JP2003315639A - 被覆光ファイバ心線、コネクタ付被覆光ファイバ心線、及び、光ファイバケーブル - Google Patents

被覆光ファイバ心線、コネクタ付被覆光ファイバ心線、及び、光ファイバケーブル

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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境特性と機械特性に優れるととともに、コ
ネクタが接続された場合にあっても、光伝送特性の低下
を抑制できる被覆光ファイバ心線、並びに、これを使用
するコネクタ付被覆光ファイバ心線および光ファイバケ
ーブルを提供する。 【解決手段】 被覆光ファイバ心線10は、ガラスファイ
バ11の外周に紫外線硬化型樹脂層12を設けてなる光ファ
イバ心線13の外周に、さらに、樹脂被覆層16として第一
被覆層14と第二被覆層15とを光ファイバ心線13から離れ
る方向で順に設けてなる。被覆光ファイバ心線10は、被
覆除去具20を用いて分離された「分離された被覆除去片
中の紫外線硬化型樹脂層12の長さ/分離された樹脂被覆
層16の長さ」が15%〜85%となるように構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被覆光ファイバ心
線、コネクタ付被覆光ファイバ心線、及び、光ファイバ
ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】石英ガラスを主成分とする外径125μ
mのガラスファイバ101の外側を紫外線硬化型樹脂層102
で被覆した外径250μm〜265μmの光ファイバ心
線103が、光コード用等に使用する光ファイバ心線とし
て知られている。ここで、光コードは、通常、光ファイ
バ心線103の外側に塩化ビニル等からなる外部被覆104を
設けた被覆光ファイバ心線100の形態とされており、光
通信機器等の配線に用いられている(図10(A)の横
断面図を参照)。
【0003】被覆光ファイバ心線100を光コードとして
用いる場合、被覆光ファイバ心線100の端部には、通
常、他の光通信機器と接続可能に形成されたコネクタが
取り付けられるが、コネクタを取り付けるには、先ず、
後に述べる被覆除去具を用いて、光ファイバ心線の端部
におけるガラスファイバ101が、所定距離(30mm程
度)で露出するように、被覆光ファイバ心線100の被覆
(紫外線硬化型樹脂層102及び外部被覆104)を除去する
必要がある。
【0004】図9は、被覆光ファイバ心線の被覆除去に
使用する被覆除去具を示す図であって、図9(A)は、
被覆除去具の側面図、図9(B)は、X方向断面図であ
る。被覆除去具20は、片方の端部が枢軸して連結された
板状レバー部材21a、21bのそれぞれの開閉側の端部近傍
内側に、2対のガイド部23と1対の刃22が内側に向かっ
て垂直に固定されており、被覆光ファイバ心線100の端
末から30mm程度離れた箇所を挟んで板状レバー部材
21a、21bを閉じることによって、2対のガイド部のそれ
ぞれのV溝23a内に被覆光ファイバ心線100を保持して、
1対の刃22でもって被覆光ファイバ心線100の被覆に切
り込みを入れる。刃22の刃先には、被覆光ファイバ心線
100が配設される位置に半円状の窪み(図示せず)が形
成されているので、被覆光ファイバ心線100の中にある
ガラスファイバの表面にまで刃先が至らず、ガラスファ
イバを傷つけることはない。
【0005】次いで、板状レバー部材21a、21bを閉じた
ままで、被覆除去具20を被覆光ファイバ心線100の端末
側に移動させることによって、被覆光ファイバ心線100
の被覆の端末側部分を端末方向に引抜き、被覆光ファイ
バ心線100の端末部分におけるガラスファイバを露出さ
せる。この時、ガラスファイバの表面と刃先の間及び刃
先同士の間にはわずかな隙間があるので、その隙間部分
の被覆は、刃先の切り込みでは切れないで刃先の移動に
よって引きちぎられる。
【0006】そして、露出したガラスファイバを収容可
能な中空を有するフェルールが内蔵されたコネクタを用
意し、ガラスファイバを中空に収容しながら被覆除去端
面をフェルールの突き当て端面に当接させることによっ
て、被覆光ファイバ心線の端末部分にコネクタが取り付
けられ、次いで、ガラスファイバの先端面とフェルール
の開放端面とが所定の形状になるように加工される。
【0007】被覆光ファイバ心線100の外部被覆104とし
ては、前記したように、塩化ビニル樹脂に代表されるハ
ロゲン含有樹脂が知られている。通常、被覆光ファイバ
心線は、光ファイバ心線が押出装置内に流し込まれた樹
脂と接しながら被覆された後、押出装置から押し出され
て製造されるが、ハロゲン含有樹脂によれば、押出装置
による押出加工性が良好であり(より具体的には、押出
中に、樹脂が切れにくいと共に、押出時の加工温度が比
較的低温であり、また、所望の外径が得られやすい)、
これにより、機械的強度、特に、側圧特性(被覆光ファ
イバ心線の側面方向からの圧力に対する機械的強度)に
優れた被覆光ファイバ心線が得られるとされている。し
かしながら、塩化ビニル樹脂は、燃焼時に塩素ガスを発
生したり、あるいはダイオキシン等の発生原因になると
され、環境対策上、ハロゲン含有樹脂に代わり得る外部
被覆が求められている。
【0008】特開2000−241676公報には、外
部被覆がノンハロゲンのオレフィン系樹脂とノンハロゲ
ンのスチレン系樹脂とで構成された被覆光ファイバ心線
が記載されており、難燃性、光伝送特性、環境特性、機
械特性(耐側圧)に優れるとされている(従来例1)。
また、特開2001−159725公報には、特定の引
張弾性率を有する熱可塑性エラストマーからなる内層
(第1被覆層)と熱可塑性樹脂からなる外層(第2被覆
層)とで外部被覆が構成された光ファイバユニット(被
覆光ファイバ心線)が記載されており、光ファイバ送通
用パイプへの送通性、側圧の影響による光の伝送損失の
増加が抑制されるとされている(従来例2)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ハロゲン含有樹脂に代
えて、ポリオレフィン樹脂を使用すれば、燃焼時におけ
る有毒ガスの発生等の環境対策上の問題は解消される。
しかし、本願発明者らの検討によれば、外部被覆104が
ポリオレフィン樹脂とされた被覆光ファイバ心線100
に、被覆除去具20を用いて被覆の端末側部分を端末方向
に引抜いて、ガラスファイバ101を露出させようとして
も、ガラスファイバ101が破断したり(図10(B)参
照)、あるいは、紫外線硬化型樹脂層102がガラスファ
イバ101上に残留することが頻発することが分かった
(図10(C)参照)。そのため、本発明品が適用され
るMU・SCコネクタでは、125μmφガラスファイ
バの使用が必要となり、被覆除去が出来ないため、コネ
クタ成形加工が出来ないという問題があった。
【0010】なお、従来例1および従来例2に記載の被
覆光ファイバ心線では、被覆除去性が悪く、上記した、
コネクタ付き光コード(および心線)への適用が難し
い。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、環境特性(燃焼時に有毒ガスを発
生しない特性)と機械特性(側圧に対する耐性)に優れ
るととともに、コネクタが接続された場合にあっても、
光伝送特性の低下(伝送損失と接続損失)を抑制できる
被覆光ファイバ心線、環境特性と機械特性と光伝送特性
に優れたコネクタ付被覆光ファイバ心線を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明者らは鋭意検討した結果、紫外線硬化型
樹脂層と、外部被覆としての樹脂被覆層(ハロゲンを有
さない樹脂)とを、被覆除去具を用いてガラスファイバ
から引抜くように分離した時に、「分離された被覆除去
片中の紫外線硬化型樹脂層の長さ/分離された樹脂被覆
層の長さ」が特定範囲内となるように、被覆光ファイバ
心線を構成することにより、被覆除去性が容易になり、
環境特性と機械特性と光伝送特性に優れたコネクタ付被
覆光ファイバ心線を製造できることを見出し、本発明を
完成したものである。すなわち、本発明の技術的構成お
よびその作用効果は以下の通りである。
【0013】請求項1に係る被覆光ファイバ心線は、ガ
ラスファイバの外周に少なくとも1層以上の紫外線硬化
型樹脂層を設けてなる光ファイバ心線の外周に、さら
に、樹脂被覆層として第一被覆層と第二被覆層とを光フ
ァイバ心線から離れる方向で順に設けてなる被覆光ファ
イバ心線であって、樹脂被覆層を構成する樹脂がハロゲ
ンを有さない樹脂であるとともに、樹脂被覆層からガラ
スファイバの方向へ、切り込みの頂点がガラスファイバ
には達しないように切り込み、紫外線硬化型樹脂層と樹
脂被覆層とをガラスファイバから引抜くように分離した
時に、「分離された被覆除去片中の紫外線硬化型樹脂層
の長さ/分離された樹脂被覆層の長さ」が15%〜85
%となるように構成されている。
【0014】このような構成によれば、先ず、樹脂被覆
層を構成する樹脂がハロゲンを有さない樹脂であるので
環境特性に優れる。また、樹脂被覆層は、第一被覆層と
第二被覆層とを光ファイバ心線から離れる方向で順に設
けてなるので、例えば、第一被覆層を柔軟な層とし、第
二被覆層を堅固な層として、被覆光ファイバ心線が受け
る側圧(被覆光ファイバ心線の外周面から受ける外界か
らの圧力)に対して、第二被覆層で該圧力の一部を吸収
させ、また、該圧力が、第二被覆層で完全に吸収できな
い程に大きな力であっても第一被覆層で該圧力を緩衝さ
せる等、第一被覆層と第二被覆層の各物性を調整するこ
とにより、ガラスファイバが圧力を受けることによる光
伝送損失を低減できる。
【0015】被覆光ファイバ心線の樹脂被覆層からガラ
スファイバの方向へ、切り込みの頂点がガラスファイバ
には達しないように切り込み、紫外線硬化型樹脂層と樹
脂被覆層とをガラスファイバから引抜くように分離する
とき、樹脂被覆層は完全に切断されているので、刃とと
もに移動するが、紫外線硬化型樹脂層は、完全に切断さ
れていないので(紫外線硬化型樹脂層の内部に切り込み
の頂点がある)、刃が移動してもしばらくは引き伸ばさ
れ、ガラスファイバと密着した部分は刃とともに移動し
ない(図2参照)。この間は、樹脂被覆層が紫外線硬化
型樹脂層の上を滑るのである。よって、分離された被覆
除去片に関して、引抜き方向長さは、通常、紫外線硬化
型樹脂層の方が樹脂被覆層よりも短くなる。
【0016】本発明の被覆光ファイバ心線においては、
前記したように、30mm程度被覆を除去した時、「分
離された被覆除去片中の紫外線硬化型樹脂層の長さ(L
UV)/分離された樹脂被覆層の長さ(LSH)」(以下、
“LUV/LSH”とも表現する)が15%〜85%となる
ように構成されている。LUV/LSHが15%未満である
と、紫外線硬化型樹脂層の樹脂被覆層に対する滑り性が
高すぎ、紫外線硬化型樹脂層のガラスファイバ上への残
留が頻発する。一方、LUV/LSHが85%を超えると、
紫外線硬化型樹脂層の樹脂被覆層に対する滑り性が低す
ぎて、ガラスファイバが引抜き力に伴う負荷を大きく受
けることになり、ガラスファイバの破断が頻発する。よ
って、本発明の上記構成によれば、紫外線硬化型樹脂層
のガラスファイバ上への残留が頻発せず、かつ、ガラス
ファイバの破断が頻発しないので、容易にコネクタ成端
加工が出来る。以上により、請求項1に係る被覆光ファ
イバ心線によれば、環境特性と機械特性とに優れるとと
ともに、コネクタ成端加工の容易な被覆光ファイバ心線
を製造することができる。
【0017】また、本発明者らは、紫外線硬化型樹脂層
の最外層、あるいは、第一被覆層に剥離剤を添加して、
紫外線硬化型樹脂層の最外層と第一被覆層との摩擦係数
を調整することにより、LUV/LSHを15%〜85%に
できることを見出した。しかしながら、前記摩擦係数が
0.2未満であると、紫外線硬化型樹脂層の樹脂被覆層
に対する滑り性が高すぎ、LUV/LSHを15%以上とし
にくくなり、一方、0.5を超えると、紫外線硬化型樹
脂層の樹脂被覆層に対する滑り性が低すぎ、L UV/LSH
を85%以下としにくくなる。よって、請求項2に係る
被覆光ファイバ心線は、紫外線硬化型樹脂層の最外層
に、最外層と第一被覆層との摩擦係数が0.2〜0.5
となるように、剥離剤が添加されたことを特徴としてい
る。また、請求項3に係る被覆光ファイバ心線は、第一
被覆層に、紫外線硬化型樹脂層の最外層と第一被覆層と
の摩擦係数が0.2〜0.5となるように、剥離剤が添
加されたことを特徴としている。
【0018】請求項4に係る被覆光ファイバ心線は、紫
外線硬化型樹脂層と樹脂被覆層とを、引張り試験に基づ
いてガラスファイバから引抜く際の引抜力が2.5kg
f以下となるように構成されている。このような構成に
よれば、前記した被覆除去具を用いて、容易に(大きな
負荷を感じることなく)、紫外線硬化型樹脂層と樹脂被
覆層とを引抜いて、ガラスファイバを露出できる。
【0019】請求項5に係る被覆光ファイバ心線は、紫
外線硬化型樹脂層が、ガラスファイバから離れる方向
に、第一紫外線硬化型樹脂層と第二紫外線硬化型樹脂層
とを設けてなるか、あるいは、第一紫外線硬化型樹脂層
と第二紫外線硬化型樹脂層と着色層とを設けてなり、第
二紫外線硬化型樹脂層の引張弾性率が5MPa〜600
MPaとなるように構成されている。このような構成に
よれば、先ず、紫外線硬化型樹脂層が少なくとも第一紫
外線硬化型樹脂層と第二紫外線硬化型樹脂層とを有して
いるので、第一紫外線硬化型樹脂層を柔軟な層とし、第
二紫外線硬化型樹脂層を堅固な層として、光ファイバ心
線が受ける側圧(光ファイバ心線の外周面から受ける外
界からの圧力であって、特に、光ファイバ心線に樹脂被
覆層が設けられる前に受ける圧力)に対して、第二紫外
線硬化型樹脂層で該圧力を吸収させ、また、該圧力が、
第二紫外線硬化型樹脂層で完全に吸収できない程に大き
な力であっても第一紫外線硬化型樹脂層で該圧力を緩衝
させる等、第一紫外線硬化型樹脂層と第二紫外線硬化型
樹脂層の各物性を調整することにより、ガラスファイバ
が圧力を受けることによる光伝送損失を低減できる。
【0020】上記構成にいては、第二紫外線硬化型樹脂
層の引張弾性率が5MPa〜600MPaとなってい
る。前記引張弾性率が5MPa未満であると、上記した
目的で第一紫外線硬化型樹脂層を第二紫外線硬化型樹脂
層よりも柔軟な層とする場合において、外界からの圧力
を吸収しにくく、ガラスファイバを損傷しやすくなる。
一方、前記引張弾性率が600MPaを超えると、上記
した被覆除去具の刃が第二紫外線硬化型樹脂層に入りに
くく、紫外線硬化型樹脂層を被覆光ファイバ心線から分
離しにくくなる。なお、紫外線硬化型樹脂層は、光ファ
イバ心線の識別および視認を目的に、上記した着色層を
しばしば有する。
【0021】また、本発明者らは、具体的には、第一被
覆層が、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂100重量部に
対して、金属水酸化物を20重量部〜150重量部で添
加してなることによって、被覆除去時に紫外線硬化樹脂
層がガラスファイバに残留することが少なく、ガラスフ
ァイバが断線することも少なくできることを見出した。
よって、請求項6に係る被覆光ファイバ心線は、第一被
覆層が、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂100重量部に
対して、金属水酸化物を20重量部〜150重量部で添
加してなることを特徴としている。
【0022】請求項7に係る被覆光ファイバ心線は、第
一被覆層が、ポリスチレン系熱可塑性樹脂、ポリオレフ
ィン系熱可塑性樹脂もしくはポリフェニレンエーテルま
たはこれらの混合樹脂100重量部に対して、金属水酸
化物を20重量部以上250重量部未満で、窒素系難燃
助剤を100重量部未満で添加してなる。このような構
成によれば、燃焼時に吸熱性を発現する金属水酸化物が
20重量部以上を添加するとともに、燃焼抑制効果を有
する窒素系難燃助剤を添加するので、高い難燃性を発現
できる。また、金属水酸化物を250重量部未満、窒素
系難燃助剤を100重量部未満で添加するので、被覆光
ファイバ心線の製造時において、光ファイバ心線に対し
て樹脂組成物を押出して被覆することを良好に実施でき
る。さらに、金属水酸化物に加え、窒素系難燃助剤を使
用することから、燃焼時に塩化水素ガス等の有害ガスや
ポリリン酸を発生せず、環境に与える負荷が少ない被覆
光ファイバ心線とすることができる。
【0023】また、本発明者らは、具体的には、第二被
覆層が、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂100重量部に
対して、金属水酸化物を20重量部〜150重量部で添
加してなることによって、被覆除去時に紫外線硬化樹脂
層がガラスファイバに残留することが少なく、ガラスフ
ァイバが断線することも少なくできることを見出した。
よって、請求項8に係る被覆光ファイバ心線は、第二被
覆層が、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂100重量部に
対して、金属水酸化物を20〜150重量部で添加して
なることを特徴としている。
【0024】請求項9に係る被覆光ファイバ心線は、第
二被覆層が、ポリスチレン系熱可塑性樹脂、ポリオレフ
ィン系熱可塑性樹脂もしくはポリフェニレンエーテルま
たはこれらの混合樹脂100重量部に対して、金属水酸
化物を20重量部以上250重量部未満で、窒素系難燃
助剤を100重量部未満で添加してなる。このような構
成によれば、燃焼時に吸熱性を発現する金属水酸化物が
20重量部以上を添加するとともに、燃焼抑制効果を有
する窒素系難燃助剤を添加するので、高い難燃性を発現
できる。また、金属水酸化物を250重量部未満、窒素
系難燃助剤を100重量部未満で添加するので、被覆光
ファイバ心線の製造時において、第一被覆層が被覆され
た光ファイバ心線に対して樹脂組成物を押出して被覆す
ることを良好に実施できる。さらに、金属水酸化物に加
え、窒素系難燃助剤を使用することから、燃焼時に塩化
水素ガス等の有害ガスやポリリン酸を発生せず、環境に
与える負荷が少ない被覆光ファイバ心線とすることがで
きる。
【0025】請求項10に係る被覆光ファイバ心線は、
第一被覆層の弾性率が5MPa〜100MPa、第二被
覆層の弾性率が250MPa〜1500MPa、第一被
覆層までの外径が0.3mmφ〜0.7mmφ、第二被
覆層までの外径が0.75mmφ〜1.0mmφとなる
ように構成されている。このような構成によれば、より
確実に、ガラスファイバが圧力を受けることによる光伝
送損失を低減できる。
【0026】請求項11に係るコネクタ付被覆光ファイ
バ心線は、ガラスファイバが端末から所定長さで露出さ
れることによりガラスファイバ露出部と被覆除去端面と
を有する本発明に係る被覆光ファイバ心線と、ガラスフ
ァイバ露出部を収容可能な中空を有するフェルールを内
蔵するコネクタとが接続されたコネクタ付被覆光ファイ
バ心線であって、ガラスファイバ露出部が歪力のかから
ない状態で中空に収容されるように被覆除去端面がフェ
ルールの突き当て端面に当接されている。
【0027】このような構成によれば、前記した本発明
に係る被覆光ファイバ心線を使用するので、環境特性と
機械特性とに優れたコネクタ付被覆光ファイバ心線とす
ることができる。また、本発明に係る被覆光ファイバ心
線を使用することによって、前記したように、ガラスフ
ァイバ上に紫外線硬化型樹脂層が残留しないので、本発
明に係るコネクタ付被覆光ファイバ心線において、被覆
除去端面とフェルールの突き当て端面との当接は確実で
ある。これにより、ガラスファイバの先端面の中心が所
望の位置に存在している。よって、歪による伝送損失が
なく、かつ、ガラスファイバの位置がずれることによる
接続損失がないので、請求項9に係るコネクタ付被覆光
ファイバ心線は、光伝送特性に優れる。
【0028】請求項12に係る光ファイバケーブルは、
本発明に係る被覆光ファイバ心線をテンションメンバの
外周面上に複数配置し、被覆光ファイバ心線の外側に緩
衝材を配置し、押え巻き層を緩衝材の外側に設け、押え
巻き層の外周面を樹脂層で被覆してなる。このような構
成によれば、前記した本発明に係る被覆光ファイバ心線
を使用するので、環境特性と機械特性とに優れた光ファ
イバケーブルとすることができる。また、光ファイバケ
ーブルを他の光通信機器と接続するために、ガラスファ
イバを露出してコネクタを接続する場合、光伝送特性の
低下を抑制できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。本発明の実施形態に係る被
覆光ファイバ心線10は、図1(A)の模式断面図に示す
ように、ガラスファイバ11の外周に紫外線硬化型樹脂層
12を設けてなる光ファイバ心線13の外周に、さらに、樹
脂被覆層16として第一被覆層14と第二被覆層15とを光フ
ァイバ心線13から離れる方向で順に設けてなる。ここ
で、紫外線硬化型樹脂層12は、図1(B)の模式断面図
に示すように、ガラスファイバ11から離れる方向に、第
一紫外線硬化型樹脂層12Aと第二紫外線硬化型樹脂層12B
と着色層12Cとを設けてなる。
【0030】本発明の実施形態に係るコネクタ付被覆光
ファイバ心線を製造するためには、先ず、前記した被覆
除去具20(図9参照)を用いて被覆光ファイバ心線10の
端末を加工する。すなわち、被覆除去具20のV溝23a内
に被覆光ファイバ心線10を保持して、被覆光ファイバ心
線10の端末から約30mm離れた箇所を挟んで板状レバ
ー部材21a、21bを閉じることによって、図2(A)に示
すように、刃22の刃先22A(切り込みの頂点)がガラス
ファイバには達しないように切り込みが入れられる。こ
こでは、ガラスファイバ11が傷つくことなく、かつ、樹
脂被覆層16は確実に切断されている。
【0031】次いで、紫外線硬化型樹脂層12と樹脂被覆
層16とをガラスファイバ11から引抜くように分離する
と、樹脂被覆層16は完全に切断されているので、刃22と
ともに移動するが、紫外線硬化型樹脂層12は、完全に切
断されていないので(紫外線硬化型樹脂層12の内部に切
り込みの頂点がある)、刃22が移動してもしばらくは引
き伸ばされ、ガラスファイバ11と密着した部分は刃22と
ともに移動しない(図2(B)参照)。この間は、樹脂
被覆層16が紫外線硬化型樹脂層12の上を滑るのである。
また、ここで、刃22近傍の紫外線硬化型樹脂層12は圧縮
されている。そして、さらに被覆除去具20を移動する
と、紫外線硬化型樹脂層12は引きちぎられる。よって、
分離された被覆除去片に関して、紫外線硬化型樹脂層1
2’は長手方向に収縮して、紫外線硬化型樹脂層12’の
引抜き方向長さの方が樹脂被覆層16’の引抜き方向長さ
よりも短くなる(図2(C)参照)。
【0032】本発明の実施形態に係る被覆光ファイバ心
線10においては、「分離された被覆除去片中の紫外線硬
化型樹脂層12’の長さ(LUV)/分離された樹脂被覆層
16’の長さ(LSH)」(以下、“LUV/LSH”とも表現
する)が15%〜85%となるように構成されている。
これにより、紫外線硬化型樹脂層12’の樹脂被覆層16’
に対する滑り性が適度に調整されているので、紫外線硬
化型樹脂層12のガラスファイバ11上への残留が頻発せ
ず、かつ、ガラスファイバ11の破断が頻発しない。紫外
線硬化型樹脂層の残留がないので、コネクタを接続した
場合に、光の接続損失が生じにくい。
【0033】なお、上記した被覆除去具20を用いる紫外
線硬化型樹脂層12に樹脂被覆層16を加えた複合被覆と、
ガラスファイバ11との分離に関し、板状レバー部材21
a、21bを閉じる力は、通常2kgf程度であり、紫外線
硬化型樹脂層12と樹脂被覆層16とを引抜き速度は、約5
00mm/分である。
【0034】また、樹脂被覆層16(第一被覆層14,第二
被覆層15)を構成する樹脂は、ハロゲンを有さない樹脂
であるので、環境特性に優れる。樹脂被覆層16を構成す
る樹脂は、ハロゲンを有さない樹脂であれば特に限定さ
れないが、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂を挙げること
ができ、より具体的には、第一被覆層14を構成する樹脂
は、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、高密度ポリ
エチレン樹脂(HDPE)、ポリプロピレン樹脂(P
P)、エチレン・ビニルアセテート樹脂(EVA)、エ
チレン・エチルアクリレート樹脂(EEA)、ポリスチ
レン樹脂(PS)、ポリフェニレンエーテル(PPE)
及びスチレン・ブタジエンゴム(SBR)等から選択さ
れる1種の樹脂または2種以上の樹脂の混合物を好適に
例示できる。第一被覆層14中の樹脂の含有量は、LUV
SHが前記した範囲となれば特に限定されないが、後述
する第一被覆層の弾性率を鑑みて、50重量%〜65重
量%とされるのが好ましい。また、第一被覆層14は、フ
ィラーとして無機化合物を含有でき、無機化合物として
は、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、珪酸カ
ルシウム、炭酸カルシウム、シリカ、黒鉛、およびこれ
らの材料をシラン処理したもの等を挙げることができ
る。
【0035】また、第二被覆層15を構成する樹脂は、ポ
リオレフィン系熱可塑性樹脂から選択される1種の樹脂
または2種以上の樹脂の混合物を好適に例示できる。ポ
リオレフィン系熱可塑性樹脂としては、前掲ものを例示
できる。また、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂として
は、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)
を挙げることができる。第二被覆層15中の前記樹脂の含
有量は、特に限定されないが、後述する第二被覆層の弾
性率を鑑みて、40重量%〜60重量%とされるのが好
ましい。また、第二被覆層15は、前掲の無機化合物をフ
ィラーとして含有できる。
【0036】第一被覆層14及び第二被覆層15に関し、前
記無機化合物として金属水酸化物を使用すれば、第一被
覆層14及び第二被覆層15の弾性率や後述する押し出し機
による成形性を調整しやすく、また、被覆光ファイバ心
線10の難燃性も向上できる。金属水酸化物としては、水
酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等を挙げること
ができる。金属水酸化物の含有量は、第一被覆層14及び
第二被覆層15を構成する樹脂組成物の全量に対して30
重量%〜65重量%であるのが好ましい。
【0037】第一被覆層14は、ポリスチレン系熱可塑性
樹脂、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂もしくはポリフェ
ニレンエーテル(PPE)またはこれらの混合樹脂10
0重量部に対して、金属水酸化物を20重量部以上25
0重量部未満で、窒素系難燃助剤を100重量部未満で
添加してなるのも好ましい。また、第二被覆層15は、ポ
リスチレン系熱可塑性樹脂、ポリオレフィン系熱可塑性
樹脂もしくはポリフェニレンエーテルまたはこれらの混
合樹脂100重量部に対して、金属水酸化物を20重量
部以上250重量部未満で、窒素系難燃助剤を100重
量部未満で添加してなるのも好ましい。このような構成
によれば、燃焼時に吸熱性を発現する金属水酸化物が2
0重量部以上を添加するとともに、燃焼抑制効果を有す
る窒素系難燃助剤を添加するので、高い難燃性を発現で
きる。また、金属水酸化物を250重量部未満、窒素系
難燃助剤を100重量部未満で添加するので、被覆光フ
ァイバ心線の製造時において、第一被覆層14の場合は光
ファイバ心線に対して、第二被覆層15の場合は第一被覆
層15が被覆された光ファイバ心線に対して、樹脂組成物
を押出して被覆することを良好に実施できる。金属水酸
化物及び窒素系難燃助剤の重量は前記上限値以上となる
と、“所望の形状に被覆することが困難となる”、“押
出し時にダイスの周囲にカスが付着し、その結果、長手
方向に渡って被覆層の表面に異物が付着して、外観に劣
る”等の不具合が発生する傾向となる。なお、窒素系難
燃助剤は、上記樹脂100重量部に対して10重量部以
上で添加されるのが好ましく、これにより、被覆光ファ
イバ心線10に難燃性を確実に付与できる。
【0038】ポリスチレン系熱可塑性樹脂としては、ス
チレンのホモポリマー、一般用ポリスチレン(GPP
S)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、スチレン系
熱可塑性エラストマー(スチレンエチレンブチレンスチ
レンブロック共重合体(SEBS),スチレンイソプレ
ンスチレンブロック共重合体(SIS),スチレンブタ
ジエンスチレンブロック共重合体(SBS)など)等を
例示できる。ポリオレフィン系熱可塑性樹脂としては、
前掲の例示物(ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー
樹脂(TPOも含む)を挙げることができる。窒素系難
燃助剤としては、メラミンシアヌレート、メラミン誘導
体、トリス(β−シアノエチル)イソシアヌレート等を
挙げることができる。金属水酸化物に加え、このような
窒素系難燃助剤を使用すれば、燃焼時に塩化水素ガス等
の有害ガスを発生しないことから、環境に与える負荷が
少ない被覆光ファイバ心線10とすることができる。
【0039】前記したように、樹脂としては、ポリスチ
レン系熱可塑性樹脂、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂及
びポリフェニレンエーテル(PPE)の1種以上を選択
して使用できるが、より具体的には、ポリスチレンない
しスチレン系熱可塑性エラストマーとポリフェニレンエ
ーテルとを使用する形態をより好適に例示できる。この
場合、ポリスチレンないしスチレン系熱可塑性エラスト
マーとポリフェニレンエーテルとの重量比は、9:1〜
1:9とされるのが好ましく、8:2〜2:8とされる
のがより好ましい。
【0040】このように、上記形態では、十分な難燃性
を得るべく、金属水酸化物が上記下限値以上で添加され
るとともに、窒素系難燃助剤が併用されるが、窒素系難
燃助剤は、特にポリスチレン系熱可塑性樹脂及びポリフ
ェニレンエーテルに対して相溶性が高い。よって、例え
ば、第一被覆層14内に金属水酸化物や窒素系難燃助剤が
前記した範囲で添加されても、窒素系難燃助剤が紫外線
硬化型樹脂層12へ染み出すなどして紫外線硬化型樹脂層
12と第一被覆層14との滑り性が所望の範囲からはずれる
ことによって被覆光ファイバ心線10の被覆除去性が劣っ
てしまう虞れはない。
【0041】また、第一被覆層14および第二被覆層15
は、それぞれ、必要に応じて、酸化防止剤、滑剤、老化
防止剤等の添加剤などを含有してもよい。これらの添加
剤の含有量は、第一被覆層14または第二被覆層15中に通
常数%とされる。
【0042】本発明の実施形態に係る被覆ガラスファイ
バ心線10においては、第一被覆層14の弾性率は1MPa
〜100MPa(より好ましくは、5MPa〜50MP
a)、第二被覆層15の弾性率は200MPa〜1500
MPa(より好ましくは、250MPa〜1000MP
a)、第一被覆層14までの外径(Dp)が0.3mmφ
〜0.7mmφ(より好ましくは、0.35mmφ〜
0.60mmφ)、第二被覆層15までの外径(Ds)は
0.75mmφ〜1.0mmφ(より好ましくは、0.
85mmφ〜0.95mmφ)とされるのが好ましい。
ここで、第一被覆層14および第二被覆層15の弾性率は、
前記した第一被覆層14および第二被覆層15を構成する各
化合物の種類および添加量を変更することにより好適に
調整される。なお、本明細書中、弾性率とは、JIS
K 7113に準じて、2号型試験片を使用して測定さ
れるヤング率のことをいうものとする。
【0043】このように、第一被覆層14を柔軟な層と
し、第二被覆層15を堅固な層とすることによって、被覆
光ファイバ心線10が受ける側圧(被覆光ファイバ心線10
の外周面から受ける外界からの圧力)に対して、第二被
覆層15で該圧力を吸収させ、また、該圧力が、第二被覆
層15で完全に吸収できない程、大きな力であっても第一
被覆層14で該圧力を緩衝させることができるので、ガラ
スファイバ11が圧力を受けることによる光伝送損失を低
減できる。
【0044】次に、紫外線硬化型樹脂層12について説明
する。紫外線硬化型樹脂層12を構成する樹脂は、紫外線
硬化型液状樹脂組成物が紫外線照射によって硬化された
樹脂であり、紫外線硬化型液状樹脂組成物(以下、単
に、“液状樹脂組成物”ともいう)とは、紫外線照射に
より硬化しうる液状の樹脂組成物を意味する。
【0045】液状樹脂組成物は、繰り返し単位構造と重
合性二重結合とを併有する重合性オリゴマー、重合性不
飽和モノマー(以下、“反応希釈性モノマー”ともい
う)、および光重合開始剤を含有するものが好ましい。
【0046】重合性オリゴマーは、“ウレタン結合を有
する繰り返し単位構造”と(メタ)アクリル基とを併有
する重合性オリゴマーが好ましく、特に、ポリオール化
合物とジイソシアネート化合物と水酸基含有(メタ)ア
クリレートを用いて、ジイソシアネートのイソシアネー
ト基を、ポリオール化合物の水酸基および水酸基含有
(メタ)アクリレートの水酸基と反応させて得られる重
合性オリゴマーが好ましい。
【0047】ポリオール化合物としては、ポリエーテル
ジオールなどに代表されるポリエーテルポリオールを挙
げることができ、より具体的には、ポリプロピレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコール、プロピレンオ
キシドと他の一種以上のイオン重合性環状化合物を開環
共重合させて得られるポリエーテルポリオールなどが好
適に挙げられる。上記イオン重合性環状化合物として
は、例えばエチレンオキシド、ブテン−1−オキシド、
イソブテンオキシド、3,3−ビスクロロメチルオキセ
タン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフ
ラン、3−メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、ト
リオキサン、テトラオキサン、シクロヘキセンオキシ
ド、スチレンオキシド、エピクロルヒドリン、グリシジ
ルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル、アリル
グリシジルカーボネート、ブタジエンモノオキシド、イ
ソプレンモノオキシド、ビニルオキセタン、ビニルテト
ラヒドロフラン、ビニルシクロヘキセンオキシド、フェ
ニルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、
安息香酸グリシジルエステルなどの環状エーテル類が挙
げられる。これらのポリエーテルポリオールの平均官能
基数(例えばヒドロキシ基の数)は、本発明硬化物の良
好なゲル分率および液状樹脂組成物の適度な粘度を得る
観点から1.5〜6.0が好ましい。
【0048】上記ポリエーテルポリオールは、例えば、
EXCENOL720、1020、2020、303
0、4030、PREMINOL3010、4002、
4010(以上、旭硝子ウレタン製)、PPTG200
0、PPTG1000、(以上、保土谷化学工業製)な
どの市販品としても入手することができる。
【0049】重合性オリゴマーの合成に用いられるジイ
ソシアネート化合物としては、芳香族ジイソシアネー
ト、脂環族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート
等が挙げられる。芳香族ジイソシアネートとして、例え
ば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリ
レンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシア
ネート、1,4−キシリレンジイソシアネート、1,5
−ナフタレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソ
シアネート、p−フェニレンジイソシアネート、3,
3′−ジメチル−4,4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、3,3′−ジメチルフェニレンジイソシアネート、
4,4′−ビフェニレンジイソシアネート、ビス(2−
イソシアネートエチル)フマレート、6−イソプロピル
−1,3−フェニルジイソシアネート、4−ジフェニル
プロパンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジ
イソシアネート等が挙げられる。脂環族ジイソシアネー
トとして、例えば、イソフォロンジイソシアネート、メ
チレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、水
添ジフェニルメタンジイソシアネート、水添キシリレン
ジイソシアネート、2,5−ビス(イソシアネートメチ
ル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,6−ビス
(イソシアネートメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘ
プタン等が挙げられる。脂肪族ジイソシアネートとし
て、例えば、1,6−ヘキサンジイソシアネート、2,
2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、
リジンジイソシアネート等が挙げられる。これらのう
ち、樹脂被覆層の耐黄変性の観点から、脂環式ポリイソ
シアネートあるいは脂肪族ポリイソシアネートがより好
ましく、イソフォロンジイソシアネートが特に好まし
い。これらのジイソシアネート化合物は単独で用いて
も、2種以上併用しても良い。
【0050】重合性オリゴマーの合成に用いられる水酸
基含有(メタ)アクリレートとしては、ジイソシアネー
ト化合物のイソシアネート基との反応性の点から、水酸
基が第一級炭素原子に結合した水酸基含有(メタ)アク
リレート(第一水酸基含有(メタ)アクリレートとい
う)および水酸基が第二級炭素原子に結合した水酸基含
有(メタ)アクリレート(第二水酸基含有(メタ)アク
リレートという)が好ましい。第一水酸基含有(メタ)
アクリレートとして、例えば、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アク
リレート、ネオペンチルグリコールモノ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールエタンジ(メタ)アクリレート、お
よび、一般式CH2=C(R1)-COOCH2CH2-(OCOCH2CH2CH2CH2CH
2)n-OH(式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、n
は1〜3の数を示す)で表される(メタ)アクリレート
等が挙げられる。第二水酸基含有(メタ)アクリレート
として、例えば、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メ
タ)アクリレート、4−ヒドロキシシクロヘキシル(メ
タ)アクリレート等が挙げられ、さらに、アルキルグリ
シジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、グリシジ
ル(メタ)アクリレート等のグリシジル基含有化合物
と、(メタ)アクリル酸との付加反応により得られる化
合物が挙げられる。ポリオール化合物とジイソシアネー
ト化合物と水酸基含有(メタ)アクリレートとの反応を
実施する具体的方法としては、例えばポリオール化合
物、ジイソシアネート化合物及び水酸基含有(メタ)ア
クリレートを一括して仕込んで反応させる方法;ポリオ
ール化合物及びジイソシアネート化合物を反応させ、次
いで水酸基含有(メタ)アクリレートを反応させる方
法;ジイソシアネート化合物及び水酸基含有(メタ)ア
クリレートを反応させ、次いでポリオール化合物を反応
させる方法;ジイソシアネート化合物及び水酸基含有
(メタ)アクリレートを反応させ、次いでポリオール化
合物を反応させ、最後にまた水酸基含有(メタ)アクリ
レートを反応させる方法などが挙げられる。
【0051】重合性オリゴマーの合成においては、ナフ
テン酸銅、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛、ジブ
チル錫ジラウレート、トリエチルアミン、1,4−ジア
ザビシクロ〔2.2.2〕オクタン、2,6,7−トリ
メチル−1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタ
ン等のウレタン化触媒を、反応物の総量に対して0.0
1重量%〜1重量%用いるのが好ましい。また、反応温
度は、通常5℃〜90℃、特に10℃〜80℃が好まし
い。
【0052】なお、重合性オリゴマーの合成においてポ
リオールとともにジアミンを併用することも可能であ
り、このようなジアミンとしてはエチレンジアミン、テ
トラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、パラ
フェニレンジアミン、4,4′−ジアミノジフェニルメ
タン等のジアミンやヘテロ原子を含むジアミン、ポリエ
ーテルジアミン等が挙げられる。
【0053】また、水酸基含有(メタ)アクリレートの
一部をイソシアネート基に付加しうる官能基を持った化
合物に置き換えて用いることもできる。この化合物とし
ては、例えば、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどを
挙げることができる。これらの化合物を使用することに
より、光ファイバへの密着性をさらに高めることができ
る。
【0054】重合性オリゴマーの好ましい分子量は、液
状樹脂組成物として適度な粘度、および、前記したプラ
イマリ層またはセカンダリ層として好ましい物性値を鑑
みて設定されるものであるが、ゲルパーミュエーション
クロマトグラフ法によるポリスチレン換算の数平均分子
量で500〜40,000の範囲内とされるのが好まし
く、700〜30,000の範囲内とされるのがより好
ましい。重合性オリゴマーは、以上例示したものを、単
独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0055】重合性オリゴマーの液状樹脂組成物に対す
る含有量は、液状樹脂組成物として適度な粘度、およ
び、後述する好ましい弾性率等を鑑みて設定されるもの
であるが、20重量%〜85重量%の範囲内とされるの
が好ましく、25重量%〜80重量%の範囲内とされる
のがより好ましい。
【0056】次に、重合性不飽和モノマー(反応希釈性
モノマー)について説明する。重合性不飽和モノマーと
しては単官能性化合物及び/または多官能性化合物を用
いることができる。単官能性化合物としては、例えばN
−ビニルピロリドン,N−ビニルカプロラクタム等のビ
ニル基含有ラクタム;イソボルニル(メタ)アクリレー
ト、ボルニル(メタ)アクリレート、トリシクロデカニ
ル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)
アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等の脂環式構
造含有(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリ
レート、4−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、アクリロイルモルホリン、ビニルイミダゾール、ビ
ニルピリジン等が挙げられる。さらに、一般式CH2=C
(R2)-COO(R3O)m-R4 (式中、R2 は水素原子またはメチ
ル基を示し、R3 は炭素数2〜6、好ましくは2〜4の
アルキレン基を示し、R4 は水素原子または炭素数1〜
12、好ましくは1〜9のアルキル基を示し、mは0〜
12、好ましくは1〜8の数を示す)で表される(メ
タ)アクリレート類;テトラヒドロフルフリル(メタ)
アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート
等のエーテル基含有(メタ)アクリレート;ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、7−アミノ−3,7−ジメチ
ルオクチル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有(メ
タ)アクリレート;ジアセトン(メタ)アクリルアミ
ド、イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,
N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、t−オクチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド;ヒド
ロキシブチルビニルエーテル、ラウリルビニルエーテ
ル、セチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニル
エーテル等のビニルエーテル類等が挙げられる。このう
ち、一般式CH2=C(R2)-COO(R3O)m-R4で表される(メタ)
アクリレート類としては、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、アミ
ル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレ
ート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メ
タ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、
ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アク
リレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル
(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレー
ト、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ス
テアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メ
タ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;
ブトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル
(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコール
(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール
(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリ
コール(メタ)アクリレート等のアルコキシ基含有(メ
タ)アクリレート;ポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート等のポリアルキレングリコールモノ
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0057】また、上記の重合性不飽和モノマーの単官
能性化合物の市販品としては、アロニックスM111、
M113、M114、M117(以上、東亞合成製);
KAYARAD、TC110S、R629、R644
(以上、日本化薬製);IBXA、ビスコート3700
(大阪有機化学工業製)等が挙げられる。
【0058】また、多官能性化合物としては、例えばト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオール
ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシ
エチル(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドキシエ
チル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、ト
リス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メ
タ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのエチレンオ
キサイドまたはプロピレンオキサイドの付加体のジオー
ルのジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAの
エチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイドの付加
体のジオールのジ(メタ)アクリレート、ビスフェノー
ルAのジグリシジルエーテルに(メタ)アクリレートを
付加させたエポキシ(メタ)アクリレート、トリエチレ
ングリコールジビニルエーテル等が挙げられる。これら
多官能性化合物の市販品としては、例えばユピマーUV
SA1002、SA2007(以上、三菱化学製);
ビスコート700(大阪有機化学工業製);KAYAR
AD R−604、DPCA−20、−30、−60、
−120、HX−620、D−310、D−330(以
上、日本化薬製);アロニックスM−210、M−21
5、M−315、M−325(以上、東亞合成製)等が
挙げられる。重合性不飽和モノマーは、以上例示したも
のを、単独または2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
【0059】重合性不飽和モノマーの液状樹脂組成物に
対する含有量は、液状樹脂組成物として適度な粘度、お
よび、後述する好ましい弾性率等を鑑みて設定されるも
のであるが、10重量%〜80重量%の範囲内とされる
のが好ましく、15重量%〜75重量%の範囲内とされ
るのがより好ましい。
【0060】光重合開始剤としては、例えば1−ヒドロ
キシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキ
シ−2−フェニルアセトフェノン、キサントン、フルオ
レノン、ベンズアルデヒド、フルオレン、アントラキノ
ン、トリフェニルアミン、カルバゾール、3−メチルア
セトフェノン、4−クロロベンゾフェノン、4,4′−
ジメトキシベンゾフェノン、4,4′−ジアミノベンゾ
フェノン、ミヒラーケトン、ベンゾインプロピルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルジメチルケタ
ール、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ
−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、チオ
キサントン、ジエチルチオキサントン、2−イソプロピ
ルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−メ
チル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モル
ホリノ−プロパン−1−オン、2,4,6−トリメチル
ベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス−
(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリ
メチルペンチルフォスフィンオキシド等が挙げられる。
その市販品としては、I.651、I.369、I.9
07、I−184(チバスペシャルティケミカル社製)
等を挙げることができる。
【0061】光重合開始剤の液状樹脂組成物に対する含
有量は、0.1重量%〜10重量%の範囲内とされるの
が好ましく、0.3重量%〜7重量%の範囲内とされる
のがより好ましい。
【0062】また、液状樹脂組成物には、添加剤とし
て、必要に応じて、フェノール系酸化防止剤,イオウ系
酸化防止剤等の酸化防止剤、アミン系重合禁止剤等の重
合禁止剤等を含有できる。
【0063】本発明の実施形態に係る被覆光ファイバ心
線10は、図1(B)に示すように、紫外線硬化型樹脂層
12が、ガラスファイバ11から離れる方向に、第一紫外線
硬化型樹脂層12Aと第二紫外線硬化型樹脂層12Bと着色層
12Cとを設けてなる。このような被覆光ファイバ心線10
を得るためには、通常、先ず、ガラスファイバ11の外周
に第一紫外線硬化型樹脂層12Aと第二紫外線硬化型樹脂
層12Bと着色層12Cとを設けてなる光ファイバ心線13が製
造される。
【0064】光ファイバ心線13は、図3の模式断面図に
示すような樹脂塗布装置43a,43b、紫外線照射装置44
a,44bを用いて好適に製造できる。すなわち、光ファイ
バ母材41を線引炉42において線引して、光ファイバ11を
得る。次いで光ファイバ11を第1の樹脂塗布装置43aに
通過させて、第一紫外線硬化型樹脂層用の液状樹脂組成
物(図示せず)を光ファイバ11の表面に設けた後、第1
の紫外線照射装置44aに通過させて、該樹脂組成物を硬
化することによって、光ファイバ11に第一紫外線硬化型
樹脂層を設ける。上記第1の紫外線照射装置44aは、光
ファイバ1が通過すべき中空筒状体45aと、液状樹脂組
成物に紫外線を照射する紫外線ランプ46aとから構成さ
れている。
【0065】次いで、第一紫外線硬化型樹脂層12Aが設
けられた光ファイバ11を、第2の樹脂塗布装置43bに通
過させて、第二紫外線硬化型樹脂層用の液状樹脂組成物
(図示せず)を第一紫外線硬化型樹脂層12Aの上に設け
た後、第2の紫外線照射装置44bに通過させて、該樹脂
組成物を硬化する。これにより、第一紫外線硬化型樹脂
層12Aの外側に第二紫外線硬化型樹脂層12Bが設けられ、
次いで、巻取機48aに巻き取られる。上記第2の紫外線
照射装置44bは、前記第1の紫外線照射装置44aと同様
に、光ファイバ11が通過すべき中空筒状体45bと、液状
樹脂組成物に紫外線を照射する紫外線ランプ46bとから
構成されている。
【0066】なお、以上に示した、第一紫外線硬化型樹
脂層12Aと第二紫外線硬化型樹脂層12Bとの被覆方法は、
タンデムコーティング方法として知られているが、光フ
ァイバの表面に第一紫外線硬化型樹脂層用の液状樹脂組
成物を設けるとともに、この外側に第二紫外線硬化型樹
脂層用の液状樹脂組成物を設け、次いで、紫外線を照射
して、第一紫外線硬化型樹脂層12Aと第二紫外線硬化型
樹脂層12Bとを作製する“デュアルコーティング方法”
を使用してもよい。
【0067】以上のように、光ファイバ11に第一紫外線
硬化型樹脂層12Aと第二紫外線硬化型樹脂層12Bとを設け
た後、図4の模式断面図に示すような樹脂塗布装置と、
紫外線照射装置とを用いて、着色層12Cを設けることに
よって、光ファイバ心線13を好適に得ることができる。
【0068】すなわち、第一紫外線硬化型樹脂層12Aと
第二紫外線硬化型樹脂層12Bとが設けられた光ファイバ
を、第3の樹脂塗布装置43cに通過させて、着色剤組成
物(図示せず)を第二紫外線硬化型樹脂層12Bの表面に
設けた後、第3の紫外線照射装置44cに通過させて、該
着色剤組成物を硬化する。これにより、着色層12Cが設
けられて、被覆光ファイバ13が得られる。上記第3の紫
外線照射装置44cは、図3で示した第1の紫外線照射装
置44aおよび第2の紫外線照射装置44bと同様に、被覆光
ファイバ21が通過すべき中空筒状体45cと、着色剤組成
物に紫外線を照射する紫外線ランプ46cとから構成され
ている。上記のようにして得られた光ファイバ心線13
は、次いで、巻取機48bに巻き取られる。
【0069】着色剤組成物としては、前記紫外線硬化型
液状樹脂組成物に、着色剤としての顔料(有機系顔料な
ど)および公知の顔料分散剤を添加してなる組成物を例
示できる。また、着色剤組成物は、重合性オリゴマーと
して、エポキシ(メタ)アクリレートやウレタンアクリ
レート、或いはエステル系アクリレート等の他の硬化性
のオリゴマーを好適に含有できる。
【0070】光ファイバ心線13に関し、第一紫外線硬化
型樹脂層12Aの弾性率は0.5MPa〜2MPa、第二
紫外線硬化型樹脂層12Bの弾性率は5MPa〜1500
MPa、着色層12Cの弾性率は500MPa〜1500
MPaとされるのが好ましい。このように、第一紫外線
硬化型樹脂層12Aを柔軟な層とし、第二紫外線硬化型樹
脂層12Bを堅固な層とすることによって、光ファイバ心
線13が受ける側圧(光ファイバ心線13の外周面から受け
る外界からの圧力であって、特に、光ファイバ心線13に
樹脂被覆層16が設けられる前に受ける圧力)に対して、
第二紫外線硬化型樹脂層12Bで該圧力を吸収させ、ま
た、該圧力が、第二紫外線硬化型樹脂層12Bで完全に吸
収できない程に大きな力であっても第一紫外線硬化型樹
脂層12Aで該圧力を緩衝させることにより、ガラスファ
イバ11が圧力を受けることによる光伝送損失を低減でき
る。
【0071】より、好ましくは、第二紫外線硬化型樹脂
層12Bの弾性率は、5MPa〜600MPaとなってい
る。前記引張弾性率が5MPa未満であると、外界から
の圧力を吸収しにくく、ガラスファイバを損傷しやすく
なる。一方、前記引張弾性率が600MPaを超える
と、上記した被覆除去具20の刃が第二紫外線硬化型樹脂
層12Bに入りにくく、紫外線硬化型樹脂層12を被覆光フ
ァイバ心線から分離しにくくなる。
【0072】光ファイバ心線13を構成する各層の好まし
い寸法を以下に示す。 ガラスファイバ11の外径(Dg):125μm 第一紫外線硬化型樹脂層12Aまでの外径(DU1):20
0μm 第二紫外線硬化型樹脂層12Bまでの外径(DU2):24
5μm 着色層12Cまでの外径(DC):255μm
【0073】次いで、以上のようにして得られる光ファ
イバ心線13の外周に樹脂被覆層16を塗布することによっ
て、被覆光ファイバ心線10は好適に製造される。すなわ
ち、図5に示すように、供給リール31から光ファイバ心
線13を繰り出し、張力制御装置32を通して押し出し機33
に供給する。ここで、押し出し機33は、第一被覆層14の
成分が収容された第一収容部33Aと、第二被覆層15の成
分が収容された第二収容部33Bと、第一被覆層14の成分
と第二被覆層15の成分を順に押し出すことによって光フ
ァイバ心線13の外周に樹脂被覆層16を塗布できるクロス
ヘッド33Cとを備えている。第一被覆層14の成分および
第二被覆層15の成分は、溶融状態で光ファイバ心線13の
外周に塗布されるのが好ましく、通常、押し出し機33
は、所定位置に加熱器(図示せず)を備える。次いで、
押し出し機33から押し出されたものを冷却水槽34に導い
て冷却して樹脂被覆層16を硬化させ、被覆光ファイバ心
線10とする。
【0074】以上に、被覆光ファイバ心線10の製造方法
について説明したが、LUV/LSHを15%〜85%とす
るためには、着色層12C(紫外線硬化型樹脂層12の最外
層)と第一被覆層14との摩擦係数が0.2〜0.5に調
整されるのが好ましい。着色層12Cと第一被覆層14との
摩擦係数を上記範囲内とする方法としては、これらの層
を構成する化合物の種類や添加量を調整する方法を挙げ
ることができるが、着色層12C、あるいは、第一被覆層1
4に剥離剤を添加して、前記摩擦係数を調整する手法を
好適に挙げることができる。
【0075】剥離剤を含有する着色層12Cは、反応希釈
性モノマーの一部としてシリコン系アクリレートが添加
された着色剤組成物を使用することにより、好適に得ら
れる。または、着色剤組成物に剥離剤としてシリコンオ
イルを添加しても良い。
【0076】また、第一被覆層14に添加する剥離剤とし
ては、シリコーンオイル,離型シリコーン(ワニス・ゴ
ム型)等のシリコン化合物を挙げることができ、前記範
囲の摩擦係数を得るためには、通常、第一被覆層14を構
成する樹脂100重量部に対して、0.5〜10重量部
の範囲で添加されるものである。この場合、より具体的
には、第一被覆層14及び第二被覆層15の前記した弾性率
の好適な範囲を鑑みれば、第一被覆層14及び第二被覆層
15の各組成は、以下のようにされるのが好ましい。
【0077】第一被覆層:ポリオレフィン系熱可塑性樹
脂100重量部に対して、金属水酸化物を20〜150
重量部第二被覆層:ポリオレフィン系熱可塑性樹脂およ
び/または熱可塑性エラストマー樹脂100重量部に対
して、金属水酸化物を20〜150重量部
【0078】また、被覆光ファイバ心線10は、紫外線硬
化型樹脂層12と樹脂被覆層16とを、引張り試験に基づい
てガラスファイバ11から引抜く際の引抜力が2.5kg
f以下となるように構成されているのが好ましく、前記
した被覆除去具20を用いて、容易に(大きな負荷を感じ
ることなく)、紫外線硬化型樹脂層12と樹脂被覆層16と
を引抜いて、ガラスファイバ11を露出できる。前記引抜
力を2.5kgf以下とするには、被覆光ファイバ心線
10作製時における押出温度を上昇させて樹脂の溶融粘度
を下げ、押出圧力(光ファイバ心線13に対する圧力)を
低減させることや、押出後(=冷却後)の収縮率が比較
的小さい樹脂を使用することが重要である。
【0079】次に、本発明の実施形態に係るコネクタ付
被覆光ファイバ心線について説明する。前記したように
被覆除去具20(図9参照)を用いて被覆光ファイバ心線
10の端末を加工することによって作製したガラスファイ
バ露出部11Aと被覆除去端面16Aとを有する被覆光ファイ
バ心線10と、ガラスファイバ露出部11Aを収容可能な中
空17Aを有するフェルール17を内蔵するコネクタ18とを
接続することによって、本発明の実施形態に係るコネク
タ付被覆光ファイバ心線19は製造される(図6参照)。
より具体的には、ガラスファイバ露出部11Aを歪力のか
からない状態で中空17Aに収容しながら被覆除去端面16A
をフェルールの突き当て端面17Bに当接させ、通常、こ
の状態を維持すべく、固定手段(図示せず)によって被
覆光ファイバ心線10とコネクタ18とを接続する。
【0080】次いで、ガラスファイバの先端面11Bとフ
ェルールの開放端面17Cとを研磨するなどして所望の形
状となるように加工する。なお、ガラスファイバの先端
面11Bとフェルールの開放端面17Cとが構成する面として
は、平面、球面および曲面を挙げることができ、コネク
タ付被覆光ファイバ心線19の仕様に応じて、適宜、選択
される。
【0081】コネクタ付被覆光ファイバ心線19は、前記
したようにガラスファイバ露出部11Aに紫外線硬化型樹
脂層12が残留していないので、ガラスファイバ露出部11
Aは、歪力を受けることなく中空17Aに収容されるととも
に、被覆除去端面16Aとフェルールの突き当て端面17Bと
の当接は確実となっている。また、ガラスファイバの先
端面11Bの中心が所望の位置に存在している。よって、
コネクタ付被覆光ファイバ心線19は、歪による伝送損失
がなく、ガラスファイバの位置がずれることによる接続
損失がないので、光伝送特性に優れる。また、コネクタ
付被覆光ファイバ心線19は、本発明の実施形態に係る被
覆光ファイバ心線10が使用されているので、環境特性と
機械特性とに優れる。
【0082】次に、本発明の実施形態に係る光ファイバ
ケーブルについて説明する。本発明の実施形態に係る光
ファイバケーブル50は、図7の模式断面図に示すよう
に、本発明に係る被覆光ファイバ心線10をテンションメ
ンバ51の外周面上に複数配置し、被覆光ファイバ心線10
の外側に緩衝材52を配置し、押え巻き層53を緩衝材52の
外側に設け、押え巻き層53の外周面を樹脂層54で被覆し
てなる。ここで、被覆光ファイバ心線10は、テンション
メンバ51の軸方向に沿って配置されても、テンションメ
ンバ51の螺旋方向に配置されても良い。
【0083】テンションメンバ51としては、ポリエチレ
ン樹脂で被覆された鋼線(単線または撚線)を、緩衝材
52としては、ポリプロピレン解繊糸を好適に例示でき
る。また、押え巻き層53は、緩衝材52を介して被覆光フ
ァイバ心線10をテンションメンバ51に圧接できるよう
に、ポリエチレンテレフタレート製あるいはポリエチレ
ン製のフィルム状テープが巻回されてなる層であること
が好ましい。樹脂層54としては、ポリエチレン樹脂を好
適に例示できる。
【0084】光ファイバケーブル50は、以上のように、
本発明の実施形態に係る被覆光ファイバ心線10を使用す
るので、環境特性と機械特性とに優れる。また、光ファ
イバケーブル50を他の光通信機器と接続するために、ガ
ラスファイバ11を露出してコネクタを接続する場合、光
伝送特性の低下を抑制できる光ファイバケーブルとする
ことができる。
【0085】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
詳細に説明するが、これらは本発明を限定するものでは
ない。
【0086】(被覆光ファイバ心線の作製)石英ガラス
を主成分とするシングルモード型ガラスファイバ
(Dg:125μm)の外周に第一紫外線硬化型樹脂層
(DU1:200μm)と第二紫外線硬化型樹脂層
(DU2:245μm)と着色層(DC:255μm)と
を前記した方法および表1及び表2に示す組成に準じて
設けることによって、光ファイバ心線を製造する(な
お、比較例の一部は、上記着色層を設けない。)。次い
で、この光ファイバ心線の外周に、表1及び表2に示す
組成の第一被覆層と第二被覆層とを前記した方法に準じ
て設けることによって、実施例1〜9,比較例1〜7の
被覆光ファイバ心線を作製する。被覆光ファイバ心線の
各特性値を表1及び表2に示す。なお、同一樹脂の弾性
率の違いは硬化条件による。また、比較例7は、第一被
覆層と第二被覆層とが同様のものであり、一層の樹脂被
覆層と考えることもできる。
【0087】
【表1】
【0088】
【表2】
【0089】表1および表2に関し、各樹脂層の組成は
以下の通りである。 <紫外線硬化型樹脂層を構成する樹脂> 樹脂A(紫外線硬化型樹脂1層目=第一紫外線硬化型樹
脂層):ウレタンアクリレートオリゴマーI(80部)
+反応希釈性モノマー(15部)+光重合開始剤(3
部)+その他添加剤(2部)
【0090】(樹脂Aの構成要素) ウレタンアクリレートオリゴマーI:ポリプロピレング
リコール+イソホロンジイソシアネート+2−ヒドロキ
シメチル(メタ)アクリレートの重合により得られた平
均分子量8000の成分 反応希釈性モノマー:N−ビニルピロリドン、N−ビニ
ルカプロラクタム、イソボニルアクリレートの混合物
(配合比=3:3:1) 光重合性開始剤:ビス(2,4,6−トリメチルベンゾ
イル)−フェニルフォスフィンオキサイド その他添加剤:γ−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン、酸化防止剤
【0091】樹脂B(紫外線硬化型樹脂3層目=着色
層):ウレタンアクリレートオリゴマーII(10部)+
エポキシアクリレートオリゴマー(55部)+反応希釈
性モノマー(20部)+光重合開始剤(10部)+有機
顔料(3部)+その他添加剤(2部)
【0092】(樹脂Bの構成要素) ウレタンアクリレートオリゴマーII:ポリテトラメチレ
ングリコール+トリレンジイソシアネート+トリメチロ
ールエタンジ(メタ)アクリレートの重合により得られ
た平均分子量3500の成分 エポキシアクリレート:ビスフェノールA+2ヒドロキ
シルブチル(メタ)アクリレートの重合により得られた
平均分子量2500の成分 反応希釈性モノマー:ビスフェノールAエチレンオキサ
イド変性アクリレート、トリメチロールプロパントリオ
キシエチル(メタ)アクリレート、シリコンアクリレー
ト 光重合開始剤、ベンゾフェノン、ベンゾインエーテル 有機顔料:有機系顔料(例:フタロシアニンブルー) その他添加剤:酸化防止剤、酸化チタン等
【0093】樹脂C(紫外線硬化型樹脂2層目=第二紫
外線硬化型樹脂層) ウレタンアクリレートオリゴマーIII(65部)+反応
希釈性モノマー(30部)+光重合開始剤(4部)+そ
の他添加剤(1部)
【0094】(樹脂Cの構成要素) ウレタンアクリレートオリゴマーIII:ポリプロピレン
グリコール+トリレンジイソシアネート+2−ヒドロキ
シル(メタ)アクリレートの重合により得られた平均分
子量4000の成分 反応希釈性モノマー:N−ビニルピロリドン、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレートの混合物(配合
比=3:5) 光重合性開始剤:2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェ
ニルエタン−1−オン その他添加剤:酸化防止剤、老化防止剤
【0095】樹脂D:(紫外線硬化型樹脂2層目=第二
紫外線硬化型樹脂層) ウレタンアクリレートオリゴマーIV(55部)+反応希
釈性モノマー(35部)+光重合性開始剤(5部)+そ
の他添加剤(数部)
【0096】(樹脂Dの構成要素) ウレタンアクリレートIV:ポリテトラメチレングリコー
ル+トリレンジイソシアネート+2−ヒドロキシル(メ
タ)アクリレートの重合により得られた平均分子量45
00の成分 反応希釈性モノマー:N−ビニルカプロラクタム、1,
6ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートの混合物
(混合比=2:3) 光重合性開始剤:2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−
1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1 その他添加剤:酸化防止剤、老化防止剤
【0097】樹脂E:(紫外線硬化型樹脂2層目=第二
紫外線硬化型樹脂層) ウレタンアクリレートオリゴマーV(60部)+反応希
釈性モノマー(35部)+光重合性開始剤(5部)+そ
の他添加剤(数部)
【0098】(樹脂Eの構成要素) ウレタンアクリレートオリゴマーV:プロピレンオキシ
ド+3−フェニルジイソシアネート+4−ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレートの重合により得られた平均分
子量6500の成分 反応希釈性モノマー:イソポニルアクリレート、トリメ
チロールプロパントリオキシエチル(メタ)アクリレー
ト(混合比=4:3) 光重合性開始剤:2−メチル−1[4−(メチルチオ)
フェニル]−2−モリフォリノプロパン−1−オン その他添加剤:酸化防止剤、老化防止剤
【0099】樹脂F:(紫外線硬化型樹脂2層目=第二
紫外線硬化型樹脂層) ウレタンアクリレートオリゴマーVI(65部)+反応希
釈性モノマー(30部)+光重合性開始剤(5部)+そ
の他添加剤(数部)
【0100】(樹脂Fの構成要素) ウレタンアクリレートオリゴマーVI:プロピレンオキシ
ド+3,3−ジメチルフェニレンジイソシアネート+2
−ヒドロキシメチル(メタ)アクリレートの重合によリ
得られた平均分子量5500の成分 反応希釈性モノマー:イソボニルアクリレート、1,4
−ブタンジオール(メタ)アクリレート 光重合性開始剤:2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−
1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1 その他添加剤:酸化防止剤、老化防止剤
【0101】<樹脂被覆層を構成する樹脂(熱可塑剤樹
脂)> 1)I−A 密度0.92〜0.94のEVA100部に対して、金
属水酸化物80部、その他添加剤(フェノール系酸化防
止剤,滑剤)約3部を添加したもの。 2)I’−A 密度0.92〜0.94のEVA100部に対して、金
属水酸化物80部、シリコンゴム3部、その他添加剤
(フェノール系酸化防止剤、滑剤)約3部を添加したも
の。 3)I−B 毎度0.92〜0.94のEVA100部に対して、金
属水酸化物120部、その他添加剤(フェノール系酸化
防止剤、滑剤)約3部を添加したもの。 4)I−C 密度0.92〜0.94のEVA100部に対して、金
属水酸化物30部、その他添加剤(フェノール系酸化防
止剤、滑剤)約3部を添加したもの。 5)I−D スチレン系熱可塑性エラストマーとPPEの混合樹脂
(SEBS(スチレン:エチレンブタジエン=1.5:
8.5):PPE=8:2)100部に対して、金属水
酸化物240部、窒素系難燃助剤30部、その他添加剤
(フェノール系酸化防止剤、滑剤)約3部を添加したも
の。 6)I−E スチレン系熱可塑性エラストマーとPPEの混合樹脂
(SBS(スチレン:ブタジエン=3:7):PPE=
8:2)100部に対して、金属水酸化物200部、窒
素系難燃助剤60部、その他添加剤(フェノール系酸化
防止剤、滑剤)約3部を添加したもの。 7)I−F ポリスチレン100部に対して、金属水酸化物200
部、窒素系難燃助剤90部、その他添加剤(フェノール
系酸化防止剤、滑剤)約3部を添加したもの。
【0102】8)II−A 密度0.90〜0.92のPP100部に対して、金属
水酸化物90部、その他添加剤(フェノール系酸化防止
剤、滑剤)約3部を添加したもの。 9)II−B 密度0.96〜0.97のEVAと密度0.95〜0.
97のPE(ポリエチレン樹脂)のブレンド品100部
に対して、金属水酸化物120部、その他添加剤(フェ
ノール系酸化防止剤、滑剤)約3部を添加したもの。 10)II−C 密度0.96〜0.97のEVAと密度0.95〜0.
97のPEのブレンド品100部に対して、金属水酸化
物50部、その他添加剤(フェノール系酸化防止剤、滑
剤)約3部を添加したもの。 11)II−D スチレン系熱可塑性エラストマーとPPEの混合樹脂
(SEBS(スチレン:エチレンブタジエン=9:
1):PPE=2:8)100部に対して、金属水酸化
物240部、窒素系難燃助剤30部、その他添加剤(フ
ェノール系酸化防止剤、滑剤)約3部を添加したもの。 12)II−E スチレン系熱可塑性エラストマーとPPEの混合樹脂
(SBS(スチレン:ブタジエン=8:2):PPE=
2:8)100部に対して、金属水酸化物200部、窒
素系難燃助剤60部、その他添加剤(フェノール系酸化
防止剤、滑剤)約3部を添加したもの。 13)II−F ポリスチレン100部に対して、金属水酸化物200
部、窒素系難燃助剤90部、その他添加剤(フェノール
系酸化防止剤、滑剤)約3部を添加したもの。 14)III 密度0.92〜0.94のEVAと密度0.95〜0.
97のPEのブレンド品100部に対して、金属水酸化
物40部、その他添加剤(フェノール系酸化防止剤、滑
剤)約3部を添加したもの。
【0103】また、表1及び表2に記載の各種試験の方
法は、以下のようにして行う。 (光伝送特性)実施例1〜9,比較例1〜7の被覆光フ
ァイバ心線の末端から長さ30mmの部分を図9に示す
被覆除去具に対応する「被覆除去具JR−22」(住友
電気工業株式会社の商品名)を用いて樹脂層を除去す
る。分離された樹脂層に関し、紫外線硬化型樹脂層が全
く見られなかったものを“LUV/LSH=0%”と定義
し、紫外線硬化型樹脂層の引抜方向長さと樹脂被覆層の
引抜方向長さとが同じものを“LUV/LSH=100%”
と定義する。また、“紫外線硬化型樹脂層の残留率”
は、「ガラスファイバ露出部上に残留した紫外線硬化型
樹脂層の長手方向長さ/ガラスファイバ露出部の長手方
向長さ×100(%)」である。
【0104】また、以下の判断基準により、被覆除去性
を評価する。 A:引抜力が2.5kgf以下であるとともに、非加熱
リムーバ(被覆除去具)で容易に被覆除去出来る。 B1:引抜力は2.5kgf以下だが、ガラスファイバ
上に紫外線硬化型樹脂層が残留する。 B2:引抜力は2.5kgfを超えるが、ガラスファイ
バ上に紫外線硬化型樹脂層が残留しない。 C:被覆除去時にガラスファイバが破断してしまう。 LUV/LSHが15%〜85%であり、被覆除去性良好な
ものは、コネクタ付被覆光ファイバとしたときに光伝送
特性に優れる。
【0105】(機械特性(側圧特性))実施例1〜9,
比較例1〜7の被覆光ファイバ心線に対して、長手方向
長さ100mm当たり100kgの荷重を加え(R5の
エッジを有する平板に当該心線に挟んで、オートグラフ
試験器にて所定の荷重を加えていく。)、伝送損失量
(dB)を測定する。この値を「側圧ロス(dB/k
m)」として表1及び表2に示す。なお、荷重を加える
前の伝送損失量(dB/km)を測定し、この値も「初
期ロス(dB/km)」として示す。側圧ロスが少ない
程、側圧特性に優れる。 伝送損失の測定条件:1.55μm連続モニター(安藤
電気製安定化光源AQ−4139使用)
【0106】以下の判断基準により、側圧特性を評価す
る。 A:側圧ロスが0.05より小さい。 B:側圧ロスが0.05以上0.1未満 C:側圧ロスが0.1以上
【0107】(摩擦係数測定)図8に示すように、実施
例1〜9,比較例1〜7の被覆光ファイバ心線に対応す
る光ファイバ心線60(長手方向長さ:10cm)を7本
並列に揃えて短冊体61とし、これを第一被覆層に相当
する素材がシート状に成形加工されたシート状物62の上
に配置するとともに、短冊体61の上に板63を置き、さら
に、板63の上に重り64を置く。次いで、短冊体61をその
長手方向Pに沿って移動させることにより、最大摩擦係
数を測定する。重り64の重さは、短冊体61と板63と重り
64が、一体となって移動できる重さとされ、50gであ
る。
【0108】LUV/LSHが15%〜85%となるように
構成された実施例1〜9の被覆光ファイバ心線は、ガラ
スの破断や紫外線硬化型樹脂層が生じず、コネクタ付被
覆光ファイバ心線とした場合、光伝送特性に優れる。特
に、第一被覆層の弾性率が5MPa〜100MPa、第
二被覆層の弾性率が250MPa〜1500MPaとさ
れた実施例1〜5,7〜9の被覆光ファイバ心線は、側
圧特性にも優れる。一方、LUV/LSHが15%〜85%
の範囲外とされた比較例1〜7の被覆光ファイバ心線
は、ガラスの破断や紫外線硬化型樹脂層が生じて、コネ
クタ付被覆光ファイバ心線とした場合、光伝送特性に劣
る。
【0109】
【発明の効果】以上、本発明によれば、環境特性と機械
特性に優れるととともに、コネクタが接続された場合に
あっても、光伝送特性の低下を抑制できる被覆光ファイ
バ心線、並びに、環境特性と機械特性と光伝送特性とに
優れたコネクタ付被覆光ファイバ心線および光ファイバ
ケーブルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る被覆光ファイバ心線の
模式断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る被覆光ファイバ心線の
被覆除去を説明する図である。
【図3】光ファイバ心線の製造を説明する図である。
【図4】光ファイバ心線の製造を説明する図である。
【図5】本発明の実施形態に係る被覆光ファイバ心線の
製造を説明する図である。
【図6】本発明の実施形態に係るコネクタ付被覆光ファ
イバ心線の製造を説明する図である。
【図7】本発明の実施形態に係る光ファイバケーブルの
模式断面図である。
【図8】摩擦係数測定を説明する図である。
【図9】被覆光ファイバ心線の被覆除去に使用する被覆
除去具を示す図である。
【図10】従来の被覆光ファイバ心線の被覆除去を説明
する図である。
【符号の説明】
10,100 被覆光ファイバ心線 11,101 ガラスファイバ 11A ガラスファイバ露出部 11B,101B ガラスファイバの先端面 12 紫外線硬化型樹脂層 12A 第一紫外線硬化型樹脂層 12B 第二紫外線硬化型樹脂層 12C 着色層 13,103 光ファイバ心線 14 第一被覆層 15 第二被覆層 16 樹脂被覆層 16A 被覆除去端面 17 フェルール 17A 中空 17B フェルールの突き当て端面 17C フェルールの開放端面 18 コネクタ 19 コネクタ付被覆光ファイバ心線 50 光ファイバケーブル 51 テンションメンバ 52 緩衝材 53 押え巻き層 54 樹脂層
フロントページの続き (72)発明者 服部 知之 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 森内 清晃 大阪府大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 早味 宏 大阪府大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電気工業株式会社大阪製作所内 Fターム(参考) 2H001 BB02 DD04 DD15 DD23 KK06 KK17 KK22 2H036 QA22 QA31 2H050 BA02 BA03 BA32 BB02W BB09R BB09S BB15R BB15S BB33Q BB35R BB35S BC04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスファイバの外周に少なくとも1層
    以上の紫外線硬化型樹脂層を設けてなる光ファイバ心線
    の外周に、さらに、樹脂被覆層として第一被覆層と第二
    被覆層とを前記光ファイバ心線から離れる方向で順に設
    けてなる被覆光ファイバ心線であって、前記樹脂被覆層
    を構成する樹脂がハロゲンを有さない樹脂であるととも
    に、前記樹脂被覆層から前記ガラスファイバの方向へ、
    切り込みの頂点が前記ガラスファイバには達しないよう
    に切り込み、前記紫外線硬化型樹脂層と前記樹脂被覆層
    とを前記ガラスファイバから引抜くように分離した時
    に、「分離された被覆除去片中の紫外線硬化型樹脂層の
    長さ/分離された樹脂被覆層の長さ」が15%〜85%
    となるように構成された被覆光ファイバ心線。
  2. 【請求項2】 前記紫外線硬化型樹脂層の最外層に、前
    記最外層と前記第一被覆層との摩擦係数が0.2〜0.
    5となるように、剥離剤が添加された請求項1に記載の
    被覆光ファイバ心線。
  3. 【請求項3】 前記第一被覆層に、前記紫外線硬化型樹
    脂層の最外層と前記第一被覆層との摩擦係数が0.2〜
    0.5となるように、剥離剤が添加された請求項1に記
    載の被覆光ファイバ心線。
  4. 【請求項4】 前記紫外線硬化型樹脂層と前記樹脂被覆
    層とを、引張り試験に基づいて前記ガラスファイバから
    引抜く際の引抜力が2.5kgf以下となるように構成
    された請求項1〜3のいずれかに記載の被覆光ファイバ
    心線。
  5. 【請求項5】 前記紫外線硬化型樹脂層が、ガラスファ
    イバから離れる方向に、第一紫外線硬化型樹脂層と第二
    紫外線硬化型樹脂層とを設けてなるか、あるいは、第一
    紫外線硬化型樹脂層と第二紫外線硬化型樹脂層と着色層
    とを設けてなり、前記第二紫外線硬化型樹脂層の引張弾
    性率が5MPa〜600MPaとなるように構成された
    請求項1〜4のいずれかに記載の被覆光ファイバ心線。
  6. 【請求項6】 前記第一被覆層が、ポリオレフィン系熱
    可塑性樹脂100重量部に対して、金属水酸化物を20
    重量部〜150重量部で添加してなる請求項1〜5のい
    ずれかに記載の被覆光ファイバ心線。
  7. 【請求項7】 前記第一被覆層が、ポリスチレン系熱可
    塑性樹脂、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂もしくはポリ
    フェニレンエーテルまたはこれらの混合樹脂100重量
    部に対して、金属水酸化物を20重量部以上250重量
    部未満で、窒素系難燃助剤を100重量部未満で添加し
    てなる請求項1〜5のいずれかに記載の被覆光ファイバ
    心線。
  8. 【請求項8】 前記第二被覆層が、ポリオレフィン系熱
    可塑性樹脂100重量部に対して、金属水酸化物を20
    重量部〜150重量部で添加してなる請求項1〜7のい
    ずれかに記載の被覆光ファイバ心線。
  9. 【請求項9】 前記第二被覆層が、ポリスチレン系熱可
    塑性樹脂、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂もしくはポリ
    フェニレンエーテルまたはこれらの混合樹脂100重量
    部に対して、金属水酸化物を20重量部以上250重量
    部未満で、窒素系難燃助剤を100重量部未満で添加し
    てなる請求項1〜7のいずれかに記載の被覆光ファイバ
    心線。
  10. 【請求項10】 前記第一被覆層の弾性率が5MPa〜
    100MPa、前記第二被覆層の弾性率が250MPa
    〜1500MPa、前記第一被覆層までの外径が0.3
    mmφ〜0.7mmφ、前記第二被覆層までの外径が
    0.75mmφ〜1.0mmφとなるように構成された
    請求項1〜9のいずれかに記載の被覆光ファイバ心線。
  11. 【請求項11】 前記ガラスファイバが端末から所定長
    さで露出されることによりガラスファイバ露出部と被覆
    除去端面とを有する請求項1〜10のいずれかに記載の
    被覆光ファイバ心線と、前記ガラスファイバ露出部を収
    容可能な中空を有するフェルールを内蔵するコネクタと
    が接続されたコネクタ付被覆光ファイバ心線であって、
    前記ガラスファイバ露出部が歪力のかからない状態で前
    記中空に収容されるように前記被覆除去端面がフェルー
    ルの突き当て端面に当接されたコネクタ付被覆光ファイ
    バ心線。
  12. 【請求項12】 請求項1〜10のいずれかに記載の被
    覆光ファイバ心線をテンションメンバの外周面上に複数
    配置し、前記被覆光ファイバ心線の外側に緩衝材を配置
    し、押え巻き層を前記緩衝材の外側に設け、前記押え巻
    き層の外周面を樹脂層で被覆してなる光ファイバケーブ
    ル。
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