光学系と、
反射型変調素子で変調された光をスクリーンへ投影する
投影光学系とを備えるようにしたものである。
【0024】この発明に係る画像表示装置は、ON方向
にスイッチングしたマイクロミラーが反射する反射光
と、反射型変調素子へ照射される入射光との干渉領域を
遮蔽除去する開口形状をアパーチャが有するようにした
ものである。
【0025】この発明に係る画像表示装置は、略D字型
の開口形状にアパーチャが形成されるようにしたもので
ある。
【0026】この発明に係る画像表示装置は、ON方向
にスイッチングしたマイクロミラーの傾斜角をθとする
と、リレー光学系により反射型変調素子へ照射される光
のFナンバーが1.3≦Fナンバー≦1/[2tan
θ]を満たすようにしたものである。
【0027】この発明に係る画像表示装置は、ON方向
にスイッチングしたマイクロミラーの傾斜角をθとする
と、リレー光学系により反射型変調素子へ照射される光
のFナンバーが1.3≦Fナンバー≦1/[2tan
(1.5θ)]を満たすようにしたものである。
【0028】この発明に係る画像表示装置は、入射端面
の面積に対して約1/3程度の面積の開口を有する反射
膜をインテグレータロッドが備えるようにしたものであ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.まず始めに、本願発明のベースとなる非
対称光学系による画像表示装置について説明する。この
非対称光学系による画像表示装置は、本願発明者らが既
に出願している。
【0030】図1は非対称光学系を適用した画像表示装
置の構成を示す図である。図1において、1は光源、2
はリフレクタ、3A,3Bはそれぞれコンデンサレン
ズ、4はインテグレータロッド、4Inおよび4Out
はそれぞれインテグレータロッド4の入射端面および出
射端面、5はカラーホイール、5R,5Bおよび5Gは
それぞれカラーホイール5の赤色、青色および緑色のカ
ラーフィルタ、6はリレーレンズ、6Fはリレーレンズ
6の入射側のレンズ群によって作り出されるフーリエ変
換面、6Aはフーリエ変換面6Fに設置された略D字の
アパーチャ、7はTIRプリズム、8はDMD(反射型
変調素子)、9は投影レンズ、10はスクリーンであ
る。
【0031】図1の画像表示装置の動作について次に説
明する。光源1から発した白色光は、リフレクタ2で反
射されて平行光となる。この平行光は、コンデンサレン
ズ3A,3Bによってインテグレータロッド4の入射端
面4Inへ集光され、インテグレータロッド4へ入射す
る。図1の画像表示装置では、光の取り込み効率を改善
するために、インテグレータロッド4の入射端面4In
を既定サイズ4S(DMDの振れ角、Fナンバー、DM
D(反射型変調素子)8のマイクロミラー領域サイズに
よって決まる)よりも拡大している。
【0032】インテグレータロッド4へ入射した光は、
インテグレータロッド4の内部で多重反射することによ
り、出射端面4Outで照度分布が平均化されるように
なる。その後、出射端面4Outから出射した白色光
は、図15に示したものと同様のカラーフィルタ5R,
5B,5Gからなる円盤状のカラーホイール5によって
赤、青、緑の光3原色に分離される。図1のカラーホイ
ール5が回転することによって、単一画像フレーム期間
において順次に例えば赤→青→緑と表示するように分離
される(図16参照)。
【0033】カラーホイール5で光3原色に分離された
光は、リレーレンズ6,TIRプリズム7を通してDM
D(反射型変調素子)8を照射する。DMD(反射型変
調素子)8によってON方向に反射された光は、TIR
プリズム7を通り、投影レンズ9によってスクリーン1
0上に投影される。ここで、上記のDMD(反射型変調
素子)8を照射する際に、通常の場合であれば、インテ
グレータロッド4の入射端面4Inを既定サイズ4Sよ
りも拡大しているため、DMD(反射型変調素子)8の
マイクロミラーの振れ角より大きな角度の光が存在し、
DMD(反射型変調素子)8への入射光とON方向の反
射光とが重なり干渉してしまうという現象が生じる。
【0034】そこで、図1の画像表示装置では、リレー
レンズ6のフーリエ変換面6Fで角度分布に変換するよ
うにし、DMD(反射型変調素子)8における入射光と
ON方向の反射光とが重なる角度領域の光をカットする
略D字のアパーチャ6A(干渉領域を取り除くとD字形
状になる)をフーリエ変換面6Fに設けるようにしてい
る。つまり、アパーチャ6Aによって干渉領域を除去
し、非対称な空間分布を形成している。このため、図1
の光学系を非対称光学系と呼んでいる。
【0035】図14や図17に示した従来の画像表示装
置の場合には、DMD(反射型変調素子)のマイクロミ
ラーの振れ角によってFナンバーが必然的に決まり、こ
のFナンバーにともなってDMD(反射型変調素子)の
マイクロミラー領域サイズに対するインテグレータロッ
ドの入射端面の規定サイズが決定する。つまり、インテ
グレータロッドの入射端面を既定サイズより拡大する
と、DMD(反射型変調素子)のマイクロミラーの振れ
角より大きな角度の光が存在し、DMD(反射型変調素
子)への入射光とON方向への反射光とが重なって干渉
してしまう。そのため、インテグレータロッド入射端面
サイズを変更できない構成になっている。
【0036】これに対して、図1の非対称光学系による
画像表示装置は、フーリエ変換面6Fのアパーチャ6A
によって干渉領域を除去できるようにしているので、イ
ンテグレータロッド4の入射端面4Inのサイズを既定
サイズ4Sより拡大することが可能になり、インテグレ
ータロッド4への光取り込み効率を向上させることがで
きる。本願発明者らの計算によれば、図14の画像表示
装置に対して、図1の画像表示装置の場合は約1.3倍
の光利用効率の向上が見込める。
【0037】さて、上記の非対称光学系を用いた画像表
示装置に対して、図17に示した光リサイクル光学系を
適用することにより、光利用効率を格段に改善できるよ
うにしている点がこの実施の形態1の趣旨である。以下
に、非対称光学系・光リサイクル光学系を併用した画像
表示装置について説明する。
【0038】図2はこの発明の実施の形態1による画像
表示装置の構成を示す図である。図1と同一符号は同一
または相当する構成を示している。図2において、11
はインテグレータロッド4の入射端面4Inに形成され
た反射膜、11Hは反射膜11の開口、12はSCRホ
イールである。
【0039】次に動作について説明する。光源1から発
した白色光は、リフレクタ2で反射されて平行光とな
る。この平行光は、コンデンサレンズ3A,3Bによっ
てインテグレータロッド4の入射端面4Inへ集光さ
れ、反射膜11の開口11Hを通過してインテグレータ
ロッド4へ入射する。ここで、インテグレータロッド4
の入射端面4Inは規定サイズ4Sより拡大してあり、
同時に反射膜11の開口11Hもより拡大して、多くの
光を取り込めるようにしている。インテグレータロッド
4へ入射した光はインテグレータロッド4の内部で多重
光することにより、出射端面4Outで照度分布が平均
化されるようになる。
【0040】その後、出射端面4Outから出射した白
色光は、図18に示したものと同様のSCRホイール1
2を透過し、赤、青、緑の光3原色に同時に分離され
る。SCRホイール12が回転することによって、単一
画像フレーム期間において色が走査されるように表示さ
れる(図19参照)。
【0041】図2における光リサイクルの作用は、図2
1の光線図の場合と同様である。SCRホイール12で
反射された光をリサイクルするために、インテグレータ
ロッド4の入射端面4Inに開口11Hを設けた反射膜
11を形成してあり、光3原色に分離する際にSCRホ
イール12で反射された光は、反射膜11によってその
一部が反射されてリサイクル光となり、SCRホイール
12へ再び到達し再利用されるようになる。
【0042】図17に示した光リサイクル光学系による
従来の画像表示装置は、インテグレータロッドの規定サ
イズの入射端面に開口付の反射膜を形成していたため、
開口以外の部分、つまり反射膜の面積分だけ光取り込み
効率が減少してしまい、光利用効率の改善効果があまり
得られなかった。
【0043】これに対して、この実施の形態1による画
像表示装置は、非対称光学系を適用することにより、イ
ンテグレータロッド4の入射端面4Inのサイズを既定
サイズ4Sより拡大し、反射膜11の開口11Hを拡大
して図21のロス光L1を減少させることができ、光の
取り込み効率とリサイクル効率との相乗効果により光利
用効率を飛躍的に向上させることができる。
【0044】図2の動作の説明に再び戻って、SCRホ
イール12で光3原色に分離された光は、リレーレンズ
6,TIRプリズム7を通じてDMD(反射型変調素
子)8を照射する。DMD(反射型変調素子)8によっ
てON方向に反射された光は、TIRプリズム7を通
り、投影レンズ9によってスクリーン10上に投影され
る。
【0045】インテグレータロッド4の入射端面4I
n,反射膜11の開口11Hを拡大し多くの光を取り込
むようにしているので、前述したようにDMD(反射型
変調素子)8のマイクロミラー振れ角より大きな角度の
光が存在し、DMD(反射型変調素子)8への入射光と
ON方向の反射光とが重なって干渉してしまう。このた
め図1の場合と同様に、リレーレンズ6間にフーリエ変
換面6Fを設け、入射光とON方向の反射光とが重なる
領域の角度の光を略D字のアパーチャ6Aでカットし、
非対称な空間分布を形成することで、入射光とON方向
の反射光とを分離することができる。
【0046】以下、実際の計算結果を用いて、この実施
の形態1の原理・効果を詳細に説明する。光源1は有限
な発光領域を持つ高圧水銀ランプなどを使用している。
発光領域は光源1のアークサイズで決められる。そのた
めコンデンサレンズ3A,3Bにより集光される集光径
は有限の大きさを持っている。
【0047】一方、インテグレータロッド4の入射端面
4Inは、一般に規定サイズ以上の大きさにすることが
できない。これは、DMD(反射型変調素子)8のマイ
クロミラー振れ角により、投影レンズ9や他の光学系の
Fナンバーが必然的に決まり、さらにFナンバーが決ま
るとDMD(反射型変調素子)8のマイクロミラー領域
のサイズからインテグレータロッド4の入射端面4In
のサイズも決まるからである。
【0048】例えば、一般的な高圧水銀ランプの場合、
そのアークサイズはφ1.0×1.4(mm)であり、
DMD(反射型変調素子)8のマイクロミラー振れ角を
±10°,DMD(反射型変調素子)8のマイクロミラ
ー領域のサイズを対角0.74インチとした場合、Fナ
ンバーはF/3,インテグレータロッド4の入射端面4
Inは5×3.8(mm)になる。この数値が入射端面
4Inの規定サイズに相当する。
【0049】図3はインテグレータロッド4の入射端面
4Inのサイズを5×3.8(mm)としたときの光取
り込み効率とリサイクル効率との関係を示す図である。
なお、光取り込み効率は、光源1からの入射光を基準と
したときのインテグレータロッド4への光取り込みの割
合であり、また、リサイクル効率は、インテグレータロ
ッド4の入射端面4Inに反射膜11がない場合のカラ
ーホイールを通過する光を基準とし、インテグレータロ
ッド4の入射端面4Inに開口11H付き反射膜11を
形成した場合のカラーホイールを通過する光の割合であ
る。
【0050】図3の場合、インテグレータロッド4の入
射端面4Inのサイズは、コンデンサレンズ3A,3B
からの集光径より小さく、光の取り込み効率は最大でも
約75%程度である。反射膜11の開口11Hのサイズ
を大きくすると、光取り込み効率は向上するもののリサ
イクル効率は下がり、光取り込み効率と光リサイクル効
率とはトレードオフの関係にあることが図3から分か
る。
【0051】図4はインテグレータロッド4の入射端面
4Inのサイズを5×3.8(mm)としたときの光利
用効率を示す図である。この図4の光利用効率は、図3
の光取り込み効率と光リサイクル効率とを掛け合わせた
値で定義している。反射膜11の開口11Hのサイズが
φ3.5前後のときに光利用効率は最大となるが、わず
か約1.1倍の光利用効率しか見込めないことが図4か
ら分かる。この数値が図17に示した従来の画像表示装
置の光利用効率になる。
【0052】そこで、インテグレータロッド4の入射端
面4Inのサイズをコンデンサレンズ3A,3Bの集光
径と同等サイズの8.8×6.7(mm)まで拡大する
と、後述するように、光取り込み効率を96%まで向上
することができる。しかしながら、このときのFナンバ
ーはF/1.7になり、DMD(反射型変調素子)のマ
イクロミラー振れ角±10°より大きな角度の光が存在
し、DMD(反射型変調素子)への入射光とON方向へ
の反射光とが重なって干渉するという問題が生じる。
【0053】図5はDMD(反射型変調素子)8の反射
面における入射光CinとON方向の反射光Conとの
角度領域の状態を示す図である。図5(a)はF/3.
0での入射光CinとON方向の反射光Conとの状態
であり、F/3.0の場合、入射光Cinと反射光Co
nとが干渉することなく分離されていることが分かる。
一方、図5(b)はF/1.7の場合の入射光Cinと
ON方向の反射光Conとの状態を示している。図5
(b)の斜線を施した領域Cxが入射光Cinと反射光
Conとが重なる干渉領域である。
【0054】この干渉領域Cxを除くことが必要である
ため、図6の非対称光学系の構成図に示すように、リレ
ーレンズ6の入射側レンズ群6Inによって角度分布に
変換するフーリエ変換面6Fを作り出し、このフーリエ
変換面6Fにおいて、干渉領域Cxとなる角度成分の光
をカットする。干渉領域Cxをカットするアパーチャ6
Aは、図7の構成図に示すようなアパーチャ6Aを用い
る。図7のアパーチャ6Aは、F/1.7の開口に対し
て、F/1.7の開口の中心から図7中の水平方向左側
がちょうどF/3の開口に相当し、そしてF/3の開口
に合わせて図7中の垂直方向へ直線状の略D字型開口形
状になっている。アパーチャ6Aで入射光Cinの干渉
領域Cxをカットすると、DMD(反射型変調素子)8
の反射面おける入射光CinとON方向の反射光Con
とは、図8に示すように干渉領域Cxが除去されて分離
されるようになる。
【0055】このように、光リサイクル光学系による画
像表示装置では、Fナンバーの制限によりインテグレー
タロッド4の入射端面4Inのサイズ拡大が不可能であ
ったが、非対称光学系を画像表示装置に適用すること
で、インテグレータロッド4の入射端面4Inのサイズ
拡大を可能にしている。そして、この実施の形態1によ
る画像表示装置では、光リサイクル光学系と非対称光学
系を組み合わせることによって、光利用効率を格段に改
善させている。
【0056】非対称光学系によってインテグレータロッ
ド4の入射端面4Inを拡大した場合について説明す
る。図9はインテグレータロッドの入射端面のサイズを
8.8×6.7(mm)としたときの光取り込み効率と
光リサイクル効率との関係を示す図である。また、図1
0はインテグレータロッドの入射端面のサイズを8.8
×6.7(mm)としたときの光利用効率を示す図であ
る。
【0057】図9,図10の横軸において、反射膜の開
口サイズφ10はインテグレータロッド4の入射端面4
Inに反射膜11がない状態に相当する。このφ10の
場合、つまり光リサイクル光学系を用いていない非対称
光学系では、光取り込み効率が約96%であり(図
9)、インテグレータロッド4の入射端面4Inのサイ
ズが5×3.8(mm)の場合の光取り込み効率75%
と比べて、わずか約1.3倍の光利用効率の改善しか見
込めない(図10)。
【0058】これに対して、図10の光学系全体での光
利用効率を見ると分かるように、光リサイクル光学系を
用いた非対称光学系では、光取り込み効率と光リサイク
ル効率との相乗効果により、反射膜11の開口11Hを
φ5(インテグレータロッド4の入射端面4Inに対し
て反射膜11の開口11Hは1/3程度の面積に相当す
る)としたときに、約1.8倍もの光利用効率が得られ
るようになる。
【0059】図11は光リサイクル光学系単独、非対称
光学系単独、光リサイクル光学系・非対称光学系併用に
よる光利用効率の改善結果を示す図である。インテグレ
ータロッド4の入射端面4Inのサイズは、非対称光学
系を使っていない場合が5×3.8(mm),非対称光
学系を使った場合が8.8×6.7(mm)である。
【0060】図11に示すように、光リサイクル光学系
単独で約1.1倍、光リサイクル光学系を用いない(イ
ンテグレータロッドの入射端面に反射膜がない状態)非
対称光学系単独で約1.3倍であるが、光リサイクル光
学系と非対称光学系とを適用した場合には1.8倍もの
光利用効率となり、大きな改善効果がある。このよう
に、インテグレータロッド4の入射端面4Inのサイズ
を拡大するために必要となる非対称光学系を光リサイク
ル光学系に用いることにより、光利用効率を飛躍的に向
上することができる。
【0061】最後に、Fナンバーの具体的な値について
言及する。図12は画像表示装置に一般的に用いられる
高圧水銀ランプの角度分布からFナンバーによる明るさ
の変化の算出結果を示す図である。ここで図13
(a),図13(b)に示すように、θはスイッチング
によってON/OFF状態が切り替わるDMD(反射型
変調素子)のマイクロミラーMの振れ角である。図12
に示したFナンバーによる明るさの変化を示すグラフよ
り、Fナンバーを既定すると、次の式(1)のようにな
る。
【0062】 1.3≦Fナンバー≦1/[2tanθ] (1)
【0063】なお、式(1)の右辺は、それぞれのマイ
クロミラーの振れ角θを持つDMD(反射型変調素子)
を用いた場合で最小のFナンバーで、一般的な画像表示
装置で用いられているFナンバーに当たる。式(1)の
左辺は、最大の明るさを得るために必要な最大のFナン
バーである。
【0064】また、一般的な高圧水銀ランプを光源とし
て使用した場合に、インテグレータロッド4の入射端面
4Inに集光される光のスポット径は、光源のアーク長
によって定まる。このアーク長によって定まるスポット
径の光をインテグレータロッド4へ取り込むためには、
Fナンバー1.7程度の大きさにまで入射端面4Inを
拡大すれば良いことが計算から導かれるので、マイクロ
ミラーの振れ角θ=±10°,Fナンバーが1.7にな
るように考えると、次の式(2)が得られる。
【0065】 1.3≦Fナンバー≦1/[2tan(1.5θ)] (2)
【0066】さらに、現在一般的に使用されているDM
D(反射型変調素子)は、マイクロミラーの振れ角±1
0°,±12°,±14°の製品が存在するので、式
(1)から次の(1A)〜(1C)に示すように場合分
けできる。
【0067】 θ=±10°の場合 1.3≦Fナンバー≦3.0 (1A) θ=±12°の場合 1.3≦Fナンバー≦2.35 (1B) θ=±14°の場合 1.3≦Fナンバー≦2.0 (1C)
【0068】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、光源1およびリフレクタ2から発した光を集光する
コンデンサレンズ3A,3Bと、開口11Hを有する反
射膜11を入射端面4Inに備え、コンデンサレンズ3
A,3Bで集光された光を開口11Hからその内部に取
り込んで出射端面4Outから出射するインテグレータ
ロッド4と、インテグレータロッド4の出射端面4Ou
t側に設けられ、出射端面4Outから出射した光を色
分離するSCRホイール12と、入射側レンズ群6In
によって作り出されるフーリエ変換面6Fにアパーチャ
6Aを備えるとともに、アパーチャ6Aを介して、SC
Rホイール12で色分離された光をDMD(反射型変調
素子)8へ照射するリレーレンズ6およびTIRプリズ
ム7と、DMD(反射型変調素子)8で変調された光を
スクリーン10へ投影する投影光学系9とを備えるよう
にしたので、光利用効率を飛躍的に改善できるという効
果が得られる。
【0069】また、この実施の形態1によれば、ON方
向にスイッチングしたマイクロミラーMが反射する反射
光Conと、DMD(反射型変調素子)8へ照射される
入射光Cinとの干渉領域Cxを遮蔽除去する開口形状
をアパーチャ6Aが有するようにしたので、光利用効率
を飛躍的に改善できるという効果が得られる。
【0070】さらに、この実施の形態1によれば、略D
字型の開口形状にアパーチャ6Aが形成されるようにし
たので、光利用効率を飛躍的に改善できるという効果が
得られる。
【0071】さらに、この実施の形態1によれば、ON
方向にスイッチングしたマイクロミラーMの傾斜角をθ
とすると、リレーレンズ6によりDMD(反射型変調素
子)8へ照射される光のFナンバーが1.3≦Fナンバ
ー≦1/[2tanθ]を満たすようにしたので、光利
用効率を飛躍的に改善できるという効果が得られる。
【0072】さらに、この実施の形態1によれば、ON
方向にスイッチングしたマイクロミラーMの傾斜角をθ
とすると、リレーレンズ6によりDMD(反射型変調素
子)8へ照射される光のFナンバーが1.3≦Fナンバ
ー≦1/[2tan(1.5θ)]を満たすようにした
ので、光利用効率を飛躍的に改善できるという効果が得
られる。
【0073】さらに、この実施の形態1によれば、入射
端面4Inの面積に対して約1/3程度の面積の開口1
1Hを有する反射膜11をインテグレータロッド4が備
えるようにしたので、従来と比較して約1.8倍もの光
利用効率の改善が可能になるという効果が得られる。
【0074】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ラン
プから発した光を集光する集光光学系と、開口を有する
反射膜を入射端面に備え、集光光学系で集光された光を
開口からその内部に取り込んで出射端面から出射するイ
ンテグレータロッドと、インテグレータロッドの出射端
面側に設けられ、出射端面から出射した光を色分離する
SCRホイールと、入射側レンズ群によって作り出され
るフーリエ変換面にアパーチャを備えるとともに、アパ
ーチャを介して、SCRホイールで色分離された光を反
射型変調素子へ照射するリレー光学系と、反射型変調素
子で変調された光をスクリーンへ投影する投影光学系と
を備えるようにしたので、光利用効率を飛躍的に改善で
きるという効果が得られる。
【0075】この発明によれば、ON方向にスイッチン
グしたマイクロミラーが反射する反射光と、反射型変調
素子へ照射される入射光との干渉領域を遮蔽除去する開
口形状をアパーチャが有するようにしたので、光利用効
率を飛躍的に改善できるという効果が得られる。
【0076】この発明によれば、略D字型の開口形状に
アパーチャが形成されるようにしたので、光利用効率を
飛躍的に改善できるという効果が得られる。
【0077】この発明によれば、ON方向にスイッチン
グしたマイクロミラーの傾斜角をθとすると、リレー光
学系により反射型変調素子へ照射される光のFナンバー
が1.3≦Fナンバー≦1/[2tanθ]を満たすよ
うにしたので、光利用効率を飛躍的に改善できるという
効果が得られる。
【0078】この発明によれば、ON方向にスイッチン
グしたマイクロミラーの傾斜角をθとすると、リレー光
学系により反射型変調素子へ照射される光のFナンバー
が1.3≦Fナンバー≦1/[2tan(1.5θ)]
を満たすようにしたので、光利用効率を飛躍的に改善で
きるという効果が得られる。
【0079】この発明によれば、入射端面の面積に対し
て約1/3程度の面積の開口を有する反射膜をインテグ
レータロッドが備えるようにしたので、従来と比較して
約1.8倍もの光利用効率の改善が可能になるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 非対称光学系を適用した画像表示装置の構成
を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による画像表示装置
の構成を示す図である。
【図3】 インテグレータロッドの入射端面のサイズを
5×3.8(mm)としたときの光取り込み効率とリサ
イクル効率との関係を示す図である。
【図4】 インテグレータロッドの入射端面のサイズを
5×3.8(mm)としたときの光利用効率を示す図で
ある。
【図5】 DMD(反射型変調素子)の反射面における
入射光とON方向の反射光との角度領域の状態を示す図
である。
【図6】 非対称光学系の構成を示す図である。
【図7】 非対称光学系に用いるアパーチャの構成を示
す図である。
【図8】 アパーチャによって干渉領域が除去された場
合のDMD(反射型変調素子)面おける入射光とON方
向への反射光の角度領域の状態を示す図である。
【図9】 インテグレータロッドの入射端面のサイズを
8.8×6.7(mm)としたときの光取り込み効率と
光リサイクル効率との関係を示す図である。
【図10】 インテグレータロッドの入射端面のサイズ
を8.8×6.7(mm)としたときの光利用効率を示
す図である。
【図11】 光リサイクル光学系単独、非対称光学系単
独、光リサイクル光学系・非対称光学系併用による光利
用効率の改善結果を示す図である。
【図12】 画像表示装置に一般的に用いられる高圧水
銀ランプの角度分布からFナンバーによる明るさの変化
の算出結果を示す図である。
【図13】 マイクロミラーの振れ角を説明するための
図である。
【図14】 従来の画像表示装置の構成を示す図であ
る。
【図15】 図14の画像表示装置に用いられたカラー
ホイールの構造を示す図である。
【図16】 単一画像フレーム期間でのカラーホイール
の各色の表示状態を示す図である。
【図17】 光リサイクル光学系を適用した従来の画像
表示装置の構成を示す図である。
【図18】 図17の画像表示装置に用いられたSCR
ホイールの構造を示す図である。
【図19】 単一画像フレーム期間でのSCRホイール
の各色の表示状態を示す図である。
【図20】 入射端面に反射膜を形成していないインテ
グレータロッドにおける光線の軌跡を示す図である。
【図21】 入射端面に反射膜を形成したインテグレー
タロッドにおける光線の軌跡を示す図である。
【符号の説明】
1 光源(ランプ)、2 リフレクタ(ランプ)、3
A,3B コンデンサレンズ(集光光学系)、4 イン
テグレータロッド、4In 入射端面、4Out出射端
面、5 カラーホイール、5R,5B,5G カラーフ
ィルタ、6 リレーレンズ(リレー光学系)、6A ア
パーチャ、6F フーリエ変換面、6In 入射側レン
ズ群、7 TIRプリズム、8 DMD(反射型変調素
子)、9投影レンズ(投影光学系)、10 スクリー
ン、11 反射膜、11H 開口、12 SCRホイー
ル、Cin 入射光、Con ON方向の反射光、Cx
干渉領域、Coff OFF方向の反射光、M マイク
ロミラー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 達樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 河野 裕之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 佐藤 行雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H041 AA21 AB10 AC01 AZ01 2H052 BA02 BA09 BA14 2K103 AA07 AA16 BC19 BC35 BC42 CA76

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を発するランプと、多数のマイクロミ
    ラーが各々ON/OFF方向へスイッチングし、照射さ
    れる光を上記マイクロミラーで変調する反射型変調素子
    と、上記反射型変調素子で変調された光が投影されるス
    クリーンとを備えた画像表示装置において、 上記ランプから発した光を集光する集光光学系と、 開口を有する反射膜を上記入射端面に備え、上記集光光
    学系で集光された光を上記開口からその内部に取り込ん
    で出射端面から出射するインテグレータロッドと、 上記インテグレータロッドの出射端面側に設けられ、上
    記出射端面から出射した光を色分離するSCRホイール
    と、 入射側レンズ群によって作り出されるフーリエ変換面に
    アパーチャを備えるとともに、上記アパーチャを介し
    て、上記SCRホイールで色分離された光を上記反射型
    変調素子へ照射するリレー光学系と、 上記反射型変調素子で変調された光を上記スクリーンへ
    投影する投影光学系とを備えることを特徴とする画像表
    示装置。
  2. 【請求項2】 アパーチャは、ON方向にスイッチング
    したマイクロミラーが反射する反射光と、反射型変調素
    子へ照射される入射光との干渉領域を遮蔽除去する形状
    を有することを特徴とする請求項1記載の画像表示装
    置。
  3. 【請求項3】 アパーチャは、略D字型の開口形状形成
    されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    画像表示装置。
  4. 【請求項4】 ON方向にスイッチングしたマイクロミ
    ラーの傾斜角をθとすると、リレー光学系により反射型
    変調素子へ照射される光のFナンバーが1.3≦Fナン
    バー≦1/[2tanθ]を満たすことを特徴とする請
    求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の画像表
    示装置。
  5. 【請求項5】 ON方向にスイッチングしたマイクロミ
    ラーの傾斜角をθとすると、リレー光学系により反射型
    変調素子へ照射される光のFナンバーが1.3≦Fナン
    バー≦1/[2tan(1.5θ)]を満たすことを特
    徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記
    載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 インテグレータロッドは、入射端面の面
    積に対して約1/3程度の面積の開口を有する反射膜を
    備えることを特徴とする請求項1から請求項3のうちの
    いずれか1項記載の画像表示装置。
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