JP2003315473A - 細長い形状のケースを含む時計 - Google Patents
細長い形状のケースを含む時計Info
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Abstract
と。 【解決手段】 開示される時計は卵形のケースを有し、
円形の時計ムーブメント(5)が半径のより大きいケー
スの端部の側に偏心して配置される。他方の端部の側に
は時計の月相指示器ディスク(16)および力残量指示
器がある。月ディスクは、ディスクの外歯(44)を駆
動する突出部(43)を有する制御レバー(35)を介
してムーブメント(5)によって段階的に駆動される。
このレバーはケースの1つの縁部に沿って少なくとも部
分的に延び、そこに修正押しボタンが取り付けられ、こ
れはムーブメントが駆動しているのと同じ方向にレバー
を作動させる(P)ことができ、2つの作動の間の干渉
を防ぐ。
Description
時計ムーブメントと、文字盤上の時間表示環に関連付け
られた時間指示部材と、時間表示環の外側に文字盤の1
つの端部に近接して配置された追加の指示器と、追加の
指示器を修正するための手段とを含み、追加の指示器
は、カム機構を介して時計ムーブメントによって周期的
に作動する制御レバーによって段階的に駆動される歯付
きディスクを備える、細長い形状のケースを含む時計に
関する。
用して、時針と分針が回転する文字盤上に一般的な時間
表示環と他の追加した指示器とを並置することがすでに
知られている。追加の指示器としては、例えば小さな秒
表示(小秒)、ストップウォッチ、日付、月相指示器な
どがある。例えば、スイス特許第167847号には、
このタイプの腕時計であって、時および分と小秒針とを
偏心して表示するために必要な歯車列を担持する追加の
プレートを有する従来の時計ムーブメントを備えた腕時
計が開示されている。ケース中に設けられた時計ムーブ
メントは細長い形状を有し、それの出力軸は時計の中心
にある。
のケース中に並置された2つの同様の文字盤上に常用時
と恒星時をそれぞれ指示するための2組の針を備える船
舶のクロノメータの形態をした時計が開示されている。
一般的な時計の動作を行うムーブメントが常用時ディス
プレイを直接駆動する。恒星時ディスプレイは、ケース
の長さ方向に配置され、適切な固定された速度伝達比を
保証する5つの中間ホイール・セットのカスケードを介
して、ムーブメントの秒ホイールから駆動される。その
ような構成は、そのサイズによって、すなわち2つの比
較的大きい時間表示環を併設しなければならないので、
腕時計中で使用することができない。
細長い形状を利用して、ケースおよび文字盤の最大寸法
の方向に異なる指示器を並置するだけでなく、ケース中
にこれらの指示器を駆動する機構を有利な様式で配置し
ようとするものである。
の場合のように段階的に駆動される追加の指示器の場合
の特定の問題は、時計ムーブメントに接続するステッピ
ング駆動機構を妨害することなくその追加の指示器をユ
ーザが修正することができる修正手段の実施形態にあ
る。従来の解決策は、修正が行われる瞬間に噛み合った
ときに駆動機構に損傷を及ぼすのを回避するために機構
中にラチェット・システムを組み込むことことであっ
た。この解決策の欠点は、構成を複雑にする追加の要素
を必要とすることである。別の解決策は、回転するレバ
ーを用い、そのレバーを駆動と同じ方向に回転させるこ
とによって修正手段が作動し、一方が他方を妨害するの
を防ぐことによって、時計ムーブメントから追加の指示
器を駆動することである。スイス特許第519191号
には、このタイプの構成が開示されており、日付指示器
用の制御レバーが時計ムーブメントの中心の周りで回転
し、修正手段は、押しボタンとして動作しかつ追加のレ
バーを介してレバーに作用する時計の通常の制御ステム
によって形成される。しかしながら、この構成には、レ
バーは大きいサイズのものであり、時計ムーブメント表
面の大部分を覆うので、大きな欠点がある。さらに、押
し部片機能を有するステムの形態をした制御ステムの構
成のため余分な問題が生じる。
中の追加の指示器およびその駆動装置および修正手段の
有利な構成に起因する上述の欠点を回避することであ
る。追加の目的は、様々な指示器の構成に美的感覚上合
致する形状のケースをもつ時計を提供することである。
器ディスクの歯は、制御レバーの突出部によって駆動さ
れる外歯であり、制御レバーは、時計ムーブメントと協
働する第1のアームと、突出部が設けられた第2のアー
ムと、第1のアームと第2のアームの間に位置する回転
軸とを備え、少なくとも制御レバーの第2のアームがほ
ぼケースの縁部に沿って延び、修正手段が、ケースの縁
部に配置されかつ制御レバーをその第2のアームに押し
付けることによって回転させるように構成された押しボ
タンを備えることを特徴とする請求項1のプリアンブル
に記載のタイプの時計が提供される。
は、追加の指示器ディスクと、修正押しボタンが位置す
るケースの縁部との間に延びることが望ましい。この押
しボタンは、このレバー・アームの要素に押し付けるこ
とによって直接作動することができ、構成を簡単化し、
それに損傷を及ぼす作用力を加えることなくカム駆動機
構を一時的に分離させることができる。したがって、い
つでも修正を行うことができる。
字盤は卵形形状を有し、時計ムーブメントは実質的に円
形の形状を有し、最大半径をもつ卵形ケースの端部に格
納される。
字盤と、時計ムーブメントと、文字盤上の時間表示環に
関連付けられた時間指示部材と、時間表示環の外側に文
字盤の1つの端部に近接して配置されかつ制御機構を介
して時計ムーブメントによって駆動される追加の指示器
とを含有する、細長い形状のケースを含む時計であっ
て、ケースおよび文字盤は、半径のより大きい1つの端
部および半径のより小さい1つの端部を有する卵形形状
を有し、時計ムーブメントが実質的に円形であり、半径
のより大きい端部の方向に偏心位置に配置され、追加の
指示器がケースの他方の端部に近接して配置され、追加
の指示器の制御機構がケースの1つの縁部に近接して延
びる制御レバーを含む時計が提供される。
面を参照しながら非限定的な例として挙げる、実質的に
楕円の形状の腕時計の好ましい実施形態についての以下
の説明に記載されている。
に楕円の形状、より正確には卵形のケース2を有し、ケ
ース2の上端部3は下端部4の半径よりも小さい半径を
有する。下端部4の半径は、図2および図3に示される
輪郭をもつ従来の円形時計ムーブメント5の半径によっ
て決定される。時計の文字盤6はケース2の形状と同様
の形状を有する。文字盤6の下部には、ムーブメント5
の中心9の周りを時間表示環10に面して回転する時針
7および分針8、および中心9に対して偏心しかつ特定
スケール12に面して回転する小秒針11を備える従来
の時計指示部材が設けられている。ムーブメント5は、
好ましくは出願者のタイプ7866NLの一般的な自動
時計ムーブメントである。ムーブメント5は、ムーブメ
ントに対して半径方向に向けられかつ制御クラウン13
が設けられた制御ステムを用いて従来の様式で制御され
る。ケースの卵形形状のために、制御ステムは旧来の時
間表示環10の「3時」位置にはなく、ほぼ「4時」の
位置にあり、ムーブメント5はその通常位置に対して3
0°回転させられており、小秒11は時間表示環10上
の「7時」の位置に設けられている。制御ステムはケー
ス縁部に直角に交差する。ケース2と文字盤6の縦軸は
リストバンドの方向に対して平行であり、リストバンド
の端部14および15はそれぞれケースの端部3および
4に取り付けられる。
器が配置されている。それらの指示器の1つは、文字盤
6の開口17中に現れるディスク16によって形成され
る月相指示器である。他の1つは、状態L(低)とH
(高)の間でムーブメント5のバレルのスプリングの張
力を指示するように、スケール19に面する円形セクタ
の中を動く針18によって形成される力残量指示器であ
る。針18のシャフト20は文字盤の上端部の近くにあ
る。したがって、2つの追加の指示器は卵形形状の小端
部にあり、したがって、時計ムーブメント5によっても
時間指示部材7〜12によっても占有されない空間中に
ある。
相指示器の要素およびそれの制御機構について説明す
る。これらの要素は、形成される2つの形状に適合した
卵形形状を有しかつ時計ムーブメント5の円形プレート
24にネジ23によって固定された機構22のプレート
上に取り付けられる。従来の様式で、このムーブメント
は、パイプ27(図4)中に取り付けられた中心秒ホイ
ール・セット26、運動作動列28と、分針8を担持す
るブラインド・キャノンピニオン30と、時針7を担持
し、かつ24時間で1回転する制御ホイール33と噛み
合う時ホイール32に固定された時ホイール・パイプ3
1とを含む。ホイール33は、機構22のプレートの文
字盤6の側に取り付けられ、制御レバー35を1日に1
回作動させるためのピン34が設けられ、これにより月
相指示器ディスク16が1ステップだけ前方に動く。
7とともにレバーを形成する単純な平坦部材によって形
成され、アームの間には回転軸38が位置している。そ
の軸はプレート22中に固定され、内部に保持ネジ40
が係合している管39の形態を有している。スプリング
41はレバー35を静止位置に保持させており、その位
置では、レバー35の第1のアーム36が停止機構42
に対して押しつけられており、一方、その第2のアーム
37の端部に配置された突出部43が月相ディスク16
の59歯をもつ外歯44に係合していない。このディス
ク16は、機構22のプレートに、ネジによって規定さ
れる軸45の周りに回転可能に取り付けられ、歯44に
係合するようにスプリング47によって押圧されるジャ
ンパ46によって所定の位置に保持される。
はV字形カム表面49を有し、その面をホイール33の
ピン34が押し、アーム36を外側にスライドさせるこ
とができ、レバー35がその軸38の周りを時計方向に
回転し、その突出部43が歯44に斜めに係合し、ジャ
ンパ46が次の歯をクリアするまでディスク16を1ス
テップ前方に動かす。この動作は1日に1回実行され、
したがってディスク16は59日で1回転、すなわち約
2太陰月を完了する。カム表面49のV字形のために、
ピン34の作動はホイール33の回転方向がどうであろ
うと同じであることに留意されたい。これは時ホイール
32とホイール33の間に中間ホイールが不要であるこ
とを意味する。
アーム37に関して実質的にプレート22の縁部50に
沿って、したがってケース2の対応する縁部51に沿っ
て延びているために、月相指示器修正装置は、ケース2
の中央部分でスライドしかつユーザが押したときにレバ
ーの第2のアーム37に固定されたピン53に対して図
2に示される矢印Pの方向に作用する押しボタン52の
形態で非常に単純にすることができる。この作用はピン
34の作用とまったく同じ効果をもつ、すなわちレバー
35が時計方向に回転し、ディスク16を1ステップ前
方に動かす。したがって、この作用は、カム表面49が
かみ合っているときでも、ピン34とカム表面49とに
よって形成されるカム機構を妨害しない。
ケースの縁部51に沿ったレバー35の2つのアームお
よび修正手段の構成は、占める場所が非常に少なく、時
計ムーブメント5と月相指示器ディスク16の脇の利用
できる横方向空間を占有することに留意されたい。特
に、第1のアーム36はほぼ制御ホイール33とケース
の縁部の間に延び、第2のアーム37はディスク16と
ケースの縁部の間に延びる。レバー35は、時計ムーブ
メントおよび月相指示器ディスクのそれぞれの位置の間
の空間を「またぐ」伝達部材を構成する。レバーのこの
構成には、力残量指示器に必要な空間を占有しないとい
う利点もある。さらに、必要な場合、ディスクを支持す
るための手段をムーブメントのそばに配置することがで
きるように、ディスク16の軸45は時計ムーブメント
の周辺部の外側にあることに留意されたい。
について図3を参照しながら説明する。これらの要素は
図面を読みやすくするために透過的に示してある。この
タイプの機構の原理はよく知られているので、ここでは
手短に説明する。それは、遊星歯車56によって形成さ
れる差動歯車を含み、それらの入力はそれぞれの歯車を
介してバレル57のカバーとバレル・シャフト58とに
それぞれ結合され、これら2つの要素はムーブメント5
を駆動するバレル・スプリングによって接続される。遊
星歯車56の出力は、機構22のプレートに固定された
2つの停止機構62、63の間で回転することができる
フィンガ61に固定された補助ホイール60に摩擦結合
された歯付きホイール59(図2)を駆動する。補助ホ
イール60は、軸66の周りを回転しかつ軸66を中心
とした第1のセクタ歯車67に固定されたラック65の
歯64上に噛み合う。セクタ歯車67は、針18に固定
されかつその軸20の周りを回転する第2のセクタ歯車
68と噛み合う。2つの停止機構62および63は、時
計の最大および最小力残量値に対応する、針18の2つ
の端部位置を決定する。これら2つの位置はまた、図3
にそれぞれ連続線および破線で示されるラック65の2
つの位置に対応する。
8は、機構22のプレートと、ネジ72および72によ
ってプレートに固定されたブリッジ70との間に取り付
けられる。力残量指示器駆動機構は月相指示器駆動機構
によって占有されない空間を占有することに留意された
い。この有利な構成はまた、時計の卵形形状、およびこ
れらの指示器が時計ムーブメント5上に重ならないこと
に起因する。さらに、2つの追加の指示器は、時間表示
環10の外側にあるので、その内側になければならない
場合よりも大きくすることができる。
利であるが、本発明の範囲はそのような形状に限定され
ず、細長い形状、例えば長円形、長方形または樽形の、
他のいかなる時計にも適用することができる。この目的
を念頭において、例えば、以上説明した利点から利益が
得られるように、それぞれ2つの追加の指示器を文字盤
の上部分および底部分に配置するために基本的な時計ム
ーブメント5および時間表示環10をケースの中心に配
置することも可能である。
指示器を含む時計の上面の平面図である。
のプレートを示す図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 細長い文字盤(6)と、時計ムーブメン
ト(5)と、文字盤上の時間表示環(10)に関連付け
られた時間指示部材(7、8)と、前記時間表示環の外
側に文字盤の1つの端部に近接して配置された追加の指
示器(16)と、追加の指示器を修正するための手段
(52、53)とを含み、追加の指示器は、カム機構
(33、34、49)を介して時計ムーブメントによっ
て周期的に作動する制御レバー(35)によって段階的
に駆動される歯を備えた前記ディスク(16)を備え
る、細長い形状のケース(2)を含む時計であって、 追加の指示器ディスク(16)の歯(44)は、制御レ
バー(35)の突出部(43)によって駆動される外歯
であり、制御レバーは、時計ムーブメントと協働する第
1のアーム(36)と、前記突出部が設けられた第2の
アーム(37)と、第1のアームと第2のアームの間に
位置する回転軸(38)とを備え、少なくとも制御レバ
ーの第2のアーム(37)が実質的にケース(2)の1
つの縁部(51)に沿って延び、修正手段は、ケースの
前記縁部に配置されかつ制御レバーをそれの第2のアー
ム(37)に押し付けることによって回転させるように
構成された押しボタン(52)を含むことを特徴とする
時計。 - 【請求項2】 制御レバーの第2のアーム(37)が追
加の指示器ディスク(16)とケースの前記縁部(5
1)の間に延びることを特徴とする請求項1に記載の時
計。 - 【請求項3】 前記カム機構は、制御レバーの第1のア
ーム(36)の片側に配置されたカム表面(49)と、
時計ムーブメント(5)によって連続的に駆動されかつ
前記カム表面をスプリング(41)の力に対して押すよ
うに構成されたピン(34)が設けられた制御ホイール
(33)とを含むことを特徴とする請求項1に記載の時
計。 - 【請求項4】 制御レバーの第1のアーム(36)が前
記制御ホイール(33)とケースの前記縁部(51)と
の間に延びていることを特徴とする請求項3に記載の時
計。 - 【請求項5】 追加の指示器が日付または月相指示器で
あり、文字盤(6)中の時間表示環(10)の外側に配
置された開口(17)中に現れることを特徴とする請求
項1に記載の時計。 - 【請求項6】 追加の指示器ディスク(16)の軸と修
正手段(52、53)が時計ムーブメント(5)の周辺
部の外側に位置することを特徴とする請求項1に記載の
時計。 - 【請求項7】 ケース(2)および文字盤(6)が卵形
形状を有することを特徴とする請求項1から6のいずれ
か一項に記載の時計。 - 【請求項8】 時計ムーブメント(5)が円形形状を有
し、最大半径をもつ卵形ケースの端部(4)に格納され
ることを特徴とする請求項7に記載の時計。 - 【請求項9】 細長い文字盤(6)と、時計ムーブメン
ト(5)と、文字盤上の時間表示環(10)に関連付け
られた時間指示部材(7、8)と、前記時間表示環の外
側に文字盤の1つの端部に近接して配置されかつ制御機
構を介して時計ムーブメントによって駆動される追加の
指示器(16)とを含有する、細長い形状のケース
(2)を含む時計であって、 ケース(2)および文字盤(6)は、半径のより大きい
1つの端部(4)および半径のより小さい1つの端部
(3)を有する卵形形状を有し、時計ムーブメント
(5)が実質的に円形であり、半径のより大きい端部
(4)の方向に偏心位置に配置されており、追加の指示
器(16)がケースの他方の端部(3)に近接して配置
され、追加の指示器の制御機構がケースの1つの縁部
(51)に近接して延びる制御レバー(35)を含むこ
とを特徴とする時計。 - 【請求項10】 前記制御レバー(35)は、ケースの
前記縁部(51)に取り付けられた修正押しボタン(5
2)に関連付けられることを特徴とする請求項9に記載
の時計。
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