JP2003315254A - 腐食環境監視装置 - Google Patents
腐食環境監視装置Info
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Abstract
物質の種類とその濃度を簡便に監視できる腐食環境監視
装置を提供すること。 【解決手段】複数個の圧電素子表面に、該圧電素子毎に
異なる種類の金属薄膜を形成し、前記金属薄膜を形成し
た各圧電素子を発振回路によりそれぞれ発振させて、前
記各圧電素子から出力される周波数の変化を測定し、前
記環境中の腐食性物質または腐食性ガスの種類と濃度お
よび/または前記金属薄膜の腐食量を検出できるように
構成した腐食環境監視装置において、前記圧電素子を納
めたホルダー部を装置本体から分離独立させて、センサ
ホルダー部のみを測定環境中に配置することを特徴とす
る。 【効果】センサホルダー部のみを監視対象となる環境に
設置できるので、簡便に腐食環境を評価できる監視装置
を得ることができる。
Description
る金属の腐食量、並びに、その腐食性物質の種類と濃度
を同時に監視する腐食環境監視装置、特に大気の腐食環
境監視装置に関する。
用中における腐食の発生は、機器の外観を損なうだけで
なく、誤作動の原因となる。特に、容易に修理や交換の
できない機器においては、その誤作動により機器の信頼
性を損なうだけでなく、修理や交換、さらには不意の機
器停止等により莫大な費用の支出が発生する。
な腐食の発生が電子デバイスの特性劣化を引き起こし、
製造歩留まりの低下につながる。
(湿度)に加えて、亜硫酸ガス,硫化水素,塩素等のガ
スが金属の腐食を加速させる。こうした腐食性ガスとし
ては、製鉄工場における亜硫酸ガス,窒素酸化物,硫化
水素等のガス,上下水処理場において殺菌処理に用いら
れる塩素系ガスやオゾン,処理水中から発生するアンモ
ニアや硫化水素等の還元性硫化物ガス,化学工場におい
ては、製造工程で発生する亜硫酸ガスや塩素ガス,半導
体等のデバイス製造工場では使用される塩酸,硫酸,硝
酸,フッ化水素などの酸性ガスが挙げられる。
ては特開昭63−83659号公報に記載のように、供
試材料を絶縁薄膜を介して積層した電極積層体を結露さ
せ、この時の電極間に流れる電流を計測することにより
供試材料の腐食速度を求める方法や、1994年腐食防
食協会発行,材料と環境,第43号,第550頁記載の
ように、炭素鋼板上に絶縁ペーストを部分的に塗布し、
該絶縁ペースト上に導電ペーストを塗布,積層したもの
を用い、炭素鋼板と導電ペーストとの間に流れる電流を
計測することにより、その上に付着した海塩粒子等の付
着量を計測する方法が知られている。
する方法として、日本では「大気汚染防止法」に公定法
として定められている湿式法や、紫外線吸収により励起
したSO2 分子から発生する蛍光強度や、NOとO3 が
反応するときに発生する化学発光強度を測定することに
より、それらのガス濃度を検出する方法が知られてい
る。
種類と、環境中の金属の腐食量を同時に監視できる装置
としては、特開2001−099777号公報に記載の
ような腐食環境監視装置が知られている。
では、測定環境中で圧電素子を発振回路により発振させ
て、周波数の時間的な変化を連続的に計測するので、発
振回路を動作させるためには、常に電気を供給しなけれ
ばならず、エネルギー消費量が大きく、かつ、電気が供
給できる場所でしか測定できないという問題点がある。
あるいは、電気を供給する装置が必要となり、装置全体
としては大がかりになるという問題点がある。
食性物質の種類とその濃度、および/または、環境中の
金属の腐食量を表示する時を除き、装置に電気の供給が
不要な腐食環境測定装置を提供することにある。
明の要旨は、次の通りである。
子毎に異なる種類の金属薄膜が形成された各圧電素子を
発振回路によりそれぞれ発振させて、前記各圧電素子か
ら出力される周波数の変化を測定し、環境中の腐食性物
質または腐食性ガスの種類と濃度および/または前記金
属薄膜の腐食量を検出できるように構成した腐食環境監
視装置において、前記圧電素子を納めたセンサホルダー
部を装置本体から分離独立させて、該センサホルダー部
のみを測定環境中に配置したことを特徴とする腐食環境
監視装置。
薄膜が形成され、該導電性薄膜面に圧電素子毎に異なる
種類の金属薄膜が堆積され、前記金属薄膜が成された各
圧電素子を発振回路によりそれぞれ発振させ、大気中の
腐食性物質または腐食性ガスについてその種類と濃度お
よび/または金属薄膜の腐食量を、発振周波数の変化か
ら計測できるように構成した腐食環境監視装置におい
て、前記圧電素子を納めたセンサホルダー部を装置本体
から分離独立させて該センサホルダー部のみを測定環境
中に配置したことを特徴とする腐食環境監視装置。
弾性表面波デバイスで構成されている前記(i)あるい
は(ii)に記載の腐食環境監視装置。
腐食環境監視装置において、大気中からの付着物量を計
測する付着物量計測手段を備えたことを特徴とする腐食
環境監視装置。
腐食性物質とは反応しない導電性薄膜が形成された圧電
素子であって、該圧電素子を発振回路により発振させ
て、その発振周波数の変化に基づき付着物量を計測する
前記(iv)に記載の腐食環境監視装置。
基づき計測された計測結果に基づき大気中の腐食性物質
または腐食性ガスについてその種類と濃度および/また
は前記金属薄膜の腐食量を、予め入力されたデータに基
づき推定する演算処理装置と、該演算処理装置による各
演算結果を表示する表示装置を備えた前記(i)あるい
は(ii)に記載の腐食環境監視装置。
値が所定の値に到達すると警報を発する警発発生手段を
備えている前記(vi)に記載の腐食環境監視装置。
に基づき計測された計測結果とこれに基づき推定した金
属薄膜の腐食量,腐食性物質または腐食性ガスの種類と
濃度の少なくとも1項目以上をグラフまたは数値データ
として画面上に表示する前記(vi)に記載の腐食環境監
視装置。
基づき計測された計測結果に基づき大気中の腐食性物質
または腐食性ガスについてその種類と濃度および/また
は前記金属薄膜の腐食量を予め入力されたデータに基づ
き推定する演算処理装置、該演算処理装置による各演算
結果および/または計測結果を記録する記録装置を備え
た前記(i)あるいは(ii)に記載の腐食環境監視装
置。
ルダー部ごとに、計測結果および/または演算結果を記
録するために、測定者が任意の名称で登録できる登録領
域および/または記録されている情報を測定者が任意に
選択してそれぞれのデータを表示させるための選択領域
を表示装置の画面上に表示する前記(ix)に記載の腐食
環境監視装置。
種類の金属薄膜をそれぞれ堆積させた圧電素子で構成さ
れたセンサホルダー部を測定環境中に配置し、測定配置
の前後でセンサホルダー部を発振回路に接続して各圧電
素子を発振させ、各素子の配置前後の周波数変化量を計
測することにより達成される。なお、上記および下記の
記載において、「および/または」は、いずれか一方又
は両方を含むものを意味する。
を用いて説明する。金属薄膜を堆積させた水晶振動子基
板を発振回路により発振させると、堆積させた金属の質
量に比例して、一定の周波数で発振する。
形成により堆積させた金属の質量が変化する。この質量
変化は式〔1〕に従って、水晶振動子の振動数変化と関
係付けられる。
変化量、Δwは質量変化量、Aは金属薄膜を堆積させた
面積、kは定数である。
子を用いると、腐食により金属薄膜が2ng/cm2 質量
の増加を1Hzの感度で測定できる。
積させた複数個の水晶振動子を用いることにより、その
金属の種類毎の腐食量を計測することができる。
それぞれ異なる特性を示す。例えば、AgやCuはH2
S ガスでは両金属とも容易に腐食するが、HClガス
の場合には、Cuに比べてAgは腐食しにくいという特
性がある。
り腐食速度が増大するが、AgやAlは相対湿度が増加
しても殆ど腐食速度に変化がない。
の腐食量と同時に大気中の腐食性ガスの種類、および、
その濃度を測定する。即ち、複数の金属を堆積した振動
子を大気中に暴露し、各金属の腐食量を前記式〔1〕に
記載の方法で連続計測する。
た標準データと比較することにより、金属の腐食量と同
時に大気中の腐食性ガス成分の種類と濃度とが決定でき
る。
を収集しておくことにより、想定していなかった腐食性
ガスの測定も可能となる。
晶振動子の周波数を測定する方法であり、この水晶振動
子を測定環境中に配置する前後の周波数変化量から腐食
量等を計測でき、演算処理装置やデータ記録装置等を併
設することにより、腐食性ガスの種類や濃度の推定も可
能となる。
電性薄膜を圧電素子に形成し、大気中の湿分を吸収する
ことにより腐食を加速させる塵埃等の付着物質量や、付
着物質中に吸収した湿分量も計測できる。例えば、Au
のように大気中で腐食しない金属を堆積させた水晶振動
子を用い、その振動数の変化を計測することにより、金
属に付着した付着物質量や付着物質中に吸収した湿分量
が計測できる。
腐食量,腐食性ガスの成分、および、その濃度,塵埃等
の付着物質量や付着物質中に吸収された湿分量を演算処
理することで推定し、予め定めた機器の使用限界値デー
タと比較する。それが所定値を超えたときに警報を発す
る警報装置を併設することにより、機器が腐食により誤
作動や停止する前に、機器の修理や交換を行うことが可
能となる。また、電子デバイスの製造工程では、大量の
不良品を発生させることなく、装置や空調設備の点検修
理を行うことが可能となる。
腐食環境監視装置センサホルダー部の模式構成図であ
る。該監視装置センサホルダー部は、圧電素子を用いた
腐食量センサ1と、圧電素子を固定して、計測装置と腐
食量センサを接続するためのコネクタ台2,腐食量セン
サの破損を防止するためのカバー3を備えている。
構成図である。直径8mm,基準振動数10MHzの水晶
基板4の両面に直径4.5mm,厚さ約0.5μmの金属薄
膜5を蒸着し、この金属薄膜にニッケルが分散した導電
性接着剤でリード線6を取り付けた水晶振動子を腐食量
センサとして用いた。金属薄膜は両面とも平面形状は同
じものであり、側面端部にお互い反対側より両面に金属
薄膜に接続した発振用または検出用のリード線6が設け
られる。
ム,銀,コバルト,銅,鉄,ニッケルの6種類をスパッ
タリング法により蒸着したセンサを用いることを標準と
して採用した。しかし、高感度な測定が必要な場合は、
圧電基板としてタンタル酸リチウムなどの弾性表面波デ
バイスを用いる、腐食を監視する金属に応じてその他の
金属を蒸着したセンサを用いる、塵埃等が付着する量を
測定する場合には大気中で腐食しない金を蒸着したセン
サを用いる、シリコンウエハ上での有機物等による汚染
を監視する場合にはシリコンを蒸着したセンサを用いる
など、測定対象となる材料や環境に応じて、圧電基板の
種類やその数、基板上に蒸着する金属の種類を任意に選
択することで、高精度の計測が可能になる。
ンサホルダー部と計測装置との接続方式を示す断面図で
ある。水晶基板4を接続したリード線6は、コネクタ台
2の内部でコネクタ7に接続される。一方計測装置8に
は、発振回路等を含む回路基板9が挿入ピン10と接続
されており、挿入ガイド11により容易にセンサホルダ
ー部と計測装置を接続することが出来る。上記のように
センサホルダー部と計測装置を接続した状態で各水晶振
動子を回路基板内の発振回路で発振させることにより腐
食量などを計測できる。
5には内部機能構成の模式図を示す。腐食環境監視装置
は、複数の圧電素子センサから構成されるセンサホルダ
ー部12(但し、図4ではカバーを省略。)を挿入した
計測装置8と計測装置の制御とデータの収集と解析を実
行するためのノート型パーソナルコンピュータ13から
構成される。ここで、計測装置とパーソナルコンピュー
タの間は、RS−232Cの規格に基づいた転送方式に基づ
き、データ転送を行った。また、計測装置の制御とデー
タの収集・解析を実行するためのCPUや記憶素子,液
晶モニタの様な表示デバイス,計測装置との接続が可能
なインターフェースを具備していれば、ノート型パーソ
ナルコンピュータに限ることなく使用することが出来
る。
ために圧電素子センサ各々に接続するための発振回路,
発振周波数を計測するための周波数カウンタ,複数のセ
ンサの発振周波数を任意に選択するためのシグナルスキ
ャナ,発振周波数をデジタル信号に変換してパーソナル
コンピュータ(PC)に転送するための信号装置を備え
ている。
示す。図6は、図4に示した腐食環境監視装置における
データ解析方法を示すフロー図である。
ンサの発振周波数を計測し、これを測定開始時の初期値
として以降の演算処理に用いる。
し、監視対象となる場所にセンサホルダー部のみを設置
する。
に、設置されているセンサホルダー部を回収し、時間t
経過後の腐食量センサの発振周波数を計測する。
値を比較して、センサの発振周波数の変化量を求め、こ
の変化量の関数として腐食量センサ上の金属の腐食量
や、予め求めておいた各種金属の腐食速度から設置環境
中の腐食性ガス種類とその平均濃度を換算する演算処理
を実行する。
ルダー部を再び監視対象となる場所に設置し、監視を継
続する。
に存在する腐食性物質量等が、所定の値以上になった時
に警報を発生させるためには、予め、腐食量や腐食性物
質等の限界値を入力し、演算処理の結果と比較する演算
処理をステップ5からステップ2へのループの間に挿入
し、所定の値を超えた場合に、併設した警報発生手段に
より、腐食量や腐食性物質等が限界値を超えたことを告
知するようにすれば、当該監視としての機能が向上す
る。
大気中の腐食性ガス等の大気腐食に関する情報を簡便に
監視できる監視装置を得ることができる。
監視装置の外観模式図を図7に示す。腐食環境監視装置
は、複数の圧電素子センサから構成されるセンサホルダ
ー部12(但し、図中ではカバーを省略。)を挿入した
腐食環境計測装置14から構成される。腐食環境計測装
置には、種々のデータを入力するための入力キー15,
データ解析の一連の作業を実行するためのファンクショ
ンキー16,入力データや演算処理結果等を表示するた
めの液晶ディスプレイ17が具備されている。また、フ
ラッシュメモリーデバイスなどの記録デバイス18を該
計測装置に挿入することにより、計測データを保存する
ことができる。
部機能構成の模式図である。該計測装置は、圧電素子を
安定に発振させるために圧電素子センサ各々に接続する
ための発振回路,発振周波数を計測するための周波数カ
ウンタ,複数のセンサの発振周波数を任意に選択するた
めのシグナルスキャナ,発振周波数をデジタル信号に変
換して所定の演算を実行するための演算装置,演算結果
や入力データを表示するため、液晶ディスプレイなどに
よる表示装置,計測データに様々なデータを付加するた
めのキーを有するデータ入力装置,計測結果等を保存す
るためのフラッシュメモリーデバイス等の記録装置を備
えている。
ることにより、パーソナルコンピュータを用いることな
く、腐食環境の監視することが可能になるため、金属の
腐食量や大気中の腐食性ガス等の大気腐食に関する情報
を監視できるハンディー型の可搬式監視装置を得ること
ができる。
タ収集ソフトの画面の一実施例である。メニューバー1
9のファイルメニューにより、新規の測定か、あるいは
測定中ファイルの選択を行う。新規の場合はファイル名
とサンプル名称を入力することで、サンプル名称表示欄
20にサンプル名称が表示できる。
に形成されている金属薄膜の材料名を任意に入力するこ
とができる。これにより、各圧電素子の状況が容易に把
握できる。また、必要に応じて計測するチャンネルを選
択することが可能なチェックボックスも有している。本
実施例では6チャンネルまでの構成例を示しているが、
チャンネル数は6チャンネルに限るものではない。
間隔、または、測定回数を測定者が任意に入力すること
ができる。
を発するための上限及び下限値を各チャンネルごとに個
別に設定し、警報を発することができる。
7を押すと、初期の周波数値を取得して初期周波数表示
領域24に表示し、そのデータを登録したファイル名で
保存する。また、温湿度表示領域26には、測定時の温
度および湿度を表示することもできる。
機中等の動作状況を表示することにより、測定者は容易
に計測状況を把握することができる。
は、メニューバー19のファイルメニューにより既に登
録したファイルを選択することにより、予め登録したサ
ンプル名称や各設定等が画面に表示できる。測定開始ボ
タン27を押すことにより、圧電素子の周波数データを
取得し、グラフ表示領域29にグラフとして表示する。
このグラフは上には、計測した周波数変化Δfに換え
て、演算処理により腐食量変化に換算した質量変化Δw
を切り替えて表示することもできる。また、測定データ
の表示領域25には周波数変化Δfと質量変化Δwを数
値で表示する。さらに、図中には示していないが、演算
処理の結果得られた腐食性ガス種類および/またはその
平均濃度を換算した値を画面に表示することもできる。
易に把握できる画面を有する腐食環境監視装置を提供で
きる。
環境中の金属の腐食量と、大気中に存在する腐食性物質
の種類とその濃度を同時に監視するときに、センサホル
ダー部のみを評価対象となる環境に設置できるので、簡
便に腐食環境を評価できる監視装置を得ることができ
る。
サホルダー部の模式構成図である。
る。
部と計測装置との接続方式を示す断面図である。
観図である。
すフロー図である。
外観図である。
トの画面の一実施例である。
水晶基板、5…金属薄膜、6…リード線、7…コネク
タ、8…計測装置、9…回路基板、10…挿入ピン、1
1…挿入ガイド、12…センサホルダー部、13…ノー
ト型パーソナルコンピュータ、14…腐食環境計測装
置、15…入力キー、16…ファンクションキー、17
…液晶ディスプレイ、18…記録デバイス、19…メニ
ューバー、20…サンプル名称表示欄、21…センサ情
報の表示領域、22…測定間隔の入力領域、23…アラ
ームリミットの入力領域、24…初期周波数表示領域、
25…測定データの表示領域、26…温湿度表示領域、
27…測定開始ボタン、28…動作状況の表示領域、2
9…グラフ表示領域。
Claims (10)
- 【請求項1】複数個の圧電素子表面に、該圧電素子毎に
異なる種類の金属薄膜が形成され、前記金属薄膜を形成
した各圧電素子を発振回路によりそれぞれ発振させて、
前記各圧電素子から出力される周波数の変化を測定し、
測定環境中の腐食性物質または腐食性ガスの種類と濃度
および/または前記金属薄膜の腐食量を検出できるよう
に構成した腐食環境監視装置において、前記圧電素子を
納めたセンサホルダー部を装置本体から分離独立させ
て、該センサホルダー部のみを測定環境中に配置したこ
とを特徴とする腐食環境監視装置。 - 【請求項2】複数個の圧電素子の基板面に導電性薄膜が
形成され、該導電性薄膜面に圧電素子毎に異なる種類の
金属薄膜が堆積され、前記金属薄膜を形成した各圧電素
子を発振回路によりそれぞれ発振させ、大気中の腐食性
物質または腐食性ガスについてその種類と濃度および/
または金属薄膜の腐食量を、発振周波数の変化から計測
できるように構成した腐食環境監視装置において、前記
圧電素子を納めたセンサホルダー部を装置本体から分離
独立させ、該センサホルダー部のみを測定環境中に配置
したことを特徴とする腐食環境監視装置。 - 【請求項3】前記圧電素子が、水晶振動子または弾性表
面波デバイスで構成されている請求項1あるいは2のい
ずれかに記載の腐食環境監視装置。 - 【請求項4】請求項1あるいは2のいずれかに記載の腐
食環境監視装置において、大気中からの付着物量を計測
する付着物量計測手段を備えたことを特徴とする腐食環
境監視装置。 - 【請求項5】前記付着物量計測手段が、基板面に腐食性
物質とは反応しない導電性薄膜が形成された圧電素子で
あって、該圧電素子を発振回路により発振させて、その
発振周波数の変化に基づき付着物量を計測する請求項4
に記載の腐食環境監視装置。 - 【請求項6】前記圧電素子の発振周波数の変化に基づき
計測された計測結果に基づき大気中の腐食性物質または
腐食性ガスについてその種類と濃度および/または前記
金属薄膜の腐食量を予め入力されたデータに基づき推定
する演算処理装置と、該演算処理装置による各演算結果
を表示する表示装置を備えた請求項1あるいは2のいず
れかに記載の腐食環境監視装置。 - 【請求項7】前記演算処理装置による各推定演算値が所
定の値に到達すると警報を発する警報発生手段を備えて
いる請求項6に記載の腐食環境監視装置。 - 【請求項8】前記圧電素子の発振周波数の変化に基づき
計測された計測結果に基づき推定した前記金属薄膜の腐
食量、あるいは大気中の腐食性物質または腐食性ガスの
種類と濃度の少なくとも1項目以上を、グラフまたは数
値データとして表示装置の画面上に表示することを特徴
とする請求項6に記載の腐食環境監視装置。 - 【請求項9】前記圧電素子の発振周波数の変化に基づき
計測された計測結果に基づき大気中の腐食性物質または
腐食性ガスについてその種類と濃度および/または前記
金属薄膜の腐食量を予め入力されたデータに基づき推定
する演算処理装置、該演算処理装置による各演算結果お
よび/または計測結果を記録する記録装置を備えた請求
項1あるいは2のいずれかに記載の腐食環境監視装置。 - 【請求項10】複数個の圧電素子を納めたセンサホルダ
ー部ごとに、計測結果および/または演算結果を記録す
るために、測定者が任意の名称で登録できる登録領域お
よび/または記録されている情報を測定者が任意に選択
してそれぞれのデータを表示させるための選択領域を表
示装置の画面上に表示することを特徴とした請求項9に
記載の腐食環境監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002121592A JP2003315254A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 腐食環境監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002121592A JP2003315254A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 腐食環境監視装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003315254A true JP2003315254A (ja) | 2003-11-06 |
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ID=29537444
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP2003315254A (ja) |
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