JP2003314801A - 縦型ボイラ並びにその水洗装置及び方法 - Google Patents

縦型ボイラ並びにその水洗装置及び方法

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JP2003314801A
JP2003314801A JP2002117067A JP2002117067A JP2003314801A JP 2003314801 A JP2003314801 A JP 2003314801A JP 2002117067 A JP2002117067 A JP 2002117067A JP 2002117067 A JP2002117067 A JP 2002117067A JP 2003314801 A JP2003314801 A JP 2003314801A
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casing
transfer tube
waterproof sheet
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JP2002117067A
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Tatsuro Irikita
達郎 入来
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦型ボイラ並びにその水洗装置及び方法にお
いて、伝熱管の表面への硫化アンモニウムや煤煙などの
付着による蒸気を生成不良をなくしてガスタービンの出
力低下を防止する。 【解決手段】 ケーシング11の上部に中部伝熱管群1
6及び上部伝熱管群17の各伝熱管を洗浄する水洗装置
21,22を設ける一方、脱硝装置18の上方に防水シ
ート23を着脱自在とすると共に、防水シート23とケ
ーシング11に取付けられた排水管39とを連結可能と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ガスター
ビンの排気を排熱回収ボイラに導き、その熱を回収して
蒸気を発生させて蒸気タービンを駆動する複合発電プラ
ントに適用される縦型ボイラ並びにその水洗装置及び方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な複合発電プラントにて、ガスタ
ービンは圧縮機と燃焼器とタービンとを有しており、圧
縮機で高圧となった空気と、圧縮機で高圧となって熱交
換器で高温となった燃料ガスが燃焼器に送られて燃焼
し、タービンを駆動して発電機を運転する。一方、この
ガスタービンで発生した高温の排気ガスは排熱回収ボイ
ラに送られて蒸気を生成し、生成された蒸気を蒸気ター
ビンに送って発電機を運転する。そして、蒸気タービン
では冷却された復水を排熱回収ボイラに戻して過熱し、
再び蒸気を生成して蒸気タービンに送っている。
【0003】上述した複合発電プラントにて、ガスター
ビンから排出される排気ガスは排熱回収ボイラに送ら
れ、下方から上方に流動して内部に配設された複数の伝
熱管を加熱し、内部を流通する水を沸騰させて蒸気を生
成する。そして、このガスタービンでは、高圧の空気と
高圧高温の燃料ガスを燃焼するため、排気ガス中にNO
x(窒素酸化物)が発生するため、排熱回収ボイラに脱
硝装置を設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、排熱回収ボ
イラにに導入される排気ガスが600℃程度であり、伝
熱管(水)を加熱し蒸気を生成することで200℃程度
まで低下するが、脱硝装置は300℃〜400℃が使用
温度であるため、この脱硝装置をこの伝熱管群の中間部
に設けている。
【0005】一方、近年、排熱回収ボイラの需要に伴っ
て硫黄分を含む燃料(例えば、灯油)を使用することが
多くなってきており、排気ガスに含有する三酸化硫黄
(SO 3 )と脱硝装置からの残留アンモニア(NH3
とが反応し、低温域(排気ガス温度が200℃以下)で
酸性の硫化アンモニウム(NH4 HSO4 )が析出され
る。この酸性の硫化アンモニウムは、一般に融点近傍で
粘着性の高い液状であり、伝熱管の表面に付着しやす
い。更に、油燃料等を使用した排気ガス中に煤塵が存在
する場合には、伝熱管の表面の硫化アンモニウムにこの
煤煙が付着する。すると、伝熱管の伝熱面積が減少して
蒸気を生成するための交換熱量が不足し、十分な蒸気量
を確保することができず、ガスタービンの出力が低下し
てしまうという問題がある。
【0006】本発明はこのような問題を解決するもので
あり、伝熱管の表面への硫化アンモニウムや煤煙などの
付着による蒸気を生成不良をなくしてガスタービンの出
力低下を防止した縦型ボイラ並びにその水洗装置及び方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の縦型ボイラは、縦形筒形状をなし
て下部に排気ガス導入部が設けられると共に上部に排気
ガス排出部が設けられたケーシングと、該ケーシング内
に配設された複数の伝熱管からなる伝熱管群と、該伝熱
管群の上方に設けられた脱硝装置と、前記伝熱管群の上
方に設けられた水洗ノズルと、前記脱硝装置の上方に着
脱自在に設けられて洗浄液を貯溜可能な防水シートとを
具えたことを特徴とするものである。
【0008】請求項2の発明の縦型ボイラでは、前記ケ
ーシングの側壁に前記防水シートの装着位置に対応して
排水管が貫通して設けられ、該排水管の一端部が前記防
水シートの排水口に着脱自在であることを特徴としてい
る。
【0009】請求項3の発明の縦型ボイラでは、前記防
水シートは上方が開口した長尺の箱型形状をなし、折畳
可能であることを特徴としている。
【0010】請求項4の発明の縦型ボイラでは、前記ケ
ーシングの内壁面に水平方向に沿って一対のサポートビ
ームが設けられ、該サポートビームに取付金物が取付け
られ、前記防水シートの上端部が該取付金物に吊下げ支
持可能であることを特徴としている。
【0011】請求項5の発明の縦型ボイラでは、前記ケ
ーシングの側壁に前記防水シートを出し入れ可能なマン
ホールが設けられたことを特徴としている。
【0012】また、請求項6の発明の縦型ボイラの水洗
装置は、縦形筒形状をなすケーシングの下部に排気ガス
導入部が設けられる一方、上部に排気ガス排出部が設け
られ、前記ケーシング内に複数の伝熱管からなる伝熱管
群が配設されると共に、該伝熱管群の上方に脱硝装置が
設けられて構成され、該ケーシング内を流動する排気ガ
スにより前記伝熱管内の水を加熱して蒸気を生成する縦
型ボイラにおいて、前記伝熱管群の上方に設けられた水
洗ノズルと、前記ケーシングの側壁に貫通して設けられ
た排水管と、前記ケーシングに搬出入可能であると共に
前記脱硝装置の上方に着脱自在であって前記排水管の一
端部を着脱自在な防水シートとを具えたことを特徴とす
るものである。
【0013】更に、請求項7の発明の縦型ボイラの水洗
方法は、縦形筒形状をなすケーシングの下部に排気ガス
導入部が設けられる一方、上部に排気ガス排出部が設け
られ、前記ケーシング内に複数の伝熱管からなる伝熱管
群が配設されると共に、該伝熱管群の上方に脱硝装置が
設けられて構成され、該ケーシング内を流動する排気ガ
スにより前記伝熱管内の水を加熱して蒸気を生成する縦
型ボイラにおいて、前記ケーシング内に防水シートを搬
入して前記脱硝装置の上方に装着すると共に該防水シー
トに排水管を連結し、前記ケーシングの上部から洗浄液
を噴出して前記伝熱管群を洗浄し、該洗浄済液を前記防
水シートにより受けて前記排水管により前記ケーシング
の外部に排出することを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0015】図1に本発明の一実施形態に係る縦型ボイ
ラの概略構成、図2に縦型ボイラの側壁に取付けられた
水洗装置の排水管を表す概略、図3に防水シートの取付
構造を表す概略、図4に防水シートが装着された縦型ボ
イラの水平断面、図5に図4のV−V断面を示す。
【0016】本実施形態の縦型ボイラにおいて、図1に
示すように、ケーシング11は、縦形筒形状をなし、下
部に排気ガス導入口12が設けられる一方、上部に排気
ガス排出口13が設けられ、この排気ガス排出口13に
煙突14が取付けられている。このケーシング11内に
は下部伝熱管群15、中部伝熱管群16、上部伝熱管群
17が配設されており、下部伝熱管群15と中部伝熱管
群16との間にはNOxを浄化する脱硝装置18が配設
されている。
【0017】各伝熱管群15,16,17は複数の伝熱
管が所定間隔で折り曲げられて構成され、水供給部15
a,16a,17aと蒸気排出部15b,16b,17
bを有している。
【0018】従って、排気ガス導入口12からケーシン
グ11内を排気ガスが導入されて上方に流動すると、こ
の排気ガス高温の排気ガスにより下部伝熱管群15、中
部伝熱管群16、上部伝熱管群17がそれぞれ加熱さ
れ、各伝熱管内の水を加熱して蒸気が生成される。この
とき、排気ガスが脱硝装置18を通過することで、排気
ガス中のNOxが浄化される。
【0019】この場合、排気ガスに含有する三酸化硫黄
(SO3 )と脱硝装置18からの残留アンモニア(NH
3 )とが反応し、中部伝熱管群16と上部伝熱管群17
が配設された低温域(排気ガス温度が200℃以下)で
は酸性の硫化アンモニウム(NH4 HSO4 )が析出さ
れる。すると、この硫化アンモニウムが伝熱管の表面に
付着し、この硫化アンモニウムに排気ガス中の煤煙が付
着し、伝熱管の伝熱面積が減少して蒸気を生成するため
の交換熱量が不足し、十分な蒸気量を確保することがで
きなくなってしまう。
【0020】そこで、本実施形態では、中部伝熱管群1
6及び上部伝熱管群17に対して水洗装置21,22を
設け、縦型ボイラの停止時に、この水洗装置21,22
を作動して中部伝熱管群16及び上部伝熱管群17の各
伝熱管の表面に付着した硫化アンモニウムや煤煙を除去
可能としている。そして、この場合、脱硝装置18は触
媒であってセラミックで形成されており、水の付着によ
り破損のおそれがあるため、防水シート23を装着して
水洗装置21,22からの洗浄液が脱硝装置18に付着
しないようにしている。
【0021】この水洗装置21にて、中部伝熱管群16
の上方に水配管24が配設され、この水配管24には多
数の噴射ノズル25が装着されている。また、水洗装置
22にて、上部伝熱管群17の上方に水配管26が配設
され、この水配管26には多数の噴射ノズル27が装着
されている。そして、各水配管24,26には開閉弁2
8,29を有する水供給管30,31が連結され、この
水供給管30,31にはポンプ32を有する供給配管3
3が連結されている。
【0022】また、図1乃至図5に示すように、ケーシ
ング11内には水平方向に沿った複数のサポートビーム
34が所定間隔で架設されている。脱硝装置18は矩形
長尺形状をなす6つの触媒35が水平方向に並設されて
構成されており、各触媒35の両側部がサポートビーム
34に支持されている。防水シート23はこの脱硝装置
18の各触媒35に対応してその上方に装着可能であっ
て、上方が開口した長尺の箱型形状をなして折畳可能で
あり、ケーシング11における脱硝装置18よりも上方
の側壁に設けられたマンホール36から作業者により搬
出入可能となっている。そして、各防水シート23には
長手方向の端部には3つの配水用連結管(排水口)37
が取付けられている。
【0023】一方、各触媒35の端部側のケーシング1
1の側壁には搬出入蓋38が固定され、この搬出入蓋3
8に3本の排水管39が貫通して取付けられており、こ
の排水管39はケーシング11の外部で集合し、通常は
図示しない蓋が取付けられているが、この蓋を外して排
出配管40がフランジ接合可能となっている。また、ケ
ーシング11内に位置する各排水管39には防水シート
23の各配水用連結管37がフランジ接合可能となって
いる。
【0024】更に、ケーシング11及びサポートビーム
34には装着される各防水シート23の外周部に対応し
て取付金物41が固定されており、この取付金物41に
は水平方向所定間隔で複数のフック42が固定されてお
り、防水シート23を各フック42に係止して吊下げ支
持可能となっている。
【0025】ここで、このように構成された縦型ボイラ
にて、中部伝熱管群16及び上部伝熱管群17の各伝熱
管の表面に付着した硫化アンモニウムや煤煙を除去する
作業について説明する。
【0026】縦型ボイラの運転を停止した状態で、図3
乃至図5に示すように、まず、ケーシング11の外部に
ある排水管39の蓋を外し、端部に排出配管40をフラ
ンジ接合する。次に、マンホール36を開放し、作業者
が6つの防水シート23を振り畳んだままでケーシング
11内に搬入する。そして、脱硝装置18の各触媒35
の上方に防水シート23をそれぞれ広げる。続いて、各
防水シート23の配水用連結管37をケーシング11に
固定された排水管39に図示しないパッキンを介してフ
ランジ接合する。そして、防水シート23の外周部を取
付金物41の各フック42に係止することで、この防水
シート23を触媒35の上方に吊下げ支持する。なお、
図5に示すように、取付金物41と防水シート23との
隙間をガムテープ43で塞ぐことが望ましい。
【0027】このように脱硝装置18の上方に防水シー
ト23が装着されたら、まず、水洗装置22の開閉弁2
9を開放してからポンプ32を駆動し、腐食防止剤を添
加した洗浄液を供給配管33、水供給管31を介して水
配管26に供給し、各噴射ノズル27からこの洗浄液を
噴出する。すると、上部伝熱管群17の各伝熱管の表面
に付着した硫化アンモニウムや煤煙が洗浄液により洗浄
されて除去される。上部伝熱管群17の洗浄が終了した
ら、次に、水洗装置22の開閉弁29を閉止する一方、
水洗装置21の開閉弁28を開放し、腐食防止剤を添加
した洗浄液を供給配管33、水供給管30を介して水配
管25に供給し、各噴射ノズル26からこの洗浄液を噴
出する。すると、中部伝熱管群16の各伝熱管の表面に
付着した硫化アンモニウムや煤煙が洗浄液により洗浄さ
れて除去される。
【0028】この中部伝熱管群16及び上部伝熱管群1
7の洗浄作業中、洗浄液は下方に落下して各防水シート
23に貯溜され、随時、各配水用連結管37及び排水管
39を通してケーシング11の外部に排出され、排水配
管40を通して処理場に送給される。
【0029】中部伝熱管群16及び上部伝熱管群17の
洗浄作業が終了したら、作業者は目視により洗浄状態を
確認し、洗浄が不十分である伝熱管に対しては、手作業
により洗浄液を噴射して洗浄を行う。その後、前述と同
様に、中部伝熱管群16及び上部伝熱管群17の仕上洗
浄作業を行う。
【0030】そして、中部伝熱管群16及び上部伝熱管
群17の仕上洗浄作業が終了したら、まず、所定時間放
置して中部伝熱管群16及び上部伝熱管群17を乾燥さ
せると共に、各防水シート23内の洗浄水の排水を完全
に行う。次に、防水シート23をフック42から外し、
折り畳みながら内部に残留した洗浄液を配水用連結管3
7側に流し、排水管39及び排水配管40を通して排水
する。そして、防水シート23の配水用連結管37をケ
ーシング11の排水管39から外し、作業者は防水シー
ト23をマンホール36から搬出する。一方、ケーシン
グ11の外部にある排水管39から排出配管40を外
し、端部に蓋を取付ける。
【0031】なお、使用後の防水シート23は水により
洗浄した後に折り畳んで保管することが望ましい。
【0032】このように本実施形態の縦型ボイラにあっ
ては、ケーシング11の上部に中部伝熱管群16及び上
部伝熱管群17の各伝熱管を洗浄する水洗装置21,2
2を設ける一方、脱硝装置18の上方に防水シート23
を着脱自在としている。従って、縦型ボイラの運転停止
時に、作業者が防水シート23をケーシング11内に搬
入して脱硝装置18の上方に装着した後、水洗装置2
1,22を作動して中部伝熱管群16及び上部伝熱管群
17に対して洗浄液を噴射することで、各伝熱管の表面
に付着した硫化アンモニウムや煤煙を確実に除去するこ
とができる。また、この噴射された洗浄液は防水シート
23により受け止められ、配水用連結管37、排水管3
9、排水配管40を通して排水することとなり、洗浄液
が脱硝装置18に付着することはなく、この脱硝装置1
8の性能劣化や破損を防止することができる。
【0033】また、中部伝熱管群16及び上部伝熱管群
17の洗浄時に、脱硝装置18の搬出及び搬入に比べて
防水シート23の着脱作業は容易であり、作業性を向上
することができると共に、洗浄コストを低減することが
できる。
【0034】なお、上述した実施形態では、本発明の縦
型ボイラを複合発電プラントに適用して説明したが、ガ
スタービン設備の排気系に適用しても同様の作用効果を
奏することができる。
【0035】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の縦型ボイラによれば、縦形筒形
状をなすケーシングの下部に排気ガス導入部を上部に排
気ガス排出部を設けると共に、このケーシング内に複数
の伝熱管からなる伝熱管群を配設し、この伝熱管群の上
方に脱硝装置を設け、伝熱管群の上方に水洗ノズルを設
けると共に、脱硝装置の上方に洗浄液を貯溜可能な防水
シートを着脱自在に設けたので、防水シートをケーシン
グ内に搬入して脱硝装置の上方に装着した後、水洗装置
により伝熱管群に対して洗浄液を噴射することで、各伝
熱管の表面に付着した硫化アンモニウムや煤煙などを確
実に除去することができ、また、この噴射された洗浄液
は防水シートにより受け止められ、脱硝装置に付着する
ことはなく、この脱硝装置の性能劣化や破損を防止する
ことができ、また、洗浄作業を向上することができると
共に、洗浄コストを低減することができる。
【0036】請求項2の発明の縦型ボイラによれば、ケ
ーシングの側壁に防水シートの装着位置に対応して排水
管を貫通して設け、排水管の一端部を防水シートの排水
口に着脱自在としたので、水洗装置から噴射された洗浄
液は防水シートにより受け止められ、排水管を通して排
水することができ、脱硝装置への洗浄液の付着を防止し
て性能劣化や破損を防止することができる。
【0037】請求項3の発明の縦型ボイラによれば、防
水シートを上方が開口した長尺の箱型形状として構成し
て折畳可能としたので、水洗装置から噴射された洗浄液
を防水シートにより確実に受け止めて貯留することがで
きる。
【0038】請求項4の発明の縦型ボイラによれば、ケ
ーシングの内壁面に水平方向に沿って一対のサポートビ
ームを設け、このサポートビームに取付金物を取付け、
防水シートの上端部を取付金物に吊下げ支持可能とした
ので、防水シートを所定の位置に適正に且つ容易に装着
することができる。
【0039】請求項5の発明の縦型ボイラによれば、ケ
ーシングの側壁に防水シートを出し入れ可能なマンホー
ルを設けたので、作業者による防水シートの搬入、搬出
作業を容易に行うことができる。
【0040】また、請求項6の発明の縦型ボイラの水洗
装置によれば、縦形筒形状をなすケーシングの下部に排
気ガス導入部を設ける一方、上部に排気ガス排出部を設
け、ケーシング内に複数の伝熱管からなる伝熱管群を配
設すると共に、伝熱管群の上方に脱硝装置を設けて構成
し、ケーシング内を流動する排気ガスにより伝熱管内の
水を加熱して蒸気を生成する縦型ボイラにおいて、伝熱
管群の上方に水洗ノズルを設け、ケーシングの側壁に貫
通して排水管を設けると共に、ケーシングに搬出入可能
であると共に脱硝装置の上方に着脱自在であって排水管
の一端部を着脱自在な防水シートを設けたので、防水シ
ートをケーシング内に搬入して脱硝装置の上方に装着し
た後、水洗装置により伝熱管群に対して洗浄液を噴射す
ることで、各伝熱管の表面に付着した硫化アンモニウム
や煤煙などを確実に除去することができ、また、この噴
射された洗浄液は防水シートにより受け止められ、脱硝
装置に付着することはなく、この脱硝装置の性能劣化や
破損を防止することができ、また、洗浄作業を向上する
ことができると共に、洗浄コストを低減することができ
る。
【0041】更に、請求項7の発明の縦型ボイラの水洗
方法によれば、縦形筒形状をなすケーシングの下部に排
気ガス導入部を設ける一方、上部に排気ガス排出部を設
け、ケーシング内に複数の伝熱管からなる伝熱管群を配
設すると共に、伝熱管群の上方に脱硝装置を設けて構成
し、ケーシング内を流動する排気ガスにより伝熱管内の
水を加熱して蒸気を生成する縦型ボイラにおいて、ケー
シング内に防水シートを搬入して脱硝装置の上方に装着
すると共に防水シートに排水管を連結し、ケーシングの
上部から洗浄液を噴出して伝熱管群を洗浄し、洗浄済液
を防水シートにより受けて排水管によりケーシングの外
部に排出するようにしたので、伝熱管の洗浄作業の作業
性を向上することができると共に、洗浄コストを低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る縦型ボイラの概略構
成図である。
【図2】縦型ボイラの側壁に取付けられた水洗装置の排
水管を表す概略図である。
【図3】防水シートの取付構造を表す概略図である。
【図4】防水シートが装着された縦型ボイラの水平断面
図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【符号の説明】
11 ケーシング 12 排気ガス導入口 13 排気ガス排出口 15 下部伝熱管群 16 中部伝熱管群 17 上部伝熱管群 18 脱硝装置 21,22 水洗装置 23 防水シート 25,27 噴射ノズル 35 触媒 36 マンホール 37 配水用連結管(排水口) 39 排水管 40 排出配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F22B 37/00 F22B 37/00 B 37/48 37/48 A F28G 9/00 F28G 9/00 M Z // F23J 15/00 F23J 15/00 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦形筒形状をなして下部に排気ガス導入
    部が設けられると共に上部に排気ガス排出部が設けられ
    たケーシングと、該ケーシング内に配設された複数の伝
    熱管からなる伝熱管群と、該伝熱管群の上方に設けられ
    た脱硝装置と、前記伝熱管群の上方に設けられた水洗ノ
    ズルと、前記脱硝装置の上方に着脱自在に設けられて洗
    浄液を貯溜可能な防水シートとを具えたことを特徴とす
    る縦型ボイラ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ケーシングの側
    壁に前記防水シートの装着位置に対応して排水管が貫通
    して設けられ、該排水管の一端部が前記防水シートの排
    水口に着脱自在であることを特徴とする縦型ボイラ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記防水シートは上
    方が開口した長尺の箱型形状をなし、折畳可能であるこ
    とを特徴とする縦型ボイラ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記ケーシングの内
    壁面に水平方向に沿って一対のサポートビームが設けら
    れ、該サポートビームに取付金物が取付けられ、前記防
    水シートの上端部が該取付金物に吊下げ支持可能である
    ことを特徴とする縦型ボイラ。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記ケーシングの側
    壁に前記防水シートを出し入れ可能なマンホールが設け
    られたことを特徴とする縦型ボイラ。
  6. 【請求項6】 縦形筒形状をなすケーシングの下部に排
    気ガス導入部が設けられる一方、上部に排気ガス排出部
    が設けられ、前記ケーシング内に複数の伝熱管からなる
    伝熱管群が配設されると共に、該伝熱管群の上方に脱硝
    装置が設けられて構成され、該ケーシング内を流動する
    排気ガスにより前記伝熱管内の水を加熱して蒸気を生成
    する縦型ボイラにおいて、前記伝熱管群の上方に設けら
    れた水洗ノズルと、前記ケーシングの側壁に貫通して設
    けられた排水管と、前記ケーシングに搬出入可能である
    と共に前記脱硝装置の上方に着脱自在であって前記排水
    管の一端部を着脱自在な防水シートとを具えたことを特
    徴とする縦型ボイラの水洗装置。
  7. 【請求項7】 縦形筒形状をなすケーシングの下部に排
    気ガス導入部が設けられる一方、上部に排気ガス排出部
    が設けられ、前記ケーシング内に複数の伝熱管からなる
    伝熱管群が配設されると共に、該伝熱管群の上方に脱硝
    装置が設けられて構成され、該ケーシング内を流動する
    排気ガスにより前記伝熱管内の水を加熱して蒸気を生成
    する縦型ボイラにおいて、前記ケーシング内に防水シー
    トを搬入して前記脱硝装置の上方に装着すると共に該防
    水シートに排水管を連結し、前記ケーシングの上部から
    洗浄液を噴出して前記伝熱管群を洗浄し、該洗浄済液を
    前記防水シートにより受けて前記排水管により前記ケー
    シングの外部に排出することを特徴とする縦型ボイラの
    水洗方法。
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